(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末のHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)送信方法であって、
第1セルでPDCCH(Physical Downlink Control Channel;物理ダウンリンク制御チャンネル)上に転送される制御情報を受信するステップと、
前記制御情報に基づいて、第2セルでPDSCH(Physical Downlink Shared Channel;物理ダウンリンク共通チャンネル)上に転送されるデータを受信するステップと、
前記PDSCH上で受信されたデータが前記第1セルで受信されたと仮定した場合の前記第1セルに対するHARQ ACK/NACK送信時点に基づいて、前記PDSCH上で受信されたデータに対応するHARQ ACK/NACK送信のためのサブフレームを識別するステップと、
識別された前記サブフレームの時点に前記HARQ ACK/NACKを前記第1セルで送信するステップと、
を含み、
前記第1セルと前記第2セルは、TDD UL−DL設定が異なり、
前記仮定は、前記PDSCH上でのデータの受信サブフレームと同一時点の前記第1セルのサブフレームがダウンリンクであれば当該サブフレームでデータが受信されたと仮定し、そうでなければ前記第1セルで当該サブフレーム以後に最も早く表れるダウンリンクのサブフレームでデータが受信されたと仮定することを特徴とする、送信方法。
前記第1セルはプライマリー(primary)セルであり、前記第2セルはセカンダリー(secondary)セルであることを特徴とする、請求項1に記載の送信方法。
HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)を送信する端末であって、
第1セルでPDCCH(Physical Downlink Control Channel;物理ダウンリンク制御チャンネル)上に転送される制御情報を受信し、第2セルで受信サブフレームにPDSCH(Physical Downlink Shared Channel;物理ダウンリンク共通チャンネル)上に転送されるデータを受信する受信部と、
前記PDSCH上で受信されたデータが前記第1セルで受信されたと仮定した場合の前記第1セルに対するHARQ ACK/NACK送信時点に基づいて、前記PDSCH上で受信されたデータに対応するHARQ ACK/NACK送信のためのサブフレームを識別するタイミング制御器と、
識別された前記サブフレームの時点に前記HARQ ACK/NACKを前記第1セルで送信する送信部と、
を含み、
前記第1セルと前記第2セルは、TDD UL−DL設定が異なり、
前記仮定は、前記PDSCH上でのデータの受信サブフレームと同一時点の前記第1セルのサブフレームがダウンリンクであれば当該サブフレームでデータが受信されたと仮定し、そうでなければ前記第1セルで当該サブフレーム以後に最も早く表れるダウンリンクのサブフレームでデータが受信されたと仮定することを特徴とする、端末。
前記第1セルはプライマリー(primary)セルであり、前記第2セルはセカンダリー(secondary)セルであることを特徴とする、請求項4に記載の端末。
基地局のHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)受信方法であって、
第1セルでPDCCH(Physical Downlink Control Channel;物理ダウンリンク制御チャンネル)上に転送される制御情報を送信するステップと、
前記制御情報に基づいて、第2セルで送信サブフレームにPDSCH(Physical Downlink Shared Channel;物理ダウンリンク共通チャンネル)上にデータを送信するステップと、
前記PDSCH上で送信されたデータが前記第1セルで送信されたと仮定した場合の前記第1セルに対するHARQ ACK/NACK受信時点に基づいて、前記PDSCH上で送信されたデータに対応するHARQ ACK/NACK受信のためのサブフレームを識別するステップと、
識別された前記サブフレームの時点に前記HARQ ACK/NACKを前記第1セルで受信するステップと、
を含み、
前記第1セルと前記第2セルは、TDD UL−DL設定が異なり、
前記仮定は、前記PDSCH上でのデータの送信サブフレームと同一時点の前記第1セルのサブフレームがダウンリンクであれば当該サブフレームでデータが送信されたと仮定し、そうでなければ前記第1セルで当該サブフレーム以後に最も早く表れるダウンリンクのサブフレームでデータが送信されたと仮定することを特徴とする、受信方法。
前記第1セルはプライマリー(primary)セルであり、前記第2セルはセカンダリー(secondary)セルであることを特徴とする、請求項7に記載の受信方法。
HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)ACK/NACK(Acknowledgement/Negative Acknowledgement)を受信する基地局であって、
第1セルでPDCCH(Physical Downlink Control Channel;物理ダウンリンク制御チャンネル)上に転送される制御情報を送信し、第2セルで送信サブフレームにPDSCH(Physical Downlink Shared Channel;物理ダウンリンク共通チャンネル)上にデータを送信する送信部と、
前記PDSCH上で送信されたデータが前記第1セルで送信されたと仮定した場合の前記第1セルに対するHARQ ACK/NACK受信時点に基づいて、前記PDSCH上で送信されたデータに対応するHARQ ACK/NACK受信のためのサブフレームを識別するタイミング制御器と、
識別された前記サブフレームの時点に前記HARQ ACK/NACKを前記第1セルで受信する受信部と、
を含み、
前記第1セルと前記第2セルは、TDD UL−DL設定が異なり、
前記仮定は、前記PDSCH上でのデータの送信サブフレームと同一時点の前記第1セルのサブフレームがダウンリンクであれば当該サブフレームでデータが送信されたと仮定し、そうでなければ前記第1セルで当該サブフレーム以後に最も早く表れるダウンリンクのサブフレームでデータが送信されたと仮定することを特徴とする、基地局。
前記第1セルはプライマリー(primary)セルであり、前記第2セルはセカンダリー(secondary)セルであることを特徴とする、請求項10に記載の基地局。
【背景技術】
【0002】
最近、移動通信システムでは無線チャンネルの高速データ転送方式により直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access;以下、OFDMAという)方式、またはこれと類似な方式により単搬送波周波数分割多重接続(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access;以下、SC−FDMAという)方式が活発に研究されている。多重接続方式は、通常、各ユーザ別にデータまたは制御情報を乗せて送る時間−周波数資源が互いに重ならないように、即ち直交性(Orthogonality)が成立するように、割当及び運用されることによって、各ユーザのデータまたは制御情報を区分することができる。
【0003】
移動通信システムにおける高速の無線データサービスが提供されるために重要の1つは、拡張性帯域幅(scalable bandwidth)のサポートである。その一例として、LTE(Long Term Evolution)システムは20/15/10/5/3/1.4MHzなどの多様な帯域幅を有することが可能である。そして、LTE-Advanced(以下、LTE−Aと簡単に称する)システムは、LTEキャリアの結合(carrier aggregation;以下、CAという)を通じて最大100MHz帯域幅に達する広帯域のサービスを提供することができる。サービス事業者は多数個の帯域幅のうちから1つの帯域幅を選択してサービスを提供することができる。そして、端末機も最大20MHz帯域幅がサポートできるものから最小1.4MHz帯域幅のみをサポートするものなど、さまざまな種類が存在することができる。
【0004】
LTE−Aシステムは高速のデータ転送のために、LTEシステムより広帯域を必要とする。それと同時にLTE−AシステムにおけるLTE端末に対する互換性(backward compatibility)も重要である。したがって、LTE端末もLTE−Aシステムに接続してサービスを受けることができなければならない。
【0005】
このために、LTE−AシステムはLTE端末が送信または受信することができる帯域幅のサブバンド(sub-band)または構成搬送波(component carrier;CC、またはセルという)に全体システム帯域を分ける。そして、LTE−Aシステムは所定の構成搬送波を結合した後、各構成搬送波別にデータを生成及び転送する。これによって、LTE−Aシステムは各構成搬送波別に既存LTEシステムの送受信プロセスを活用してLTE−Aシステムの高速データ転送をLTE端末にサポートすることができる。
【0006】
各構成搬送波またはセルは、端末の観点からその用途や重要性に区分する時、プライマリー(primary)セルとセカンダリー(secondary)セルに分けられる。プライマリーセルは端末の観点から1つであり、セカンダリーセルはプライマリーセルを除外した残りのセルである。現在LTE−Aシステムではアップリンク制御チャンネルが単にプライマリーセルのみで転送できるようにしており、アップリンクデータチャンネルはプライマリーセルとセカンダリーセルで転送できるようにしている。
【0007】
一般に、各構成搬送波別に転送されるデータに対するスケジューリング情報は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)に含まれて端末に転送される。DCIは種々のフォーマットを定義することができる。即ち、DCIはアップリンクデータに対するスケジューリング情報か、ダウンリンクデータに対するスケジューリング情報か否か、コンパックDCIか否か、多重アンテナを使用した空間多重化(spatial multiplexing)を適用するか否か、電力制御用DCIか否かなどによって定まったDCIフォーマットが適用されて運用される。例えば、MIMO(Multiple Input Multiple Output;多重入出力アンテナ)を適用しないダウンリンクデータに対する制御情報であるDCIフォーマット1は次のような制御情報から構成される。
【0008】
