(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御回路は、さらに、前記通信回路を制御して前記通信を前記道路の上の車の車載コンピューティングシステムに送信し、前記通信は、前記道路の条件を示す情報を含む、請求項1に記載の道路マーカ。
前記センサは、(i) 当該道路マーカのローカル環境を示すセンサデータを生成する環境センサ、又は(ii) 当該道路マーカの近接範囲内における前記道路の上の車の存在を検出する車存在センサを含む、請求項5に記載の道路マーカ。
前記制御回路は、さらに、(i) 前記センサデータを解析し、(ii) 前記センサデータに基づいてアラート条件が存在するかを決定し、そして、(iii) 前記アラート条件が存在するという決定に応答してアラート機能を実行する、ように構成される、請求項5に記載の道路マーカ。
前記センサデータは、(i) 前記道路の条件、(ii) 前記道路マーカのローカル環境、又は(iii) 前記道路の上の車の存在、を示す、請求項9に記載の道路コントローラ。
前記道路管理モジュールは、さらに、道路交通装置に制御メッセージを送信するように構成され、前記道路交通装置に前記制御メッセージを送信することは、(i) 前記センサデータに基づいて前記車の位置を決定し、(ii) 前記車の前記位置に基づいて前記車の前に位置する第1の道路灯を識別し、(iii) 前記車の前記位置に基づいて前記車の後ろに位置する第2の道路灯を識別し、(iv) 第1の制御メッセージを前記第1の道路灯に送信して、前記第1の道路灯にオフ状態からオン状態に切り換えさせ、(v) 第2の制御メッセージを前記第2の道路灯に送信して、前記第2の道路灯にオン状態からオフ状態に切り換えさせる、ことを含む、請求項10に記載の道路コントローラ。
前記道路管理モジュールは、(i) 前記センサデータに基づいて通知メッセージを生成し、(ii) 前記通知メッセージをリモートコンピューティング装置に送信する、ように構成される、請求項9又は10に記載の道路コントローラ。
前記第1の道路マーカにより、前記通信を前記道路の上の車の車載コンピューティングシステムに送信すること、をさらに含み、前記通信は、前記道路の条件を示す情報を含む、請求項13に記載の方法。
前記通信は制御メッセージを含み、前記第1の道路マーカにより、前記制御メッセージを道路交通装置に送信して前記道路交通装置の動作を制御すること、をさらに含む請求項13に記載の方法。
センサデータを受信することは、(i) 前記道路の条件、(ii) 前記道路マーカのローカル環境、又は(iii) 前記道路の上の車の存在、を示すセンサデータを受信することを含む、請求項18に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示の概念は様々なモディフィケーション及び代替的な形式を受け入れる余地があり、そのうちの特定の実施形態が図面において例として示されており、本明細書において詳細に説明される。しかしながら、本開示の概念を開示される個別の形式に限定する意図はなく、しかし反対に、本発明は本開示及び別記の請求項に矛盾しないすべてのモディフィケーション、均等物、及び代替物をカバーすることが理解されるべきである。
【0006】
明細書における「1つの実施形態」、「一実施形態」、「一例示的実施形態」等に対する参照は、説明される実施形態が個別の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、あらゆる実施形態が必ず上記個別の特徴、構造、又は特性を含むこともあればそうでないこともある。さらに、こうした表現は、必ずしも同じ実施形態を参照していない。さらに、個別の特徴、構造、又は特性が一実施形態と関連して説明されるとき、明示的に説明されているかそうでないかに関わらず、上記特徴、構造、又は特性を他の実施形態と関連して達成することは当業者の知識内であると考えられる。さらに、「少なくとも1つのA、B、及びC」の形式のリストに含まれるアイテムは、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(B及びC)、(A及びC)、又は(A、B、及びC)を意味し得ることが十分理解されるべきである。同様に、「A、B、又はCのうち少なくとも1つ」の形式で列挙されるアイテムは、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(B及びC)、(A又はC)、又は(A、B、及びC)を意味し得る。
【0007】
開示される実施形態は、いくつかの場合、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらのうち任意の組み合わせにおいて実装することができる。開示される実施形態は、さらに、1つ以上の一時的又は非一時的マシン読取可能(例えば、コンピュータ読取可能)記憶媒体により担体され又は該記憶媒体上に記憶された命令として実装されてもよく、上記命令は、1つ以上のプロセッサにより読み出され、実行されることができる。マシン読取可能記憶媒体は、マシンにより読取可能な形式において情報を記憶し又は送信する任意の記憶装置、メカニズム、又は他の物理構造として具現化することができる(例えば、揮発性又は不揮発性のメモリ、媒体ディスク、又は他の媒体装置)。
【0008】
図面において、いくつかの構造的な又は方法の特徴が、特定の配置及び/又は順序付けにおいて示されることがある。しかしながら、こうした配置及び/又は順序付けは必要とされない可能性があることが十分理解されるべきである。むしろ、いくつかの実施形態において、こうした特徴が、例示される図に示されるのとは異なる仕方及び/又は順序で配置され得る。さらに、個別の図内に構造的又は方法の特徴を含めることは、その特徴がすべての実施形態において必要とされることを暗に示すものではなく、いくつかの実施形態において、含まれないことがあり、あるいは他の特徴と組み合わせられてもよい。
【0009】
次に
図1を参照すると、一例示的な道路システム100が、複数の道路マーカ(roadway markers)102を含み、道路マーカ102は、道路110、道路コントローラ104、及び1つ以上の道路交通装置106に取り付けられている。道路マーカ102は、道路110又はその車線について輪郭を描くこと又は識別することに有用な任意の位置において道路110に取り付けられてもよい。例えば、
図1の例示的な実施形態において、道路マーカ102は、中央分離線(center divider line)112に沿って道路110に取り付けられ、中央分離線112は、舗道塗料、ステッカーなどによって定義され得る。当然ながら、道路マーカ102は、他の場所、例えば、中央分離線112に追加で又は代わって道路110の路肩において、道路110に取り付けられてもよい。下記でより詳細に論じられるとおり、道路マーカ102は、「スマート」道路マーカとして具現化され、互いの間における通信を容易にする電子コンポーネントを含む。そのようなものとして、道路マーカ102は、互いの間における通信の可能範囲に基づいて、互いから或る距離はなれて道路110に取り付けることができる。1つ以上の「データ処理不能(dumb)」道路マーカ114が、道路マーカ102の各それぞれのペアの間において道路110に取り付けられてもよい。道路マーカ114は、典型的な道路マーカとして具現化されてもよく、再帰反射性マーカとして具現化される、ソーラーパネルアレイにより電力供給される灯りを含む、などであってもよい。個別の実装、マーカ間通信の量、ローカル環境条件、及び/又は他の要因に依存して、道路110の所与の広がり(stretch)が、より多数の又はより少数の道路マーカ102を含んでもよい。
【0010】
使用において、道路マーカ102は、下記でより詳細に論じられるとおり、互いの間、並びに道路コントローラ104、及び/又は道路110に沿って進む車(vehicle)120の車載(in-vehicle)コンピューティングシステム122との間で、通信を伝搬するように構成される。例えば、
図1に示されるとおり、各道路マーカ102は、すぐ近くの道路マーカ102から通信116を受信することと、この通信116を別のすぐ近くの道路マーカ102に送信することとにより、通信116を伝搬することができる。こうして、通信116は、道路マーカ102の連続を介して、道路110の広がりに沿って送信されることができる。
【0011】
いくつかの道路マーカ102は、他の道路マーカ102とのみ通信してマーカ間通信を伝搬するように構成されることができる。他の道路マーカ102、例えば、道路マーカ102aなどが、道路コントローラ104及び/又は車120の車載コンピューティングシステム122とさらに通信して、他の道路マーカ102から受信した通信を渡すように構成される。道路マーカ102により伝搬される通信は、1つ以上の道路マーカ102のセンサにより生成されたセンサデータ、道路マーカ102にアラート機能(例えば、明るくする(illuminate)、ライトをフラッシュする、ライトの色を変更する等)を実行させるアラートメッセージ、及び/又は、道路コントローラ106及び/又は車載コンピューティングシステム122に対して指定されたアラートメッセージ(例えば、道路110上の先でクラッシュが発生したことを車120の運転手に知らせるアラートメッセージ)として具現化されることができる。アラートメッセージは、道路マーカセンサデータに基づいて道路コントローラ104により生成されてもよく、あるいは1つ以上の道路マーカ102により生成されてもよい。例えば、いくつかの道路マーカ102がさらなる処理機能性を含んで、センサデータを処理し、こうした解析に基づいてアラートメッセージを生成してもよい。
【0012】
上記で論じられたとおり、道路コントローラ104は、1つ以上の道路マーカ102(例えば、
図1の道路マーカ102a)から通信を受信する。道路コントローラ104は、受信した通信を処理し、こうした解析に基づいて1つ以上の道路交通装置106を制御することができる。道路交通装置106は、道路交通を容易にするための任意タイプの装置として具現化されてもよく、これらに限られないが、道路灯(roadway lights)、例えば街灯柱など、交通信号灯(traffic lights)、道路アラート装置(例えば、サイレン)、及び/又は道路標識、例えば緊急標識などが含まれる。例えば、道路コントローラ104は、道路マーカ102により生成され道路110上の車120の存在を示すセンサデータを受信し、このセンサデータを処理し、車の先に位置する道路灯に制御メッセージを送信して灯りをオフ状態からオン状態に切り換えて、車120の先の道路110を明るくすることができる。いくつかの実施形態において、下記でより詳細に論じられるとおり、道路マーカ102のうち1つ以上(例えば、
