特許第6555883号(P6555883)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000002
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000003
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000004
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000005
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000006
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000007
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000008
  • 6555883-検索結果を提示する方法及び装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6555883
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】検索結果を提示する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9035 20190101AFI20190729BHJP
   G06F 16/9038 20190101ALI20190729BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20190729BHJP
【FI】
   G06F16/9035
   G06F16/9038
   G06F13/00 540E
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-264840(P2014-264840)
(22)【出願日】2014年12月26日
(65)【公開番号】特開2015-197915(P2015-197915A)
(43)【公開日】2015年11月9日
【審査請求日】2017年12月20日
(31)【優先権主張番号】201410128991.1
(32)【優先日】2014年4月1日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515002779
【氏名又は名称】バイドゥ (チャイナ) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Baidu (China) Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100090468
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 剛
(72)【発明者】
【氏名】シン ショウカァ
(72)【発明者】
【氏名】ハン ヨウ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ナン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン フェイ
(72)【発明者】
【氏名】チォン シアォホア
(72)【発明者】
【氏名】シュィ ペイヂー
(72)【発明者】
【氏名】リウ ビンシン
(72)【発明者】
【氏名】リー シアォソン
(72)【発明者】
【氏名】シュィ チン
(72)【発明者】
【氏名】チェン チュンリー
【審査官】 鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−176675(JP,A)
【文献】 特開2010−118021(JP,A)
【文献】 特開2007−249578(JP,A)
【文献】 特開2009−169541(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/9035
G06F 13/00
G06F 16/9038
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットに接続された少なくとも一つのサーバを介して少なくとも一つのクライアントに検索結果を提示する方法であって、
ユーザによって少なくとも一つのクライアントに入力される現在の検索用語を受信するステップと、
前記ユーザについてのユーザ情報を特定し、前記ユーザ情報に従って前記ユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定するステップであって、前記第1のモデルが前記ユーザの履歴データを記録し、前記履歴データが、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含むステップと、
前記履歴データにおいて、前記現在の検索用語に一致する過去の検索用語を特定し、前記一致する過去の検索用語に対応する過去の選択結果を特定し、前記過去の選択結果に対応した過去のオンライン推奨結果を、前記現在の検索用語に対する現在のオンライン推奨結果として特定するステップと、
前記現在の検索用語に対する検索結果を前記ユーザに提示するステップであって、前記検索結果が、前記現在のオンライン推奨結果又は前記現在のオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含むステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ユーザ情報に従って前記ユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定する前記ステップが、
前記ユーザ情報に従って前記ユーザに対応する属性情報を特定することと、
前記ユーザに対応する前記属性情報に従って、前記ユーザに対応する前記第1のモデルを特定することと、
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記過去の選択結果に対応した前記過去のオンライン推奨結果を従って前記現在のオンライン推奨結果として特定する前記ステップが、
前記過去の選択結果、予め確立されオンライン推奨結果リポジトリ内検索することであって、それにより、前記過去の選択結果に対応する前記過去のオンライン推奨結果を取得することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記検索結果が、前記現在のオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む場合、前記過去の選択結果に対応した前記過去のオンライン推奨結果として特定する前記ステップの後、前記方法が、
前記現在のオンライン推奨結果を処理するステップ
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記現在のオンライン推奨結果を処理する前記ステップが、
前記現在のオンライン推奨結果をフィルタリングすること、
前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との意味類似度を計算することであって、それにより、設定される第1の閾値よりも高い意味類似度を有するオンライン推奨結果を取得すること、
