(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6556230
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】2つ以上の車輪を有する車両のためのエアバッグ・アクチュエーターケーブル用の結合−リリース装置
(51)【国際特許分類】
B62J 27/00 20060101AFI20190729BHJP
【FI】
B62J27/00 Z
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-521200(P2017-521200)
(86)(22)【出願日】2014年10月22日
(65)【公表番号】特表2017-532249(P2017-532249A)
(43)【公表日】2017年11月2日
(86)【国際出願番号】IB2014065533
(87)【国際公開番号】WO2016063109
(87)【国際公開日】20160428
【審査請求日】2017年9月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】516084963
【氏名又は名称】クアドロ ヴィークルズ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100152054
【弁理士】
【氏名又は名称】仲野 孝雅
(72)【発明者】
【氏名】マラベーゼ リッカルド
(72)【発明者】
【氏名】モローニ マルコ
【審査官】
葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−070112(JP,A)
【文献】
特開2003−312569(JP,A)
【文献】
特表2014−504991(JP,A)
【文献】
特開2006−096188(JP,A)
【文献】
中国実用新案第202190774(CN,U)
【文献】
特開2007−076497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/018
A62B 35/00
B60R 21/017,21/33
B60R 22/00
B62H 1/00
B62J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の車輪を有する車両のためのエアバッグ・アクチュエーターケーブルの結合−リリース装置(1)であって、車両のボード上に設置されるのに適した少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)、および、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの端部を保持するのに適した第1の閉鎖構成と、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの前記端部をリリースするのに適した第2の開放構成との間で、前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)を作動するために前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)に有効に接続しているアクチュエータ手段(4、4’、4’’)、を備え、
前記アクチュエータ手段(4、4’、4’’)におよび前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)に有効に接続される、駐車レバーまたはスタンドでありえる車両駐車手段の位置を検出するのに適した少なくとも1つのマイクロスイッチ(7)をさらに備える、ことを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)は、車両のボード上に設置されるのに適した少なくとも1つの支持ブロック、および、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの前記端部を保持するのに適した第1の閉鎖位置と、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの前記端部をリリースするのに適した第2の開放位置との間で可動な少なくとも1つのフック(3、3’)を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの可動フック(3、3’)は、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの前記端部がユーザによって前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)に挿入されるときに、前記少なくとも1つの可動フック(3、3’)を自動的方法で閉鎖位置へもたらすのに適した閉鎖手段を備える、ことを特徴とする請求項2に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)の各々は、フックの各対(3、3’)の端部が相互に接近移動または離反移動してよいようにヒンジされる、一対の平衡された可動フック(3、3’)を備え、前記一対のフック(3、3’)は、コントラストばねによって閉鎖位置に維持される、ことを特徴とする請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記アクチュエータ手段(4、4’、4’’)は、前記一対の可動フック(3、3’)に有効に接続されたアクチュエータ(4)を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の装置(1)。
