特許第6556443号(P6556443)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6556443流体除去経路を有する組織シェービング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6556443
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】流体除去経路を有する組織シェービング装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/56 20060101AFI20190729BHJP
【FI】
   A61B17/56
【請求項の数】6
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-249799(P2014-249799)
(22)【出願日】2014年12月10日
(65)【公開番号】特開2015-112491(P2015-112491A)
(43)【公開日】2015年6月22日
【審査請求日】2017年12月8日
(31)【優先権主張番号】14/103,200
(32)【優先日】2013年12月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507083478
【氏名又は名称】デピュイ・ミテック・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・シー・シスル
【審査官】 中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/146432(WO,A1)
【文献】 実開平04−050013(JP,U)
【文献】 国際公開第2012/176034(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用切削装置であって、
ハンドル部分を有するシェーバアセンブリであって、前記ハンドル部分は、細長い楕円形の開口部が形成されたハウジングと、前記ハンドル部分から遠位方向に延びる少なくとも1つのシャフトを備え、前記シャフトのうちの少なくとも1つは、前記シャフトの遠位端上に配置された切削ツールを含み、前記シャフトのうちの少なくとも1つは、実質的にそれを通って延びる内腔を有し、前記内腔が前記切削ツールと流体連通している、シェーバアセンブリと、
モータを包囲する流体不透過性ハウジングを有するドライバアセンブリであって、前記ドライバアセンブリの少なくとも一部が前記細長い楕円形の開口部に受け入れられるように、前記ドライバアセンブリは、前記シェーバアセンブリの前記ハンドル部分の近位部分と取り外し可能に嵌合することができ、かつ前記シェーバアセンブリの前記ハンドル部分の前記近位部分内で少なくとも部分的に包囲されている遠位端を有前記細長い楕円形の開口部は、前記内腔を有する前記少なくとも1つのシャフトを通って延在する長手方向軸線と交差しかつ角度をなす、ドライバアセンブリと、
前記シェーバアセンブリ内に配設された流体流路であって、前記流体流路は、前記内腔を有する前記少なくとも1つのシャフトの前記内腔を通って、前記ハンドル部分の近位端にある導管まで延びており、前記流体流路は、前記導管と前記内腔との中間にリザーバ部分を有し、前記リザーバ部分が前記ドライバアセンブリの少なくとも一部分に実質的に隣接して延びるようになっている、流体流路と、を備える、外科用切削装置。
【請求項2】
前記流体流路の遠位部分は、前記内腔を有する前記少なくとも1つのシャフトを通って延びる前記長手方向軸線に実質的に平行に延び、前記流体流路の近位部分は、前記ハンドル部分の近位端において前記長手方向軸線に対して鋭角の角度で前記長手方向軸線から離れるように延びる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ドライバアセンブリは、前記ドライバアセンブリが再利用可能であり、かつ前記シェーバアセンブリは使い捨てであるように、前記シェーバアセンブリに取り外し可能に取り付けることができる、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記シェーバアセンブリと前記ドライバアセンブリとの間に配設された封止部を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記シェーバアセンブリは、
前記少なくとも1つのシャフトに連結されており、かつ前記モータと機械的伝達を行うハブアセンブリであって、前記モータの動作が、前記ハブアセンブリの少なくとも一部分及び前記少なくとも1つのシャフトを回転させるのに有効であるようになっている、ハブアセンブリと、
前記ハブアセンブリの周りに封止部を形成するように構成された第2遠位封止部と、を更に含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記シェーバアセンブリと前記ドライバアセンブリとの間に配設された前記封止部は、前記第2遠位封止部に連結される、請求項5に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体から組織を切削及び除去するための内視鏡的シェーバ、及び該シェーバの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関節鏡検査法は、肩、臀部、手首、膝及び脊柱などの身体の関節内区域から罹患組織又は損傷組織を除去するために一般的に使用される低侵襲性外科技法である。関節鏡シェーバは、外科手術による関節の外傷が従来の外科技術と比較して少ないように、骨、軟骨、及び他の軟組織を患者の関節から除去するのに使用され得る。典型的には、関節鏡シェーバは、ハンドピース及び切削アセンブリを含む電気機械的装置である。切削アセンブリは、多くの場合、組織を切削し、組織及び流体を手術部位から除去するための長尺状の回転可能な部材を有する。ハンドピースは、通常は組織及び流体をハンドピースを通って廃棄物収集容器まで移動させる一体化された吸着/吸引ポートを有する。ハンドピースは、各使用後に切削アセンブリが廃棄され得るように、切削アセンブリに解放可能に嵌入されてもよい。
【0003】
関節鏡手技中、シェーバの切削アセンブリは、小切開創内に挿入される。身体組織及び関連する流体が切削アセンブリを通って流れ、ハンドピースの近位端を通って流れ出るように、吸引がハンドピースを通って延びる吸引ポートに適用される。処置の終了後、シェーバの刃は典型的には廃棄される一方で、ハンドピースは、洗浄及び滅菌のために処理センターに送られる。流体及び組織は、ハンドピースの内部に詰まり得るので、ハンドピースは各使用後、集中的な一連のブラシ作業及び/又は自動洗濯機の使用を通して、完全に洗浄されなければならない。ブラッシングは、ハンドピースから生体物質を除去するために必要なことではあるが、機械的構成要素の耐用性を低下させ、シェーバハンドピース内の封止部を損傷させ得る。これらの従来の洗浄技術は、生物学的物質の除去には無効であるという証拠も存在する。米国食品医薬品局は、シェーバハンドピースの洗浄を調査してきたが、洗浄後もシェーバ内に組織が残り、手術部位の無菌状態について妥協したという多くのケースが分かっている。
【0004】
