(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーのそれぞれが提供するサービスコンテンツに表示される、前記共通表示メニューサービスに対応する共通表示メニューを生成するメニュー生成サーバと、端末とを備えるメニュー表示システムであって、
前記端末は、
前記サービスコンテンツを表示する場合に、前記メニュー生成サーバに前記共通表示メニューの取得リクエストを送信する端末送信部と、
前記メニュー生成サーバから、前記共通表示メニューを受信する端末受信部と、
前記サービスコンテンツと、受信した前記共通表示メニューとを表示部に表示させ、前記共通表示メニューが操作されたことに基づいて前記サービスコンテンツを取得した場合に、当該サービスコンテンツのメニュー画面を前記表示部に表示させ、当該サービスコンテンツのメニュー画面が表示されてから所定時間経過すると、当該サービスコンテンツを前記表示部に表示させる表示制御部とを有し、
前記メニュー生成サーバは、
前記サービスコンテンツを呼び出すアドレス情報と、当該サービスコンテンツが属するカテゴリとを関連付けたサービスパートナー情報を複数記憶するサービスパートナー情報記憶部と、
前記端末から、前記取得リクエストを受信するサーバ受信部と、
前記サーバ受信部が前記取得リクエストを受信すると、複数の前記サービスパートナー情報を参照し、前記共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する特定部と、
前記カテゴリと、特定した前記アドレス情報とを関連付けて含む前記共通表示メニューを生成する生成部と、
生成した前記共通表示メニューを前記端末に送信するサーバ送信部と、
を有するメニュー表示システム。
共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーのそれぞれが提供するサービスコンテンツに表示される、前記共通表示メニューサービスに対応する共通表示メニューを生成するメニュー生成サーバと、端末とが実行するメニュー表示方法であって、
前記端末が、前記サービスコンテンツを表示する場合に、前記メニュー生成サーバに前記共通表示メニューの取得リクエストを送信するステップと、
前記メニュー生成サーバが、前記端末から、前記取得リクエストを受信すると、複数のサービスパートナー情報であって、前記サービスコンテンツを呼び出すアドレス情報と、当該サービスコンテンツが属するカテゴリとを関連付けたサービスパートナー情報を参照し、前記共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定するステップと、
前記メニュー生成サーバが、前記カテゴリと、特定した前記アドレス情報とを関連付けて含む前記共通表示メニューを生成するステップと、
前記メニュー生成サーバが、生成した前記共通表示メニューを前記端末に送信するステップと、
前記端末が、前記メニュー生成サーバから、前記共通表示メニューを受信するステップと、
前記端末が、前記サービスコンテンツと、受信した前記共通表示メニューとを表示部に表示させるステップと、
前記端末が、前記共通表示メニューが操作されたことに基づいて前記サービスコンテンツを取得した場合に、当該サービスコンテンツのメニュー画面を前記表示部に表示させ、当該メニュー画面の表示後に当該サービスコンテンツを前記表示部に表示させるステップと、
を有し、
前記表示部に表示させるステップにおいて、前記端末が、前記サービスコンテンツを前記表示部に表示させるとともに、前記共通表示メニューと、前記サービスコンテンツのメニュー画面とを表示させるためのタブを前記表示部に表示させ、前記タブが選択されると、前記共通表示メニューと、前記サービスコンテンツのメニュー画面とを表示させる、
メニュー表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態のメニュー表示システムSの構成例を示す図である。
メニュー表示システムSは、複数のサービスコンテンツのそれぞれに共通表示メニューを表示させる共通表示メニューサービスを提供するためのシステムである。メニュー表示システムSは、端末1と、共通表示メニューを生成するメニュー生成サーバ2と、サービスコンテンツを提供する複数のコンテンツサーバ3とから構成されている。端末1と、メニュー生成サーバ2と、複数のコンテンツサーバ3とは、通信ネットワーク4を介して通信可能に接続されている。
【0017】
コンテンツサーバ3は、共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーがそれぞれ管理するサーバである。
端末1は、例えば、スマートフォン等の携帯端末である。端末1は、複数のコンテンツサーバ3にアクセスしてサービスコンテンツを受信し、当該サービスコンテンツを端末1が備える表示部12に表示させる。
