(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ケース爪部は、前記ケース正面部の背面側より前記押圧操作方向に沿って突出して形成されており、前記本体部の長さよりも短い長さに設定されることを特徴とする請求項4に記載された警報器。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本実施形態にかかる警報器1を模式的に示す正面図であり、
図2は、
図1に示す警報器1のAA断面を示す断面図である。
図1において、紙面上方は警報器1の設置時における鉛直上方に相当し、紙面下方は警報器1の設置時における鉛直下方に相当する。本実施形態にかかる警報器1は、例えば火災あるいは一酸化炭素(CO)に対する警報を行う警報器であり、設置場所で発生した事象(火災による熱や煙、不完全燃焼による一酸化炭素)を検出して警報を行う。警報器1は、電池式のものであり、例えば室内の壁等に設置されて使用される。
【0015】
警報器1は、ケース本体10と、基板30と、火災センサ50、COセンサ60とを主体に構成されている。
【0016】
ケース本体10は、基板30、火災センサ50、COセンサ60、電池70等を内部に収容する筐体であり、合成樹脂などで形成されている。ケース本体10は、互いに分離可能な下ケース11と上ケース12とで構成されており、下ケース11と上ケース12とを相互に嵌め合わせることで筐体が形成される。警報器1を設置する場合には、上ケース12が正面側に下ケース11が背面側となるように、後述する取付板20を介して壁等に固定される。
【0017】
下ケース11は、ケース本体10の背面側を形成するものであり、正面側が開放された箱状の部材で構成されている。下ケース11は、矩形板状の背面部(ケース背面部)11aと、この背面部11aの周縁に立設された矩形枠状の周壁部11bとで構成されている。
【0018】
上ケース12は、ケース本体10の正面側を形成するものであり、背面側が開放された箱状の部材で構成されている。上ケース12は、矩形板状の正面部12aと、この正面部12aの周縁に立設された矩形枠状の周壁部12bとで構成されている。
【0019】
また、上ケース12の正面部12aは、その正面側に中央部を覆うように縦長矩形状の化粧パネル13を備えている。本実施形態では、正面部12aと化粧パネル13とで、ケース本体10の正面側をなすケース正面部が構成されている。
【0020】
この上ケース12(化粧パネル13を含む正面部12a)には、スリット14、表示部15、スピーカ出力部16及び操作部17が設けられている。
【0021】
スリット14は、ケース本体10の内外を貫通する開口部であり、例えば、上ケース12の周壁部12bから正面部12aに跨がる位置に複数形成されている。これらのスリット14を介して、警報器1の周囲の雰囲気が、ケース本体10内に形成されたCOセンサ60用のセンサ室内に流入する。
【0022】
表示部15は、基板30に実装される複数のLED33と対応する位置に形成されている。表示部15は、例えば、化粧パネル13の一部を横長矩形状に切り抜いた開口で構成されており、当該開口及び正面部12aに形成された開口を介して、LED33を外部から視認可能とするものである。また、表示部15をなす開口には、当該開口を閉塞する透明又は半透明な板状のプレートが配設されている。
【0023】
スピーカ出力部16は、基板30に実装されるスピーカ31と対応する位置に形成されている。例えば、スピーカ出力部16は、正面部12aに形成した複数のスリットで構成されており、スピーカ31から出力された音又は音声を外部に出力する。
【0024】
操作部17は、基板30に実装されるスイッチ32と対応する位置に形成されており、操作者が警報器1の操作を行うためのものである。本実施形態において、操作部17は、警報器1の設置時を基準として、化粧パネル13の下端側に設けられている。また、化粧パネル13の正面側において、操作部17と対応する位置には、例えば「警報停止」といった文字が表記されている。
【0025】
