【実施例】
【0249】
本発明は、以下の実施例によってさらに例証される。下記の実施例は、非限定的であって、本発明の様々な態様の代表に過ぎない。
【0250】
本明細書中に開示される構造の中の実線および点線のくさび形は、相対立体化学を図示し、絶対立体化学は、明確に述べられるかまたは描写される(delinieated)ときだけ示される。
一般的な方法
NMRスペクトル
【0251】
1H NMR(400MHz)および
13C NMR(100MHz)は、ジュウテリオクロロホルム(CDCl
3)またはジメチルスルホキシド(d
6−DMSO)の溶液において得た。NMRスペクトルは、MestReNova6.0.3−5604を用いて処理した。
LCMSデータ
【0252】
質量スペクトル(LCMS)は、6つのシステムのうちの1つを用いて得た。システム1a:移動相Aとして、0.1%ギ酸を含む水、移動相Bとして、0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、移動相Cとして、5mM酢酸アンモニウムを含む水、および移動相Dとして、5mM酢酸アンモニウムを含むアセトニトリルを1mL/分の流速で用いる、Thompson ODS−A,100A,5μ(50×4.6mm)カラムが備え付けられたAgilent 1100/6110 HPLCシステム。方法1:2.5分間にわたって20〜100%移動相B(80〜0%A)、次いで、2.5分間にわたって100%Bで保持。方法2:1分間にわたって5%移動相B(95%A)、9分間にわたって5〜95%B、次いで、5分間にわたって95%Bで保持。方法3:2.5分間にわたって20〜100%移動相B(80〜0%A)、次いで、4.5分間にわたって100%Bで保持。方法12:1分間にわたって5%D(95%C)、次いで、9分間にわたって5〜95%D、および5分間にわたって95%Dで保持。システム1b:移動相Cとして、5mM酢酸アンモニウムを含む水、および移動相Dとして、5mM酢酸アンモニウムを含むアセトニトリルを1mL/分の流速で用いる、Agilent Poroshell 120 EC−C8,2.7μ(50×3mm)カラムが備え付けられたAgilent 1100/6110 HPLCシステム。方法13:12分間にわたって5%D(95%C)〜95%D、次いで、2.8分間にわたって95%Dで保持、および0.2分間にわたって5%Dまで。システム1c:移動相Cとして、5mM酢酸アンモニウムを含む水、および移動相Dとして、5mM酢酸アンモニウムを含むアセトニトリルを1mL/分の流速で用いる、Agilent Poroshell 120 EC−C18,2.7μ(50×3mm)カラムが備え付けられたAgilent 1100/6110 HPLCシステム。方法14:12分間にわたって5%D(95%C)〜95%D、次いで、2.8分間にわたって95%Dで保持、次いで、0.2分間にわたって5%Dまで。方法15:3分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、1.8分間、95%Dで保持、次いで、0.2分間にわたって20%Dまで。方法16:3.0分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、および3.8分間にわたって95%Dで保持、次いで0.2分間にわたって20%Dまで。システム1d:移動相Cとして、5mM酢酸アンモニウムを含む水、および移動相Dとして、5mM酢酸アンモニウムを含むアセトニトリルを1mL/分の流速で用いる、Agilent Poroshell 120 EC−C8,2.7μ(50×3mm)カラムが備え付けられたAgilent 1100/6110 HPLCシステム。方法18:3分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、および1.8分間、95%Dで保持、次いで0.2分間にわたって20%Dまで。方法19:3.0分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、および3.8分間にわたって95%Dで保持、次いで0.2分間にわたって20%D。方法20:12分間にわたって5%D(95%C)〜95%D、次いで2.8分間にわたって95%Dで保持、次いで、0.2分間にわたって5%Dまで。システム1e:移動相Cとして、5mM酢酸アンモニウムを含む水、および移動相Dとして、5mM酢酸アンモニウムを含むアセトニトリルを1mL/分の流速で用いる、Waters X−Bridge C−8,3.5μ(50×4.6mm)カラムが備え付けられたAgilent 1100/6110 HPLCシステム。方法25:3分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、次いで、3.8分間にわたって95%Dで保持、次いで、0.2分間にわたって5%Dまで。方法26:3分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、および1.8分間にわたって95%Dで保持、次いで0.2分間にわたって20%Dまで。方法28:12.0分間にわたって20%D(80%C)〜95%D、および2.8分間にわたって95%Dで保持、次いで0.2分間にわたって20%D。システム2:移動相Aとして、0.1%ギ酸を含む水、および移動相Bとして、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを用いる、Agilent Zorbax Extend RRHT 1.8μm(4.6×30mm)カラムが備え付けられたAgilent 1200 LCMS。方法4:3.0分間にわたって2.5mL/分の流速で5〜95%移動相B、次いで、0.5分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持。方法5:14分間にわたって2.5mL/分の流速で5〜95%移動相B、次いで、0.5分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持。システム3:移動相Aとして、0.1%ギ酸を含む水、および移動相Bとして、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを用いる、Agilent Zorbax Extend RRHT 1.8μm、(4.6×30mm)カラムが備え付けられたWaters Fractionlynx LCMSシステム。方法6:3.0分間にわたって2.5mL/分の流速で5〜95%移動相B、次いで、0.5分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持。方法7:14分間にわたって2.5mL/分の流速で5〜95%移動相B、次いで、0.5分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持。システム4:移動相Aとして、0.1%ギ酸を含む水、および移動相Bとして、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを用いる、Agilent Zorbax Extend RRHT 1.8μm(4.6×30mm)カラムが備え付けられたAgilent 1260 LCMS。方法8:3.0分間にわたって2.5mL/分の流速で5〜95%移動相B、次いで、0.5分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持。方法9:14分間にわたって2.5mL/分の流速で5〜95%移動相B、次いで、0.5分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持。システム5:移動相Aとして、0.1%ギ酸を含む水、および移動相Bとして、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを用いる、Waters Xselect CSH C18 3.5μm(4.6×50mm)カラムが備え付けられたAgilent 1260 LCMS。方法10:勾配は、13.0分間にわたって2.5mL/分の流速で、5〜95%移動相B、次いで、1.0分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持された。方法11:勾配は、3.0分間にわたって2.5mL/分の流速で、5〜95%移動相B、次いで、0.6分間にわたって4.5mL/分の流速で、95%で保持された。システム6:移動相Aとして、10mMギ酸アンモニウムを含む水、移動相Bとして、アセトニトリルを0.5mL/分の流速で用いる、Acquity UPLC BEH C18,1.7μm(2.1×50mm)またはPhenomenex Kinetex C18,1.7μm(2.1×50mm)カラムが備え付けられたWaters Acquity UPLCシステム。方法17:0.5分間にわたって10%移動相B(90%A)、3分間にわたって10〜95%B、次いで、1.1分間にわたって95%Bで保持、0.1分間にわたって95〜10%B、次いで、0.3分間にわたって保持、総実行時間は、5分間である。方法23:0.5分間にわたって20%移動相B(80%A)、3分間にわたって20〜95%B、次いで、1.1分間にわたって95%Bで保持、0.1分間にわたって95〜20%B、次いで、0.3分間にわたって保持、総実行時間は、5分間である。方法24:0.5分間にわたって30%移動相B(70%A)、2.2分間にわたって30〜95%B、次いで、1.9分間にわたって95%Bで保持、0.1分間にわたって95〜30%B、次いで、0.3分間にわたって保持、総実行時間は、5分間である。方法27:0.5分間にわたって40%移動相B(60%A)、1.9分間にわたって40〜95%B、次いで、2.2分間にわたって95%Bで保持、0.1分間にわたって95〜40%B、次いで、0.3分間にわたって保持、総実行時間は、5分間である。方法21:0.5分間にわたって20%移動相B(80%A)、2.7分間にわたって20〜95%B、次いで、1.4分間にわたって95%Bで保持、0.1分間にわたって95〜20%B、次いで、0.3分間にわたって保持、総実行時間は、5分間である。方法22:0.5分間にわたって40%移動相B(60%A)、1.6分間にわたって40〜95%B、次いで、2.5分間にわたって95%Bで保持、0.1分間にわたって95〜40%B、次いで、0.3分間にわたって保持、総実行時間は、5分間である。
水素化
【0253】
水素化反応は、指定のCatCartが備え付けられたThales Nanotechnology H−Cubeリアクターまたは標準的な研究室技法を用いて行った。
反応条件および省略形
【0254】
上記手順において使用されたピリジン、ジクロロメタン(DCM)、テトラヒドロフラン(THF)およびトルエンは、Aldrich Sure−SealボトルまたはAcros AcroSeal乾燥溶媒からのものであり、窒素(N
2)下で維持した。すべての反応物は、磁気的に撹拌し、温度は、外部反応温度である。以下の省略形を用いる:酢酸エチル(EA)、1−メチル(methy)−2−ピロリジノン(NMP)、トリエチルアミン(TEA)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、二炭酸ジ−tert−ブチル(Boc
2O)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、酢酸(AcOH)、塩酸(HCl)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、tert−ブタノール(t−BuOH)、水素化ナトリウム(NaH)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(Na(OAc)
3BH)、エタノール(EtOH)、メタノール(MeOH)、アセトニトリル(ACN)。
精製
【0255】
クロマトグラフィーは、Redisep(Teledyne Isco)、Telos(Kinesis)またはGraceResolv(Grace Davison Discovery Sciences)シリカゲル(SiO
2)カラムが備え付けられたCombiflash Rfフラッシュ精製システム(Teledyne Isco)を用いて行った。分取HPLC精製は、2つのシステムのうちの1つを用いて行った。システム1:移動相Aとして、0.05%トリフルオロ酢酸を含む水、および移動相Bとして、0.05%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルを用いる、Waters SunFire Prep C18 OBD,5μm(19×150mm)カラムが備え付けられたVarian ProStar/PrepStarシステム。勾配は、18mL/分の流速を用いて、10分間にわたって40〜95%移動相B、5〜10分間にわたって95%で保持、次いで、2分間にわたって40%まで戻すものであった。画分は、Varian Prostarフラクションコレクターを用いて254nmにおけるUV検出によって回収し、Savant SpeedVac Plus真空ポンプまたはGenevac EZ−2を用いて蒸発させた。システム2:移動相Aとして、0.1%ギ酸を含む水、および移動相Bとして、0.1%ギ酸を含むアセトニトリルを用いる、Agilent Prep−C18,5μm(21.2×50mm)カラムが備え付けられたWaters Fractionlynxシステム。勾配は、28mL/分の流速で、7.5分間にわたって45〜95%移動相B、1分間にわたって95%で保持、次いで、1.5分間にわたって45%に戻すものであった。画分は、254nmにおけるUV検出または質量によって回収し、Genevac EZ−2を用いて蒸発させた。
キラル法
【0256】
キラル法1:この方法は、例示される化合物中のチロシンのキラル中心であって他の立体中心(steroecenters)ではない、キラル中心の鏡像体過剰率を検出するために用いた。鏡像体過剰率は、Diacel Chiralpak IA,4.6×250mmカラム,5μm粒径において分離されたピークを積分することによって決定した。使用した溶媒は、「溶媒A」:4:1(0.2%TFAを含むヘキサン):DCMおよび「溶媒B」:EtOHであった。流速を1.0mL/分で保持し、以下の勾配を用いた:30分間にわたって溶媒Bを2〜10%に増加させ、15分間にわたって溶媒Bを10%で保持する。
【0257】
キラル法2:鏡像体過剰率は、76%(イソヘキサン中の0.2%TFA)、19%DCMおよび5%EtOHからなる均一濃度の混合物を1.5mL/分の流速で流し、Daicel Chiralpak IC,4.6×250mmカラム,5μm粒径において分離されたピークを積分することによって決定した。
【0258】
キラル分取HPLC:これは、移動相A(60%(イソヘキサン中の0.2%TFA)および40%DCM)からなる均一濃度の混合物を15mL/分で流し、1.5mL/分での移動相B(EtOH)によるアットカラム希釈(at−column−dilution)を行う、Daicel Chiralpak ICカラム,20×250mmカラム,5μm粒径が備え付けられたGilson分取HPLCシステムを用いて行った。画分は、254nmにおけるUV検出によって回収し、Genevac EZ−2を用いて蒸発させた。
一般手順
一般手順4:エステルから酸への加水分解。
【0259】
THFまたはジオキサンおよび水中のエステル(1当量(eq))の撹拌溶液に、NaOHまたはLiOH(1〜3eq)を加えた。その反応混合物を最高60℃で最大18時間、撹拌した。その反応混合物をAcOHまたはHClで中和し、水で希釈するかまたは濃縮した。その反応混合物を水で希釈した場合、HClを加えることにより、その反応混合物をおよそ2のpHに酸性化した。得られた沈殿物を濾過によって単離して生成物を得て、それは、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製され得るか、または精製せずに使用され得る。反応混合物が濃縮された場合、その粗材料は、DCMまたはEAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、クロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製することにより、最終生成物を得た。あるいは、粗材料は、精製せずに進められ得る。
一般手順7:ペプチドカップリングを介したアミドの調製。
【0260】
DCMまたはDMF(0.08〜0.10M)中の、アミン(1.0eq)および塩基(DIEA、TEAまたはNMM)(0〜3.0eq)の溶液を、適切なカルボン酸(1.0〜1.5eq)で処理した。この混合物に、カップリング試薬を加えた。そのカップリング試薬は、DMAP(0.01〜1eq)を必要に応じて含むHATU(1.05〜2.5eq)、HOBt(1.5eq)またはDMAP(0.01〜1eq)を含むEDC(1.5eq)、HOBt(1.1eq)を含むDCC(1.1eq)またはDMAP(2.0eq)を含むDCC(1.5eq)であり得る。反応が完了するまで、その反応混合物を撹拌した。その反応物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。生成物を、クロマトグラフィーによって精製するか、あるいは、さらに精製せずに次の工程に進めることができる。
一般手順8:エステルから酸への脱保護、Boc−アミンの脱保護、および/または保護されたアルコールのプロト脱シリル化(protodesilylation)
【0261】
DCM(0.06M)中の、tert−ブチルエステルまたはBoc−アミン(1.00eq)の溶液を、エーテルまたはジオキサン(10.0〜20.0eq)中の、TFA(0.16〜0.33M)または1〜4N HClで処理した。その反応混合物を、室温または30℃において完了するまで撹拌した。溶媒を除去し、生成物を、クロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製した。この手順は、tert−ブチル、ジメチルシリルによって保護されたアルコールのプロト脱シリル化にも適用可能であった。ジオキサン(0.04〜0.08M)中のメチルエステル(1.00eq)の溶液を1〜6N HCl水溶液(10〜100eq)で処理した。その反応混合物を、室温または30℃において、完了するまで撹拌した。溶媒を除去し、生成物を、クロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製した。
一般手順9:トリフレートの形成。
【0262】
DCM(0.25M)中のフェノール(1.0eq)の溶液を、1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1.1eq)で処理した。その反応混合物を、完了するまで室温において撹拌した。その反応物を、水および飽和NaHCO
3水溶液とともに撹拌した。有機層を乾燥し、濃縮した。その材料をクロマトグラフィーによって精製するか、あるいは精製せずに使用した。
一般手順10:パラジウムによって触媒されるカップリング反応。
【0263】
ボロン酸またはボロン酸エステル(1.0〜1.3eq)、ハロゲン化物(1.0〜1.3eq)、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸ナトリウム十水和物(2.0〜2.5eq)およびジクロロ[1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)またはPd(dppf)Cl
2の溶液を、THF、アセトニトリルまたはジオキサン(0.1〜0.2M)および水(0.25〜0.50M)において混和した。その反応物を、反応が完了するまで80〜100℃において加熱した。その反応物を、EAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。生成物は、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製され得るか、またはさらに精製せずに次の工程に進めることができる。
一般手順13:スルホネートまたはスルホンアミドの形成。
【0264】
DCM(0.02M)中の、アルコールまたはアミンの溶液に、塩化スルホニル(2eq)およびトリエチルアミン(3eq)を加えた。その反応物を、反応が完了するまで室温において撹拌した。その反応物を、DCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。生成物は、クロマトグラフィー、分取HPLCによって精製され得るか、またはさらに精製せずに次の工程に進めることができる。
【0265】
DCM(0.02M)中の酸の溶液に、スルホンアミド(2eq)、EDC(2eq)、次いで(them)DMAP(2eq)を0℃において加えた。その反応混合物を撹拌し、完了するまで室温で撹拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液、水、次いでブラインで洗浄した。有機層(orgarnic layer)をMgSO4で乾燥し、濃縮した。生成物は、クロマトグラフィーまたは分取HPLCによって精製され得る。
一般手順18:Cbzからアミンへの脱保護またはベンジルエステルから酸への脱保護。
【0266】
従来の水素化:EA、THF、EtOHまたはMeOH(0.01〜0.05M)中の、Cbzによって保護されたアミンまたはベンジルによって保護されたエステル(1.0eq)の撹拌溶液に、Pd/Cを加え、その反応物を、反応が完了するまで水素下で撹拌した。触媒を濾過し、溶媒を除去した。生成物は、クロマトグラフィーによって精製したか、あるいは、さらに精製せずに次の工程に進めることができる。
【0267】
H−cubeを用いる水素化:ジオキサンまたはTHF(0.01〜0.03M)中の、Cbzによって保護されたアミンまたはベンジルによって保護されたエステル(1.0eq)の溶液を、Thales Nanotechnology H−Cubeリアクターにおいて10%Pd/C CatCartの上を1mL/分で通過させた。溶媒を蒸発させ、生成物をさらに精製せずに次の工程に進めた。
一般手順37:ケトンカップリング
【0268】
ジオキサン(0.06M)中の臭化アリール(1eq)の撹拌溶液に、ケトン(1〜2eq)、トシルヒドラジン(1〜2eq)、リチウムtert−ブトキシド(3〜5.5eq)、Pd
2dba
3(2mol%)およびXphos(8mol%)を加えた。その混合物を16時間にわたって100℃に加熱し、次いで、酢酸水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。生成物を、カラムクロマトグラフィーまたは分取HPLCによって単離した。
【化51】
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【0269】
一般手順9を用いて調製した:DCM(100mL)中の(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート水和物(25g,64.2mmol)の撹拌溶液を、MgSO
4(4.01g,33.7mmol)で処理した。15分後、混合物を濾過し、DCMで洗浄した(2×20mL)。有機相(organics)をN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(17.41g,134.7mmol)で処理し、撹拌した。この溶液を1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(26.44g,74.01mmol)で処理し、その混合物を室温において一晩撹拌した。その混合物を水(50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(20mL)で処理し、10分間激しく撹拌した。層を分離し、有機層を飽和NaHCO
3水溶液(2×50mL)、水(50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(50mL)でさらに洗浄し、濃縮した。化合物をクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、26.85g(79%)の(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエートINT−5を得た。C
22H
24F
3NO
7Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:503.1;実測値526.1[M+Na]
+,t
R=4.12分(方法3)。
【化52】
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【0270】
(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエートINT−5(26.85g,53.4mmol)、酢酸カリウム(15.71g,160.1mmol)、ビス−ピナコラトボラン(27.1g,106.7mmol)およびDMSO(100mL)の溶液を、窒素ガスの定常流を用いて5分間にわたって脱気した。この溶液に、PdCl
2(dppf)(1.95g,2.67mmol)を加え、その溶液をさらに脱気し、窒素雰囲気下で維持した。その混合物を100℃において18時間加熱し、次いで室温まで冷却し、EA(50mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液(20mL)、水(3×30mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。その化合物をカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、11.10g(41%)の(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−6を油状物として得た。C
27H
36BNO
6に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:481.3;実測値504.3[M+Na]
+,t
R=4.21分(方法3)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 7.72 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.42 − 7.11 (m, 6H), 4.98 (s, 2H), 4.22 − 4.08 (m, 1H), 3.03 (dd, J = 13.7, 5.2 Hz, 1H), 2.85 (dd, J = 13.6, 10.1 Hz, 1H), 1.36 (s, 6H), 1.30 (s, 9H), 1.22 − 1.13 (m, 6H).
