特許第6555790号(P6555790)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6555790支援リハビリテーショントレーニングロボット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6555790
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】支援リハビリテーショントレーニングロボット
(51)【国際特許分類】
   A61H 1/02 20060101AFI20190729BHJP
【FI】
   A61H1/02 R
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-539912(P2018-539912)
(86)(22)【出願日】2017年2月28日
(65)【公表番号】特表2019-505303(P2019-505303A)
(43)【公表日】2019年2月28日
(86)【国際出願番号】CN2017075083
(87)【国際公開番号】WO2018014558
(87)【国際公開日】20180125
【審査請求日】2018年8月17日
(31)【優先権主張番号】201610564443.2
(32)【優先日】2016年7月18日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610564255.X
(32)【優先日】2016年7月18日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610564473.3
(32)【優先日】2016年7月18日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518176909
【氏名又は名称】王 春宝
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】特許業務法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王春宝
(72)【発明者】
【氏名】段麗紅
(72)【発明者】
【氏名】劉銓権
(72)【発明者】
【氏名】申亜京
(72)【発明者】
【氏名】尚万峰
(72)【発明者】
【氏名】林▲ズオ▼華
(72)【発明者】
【氏名】孫同陽
(72)【発明者】
【氏名】夏金鳳
(72)【発明者】
【氏名】孫正迪
(72)【発明者】
【氏名】陳暁嬌
(72)【発明者】
【氏名】李偉光
(72)【発明者】
【氏名】呉正治
(72)【発明者】
【氏名】王玉龍
(72)【発明者】
【氏名】龍建軍
【審査官】 立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第104740830(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト型歩行機械(1)と、台座(2)と、昇降スクリュー機構と、マニピュレータ部分と、カウンタウェイト機構とを含み、
昇降スクリュー機構は、ガイドロッド(3)と、スクリュー(4)と、昇降プラットフォーム(8)と昇降モーター(24)とを含み、
マニピュレータ部分は、腕連結管(11)と、肩関節モーター(12)と、内ギアセット(13)と、肩関節高調波減速装置(14)と、回転関節モーター(15)と、上腕支持板(16)と、回転関節高調波減速装置(17)と、肘関節モーター(18)と、肘関節支持板(19)と、ベベルギアセット(20)と、手首部自在継ぎ手(21)と、前腕支持板(22)と、肘関節高調波減速装置(23)と、肩バネ取付ブロック(25)と、肘バネ取付ブロック(26)と肘関節同期ベルト(27)とを含み、
カウンタウェイト機構はカウンタウェイト底板(5)と、カウンタウエイトブロック(6)と、ガイドロッド(7)とスチールワイヤロープ(9)とを含み、
ベルト型歩行機械(1)は台座(2)に固定され、