−Resource allocation type0/1フラグ:リソース割当方式がタイプ0かタイプ1かを端末に通知することができる。ここで、タイプ0はビットマップ方式を適用してRBG(resource block group)単位でリソースを割り当てる。LTE及びLTE−Aシステムにおいて、スケジューリングの基本単位は時間及び周波数領域リソースとして表現されるRB(resource block)であり、RBGは複数個のRBから構成されてタイプ0方式でのスケジューリング基本単位となる。タイプ1はRBGの内で特定RBを割り当てるようにする。
【0009】
−Resource block assignment:データ転送に割り当てられたRBを端末に通知することができる。この際、システム帯域幅及びリソース割当方式によって表現するリソースが決まる。
−Modulation and coding scheme:データ転送に使われた変調方式とコーディングレートを端末に通知する。
−HARQ process number:HARQのプロセス番号を端末に通知する。
−New data indicator:HARQ初期転送か再転送かを端末に通知する。
−Redundancy version:HARQのリダンダンシーバージョン(redundancy version)を端末に通知する。
−TPC command for PUCCH:アップリンク制御チャンネルであるPUCCH(Physical uplink control channel)に対する電力制御命令を端末に通知する。
【0010】
このような情報を端末に通知することができるDCIはチャンネルコーディング及び変調過程を経てダウンリンク物理制御チャンネルであるPDCCH(Physical downlink control channel)を通じて端末に転送される。
【0011】
図1は従来技術に従う物理制御チャンネルを割り当てる方法を示す図である。言い換えると、
図1は2つの搬送波(CC#1、CC#2)が結合されたLTE−Aシステムにおいて、基地局が端末にダウンリンクデータをスケジューリングする一例を示す。
【0012】
図1を参照すると、基地局は構成搬送波#1(Component carrier#1;CC#1)109で転送されるDCI 101を既存LTEで定義されたフォーマットを適用した後、チャンネルコーディング及びインターリービング(103)し、制御情報チャンネルであるPDCCH 105を生成する。次に、基地局はPDCCH 105を介してCC#1 109で端末に割り当てられたデータチャンネルであるPDSCH(Physical downlink shared channel)107に対するスケジューリング情報を端末に知らせる。
【0013】
基地局は構成搬送波#2(CC#2)119で転送されるDCI 111を既存LTEで定義されたフォーマットを適用した後、チャンネルコーディング及びインターリービング(113)し、制御情報チャンネルであるPDCCH 115を生成する。次に、基地局はPDCCH 115を介してCC#2 119で端末に割り当てられたデータチャンネルであるPDSCH 117に対するスケジューリング情報を端末に知らせる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して本発明の動作原理を詳細に説明する。以下で本発明を説明するに当たって関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることができると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これはユーザ、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、その定義は本明細書の全般に亘る内容に基づいて定義されるべきである。
【0023】
また、本発明の実施形態を具体的に説明するに当たって、搬送波結合(carrier aggregation)をサポートするLTE−Aシステムを主な対象にするが、本発明の主要な要旨は類似の技術的背景及びチャンネル形態を有するその他の通信システムにも本発明の範囲から大きく外れない範囲で若干の変形により適用可能であり、これは本発明の技術分野で熟練した技術的知識を有する者の判断により可能である。例えば、搬送波結合をサポートするマルチキャリア(multi-carrier)HSPAにも本発明の主要要旨を適用可能である。
【0024】
本発明の主要な要旨は搬送波結合(carrier aggregation)を通じて広帯域を構成するTDD無線通信システムにおいて、結合された搬送波のTDD UL−DL設定がセル別に異なり、クロスキャリアスケジューリングが適用される場合、各セルのPDCCHとクロスキャリアスケジューリングされるPDSCH転送及びプライマリーセルでのアップリンクHARQ ACK/NACKなどのタイミング関係を定義することにある。
【0025】
搬送波結合をサポートするLTE−Aシステムにおいて、データ転送をサポートするためのダウンリンク制御情報(DCI)が転送される構成搬送波とDCIによりスケジューリングされたデータが転送される構成搬送波とが互いに相異する場合、これをクロスキャリアスケジューリングという。クロスキャリアスケジューリングはダウンリンクデータ転送及びアップリンクデータ転送に各々適用可能である。
【0026】
搬送波結合をサポートするLTE−Aシステムにおいて、基本的にデータ転送及びデータ転送をサポートするためのダウンリンク制御情報(DCI)の転送は、該当構成搬送波別に各々遂行される。しかしながら、端末が信頼度の高い受信性能を得るために、DCIがデータが転送される構成搬送波と異なる構成搬送波に転送できる。これをクロスキャリアスケジューリングと称するが、
図2を参照して説明すれば、次の通りである。
【0027】
図2は、本発明に従うクロスキャリアスケジューリング方式を示す図である。より詳しくは、
図2は構成搬送波#1(Component carrier#1;CC#1)209と構成搬送波#2(Component carrier#2;DL CC#2)219とで搬送波結合されたLTE−A端末に対するスケジューリング動作を例示する。
【0028】
図2の例は、CC#2 219がCC#1 209よりダウンリンク干渉(interference)が相対的に過度に大きくて、基地局がCC#2 219のデータ転送に対するDCIをCC#2 219を通じて端末に転送する時、所定の要求されるDCI受信性能を満足し難い場合を仮定する。この場合、基地局はDCIをCC#1 209を通じて転送することができ、端末はCC#2 219で転送されるデータのスケジューリング情報を知らせるためのDCIがCC#1 209から降りるということを事前に知っていなければならない。
【0029】
データの場合、HARQ再転送を通じて誤り復旧が可能であるので、基地局がCC#2 219を通じてデータを端末に転送することに支障がない。しかしながら、基地局はDCIがどの構成搬送波に対するスケジューリング情報を表しているかに対する搬送波指示子(carrier indicator;CI)をスケジューリングされたデータのリソース割当情報と転送形式などを表すDCIに追加的に付け加えて転送する。例えば、CI=‘000’はCC#1 209に対するスケジューリング情報であることを表し、CI=‘001’はCC#2 219に対するスケジューリング情報であることを表す。
【0030】
したがって、基地局はCC#1にスケジューリングされたデータ207のリソース割当情報と転送形式などを表すDCI 201と搬送波指示子202とを結合して拡張されたDCIを構成する。そして、基地局はこれをチャンネルコーディング(203)した後、変調及びインターリービングを通じてPDCCHを構成した後、CC#1のPDCCH領域205にマッピングして転送する。次に、基地局はCC#2にスケジューリングされたデータ217のリソース割当情報と転送形式などを表すDCI 211と搬送波指示子212とを結合して拡張されたDCIを構成する。そして、基地局はこれをチャンネルコーディング(213)した後、変調及びインターリービングを経てPDCCHを構成した後、CC#1のPDCCH領域205にマッピングして転送する。
【0031】
TDD(Time Division Duplex)通信システムは、ダウンリンク及びアップリンクに共通の周波数を使用するが、時間領域でアップリンク信号とダウンリンク信号の送受信を区分して運用する。そして、LTE TDDでサブフレーム別にアップリンクまたはダウンリンク信号が区分されて転送される。この際、LTEで上記サブフレームの長さは1msであり、10個のサブフレームが集まって1つのラジオフレーム(radio frame)に構成される。
【0032】
アップリンク及びダウンリンクのトラフィック負荷(traffic load)によって、アップ/ダウンリンク用サブフレームが時間領域で均等に分割されて運用できる。または、ダウンリンクに一層多いサブフレームが割り当てられて運用されるか、アップリンクにより多いサブフレームが割り当てられて運用できる。
【0034】
<表1>はLTEに定義されたTDD UL−DL設定(TDD Uplink-Downlink configuration)を表す。<表1>で、‘D’はダウンリンク転送用に設定されたサブフレームを表し、‘U’はアップリンク転送用に設定されたサブフレームを表す。そして、‘S’はDwPTS(Dwonlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)から構成されるスペシャルサブフレーム(Special subframe)を表す。
【0035】
DwPTSで一般的なサブフレームと同様に、ダウンリンクに制御情報転送が可能であり、スペシャルサブフレームの設定状態によってDwPTSの長さが十分に長い場合、ダウンリンクデータ転送も可能である。GPはダウンリンクからアップリンクに転送状態の遷移を収容する区間であって、ネックワーク設定などによって長さが定まる。UpPTSはアップリンクチャンネル状態を推定することに必要な端末のSRS(Sounding Reference Signal)転送またはランダムアクセスのための端末のRACH(Random Access Channel)転送に使われる。
【0036】
例えば、TDD UL−DL設定#6の場合、サブフレーム#0、#5、#9にダウンリンクデータ及び制御情報転送が可能であり、サブフレーム#2、#3、#4、#7、#8にアップリンクデータ及び制御情報転送が可能である。そして、スペシャルサブフレームに該当するサブフレーム#1、#6ではダウンリンク制御情報またはダウンリンクデータ転送が可能であり、アップリンクにはSRSまたはRACH転送が可能である。
【0037】
TDDシステムでは、ダウンリンクまたはアップリンク信号転送が特定時間区間の間のみで許容されるので、データスケジューリングのための制御チャンネル、スケジューリングされるデータチャンネル、そしてデータチャンネルに対応するHARQ ACK/NACKチャンネルなど、相互関係にあるアップ/ダウンリンク物理チャンネルの間の具体的なタイミング関係を定義する必要がある。
