(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記座席指定手段は、前記乗物の進行方向に対する左右方向の複数の座席列を前記顧客操作部に表示して、前記座席列のうち所望の列を指定させることを特徴とする請求項1記載の自動券売機。
券発行のための表示を行うとともに顧客による乗物の座席の指定を受付ける顧客操作部を有する自動券売機と、前記自動券売機にネットワークを介して接続するホストサーバを有する自動券売システムであって、
前記ホストサーバは、
前記乗物の便名ごとの指定席の空席を空席情報として管理する空席情報管理部と、
名所について前記乗物の進行方向に対して左右いずれに見えるかを示す名所情報を管理する名所情報管理部とを備え、
前記自動券売機は、
乗車する前記乗物の便名を前記顧客に指定させる便名指定手段と、
前記便名指定手段により指定させた前記便名について、前記空席情報管理部から得られた前記空席情報を基に、画面上の進行方向とともに前記座席を表示して、前記座席を前記顧客に指定させる座席指定手段と、
前記名所情報管理部から得られた前記名所情報を前記顧客操作部に表示する名所情報表示手段と、
前記座席指定手段により前記顧客に前記座席を指定させるときに、前記名所情報表示手段により、乗物の進行方向に対して前記名所の見える方向と、前記画面上の進行方向に対して同じ方向に前記名所情報を表示させる制御部を有することを特徴とする自動券売システム。
前記座席指定手段は、前記乗物の進行方向に対する左右方向の複数の座席列を前記顧客操作部に表示して、前記座席列のうち所望の列を指定させることを特徴とする請求項8記載の自動券売システム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施の形態)
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態を説明する。各図面に共通な要素には同一の符号を付す。以下、第1の実施の形態に関する自動券売機1及び自動券売システム200の構成を説明する。
【0015】
図2は、第1の実施の形態に関する自動券売機の外観斜視図である。自動券売機1は、乗物としての列車について、顧客の操作により顧客が所望する乗車券、特急券、座席指定券等(以下、これらを総称して「乗車票50」という)を発行するものである。
顧客操作部2は、乗車票50の発行のための操作画面を表示するとともに、各操作画面において発行に必要な顧客による入力を受付けるものである。特に、本実施の形態において、顧客操作部2は顧客による乗物としての列車の座席等の指定を受付ける。顧客操作部2は、液晶表示器等のディスプレイ上に透明なタッチパネルを積層したタッチパネル付ディスプレイからなる。
【0016】
紙幣挿入口3は、顧客が料金支払の際に紙幣を投入する投入口である。硬貨投入口4は、顧客が料金支払の際に硬貨を投入する投入口である。カード挿入排出口5は、顧客が料金支払の際にプリチャージ式カード、クレジットカード等を挿入し、料金支払が終了すると排出される挿入排出口である。乗車票放出口6は、発行された乗車票50が放出される放出口である。乗車票50は、料金支払後に所定の事項が印刷されて発行される。
釣り札放出口7は、釣り札が放出される紙幣放出口である。釣り札は、紙幣挿入口3及び硬貨投入口4から投入された金額から料金が差し引かれたおつりの釣り札として放出される。釣り銭放出口8は、釣り銭が放出される硬貨放出口である。釣り銭は、紙幣挿入口3及び硬貨投入口4から投入された金額から料金が差し引かれたおつりの釣り銭として放出される。
【0017】
図3は、第1の実施の形態に関する自動券売システムの構成図である。自動券売システム200は、1台又は複数台の自動券売機1がホストサーバ10に専用回線又はLANなどのネットワークを介して接続された構成となっている。自動券売機1は、同じロケーションに配置されるか又は異なるロケーションに配置される。
(ホストサーバ10の構成)
最初にホストサーバ10の構成を説明する。ホスト制御部11は、路線情報管理部12、列車情報管理部13、空席情報管理部14、名所情報管理部15、運賃・料金計算部16、履歴管理部17及びインターフェイス部18に接続されており、これら各部を制御するものである。
【0018】
路線情報管理部12は、自動券売機1によって顧客が指定する乗車駅、降車駅等の路線情報を管理するものである。路線情報管理部12に接続された路線データ部12aには、この路線情報が格納される。
列車情報管理部13は、顧客が指定する乗車駅、降車駅、乗車日及び乗車時間帯に基づいて、利用できる列車名、その発車時刻、停車駅の駅名及びその到着時刻などの列車情報を管理するものである。列車情報管理部13に接続された列車データ部13aには、この列車情報が格納される。この列車情報は、ダイヤ改正等があった場合に列車情報管理部13によって更新される。
【0019】
空席情報管理部14は、各列車の座席ごとに各停車駅間での指定席の空席情報を管理するものである。空席情報管理部14に接続された空席データ部14aには、各列車名の座席ごとに各停車駅間での指定席の空席情報が格納される。空席情報管理部14は、指定席の空席情報に変化があった場合に空席データ部14aにおける指定席の空席情報を変更する。