【化53】
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【0271】
一般手順10を用いて調製した:水(100mL)中の炭酸ナトリウム十水和物(25.7g,90mmol)と、ジオキサン(400mL)中の、(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−6(21.7g,45.0mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(15.4g,54.0mmol)との撹拌混合物を脱気した。PdCl
2(dppf)(0.99g,1.4mmol)を加え、その混合物をさらに脱気し、次いで、5時間加熱還流した。その混合物を一晩撹拌しながら冷やした。その混合物を水(1L)およびEA(300mL)に注ぎ込み、30分間撹拌した。その混合物を濾過し、層を分離した。水性層をさらにEA(2×200mL)で抽出し、合わせた有機層を水(2×100mL)、次いでブライン(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって、14.84g(63%)の(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−7を得た。C
25H
26BrN
3O
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:511.1;実測値534.0[M+Na]
+,t
R=2.97分(方法11)。
【化54】
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【0272】
一般手順7を用いて調製した:DMF(100mL)中の4−(tert−ブチル)安息香酸(8.3g,46.4mmol)の溶液に、HATU(19.2g,50.6mmol)、TEA(17.6mL,126.4mmol)および(S)−tert−ブチル2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(10.0g,42.1mmol)を加えた。5時間後、その反応混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、12.9g(69%)のtert−ブチル(4−(tert−ブチル)ベンゾイル)−L−チロシネートを得た。C
24H
31NO
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:397.5;m/zは測定されず、t
R=3.59分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.71 − 7.65 (m, 2H), 7.47 − 7.39 (m, 2H), 7.04 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 6.78 − 6.70 (m, 2H), 6.59 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.91 (dt, J = 7.5, 5.6 Hz, 1H), 3.15 (qd, J = 14.0, 5.6 Hz, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.33 (s, 9H).
【化55-1】
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【0273】
一般手順9を用いて調製した:tert−ブチル(4−(tert−ブチル)ベンゾイル)−L−チロシネート(8.0g,17.9mmol)の溶液に、DIEA(3.7mL,1.2mmol)およびN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(7.0g,19.7mmol)を加えた。36時間撹拌した後、その反応混合物をDCMで希釈し、次いで、10%クエン酸水溶液および飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮することにより、9.5g(100%)のtert−ブチル(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエートINT−12を得て、これをさらに精製せずに使用した。C
25H
30F
3NO
6Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:529.6;m/zは測定されず、t
R=4.42分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.71 − 7.65 (m, 2H), 7.49 − 7.43 (m, 2H), 7.32 − 7.26 (m, 2H), 7.22 − 7.16 (m, 2H), 6.69 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.94 (dt, J = 6.9, 5.9 Hz, 1H), 3.24 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.41 (s, 9H), 1.33 (s, 9H).
【化55-2】
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【0274】
DMSO(20mL)中の、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエートINT−12(9.5g,24mmol)、KOAc(7.0g,72mmol)およびビス−ピナコラトボラン(9.1g,36mmol)の脱気した溶液に、Pd(dppf)Cl
2(0.87g,1mmol)を加えた。その反応混合物を100℃、N
2の雰囲気下において12時間加熱した。その反応混合物をEAで希釈し、次いで、飽和NaHCO
3水溶液およびH
2Oで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、7.2g(60%)のtert−ブチル(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−プロパノエートINT−13を得た。C
30H
42BNO
5に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:507.5;m/zは測定されず、t
R=4.53分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ7.74 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.72 − 7.67 (m, 2H), 7.48 − 7.43 (m, 2H), 7.21 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.05 − 4.92 (m, 1H), 3.27 (qd, J = 13.7, 5.4 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.36 (m, 21H).
【化55-3】
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【0275】
一般手順10を用いて調製した:2/2/1ACN/THF/H
2O中の、(S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−プロパノエートINT−13(1.0g,2.0mmol)、NaHCO
3(420mg,3.9mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(615mg,2.2mmol)の脱気した溶液に、Pd(dppf)Cl
2(140mg,0.2mmol)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器中で110℃、1時間加熱した。その反応混合物を濃縮し、DCMに溶解し、H
2Oで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、630mg(58%)のtert−ブチル(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパノエートINT−14を得た。C
28H
32BrN
4O
3に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:538.5;m/zは測定されず、t
R=4.66分(方法1)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ8.84 − 8.78 (s, 2H), 8.31 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 7.75 − 7.64 (m, 2H), 7.46 − 7.38 (m, 2H), 7.30 (dd, J = 12.9, 7.1 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.10 − 4.94 (m, 1H), 3.43 − 3.20 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.32 (s, 9H).
【化56】
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【0276】
一般手順7を用いて調製した:DMF(20mL)中の5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボン酸(1.93g,10.0mmol)の溶液に、HATU(4.56g,12.0mmol)およびTEA(4.18mL,30.0mmol)を加えた。その混合物を室温において30分間撹拌し、(S)−tert−ブチル2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(2.37g,10.0mmol)を加えた。1時間後、その反応混合物を400mLの氷水に注ぎ込み、固体を濾過した。その固体をDCMおよびEAに溶解し、MgSO
4で乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、3.6g(89%)のtert−ブチル(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボニル)−L−チロシネートを得た。C
22H
29NO
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:403.2;実測値:426.1[M+Na]
+,t
R=9.07分(方法2)。
【化57】
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【0277】
一般手順9を用いて調製した:tert−ブチル(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボニル)−L−チロシネート(3.52g,8.72mmol)の溶液に、DIEA(4.56mL,26.17mmol)およびN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(3.27g,9.16mmol)を加えた。18時間撹拌した後、その反応混合物をDCMで希釈し、次いで、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をクロマトグラフィーによって精製することにより、4.10g(87.6%)のtert−ブチル(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)−プロパノエートINT−15を得た。C
23H
28F
3NO
6S
2に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:535.1;m/zは測定されず、t
R=4.22分(方法3)。
【化58】
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【0278】
DMSO(50mL)中の、tert−ブチル(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエートINT−15(3.89g,7.26mmol)、KOAc(2.14g,21.79mmol)およびビス−ピナコラトボラン(2.40g,9.44mmol)の脱気した溶液に、Pd(dppf)Cl
2(0.27g,0.36mmol)を加えた。その反応混合物をN
2の雰囲気下において100℃で18時間加熱した。その反応混合物を600mLの氷水に注ぎ込み、固体を濾過した。沈殿物をEAで希釈し、MgSO
4で乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、3.68g(99%)のtert−ブチル(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−16を得た。C
28H
40BNO
5Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:513.3;m/zは測定されず、t
R=4.51分(方法3)。
【化59】
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【0279】
一般手順10を用いて調製した:2/2/1ACN/THF/飽和NaHCO
3水溶液(10mL)中の、tert−ブチル(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−16(510mg,1.0mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(570mg,2.0mmol)の脱気した溶液に、Pd(dppf)Cl
2(30mg,0.4mmol)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器中で120℃、1時間加熱した。その反応混合物を水(100mL)およびEA(50mL)で希釈し、セライトで濾過した。水性層をEA(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィー(EA/ヘキサン)によって精製することにより、342mg(63%)のtert−ブチル(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートINT−17を得た。C
26H
30BrN
3O
3Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:543.1;実測値:488.0[M−tBu+H]
+,t
R=10.95分(方法2)。
【化60】
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【0280】
一般手順8およびINT−14を用いて調製した:C
24H
24BrN
3O
3に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:482.3;実測値481.1[M−H]
+,t
R=2.6分(方法15)および98.7%e.e.(キラル法1,2%溶媒A、98%溶媒Bで均一濃度)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.87 (s, 2H), 8.32 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.36 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.64 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.16 (dd, J = 12.7, 5.7 Hz, 1H), 3.42 (ddd, J = 38.8, 14.0, 5.7 Hz, 2H), 1.32 (s, 9H).
【化61】
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【0281】
一般手順7を用いて調製した:DMF(15mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパン酸INT−27(1.50g,3.10mmol)の撹拌溶液に、tert−ブチルD−アラニネート(680.0mg,3.73mmol)およびEt
3N(802.3mg,6.2mmol)を加えた。その反応物を、0℃において1時間撹拌し、次いで、2mLのDMF中のHATU(877.5mg,3.37mmol)を加えた。その反応物を、0℃において1時間撹拌し、次いで、撹拌しながら18時間、室温に加温した。その反応溶液をNaHCO
3水溶液(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%EA)によって精製することにより、1.44g(76%)のtert−ブチル((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−プロパノイル)−D−アラニネートINT−32を固体粉末として得た。C
31H
37BrN
4O
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:609.6;実測値610.2[M+H]
+,t
R=4.05分(方法16)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.03 (s, 2H), 8.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.41 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.24 (d, J= 8.2 Hz, 2H), 7.73 (t, J = 7.4 Hz, 2H),7.54 − 7.37 (m, 4H), 4.85 (td, J = 10.1, 4.6 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.24 − 2.97 (m, 2H), 1.50 − 1.29 (m, 9H), 1.32 − 1.17 (m, 12H).
【化62】
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【0282】
一般手順8を用いて調製した:DCM(30mL)中のtert−ブチル(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートINT−17(15.7g,28.8mmol)の撹拌溶液をTFA(30.0g,263.1mmol)で処理した。その反応混合物を室温において18時間撹拌することにより、反応を完了させた。溶媒を蒸発させ、次いで、トルエン(3×20mL)と共蒸発させることにより、微量のTFAを除去した。その化合物を真空下で一晩乾燥することにより、13.7g(97%)の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸を粉末として得た。C
22H
22BrN
3O
3Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:487.1;実測値488.1[M+H]
+,t
R=2.55分(方法16)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.05 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 8.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.62 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 3.8 Hz, 2H), 4.64 (td, J = 10.5, 4.5 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 13.8, 4.4 Hz, 1H), 3.11 (dd, J = 13.7, 10.7 Hz, 1H), 1.32 (s, 9H).
【化63】
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【0283】
一般手順7を用いて調製した:DMF(10mL)中のメチル(S)−ピロリジン−3−カルボキシレート(357.0mg,2.16mmol)の撹拌溶液に、DIEA(465.26mg,3.60mmol)および(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸(700.0mg,1.44mmol)を加えた。その溶液を氷浴において0℃に冷却し、次いで、2mLのDMF溶液中のHATU(677.55mg,2.88mmol)をゆっくり加えた。その反応物を、0℃において1時間撹拌し、次いで、2時間にわたって撹拌しながらRTに加温した。その反応溶液をDCM(3×20mL)およびNaHCO
3水溶液(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、蒸発させた。最終の化合物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の40%DCM)によって精製することにより、501.0mg(58%)のメチル(S)−1−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)ピロリジン−3−カルボキシレートINT−35を粉末として得た。C
28H
31BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:598.1;実測値599.3[M+H]
+,t
R=3.553分(方法16)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.05 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 8.77 (dd, J = 11.5, 8.3 Hz, 1H), 8.25 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.98 − 4.73 (m, 1H), 3.88 (dd, J = 10.3, 8.0 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 15.5, 7.5 Hz, 1H), 3.50 (ddd, J = 18.3, 12.2, 5.4 Hz, 2H), 3.38 (dd, J = 17.3, 7.6 Hz, 1H), 3.23 (ddd, J = 28.0, 15.0, 8.7 Hz, 1H), 3.18 − 2.85 (m, 3H), 2.17 − 1.96 (m, 2H), 1.87 (td, J = 15.2, 7.4 Hz, 1H), 1.32 (s, 9H).
【化64】
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【0284】
一般手順7を用いて調製した:DMF(1mL)中のtert−ブチルアゼチジン−3−カルボキシレート(64.55mg,0.41mmol)の撹拌溶液に、DIEA(169.6mg,1.31mmol)および(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸(100.0mg,0.21mmol)を加えた。その溶液を氷浴において0℃に冷却し、次いで、1mLのDMF溶液中のHATU(74.11mg,1.31mmol)をゆっくり加えた。その反応物を、0℃において1時間撹拌し、次いで、2時間にわたって撹拌しながらRTに加温した。その反応溶液をDCM(3×10mL)およびNaHCO
3水溶液(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、蒸発させることにより、117.6mg(85%)のtert−ブチル(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートINT−38を、次の工程のためにさらに精製せずに固体の粉末として得た。C
30H
35BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:626.2;実測値627.2[M+H]
+,t
R=3.884分(方法16)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.03 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 8.66 (dd, J = 30.6, 8.1 Hz, 1H), 8.25 (dd, J = 8.1, 6.1 Hz, 2H), 7.82 − 7.60 (m, 1H), 7.44 (dd, J = 8.2, 4.5 Hz, 2H), 6.91 (dd, J = 3.8, 1.2 Hz, 1H), 4.77 − 4.49 (m, 1H), 4.36 (t, J = 8.9 Hz, 0.5H), 4.31 − 4.24 (m, 0.5H), 4.20 (t, J = 8.8 Hz, 0.5H), 4.06 − 3.94 (m, 1H), 3.93 − 3.83 (m, 1H), 3.78 (dd, J = 9.6, 6.1 Hz, 0.5H), 3.44 − 3.30 (m, 1H), 3.06 (tdd, J = 13.6, 11.5, 5.4 Hz, 2H), 1.40 (d, J = 5.7 Hz, 4H), 1.35 − 1.27 (m, 14H).