図1の道路マーカ102b)が、道路交通装置106と直接通信して道路交通装置106の機能性を制御するように構成されてもよい。
【0013】
道路コントローラ104は、
図1に示されるとおり、ネットワーク130を通じて道路交通装置106に制御メッセージを送信することができる。さらに、道路コントローラ104は、ネットワーク130を通じて1つ以上のリモートのコンピューティング装置140に通知及び/又は他のデータ(例えば、道路マーカセンサデータ)を提供してもよい。リモートコンピューティング装置140は、上記通信を受信することができる任意タイプのコンピューティング装置として具現化されることができ、これらに限られないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバ、ネットワーク化された電化製品、車載コンピューティングシステム、又は、ネットワーク130を通じて道路コントローラ104から通信を受信することができる他のコンピューティング装置若しくはシステムが含まれる。
【0014】
ネットワーク130は、道路コントローラ104と道路システム100の他のコンピューティング装置との間における通信を容易にすることができる任意タイプの通信ネットワークとして具現化することができる。そのようなものとして、ネットワーク108は、1つ以上のネットワーク、ルータ、スイッチ、コンピュータ、及び/又は他の介在装置を含み得る。例えば、ネットワーク108は、1つ以上のローカル又はワイドエリアネットワーク、セルラーネットワーク、パブリックに利用可能なグローバルネットワーク(例えば、インターネット)、アドホックネットワーク、短距離通信ネットワーク若しくはリンク、又はこれらのうち任意の組み合わせとして具現化され、あるいはその他の方法で上記を含むことができる。
【0015】
図1の例示的な道路システム100は、1つの道路コントローラ104、2つの道路交通装置106、1つの車載コンピューティングシステム122、1つのリモートコンピューティング装置140を含むが、道路システム100は、他の実施形態において、多くの道路コントローラ104、道路交通装置106、車載コンピューティングシステム122、及び/又はリモートコンピューティング装置140を含んでもよいことが十分理解されるべきである。例えば、道路コントローラ104が道路110に沿って周期的に位置して、道路マーカ102から通信を受信してもよい。さらに、任意数の道路交通装置106が、道路のタイプ、道路の場所、ローカル道路条件などに依存して、道路110の広がりに沿って確立されてもよい。さらに、任意数のコンピューティング装置140が、1つ以上の道路コントローラ104と通信してそこからセンサデータ及び/又は通知を受信してもよい。
【0016】
次に
図2を参照すると、例示的な実施形態において、各道路マーカ102は、制御回路200、通信回路202、1つ以上のセンサ204、及び1つ以上のアラート装置206を含み得る。当然ながら、他の実施形態において、道路マーカ102は、さらなるコンポーネント又は特徴、例えば、典型的な道路マーカにおいて一般に見られる特徴(例えば、再帰反射性の機能)などを含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態において、道路マーカ102の例示的なコンポーネントのうち1つ以上が、システムオンチップ(SoC)の一部分を形成してもよい。例えば、制御回路200と通信回路202とが、道路マーカ102の他コンポーネントと共に、1つの集積回路チップ上に一緒に組み込まれてもよい。
【0017】
制御回路200は、道路マーカ102の動作を制御することができる任意タイプの制御回路として具現化されることができる。いくつかの道路マーカ102において、制御回路200は、低機能の(low-featured)制御回路、例えば、低機能のマイクロコントローラ又は他の制御回路若しくは装置などとして具現化される。こうした実施形態において、道路マーカ102は、他の道路マーカから受信した通信を単に伝搬するように構成され得る。他の道路マーカ102において、制御回路200は、フル機能の又はより高い機能の(higher-featured)制御回路として具現化されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、制御回路200は、プロセッサ210、メモリ212、及び/又は制御回路において一般に見られる他のコンポーネント(例えば、入力/出力サブシステム、周辺装置等)を含み得る。
【0018】
プロセッサ210は、本明細書に説明される機能を実行することができる任意タイプのプロセッサとして具現化されることができる。例えば、プロセッサ210は、シングル若しくはマルチコアプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ、又は他のプロセッサ若しくは処理/制御回路として具現化されてもよい。同様に、メモリ212は、本明細書に説明される機能を実行することができる任意タイプの揮発性又は不揮発性のメモリ又はデータ記憶装置として具現化されることができる。動作において、メモリ212は、道路マーカ102の動作の間に使用される様々なデータ及びソフトウェア、例えば、制御ソフトウェア、センサデータ、メッセージ、及び/又は他のソフトウェア若しくはデータなどを記憶することができる。
【0019】
道路マーカ102の通信回路202は、道路マーカ102と、他の道路マーカ102、道路コントローラ104、車載コンピューティングシステム122、及び/又は道路交通装置106との間における通信を可能にすることができる任意の通信回路、装置、又はこれらの集合として具現化されることができる。そのようにするために、通信回路202は、任意の1つ以上の通信テクノロジー(例えば、無線又は有線通信)と関連するプロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、WiMAX(登録商標)等)とを使用し、上記通信を達成するように構成されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、道路マーカ102は、(例えば、
図1の通信116として示されるとおり、)通信をワイヤレスに送信することによって互いの間で通信を伝搬するように構成される。他の実施形態において、道路マーカ102は、道路110に埋め込まれた有線接続を介して互いに対して通信可能に配線され、これらの間における有線通信に上記有線接続を利用してもよい。
【0020】
各センサ204は、センサ204の付近の道条件を示すセンサデータを生成することができる任意タイプのセンサとして具現化されることができる。いくつかの実施形態において、1つ以上のセンサ204が、環境センサ230として具現化されることができ、環境センサ230は、道路マーカ102に対してローカルの環境条件を感知し、こうした条件を示すセンサデータを生成するように構成される。例えば、環境センサ230は、光のレベル(例えば、昼間又は夜間)、霧条件、降水条件、凍結条件、又は他の環境条件を感知し、こうした環境条件を示すセンサデータを生成するように構成されてもよい。
【0021】
さらに、又は別法として、1つ以上のセンサ204が、車存在センサ232として具現化されてもよく、車存在センサ232は、道路マーカ102の付近の道路上における車120の存在を感知するように構成される。そのようにするために、車存在センサ232は、車120の存在を感知する任意の適切なテクノロジーを利用してもよい。例えば、車存在センサ232は、車120の動きを検出するように構成された動きセンサ、車120のヘッドライト若しくは他の光源を検出するように構成された光センサ、車120の存在により引き起こされるインダクタンス又はキャパシタンスの変化に基づいて車120の存在を検出するように構成されたインダクタンス若しくはキャパシタンスセンサ、又は、車120の存在を示すデータを生成することができ若しくは車120の存在を決定することができる任意の他のセンサとして具現化されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、車存在センサ232は、車120の車載コンピューティングシステム122と通信して車の存在を決定するように構成された通信回路(例えば、通信回路202)として具現化され、あるいはその他の方法で上記を含んでもよい。
【0022】
各アラート装置206は、車120の運転手に対する通知又はアラートを生成することができる任意の制御可能装置として具現化されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、アラート装置206のうち1つ以上が、視覚的アラート装置240として具現化されてもよい。視覚的アラート装置240は、視覚的アラートを運転手に提供することができる任意のアラート装置として具現化されることができる。例えば、視覚的アラート装置240は、1つ以上の制御可能な灯りとして具現化されてもよく、これらに限られないが、発光ダイオード又はディスプレイが含まれる。上記灯りの動作が制御されて、例えば、照明強度、点滅周期、色、及び/又は視覚的アラート装置240の他の特徴を調整することができる。さらに、いくつかの実施形態において、アラート装置206のうち1つ以上が可聴アラート装置242として具現化されてもよい。可聴アラート装置242は、可聴アラートを運転手に提供することができる任意のアラート装置として具現化されることができ、これらに限られないが、スピーカ、ホーン、サイレン、又は他のオーディオ生成装置が含まれる。さらに、いくつかの実施形態において、アラート装置206のうち1つ以上が、触覚的アラート装置244として具現化されてもよい。触覚的アラート装置244は、触覚的アラートを運転手に提供することができる任意のアラート装置として具現化されることができる。例えば、触覚的アラート装置244は、道路マーカ102をガタガタさせ、このことが、道路マーカ102の上を進むか又は道路マーカ102にかなり近接した車120の運転手によって感じられ得る。