現在の組織シェーバの更なる問題は、関節鏡による処置の間、シェーバは相当量の熱を発生させる傾向があることである。これは、シェーバを操作するのに使用される電力量が非常に大きい場合があるためである。例えば、シェーバのハンドピース内のモータは、操作するのに50W以上の電力を必要とする場合がある。シェーバが相当量の熱を発生させるとき、使用者にとって自身の手でシェーバハンドピースを持つことは困難であり得、又は不快であり得る。更に、シェーバの性能も、過熱により悪影響を受け得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、容易に洗浄でき、手術部位の汚染のリスクを軽減し、かつ装置によって発生した熱量を低下させる、ないしは別の方法で和らげる、組織シェーバが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
外科的処置中の組織切削及び除去のための装置、システム及び方法が、概ね提供される。1つの代表的な実施形態では、外科用切削装置は、切削アセンブリ及びハンドピースアセンブリを含む。切削アセンブリは、概ね、切削ツール、及び切削ツールを回転させる少なくとも1つのシャフトを含む、組織を切削する構成要素を含む。ドライバ又はモータ、及びドライブシャフトなどのドライバ構成要素は、少なくとも1つのシャフト(例として切削ツール)を回転させるために使用されてもよく、かつハンドピースアセンブリ内に配設されてもよい。ハンドピースアセンブリは、概ね2つのハウジング又はアセンブリから作製されてもよい。第1ハウジング(ドライバアセンブリと称されることもある)は、モータを包囲する流体不透過性ハウジングを含んでもよい。第2ハウジング(シェーバアセンブリと称されることもある)は、シェーバアセンブリ内に配設された、ハンドル部分及び流体流路を有してもよい。ドライバアセンブリの遠位端は、シェーバアセンブリのハンドル部分の近位端に取り外し可能に嵌合することができ、かつシェーバアセンブリのハンドル部分の近位端内に少なくとも部分的に包囲されてもよい。切削アセンブリの少なくとも1つのシャフトは、シェーバアセンブリから遠位方向に延びてもよく、少なくとも1つのシャフトは、その遠位端上に配置された切削ツールを含んでもよい。内腔は、少なくとも1つのシャフトを実質的に通って延び、切削ツールと流体連通してもよい。流体流路は、シャフトの内腔を通って、ハンドル部分の近位端にある導管まで延びてもよい。更に、流体流路は、導管とシャフト内腔の中間にリザーバ部分を有してもよく、リザーバ部分がドライバアセンブリの少なくとも一部分に実質的に隣接して延びるようになっている。
【0007】
一部の実施形態では、流体流路の遠位部分は、内腔を有するシャフトを通って延びる長手方向軸線に実質的に平行に延びてもよく、流体流路の近位部分は、ハンドル部分の近位端において長手方向軸線に対して鋭角な角度で長手方向軸線から離れるように延びてもよい。ドライバアセンブリは、ドライバアセンブリが再利用可能であり、かつシェーバアセンブリは使い捨てであるように、シェーバアセンブリに対して取り外し可能に取付けることができてもよい。封止部が、シェーバアセンブリとドライバアセンブリとの間に配設されてもよい。
【0008】
ハブアセンブリは、シェーバアセンブリと関連していてもよい。例えば、ハブアセンブリは、少なくとも1つのシャフトに連結されていてもよく、かつモータと機械的伝達を行ってもよく、モータの動作が、ハブアセンブリの少なくとも一部分及び少なくとも1つのシャフトを回転させるのに有効であるようになっている。シェーバアセンブリとドライバアセンブリとの間に配設された第1封止部の遠位に配置された第2封止部は、ハブアセンブリの周りに封止部を形成するように構成されてもよい。一部の実施形態では、第1及び第2封止部は、互いに連結されていてもよい。
【0009】
外科用切削装置の別の代表的な実施形態は、第1ハウジング及び第2ハウジングを含む。第1ハウジングは、第1ハウジングから遠位方向に延びる少なくとも1つのシャフトを有してもよく、及び切削ツールは少なくとも1つのシャフトの遠位端上に配設されてもよい。第1ハウジングはまた、第1ハウジングと通って延びる流体流路を有してもよい。流体流路は、少なくとも1つのシャフト内に配設された内腔と流体連通していてもよい。第2ハウジングは、モータを包囲する流体不透過性外側壁部を含んでいてもよい。第2ハウジングの外側壁部が第1ハウジングの流体流路に近接するように、第2ハウジングの遠位部分は、第1ハウジングの一部分内に取り外し可能に連結されてもよい。
【0010】
一部の実施形態では、流体流路は、モータの少なくとも一部分に実質的に隣接して配設されたリザーバ部分を含んでもよい。流体流路の遠位部分は、その内部に配設される内腔を有するシャフトを通って延びる長手方向軸線に対して実質的に平行に延びてもよく、一方で流体流路の近位部分は、装置の近位端において長手方向軸線に対して鋭角な角度で長手方向軸線から離れるように延びてもよい。
【0011】
第1ハウジングは、第2ハウジングを受け取るように構成された細長い楕円形の開口部を含んでもよい。開口部は、シャフト内に配設された内腔を有するシャフトを通って延びる長手方向軸線に対して角度を形成してもよい。開口部と長手方向軸線との間に形成された角度は、約30°〜約60°の範囲内であってもよい。一部の実施形態では、第1ハウジングは、その近位端において嵌合特徴部を含んでもよい。嵌合特徴部は、第2ハウジングの近位端において配置された相補的な嵌合特徴部に嵌合するように構成されてもよい。第1ハウジング及び第2ハウジングの構成は、第1及び第2ハウジングが互いから分離されたとき、第1ハウジング及び第2ハウジングのそれぞれの内部に形成されたいずれかの内腔が、外部環境に露出されるようになっている構成であってもよい。この構成には、第2ハウジングから第1ハウジングを単に分離することにより、流体及び組織が閉じ込められた全ての開口部を露出させる洗浄及び滅菌プロセスを容易にする。
【0012】
第1封止部は、第1ハウジングと第2ハウジングとの間に配設されてもよい。更に、第2封止部は第1封止部に連結されてもよく、かつ第2ハウジングに関連するハブアセンブリの周りに流体密封封止部を形成するように構成されてもよい。ハブアセンブリは、例えば、外側及び内側ハブの両方を含んでもよい。外側ハブは、第1ハウジングと、少なくとも1つのシャフトの外側シャフトとに連結されてもよく、外側シャフトは、外側シャフトを通って延びる内腔を有してもよい。内側ハブは、外側ハブに連結されてもよく、かつ少なくとも1つのシャフトの内側シャフトに解放可能に嵌合されてもよい。内側シャフトは、外側シャフトの内腔内に配設されてもよく、内側シャフト自体はその内部を通って延びる内腔を有してもよい。内側シャフトはまた、流体流路と流体連通する出口ポートを有してもよい。内側ハブは、第2ハウジング内のドライバアセンブリ上の相補的な嵌合特徴部に解放可能に嵌合されるように構成されてもよい。モータによるドライバアセンブリの動作は、内側ハブ、ひいては内側ハブに連結されたシャフトを回転させるのに有効であり得る。
【0013】