【化65】
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【0285】
一般手順7を用いて調製した:0℃のDMF(5mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸(1.0g,2.05mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(2.14mL,12.28mmol)を加えた後、tert−ブチル−L−プロリネート塩酸塩(0.468g,2.25mmol)を加えた。その混合物に、DMF(1.5mL)に溶解されたHATU(0.856g,2.25mmol)を、10分間にわたって少しずつ加えた。その反応物を室温に加温し、一晩撹拌した。その反応物を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で希釈し、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜40%EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、1.06g(81%)の(S)−tert−ブチル1−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)ピロリジン−2−カルボキシレート(INT−54)を得た。C
31H
37BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:640.2;実測値641.3[M+H]
+,t
R=10.63分(方法14)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.03 (s, 2H), 8.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.90 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.97 − 4.84 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 3.83−3.62 (m, 2H), 3.09 (m, 2H), 2.18 (m, 1H), 1.96 (m, 2H), 1.82 (m, 1H), 1.39−1.28 (m, 18H).
【化66】
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【0286】
一般手順7を用いて調製した:DMF(50mL)中のtert−ブチルD−アラニネート(5.60g,30.80mmol)の撹拌溶液に、DIEA(8.29g,64.18mmol)および(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−プロパン酸(12.5g,25.67mmol)を加えた。その溶液を氷浴において0℃に冷却し、次いで、15mLのDMF溶液中のHATU(9.06g,38.50mmol)をゆっくり加えた。その反応物を、0℃において1時間撹拌し、次いで、2時間にわたって撹拌しながらRTに加温した。その反応溶液をDCM(3×50mL)およびNaHCO
3水溶液(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、蒸発させた。最終の化合物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の40%DCM)によって精製することにより、14.7g(94%)のtert−ブチル((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)−D−アラニネートを固体の粉末として得た。C
29H
35BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:614.2;実測値615.3[M+H]
+,t
R=3.914分(方法16)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.83 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 8.36 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.31 (dd, J = 13.6, 5.8 Hz, 1H), 3.20 (dd, J = 13.6, 7.8 Hz, 1H), 1.51 − 1.32 (m, 18H), 1.27 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 172.02, 171.31, 162.28, 162.13, 161.42, 158.55, 142.27, 136.34, 134.66, 130.20, 128.82, 127.92, 123.07, 118.63, 80.90, 54.45, 48.86, 39.59, 39.38, 32.39, 28.04, 17.68.
【化67】
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【0287】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(12mL)中の、(R)−tert−ブチル2−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパンアミド)プロパノエート(0.15g,0.244mmol)および(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(0.061g,0.244mmol)の撹拌溶液を、炭酸水素ナトリウム(sodium hydrogencarbonate)(0.54mLの0.9M水溶液,0.487mmol)で処理し、40℃に加温し、脱気した。PdCl
2dppf(7.13mg,9.75μmol)を投入し、その混合物を脱気し、次いで、3時間加熱還流した。その反応物を、RTに冷やし、水(50mL)に注ぎ込み、EA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって、142mg(78%)の(2R)−tert−ブチル2−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパンアミド)プロパノエートのジアステレオマーの混合物をオフホワイトの固体として得た。C
44H
60N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:741.1;m/zは測定されず、t
R=3.49分(方法11)。
【化68】
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【0288】
一般手順8を用いて調製した:DCM(20mL)中のtert−ブチル(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−7(3.0g,5.8mmol)の撹拌溶液をTFA(10mL)で処理した。その反応混合物を室温において18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、次いで、トルエン(3×20mL)と共蒸発させることにより、残留TFAを除去した。その化合物を真空下で一晩乾燥することにより、13.7g(97%)の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸を粉末として得た。C
21H
18BrN
3O
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:456.30;実測値457.43[M+H]
+,t
R=2.21分(方法16)。
【化69】
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【0289】
一般手順7を用いて調製した:0℃のDMF(20mL)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(6.0g,12.2mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(15.8g,122mmol)を加えた後、tert−ブチルアゼチジン−3−カルボキシレート塩酸塩(2.85g,14.7mmol)を加えた。その混合物に、HATU(14g,36mmol)を30分間隔で3回にわけてゆっくり加えた。その反応物を、0℃において2時間撹拌し、次いで、2時間にわたってRTに加温した。次いで、その反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(25mL)、水(25mL)およびEA(100mL)で希釈した。層を分離し、水性層をEA(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、次いで、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜40%EA/ヘキサン)によって精製することにより、4.6g(60%)のtert−ブチル(S)−1−(2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートを得た。C
29H
31BrN
4O
5に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:595.5;実測値596.6[M+H]
+,t
R=3.59分(方法16)。
【化70】
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【0290】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサンと水との3:1混合物(20mL)中の、tert−ブチル(S)−1−(2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレート(1.5g,2.52mmol)および(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(0.76g,3.02mmol)の撹拌溶液を、炭酸ナトリウム(0.30g,5.0mmol)で処理し、その混合物を5分間脱気した。PdCl
2dppf(0.18g,0.25mmol)を投入し、その混合物を再度2分間脱気し、次いで、70℃において7時間加熱した。その反応混合物をRTに冷やし、次いで、EA(20mL)および水(20mL)で希釈した。層を分離し、水性層(aquoues layer)をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物のカラムクロマトグラフィー(0〜60%EA/ヘキサン)によって、1.56g(85%)のtert−ブチル1−((2S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートのジアステレオマーの混合物をオフホワイトの固体として得た。C
44H
56N
4O
5に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:720.95;実測値721.63[M+H]
+,t
R=7.02分(方法16)。
【化71】
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【0291】
一般手順18を用いて調製した。EA(40mL)中の、tert−ブチル1−((2S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレート(1.0g,1.38mmol)のジアステレオ異性体混合物の撹拌溶液に、Pd/C(0.1g,0.1mmol)を加え、その反応物に水素ガスを3回流した。その反応混合物を水素雰囲気下において36時間撹拌し、その混合物をセライトで濾過し、次いで、濃縮することにより、0.75g(92%)のtert−ブチル1−((2S)−2−アミノ−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレート(INT−64)のジアステレオマーの混合物を灰色の固体として得た。その材料は、さらに精製せずに使用した。C
36H
50N
4O
3に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:586.8 実測値587.4[M+H]
+,t
R=5.82分(方法16)。この材料は、約10%オレフィン還元副産物(bi−product)であるtert−ブチル(S)−1−(2−アミノ−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートを含み、カラムクロマトグラフィーによって分離できなかった。C
36H
52N
4O
3に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:588.82;実測値589.4[M+H]
+,t
R=5.58分(方法16)。
【化72】
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【0292】
一般手順7を用いて調製した:メチルアゼチジン−3−カルボキシレート塩酸塩(3.59g,23.69mmol)で処理され、−5℃に冷却された、DMF(50mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸(3.85g,7.90mmol)の撹拌溶液に、DIEA(8.75mL,47.4mmol)を加えた。透明の溶液が観察されたら、HATU(7.51g,19.74mmol)を少しずつ加え、内部温度を0〜−5℃に維持した。15分後、さらなるHATU(0.75g,1.97mmol)を投入した。さらに30分後、その混合物を水(2mL)でクエンチし、室温に加温した。その混合物を水(約30mL)で希釈し、AcOHで酸性化した。沈殿物を濾過によって回収し、水(3×30mL)、次いで、ACN(2×5mL)で順次洗浄することにより、4.25g(92%)のメチル(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートを得た。C
27H
29BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:584.1;実測値585.0[M+H]
+,t
R=2.55分(方法11)。
【化73】
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【0293】
水(140mL)とAcOH(140mL)との撹拌混合物に、硫酸(53.2mL,993mmol)を加え、その混合物を室温に冷やした。次いで、これをジオキサン(225mL)中の(S)−メチル1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレート(19.39g,33.1mmol)の撹拌溶液に加えた。20時間後、その混合物を氷水(500mL)で希釈し、DCM(2×350mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×500mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(DCM/EA/AcOH)によって、12.96g(69%)の(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71を得た。C
26H
27BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:570.1;実測値571.0[M+H]
+,t
R=2.36分(方法11)。
【化74】
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【0294】
一般手順8を用いて調製した:DCM(150mL)中の(R)−tert−ブチル2−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパンアミド)プロパノエート(4.8g,7.80mmol)の撹拌溶液に、TFA(18mL)を加えた。16時間後、その反応物を、トルエン(100mL)で希釈し、溶媒を蒸発させることにより、4.36g(100%)の((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)−D−アラニンINT−72を得た。C
25H
27BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:558.1;m/zは測定されず、t
R=2.43分(方法11)。
【化75】
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【0295】
一般手順8を用いて調製した:DCM(10mL)中の(2R)−tert−ブチル2−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパンアミド)プロパノエート(136mg,0.184mmol)のジアステレオ異性体混合物の撹拌溶液に、TFA(1.7mL,22mmol)を加えた。16時間後、その反応物を、トルエン(10mL)で希釈し、溶媒を蒸発させた。その混合物をさらにトルエン(2×10mL)と共蒸発させることにより、薄茶色ガラス状物を得た。カラムクロマトグラフィー(EA/AcOH/DCM/イソ−ヘキサン)によって、94mg(75%)の(2R)−2−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパンアミド)プロパン酸(化合物1)のジアステレオマーの混合物をクリーム色固体として得た。C
40H
52N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:684.4;m/zは測定されず、t
R=12.15分(方法10)。キラル解析は、92.8%d.e.を示した。t
R=21.00分(キラル法1)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 12.60 (s, 1H), 8.90 (s, 2H), 8.51 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.31 − 8.20 (m, 2H), 7.67 − 7.65 (m, 1H), 7.51 − 7.44 (m, 2H), 6.91 (dd, J = 3.9, 2.0 Hz, 1H), 6.44 ( br s, 1H), 4.80 (td, J = 9.5, 4.4 Hz, 1H), 4.25 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 3.17 − 2.95 (m, 2H), 2.47 − 2.18 (m, 2H), 1.99 − 1.92 (m, 2H), 1.83 − 1.75 (m, 4H), 1.44 − 0.78 (m, 28H).
【0296】
一般手順10、次いで、8を用いて、(R)−tert−ブチル2−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパンアミド)プロパノエートから化合物2を調製した。
【0297】
一般手順10、次いで、4を用いて、INT−35から化合物3を調製した。
【化76】
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【0298】
一般手順10および8を用いて調製した:ジオキサン(9mL)および水(3mL)中、(4’−ペンチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(200.3mg,0.72mmol)、炭酸ナトリウム十水和物(57.6mg,0.96mmol)、tert−ブチル(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートINT−38(300.0mg,0.48mmol)およびPd(dppf)Cl
2(35.1mg,0.048mmol)の撹拌溶液を窒素によって脱気し、2時間にわたって60℃に加熱した。その反応溶液を減圧下で蒸発させ、次いで、DCM(20mL)で希釈した。その粗材料をNaHCO
3水溶液(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の50%EA)によって精製することにより、302.5mg(80.8%)のtert−ブチル1−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−ペンチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートを中間体として得た。その中間体をDCM(10ml)に溶解し、5.0mLのTFAで処理し、室温において18時間撹拌した。生成物を、CH
3CN(5×10mL)と共蒸発させることにより、268.2mg(77%)の1−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−ペンチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物4)のジアステレオマーの混合物を固体粉末として得た。C
43H
56N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:724.4;実測値725.3[M+H]
+,t
R=12.55分(方法14);
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.90 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 8.70 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 8.1, 4.6 Hz, 2H), 7.69 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 4.76 − 4.54 (m, 3H), 4.43 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 4.37 − 4.23 (m, 1H), 4.17 (dd, J = 18.4, 7.7 Hz, 1H), 4.11 − 3.96 (m, 2H), 3.95 − 3.77 (m, 1H), 3.38 (d, J = 44.3 Hz, 1H), 3.18 − 2.94 (m, 2H), 2.40 (s, 1H), 2.27 (d, J = 18.8 Hz, 1H), 1.97 (d, J = 18.0 Hz, 2H), 1.86 − 1.63 (m, 4H), 1.46 − 1.19 (m, 16H), 1.15 (s, 4H), 0.98 (dd, J = 24.6, 11.9 Hz, 2H), 0.8 − 0.95 (m, J = 7.0 Hz, 4H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.44, 170.43, 162.00, 161.32, 160.81, 153.27, 140.57, 135.44, 135.27, 131.62, 130.53, 129.53, 129.49, 128.47, 127.22, 122.66, 52.60, 50.29, 50.17, 41.77, 39.52, 39.31, 39.10, 38.89, 38.02, 37.25, 34.36, 32.94, 31.88, 31.56, 29.54, 29.32, 29.28, 26.30, 25.97, 25.68, 22.04, 13.86.
【0299】
一般手順10、次いで、8を用いて、INT−54から化合物5および8を調製した。
【化77】
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【0300】
一般手順10および8を用いて調製した:ジオキサン(3mL)および水(1.0mL)中、(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(31.9mg,0.13mmol)、炭酸ナトリウム十水和物(7.8mg,0.13mmol)、tert−ブチル(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)−アゼチジン−3−カルボキシレートINT−38(40.0mg,0.064mmol)およびPd(dppf)Cl
2(46.8mg,0.048mmol)の撹拌溶液。その反応溶液を窒素によって脱気し、2時間にわたって60℃に加熱した。その反応溶媒を減圧下で蒸発させ、次いで、DCM(10mL)で希釈した。その粗材料をNaHCO
3水溶液(2×3mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。1mlのDCM中のその粗材料に、0.1mLのTFAを加え、室温において18時間撹拌した。最終生成物をHPLCによって精製することにより、1.14mg(2.6%)の1−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物6)のジアステレオマーの混合物を固体として得た。C
41H
52N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:696.4;実測値:697.4[M+H]
+,t
R=11.38分(方法14)。キラル解析は、97.2%d.e.を示した。t
R=21.01分(キラル法1);
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.59 (s, 1H), 8.90 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 8.68 (dd, J = 8.2, 2.6 Hz, 0.9H), 8.56 (d, J = 8.0 Hz, 0.1H), 8.26 (dd, J = 8.1, 4.5 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 3.9 Hz, 0.8H), 7.61 (d, J = 3.8 Hz, 0.2H), 7.42 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.91 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 4.64 (dd, J = 11.5, 6.3 Hz, 1H), 4.43 − 4.2 (m, 0.5H), 4.33 − 4.22 (m, 0.5H), 4.23 − 4.09 (m, 1H), 4.09 − 3.95 (m, 1H), 3.96 − 3.79 (m, 1H), 3.47 − 3.37 (m, 1H), 3.07− 3.08 (m, 2H), 2.53− 2.52 (m, 0.5H), 2.32 (dd, J = 45.3, 16.2 Hz, 2.5H), 1.97 (d, J = 18.6 Hz, 2H), 1.86 − 1.65 (m, 4H), 1.43 − 1.20 (m, 13H), 1.21 − 1.07 (m, 4H), 0.99 (dt, J = 24.4, 12.2 Hz, 2H), 0.92 − 0.77 (m, 5H).
13C NMR (101 MHz, DMSO) δ 173.44, 172.90, 170.44, 162.00, 161.31, 160.82, 153.25, 140.56, 135.48, 135.28, 135.25, 131.60, 130.52, 129.53, 129.48, 129.35, 128.47, 127.23, 127.19, 127.14, 122.65, 53.65, 52.61, 50.30, 50.17, 41.78, 38.02, 36.96, 36.31, 36.19, 32.90, 31.88, 31.58, 29.53, 29.31, 29.28, 28.96, 26.31, 25.68, 19.42, 14.20.
