(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
【0013】
本発明の実施形態を、
図1を参照しながら説明する。
図1は、流動接触分解装置の下降流型移動層反応器である混合装置(触媒供給装置)10の概略断面図である。なお、本実施形態に係る混合装置10は、下流側へ触媒を供給する触媒供給装置30としての機能も有している。混合装置10は、主に、鉛直方向(重力方向)の中心軸Xを有する円筒状の反応容器5と、反応容器5の外部から内部に原料を供給する外部原料供給器6と、反応容器5の内部の中央に設置されて触媒Sを整流する触媒整流体7と、触媒整流体7の上流側に位置して触媒Sを均一に落下させるための分散板8を備える。
図1において、反応容器5内部の上方(上流)から下方(下流)に向かって触媒Sが流動する(便宜上この方向を「流動方向」とも呼ぶ)。なお、触媒は図示しない流量調節バルブから供給される。
【0014】
図1に示すように、反応容器5は、主に、上流側部分5cと、その下流に位置して外径及び内径が上流側部分5cよりも大きい拡張部5aと、さらにその下流に位置する絞り部5bと、その下流に位置して外形及び内径が絞り部5bよりも大きい拡張部5dと、を有する。図面においては、絞り部5bと上流側部分5cとが略同じ内径及び外径に設定されているが、異なる内径及び外径に設定されてよい。また、拡張部5aと拡張部5dが略同じ内径及び外径に設定されているが、異なる内径及び外径に設定されてよい。拡張部5aの内壁5auに分散板8が支持されている。分散板8は、格子板が多重に重なった構造の規則充填物であり、触媒の流れ、すなわち、触媒流動層を反応容器5内で均等に分散するために設けられている。分散板8は、例えば、金属板にセラミックスをライニングしたような耐摩耗耐火性材料から形成されている。
【0015】
反応容器5の拡張部5aから絞り部5bの内部には触媒整流体7が収容されている。触媒整流体7は、反応容器5の中心軸Xと同軸に延在する中実の円柱体であり、その上部が分散板8により支持されている。触媒整流体7は、触媒流動抵抗を低減するように、表面に凹凸がなく、反応容器5の流動方向に沿って設けられている。触媒整流体7の流動方向の最下部7a(底部)は、反応容器5の拡張部5dの内部に位置する。ただし、最下部7aの位置は特に限定されず、絞り部5bの内部、または絞り部5bと拡張部5dの境界部分に位置してもよい。触媒整流体7は原料供給機能を有しないので、内部原料供給部に必要なメンテナンスが不要であり、反応容器5から取り出す必要もない。
【0016】
触媒整流体7の水平方向(流動方向と直交する方向)の断面積は、絞り部5bにおける反応容器5の水平方向の断面積に対して0.3〜85%が好ましく、より好ましくは10〜50%である。前記触媒整流体7の前記断面積の割合が小さいと触媒整流体7を設置する効果が期待できず、前記触媒整流体7の前記断面積の割合が大きいと原料と触媒が流れる流路が小さくなり混合状態が悪化するととともに反応収率が低下する。また、触媒整流体7は、前述のように反応容器内部の中心部に同軸上に設置されることで、原料と触媒が流れる流路、特に、燃料が噴射される反応領域12(ノズル噴射口近傍)において反応容器5と同軸の中空柱状(ドーナツ状)となり、流路の断面(同心環)のいずれの場所においても同じ速度で均一に流れることができるため好ましい。
【0017】
外部原料供給器(原料供給部)6は、反応容器5の絞り部5bの外周上に均等間隔で配置された複数の原料噴射ノズル6aを有する。原料噴射ノズル6aは、反応容器5の中心軸に対して回転対称位置に3〜12本、好ましくは4〜10本設けることができる。原料噴射ノズル6aが3本未満であると原料と触媒の混合が不均一となり易い。また、原料噴射ノズル6aの角度θとしては、水平面(流動方向と直交する方向)に対して30°〜60°、好ましくは40°〜50°である。原料噴射ノズル6aの角度が水平面に対して30°より小さいと原料と触媒が反応器にスムーズに入ることが困難となり、原料噴射ノズル6aの角度が60°より大きいと原料と触媒の混合が不均一となる。各原料噴射ノズル6aの噴射口60は、下流側部分5bの内壁5buに開口している。なお、本実施形態で示されている外部原料供給器6の原料噴射ノズル6aの構成は、触媒の移動層に原料を供給するための一態様にすぎず、原料と触媒を混合できる限り、どのような構成を採用してもよい。
【0018】
触媒整流体7は、触媒の流れを中空柱状に整流できるならば任意の形状及び構造にすることができる。この実施形態では、中実の柱状の構造体を用いたが、中空柱状の構造体であってもよい。また、触媒整流体7は、