組織を切削する方法の1つの代表的な実施形態は、手術部位にて組織を切削するために外科用切削装置を操作することを含む。本装置は、互いに対して取り外し可能に連結される第1ハウジング及び第2ハウジングを有しており、第1ハウジングは、第1ハウジングから遠位方向に延びる少なくとも1つのシャフトと、シャフトのうちの少なくとも1つの遠位端上に配設された切削ツールとを有する。本装置は、第1ハウジングを通って延び、かつ少なくとも1つのシャフトを通って延びる内腔と流体連通する、流体流路を更に含む。第2ハウジングは、第2ハウジング内に配設されたモータを有してもよい。代表的な方法は、流体流路を通る流体の通路が、第2ハウジング内に包囲されたモータに隣接するように、流体及び組織を、手術部位から離し、かつ切削装置の近位端に向かって移動させるために流体流路を介して吸引力を適用することを含んでもよい。結果として、モータは有効に冷却され得る。本方法は、第2ハウジングから第1ハウジングを分離することを更に含んでもよい。一部の実施形態では、第1ハウジングは、外科的処置の後に廃棄されてもよい。一方で、第2ハウジングは、再利用可能であってもよい。したがって、本方法は、再利用のために第2ハウジングを洗浄すること及び滅菌することを更に含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明は、以下の詳細な説明を付属の図面と併せ読むことでより完全な理解がなされるであろう。
図1】組織シェーバの1つの代表的な実施形態の斜視図である。
図2図1の組織シェーバの切削アセンブリの内側シャフト及び外側シャフトの斜視図である。
図3図1の組織シェーバのハンドルアセンブリの斜視図である。
図4図3のハンドルアセンブリの第1ハウジングの斜視図である。
図5A図4の第1ハウジングの側面図である。
図5B図4の第1ハウジングの線F−Fに沿って取り、及びその内部にドライバ構成要素が配置された、側面断面図である。
図6図3のハンドルアセンブリの第2ハウジング及びOリングアセンブリの斜視図である。
図7A図6の第2ハウジング及びOリングアセンブリの側面図である。
図7B図6の第2ハウジング及びOリングアセンブリの線G−Gに沿って取った、かつその内部にドライバ構成要素が配設された、側面断面図である。
図8A図3のハンドルアセンブリの斜視図であり、ハンドルアセンブリは2つの細長いシャフト及びソケットと関連付けられている。
図8B図8Aのハンドルアセンブリの線H−Hに沿って取った、かつその内部にドライバ構成要素が配設された、側面断面図である。
図9図6のOリングアセンブリの斜視図である。
図10図8Bの円D−Dによって特定されたハンドルアセンブリの一部分の詳細な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で開示される装置及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるよう、特定の例示的実施形態について以下に説明する。これらの実施形態の1以上の例を添付図面に示す。本明細書で詳細に説明し、添付の図面に示す装置及び方法が、非限定的な例示的実施形態であること、並びに、本発明の範囲が、特許請求の範囲によってのみ定義されることは、当業者には理解されよう。ある例示的な実施形態に関連して例示又は説明した特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。このような改変及び変形が本発明の範囲内に含まれることが意図される。更に、構成要素が、「第1ハウジング」又は「第2ハウジング」などの数値的参照を使用して説明される範囲内では、このような参照はいかなる重要性も有さず、すなわち、任意の他の構成要素、対象物、方法などに対して、構成要素のいかなる特定の順序、場所、位置などを示すものではない。事実、このような数値的参照は同義的に使用され得る。例えば、「第1ハウジング」として本明細書に記載の構成要素は、「第2ハウジング」として請求項内で引用されてもよい。当業者は、このような互換性の使用を理解するであろう。
【0016】
本開示は、流体及び組織を手術部位から離れる方向にそらすように構成される組織シェーバと、流体及び組織とこのようなドライバ構成要素とを接触させないようにしながら、流体が、モータなどのシェーバを操作するドライバ構成要素が発生させる熱を管理するのに役立つような使用と、を提供する。本開示による、組織シェーバの1つの代表的実施形態は、図1に提供される。広くは、関節鏡シェーバ10が組織の除去のため、及び患者の生体構造を再形成するために提供され、並びに、組織を切削するための切削アセンブリ20、切削アセンブリ20を操作するためのハンドピースアセンブリ40が含まれる。モータ(図示せず)などのドライブ構成要素は、更に切削アセンブリ20の操作に役立つために、ハンドピースアセンブリ内に配設されてもよい。電力は、様々な方法によってシェーバ10に提供されてもよく、そのうちの一部は以下に更に記載され、及び図示された実施形態では、電力は、ハンドピースアセンブリ40から近位方向に延びるソケット78に接続された電気ワイヤ79を介して供給される。
【0017】
切削アセンブリ20は、シャフトの遠位端に配設された1つ又は2つ以上の切削ツールを有する1つ又は2つ以上の細長いシャフトと、流体及び組織をその内部を通過させるようにする少なくとも1つのシャフトを通って延びる内腔と、を概ね含む。図2に提供された図示された実施形態では、細長い内側シャフト21は、細長い外側シャフト22内に配設されるように構成され、かつ2つのシャフト21、22は、それらの上に配設された切削部材28、29を使用して組織を切削するように共に動作する。概ね、内側シャフト21は、内側シャフト21がハンドピースアセンブリ40内に更に延びるので、外側シャフト22の長さよりも長い長さを有してもよく、並びに内側シャフト21は、内側シャフト21が外側シャフト22内で回転し得るように、外側シャフト22の内径よりも小さい外径を有してもよい。外側シャフト22は、内側シャフト21を少なくとも受け取るための、外側シャフトを通って延びる内腔24を含んでもよく、並びに内側シャフト21は、流体及び組織を内側シャフトを通って通過させるための、内側シャフトを通って延びる内腔23含んでもよい。
【0018】
両シャフト21、22は、シャフトをハブアセンブリ(図示せず)内に確実に固定するように構成された特徴部を含む。図示されるように、以下で更に詳細を記載するように、各シャフト21、22は、シャフト21、22とハブアセンブリの対応するハブとの間に、圧力嵌めを形成するために使用され得る複数の摩擦要素21f、22fを含んでもよい。更に、図10に関して以下でもまた更に記載するように、内側シャフト21は、内側シャフト21からハブアセンブリの出口ポートまで組織及び流体を移動させるための1つ又は2つ以上のポート25を含む。ポート25は、装置10が組み立てられるとき、外側シャフト22が流体の流れを遮らないように、外側シャフト22の近位端22pに近位の場所において位置付けされることが好ましい。
【0019】
手術部位から組織を切除するための切削ツール27は、内側及び外側シャフト21、22それぞれの遠位端21d、22dに配設された内側及び外側切削部材28、29によって形成されてもよい。切削部材28、29は様々な構成を有してもよいが、一実施形態では、手術部位から隣接する組織を切除するように構成される。図示される実施形態では、切削部材28、29は、実質的に円筒形状を有し、かつ部材28、29の外側壁部を通って延びる楕円形状の開口部28e、29eを含む。開口部28e、29eは、組織を切削するために開口部の周辺上に鋸歯状の歯28a、29aを有してもよい。図示された実施形態では、当業者には既知の他のいかなる嵌合手技も使用され得るが、切削部材28、29は、対応するシャフト21、22上にオーバーモールドされている。
