(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記指示表示部は、前記経過時間が前記基準設定時間を超過した場合の超過時間に係る表示を行う超過表示領域を有することを特徴とする請求項1又は2記載の時間表示装置。
前記所定の期間は、ストップウォッチ機能の実行期間であり、前記計測時間は、当該ストップウォッチ機能の実行期間中に取得されたラップタイムであることを特徴とする請求項6記載の時間表示装置。
前記制御部は、予め定められた複数の候補時間の中から前記基準設定時間に応じて前記基準残時間を定めることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の時間表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の電子時計40の正面図である。
また、
図2は、電子時計40の機能構成を示すブロック図である。
【0011】
この電子時計40(時間表示装置、コンピュータ)は、
図1に示すように、腕時計のようにユーザの腕に装着されるものであり、フレーム2と、フレーム2の内部に設けられた文字盤3と、文字盤3の表示面側(上面側)に配置された秒針11、分針12、時針13、機能針14、副分針15、副時針16、副24時間針17及び1/20秒針18と、文字盤3の下方に配置された日車19と、フレーム2の側面に設けられた押しボタンスイッチB1〜B4及びりゅうずC1とを備える。以降、秒針11、分針12、時針13、機能針14、副分針15、副時針16、副24時間針17、1/20秒針18及び日車19の一部又は全部をまとめて指針11〜19のようにも記す。
【0012】
文字盤3及び指針11〜18の上方は、図示略の透明な風防ガラスで覆われている。また、日車19の下面(文字盤3に対向する面とは反対側)のフレーム2内には、電子時計40の駆動制御に係る各構成及び電源部が設けられ、裏蓋で覆われている。
【0013】
文字盤3には、時刻や他の種々の機能に係る表示を行うための目盛や標識が設けられている。また、3時30分の方向には、開口部3aが設けられ、日車19上の日付標識が選択的に露出可能となっている。
【0014】
指針11〜19は、それぞれ回転動作することで文字盤3(標識や目盛)との位置関係により予め定められた表示内容を示す指示動作を行う回転指示部であり、指針11〜18が指し示す方向や日車19の回転角度(開口部3aから露出される標識)に応じた内容を表示する。
秒針11、分針12及び時針13は、文字盤3の略中央を回転軸として、それぞれ文字盤3に平行な面内で回転可能に設けられている。文字盤3の周縁部には、日時を表示するための目盛や標識が設けられている。また、文字盤3には、小窓4、5、6、7が設けられている。日車19は、文字盤3の下面側に当該文字盤3と平行に設けられた回転可能な円盤部材(中央に孔部が設けられた円環状を含む)であり、一の円周上に日付を示す「1」〜「31」の日付標識が所定間隔で順番に設けられている。日車19が回転動作されることにより、これらの日付標識のうちの一つが開口部3aから選択的に露出されることで、指針11〜14により示される時刻と対応する日の情報が示される。
【0015】
秒針11は、複数の歯車列である輪列機構61を介して伝えられるステッピングモータ51のステップ動作に応じて所定の角度ずつ回転動作する。秒針11は、時刻の表示に用いられると共に、アラーム報知動作のオンオフ切替設定表示、分針12及び時針13により示される日時の午前午後を示す表示や、地方時設定の際のタイムゾーンの設定などに用いられ得る。
分針12及び時針13は、輪列機構62を介して伝えられるステッピングモータ52のステップ動作に応じ、それぞれ所定の角度ずつ回転動作する。1ステップ当たりの時針13の回転角度は、分針12の回転角度の1/12となっており、分針12が60分で360度(一周)移動するごとに、時針13が1時間に対応する30度移動する。
【0016】
機能針14は、小窓4の内部で回転可能に設けられている。機能針14は、曜日やその他の機能に係る種々の表示を行うための指針である。また、機能針14は、ストップウォッチ機能やタイマ機能が実行されている場合に、設定時間に対する計測時間の状況や残り時間をそれぞれ表示するのに用いられる。輪列機構63を介し、ステッピングモータ53のステップ動作に応じて所定の角度ずつ回転動作する。
【0017】
日車19は、機能針14に連動して回転し、開口部3aから露出される日付標識を1日分変化させることで日付の表示を行う。機能針14は、通常の表示動作では一周以上の移動を行わず、機能針14の指示位置の変更に伴って日車19により表示される日付の標識はほとんど移動しない。一方で、開口部3aから露出させる日付標識を変更する場合には、機能針14を所定の複数回周回移動させる。
【0018】
副分針15及び副時針16は、小窓5の内部で回転可能に設けられている。また、副24時間針17は、小窓6の内部で回転可能に設けられている。これらの副分針15、副時針16及び副24時間針17は、上述の指針11〜14により示される時刻とは異なる地域の時刻(世界時計)を同時に表示させるためのものである。また、これらの指針15〜17は、ストップウォッチ機能やタイマ機能の実行時に、計測時間や残り時間を示すのにも用いられる。
【0019】
副分針15、副時針16及び副24時間針17は、輪列機構64を介して伝えられるステッピングモータ54のステップ動作に応じてそれぞれ所定の角度ずつ回転動作する。副時針16の1ステップ当たりの回転角度は、副分針15の回転角度の1/12となっている。また、副24時間針17の1ステップ当たりの回転角度は、副時針16の回転角度の1/2となっている。
【0020】
1/20秒針18は、ストップウォッチ機能などにおいて、1/20秒を表示するために用いられる指針である。この1/20秒針18は、輪列機構65を介してステッピングモータ55により単独で回転駆動される。ここでは、1/20秒針18は、小窓7内において8時方向から12時方向にかけての120度の範囲でのみ回転可能であれば良く、回転ステップ数は、20ステップ以上であれば良い。また、1/20秒針18は、通信部49による外部との通信接続状態の表示や、図示略の電力供給部からの供給電圧、すなわち、バッテリの残量の表示などにも用いられ得る。
これら文字盤3と指針11〜19とにより本実施形態の電子時計における指示表示部が構成される。
【0021】
押しボタンスイッチB1〜B4及びりゅうずC1は、操作受付部47が備える外部からの入力操作を受け付ける構成である。押しボタンスイッチB1〜B4は、外部からの押下操作を受け付ける。りゅうずC1は、初期位置から引き出された状態で、回転操作を受け付ける。操作受付部47は、これら押しボタンスイッチB1〜B4の押下操作及びりゅうずC1の引き出し、押し戻し、回転操作を検出して、操作種別に応じた入力信号をCPU41に出力する。
【0022】
電子時計40は、上述の各構成に加えて駆動制御に係る構成として、
図2に示すように、CPU41と、ROM42(Read Only Memory)と、RAM43(Random Access Memory)と、発振回路44と、分周回路45と、計時回路46(計時部)と、報知動作部48と、通信部49と、モータ駆動回路50などを備える。これらの構成間では、バス30を介して互いにコマンドやデータのやり取りが行われる。
【0023】
CPU41は、各種演算処理を行い、電子時計40の全体動作を統括制御するプロセッサである。CPU41は、通常の時刻表示状態では、指針11〜13により計時回路46が計数する日時に応じた時刻を表示させ、また、機能針14及び日車19により曜日と日付の表示を行わせる。また、CPU41は、ストップウォッチ機能、タイマ機能、アラーム報知機能などの実行される各種機能に応じた制御を行うプログラムを呼び出して実行する。