【0023】
道路マーカ102の所望される機能性に依存して、各道路マーカ102は、
図2に関して上記で説明されたコンポーネントの異なるセットを含んでもよい。例えば、いくつかの道路マーカ102は、他の道路マーカ102から受信した通信を単に伝搬するように構成されることができる。こうした道路マーカは、制御回路200及び通信回路202のみを含んでもよく、制御回路200は、低機能のマイクロコントローラとして具現化され得る。他の道路マーカ102が、フル機能の又は高機能の装置として具現化され、1つ以上のセンサ204及び/又は1つ以上のアラート装置206を含んでもよい。さらに、上記で論じられたとおり、いくつかの道路マーカ102が、ローカル処理能力(例えば、プロセッサ210及びメモリ212)を含んで、個別の道路マーカ102のセンサ204により生成され又は他の道路マーカ102から受信されたセンサデータをローカルに処理することができる。こうして、様々な能力及び関連するコストの道路マーカ102が、道路システム100において使用され得る。
【0024】
次に
図3を参照すると、各道路マーカ102は、電力回路300をさらに含み、電力回路300は、道路マーカ102の他のコンポーネント(例えば、制御回路200)に電力を提供するように構成される。電力回路300は、道路マーカ102に電力を提供することができる任意タイプの電力回路として具現化されることができる。例えば、電力回路300がソーラーセルアレイとして具現化されて、アレイにより受け取られる太陽光の量に基づいて電力を生成してもよい。さらに、又は別法として、道路マーカが互いに対して配線される実施形態において、電力回路300は、各道路マーカ102に対して接続された電力線により提供される電力を調節するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、各道路マーカ102は、再充電可能電力源302をさらに含んでもよい。こうした実施形態において、電力回路300は、再充電可能電力源302に電力を供給するように構成され、再充電可能電力源302は、電力を道路マーカ102の他のコンポーネントに提供する。再充電可能電力源302は、任意タイプの再充電可能電力源、例えば、再充電可能バッテリ、キャパシタバンク又は同様のものなどとして具現化されてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態において、電力回路300は、道路マーカ102の異なるセクションによる温度体験の差に基づいて電力を生成するように構成された熱起電力回路(thermoelectric power circuit)として具現化されることができる。例えば、道路マーカ102は、上部囲い312と上部囲い312から下方に伸びる底部囲い314とを有する筐体310を含んでもよい。例示的な道路マーカ102が道路110に対して取り付けられるとき、上部囲い312は、道路110の上面の上にあり、開いた環境に晒され、これに対し底部囲い314は、道路110に埋め込まれる。そのようなものとして、熱起電力回路300は、上部囲い312(空気の温度)と底部囲い(地面の温度)とによる温度体験の差に基づいて電力を生成することができる。上部囲い312と下部囲い314との間の温度差をより良く際立たせるために、道路マーカ102は、上部囲い312の底面318に取り付けられた絶縁層316を含んで、上部囲い312を地面の温度から絶縁してもよい。絶縁層316は、或る量の熱的絶縁を提供することができる任意の材料として具現化されることができる。
【0026】
当然ながら、他の実施形態において、電力回路300は、他のタイプの電力回路として具現化され、あるいはその他の方法で他のタイプの電力回路を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態において、電力回路300は、追加で又は別法として、誘導を介した再充電可能電力源302の充電を容易にするように構成されてもよい。さらに、他の実施形態において、電力回路300は、追加で又は別法として、衝撃を受けることに応答して再充電可能電力源302を充電するように構成された圧電タイプ電力回路として具現化されてもよい。そのようなものとして、車が道路マーカ102の上に乗り上げるとき、電力回路は、結果として生じる衝撃に応答して再充電可能電力源302を再充電する。
【0027】
次に
図4を参照すると、道路コントローラ104が、本明細書に説明される機能を実行することができる任意タイプのコンピューティング装置として具現化され得る。例えば、道路コントローラ104は、特別目的コンピュータシステム、サーバコンピューティング装置、分散コンピューティングシステム、マルチプロセッサシステム、ワークステーション、スマート電化製品、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、テーブルコンピュータ、スマートフォン、及び/又は、道路マーカ102と通信すること及びこうした通信に基づいて道路110を制御することが可能な任意の他のコンピューティング装置として具現化されることができる。
図1に示されるとおり、例示的な道路コントローラ104は、プロセッサ400、I/Oサブシステム402、メモリ404、データ記憶装置406、及び通信回路408を含む。当然ながら、道路コントローラ104は、他の実施形態において、他の又はさらなるコンポーネント、例えば、サーバコンピュータにおいて一般に見られるもの(例えば、様々な入力/出力装置)などを含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態において、例示的コンポーネントのうち1つ以上が、別のコンポーネントに組み込まれ、あるいはその他の方法で別のコンポーネントの一部分を形成してもよい。例えば、メモリ404又はその一部分が、いくつかの実施形態において、プロセッサ400に組み込まれてもよい。
【0028】
プロセッサ400は、本明細書に説明される機能を実行することができる任意タイプのプロセッサとして具現化されることができる。例えば、プロセッサは、シングル若しくはマルチコアプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ、又は、他のプロセッサ若しくは処理/制御回路として具現化されてもよい。同様に、メモリ404は、本明細書に説明される機能を実行することができる任意タイプの揮発性又は不揮発性のメモリ又は記憶装置として具現化されることができる。動作において、メモリ404は、道路コントローラ104の動作の間に使用される様々なデータ及びソフトウェア、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラム、ライブラリ、及びドライバなどを記憶することができる。メモリ404は、I/Oサブシステム402を介してプロセッサ400に通信可能に結合され、I/Oサブシステム402は、プロセッサ400、メモリ404、及び道路コントローラ104の他のコンポーネントとの入力/出力動作を容易にする回路及び/又はコンポーネントとして具現化されることができる。例えば、I/Oサブシステム402は、メモリコントローラハブ、入力/出力制御バス、ファームウェア装置、通信リンク(すなわち、ポイントツーポイントリンク、バスリンク、ワイヤ、ケーブル、光ガイド、印刷回路板トレース等)、及び/又は、入力/出力動作を容易にする他のコンポーネント及びサブシステムとして具現化され、あるいはその他の方法で上記を含んでもよい。いくつかの実施形態において、I/Oサブシステム402は、システムオンチップ(SoC)の一部分を形成し、プロセッサ400、メモリ404、及び道路コントローラ104の他のコンポーネントと共に単一の集積回路チップ上に組み込まれてもよい。
【0029】
データ記憶装置406は、データの短期又は長期記憶について構成された任意タイプの1つ又は複数の装置として具現化されることができ、例えば、メモリ装置及び回路、メモリカード、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、又は他のデータ記憶装置などである。データ記憶装置406は、1つ以上の道路マーカ102から受信したセンサデータを記憶することができる。
【0030】
通信回路408は、道路コントローラ104と、道路マーカ102、道路交通装置106、車載コンピューティングシステム122、及び/又はリモートコンピューティング装置140との間における通信を可能にすることができる任意の通信回路、装置、又はこれらの集合として具現化されることができる。通信回路408は、任意の1つ以上の通信テクノロジー(例えば、無線又は有線通信)と関連するプロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、WiMAX(登録商標)等)とを使用して上記通信を達成するように構成されることができる。
【0031】
いくつかの実施形態において、道路コントローラ104は、1つ以上のローカルセンサ410及び/又は1つ以上の周辺装置412をさらに含むことができる。ローカルセンサ410は、道路マーカ102のセンサ204と同様であってもよく、道路110の条件を示すセンサデータを生成することができる任意タイプのセンサとして具現化されてもよい。例えば、ローカルセンサ204は、環境センサ及び/又は車存在センサとして具現化され、あるいはその他の方法で上記を含んでもよい。周辺装置412は、任意数のさらなる入力/出力装置、インターフェース装置、及び/又は他の周辺装置を含むことができる。例えば、周辺装置412は、典型的な入力/出力装置、例えばディスプレイ、キーボード、及び/又はタッチスクリーンなど、又は他の周辺装置を含んでもよい。
【0032】
次に