図2は、端末1の表示部12にサービスコンテンツが表示された例を示す図である。
図2に示すように、表示部12にはレシピサイトに関するサービスコンテンツが表示されているとともに、タブ111が表示されている。
【0018】
端末1のユーザがタブ111にタッチすると、サービスコンテンツの表示画面に代わって、サービスコンテンツのメニュー画面が表示される。
図3は、端末1の表示部12にサービスコンテンツのメニュー画面が表示された例を示す図である。また、
図4は、AAAショップのサービスコンテンツのメニュー画面の全体構成を示す図である。以下、サービスコンテンツのメニュー画面を、単にメニュー画面という。
【0019】
図4に示すように、メニュー画面には、広告枠と、サイトサービスメニューと、共通表示メニューと、タブ112とが含まれており、端末1の表示部12には、メニュー画面の少なくとも一部が表示される。広告枠は、例えば、コンテンツサーバ3が取得した広告情報を表示するための枠である。なお、広告情報は、コンテンツサーバ3が取得するものとしたが、これに限らず、端末1がメニュー画面を表示する際に、広告サーバ(不図示)から取得するようにしてもよい。
【0020】
サイトサービスメニューは、メニュー画面が表示される直前に表示されていたサービスコンテンツのメニューを表示するためのものであり、コンテンツサーバ3によって提供される。例えば、
図3には、レシピサイトのメニューが表示されている。
【0021】
共通表示メニューは、メニュー生成サーバ2によって提供されるメニューである。共通表示メニューには、ニュースやショッピングといった複数のカテゴリが表示されており、これらのカテゴリのそれぞれには、共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーのサービスコンテンツを呼び出すアドレス情報(リンク)が関連付けられている。
【0022】
端末1のユーザが、共通表示メニューに表示されているカテゴリ名にタッチすると、当該カテゴリに対応するアドレス情報に基づいて、サービスパートナーのサービスコンテンツが表示される。例えば、ユーザは、
図4に示したAAAショップのサービスコンテンツの共通表示メニューから、AAAショップと異なるサービスバートナーであるBBBストアのサービスコンテンツにアクセスすることができる。これにより、現在表示されているサービスコンテンツから、共通表示メニューサービスを利用する他のサービスパートナーのサービスコンテンツにユーザを誘導させることができる。したがって、メニュー表示システムSを利用するサービスパートナーは、自社の顧客だけでなく、他のサービスパートナーのサービスコンテンツにアクセスした他社の顧客からサービスコンテンツへのアクセスを受けることができるので、集客効果を向上させることができる。
【0023】
タブ112は、サービスコンテンツの表示画面に遷移するための画像である。例えば、
図3に示す状態において、端末1のユーザによってタブ112がタッチされると、
図2に示すサービスコンテンツの画面が再表示される。
【0024】
続いて、メニュー表示システムSを構成する端末1及びメニュー生成サーバ2の機能構成について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る端末1及びメニュー生成サーバ2の機能構成図である。
【0025】
[端末1の構成例]
まず、端末1の機能構成について説明する。端末1は、入力部11と、表示部12と、無線部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
【0026】
入力部11は、例えば、ボタンや、表示部12に重畳して配置される接触センサ等により構成されており、端末1のユーザから操作入力を受け付ける。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。表示部12は、制御部15の制御に応じて文字や図形等を表示する。
【0027】
無線部13は、制御部15から出力された信号を変調してRF(Radio Frequency)信号を生成し、アンテナ(不図示)を介して当該RF信号を基地局(不図示)又は無線LAN等のアクセスポイント(不図示)に無線送信する。無線部13は、アンテナを介して基地局又はアクセスポイントから受信したRF信号を復調し、復調により得られた信号を制御部15に出力する。以下の説明において、端末1は、無線部13を介してメニュー生成サーバ2及びコンテンツサーバ3と通信を行うものとする。
【0028】