【0024】
ROM42は、電子時計40の動作制御に係るプログラム422や設定データを格納する。ROM42には、位置情報に基づいて当該位置におけるタイムゾーン設定や夏時間の実施スケジュールに係る夏時間情報を取得するための、すなわち、基準となる協定世界時(UTC)からの時差(時差情報)を取得するための地方時設定421が記憶されている。この地方時設定には、各地方時の基準となる都市の緯度経度及び高度の設定が含まれる。ROM42には、上書き更新が可能なフラッシュメモリなどの不揮発性メモリが含まれていても良く、この場合には、夏時間情報の変更などに応じて適宜書き換えられれば良い。
【0025】
RAM43は、CPU41に作業用のメモリ空間を提供し、一時データや更新可能な設定データを記憶する揮発性メモリである。この更新可能な設定データには、ユーザの所在地(現在位置)に係る所在位置情報などが含まれる。また、読み書き更新可能なデータとして、ストップウォッチ機能における計測履歴情報431、タイマ機能における設定時間データ、アラーム報知動作(スケジュール報知動作)の実行有無(可否)及び実行の時刻を一又は複数記憶する予定表データ432(所定のスケジュールデータ)などが含まれ得る。予定表データ432に記憶されるアラーム報知動作(スケジュール報知動作)の対象には、上記所在位置における日出没の時刻情報などが含まれ得る。また、予定表データ432に記憶される時刻データには、日付が指定されて一回のみ報知動作が行われるものが含まれ得る。また、毎日同時刻に繰り返される報知動作や、平日のみなど曜日が指定されて繰り返され報知動作に係る設定が含まれていても良い。
これらCPU41、ROM42及びRAM43は、単一のICチップ上などに形成可能であり、まとめて本実施形態の電子時計(時間表示装置)の制御部を構成する。
【0026】
発振回路44は、所定の周波数信号を生成して分周回路45に出力する。発振回路44には、例えば、水晶発振子などが用いられる。
分周回路45は、発振回路44から入力された所定の周波数信号を分周してCPU41などが動作に用いる周波数信号(クロック信号)に変換して出力する。この変換先の周波数は、CPU41からの制御命令などに応じて変更可能とされても良い。
【0027】
計時回路46は、分周回路45から入力されたクロック信号に基づいて現在の日時を計数保持する。この計時回路46が保持する日時は、電子時計40独自のフォーマットで数値を計数するものであっても良いし、あるいは、UTC日時などの基準となる日時を年月日時分秒の形で保持しているものであっても良い。
【0028】
操作受付部47は、押しボタンスイッチB1〜B4の押下状態やりゅうずC1の引き出し操作、回転操作及び押し戻し操作を各々検知し、電気信号に変換してCPU41に出力する。
【0029】
報知動作部48は、CPU41からの制御信号に応じてユーザに所定の報知動作を行う。報知動作部48は、例えば、ビープ音を発生するビープ音出力部や、振動を発生する振動発生部などを有する。ビープ音発生部や振動発生部には、それぞれ、圧電素子やおもり付きモータなど周知の構成が用いられ得る。
【0030】
通信部49は、外部の電子機器と通信を行う場合のデータの送受信及びその制御を行う。通信部49は、例えば、Bluetooth(登録商標)により外部の電子機器と無線通信が可能であり、外部から設定データ(後述の設定時間を含む)などを受信取得したり、計測履歴情報431を外部に送信出力したりすることができる。
【0031】
モータ駆動回路50は、CPU41から入力された制御信号に応じてステッピングモータ51〜55をそれぞれ駆動してステップ動作させるための駆動電圧パルスを適切なタイミング及びパルス幅で出力する。駆動電圧パルスの幅は、CPU41からの制御信号により適宜調節されることが可能となっている。また、複数のステッピングモータを同時に駆動する制御信号が入力された場合には、モータ駆動回路50は、電子時計40の最大負荷に応じて問題が生じない範囲で適宜駆動タイミングをずらして駆動電圧パルスを出力する。
【0032】
次に、本実施形態の電子時計40における時間計測及び表示に係る動作について説明する。
電子時計40では、ストップウォッチ機能、タイマ機能、アラーム(スケジュール)報知機能が実行可能となっている。これらの機能がユーザ操作に基づいて(あるいは、他の動作や設定操作などに応じて自動的に)起動されると、対応する制御用のプログラム422がROM42から読み出されて実行される。CPU41(制御部)は、分周回路45から入力される所定の周波数の分周信号を計数することで計測開始タイミングからの経過時間を計測(計数)する。
【0033】
これらの機能において、電子時計40では、副分針15、副時針16及び副24時間針17が計測時間や設定時刻などの表示に用いられる。また、秒単位の表示が行われる場合には、秒針11が用いられ、さらに、1/20秒単位の表示が行われる場合には、1/20秒針18がその表示に用いられる。すなわち、分針12及び時針13は、通常の時刻表示を継続して行う。また、機能針14は、時刻表示以外の機能モードが実行される場合には、計測時間に係る補助表示を行う。
【0034】
図3は、電子時計40の文字盤3上に機能針14の回転範囲に応じて設けられた小窓4付近を拡大して示す平面図である。
小窓4には、周縁部に実行中の機能モードの種別を示す標識が設けられた機能表示領域4a、現在の曜日を示す標識が設けられた曜日表示領域4b、計測されている時間(経過時間)の設定時間(基準設定時間)に対する残量比率(残り時間の比率)を示す比率表示領域4c(第1表示領域)、及び計測されている時間の設定時間に対する残り時間を表示する残時間表示領域4d(第2表示領域)が設けられている。計測時間にかかる補助表示には、比率表示領域4c及び残時間表示領域4dが用いられる。
【0035】
機能表示領域4aとしては、ここでは、アラーム報知機能(AL)に係る標識「AL」が設けられているが、これだけに限られず、例えば、タイマ機能TRやストップウォッチ機能SWに係る標識が設けられ、各々リセット状態や、タイマの設定時間又はストップウォッチ機能における目標タイムの設定時間などを定める際に機能針14により指示される構成とすることができる。
【0036】
タイマ機能(TR)が実行される場合、ユーザによる設定時間(基準設定時間)から残り時間のカウントダウンがなされる。このとき、カウントダウン中の残りの時間及び分は、副分針15及び副時針16で表示され、また、設定時間が短時間の場合や残りの計数時間が短時間となった場合には、秒針11による残りの秒数の表示が併用され得る。これと同時に、設定時間に対する残り時間の比率が機能針14により比率表示領域4cの該当比率位置が指示されることで表示される。また、残り時間が所定の基準時間(基準残時間)以下になると、機能針14による指示範囲を残時間表示領域4dに移動させて、残り時間に応じた位置を指示させることでカウントダウン表示する。
【0037】
ストップウォッチ機能(SW)が実行される場合、計測開始タイミングからの通常の計数時間(計測時間)が副分針15、副時針16、副24時間針17、秒針11及び1/20秒針18により表示される。一方で、ユーザにより設定されたラップタイム(周回時間)の設定時間(基準設定時間)と計数されているラップタイム(現ラップ、経過時間)との差分(時間差、残り時間)、又はトータルタイム(合計時間)の設定時間と計数されている合計の計測時間との時間差について、時間差の設定時間に対する残量比率に応じた比率表示領域4c内の位置を機能針14により指し示させる。そして、時間差が所定の基準残時間以下になった場合には当該時間差に応じた残時間表示領域4d内の位置を機能針14に指し示させる。この場合、現ラップや経過時間が設定時間を超過する場合がある。超過時間が所定の範囲内(上限値未満)の場合には、残時間表示領域4d内の超過時間表示領域4d1(超過表示領域)における超過時間に応じた位置が機能針14により指示される。超過時間が上限値を超えた場合には、機能針14は、表示可能な上限値の最大位置で停止される。