【0020】
名所情報管理部15は、座席から見ることのできる名所情報を管理するものである。ここで名所情報とは、いわゆる「名所」について、名所が何であるかを示す情報及び走行する列車からどの駅区間に又は何時頃に、左右どちらに見えるかを示す情報をいう。よって、名所情報管理部15に接続された名所データ部15aには、名所情報として、名所の名称、名所のイラスト又は写真等のイメージデータ、名所が位置する駅区間又は通過時間及び当該列車の進行方向に対する左右いずれの窓側に見えるかを示す情報が格納される。この名所情報は、名所情報管理部15により、随時更新される。
【0021】
例えば、「三島−新富士」の駅区間の名所として「富士山」の情報を格納する場合は、以下のように格納される。即ち、名所の名称として「富士山」、富士山のイメージデータとしての写真又はイラスト、富士山が位置する駅区間として「三島−新富士」の情報、後述する「座席A側/座席E側」いずれの窓側に位置するか等が、名所情報として格納される。
【0022】
運賃・料金計算部16は、自動券売機1により顧客が指定した乗車駅、降車駅、指定券等の券種類に基づいて、運賃・料金を計算するものである。運賃・料金計算部16に接続された運賃・料金データ部16aには、各停車駅間の乗車料金等の運賃等情報が格納されている。この運賃等情報は、運賃が変更された場合に運賃・料金計算部16によって更新される。
【0023】
履歴管理部17は、売上げ集計、取引のトレースなどに利用できるように、顧客に発行した乗車票50に係る情報を取引履歴として時系列順に管理して保存するものである。履歴管理部17に接続された取引履歴格納部17aには、発行日時、乗車駅、降車駅、列車種類、券種類、料金等の取引履歴が格納される。また、インターフェイス部18は、専用回線又はLAN等のネットワークにより接続された複数の自動券売機1との通信を制御するものである。
【0024】
(自動券売機の構成)
次に自動券売機1の構成を説明する。なお、複数の自動券売機1は、いずれも同様の構成となっている。券売機制御部21は、乗車票発行部22、紙幣処理部23、硬貨処理部24、通信制御部25、記憶部26及び前述した顧客操作部2に接続されており、これら各部を制御するものである。
【0025】
顧客操作部2は、
図2を用いて説明した顧客操作部2である。乗車票発行部22は、顧客が顧客操作部2によって指定した乗車票50を印刷して発行するものである。乗車票発行部22は、乗車票50に後述する名所情報を印刷する。このようにすれば、顧客は座席に着席している間、名所情報を印刷した乗車票50を持っているので、乗車しながら名所を確認することができる。乗車票発行部22は、ロール紙を所定の長さに裁断して印刷するものであってもよいし、予め裁断されたカット紙に所定の内容を印刷するものであってもよい。
【0026】
紙幣処理部23は、紙幣挿入口3から投入された紙幣の計数及び図示しない収納庫への収納等の入金処理を行い、更に、釣り札を上記収納庫から繰り出して釣り札放出口7から放出する出金処理を行うものである。
硬貨処理部24は、硬貨投入口4から投入された硬貨の計数及び図示しない収納庫への収納等の入金処理を行い、更に、釣り銭を上記収納庫から繰り出して釣り銭放出口8から放出する出金処理を行うものである。
【0027】
通信制御部25は、専用回線又はLAN等のネットワークにより接続されたホストサーバ10との通信を制御するものである。
記憶部26は、自動券売機1の券売機制御部21が、顧客操作部2への操作画面の表示及び乗車票発行の制御に際し、顧客が指定した内容の一時保存及びホストサーバ10から取得した列車情報等の情報を保存するものである。
【0028】
次に、自動券売機1の制御系の機能を説明する。
図4は、第1の実施の形態に関する自動券売機の制御系の機能ブロック図である。第1の実施の形態に関する自動券売機1の機能ブロックは、以下に説明する各手段が券売機制御部21に接続され、券売機制御部21により制御される。
券種類指定手段30は、
図2に示した顧客操作部2に指定席券、自由席券、定期券等の券種類を表示し、顧客に指定席券、自由席券、定期券等の券種類を指定させる。
【0029】
乗車区間指定手段31は、顧客操作部2に乗車駅及び降車駅を表示し、顧客に乗車駅及び降車駅、即ち乗車区間を指定させる。乗車区間指定手段31は、顧客により乗車区間の指定の前に、ホストサーバ10に当該自動券売機1が発券可能とする路線の路線情報を要求する。乗車区間指定手段31は、乗車駅指定手段31a及び降車駅指定手段31bから構成される。後述するように乗車駅指定手段31aは、その自動券売機1によって発行できる列車の乗車駅を表示し、顧客に所望とする乗車駅を指定させる。降車駅指定手段31bは、その自動券売機1によって発行できる列車の降車駅を表示し、顧客に所望とする降車駅を指定させる。
【0030】
乗車日時指定手段32は、顧客操作部2に乗車日及び時間帯からなる乗車日時を表示し、顧客に乗車日及び時間帯からなる乗車日時を指定させる。乗車日時指定手段32は、乗車日指定手段32a及び乗車時間帯指定手段32bから構成される。後述するように乗車日指定手段32aは、当月及び他の月のカレンダーを顧客操作部2に表示し、顧客に所望とする乗車日を指定させる。乗車時間帯指定手段32bは、乗車時間帯を顧客操作部2に表示し、顧客に所望とする乗車時間帯を指定させるものである。