記憶部14は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部14は、端末1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部14は、端末1の制御部15を、後述する端末送信部151、端末受信部152、表示制御部153として機能させるためのウェブブラウザプログラムを記憶する。記憶部14は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、通信ネットワーク4を介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
【0029】
制御部15は、例えば、CPUにより構成される。制御部15は、記憶部14に記憶されている各種プログラムを実行することにより、端末1に係る機能を統括的に制御する。制御部15は、端末送信部151と、端末受信部152と、表示制御部153とを備える。
【0030】
端末送信部151は、入力部11がサービスコンテンツの取得操作を受け付けたことに応じて、コンテンツサーバ3に、サービスコンテンツの取得リクエストを送信する。
端末受信部152は、コンテンツサーバ3から、当該取得リクエストに対応するサービスコンテンツを受信するとともに、当該サービスコンテンツのサイトサービスメニューを受信する。
【0031】
表示制御部153は、
図2に示すように、コンテンツサーバ3から受信したサービスコンテンツと、メニュー画面を表示させるためのタブ111とを表示部12に表示させる。ここで、サービスコンテンツのサイトサービスメニューは、タブ111をタッチした後に表示されることから表示待ち状態となる。このため、サイトサービスメニューは、端末受信部152によって、記憶部14に一時的に記憶される。
【0032】
その後、入力部11によってタブ111を選択する操作を受け付けると、表示制御部153は、表示部12にメニュー画面を表示させ、当該メニュー画面に記憶部14に一時的に記憶されているサイトサービスメニューを表示させる。
【0033】
ここで、メニュー画面のソースコードには、共通表示メニューをメニュー生成サーバ2から取得するためのスクリプトが含まれており、端末送信部151は、当該スクリプトに基づいて、メニュー生成サーバ2に共通表示メニューの取得リクエストを送信する。例えば、端末送信部151は、Ajaxを使用して、共通表示メニューの取得リクエストを送信する。
【0034】
端末受信部152は、メニュー生成サーバ2から当該取得リクエストに対応する共通表示メニューを受信する。
表示制御部153は、端末受信部152がメニュー生成サーバ2から受信した共通表示メニューを表示部12に表示されているメニュー画面に表示させる。
【0035】
[メニュー生成サーバ2の構成例]
続いて、メニュー生成サーバ2の機能構成について説明する。メニュー生成サーバ2は、記憶部21と、制御部22とを備える。
【0036】
記憶部21は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部21は、メニュー生成サーバ2を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部21は、メニュー生成サーバ2の制御部22を、後述するサーバ受信部221、特定部222、生成部223、サーバ送信部224として機能させるためのメニュー生成プログラムを記憶する。記憶部21は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、通信ネットワーク4を介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
【0037】
また、記憶部21は、共通表示メニューサービスを利用しているサービスパートナーのサービスコンテンツを呼び出す情報を記憶している。具体的には、記憶部21は、サービスパートナー情報を複数記憶するサービスパートナー情報記憶部211を備える。
図6は、第1の実施形態に係る複数のサービスパートナー情報の一例を示す図である。
図6に示すように、サービスパートナー情報は、サービスコンテンツの名称と、サービスコンテンツを呼び出すアドレス情報と、当該サービスコンテンツが属するカテゴリとを関連付けた情報である。なお、サービスコンテンツを呼び出すアドレス情報は、例えばWebページを読み出すためのURLであってもよいし、アプリケーション起動指示を含むように記述されたURLスキームであってもよい。この場合には、端末1に指示されたアプリケーションがインストールされていない場合には、アプリケーションをインストールするためのストアサイトに遷移し、アプリケーションがインストールされていない場合には、指示されたアプリケーションを起動する。
【0038】
制御部22は、例えば、CPUにより構成される。制御部22は、記憶部21に記憶されている各種プログラムを実行することにより、メニュー生成サーバ2に係る機能を統括的に制御する。制御部22は、受信部としてのサーバ受信部221と、特定部222と、生成部223と、送信部としてのサーバ送信部224とを備える。