【0038】
まず、LTE TDDシステムにおけるダウンリンクデータ転送用物理チャンネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と、これに対応するアップリンクHARQ ACK/NACKが転送される物理チャンネルであるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)またはPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)のアップ/ダウンリンクタイミング関係は、次の通りである。
【0039】
端末は基地局からサブフレームn−kに転送されたPDSCHを受信すれば、アップリンクサブフレームnに上記PDSCHに対するアップリンクHARQ ACK/NACK転送をする。この際、kは集合Kの構成元素であって、Kは<表2>に定義された通りである。
【0041】
図3は、本発明に従うアップリンクHARQ ACK/NACKを転送する方法を示す図である。
【0042】
図3を参照すると、TDD UL−DL設定#6の場合、PDSCHが各々のダウンリンクまたはスペシャルサブフレームに転送される時、これに対応するアップリンクHARQ ACK/NACKがどのサブフレームに転送されるかを<表2>の定義によって例示した図である。例えば、端末はラジオフレームiのサブフレーム#0で基地局が転送したPDSCH 301に対応するアップリンクHARQ ACK/NACKをラジオフレームiのサブフレーム#7を通じて転送する(303)。この際、PDSCH 301に対するスケジューリング情報を含むダウンリンク制御情報(DCI)は、PDSCH301が転送されるサブフレームと同一なサブフレームにPDCCHを介して転送される。更に他の例として、端末はラジオフレームiのサブフレーム#9を通じて基地局が転送したPDSCH305に対応するアップリンクHARQ ACK/NACKをラジオフレームi+1のサブフレーム#4を通じて転送する(307)。同様に、PDSCH305に対するスケジューリング情報を含むダウンリンク制御情報(DCI)は、PDSCH305が転送されるサブフレームと同一なサブフレームのPDCCHを介して転送される。
【0043】
LTEシステムにおけるダウンリンクHARQは、データ再転送時点が固定されない非同期(asynchronous)HARQ方式を採択している。即ち、基地局が転送したHARQ初期転送データに対して端末からHARQ NACKのフィードバックを受けた場合、基地局は次回のHARQ再転送データの転送時点をスケジューリング動作により自由に決定する。端末はHARQ動作のために受信データをデコーディングして、誤りと判断されたHARQデータに対してバッファリングした後、次回のHARQ再転送データとコンバイニングを遂行する。この際、端末の受信バッファ容量を一定限度以内に維持するために、各々のTDD UL−DL設定別に最大ダウンリンクHARQプロセス個数を<表3>のように定義している。1つのHARQプロセスは時間領域で1つのサブフレームにマッピングされる。
【0045】
図3の例を参照すると、端末はラジオフレームiのサブフレーム#0に基地局が転送したPDSCH 301をデコーディングする。デコーディング結果、誤りと判断されれば、端末はHARQ NACKをラジオフレームiのサブフレーム#7を通じて転送(303)する。HARQ NACKが受信されれば、基地局はPDSCH 301に対する再転送データをPDSCH309で構成してPDCCHと共に転送する。
図3の例で、<表3>の定義によってTDD UL−DL設定#6の最大ダウンリンクHARQプロセス個数が6個であることを反映して、再転送データがラジオフレームi+1のサブフレーム#1に転送されることを例示する。即ち、初期転送PDSCH301と再転送PDSCH309との間に総6個のダウンリンクHARQプロセス311、312、313、314、315、316が存在する。
【0046】
本発明では説明の便宜のために、クロスキャリアスケジューリング動作時、ダウンリンク制御情報(DCI)が転送される構成搬送波を‘第1構成搬送波または第1セル’といい、上記ダウンリンク制御情報(DCI)によりスケジューリングされたデータが転送される構成搬送波を‘第2構成搬送波または第2セル’ということにする。
【0047】
搬送波結合をサポートするLTE−Aシステムにおいて、結合された搬送波が周波数帯域で互いに隣接しない場合、システム運用シナリオによってTDD UL−DL設定がセル別に互いに異なるように設定できる。例えば、第1構成搬送波または第1セルはアップ/ダウンリンク用サブフレームを時間領域で均等に分割して運用し、第2構成搬送波または第2セルはダウンリンク用サブフレームをより多く割り当ててダウンリンク容量を拡張して運用することができる。更に他の例として、既存3G TDDシステムであるTD−SCDMAとの互換性を考慮して、第1構成搬送波または第1セルはTD−SCDMAシステムと互換性が維持されたTDD UL−DL設定を適用する。これによって、TD−SCDMAとLTE TDDシステムとの間の相互干渉問題を防止することができる。そして、第2構成搬送波または第2セルは別途の制約事項無しでトラフィック負荷(traffic load)によってTDD UL−DL設定されて運用できる。
【0048】
ここで、プライマリーセルは第1構成搬送波または第1セルであり、セカンダリーセルは第1構成搬送波または第1セルになることもでき、第2構成搬送波または第2セルになることができる。即ち、プライマリーセルと特定セカンダリーセルはクロスキャリアスケジューリングするPDCCHを転送することができ、特定セカンダリーセルを除外した残りのセカンダリーセルは上記プライマリーセルまたは特定セカンダリーセルのPDCCHからスケジューリングされたPDSCHを転送することができる。
【0049】
以下、本発明は先にダウンリンクデータ転送と関連した各セルでのPDCCHとクロスキャリアスケジューリングされるPDSCH転送とプライマリーセルでのアップリンクHARQ ACK/NACKなどのタイミング関係を定義する具体的な方法を説明する。言い換えると、本発明で端末はプライマリーセルでのアップリンクHARQ ACK/NACKを転送するためのサブフレームを選択するためにクロスキャリアスケジューリングによって第1セルのサブフレームに物理ダウンリンク制御チャンネルが受信されれば、上記物理ダウンリンク制御チャンネルの搬送波指示子が指示する第2セルのサブフレームを通じて物理ダウンリンク共通チャンネルを受信し、上記受信された物理ダウンリンク共通チャンネルによってHARQ ACK/NACK転送のためのサブフレームを選択して、上記選択されたサブフレームを通じて上記HARQ ACK/NACK転送することができる。また、本発明で基地局はクロスキャリアスケジューリングによって物理ダウンリンク制御チャンネルを第1セルで、物理ダウンリンク共通チャンネルを第2セルで端末に転送し、上記物理ダウンリンク共通チャンネルに対応するHARQ ACK/NACKを受信するサブフレームを確認して、上記確認されたサブフレームを通じて上記端末から上記HARQ ACK/NACKを受信することができる。本発明は、搬送波またはセル結合を通じて広帯域を構成する構成搬送波の個数に対して別途の制限無しで適用可能である。
【0050】
(第1実施形態)
図4は、本発明の実施形態に従って2つの構成搬送波が結合された移動通信システムにおける割り当てられた物理制御チャンネルを示す図である。
【0051】
図4を参照すると、2つの構成搬送波が結合されたTDDシステムにおける構成搬送波CC1 401はプライマリーセルである第1セルであり、TDD UL−DL設定#3であり、構成搬送波CC2 402はセカンダリーセルである第2セルであり、TDD UL−DL設定#4として各々動作する例を示す。ここで、構成搬送波CC2の1つとしてセカンダリーセルを構成した場合を仮定して説明しているが、これに限定されるものではない。即ち、多数の構成搬送波がセカンダリーセルとして設定されている場合にも第1実施形態が適用可能である。また、プライマリーセルでないセカンダリーセルが更に他のセカンダリーセルをクロスキャリアスケジューリングする場合も適用可能である。また、同一なTDD UL−DL設定を有するセル同士グルーピングし、グルーピングされるセルの中のみでクロスキャリアスケジューリングをする場合にも適用可能である。また、各セルがPDSCH転送に対するスケジューリングを各セル自体で遂行するセルフ−スケジューリング(self-scheduling)する場合も適用可能である。
【0052】
図4で、プライマリーセルである構成搬送波CC1の内で物理ダウンリンク共通チャンネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)をスケジューリングする動作、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行しない動作は、既存LTE TDDシステムの動作と同一である。しかしながら、セカンダリーセルである構成搬送波CC2のPDSCHをプライマリーセルである構成搬送波CC1の物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)を通じてスケジューリングする動作、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行する動作は、既存LTEシステムでは定義されていない動作であって、新たな定義が必要である。特に、セカンダリーセルでのPDSCHに対するHARQ(Hybrid Automatic Retransmit Request)ACK/NACKをプライマリーセルで転送するためのタイミング関係が新しく定義されなければならない。
【0053】
まず、クロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHと、これに従うPDSCHのタイミング関係を簡単に説明する。
図4の例で、基地局はプライマリーセルCC1でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#7でセカンダリーセルCC2のPDSCHをスケジューリングするPDCCH402を転送しようとする。この際、同一な時点でセカンダリーセルCC2のサブフレームがダウンリンクサブフレームに設定されているので、基地局は該当サブフレームでダウンリンク転送を遂行することができる。
【0054】
仮に、同一な時点でセカンダリーセルCC2のサブフレームがアップリンクサブフレームに設定されれば、基地局は該当サブフレームでダウンリンク転送を遂行することができる。したがって、本発明で基地局がプライマリーセルであるCC1で転送されたPDCCHを同一な時点を基準に最も近い時点に到来するセカンダリーセルのダウンリンクサブフレームのPDSCHにクロスキャリアスケジューリングすることを提案する。