【0020】
切削アセンブリ20は、ドライバ及びアクチュエータなどのハンドピースアセンブリ40の部品として含まれる構成要素によって動作されてもよい。ハンドピースアセンブリ40は、装置10を握ることを容易にするように、かつ片手での装置操作を可能にするように構成され得ることが好ましい。図3に示されるものを含む、本明細書のために提供された代表的な実施形態では、ハンドピースアセンブリ40は、互いに取り外し可能に嵌合することができる2つの構成要素(すなわちハウジング60、80)を含む。
【0021】
第1ハウジング60は、切削アセンブリ20(図3に図示されていない)を操作するための、モータ及びドライブシャフトなどのドライバ構成要素70(図5Bに図示)を含んでもよい。一部の構成要素の少なくとも一部分は、流体及び組織に操作を妨げさせないために、流体不透過性壁部(すなわちハウジング60のチャンバ)内に配設されてもよい。同様のドライバ構成要素及び構造の例は、以下に更に詳しく記載される。しかしながら、ドライバ構成要素70の作動により、シャフト21、22を回転させて切削部材28、29に組織を切削させるように、概ね、ドライバ構成要素70は、細長いシャフト21、22及び切削部材28、29などの切削アセンブリ20の構成要素と機械的連携をしてもよい。
【0022】
第2ハウジング80は、内側長手方向シャフト21の内腔と流体連通する遠位端90d(図7Bに図示)と、導管92を有する近位端90pと、を有する流体流路90を提供してもよい。その結果、流体は、内腔23及び流体流路90を通って移動して、切削ツール27と導管92との間で流れ得る。第2ハウジング80内に形成された流体流路90は、操作中の熱の上昇時、その内部を通って移動する流体が、ドライバ構成要素70(図5Bに図示)の冷却に役立つことができるように、第1ハウジング60内に配置された、モータを含むドライバ構成要素70の少なくとも一部分に実質的に隣接して延びてもよい。両方のハウジング60、80、及び流体流路90の更なる詳細は、以下に提供される。
【0023】
図4、5A及び5Bは、切削アセンブリ20を操作するためのドライバ構成要素を収容するように構成されたハンドピースアセンブリ40の部分である、第1ハウジング60を図示する。第1ハウジング60は、様々な構成を有してもよいが、図示された実施形態では、第1ハウジング60は、第2ハウジング80の嵌合端80mに対して相補的形状である嵌合端60mを有する概ね円筒形を有する(図6及び7)。図5Aに図示されるように、嵌合端60mは、頂部嵌合表面62、底部嵌合表面64、及び頂部嵌合表面62と底部嵌合表面64との間を延びる楕円形嵌合表面63を含んでもよく、これらそれぞれは、2つのハウジング、60と80との間に配設された第2ハウジング80の相補的表面及び/又はOリングなどの封止部の表面と係合するように構成されてもよい。第1ハウジング60はまた、第1ハウジング60に対して第2ハウジング80の位置を固定するのに役立たせるために、第2ハウジング80の相補的偏向可能タブ85(図6、7A及び7B)によって係合されるように構成された捕捉部分65を含んでもよい。
【0024】
ドライバ構成要素70は、モータ72などの少なくとも一部の構成要素が、流体に対して不透過性である、ハウジング60のチャンバ66内に配置されるように、ハウジング60内に配設されてもよい。チャンバ66は、2つのハウジング60、80が互いに連結されるとき、第2ハウジング80に隣接して延びる外側壁部60wを含む、第1ハウジング60内の壁部によって画定されてもよい。内腔68はチャンバ66の遠位に配設されてもよく、モータ72と、モータに連結されるドライバシャフト74と、を受け取るようなサイズであってもよい。図示された実施形態では、内腔68は、第1ハウジング60の遠位端60d内に形成されてもよい。チャンバ66と内腔68との間の構成は、流体が内腔68を通ってチャンバ66に概ね通り抜けないような構成である。更に、第1ハウジング60は、モータ72及びそれらと共に関係する構成要素(例えば、ドライブシャフト74、細長い内側及び外側シャフト21、22、並びに切削部材28、29)などの、装置10の特徴部を操作するように構成されるアクチュエータとして役割を果たすコントロールパネル76を含んでもよい。コントロールパネル76上のボタンは様々な機能を有してもよい。例えば、各ボタンにより、モータ72を異なるモード(前進モード、後退モード、若しくは振動モード)で操作してもよく、又はボタンは、使用者がボタンを押す早さに応じた複数の機能を有してもよい。したがって、一部の実施形態では、第1ハウジング60は、第1ハウジング60の近位端60pから近位方向に延びるソケット78を介して外部電源に接続されるように構成されてもよい。代替の実施形態では、電源は、直接ハンドピースアセンブリ40内に組み込まれてもよく、又は他の携帯式装置に電力を供給する他の形態も、本開示の精神から逸脱することなく、信頼でき得る。
【0025】
図6、7A、及び7Bに示される第2ハウジング80は、第1ハウジング60の一部分を受け取り、並びに流体流路90を提供するように概ね構成され、これにより、流体及び組織は、特定のドライバ構成要素70(モータ72など)と接触することなく、手術部位と外部環境との間で流れることが可能になる。第2ハウジング80は、様々な構成を有してもよいが、図示された実施形態では、第2ハウジング80は、第1ハウジング60の円筒形形状に相補的である概ね円筒形の形状を有する。特に、第2ハウジング80の嵌合端80mは、第1ハウジング60の嵌合端60mに対して相補的な形状であってもよい。したがって、頂部嵌合表面82は、頂部嵌合表面62と相補的な嵌合の構成であってもよく、底部嵌合表面84は、底部嵌合表面64、頂部嵌合表面82と底部嵌合表面84との間に延びる相補的嵌合表面83は、楕円形嵌合表面63に相補的に嵌合されるように構成されてもよい。図示された実施形態では、Oリング52は嵌合表面60mと80mとの間に配設されてもよい。Oリングは、ハンドピースアセンブリ40の2つのハウジング60と80との間の封止部を提供するのに役立ち得、ひいては、嵌合表面60m、80mの間の相補的な係合に概ねなんら影響を及ぼし得ない。Oリング52の追加の特性は、以下に更に提供される。
【0026】
第2ハウジング80はまた、その一部分を通って延び、第1ハウジング60の遠位端60dを受け取るように構成される内腔86を含んでもよい。図示されるように、内腔86の遠位端86pは、細長い楕円形の開口部形成する楕円形の嵌合表面83によって画定されてもよい。細長い楕円形の開口部は、装置10を通って延びる長手方向軸線Lと鋭角な角度αを形成してもよい。鋭角な角度αは、約15°〜約90°の範囲内であってもよく、より具体的には、約30°〜約60°の範囲内であってもよく、一実施形態では、角度αは約30°である。一部の実施形態では、内腔86の近位端86pは、長手方向軸線Lに対しておおよそ垂直であり、内部に第1ハウジング60の一部分を受け取ってもよい。当業者であれば、第2ハウジング80に第1ハウジング60を受け取らせるように使用することが可能な様々な他の構成を認識するであろう。偏向可能タブ85が係合歯87を有するように図示されているが、嵌合特徴部は、第2ハウジング80の近位端80pにおいて提供されてもよい。歯87は、捕捉部65と係合して、第1ハウジング60と第2ハウジング80との間にスナップ嵌めを形成してもよい。当業者であれば、第1ハウジング60及び第2ハウジング80と共に使用して、一方のハウジングに対する他方のハウジングの位置を維持するのに役立たせることができる他の嵌合特徴部、及び他の位置を認識するであろう。
