(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6556233
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】モジュール式堆肥化ガーデンコンテナ、システム、および使用方法
(51)【国際特許分類】
A01G 24/20 20180101AFI20190729BHJP
A01G 9/02 20180101ALI20190729BHJP
C05F 17/02 20060101ALI20190729BHJP
C05G 5/00 20060101ALI20190729BHJP
【FI】
A01G24/20
A01G9/02 101G
C05F17/02
C05G5/00 A
A01G9/02 B
A01G9/02 101W
【請求項の数】8
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-523773(P2017-523773)
(86)(22)【出願日】2015年7月9日
(65)【公表番号】特表2017-529095(P2017-529095A)
(43)【公表日】2017年10月5日
(86)【国際出願番号】US2015039628
(87)【国際公開番号】WO2016010795
(87)【国際公開日】20160121
【審査請求日】2018年7月9日
(31)【優先権主張番号】62/024,741
(32)【優先日】2014年7月15日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517013003
【氏名又は名称】コリン カドモア
【氏名又は名称原語表記】Colin Cudmore
(73)【特許権者】
【識別番号】517013014
【氏名又は名称】ジョエル ボシャ グラント
【氏名又は名称原語表記】Joel Bauchat Grant
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100139549
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 泉
(72)【発明者】
【氏名】コリン カドモア
(72)【発明者】
【氏名】ジョエル ボシャ グラント
【審査官】
竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0061521(US,A1)
【文献】
米国特許第04756120(US,A)
【文献】
米国特許第06612073(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/00 − 9/10
A10G 24/00 −24/60
C05F 17/02
C05G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、
前記基部より上に着脱可能に取り付けられるように寸法決めされ、形づくられる底部リングと、
選択可能な高さのタワーに着脱可能に組み立てられ、前記底部リングより上に取り付けられるように、寸法決めされ、形づくられる複数の積み重ね可能なリングであって、前記複数の積み重ね可能なリングがそれぞれ、外径と、開放頂部と、前記外径の少なくとも75%の大きさを有する中央に配された第1の開口部を有する底部とを有する略円筒体、及び前記底部から前記頂部まで延在する1つまたは複数の側壁を有し、前記1つまたは複数の側壁が、複数の、前記1つまたは複数の側壁の上縁に沿って略周辺で外方に延在する突起部を画定し、前記タワーが、前記タワーの頂部から導入される土壌を保持するように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の内部を備え、第1の外面が、前記積み重ね可能なリングの連続的に積み重ねられたものの間で第2の開口部を画定し、前記第2の開口部が、前記第1の内部からそれを通して植物の成長を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられ、前記第2の開口部が、前記外方に延在する突起部によって画定される外縁を有する、リングと、
それぞれが、複数の第1の接続部材と複数の第2接続部材とを備える前記複数の積み重ね可能なリングであって、前記第1の接続部材はそれぞれ、前記積み重ね可能なリングの外方に延在する複数の突起部の一つの下方中央の前記底部上に位置し、前記第2の接続部材はそれぞれ、前記積み重ね可能なリングの隣り合う前記外方に延在する突起部間の中央の前記頂部上に位置し、前記第1及び第2の接続部材は、前記積み重ね可能なリングが積み重ねられ接続されたとき、各積み重ね可能なリングの外方に延在する突起部が隣接する積み重ね可能なリングの外方に延在する突起部の間に位置するように、前記積み重ね可能なリングの回転方向の位置を決め、連続して積み重ねたリングを着脱可能に接続するように構成される、前記リングと、
選択可能な高さの中空の堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立てられ、前記タワーの第1の内部内で前記基部より上に取り付けられるように寸法決めされ、形づくられた複数の積み重ね可能なチューブ部分であって、前記堆肥チューブアセンブリが、前記堆肥チューブアセンブリの頂部から導入される堆肥材料を保持するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の内部を備え、第2の外面が、前記第2の内部からそれを通るワームの通過を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の開口部をその中に画定する、チューブ部分と、
を備えるモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムであって、
前記基部が、前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を受け、蓄え、前記排水へのアクセスを提供するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる、モジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムを提供し、
