(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6556312
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】マクラギ設置具及びそれを用いたマクラギ設置方法
(51)【国際特許分類】
E01B 29/10 20060101AFI20190729BHJP
【FI】
E01B29/10
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-172071(P2018-172071)
(22)【出願日】2018年9月14日
【審査請求日】2019年4月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595135671
【氏名又は名称】第一建設工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100139103
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 卓志
(74)【代理人】
【識別番号】100139114
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 貞嗣
(72)【発明者】
【氏名】田口 禎昭
【審査官】
彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−113779(JP,A)
【文献】
特開平10−204808(JP,A)
【文献】
特開平11−280004(JP,A)
【文献】
特開平9−143907(JP,A)
【文献】
韓国公開実用新案第20−2010−0003322(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01B 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線状に形成される基部及び前記基部の一端に連続して形成され屈曲した形状を有する支点部を有する支持部と、
前記支持部に揺動可能に取り付けられる揺動部及び前記揺動部から延びる挿入部を有する持上部と、
前記基部の他端に接続される把持部と、
を備える
ことを特徴とするマクラギ設置具。
【請求項2】
前記支点部の一端側は、前記基部に所定の角度折り曲げて接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のマクラギ設置具。
【請求項3】
前記挿入部は、前記支点部の他端側と平行である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のマクラギ設置具。
【請求項4】
前記挿入部及び前記支点部の他端側は、前記把持部と垂直である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のマクラギ設置具。
【請求項5】
前記支持部は、一端側が前記支点部の一端側に前記支点部を挟むように取り付けられる2枚の板状部を有し、
前記板状部は、前記基部に対して前記支点部の一端側が折れ曲がる方向とは反対方向に向かって取り付けられる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のマクラギ設置具。
【請求項6】
前記支持部は、前記2枚の板状部の他端側に取り付けられる軸部を有し、
前記揺動部は、前記軸部が貫通して前記軸部に対して揺動可能に取り付けられる
ことを特徴とする請求項5に記載のマクラギ設置具。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1つに記載のマクラギ設置具を用いたマクラギ設置方法であって、
ショルダーが取り付けられた新マクラギを軌道の下方に挿入した後、前記支点部の他端側を軌道のベースの上面に配置させながら、前記挿入部を前記ショルダーに形成された孔に挿入し、
前記把持部を上方に持ち上げ、前記支点部の他端側を支点として回転させ、
前記新マクラギを上方に持ち上げ、
前記ショルダーのうち、2つの前記軌道の内側に配置された2つの前記ショルダーを締結し、
前記マクラギ設置具をはずして、前記ショルダーのうち、2つの前記軌道の外側に配置された2つの前記ショルダーを締結する
ことを特徴とするマクラギ設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道の軌道を支え、列車の荷重等を分散させるマクラギを設置するマクラギ設置具及びそれを用いたマクラギ設置方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マクラギは、軌道の下にはしご状に設置され、軌道の幅を一定に保持するものである。また、マクラギは、列車の荷重や振動を分散させる役割も担っている。マクラギは、破損又は経年劣化が発生することもあるので、交換が必要な場合がある。
【0003】