昇降機構は台座(2)にも固定され、
マニピュレータ部分は腕連結管(11)によって腕昇降プラットフォーム(8)に固定され、昇降モーター(24)によってスクリュー(4)を旋回させるように駆動し、腕昇降プラットフォーム(8)を駆動し、ガイドロッド(3)に沿って上下運動させてマニピュレータ部分で患者を支援してしゃがみ・立ち上がりのリハビリテーショントレーニングを実現し、
カウンタウェイト機構は、スチールワイヤロープ(9)、滑車装置(10)によって腕昇降プラットフォーム(8)に連結されている、ことを特徴とする支援リハビリテーショントレーニングロボット。
【請求項2】
前記マニピュレータ部分は、腕連結管(11)に固定され、肩関節モーター(12)は腕連結管(11)内に位置し、内ギアセット(13)と、肩関節高調波減速装置(14)と上腕支持板(16)とが連結され、肩バネ取付ブロック(25)は補助支持として上腕支持板(16)に固定され、肩部バネは肩バネ取付ブロック(25)と肩部支持板とを連結し、肩関節モーター(12)によって上腕を駆動して肩関節を回る前屈曲・後伸展運動を実現し、
回転関節モーター(15)は上腕支持板(16)に固定され、回転関節高調波減速装置(17)によって肘関節支持板(19)を駆動し、肘関節が上腕を回る内旋回・外旋回運動を実現し、
肘関節モーター(18)は肘関節支持板(19)に固定され、ベベルギアセット(20)と肘関節同期ベルト(27)によって大プーリ軸を駆動し、肘関節高調波減速装置(23)は大プーリ軸に固定され、且つ肘バネ取付ブロック(26)、前腕支持板(22)に連結され、肘部バネは肘バネ取付ブロック(26)と肘関節支持板(19)とを連結し、前腕支持板(22)が肘関節を回る伸展・屈曲運動を実現する、ことを特徴とする請求項1に記載の支援リハビリテーショントレーニングロボット。
【請求項3】
下半身支援昇降プラットフォーム(7)と下半身支援マニピュレータ部分と、を含み、
前記下半身支援マニピュレータ部分は、下肢腕連結管(30)と、下肢肩関節モーター(31)と、下肢肩部支持板(32)と、下肢肩バネ取付ブロック(33)と、下肢回転関節モーター(34)、下肢肩関節高調波減速装置(35)と、下肢内ギアセット(36)と、下肢回転関節高調波減速装置(37)と、下肢肘関節モーター(38)と、下肢肘関節支持板(39)と、下肢ベベルギアセット(40)と、下肢前腕支持板(41)と、下肢手首部自在継ぎ手(42)と、下肢肘バネ取付ブロック(43)と、外骨格高調波減速装置(44)と、下肢肘関節高調波減速装置(45)と、外骨格モーター(46)と、外骨格モーター取付板(47)と、外骨格同期ベルト(48)と、下肢肘関節同期ベルト(49)と外骨格同期ベルト蓋板(50)とを含み、
下半身支援マニピュレータ部分は、下肢腕連結管(30)によって下半身支援昇降プラットフォーム(7)に固定され、それぞれ上昇降プラットフォームモーター(10)と下昇降プラットフォームモーター(52)によって上半身支援昇降プラットフォーム(12)と下半身支援昇降プラットフォーム(7)を駆動し、スクリューガイドロッド(3)に沿って上下運動させてマニピュレータ部分で患者を支援してしゃがみ・立ち上がりのリハビリテーショントレーニングを実現し、
カウンタウェイト機構はスチールワイヤロープ(11)、滑車装置(14)によってそれぞれ上半身支援昇降プラットフォーム(12)、下半身支援昇降プラットフォーム(7)に連結されている、ことを特徴とする請求項1に記載の支援リハビリテーショントレーニングロボット。
【請求項4】
前記カウンタウェイト機構は、スチールワイヤロープ(11)と滑車装置(14)によってそれぞれ上半身支援昇降プラットフォーム(12)、下半身支援昇降プラットフォーム(7)に連結され、且つカウンタウエイトブロック(6)によって引張力を提供する、ことを特徴とする請求項に記載の支援リハビリテーショントレーニングロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器技術分野に関し、具体的に支援リハビリテーショントレーニングロボット及びその操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