図5を参照すると、例示的な実施形態において、道路コントローラ104は、動作の間の環境500を確立する。例示的な環境500は、道路管理モジュール502及び通信モジュール504を含む。道路管理モジュール502は、道路交通装置制御モジュール510、道路マーカ制御モジュール512、及び通知モジュール514を含む。さらに、環境500は、いくつかの実施形態において、センサデータベース520をさらに含んでもよい。環境500の様々なモジュールが、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして具現化されることができる。例えば、環境500のモジュール、ロジック、及び他のコンポーネントの各々が、道路コントローラ104のプロセッサ400又は他のハードウェアコンポーネントの一部分を形成し、あるいはその他の方法で上記プロセッサ400又は他のハードウェアコンポーネントにより確立されてもよい。
【0033】
道路管理モジュール502は、通信モジュール504を介して1つ以上の道路マーカ102から通信を受信し、受信した通信を解析し、受信した通信の解析に基づいて道路交通装置106及び/又は道路マーカ102を制御するように構成される。さらに、道路管理モジュール502は、通知及び/又は他の情報若しくはデータをリモートコンピューティング装置140に提供してもよい。上記で論じられたとおり、道路マーカ102から受信される通信は、1つ以上の道路マーカ102により生成されるセンサデータ、及び/又は、1つ以上の道路マーカか又は道路マーカ102と通信する他のコンピューティング装置かにより生成されるアラートメッセージとして具現化されることができる。道路管理モジュール502は、特定の時間期間にわたり受信したセンサデータを集約することにより、及び/又は、ある時間にわたりセンサデータベース520に記憶され得る他の履歴センサデータを用いて、センサデータを解析することができる。
【0034】
道路交通装置制御モジュール510は、受信するセンサデータ又はアラートメッセージを監視し、受信したセンサデータ又はアラートメッセージに基づいて1つ以上の交通装置106を制御するように構成される。そのようにするために、道路交通装置制御モジュール510は、センサデータ又はアラートメッセージに基づいて制御メッセージを生成し、ネットワーク130を介して1つ以上の道路交通装置106に、道路交通装置106の動作に対する制御メッセージを送信することができる。すなわち、道路交通装置106の動作又は機能性が、受信した制御メッセージに基づいて決定されることができる。例えば、道路交通装置制御モジュール510は、霧条件を示す道路マーカ102からのセンサデータを受信し、センサデータの解析に応答して、制御メッセージを生成し道路灯に送信して、道路灯をオンにさせ又はその照明を増大させることができる。
【0035】
道路マーカ制御モジュール512は、受信するセンサデータを監視し、受信したセンサデータに基づいて1つ以上の道路マーカ102を制御するように構成される。そのようにするために、道路マーカ制御モジュール512は、受信したセンサデータに基づいてアラートメッセージを生成し、このアラートメッセージを道路マーカ102に送信することができる。アラートメッセージは、例えば、道路マーカ102にアラート機能を実行させる(例えば、アラート装置を起動する)ことができる。上記で論じられたとおり、道路マーカ102は、道路マーカ制御モジュール512から受信したアラートメッセージを他の道路マーカ102に伝搬して、アラートメッセージにより定義されたアラート機能を複数の道路マーカに実行させる(例えば、道路マーカ102の一行に、そのそれぞれの視覚的アラート装置を点滅させる)ことができる。
【0036】
通知モジュール514は、リモートコンピューティング装置140から受信される情報の要求について監視し、こうした要求に対して応答するように構成される。例えば、通知モジュール514は、受信したセンサデータに基づいて通知メッセージ(例えば、凍結条件の通知)を生成し、この通知メッセージをリモートコンピューティング装置140に送信することができる。いくつかの実施形態において、通知モジュール514は、要求に応答することに対して追加で又は別法として、上記通知をリモートコンピューティング装置140にプッシュしてもよい。さらに、通知モジュール514は、1つ以上のマーカセンサ204から受信される生のセンサデータをリモートコンピューティング装置140に通信してもよい。
【0037】
次に
図6を参照すると、上記で論じられたとおり、道路マーカ102が互いに及び/又は他の装置と通信するように構成される。そのようにするために、道路マーカ102は、通信を伝搬する方法600を実行することができる。方法600はブロック602で始まり、ブロック602において、道路マーカ102は、通信が受信されたかどうかを決定する。通信は、センサデータ、アラートメッセージ、又は他のメッセージ若しくは情報として具現化され得る。さらに、通信は、別の道路マーカ102、道路コントローラ104、道路交通装置106、及び/又は、道路110上で進む車120の車載コンピューティングシステム122から受信されてもよい。通信が受信されない場合、方法600はブロック602にループバックして、到来する通信の監視を継続する。
【0038】
しかしながら、通信がブロック602において受信される場合、方法600はブロック604に進み、ブロック604において、道路マーカ102は、通信を伝搬するかどうかを決定する。上記決定は、通信の及び/又は要因の個別タイプに基づく(例えば、現在の道路マーカ102のセンサ204のリアルタイムセンサデータに基づく)ことができる。道路マーカ102が、通信が伝搬されるべきであると決定する場合、方法600はブロック606に進み、ブロック606において、道路マーカは、受信した通信を伝搬する。例えば、ブロック608において、道路マーカ102は、通信を道路マーカの連続における次の道路マーカ102に送信することにより、通信を他の道路マーカに伝搬することができる。上記送信は、使用される通信プロトコルと個別の実装とに基づいて、次の道路マーカ102に対して向けられた送信として又はブロードキャスト送信として具現化されることができる。さらに、又は別法として、道路マーカ102は、ブロック610において、通信をすぐ近くの道路コントローラ104に送信するように構成されてもよい。上記で論じられたとおり、いくつかの道路マーカ102が道路コントローラ104と直接通信するように構成されることができると同時に、他の道路マーカ102が他の道路マーカ102を介して間接的に通信する。同様に、いくつかの道路マーカ102が、通信を道路110上で進む車120の車載コンピューティングシステム122に送信するようにさらに構成されてもよい。そのようにするために、道路マーカ102は、車載コンピューティングシステム122との通信リンクを(例えば、適切なハンドシェイクを介して)確立することができ、上記通信リンクは、セルラータワー間におけるセルラー通信の伝達(transfer)と同様に他の道路マーカ102に伝達される。別法として、道路マーカ102は、通信をブロードキャストするように構成されてもよく、上記ブロードキャストは、車載コンピューティングシステム122(及び、道路マーカ102に対してローカルの他のコンピューティング装置)により受信されることができる。
【0039】
道路マーカ102が通信を伝搬しないと決定する場合、又は、通信が伝搬された後、方法600はブロック614に進み、ブロック614において、道路マーカ102は、受信した通信がアラートメッセージであるかどうかを決定する。上記で論じられたとおり、アラートメッセージは、道路マーカ102又は道路コントローラ104により生成されることができる。通信がアラートメッセージでない場合、方法はブロック602にループバックして、受信される通信の監視を継続する。
【0040】
しかしながら、受信した通信がアラートメッセージである場合、方法600はブロック616に進み、ブロック616において、道路マーカ102はアラート機能を実行する。道路マーカ102により実行される個別のアラート機能と、アラート機能の動作とは、アラートメッセージ自体により指示されてもよく、あるいは道路マーカ102のコンポーネントにより予め定義されてもよい。例えば、道路マーカ102は、ブロック618において、道路マーカ102のアラート装置206の視覚的アラート装置240を起動すること(activating)により、ローカルの視覚的アラートを生成することができる。例えば、道路マーカ102は、灯り、LED、ディスプレイ、又は他の視覚的アラート装置240を明るくすることができる。上記で論じられたとおり、視覚的アラート装置240の動作(例えば、照明強度、点滅レート、色等)は、アラートメッセージによってさらに指示されてもよい。
【0041】
さらに、又は別法として、道路マーカ102は、ブロック620において、道路マーカ102のアラート装置206の可聴アラート装置242を起動することにより、ローカルの可聴アラートを生成することができる。例えば、道路マーカ102は、サイレン、ホーン、ラウドスピーカー、又は他の可聴アラート装置242を起動することができる。再びになるが、上記で論じられたとおり、可聴アラート装置242の動作(例えば、告知のレベル、生成される可聴アラートのタイプ、可聴アラートの周波数(frequency)等)は、アラートメッセージによりさらに指示されてもよい。
【0042】
さらに、又は別法として、道路マーカ102は、ブロック622において、道路マーカ102のアラート装置206の触覚的アラート装置244を起動することにより、ローカルの触覚的アラートを生成することができる。例えば、道路マーカ102が、起振機モータ(shaker motor)、又は他の「ガタガタする(rumble)」装置を起動してもよい。再びになるが、上記で論じられたとおり、触覚的アラート装置244の動作(例えば、「ガタガタ」のレベル、「ガタガタ」の周波数(frequency)等)は、アラートメッセージによりさらに指示されてもよい。上記にかかわらず、道路マーカ102がブロック616におけるアラート機能を実行した後、方法600はブロック602にループバックして、受信される通信の監視を継続する。
【0043】
次に