【0301】
同様の手順を用いて、1−((2R)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物81)を調製した。キラル解析は、チロシンのキラル中心において97.3%e.e.を示した。t
R=14.84分(キラル法1)。
【化78】
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【0302】
一般手順10および4を用いて調製した。ジオキサン(3mL)および水(1.0mL)中、(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(31.9mg,0.13mmol)、炭酸ナトリウム十水和物(7.8mg,0.13mmol)、メチル(S)−1−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)−ピロリジン−3−カルボキシレートINT−35(38.9mg,0.064mmol)およびPd(dppf)Cl
2(46.8mg,0.048mmol)の撹拌溶液。その反応溶液を窒素によって脱気し、2時間にわたって60℃に加熱した。その反応溶媒を減圧下で蒸発させ、次いで、DCM(5mL)で希釈した。その粗材料をNaHCO
3水溶液(2×1mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。その粗材料を1mlのMeOHおよび0.1mLの1N NaOH水溶液に溶解し、室温において18時間撹拌した。最終生成物をHPLCによって精製することにより、0.52mg(1.1%)の(3S)−1−((2S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−プロパノイル)ピロリジン−3−カルボン酸(化合物7)のジアステレオマーの混合物を固体として得た。C
42H
54N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:710.4;実測値:711.4[M+H]
+,t
R=11.84分(方法14)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 12.47 (s, 1H), 8.90 (s, 2H), 8.70 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.56 − 7.12 (m, 2H), 6.91 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.42 (s, 1H), 5.06 − 4.68 (m, 1H), 3.69 (d, J = 7.6 Hz, 0.5H), 3.63 − 3.50 (m, 1.5H), 3.43 (dd, J = 17.0, 10.2 Hz, 1H), 3.05 (ddd, J = 23.8, 16.8, 8.0 Hz, 4H), 2.42 − 2.17 (m, 2H), 1.97 (dd, J = 28.0, 9.5 Hz, 4H), 1.86 − 1.61 (m, 4H), 1.50 − 1.21 (m, 13H), 1.21 − 1.09 (m, 4H), 1.00 (dt, J = 24.7, 12.2 Hz, 3H), 0.92 − 0.78 (m, 5H).
【0303】
一般手順10、次いで、8を用いて、INT−17から化合物9を調製した。
【0304】
一般手順10、7、次いで、8を用いて、INT−17から化合物10を調製した。
【0305】
一般手順10、次いで、8を用いて、INT−38から化合物11を調製した。
【0306】
一般手順7、次いで、8を用いて、INT−64から化合物13、15、17、19、21〜24、26、27、29、30、32、33、34および35を調製した。
【化79】
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【0307】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(500mL)中の、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸(一般手順7の後に一般手順4を用いてINT−27から作製したもの)(21.3g,37.7mmol)およびラセミの(1RS,1’s,4’RS)−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(11.66g,45.2mmol)の撹拌溶液に、炭酸水素ナトリウムの溶液(105mLの0.9M水溶液,94mmol)を加えた。その混合物を40℃に加温し、脱気した。PdCl
2dppf(1.230g,1.51mmol)を加え、その混合物を1.5時間にわたって95℃において加熱した。その混合物を冷やし、次いで、1M HCl(400mL)で希釈し、EA(2×500mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(THF/AcOH/イソ−ヘキサン/DCM)によって精製し、次いで、ACNから再スラリー化することにより、16.42g(63%)の1−((S)−2−(4−(tert−ブチル)ベンズアミド)−3−(4−(5−((1RS,1’s,4’RS)−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸のジアステレオマーの混合物を得た。C
43H
54N
4O
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:690.4;m/zは測定されず、t
R=3.46分(方法11)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.71 (s, 1H), 8.91 (s, 2H), 8.74 − 8.68 (m, 1H), 8.30 − 8.24 (m, 2H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.49 − 7.41 (m, 4H), 6.43 (s, 1H), 4.74 − 4.65 (m, 1H), 4.45 (app t, J = 8.6 Hz, 0.5H), 4.34 − 4.27 (m, 0.5H), 4.25 − 4.13 (m, 1H), 4.10 − 3.98 (m, 1H), 3.96 − 3.85 (m, 1H), 3.48 − 3.40 (m, 1H), 3.17 − 3.02 (m, 2H), 2.45 − 2.21 (m, 2H), 2.02 − 1.87 (m, 2H), 1.85 − 1.69 (m, 4H), 1.42 − 0.78 (m, 25H).
【化80】
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【0308】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(100mL)およびNaHCO
3(27.0mL,0.9M水溶液,24.29mmol)中の、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−エチルチオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸(4.4g,8.10mmol)(一般手順8を用いてINT−73から)およびラセミの(1RS,1’s,4’RS)−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ボロン酸(2.228g,8.91mmol)の撹拌混合物を40℃に加温し、脱気した。PdCl
2dppf(0.178g,0.24mmol)を投入し、その混合物を加熱還流した。6時間後、その混合物を水(200mL)で希釈し、酢酸(3.41mL,48.6mmol)で酸性化した。1時間撹拌した後、沈殿物(precipiate)を濾過によって回収し、水(2×30mL)、次いで、MeOH(20mL)で洗浄した。残渣をカラムクロマトグラフィー(AcOH/EtOAc/DCM)によって精製し、次いで、MeOH(100mL)から再スラリー化することにより、4.1g(76%)の1−((S)−2−(5−エチルチオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−((1RS,1’s,4’RS)−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸のジアステレオマーの混合物を得た。C
39H
48N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:688.3;m/zは測定されず、t
R=11.44分(方法10)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.70 (s, 1H), 8.91 (app d, J = 1.7 Hz, 2H), 8.73 (app dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 8.40 − 8.20 (m, 2H), 7.70 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 7.43 (app dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 2H), 6.87 (app dd, J = 3.7, 1.2 Hz, 1H), 6.54 − 6.35 (m, 1H), 4.67 − 4.60 (m, 1H), 4.45 (t, J = 8.0 Hz, 0.5H), 4.31 − 4.27 (m, 0.5H), 4.25 − 4.10 (m, 1H), 4.08 − 3.98 (m, 1H), 3.93 − 3.85 (m, 1H), 3.47 − 3.39 (m, 0.5H), 3.33 − 3.27 (m, 0.5H), 3.18 − 2.95 (m, 2H), 2.79 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 2.55 − 2.26 (m, 3H), 2.00 − 1.92 (m, 2H), 1.83 − 1.74 (m, 4H), 1.35 − 1.11 (m, 11H), 1.11 − 0.95 (m, 2H), 0.91 − 0.84 (t, J = 7.3 Hz, 5H).
【0309】
一般手順7、次いで、8を用いて、tert−ブチル(S)−1−(2−アミノ−3−(4−(5−(4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートから化合物12、16、18、20、25および28を調製した。
【0310】
一般手順10を用いて、INT−71から化合物36〜40および77を調製した。
【0311】
一般手順10および18を逐次的に用いて、INT−71から化合物41を調製した。
【0312】
一般手順37を用いて、INT−71から化合物43、45〜47および48を調製した。
【化81】
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【0313】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(110mL)中の、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71(3.14g,5.50mmol)およびラセミの4,4,5,5−テトラメチル−2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.84g,6.05mmol)の撹拌溶液に、NaHCO
3(18.3mLの0.9M水溶液,16.49mmol)を加えた。その混合物を脱気し、PdCl
2(dppf)(0.201g,0.28mmol)で処理し、次いで、4時間加熱還流した。その混合物を冷やし、次いで、1M HCl(100mL)で希釈し、EA(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(AcOH/EA/DCM/イソ−ヘキサン)、次いで、ACN、次いでDCM/イソ−ヘキサンからの再スラリー化によって、2.78g(76%)の1−((S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸のジアステレオマーの混合物を得た。C
39H
48N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:688.3;m/zは測定されず、t
R=11.03分(方法10)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.74 (s, 1H), 8.91 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 8.75 (dd, J = 8.5, 2.9 Hz, 1H), 8.32 − 8.18 (m, 2H), 7.69 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.92 (dd, J = 3.9, 1.6 Hz, 1H), 6.51 − 6.36 (m, 1H), 4.79 − 4.55 (m, 1H), 4.52 − 3.77 (m, 4H), 3.49 − 3.37 (m, 0.5H), 3.34 − 3.31 (m, 0.5H), 3.17 − 2.95 (m, 2H), 2.59 − 2.19 (m, 3H), 2.10 − 1.85 (m, 2H), 1.86 − 1.58 (m, 4H), 1.45 − 1.20 (m, 12H), 1.17 − 0.71 (m, 8H).
【0314】
一般手順10を用いて、INT−72から化合物49〜66および69を調製した。
【0315】
一般手順10および18を連続して用いて、INT−72から化合物67を調製した。
【0316】
一般手順37を用いて、INT−72から化合物70を調製した。
【0317】
一般手順7、次いで、8を用いて、化合物9から化合物71、73、74および75を調製した。
【化82】
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【0318】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(100mL)中の、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71(5.5g,9.62mmol)およびラセミの2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.37g,10.59mmol)の撹拌溶液に、水(100mL)中NaHCO
3(2.021g,24.06mmol)の溶液を加え、その混合物を脱気した。PdCl
2(dppf)(0.352g,0.48mmol)を加え、その混合物を1時間加熱還流した。その混合物を冷やし、次いで、水(200mL)で希釈し、AcOHで酸性化し、EA(2×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(AcOH/EA/DCM/イソ−ヘキサン)によって精製し、次いで、ACNから再スラリー化することにより、5.7g(87%)の1−((S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸のジアステレオマーの混合物を得た。C
40H
50N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:682.4;実測値683.4[M+H]
+,t
R=3.41分(方法11)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.68 (s, 1H), 8.90 (app d, J = 1.8 Hz, 2H), 8.74 (app dd, J = 8.3, 2.9 Hz, 1H), 8.32 − 8.20 (m, 2H), 7.68 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.91 (app dd, J = 3.9, 1.5 Hz, 1H), 6.51 − 6.30 (m, 1H), 4.64 (tt, J = 9.4, 4.5 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 8.0 Hz, 0.5H), 4.29 (dd, J = 8.7, 6.1 Hz, 0.5H), 4.24 − 4.10 (m, 1H), 4.07 − 3.98 (m, 1H), 3.94 − 3.85 (m, 1H), 3.42 (ddd, J = 15.2, 9.2, 6.0 Hz, 0.5H), 3.31 − 3.27 (m, 0.5H), 3.13 − 2.99 (m, 2H), 2.53 − 2.24 (m, 3H), 1.98 − 1.91 (m, 2H), 1.82 − 1.75 (m, 4H), 1.36 − 1.29 (m, 10H), 1.23 − 0.78 (m, 12H).
【0319】
一般手順7、4、次いで、8を用いて、化合物9から化合物72を調製した。
【0320】
一般手順7、次いで、4を用いて、化合物9から化合物78および80を調製した。
【0321】
一般手順13を用いて、化合物9から化合物79を調製した。
【0322】
一般手順8、10、7および8を連続して用いて、(S)−tert−ブチル3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートINT−17から化合物82を調製した。
【化83】
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【0323】
L−セレクチド(selectide)(THF中の7.24mLの1.0M溶液,7.24mmol)の撹拌溶液に、THF(10mL)中の4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(1.15g,4.83mmol)の溶液を加えた。得られた反応混合物を3時間撹拌した。その反応混合物を水(1mL)およびEtOH(4mL)でクエンチした。5分間撹拌した後、2M NaOH(9mL)を加え、その後、30%H
2O
2水溶液(4mL)をゆっくり加えた。5分後、飽和Na
2CO
3水溶液(10mL)を加えた。その混合物をEt
2O(3×10mL)で抽出し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、748mg(65%)の(1s,4s)−4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサン−1−オールを白色固体として得た。
【化84】
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【0324】
0℃のTHF(6mL)中の(1s,4s)−4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノール(748mg,3.11mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(149mgの鉱油中60%分散液,3.73mmol)を加えた。得られた反応混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、ヨードエタン(747μL,9.34mmol)を加え、その混合物を室温において一晩撹拌した。さらなる水素化ナトリウム(75mg,1.89mmol)およびヨードエタン(iodethane)(375μL,4.69mmol)を加え、その混合物を室温において一晩撹拌した。EA(20mL)、水(5mL)および飽和NH
4Cl溶液(10mL)を加え、層を分離した。水性層をEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を1M HCl(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、345mg(39%)の8−((1s,4s)−4−エトキシシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを無色油状物として得た。
【化85】
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【0325】
アセトン(3mL)と水(1.5mL)との混合物中の8−((1s,4s)−4−エトキシシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(345mg,1.29mmol)の撹拌溶液に、TFA(2.4mL,31.2mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温において72時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、トルエンを用いて除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、219mg(74%)の(1’s,4’s)−4’−エトキシ−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを淡黄色油状物として得た。分子式:C
14H
24O
2。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 3.56 − 3.49 (m, 1H), 3.44 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 2.43 − 2.24 (m, 4H), 2.10 − 2.02 (m, 2H), 1.92 − 1.85 (m, 2H), 1.64 − 1.54 (m, 1H), 1.51 − 1.36 (m, 8H), 1.29 − 1.22 (m, 1H), 1.19 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
【0326】
一般手順37を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および(1’s,4’s)−4’−エトキシ−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンから化合物83を調製した。
【化86】
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【0327】
MeOH(10mL)中の4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(1.18g,4.95mmol)の撹拌懸濁液に、0℃において水素化ホウ素ナトリウム(375mg,9.90mmol)を加えた。得られた反応混合物を3時間撹拌し、次いで、水(50mL)でクエンチした。水性層をDCM(50mL)で抽出し、1M HCl(10mL)で酸性化し、次いで、DCM(20mL)で再度抽出した。有機層を合わせ、溶媒を蒸発させた。残渣をトルエン(20mL)に溶解し、60℃に加熱し、次いで、室温までゆっくり冷却した。沈殿物を濾過によって回収し、ヘキサンで洗浄することにより、795mg(67%)の(1r,4r)−4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノールを白色固体として得た。
【化87】
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【0328】
0℃のTHF(12mL)中の(1r,4r)−4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノール(795mg,3.31mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(159mgの鉱油中60%分散液,3.97mmol)を加えた。得られた反応混合物を0℃で10分間撹拌した。次いで、ヨードエタン(794μL,9.92mmol)を加え、その混合物を室温において一晩撹拌した。さらなる水素化ナトリウム(80mgの鉱油中60%分散液,1.99mmol)およびヨードエタン(400μL,4.99mmol)を加えた。その混合物を室温において一晩撹拌した。EA(20mL)、水(5mL)および飽和NH
4Cl溶液(10mL)を加え、層を分離した。水性層をEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を1M HCl(10mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、546mg(58%)の8−((1r,4r)−4−エトキシシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを透明の無色油状物として得た。
【化88】
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【0329】
アセトン(4mL)と水(2mL)との混合物中の8−((1r,4r)−4−エトキシシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(546mg,2.03mmol)の撹拌溶液に、TFA(3mL,38.9mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で72時間撹拌した。その反応混合物を真空中で濃縮し、トルエンと共沸した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、330mg(69%)の(1’r,4’r)−4’−エトキシ−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを無色油状物として得た。分子式:C
14H
24O
2。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 3.52 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.19 − 3.13 (m, 1H), 2.41 − 2.26 (m, 4H), 2.13 − 2.00 (m, 4H), 1.80 − 1.76 (m, 2H), 1.52 − 1.40 (m, 3H), 1.27 − 1.15 (m, 6H), 1.11 − 0.98 (m, 2H).