前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との意図類似度を計算することであって、それにより、設定される第2の閾値よりも高い意図類似度を有するオンライン推奨結果を取得すること、
LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムに従って、前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との文字関連度を計算することであって、それにより、設定される第3の閾値よりも高い文字関連度を有するオンライン推奨結果を取得すること、及び
GBDT(勾配ブースト決定木)に従って、前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との意味関連度を計算することであって、それにより、設定される第4の閾値よりも高い意味関連度を有するオンライン推奨結果を取得すること、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記意味類似度、前記意図類似度、前記文字関連度、及び前記意味関連度のうちの1つ又は複数に従って、前記処理されたオンライン推奨結果をランク付けることを更に含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記現在のオンライン推奨結果が、アンカーテキスト又はページ内容セグメントを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ページ内容セグメントが、テキスト、画像、オーディオ、及びビデオのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法が、前記過去の検索用語を用いずに前記現在の検索用語の現在の検索結果を取得するステップを更に含み、
前記ユーザに提示される前記検索結果が、前記現在の検索結果を更に含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
検索結果を提示する装置であって、
ユーザによって入力される現在の検索用語を受信する受信モジュールと、
前記ユーザについてのユーザ情報を特定し、前記ユーザ情報に従って前記ユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定する第1の特定モジュールであって、前記第1のモデルが前記ユーザの履歴データを記録し、前記履歴データが、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含む、第1の特定モジュールと、
前記履歴データにおいて、現在の検索用語に一致する過去の検索用語を特定し、前記一致する過去の検索用語に対応する過去の選択結果を特定し、前記過去の選択結果に対応した過去のオンライン推奨結果を、前記現在の検索用語に対する現在のオンライン推奨結果として特定する第2の特定モジュールと、
現在の検索用語に対する検索結果を前記ユーザに提示する提示モジュールであって、前記検索結果が、前記現在のオンライン推奨結果又は前記現在のオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む、提示モジュールと、
を備えることを特徴とする、装置。
【請求項11】
前記第1の特定モジュールが特に、前記ユーザ情報に従って前記ユーザに対応する属性情報を特定し、前記ユーザに対応する前記属性情報に従って、前記ユーザに対応する前記第1のモデルを特定するのに使用されることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の特定モジュールが特に、前記過去の選択結果、予め確立されオンライン推奨結果リポジトリ内検索し、それにより、前記過去の選択結果に対応する前記過去のオンライン推奨結果を取得するのに使用されることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記検索結果が、前記現在のオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む場合、前記装置が、
前記第2の特定モジュールが、前記過去の選択結果に対応した前記過去のオンライン推奨結果として特定した後、前記現在のオンライン推奨結果を処理する処理モジュールを更に備えることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記処理モジュールによる前記現在のオンライン推奨結果の処理が、
前記現在のオンライン推奨結果をフィルタリングすること、
前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との意味類似度を計算することであって、それにより、設定される第1の閾値よりも高い意味類似度を有するオンライン推奨結果を取得すること、
前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との意図類似度を計算することであって、それにより、設定される第2の閾値よりも高い意図類似度を有するオンライン推奨結果を取得すること、
LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムに従って、前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との文字関連度を計算することであって、それにより、設定される第3の閾値よりも高い文字関連度を有するオンライン推奨結果を取得すること、及び
GBDT(勾配ブースト決定木)に従って、前記現在のオンライン推奨結果と前記現在の検索用語との意味関連度を計算することであって、それにより、設定される第4の閾値よりも高い意味関連度を有するオンライン推奨結果を取得すること、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記意味類似度、前記意図類似度、前記文字関連度、及び前記意味関連度のうちの1つ又は複数に従って、前記処理されたオンライン推奨結果をランク付けるランク付けモジュールを更に備えることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記現在のオンライン推奨結果が、アンカーテキスト又はページ内容セグメントを含むことを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記ページ内容セグメントが、テキスト、画像、オーディオ、及びビデオのうちの1つ又は複数を含むことを特徴とする、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記装置が、
前記過去の検索用語を用いずに前記現在の検索用語の現在の検索結果を取得する取得モジュールを更に備え、前記提示モジュールが更に、前記現在の検索結果を更に含む前記検索結果を前記ユーザに提示するのに使用されることを特徴とする、請求項10〜17のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索の技術分野に関し、特に、検索結果を提示する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、検索エンジンによってユーザに提供される検索結果は多くの場合、販売促進広告コンテンツを含み、これらの広告は通常、広告主による自律的編集の結果である。
【0003】