図7を参照すると、上記で論じられたとおり、いくつかの道路マーカ102がローカルセンサ204を含み、かつ/あるいはセンサデータをローカルに処理するように構成され得る。そのようにするために、上記道路マーカ102は、ローカルセンサデータを管理する方法700をさらに実行することができる。方法700はブロック702で始まり、ブロック702において、道路マーカ102は、センサデータを収集する。例えば、道路マーカ102は、ブロック704において、1つ以上のローカルセンサ204からセンサデータを受信することができる。さらに、ブロック704において、道路マーカ102は、他の道路マーカ102により生成された他のセンサデータを受信してもよい。上記で論じられたとおり、センサデータは、道路110の条件を示す任意タイプのセンサデータとして具現化され得る。例えば、センサデータは、道路110の環境条件(例えば、雨条件、凍結条件、霧条件等)、道路110上の車120の存在、及び/又は何らかの道路事象の発生(例えば、車のクラッシュ、車線からの車の横すべり(drifting)等)を示してもよい。
【0044】
ブロック706において、道路マーカ102は、ローカルセンサ204により生成されたセンサデータを伝搬する。そのようにするために、上記で論じられたとおり、道路マーカ102はセンサデータを、ブロック708において他の道路マーカ102に、ブロック710においてリモートの道路コントローラに、及び/又はブロック712において道路110上で進む車の車載コンピューティングシステム122に送信することができる。ブロック706におけるセンサデータの伝搬の後又は間、道路マーカ102は、生成され及び/又は受信したセンサデータがローカルに処理されるべきであるかどうかを決定する。上記で論じられたとおり、いくつかの道路マーカ102が、ローカル処理コンポーネントを含み得る(例えば、プロセッサ210及びメモリ212)。道路マーカ102がローカル処理能力を含まない場合、又は、道路マーカ102がその他の方法で、センサデータがローカルに処理されるべきでないと決定する場合、方法700はブロック702にループバックして、さらなるセンサデータを収集する。
【0045】
しかしながら、道路マーカ102が、センサデータが処理されるべきであると決定する場合、方法700はブロック716に進み、ブロック716において、道路マーカ102は、センサデータを解析する。道路マーカ102は、ブロック716において、任意のアルゴリズム又は手法を利用してセンサデータを解析することができる。さらに、上記で論じられたとおり、道路マーカ102は、ブロック716の解析において、履歴センサデータを記憶し、履歴センサデータを任意のリアルタイムセンサデータと共に利用してもよい。その後、ブロック718において、道路マーカ102は、アラート条件が存在するかどうかを決定する。アラート条件は、任意の定義された道路条件又は事象として定義され得る。例えば、アラート条件は、個別の環境条件(例えば、霧の又は凍結の条件)又は道路事象(例えば、車のクラッシュ又は車線横すべり(lane drift))として定義されてもよい。道路マーカ120が、アラート条件が存在しないと決定する場合、方法700はブロック702にループバックして、さらなるセンサデータを収集する。
【0046】
しかしながら、道路マーカ102が、アラート条件が存在すると決定する場合、方法700はブロック720に進み、ブロック720において、道路マーカは、アラート機能を実行する。再びになるが、上記で論じられたとおり、個別のアラート機能と、そうしたアラート機能の動作とは、ブロック718において決定されるアラート条件により指示されてもよい。すなわち、種々のアラート条件が、種々のアラート機能を促すことができる。
【0047】
道路マーカ102は、ブロック720において、任意の適切なアラート機能を実行することができる。例えば、いくつかの実施形態において、道路マーカ102は、ローカルアラートを生成することができる。ブロック722において、例えば、ブロックマーカ102は、方法600のブロック618に関して上記で論じられたとおり、ローカルの視覚的アラートを生成することができる。さらに、又は別法として、ブロック724において、道路マーカ102は、方法600のブロック620に関して上記で論じられたとおり、ローカルの可聴アラートを生成することができる。さらに、又は別法として、ブロック726において、道路マーカ102は、方法600のブロック622に関して上記で論じられたとおり、ローカルの触覚的アラートを生成することができる。
【0048】
道路マーカは、さらに、アラート条件に応答してアラートメッセージを生成し、このアラートメッセージを他の装置に送信してもよい。例えば、ブロック728において、道路マーカ102は、方法600のブロック608に関して上記で論じられたとおり、アラートメッセージを他の道路マーカに送信することができる。さらに、又は別法として、ブロック730において、道路マーカ102は、方法600のブロック610に関して上記で論じられたとおり、アラートメッセージを道路コントローラ104に送信することができる。さらに、又は別法として、ブロック732において、道路マーカ102は、方法600のブロック612に関して上記で論じられたとおり、アラートメッセージを道路110上で進む車120の車載コンピューティングシステム122に送信することができる。上記にかかわらず、道路マーカ102がブロック720におけるアラート機能を実行した後、方法700はブロック702にループバックして、さらなるセンサデータを収集する。
【0049】
次に
図8を参照すると、使用において、各道路コントローラ104が道路を制御する方法800を実行し得る。方法800はブロック802で始まり、ブロック802において、道路コントローラ104は、1つ以上の道路マーカ102からセンサデータを受信する。上記で論じられたとおり、センサデータは、道路110の条件(例えば、環境条件、車の存在、又は、衝突などの道路事象)を示し得る。各道路コントローラ104は、単一の道路マーカ102又は複数の道路マーカ102と通信することができ、上記マーカから有線又は無線の通信を受信することができる。センサデータに追加で、道路コントローラ104は、ブロック802において、他の情報、例えばアラートメッセージなどを、道路マーカ102から受信してもよい。
【0050】
ブロック804において、道路コントローラ104は、センサデータ(及び/又は、アラートメッセージ)を解析する。道路マーカ102と同様に、道路コントローラ104は、ブロック804において、任意のアルゴリズム又は手法を使用してセンサデータを解析することができる。いくつかの実施形態において、道路コントローラ104は、ブロック806において、センサデータを集約するように構成されることができる。例えば、道路コントローラ104は、複数の道路マーカ102から受信されるセンサデータを集約してもよく、ある時間にわたり受信されるセンサデータを集約してもよく、かつ/あるいは、
図5に関して上記で論じられたとおり、センサデータベース520に記憶された履歴センサデータと共にリアルタイムセンサデータを集約してもよい。ブロック804において実行されるセンサデータ解析は、繰り返しで、及び/又は方法800の他のブロックの実行の間、発生してもよいことが十分理解されるべきである。
【0051】
道路コントローラ104がブロック804においてセンサデータを解析した後、方法800はブロック808、810、及び812に進み、これらブロックは互いに同時に実行され得る。ブロック808において、道路コントローラ104は、ブロック804のセンサデータ解析に基づいて、1つ以上の道路交通装置106を制御するかどうかを決定する。そうしない場合、方法800はブロック802にループバックし、ブロック802において、道路コントローラ104はさらなるセンサデータを受信する。
【0052】
しかしながら、道路コントローラ104が、1つ以上の道路交通装置106が制御されるべきであると決定する場合、方法800はブロック814に進む。ブロック814において、道路コントローラ104は制御メッセージを生成し、この制御メッセージを1つ以上の道路交通装置106に送信して、道路交通装置106の動作を制御する。例えば、ブロック816において、道路コントローラ104は、制御メッセージを、道路110に沿って確立された1つ以上の道路灯に送信することができる。道路灯の個別の動作(例えば、明るさ、照明の長さ、色、点滅レート等)が、制御メッセージによってさらに定義されてもよい。さらに、道路コントローラ104は、解析されたセンサデータに基づいて、ある時間にわたり上記制御又は道路ライティングを調整してもよい。例えば、一例示的な実施形態において、道路コントローラ104は、道路マーカ102から、道路マーカ102の付近の車の存在を示すセンサデータを受信することができる。応答において、道路コントローラ104は、車120の前方に位置する道路灯と、車120の後方に位置する別の道路灯とを識別することができる。道路コントローラ104は、車120の前方に位置する道路灯に制御メッセージを送信して、道路灯にオフ状態からオン状態に切り換えさせ、車120の後方に位置する道路灯に別の制御メッセージを送信して、道路灯をオン状態からオフ状態に切り換えることができる。こうして、道路コントローラ104は、車120の位置と進行の方向とに基づいて道路110を前進的に明るくすると同時に、必要とされない道路灯をオフにしてエネルギーを節約することができる。
【0053】
さらに、又は別法として、ブロック818において、道路コントローラ104は、解析されたセンサデータに基づいて、道路110の交通信号灯を制御することができる。例えば、道路コントローラ104が、受信したセンサデータに基づいて、車の衝突が発生したと決定する場合、道路コントローラ104は、制御メッセージを送信して1つ以上の交通信号灯を制御して、緊急回廊を確立し、トラフィックが衝突現場に向かって前進するのを止めることができる。
【0054】
さらに、又は別法として、ブロック820において、道路コントローラ104は、解析されたセンサデータに基づいて、道路アラート装置を制御することができる。例えば、道路コントローラ104は、制御メッセージを送信して、1つ以上の道路アラート装置、例えば、サイレン、ホーン、ラウドスピーカー、又は他の可聴装置などを起動することができる。上記起動の機能性は、制御メッセージによってさらに指示されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、制御メッセージは、ラウドスピーカーにより再生されるべき可聴メッセージを含んでもよく、サイレン起動の音の大きさ及び/又は長さを示してもよく、ホーン起動の個別のトーン又は周波数(frequency)を指示してもよい。
【0055】