【請求項6】
前記アクチュエータ手段(4、4’、4’’)は、少なくとも1つの弾性アクチュエータ(4)、および、前記可動フック(3、3’)に接続されて、前記可動フック上の前記コントラストばねの作用を克服するのに十分なトラクション力を働かせることができて、このように前記フックを開放位置へもたらす少なくとも1つのワイヤ(4、4’)を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)の操作状態の信号手段(20、20’、30)をさらに備える、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)の操作状態の前記信号手段は、視覚信号(20、20’)および聴覚信号(30)を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の装置(1)。
【請求項9】
運転者により使用されることを目的とする第1の結合ユニット(2)、および乗客により使用されることを目的とする第2の結合ユニット(2’)、の少なくとも2つの結合ユニット(2、2’)を含む、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)の操作状態の前記信号手段は、車両のイグニションキー・ブロック(40)に有効に接続している、ことを特徴とする請求項7または8に記載の装置(1)。
【請求項11】
前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの前記端部を保持するのに適した第1の閉鎖構成と、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの前記端部をリリースするのに適した第2の開放構成との間で、前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)を作動するために前記少なくとも1つの結合ユニット(2、2’)に有効に接続しているアクチュエータ手段(4、4’、4’’)は、車両の前記イグニションキー・ブロック(40)に有効に接続している、ことを特徴とする請求項10に記載の装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つ以上の車輪を有する車両のためのエアバッグ・アクチュエーターケーブル用の結合−リリース装置に関する。前記エアバッグは、着用できるジャケットまたはコートに含まれる。
【0002】
より特に、本発明によるエアバッグ・アクチュエーターケーブル用の結合−リリース装置は、二輪オートバイに加えて、2つ以上の車輪を有するモータースクーター(motoscooter)(例えば、3つ以上の車輪および少なくとも2つの傾斜車輪を有するモータースクーター)にもあてはまる。
【背景技術】
【0003】
オートバイ分野の能動的および受動的な安全性は、この種の技術のコストが現在十分に低いので、かつて極端に高価だった多くの革新が現在広く一般的な程度までますますより感知されて、最近非常に進展した。いくつかの例は、アンチロックブレーキシステム(ABS)、電子制御サスペンション、特別に設計された材料でできている保護を有する高度に人間工学的な革のスーツ、その他を含む。
【0004】
これらの技術において、一般のオートバイ用のフルフェース・ヘルメット、保護およびエアバッグは、受動的安全性を改良するために非常に関与した。
【0005】
本発明の目的は、オートバイ用のエアバッグ、特に、衣服に含まれる機械的に作動するエアバッグのアクチュエーターケーブルの結合およびリリース装置に関する。
【0006】
機械的に作動するおよび電子的に作動するエアバッグがオートバイ分野において存在することも公知である。
【0007】
機械的に作動するエアバッグは、着用できるジャケットの内側に折り畳まれる1つ以上のバッグを備える。そのバッグは、予め定められた閾値を越えるトラクション力によってケーブルを引いた後に必要なときに、ガスによって膨らむ。
【0008】
エアバッグを備えるジャケットは、このようにユーザによってオートバイに固着されなければならない特定のケーブルを備える。事故の場合には、ライダーはオートバイから落下してオートバイから離れて移動し、ケーブルは引かれて膨張可能な保護装置を発火させる。そしてそれは、1秒のほぼ80/1000で完全に膨張する。
【0009】