【0027】
流体流路90は、第2ハウジング80の少なくとも一部分を通って延びてもよい。図7Bに示されるように、流路90の遠位端90dは、内側シャフト21の近位端21pに近接して、流路90の近位端90pは導管92において配置されるように、流路90は、第2ハウジング80の遠位端80dから第2ハウジング80の近位端80pまで延びてもよい。導管92は、他の装置(例えば、流体を手術部位に提供するポンプ及びホース、又は真空力を手術部位に提供して流体及び/若しくは組織を抽出するための真空源)を組織シェーバ10に連結するように補助するのに使用し得る嵌合特徴部93を有してもよい。一部の実施形態では、流体流路90を通る流体の流れを制御するのを助けるためのバルブ(図示せず)が提供されてもよい。例えば、真空源が導管92に接続されるとき、コントロールパネル76のボタンにより、流体流路90を通して選択的に吸引を適用するバルブを操作してもよい。あるいは、吸引は個別の装置を使用して適用及び制御されてもよい。更には、ハンドピースアセンブリ40全体は、FMS duo(登録商標)+(DePuy Mitek,Inc.,325 Paramount Drive,Raynham,MA 02767)などの流体管理システムに組み込まれてもよい。
【0028】
流路90の2つの端部90dと90pとの間で、流路90の少なくとも一部分は、モータ72などのドライバ構成要素70の少なくとも一部分に実質的に隣接して延びるように構成されてもよい。流路90の遠位リザーバ部分90aは、長手方向軸線Lに対して実質的に平行に延びてもよく、かつ第1ハウジング60の外側壁部60w(ひいてはチャンバ66)に直接隣接して配設されてもよい。流路90のより近位の出口部分90bは、長手方向軸線Lに対して鋭角な角度βで、ドライバ構成要素70から離れるように延びてもよい。鋭角な角度βは、約10°〜約80°の範囲内であってもよく、より具体的には、約10°〜約60°の範囲内であってもよく、一実施形態では、角度βは約25°である。一部の実施形態では、流路90の出口部分90bは、長手方向軸線Lに対しておおよそ平行であってもよい。
【0029】
図8A及び8Bに示されるように、流体流路90の少なくとも一部分を、ドライバ構成要素70の少なくとも一部分に実質的に隣接して延びさせることにより、流路90を通って流れる流体をハンドピースアセンブリ40を冷却するのに役立たせてもよい。当業者は、本明細書に図示されるドライバ構成要素に対する流体流路90の構成及び位置は、第1ハウジング60内に配設された、ドライバ構成要素70に接触せずに、ドライバ構成要素70を冷却するために構成された流路の単なる1つの構成であること、並びに、様々な他の構成が、本開示の精神から逸脱することなく同じ目的を達成するために使用され得ることを認識するであろう。例えば、図示された実施形態では、リザーバ90aの一部分90eが出口部分90bのはじまり90fを超えて近位方向に延びているが、一実施形態では、流体流路は、部分90eのような追加の部分がない、単一の流路であってもよい。更なる非限定的な例として、他の実施形態では、流体流路90のリザーバ部分90aは、出口部分90bに入る前に少なくとも1回チャンバ66の周りに巻き付くように構成されてもよい。
【0030】
第2ハウジング80は、使用者が装置を操作するのに役立つ追加の特徴部を含んでもよい。例えば、1つ又は2つ以上の表面特徴部94は、使用者の手とハンドピースアセンブリ40との間の摩擦を提供するために、第2ハウジング80上に形成されてもよい。このような特徴部は、第1ハウジング60上にも提供されてもよい。更に、2つの戻り止め部96は、第2ハウジングの遠位端80d内に形成されてもよい。戻り止め部96は、以下に更なる詳細が記載されるように、ドライバ構成要素70(ハブアセンブリなど)をハンドピースアセンブリ40に連結するのに役立つように使用されてもよい。
【0031】
第1ハウジング60及び第2ハウジング80、並びに図8A及び8Bで示されるようにハウジング60、80が互いに連結されるときに形成するハンドピースアセンブリ40のそれぞれは、各ハウジング60、80、それに関連するシェーバ10の構成要素の構成、並びにハンドピースアセンブリ40が使用されるであろう処置の種類に少なくともある程度依存して、様々な構成及び形状を有してもよい。図示される実施形態では、第1ハウジング60は、事実上概ね円筒形であり得、第2ハウジング80は、その遠位端80dにおいて円筒形部分を有してもよく、かつ近位端86pを有する内腔86を有してもよく、これらは両方とも実質的に楕円形形状であり、第1ハウジング60の遠位端60を受け取るように構成されている。得られるハンドピースアセンブリ40も、概ね円筒形である。各ハウジング60、80、並びに得られるハンドピースアセンブリ40は、本開示の精神から逸脱することのない他の構成及び形状を有してもよい。得られるハンドピースアセンブリ40のサイズは、当業者に既知の組織シェーバと関連するハンドピースに類似するサイズであってもよい。
【0032】
第1ハウジング60及び第2ハウジング80は、様々な材料から形成されてもよい。一部の例では、両方のハウジング60、80は、類似の又は同一の材料から形成されてもよいが、他の実施形態では、異なる材料がハウジング60、80を形成するように使用されてもよい。一部の代表的な実施形態では、第1ハウジング60は、1つ又は2つ以上の導電性材料から作製され、これはドライバ構成要素から熱を除去するのに役立ち得る。第1ハウジング60を形成するために使用され得る導電性材料の一部の非限定的な例には、チタン、アルミニウム、及び外科的等級のステンレス鋼が挙げられる。第2ハウジング80は同様に、ドライバ構成要素から熱を除去するのに役立つように構成される1つ又は2つ以上の材料から形成されてもよい。代替の実施形態では、第2ハウジング80は、使い捨て能力で非常に多く使用される1つ又は2つ以上の材料から形成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、第2ハウジング80は、Solvay Specialty Polymers Americas(SpecialtyPolymers.Americas@solvay.com)から入手可能な、Radel(登録商標)polyphenylsulfones(PPSU)などのポリマーから形成されてもよい。
【0033】