【0031】
便名指定手段としての列車名指定手段33は、顧客に、乗車する乗物の便名としての列車名を指定させる。列車名指定手段33は、
図3に示した通信制御部25を介して、ホストサーバ10の列車情報管理部13から列車データ部13aに格納された列車情報を取得する。そして、顧客が指定する券種類、乗車日、時間帯、乗車区間に基づいて利用できる列車名、その発車駅名及び発車時刻、並びに到着駅名及び到着時刻等を抽出する。更に、抽出した利用できる列車名等を顧客操作部2に表示し、顧客に所望とする列車名を指定させる機能を有する。
【0032】
空席情報取得手段35は、通信制御部25を介して、ホストサーバ10の空席情報管理部14から、空席データ部14aに格納された指定席の空席情報を取得する。即ち、空席データ部14aから各列車名の座席ごとに各停車駅間での指定席の空席情報を取得する。これにより、空席情報取得手段35は、列車名指定手段33により指定された列車名について、乗車区間指定手段31により指定された乗車区間での指定席の空席情報を取得する。
【0033】
名所情報表示手段36は、列車の車窓から見える名所に関する名所情報を顧客操作部2に表示する。そのため名所情報表示手段36は、通信制御部25を介して、ホストサーバ10の名所情報管理部15から名所データ部15aに格納された名所情報を取得し、そのうち乗車区間指定手段31により指定された乗車区間の名所情報を取得する。更に、名所情報表示手段36は、顧客操作部2による座席指定の際に、列車の進行方向に対して、車窓から見える名所の方向と、画面に表示した進行方向に対して、同じ方向に名所情報を顧客操作部2に表示する。
【0034】
座席指定手段37は、列車名指定手段33により指定された乗物の便名としての列車名について、顧客に座席の列を指定させる。座席指定手段37は、顧客操作部2に後述する「A」〜「E」の複数の座席列を表示し、顧客に複数の座席列のうち所望する列を指定させる。顧客による座席の列の指定があると、座席指定手段37は、ホストサーバ10の空席情報管理部14から取得した空席情報から、指定された座席の列で空席となっている座席を所定のアルゴリズムで抽出し指定席を決定する。
【0035】
乗車票発行手段38は、料金支払前に顧客操作部2に確認画面を表示し、顧客による指定内容の確認を行わせるとともに、料金支払画面を表示して料金支払を促す機能を有する。また、乗車票発行手段38は、
図3に示した乗車票発行部22により、顧客が所望とする乗車票50(
図15参照)を印刷し発行する。このとき、乗車票発行手段38は、名所情報も合わせて印刷することができる。
【0036】
更に、乗車票発行手段38は、料金支払後に、運賃・料金、投入料金及びお釣りを確認する乗車票等受取画面38−4(
図16参照)を表示し、支払後の確認を行う機能を有する。また、乗車票50とお釣りを受取ることを促すとともに受取りを確認する機能、並びに取引履歴をホストサーバ10に送信する機能を有する。
【0037】
以上の構成により第1の実施の形態に関する自動券売機1及び自動券売システム200は以下のように動作する。なお、以下の説明では、顧客が新幹線を利用する場合を例として説明する。
図5は、第1の実施の形態に関する自動券売機及びホストサーバの動作を説明するフローチャートである。
図5において、自動券売機1の動作については、動作ステップを示す。ホストサーバ10側については、
図3において説明したホストサーバ10の構成における各部を示す。以下、
図5に示す動作フローチャートを用いて説明する。
【0038】
ステップS01:先ず、
図4に示した自動券売機1の券売機制御部21は券種類指定手段30に対し、券種類を指定させるための券種類指定画面30−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図6は、第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の券種類指定画面の説明図である。
【0039】
この券種類指定画面30−1には、乗車票50の種類を指定させるガイダンス100aとして「乗車票の種類をお選びください。」を表示するとともに、指定席券、自由席券、定期券の種類指定ボタン100bを表示する。このとき、乗車票50の購入を中断するための取消ボタン100cも表示するとよい。すると、顧客は、表示された種類指定ボタン100bを押下することにより、所望とする券を指定する。本例では、「指定席券」を指定したものとする。
このとき券売機制御部21は、
図4に示した乗車区間指定手段31に対し、通信制御部25を介して、当該自動券売機1が発券可能とする路線の路線情報をホストサーバ10に要求するよう指示する。すると、ホストサーバ10のホスト制御部11は、路線情報管理部12に対し路線データ部12aから自動券売機1へ路線情報を送信するよう指示する。
【0040】