関連技術には以下の問題が存在する:複数の相互に関連した検索用語によって提供することができる広告の間には、差が殆どないことが多く、すなわち、複数の相互に関連する検索用語が、特定の広告主によってリリースされる広告コンテンツに変わりなく対応し得るが、広告コンテンツは通常同じであり、ユーザに提示される際に違いを示さず、ユーザの個人的なニーズを満たすことは殆どできず、さらに、ユーザの個人的なニーズを適宜満たすことができないため、広告の有効性も影響を受ける。
【0004】
本発明は、関連技術での技術的問題の1つを少なくともある程度解決することを目的とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このために、本発明の第1の目的は、検索結果を提示する方法を提案することである。本方法は、個人化された検索サービスをユーザに提供することができ、それにより、検索結果はユーザのニーズをよりよく満たす。
【0006】
本発明の第2の目的は、検索結果を提示する装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の実施形態のインターネットに接続された少なくとも一つのサーバを介して少なくとも一つのクライアントに検索結果を提示する方法は、ユーザによって少なくとも一つのクライアントに入力される現在の検索用語を受信するステップと、ユーザについてのユーザ情報を特定し、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定するステップであって、第1のモデルはユーザの履歴データを記録し、履歴データは、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含むステップと、履歴データにおいて、現在の検索用語に一致する過去の検索用語を特定し、一致する過去の検索用語に対応する過去の選択結果を特定し、過去の選択結果に対応した過去のオンライン推奨結果を、前記現在の検索用語に対する現在のオンライン推奨結果として特定するステップと、現在の検索用語に対する検索結果をユーザに提示するステップであって、検索結果は、現在のオンライン推奨結果又は現在のオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含むステップとを含む。
【0008】
本発明の実施形態において検索結果を提示する方法は、ユーザによって入力される現在の検索用語と、ユーザ情報とに従って、ユーザに関連するオンライン推奨結果を取得することができ、異なるユーザによる異なる検索用語下で得られるオンライン推奨結果は完全に異なり、したがって、一方では、個人化された検索サービスをユーザに提供し得、それにより、検索結果はユーザのニーズをよりよく満たす。他方、ユーザのニーズをよりよく満たすオンライン推奨結果がユーザに推奨されることにより、ユーザがオンライン推奨をクリックして閲覧する可能性を最大にすることができ、それにより、オンライン推奨結果のクリックスルー率を改善するとともに、推奨効果を改善する。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の第2の態様の実施形態の検索結果を提示する装置は、ユーザによって入力される現在の検索用語を受信する受信モジュールと、ユーザについてのユーザ情報を特定し、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定する第1の特定モジュールであって、第1のモデルがユーザの履歴データを記録し、履歴データが、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含む、第1の特定モジュールと、履歴データにおいて、現在の検索用語に一致する過去の検索用語を特定し、一致する過去の検索用語に対応する過去の選択結果を特定し、過去の選択結果に対応した過去のオンライン推奨結果を、前記現在の検索用語に対する現在のオンライン推奨結果として特定する第2の特定モジュールと、検索結果をユーザに提示する提示モジュールであって、現在の検索用語に対する検索結果が、現在のオンライン推奨結果又は現在のオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む、提示モジュールとを備える。
【0010】
本発明の実施形態の検索結果を提示する装置は、ユーザによって入力される現在の検索用語と、ユーザ情報とに従って、ユーザに関連するオンライン推奨結果を取得することができ、異なるユーザによる異なる検索用語下で得られるオンライン推奨結果は完全に異なり、したがって、一方では、個人化された検索サービスをユーザに提供し得、それにより、検索結果はユーザのニーズをよりよく満たす。他方、ユーザのニーズをよりよく満たすオンライン推奨結果がユーザに推奨されることにより、ユーザがオンライン推奨をクリックして閲覧する可能性を最大にすることができ、それにより、オンライン推奨結果のクリックスルー率を改善するとともに、推奨効果を改善する。
【0011】
本発明の追加の態様及び利点が、部分的に以下の説明で提供され、部分的に、以下の説明から明らかになるか、又は本発明を実施することによって理解されるだろう。
【0012】
本発明の上記及び/又は追加の態様及び利点は、添付図面と併せて以下の実施形態の説明から明らかになり、容易に理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法のフローチャート
図2a】本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法の効果を提示するチャート
図2b】本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法の効果を提示するチャート
図2c】本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法の効果を提示するチャート
図2d】本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法の効果を提示するチャート
図3】本発明の別の実施形態による、検索結果を提示する方法のフローチャート
図4】本発明の別の実施形態による、情報を提供する装置の構造ブロック図
図5】本発明の別の実施形態による、検索結果を提示する装置の構造ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態について以下に詳細に説明し、実施形態の例が添付図面に示され、図面では、全体を通して、同じ又同様の参照符号は、同じ若しくは同様の要素又は同じ若しくは同様の機能を有する要素を表す。添付図面を参照することによって以下に説明される実施形態は例示であり、本発明への限定として理解されるのではなく、むしろ、単に本発明の説明に使用される。逆に、本発明の実施形態は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び意味の範囲内に入る全ての変更、変形、及び均等物を含む。
【0015】
本発明の説明では、「第1」及び「第2」等の用語が、相対的な重要性を示すか、又は暗示するものとして理解されるのではなく、単に説明を目的とすることを理解されたい。本発明の説明では、別段のことが明示的に規定又は定義されない限り、「接続される」、「接続」等の用語が広義で理解されるべきであり、例えば、固定された接続、着脱可能な接続、又は一体接続であり得、機械的接続又は電気的接続であり得、直接接続又は介在媒体による間接的な接続であり得ることに留意されたい。当業者は、本発明での上記用語の特定の意味を特定の状況に従って理解し得る。