第1ハウジング60及び第2ハウジング80のいずれか又は両方は、再利用可能である。ハンドルアセンブリ40の構成は、2つのハウジング60、80が別個になるとき、それらに関連する任意の穴及び内腔に容易に手が届き、ひいては、洗浄及び滅菌が可能にある。洗浄及び滅菌に使用される技術には、当業者に既知の任意のものが挙げられるが、穴及び内腔への容易なアクセシビリティを可能にするハンドルアセンブリの設計のおかげで、これらの技術は容易になる。あるいは、ハウジング60、80のうちの少なくとも一方は、使い捨てであってもよい。例えば、第2ハウジング80がポリマーから作製されている例においては、第2ハウジングを使用後使い捨てすること、及び第1ハウジング60を備えた新しい第2ハウジングを使用することは、その後の使用の前に流体流路90及び任意の他の露出した開口部を洗浄することよりも有利である。特定の態様では、ハンドピースアセンブリ40は、ハンドピースアセンブリ40が各使用の後に滅菌され得るように、モータの機能を損なうことなくオートクレーブ処理されるように構成されてもよい。
【0034】
ハンドピースアセンブリ内に、第1ハウジング60と第2ハウジング80との間の封止部を提供するための1つ又は2つ以上の構造が配設されてもよい。図示される実施形態では、構造は、図9に示されるようなOリングアセンブリ50である。Oリングアセンブリ50は、2つのハウジング60と80との間の封止部を形成する第1 Oリング52、及び、第2ハウジング80とドライバ構成要素との間の(特にハブアセンブリ30の外側ハブ34の一部分)封止部を提供する、より遠位の第2 Oリング54含んでもよい。図示されるように、第1 Oリング52は、細長い楕円形状であり、第2ハウジング80の内腔86の近位端86pの、及び第1ハウジング60の斜めの嵌合表面63の形状に相補的形状を有してもよいが、第2 Oリング54は、その周りに第2 Oリング54が配設される外側ハブ34の部分の形状に相補的な、より円形の形状を有する。一部の実施形態では、コネクタ56は、第1 Oリング52と第2 Oリング54との間に延びて、構造体50の単一のアセンブリを形成してもよい。第1ハウジング60及び第2ハウジング80、ドライバ構成要素70、並びに装置10の他の構成要素の構成に、少なくとも部分的によって、Oリングアセンブリ50は、様々な他の構成及び形状であってもよい。更に、Oリングアセンブリ50は、非限定的な例にとして、エラストマーを含む様々な材料から形成されてもよい。
【0035】
ハンドピースアセンブリ40は、様々な異なる切削アセンブリ、ドライバ構成要素、及び当業者に同様に既知の構成と共に使用されてもよく、図10に示される実施形態では、ハンドピースアセンブリ40は、モータ72及びドライバシャフト74を含むドライバ構成要素70と、ハブアセンブリ及び細長いシャフト21、22を含む切削アセンブリ20と共に使用されている。
【0036】
図示されるように、モータ72は、第1ハウジング60の内腔68内と第2ハウジング80の内腔86内とに位置付けられたドライバシャフト74に接続されてもよく、ハンドピースアセンブリ40の遠位端に向かって延びてもよい。ドライバシャフト74は、当業者に既知の様々な切削アセンブリと嵌合するように構成されてもよい。図示された実施形態では、切削アセンブリ20は、ハブアセンブリ30と、その遠位端21d、22d上に形成された切削部材28、29(図示せず)を有する2つの細長いシャフト21、22を含む。モータ72の作動は、ドライバシャフト74、ひいてはハブアセンブリ30及びシャフト21、22を回転させ、これにより、切削部材28、29は組織を切削する。モータ72は、様々な方法で作動されてもよいが、図示された実施形態では、ハンドピースアセンブリ40は、ソケット78を介して外部電源に接続されるように構成されている。モータ72及び他の構成要素70によって発生する力の規模及び容量は、切削アセンブリ20及びハンドピースアセンブリ40に使用される規模及び材料、並びに装置10が使用される処置の種類が挙げられるがこれらに限定されない、様々な要因による。一部の実施形態では、モータ72の出力は、約20W〜約90Wの範囲内であってもよく、一実施形態では、モータ72の出力は、約50Wである。他の実施形態では、ドライバ構成要素は、空気力又は当業者に既知の他の駆動構成などの非電気的なものであってもよい。流体流路90の設計、及び流体流路90に関連する構成要素は、機械的ギヤボックスを含む、このようなシステムの構成要素によって発生した熱の影響を消散するのに役立ち得る。
【0037】
ハブアセンブリ30は、様々な構成を有してもよいが、図示される一実施形態では、ハブアセンブリ30は、外側ハブ34及び内側ハブ32を含む。外側ハブ34の形状は異なってもよいが、図示されたハブ34は、概ね円筒形である。外側ハブ34の遠位端34dは、外側シャフト22に固定的に及び非回転的に嵌合するように構成されてもよく、かつ、溶接、接着剤、及び機械的係合などの様々な嵌合技術を使用して、外側ハブ34の近位端34pは、ハンドピースアセンブリ40に嵌合するように構成されてもよい。図示されるように、近位端34p上のタブ38は、第2ハウジング80の戻り止め部96とスナップ嵌めを形成し、これにより、外側ハブ34は、ハンドピースアセンブリ40に取り外し可能に及び交換可能に連結され得る。一部の実施形態では、外側シャフト22及び外側ハブ34は、単一の構成要素として一体的に形成されてもよい。外側ハブ34はまた、近位端34pと遠位端34dとの間の中央軸線Kに沿って延びる内腔35を含んでもよい。図示されるように、内腔35のより遠位部分は、外側シャフト22を受け取るように構成された直径を有する一方、内腔35のより近位部分は、内側ハブ32を受け取るように構成されたより大きい直径を有する。
【0038】
内側ハブ32は、内側シャフト21と嵌合してもよく、かつ外側ハブ34に回転可能に連結されてもよい。内側ハブ32の形状は異なってもよいが、図示されたハブ32は、概ね円筒形である。内側ハブ32は、その近位端32pがシェーバのハンドピース40に嵌合し得るように、及びその遠位端32dを外側ハブ34の内腔35のより近位部分内に据え付け得るように、その近位端32p上においてより大きい直径部分を有し、その遠位端32d上においてより小さい直径部分を有してもよい。遠位端32dは、例えば図示された圧力嵌めによって、内側シャフト21に堅く及び非回転的に嵌合するように構成されてもよいが、様々な他の嵌合技術も使用されてもよい。近位端32pは、モータ72の作動が内側ハブ32を回転させるように、ドライブシャフト74に嵌合するように構成されてもよい。溶接、接着剤、又は機械的係合が挙げられるがこれらに限定されない、当技術者に既知の任意の嵌合技術が、内側ハブ32を内側シャフト21及びドライバシャフト74に嵌合させるのに使用されてもよい。一部の実施形態では、内側シャフト21及び内側ハブ32は、単一の構成要素として一体的に形成されてもよい。
【0039】
内側ハブ32はまた、内側シャフト21の内腔23及びポート25の少なくとも一方と内側ハブ32の外側側壁32wとの間に延びる1つ又は2つ以上の出口ポート36を含んでもよい。図示された実施形態では、2つの相対する出口ポート36が、内側ハブ32の中央位置から外側側壁32wまで延びる。出口ポート36の遠位端36dは、内側シャフト21と流体連通し、出口ポート36の近位端36pは、流体流路90の遠位端90dと流体連通している。したがって、流体と組織は、手術部位から内側シャフト21を通って、内側ハブ32を通って、流体流路90内に流れ得、同様に、流体は、流体流路90から、内側ハブ32を通って、内側シャフト21を通って、そして手術部位まで流れ得る。中央軸線Kに対する出口ポート36の角度γは、様々であってもよく、例えば、出口36は、中央軸線Kに対して垂直であっても、中央軸線Kに対して平行であってもよく、又は図示されるように鋭角な角度、若しくは鈍角で延びてもよい。一部の実施形態では、角度γは、約10°〜約80°の範囲内であってもよく、より具体的には、約30°〜約70°の範囲内であってもよく、一実施形態では、角度γは約60°である。当業者は、出口ポート36は、様々な他の構成を有してもよいこと、及び外側ハブ34内に提供されてもよいことを理解するであろう。好ましい実施形態では、内側ハブ32の出口ポート36は、外側ハブ34などの他の構成要素によって妨げられないので、組織及び/又は流体は出口ポート36を通って流れ得る。更に、外側ハブ34及び内側ハブ32は、非限定的な例として、外科的等級のステンレス鋼、チタン、及びプラスチックなどの様々な異なる材料から形成されてもよい。