前記複数の積み重ね可能なチューブ部分を選択可能な高さの堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立て、前記堆肥チューブアセンブリをタワーの第1の内部で基部より上に取り付け、
前記堆肥チューブアセンブリを前記タワーに着脱可能に接続する、
ステップを含む、モジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項2】
前記底部リングを前記基部に接続し、
前記タワーを前記底部リングに接続する
ステップをさらに含む、請求項1に記載のモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項3】
前記第1の内部を土壌で実質的に満たし
堆肥材料を前記第2の内部に配置し、
ワームを前記第2の内部に配置し、
前記第2の開口部を通して複数の植物を前記土壌に植え付け、
前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方に水を加える、
ステップをさらに含む、請求項1に記載のモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項4】
前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を前記基部から除去し、
前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方に前記栄養豊富な排水を戻す、
ステップをさらに含む、請求項3に記載のモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項5】
前記基部からスクリーン要素を除去し、
前記堆肥材料の少なくとも一部を前記堆肥チューブアセンブリの底部を通して前記堆肥チューブアセンブリから出す、
ステップをさらに含む、請求項3に記載のモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項6】
基部と、
前記基部より上に着脱可能に取り付けられるように寸法決めされ、形づくられる底部リングと、
選択可能な高さのタワーに着脱可能に組み立てられ、前記底部リングより上に取り付けられるように、寸法決めされ、形づくられる複数の積み重ね可能なリングであって、前記複数の積み重ね可能なリングがそれぞれ、外径と、開放頂部と、前記外径の少なくとも75%の大きさを有する中央に配された第1の開口部を有する底部とを有する略円筒体、及び前記底部から前記頂部まで延在する1つまたは複数の側壁を有し、前記1つまたは複数の側壁が、複数の、前記1つまたは複数の側壁の上縁に沿って略周辺で外方に延在する突起部を画定し、前記タワーが、前記タワーの頂部から導入される土壌を保持するように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の内部を備え、第1の外面が、前記積み重ね可能なリングの連続的に積み重ねられたものの間で第2の開口部を画定し、前記第2の開口部が、前記第1の内部からそれを通して植物の成長を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられ、前記第2の開口部が、前記外方に延在する突起部によって画定される外縁を有する、リングと、
それぞれが、複数の第1の接続部材と複数の第2接続部材とを備える前記複数の積み重ね可能なリングであって、前記第1の接続部材はそれぞれ、前記積み重ね可能なリングの外方に延在する複数の突起部の一つの下方中央の前記底部上に位置し、前記第2の接続部材はそれぞれ、前記積み重ね可能なリングの隣り合う前記外方に延在する突起部間の中央の前記頂部上に位置し、前記第1及び第2の接続部材は、前記積み重ね可能なリングが積み重ねられ接続されたとき、各積み重ね可能なリングの外方に延在する突起部が隣接する積み重ね可能なリングの外方に延在する突起部の間に位置するように、前記積み重ね可能なリングの回転方向の位置を決め、連続して積み重ねたリングを着脱可能に接続するように構成される、前記リングと、
選択可能な高さの中空の堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立てられ、前記タワーの第1の内部内で前記基部より上に取り付けられるように寸法決めされ、形づくられた複数の積み重ね可能なチューブ部分であって、前記堆肥チューブアセンブリが、前記堆肥チューブアセンブリの頂部から導入される堆肥材料を保持するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の内部を備え、第2の外面が、前記第2の内部からそれを通るワームの通過を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の開口部をその中に画定する、チューブ部分と、
を備えるモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムであって、
前記基部が、前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を受け、蓄え、前記排水へのアクセスを提供するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられ、
前記基部は、
土壌または堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水へのアクセスを提供する引き出しと、
その外縁に近接して内部に形成された上向きの環状の溝を有する上部と、
その外縁に近接して内部に形成された下向きの環状の溝を有する下部を備える前記底部リングと、
前記上向きの環状の溝と前記下向きの環状の溝との間に隣接して配置された複数の回転可能なベアリングと、
を備え、
前記複数の積み重ね可能なリング、前記底部リング、及び前記複数の積み重ね可能なチューブ部分は、モジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムが組み立てられて、前記複数の積み重ね可能なリングが土壌で満たされたとき、前記複数の積み重ね可能なリング、前記底部リング、及び前記複数の積み重ね可能なチューブ部分のすべてが、前記基部又は前記引出しの位置を変更しないで、共通の軸を中心に前記基部に対して一緒に回転可能なように、前記基部上に回転可能に載置されるように構成された、
モジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムを提供し、