さらに、又は別法として、ブロック822において、道路コントローラ104は、解析されたセンサデータに基づいて、道路サイネージ装置を制御することができる。例えば、道路コントローラ104は、制御メッセージを1つ以上の道路サイネージ装置に送信して、道路サイネージ装置によるメッセージの表示を引き起こすことができる。道路サイネージにより表示される個別のメッセージは、制御メッセージ自体により指示されてもよい。例えば、道路コントローラ104は、センサデータに基づいて決定されるとおり、制御メッセージを道路サイネージに送信して、道路サイネージに車の衝突又は不都合な道条件の通知を表示させることができる。上記にかかわらず、道路コントローラ104が制御メッセージを1つ以上の道路交通装置106に送信した後、方法800はブロック802にループバックし、ブロック802において、道路コントローラ104はさらなるセンサデータを受信する。
【0056】
ブロック810に戻ると、道路コントローラ104は、解析されたセンサデータに基づいて、1つ以上の道路マーカ102の動作を制御するかどうかをさらに決定する。そうである場合、方法800はブロック824に進み、ブロック824において、道路コントローラ104は、アラートメッセージを生成し、1つ以上の道路マーカ802に送信する。上記で論じられたとおり、アラートメッセージは、1つ以上の道路マーカ102にアラート機能を実行させるように構成されることができる。道路マーカ102により実行される個別のアラート機能と、アラート機能の動作とは、アラートメッセージ自体によってさらに指示されてもよく、あるいは上記で論じられたとおり道路マーカ102のコンポーネントにより予め定義されてもよい。上記にかかわらず、道路コントローラ104がアラートメッセージを1つ以上の道路マーカ102に送信した後、方法800はブロック802にループバックし、ブロック802において、道路コントローラ104はさらなるセンサデータを受信する。
【0057】
ブロック812に戻ると、道路コントローラ104は、1つ以上のリモートコンピューティング装置140に通知するかどうかをさらに決定することができる。上記で論じられたとおり、道路コントローラ104は、リモートコンピューティング装置140から受信される要求に応答して、通知をリモートコンピューティング装置140に送ることを決定することができる。他の実施形態において、道路コントローラ104は、通知をリモートコンピューティング装置に周期的にプッシュするように構成されてもよい。
【0058】
道路コントローラ104が、1つ以上のリモートコンピューティング装置140の通知が必要とされると決定する場合、方法800はブロック826に進み、ブロック826において、道路コントローラ104は、1つ以上のリモートコンピューティング装置140に通知する。例えば、ブロック828において、道路コントローラ104は、通知メッセージを1つ以上のリモートコンピューティング装置140に送信することができる。上記で論じられたとおり、通知メッセージは、道路110の現在の条件、例えば環境条件など、車の存在若しくは推定される位置、及び/又は道路事象、例えば車の衝突などを識別することができる。さらに、いくつかの実施形態において、道路コントローラ104は、ブロック802において受信したセンサデータを1つ以上のリモートコンピューティング装置104に送信することができる。上記にかかわらず、道路コントローラ104がブロック826において任意の必要とされる通知を実行した後、方法800はブロック802にループバックし、ブロック802において、道路コントローラ104はさらなるセンサデータを受信する。
【0059】
次に
図9を参照すると、使用される道路システム100の一例示的な実施形態が示される。この例示的な実施形態において、車900は、道路110のカーブに沿って別の車902を追い越そうとしている。応答において、道路マーカ102aは、車900の存在を感知し、車900が中央分離線112を越えていると決定し、車900が追い越しを試みているか又はさもなければ車線において横すべりしていると示すアラートメッセージを生成する。アラートメッセージは、道路マーカ102aから道路マーカ102bに、及び、道路マーカ102bから道路マーカ102cに伝搬される。道路マーカ102cは、その後、アラートメッセージを、道路110のカーブを反対方向において通過している車904の車載コンピューティング装置920に送信する。応答において、車載コンピューティング装置920は、車904の運転手に現在の危険を通知し、運転手が適切なアクションをとることを可能にすることができる。
【0060】
アラートメッセージを他の車、例えば車902及び/又は904などに提供することに追加で、道路システム100は、車902の運転手に潜在的な危険をさらに通知することができる。例えば、道路マーカ102aは、車900の車載コンピューティングシステム(図示せず)にアラートメッセージを送信して、その運転手に自身の現在のアクションの潜在的なリスク(例えば、追い越そうとしていること、車線横すべりしていること等)を警告することができる。さらに、上記で論じられたとおり、道路マーカ102又はローカルの道路コントローラ104は、アラートメッセージに応答してローカルの道路交通装置106(
図1を参照)を制御するように構成されることができる。例えば、1つ以上の道路マーカ102及び/又はローカル道路コントローラ104が、道路マーカ102により生成されるセンサデータを解析し、車902の運転手がアラートメッセージに応答しておらず、又はその他の方法で危険な活動を継続していることを決定することができる。応答において、道路マーカ102及び/又はローカル道路コントローラ104は、ローカル道路交通装置106を制御して、運転手のアクションの危険を低減させることができる。例えば、道路マーカ102及び/又はローカル道路コントローラ104は、道路交通信号灯、サイネージ、アラート装置等を調整する。1つの個別の例として、道路マーカ102及び/又はローカル道路コントローラ104は、ローカルの交通信号灯を制御していかなる横断信号灯(cross-lights)も赤にして、赤信号が飲酒運転者により走行されるリスクを低減させて事故の見込みを低減させることができる。さらに、ローカル道路コントローラ104は、当局により運用されるリモートコンピューティング装置に通知して、当局に状況を知らせてもよい。
【0061】
次に
図10を参照すると、使用される道路システム100の別の例示的な実施形態が示される。この例示的な実施形態において、車1000は、中央分離部112と交差して横すべりしている。応答において、道路マーカ102aは、車1000の存在を感知し、車1000が中央分離線112を越えたと決定し、車1000が車線を横切って横すべりしていると示すアラートメッセージを生成する。アラートメッセージは、道路マーカ102aから道路マーカ102bに、及び、道路マーカ102bから道路マーカ102cに伝搬される。道路マーカ102cは、その後、アラートメッセージを、道路110に沿って反対方向において進む車1002の車載コンピューティング装置1020に送信する。応答において、車載コンピューティング装置1020は、車1002の運転手に現在の危険を通知し、運転手が適切なアクションをとることを可能にすることができる。当然ながら、道路システム100を使用して、他の道路条件又は事象、例えば、環境条件、車の衝突、及び/又は同様のものなどを運転手に通知してもよいことが十分理解されるべきである。上記で論じられた仕方において、道路マーカ102は、こうした他の道路事象を感知し、アラートメッセージを伝搬して、道路事象の発生を運転手にアラートすることができ、このことは、道路110に沿った運転手の全体的安全を向上させることができる。
【0062】
例
本明細書に開示される装置、システム、及び方法の例示が下記に提供される。装置、システム、及び方法の一実施形態が、下記に説明される例のうち任意の1つ以上及び任意の組み合わせを含み得る。
【0063】
例1は、道路にマーク付けする道路マーカを含み、当該道路マーカは、第1の道路マーカから通信を受信する通信回路と、上記通信回路を制御して上記通信を他の道路マーカに伝搬する制御回路であって、上記通信を伝搬することは上記通信を第2の道路マーカに送信することを含む、制御回路と、を含む。
【0064】
例2は、例1に記載の構成要件を含み、上記制御回路はさらに、上記通信回路を制御して上記通信を上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信し、上記通信は、上記道路の条件を示す情報を含む。
【0065】
例3は、例1及び2のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御回路はさらに、上記通信回路を制御して上記通信を道路マーカコントローラに送信する。
【0066】
例4は、例1〜3のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信は制御メッセージを含み、上記制御回路はさらに、上記通信回路を制御して上記制御メッセージを道路交通装置に送信して、上記道路交通装置の動作を制御する。
【0067】
例5は、例1〜4のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路灯を含み、上記制御回路は、上記通信回路を制御して上記制御メッセージを送信して上記道路灯の動作を制御する。
【0068】
例6は、例1〜5のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路標識を含み、上記制御回路は、上記通信回路を制御して上記制御メッセージを上記道路標識に送信して、上記標識に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させる。
【0069】
例7は、例1〜6のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路アラート装置を含み、上記制御回路は、上記通信回路を制御して上記制御メッセージを上記道路アラート装置に送信して、上記アラート装置の起動を引き起こす。
【0070】
例8は、例1〜7のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置は、視覚的アラート装置又は可聴アラート装置のうち少なくとも1つを含む。