システム運用はこのように単純であり、そして現在よくテストされた。しかしながら、それは市場にあまり普及していない。これは、ユーザが彼等をオートバイに結びつけるケーブルを有することを悩ましいと思うからである。モーターサイクリストは、彼等の動きを制限されるという印象をもつが、とりわけ、彼等が降りたいときに、車両に接続しているケーブルを忘れるのを恐れる。このように、ジャケットおよびその保護の一時的な非有用性によって生じる不快感に加えて、エアバッグを復元するために必要な時間、およびエアバッグ・ガスを再充填するためのコストに関する明白な結果もともなう、エアバッグの無意識な、望まない発火を引き起こす。
【0010】
ケーブルのトラクションが放たれることを必要としない電子的に作動するエアバッグは、このように市場に見られる。この種の装置では、エアバッグは、専用のシステムによって電子的に作動される。この場合、明らかに、システムは、加速度計、電力貯蔵用のバッテリおよび、ジャケットの重量をさらに増加させることに加えてそのコストも上昇させる他のコンポーネントの使用を必要とする。バッテリは、周期的に再充電されることを必要とする欠点がある。このように、彼等が次の使用の前にバッテリを再充電するのを忘れる場合、ユーザによってジャケットを使用する可能性を制限する。
【0011】
したがって、上に示す理由のために、電子的に作動するエアバッグは、それらのコストおよびそれらを正しい操作状態(operating condition)に保つ必要のためにあまり一般的でない。一方で、機械的に作動するエアバッグは、特に車両に乗るとき、降りるときに運動の自由度に対する障害として認められるエアバッグ・ジャケットを車両に接続するケーブルを有する必要のためにあまり使用されない。実際、ユーザは、手動で、車両と統合される専用のリングにエアバッグ・アクチュエーターケーブルを接続するカラビナをリリースするのを忘れてはならない。
【0012】
周知のタイプの構成は、車両とエアバッグとの間に、車両とエアバッグ・アクチュエーターケーブルとの間に、相互作用を含まない。システムは、エアバッグ・アクチュエーターケーブルの状態(それが車両に接続しているか否か)、およびこのようにエアバッグ操作状態をユーザに通知しない。
【0013】
したがって、周知のタイプの構成は、彼等が車両に乗るときにおよび走り去る準備をするときにアクチュエーターケーブルが車両に正しく接続しているかどうかをユーザが知ることができないし、車両を降りるときに自動的に切り離して、このようにエアバッグの偶然の発火を防止することをユーザに許容しない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の主なタスクは、周知のタイプのシステムを悩ます欠点を解決するのに適した、2つ以上の車輪を有する車両のためのエアバッグ・アクチュエーターケーブル結合およびリリース装置を提供することである。
【0015】
より詳しくは、本発明による装置によって、ユーザは、常時、車両に対するエアバッグ・アクチュエーターケーブルの結合状態を知ることができて、このように、望ましくないエアバッグ作動を回避する。
【0016】
実際、車両を止めたユーザが降りることを決めて、車両からエアバッグ・ケーブルを切り離すのを忘れて、このようにエアバッグの偶然の展開を引き起こすことは、頻繁な状態である。
【0017】
本発明による装置は、車両が静止して、ユーザが降りようとしているときに、車両からのエアバッグ・ケーブルの特定の自動的リリースシステムを提供するので、この欠点を解決することが可能である。
【0018】
同様に、本発明による装置は、車両が走行する準備ができた状態にあるときに、ケーブルの非リリース状態をユーザに通知することができる特定の警報システムを提供する。
【0019】
都合のよいことに、本発明による装置は、運転者のエアバッグ用のおよび乗客のエアバッグ用のアクチュエーターケーブルの接続/非接続状態を検出することができる。
【0020】
また、このタスクの範囲内で、好ましくは運転者のためにそして乗客のために別々に独立して作動することができる起動−停止システム(そのシステムは、ケーブルが再び結合されるときに自動的に再起動されて、ユーザが再びそれらを停止させることを決めるまで有効なままである)によって、必要に応じてユーザがアクチュエーターケーブルの結合−リリース状態を伝達するのに適した警報システムを停止させる可能性を提供する、エアバッグ・アクチュエーターケーブル結合−リリース装置をオートバイに提供することは、本発明の目的である。
【0021】
このタスク、そしてこれらおよび他の目的は、添付の請求項1によるオートバイ用のエアバッグ・アクチュエーターケーブルの結合−リリース装置によって達成される。
【0022】
さらなる特徴は、従属クレームに記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、本発明によるオートバイ用のエアバッグ・アクチュエーターケーブルのための結合をリリースする装置を概略的に示し、付随する
図1の非限定的な実施例として示される実施形態の詳細な記述において、本発明のさらなる目的および利点は明らかである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