ステップS02:次に、券売機制御部21は、乗車区間指定手段31の乗車駅指定手段31aに対し、乗車駅を指定する乗車駅指定画面31a−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図7は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の乗車駅指定画面の説明図である。
【0041】
この乗車駅指定画面31a−1には、乗車駅を指定させるガイダンス101aとして「乗車駅をお選びください。」を表示するとともに、顧客が新幹線を利用する場合に乗車可能な駅「東京」、「新横浜」、「小田原」等を乗車駅指定ボタン101bとして表示する。
乗車可能な駅は、乗車区間指定手段31によって、ホストサーバ10の路線情報管理部12を介して路線データ部12aから路線情報として取得される。なお、乗車可能な駅は、各自動券売機1の記憶部26に予め格納しておくようにしてもよい。
すると、顧客は、表示された乗車駅指定ボタン101bを押下することにより、乗車可能な駅から所望とする乗車駅を指定する。本例では、「東京」を指定したものとする。
【0042】
ステップS03:次に、券売機制御部21は、乗車区間指定手段31の降車駅指定手段31bに対し、降車駅を指定させる降車駅指定画面31b−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図8は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の降車駅指定画面の説明図である。
この降車駅指定画面31b−1には、降車駅を指定させるガイダンス102aとして「降車駅をお選びください。」を表示するとともに、顧客が新幹線を利用する場合に降車可能な駅「新横浜」、「小田原」、「熱海」等を降車駅指定ボタン102bとして表示する。
【0043】
降車可能な駅は、乗車区間指定手段31によって、ホストサーバ10の路線情報管理部12を介して路線データ部12aから路線情報として取得される。なお、降車可能な駅は、各自動券売機1の記憶部26に予め格納しておくようにしてもよい。
すると、顧客は、表示された降車駅指定ボタン102bを押下することにより、降車可能な駅から所望とする降車駅を指定する。本例では、「博多」を指定したものとする。
【0044】
ステップS04:次に、券売機制御部21は、乗車日時指定手段32の乗車日指定手段32aに対し、乗車日を指定させる乗車日指定画面32a−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図9は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の乗車日指定画面の説明図である。
この乗車日指定画面32a−1には、乗車日を指定させるガイダンス103aとして「乗車する日をお選びください。」を表示するとともに、当月のカレンダーを乗車日指定ボタン103bとして表示する。なお、カレンダーは、月の変更を行う乗車月指定ボタン103cによって変更できるようにするとよい。また、カレンダー情報は、各自動券売機1の記憶部26に予め格納しておくようにすればよい。すると、顧客は、表示された乗車日指定ボタン103bを押下することにより、カレンダーから所望とする乗車日を指定する。本例では、「9月7日」を指定したものする。
【0045】
ステップS05:次に、自動券売機1の券売機制御部21は、ステップS01において指定席が指定されたかどうかを判定する。顧客が指定席を指定した場合は、次のステップS06に進み座席指定を行う。一方、顧客が指定席以外の自由席を指定した場合は、自由席指定と判定してステップS09に進む。定期券を指定した場合は、説明を省略する。
【0046】
ステップS06:顧客が指定席を指定した場合、券売機制御部21は、乗車日時指定手段32の乗車時間帯指定手段32bに対し、乗車時間帯を指定させる乗車時間帯指定画面32b−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図10は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の乗車時間帯指定画面の説明図である。
この乗車時間帯指定画面32b−1には、乗車時間帯を指定させるガイダンス104aとして「乗車する時間帯をお選びください。」を表示するとともに、乗車時間帯を指定する時間帯指定ボタン104bを表示する。すると、顧客は、表示された時間帯指定ボタン104bを押下することにより、所望とする乗車時間帯を指定する。本例では、「10時00分〜」を指定したものする。
【0047】
このとき、券売機制御部21はこれを受け、便名指定手段としての列車名指定手段33に対して、ホストサーバ10に列車情報を要求するよう指示する。すると、ホストサーバ10のホスト制御部11は、列車情報管理部13に対して、列車データ部13aから自動券売機1へ列車情報を送出するよう指示する。
次に、券売機制御部21は、列車名指定手段33に対して、上記取得した列車情報から、ステップS01〜S06により顧客が指定した券種類、乗車日、時間帯、乗車区間に基づいて利用できる列車名、その発車時刻、停車駅の駅名及び到着時刻等からなる列車情報を抽出するよう指示する。
【0048】