化粧パネル13の下端側において、当該化粧パネル13と正面部12aとの間には、一定の隙間が生まれるような空間部が形成されており、化粧パネル13は、その下端側が自由端となるように、正面部12aに対して片持ち梁状に支持されている。操作部17は、化粧パネル13の自由端側に位置付けられており、化粧パネル13の板厚方向へと弾性変形可能となっている。上ケース12の正面側から操作部17を押圧操作することで、操作部17がケース本体10の内方(化粧パネル13の板厚方向)へと弾性変形し、これによりスイッチ32(具体的には、スイッチ32の可動部)が操作部17により押圧される。
【0026】
また、本実施形態では、操作部17とスイッチ32との間に、正面部12aの一部を所要の形状に形成した可動部材12a1が設けられている。このため、操作部17がケース本体10の内方(押圧操作方向DR)へと弾性変形した場合には、操作部17は、可動部材12a1へと一次的に当接し、この可動部材12a1を介してスイッチ32を押圧する。
【0027】
また、ケース本体10は、取付板20をさらに有している。取付板20は、ケース本体10(警報器1)を壁面に取り付けるための部材であり、下ケース11をなす背面部11aの背面側に組み付けられている。この取付板20の上部には、所定形状の開口21,22が形成されている一方、警報器1を設置する壁面には、吊下具(図示せず)が取り付けられている。吊下具に開口21,22に係合させることで、取付板20を含むケース本体10が吊り下げられ、これにより、警報器1が壁面に取り付けられる。なお、本実施形態では、開口21,22として、互いに異なる形状のものが2箇所に形成されており、2種類の吊下具に対して共通して使用することができるようになっている。
【0028】
また、取付板20が下ケース11に組み付けられた場合において、取付板20は、下ケース11の背面部11aと平行した状態で、当該背面部11aとの間に一定の隙間を隔てて配置されている。この隙間は、下ケース11の背面部11aからその一部が突き出した火災センサ50に対して、警報器1の周囲の雰囲気を導入させるためのものである。
【0029】
基板30は、プリント配線板であり、複数の電子部品が半田付け等によって実装されている。基板30は、実装された電子部品と電気的に接続されて電気回路を構成する配線パターンを有している。基板30は、下ケース11の背面部11aに対して平行又は略平行な状態で配置されている。
【0030】
基板30の背面側には、火災センサ50及びCOセンサ60が実装されている。一方、基板30の正面側には、スピーカ31、スイッチ32、複数のLED33、マイクロコンピュータ(図示せず)などが実装されている。
【0031】
スピーカ31は、マイクロコンピュータに制御され、火災センサ50及びCOセンサ60による警報を出力する。
【0032】
スイッチ32は、操作部17の押圧操作又は引き紐40の引き操作に応じて、マイクロコンピュータに対して所定の信号を出力する。スイッチ32は、例えば可動部を備えて構成され、当該可動部が押圧されることで、マイクロコンピュータに対して所定の信号を出力する。
【0033】
なお、スイッチ32は、可動部を押圧するタイプのものであるが、スイッチはこれ以外のタイプのものであってもよく、操作部17の押圧操作を判断できるものであればよい。
【0034】
複数のLED33は、1つ以上の色に対応する4つのLEDで構成されている。これらのLED33は、マイクロコンピュータに制御され、火災センサ50及びCOセンサ60による警報を出力したり、警告状態を出力したりする。
【0035】
マイクロコンピュータは、警報器1の制御を司るものである。例えば、マイクロコンピュータは、火災センサ50及びCOセンサ60から出力される検出信号に基づいてLED33やスピーカを制御して警報を行う。また、マイクロコンピュータは、スイッチ32からの信号入力又は信号変化に応じて操作入力を判断する。マイクロコンピュータは、操作入力を受け付けると、警報動作時には警報出力を停止したり、非警報動作時には点検動作を行ったりする。
【0036】
火災センサ50は、警報器1周囲の雰囲気中の煙又は温度に基づいて火災を検出するセンサである。火災センサ50は、例えば熱センサや煙センサ等の周知の火災センサであり、火災に伴う熱や煙の有無又はその程度に応じた検出信号をマイクロコンピュータに出力する。