【0055】
このような場合、端末はセカンダリーセルCC2でラジオフレームiのサブフレーム#7でPDSCH405を受信する。そして、端末はプライマリーセルでPDCCHが転送された4サブフレームの以後、最も近い時点に到来するアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送する。本実施形態において、4サブフレームの以後、サブフレームはサブフレーム#0であるが、サブフレーム#0はダウンリンクサブフレームであるので、最も近い時点に到来するアップリンクサブフレームはサブフレーム#2になることができる。
【0056】
即ち、プライマリーセルでPDCCH402が転送された時点の以後、4サブフレームで最も近い時点に到来するアップリンクサブフレームであるサブフレーム#2でHARQ ACK/NACK403を基地局に転送する。基地局は端末から受信されたアップリンクHARQ ACK/NACK403がNACKと判断されれば、PDSCH402を再転送する。この際、基地局はまたクロスキャリアスケジューリングを遂行するか否かを判断する。
【0057】
第1実施形態で端末の動作を要約すると、端末はプライマリーセルのサブフレームで第1セルのPDCCHが転送される時点のサブフレームとセカンダリーセルでPDSCH転送される時点のサブフレームがダウンリンクサブフレームであれば、予め設定されたサブフレーム個数のサブフレームの以後、プライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送する。言い換えると、端末はPDCCHが転送された時点のサブフレームと同一な時点のサブフレームを通じてPDSCHが受信されれば、プライマリーセルで4サブフレームの以後、最も初めに到来するアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送する。
【0058】
図5は、本発明の第1実施形態に従うクロスキャリアスケジューリングを適用する場合の基地局手続きを示す図である。
【0059】
図5を参照すると、基地局は端末にデータを転送するためにステップ510で、PDCCHを生成して‘第1セル’に転送し、PDSCHを生成して‘第2セル’に転送する。次に、基地局はステップ520で、上記‘第1セル’のPDCCHが転送されるサブフレームのようなプライマリーセルのサブフレームを基準に4サブフレームの以後、最も速く表れるプライマリーセルのアップリンクサブフレームで端末から転送されたアップリンクHARQ ACK/NACKを受信する。
【0060】
基地局はステップ530で、ステップ520を通じて受信されたHARQ ACK/NACKがNACKか否かを判断する。仮に、HARQ ACK/NACKがNACKであれば、基地局はPDSCHを再転送する。一方、HARQ ACK/NACKがACKであれば、基地局は新たなPDSCHを転送する。次に、基地局はまたステップ510に移動してPDSCH再転送または新たなPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHを転送するかを判断し、以後、後続手続きは前述した手続きに従う。
【0061】
図6は、本発明の第1実施形態に従うクロスキャリアスケジューリングを適用する場合の端末の手続きを示す図である。
【0062】
図6を参照すると、端末はステップ610で、基地局からPDCCHを受信する。この際、端末は基地局がどの時点でどの構成搬送波でPDCCHを転送するかが予め分からない。したがって、端末は毎サブフレーム毎にPDCCHを復号するように設定された構成搬送波でPDCCHに対する検出を試みる。端末は受信したPDCCHに対し、自分に割り当てられた固有のUE−IDでCRCチェックを遂行する。
【0063】
仮に、受信されたPDCCHが自分のスケジューリング情報であれば、端末はステップ620で、PDCCHに含まれている搬送波指示子(carrier indicator;CI)が指示するセルでPDSCHを受信する。次に、端末はステップ630で、PDCCHが受信された‘第1セル’のサブフレームのようなプライマリーセルのサブフレームを基準に4サブフレームの以後、最も速く表れるプライマリーセルのアップリンクサブフレームを通じてアップリンクHARQ ACK/NACKを転送する。端末は、ステップ610に移動してステップ630で転送したHARQ ACK/NACKがNACKであれば、PDSCHに対する再転送の受信を準備する。一方、転送したHARQ ACK/NACKがACKであれば、端末は新たなPDSCHの受信を準備する。そして、端末はHARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送する場合、セル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0064】
第1実施形態において、端末はプライマリーセルのサブフレームで第1セルのPDCCHが転送される時点のサブフレームと、セカンダリーセルでPDSCH転送される時点のサブフレームとが同一にダウンリンクサブフレームの場合、予め設定されたサブフレーム個数のサブフレームの以後、プライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送すると説明したが、これに限定されるものではない。即ち、第1セルのPDCCHが転送される時点のサブフレームとセカンダリーセルでPDSCH転送される時点のサブフレームとが同一でない場合、端末はPDSCH転送される時点のサブフレームを基準に予め設定されたサブフレーム個数の以後、最も速いプライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送することができる。
【0065】
第1実施形態でクロスキャリアスケジューリング、即ち第1セルでPDCCHが転送され、第2セルでPDSCHが転送される例に対して説明したが、これに限定されるものではない。第1実施形態において、セルフ−スケジューリングが遂行される場合、即ちCIFが設定されず、PDCCH転送とこれに該当するPDSCH転送が1つのセルで各々遂行されれば、端末は特定セカンダリーセルでPDSCHが転送される時点のサブフレームを基準に予め設定されたサブフレーム個数の以後、最も速いプライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送することができる。この際、HARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送しなければならないのなら、端末はセル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0066】
(第2実施形態)
第2実施形態は、TDD無線通信システムにおいて、プライマリーセルで他のセカンダリーセルのダウンリンクデータ転送と関連したPDCCHを転送する場合、他のセカンダリーセルのPDSCH転送とプライマリーセルでのアップリンクHARQ ACK/NACK転送などのタイミング関係を定義する具体的な方法を説明する。
【0067】
図7は、本発明の第2実施形態に従うチャンネル送受信方法を示す図である。即ち、
図7は、構成搬送波CC1 701はプライマリーセルとしてTDD UL−DL設定#2、構成搬送波CC2 502はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#6、構成搬送波CC3 503はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#3、構成搬送波CC4 504はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#0として各々動作する例を示す。ここで、構成搬送波CC2、CC3、CC4の3個としてセカンダリーセルを構成した場合を仮定して説明しているが、他の個数の構成搬送波がセカンダリーセルとして設定されている場合にも適用可能である。また、同一なTDD UL−DL設定を有するセル同士グループ化してグループ化したセルの中のみでクロスキャリアスケジューリングをする場合でも第2実施形態が適用可能である。また、第2実施形態は各セルがPDSCH転送に対するスケジューリングを各セル自体で遂行するセルフ−スケジューリングする場合も適用できる。
【0068】
図7で、各々プライマリーセルである構成搬送波CC1 701の内でPDSCHをスケジューリングする動作と、セカンダリーセルである構成搬送波CC3 703の内でPDSCHをスケジューリングする動作は、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行しない動作は、既存LTE TDDシステムの動作と同一である。しかしながら、各々セカンダリーセルである構成搬送波CC2 702のPDSCHをプライマリーセルである構成搬送波CC1 701のPDCCHを介してスケジューリングする動作やセカンダリーセルである構成搬送波CC4 704のPDSCHをセカンダリーセルである構成搬送波CC3 703のPDCCHを介してスケジューリングする動作、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行する動作は、既存LTEシステムでは定義されない動作であって、新たな定義が必要である。特に、端末がセカンダリーセルでのPDSCHに対するHARQ ACK/NACKをプライマリーセルで転送するためのタイミング関係が新しく定義されなければならない。
【0069】
まず、クロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHと、これに従うPDSCHのタイミング関係を簡単に説明する。
図7を参照すると、基地局はプライマリーセルCC1 701でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#5を通じてセカンダリーセルCC2 702のPDSCHをスケジューリングするPDCCH 706を転送する。この際、PDCCH 706が転送される時点でセカンダリーセルCC2 702のサブフレームがダウンリンクサブフレームに設定されているので、セカンダリーセルCC2 702のサブフレームでダウンリンク転送が可能である。
【0070】
次に、基地局がプライマリーセルCC1 701でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#3でセカンダリーセルCC2 702のPDSCH 713をスケジューリングするPDCCH 705を転送しようとすると仮定する。セカンダリーセルCC2 702でラジオフレームiのサブフレーム#3はアップリンクサブフレームである。これによって、セカンダリーセルCC2 702のサブフレームでダウンリンク転送が可能でない。ここに、基地局はプライマリーセルであるCC1 701で転送されたPDCCH 705が転送された時点から最も近い時点に到来するセカンダリーセルのダウンリンクサブフレーム#5でのPDSCH 709をクロスキャリアスケジューリングする。