ステップS07:そして、券売機制御部21は、便名指定手段としての列車名指定手段33に対し、上記抽出した列車情報に基づいて、便名指定画面としての列車名指定画面33−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図11は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の列車名指定画面の説明図である。
この列車名指定画面33−1には、列車名を指定させるガイダンス105aとして「ご希望の列車名をお選びください。」を表示するとともに、列車名を指定する列車名指定ボタン105bを表示する。列車名指定ボタン105bには、抽出した列車情報に基づいて利用できる列車名を、発車時刻、到着時刻とともに表示する。
すると、顧客は、表示された列車名指定ボタン105bを押下することにより所望とする列車名を指定する。本例では、「のぞみ23号」を指定したものする。
【0049】
このとき、券売機制御部21は、空席情報取得手段35に対し、通信制御部25を介してホストサーバ10に空席情報を要求するよう指示する。すると、ホストサーバ10のホスト制御部11は、空席情報管理部14に対し、空席データ部14aから自動券売機1へ、指定された列車名について停車駅ごとの指定席予約の無い座席を空席情報として送出するよう指示する。
【0050】
更に、券売機制御部21は、名所情報表示手段36に対して、ホストサーバ10に名所情報を要求するよう指示する。すると、ホストサーバ10のホスト制御部11は、名所情報管理部15に対し、名所データ部15aから各駅区間にある名所の名称、そのイラスト等のイメージデータ、当該列車の進行方向に対する左右いずれの窓側に見えるかを示す名所情報を自動券売機1へ送出するよう指示する。本例では、「富士山」及び「MZZスタジアム 広島」が名所情報として送出されたものとする。
【0051】
ステップS08:次に、券売機制御部21は、座席指定手段37に対し、座席列指定画面37−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図1は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の座席列指定画面の説明図である。
この座席列指定画面37−1には、座席の列を指定させるガイダンス106aとして「ご希望の座席の列をお選びください。」を表示する。列車の進行方向を示す進行方向矢印106jとともに、座席の列「A」〜「E」のいずれかを指定する座席列指定ボタン106bを表示する。座席の列「A」〜「E」は、進行方向矢印106jに対する左右方向の複数の座席列である。また、座席列指定画面37−1は、当該列車の進行方向を、発車駅名106cとしての「東京」、到着駅名106dとしての「博多」及び進行方向矢印106jによって表示する。
【0052】
そして券売機制御部21は、名所情報表示手段36に対し、ステップS07において取得した名所情報に基づいて、当該列車の進行方向に対して、左右いずれかに当該名所が見える方向と、進行方向矢印106jに対して、同じ方向に名称及びイメージデータ106e、106fを表示するよう指示する。名称及びイメージデータ106e、106fを表示するので、顧客にとって分かり易い表示とすることができる。
【0053】
更に、名称及びイメージデータ106e、106fの近傍にその名所を通過する時刻を示す通過時刻情報106g、106hを表示する。名所を通過する時刻については、名所が位置する駅区間と、列車情報の各駅の発車時刻及び到着時刻から列車ごとに求めておくことができる。このようにすれば、顧客は名所を通過する時刻を予め知った上で、顧客にとって見たい名所がある窓側の座席を指定することができる。
【0054】
この通過時刻情報106g、106hの表示については、名所を通過する時刻に替えて又は時刻とともに、名所が位置する「三島−新富士」のように駅区間を表示するようにしてもよい。また、図示しない通過時刻非表示ボタンを設けることにより、顧客の指定に基づいて名所通過時刻を表示しないようにしてもよい。
【0055】
更に、名所情報表示手段36は、名所の名称及びイメージデータ106e、106fが複数あるときで、座席列指定画面37−1に表示しきれないときは、名称及びイメージデータ106e、106fを進行方向矢印106jが示す矢印の逆方向にスクロールするよう表示してもよい。
すると、顧客は、表示された名所情報を参照して、座席列指定ボタン106bを押下することにより座席の列「A」〜「E」のうち所望とする座席の列を指定する。本例では、顧客は「E」列(窓側)を指定したものする。
【0056】
このとき、券売機制御部21は、座席指定手段37に対して、ホストサーバ10の空席情報管理部14から取得した空席情報から、指定された座席の列で空席となっている座席を抽出し指定席を決定するよう指示する。こうして座席指定手段37は、車両と、座席番号を決定する。本例では、車両が12号車、座席が前から9番目のE列と決定したものとする。
また、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、ホストサーバ10へ運賃等情報を要求するよう指示する。ホストサーバ10のホスト制御部11は、運賃・料金計算部16に対し、運賃・料金データ部15aから自動券売機1へ、指定された券種類、乗車区間等から算出される運賃等情報を送出するよう指示する。