前記底部リングを前記基部に着脱可能に組み立て、
前記複数の積み重ね可能なリングを選択可能な高さのタワーに着脱可能に組み立て、
前記タワーを前記底部リングに着脱可能に組み立て、
前記複数の積み重ね可能なチューブ部分を、選択可能な高さの堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立て、前記堆肥チューブアセンブリを前記タワーの第1の内部で前記基部より上に取り付け、
前記堆肥チューブアセンブリを前記タワーに着脱可能に接続し、
前記第1の内部を土壌で実質的に満たし
堆肥材料を前記第2の内部に配置し、
ワームを前記第2の内部に配置し、
前記第2の開口部を通して複数の植物を前記土壌に植え付け、
前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方に水を加え、
前記複数の積み重ね可能なリング、前記底部リング、及び前記複数の積み重ね可能なチューブ部分を、共通の軸を中心に前記基部に対して一緒に回転させる、
ステップを含む、モジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項7】
前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を前記基部から除去し、
前記土壌または前記堆肥材料あるいはその両方に前記栄養豊富な排水を戻す、
ステップをさらに含む、請求項6に記載のモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【請求項8】
前記基部からスクリーン要素を除去し、
前記堆肥材料の少なくとも一部を前記堆肥チューブアセンブリの底部を通して前記堆肥チューブアセンブリから出す、
ステップをさらに含む、請求項6に記載のモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2014年7月15日に出願された同時係属中の米国非仮特許出願第62/024,741号明細書の優先権を主張し、それを参照により本出願に組み込む。本出願はまた、2012年9月7日に出願された同時係属中の米国特許出願第13/606,803号明細書の優先権を主張し、それを参照により本出願に組み込み、その一部継続出願である。
【0002】
連邦政府により支援された研究または開発
特になし。
【0003】
本発明は、ガーデニングに関するものであり、特に、内部縦型堆肥化チューブを有するガーデンタワープランターの形態のコンテナガーデニングに関するものである。
【背景技術】
【0004】
コンテナガーデニングはよく知られている。ほとんどすべての植物は、適切な生育条件が提供されると、コンテナで栽培することができる。植物は、土壌を保持し、適切な排水が可能であればどのようなものにおいて栽培することができる。コンテナを選択するために使用される基準には、典型的に、コンテナが十分な排水のための穴を有すること、および、コンテナが中で栽培する成長した植物に必要な土壌の最小量を保持するだけ十分大きいことを確認することが含まれる。コンテナで植物を栽培することの最も大きな欠点は、灌水および施肥の保守要求である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
簡潔に先行技術の問題を克服し、内部縦型堆肥化能力を有する拡張可能なモジュール式タワープランターの形態における他の利点を提供する新しいガーデニングプランターが提供される。さまざまな例示的実施形態において、その円筒状側面のまわりに形成される複数の開口を有する中空で縦型の外筒バレルが提供される。また、さまざまな例示的実施形態において、その円筒状壁に形成される複数の穴を有する中空の内筒チューブが提供される。内側チューブとバレル壁との間の空間は、鉢植え用土などの育成媒体で満たされるように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。内側チューブは、堆肥材料で満たされるように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。複数の
ワームが、内側チューブ堆肥材料に追加されてもよい。たとえば、水は日常的に内側チューブおよびバレルに追加されてもよい。植物は、外側バレル側面開口に挿入されてもよい。着脱可能なコンテナが、チューブおよびバレルの底部に配置されてもよく、前記コンテナは、チューブおよびバレルから流れ出る水を捕らえるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる。排水は、典型的に栄養豊富であり、たとえば毎日、内側チューブに流し込まれてもよい。このように、堆肥材料の一部は、健康な植物をすばやく育てる有機「
ワームティー」肥料に変換されてもよい。さまざまな例示的実施形態において、園芸植物が栽培できる縦型外部チャンバ内に内部縦型の穴のあいたチャンバが提供される。内部チャンバは、堆肥を生成してもよく、それは本栽培環境または他の栽植環境で回収および使用することができる。
【0006】
本モジュール式堆肥化ガーデンコンテナ、システム、および使用方法は、同時係属中の米国特許出願第13/606,803号明細書に記載される、出願人の従来のガーデンタワーにさまざまな改良を提供する。出願人の従来のガーデンタワーは、バレル内部に同心円状に設置される堆肥チューブを有する外筒バレルを提供する。開示されているように、バレルおよびチューブは1つのサイズであった。本ガーデンタワーの実施形態は、モジュール式バレルおよびチューブ部分のシステムを提供し、それは異なるサイズのガーデンタワーを提供するように積み重ねることができる。また、さまざまな部分を分解して、コンパクトに積み重ねることができ、より効率的な梱包、輸送、保管、および小売陳列のために、システムの体積を大きく減少させる。
【0007】