【0039】
サーバ受信部221は、端末1から、共通表示メニューの取得リクエストを受信する。
特定部222は、サーバ受信部221が共通表示メニューの取得リクエストを受信すると、サービスパートナー情報記憶部211に記憶されている複数のサービスパートナー情報を参照し、共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する。ここで、共通表示メニューに表示されるカテゴリは、予め定められているものとする。
【0040】
また、特定部222は、共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツが複数存在する場合、これらのサービスコンテンツのうち、いずれかのサービスコンテンツをランダムに特定してもよい。また、特定部222は、一のカテゴリに対して、複数のサービスコンテンツを特定してもよい。
【0041】
生成部223は、カテゴリと、特定部222が特定したアドレス情報とを関連付けて含む共通表示メニューを生成する。生成部223は、特定部222が一のカテゴリに対して複数のサービスコンテンツを特定した場合、共通表示メニューに表示されるカテゴリが選択されたことに応じて、当該カテゴリに関連する複数のサービスコンテンツのアドレスを表示するように当該共通表示メニューを生成する。ここで、生成部223は、共通表示メニューにおいて、カテゴリ、サービスコンテンツ名、サービスコンテンツに対応するアイコンの少なくともいずれかを表示させてもよい。例えば、生成部223は、共通表示メニューにおいて、カテゴリとサービスコンテンツ名とを併記したり、カテゴリの代わりにサービスコンテンツ名を表示させたりしてもよい。
【0042】
また、生成部223は、共通表示メニューに表示されるサービスコンテンツが、ウェブページであるのか、アプリケーションであるのかについて区別して表示させるようにしてもよい。例えば、カテゴリに対応するサービスコンテンツがウェブページである場合に、当該カテゴリに対して記号等を表示させず、アプリケーションである場合に、当該カテゴリに対してアプリケーションに切り替わる旨を示す記号等を表示させてもよい。このようにすることで、端末1は、サービスコンテンツを選択した際にウェブページが遷移するのか、アプリケーションが実行されるのかについてユーザに把握させることができる。
サーバ送信部224は、生成部223が生成した共通表示メニューを、端末1に送信する。
【0043】
[共通表示メニューの表示に係るシーケンス]
続いて、端末1が共通表示メニューを表示するまでの処理の流れについて説明する。
図7は、第1の実施形態に係る端末1が、共通表示メニューを表示するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0044】
まず、端末1の端末送信部151は、コンテンツサーバ3に、サービスコンテンツの取得リクエストを送信する。
コンテンツサーバ3は、サービスコンテンツの取得リクエストを受信したことに応じて、自身の記憶部に記憶されているサービスコンテンツ及びサイトサービスメニューを取得し(S10)、取得したサービスコンテンツ及びサイトサービスメニューを端末1に送信する。
【0045】
続いて、端末受信部152が、コンテンツサーバ3からサービスコンテンツ及びサイトサービスメニューを受信すると、表示制御部153は、当該サービスコンテンツと、メニュー画面を表示させるためのタブ111とを表示部12に表示させる(S20)。
【0046】
続いて、表示制御部153は、タブ111が選択されたか否かを判定する(S30)。表示制御部153は、タブ111が選択されたと判定すると、表示部12にメニュー画面を表示させ、コンテンツサーバ3から受信したサイトサービスメニューを当該メニュー画面に表示させる(S40)。
【0047】
続いて、端末送信部151は、メニュー画面に含まれている、共通表示メニューをメニュー生成サーバ2から取得するためのスクリプトに基づいて、メニュー生成サーバ2に共通表示メニューの取得リクエストを送信する。
【0048】
続いて、サーバ受信部221が、端末1から共通表示メニューの取得リクエストを受信すると、特定部222は、サービスパートナー情報記憶部211を参照し、共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する(S50)。
【0049】
続いて、生成部223は、カテゴリと、特定部222が特定したアドレス情報とを関連付けて含む共通表示メニューを生成する(S60)。サーバ送信部224は、生成された共通表示メニューを、端末1に送信する。
【0050】