【0038】
ここでは、残時間表示領域4dには、10ステップ分のカウントダウン表示を行うための目盛が設けられている。10ステップは、例えば、設定時間に応じて「10秒」又は「10分」で切り替えられても(複数の候補時間の中から定められても)良いし、「10秒」で固定されても良い。あるいは、「10秒」又は「100秒」程度の桁数の違いに対応して変更されても良いが、ユーザがカウントダウン時間の具体的な表示内容が容易に知得可能な範囲とされるのが好ましい。なお、タイマ計数時には、残時間表示領域4dにおける残時間表示と、副分針15や秒針11による実際の残時間表示とが同一でも良いが、異ならせるように10ステップの対応時間が設定されても良い。
【0039】
設定時間の入力は、操作受付部47による所定の動作の受付、又は通信部49を介した外部の電子機器からの取得により行われる。操作受付部47が用いられる場合には、例えば、りゅうずC1が一段階引き出された状態で回転動作がなされることで設定時間が上下される。ここでは、設定されている時間は、副分針15及び副時針16により分単位で表示されるが、秒針11を併用して秒単位で設定表示可能とされても良い。設定終了操作としてりゅうずC1が引き出された状態から押し戻されることで設定時間が確定される。通信部49が用いられる場合には、例えば、押しボタンスイッチB2が所定時間押下されることで予め通信相手として設定されているスマートフォンなどの電子機器との通信の接続が確立され、引き続いて現在の日時情報や位置情報とともに、スケジュールデータや設定時間のデータが取得されることとすることができる。
【0040】
図4は、本実施形態の電子時計40で実行されるタイマ計数制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
【0041】
このタイマ計数制御処理は、操作受付部47によるタイマ機能モードへの移行命令に従って開始される。タイマ計数制御処理が開始されると、CPU41は、タイマ機能の終了操作が検出されたか否かを判別する(ステップS101)。検出されたと判別された場合には(ステップS101で“YES”)CPU41は、タイマ計数制御処理を終了する。
【0042】
タイマ機能の終了操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS101で“NO”)、CPU41は、設定時間の入力操作が検出されたか否かを判別する(ステップS102)。検出されたと判別された場合には(ステップS102で“YES”)、CPU41は、当該設定時間と設定時間に応じて定められる基準時間とを設定してRAM43に記憶させる(ステップS122)。それから、CPU41の処理は、ステップS101に戻る。
【0043】
設定時間の入力操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、CPU41は、時間の計数実行状態の切り替え操作、すなわち、設定時間のカウントダウンを実行するか(計測開始又は計測再開の命令操作)停止するか(計測終了又は計測中断の命令操作)を切り替える操作が操作受付部47により受け付けられたことが検出されたか否かを判別する(ステップS104)。検出されたと判別された場合には(ステップS104で“YES”)、CPU41は、計数実行状態の切り替えを行う(ステップS105)。すなわち、CPU41は、カウントダウンの実行中には、カウントダウンを一時停止し、カウントダウンを開始していない又は一時停止中の場合には、カウントダウンを開始(再開)させる。それから、CPU41の処理は、ステップS106に移行する。時間の計数実行状態の切り替え操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS104で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS106に移行する。
【0044】
ステップS106の処理に移行すると、CPU41は、時間の計数実行中であるか否かを判別する(ステップS106)。実行中ではないと判別された場合には(ステップS106で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS101に戻る。実行中であると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、CPU41は、カウントダウン残り時間の表示を行わせる(ステップS107)。すなわち、CPU41は、モータ駆動回路50に制御信号を出力して秒針11、副分針15、副時針16及び副24時間針17を動作させて残時間の表示を行わせる。
【0045】
CPU41は、計数された時間が設定時間を経過した、すなわち、カウントダウンされた残時間が「0」となったか否かを判別する(ステップS108)。設定時間を経過したと判別された場合には(ステップS108で“YES”)、CPU41は、報知動作部48に所定の報知動作を行わせ、カウントダウンの動作を終了する(ステップS151)。なお、電子時計40において、報知動作、例えば、ビープ音の出力を禁止するモード設定などがなされている場合には、CPU41は、報知動作の実行制御を省略することができる。また、CPU41は、計数値及び表示をリセット、すなわち、先の設定時間に戻す。それから、CPU41は、処理をステップS101に戻す。
【0046】
計数された時間が設定時間を経過していないと判別された場合には(ステップS108で“NO”)、CPU41は、残時間が設定されている基準時間以下であるか否かを判別する(ステップS110)。基準時間以下ではないと判別された場合には(ステップS110で“NO”)、CPU41は、残時間の設定時間に対する比率を残比率として算出する(ステップS161)。CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力してステッピングモータ53を駆動させて、比率表示領域4c内の算出された残比率に対応する位置を機能針14により指示させる(ステップS162)。それから、CPU41の処理は、ステップS101に戻る。
【0047】
残時間が基準時間以下であると判別された場合には(ステップS110で“YES”)、CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力して、残時間表示領域4d内の計数されている残時間に対応する位置を機能針14により指示させる(ステップS171)。それから、CPU41の処理は、ステップS101に戻る。
【0048】
図5は、本実施形態の電子時計40で実行されるストップウォッチ計測制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
【0049】
このストップウォッチ計測制御処理は、操作受付部47によるストップウォッチ機能モードへの移行命令に従って開始される。ストップウォッチ計測制御処理が開始されると、CPU41は、ストップウォッチ機能の終了操作が検出されたか否かを判別する(ステップS201)。検出されたと判別された場合には(ステップS201で“YES”)、CPU41は、ストップウォッチ計測制御処理を終了する。
【0050】
終了操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS201で“NO”)、CPU41は、ラップタイム又はトータルタイムの設定時間の入力操作が検出されたか否かを判別する(ステップS202)。検出されたと判別された場合には(ステップS202で“YES”)、CPU41は、対象種別、すなわち、ラップタイム又はトータルタイムを設定する(ステップS221)。また、CPU41は、当該対象種別に係る設定時間を定め、これに応じて基準時間と上限差を定める(ステップS222)。それから、CPU41の処理は、ステップS206に移行する。