さまざまな例示的実施形態において、基部と、選択可能な高さのタワーに着脱可能に組み立てられ、基部より上に取り付けられるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる複数の積み重ね可能なリングであって、タワーが、タワーの頂部から導入される土壌を保持するように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の内部を備え、第1の外面が、第1の内部からそれを通して植物の成長を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の開口部をその中に画定する、リングと、選択可能な高さの堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立てられ、タワーの第1の内部内で基部より上に取り付けられるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる複数の積み重ね可能なチューブ部分であって、堆肥チューブアセンブリが、堆肥チューブアセンブリの頂部から導入される堆肥材料を保持するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の内部を備え、第2の外面が、第2の内部からそれを通る
ワームの通過を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の開口部をその中に画定する、チューブ部分と、堆肥チューブアセンブリを着脱可能にタワーと接続し、堆肥チューブアセンブリをタワーに対して固定して設置するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる複数の保持支柱とを備えるモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムが提供され、ここで、基部は、土壌または堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を受け、蓄え、排水へのアクセスを提供するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる。さまざまな例示的な実施形態において、基部は、土壌または堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を受け、蓄え、排水へのアクセスを提供するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる着脱可能な引き出しを備える。さまざまな例示的実施形態は、モジュール式堆肥チューブアセンブリの底部の下で着脱可能に基部に設置されるスクリーン要素をさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、タワーを基部と接続するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる底部リングをさらに備えてもよく、底部リングは、堆肥チューブアセンブリを基部と接続するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。さまざまな例示的実施形態は、基部と接続され、基部から半径方向外向きに延在するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる複数の脚をさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、堆肥チューブアセンブリの頂部に着脱可能に取り付けられ、頂部を覆うように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられるキャップをさらに備えてもよい。
【0008】
また、さまざまな例示的実施形態において、基部と、選択可能な高さのタワーに着脱可能に組み立てられ、基部より上に取り付けられる複数の積み重ね可能なリングであって、タワーが、タワーの頂部から導入される土壌を保持するように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の内部を備え、第1の外面が、第1の内部からそれを通して植物の成長を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の開口部をその中に画定する、リングと、選択可能な高さの堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立てられ、タワーの第1の内部内で基部より上に取り付けられる複数の積み重ね可能なチューブ部分であって、堆肥チューブアセンブリが、堆肥チューブアセンブリの頂部から導入される堆肥材料を保持するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の内部を備え、第2の外面が、第2の内部からそれを通る
ワームの通過を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の開口部をその中に画定する、チューブ部分と、堆肥チューブアセンブリをタワーと着脱可能に接続し、堆肥チューブアセンブリをタワーに対して固定して設置する複数の保持支柱とを備えるモジュール式堆肥化ガーデンコンテナが提供され、ここで、基部は、土壌または堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を受け、蓄え、排水へのアクセスを提供するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる。さまざまな例示的な実施形態において、基部は、土壌または堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を受け、蓄え、排水へのアクセスを提供するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる着脱可能な引き出しをさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、モジュール式堆肥チューブアセンブリの底部の下で着脱可能に基部に設置されるスクリーン要素をさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、タワーを基部と接続する底部リングをさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、堆肥チューブアセンブリを基部と接続する底部リングをさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、基部に接続され、基部から半径方向外向きに延在する複数の脚をさらに備えてもよい。さまざまな例示的実施形態は、堆肥チューブアセンブリの頂部に着脱可能に取り付けられ、頂部を覆うキャップをさらに備えてもよい。