【0016】
フローチャート又は他の様式で本明細書に説明される任意のプロセス又は方法の説明は、特定の論理的な機能又はプロセスステップの実施に使用される実行可能な命令の1つ又は複数のコードを含むモジュール、セグメント、又はセクションを表すものと理解し得、本発明の好ましい実施形態の範囲は、更なる実施態様を含む。複数の機能は、基本的に同期した順序や、関わる機能に従う逆順を含め、以下で示される順序、又は考察される順序に従わずに実行し得、これは、本発明の実施形態が属する分野の当業者によって理解されるはずである。
【0017】
検索エンジンが、検索結果をユーザに提示する際、ユーザ、検索用語、及びオンライン推奨情報に従って検索結果を動的に提示することができる場合、個人的なニーズを満たす検索結果をユーザに提供し得る。したがって、本発明の実施形態は、個人的なニーズを満たす検索結果をユーザに提供することができる、検索結果を提示する方法及び装置を開示する。
【0018】
本発明の実施形態において検索結果を提示する方法及び装置について、添付図面を参照して以下に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法のフローチャートである。
【0020】
図1に示されるように、検索結果を提示する方法は以下を含む。
S101:ユーザによって入力される現在の検索用語が受信される。
【0021】
特に、本発明の実施形態では、ユーザは、検索エンジンによって提供される入力ボックスに現在の検索用語を入力することができ、ユーザはまた、様々なクイックサーチ入力ボックスに検索用語を入力することもでき、これは方法の実施形態において限定されない。
【0022】
S102:ユーザについてのユーザ情報が特定され、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルが特定され、第1のモデルはユーザの履歴データを記録し、履歴データは、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含む。
【0023】
特に、ユーザ情報は、cookie情報に従って取得し得、ユーザの登録アカウント番号によって取得することもでき、例えば、検索エンジンは、cookie情報内のユーザによって使用されるクライアントに割り振られた身元識別情報、ユーザによって使用されるクライアントのアドレス情報(IPアドレス及び地理的位置等)等、又はユーザの登録アカウント番号等を取得する。ユーザは、ユーザ情報によって特定することができる。
【0024】
第1のモデルは、大量の過去の検索挙動データに従って得られ、過去の検索挙動データは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果を含み、これらの過去の選択結果はそれ自体、ユーザの特定のニーズを反映しており、例えば、異なるユーザは、異なる過去の検索用語下で異なるウェブページをクリックして閲覧し、異なる過去の検索結果を有し、過去の検索挙動データは、ウェブサイト監視統計ツールを使用して記録し得る。第1のモデルは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果から逆に繋がれた広告関連データに従って取得することもでき、例えば、過去の検索挙動データは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果を含み、さらに、広告ウェブページのページ内容が抽出され、過去の選択結果がページ内容に一致する場合、過去の選択結果がページ内容に取って代わり、特定の過去の検索用語下でクリックすることにより広告ウェブページに入った後、ユーザによってクリックされたアンカーテキストを取得し得、例えば、第1のモデルは、検索用語、検索用語に対応するテキストリンク、及びページ内容(テキストリンク及びページ内容がアンカーテキストを形成する)を含み、検索用語に対応するテキストリンク及びページ内容は、過去の選択結果として機能することもできる。
【0025】
本発明の一実施形態では、S102において、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定するステップは特に、ユーザ情報に従ってユーザに対応する属性情報を特定することと、ユーザに対応する属性情報に従って、ユーザに対応する第1のモデルを特定することとを含む。特に、ユーザについての属性情報は、例えば、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの地域等であり得、ユーザについての属性情報は、大量の過去の検索挙動データに従って取得し得る。第1のモデルは、ユーザについての属性情報に応じて異なり得、例えば、80歳代のユーザ及び70歳代のユーザはそれぞれ、異なる第1のモデルに対応し、80歳代の女性及び80歳代の男性もそれぞれ異なる第1のモデルを有する。したがって、検索結果の的をよりよく絞ることができる。
【0026】
S103:現在の検索用語に一致する過去の検索用語が履歴データにおいて特定され、一致した過去の検索用語に対応する過去の選択結果が特定され、オンライン推奨結果が、過去の選択結果に従って特定される。
【0027】
特に、オンライン推奨は、広告主によってリリースされる広告、第三者プラットフォームによって公開されるアプリケーションプログラム等の、第三者についての推奨情報である。本発明の一実施形態では、オンライン推奨を処理することも必要であり、例えば、まず、オンライン推奨に対応するページが捕捉され、次に、ページ内のクリック可能なリンクがパーズされ、次に、対応するアンカーテキストが、クリック可能なリンクに従って生成され、ページ内容セグメントを捕捉することもできる。
【0028】
本発明の一実施形態では、ページ内容セグメントは、テキスト、画像、オーディオ、ビデオ等のうちの1つ又は複数を含む。
【0029】
本発明の一実施形態では、S103における、過去の選択結果に従ってオンライン推奨結果を特定するステップは特に、過去の選択結果に従って予め確立されるオンライン推奨結果リポジトリを検索して、過去の選択結果に対応するオンライン推奨結果を取得することを含む。より詳細には、予め確立されるオンライン推奨結果リポジトリは、オンライン推奨処理結果に従って取得してもよく、広告主自体によってリリースされる広告及び広告に対応するページ内容に従って取得してもよく、又は検索エンジンによって抽出される広告主の広告ページのページ内容に従って取得してもよい。
【0030】
S104:検索結果がユーザに提示され、検索結果は、オンライン推奨結果又はオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む。
【0031】
特に、本発明の実施形態では、検索エンジンは、特定されたオンライン推奨結果を直接、ユーザに提示してもよく、オンライン推奨結果を、処理後にユーザに提示してもよい。
【0032】