中国が高齢化社会に入りつつあることに伴い、高齢者の健康はますます重要視されている。高齢者の健康を脅かす病気において、脳卒中は非常に大きな割合を占めるため、脳卒中片麻痺後遺症に対するリハビリテーション治療は特に重要である。片麻痺リハビリテーション後期の患者にとっては、バランス障害と片麻痺歩行が最も大きな問題になるため、歩行に対するトレーニング及び矯正を重視する必要がある。
【0003】
従来の歩行リハビリテーショントレーニングは、セラピストが主導し、手で患者の肩部や股関節部に対し行われていた。定量的な時間や強度のトレーニングが行えない場合、リハビリテーション程度もセラピストの経験や患者の個人的要素により異なり、それは患者の心身に対する試練であるだけでなく、セラピストの心身に対する試練でもあった。従来の歩行トレーニングリハビリテーション機器は歩行に対するトレーニングに着目し過ぎて股関節部の生理構造を無視し、総合的な股関節部の運動学に対する分析・設計ができていないため、歩行トレーニングの効果を制限していた。
【発明の概要】
【0004】
従来の歩行リハビリテーショントレーニングにおける作業量の多さ、効率の低さ、完全ではない一般的なリハビリテーション機器によるトレーニング、単一的なトレーニングモードなどの従来技術に存在する問題を解決するために、本発明は股関節部の生理構造を分析することにより、支援リハビリテーショントレーニングロボット及びその操作方法を提供し、患者のトレーニングに対して効率的なトレーニングプラットフォームを提供する。
【0005】
その技術案は以下のとおりである。
【0006】
支援リハビリテーショントレーニングロボットは、ベルト型歩行機械1と、台座2と、昇降スクリュー機構と、マニピュレータ部分とカウンタウェイト機構とを含む。
【0007】
昇降スクリュー機構は、ガイドロッド3と、スクリュー4と、腕昇降プラットフォーム8と昇降モーター24とを含む。マニピュレータ部分は、腕連結管11と、肩関節モーター12と、内ギアセット13と、肩関節高調波減速装置14と、回転関節モーター15と、上腕支持板16と、回転関節高調波減速装置17と、肘関節モーター18と、肘関節支持板19と、ベベルギアセット20と、手首部自在継ぎ手21と、前腕支持板22と、肘関節高調波減速装置23と、肩バネ取付ブロック25と、肘バネ取付ブロック26と肘関節同期ベルト27とを含む。カウンタウェイト機構は、カウンタウェイト底板5と、カウンタウエイトブロック6と、ガイドロッド7と、スチールワイヤロープ9とを含む。
【0008】
更に、ベルト型歩行機械1は台座2に固定され、昇降機構は台座2にも固定され、マニピュレータ部分は腕連結管11によって腕昇降プラットフォーム8に固定され、昇降モーター24によってスクリュー4を旋回させるように駆動し、腕昇降プラットフォーム8を駆動し、ガイドロッド3に沿って上下運動させてマニピュレータ部分で患者を支援してしゃがみ・立ち上がりのリハビリテーショントレーニングを実現し、カウンタウェイト機構はスチールワイヤロープ9、滑車装置10によって腕昇降プラットフォーム8に連結されている。
【0009】
更に、マニピュレータ部分は腕連結管11に固定され、肩関節モーター12は腕連結管11内に位置し、内ギアセット13と、肩関節高調波減速装置14と上腕支持板16とが連結され、肩バネ取付ブロック25は補助支持として上腕支持板16に固定され、肩部バネは肩バネ取付ブロック25と肩部支持板とを連結し、肩関節モーター12によって上腕を駆動して肩関節を回る前屈曲・後伸展運動を実現する。
【0010】
回転関節モーター15は上腕支持板16に固定され、回転関節高調波減速装置17によって肘関節支持板19を駆動し、肘関節が上腕を回る内旋回・外旋回運動を実現する。
【0011】