【0009】
さまざまな例示的実施形態において、選択可能な高さのタワーに適合する複数の積み重ね可能なリングを着脱可能に組み立て、基部より上でタワーに取り付けるステップであって、タワーが、タワーの頂部から導入される土壌を保持するように、寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の内部を備え、第1の外面が、第1の内部からそれを通して植物の成長を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第1の開口部をその中に画定する、ステップと、複数の積み重ね可能なチューブ部分を選択可能な高さの堆肥チューブアセンブリに着脱可能に組み立て、堆肥チューブアセンブリをタワーの第1の内部で基部より上に取り付けるステップであって、堆肥チューブアセンブリが、堆肥チューブアセンブリの頂部から導入される堆肥材料を保持するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の内部を備え、第2の外面が、第2の内部からそれを通る
ワームの通過を容易にするように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる第2の開口部をその中に画定する、ステップと、堆肥チューブアセンブリをタワーと着脱可能に接続し、堆肥チューブアセンブリを複数の保持支柱でタワーに対して固定して設置するステップとを含むモジュール式堆肥化ガーデンコンテナシステムの使用方法が提供される。さまざまな例示的実施形態は、タワーおよび基部と整合するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる底部リングを有する基部とタワーを接続することをさらに含んでもよい。さまざまな例示的実施形態は、堆肥チューブアセンブリおよび基部と整合するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる底部リングを有する基部と堆肥チューブアセンブリを接続することをさらに含んでもよい。さまざまな例示的実施形態は、第1の内部を土壌で実質的に満たすことと、堆肥材料を第2の内部に配置することと、
ワームを第2の内部に配置することと、第1の開口部を通して複数の植物を土壌に植え付けることと、土壌または堆肥材料あるいはその両方に水を加えることとをさらに含んでもよい。さまざまな例示的実施形態は、土壌または堆肥材料あるいはその両方からの栄養豊富な排水を基部から除去することと、土壌または堆肥材料あるいはその両方に栄養豊富な排水を戻すこととをさらに含んでもよい。さまざまな例示的実施形態は、基部からスクリーン要素を除去することと、堆肥材料の少なくとも一部を堆肥チューブアセンブリの底部を通して堆肥チューブアセンブリから出すこととをさらに含んでもよい。
【0010】
上記要約は一例にすぎず、網羅的なものまたは限定するものではない。さまざまな例示的実施形態の他の態様、物体、および利点は、添付図面、開示、および添付の特許請求の範囲を検討することにより、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、さまざまな例示的実施形態による例示的なガーデンコンテナおよびシステムの正面図である。
【
図2】
図2は、
図1の例示的なガーデンコンテナの断面図である。
【
図4】
図4は、さまざまな例示的実施形態による例示的なガーデンタワーの底面図である。
【
図5】
図5は、さまざまな例示的実施形態による例示的なガーデンタワーの上面図であり、堆肥チューブキャップなしで示される。
【
図6】
図6は、さまざまな例示的実施形態による例示的なガーデンタワー基部の斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6の例示的なガーデンタワー基部の上面図である。
【
図8】
図8は、さまざまな例示的実施形態による例示的な基部の引き出しの斜視図である。
【
図9】
図9は、さまざまな例示的実施形態による例示的な基部のフィルタスクリーンの斜視図である。
【
図10】
図10は、さまざまな例示的実施形態による例示的な底部リングの底部斜視図である。
【
図13】
図13は、さまざまな例示的実施形態による、位置決め装置を有する例示的な上部リングの底部斜視図である。
【
図18】
図18は、さまざまな例示的実施形態による例示的な中心チューブ部分の斜視図である。
【
図21】
図21は、さまざまな例示的実施形態による例示的な中心チューブキャップの斜視図である。
【
図23】
図23は、さまざまな例示的実施形態による例示的な保持支柱の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、本発明者によって意図される最良の実施形態を含む、いくつかの特定の例示的実施形態が詳細に参照される。これらの特定の実施形態の例が添付の図面に示される。本発明はこれらの特定の実施形態とともに説明されるが、本発明を説明または図示される実施形態に限定することは意図されないことが理解されよう。逆に、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれる代替、修正、および均等物を包含することが意図される。
【0013】
以下の説明において、多数の特定の詳細が、本発明の詳細な理解を提供するために示される。特定の例示的な実施形態は、いくつかのまたはすべてのこれらの特徴または特定の詳細なしで実施されてもよい。他の例において、当業者によく知られている構成要素および手順は、発明の態様を不明確にしないために、詳細には記載されていない。
【0014】
さまざまな技術および機構は、明瞭にするために単数形で記載されることがある。しかしながら、いくつかの実施形態は、特に明記しない限り、技術の複数の繰り返し、または複数の構成要素、機構、および同様のものを含むことができることに注目すべきである。同様に、本明細書に示されて、説明される方法のさまざまなステップは、必ずしも示される順序で実行されるというわけではなく、または、特定の実施形態においてはすべてが実行されるというわけではない。そのため、本明細書に論じられる方法のいくつかの実施態様は、示されるまたは説明されるものより多いまたは少ないステップを含むことがある。
【0015】