【0071】
例9は、例1〜8のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、アラート装置をさらに含み、上記制御回路はさらに、(i)上記通信がアラートメッセージであるかを決定し、(ii)上記通信がアラートメッセージであるとの決定に応答して、上記アラートメッセージに基づいて上記アラート装置を起動する。
【0072】
例10は、例1〜9のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置を起動することは、上記アラートメッセージにより指示される仕方において上記アラート装置の動作を制御することを含む。
【0073】
例11は、例1〜10のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置は、視覚的アラート装置、可聴アラート装置、又は触覚的アラート装置のうち少なくとも1つを含む。
【0074】
例12は、例1〜11のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、アラート装置をさらに含み、(i)上記通信回路は、道路コントローラからアラートメッセージを受信し、(ii)上記制御回路はさらに、上記道路コントローラからの上記アラートメッセージの受信に応答して、上記アラートメッセージに基づいて上記アラート装置を起動する。
【0075】
例13は、例1〜12のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置を起動することは、上記アラートメッセージにより指示される仕方において上記アラート装置の動作を制御することを含む。
【0076】
例14は、例1〜13のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置は、視覚的アラート装置、可聴アラート装置、又は触覚的アラート装置のうち少なくとも1つを含む。
【0077】
例15は、例1〜14のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、道条件を示すセンサデータを生成するセンサをさらに含み、上記制御回路はさらに、上記通信回路を制御して、上記センサデータを上記第1の道路マーカ又は上記第2の道路マーカに送信する。
【0078】
例16は、例1〜15のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサは、当該道路マーカのローカル環境を示すセンサデータを生成する環境センサを含む。
【0079】
例17は、例1〜16のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサは、当該道路マーカの近接範囲内における上記道路上の車の存在を検出する車存在センサを含む。
【0080】
例18は、例1〜17のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御回路はさらに、上記通信回路を制御して、上記センサデータを上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信する。
【0081】
例19は、例1〜18のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御回路はさらに、上記通信回路を制御して、上記センサデータを道路マーカコントローラに送信する。
【0082】
例20は、例1〜19のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御回路はさらに、(i)上記センサデータを解析し、(ii)上記センサデータに基づいてアラート条件が存在するかを決定し、(iii)上記アラート条件が存在するとの決定に応答してアラート機能を実行する。
【0083】
例21は、例1〜20のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、上記道路マーカのアラート装置を起動することを含む。
【0084】
例22は、例1〜21のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置は、視覚的アラート装置、可聴アラート装置、又は触覚的アラート装置のうち少なくとも1つを含む。
【0085】
例23は、例1〜22のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、(i)上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成し、(ii)上記通信回路を制御して上記アラートメッセージを上記第1の道路マーカ又は上記第2の道路マーカに送信することを含む。
【0086】
例24は、例1〜23のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、(i)上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成し、(ii)上記通信回路を制御して上記アラートメッセージを上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信することを含む。
【0087】
例25は、例1〜24のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、(i)上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成し、(ii)上記通信回路を制御して上記アラートメッセージを道路マーカコントローラに送信することを含む。
【0088】
例26は、例1〜25のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信装置はさらに、上記道路上の車の車載コンピューティング装置からアラートメッセージを受信し、上記アラートメッセージは、上記車が車のクラッシュに巻き込まれていることを示し、上記制御回路は、上記通信回路を制御して上記アラートメッセージを他の道路マーカに伝搬し、上記通信を伝搬することは、上記アラートメッセージを上記第2の道路マーカに送信することを含む。
【0089】
例27は、例1〜26のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御回路に電力を供給する再充電可能電力源と、上記再充電可能電力源を再充電する電力回路と、をさらに含む。
【0090】
例28は、例1〜27のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記電力回路は、熱起電力回路を含む。
【0091】
例29は、例1〜28のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、(i)上部囲いと該上部囲いから下方に伸びる底部囲いとを有する筐体と、(ii)上記上部囲いの底壁に取り付けられた絶縁層と、をさらに含む。
【0092】
例30は、例1〜29のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信を伝搬することは、上記通信を第2の道路マーカにワイヤレスに送信することを含む。
【0093】
例31は、道路を制御する道路コントローラを含み、当該道路コントローラは、道路に取り付けられた道路マーカからセンサデータを受信する通信モジュールと、上記道路マーカから受信した上記センサデータを解析し、上記センサデータに基づいて制御メッセージを生成し、上記制御メッセージを道路交通装置に送信して上記センサデータに基づいて上記道路交通装置の動作を制御する道路管理モジュールと、を含む。
【0094】
例32は、例31に記載の構成要件を含み、上記センサデータは、上記道路の条件を示す。
【0095】
例33は、例31〜32のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータは、上記道路マーカのローカル環境を示す。
【0096】
例34は、例31〜33のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータは、上記道路上の車の存在を示す。
【0097】
例35は、例31〜34のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを道路交通装置に送信することは、(i)上記センサデータに基づいて上記車の位置を決定し、(ii)上記車の位置に基づいて上記車の前に位置する第1の道路灯を識別し、(iii)上記車の位置に基づいて上記車の後ろに位置する第2の道路灯を識別し、(iv)第1の制御メッセージを上記第1の道路灯に送信して、上記第1の道路灯にオフ状態からオン状態に切り換えさせ、(v)第2の制御メッセージを上記第2の道路灯に送信して、上記第2の道路灯にオン状態からオフ状態に切り換えさせることを含む。
【0098】
例36は、例31〜35のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路灯を含み、上記道路管理モジュールは、上記制御メッセージを上記道路灯に送信して上記道路灯の動作を制御する。
【0099】
例37は、例31〜36のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路交通信号灯を含み、上記道路管理モジュールは、上記制御メッセージを上記道路交通信号灯に送信して上記道路交通信号灯の動作を制御する。
【0100】
例38は、例31〜37のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路標識を含み、上記道路管理モジュールは、上記制御メッセージを上記道路標識に送信して、上記標識に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させる。
【0101】
例39は、例31〜38のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路交通装置は道路アラート装置を含み、上記道路管理モジュールは、上記制御メッセージを上記道路アラート装置に送信して、上記アラート装置の起動を引き起こす。