【0051】
設定時間の入力操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS202で“NO”)、CPU41は、ラップタイムの取得操作が検出されたか否かを判別する(ステップS203)。ラップタイムの取得操作が検出されたと判別された場合には(ステップS203で“YES”)、CPU41は、ラップタイムを取得し、同時に新たなラップの計測を開始する(ステップS231)。それから、CPU41の処理は、ステップS206に移行する。
【0052】
ラップタイムの取得操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS203で“NO”)、CPU41は、時間計測の実行切替に係る操作が検出されたか否か、すなわち、ストップウォッチの時間計測を中断若しくは中止するか、又は開始若しくは再開するかの切替操作が検出されたか否かを判別する(ステップS204)。切替操作が検出されたと判別された場合には(ステップS204で“YES”)、CPU41は、計測の開始前若しくは中断状態から計測を開始又は再開させ、又は計測中の状態から計測を中断又は中止させる(ステップS205)。それから、CPU41の処理は、ステップS206に移行する。切替操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS204で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS206に移行する。
【0053】
ステップS222、S231、S204、S205のいずれかの処理からステップS206の処理に移行すると、CPU41は、時間計測の実行中であるか否かを判別する(ステップS206)。計測の実行中ではない、すなわち、中断(中止)していると判別された場合には(ステップS206で“NO”)、CPU41は、計測終了操作が検出されたか否かを判別する(ステップS241)。検出されたと判別された場合には(ステップS241で“YES”)、CPU41は、計測結果を計測履歴情報431に記憶保存し、現在の計測結果及び表示をリセットする(ステップS242)。それから、CPU41の処理は、ステップS201に戻る。計測終了操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS241で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS201に戻る。
【0054】
ステップS206の判別処理で、時間計測の実行中であると判別された場合には(ステップS206で“YES”)、CPU41は、モータ駆動回路50に制御信号を出力して、秒針11、副分針15、副時針16、副24時間針17及び1/20秒針18により計測開始からの経過時間を表示させる(ステップS207)。
【0055】
CPU41は、設定時間の設定対象に応じた経過時間、すなわち、トータルの経過時間又は現ラップ期間の経過時間(現ラップと記す)と、設定時間とが等しいか否かを判別する(ステップS208)。等しいと判別された場合には(ステップS208で“YES”)、CPU41は、報知動作部48により所定の報知動作を行わせる(ステップS251)。それから、CPU41の処理は、ステップS209に移行する。等しくないと判別された場合には(ステップS208で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS209に移行する。
【0056】
ステップS209の処理に移行すると、CPU41は、設定時間から設定対象に応じた経過時間を減じた時間差を算出する(ステップS209)。この時間差は、経過時間が設定時間より大きくなると負の値になる。CPU41は、算出された時間差が基準時間以下であるか否かを判別する(ステップS210)。基準時間以下ではないと判別された場合には(ステップS210で“NO”)、CPU41は、設定時間に対する時間差の比率を残比率として求める(ステップS261)。CPU41は、モータ駆動回路50に制御信号を出力して機能針14により求められた残比率に応じた比率表示領域4c内の位置を指示させる(ステップS262)。それから、CPU41の処理は、ステップS201に戻る。
【0057】
時間差が基準時間以下であると判別された場合には(ステップS210で“YES”)、CPU41は、時間差が上限値(正の値)の符号を反転した値よりも大きいか否かを判別する(ステップS211)。すなわち、CPU41は、経過時間が設定時間を超過した時間が上限値未満であるか否かを判別する。上限値の符号反転値よりも大きい(経過時間が設定時間を上限値以上超過していない(経過時間が設定時間以下である場合を含む))と判別された場合には(ステップS211で“YES”)、CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力して、時間差に応じた残時間表示領域4d内の位置を機能針14により指示させる(ステップS271)。それから、CPU41の処理は、ステップS201に戻る。
【0058】
時間差が上限値の符号反転値よりも大きくない(以下である)(経過時間が設定時間を上限値以上超過している)と判別された場合には(ステップS211で“NO”)、CPU41は、機能針14により超過時間表示領域4d1における最大超過時間位置を指示させることで、設定時間をオーバーしていることを示させる(ステップS281)。それから、CPU41の処理は、ステップS201に戻る。
【0059】
図6は、ストップウォッチ計測制御処理のCPU41による制御手順の他の例を示すフローチャートである。
この他の例では、比較対象とされる設定時間は、ストップウォッチ機能の実行期間中(所定の期間内)に自機で計測されたラップタイム(計測時間)から所定の条件で選択される。ここでは、所定の条件として、一周目のラップタイム及び複数周期の中で最短のラップタイムが設定時間としてリアルタイムで更新される。
【0060】
これに伴い、本例のストップウォッチ計測制御処理は、上記
図5で示したストップウォッチ計測制御処理と比較して、ステップS202、S221の処理が省略された代わりにステップS215、S220の処理が追加され、また、ステップS231の処理位置が変更されている。また、ステップS208、S209の処理がそれぞれステップS208a、S209aの処理に変更されている。その他の処理は、両例で同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0061】
ステップS201の判別処理で“NO”に分岐すると、CPU41の処理は、ステップS203に移行する。ステップS203の判別処理で“YES”に分岐すると、CPU41は、ラップタイムを取得するとともに、次の新しいラップ期間の計測を開始する(ステップS231)。CPU41は、取得されたラップタイムが現在実行中のストップウォッチ計測制御処理における一本目のラップタイム、又は複数本のラップタイムの中で最短のものであるか否かを判別する(ステップS220)。いずれでもないと判別された場合には(ステップS220で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS206に移行する。いずれかであると判別された場合には(ステップS220で“YES”)、CPU41は、当該ラップタイムを設定時間とし、また、当該設定時間に応じた基準時間及び上限差を設定する(ステップS222)。それから、CPU41の処理は、ステップS206に移行する。
【0062】