さらに、本明細書に記載される例示的な技術および機構は、2つ以上の部材または実体の間の接続、関係、または通信を記載することがある。なお、実体間の接続または関係が、必ずしも直接のスムーズな接続を意味するというわけではなく、さまざまな他の実体またはプロセスが任意の2つの実体の間に存在または発生してもよい。結果的に、示される接続は、特に明記しない限り、必ずしも直接のスムーズな接続を意味するというわけではない。
【0016】
ここで同様の要素は同様の数字によって示される図面を詳細に参照すると、モジュール式の内部に同心穴のあいた円筒形堆肥チューブアセンブリ80を有する、モジュール式縦型外筒バレルアセンブリ10からなるガーデンタワー1の形態の例示的なモジュール式堆肥化ガーデンコンテナおよびシステムが示される。
図1〜5を参照する。モジュール式バレルアセンブリ10は、基部20と、前記基部に載る底部リング40と、前記底部リング40上で積み重ねられる1つまたは複数の上部リング60とからなってもよい。あるいは、上部リング60は、独立した底部リング40なしに基部20上に直接置かれるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。モジュール式堆肥チューブアセンブリ80は、複数のチューブ部分90(
図18)と、特定の実施形態においては、キャップ110(
図21)とからなってもよい。モジュール式バレルアセンブリ10は、底部11と頂部12とを有してもよく、(たとえば図に示されるような)略円筒形状に形成されてもよく、前記モジュール式バレルアセンブリ10の長手軸は、底部11の中心から頂部12の中心まで延在する。モジュール式バレルアセンブリ10は、前記リング40、60によって形成される1つまたは複数の側壁13を有してもよい。モジュール式バレルアセンブリ頂部12、底部11、および側壁13は、バレルアセンブリ内部14をその中に画定する。モジュール式堆肥チューブアセンブリ80は、バレルアセンブリ内部14内で同心円状に設置されてもよい。
【0017】
図2を参照すると、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80は、チューブ部分90(
図18)から形成される円筒形の側壁82が開放頂部83まで上方へ垂直に延在する開放底部81を有してもよく、前記堆肥チューブ80はたとえば形状が略円筒形(または、任意の他の好適な形状)であり、前記堆肥チューブ80の長手軸は前記堆肥チューブアセンブリの底部81に略垂直である。堆肥チューブアセンブリ頂部83、底部81、および側壁82は、堆肥チューブアセンブリ内部84(
図3A)を画定する。次いで、堆肥チューブアセンブリ頂部83は、ハエなどを防ぐために、たとえば着脱可能なキャップ110によって覆われてもよい。
【0018】
図3Aおよび3Bに示されるように、さまざまな例示的実施形態において、モジュール式バレルアセンブリ10は前記基部20上に回転可能に載る底部リング40を備えてもよく、底部リング40と、底部リング40上に積み重ねられる1つまたは複数の上部リング60と、それらと接続される堆肥チューブアセンブリ80(集合的には
図3Aに示されるガーデンコンテナ1の上部300)とが、基部20に対してそれらの長手軸のまわりに矢印310によって示されるように一緒に回転可能である(矢印310と反対の方向に回転させることもできる)。これにより、たとえばガーデンコンテナ1が角に設置されたとき、使用者がその全周囲にアクセスするためにガーデンコンテナ1の上部300を回転させることが可能となる。底部リング40は、
図3A、6、および10に示されるように、基部20に形成される下溝200と回転接触または摺動可能接触し、同時に底部リング40に形成される上溝220とも回転接触または摺動可能接触する、複数のボールベアリング210または他の回転可能または摺動可能な部材によって、基部20と回転可能に接続されてもよい。
図6および10はそれぞれ、下溝200および上方木立220に設置されるわずかな数のボールベアリング210をそれぞれ示すが、ガーデンコンテナ1が組み立てられるとき、上溝および下溝200、220の間のすべての空間が、部分的また全体的に、ボールベアリング210または他の回転可能または摺動可能な部材で満たされてもよいことが理解されることに留意されたい。
【0019】
図6〜9をより詳細に参照すると、例示的なバレルアセンブリ基部20は、1つまたは複数の側壁23が基部頂部22まで上方へ垂直に延在する底部21を有してもよく、前記基部20はたとえば形状が略円筒形(または、任意の他の好適な形状)であり、前記基部20の長手軸は前記基部20の底部21に略垂直であり、前記基部アセンブリ底部21、頂部22、および側壁23は、その中に基部内部24を画定する。基部側壁23は、複数、たとえば3つまたは4つの、その中に形成される好ましくは等間隔の鉛直切欠き26を有する外面25を有してもよい。各前記切欠き26は、バレルアセンブリ足部15を受けるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。基部頂部22は、基部内部24の中でキャビティ28に開口する開口部33を有する隆起した中央環状部分27を有してもよい。基部頂部中央環状部分27は、堆肥チューブアセンブリ底部81を受けるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。基部頂部22はまた、上方に延在する周辺フランジ29を有してもよい。バレル側壁13の底部は、基部頂部周辺フランジ29上に適合させるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。基部側壁23は、基部内部キャビティ31に延在する径方向開口30を有してもよい。基部20は、基部側壁径方向開口30を通って基部内部キャビティ31に摺動するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる頂部開放型の引き出し32(
図8)をさらに備えてもよい。基部20は、引き出し32より上に径方向開口30を通して基部内部キャビティ31に摺動自在に挿入可能なスクリーン要素34(
図9)をさらに備えてもよい。
【0020】