【0071】
この場合、端末はセカンダリーセルCC2 702で上記ラジオフレームiのサブフレーム#5でPDSCH 709を受信すれば、プライマリーセルでPDSCH 707が転送されたと仮定する。そして、端末は<表2>に定義されたTDD UL−DL設定#2のタイミング関係によって、7サブフレームの以後であるラジオフレームi+1のサブフレーム#2でアップリンクHARQ ACK/NACK 708を転送する。即ち、基地局からPDSCHを受信し、これに対するアップリンクHARQ ACK/NACK転送する時、端末はPDSCHがプライマリーセルの同一サブフレームで受信されたと仮定して、PDSCHとHARQ ACK/NACKとの間のタイミング関係は、プライマリーセルに適用されたTDD UL−DL設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。
【0072】
次に、
図7の例で、基地局はプライマリーセルCC1 701でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームi+1のサブフレーム#0でセカンダリーセルCC2のPDSCHをスケジューリングするPDCCH 710を転送し、セカンダリーセルCC3 703で同一フレームの同一サブフレームでセカンダリーセルCC4のPDSCH714をスケジューリングするPDCCH 713を転送すると仮定する。この際、同一な時点でセカンダリーセルCC2 702とCC4 704、各々のサブフレームはダウンリンクサブフレームに設定されているので、該当サブフレームでダウンリンク転送が可能である。
【0073】
端末がセカンダリーセルCC2 702とCC4 704の各々はラジオフレームi+1のサブフレーム#0でPDSCH 712とPDSCH 714を各々受信する。すると、端末はプライマリーセルCC1 701でPDSCH 711が転送されたと仮定し、<表2>に定義されたTDD UL−DL設定#2のタイミング関係によって、7サブフレームの以後であるラジオフレームi+1のサブフレーム#7でアップリンクHARQ ACK/NACK 715を転送する。即ち、基地局からPDSCHを受信し、これに対するアップリンクHARQ ACK/NACKを転送する時、端末はPDSCHがプライマリーセルの同一サブフレームで受信されたと仮定して、PDSCHとHARQ ACK/NACKとの間のタイミング関係にプライマリーセルに適用されたTDD UL−DLの設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。
【0074】
第2実施形態において、端末の動作を要約すると、セカンダリーセルのPDSCHが転送されるサブフレームと同一サブフレームのプライマリーセルでPDSCHが転送されたと仮定した場合、端末はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DLの設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。そして、端末はHARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送する場合、セル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0075】
第2実施形態において、クロスキャリアスケジューリング、即ち第1セルでPDCCHが転送され、第2セルでPDSCHが転送される例に対して説明したが、これに限定されるものではない。第2実施形態でセルフ−スケジューリングが遂行される場合、即ちCIFが設定されず、PDCCH転送とこれに該当するPDSCH転送が1つのセルで各々遂行されれば、端末は特定セカンダリーセルのPDSCHが転送されるサブフレームと同一なサブフレームのプライマリーセルでPDSCHが転送されたと仮定する。そして、端末はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DLの設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則によりプライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送することができる。この際、HARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送しなければならないのなら、端末はセル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0076】
(第3実施形態)
第3実施形態は、TDD無線通信システムにおいて、プライマリーセルでない第1のセカンダリーセルで第2のセカンダリーセルのダウンリンクデータ転送と関連したPDCCHが転送される時、第2のセカンダリーセルのPDSCH転送とプライマリーセルでのアップリンクHARQ ACK/NACK転送などのタイミング関係を定義する具体的な方法を説明する。以下、
図8を用いて説明する。
【0077】
図8は、本発明の第3実施形態に従うチャンネル送受信方法を示す図である。
【0078】
図8を参照すると、3個の構成搬送波が結合されたTDDシステムにおいて、構成搬送波CC1 801はプライマリーセルとしてTDD UL−DL設定#0、構成搬送波CC2 802はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#2、構成搬送波CC3 803はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#3として各々動作する例を示す。ここで、
図8は構成搬送波CC2 802、CC3 803がセカンダリーセルで構成されたと仮定しているが、異なる個数の構成搬送波がセカンダリーセルとして設定されている場合にも適用できる。また、同一なTDD UL−DL設定を有するセル同士グルーピングし、グルーピングされたセルの中のみでクロスキャリアスケジューリングをする場合でも第3実施形態が適用できる。また、各セルがPDSCH転送に対するスケジューリングを各セル自体で遂行するセルフ−スケジューリングする場合も第3実施形態が適用できる。
【0079】
図8で、セカンダリーセルである構成搬送波CC2の内でPDSCHをスケジューリングする動作は、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行しない動作は、既存LTE TDDシステムの動作と同一である。
【0080】
しかしながら、構成搬送波CC3 803のPDSCHをセカンダリーセルである構成搬送波CC2 802のPDCCHを介してスケジューリングする動作、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行する動作は、既存LTEシステムでは定義されない動作であって、新たな定義が必要である。特に、端末がセカンダリーセルでのPDSCHに対するHARQ ACK/NACKをプライマリーセルで転送するためのタイミング関係を定義しなければならない。
【0081】
まず、クロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHとこれに従うPDSCHのタイミングを簡単に説明する。
図8で、基地局はセカンダリーセルCC2 802でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#5でセカンダリーセルCC3のPDSCHをスケジューリングするPDCCH 806を転送しようとする。上記の例では同一な時点でセカンダリーセルCC3 803のサブフレームがダウンリンクサブフレームに設定されているので、該当サブフレームでダウンリンク転送が可能である。しかしながら、基地局がセカンダリーセルCC2 802でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#3でセカンダリーセルCC3 803のPDSCH 807をスケジューリングするPDCCHを転送しようとすれば、本発明ではセカンダリーセルであるCC2 802で転送されたPDCCHは上記時点から最も近い時点に到来するセカンダリーセルCC3 803のダウンリンクサブフレーム#5でのPDSCH 807をクロスキャリアスケジューリングする。
【0082】
端末は、セカンダリーセルCC3 803のラジオフレームiサブフレーム#5でPDSCH 807を受信すれば、セカンダリーセルでPDSCHが転送された時点のサブフレームと同一な時点のプライマリーセルサブフレームでPDSCH 804が転送されたと仮定する。そして、端末は<表2>に定義されたTDD UL−DL設定#0のタイミング関係によって、4サブフレームの以後であるラジオフレームiのサブフレーム#9でアップリンクHARQ ACK/NACK 808を転送する。即ち、PDSCHがプライマリーセルの同一サブフレームで受信されたと仮定した場合、端末が基地局からPDSCHを受信し、これに対するアップリンクHARQ ACK/NACK転送する時、PDSCHとHARQ ACK/NACKとの間のタイミング関係はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DL設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。
【0083】
第3実施形態の動作を要約すると、プライマリーセルでクロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHが転送されず、第1のセカンダリーセルでクロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHが転送され、第2のセカンダリーセルのPDSCHが転送されるサブフレームと同一サブフレームのプライマリーセルでPDSCHが転送された場合、端末はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DLの設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。そして、端末はHARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送する場合、セル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0084】