続いて、端末受信部152が、メニュー生成サーバ2から共通表示メニューを受信すると、表示制御部153は、当該共通表示メニューを表示部12に表示されているメニュー画面に表示させる(S70)。なお、メニュー画面に表示される共通表示メニューに、現在表示しているサービスコンテンツが含まれる場合には、現在表示しているサービスコンテンツに該当する共通表示メニューを異なる配色にしてもよいし、選択無効にするように制御してもよい。また、サイトサービスメニューは、タブ111が選択されたことに応じてメニュー画面に表示されるものとしたが、これに限らない。例えば、サイトサービスメニューの表示は、サービスコンテンツの表示と同時に行われてもよい。そして、タブ111が選択されたことに応じて、共通表示メニューのみ表示してもよい。
【0051】
なお、端末1において共通表示メニューに含まれているカテゴリを選択すると、端末1はコンテンツサーバ3から選択されたカテゴリに対応するサービスコンテンツを取得し、サービスコンテンツの表示画面を表示部12に表示させる。この際、表示制御部153は、当該サービスコンテンツの表示画面を直接表示させずに、最初に当該サービスコンテンツのメニュー画面を表示させるようにしてもよい。このようにすることで、サービスコンテンツの遷移時に連続してメニュー画面が表示されるので、自然な流れでサービスコンテンツを遷移させることができる。また、表示制御部153は、最初に当該サービスコンテンツのメニュー画面を表示させ、所定時間経過した後にサービスコンテンツの表示画面を表示させてもよい。
【0052】
[第1の実施形態における効果]
以上のとおり、メニュー生成サーバ2は、端末1から共通表示メニューの取得リクエストを受信すると、カテゴリと、共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーのサービスコンテンツのアドレス情報とを関連付けた共通表示メニューを生成して端末1に送信する。これにより、端末1に表示されるサービスコンテンツのメニュー画面には、共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーのサービスコンテンツを呼び出すアドレス情報が関連付けられた共通表示メニューが表示される。これにより、端末1のユーザは、共通表示メニューから、複数のサービスパートナーのサービスコンテンツを選択して閲覧することができる。したがって、メニュー表示システムSを利用するサービスパートナーは、自社の顧客だけでなく、他のサービスパートナーのサービスコンテンツにアクセスした他社の顧客からサービスコンテンツへのアクセスを受けることができるので、メニュー表示システムSを利用するサービスパートナーのサービスコンテンツの集客効果を効率的に高めることができる。
【0053】
なお、第1の実施形態では、ウェブブラウザプログラムが共通メニューを表示する例について説明したが、これに限らない。例えば、端末1にインストールされる、サービスコンテンツを提供する端末アプリケーションが共通表示メニューを表示してもよい。例えば、端末アプリケーションは、実行されたことに応じて、
図2に示すようにタブ111を含むサービスコンテンツを表示する。そして、端末アプリケーションは、タブ111が押下されたことに応じてメニュー生成サーバ2にアクセスし、サービスパートナー情報記憶部211を参照して、サービスコンテンツに表示させる共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定し、当該カテゴリと、特定したアドレス情報とを関連付けて含む共通表示メニューを生成し、生成した共通表示メニューを表示部12に表示させる。
【0054】
<第2の実施形態>
[端末1のユーザの属性情報に基づいて共通表示メニューを生成する]
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、メニュー生成サーバ2は、共通表示メニューに表示されるカテゴリに対応するサービスコンテンツが複数存在する場合、これらのサービスコンテンツの中からランダムにサービスコンテンツを選択した。しかしながら、この方法では、端末1のユーザに適しているサービスコンテンツが共通表示メニューに関連付けられるとは限らない。
【0055】
そこで、第2の実施形態では、メニュー生成サーバ2の特定部222は、ユーザの属性情報に基づいて、共通表示メニューに表示されるカテゴリに対応するサービスコンテンツを特定する。以下、第2の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0056】
図8は、第2の実施形態に係る端末1及びメニュー生成サーバ2の機能構成図である。第2の実施形態のメニュー生成サーバ2の記憶部21は、ユーザ情報記憶部212をさらに備える。
図9は、ユーザ情報記憶部212に記憶されているユーザ情報の一例を示す図である。
図9に示すように、ユーザ情報は、端末1のユーザの識別情報としてのユーザIDと、当該ユーザの属性情報とを関連付けた情報である。属性情報は、例えば、性別、年齢、ユーザの職業、居住地、趣味といった情報である。