図10〜12から最も明確に分かるように、底部リング40は、モジュール式バレルアセンブリ10の最も小さいリングを形成してもよく、モジュール式バレルアセンブリ10を基部20と整合してもよい。底部リング40は、底部41を有するたとえば略円筒形状(または、任意の他の好適な形状)と、開放頂部42と、前記底部41から前記頂部42まで延在する1つまたは複数の側壁43とを有してもよく、前記底部41、頂部42、および側壁43は、基部リング内部44をその中に画定する。底部リング側壁43は、底部リング側壁の上縁46に沿って略周辺で外方に延在する複数の突起部45を有してもよい。各突起部45は、縁47によって画定されてもよい。底部リング底部41は、複数の穴48と、中央環状チャネル52と、前記環状チャネル52によって画定される中央開口部49とを有してもよい。中央開口部49は、下方に延在する円筒形スリーブ50を有してもよい。前記底部リングスリーブ50は、基部頂部中央環状部分27を係合するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。底部リング内部44は、複数の第1の係合部材51を有してもよく、それはたとえば、底部リング底部41から底部リング側壁43に沿って底部リング頂部42まで延在する中空係合円筒51を備えてもよい。第1の係合部材51は、側壁43に隣接する、底部リング側壁突起部45の間にそれぞれ設置されてもよい。
【0021】
図13〜17から最も明確に分かるように、上部リング60は、モジュール式バレルアセンブリ10の実質的な部分を形成してもよい。上部リング60の数は、ガーデンタワー1の全体的な高さを決定するために変化してもよい。第1の上部リング60は底部リング40(または、基部20)に載ってもよく、続く各上部リング60は先に設置された上部リング60に載ってもよい。各上部リング60は、底部61を有するたとえば略円筒形状(または、任意の他の好適な形状)と、開放頂部62と、前記底部61から前記頂部62まで延在する1つまたは複数の側壁63とを有してもよく、前記底部61、頂部62、および側壁63は、上部リング内部64をその中に画定する。各上部リング側壁63は、上部リング側壁63の上縁66に沿って略周辺で外方に延在する複数の突起部65を有してもよい。各突起部65は、縁67によって画定されてもよい。各上部リング底部61は、その中に形成される中央の環状開口部68を有してもよい。開口部68の直径は重要であることがあり、たとえば、上部リング60自体の直径の約75%またはそれより大きくてもよい。
【0022】
各上部リング内部64は、複数の第2の係合部材71を有してもよく、それはたとえば、上部リング底部61から上部リング側壁63に沿って上部リング頂部62まで延在する中空係合円筒71を備えてもよい。第2の係合部材71は、側壁63に隣接する、上部リング側壁突起部65の間にそれぞれ設置されてもよい。各上部リング底部61はまた、下方へ突出する複数の係合要素72を有してもよい。各係合要素72はたとえば、突起部65の下で、底部61と側壁63との間の接合部に隣接して設置されてもよい。各上部リング底部61はまた、係合要素72からの放射状線において、底部中央開口部68の周縁に隣接して設置される小さい開口部73などの、複数の保持要素73を有してもよい。
【0023】
図18〜20から最も明確に分かるように、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80は、複数のチューブ部分90とキャップ110とを備えてもよい。さまざまな例示的な実施形態において、チューブ部分90の数は、底部リング40および上部リング60の組み合わせた数に対応してもよい。各チューブ部分90は、開放底部91を有するたとえば略円筒形状(または、任意の他の好適な形状)と、開放頂部92と、前記底部91から前記頂部92まで延在する1つまたは複数の側壁93とを有してもよく、前記底部91、頂部92、および側壁93は、チューブ部分の中空の内部94をその中に画定する。各チューブ部分側壁93は、その中に形成される複数の開口部95を有してもよい。各チューブ部分側壁93は、その中に形成される底部側壁部分97を有してもよく、前記底部側壁部分97は、主側壁93より大きい直径を有する。底部側壁部分97のより大きい直径は、隣接するチューブ部分90のチューブ部分側壁93の上縁96を受けるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる環状チャネル98を形成してもよい。
【0024】
各チューブ部分底部91で、チューブ部分底部側壁部分97は、半径方向外方に突出するリングフランジ100で終了してもよい。各リングフランジ100は、頂面101と底面102とを有してもよい。各リングフランジはまた、前記頂面および底面を通して延在する複数の等間隔の開口部103を有してもよい。
【0025】
最低部のチューブ部分90は底部リング40上に設置されてもよく、ここで、最低部のチューブ部分リングフランジ100は、底部リング中央環状チャネル52に載り、チューブ部分底部側壁部分環状チャネル98は、底部リング中央環状チャネル52および中央開口部49を画定する底部リング中央環状チャネルの最内部半径方向隆起部53に適合させてもよい。
【0026】
図21〜22をより詳細に参照すると、各ガーデンタワー1には、堆肥チューブアセンブリキャップ110が設けられてもよい。キャップ110は、開放底部111を有するたとえば略円筒形状(または、任意の他の好適な形状)と、閉じた頂部112と、前記底部111から前記頂部112まで延在する1つまたは複数の側壁113とを有してもよく、前記底部111、頂部112、および側壁113は、キャップの中空内部114をその中に画定する。環状チャネル115は、キャップ底部111に隣接するキャップ側壁113のまわりに形成されてもよい。複数のベント開口部116は、キャップ頂部112の近くでチャネル115より上の側壁113で形成されてもよい。キャップ110は、一番上のチューブ部分90に挿入されるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよく、ここで、キャップ側壁底部111は、チューブ部分頂部92を通して挿入されてもよい。キャップ側壁チャネル115は、チューブ部分内部94に係合してもよい。キャップ側壁113の残りの部分は、チューブ部分頂部92に載ってもよい。
【0027】