第3実施形態において、クロスキャリアスケジューリング、即ち第1セルでPDCCHが転送され、第2セルでPDSCHが転送される例に対して説明したが、これに限定されるものではない。第3実施形態において、セルフ−スケジューリングが遂行される場合、即ちCIFが設定されず、PDCCH転送とこれに該当するPDSCH転送が1つのセルで各々遂行されれば、端末は特定セカンダリーセルのPDSCHが転送されるサブフレームと同一なサブフレームのプライマリーセルでPDSCHが転送されたと仮定する。そして、端末はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DLの設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則によりプライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送することができる。この際、HARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送しなければならないのなら、端末はセル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0085】
(第4実施形態)
第4実施形態は、TDD無線通信システムにおいて、プライマリーセルでない第1のセカンダリーセルで第2のセカンダリーセルのダウンリンクデータ転送と関連したPDCCHを転送する時、第2のセカンダリーセルのPDSCH転送とプライマリーセルでのアップリンクHARQ ACK/NACK転送などのタイミング関係を定義する具体的な方法を説明する。以下、
図9を用いて説明する。
【0086】
図9は、本発明の第4実施形態に従うチャンネル送受信方法を示す図である。
【0087】
図9を参照すると、3個の構成搬送波が結合されたTDDシステムであって、構成搬送波CC1 901はプライマリーセルとしてTDD UL−DL設定#0、構成搬送波CC2 902はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#2、構成搬送波CC3 903はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#1として各々動作する例を示す。
図9で、構成搬送波CC2、CC3の2つでセカンダリーセルが構成されたと仮定するが、異なる個数の構成搬送波がセカンダリーセルとして設定できる。また、同一なTDD UL−DL設定を有するセル同士グループ化して、グループ化したセルの中のみでクロスキャリアスケジューリングする場合でも第4実施形態が適用可能である。また、各セルがPDSCH転送に対するスケジューリングを各セル自体で遂行するセルフ−スケジューリングする場合も第4実施形態が適用可能である。
【0088】
図9で、セカンダリーセルである構成搬送波CC2 902の内でPDSCHをスケジューリングする動作は、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行しない動作は既存LTE TDDシステムの動作と同一である。しかしながら、セカンダリーセルである構成搬送波CC3 903のPDSCHをセカンダリーセルである構成搬送波CC2 902のPDCCHを介してスケジューリングする動作、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行する動作は、既存LTEシステムでは定義されない動作であって、新たな定義が必要である。特に、端末でセカンダリーセルでのPDSCHに対するHARQ ACK/NACKをプライマリーセルで転送するためのタイミング関係が定義されなければならない。
【0089】
まず、クロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHとこれに従うPDSCHのタイミング関係を簡単に説明する。
図9で、基地局はセカンダリーセルCC2 902のダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#3でセカンダリーセルCC3 903のPDSCHをスケジューリングするPDCCH 904を転送する。この際、PDCCH 904が転送される時点でセカンダリーセルCC3 903のサブフレームがアップリンクサブフレームに設定されている。したがって、セカンダリーセルCC3 903でダウンリンク転送が可能でないので、セカンダリーセルであるCC2 902で転送されたPDCCH 904は、転送された時点から最も近い時点に到来するセカンダリーセルCC3 903のダウンリンクサブフレーム#4でPDSCH 905をクロスキャリアスケジューリングする。
端末はセカンダリーセルCC3 903のラジオフレームiのサブフレーム#4でPDSCH 905が受信されれば、PDSCH 905が転送された時点でプライマリーセルのサブフレームを確認する。プライマリーセルのサブフレームがアップリンクサブフレーム906であれば、端末はPDSCH 905が転送された時点で最も近い時点に到来するプライマリーセルのダウンリンクサブフレーム#5でPDSCH 907が転送されたと仮定する。
【0090】
そして、端末は<表2>に定義されたTDD UL−DL設定#0のタイミング関係によって、4サブフレームの以後であるラジオフレームiのサブフレーム#9でアップリンクHARQ ACK/NACK 908を転送する。即ち、端末が基地局からPDSCHを受信し、これに対するアップリンクHARQ ACK/NACK転送する時、PDSCHが受信された時点のプライマリーセルサブフレームがアップリンクサブフレームであれば、端末はプライマリーセルで最も近い時点に到来するダウンリンクサブフレームでPDSCHが受信されたと仮定する。そして、端末はPDSCHとHARQ ACK/NACKとの間のタイミング関係はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DL設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。
【0091】
第4実施形態において、端末の動作を要約すると、プライマリーセルでクロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHが転送されず、第1のセカンダリーセルでクロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHが転送され、これに従う第2のセカンダリーセルのPDSCHタイミング関係は、該当PDSCHが転送される時点でプライマリーセルのサブフレームがアップリンクサブフレームであれば、端末はプライマリーセルで最も近い時点に到来するダウンリンクサブフレームでPDSCHが転送されたと仮定する。そして、端末はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DL設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則をそのまま適用する。また、端末はHARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送する場合、セル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0092】
第4実施形態において、クロスキャリアスケジューリング、即ち第1セルでPDCCHが転送され、第2セルでPDSCHが転送される例に対して説明したが、これに限定されるものではない。第4実施形態において、セルフ−スケジューリングが遂行される場合、即ちCIFが設定されず、PDCCH転送とこれに該当するPDSCH転送が1つのセルで各々遂行されれば、端末は特定セカンダリーセルのPDSCHが転送されるサブフレームと最も近い時点のプライマリーセルのダウンリンクサブフレームでPDSCHが転送されたと仮定する。そして、端末はプライマリーセルに適用されたTDD UL−DL設定によって既存LTE TDDシステムで定義された規則によりプライマリーセルのアップリンクサブフレームでHARQ ACK/NACKを転送することができる。この際、HARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送しなければならないのなら、端末はセル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0093】
次に、第2乃至4実施形態に該当する基地局手続きと端末手続きを説明する。
【0094】
図10は、本発明の第2乃至4実施形態に従うクロスキャリアスケジューリングを適用する場合の基地局手続きを示す図である。
【0095】
図10を参照すると、端末にデータを転送するために、基地局はステップ1010でPDCCHを生成して‘第1セル’で転送し、PDSCHを生成して‘第2セル’で転送する。次に、基地局はステップ1020で、‘第2セル’でPDSCHが転送されるサブフレームと同一な時点のプライマリーセルサブフレームがダウンリンクサブフレームであるかを判断する。
【0096】
仮に、プライマリーセルサブフレームがダウンリンクサブフレームであれば、基地局はステップ1030で確認されたプライマリーセルのダウンリンクサブフレームでPDSCHをスケジューリングしたと仮定する。そして、基地局はプライマリーセルに定義されたタイミング関係によって端末からアップリンクHARQ ACK/NACKを受信する。一方、プライマリーセルサブフレームがダウンリンクサブフレームでなければ、基地局はステップ1040でプライマリーセルでPDSCHが転送された時点の以後に最も速く表れるダウンリンクサブフレームでPDSCHをスケジューリングしたと仮定する。そして、基地局はプライマリーセルに対して定義されたタイミング関係によって端末からアップリンクHARQ ACK/NACKを受信する。
【0097】
そして、基地局はステップ1050で、ステップ1030またはステップ1040を通じて受信したHARQ ACK/NACKを確認する。そして、受信されたHARQ ACK/NACKがNACKであれば、基地局はPDSCHに対する再転送を遂行する。しかしながら、受信されたHARQ ACK/NACKがACKであれば、基地局は新たなPDSCHを転送する。次に、基地局はまたステップ1010に移動してPDSCH再転送または新たなPDSCHスケジューリングのためのPDCCHを転送するか否かを判断して前述した手続きをまた遂行する。
【0098】
図11は、本発明の第2乃至4実施形態に従うクロスキャリアスケジューリングを適用する場合の端末の手続きを示す図である。
【0099】
図11を参照すると、端末はステップ1110で基地局からPDCCHを受信する。この際、端末は基地局がどの時点にどの構成搬送波でPDCCHを転送するかが予め分からない。したがって、端末は毎サブフレーム毎にPDCCHを復号するように設定された構成搬送波に対してPDCCHに対する検出を試みる。端末は、受信したPDCCHに対して自分に割り当てられた固有のUE−IDでCRCチェックをする。