【0330】
一般手順37を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および(1’r,4’r)−4’−エトキシ−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンから化合物84を調製した。
【化89】
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【0331】
−78℃のTHF(20mL)中のLDA(4.62mLの、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0M溶液,9.23mmol)の撹拌溶液に、THF(15mL)中の4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(2.0g,8.39mmol)をゆっくり加えた。得られた反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、THF(10mL)中のヨードメタン(0.577mL,9.23mmol)の溶液を加えた。その反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、2時間にわたって室温まで温め、飽和NH
4Cl水溶液(40mL)を加えた。その反応混合物をEt
2O(100mL)で抽出し、有機層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、1.30g(58%)の2−メチル−4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノンをオフホワイトの固体として得た。
【化90】
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【0332】
THF(10mL)中のトリフェニル(プロピル)ホスホニウムブロミド(1.17g,3.04mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(341mg,3.04mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温において1時間撹拌し、次いで、THF(5mL)中の2−メチル−4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(590mg,2.34mmol)の溶液を滴下添加した。その反応混合物を室温において16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をEt
2O(50mL)で処理し、1時間撹拌した。その混合物を濾過し、さらなるEt
2Oで洗浄し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、457mg(70%)の(Z)−8−(3−メチル−4−プロピリデンシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを無色油状物として得た。
【化91】
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【0333】
MeOH/THF(1:1,20mL)中の8−(3−メチル−4−プロピリデンシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(760mg,2.73mmol)の撹拌溶液に、10%Pd/C(76mg)を加えた。得られた反応混合物を50℃において水素化した。その混合物を濾過し、溶媒を蒸発させることにより、769mg(99%)の8−(3−メチル−4−プロピルシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを無色油状物として得た。
【化92】
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【0334】
アセトン(5mL)と水(2.5mL)との混合物中の8−(3−メチル−4−プロピルシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(769mg,2.74mmol)の撹拌溶液に、TFA(5mL,64.9mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温において一晩撹拌した。その反応混合物をEA(200mL)およびH
2O(150mL)に加えた。層を分離した。有機層をブライン(150mL)および飽和NaHCO
3水溶液(150mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、580mg(89%)の3’−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを無色油状物として得た。
【化93】
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【0335】
−78℃のTHF(4mL)中のLDA(795μLの、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0M溶液,1.59mmol)の撹拌溶液に、THF(4mL)中の3’−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(289mg,1.22mmol)を加えた。その反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、THF(4mL)中の1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(480mg,1.35mmol)を加えた。その反応混合物を−78℃で30分間、次いで、室温で1時間撹拌した。NaHCO
3の飽和水溶液(20mL)をその反応混合物に加え、水性層をEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、270mg(59%)の3’−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを無色油状物として得た。
【化94】
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【0336】
ジオキサン(8mL)中の3’−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(335mg,0.91mmol)の撹拌溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(231mg,0.91mmol)および酢酸カリウム(268mg,2.73mmol)を加えた。得られた反応混合物を40℃において加熱し、脱気した。PdCl
2(dppf)(13.31mg,0.02mmol)を加えた。その反応混合物を3時間にわたって90℃において加熱した。その反応混合物をEA(20mL)と水(20mL)との間で分配した。水性層をEA(20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、165mg(51%)の4,4,5,5−テトラメチル−2−(3’−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを無色油状物として得た。分子式:C
22H
39BO
2。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 6.44 (s, 1H), 2.20 − 2.00 (m, 2H), 1.97 − 1.85 (m, 1H), 1.83 − 0.95 (m, 27H), 0.93 − 0.65 (8H).
【0337】
一般手順10を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および4,4,5,5−テトラメチル−2−(3’−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランから化合物85を調製した。
【化95】
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【0338】
THF(45mL)中のイソブチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.66g,14.18mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1.591g,14.18mmol)を少しずつ加えた。得られた反応混合物を室温において1時間撹拌し、次いで、4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(2.6g,10.91mmol)を少しずつ加えた。その反応混合物をrtにおいて72時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をEt
2O(60mL)で処理し、1時間撹拌した。その混合物を濾過し、さらなるEt
2Oで洗浄し、濾液を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、1.63g(51%)の8−(4−(2−メチルプロピリデン)シクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを無色油状物として得た。
【化96】
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【0339】
IPA(14mL)中の8−(4−(2−メチルプロピリデン)シクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(1.97g,6.37mmol)の撹拌溶液に、フェニルシラン(0.786mL,6.37mmol)およびtert−ブチルヒドロペルオキシド(1.74mLの、デカン中の5〜6M溶液,9.55mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を脱気し、次いで、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)マンガン(III)(0.385g,0.65mmol)を加え、その混合物を30秒間だけ脱気した。その反応混合物を室温において2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、680mg(38%)の8−(4−イソ−ブチルシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを白色固体として得た。
【化97】
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【0340】
アセトン(4mL)と水(2mL)との混合物中の8−(4−イソ−ブチルシクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(630mg,2.25mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL,38.9mmol)を加えた。その反応混合物を室温において一晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。その反応混合物をEA(200mL)およびH
2O(150mL)に加え、層を分離した。有機層をブライン(150mL)および飽和NaHCO
3水溶液(150mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、399mg(74%)の4’−イソ−ブチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを白色固体として得た。
【化98】
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【0341】
−78℃のTHF(3mL)中のLDA(495μLの、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0Mの溶液,0.99mmol)の撹拌溶液に、THF(3mL)中の4’−イソ−ブチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(180mg,0.76mmol)の溶液を加えた。その反応混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで、THF(3mL)中のN−(5−クロロピリジン−2−イル)−1,1,1−トリフルオロ−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(359mg,0.91mmol)の溶液を加えた。その反応混合物を−78℃で30分間、次いで、室温において撹拌した。NaHCO
3の飽和溶液(20mL)をその反応混合物に加え、水性層をEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、163mg(58%)の4’−イソ−ブチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを無色油状物として得た。
【化99】
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【0342】
ジオキサン(4mL)中の4’−イソブチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(155mg,0.42mmol)の撹拌溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(112mg,0.44mmol)および酢酸カリウム(124mg,1.26mmol)を加えた。得られた反応混合物を40℃に加熱し、脱気した。PdCl
2(dppf)(6.16mg,8.41μmol)を加え、その混合物を再度脱気し、次いで、3時間にわたって90℃に加熱した。その反応混合物をEA(20mL)と水(20mL)との間で分配した。水性層をもう一度EA(20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、78mg(51%)の2−(4’−イソ−ブチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを無色油状物として得た。分子式:C
22H
39BO
2。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 6.44 (s, 1H), 2.16 − 2.04 (m, 2H), 1.98 − 1.86 (m, 1H), 1.79 − 0.90 (m, 27H), 0.88 − 0.80 (m, 8H).
【0343】
一般手順10を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および2−(4’−イソ−ブチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランから化合物86を調製した。
【化100】
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【0344】
−78℃のTHF(20mL)中のLDA(5.67mLの、THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0M溶液,11.33mmol)の撹拌溶液に、THF(15mL)中のtrans−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(2.1g,9.44mmol)をゆっくり加えた。その反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、THF(10mL)中のヨードメタン(0.709mL,11.33mmol)の溶液を加えた。その反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、2時間にわたって室温に加温し、飽和NH
4Cl水溶液(40mL)を加えた。その反応混合物をEt
2O(100mL)で希釈し、有機層を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。次いで、有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、1.50g(67%)の(1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを淡黄色油状物として得た。分子式:C
16H
28O。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 2.47 − 2.35 (m, 1H), 2.25 (app t, J = 6.7Hz, 1H), 2.20 − 2.06 (m, 1H), 2.04 − 1.9 (m, 1H), 1.97 − 1.60 (m, 6H), 1.55 − 1.46 (m, 1H), 1.40 − 1.23 (m, 3H), 1.19 − 0.80 (m, 14H).
【0345】
一般手順37を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および(1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンから化合物87を調製した。
【化101】
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【0346】
THF(16mL)中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(3.74g,10.91mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1.224g,10.91mmol)を少しずつ加えた。その溶液を室温において50分間撹拌し、次いで、THF(16mL)中の4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(2g,8.39mmol)の溶液をゆっくり加えた。その反応混合物を3.5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣をEt
2O(44mL)で処理し、1時間撹拌した。その混合物を濾過し、Et
2O(2×50mL)で洗浄し、濾液を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、1.8g(76%)の8−(4−(メトキシメチレン)シクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを無色油状物として得た。
【化102】
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【0347】
EtOH(20mL)中の8−(4−(メトキシメチレン)シクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(1.8g,6.76mmol)の撹拌溶液に、5%パラジウム活性炭素(Johnson and Matthey paste Type 58,0.132g,1.24mmol)を加えた。その反応物を、3barの水素圧力下、室温において16時間撹拌したままにしておいた。その混合物をセライトで濾過し、EtOH(150mL)ですすいだ。溶媒を蒸発させることにより、1.8g(99%)の8−((1r,4r)−4−(メトキシメチル)シクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを無色油状物として得た。
【化103】
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【0348】
アセトン(10mL)と水(5mL)との混合物中の8−(4−(メトキシメチル)シクロヘキシル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(1.8g,6.71mmol)の撹拌溶液に、TFA(7.23mL,94mmol)を加えた。その反応混合物を室温において2時間撹拌した。溶媒を蒸発させることにより、1.65g(97%)の4’−(メトキシメチル)−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを無色油状物として得た。
【化104】
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【0349】
THF(10mL)中のジイソプロピルアミン(1.09mL,7.77mmol)の溶液に、−20℃においてn−BuLi(3.11mL,7.77mmol)を加えた。その混合物を−78℃に冷却した。THF(10mL)中の4’−(メトキシメチル)−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(1.65g,6.47mmol)の溶液をゆっくり加えた後、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(2.43g,6.80mmol)を加えた。得られた混合物を−78℃で1.75時間撹拌し、次いで、室温において16時間撹拌した。NaHCO
3の飽和溶液(20mL)をその反応混合物に加え、水性層をEA(2×30mL)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させることにより、2.31g(100%)の4’−(メトキシメチル)−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを橙色油状物として得た。
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
DMSO(10mL)中の4’−(メトキシメチル)−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(4.52g,6.47mmol)の撹拌溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.642g,6.47mmol)および酢酸カリウム(1.904g,19.40mmol)を加えた。得られた反応混合物を40℃に加温し、脱気した。PdCl
2dppf(0.095g,0.13mmol)を投入し、その混合物をさらに脱気した。その反応混合物を8時間にわたって100℃に加熱し、次いで、室温に一晩おいた。その混合物をEt
2O(4×50mL)で抽出した。合わせた有機相を水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、蒸発させることにより、1.70g(78%)の2−(4’−(メトキシメチル)−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを橙色油状物として得た。分子式:C
20H
35BO
3。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 6.56 (s, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.16 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 2.25 − 2.0 (m, 3H), 1.85 − 0.81 (m, 26H)
【0351】
一般手順10を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および2−(4’−(メトキシメチル)−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランから化合物88を調製した。
【化106】
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【0352】
ACN(20mL)中のラセミの(1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(500mg,2.12mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(884μL,6.35mmol)、クロロトリメチルシラン(403μL,3.17mmol)およびヨウ化ナトリウム(476mg,3.17mmol)を加えた。その反応混合物を室温において16時間撹拌した。NaHCO
3の飽和溶液(50mL)をその反応混合物に加え、水性層をイソ−ヘキサン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させることにより、538mg(74%)のラセミのトリメチル(((1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)オキシ)シランを黄色油状物として得た。
【化107】
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【0353】
0℃のTHF(6mL)中のラセミのトリメチル(((1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)オキシ)シラン(484mg,1.41mmol)の撹拌溶液に、メチルリチウム(1147μLの、Et
2O中の1.6M溶液,1.84mmol)を加えた。30分後、TMEDA(1065μL,7.06mmol)を加えた後、THF(3mL)中の1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(656mg,1.84mmol)の溶液を加えた。その反応物を、0℃で1時間撹拌し、次いで、室温に加温した。その反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(30mL)でクエンチし、水性層をEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、224mg(43%)のラセミの(1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを無色油状物として得た。
【化108】
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【0354】
ジオキサン(5mL)中のラセミの(1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(260mg,0.71mmol)の撹拌溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(179mg,0.71mmol)および酢酸カリウム(208mg,2.12mmol)を加えた。得られた反応混合物を40℃に加熱し、脱気した。PdCl
2(dppf)(10.33mg,0.014mmol)を加え、その混合物を再度脱気し、次いで、3時間にわたって90℃に加熱した。その反応混合物をEA(20mL)と水(20mL)との間で分配した。水性層をもう一度EA(20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、146mg(57%)のラセミの4,4,5,5−テトラメチル−2−((1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを白色固体として得た。分子式:C
22H
39BO
2。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 2.28 − 2.19 (m, 1H), 2.05 − 1.95 (m, 2H), 1.90 (s, 3H), 1.83 − 1.68 (m, 6H), 1.35 − 1.21 (m, 14H), 1.16 − 0.82 (m, 13H).
【0355】
一般手順10を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および4,4,5,5−テトラメチル−2−((1RS,1’s,4’RS)−3−メチル−4’−プロピル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランから化合物89を調製した。
【化109】
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【0356】
約60℃のTHF(15mL)中のマグネシウム(1.847g,76mmol)の撹拌懸濁液に、ヨウ素(約20mg)を加えた。30分後、THF(45mL)中の1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼン(10g,38.0mmol)の溶液をゆっくり加え(約2時間の添加)、ボーダーライン還流(borderline reflux)を維持した。その混合物を約60℃でさらに2時間撹拌し、次いで、室温に冷やし、次いでさらに−10℃に冷却し、ここで、THF(15mL)中の4,4−ジメチルシクロヘキサノン(8.5mL,34.5mmol)の溶液を加えて、内部温度を−5℃〜−10℃で維持した。さらに1時間後、その混合物をNH
4Cl(100mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、蒸発させることにより、10.7g(100%)の1−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサノールを黄色油状物として得た。C
21H
26O
2に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:310.2;実測値293.2[M+H−H
2O]
+,t
R=2.90分(方法11)。
【化110】
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【0357】
MeOH(135mL)中の1−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサノール(10.7g,34.5mmol)の撹拌溶液に、濃HCl(15mL)を加えた。得られた反応混合物を1時間にわたって50℃に加熱した。その反応混合物を冷やし、生成物を濾過によって回収し、MeOHで洗浄することにより、4.32g(39%)の4’−(ベンジルオキシ)−4,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,1’−ビフェニルを黄色固体として得た。LCMS−ESI(m/z)イオン化なし,t
R=3.26分(方法11)。
【化111】
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【0358】
キシレン(55mL)中の4’−(ベンジルオキシ)−4,4−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,1’−ビフェニル(4.32g,14.77mmol)の撹拌溶液に、5%パラジウム/アルミナ(palladium on alumina)(粉末タイプ325;1g)を加えた。得られた反応混合物を窒素および水素ガスでパージし、次いで、水素(5bar)下、100℃で一晩撹拌した。その反応混合物をガラスマイクロファイバーフィルターで濾過し、EtOHで洗浄した。溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、1.55g(50%)の4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを無色油状物として得た。
【化112】
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【0359】
THF(35mL)中のジイソプロピルアミン(1.251mL,8.93mmol)の撹拌溶液に、−20℃においてn−BuLi(3.57mL,8.93mmol)を加えた。その混合物を−78℃に冷却した。THF(35mL)中の4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(1.55g,7.44mmol)をゆっくり加えた後、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(2.79g,7.81mmol)を加えた。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いで、室温において16時間撹拌した。NaHCO
3の飽和溶液(80mL)をその反応混合物に加え、水性層をEA(2×120mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、807mg(32%)の4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを無色油状物として得た。
【化113】
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【0360】
ジオキサン(15mL)中の4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(807mg,2.37mmol)の撹拌溶液に、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(602mg,2.37mmol)および酢酸カリウム(698mg,7.11mmol)を加えた。得られた反応(reactin)混合物を40℃に加熱し、脱気した。PdCl
2(dppf)(34.7mg,0.047mmol)を加え、その混合物を再度脱気し、次いで、4時間にわたって90℃に加熱した。その反応混合物をEA(20mL)と水(20mL)との間で分配した。水性層をEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、450mg(57%)の2−(4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを黄色油状物として得て、それは静置すると結晶化した。分子式:C
20H
35BO
2。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 6.57 (s, 1H), 2.28 − 1.98 (m, 3H), 1.89 − 1.73 (m, 2H), 1.59 − 1.45 (m, 3H), 1.41 − 1.30 (m, 3H), 1.28 − 0.95 (m, 17H), 0.88 (s, 3H), 0.85 (s, 3H).