図5および23を参照すると、2つの端部6、7を有する線形保持支柱5が示され、各端部は保持可能な要素8、たとえば、約90度下向きの要素8で終了する。各支柱は、上部リング保持開口部73に挿入される一端6または7と、対応するチューブ部分リングフランジ開口部103に挿入される他端7または6とを有するように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。対応する開口部73、103にそのように挿入される複数の支柱5は、ガーデンタワー1に側方安定性を提供することができ、モジュール式バレルアセンブリ10内で同心円状にモジュール式堆肥チューブアセンブリ80を保持する。1つの例示的な保持支柱5が
図5および23に示されるが、保持支柱5は、複数の保持支柱5がたとえば堆肥チューブアセンブリ80をモジュール式縦型外筒モジュール式バレルアセンブリ10と接続することによって、堆肥チューブアセンブリ80を着脱可能にガーデンタワー1と接続可能であり、堆肥チューブアセンブリ80をタワー1に対して固定して設置する限り、任意の好適な幾何学的形状または機械的特性を有する任意の好適な構造を備えてもよい。たとえば、1つの実施形態(図示せず)において、保持支柱5は、上部リング保持開口部73と対応するチューブ部分リングフランジ開口部103との間に取り付けられて、たとえば、ホイールのスポークのように半径方向張力を加えることができる複数のジップタイ、ワイヤ、または他の可撓性部材を備えてもよい。
【0028】
たとえば、任意の好適なポリマーまたは金属、あるいはテラコッタ、セラミック、コンクリート、あるいは木材などの任意の好適な材料が、本明細書に記載される任意の構成要素または部品のために使用されてもよく、本明細書に開示される任意の構造は、任意の好適な手段によって製造されてもよく、中実または中空でもよい。ボールベアリング210は、鋼または任意の他の好適な材料でもよい。さまざまな例示的実施形態は、図に示されるように、リング40、60のための略円筒形の外側輪郭と、基部20と、チューブ部分90とを有してもよいが、これらの構成要素の一部または全部は、代わりに、(
図5などの平面図から見たとき)正方形、長方形、八角形、または任意の他の好適な外側輪郭などの、任意の他の好適な形状を有する可能性がある。
【0029】
使用時、ガーデンタワー1の形態の例示的なモジュール式堆肥化ガーデンコンテナおよびシステムは、基部20を設けて、任意の好適な数のリング60をその上に垂直に積み重ねることによって、任意の数の異なる高さにモジュール式に組み立てられてもよく、任意選択的に、基部20と整合するように特別に寸法決めされ、形づくられ、位置付けられる底部リング40を含む。各リング40または60が積み重ねられ、本明細書に記載される係合部材71および要素72などの取付手段で着脱可能に一緒に取り付けられると、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80はまた、チューブ部分90を積み重ねて、着脱可能に一緒に取り付けることによって組み立てられる階段状でもよく、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80は同様に、基部20または底部リング40上で、リング60の中で同心円状に積み重ねられる。各リング40または60が一緒に積み重ねられ、その中に各チューブ部分90が一緒に積み重ねられると、各チューブ部分90は、複数の接続支柱5によって、垂直に対応するリング40または60と半径方向に接続されてもよく、それは各チューブ部分90の周辺で等間隔でもよい。脚15は、さらなる安定性を提供するために基部20から半径方向外向きに延在して設置されてもよい。基部の引き出し32は、基部20に着脱可能に設置されてもよく、スクリーン要素34は、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80の底部と基部の引き出し32との間で基部20に着脱可能に設置されてもよい。キャップ110は、一番上のチューブ部分90に着脱可能に配置されてもよい。上記のステップはすべて、図から当業者にとって明らかであるように、モジュール式システム1を繰り返し組立ておよび分解を行うために、たとえば、工具ではなく手で、逆転および繰り返しを行ってもよい。
【0030】
分解時、モジュール式堆肥化ガーデンコンテナおよびシステム1のさまざまな構成要素は、最大密度および最小体積のための入れ子式の方法で垂直に積み重ねられるように設計されてもよい。たとえば、リング60およびチューブ部分90は、同様の部品内に積み重ねるために、それらの垂直軸に沿って先細りになる薄い外壁を備えてもよい。たとえば、それぞれの分解された部品の底部は、プラスチックのコップの積み重ねのように、別の同様の分解された部品の頂部開口に摺動されるように寸法決めされ、形づくられ、位置付けられてもよい。これにより、効率的な保管、輸送、および小売陳列のためのコンパクトな梱包が容易になる。
【0031】
組み立てられると、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80は、野菜および果物くずなどの堆肥材料で満たされてもよい。また、カップ1杯の
ワームが追加されてもよい。バレル側壁13と堆肥チューブアセンブリ80との間のバレル内部14は、鉢植え用土などの育成媒体で満たされてもよい。最初の植物は、リング突起部45、65のそれぞれに追加されてもよい。水は、モジュール式堆肥チューブアセンブリ80およびモジュール式バレルアセンブリ10に追加されてもよい。堆肥チューブ側壁開口部95により、
ワームは堆肥チューブ80と鉢植え用土との間で移動することができる。
ワームは堆肥材料を餌とし、
ワームの糞(栄養素の豊富な排泄物)を後に残す。未使用の水が堆肥
ワームの糞を通過すると、不可欠な栄養素を集め、「
ワームティー」になり、スクリーン要素34を通して基部の引き出し32へ排出される。次いで、
ワームティーを含有する基部の引き出し32が開けられてもよくまたは取りはずされてもよく、次いで、
ワームティーは、通常の灌水サイクルに追加することによって、モジュール式バレルアセンブリ10に再導入されてもよく、それによって、植物のための有機質肥料を提供する。モジュール式堆肥チューブアセンブリ80がいっぱいであるとき、使用者は、堆肥チューブアセンブリ底部81のスクリーン要素34を取りはずし、堆肥チューブ底部から所望の量を引き出し32に出すことによって、堆肥の一部を取り除いてもよく、それは回収し、本環境または他の栽植環境で使用してもよい。
【0032】
上記の実施形態は、本出願の単なる例示であることが理解される。他の実施形態は、当業者が容易に考案することができ、それは本発明の原理を具現化し、その精神および範囲内にある。