【0040】
一部の実施形態では、識別プレート88は、切削アセンブリ20の情報を使用者に提供するために、切削アセンブリ20と関連してもよい。例えば、様々な色、寸法、及び/又は形状の識別プレートは、それと関連する切削アセンブリの直径を使用者に示し得る。図示されるように、識別プレート88は、実質的に円筒形のディスク形状を有し、及びオーバーモールド工程によって、外側ハブ34の遠位端34dに連結されている。溶接、接着剤、又は機械的係合が挙げられるがこれらに限定されない、他の嵌合技術はまた、識別プレート88を切削アセンブリ20に接合させるために使用されてもよい。
【0041】
関節鏡シェーバの構成要素は、製造工程中又は使用者によって組み立てられてもよい。例えば、内側シャフト21は、内側ハブ32と嵌合されてもよく、外側シャフト22は外側ハブ34と嵌合されてもよい構成要素が圧力嵌めによって固定される迄、内側シャフト21の遠位端21dは、外側ハブ34の近位端34p内に挿入され得、及び外側シャフト22を通り得る。代替として、シャフト21、22及び対応するハブ32、34は、製造プロセス中に一体形成されてもよい。両実施形態では、外側ハブ34及び内側ハブ32は、外側ハブ34のタブ38が第2ハウジング80の戻り止め部96と係合するようにハブアセンブリ30を挿入することにより、ハンドピースアセンブリ40の遠位端40dに嵌合してもよい。他の嵌合技術には、すきま嵌め、ネジ、又は他の機械的技術が挙げられ、使用されてもよいが、これらに限定されない。更に、図示された実施形態では、ハブアセンブリ30、ひいてはシャフト21、22が第2ハウジング80に連結されているが、他の実施形態では、第1ハウジング60は、ハブアセンブリ30及び/又はシャフト21、22に直接連結されるように構成されてもよい。例えば、一部の実施形態では、第1ハウジングは、1つ又は2つ以上の内側ハブ32及び外側ハブ34を受け取るように構成される受け取り部分を含んでもよい。
【0042】
使用時、組織シェーバ10の切削アセンブリ20は、患者内に形成された切開創内に挿入されてもよい。所望により、切開創内の切削アセンブリ20の深さを蛍光透視法、X線、又は当業者に既知の他の可視化技術を用いて監視してもよい。切削アセンブリ20が所望の深さに位置付けされた後、流路90を通して吸引を適用してもよい。外側切削部材29に隣接する組織は、開口部29e、28eそれぞれを通って、引き込まれる。制御パネル76は、外側シャフト22に対して回転するために内側シャフト21を作動させるように使用されてよい。シャフト21、22は、切削部材28、29に非回転可能に結合されているため、内側切削部材28は、外側切削部材29に対して回転し、内側切削部材28内に捕捉された組織はのこぎり状の歯28a、29bにより切削される。適用された吸引により、切削された組織及び/又は流体は内が内側シャフト21内の内腔23を通り、内側シャフト21のポート25を通り、内側ハブ32の出口ポート36を通り、流体流路90を通り、導管92から流れ出る。切削された組織及び/又は流体は、好適な廃棄物収集容器内に収集されてもよい。このプロセスは、手術部位から所望の量の組織が切除される迄、反復されてもよい。
【0043】
処置の完了後、切削アセンブリ20はハンドピースアセンブリ40から係合離脱されてもよく、及び第2ハウジング80は第1ハウジング60から係合離脱されてもよい。第1ハウジング60及び第2ハウジング80を別個にすることにより、流体及び組織が入る、ハンドピースアセンブリ40における各開口部を露出し、これにより、各開口部を洗浄することが可能になり、2つのハウジング60、80のそれぞれは、容易に洗浄、滅菌、及び再利用され得る。あるいは、第2ハウジング80は廃棄され得、第1ハウジング60及び切削アセンブリ20のうちの1つ又は両方は洗浄、滅菌、及び再利用され得る。
【0044】
当業者に認識されるように、提供された組織シェーバは、非限定的な例として、肩、腰、手首、膝及び脊椎を含む身体内の様々な領域から組織を除去するのに使用することができる。同様に、当業者によって理解されるように、本明細所に提供されるハンドピースアセンブリ40に関連する本開示は、その内容が参照によってその全体が本書に組み込まれる、米国特許出願公開第2013/0060272号、表題「Tissue Shavers」に開示される構成を含む、多様な他の切削アセンブリ、ドライバ構成要素、及び他の関連するアセンブリ及び構成要素の構成が使用されてもよい。事実、ハンドピースアセンブリ40は、切削アセンブリ及び組織シェービング処置と併せる場合に限って使用されることに少しも制限されるものではない。当業者は、本明細書に記載のハンドピースアセンブリ40を多様な種類の器具及びツール、外科的ないしは別の方法での使用を、器具及びツールを通る流体の流れを管理すること、並びに器具及びツールによって生成された熱を管理することの両方において役立たせ得るであろう。
【0045】
上述の実施形態に基づいた本発明の更なる特徴及び利点が、当業者には明らかとなろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって指定する場合を除いて、具体的に図示し説明した内容によって限定されるものではない。本明細書に引用されるすべての刊行物及び文献は、それらの全容を本明細書に援用するものである。
【0046】
〔実施の態様〕
(1) 外科用切削装置であって、
ハンドル部分を有するシェーバアセンブリであって、前記ハンドル部分は、前記ハンドル部分から遠位方向に延びる少なくとも1つのシャフトを備え、前記シャフトのうちの少なくとも1つは、前記シャフトの遠位端上に配置された切削ツールを含み、前記シャフトのうちの少なくとも1つは、実質的にそれを通って延びる内腔を有し、前記内腔が前記切削ツールと流体連通している、シェーバアセンブリと、
モータを包囲する流体不透過性ハウジングを有するドライバアセンブリであって、前記ドライバアセンブリは、前記シェーバアセンブリの前記ハンドル部分の近位部分と取り外し可能に嵌合することができ、かつ前記シェーバアセンブリの前記ハンドル部分の前記近位部分内で少なくとも部分的に包囲されている遠位端を有する、ドライバアセンブリと、
前記シェーバアセンブリ内に配設された流体流路であって、前記流体流路は、内腔を有する前記少なくとも1つのシャフトの前記内腔を通って、前記ハンドル部分の近位端にある導管まで延びており、前記流体流路は、前記導管と前記内腔との中間にリザーバ部分を有し、前記リザーバ部分が前記ドライバアセンブリの少なくとも一部分に実質的に隣接して延びるようになっている、流体流路と、を備える、外科用切削装置。