ステップS207に続いて、CPU41は、設定時間があるか否かを判別する(ステップS215)。すなわち、一周目のラップタイムの計測中であって設定時間がまだ定められていないと判別された場合には(ステップS215で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS201に戻る。
【0063】
設定時間が定められていると判別された場合には(ステップS215で“YES”)、CPU41は、現ラップが設定時間と等しいか否かを判別する(ステップS208a)。等しいと判別された場合には(ステップS208aで“YES”)、CPU41は、ステップS251の処理を行った後、ステップS209aの処理に移行する。等しくないと判別された場合には(ステップS208aで“NO”)、CPU41の処理は、ステップS209aに移行する。
【0064】
ステップS209aの処理に移行すると、CPU41は、設定時間から現ラップを減じて時間差を算出する(ステップS209a)。それから、CPU41の処理は、ステップS210に移行する。
【0065】
図7は、本実施形態の電子時計40で実行されるアラーム報知制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。
このアラーム報知制御処理は、
図4に示したタイマ計数制御処理において設定時間からカウントダウンされた残り時間に基づく制御の代わりに、次のスケジュールの時刻(スケジュール報知動作の時刻)に基づいた残時間の表示制御を行う。すなわち、スケジュールの時刻が計測終了タイミングの時刻となる。したがって、この場合には、経過時間の計数が途中で中断されない。ここでは、基準時間は、固定値(例えば10分)として予め定められているものとする。アラーム報知動作のスケジュールは、操作受付部47による所定の操作の受付及び通信部49を介した外部の電子機器からの取得のいずれでも可能であり、上述のタイマ機能やストップウォッチ機能における設定時間と同様に定められ得る。また、後述の日出没時刻などについては、CPU41が算出して定める。スケジュールデータは、予定表データ432の記憶容量(RAM43のうち予定表データ432に割り当て可能な記憶容量)に応じた所定の上限数以内で設定可能である。
【0066】
アラーム報知制御処理は、アラーム報知動作をオンする操作がなされることで開始される。アラーム報知制御処理が開始されると、CPU41は、アラーム報知動作を行う設定時刻があるか否かを判別する(ステップS301)。報知を行う設定時刻がないと判別された場合には(ステップS301で“NO”)、CPU41は、アラーム報知制御処理を終了する。このとき、CPU41は、アラーム報知動作のオン設定を解除しても(オフに切り替えても)良い。
【0067】
報知を行う設定時刻があると判別された場合には(ステップS301で“YES”)、CPU41は、現在直近のアラーム報知動作として設定されているものが変更されたか(アラーム報知動作がオフからオンに変更された結果として、設定時刻が報知対象のアラーム報知動作となった場合を含む)否かを判別する(ステップS302)。変更されたと判別された場合には(ステップS302で“YES”)、CPU41は、現在時刻を開始時刻として設定し、また、変更された直近設定時刻と現在時刻(所定の計測開始タイミング)との差分(時間差)を時間間隔(基準設定時間)として定める(ステップS303)。それから、CPU41の処理は、ステップS305に移行する。直近のアラーム報知動作時刻が変更されていないと判別された場合には(ステップS302で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS305に移行する。
【0068】
ステップS305の処理に移行すると、CPU41は、直近の設定時刻と現在時刻との差分をとって残時間(経過時間の残り時間)とする(ステップS305)。CPU41は、この残時間が基準時間以下であるか否かを判別する(ステップS306)。基準時間以下ではないと判別された場合には(ステップS306で“NO”)、CPU41は、時間間隔に対する残時間の比率を残比率として算出する(ステップS361)。CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力し、算出された残比率に対応する比率表示領域4c内の位置を機能針14により指示させる(ステップS362)。それから、CPU41の処理は、ステップS311に移行する。
【0069】
残時間が基準時間以下であると判別された場合には(ステップS306で“YES”)、CPU41は、残時間が「0」であるか否かを判別する(ステップS307)。「0」でないと判別された場合には(ステップS307で“NO”)、CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力し、残時間に応じた残時間表示領域4d内の位置を機能針14により指示させる(ステップS371)。それから、CPU41の処理は、ステップS311に移行する。
【0070】
残時間が「0」である(処理の間隔に応じて微小な「0」以下の値となった場合も含む)と判別された場合には(ステップS307で“YES”)、CPU41は、報知動作部48に制御信号を出力して所定の報知動作を行わせる(ステップS351)。報知動作の内容は、音声出力が禁止されているか否かによりビープ音の発生と振動の発生とで切り替えることが可能である。CPU41は、当該報知動作に係る現在の設定時刻を新たな開始時刻(次の計測開始タイミング)に設定し、次の報知動作設定に係る直近の設定時刻(予定表データ432に応じた次の計測終了タイミング)を取得する。また、CPU41は、取得された直近の設定時刻から開始時刻を減じて時間間隔を算出する(ステップS352)。それから、CPU41の処理は、ステップS311に移行する。
【0071】
ステップS362、S371、S352からステップS311の処理に移行すると、CPU41は、アラーム報知動作のオフ操作が検出されたか否かを判別する(ステップS311)。オフ操作が検出されたと判別された場合には(ステップS311で“YES”)、CPU41は、アラーム報知制御処理を終了する。オフ操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS311で“NO”)、CPU41は、アラーム報知動作に係る設定の入力終了操作が検出されたか否かを判別する(ステップS312)。検出されたと判別された場合には(ステップS312で“YES”)、CPU41の処理は、ステップS301に移行する。検出されていないと判別された場合には(ステップS312で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS305に移行する。
【0072】
上述のように、本実施形態の電子時計40では、次以降に報知対象とされるアラーム報知動作時刻の設定は、常に表示される訳ではなく、設定入力状態で確認、変更され得る。
【0073】
図8は、本実施形態の電子時計40で実行される日出没報知制御処理のCPU41による制御手順を示すフローチャートである。この日出没報知制御処理は、報知動作のオン操作に応じて開始される。
【0074】
日出没報知制御処理が開始されると、CPU41は、直前の日出没時刻と直近に生じる日出没時刻とを算出する(ステップS401)。あるいは、CPU41は、予め外部の電子機器などから通信部49を介して日出没時刻のデータが取得可能な場合には、これらを取得して保持しておいても良い。
【0075】
CPU41は、次が日没であるか否か(すなわち、現在は日中であるか否か)を判別する(ステップS402)。次が日没であると判別された場合には(ステップS402で“YES”)、CPU41は、開始時刻として直前の日出時刻を設定し、設定時刻として次の日没時刻を設定する。また、CPU41は、設定時刻から開始時刻を減じて時間間隔を算出する(ステップS403)。それから、CPU41の処理は、ステップS407に移行する。