図2(a)、図2(b)、図2(c)、及び図2(d)は、本発明の一実施形態による、検索結果を提示する方法の効果を提示するチャートである。図2(a)に示されるように、領域1はオンライン推奨結果を示し、テキストに対応するリンクページは、領域1をクリックすることによって直接開くことができる。図2(b)に示されるように、領域2、3、4、5、及び6は、オンライン推奨結果を示し、領域2をクリックすることにより、GSM(登録商標)/GPRSモジュールのページを開くことができ、領域3をクリックすることにより、GPSモジュールのページを開くことができ、領域4をクリックすることにより、LTEモジュールのページを開くことができ、領域5をクリックすることにより、3Gモジュールのページを開くことができ、領域6をクリックすることにより、CDMA 1Xモジュールのページを開くことができる。図2(c)に示されるように、領域7及び8はオンライン推奨結果を示し、領域7をクリックすることにより、人気のある景勝地のホテルに対応するページを開くことができ、領域8をクリックすることにより、ホテルの部屋種別分類に対応するページを開くことができる。図2(d)に示されるように、領域9及び10はオンライン推奨結果を示し、例えば、ユーザが男性の場合、領域9に表示される対応する花の写真をクリックすることにより、バラを表示することができ、領域10に表示される対応するビデオをクリックすると、例えば、花の予約の仕方等についてのガイダンスをユーザに提供し得る。図2(a)、図2(b)、図2(c)、及び図2(d)が単に例示的な概略図であり、当業者が様々な効果提示チャートを設計し得、例えば、画像、オーディオ、及びビデオ等を、上記図例の領域に直接提示してもよいことを理解されたい。図2(a)、図2(b)、図2(c)、及び図2(d)に示される効果チャートは、本発明の実施形態の利点をより明白にすることができ得るが、本発明の保護範囲を限定することはできない。
【0033】
本発明の実施形態において検索結果を提示する方法は、ユーザによって入力される現在の検索用語及びユーザ情報に従って、ユーザに関連するオンライン推奨結果を取得することができ、異なるユーザにより異なる検索用語下で得られるオンライン推奨結果は完全に異なり、したがって、一方では、個人化された検索サービスをユーザに提供し得、それにより、検索結果はユーザのニーズをよりよく満たす。他方、ユーザのニーズをよりよく満たすオンライン推奨結果がユーザに推奨されることにより、ユーザがオンライン推奨をクリックして閲覧する可能性を最大にすることができ、それにより、オンライン推奨結果のクリックスルー率を改善するとともに、推奨効果を改善する。
【0034】
図3は、本発明の別の実施形態による、検索結果を提示する方法のフローチャートである。図3に示される実施形態は、過去の選択結果に従ってオンライン推奨結果をいかに特定するかを詳細に説明する。
【0035】
図3に示されるように、検索結果を提示する方法は以下を含む。
S301:ユーザによって入力される現在の検索用語が受信される。
【0036】
特に、本発明の実施形態では、ユーザは、検索エンジンによって提供される入力ボックスに現在の検索用語を入力することができ、ユーザはまた、様々なクイックサーチ入力ボックスに検索用語を入力することもでき、これは方法の実施形態において限定されない。
【0037】
S302:ユーザについてのユーザ情報が特定され、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルが特定され、第1のモデルはユーザの履歴データを記録し、履歴データは、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含む。
【0038】
特に、ユーザ情報は、cookie情報に従って取得し得、ユーザの登録アカウント番号によって取得することもでき、例えば、検索エンジンは、cookie情報内のユーザによって使用されるクライアントに割り振られた身元識別情報、ユーザによって使用されるクライアントのアドレス情報(IPアドレス及び地理的位置等)等、又はユーザの登録アカウント番号等を取得する。ユーザは、ユーザ情報によって特定することができる。
【0039】
第1のモデルは、大量の過去の検索挙動データに従って得られ、過去の検索挙動データは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果を含み、これらの過去の選択結果はそれ自体、ユーザの特定のニーズを反映しており、例えば、異なるユーザは、異なる過去の検索用語下で異なる過去の検索結果をクリックして閲覧し、過去の検索挙動データは、ウェブサイト監視統計ツールを使用して記録し得る。第1のモデルは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果から逆に繋がれた広告関連データに従って取得することもでき、例えば、過去の検索挙動データは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果を含み、さらに、広告主の広告ウェブページのページ内容が抽出され、過去の選択結果がページ内容に一致する場合、過去の選択結果がページ内容に取って代わり、特定の過去の検索用語下でクリックすることにより広告ウェブページに入った後、ユーザによってクリックされたアンカーテキストを取得し得、例えば、第1のモデルは、検索用語、検索用語に対応するテキストリンク、及びページ内容(テキストリンク及びページ内容がアンカーテキストを形成する)を含み、検索用語に対応するテキストリンク及びページ内容は、過去の選択結果である。
【0040】
本発明の一実施形態では、S302において、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定するステップは特に、ユーザ情報に従ってユーザに対応する属性情報を特定することと、ユーザに対応する属性情報に従って、ユーザに対応する第1のモデルを特定することとを含む。特に、ユーザについての属性情報は、例えば、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの地域等であり得、ユーザについての属性情報は、大量の過去の検索挙動データに従って取得し得る。第1のモデルは、ユーザについての属性情報に応じて異なり得、例えば、80歳代のユーザ及び70歳代のユーザはそれぞれ、異なる第1のモデルに対応し、80歳代の女性及び80歳代の男性もそれぞれ異なる第1のモデルを有する。したがって、検索結果の的をよりよく絞ることができる。
【0041】
S303:現在の検索用語に一致する過去の検索用語が履歴データにおいて特定され、一致した過去の検索用語に対応する過去の選択結果が特定され、オンライン推奨結果が、過去の選択結果に従って特定される。
【0042】
特に、オンライン推奨は、広告主によってリリースされる広告、第三者プラットフォームによって公開されるアプリケーションプログラム等の、第三者についての推奨情報である。本発明の一実施形態では、オンライン推奨を処理することも必要であり、例えば、まず、オンライン推奨に対応するページが捕捉され、次に、ページ内のクリック可能なリンクがパーズされ、次に、対応するアンカーテキストが、クリック可能なリンクに従って生成され、ページ内容セグメントを捕捉することもできる。
【0043】
本発明の一実施形態では、ページ内容セグメントは、テキスト、画像、オーディオ、ビデオ等のうちの1つ又は複数を含む。
【0044】
本発明の一実施形態では、S303における、過去の選択結果に従ってオンライン推奨結果を特定するステップは特に、過去の選択結果に従って予め確立されるオンライン推奨結果リポジトリを検索して、過去の選択結果に対応するオンライン推奨結果を取得することを含む。より詳細には、予め確立されるオンライン推奨結果リポジトリは、オンライン推奨処理結果に従って取得してもよく、広告主自体によってリリースされる広告及び広告に対応するページ内容に従って取得してもよく、又は検索エンジンによって抽出される広告主の広告ページのページ内容に従って取得してもよい。
