【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部周縁と車体開口部周縁を開閉する開口部開閉部材との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、開口部開閉部材又は車体開口部周縁に取付けられる取付基部と開口部開閉部材又は車体開口部周縁の先端に当接するリップ部からなる本体部と、シールリップ部から構成され、
リップ部は、取付状態において取付基部に対して屈曲した状態とされているとともに、リップ部の
シールリップ部が形成される面と反対側の面には本体部の他の部分よりも剛性の高い材料で形成された変形抑制部を有し、変形抑制部と取付基部の間には、変形抑制部が形成されていないリップ部を有し、
シールリップ部は、リップ部の先端から取付基部の方向に離れた部分からリップ部の先端方向に斜めに延出して形成されたことを特徴とするウエザストリップである。
【0010】
請求項1の本発明では、自動車の車体開口部周縁と車体開口部周縁を開閉する開口部開閉部材との間をシールするウエザストリップにおいて、ウエザストリップは、開口部開閉部材又は車体開口部周縁に取付けられる取付基部と開口部開閉部材又は車体開口部周縁の先端に当接するリップ部からなる本体部と、シールリップ部から構成されている。このため、取付基部を車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付けると、シールリップ部が車体開口部周縁又は開口部開閉部材に当接して、車体開口部周縁と開口部開閉部材の間をシールすることができる。
【0011】
リップ部は、取付状態において取付基部に対して屈曲した状態とされているため、取付基部が開口部開閉部材又は車体開口部周縁に取付けられると、リップ部は、開口部開閉部材又は車体開口部周縁の形状に沿って当接するとともに、シールリップ部を車体開口部周縁又は開口部開閉部材に押圧して、シール性を確保することができる。
【0012】
リップ部の
シールリップ部が形成される面と反対側の面には本体部の他の部分よりも剛性の高い材料で形成された変形抑制部を有している。このため、ウエザストリップを開口部開閉部材又は車体開口部周縁の湾曲した先端に取付けて、ウエザストリップを湾曲させても、剛性の高い材料で形成された変形抑制部の形成により、ウエザストリップの全体の変形の中立軸が変形抑制部の重心点付近に移動し、シールリップ部の先端方向に移動するため、シールリップ部の先端の波打ち現象を抑制することができる。従って、車体開口部周縁と開口部開閉部材の間のシール性を向上させることができる。
【0013】
変形抑制部と取付基部の間には、変形抑制部が形成されていないリップ部を有しているため、リップ部を開口部開閉部材又は車体開口部周縁に取付けたときに、リップ部は、開口部開閉部材又は車体開口部周縁の形状に沿って容易に撓んで当接することができる。
【0014】
シールリップ部は、リップ部の先端から取付基部の方向に離れた部分からリップ部の先端方向に斜めに延出して形成された。このため、開口部開閉部材を閉じたときに、リップ部に押圧されて、シールリップ部の先端が車体開口部周縁又は開口部開閉部材に確実に当接することができ、シール性を向上させることができる。
【0015】
請求項2の本発明は、シールリップ部の先端部は、変形抑制部が形成された範囲内に位置するウエザストリップである。
【0016】
請求項2の本発明では、シールリップ部の先端部は、変形抑制部が形成された範囲内に位置するため、変形抑制部の重心点付近にあるウエザストリップの変形の中立軸とシールリップの先端が近い位置にあることにより、ウエザストリップを湾曲して取付けても、変形抑制部により、確実にシールリップ部の先端の波打ち現象を抑制することができ、車体開口部周縁と開口部開閉部材の間のシール性を向上させることができる。
【0017】
請求項3の本発明は、シールリップ部のリップ部から延出された根元部から先端部までの全体は、変形抑制部が形成された範囲内に位置するように形成されているウエザストリップである。
【0018】
請求項3の本発明では、シールリップ部のリップ部から延出された根元部から先端部までの全体は、変形抑制部が形成された範囲内に位置するように形成されている。このため、変形抑制部の重心点付近にあるウエザストリップの変形の中立軸とシールリップの全体が近い位置にあることにより、ウエザストリップを湾曲して取付けても、シールリップ部の全体の歪を抑制することができ、確実にシールリップ部の先端の波打ち現象を抑制することができ、車体開口部周縁と開口部開閉部材の間のシール性を向上させることができる。
【0019】
請求項4の本発明は、本体部の取付基部とリップ部の境界に溝部が形成されたウエザストリップである。
【0020】
請求項4の本発明では、本体部の取付基部とリップ部の境界に溝部が形成されたため、ウエザストリップを開口部開閉部材又は車体開口部周縁に取付けたときに、開口部開閉部材又は車体開口部周縁の形状に沿って、取付基部とリップ部が変形することができ、安定してウエザストリップを取付けることができる。
【0021】
請求項5の本発明は、リップ部は、先端側の断面形状が円弧状に湾曲して形成されたウエザストリップである。
【0022】
請求項5の本発明では、リップ部は、先端側の断面形状が円弧状に湾曲して形成されたため、ウエザストリップが車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付けられたときに、リップ部の先端が車体開口部周縁又は開口部開閉部材の先端に形成されたフランジ部やシーラー等を覆うことができ、見栄えとシール性に優れている。また、リップ部が弾力的にシールリップ部を押圧することができ、シール性を向上させることができる。
【0023】
請求項6の本発明は、リップ部に取付補助部が形成され、取付補助部は、ウエザストリップが車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付け後は、容易に切り離し可能に形成されたウエザストリップである。
【0024】
請求項6の本発明では、リップ部に取付補助部が形成され、取付補助部は、ウエザストリップが車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付後は、容易に切り離し可能に形成された。このため、ウエザストリップを開口部開閉部材又は車体開口部周縁に取付けるときに、まず取付補助部を開口部開閉部材又は車体開口部周縁の先端に係合して取付基部を取付る位置を決めることができ、所定の位置に確実に取付基部を固定することができる。従って、シールリップ部も所定の位置に当接することができ、波打つ変形も少なく、シール性が向上する。また、取付補助部は、ウエザストリップが車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付後は、容易に切り離し可能に形成されているため、シールリップ部のシールの妨げとはならない。
【0025】
請求項7の本発明は、取付基部は両面接着テープで車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付けられたウエザストリップである。
【0026】
請求項7の本発明では、取付基部は両面接着テープで車体開口部周縁又は開口部開閉部材に取付けられた。このため、車体開口部周縁又は開口部開閉部材の形状に沿って、長手方向に安定して取り付けが容易であり、クリップ孔等を形成する必要も無く、シール性も確保することができる。