【0057】
ステップS09:次に、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、顧客による指定内容の確認を行う料金支払前確認画面38−1を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図12は第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の料金支払前確認画面の説明図である。
【0058】
この料金支払前確認画面38−1は、確認を促すガイダンス108aとして「よろしければ、確認ボタンを押してください。」を表示する。更に、乗車区間108bとして「東京駅⇒博多駅」、列車名108cとして「のぞみ23号」、発着時刻108dとして「10:10発、17:11着」、指定座席番号108eとして「12号車9番E席」及び運賃・料金108fを表示する。また、表示された内容を確認した場合に押下する「確認」ボタン108g、修正する場合の「戻る」ボタン108h、取消す場合の「取消」ボタン108jを表示する。
【0059】
ステップS10:顧客は、表示された料金支払前確認画面38−1により確認が終了すると確認ボタン108gを押下する。すると、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、料金支払を促す料金支払画面38−2を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図13は、第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の料金支払画面の説明図である。
【0060】
この料金支払画面38−2は、現金の投入又はカード挿入を促すガイダンス109aとして「現金またはカードをお入れください。」を表示するとともに、運賃・料金109bを表示する。
【0061】
すると、顧客は、料金支払前確認画面38−1によって表示された運賃・料金を、紙幣挿入口3又は硬貨投入口4に投入する。或いは、カード挿入排出口5にプリチャージ式カード又はクレジットカード等を挿入する。本例では、1万円札2枚及び5千円札1枚、計2万5千円を紙幣挿入口3より挿入したものとする。
すると、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、紙幣処理部23及び硬貨処理部24によって、挿入された紙幣、投入された硬貨の計数を行い、紙幣処理部23及び硬貨処理部24の図示しない収納庫に収納する。
【0062】
ステップS11:次に、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、料金支払後の確認を行う料金支払後確認画面38−3を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図14は、第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の料金支払後確認画面の説明図である。
この料金支払後確認画面38−3は、投入された金額及び運賃・料金の確認のためのガイダンス110aとして「お入れになった金額は25,000円です。」を表示する。同時に、乗車日、列車名、乗車区間、指定席等の確認内容110bを表示するのがよい。
また、領収書の発行の有無を顧客に指定させるために、領収書発行要否の確認を促すガイダンス110c及び「領収書発行」ボタン110dを表示する。
【0063】
ステップS12:そして、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、乗車票発行部22によって乗車票50に所定の内容を印刷して乗車票50を発行するよう指示する。
図15は、第1の実施の形態に関する自動券売機により印刷される乗車票の説明図である。この乗車票50には、通常印刷される乗車区間、乗車日、発着時刻、列車名、座席等が乗車情報50aとして印刷される。
更に、この乗車票50には、名所の名称、そのイラスト又は写真等のイメージデータ及び名所を通過する時刻が、当該列車の進行方向矢印50jに対する左右いずれかに名所情報50bとして印刷される。
【0064】
なお、名所情報50bについては、例えば、
図14に示す料金支払後確認画面38−3に、図示しない名所情報非印刷ボタン及び名所情報印刷ボタンを設け、顧客が名所情報を
印刷するか否か選択できるようにしてもよい。また、名所情報が複数あるとき、顧客が一又は複数の名所を選択して印刷するようにしてもよい。更に、乗車票50への名所情報50bの印刷に替えて、又はこれに加えて、発行される領収書に名所情報50bを印刷するようにしてもよい。
【0065】
ステップS13:次に、券売機制御部21は、乗車票発行手段38に対し、乗車票50及びお釣りの受取りを促す乗車票等受取画面38−4を顧客操作部2に表示するよう指示する。