肘関節モーター18は肘関節支持板19に固定され、ベベルギアセット20と肘関節同期ベルト27によって大プーリ軸を駆動し、肘関節高調波減速装置23は大プーリ軸に固定され、且つ肘バネ取付ブロック26、前腕支持板22に連結され、肘部バネは肘バネ取付ブロック26と肘関節支持板19とを連結し、前腕支持板22が肘関節を回る伸展・屈曲運動を実現する。
【0012】
更に、カウンタウェイト機構はスチールワイヤロープ9と滑車装置10によって腕昇降プラットフォーム8に連結され、且つカウンタウエイトブロック6によって引張力を提供し、プラットフォーム全体に作用することで、重量減少の効果を効果的に達成する。
【0013】
更に、下半身支援マニピュレータ部分と下半身支援昇降プラットフォーム7とを更に含み、下半身支援マニピュレータ部分は下肢腕連結管30によって下半身支援昇降プラットフォーム7に固定され、前記下半身支援マニピュレータ部分は、下肢腕連結管30と、下肢肩関節モーター31と、下肢肩部支持板32と、下肢肩バネ取付ブロック33と、下肢回転関節モーター34と、下肢肩関節高調波減速装置35と、下肢内ギアセット36と、下肢回転関節高調波減速装置37と、下肢肘関節モーター38と、下肢肘関節支持板39と、下肢ベベルギアセット40と、下肢前腕支持板41と、下肢手首部自在継ぎ手42と、下肢肘バネ取付ブロック43と、外骨格高調波減速装置44と、下肢肘関節高調波減速装置45と、外骨格モーター46と、外骨格モーター取付板47と、外骨格同期ベルト48と、下肢肘関節同期ベルト49と、外骨格同期ベルト蓋板50とを含み、カウンタウエイト機構はスチールワイヤロープ11、滑車装置14によってそれぞれ上半身支援昇降プラットフォーム12、下半身支援昇降プラットフォーム7に連結されている。
【0014】
更に、当該装置は、歩行トレーニング過程において体の股関節部の3つの直線自在度と2つの回転自在度に対するリハビリテーショントレーニングを実現し、股関節部の歩行トレーニングにおける生理運動を高く再現し、リハビリテーショントレーニングの効果を効果的に増強することができる。
【0015】
支援リハビリテーショントレーニングロボットの操作方法は、以下のステップを含む。
【0016】
まず、包帯で被訓練者の肩部を上肢手首部自在継ぎ手29に固定し、股関節部を下肢手首部自在継ぎ手42に固定する。その後、外骨格同期ベルト蓋板50を太ももに垂直に固定する。
【0017】
被訓練者の歩行トレーニングを実施する際に、ベルト型歩行機械1を合わせて、モーターがトルクモードで作動する。肩関節モーターは内ギアセットと肩関節高調波減速装置によって上腕を駆動して肩関節を回る前屈曲・後伸展運動を実現し、回転関節モーターは回転関節高調波減速装置によって肘関節支持板を駆動して肘関節が上腕を回る内旋回・外旋回運動を実現し、肘関節モーターはベベルギアセットと肘関節同期ベルトによって前腕支持板を駆動して前腕が肘関節を回る伸展・屈曲運動を実現し、外骨格モーター46は外骨格同期ベルト48、外骨格高調波減速装置44によって外骨格モーター取付板47を駆動して外骨格同期ベルト蓋板50を案内とする歩行案内運動を実現する。
【0018】
従来技術と比べ、本発明の有益な効果は以下の通りである。
【0019】
1、直線自在度と回転自在度とが組み合わさり運動するため、体の歩行トレーニングにおける生理運動に非常に良く合う。2、装置の自在度が高いため、セラピストの歩行トレーニング過程における操作を高く再現することができる。3、肩関節と肘関節において、それぞれバネ取付ブロックが設計されているため、バネを引っ張る引張力で一部の構造自体の重量を相殺し、設計セキュリティが高い。4、全体式重量減少装置により、患者とモーターの負荷を低減することができる。5、下半身支援マニピュレータ部分の外骨格は踏み出しに対する案内作用を有する。6、マニピュレータ部分は同時に上下半身に作用するため、トレーニング時に身体バランスを保持することに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1は、本発明に係る支援リハビリテーショントレーニングロボットの一つの実施例の構造模式図である。