(2) 前記流体流路の遠位部分は、内腔を有する前記少なくとも1つのシャフトを通って延びる長手方向軸線に実質的に平行に延び、前記流体流路の近位部分は、前記ハンドル部分の近位端において前記長手方向軸線に対して鋭角の角度で前記長手方向軸線から離れるように延びる、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記ドライバアセンブリは、前記ドライバアセンブリが再利用可能であり、かつ前記シェーバアセンブリは使い捨てであるように、前記シェーバアセンブリに取り外し可能に取り付けることができる、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記シェーバアセンブリと前記ドライバアセンブリとの間に配設された封止部を更に含む、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記シェーバアセンブリは、
前記少なくとも1つのシャフトに連結されており、かつ前記モータと機械的伝達を行うハブアセンブリであって、前記モータの動作が、前記ハブアセンブリの少なくとも一部分及び前記少なくとも1つのシャフトを回転させるのに有効であるようになっている、ハブアセンブリと、
前記ハブアセンブリの周りに封止部を形成するように構成された第2遠位封止部と、を更に含む、実施態様4に記載の装置。
【0047】
(6) 前記シェーバアセンブリと前記ドライバアセンブリとの間に配設された前記封止部は、前記第2遠位封止部に連結される、実施態様5に記載の装置。
(7) 外科用切削装置であって、
少なくとも1つのシャフトを有する第1ハウジングであって、前記少なくとも1つのシャフトは、前記第1ハウジングから遠位方向に延び、切削ツールが、前記シャフトのうちの少なくとも1つの遠位端上に配設され、前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングを通って延び、かつ前記シャフトのうちの少なくとも1つの内部に配設された内腔と流体連通する流体流路を有する、第1ハウジングと、
モータを包囲する流体不透過性外側壁部を有する第2ハウジングであって、前記第2ハウジングの前記外側壁部が、前記第1ハウジングの前記流体流路に近接するように、前記第2ハウジングの遠位部分は、前記第1ハウジングの一部分内に取り外し可能に連結されている、第2ハウジングと、を含む、外科用切削装置。
(8) 前記流体流路は、前記モータの少なくとも一部分に実質的に隣接して配設されたリザーバ部分を含む、実施態様7に記載の装置。
(9) 前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングを受け取るように構成された細長い楕円形の開口部を含み、前記開口部は、前記シャフト内に配設された前記内腔を有する前記シャフトを通って延びる長手方向軸線に対して角度を形成する、実施態様7に記載の装置。
(10) 前記第1ハウジングの前記開口部と前記シャフトを通って延びる前記長手方向軸線との間に形成される前記角度は、約30°〜約60°の範囲内である、実施態様9に記載の装置。
【0048】
(11) 前記流体流路の遠位部分は、前記シャフト内に配設された前記内腔を有する前記シャフトを通って延びる長手方向軸線に対して実質的に平行に延びており、かつ前記流体流路の近位部分は、前記装置の近位端において前記長手方向軸線に対して鋭角の角度で前記長手方向軸線から離れるように延びる、実施態様7に記載の装置。
(12) 前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングの近位端において嵌合特徴部を更に含み、前記嵌合特徴部は、前記第2ハウジングの近位端における相補的な嵌合特徴部に嵌合するように構成されている、実施態様7に記載の装置。
(13) 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間に配設された第1封止部を更に含む、実施態様7に記載の装置。
(14) 前記第1封止部に連結され、かつ前記第2ハウジングに関連するハブアセンブリの周りに流体密封封止部を形成するように構成されている、第2封止部を更に含む、実施態様13に記載の装置。
(15) 前記ハブアセンブリは、
前記第1ハウジングと、前記少なくとも1つのシャフトの外側シャフトとに連結された外側ハブであって、前記外側シャフトは、前記外側シャフトを通って延びる内腔を有する、外側ハブ、及び、
前記外側ハブに連結され、かつ前記少なくとも1つのシャフトの内側シャフトに解放可能に嵌合された内側ハブであって、前記内側シャフトは、前記外側シャフトの前記内腔内に配設されており、前記内側シャフトは、前記内側シャフトを通って延びる内腔と、前記流体流路と流体連通する出口ポートとを有しており、前記内側ハブは、前記第2ハウジング内に配設されたドライバアセンブリ上の相補的な嵌合特徴部と解放可能に嵌合するように構成されている、内側ハブ、を更に含み、
前記モータによる前記ドライバアセンブリの動作は、前記内側ハブ、ひいては前記内側ハブに連結された前記シャフトを回転させるのに有効である、実施態様14に記載の装置。
【0049】
(16) 前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとの間の前記取り外し可能な接続は、前記ハウジングが互いから分離されたとき、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングのそれぞれの内部に形成されたいずれかの内腔が、外部環境に露出されるようになっている、実施態様7に記載の装置。
(17) 組織を切削する方法であって、
手術部位における組織を切削するための外科用切削装置を操作することであって、前記外科用切削装置は、互いに対して取り外し可能に連結される第1ハウジング及び第2ハウジングを有しており、前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングから遠位方向に延びる少なくとも1つのシャフトであって、切削ツールが、前記シャフトの遠位端上に配設された、少なくとも1つのシャフトと、前記第1ハウジングを通って延び、かつ前記シャフトのうちの少なくとも1つの内部の内腔と流体連通している流体流路とを有しており、前記第2ハウジングは、前記第2ハウジング内に配設されたモータを有する、操作することと、
前記流体流路を通る流体の前記通路が、前記第2ハウジング内に包囲された前記モータに隣接するように、及び前記モータを冷却するのに有効であるように、流体及び組織を、前記手術部位から離し、かつ前記切削装置の近位端に向かって移動させるために前記流体流路を介して吸引力を適用することと、
前記第2ハウジングから前記第1ハウジングを分離することと、を含む、方法。
(18) 外科的処置後、前記第1ハウジングを廃棄することを更に含む、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記第2ハウジングは、再利用可能である、実施態様17に記載の方法。
(20) 再利用のために前記第2ハウジングを洗浄すること及び滅菌することを更に含む、実施態様17に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10