図4に示すように移動層反応器1の内壁面に支持部19を介して結合された円盤状の構造体17であってもよい。この場合、支持部19は、触媒の流動を阻害しないように水平面内の面積をできるだけ小さくするように内壁面の回転対称位置に複数設けるのが望ましい。あるいは、多数の貫通孔が形成された円盤状の多孔板を用いてもよい。円盤状の多孔板は、その外周が移動層反応器1の内壁面(内周面)に固着されるように設けられる。この円盤状の多孔板の中央部には、複数の貫通孔が形成されておらず、当該中央部が特に触媒整流体7として作用する。貫通孔の孔径は、例えば、0.5cm〜5cmにすることができる。
【0019】
触媒整流体7の材質は、流動接触分解装置中で通常400〜700℃程度の反応が起こり、また、粒状の触媒が高速で流れることから、高温で安定でありかつ耐摩耗性のある材質、例えば、セラミックスのような耐摩耗耐火性材料などが好ましい。
【0020】
本実施形態の流動接触分解装置用の混合装置10に供給される原料油は、流動接触分解に使用される原料油であれば任意の原料油を使用することができる。一般的に使用される原料油とは、例えば脱硫減圧軽油、未脱硫減圧軽油、脱硫直留軽油、未脱硫直留軽油、脱硫分解軽油、未脱硫分解軽油、脱硫常圧残油、未脱硫常圧残油、脱硫減圧残油、未脱硫減圧残油、脱硫脱れき油、未脱硫脱れき油等が挙げられ、これら以外の原料油でも構わない。
【0021】
本実施形態の流動接触分解装置用の混合装置10に供給する触媒は、流動接触分解装置に一般的に使用される任意の触媒を使用可能である。一般的に使用される触媒として、例えば粒子径が1〜400μmであり、シリカおよびアルミナを主成分とする触媒が例示できる。
【0022】
次に、
図2及び
図3を参照して、本実施形態に係る触媒供給装置30の触媒流量設定方法について説明する。
【0023】
図2に示すように、触媒供給装置30は、触媒Sを連続的に落下させることで移動層Mを形成する移動層形成部20を有している。移動層形成部20は、反応容器5の下端側(ここでは拡張部5aよりも下側の領域)のうち、最も内径が絞られた部分によって構成される。すなわち、移動層形成部20は、触媒Sの流れを絞ることにより、移動層Mの外径を設定する部分によって構成される。本実施形態では、絞り部5bが移動層形成部20に該当する。移動層形成部20においては、反応容器5の内周面が円筒形をなしており、触媒整流体7の外周面が円柱形をなしている。従って、
図2(b)に示すように、移動層Mは、横断面視において円環状をなしている。移動層形成部20の外径と内径の差(移動層Mの厚さとなる)をW(m)とする。ここでは、移動層形成部20に対応する部分の反応容器5の内径と、触媒整流体7の外径の差が、Wに該当する。反応容器5と触媒整流体7との間に形成される触媒流路の幅はW/2で定められる。反応容器5のうち、移動層形成部20よりも下流側において上下方向に延びる部分(本実施形態では、拡張部5d)の内径をD(m)とする。Dの上限値は、4(m)であってよく、より好ましくは2(m)であってよい。Dの下限値は、0.5(m)であってよく、より好ましくは1(m)であってよい。W/Dの上限値は、0.9であってよく、より好ましくは0.8であってよい。W/Dの下限値は、0.4であってよい。また、W/Dは0.45より大きくてよい。また、より好ましくはW/Dの下限値は0.5であってよい。このような構成において、移動層Mの単位面積あたりの質量流量をQ(kg/m
2/s)とする。質量流量Qの上限値は、2000(kg/m
2/s)であってよく、より好ましくは1000(kg/m
2/s)であってよい。質量流量Qの下限値は、300(kg/m
2/s)であってよく、より好ましくは600(kg/m
2/s)であってよい。
【0024】
また、本実施形態に係る混合装置10は、外部原料供給器6への触媒の触媒流量を設定する制御部100を備えている。制御部100は、反応容器5の上方から当該反応容器5内へ触媒を供給する供給量調整装置50に接続されている。供給量調整装置50は、制御部100によって設定された触媒流量に従って、触媒を反応容器5へ供給する。
【0025】
本実施形態に係る触媒供給装置30の触媒流量設定方法は、以下の式(1)を満たすように触媒流量を設定する設定工程を有している。当該工程では、制御部100は以下の式(1)を満たすように触媒流量を設定する。当該工程の後、制御部100は供給量調整装置50へ制御信号を送信する。供給量調整装置50は、当該制御信号に基づいた量の触媒を反応容器5へ供給する。これによって、触媒供給装置30は、触媒流量設定工程で設定された触媒流量に基づいて触媒を供給する触媒供給工程を実行する。
500≧Q/√(gW) …(1)
ただし、0.4≦W/D≦0.9
Q(kg/m
2/s):移動層Mの単位面積あたりの質量流量