【0057】
第2の実施形態において、記憶部21に記憶されているサービスパートナー情報記憶部211は、サービスコンテンツ名、アドレス情報及びカテゴリに、サービスコンテンツの属性情報をさらに関連付けて記憶する。ここで、サービスコンテンツの属性情報は、例えば、当該サービスコンテンツに適している性別、年齢、職業、居住地、趣味といった情報である。
【0058】
図10は、第2の実施形態に係る複数のサービスパートナー情報の一例を示す図である。例えば、サービスコンテンツ名「A旅行」には、属性情報として「40代女性」が少なくとも関連付けられていることが確認できる。
【0059】
[共通表示メニューの表示に係るシーケンス]
続いて、第2の実施形態における端末1の制御部15及びメニュー生成サーバ2の制御部22の詳細な処理について、シーケンスを用いて説明を行う。
図11は、第2実施形態に係る端末1が、共通表示メニューを表示するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。なお、端末1において、サービスコンテンツの画面が表示され、タブが押されるまでの処理は同一であることから、
図11では、S30までのシーケンスを図示せずに、S40からのシーケンスのみ図示する。
【0060】
S40において、表示制御部153は、表示部12にメニュー画面を表示させ、コンテンツサーバ3から受信したサイトサービスメニューを当該メニュー画面に表示させる。
【0061】
続いて、端末送信部151は、メニュー画面に含まれているスクリプトに基づいて、メニュー生成サーバ2に共通表示メニューの取得リクエストを送信する。また、端末送信部151は、端末1のユーザのユーザIDをメニュー生成サーバ2に送信する。
【0062】
続いて、サーバ受信部221が、端末1から共通表示メニューの取得リクエストとともにユーザIDを受信すると、特定部222は、ユーザ情報記憶部212を参照してユーザIDに関連するユーザの属性情報を特定する(S42)。例えば、ユーザIDが「u0001」である場合、特定部222は、
図9に示すユーザ情報を参照し、当該ユーザの属性情報を、「20代女性」、「ビジネス」と特定する。
【0063】
続いて、特定部222は、サービスパートナー情報記憶部211の複数のサービスパートナー情報を参照して、共通表示メニューのカテゴリに対応するとともに、S42で特定したユーザの属性情報に対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する(S50)。例えば、特定部222は、特定したユーザの属性情報が「20代女性」、「ビジネス」であることから、
図10に示すサービスパートナー情報を参照し、カテゴリ「テレビ・ラジオ」について、サービスコンテンツとして「BBBラジオ」を特定する。
【0064】
続いて、生成部223は、カテゴリと、特定部222が特定したアドレス情報とを関連付けて含む共通表示メニューを生成する(S60)。ここで、生成部223は、属性情報に基づいてカテゴリの表示順を定めた前記共通表示メニューを生成してもよい。具体的には、カテゴリと、当該カテゴリの属性情報とを関連付けて記憶部21に記憶させておく。そして、生成部223は、特定部222が特定した端末1のユーザの属性情報と一致する属性情報に関連付けられているカテゴリが、共通表示メニューの上部に表示されるように表示順序を決定してもよい。
【0065】
サーバ送信部224は、生成された共通表示メニューを、端末1に送信する。
続いて、表示制御部153は、端末受信部152が受信した共通表示メニューを、表示部12に表示されているメニュー画面に表示させる(S70)。
【0066】
[第2の実施形態における効果]
以上のとおり、第2の実施形態のメニュー生成サーバ2は、共通表示メニューのカテゴリに対応するとともに端末1のユーザの属性情報に対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する。これにより、端末1に表示されるメニュー画面には、端末1のユーザに適したサービスコンテンツに対応する共通表示メニューが表示される。したがって、他のサービスパートナーのサービスコンテンツにアクセスしたユーザのうち、自社が提供する商品・サービスに関心を持つ可能性が高いユーザに、自社のサービスコンテンツにアクセスしてもらうことができるので、当該サービスコンテンツの集客効果をさらに高めることができる。
【0067】
<第3の実施形態>
[表示されているサービスコンテンツの属性情報に基づいて共通表示メニューを生成する]
続いて、第3の実施形態について説明する。端末1に現在表示されているサービスコンテンツは、端末1のユーザによって選択されたものであり、端末1のユーザが何かしらの関心をもって閲覧しているサービスコンテンツである。このため、共通表示メニューに関連付けられるサービスコンテンツは、現在表示されているサービスコンテンツと関連性が高いものであることが好ましい。