【0361】
一般手順10を用いて、(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボン酸INT−71および2−(4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランから化合物90を調製した。
【化114】
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【0362】
一般手順8を用いて調製した:DCM(10mL)中のtert−ブチル(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−エチルチオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエート(0.8g,1.5mmol)の撹拌溶液をTFA(4mL)で処理した。その反応混合物を室温において16時間撹拌して、完了させた。溶媒を蒸発させ、次いで、トルエン(3×20mL)と共蒸発させることにより、微量のTFAを除去した。残渣をアセトニトリル(10mL)に懸濁し、形成した固体を濾過した。その化合物を真空下で一晩乾燥することにより、0.46g(68%)の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−エチルチオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸を半分白色の(half−white)粉末として得た。C
20H
18BrN
3O
3Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:460.3;実測値462.3[M+2]
+,t
R=2.76分(方法18)。
【化115】
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【0363】
一般手順7を用いて調製した:0℃のDMF(5mL)中の(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−エチルチオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸(0.43g,0.93mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(0.6g,4.6mmol)を加えた後、tert−ブチルアゼチジン−3−カルボキシレート塩酸塩(0.22g,1.1mmol)を加えた。その混合物に、HATU(0.88g,2.33mmol)を加えた。その反応物を、0℃で2時間撹拌し、次いで、16時間にわたってRTに加温した。次いで、その反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5mL)、水(5mL)およびEA(10mL)で希釈した。層を分離し、水性層をEA(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を1N塩酸、水、ブラインで洗浄し、次いで、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(0〜40%EA/ヘキサン)によって精製することにより、0.43g(76%)のtert−ブチル(S)−1−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−エチルチオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートINT−73を得た。C
28H
31BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:599.5;実測値601.3[M+2]
+,t
R=4.22分(方法25)。
【化116】
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【0364】
0℃のTHF(350mL)中のジイソプロピルアミン(17.3mL,124mmol)の撹拌溶液に、ブチルリチウム(41.9mLの、ヘキサン中の2.7M溶液,113mmol)を加えた。30分後、その混合物を−78℃に冷却し、THF(100mL)中の、(1’r,4’r)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(20g,103mmol)の溶液を1時間にわたって加えて処理した。30分後、THF(180mL)中の1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(44.1g,124mmol)の溶液を1時間にわたって加えた。得られた混合物をRTにゆっくり加温した。その反応混合物を氷/NaHCO
3(200/250mL)で慎重にクエンチし、EA(2×300mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって、30.7g(91%)のラセミの(1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを得た。
【化117】
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【0365】
40℃のジオキサン(400mL)中の、ラセミの(1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(30.7g,94mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(26.3g,103mmol)の撹拌溶液に、酢酸カリウム(27.7g,282mmol)を加え、その混合物を脱気した。PdCl
2(dppf)(1.377g,1.881mmol)を加え、4時間にわたって100℃に加熱した。その混合物を冷やし、次いで、水(500mL)でクエンチし、EA(3×700mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって、12.1g(42%)のラセミの4,4,5,5−テトラメチル−2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを得た。分子式:C
19H
33BO
2。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 6.60 − 6.57 (m, 1H), 2.36 − 1.96 (m, 3H), 1.95 − 1.67 (m, 6H), 1.40 − 0.78 (m, 23H).
【0366】
ラセミの4,4,5,5−テトラメチル−2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランとともに一般手順10を用いた後、一般手順8を用いて、INT−73から化合物91を調製した。
【0367】
2−(4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランとともに一般手順10を用い、次いで、一般手順8を用いて、INT−73から化合物92を調製した。
【化118】
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【0368】
EtOH(1700mL)中の、(1’r,4’r)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(100g,470mmol)と4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(90g,470mmol)との撹拌混合物を100℃において3時間加熱した。その反応混合物を室温まで冷やした。沈殿物を濾過によって回収し、冷EtOH(100mL)で洗浄し、50℃の真空オーブン内で乾燥することにより、170g(94%)のラセミの(Z)−N’−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−イリデン)−4−メチルベンゼンスルホノヒドラジドを白色固体として得た。
【化119】
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【0369】
イソヘキサン(400mL)中の、ラセミの(Z)−N’−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−イリデン)−4−メチルベンゼンスルホノヒドラジド(47g,125mmol)とN1,N1,N2,N2−テトラメチルエタン−1,2−ジアミン(381mL,2496mmol)との撹拌混合物を−78℃に冷却し、次いで、15分後にn−BuLi(200mLの2.5M溶液,499mmol)で処理した。20分後、冷却浴を除去した。さらに2時間撹拌した後、その混合物を−78℃に冷却し、2−イソプロポキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(105mL,499mmol)をゆっくり加えた。その反応混合物を−78℃で撹拌し、次いで、一晩放置して室温まで温めた。その反応混合物をNH
4Cl(400mL)でクエンチした。その反応混合物を水(2.5L)とEt
2O(1.5L)との間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をMeOH(200mL)で処理し、氷水浴を用いて冷却した。形成した固体を濾過によって回収することにより、23.78g(59%)のラセミの2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランをオフホワイトの固体として得た。分子式:C
20H
35BO
2。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 6.43 (s, 1H), 2.17 − 2.04 (m, 2H), 1.98 − 1.86 (m, 1H), 1.84 − 1.65 (m, 6H), 1.31 − 0.77 (m, 25H).
【0370】
ラセミの2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランとともに一般手順10を用いた後、一般手順8を用いて、INT−73から化合物93を調製した。
【化120】
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【0371】
一般手順10を用いて調製した:3:1ジオキサン:H
2O(14mL)中の、tert−ブチル(S)−1−(2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレート(1.1g,1.9mmol)およびラセミの2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.7g,2.2mmol)の撹拌溶液に、炭酸ナトリウム十水和物(1.1g,3.7mmol)を加えた。その混合物を、窒素バブリングを用いて脱気し、次いで、PdCl
2(dppf)(0.14g,0.2mmol)を加え、その混合物を70℃において加熱した。3時間後、その反応混合物をDCMで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、カラムクロマトグラフィー(EA/hex)によって精製することにより、1.3g(99%)のtert−ブチル1−((S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートのジアステレオマーの混合物を得た。C
43H
54N
4O
5に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:706.9;実測値707.4[M+H]
+,t
R=5.3分(方法25)。
【化121】
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【0372】
一般手順18を用いて調製した。EA(6mL)中のtert−ブチル1−((S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートのジアステレオマーの混合物(100mg,0.14mmol)の撹拌溶液に、Pd/C(10mg,0.01mmol)を加え、その反応物に水素ガスを3回流した。その反応混合物を水素雰囲気下において36時間撹拌し、次いで、濃縮し、MeOHに溶解し、セライトで濾過し、再度濃縮することにより、76mg(95%)のtert−ブチル1−((S)−2−アミノ−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)アゼチジン−3−カルボキシレートINT−74のジアステレオマーの混合物を得た。C
35H
48N
4O
3に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:572.8 実測値573.4[M+H]+,t
R=5.02分(方法25)。
【0373】
化合物94〜104を、それぞれのカルボン酸とともに一般手順7を用いた後、一般手順8を用いて、INT−74から調製した。
【0374】
化合物105〜108を、それぞれのアミンとともに一般手順7を用いた後、一般手順8を用いて、化合物119から調製した。
【化122】
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【0375】
一般手順8を用いて調製した:DCM(210mL)中の(S)−tert−ブチル2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−7(12g,23.42mmol)の撹拌溶液に、TFA(150mL)を加えた。3時間後、その混合物をDCM(100mL)で希釈し、氷水(500mL)に注ぎ込んだ。有機相を分離し、水(2×100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させることにより、10.7g(100%)の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(12.16g,23.45mmol,100%収率)を得た。C
21H
18BrN
3O
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:455.1;実測値456.1[M+H]
+,t
R=6.08分(方法10)。
【化123】
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【0376】
一般手順7を用いて調製した:DCM(250mL)中の(S)−2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸(12.16g,23.45mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホンアミド(22.31g,235mmol)、DMAP(5.73g,46.9mmol)およびDIEA(20.48mL,117mmol)を加えた後、EDC(6.29g,32.8mmol)を加えた。その反応混合物を室温において3日間撹拌し、次いで、氷水(200mL)中にクエンチし、1M HCl(250mL)で酸性化し、DCM(400mL)で抽出した。有機層を0.1M HCl(3×200mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させることにより、10.5g(84%)の(S)−ベンジル(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートを得た。C
22H
21BrN
4O
5Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:532.0;実測値533.0[M+H]
+,t
R=2.34分(方法11)。
【化124】
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【0377】
撹拌している臭化水素(107mLの、AcOH中の33%溶液,591mmol)に、(S)−ベンジル(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(10.5g,19.70mmol)を加えた。2時間後、ジエチルエーテル(100mL)を加え、沈殿物を濾過によって回収し、イソ−ヘキサン(4×50mL)で洗浄することにより、9.5g(100%)の(S)−2−アミノ−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−N−(メチルスルホニル)プロパンアミドをHBr塩として得た。C
14H
15BrN
4O
3Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:398.0;実測値399.1[M+H]
+,t
R=1.21分(方法11)。
【化125】
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【0378】
一般手順7を用いて調製した:DMF(95mL)中の、5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボン酸(4.56g,23.53mmol)およびDIEA(21.72mL,118mmol)の撹拌溶液に、HATU(8.95g,23.53mmol)を少しずつ加えた。30分後、その黄色溶液を、DMF(190mL)中の(S)−2−アミノ−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−N−(メチルスルホニル)プロパンアミド,HBr(9.5g,19.61mmol)の撹拌溶液に加えた。1.5時間後、氷水(190mL)を加えた。10分後、酢酸(8.97mL,157mmol)を加えた。さらに10分後、さらなる水を加えた(300mL)。その混合物を室温において15分間撹拌した。沈殿物を濾過によって回収し、水(2×100mL)、イソ−ヘキサン(2×100mL)、水(2×100mL)およびイソ−ヘキサン(2×100mL)で順次洗浄することにより、11.1g(100%)の(S)−N−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)−5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミドを得た。C
23H
25BrN
4O
4S
2に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:564.1;実測値565.1[M+H]
+,t
R=2.58分(方法11)。
【化126】
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【0379】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(200mL)中の、(S)−N−(3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)1−オキソプロパン−2−イル)−5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド(5.25g,9.28mmol)およびラセミの2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.55g,11.14mmol)の撹拌溶液に、炭酸水素ナトリウム(25.8mLの0.9M水溶液,23.21mmol)を加えた。その混合物を40℃に加温し、脱気し、次いで、PdCl
2dppf(0.303g,0.371mmol)で処理し、次いで、6時間加熱還流した。その混合物を冷やし、次いで、1M HCl(200mL)に注ぎ込み、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(200mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(AcOH/EA/DCM/イソ−ヘキサン)によって精製し、次いで、ACNから再スラリー化した。残渣を逆相カラムクロマトグラフィー(RP Flash C18,ACN/水/ギ酸)によってさらに精製することにより、4.25g(68%)の5−(tert−ブチル)−N−((S)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)−1−(メチルスルホンアミド)−1−オキソプロパン−2−イル)チオフェン−2−カルボキサミドのジアステレオマーの混合物を得た。C
37H
48N
4O
4S
2に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:676.3;実測値677.3[M+H]
+,t
R=3.39分(方法11)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.18 (s, 1H), 8.91 (s, 2H), 8.70 − 8.68 (m, 1H), 8.45 − 8.19 (m, 2H), 7.67 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.93 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.49 − 6.34 (m, 1H), 4.75 − 4.69 (m, 1H), 3.24 − 3.17 (m, 4H), 3.06 (dd, J = 13.6, 10.8 Hz, 1H), 2.49 − 2.19 (m, 3H), 2.00 − 1.92 (m, 2H), 1.87 − 1.70 (m, 4H), 1.38−1.29 (m, 11H), 1.23 − 0.95 (m, 6H), 0.91 − 0.82 (m, 5H).
【化127】
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【0380】
酢酸(300mL)および水(300mL)中の、硫酸(119mL,2228mmol)の溶液を調製し、室温まで冷やした。これをジオキサン(500mL)中のメチル1−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)ピロリジン−3−カルボキシレートINT−35(44.5g,74.3mmol)の撹拌溶液に加えた。16時間後、その混合物を氷水(1L)に注ぎ込み、DCM(2×1L)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×1L)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(AcOH/EA/DCM/イソ−ヘキサン)によって、純粋な(clean)生成物および混合画分を得た。これらの混合画分をカラムクロマトグラフィー(AcOH/EA/DCM/イソ−ヘキサン)によってさらに精製し、純粋な生成物を合わせ、ACNから再スラリー化することにより、26.3g(60%)の(S)−1−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)ピロリジン−3−カルボン酸を得た。C
27H
29BrN
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:584.1;実測値585.1[M+H]
+,t
R=2.48分(方法11)。
【化128】
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【0381】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(150mL)中の、(S)−1−((S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノイル)ピロリジン−3−カルボン酸(5.7g,9.74mmol)およびラセミの2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.41g,10.71mmol)の撹拌溶液に、NaHCO
3(32.5mLの0.9M水溶液,29.2mmol)を加え、その混合物を脱気した。PdCl
2(dppf)(0.356g,0.487mmol)を加え、その混合物を加熱還流した。3時間後、その混合物を冷やし、次いで、氷水(75mL)と1M HCl(125mL)との混合物に注ぎ込んだ。沈殿物を濾過によって回収し、水(50mL)で洗浄した。その固体をACN(150mL)から再スラリー化し、次いで、カラムクロマトグラフィー(AcOH/THF/DCM/イソ−ヘキサン)によって精製した。生成物を、再度、ACN(200mL)から再スラリー化することにより、4.74g(70%)の(S)−1−((S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−エチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノイル)ピロリジン−3−カルボン酸のジアステレオマーの混合物を得た。C
41H
52N
4O
4Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:696.4;m/zは測定されず、t
R=11.05分(方法10)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.53 (s, 1H), 8.91 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 8.78 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.5, 2.3 Hz, 2H), 6.92 (dd, J = 3.9, 0.9 Hz, 1H), 6.51 − 6.37 (m, 1H), 5.00 − 4.73 (m, 1H), 3.88 − 3.83 (m, 0.5H), 3.72 − 3.66 (m, 0.5H), 3.62 − 3.36 (m, 2H), 3.17 − 2.87 (m, 3H), 2.49 − 2.19 (m, 3H), 2.13 − 1.69 (m, 8H), 1.36 − 1.32 (m, 11H), 1.23 − 0.67 (m, 12H).
【0382】
化合物111〜114および116を、それぞれのアミンを用いる一般手順7の後、一般手順8を用いて、化合物123から調製した。
【0383】
一般手順7を用いて、化合物123から化合物115を調製した。
【化129】
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【0384】
水(1L)中の炭酸水素ナトリウム(37.4g,445mmol)の撹拌溶液に、(S)−tert−ブチル2−アミノ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(96g,405mmol)およびアセトン(850mL)を加えた。次いで、アセトン(220mL)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(97g,445mmol)の溶液を2時間にわたってゆっくり加えた。さらに16時間後、その混合物を水(1.7L)で処理し、次いで、水(300mL)中のAcOH(30mL)の溶液をゆっくり加えて処理した。その混合物をEA(1L)で抽出し、有機相をNa
2SO
4で乾燥し、部分的に濃縮した。残渣を、イソ−ヘキサン(1L)を用いて再スラリー化した。沈殿物を濾過によって回収し、イソ−ヘキサン(100mL)で洗浄することにより、128.4g(94%)のtert−ブチル(tert−ブトキシカルボニル)−L−チロシネートを得た。C
18H
27NO
5に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:337.2;実測値360.2[M+Na]
+,t
R=5.93分(方法10)。
【化130】
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【0385】
DCM(1.5L)中のtert−ブチル(tert−ブトキシカルボニル)−L−チロシネート(145g,429mmol)の撹拌溶液に、DIEA(95mL,514mmol)、次いで、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(7.66g,21.5mmol)を加えた。16時間後、さらなる1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(7.66g,21.5mmol)を加えた。さらに3時間後、さらなる1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(153.11g,429mmol)を加えた。さらに20時間後、その混合物を、水(1.5L)中のクエン酸一水和物(105g,500mmol)の溶液、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1L)で順次洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させることにより、tert−ブチル(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエート(フェニルトリフルイミド(phenyltriflimide)で重量超過)を得て、次の工程に粗製のまま(crude)使用した。C
19H
26F
3NO
7Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:469.1;実測値492.2[M+Na]
+,t
R=2.87分(方法11)。
【化131】
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【0386】
DMSO(750mL)中の、tert−ブチル(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)フェニル)プロパノエート(前の工程由来の粗製品(crude),推定429mmol)、酢酸カリウム(126g,1287mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(109g,429mmol)の撹拌混合物を40℃に加温し、脱気した。PdCl
2dppf(6.28g,8.58mmol)を投入し、その混合物を再度脱気し、次いで、100℃に加熱した。2.5時間後、その混合物を冷やし、次いで、Et
2O(3×750mL)で抽出した。合わせた有機相を水(2×600mL、次いで、1×1L)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させることにより、188.9g(98%)のtert−ブチル(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエートを茶色固体として得て、次の工程のためにそのまま使用した。C
24H
38BNO
6に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:447.3;実測値470.3[M+Na]
+,t
R=2.99分(方法11)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.63 − 7.55 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.01 (ddd, J = 9.7, 8.1, 5.5 Hz, 1H), 3.05 − 2.78 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 1.34 (s, 9H),1.29 (s, 12H).