図2は、本発明に係る支援リハビリテーショントレーニングロボットの別の実施例の構造模式図である。図2において、1はベルト型歩行機械であり、2は台座であり、3はスクリューガイドロッドであり、4はカウンタウェイト底板であり、5はスクリューであり、6はカウンタウエイトブロックであり、7は下半身支援昇降プラットフォームであり、8は上肢肘関節同期ベルトであり、9はガイドロッドであり、10は上昇降プラットフォームモーターであり、11はスチールワイヤロープであり、12は上半身支援昇降プラットフォームであり、13はスクリュートッププレートであり、14は滑車装置であり、15は上肢腕連結管であり、16は上肢肩関節モーターであり、17は上肢肩部支持板であり、18は上肢内ギアセットであり、19は上肢肩関節高調波減速装置であり、20は上肢回転関節モーターであり、21は上肢肩バネ取付ブロックであり、22は上肢上腕支持板であり、23は上肢回転関節高調波減速装置であり、24は上肢肘関節モーターであり、25は上肢肘関節支持板であり、26は上肢ベベルギアセットであり、27は上肢肘関節高調波減速装置であり、28は上肢前腕支持板であり、29は上肢手首部自在継ぎ手であり、30は下肢腕連結管であり、31は下肢肩関節モーターであり、32は下肢肩部支持板であり、33は下肢肩バネ取付ブロックであり、34は下肢回転関節モーターであり、35は下肢肩関節高調波減速装置であり、36は下肢内ギアセットであり、37は下肢回転関節高調波減速装置であり、38は下肢肘関節モーターであり、39は下肢肘関節支持板であり、40は下肢ベベルギアセットであり、41は下肢前腕支持板であり、42は下肢手首部自在継ぎ手であり、43は下肢肘バネ取付ブロックであり、44は外骨格高調波減速装置であり、45は下肢肘関節高調波減速装置であり、46は外骨格モーターであり、47は外骨格モーター取付板であり、48は外骨格同期ベルトであり、49は下肢肘関節同期ベルトであり、50は外骨格同期ベルト蓋板であり、51は上肢肘バネ取付ブロックであり、52は下昇降プラットフォームモーターである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面と具体的な実施形態を結び付けて本発明について詳細に説明する。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施例に係る支援リハビリテーショントレーニングロボットは、ベルト型歩行機械1と、台座2と、昇降スクリュー機構と、マニピュレータ部分とカウンタウェイト機構と、を含む。
【0023】
昇降スクリュー機構は、ガイドロッド3と、スクリュー4と、腕昇降プラットフォーム8と昇降モーター24とを含む。マニピュレータ部分は、腕連結管11と、肩関節モーター12と、内ギアセット13と、肩関節高調波減速装置14と、回転関節モーター15と、上腕支持板16と、回転関節高調波減速装置17と、肘関節モーター18と、肘関節支持板19と、ベベルギアセット20と、手首部自在継ぎ手21と、前腕支持板22と、肘関節高調波減速装置23と、肩バネ取付ブロック25と、肘バネ取付ブロック26と肘関節同期ベルト27とを含む。カウンタウェイト機構は、カウンタウェイト底板5と、カウンタウエイトブロック6と、ガイドロッド7とスチールワイヤロープ9とを含む。
【0024】
更に、ベルト型歩行機械1は台座2に固定され、昇降機構は台座2にも固定され、マニピュレータ部分は腕連結管11によって腕昇降プラットフォーム8に固定され、昇降モーター24によってスクリュー4を旋回させるように駆動し、腕昇降プラットフォーム8を駆動し、ガイドロッド3に沿って上下運動させてマニピュレータ部分で患者を支援してしゃがみ・立ち上がりのリハビリテーショントレーニングを実現し、カウンタウェイト機構は、スチールワイヤロープ9、滑車装置10によって腕昇降プラットフォーム8に連結されている。
【0025】