【0100】
仮に、PDCCHが自分のスケジューリング情報であれば、端末はステップ1120でPDCCHに含まれている搬送波指示子(carrier indicator;CI)が指示するセルでPDSCHを受信する。そして、端末はステップ1130で上記PDSCHが受信されるサブフレームと同一な時点のプライマリーセルのサブフレームがダウンリンクサブフレームであるかを判断する。
【0101】
仮に、プライマリーセルのサブフレームがダウンリンクサブフレームであれば、端末はステップ1140でプライマリーセルのダウンリンクサブフレームでPDSCHを受信したと仮定する。そして、端末はプライマリーセルに定義されたタイミング関係によってアップリンクHARQ ACK/NACKを送信する。プライマリーセルのサブフレームがダウンリンクサブフレームでなければ、端末はステップ1150で、プライマリーセルで以後に最も速く表れるダウンリンクサブフレームでPDSCHを受信したと仮定する。そして、端末はプライマリーセルに対して定義されたタイミング関係によってアップリンクHARQ ACK/NACKを送信する。次に、端末はステップ1110に移動してステップ1140またはステップ1150で転送したHARQ ACK/NACKによってPDSCHに対する再受信を準備するか、新たなPDSCHの受信を準備する。この際、端末はHARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送する場合、セル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0102】
(第5実施形態)
第5実施形態は、TDD無線通信システムにおいて、プライマリーセルでセカンダリーセルのダウンリンクデータ転送と関連したPDCCHを転送する時、セカンダリーセルのPDSCH転送とプライマリーセルに制限されない任意の1つのセルでのアップリンクHARQ ACK/NACK転送などのタイミング関係を定義する具体的な方法を説明する。LTE−AではPUCCH転送がプライマリーセルに限定されているが、第5実施形態でPUCCH転送するセルをプライマリーセルに限定せず、任意の1つのセルでPUCCH転送を許容することを仮定する。
【0103】
図12は、本発明の第5実施形態に従うチャンネル送受信方法を示す図である。
【0104】
図12を参照すると、3個の構成搬送波が結合されたTDDシステムであって、構成搬送波CC1 1201はプライマリーセルとしてTDD UL−DL設定#3、構成搬送波CC2 1202はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#2、構成搬送波CC3 1203はセカンダリーセルとしてTDD UL−DL設定#1として各々動作する例を示す。
図12は、構成搬送波CC2 1002、CC3 1003でセカンダリーセルを構成すると仮定しているが、異なる個数の構成搬送波がセカンダリーセルとして設定されている場合にも適用可能である。
【0105】
また、同一なTDD UL−DL設定を有するセル同士グループ化して、グループ化したセルの中のみでクロスキャリアスケジューリングをする場合でも第5実施形態が適用可能である。また、各セルがPDSCH転送に対するスケジューリングを各セル自体で遂行するセルフ−スケジューリングする場合も第5実施形態が適用可能である。
【0106】
図12で、プライマリーセルである構成搬送波CC1 1201の内でPDSCHをスケジューリングする動作は、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行しない動作は既存LTE TDDシステムの動作と同一である。
【0107】
しかしながら、セカンダリーセルである構成搬送波CC2 1202とCC3 1203のPDSCHをプライマリーセルである構成搬送波CC1 1201のPDCCHを介してスケジューリングする動作、即ちクロスキャリアスケジューリングを遂行する動作は、既存LTEシステムでは定義されない動作であって、新たな定義が必要である。特に、端末がセカンダリーセルでのPDSCHに対するHARQ ACK/NACKを任意の1つのセルで転送するためのタイミング関係が定義されなければならない。
【0108】
まず、クロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHとこれに従うPDSCHのタイミング関係を簡単に説明する。
図12で、基地局はプライマリーセルCC1 1201でダウンリンクサブフレームに設定されたラジオフレームiのサブフレーム#1でセカンダリーセルCC2 1202とCC3 1203のPDSCHを各々スケジューリングするためのPDCCH1204、PDCCH1205を各々転送しようとする。上記の例では同一な時点でセカンダリーセルCC2 1202とCC3 1203のサブフレームが各々ダウンリンクサブフレームに設定されているので、該当サブフレームでダウンリンク転送が可能である。
【0109】
端末はセカンダリーセルCC2 1202とCC3 1203で上記ラジオフレームiのサブフレーム#1でPDSCH1206とPDSCH1207を各々受信すれば、端末に設定された全てのセルのサブフレームを比較した時、該当時点から4サブフレームの以後に到来する最も近いアップリンクサブフレームが存在するセルでHARQ ACK/NACK1208を転送する。
図12を参照すると、CC2 1202のサブフレーム#7とCC3 1203のサブフレーム#7でアップリンクサブフレームが存在するので、端末は事前設定された規則によって1つのセルを選択してHARQ ACK/NACKを転送する。
【0110】
この際、事前設定された規則の1つの実施形態は、プライマリーセルにアップリンクフレームが存在しない場合、端末は低いインデックスのセルを選択してHARQ ACK/NACK1208を転送する方法である。そして、事前設定された規則のうち、他の実施形態はプライマリーセルにアップリンクフレームが存在する場合、端末はプライマリーセルのアップリンクフレームを選択して、HARQ ACK/NACK1209を転送する方法である。事前設定された規則の他の実施形態は、端末がRRCシグナリングまたは専用(dedicated)シグナリングを通じて1つのセルを称し、端末は上記選択されたセルでHARQ ACK/NACKを転送する方法である。
【0111】
第5実施形態において、端末の動作を要約すると、特定セルでクロスキャリアスケジューリング情報を転送するPDCCHが転送され、これに従う更に他のセルのPDSCHのタイミング関係は端末がPDSCHが転送される時点から4サブフレームの以後、最も速いアップリンクサブフレームが存在するセルでHARQ ACK/NACKを転送し、最も速いアップリンクサブフレームが存在するセルが多数であれば事前設定された規則を適用する。
【0112】
第5実施形態において、クロスキャリアスケジューリング、即ち第1セルでPDCCHが転送され、第2セルでPDSCHが転送される例に対して説明したが、これに限定されるものではない。第5実施形態において、セルフ−スケジューリングが遂行される場合、即ちCIFが設定されず、PDCCH転送とこれに該当するPDSCH転送が1つのセルで各々遂行されれば、端末は特定セルのPDSCHが転送される時点のサブフレームを基準に予め設定されたサブフレーム個数の以後、最も速いアップリンクサブフレームが存在するセルでHARQ ACK/NACKを転送することができる。最も速いアップリンクサブフレームが存在するセルが多数であれば、端末は事前設定された規則を適用する。この際、HARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送しなければならないのなら、端末はセル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。次に、第5実施形態に該当する基地局手続きと端末手続きを説明する。
【0113】
図13は、本発明の第5実施形態に従ってクロスキャリアスケジューリングを適用する場合の基地局手続きを示す図である。
【0114】
図13を参照すると、端末にデータを転送するために基地局は、ステップ1310でPDCCHを生成して‘第1セル’で転送し、PDSCHを生成して‘第2セル’で転送する。基地局はステップ1320で‘第2セル’のPDSCHが転送されるサブフレームを基準に端末に設定された全てのセルで4サブフレームの以後に表れるアップリンクサブフレームが1つであるかを判断する。
【0115】
仮に、端末に設定された全てのセルで表れるアップリンクサブフレームが1つであれば、基地局はステップ1330でアップリンクサブフレームが表れたセルで端末から転送されるアップリンクHARQ ACK/NACKを受信する。一方、アップリンクサブフレームが1つでなければ、基地局はステップ1340で事前設定された規則によって決まったセルのアップリンクサブフレームで端末から転送されたアップリンクHARQ ACK/NACKを受信する。この際、上記事前設定された規則は
図12で説明したので、詳細な説明を省略する。
【0116】
基地局はステップ1350で、ステップ1330またはステップ1340を通じて受信したHARQ ACK/NACKによってPDSCHを再転送するか、新たなPDSCHを転送する。より詳しくは、受信されたHARQ ACK/NACKがNACKであれば、基地局はPDSCHに対する再転送を遂行する。一方、受信されたHARQ ACK/NACKがACKであれば、基地局は新たなPDSCHを転送する。ここに、基地局はまたステップ1310に移動してPDSCH再転送または新たなPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHを転送するか否かを判断し、以後、後続手続きは前述した手続きに従う。
【0117】
図14は、本発明の第5実施形態に従ってクロスキャリアスケジューリングを適用する場合の端末の手続きを示す図である。
【0118】
図14を参照すると、端末はステップ1410で基地局からPDCCHを受信する。この際、基地局がどの時点にどの構成搬送波でPDCCHを転送するかが予め分からないので、端末は毎サブフレーム毎にPDCCHを復号するように設定された構成搬送波に対してPDCCHに対する検出を試みる。そのために、端末は受信したPDCCHに対して自分に割り当てられた固有のUE−IDでCRCチェックを遂行する。仮に、受信されたPDCCHが自分のスケジューリング情報であれば、端末はステップ1420でPDCCHに含まれている搬送波指示子(carrier indicator;CI)が指示するセルでPDSCHを受信する。
【0119】