g(m/s
2):重力加速度
W(m):移動層形成部20の外径と内径の差
D(m):移動層形成部20よりも下流側において上下方向に延びる部分の内径
【0026】
また、触媒供給装置30の触媒流量設定方法は、以下の式(2)を満たすように触媒流量を設定する設定工程を有していてよい。すなわち、制御部100は以下の式(2)を満たすように触媒流量を設定してよい。
この場合、式(1)よりも更に安定した条件にて触媒Sを供給することができる。
400≧Q/√(gW) …(2)
【0027】
また、触媒供給装置30の触媒流量設定方法は、以下の式(3)を満たすように触媒流量を設定する設定工程を有していてよい。すなわち、制御部100は以下の式(3)を満たすように触媒流量を設定してよい。この場合、装置サイズを小さくし、コストを抑えられるという効果を得ることができる。また、Q/√(gW)の下限値として更に100よりも大きい200という値を設定してもよい。
100≦Q/√(gW) …(3)
【0028】
次に、
図3を参照して、上述の式(1),(2),(3)を導き出す流れについて説明する。まず、内径D=0.6m、移動層形成部の内径(ここでは触媒整流体は設けられていない)d=0.33mとして、触媒Sの質量流量Qを変化させながら移動層形成部20の上流側と下流側の差圧ΔPを測定した。
図3(a)においては縦軸の下方へ向かう程差圧ΔPの絶対値が大きくなることを示している。差圧ΔPの絶対値が大きいほど移動層Mが下流側へ流れる勢いが大きくなり、移動層Mが移動層形成部20で詰まりにくく、スムーズに流れる。測定結果を
図3(a)に示す。
図3(a)に示すように、質量流量Qが増加するに従って差圧ΔPの絶対値が大きくなる。質量流量Qが増加してゆくと、質量流量Q=700(kg/m
2/s)付近の境界Lを境にして、差圧ΔPの絶対値が減少してゆく。このような境界Lを形成するときの質量流量Qを遷移流束Qtと称する。
図3(b)に示すように、質量流量Qが遷移流束Qtよりも大きい領域では、「デンス相」が形成される。デンス相での運転は、移動層Mが移動層形成部20で詰まりやすくなる。一方、質量流量Qが遷移流束Qt以下の領域は、「安全運転相」が形成される。安全運転相での運転は、移動層Mが詰まりにくく安全に運転を行うことができる。
【0029】
ここで、遷移流束Qtは、式(4)に示すように、移動層Mが流れる管径dの平方根に比例することが知られている。従って、横軸を管径dとし、縦軸を質量流量Qとした場合、遷移流束Qtは
図3(b)に示すような曲線を描く。式(4)における定数は、実験結果より遷移流束Qt=700(kg/m
2/s)、重力加速度g=9.8(m/s
2)、管径d=0.33(m)を式(4)に代入することで、A=389≒400と算出される。安全運転相で運転するためには、質量流量Qが遷移流束Qt以下であればよいため、式(5)の関係が成り立つ。
Qt=A×√(gd)…(4)
Q≦Qt=A×√(gd)…(5)
【0030】
ここで、実験における移動層形成部の管径dは移動層形成部20の外径と内径の差W(内径が0となることで円形となってもよく、円環形となってもよい)と同等であるため、式(5)にA=400を代入すると共に式(5)を変形することによって、(2)が求められる。また、デンス相であっても遷移流束Qtに近い領域であれば、差圧ΔPの絶対値が増加傾向になりつつも、運転可能である。本発明者らは、鋭意研究の結果、式(1)を満たしていれば、運転可能であることを見出している。
400≧Q/√(gW) …(2)
500≧Q/√(gW) …(1)
【0031】
次に、本実施形態に係る触媒供給装置30の作用・効果について説明する。
【0032】
まず、比較例として、Q/√(gW)が500より大きくなるように触媒流量が設定された場合について説明する。この場合、系内の圧力のバランスが変動してしまい、移動層形成部20の上流側と下流側との間の差圧ΔPが小さくなる、あるいは逆転することによって、系内の圧力バランスが崩れてしまう。この場合、移動層形成部20から下方へ排出される触媒の流量よりも、移動層形成部20へ上部から供給される触媒の方が多くなってしまう。この場合、触媒が移動層形成部20にて詰まった状態となり、触媒の界面F(
図2(a)参照)が上昇していまい、安定した運転を行うことができなくなる。
【0033】
一方、本実施形態に係る触媒供給装置30の触媒流量設定方法によれば、式(1)を満たす触媒流量を設定することにより、質量流量が遷移流束以下の条件、又は遷移流束付近の条件にて運転を行うことができる。当該条件にて運転を行う場合、系内の圧力のバランスが崩れることを抑制し、触媒が移動層形成部で詰まることを抑制しながら触媒を供給することができる。従って、移動層形成部20に供給された触媒は速やかに且つ、均一に下方側へ流出する。触媒供給装置30の運転の安全性を向上できる。