【0076】
次が日没ではない(すなわち、現在は夜間である)と判別された場合には(ステップS402で“NO”)、CPU41は、開始時刻として直前の日没時刻を設定し、設定時刻として次の日出時刻を設定する。また、CPU41は、設定時刻から開始時刻を減じて(設定時刻と開始時刻の日付が異なる場合には、日付の違いを考慮する)、時間間隔を算出する(ステップS404)。それから、CPU41の処理は、ステップS407に移行する。
【0077】
ステップS407の処理に移行すると、CPU41は、現在時刻が設定時刻と等しいか否かを判別する(ステップS407)。等しいと判別された場合には(ステップS407で“YES”)、CPU41は、報知動作部48に制御信号を出力して所定の報知動作を行う(ステップS451)。それから、CPU41の処理は、ステップS401に戻る。
【0078】
現在時刻が設定時刻と等しくないと判別された場合には(ステップS407で“NO”)、CPU41は、設定時刻から現在時刻を減じて(設定時刻と現在時刻の日付が異なる場合には、日付の違いを考慮する)、設定時刻までの残時間を算出する(ステップS405)。CPU41は、残時間が基準時間以下であるか否かを判別する(ステップS406)。残時間が基準時間以下ではないと判別された場合には(ステップS406で“NO”)、CPU41は、時間間隔に対する残時間の比率を残比率として算出する(ステップS461)。CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力し、当該残比率に応じた比率表示領域4c内の位置を機能針14により指示させる(ステップS462)。それから、CPU41の処理は、ステップS411に移行する。
【0079】
残時間が基準時間以下であると判別された場合には(ステップS406で“YES”)、CPU41は、必要に応じてモータ駆動回路50に制御信号を出力し、残時間に応じて残時間表示領域4d内の位置を機能針14により指示させる(ステップS471)。それから、CPU41の処理は、ステップS411に移行する。
【0080】
ステップS462、S471からステップS411の処理に移行すると、CPU41は、日出没報知動作をオフする操作が検出されたか否かを判別する(ステップS411)。検出されたと判別された場合には(ステップS411で“YES”)、CPU41は、日出没報知制御処理を終了する。検出されていないと判別された場合には(ステップS411で“NO”)、CPU41は、電子時計40の現在位置(すなわち、地方時設定)を変更する操作が検出されたか否かを判別する(ステップS412)。検出されたと判別された場合には(ステップS412で“YES”)、CPU41の処理は、ステップS401に移行する。現在位置を変更する操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS412で“NO”)、CPU41の処理は、ステップS407に移行する。
【0081】
図9は、日出没報知制御処理のCPU41による制御手順の他の例を示すフローチャートである。
この日出没報知制御処理では、設定された日出又は日没のいずれか一方のみについて、当日(前日)の該当時刻から翌日(当日)の該当時刻までの時間間隔に対する残比率及び残時間を選択的に表示させる。これに伴い、
図9の日出没報知制御処理は、
図8に示した日出没報知制御処理と比較して、ステップS421の処理が追加され、また、ステップS401、S402、S403、S404、S412の各処理がそれぞれステップS401a、S402a、S403a、S404a、S412aの各処理に置き換えられた点を除き同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0082】
日出没報知制御処理が開始されると、CPU41は、報知対象が日没時刻か日出時刻かに係る設定を取得する(ステップS421)。CPU41は、日出没時刻のうち、少なくとも報知対象の時刻を算出する(ステップS401a)。CPU41は、報知対象が日没時刻であるか否かを判別する(ステップS402a)。
【0083】
報知対象が日没時刻であると判別された場合には(ステップS402aで“YES”)、CPU41は、開始時刻として前回の日没時刻を設定し、設定時刻として次の日没時刻を設定する。また、CPU41は、設定時刻から開始時刻を減じて(日付が異なる場合には日付の違いを考慮する)、時間間隔を算出する(ステップS403a)。それから、CPU41の処理は、ステップS407に移行する。
【0084】
報知対象が日没時刻ではない(日出時刻である)と判別された場合には(ステップS402aで“NO”)、CPU41は、開始時刻として前回の日出時刻を設定し、設定時刻として次の日出時刻を設定する。また、CPU41は、設定時刻から開始時刻を減じて(日付が異なる場合には日付の違いを考慮する)、時間間隔を算出する(ステップS404a)。それから、CPU41の処理は、ステップS407に移行する。
【0085】
ステップS411の判別処理で、報知動作のオフ操作が検出されていないと判別された場合には(ステップS411で“NO”)、CPU41は、報知内容に係る設定変更操作が検出されたか否かを判別する(ステップS412a)。この報知内容に係る設定には、現在位置の変更と、報知対象の日没と日出との間での切り替えが含まれる。報知内容に係る設定変更操作が検出されたと判別された場合には(ステップS412aで“YES”)、CPU41の処理は、ステップS401aに移行する。検出されていないと判別された場合には(ステップS412aで“NO”)、CPU41の処理は、ステップS407に移行する。
以上の各処理において、ステップS162、S262、S362、S462がそれぞれ本実施形態の電子時計40(時間表示装置)による時間表示制御方法(プログラム)における比率表示ステップ(比率表示手段)を構成し、ステップS171、S271、S371、S372がそれぞれ本実施形態の電子時計40(時間表示装置)による時間表示制御方法(プログラム)における残時間表示ステップ(残時間表示手段)を構成する。
【0086】
以上のように、本実施形態の時間表示装置である電子時計40は、指示動作に応じた内容を表示する指示表示部をなす指針11〜19及び文字盤3と、制御部をなすCPU41、ROM42及びRAM43と、を備え、制御部は、計測開始タイミングからの経過時間の設定時間に対する残時間が所定の基準時間より大きい場合には、設定時間に対する残時間の比率を指示表示部に表示させ、残時間が基準時間以下となった場合には、残時間を指示表示部に表示させる。
このように、残り時間が十分に多い場合には比率で表示させ、残り時間が少なくなった段階で実際の残り時間を表示させるように切り替えることで、残り時間の大小に応じてユーザが残り時間を判断するのにより適切な値を表示する。よって、ユーザが設定時間に対する残り時間の計測状況をより体感的かつ容易に知得することが可能となる。
【0087】
また、指示表示部は、基準時間に対する残時間の比率が指示される比率表示領域4cと、残時間が指示される残時間表示領域4dと、を有する。このように別個の領域を設けて残比率又は残時間を表示させることで、いずれの表示が行われてどの値が示されているかをユーザが容易に知得することができる。
【0088】
また、指示表示部は、経過時間が設定時間を超過した場合の超過時間に係る表示を行う超過時間表示領域4d1を有する。すなわち、ストップウォッチ機能などにおいて、計測時間が設定時間を超過した場合にどの程度超過したかを表示することができる。これにより、ユーザは、設定時間に対して計測時間がどの程度大きい又は小さいかをより容易かつ適切に知得することができる。