次に、端末はステップ1430でPDSCHが受信されるサブフレームを基準に端末に設定された全てのセルで4サブフレームの以後に表れるアップリンクサブフレームが1つであるかを判断する。仮に、設定された全てのセルでアップリンクサブフレームが1つであれば、端末はステップ1440で上記アップリンクサブフレームが表れたセルのアップリンクサブフレームでアップリンクHARQ ACK/NACKを送信する。
【0120】
一方、アップリンクサブフレームが1つでなければ、端末はステップ1450で事前設定された規則によって決まったセルのアップリンクサブフレームでアップリンクHARQ ACK/NACKを送信する。以後、端末はステップ1410に移動してステップ1440またはステップ1450で転送したHARQ ACK/NACKによってPDSCH再受信または新たなPDSCH受信を準備する。言い換えると、転送したHARQ ACK/NACKがNACKであれば、端末は上記PDSCHに対する再受信を準備する。そして、HARQ ACK/NACKがACKであれば、端末は新たなPDSCHの受信を準備する。ここで、端末はHARQ ACK/NACKを転送する時点でプライマリーセルを含んだ他のセルに対するHARQ ACK/NACKを共に転送する場合、セル別HARQ ACK/NACKをマルチプレキシングする。そして、端末はマルチプレキシングされたセル別HARQ ACK/NACKを該当サブフレームを通じて転送する。
【0121】
図15は、本発明の実施形態に従う基地局装置を示す図である。
【0122】
図15を参照すると、基地局装置は、PDCCHブロック1505、PDSCHブロック1516、PHICHブロック1524、及び多重化器1515から構成される送信部と、PUSCHブロック1530、PUCCHブロック1539、及び逆多重化器1549から構成される受信部と、セル及びタイミング制御器1501、及びスケジューラ1503から構成される。搬送波結合により集積された搬送波の個数によって送信部と受信部(PUCCHブロック除外)は多数であることがあるが、説明のために送信部と受信部が各々1つずつあることを仮定して説明する。送信部でPDCCHブロック1505はDCI形成器1507、チャンネルコーディング部1509、レートマッチング器1511、及び変調器1513を備え、PDSCHブロック1516は、データバッファ1517、チャンネルコーディング部1519、レートマッチング器1521、及び変調器1523を備え、PHICHブロック1524は、HARQ ACK/NACK生成器1525、PHICH形成器1527、及び変調器1529を備える。受信部でPUSCHブロック1530は、復調器1537、逆レートマッチング器1535、チャンネルデコーディング部1533、及びデータ獲得部1531を備え、PUCCHブロックは、復調器1547、逆レートマッチング器1545、チャンネルデコーディング部1543、ACK/NACK、またはCQI獲得部1541を備える。
【0123】
セル及びタイミング制御器1501は、端末に転送するデータ量、システムの内に可用なリソース量などを参考してスケジューリングしようとする端末に対してセル選択と各々の物理チャンネルの相互間のタイミング関係を調節して、スケジューラ1503、PUSCHブロック1530、PUCCHブロック1539に知らせる。上記セル選択及びタイミング関係は本発明の具体的な実施形態で説明した方法に従う。PDCCHブロック1505は、スケジューラ1503の制御を受けてDCIを構成した後(1507)、DCIはチャンネルコーディング部1509で誤り訂正能力が付加された後、レートマッチング器1511で実際マッピングされるリソース量に合せてレートマッチングされた後、変調器1513で変調された後、多重化器1515で他の信号と多重化される。
【0124】
PDSCHブロック1516は、スケジューラ1503の制御を受けてデータバッファ1517から転送しようとするデータを抽出して、抽出されたデータはチャンネルコーディング部1519で誤り訂正能力が付加された後、レートマッチング器1521で実際マッピングされるリソース量に合せてレートマッチングされた後、変調器1523で変調された後、多重化器1515で他の信号と多重化される。
【0125】
PHICHブロック1524は、スケジューラ1503の制御を受けてHARQ ACK/NACK生成器1525で端末から受信したPUSCHに対するHARQ ACK/NACKを生成する。上記HARQ ACK/NACKは、PHICH構成器1527を通じてPHICHチャンネル構造に合うように構成され、変調器15215で変調された後、多重化器1515で他の信号と多重化される。
【0126】
そして、上記多重化された信号はOFDM信号で生成されて端末に転送される。
【0127】
受信部でPUSCHブロック1530は、端末から受信した信号に対して逆多重化器1549を通じてPUSCH信号を分離した後、復調器1537で復調した後、逆レートマッチング部1535でレートマッチングの以前のシンボルを再構成した後、チャンネルデコーディング部1533でデコーディングし、データ獲得部1531でPUSCHデートを獲得する。上記データ獲得部1531は、デコーディング結果に対する誤りか否かをスケジューラ1503に通知してダウンリンクHARQ ACK/NACK生成を調整し、デコーディング結果に対する誤りか否かを搬送波結合及びタイミング制御器1501に印加してダウンリンクHARQ ACK/NACK転送タイミングを調整するようにする。
【0128】
PUCCHブロック1530は、端末から受信した信号に対して逆多重化器1549を通じてPUCCH信号を分離した後、これを復調器1547で復調した後、チャンネルデコーディング部1533でデコーディングし、アップリンクACK/NACKまたはCQI獲得部1541でアップリンクACK/NACKまたはCQIを獲得する。上記獲得したアップリンクACK/NACKまたはCQIはスケジューラ1503に印加されてPUSCHを再転送するか否か、及びMCS(modulation and coding scheme)を決定することに用いられる。そして、上記獲得したアップリンクACK/NACKは搬送波結合及びタイミング制御器1701に印加されてPDSCHの転送タイミングを調整する。
【0129】
図16は、本発明の実施形態に従う端末装置を示す図である。
【0130】
図16を参照すると、端末は、PUCCHブロック1605、PUSCHブロック1616、及び多重化器1615から構成される送信部と、PHICHブロック1624、PDSCHブロック1630、PDCCHブロック1639、及び逆多重化器1649から構成される受信部と、セル及びタイミング制御器1601から構成される。送信部において、PUCCHブロック1605は、UCI形成器1607、チャンネルコーディング部1609、及び変調器1613を備え、PUSCHブロック1616は、データバッファ1618、チャンネルコーディング部1619、レートマッチング器1621、及び変調器1623を備える。受信部において、PHICHブロック1624は、HARQ ACK/NACK獲得器1625、及び変調器1629を備え、PDSCHブロック1630は、復調器1637、逆レートマッチング器1635、チャンネルデコーディング部1633、及びデータ獲得部1631を備え、PDCCHブロック1639は、復調器1647、逆レートマッチング器1645、チャンネルデコーディング部1643、及びDCI獲得部1641を備える。搬送波結合により集積された搬送波の個数によって送信部と受信部(PUCCHブロック除外)は多数であることがあるが、説明のために送信部と受信部が各々1つずつのみあることを仮定して説明する。
【0131】
セル及びタイミング制御器1601は、基地局から受信したDCIから端末の搬送波結合状態を調整し、クロスキャリアスケジューリング時、どの搬送波からPDSCHを受信するか否かと、HARQ ACK/NACK転送のためのセル選択及び各々の物理チャンネルの間の送受信タイミング関係を調節して、PUCCHブロック1605、PUSCHブロック1616、PHICHブロック1624、PDSCHブロック1630、及びPDCCHブロック1639に知らせる。上記セル選択及びタイミング関係は本発明の具体的な実施形態で説明した方法に従う。
【0132】
PUCCHブロック1605はセル及びタイミング制御器1601のタイミング制御を受けてUCI(Uplink control information)でHARQ ACK/NACKまたはCQIを構成した後(1607)、UCIはチャンネルコーディング部1609で誤り訂正能力が付加され、変調器1613で変調された後、多重化器1615で他の信号と多重化される。
【0133】
PUSCHブロック1616はデータバッファ1618から転送しようとするデータを抽出して、抽出されたデータはチャンネルコーディング部1619で誤り訂正能力が付加された後、レートマッチング器1621で実際マッピングされるリソース量に合せてレートマッチングされた後、変調器1623で変調された後、多重化器1615で他の信号と多重化される。
【0134】
そして、上記多重化された信号はSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)信号に生成されて基地局に転送される。
【0135】
受信部でPHICHブロック1624は端末から受信した信号に対して逆多重化器1649を通じてPHICH信号を分離した後、復調器1629で復調された後、HARQ ACK/NACK獲得部1625でPUSCHに対するHARQ ACK/NACKか否かを獲得する。
【0136】
PDSCHブロック1630は基地局から受信した信号に対して逆多重化器1649を通じてPDSCH信号を分離した後、復調器1637で復調した後、逆レートマッチング部1635でレートマッチングの以前のシンボルを再構成した後、チャンネルデコーディング部1633でデコーディングし、データ獲得部1631でPDSCHデートを獲得する。上記データ獲得部1631は、デコーディング結果に対する誤りか否かをPUCCHブロック1605に通知してアップリンクHARQ ACK/NACK生成を調整し、デコーディング結果に対する誤りか否かをセル及びタイミング制御器1601に印加してアップリンクHARQ ACK/NACK転送する時、セル選択及びタイミングを調整するようにする。
【0137】
PDCCHブロック1639は、基地局から受信した信号に対して逆多重化器1649を通じてPDCCH信号を分離した後、これを復調器1647で復調した後、チャンネルデコーディング部1633でデコーディングし、DCI獲得部1641でDCIを獲得する。
【0138】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関し説明したが、本発明の範囲から外れない限度内で種々の変形が可能であることは勿論である。したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されず、後述する特許請求範囲だけでなく、この特許請求範囲と均等物により定まるべきである。