【0045】
S304:オンライン推奨結果が処理される。
【0046】
本発明の一実施形態では、S304は以下のうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
(1)オンライン推奨結果がフィルタリングされる。特に、オンライン推奨結果に対応するURLが合法的であるか否かがチェックされ、あらゆる不法URLは排除され、特殊文字等が、オンライン推奨結果に対応するURLに含まれるか否かがチェックされ、任意の特殊文字等は排除される。
【0048】
(2)オンライン推奨結果と検索用語との意味類似度が計算されて、設定される第1の閾値よりも高い意味類似度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、検索用語のラベルベクトル及びオンライン推奨結果のラベルベクトルを取得し得、検索用語のラベルベクトルとオンライン推奨結果のラベルベクトルとの類似度が計算されて、オンライン推奨結果と検索用語との意味類似度として機能し、スクリーニングにより、設定される第1の閾値よりも高い意味類似度を有するオンライン推奨結果が取得され、第1の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。意味類似度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0049】
(3)オンライン推奨結果と検索用語との意図類似度が計算されて、設定される第2の閾値よりも高い意図類似度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、検索用語の意味話題ベクトル及びオンライン推奨結果の意味話題ベクトルを取得し得、検索用語の意味話題ベクトルとオンライン推奨結果の意味話題ベクトルとの類似度が計算されて、オンライン推奨結果と検索用語との意図類似度として機能し、スクリーニングにより、設定される第2の閾値よりも高い意図類似度を有するオンライン推奨結果が取得され、第2の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。意図類似度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0050】
(4)LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムに従って、オンライン推奨結果と検索用語との文字関連度が計算されて、設定される第3の閾値よりも高い文字関連度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムは、第1のモデルをトレーニングデータとして使用する。LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムは、トレーニングを実行し、最適化目的としてクリックスルー率を採用して、LR(ロジスティック回帰)モデルを取得し、次に、オンライン推奨結果と検索用語との文字関連度が、トレーニングされたLR(ロジスティック回帰)モデルに従って計算され、第3の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。文字関連度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0051】
(5)GBDT(勾配ブースト決定木)に従って、オンライン推奨結果と検索用語との意味関連度が計算されて、設定される第4の閾値よりも高い意味関連度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、GBDT(勾配ブースト決定木)は、第1のモデルをトレーニングデータとして使用する。GBDT(勾配ブースト決定木)は、トレーニングを実行し、最適化目的としてクリックスルー率を採用して、GBDT(勾配ブースト決定木)モデルを取得し、次に、オンライン推奨結果と検索用語との意味関連度が、トレーニングされたGBDT(勾配ブースト決定木)モデルに従って計算され、第4の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。意味関連度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0052】
処理に、上記処理方法のうちの少なくとも1つを選択し得、これが本発明の実施形態において限定されないことを理解されたい。
【0053】
S305:検索結果がユーザに提示され、検索結果は、オンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む。
【0054】
本発明の実施形態による、検索結果を提示する方法では、オンライン推奨結果の処理により、ユーザに提供される検索結果がより正確且つより良好にユーザのニーズを満たし、ユーザがクリックして閲覧する可能性が最大となることを保証することができ、それにより、オンライン推奨結果のクリックスルー率を更に増大させるとともに、推奨効果を更に改善する。
【0055】
本発明の一実施形態では、本発明の実施形態における検索結果を提示する方法は、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度のうちの1つ又は複数に従って、処理されたオンライン推奨結果をランク付けることを更に含む(図面に示されず)。特に、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度のうちの1つ又は複数を選び、重み付け計算を実行し得、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度の重みは異なり得、ランク付けの総合スコアがこれに基づいて得られ、ランク付けの総合スコアに従ってランク付けを実行する。例えば、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度は、処理されたオンライン推奨結果のランク付けのために選ばれ、まず、重み付け計算を意味類似度及び意図類似度に対して実行し得、同時に、重み付け計算が文字関連度及び意味関連度に対して実行され、次に、重み付け計算が、2つのケースの計算結果に従って実行されて、ランク付けの総合スコアが得られ、ランク付けは、ランク付けの総合スコアに従って実行される。
【0056】
本発明の一実施形態では、本発明の実施形態において検索結果を提示する方法は、現在の検索用語に従って、現在の検索用語の現在の検索結果を取得することを更に含み、ユーザに提示される検索結果は、現在の検索結果を更に含む(図面に示されず)。
【0057】
上記実施形態を実施するため、本発明の実施形態は、情報を提供する方法も提案する。
【0058】
図4は、本発明の一実施形態による、検索結果を提示する装置の構造ブロック図である。
【0059】
図4に示されるように、検索結果を提示する装置100は、受信モジュール110と、第1の特定モジュール120と、第2の特定モジュール130と、提示モジュール140とを備える。
【0060】
特に、受信モジュール110は、ユーザによって入力される現在の検索用語を受信するのに使用される。より詳細には、本発明の実施形態では、ユーザは、検索エンジンによって提供される入力ボックスに現在の検索用語を入力することができ、ユーザはまた、様々なクイックサーチ入力ボックスに検索用語を入力することもでき、これは方法の実施形態において限定されない。