非限定的な実施例としてここに例示される本発明による好ましい実施形態によれば、オートバイ用のエアバッグ・アクチュエーターケーブル1のための結合をリリースする装置は、アクチュエータ手段4によって制御されて、選択的なやり方でエアバッグ・アクチュエーターケーブルを保持して、リリースするのに適した少なくとも1つの結合ユニット2を備える。一般に、従来技術において公知であるように、エアバッグは、衣服(概してジャケット)の内部に配置され、そしてアクチュエーターケーブルは、結合手段(概してカラビナ等)を有するエアバッグ・アクチュエータ端部に接続される。エアバッグ・アクチュエーターケーブルおよび前記ケーブルの結合手段は、本発明の一部ではない。
【0025】
以下、
図1の線図は、第1の結合ユニット2および第2の結合ユニット2’の2つの結合ユニット(本発明は、1または2の結合ユニットの存在に限られない)を備える本発明による装置の構成を示す。1つの結合ユニットは、運転者によって使用されるように車両上に配置されてよい。一方、第2のユニットは、乗客によって使用されるように車両上に都合よく配置される。
【0026】
各結合ユニット2、2’は、支持ブロックおよび少なくとも1つの可動フックを都合よく備えてよい。好ましくは
図1の線図に示すように、一対の可動フック(それぞれ3および3’)は、
図1の図面に概略的に示されるように前記フックの各ペア3、3’の端部が相互に接近移動または離反移動してよいように、平衡されて、ヒンジされる。前記結合ユニット2、2’のうちの1つの可動フック3、3’が相互に接近した位置にあるときに、その結合ユニットは、前記エアバッグ・アクチュエーターケーブルの結合手段を保持することができる。一方、1つの結合ユニット2、2’の1つの可動フック3、3’が相互に離間した位置にあるときに、その結合ユニットは、ケーブルの結合手段がリリースされる開いた構成にある。
【0027】
述べたように、装置は、アクチュエータ手段4、4’、4’’をさらに備える。そしてそれは、前記結合ユニット2、2’のフック上のトラクションを働かせるのに適した、ワイヤ4’、4’’または他の等価なシステムによって有効に接続される電気的アクチュエータ4を都合よく備える。
【0028】
より詳細には、本発明による装置1の好ましい実施形態において、各結合ユニット2、2’は、一対の可動フック3、3’を備える。そしてそれは、支持ブロックにヒンジされて、コントラストばねによって閉鎖位置に保持される。例えば、所与のストロークを有するピストンを備える前記電気的アクチュエータ4は、ワイヤ4、4’を引くことができる。ワイヤ4、4’は、前記可動フック3上のトラクション力を働かせる。可動フック3は、回転して、相互に離間移動し、それらを結合ユニットの開放位置に配置する。
【0029】
都合のよいことに、前記結合ユニット2、2’は、可動フック3、3’の閉鎖手段をさらに備える。そしてそれは、例えばモータースクーター(motoscooter)のサドルをロックするために一般に使用されるロックのための従来技術において公知であるように、エアバッグ・ケーブルの端部が結合ユニットに挿入されるときに、可動フック3、3’をスナップ閉鎖させる。
【0030】
一般に、少なくとも2つの傾いた、駐車する手段が設けられる3つまたは4つの車輪を有する車両の場合、特に、駐車レバーまたは傾斜システム・ロックが設けられる。車両から降りたいときに、ユーザは、車両が傾いて、地面に倒れるのを防止するためにロックを必然的に適用しなければならない。装置が2つ以上の車輪を有する車両に適用される本発明の好ましい実施態様において、エアバッグ・アクチュエーティングケーブルのための前記結合リリース装置1は、したがって、前記電気モータ4に、前記駐車レバー6に、そして、前記結合ユニット2に有効に接続される第1のマイクロスイッチ5、5’のうちの少なくとも1つに有効に接続している第2のマイクロスイッチ7を備えてよい。
【0031】
記載された回路によって、本発明による装置1は、駐車レバー6の位置の関数として前記結合ユニット2、2’を作動することができる。より詳しくは、
図1の線図によれば、駐車レバー6が車両の傾斜システムのロックに対応する位置に置かれるときに、第2のマイクロスイッチ7は閉じて、こうして、前記アクチュエータ手段4、4’、4’’に電気信号を送る。そしてそれは、前記結合ユニット2、2’の前記第1のマイクロスイッチ5、5’によって開放を決定する。
【0032】
駐車レバーまたは傾斜システム・ロックのない従来の二輪オートバイにおいて、本明細書に記載される本発明による装置は、他の駐車手段(例えば車両のサイドまたはセンタースタンド)に都合よく接続されてよい。特に、
図1の線図に関して、第2のマイクロスイッチ7は、線図に示されるレバー6の代わりに、前記スタンドに有効に接続される。
【0033】
装置の操作は、本明細書に例示されるのと同じである。ユーザが車両を止めて、車両から降りて立ち去るためにサイドまたはセンタースタンドを操作するときに、第2のマイクロスイッチ7は、スタンドが下りた状態を検出し、そして、エアバッグ・ケーブル結合手段が解放されて、ユーザが他のいかなる動作も実行することを必要としないで自動的方法でケーブルが車両からリリースされるように、結合ユニット2、2’の自動的開放を決定するためにアクチュエータ手段4、4’、4’’に電気信号を送る。