従来、レール上を走行する台車の上に回転軸を中心として水平方向に回転する回転アーム部を備え、その回転アーム部の先端にマクラギをキャッチして昇降させるマクラギ昇降機構部を設け、簡単かつ安全にマクラギを交換することができる技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−113779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のマクラギ交換に用いられた門型の吊り上げ器は大型であり、運搬、軌道上の移動及び交換作業に時間を要し、効率が悪かった。また、吊り上げ器は部品点数が多く構造も複雑なので、高価であった。
【0006】
本発明の目的は、安価且つ軽量であって、迅速にマクラギを設置することが可能なマクラギ設置具及びそれを用いたマクラギ設置方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置具は、
直線状に形成される基部及び前記基部の一端に連続して形成され屈曲した形状を有する支点部を有する支持部と、
前記支持部に揺動可能に取り付けられる揺動部及び前記揺動部から延びる挿入部を有する持上部と、
前記基部の他端に接続される把持部と、
を備える
ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置具では、
前記支点部の一端側は、前記基部に所定の角度折り曲げて接続される
ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置具では、
前記挿入部は、前記支点部の他端側と平行である
ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置具では、
前記挿入部及び前記支点部の他端側は、前記把持部と垂直である
ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置具では、
前記支持部は、一端側が前記支点部の一端側に前記支点部を挟むように取り付けられる2枚の板状部を有し、
前記板状部は、前記基部に対して前記支点部の一端側が折れ曲がる方向とは反対方向に向かって取り付けられる
ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置具では、
前記持上部は、前記2枚の板状部の他端側に取り付けられる軸部を有し、
前記揺動部は、前記軸部が貫通して前記軸部に対して揺動可能に取り付けられる
ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の一実施形態にかかるマクラギ設置方法は、
前記マクラギ設置具を用いたマクラギ設置方法であって、
ショルダーが取り付けられた新マクラギを軌道の下方に挿入した後、前記支点部の他端側を軌道のベースの上面に配置させながら、前記揺動部の前記挿入部を前記ショルダーに形成された孔に挿入し、
前記把持部を上方に持ち上げ、前記支点部の他端側を支点として回転させ、
前記新マクラギを上方に持ち上げ、
前記ショルダーのうち、2つの前記軌道の内側に配置された2つの前記ショルダーを締結し、
前記マクラギ設置具をはずして、前記ショルダーのうち、2つの前記軌道の外側に配置された2つの前記ショルダーを締結する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る一実施形態のマクラギ設置具及びそれを用いたマクラギ設置方法によれば、安価且つ軽量であって、迅速にマクラギを設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具を示す。
【
図2】本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具の先端部を示す。
【
図3】本発明にかかる一実施形態のマクラギ交換時のマクラギ撤去方法又はマクラギ挿入方法を示す。
【
図4】本発明にかかる一実施形態のマクラギ交換時に軌道下方に新マクラギを挿入した状態を示す。
【
図5】本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具によって新マクラギを持ち上げる前の状態を示す。
【
図6】本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具によって新マクラギを持ち上げた後の状態を示す。
【
図7】本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具によって新マクラギを設置した後の状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明にかかる一実施形態の軌陸作業車移動装置1及び軌陸作業車移動方法について、説明する。
【0017】
図1は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具を示す。
【0018】
本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具1は、支持部2と、持上部5と、把持部6と、を備える。
【0019】
図2は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具の先端部を示す。
【0020】