【0089】
また、設定時間に係る情報を外部から受信する通信部49を備える。
したがって、電子時計40では、特に複数の設定時間を定める場合などにおいて、操作方法や操作内容の表示方法が限られる電子時計40で直接設定時間を定めるよりも容易かつより複雑に正確な設定時間を定めて利用、表示することができる。
【0090】
また、計測開始の命令操作を受け付ける操作受付部47を備える。
よって、タイマ機能やストップウォッチ機能において手元で所望のタイミングで計測を開始することができる。
【0091】
また、操作受付部47は、計測終了の命令操作を受け付け、制御部は、ストップウォッチ機能の実行中に計測された計測開始タイミングから計測終了タイミングまでの計測時間のうち、所定の条件に該当するもの、ここでは最短のものを設定時間として設定する。
これにより、複数回同一対象の計測が行われる場合にベストな記録などとの比較を容易かつ適切に行うことができる。
【0092】
また、所定の期間は、ストップウォッチ機能の実行期間であり、計測時間は、ストップウォッチ機能の実行期間中に取得されたラップタイムである。これにより、例えば、陸上競技、水泳、スキー、スケート、自転車、バイクやスポーツカーなど各種周回コースの移動を複数回行う場合の時間計測や同一作業の反復時の時間計測などにおいて、ベストな記録により容易に比較対象となる設定時間を更新して比較表示を行うことができる。
【0093】
また、所定の条件は、計測時間のうち最短のものである。時間短縮を目標とする場合の目標値に対する比率表示は、表示領域に対して容易に行いやすく、また、ユーザも速やかに目標値に対する大小を的確に知得可能であり、このような電子時計40では、効率良く効果的な表示を行うことができる。
【0094】
また、制御部は、予め設定された予定表データ432に応じてアラーム報知動作の時刻などのスケジュール報知動作のタイミングを経過時間の計測終了タイミングの時刻として定め、所定の計測開始タイミングと計測終了タイミングとの時間差に応じて定まる設定時間に対する経過時間の残り時間について指示表示部による表示を行わせ、計測終了タイミングでは、当該計測終了タイミングを次の計測開始タイミングとし、予定表データ432に応じて次の計測終了タイミングを新たに設定する。
このように複数のスケジュール時刻を設定し、当該スケジュール時刻間の時間間隔と先のスケジュール時刻からの経過時間に応じて次のスケジュール時刻までの残り時間の比率や残り時間を適切に表示することで、ユーザが次のスケジュール時刻までの作業の時間配分などを容易に知得して作業を進めることができる。
【0095】
また、予定表データ432には、アラーム報知動作を行う時刻に係る情報が含まれる。すなわち、ユーザは、起床時刻や終業時刻までの残り時間を適切に知得、管理して効率良く休息したり作業を進めたりすることができる。
【0096】
また、指示表示部は、回転可能に設けられて指し示す方向に応じた表示を行う指針11〜19を有する。このように回転動作などに応じて表示を行う指針11〜19を用いた表示を行う場合に該当する指針(ここでは、機能針14)の指し示す方向により目標時間までの残比率や残時間を表示させることで、ユーザがより体感的に容易かつ迅速に設定時間と経過時間(計測時間)との比較を行うことができる。
【0097】
また、制御部は、予め定められた複数の候補時間の中から設定時間に応じて基準時間を定める。すなわち、比較対象の設定時間に応じてカウントダウンされる残時間が設定されるので、計測時間に比して残時間の表示が極端に短かったり長かったりせず、ユーザにとってより効果的な長さとすることができる。
【0098】
また、本実施形態の電子時計40は、上記時間表示装置としての各構成に加えて、日時を計数する計時回路46を備え、指示表示部は、計時回路46により計数されている日時に基づいて少なくとも時刻を表示する。
このように、電子時計40において設定時間に対する計測時間の残時間の比率や残時間自体を適切に切り替えて表示させることで、競技場や作業場などの様々な場所、状況で容易かつ適切により効果的な時間管理を行うことができる。
【0099】
また、本実施形態の電子時計40で実行される時間表示制御方法は、計測開始タイミングからの経過時間の設定時間に対する残り時間が所定の基準時間より大きい場合には、設定時間に対する残時間の比率を指示表示部(指針11〜19及び文字盤3)に表示させる比率表示ステップ、残時間が所定の基準時間以下となった場合には、残時間を指示表示部に表示させる残時間表示ステップ、を含む。このように、本実施形態の時間表示制御方法では、ユーザに対し残り時間に応じた効果的な表示を自動で行い、ユーザに当該残り時間に係る情報をより適切かつ体感的に知得させることができる。
【0100】
また、本実施形態の電子時計40にインストールされたプログラム422は、電子時計40のコンピュータ(CPU41、ROM42及びRAM43)を、計測開始タイミングからの経過時間の設定時間に対する残時間が所定の基準時間より大きい場合には、設定時間に対する残時間の比率を指示表示部(指針11〜19及び文字盤3)に表示させる比率表示手段、残時間が所定の基準時間以下となった場合には、残り時間を指示表示部に表示させる残時間表示手段、として機能させる。
このように、ユーザにより容易かつ体感的に残時間を知得させることが可能なプログラムをインストールしてソフトウェア制御により表示を行わせることで、容易に適切な指針動作を行うことができる。また、設定時間の変更や追加設定などに応じて柔軟に表示を切り替えて計測(時間の計数)及び表示を行うことができる。
【0101】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、比率表示領域4cと残時間表示領域4dとは隣接して設けられていたが、分離されていたり、間に異なる表示領域が存在していたりしても良い。また、比率表示領域4cとして、経過時間が設定時間より少ない場合についてのみ示したが、ストップウォッチ機能などに係る表示について、経過時間が設定時間に対してどの程度の割合で超過しているかを示す(例えば、100%〜150%など)超過比率表示領域が更に設けられていても良い。また、反対に、超過時間の表示を行わない構成や動作制御がなされても良い。
【0102】
また、超過時間の表示は、ストップウォッチ機能に係る表示の場合だけでなく、タイマ機能に係る表示の場合や日出没時間に対する表示などの場合にもなされて良い。複数のスケジュールに対する表示を行う場合、例えば、設定時刻到達後最大30分かつ次の新たな設定時刻までの時間間隔に対して10%以内の経過時間に限って超過時間の表示を行うなどの設定とすることができる。
【0103】
また、上記実施の形態では、ストップウォッチ機能において、最速(最短)ラップタイムを設定時間とする例を挙げて説明したが、最長ラップタイムを設定時間とすることが可能であっても良いし、あるいは、計測された複数のラップタイムの平均などとされても良い。
【0104】
また、上記実施の形態では、複数のラップタイムの中から最短時間を設定時間として定めたが、ストップウォッチ機能を終了しない範囲において複数の計測時間(スタートからストップまでの時間)の中での最短時間などであっても良い。あるいは、ストップウォッチ機能を終了した場合でも、リセット操作がなされるまで、あるいは、一日間の間であれば、定められた設定時間を有効としたり更新したりすることが可能であっても良い。
【0105】
また、上記実施の形態では、ストップウォッチ機能においてラップタイムの表示を例に挙げて説明したが、複数の通過地点における目標スプリットタイムを各々設定して、スプリットタイムの目標スプリットタイムまでの残り時間についての表示を行うことが可能とされても良い。
【0106】
また、上記実施の形態では、残時間の表示を10秒や10分などから自動的に選択されることとしたが、ユーザが任意に設定しても良いし、一律に定められても良い。