【0034】
本実施形態に係る触媒供給装置30の触媒流量設定方法では、設定工程において、式(2)を満たすように触媒流量を設定してよい。式(2)を満たす触媒流量を設定することにより、質量流量が遷移流束以下の条件にて運転を行うことができる。当該条件にて運転を行う場合、系内の圧力バランスが崩れることを更に抑制し、触媒が移動層形成部で詰まることを抑制しながら触媒を供給することができる。従って、触媒供給装置30の運転の安全性を向上できる。
【0035】
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、混合装置(触媒供給装置)の形状や寸法関係は実施形態に例示されたものに限定されず、適宜変更してもよい。
【0036】
また、上述の実施形態では、流動接触分解(FCC)装置に用いられる触媒供給装置を例示して説明したが、用途は特に限定されない。触媒供給装置は、例えば、酸化、水素化、塩素化等の化学反応等に用いられてもよい。
【0037】
[実施例]
以下、実施例に基づいて本発明の一形態に係る物品を具体的に説明するが、物品の構成は下記の実施例に限定されるものではない。
【0038】
触媒供給装置として、
図2に示すような形状のものを準備した。また、移動層形成部の外径と内径の差Wと、移動層形成部よりも下流側の部分の内径Dと、移動層の単位面積あたりの質量流量Qを
図5に示すような各値に設定することで、実施例1〜8を実施した。なお、実施例1では、移動層形成部の外径は0.5m、内径は0.1mであった。また、実施例2では、移動層形成部の外径は1.6m、内径は0.3mであった。実施例3では、移動層形成部の外径は1.5m、内径は0.1mであった。実施例4では、移動層形成部の外径は0.6m、内径は0.1mであった。実施例5では、移動層形成部の外径は0.8m、内径は0.05mであった。実施例6では、移動層形成部の外径は0.6m、内径は0.2mであった。実施例7では、移動層形成部の外径は1.5m、内径は0.1mであった。実施例8では、移動層形成部の外径は0.8m、内径は0.3mであった。なお、各実施例では、触媒として流動接触分解用触媒を用い、移動層形成部よりも上流側の部分(
図2に示す拡張部5aに対応する部分)の内径は1.6mであり、移動層形成部の上下方向の長さは、0.3mであった。いずれの実施形態においても、Q/√(gW)は500以下であり、式(1)を満たしていた。また、実施例1,2,3,4,5については、Q/√(gW)が400以下であり、式(2)を満たしていた。各実施例における差圧ΔPを
図5に示す。
【0039】
[比較例]
移動層形成部の外径と内径の差Wと、移動層形成部よりも下流側の部分の内径Dと、移動層の単位面積あたりの質量流量Qの条件を
図5に示すものに設定することで、Q/√(gW)が500より大きくなったものを比較例1,2とした。各比較例における差圧ΔPを
図5に示す。なお、比較例1では、移動層形成部の外径は0.5m、内径は0.1mであった。また、比較例2では、移動層形成部の外径は0.5m、内径は0.1mであった。なお、各実施例では、触媒として流動接触分解用触を用い、移動層形成部よりも上流側の部分(
図2に示す拡張部5aに対応する部分)の内径は0.8mであり、移動層形成部の上下方向の長さは、0.3mであった。
【0040】
[評価]
図5に示すように、比較例1及び比較例2においては、Q/√(gW)が500より大きくなり、差圧ΔPが負の値、又は0となっている。すなわち、触媒が移動層形成部で詰まり、差圧の逆転が生じて運転が難しい状態になっていることが理解される。一方、実施例1〜8はいずれもQ/√(gW)が500以下となることで、差圧ΔPが正の値となり、運転が困難となる程度の触媒の詰まりが生じることなく、運転可能であることが理解される。
【0041】
ここで、実施例2,3はQ/√(gW)の値は150付近であり、実施例4,3,5のQ/√(gW)の値はそれらよりも大きく、300〜400の間の値となっている。実施例2,3の差圧ΔPが2〜3であるのに対して、実施例4,3,5の差圧ΔPは4以上の値となっている。このことより、Q/√(gW)が400以下の範囲であれば、Q/√(gW)が増加するほど良好な差圧ΔPが得られることが理解される。一方、400〜500の間にある実施例6,7,8の差圧ΔPは、実施例4,3,5の差圧ΔPよりも低く、2〜3の範囲の値となっている。このことより、Q/√(gW)が400〜500の間の値である場合より、Q/√(gW)を400以下にとどめておく方が良好な結果を得られることが理解される。