【0061】
第1の特定モジュール120は、ユーザについてのユーザ情報を特定し、ユーザ情報に従ってユーザに対応する予め確立される第1のモデルを特定するのに使用され、第1のモデルはユーザの履歴データを記録し、履歴データは、過去の検索用語及び対応する過去の選択結果を含む。
【0062】
より詳細には、ユーザ情報は、cookie情報に従って取得し得、ユーザの登録アカウント番号によって取得することもでき、例えば、検索エンジンは、cookie情報内のユーザによって使用されるクライアントに割り振られた身元識別情報、ユーザによって使用されるクライアントのアドレス情報(IPアドレス及び地理的位置等)等、又はユーザの登録アカウント番号等を取得する。ユーザは、ユーザ情報によって特定することができる。
【0063】
第1のモデルは、大量の過去の検索挙動データに従って得られ、過去の検索挙動データは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果を含み、これらの過去の選択結果はそれ自体、ユーザの特定のニーズを反映しており、例えば、異なるユーザは、異なる過去の検索用語下で異なるウェブページをクリックして閲覧し、異なる過去の検索結果を有し、過去の検索挙動データは、ウェブサイト監視統計ツールを使用して記録し得る。第1のモデルは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果から逆に繋がれた広告関連データに従って取得することもでき、例えば、過去の検索挙動データは、過去の検索結果に対するユーザの過去の選択結果を含み、さらに、広告ウェブページのページ内容が抽出され、過去の選択結果がページ内容に一致する場合、過去の選択結果がページ内容に取って代わり、特定の過去の検索用語下でクリックすることにより広告ウェブページに入った後、ユーザによってクリックされたアンカーテキストを取得し得、例えば、第1のモデルは、検索用語、検索用語に対応するテキストリンク、及びページ内容(テキストリンク及びページ内容がアンカーテキストを形成する)を含み、検索用語に対応するテキストリンク及びページ内容は、過去の選択結果として機能することもできる。
【0064】
第2の特定モジュール130は、履歴データにおいて、現在の検索用語に一致する過去の検索用語を特定し、一致する過去の検索用語に対応する過去の選択結果を特定し、過去の選択結果に従ってオンライン推奨結果を特定する。
【0065】
より詳細には、オンライン推奨は、広告主によってリリースされる広告、第三者プラットフォームによって公開されるアプリケーションプログラム等の、第三者についての推奨情報である。本発明の一実施形態では、オンライン推奨を処理することも必要であり、例えば、まず、オンライン推奨に対応するページが捕捉され、次に、ページ内のクリック可能なリンクがパーズされ、次に、対応するアンカーテキストが、クリック可能なリンクに従って生成され、ページ内容セグメントを捕捉することもできる。
【0066】
本発明の一実施形態では、ページ内容セグメントは、テキスト、画像、オーディオ、ビデオ等のうちの1つ又は複数を含む。
【0067】
提示モジュール140は、検索結果をユーザに提示するのに使用され、検索結果は、オンライン推奨結果又はオンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む。
【0068】
特に、本発明の実施形態では、検索エンジンは、特定されたオンライン推奨結果を直接、ユーザに提示してもよく、オンライン推奨結果を、処理後にユーザに提示してもよい。
【0069】
特定の提示効果は、上記方法実施形態において述べた効果と同様であり、ここで再び重複して説明しない。
【0070】
本発明の実施形態の検索結果を提示する装置は、ユーザによって入力される現在の検索用語及びユーザ情報に従って、ユーザに関連するオンライン推奨結果を取得することができ、異なるユーザにより異なる検索用語下で得られるオンライン推奨結果は完全に異なり、したがって、一方では、個人化された検索サービスをユーザに提供し得、それにより、検索結果はユーザのニーズをよりよく満たす。他方、ユーザのニーズをよりよく満たすオンライン推奨結果がユーザに推奨されることにより、ユーザがオンライン推奨をクリックして閲覧する可能性を最大にすることができ、それにより、オンライン推奨結果のクリックスルー率を改善するとともに、推奨効果を改善する。
【0071】
本発明の一実施形態では、第1の特定モジュール120は特に、ユーザ情報に従ってユーザに対応する属性情報を特定し、ユーザに対応する属性情報に従って、ユーザに対応する第1のモデルを特定するのに使用される。特に、ユーザについての属性情報は、例えば、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの地域等であり得、ユーザについての属性情報は、大量の過去の検索挙動データに従って取得し得る。第1のモデルは、ユーザについての属性情報に応じて異なり得、例えば、80歳代のユーザ及び70歳代のユーザはそれぞれ、異なる第1のモデルに対応し、80歳代の女性及び80歳代の男性もそれぞれ異なる第1のモデルを有する。したがって、検索結果の的をよりよく絞ることができる。
【0072】
本発明の一実施形態では、第2の特定モジュール130は特に、過去の選択結果に従って予め確立されるオンライン推奨結果リポジトリを検索して、過去の選択結果に対応するオンライン推奨結果を取得するのに使用される。より詳細には、予め確立されるオンライン推奨結果リポジトリは、オンライン推奨処理結果に従って取得してもよく、広告主自体によってリリースされる広告及び広告に対応するページ内容に従って取得してもよく、又は検索エンジンによって抽出される広告主の広告ページのページ内容に従って取得してもよい。
【0073】
図5は、本発明の別の実施形態による、検索結果を提示する装置の構造ブロック図である。
【0074】
図5に示されるように、検索結果を提示する装置100は、受信モジュール110と、第1の特定モジュール120と、第2の特定モジュール130と、提示モジュール140と、処理モジュール150とを備える。
【0075】
特に、検索結果が、オンライン推奨結果を処理することによって得られる結果を含む場合、処理モジュール150は、オンライン推奨結果の処理に使用される。オンライン推奨結果の処理により、オンライン推奨結果をよりよく最適化するとともに、ユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0076】
本発明の一実施形態では、処理モジュール150によりオンライン推奨結果を処理するステップは、以下のうちの少なくとも1つを含む。
【0077】
(1)オンライン推奨結果がフィルタリングされる。特に、オンライン推奨結果に対応するURLが合法的であるか否かがチェックされ、あらゆる不法URLは排除され、特殊文字等が、オンライン推奨結果に対応するURLに含まれるか否かがチェックされ、任意の特殊文字等は排除される。
【0078】
(2)オンライン推奨結果と検索用語との意味類似度が計算されて、設定される第1の閾値よりも高い意味類似度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、検索用語のラベルベクトル及びオンライン推奨結果のラベルベクトルを取得し得、検索用語のラベルベクトルとオンライン推奨結果のラベルベクトルとの類似度が計算されて、オンライン推奨結果と検索用語との意味類似度として機能し、スクリーニングにより、設定される第1の閾値よりも高い意味類似度を有するオンライン推奨結果が取得され、第1の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。意味類似度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0079】