【0068】
そこで、第3の実施形態では、メニュー生成サーバ2の特定部222は、端末1に表示されるサービスコンテンツの属性情報に基づいて、共通表示メニューに表示されるカテゴリに対応するサービスコンテンツを特定する。
【0069】
第3の実施形態に係るメニュー生成サーバ2は、例えば、20代女性向けの洋服を販売するサービスパートナーAのサービスコンテンツのメニュー画面に、20代女性向けのアクセサリーを販売するサービスパートナーBのサービスコンテンツのアドレス情報を含む共通表示メニューを表示させ、サービスパートナーBのサービスコンテンツの共通表示メニューに、サービスパートナーAのサービスコンテンツのアドレス情報を含む共通表示メニューを表示させる。このようにすることで、互いに競合しないサービスパートナーA及びサービスパートナーBは、他方のサービスコンテンツにアクセスしたユーザを自社のサービスコンテンツに誘導することができる。したがって、サービスパートナーは、自社のサービスコンテンツを独立して運営する場合に比べて、集客力を向上させることができる。
以下、第3の実施形態における端末1の制御部15及びメニュー生成サーバ2の制御部22の詳細な処理について、シーケンスを参照して説明する。
【0070】
図12は、第3実施形態に係る端末1が、共通表示メニューを表示するまでの処理の流れを示すシーケンス図である。
図12では、S30までのシーケンスを図示せずに、S40からのシーケンスのみ図示する。
【0071】
S40において、表示制御部153は、表示部12にメニュー画面を表示させ、コンテンツサーバ3から受信したサイトサービスメニューを当該メニュー画面に表示させる。
続いて、端末送信部151は、メニュー画面に含まれているスクリプトに基づいて、メニュー生成サーバ2に共通表示メニューの取得リクエストを送信する。また、端末送信部151は、タブ111が押される前に端末1に表示されていたサービスコンテンツのアドレス情報をメニュー生成サーバ2に送信する。
【0072】
続いて、サーバ受信部221が、端末1から共通表示メニューの取得リクエストとともに、サービスコンテンツのアドレス情報を受信すると、特定部222は、サービスパートナー情報記憶部211の複数のサービスパートナー情報を参照し、受信したアドレス情報に対応する属性情報を特定する(S43)。
【0073】
続いて、特定部222は、サービスパートナー情報記憶部211の複数のサービスパートナー情報を参照して、共通表示メニューのカテゴリに対応するとともに、S43で特定した属性情報に対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する(S50)。
S60からS70までの処理は、第1の実施形態のシーケンスのS60からS70の処理と同様であるので、説明を省略する。
【0074】
[第3の実施形態における効果]
以上のとおり、第3の実施形態のメニュー生成サーバ2は、現在表示されているサービスコンテンツの属性情報に対応するサービスコンテンツのアドレス情報に関連する共通表示メニューを生成する。これにより、端末1に表示されるメニュー画面には、端末1のユーザが現在閲覧しているサービスコンテンツとの関連性が高いサービスコンテンツのアドレス情報を含む共通表示メニューが表示されるので、ユーザによって共通表示メニューに関連付けられているサービスコンテンツが選択される可能性を高めることができる。
【0075】
<第4の実施形態>
[更新されたサービスコンテンツの数を共通表示メニューに表示する]
続いて、第4の実施形態について説明する。共通表示メニューに関連付けられているサービスコンテンツの更新頻度が低い場合、端末1のユーザは、当該サービスコンテンツが更新されている可能性が低いと判断し、共通表示メニューにおいて当該サービスコンテンツを選択する可能性が低くなるという問題がある。
【0076】
そこで、第4の実施形態では、生成部223は、共通表示メニューに関連付けられたサービスコンテンツのうち、内容が更新されたサービスコンテンツの数を示す情報を表示可能な共通表示メニューを生成する。
【0077】
具体的には、制御部22は、複数のサービスパートナー情報を構成するサービスコンテンツのアドレス情報に基づいて、当該サービスコンテンツを定期的に取得し、内容が更新されたサービスコンテンツを特定する。そして、制御部22は、複数のサービスパートナー情報のうち、内容が更新されたサービスコンテンツのサービスパートナー情報に対して、更新日時を示す更新日時情報を関連付ける。
【0078】