【0037】
火災センサ50は、径方向に幅広に形成された円柱形状を有している。下ケース11の背面部11aには、その所要の部位に開口が形成されており、火災センサ50は、当該開口からセンサ部が突き出すように、基板30上に支持されている。
【0038】
COセンサ60は、例えば電気化学式COセンサである。COセンサ60は、スリット14からセンサ室内に進入する雰囲気中に含まれる一酸化炭素の濃度を検出し、その濃度に応じた検出信号をマイクロコンピュータに出力する。
【0039】
COセンサ60は、軸方向に長手となる円筒形状を有している。COセンサ60は、ケース本体10内に横向きの状態(背面部11a及び正面部12aに対して平行する状態)で基板30上に支持されている。
【0040】
本実施形態において、警報器1は、引き紐40を有している。以下、ケース本体10に対する引き紐40の取付構造及び引き紐40の具体的な構造を説明する。ここで、
図3は、
図2に示す警報器1の要部を拡大して示す断面図である。同図において、(a)は、
図2に示す警報器1の要部を拡大して示し、(b)は、引き紐40を取り付ける前の警報器1の状態を示している。
図4は、引き紐40の構成を示す説明図であり、
図5は、引掛け部41の構成を示す説明図である。
【0041】
まず、ケース本体10に対する引き紐40の取付構造を説明する。ケース本体10において、化粧パネル13の背面側の下端部には、ケース爪部13aが形成されている。すなわち、ケース爪部13aは、正面部12a及び化粧パネル13を含むケース正面部の背面側に、操作部17と位置的に対応して設けられている。ケース爪部13aは、化粧パネル13の背面側に、化粧パネル13の板厚方向(押圧操作方向DR)に沿って延出して構成されており、その先端部には、上方に突き出した爪13a1が形成されている
【0042】
また、下ケース11の背面部11aの下端部には、装着穴11a1が形成されている。この装着穴11a1、引き紐40(後述する引掛け部41)を押圧操作方向DRと平行な方向に沿ってケース本体10内に挿入するためものである。ケース本体10の内部は、所要の形状に区画されており、ケース本体10内に挿入された引き紐40(引掛け部41)は、ケース本体10により、押圧操作方向DRに沿って進退可能に保持される。
【0043】
つぎに、引き紐40について説明する。この引き紐40は、操作者が警報器1の操作を行うためのものである。引き紐40は、引掛け部41と、紐部材42とで構成されている。
【0044】
引掛け部41は、ケース本体10内の所定位置まで挿入されることでケース爪部13aと係合し、これにより、引き紐40をケース本体10に取り付けるものである。具体的には、引掛け部41は、平板状の本体部41aと、本体部41aの一方の端部に設けられ、ケース爪部13aの爪13a1と係合する係合爪41bと、本体部41aの他方の端部から内側に寄った位置に設けられ、紐部材42を係止するフック41cと、で構成されている。ケース本体10内に挿入された状態において、係合爪41bは、本体部41aから下方へと突出し、フック41cは、本体部41aから下方へと鉤状に突出して構成されている。
【0045】
紐部材42は、その両端が持ち手部42aにより結束されて、ループ状に形成されている。このループ状の紐部材42は、引掛け部41のフック41cに引掛けられることで、当該引掛け部41に係止される。当然、このフック42cから紐部材42を取り外すことも可能となっている。このように、紐部材42は、引掛け部41に対して着脱自在に接続されている。この紐部材42は、引き紐40がケース本体10に取り付けられた状態において、ケース本体10より垂下する。
【0046】
以下、ケース本体10に対する引き紐40の取り付け方法を説明する。ケース本体10に対する引き紐40の取り付け作業は、警報器1の設置時、作業者によって行われる。ここで、
図6は、ケース本体10に対する引き紐40の取り付け過程を示す説明図である。
【0047】
まず、ケース本体10への引き紐40の取り付けに先立ち、引き紐40を組み立てる。具体的には、ループ状の紐部材42を、引掛け部41のフック41cに引掛け、引掛け部41に紐部材42を係止させる。