更に、マニピュレータ部分は、腕連結管11に固定され、肩関節モーター12は腕連結管11内に位置し、内ギアセット13と、肩関節高調波減速装置14と上腕支持板16とが連結され、肩バネ取付ブロック25は補助支持として上腕支持板16に固定され、肩部バネは肩バネ取付ブロック25と肩部支持板とを連結し、肩関節モーター12によって上腕を駆動して肩関節を回る前屈曲・後伸展運動を実現する。
【0026】
回転関節モーター15は上腕支持板16に固定され、回転関節高調波減速装置17によって肘関節支持板19を駆動し、肘関節が上腕を回る内旋回・外旋回運動を実現する。
【0027】
肘関節モーター18は肘関節支持板19に固定され、ベベルギアセット20と肘関節同期ベルト27によって大プーリ軸を駆動し、肘関節高調波減速装置23は大プーリ軸に固定され、且つ肘バネ取付ブロック26、前腕支持板22に連結され、肘部バネは肘バネ取付ブロック26と肘関節支持板19とを連結し、前腕支持板22が肘関節を回る伸展・屈曲運動を実現する。
【0028】
更に、カウンタウェイト機構はスチールワイヤロープ9と滑車装置10によって腕昇降プラットフォーム8に連結され、且つカウンタウエイトブロック6によって引張力を提供し、プラットフォーム全体に作用することで、重量減少の効果を効果的に達成する。
【0029】
更に、下半身支援マニピュレータ部分と下半身支援昇降プラットフォーム7とを更に含み、下半身支援マニピュレータ部分は下肢腕連結管30によって下半身支援昇降プラットフォーム7に固定され、前記下半身支援マニピュレータ部分は、下肢腕連結管30と、下肢肩関節モーター31と、下肢肩部支持板32と、下肢肩バネ取付ブロック33と、下肢回転関節モーター34と、下肢肩関節高調波減速装置35と、下肢内ギアセット36と、下肢回転関節高調波減速装置37と、下肢肘関節モーター38と、下肢肘関節支持板39と、下肢ベベルギアセット40と、下肢前腕支持板41と、下肢手首部自在継ぎ手42と、下肢肘バネ取付ブロック43と、外骨格高調波減速装置44と、下肢肘関節高調波減速装置45と、外骨格モーター46と、外骨格モーター取付板47と、外骨格同期ベルト48と、下肢肘関節同期ベルト49と、外骨格同期ベルト蓋板50とを含み、カウンタウェイト機構はスチールワイヤロープ11、滑車装置14によってそれぞれ上半身支援昇降プラットフォーム12、下半身支援昇降プラットフォーム7に連結されている。
【0030】
更に、当該装置は、歩行トレーニング過程において、体の股関節部の3つの直線自在度と2つの回転自在度に対するリハビリテーショントレーニングを実現し、股関節部の歩行トレーニングにおける生理運動を高く再現し、リハビリテーショントレーニングの効果を効果的に増強することができる。
【0031】
支援リハビリテーショントレーニングロボットの操作方法は、以下のステップを含む。
【0032】
まず、包帯で被訓練者の肩部を上肢手首部自在継ぎ手29に固定し、股関節部を下肢手首部自在継ぎ手42に固定する。その後、外骨格同期ベルト蓋板50を太ももに垂直に固定する。
【0033】
被訓練者の歩行トレーニングを実施する際に、ベルト型歩行機械1を合わせて、モーターがトルクモードで作動する。肩関節モーターは内ギアセットと肩関節高調波減速装置によって上腕を駆動して肩関節を回る前屈曲・後伸展運動を実現し、回転関節モーターは回転関節高調波減速装置によって肘関節支持板を駆動して肘関節が上腕を回る内旋回・外旋回運動を実現し、肘関節モーターはベベルギアセットと肘関節同期ベルトによって前腕支持板を駆動して前腕が肘関節を回る伸展・屈曲運動を実現し、外骨格モーター46は外骨格同期ベルト48、外骨格高調波減速装置44によって外骨格モーター取付板47を駆動して外骨格同期ベルト蓋板50を案内とする歩行案内運動を実現する。
【0034】
上記内容は、本発明に係る好ましい具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれらに限定されず、当業者が本発明に開示される技術範囲内において明らかに得られる技術案に対する簡単な変更又は均等置換は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
図1
図2