本実施形態の支持部2は、直線状に形成される基部21と、基部21の一端に連続して形成され屈曲した形状を有する支点部22と、支点部22を挟むように2枚で形成される板状部23と、を有する。基部21、支点部22及び板状部23は、一つの材料で一体に形成してもよいし、別々の材料を溶接等で接続してもよい。
【0021】
支点部22の一端側22aは、基部21に所定の角度折り曲げて接続される。基部21と支点部22によって形成される角度は、15°〜25°が好ましく、18°〜22°がさらに好ましい。支点部22の他端側22bは、一端側22aに対して垂直又は略垂直に折り曲げられる。なお、基部21の折り曲げ部22cは、滑らかな曲面を形成することが好ましい。
【0022】
板状部23は、一端側23aが支点部22の一端側22aに溶接等によって取り付けられる。板状部23は、基部21に対して支点部22の一端側22aが折れ曲がる方向とは反対方向に向かって、支点部22の一端側22aに対して垂直又は略垂直に取り付けられる。
【0023】
軸部4は、2つの板状部23の他端側23bを貫通して取り付けられる。本実施形態では、軸部4として先端にネジが形成されたピンを用いており、ネジにナットを締め付けて板状部23に固定する。この場合、軸部4は、支持部2に対して固定され、持上部5は軸部4に対して揺動するので、支持部2に含まれる。
【0024】
持上部5は、軸部4が貫通して軸部4に対して揺動可能に取り付けられる揺動部51と、揺動部51から直角方向又は略直角方向に屈曲して延びる挿入部52と、を有する。挿入部52は、支点部22の他端側22bと平行であると好ましい。挿入部52の外周における支点部22の他端側22bに近い部分には、平面部52aが形成される。
【0025】
なお、本実施形態では、持上部5と軸部4を別々の部材で構成したが、持上部5と軸部4を1つの部材で構成し、軸部4及び持上部5を支持部2に対して揺動可能に構成してもよい。この場合、軸部4は、持上部5に含まれる。軸部4が支持部2又は持上部5のどちらに含まれても、持上部5は、支持部2に対して揺動可能である。
【0026】
把持部6は、支持部2の他端から延び、鋼管の周囲をゴムカバー等で覆って形成される。鋼管を用いることで、軽量化することができる。また、周囲をゴムカバーで覆うことで、滑り止めや軌道短絡防止の役割を持たせることができる。
【0027】
このように、本実施形態のマクラギ設置具1は、簡単な構造で安価且つ軽量に形成される。
【0029】
図3は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ交換時のマクラギ撤去方法又はマクラギ挿入方法を示す。
【0030】
本実施形態のマクラギ設置具1を用いたマクラギ交換作業では、まず、軌道101と旧マクラギ102を分離する。軌道101と旧マクラギ102は、釘、ネジ、クリップ等の締結具を外すことによって分離される。
【0031】
続いて、交換する旧マクラギ102周辺の砕石をかき出す。次に、
図3に示すように、マクラギグリッパーを装着したバックホウ110を用いて、旧マクラギ102をマクラギグリッパーで挟み、軌道101の下方から撤去する。
【0032】
続いて、マクラギグリッパーを装着したバックホウ110を用いて、新しい新マクラギ103をマクラギグリッパーで挟み、軌道101の下方に挿入する。
【0033】
図4は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ交換時に軌道下方に新マクラギを挿入した状態を示す。
【0034】
新マクラギ103は、一般的な構造であって、2本の軌道101をそれぞれ挟むように上面に4つのショルダー104が取り付けられている。軌道101を挟む2つのショルダー104の間には、パッド105が設置される。
【0035】
図5は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具1によって新マクラギを持ち上げる前の状態を示す。
【0036】
軌道下方に新マクラギを挿入した後、マクラギ設置具1をセットする。まず、支点部22の他端側22bが軌道101のベース101aの上面に配置させながら、持上部5の挿入部52をショルダー104に形成された孔104aに挿入する。この時、挿入部52に形成された平面部52aが孔104aの平面状の部分と対向するように位置させることで、挿入部52を孔104aに円滑に挿入することができ、挿入後に安定に保持することができる。この状態では、軌道101とマクラギ103との間には隙間があるが、基部21と支点部22の接続部分の折り曲げ及び持上部5の揺動によって、容易にマクラギ設置具1をセットすることができる。
【0037】
なお、マクラギ設置具1は、
図4に示したショルダー104のうち、2つの軌道101の外側に配置された2つのショルダー104に外側から設置されると作業し易く好ましい。
【0038】
図6は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具1によって新マクラギを持ち上げた後の状態を示す。
【0039】
図5に示した状態から、作業者が把持部6を矢印Aのように上方に持ち上げると、支点部22の他端側22bと挿入部52は、平行であり、把持部6とは垂直なので、持上部5を除いたマクラギ設置具1が支点部22の他端側22bを支点として回転する。
【0040】