【0048】
つぎに、ケース本体10に引き紐40を取り付ける。具体的には、下ケース11の装着穴11a1と対向する位置に引掛け部41を配置する。この際、引掛け部41は、係合爪41b及びフック41cが下方に向いた状態で配置される。そして、引掛け部41を装着穴11a1から挿入し、これがケース本体10内の所定位置に到達するまで、ケース本体10の内方へと進入させる。
【0049】
この場合において、引掛け部41の係合爪41bがケース爪部13aの爪13a1(先端)に到達すると、本体部41aが上方へと弾性変形することで、係合爪41bが爪13a1に乗り上げる。つぎに、この係合爪41bが爪13a1を乗り越えると、弾性変形した本体部41aは、通常の形状に復元する方向に変形する。そして、引掛け部41がケース本体10内の所定位置まで進入すると、本体部41aは通常の形状に復元し、係合爪41bと爪13a1とが相互に係合した状態となる。
【0050】
これにより、ケース本体10と引掛け部41との係合が完了し、ケース本体10に対する引き紐40の取り付けが完了する。この状態において、引掛け部41のフック41cは、ケース本体10の内方に収容された状態となり、引掛け部41の後端部のみが装着穴11a1から露出した状態となっている。そして、紐部材42は、その一部がケース本体10内に入り込み、持ち手部42を含む残余の部分がケース本体10より垂下する。
【0051】
このような構成の警報器1では、引き紐40を引き操作することで、警報器1の操作を行うことができる。まず、操作者は、引き紐40の紐部材42を、その垂下方向に沿って引き操作する。引掛け部41は、ケース本体10内において押圧操作方向DRと平行する方向へと進退可能に保持されているため、紐部材42が引っ張られると、引掛け部41は、ケース本体10を押圧操作方向DRに沿ってその背面側に後退する。そして、引掛け部41が、後退しながらケース爪部13aを引っ張ることで、操作部17がケース本体10の内方へと弾性変形する。操作部17が弾性変形すると、操作部17は、可動部材12a1へと一次的に当接し、この可動部材12a1を介してスイッチ32を押圧する。このように、引き紐40の引き操作により、操作部17が間接的に押圧操作され、これにより、スイッチ32(具体的には、スイッチ32の可動部)が押圧される。
【0052】
以上説明したように、本実施形態において、警報器1は、筐体状のケース本体10と、ケース本体10内に収容されたスイッチ32と、引き操作を行う引き紐40と、を有している。
【0053】
この場合において、ケース本体10は、ケース本体10の正面側を形成する化粧パネル13に設けられ、押圧操作に応じてスイッチ32を押圧する操作部(押圧操作部)17と、化粧パネル13の背面側に操作部17と位置的に対応して形成されたケース爪部13aと、ケース本体10の背面側を形成する下ケース11(背面部11a)に形成され、引き紐40を押圧操作方向DRと平行な方向に沿ってケース本体10内に挿入するための装着穴11a1と、を備える。
【0054】
そして、引き紐40は、装着穴11a1よりケース本体10内に挿入された状態においてケース爪部13aと係合する引掛け部41と、引掛け部41と接続される一方、ケース本体10より垂下する紐部材42と、を有している。
【0055】
引掛け部41は、紐部材42が引っ張られた場合に、紐部材42に作用する垂下方向の力を押圧操作方向DRの力に変えることで、操作部17に対してスイッチ32を押圧する力を伝達する。すなわち、引掛け部41は、ケース本体10内において押圧操作方向DRに沿って進退可能に保持されており、紐部材42が引っ張られると、押圧操作方向DRに沿ってケース本体10の背面側に後退しながらケース爪部13aを引っ張ることで、操作部17をケース本体10体の内方へと弾性変形させている。
【0056】
この構成によれば、ケース本体10内に引掛け部41を挿入することで、引き紐40をケース本体10に取り付けることができる。これにより、引き紐40をワンタッチで取り付けることができるので、ケース本体10への取り付け作業が簡単となり、作業者の負担を軽減することができる。
【0057】