【化132】
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【0387】
水(0.9L)中の炭酸ナトリウム十水和物(242g,844mmol)の撹拌溶液を、ジオキサン(1.8L)中の、(S)−tert−ブチル2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパノエート(188.9g,422mmol)および5−ブロモ−2−ヨードピリミジン(120g,422mmol)で処理し、得られた混合物を40℃に加温し、N
2によるバブリングによって脱気した。PdCl
2dppf(6.18g,8.44mmol)を投入し、その混合物を6時間にわたって穏やかに加熱還流した。その混合物を40℃まで冷やし、次いで、水(1.8L)で処理し、20℃に冷却した。沈殿物を濾過によって回収した。反応容器をアセトン(250mL)で洗い流し、この溶液を水(300mL)で処理することにより、第2の産物の沈殿物を得て、これをバルク材料と合わせた。沈殿した固体を水(2×500mL)およびイソ−ヘキサン(2×500mL)で順次洗浄した。次いで、これをEtOH(550mL)でスラリー化し、30分間加熱還流した。その懸濁液を20℃に冷却し、沈殿物を濾過によって回収し、EtOH(200mL)で洗浄することにより、146.8g(73%)のtert−ブチル(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートをベージュ色の微粉として得た。C
22H
28BrN
3O
4に対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:477.1;実測値500.1[M+Na]
+,t
R=2.18分(方法6)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.00 (s, 2H), 8.25 − 8.12 (m, 2H), 7.34 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H) 4.05−3.94 (m, 1H), 3.06 − 2.73 (m, 2H), 1.28 (m, 18H).
【化133】
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【0388】
DCM(500mL)中の(S)−tert−ブチル3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(146.77g,307mmol)の撹拌溶液に、塩化水素(614mLの、IPA中の5〜6N溶液,約3.1mol)を加えた。1時間後、生成物を濾過によって回収し、IPA(100mL)、次いで、エーテル(2×100mL)で洗浄することにより、122.3g(96%)のtert−ブチル(S)−2−アミノ−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエート(塩酸塩)を得た。C
17H
20BrN
3O
2*HClに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:377.1;実測値378.1[M+H]
+,t
R=2.99分(方法10)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.09 (s, 2H), 8.61 (br s, 3H), 8.39 − 8.25 (m, 2H), 7.57 − 7.37 (m, 2H), 4.21 (br s, 1H), 3.42 − 3.19 (m, 1H), 3.09 (dd, J = 14.0, 8.4 Hz, 1H), 1.31 (s, 9H).
【0389】
生成物を、CHCl
3/MeOHに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄することにより、遊離塩基を得た。
【0390】
一般手順7、8、7、4および10を逐次的に用いて、(S)−tert−ブチル2−アミノ−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)プロパノエートINT−79から化合物117および118を調製した。
【0391】
一般手順10、次いで、8を用いて、INT−17から化合物119を調製した。
【化134】
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【0392】
ジエチレングリコール(15mL)中の4−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)シクロヘキサノン(1g,4.20mmol)の撹拌溶液に、ヒドラジン(3.92mL,62.9mmol)および水酸化カリウム(2.354g,42.0mmol)を加えた。その反応混合物を16時間にわたって160℃まで加熱し、次いで、1時間にわたって210℃まで加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、NH
4Clの溶液(120mL)でクエンチした。水性層をEA(3×80mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、728mg(77%)の8−シクロヘキシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを白色固体として得た。
【化135】
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【0393】
アセトン(4mL)と水(2mL)との混合物中の8−シクロヘキシル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(724mg,3.23mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL,38.9mmol)を加えた。その反応混合物を室温において4時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、582mg(100%)の[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オンを無色油状物として得た。
【化136】
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【0394】
−78℃のTHF(10mL)中の[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−4−オン(622mg,3.45mmol)の撹拌溶液に、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1233mg,3.45mmol)およびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(3.8mLの、THF中の1M溶液,3.80mmol)を加えた。その溶液を−78℃で2時間撹拌し、次いで、室温において72時間撹拌した。NaHCO
3の飽和溶液(20mL)をその反応混合物に加え、水性層をEA(3×30mL)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、519mg(48%)の[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを無色油状物として得た。
【化137】
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【0395】
ジオキサン(10mL)中の、[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(519mg,1.66mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(422mg,1.66mmol)および酢酸カリウム(489mg,4.98mmol)の撹拌溶液を40℃に加熱し、脱気した。PdCl
2(dppf)(24.32mg,0.033mmol)を加え、その混合物を再度脱気し、次いで、3時間にわたって90℃に加熱した。その反応混合物をEA(20mL)と水(20mL)との間で分配した。水性層をもう一度EA(20mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、100mg(20%)の2−([1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを無色油状物として得た。分子式:C
18H
31BO
2。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 5.70 (m, 1H), 1.43 − 1.27 (m, 2H), 1.32 − 1.27 (m, 1H), 1.08 − 0.81 (m, 7H), 0.53 − 0.12 (m, 20H).
【0396】
一般手順8の後、2−([1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを使用する一般手順10を用いて、(S)−tert−ブチル3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートINT−17から化合物120を調製した。
【化138】
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【0397】
THF(10mL)中の1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オン(1g,6.40mmol)の撹拌溶液に、(4−プロピルフェニル)マグネシウムブロミド(23mLの、THF中の0.5M溶液,11.50mmol)を加えた。その反応物を5時間にわたって加熱還流した。その混合物を冷やし、次いで、飽和NH
4Cl水溶液中にクエンチし、EA(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって、1.38g、77%の8−(4−プロピルフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オールを白色固体として得た。
【化139】
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【0398】
THF(24mL)中の8−(4−プロピルフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−オール(1.38g,4.99mmol)の撹拌混合物に、Burgess試薬(2.38g,9.99mmol)を加えた。その混合物を50℃において3時間加熱した。溶媒を蒸発させ、その反応混合物を水(30mL)とDCM(50mL)との間で分配した。溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、1.21g(93%)の8−(4−プロピルフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン(1.21g,4.64mmol,93%収率)を無色油状物として得た。
【化140】
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【0399】
EtOH(30mL)中の8−(4−プロピルフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカ−7−エン(1.208g,4.68mmol)の撹拌溶液に、パラジウム炭素(10%Johnson and Matthey Paste Type 39,200mg)を加え、その混合物を5barにおいて4時間水素化した。その混合物をセライトで濾過し、溶媒を蒸発させることにより、1.18g(96%)の8−(4−プロピルフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカンを得た。
【化141】
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【0400】
アセトン(6mL)および水(3mL)中の8−(4−プロピルフェニル)−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン(1.12g,4.30mmol)の撹拌溶液に、TFA(4.5mL,58.4mmol)を加えた。16時間後、溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって精製することにより、生成物を得て、出発物質を回収した。回収した出発物質を再度、上記の反応条件にかけ、生成物を合わせることにより、678mg(69%)の4−(4−プロピルフェニル)シクロヘキサノンを得た。
【化142】
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【0401】
−20℃のTHF(15mL)中のジイソプロピルアミン(0.53mL,3.76mmol)の撹拌溶液に、ブチルリチウム(1.5mLの、ヘキサン中の2.5M溶液,3.76mmol)を加えた。その混合物を−78℃に冷却し、そこでTHF(15mL)中の4−(4−プロピルフェニル)シクロヘキサノン(678mg,3.13mmol)の溶液をゆっくり加えた後、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(1176mg,3.29mmol)を加えた。1時間後、その混合物を室温に加温した。その混合物をNaHCO
3(40mL)中にクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(EA/イソ−ヘキサン)によって、506mg(46%)の4’−プロピル−1,2,3,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを得た。
【化143】
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【0402】
ジオキサン(8mL)中の、4’−プロピル−1,2,3,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(506mg,1.452mmol)および4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(369mg,1.452mmol)の撹拌溶液に、酢酸カリウム(428mg,4.36mmol)を加えた。その混合物を40℃に加熱し、脱気し、次いで、PdCl
2(dppf)(21mg,0.029mmol)で処理し、4時間にわたって90℃に加熱した。その混合物を冷やし、次いで、水(20mL)で希釈し、EA(4×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。カラムクロマトグラフィーによって、146mg(31%)の4,4,5,5−テトラメチル−2−(4’−プロピル−1,2,3,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを得た。分子式:C
21H
31BO
2。
1H NMR (400 MHz, Chloroform−d) δ 7.17 − 7.10 (m, 4H), 6.76 − 6.57 (m, 1H), 2.87 − 2.68 (m, 1H), 2.61 − 2.54 (m, 2H), 2.47 − 2.16 (m, 3H), 1.96 (ddd, J = 10.2, 5.2, 2.7 Hz, 1H), 1.77 − 1.60 (m, 3H), 1.30 − 1.24 (m, 13H), 0.96 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
【0403】
一般手順8の後、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4’−プロピル−1,2,3,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを使用する一般手順10を用いて、(S)−tert−ブチル3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートINT−17から化合物121を調製した。
【0404】
一般手順8の後、2−(4’,4’−ジメチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを使用する一般手順10を用いて、(S)−tert−ブチル3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートINT−17から化合物122を調製した。
【化144】
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【0405】
一般手順10を用いて調製した:ジオキサン(100mL)中の、(S)−3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパン酸(6.13g,12.55mmol)およびラセミの4,4,5,5−テトラメチル−2−((1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(4.20g,13.81mmol)の撹拌溶液に、水(50mL)中のNaHCO
3(3.16g,37.7mmol)の溶液を加えた。この混合物を40℃に加温し、次いで、脱気し、PdCl
2dppf(0.276g,0.377mmol)で処理した。その混合物を穏やかに加熱還流した。3時間後、その混合物を冷やし、水(100mL)およびDCM(200mL)で希釈し、次いで、AcOHで酸性化した。層を分離し、水性層をさらにDCM(2×100mL)で抽出した。溶媒を蒸発させ、残渣をカラムクロマトグラフィー(AcOH/EA/THF/DCM/イソ−ヘキサン)によって精製した。生成物を、MeOHから再スラリー化することにより、4.57g(62%)の(S)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)−3−(4−(5−((1RS,1’r,4’RS)−4’−メチル−[1,1’−ビ(シクロヘキサン)]−3−エン−4−イル)ピリミジン−2−イル)フェニル)プロパン酸のジアステレオマーの混合物を得た。C
35H
43N
3O
3Sに対するLCMS−ESI(m/z)の計算値:585.3;m/zは測定されず、t
R=11.12分(方法10)。キラル解析(キラル法1)は、>95%の単一ピークを示した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.84 (s, 1H), 8.91 (s, 2H), 8.64 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 6.44 (s, 1H), 4.80 − 4.42 (m, 1H), 3.25 (dd, J = 13.9, 4.5 Hz, 1H), 3.10 (dd, J = 13.9, 10.5 Hz, 1H), 2.55 − 2.51 (m, 2H), 2.41 − 2.26 (m, 2H), 2.00 − 1.92 (m, 2H), 1.85 − 1.62 (m, 4H), 1.39 − 1.28 (m, 11H), 1.16 − 0.70 (m, 8H).