【0107】
また、上記実施の形態では、ユーザ操作により経過時間の計測開始タイミング及び計測終了タイミングが定められる場合と、通信部49を介して外部から設定が取得される場合とを例に挙げて説明したが、いずれか一方のみであっても良い。
【0108】
また、上記実施の形態では、指針により指示する位置により残比率や残時間を示すこととしたが、液晶ディスプレイなどのデジタル表示画面において指針状の表示を行っても良い。また、回転板を回転させて開口部からの露出内容に応じた表示を行うものであっても良いし、あるいは、デジタル表示画面においてインジケータ表示を行い、表示範囲の大きさや長さなどに応じて残比率や残時間の表示が行われても良い。すなわち、本発明でいう指示動作とは、計測した時間の値を直接数字や文字で表現するものではなく、目盛や標識に対して指し示す位置、方向や示す数値に応じた表示範囲の大きさ(長さ)などにより表現するもの全般を指す。
【0109】
また、上記実施の形態では、設定された複数のスケジュール日時が自動的に計測開始タイミング及び計測終了タイミングとして、経過時間の計数期間が定められたが、一のスケジュールについて、計測開始タイミングと計測終了タイミングとがセットで定められても良い。また、日出時刻と日没時刻とがそれぞれ設定されている場合でも、日出時刻から日没時刻までの間のみが経過時間の計数の対象とされ、日没時刻から日出時刻の間は経過時間の計数及び表示が中断されても良い。
【0110】
また、上記実施の形態では、腕時計型の電子時計を例に挙げて説明したが、これに限られない。その他各種携帯型のものであっても良く、床や机上などに載置された場合に好適に表示を視認可能な形状を有するものであっても良い。
【0111】
また、上記実施の形態では、電子時計を例に挙げて説明したが、活動量計など時計機能を主たる機能としない各種電子機器において同様の時間の計数を行う場合に本発明が適用されても良い。
【0112】
また、以上の説明では、本発明に係るCPU41による時間表示制御に係る処理動作のプログラム422のコンピュータ読み取り可能な媒体としてフラッシュメモリなどの各種不揮発性メモリを含み得るROM42を例に挙げて説明したが、これに限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、HDD(Hard Disk Drive)や、CD−ROMやDVDディスクなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0113】
また、各実施形態で示した種々の処理の内容は、互いに矛盾したり効果を相殺したりしない限りにおいて任意に組み合わせて実施することができる。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御内容や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0114】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0115】
[付記]
<請求項1>
指示動作に応じた内容を表示する指示表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
計測開始タイミングからの経過時間の基準設定時間に対する残り時間が所定の基準残時間より大きい場合には、前記基準設定時間に対する前記残り時間の比率を前記指示表示部に表示させ、前記残り時間が前記所定の基準残時間以下となった場合には、前記残り時間を前記指示表示部に表示させる
ことを特徴とする時間表示装置。
<請求項2>
前記指示表示部は、
前記基準設定時間に対する前記残り時間の比率が指示される第1表示領域と、
前記残り時間が指示される第2表示領域と、
を有することを特徴とする請求項1記載の時間表示装置。
<請求項3>
前記指示表示部は、前記経過時間が前記基準設定時間を超過した場合の超過時間に係る表示を行う超過表示領域を有することを特徴とする請求項1又は2記載の時間表示装置。
<請求項4>
前記基準設定時間に係る情報を外部から受信する通信部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の時間表示装置。
<請求項5>
計測開始の命令操作を受け付ける操作受付部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の時間表示装置。
<請求項6>
前記操作受付部は、計測終了の命令操作を受け付け、
前記制御部は、所定の期間内に計測された前記計測開始タイミングから計測終了タイミングまでの計測時間のうち、所定の条件に該当するものを前記基準設定時間として設定する
ことを特徴とする請求項5記載の時間表示装置。
<請求項7>
前記所定の期間は、ストップウォッチ機能の実行期間であり、前記計測時間は、当該ストップウォッチ機能の実行期間中に取得されたラップタイムであることを特徴とする請求項6記載の時間表示装置。
<請求項8>
前記所定の条件は、前記計測時間のうち最短のものであることを特徴とする請求項6又は7記載の時間表示装置。
<請求項9>
前記制御部は、
予め設定された所定のスケジュールデータに応じて経過時間の計測終了タイミングの時刻を定め、
所定の計測開始タイミングと前記計測終了タイミングとの時間差に応じて定まる前記基準設定時間に対する前記経過時間の残り時間について前記指示表示部による表示を行わせ、
前記計測終了タイミングでは、当該計測終了タイミングを次の前記計測開始タイミングとし、前記所定のスケジュールデータに応じて次の計測終了タイミングを新たに設定する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の時間表示装置。
<請求項10>
前記所定のスケジュールデータには、アラーム報知動作を行う時刻に係る情報が含まれることを特徴とする請求項9記載の時間表示装置。
<請求項11>
前記指示表示部は、回転可能に設けられて指し示す方向に応じた表示を行う回転指示部を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の時間表示装置。
<請求項12>
前記制御部は、予め定められた複数の候補時間の中から前記基準設定時間に応じて前記基準残時間を定めることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の時間表示装置。
<請求項13>
請求項1〜12のいずれか一項に記載の時間表示装置と、
日時を計数する計時部と、
を備え、
前記指示表示部は、前記計時部により計数されている日時に基づいて少なくとも時刻を表示する
ことを特徴とする電子時計。
<請求項14>
指示動作に応じた内容を表示する指示表示部を備える時間表示装置の時間表示制御方法であって、
計測開始タイミングからの経過時間の基準設定時間に対する残り時間が所定の基準残時間より大きい場合には、前記基準設定時間に対する前記残り時間の比率を前記指示表示部に表示させる比率表示ステップ、
前記残り時間が前記所定の基準残時間以下となった場合には、前記残り時間を前記指示表示部に表示させる残時間表示ステップ、
を含むことを特徴とする時間表示制御方法。
<請求項15>
指示動作に応じた内容を表示する指示表示部を備えるコンピュータを
計測開始タイミングからの経過時間の基準設定時間に対する残り時間が所定の基準残時間より大きい場合には、前記基準設定時間に対する前記残り時間の比率を前記指示表示部に表示させる比率表示手段、
前記残り時間が前記所定の基準残時間以下となった場合には、前記残り時間を前記指示表示部に表示させる残時間表示手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。