さらに、操作部17の押圧操作方向DRと引き紐40の引き操作方向(紐部材42の垂下方向)とは互いに直交する関係にあるが、引掛け部41により、紐部材42に作用する垂下方向の力を押圧操作方向DRの力に変えることができる。これにより、引き紐40により操作部17の押圧操作を間接的に行うことができるので、引き紐40による操作を確実にスイッチ32に伝達することができる。
【0058】
また、本実施形態において、紐部材42は、引掛け部41に対して着脱自在に接続されている。具体的には、引掛け部41は、長手形状の矩形平板からなる本体部41aと、本体部41aの一方の端部に設けられ、ケース爪部13aと係合する係合爪41bと、本体部41aの他方の端部から内側に寄った位置に設けられ、紐部材42を係止するフック41cと、を備えている。
【0059】
この構成によれば、引掛け部41と紐部材42とが個別の部品として存在している。そのため、紐部材42については、他の警報器1に組み付けられるものを流用するといったことができるので、本警報器1に適用するためには、引掛け部41のみを新たに製造すればよく、部品の共通化を図ることができ、不要なコストを抑制することができる。
【0060】
また、紐部材42をフック41cに引掛けることで、紐部材42を引掛け部41に接続することができる。このため、簡単な作業で両者の接続を行うことができるので、作業者が簡単に引き紐40を組み立てることができる。
【0061】
また、フック41cは、本体部41aの他方の端部から内側に寄った位置に設けられている。このため、引掛け部41がケース本体10内に組み付けられた際には、フック41cに係止された紐部材42がケース本体10内部に引き込まれる。これにより、両者の係止位置がケース本体10内に収容されるので、フック41cから紐部材42が容易に外れてしまうといった事態を抑制することができる。
【0062】
さらに、フック41cと紐部材42との係止位置がケース本体10の奥まった位置に存するため、紐部材42のうち、引掛け部41と平行する部分の長さが大きく確保される。これにより、紐部材42を引っ張ることで、引掛け部41を押圧操作方向DRに沿ってスムーズに移動させることができる。その結果、引き紐40による操作を確実にスイッチ32に伝達することができる。
【0063】
また、本実施形態において、ケース爪部13aは、化粧パネル13の背面側より押圧操作方向DRに沿って突出して形成されており、引掛け部41の本体部41aの長さよりも短い長さに設定されている。
【0064】
ケース爪部13aは、化粧パネル13の下端部側に設けられているが、この下端部側は、操作部17への押圧操作を受け付けるため、弾性変形可能に構成されている。このため、ケース爪部13aの長さを大きく設定すると、ケース爪部13a自体が有する弾性も相まって、ケース爪部13aの先端部における揺動自由度が大きくなってしまう。このため、ケース爪部13aの先端に位置する爪13a1が、引掛け部41の係合爪41bから外れやすくなり、引掛け部41が装着穴11a1から脱落してしまうといった事態が生じ得る。
【0065】
この点、本実施形態によれば、ケース爪部13aの長さ方向の寸法が縮小されるので、その剛性を高めることができる。これにより、ケース爪部13aの先端部について、その揺動自由度を抑制することができる。その結果、ケース爪部13aの爪13a1が引掛け部41の係合爪41bから外れ難くなり、引掛け部41が装着穴11a1から脱落するといった不都合を抑制することができる。
【0066】
以上、本実施形態にかかる警報器について説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その発明の範囲において種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、COセンサや火災センサを備える警報器を示したが、これらのセンサとともに、或いは、これらのセンサの一つ又は全部と代えてガスセンサを備えていてもよい。すなわち、警報器は、所定の事象を検出するセンサを一つ以上備えていればよい。
【0067】
また、上ケースは化粧板を設ける必要はなく、上ケース自体が、押圧操作に応じて弾性変形可能な押圧操作部を備えるものであってもよい。