【0406】
一般手順8、7、4および工程10において4,4,5,5−テトラメチル−2−(4’−プロピル−1,2,3,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−1,3,2−ジオキサボロランを逐次的に用いて、(S)−tert−ブチル3−(4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)フェニル)−2−(5−(tert−ブチル)チオフェン−2−カルボキサミド)プロパノエートR−INT−17から化合物124を調製した。
【0407】
一般手順18を用いて、化合物76から化合物125を調製した。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
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【表1-17】
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【表1-18】
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【表1-19】
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【表1-20】
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【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表1-29】
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【表1-30】
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【表1-31】
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生物学的アッセイ
アッセイの手順
GLP−1 PAMシフトcAMPアッセイ:一定濃度の化合物の存在下におけるペプチドリガンドの用量反応
【0408】
GLP−1Rを発現するCRE−bla CHO−K1細胞株をInvitrogenから購入した。細胞を384ウェル白色平底プレートに5000細胞/ウェル/20μL成長培地(DMEM−Highグルコース、10%透析済FBS、0.1mM NEAA、25mM Hepes、100U/mLペニシリン/100μg/mLストレプトマイシン、5μg/mLブラストサイジン、600μg/mLハイグロマイシン)で播種し、37℃、5%CO
2において18時間インキュベートした。成長培地を12μLのアッセイ緩衝液(Hanks平衡塩類溶液、10mM Hepes、0.1%BSA,pH7.4)に交換した。1.5mM IBMX、12.5%DMSOおよび50μM化合物を含むアッセイ緩衝液において、5×ペプチド用量反応曲線(5x peptide dose response curve)(12点)を作成した。ペプチドリガンドは、GLP−1(9−36)であった。その5×ペプチド用量反応用標品(5x peptide dose response)に加え化合物混合物を加え(3μL)、細胞を37℃で30分間インキュベートした。cAMPの直接的な検出を、DiscoveRx HitHunter cAMPキットを製造者の指示に従って用いて行い、SpectraMax M5プレートリーダーを用いてルミネセンスを読み取った。ルミネセンスを非線形回帰によって解析することにより、EC
50およびEmaxを決定した。GLP−1(7−36)の用量反応を含めることにより、有効性の最大値を決定した。
EC
20GLP−1(9−36)PAM cAMPアッセイ:一定濃度のGLP−1(9−36)の存在下における化合物の用量反応
【0409】
成長培地(DMEM−Highグルコース、10%透析済FBS、0.1mM NEAA、25mM Hepes、100U/mLペニシリン/100μg/mLストレプトマイシン、5μg/mLブラストサイジン、600μg/mLハイグロマイシン)中で培養されたGLP−1R CRE−bla CHO−K1細胞をトリプシン処理し、384ウェル白色平底プレートに12μLのアッセイ緩衝液(Hanks平衡塩類溶液、10mM Hepes、0.1%BSA,pH7.4)中の5000細胞/ウェルで懸濁液としてプレーティングした。1.5mM IBMX、4%DMSOを含むアッセイ緩衝液において、5×化合物用量反応曲線(5x compound dose response curve)(12点)を作成した。GLP−1(9−36)を、1.5mM IBMXおよび4%DMSOを含むアッセイ緩衝液において4.2μMに希釈した。その5×化合物用量反応用標品(5x compound dose response)を加えた(3μL)後、0.5μLのGLP−1(9−36)を加え、細胞を37℃で30分間インキュベートした。cAMPの直接的な検出を、DiscoveRx HitHunter cAMPキットを製造者の指示に従って用いて行い、SpectraMax M5プレートリーダーを用いてルミネセンスを読み取った。ルミネセンスを、cAMP検量線を用いて総cAMPに変換し、データを非線形回帰によって解析することにより、EC
50およびEmaxを決定した。
ペプチド配列
【0410】
GLP−1(7−36):HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR−NH
2。GLP−1(9−36):EGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR−NH
2。GLP−1(7−36)は、GenScriptから購入した。GLP−1(9−36)は、Biopeptide Co.,Incから購入した。
GLP−1活性
【0411】
代表的なGLP−1モジュレーターに対する活性データを表2に示す。EC
20GLP−1(9−36)PAM活性の範囲は、以下のとおり表される:+は、<0.5μMの活性を表し、++は、0.5〜2.5μMの活性を表し、+++は、2.5〜5μM活性を表し、++++は、5〜10μMの活性を表す。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【0412】
上に記載された様々な実施形態は、組み合わされることにより、さらなる実施形態を提供し得る。本明細書中で言及されたおよび/または出願データシートに列挙された、米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許刊行物のすべてが、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる。上記実施形態の態様は、なおもさらなる実施形態を提供するために、必要であれば、その様々な特許、出願および刊行物の概念を用いるように改変され得る。これらの変更および他の変更は、上記の詳細な説明に照らして、それらの実施形態に対して行われ得る。通常、以下の請求項では、使用される用語は、明細書および請求項に開示されている特定の実施形態に請求項を限定すると解釈されるべきでなく、そのような請求項に権利が与えられる等価物の全範囲とともに、すべての可能性のある実施形態を含むと解釈されるべきである。したがって、それらの請求項は、本開示によって限定されない。
例えば、本発明の実施形態において、以下の項目が提供される。
(項目1)
式I−RもしくはI−Sの構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る異性体、エナンチオマー、ラセミ体、塩、エステル、プロドラッグ、水和物もしくは溶媒和物であって、
【化145】
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式中、
Aは、ピリミジニル、ピリジニル、ピリダジニルまたはピラジニルであり、それらの各々は、必要に応じて1つまたはそれを超えるR4で置換され得;
Bは、フェニルまたは複素環であり;
Cは、非芳香族カルボシクリルまたは非芳香族カルボシクリルアルキルであり;
各R1は、独立して、HまたはC1−4アルキルであり;
R2は、−OH、−O−R8、−N(R1)−SO2−R7、−NR41R42、−N(R1)−(CRaRb)m−COOR8、−N(R1)−(CRaRb)m−CO−N(R1)(R40)、−N(R1)−(CRaRb)m−N(R1)C(O)O(R8)、−N(R1)−(CRaRb)m−N(R1)(R40)、−N(R1)−(CRaRb)m−CO−N(R1)−ヘテロシクリルまたは−N(R1)−(CRaRb)m−ヘテロシクリルであり、該ヘテロシクリルは、必要に応じてR7で(単一または複数)置換され得;
R3およびR4の各々は、独立して、H、ハロ、アルキル、R31で(単一または複数)置換されたアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ペルハロアルキル、ハロアルコキシ、ペルハロアルコキシ、アリール、ヘテロシクリル、−OH、−OR7、−CN、−NO2、−NR1R7、−C(O)R7、−(O)NR1R7、−NR1C(O)R7、−SR7、−S(O)R7、−S(O)2R7、−OS(O)2R7、−S(O)2NR1R7、−NR1S(O)2R7、−(CRaRb)mNR1R7、−(CRaRb)mO(CRaRb)mR7、−(CRaRb)mNR1(CRaRb)mR7もしくは−(CRaRb)mNR1(CRaRb)mCOOR8であるか;または同じ炭素原子上の任意の2つのR3もしくはR4基が、一緒になって、オキソを形成し;
R5は、R7、−(CRaRb)m−(CRaRb)m−R7または−(−L3−(CRaRb)r−L3−R7であり、ここで、任意の2つの隣接した−(CRaRb)mまたは(CRaRb)r基の炭素原子は、一緒になって、二重結合(−(C(Ra)=(C(Ra)−)または三重結合(−C≡C−)を形成し得;
R6は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクロアルキル(それらのいずれもが、必要に応じて、R7で(単一または複数)置換され得る)、または−(CRaRb)m−L2−(CRaRb)m−R7であり;
各R7は、独立して、R10;シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキルから選択される環部分であって、ここで、そのような環部分は、必要に応じてR10で(単一または複数)置換される、環部分であるか;または1つの炭素原子が2つのR7基を有するとき、そのような2つのR7基は、一緒になって、オキソもしくはチオキソを形成するか、または一緒になって、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルもしくはヘテロシクリルアルキルから選択される環部分を形成し、ここで、そのような環部分は、必要に応じて、R10で単一または複数置換され;
各R8は、独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリール、−(CRaRb)m−L2−(CRaRb)m−R1または−(−L3−(CRaRb)r−)s−L3−R1であり;
各R10は、独立して、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、−(CRaRb)mOH、−(CRaRb)mOR8、−(CRaRb)mCN、−(CRaRb)mNH(C=NH)NH2、−(CRaRb)mNR1R8、−(CRaRb)mO(CRaRb)mR8、−(CRaRb)mNR1(CRaRb)mR8、−(CRaRb)mC(O)R8、−(CRaRb)mC(O)OR8、−(CRaRb)mC(O)NR1R8、−(CRaRb)mNR1(CRaRb)mC(O)OR8、−(CRaRb)mNR1C(O)R8、−(CRaRb)mC(O)NR1S(O)2R8、−(CRaRb)mSR8、−(CRaRb)mS(O)R8、−(CRaRb)mS(O)2R8、−(CRaRb)mS(O)2NR1R8または−(CRaRb)mNR1S(O)2R8であり;
各R31は、独立して、H、ハロ、ヒドロキシル、−NR41R42またはアルコキシであり;
各R40は、独立して、H、R7、必要に応じてR7で(単一または複数)置換され得るアルキルであるか、またはR40およびR1は、それらが結合しているN原子と一緒になって、必要に応じてR7で(単一または複数)置換され得る3〜7員のヘテロシクリルを形成し;
R41およびR42の各々は、独立して、R40、−(CHR40)n−C(O)O−R40、−(CHR40)n−C(O)−R40、−(CH2)n−N(R1)(R7)、アリールまたはヘテロアリールであり、該アリールまたはヘテロアリールのいずれもが、必要に応じてR7で(単一または複数)置換され得るか;または任意の2つのR41およびR42は、それらが結合しているN原子と一緒になって、必要に応じてR7で(単一または複数)置換され得る3〜7員のヘテロシクリルを形成し;
RaおよびRbの各々は、独立して、H、ハロ、アルキル、アルコキシ、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル(該アルキル、アルコキシ、アリール、アラルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルアルキルのいずれもが、必要に応じてR7で(単一または複数)置換され得る)、−(CHR40)mC(O)OR40、−(CHR40)mOR40、−(CHR40)mSR40、−(CHR40)mNR41R42、−(CHR40)mC(O)NR41R42、−(CHR40)mC(O)N(R1)(CHR40)mNR41R42、−(CHR40)mC(O)N(R1)(CHR40)mC(O)NR41R42、−(CHR40)mC(O)N(R1)−(CHR40)mC(O)OR40もしくは−(CHR40)m−S−S−R40であるか;または任意の2つのRaおよびRbは、それらが結合している炭素原子(複数可)と一緒になって、必要に応じてR7で(単一または複数)置換されるシクロアルキルもしくはヘテロシクリルを形成するか;またはR1およびRaもしくはRbのうちのいずれか1つは、それらが結合している原子と一緒になって、必要に応じてR7で(単一または複数)置換されるヘテロシクリルを形成し;
L2は、独立して、式I−RまたはI−Sの構造の近位端から遠位端まで、存在しないか、−O−、−OC(O)−、−NR1−、−C(O)NR1−、−N(R1)−C(O)−、−S(O2)−、−S(O)−、−S−、−C(O)−または−S(O2)−N(R1)−であり;
各L3は、独立して、存在しないか、−O−または−N(R1)−であり、
各mは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり;
各nは、独立して、0または1または2であり;
pは、0、1、2または3であり;
qは、0、1、2または3であり;
各rは、独立して、2、3または4であり;
各sは、独立して、1、2、3または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る異性体、エナンチオマー、ラセミ体、塩、エステル、プロドラッグ、水和物もしくは溶媒和物。
(項目2)
以下の構造:
【化146】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目3)
以下の構造:
【化147】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目4)
以下の構造:
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目5)
以下の構造:
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目6)
以下の構造:
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目7)
以下の構造:
【化151】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目8)
以下の構造:
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目9)
以下の構造:
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目10)
以下の構造:
【化154】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目11)
以下の構造:
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目12)
以下の構造:
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目13)
以下の構造:
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目14)
以下の構造:
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目15)
以下の構造:
【化159】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目16)
以下の構造:
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目17)
Bが、ピリミジニルである、項目1に記載の化合物。
(項目18)
Bが、ピラゾリルである、項目1に記載の化合物。
(項目19)
Bが、ピリジニルである、項目1に記載の化合物。
(項目20)
Bが、インドリルである、項目1に記載の化合物。
(項目21)
Cが、非芳香族カルボシクリルである、項目1〜20のいずれか1項に記載の化合物。
(項目22)
非芳香族カルボシクリルが、シクロアルキル(cycloalklyl)である、項目21に記載の化合物。
(項目23)
非芳香族カルボシクリルが、シクロアルケニルである、項目21に記載の化合物。
(項目24)
Cが、
【化161】
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から選択される、項目1〜20のいずれか1項に記載の化合物。
(項目25)
以下の構造:
【化162】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目26)
以下の構造:
【化163】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目27)
R1が、Hである、項目1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
(項目28)
R4が、Hである、項目1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
(項目29)
qが、1である、項目1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
(項目30)
R5が、アルキルである、項目29に記載の化合物。
(項目31)
pが、1である、項目1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
(項目32)
R3が、アルキルである、項目31に記載の化合物。
(項目33)
アルキルが、直鎖状または分岐状のアルキルである、項目32に記載の化合物。
(項目34)
アルキルが、シクロアルキル(cycloalky)である、項目32に記載の化合物。
(項目35)
以下の構造:
【化164】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目36)
以下の構造:
【化165】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目37)
以下の構造:
【化166】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目38)
以下の構造:
【化167】
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を有する、項目1に記載の化合物。
(項目39)
各アルキルが、独立して、直鎖状または分岐状のC1−C8アルキルである、項目35〜38のいずれか1項に記載の化合物。
(項目40)
各アルキルが、独立して、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである、項目35〜38のいずれか1項に記載の化合物。
(項目41)
R2が、−N(R1)(CRaRb)mCOOR8である、項目1〜40のいずれか1項に記載の化合物。
(項目42)
mが、2であり、R1が、水素であり、RaおよびRbの各存在が、水素であり、R8が、水素である、項目39に記載の化合物。
(項目43)
mが、1であり、R1、RbおよびR8が、水素であり、Raが、項目1において定義されたとおりである、項目41に記載の化合物。
(項目44)
mが、2であり、1つのRaが、水素であり、他のRaが、項目1において定義されたとおりであり、Rbの各存在が、水素であり、R1およびR8が、水素である、項目41に記載の化合物。
(項目45)
前記他のRaが、必要に応じてR7で置換されるアルキルである、項目43〜44のいずれか1項に記載の化合物。
(項目46)
前記他のRaが、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルから選択される直鎖状または分岐状のアルキルである、項目45に記載の化合物。
(項目47)
前記他のRaが、メチルである、項目46に記載の化合物。
(項目48)
前記他のRaが、イソプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルから選択されるシクロアルキルである、項目43〜44のいずれか1項に記載の化合物。
(項目49)
前記他のRaが、必要に応じてR7で置換されるヘテロシクリルまたは必要に応じてR7で置換されるヘテロシクリルアルキルである、項目43〜44のいずれか1項に記載の化合物。
(項目50)
前記他のRaが、必要に応じてR7で置換されるアリールまたは必要に応じてR7で置換されるアラルキルである、項目43〜44のいずれか1項に記載の化合物。
(項目51)
前記他のRaが、−(CHR40)mC(O)OR40、−(CHR40)mOR40、−(CHR40)mSR40、−(CHR40)mNR41R42、−(CHR40)mC(O)NR41R42、−(CHR40)mC(O)N(R1)(CHR40)m−NR41R42、−(CHR40)mC(O)N(R1)(CHR40)m−C(O)NR41R42、−(CHR40)mC(O)N(R1)(CHR40)m−C(O)OR40または−(CHR40)m−S−S−R40である、項目43〜44のいずれか1項に記載の化合物。
(項目52)
mが、1であり、Rbが、水素であり、R1およびRaが、それらが結合している原子と一緒になって、必要に応じてR7で置換されるヘテロシクリルを形成する、項目41に記載の化合物。
(項目53)
mが、2であり、2つ目の(CRaRb)基のRbが、水素であり、R1および該2つ目の(CRaRb)基のRaが、それらが結合している原子と一緒になって、必要に応じてR7で置換されるヘテロシクリルを形成する、項目41に記載の化合物。
(項目54)
R2が、−OHである、項目1〜40のいずれか1項に記載の化合物。
(項目55)
R2が、−N(R1)−SO2−R8である、項目1〜40のいずれか1項に記載の化合物。
(項目56)
R2が、−N(R1)(R42)である、項目1〜40のいずれか1項に記載の化合物。
(項目57)
R41およびR42が、独立して、R40、−(CHR40)n−C(O)OR40、−(CHR40)n−C(O)R40、−(CH2)nN(R1)(R7)、必要に応じてR7で置換されるアリールまたは必要に応じてR7で置換されるヘテロアリールである、項目56に記載の化合物。
(項目58)
R41が、水素であり、R42が、必要に応じてR7で置換されるアルキルである、項目56に記載の化合物。
(項目59)
R41が、水素であり、R42が、−(CHR40)nC(O)OR40、−(CHR40)nC(O)R40、−(CH2)nN(R1)(R7)、必要に応じてR7で置換されるアリールまたは必要に応じてR7で置換されるヘテロアリールである、項目56に記載の化合物。
(項目60)
R41およびR42が、それらが結合しているN原子と一緒になって、必要に応じてR7で置換される3〜7員のヘテロシクリルを形成する、項目56に記載の化合物。
(項目61)
R2が、−N(R1)(CRaRb)mCON(R1)(R40)である、項目1〜40のいずれか1項に記載の化合物。
(項目62)
mが、1であり、Rbが、水素であり、R1およびRaが、それらが結合している原子と一緒になって、必要に応じてR7で置換されるヘテロシクリルを形成する、項目61に記載の化合物。
(項目63)
mが、2であり、2つ目の(CRaRb)基のRbが、水素であり、R1および該2つ目の(CRaRb)基のRaが、それらが結合している原子と一緒になって、必要に応じてR7で置換されるヘテロシクリルを形成する、項目61に記載の化合物。
(項目64)
R2が、−N(R1)(CRaRb)mN(R1)C(O)OR8、−N(R1)(CRaRb)mN(R1)(R7)、−N(R1)(CRaRb)mCON(R1)−ヘテロシクリルまたは−(CRaRb)mN(R1)ヘテロシクリルである、項目1〜40のいずれか1項に記載の化合物。
(項目65)
前記化合物が、表1の化合物またはその薬学的に許容され得る異性体、エナンチオマー、ラセミ体、塩、エステル、プロドラッグ、水和物もしくは溶媒和物のいずれか1つの構造を有する、項目1に記載の化合物。
(項目66)
項目1〜65のいずれか1項に記載の化合物を、少なくとも1つの薬学的に許容され得るキャリア、希釈剤または賦形剤とともに含む、薬学的組成物。
(項目67)
項目1〜65のいずれか1項に記載の化合物および第2の薬を含む、医薬の組み合わせ。
(項目68)
前記第2の薬が、グルカゴン受容体、GIP受容体、GLP−2受容体またはPTH受容体またはグルカゴン様ペプチド1(GLP−1)受容体に対するアゴニストまたはモジュレーターである、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目69)
前記第2の薬が、エキセナチド、リラグルチド、タスポグルチド、アルビグルチドまたはリキシセナチドである、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目70)
前記第2の薬が、DPPIV阻害剤である、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目71)
前記第2の薬が、シタグリプチンである、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目72)
前記第2の薬が、ビグアナイド、スルホニル尿素、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、SGLT2阻害剤、胆汁酸封鎖剤および/またはドーパミン−2アゴニストである、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目73)
前記第2の薬が、メトホルミンである、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目74)
前記第2の薬が、ダパグリフロジン、エンパグリフロジンまたはカナグリフロジンである、項目67に記載の医薬の組み合わせ。
(項目75)
グルカゴン様ペプチド1受容体の活性化、増強、調節またはアゴニズムの方法であって、該方法は、該受容体を、有効量の項目1〜65のいずれか1項に記載の化合物または項目66に記載の薬学的組成物または項目67に記載の医薬の組み合わせと接触させる工程を含む、方法。
(項目76)
グルカゴン様ペプチド1受容体の活性化、増強、調節またはアゴニズムが医学的に必要とされる患者における異常状態を処置する方法であって、該方法は、有益な効果を該患者に提供するのに十分な頻度および持続時間で、有効量の項目1〜65のいずれか1項に記載の化合物を該患者に投与する工程を含む、方法。
(項目77)
前記異常状態が、I型糖尿病、II型糖尿病、妊娠糖尿病、肥満症、過剰な食欲、不十分な満腹、代謝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患または非アルコール性脂肪肝炎である、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記異常状態が、II型糖尿病である、項目76に記載の方法。