図16は、第1の実施の形態に関する自動券売機の顧客操作部の乗車票等受取画面の説明図である。この乗車票等受取画面38−4は、乗車票50の受取りを促すガイダンス111aとして「乗車票をお取りください。」を表示し、更に運賃・料金、投入金額及びおつり金額を表示したガイダンス111bも表示する。
【0066】
すると、顧客は、乗車票券放出口6から放出された乗車票50、並びに釣り札放出口7から放出される釣り札及び釣り銭放出口8から放出される釣り銭を受け取る。
このとき、券売機制御部21は乗車票発行手段38に対し、乗車票発行日時、券種類、乗車区間、指定座席番号及び入出金された金額等の取引履歴をホストサーバ10に送出するよう指示し、乗車票発行処理を終了する。一方、ホストサーバ10のホスト制御部11は、履歴管理部17に対して、受信した取引履歴を取引履歴格納部17aに格納するよう指示し、処理を終了する。
【0067】
また、以上の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、東京から博多への下り方面への乗車票50の発行を例として説明したが、上り方面への乗車票50を発行する場合は、以下のようにするとよい。
即ち、
図1に示した座席列指定画面37−1において、座席指定手段37により当該列車の進行方向を示す進行方向矢印106jを逆に表示する。このとき、名所を通過する時刻については、名所情報表示手段36により名所が位置する駅区間と、列車情報の各駅の発車時刻及び到着時刻から求めて表示すればよい。
【0068】
以上のように、第1の実施の形態に関する自動券売機1によれば、ガイダンスを表示して顧客に対し乗車券発行に必要な指定をさせる顧客操作部2を有する自動券売機1において、顧客操作部2によって座席の指定があるときは、列車の進行方向に対して、名所の見える方向と、画面上の進行方向矢印に対して、同じ方向に名所情報を顧客操作部2に表示するようにしたので、顧客は見たい名所がある窓側の座席を指定することができる。
【0069】
以上の第1の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、指定席券を発行する場合の例を示したが、座席が指定されない自由席券及び定期券等を発行するときに名所情報を表示し、又は自由席券及び定期券等に印刷するようにしてもよい。このように名所情報を表示又は印刷することより、顧客が、当該列車進行方向に対し左右いずれの席に座るかを選択する際に、この名所情報を利用することができる。
【0070】
(第1の実施の形態の変形例1)
以上の第1の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、
図1に示した座席列指定画面37−1を表示し、顧客が「A」〜「E」のいずれかの座席の列を指定すると、自動券売機1は、指定された座席の列のうちで空席となっている座席を抽出して、指定席を決定するように説明したが、以下のようにしてもよい。
【0071】
まず、
図5に示す動作フローチャートのステップS07において、券売機制御部21は、空席情報取得手段35に対し、ホストサーバ10に空席情報を要求するよう指示する。すると、ホストサーバ10のホスト制御部11は、空席情報管理部14に対し、空席データ部14aから、指定された列車名について停車駅間ごとの指定席車両の全ての座席を未指定の座席と指定済み座席に区別した空席情報を自動券売機1へ送出するよう指示する。
次に、ステップS08において、券売機制御部21は、座席指定手段37に対し、顧客操作部2に座席指定画面37−2を表示するよう指示する。なお、
図5に示すステップS08における「座席列指定画面37−1」は「座席指定画面37−2」と読み替えるものとする。
【0072】
図17は、第1の実施の形態の変形例1に関する自動券売機の顧客操作部の座席指定画面の説明図である。この座席指定画面37−2は、座席の指定を促すガイダンス107aとして「ご希望の座席を指定してください。」を表示する。そして、進行方向矢印107dとともに指定席車両の全ての座席を未指定の座席と指定済み座席に区別して座席指定ボタン107bとして表示する。また、別の指定席車両も参照できるように指定席車両指定ボタン107cを表示する。なお、指定ボタン107bは、例えば、未指定の座席を白色で表示し、指定済みの座席は黒色で塗り潰して表示する。
【0073】
更に、ステップS07において取得した名所情報に基づいて、当該列車の進行方向を示す進行方向矢印107d、進行方向に対して左右いずれの窓側に名所が見えるかを示す名所情報107e、107fを表示する。更に、名所情報107e、107fの近傍にはその名所を通過する時刻107g、107hなどを表示する。すると、顧客は、表示された名所情報107e、107fを参照して、所望とする座席を指定ボタン107bによって指定する。
【0074】
このように、全ての空席を指定ボタン107bとして指定可能に表示し、直接、空席を指定可能とすることにより、顧客は、指定席車両の全体の込み具合を確認しながら、顧客にとって見たい名所がある窓側の座席を指定することができる。
【0075】
(第1の実施の形態の変形例2)
また、第1の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、自動券売機1によって座席を指定させる際に名所情報表示手段36により名所情報を表示するように説明したが、以下のようにしてもよい。