(3)オンライン推奨結果と検索用語との意図類似度が計算されて、設定される第2の閾値よりも高い意図類似度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、検索用語の意味話題ベクトル及びオンライン推奨結果の意味話題ベクトルを取得し得、検索用語の意味話題ベクトルとオンライン推奨結果の意味話題ベクトルとの類似度が計算されて、オンライン推奨結果と検索用語との意図類似度として機能し、スクリーニングにより、設定される第2の閾値よりも高い意図類似度を有するオンライン推奨結果が取得され、第2の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。意図類似度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0080】
(4)LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムに従って、オンライン推奨結果と検索用語との文字関連度が計算されて、設定される第3の閾値よりも高い文字関連度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムは、第1のモデルをトレーニングデータとして使用する。LR(ロジスティック回帰)アルゴリズムは、トレーニングを実行し、最適化目的としてクリックスルー率を採用して、LR(ロジスティック回帰)モデルを取得し、次に、オンライン推奨結果と検索用語との文字関連度が、トレーニングされたLR(ロジスティック回帰)モデルに従って計算され、第3の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。文字関連度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0081】
(5)GBDT(勾配ブースト決定木)に従って、オンライン推奨結果と検索用語との意味関連度が計算されて、設定される第4の閾値よりも高い意味関連度を有するオンライン推奨結果を取得する。特に、GBDT(勾配ブースト決定木)は、第1のモデルをトレーニングデータとして使用する。GBDT(勾配ブースト決定木)は、トレーニングを実行し、最適化目的としてクリックスルー率を採用して、GBDT(勾配ブースト決定木)モデルを取得し、次に、オンライン推奨結果と検索用語との意味関連度が、トレーニングされたGBDT(勾配ブースト決定木)モデルに従って計算され、第4の閾値は、ユーザによって設定してもよく、検索エンジンのデフォルト設定であってもよい。意味関連度によるスクリーニングによってオンライン推奨結果を取得することにより、オンライン推奨結果はユーザの個人的なニーズをよりよく満たすことができる。
【0082】
処理に、上記処理方法のうちの少なくとも1つを選択し得、これが本発明の実施形態において限定されないことを理解されたい。
【0083】
オンライン推奨結果を処理することにより、本発明の実施形態による、検索結果を提示する装置は、ユーザに提供される検索結果がより正確且つより良好にユーザのニーズを満たし、ユーザがクリックして閲覧する可能性を最大にすることを保証することができ、それにより、オンライン推奨結果のクリックスルー率を更に増大させるとともに、推奨効果を更に改善する。
【0084】
本発明の一実施形態では、本発明の実施形態における検索結果を提示する装置は、ランク付けモジュール(図面に示されず)を更に備え、ランク付けモジュールは、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度のうちの1つ又は複数に従って、処理されたオンライン推奨結果をランク付けるのに使用される。特に、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度のうちの1つ又は複数を選び、重み付け計算を実行し得、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度の重みは異なり得、ランク付けの総合スコアがこれに基づいて得られ、ランク付けの総合スコアに従ってランク付けを実行する。例えば、意味類似度、意図類似度、文字関連度、及び意味関連度は、処理されたオンライン推奨結果のランク付けのために選ばれ、まず、重み付け計算を意味類似度及び意図類似度に対して実行し得、同時に、重み付け計算が文字関連度及び意味関連度に対して実行され、次に、重み付け計算が、2つのケースの計算結果に従って実行されて、ランク付けの総合スコアが得られ、ランク付けは、ランク付けの総合スコアに従って実行される。
【0085】
本発明の一実施形態では、本発明の実施形態において検索結果を提示する装置は、取得モジュール(図面に示されず)を更に備え、取得モジュールは、現在の検索用語に従って、現在の検索用語の現在の検索結果を取得するのに使用され、提示モジュール140によってユーザに提示される検索結果は、現在の検索結果を更に含む。
【0086】
本発明の様々な部分をハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせによって実施し得ることを理解されたい。上記実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶され、適切な命令実行システムによって実行されるソフトウェア又はファームウェアによって実施し得る。例えば、別の実施形態でのように、ハードウェアによって実施される場合、当分野で一般に知られている以下の技法のいずれか1つ又は組み合わせによって実施することができる:データ信号の論理機能の実施に使用される論理ゲート回路を有する離散論理回路、適切な組み合わせの論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等。
【0087】
本明細書の説明では、「一実施形態」、「幾つかの実施形態」、「例」、「特定の例」、又は「幾つかの例」等の参照用語の説明は、その実施形態又は例と関連して説明される特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態又は例に包含されることを意味することを意図される。本説明では、上記用語の例示的表現は必ずしも、同じ実施形態又は例を指すわけではない。さらに、説明される特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例で適宜組み合わせ得る。
【0088】
本発明の実施形態を示し説明したが、本発明の原理及び趣旨から逸脱せずに、実施形態の様々な変更、改変、置換、及び変形をこれらの実施形態に行い得、本発明の範囲が特許請求の範囲及びその均等物によって規定されることを当業者は理解するだろう。
【符号の説明】
【0089】
100 装置
110 受信モジュール
120 第1の特定モジュール
130 第2の特定モジュール
140 提示モジュール
150 処理モジュール
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3
図4
図5