なお、制御部22が、サービスコンテンツを定期的に取得する代わりに、コンテンツサーバ3から、サービスコンテンツが更新された旨を示す更新情報を受信してもよい。この場合、制御部22は、複数のサービスパートナー情報のうち、更新情報に対応するサービスコンテンツのサービスパートナー情報に対して、更新日時を示す更新日時情報を関連付けてもよい。
【0079】
生成部223は、共通表示メニューに関連付けられたサービスコンテンツのうち、更新日時情報が現在の日時から所定時間以内のサービスコンテンツの数を、内容が更新されたサービスコンテンツの数とし、当該サービスコンテンツの数を示す情報を含む共通表示メニューを生成する。生成部223は、例えば、共通表示メニューに含まれるそれぞれのカテゴリに関連付けられたサービスコンテンツの更新数を加算した合計値を、内容が更新されたサービスコンテンツの数とする。
【0080】
図13は、第4の実施形態に係るサービスコンテンツのメニュー画面が端末1の表示部12に表示された例を示す図である。
図13に示す例では、カテゴリに関連付けられたサービスコンテンツのうち、内容が更新されたサービスコンテンツが2つあり、タブ112に、当該サービスコンテンツの数が「2」と表示されていることが確認できる。なお、生成部223は、更新されたサービスコンテンツに対応するカテゴリに、更新された旨を示すアイコンを表示させたり、当該カテゴリの背景色を他のカテゴリの背景色と異ならせたりしてもよい。また、上述の説明では、共通メニュー画面を表示させる際に、共通メニュー画面と同時に表示されるタブ112に対してサービスコンテンツの更新数を表示させることとしたが、これに限らない。例えば、サービスコンテンツとともに表示されるタブ111に対して、カテゴリに関連付けられるサービスコンテンツの更新数を表示させるようにしてもよい。また、生成部223は、各カテゴリに複数のサービスコンテンツが関連付けられている場合には、カテゴリに対して、更新されたサービスコンテンツの数(更新数)を表示させるようにしてもよい。
【0081】
[第4の実施形態における効果]
以上のとおり、第4の実施形態のメニュー生成サーバ2は、共通表示メニューにおいて更新されたサービスコンテンツの数を表示可能な共通表示メニューを生成するので、端末1のユーザが当該サービスコンテンツの数を確認し、共通表示メニューに関連付けられているサービスコンテンツを選択する可能性を高めることができる。
【0082】
<第5の実施形態>
[共通表示メニューに関連付けるサービスコンテンツを優先順位に基づいて決定する]
続いて、第5の実施形態について説明する。共通表示メニューサービスを利用する複数のサービスパートナーの中には、集中的に集客力を高めたいサービスパートナーも存在する可能性があることから、第5の実施形態では、メニュー生成サーバ2が、サービスパートナーから、優先順位に対応する情報として、サービスコンテンツに対する金額の入札を受け付ける。そして、特定部222が、入札金額に基づいて、共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する。
【0083】
図14は、第5の実施形態に係る複数のサービスパートナー情報の一例を示す図である。
図14に示すように、複数のサービスパートナー情報には、サービスコンテンツ名、アドレス情報及びカテゴリに、サービスコンテンツを共通表示メニューに表示する優先順位に対応する情報として、入札金額がさらに関連付けて記憶されている。同一のカテゴリに複数のサービスコンテンツが関連付けられている場合、入札金額が高い程、共通表示メニューに関連付けられる確率が高くなる。
【0084】
例えば、
図14に示す例では、共通表示メニューに表示されるカテゴリ「ニュース」に対応するサービスコンテンツとして「Cスポニュース」、「Dニュース」、「Eニュース」が存在する。例えば、特定部222は、3つのサービスコンテンツの入札金額の合計値(50,000円)に対するそれぞれの入札金額の比率に基づいて、3つのサービスコンテンツが選択される確率(選択確率)を決定する。例えば、「Cスポニュース」の選択確率は10%であり、「Dニュース」の選択確率は20%であり、「Eニュース」の選択確率は70%である。特定部222は、当該選択確率に基づいて、カテゴリ「ニュース」に対応するサービスコンテンツを選択する。
【0085】
[第5の実施形態における効果]
以上のとおり、第5の実施形態のメニュー生成サーバ2は、優先順位に対応する情報としての入札金額に基づいて、共通表示メニューのカテゴリに対応するサービスコンテンツのアドレス情報を特定する。このようにすることで、サービスパートナーは、入札金額を上げることで、他のサービスコンテンツに比べて集客力を高めることができる。
【0086】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、上記実施形態のサービスパートナー情報記憶部211及びユーザ情報記憶部212のそれぞれは、メニュー生成サーバ2とは異なる他のサーバが備えるようにしてもよい。