【0034】
好ましくは、ユーザによって手動で操作される警報の可能な除外設定を自動的方法でリセットするように、ケーブルが結合リリースユニットに再び結合されるときに、電気的装置(
図1の線図に示されない)は、警報を自動的に復活させる。
【0035】
図1に示されるものに関する別の実施形態において、イグニションキー・ブロックへの操作接続によって、装置は、エンジンが停止されるとすぐに、自動的方法でケーブルを都合よくリリースしてもよい。
【0036】
再び
図1の線図に関して、2つ以上の車輪を有する(そして、このように駐車レバーに有効に接続した)車両、または、二輪の(そして、このようにスタンドに有効に接続した)車両のいずれにも使われる本発明による装置は、1つ以上の前記結合ユニット2、2’の操作状態の信号手段20、20’、30を都合よくさらに含んでよい。
【0037】
より詳しくは、結合ユニットの操作状態の前記信号手段は、視覚信号および聴覚信号を含んでよい。都合のよいことに、前記信号手段は、運転者よって係合されることを目的とする第1の結合ユニット2のユニットの操作状態の信号を送るのに適した第1の作業灯20、および乗客によって使用されることを目的とする第2の結合ユニット2’の操作状態の信号を送るのに適した第2の作業灯20’を備える。前記信号手段は、聴覚警報、特に聴覚的方法で一方または両方の結合ユニット2、2’の操作状態の信号を送るのに適した聴覚警報30をさらに備えてよい。
【0038】
好ましくは、前記聴覚警報30は、運転者の結合ユニット2の操作状態の信号を送るのに適している。
【0039】
図1に示される本発明による装置の好ましい実施形態によれば、前記信号手段20、20’、30は、前記第1および第2の結合ユニット2、2’と有効に関連した第1のマイクロスイッチ5、5’に加えて、車両のイグニションキー・ブロック40に都合よく接続される。
【0040】
信号手段20、20’、30の動作は、ユーザによるイグニションキーの起動にこのように従属する。ユーザが車両をスタートさせるためにキーを回すときに、エンジンが動き出す前でさえ、しかし単にダッシュボードに電力を供給することによって、信号手段20、20’、30は、電流を受容して、第1のマイクロスイッチ5、5’によって、結合ユニットの操作状態を検出することができる。
【0041】
もしユーザが機械的閉鎖を生じさせる結合ユニットのエアバッグ・ケーブル結合手段をまだ挿入しなかった場合、信号手段20、20’、30は、ダッシュボード上の警告灯20、20’を照らすことによって、そしてもし存在するならば聴覚信号30の起動によって、運転者に非結合状態の信号を送る。
【0042】
ユーザが2つの結合ユニット2、2’のうちの1つの結合手段を備えるエアバッグ・ケーブルの端部を挿入するときに、可動フック3、3’の閉鎖状態は、第1のマイクロスイッチ5、5’によって検出される。そして、対応する信号手段は停止する。
【0043】
都合のよいことに、さらなるスイッチ40、40’は設けられてよい。そしてそれは、ユーザによって手動で作動されてよく、前記信号手段20、20’と有効に関連されてよい。
【0044】
より詳しくは、第1のスイッチ40は、運転者により使用される第1の結合ユニット2の操作状態の信号を送るのに適した前記第1の警告灯20と関連していてよい。そして、第2のスイッチ40’は、第2の結合ユニット2’の操作状態の信号を送るのに適した前記第2の警告灯20’と関連していてよい。おそらく、2つの警告灯のうちの1つ、
図1の線図によれば第1の警告灯20は、前記聴覚信号手段30と関連していてもよい。
【0045】
前記スイッチによって、ユーザは、結合ユニット2、2’にエアバッグ・ケーブル結合状態の信号を送らない視覚および聴覚警報を手動で停止させてよい。この機能によって、運転者が単独で走行している場合、ユーザは、例えば、第2の結合ユニット(乗客のもの)と関連する操作状態の信号手段を停止させることを決定してよいか、または、エアバッグを備えるジャケットを着用することなく車両を使用するために、運転者自身の結合ユニット2と関連した信号手段を停止させてよい。ケーブルが再び結合されるときに信号手段は自動的に復活し、そして、運転者が再びそれらを停止させることを決定するまで有効なままである。
【0046】
本発明による装置の別の実施形態によれば、結合およびリリース装置2、2’は、アクチュエータ4によってイグニションキー・ブロック40から直接に操作されてよい。このように、ユーザがキーをオフ位置に回転するときに、リリースおよび結合ユニット2、2’は自動的に開く。
【0047】
その好ましい実施形態を例示する説明および添付図面を考慮した後に、主題発明の多くの変化、修正、変更および他の用途および適用は、当業者にとって明らかである。添付の請求の範囲において定義される本発明の範囲と異ならなくて、テキストの不可欠な部分を形成しないこの種の変化、修正、変更および他の用途および適用は、本発明によってカバーされる。