軸部4が上方に回転すると、持上部5は挿入部52を中心として回転しながら上方へ持ち上げられる。したがって、新マクラギ103は、矢印Bに示すように、ほぼ鉛直上方に持ち上げられる。
【0041】
図7は、本発明にかかる一実施形態のマクラギ設置具1によって新マクラギを設置した後の状態を示す。
【0042】
新マクラギ103を持ち上げ、軌道101との位置をあわせた後、
図4に示したショルダー104のうち、2つの軌道101の内側に配置された2つのショルダー104にクリップ106及びインシュレータ107を締結する。クリップ106及びインシュレータ107の締結は、パンプーラーを用いればよい。
【0043】
続いて、マクラギ設置具1をはずして、
図4に示したショルダー104のうち、2つの軌道101の外側に配置された2つのショルダー104にクリップ106及びインシュレータ107を締結する。クリップ106及びインシュレータ107の締結は、パンプーラーを用いればよい。
【0044】
次に、交換した新マクラギ103周辺に図示しない砕石をかき込む。最後に図示しないタイタンパによる振動で突き固めて砕石を密な状態とし、マクラギの支持力を向上させる。
【0045】
このように、本実施形態のマクラギ設置方法によれば、迅速にマクラギを設置することが可能となる。
【0046】
以上、本実施形態のマクラギ設置具1は、直線状に形成される基部21及び基部21の一端に連続して形成され屈曲した形状を有する支点部22を有する支持部2と、支持部2に揺動可能に取り付けられる揺動部51及び揺動部51から延びる挿入部52を有する持上部5と、基部21の他端に接続される把持部6と、を備える。したがって、安価且つ軽量であって、迅速にマクラギを設置することが可能となる。
【0047】
また、本実施形態のマクラギ設置具1では、支点部22の一端側22aは、基部21に所定の角度折り曲げて接続される。したがって、軌道101のベース101aへの支点部の他端側22bの設置と挿入部52のショルダー104の孔104aへの挿入を容易にすることが可能となる。
【0048】
また、本実施形態のマクラギ設置具1では、挿入部22bは、支点部22の他端側22bと平行である。したがって、挿入部52のショルダー104の孔104aへの挿入をより容易にすることが可能となる。また、挿入部52のショルダー104の孔104aへの挿入をより容易にすることが可能となる。
【0049】
また、本実施形態のマクラギ設置具1では、挿入部22b及び支点部22の他端側22bは、把持部6と垂直である。したがって、把持部6を持ち上げると効率良く新マクラギ103を持ち上げることが可能となる。
【0050】
また、本実施形態のマクラギ設置具1では、支持部2は、一端側23aが支点部22の一端側22aに支点部22を挟むように取り付けられる2枚の板状部23を有し、板状部3は、基部21に対して支点部22の一端側22aが折れ曲がる方向とは反対方向に向かって取り付けられる。したがって、挿入部52のショルダー104の孔104aへの挿入をより容易にすることが可能となる。
【0051】
また、本実施形態のマクラギ設置具1では、支持部2は、2枚の板状部3の他端側3bに取り付けられる軸部4を有し、揺動部51は、軸部4が貫通して軸部4に対して揺動可能に取り付けられる。したがって、把持部6を持ち上げると持上部5を的確に揺動させることが可能となる。
【0052】
さらに、本実施形態のマクラギ設置方法は、マクラギ設置具1を用いたマクラギ設置方法であって、ショルダー104が取り付けられた新マクラギ104を軌道101の下方に挿入した後、支点部22の他端側22bを軌道101のベース101aの上面に配置させながら、揺動部5の挿入部52をショルダー104に形成された孔104aに挿入し、把持部6を上方に持ち上げ、支点部22の他端側22bを支点として回転させ、新マクラギ103を上方に持ち上げ、ショルダー104のうち、2つの軌道101の内側に配置された2つのショルダー104を締結し、マクラギ設置具1をはずして、ショルダー104のうち、2つの軌道101の外側に配置された2つのショルダー104を締結する。したがって、迅速にマクラギを設置することが可能となる。
【0053】
なお、ここまで本発明の種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0054】
1…マクラギ設置具
2…支持部
21…基部
22…支点部
23…板状部
4…軸部(支持部,持上部)
5…持上部
51…揺動部
52…挿入部
6…把持部
101…軌道
102…旧マクラギ
103…新マクラギ
104…ショルダー
105…パッド
106…クリップ
107…インシュレータ
【要約】
【課題】 安価且つ軽量であって、迅速にマクラギを設置することが可能なマクラギ設置具及びそれを用いたマクラギ設置方法を提供する。
【解決手段】 マクラギ設置具1は、直線状に形成される基部21及び基部21の一端に連続して形成され屈曲した形状を有する支点部22を有する支持部2と、支持部2に揺動可能に取り付けられる揺動部51及び揺動部51から延びる挿入部52を有する持上部5と、基部21の他端に接続される把持部6と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1