即ち、PC(Personal Computer)又はスマートフォン等によってインターネットのWebサイトで指定席をネット予約する場合に、自動券売機1をPC等に替えて、
図1に示した座席列指定画面37−1に名称及びイメージデータ106e、106f等を表示するようにすることもできる。
【0076】
(第1の実施の形態の変形例3)
また、以上の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、恒久的に存在する名所を例として説明したが、見るころが可能な時期、時間が限られた名所の場合は、以下のようにしてもよい。
即ち、桜の名所、実物大のアニメキャラクタ展示場所など、当該列車の車窓から見ることが可能な時期が限られている名所の場合は、名所情報表示手段36は、乗車日がその名所を見ることが可能な時期であった場合のみ、その名所情報を表示するようにする。また、当該列車の車窓から見ることのできる時間も限られている花火大会などのイベントの時は、乗車日及び当該列車が通過する時間がそのイベントを見ることが可能な時間であった場合のみ、その名所情報を表示する。
【0077】
(第1の実施の形態の変形例4)
また、以上の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、乗車日の天気については触れなかったが、天気を考慮して以下のようにしてもよい。
即ち、ホストサーバ10に図示しない天気情報管理部及び天気情報データ部を備える。そして、ホストサーバ10のインターフェイス部18を介して、例えば日本気象協会の天気予報サーバに接続し、日本気象協会が所定の時間ごとの配信している天気予報を取得する。そして、取得した天気予報を上記天気情報管理部の天気情報データ部に格納しておく。
【0078】
以上の構成にすれば、
図1に示した座席指定画面において、名所情報表示手段36は、天気情報データ部から乗車日の天気情報を取得する。乗車日が晴れの日の場合は、座席列指定画面37−1において、日差しが入る窓側に名称及びイメージデータとして図示しない日差しのイラストを表示するようにする。このように、日差しが入る窓側を表示することにより、顧客は、日差しの入らない座席を指定することができる。また、天気情報が曇り又は雨で、遠方にある名所がみることができない場合は、座席列指定画面37−1において、名称及びイメージデータとして「富士山は雲が掛かって見えません。」の案内及び図示しないイラストを表示する。
【0079】
(第1の実施の形態の変形例5)
また、第1の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、座席列指定画面37−1において名所情報を表示し、又は乗車票50に名所情報を印刷するように説明したが、これに替えて又はこれに加えて、以下のようにしてもよい。
即ち、ホストサーバ10に図示しないメール送信手段を備え、当該列車が名所近傍に接近した時に携帯電話等にお知らせメールとして名所情報をメール送信するようにしてもよい。この場合のメールアドレスは、顧客が事前にホストサーバ10に登録しておくようにしてもよいし、自動券売機1によって乗車票50を発行するときにメールアドレスを登録するようにしてもよい。
【0080】
また、当該列車が名所近傍に接近するタイミングについては、ホストサーバ10が、インターフェイス18によって列車運行管理システムと接続し、列車位置情報を取得し当該列車が名所近傍に接近したかどうかを判定することによって検出することができる。なお、列車運行管理システムは、線路沿線に設置された軌道回路又はGPS(Global Positioning System)により列車位置を検知し、CTC(Centralized Traffic Control)システムと称される運行管理システムによって列車の運行を管理するものである。
また、前述のようにホストサーバ10にメール送信手段を設けるようにしてもよいし、ホストサーバ10と接続した図示しないメールサーバを別途配置し、当該メールサーバからメール送信するようにしてもよい。
【0081】
以上の構成にすれば、当該列車が名所近傍に接近するタイミングに携帯電話等にお知らせメールを送信することができる。
図18は、第1の実施の形態の変形例5に関するメール受信画面の説明図である。
即ち、メール受信画面60には、名所を通過する旨のガイダンス60aとして「まもなく、富士山を通過します。右側の窓より見ることができます。」と表示される。更に、メール受信画面60には、当該列車の進行方向に対し左右いずれの窓側に何時頃その名所を見ることができるかの名所情報60bが表示される。従って、顧客は、適時にこのメール受信画面60を見ることができ、当該列車が名所を通過する際に名所を見逃すことがない。
【0082】
以上の実施の形態に関する自動券売機1の説明では、本発明を新幹線の乗車票を発行する場合を例として説明したが、以下の適用も可能である。即ち、本発明は、指定席のある在来線の鉄道を利用する場合の自動券売機1、更には座席指定が可能な高速バス、夜行バスなどの自動券売機1にも適用することができる。