【0102】
例40は、例31〜39のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路管理モジュールはさらに、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成し、上記アラートメッセージを上記道路マーカに送信して、上記道路マーカにアラートを生成させる。
【0103】
例41は、例31〜40のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路管理モジュールは、(i)上記センサデータに基づいて通知メッセージを生成し、(ii)上記通知メッセージをリモートコンピューティング装置に送信する。
【0104】
例42は、例31〜41のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通知メッセージを生成することは、リモートコンピューティング装置からの上記通知メッセージの要求の受信に応答して上記通知メッセージを生成することを含む。
【0105】
例43は、例31〜42のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路管理モジュールは、上記センサデータをリモートコンピューティング装置に送信する。
【0106】
例44は、道路にマーク付けする方法を含み、当該方法は、道路に取り付けられた第1の道路マーカにより、道路に取り付けられた第2の道路マーカにより送信される通信を受信することと、上記第1の道路マーカにより、上記通信を道路に取り付けられた第3の道路マーカに送信することにより、上記通信を他の道路マーカに伝搬することと、を含む。
【0107】
例45は、例44に記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記通信を上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信することをさらに含み、上記通信は、上記道路の条件を示す情報を含む。
【0108】
例46は、例44〜45のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記通信を道路マーカコントローラに送信することをさらに含む。
【0109】
例47は、例44〜46のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信は制御メッセージを含み、上記第1の道路マーカにより、上記制御メッセージを道路交通装置に送信して上記道路交通装置の動作を制御することをさらに含む。
【0110】
例48は、例44〜47のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信することは、上記制御メッセージを道路灯に送信して上記道路灯の動作を制御することを含む。
【0111】
例49は、例44〜48のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信することは、上記制御メッセージを道路標識に送信して、上記道路標識に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させることを含む。
【0112】
例50は、例44〜49のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、記制御メッセージを送信することは、上記制御メッセージを道路アラート装置に送信して、上記道路アラート装置に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させることを含む。
【0113】
例51は、例44〜50のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記通信がアラートメッセージであるかを決定することと、上記通信がアラートメッセージであると決定することに応答して上記第1の道路マーカのアラート装置を起動することと、をさらに含む。
【0114】
例52は、例44〜51のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置を起動することは、上記アラートメッセージにより指示される仕方において上記アラート装置の動作を制御することを含む。
【0115】
例53は、例44〜52のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカのセンサにより、道条件を示すセンサデータを生成することと、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータを上記第2の道路マーカ又は上記第3の道路マーカに送信することと、をさらに含む。
【0116】
例54は、例44〜53のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを生成することは、上記第1の道路マーカの環境センサにより、上記第1の道路マーカのローカル環境を示すセンサデータを生成することを含む。
【0117】
例55は、例44〜54のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを生成することは、車存在センサにより、上記道路マーカの近接範囲内における上記道路上の車の存在を示すセンサデータを生成することを含む。
【0118】
例56は、例44〜55のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータを上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信することをさらに含む。
【0119】
例57は、例44〜56のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータを道路マーカコントローラに送信することをさらに含む。
【0120】
例58は、例44〜57のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータを解析することと、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータに基づいてアラート条件が存在するかを決定することと、上記第1の道路マーカにより、上記アラート条件が存在すると決定することに応答してアラート機能を実行することと、をさらに含む。
【0121】
例59は、例44〜58のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、上記第1の道路マーカのアラート装置を起動することを含む。
【0122】
例60は、例44〜59のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成することと、上記第1の道路マーカにより、上記アラートメッセージを上記第2の道路マーカ又は上記第3の道路マーカに送信することとを含む。
【0123】
例61は、例44〜60のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成することと、上記第1の道路マーカにより、上記アラートメッセージを上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信することとを含む。
【0124】
例62は、例44〜61のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行することは、上記第1の道路マーカにより、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成することと、上記第1の道路マーカにより、上記アラートメッセージを道路マーカコントローラに送信することとを含む。
【0125】
例63は、例44〜62のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカにより、上記道路上の車の車載コンピューティング装置からアラートメッセージを受信することであって、上記アラートメッセージは上記車が車のクラッシュに巻き込まれていると示す、ことと、上記アラートメッセージを上記第2の道路マーカに送信することにより、上記アラートメッセージを他の道路マーカに伝搬することと、をさらに含む。
【0126】
例64は、例44〜63のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカの再充電可能電力源を、上記第1の道路マーカの熱起電力回路を用いて充電することをさらに含む。
【0127】
例65は、例44〜64のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信を伝搬することは、上記第1の道路マーカにより、上記通信を上記第3の道路マーカにワイヤレスに送信することを含む。
【0128】
例66は、複数の命令を含む1つ以上のコンピュータ読取可能記憶媒体を含み、上記命令は、実行に応答して、道路マーカに例44〜65のうちいずれか1つに記載の方法を実行させる。
【0129】
例67は、道路にマーク付けする道路マーカを含み、当該道路マーカは、道路に取り付けられた第2の道路マーカにより送信される通信を受信する手段と、上記通信を道路に取り付けられた第3の道路マーカに送信することにより、上記通信を他の道路マーカに伝搬する手段とを含む。
【0130】
例68は、例67に記載の構成要件を含み、上記通信を上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信する手段をさらに含み、上記通信は、上記道路の条件を示す情報を含む。
【0131】
例69は、例67及び68のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信を道路マーカコントローラに送信する手段をさらに含む。
【0132】
例70は、例67〜69のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信は制御メッセージを含み、上記第1の道路マーカにより、上記制御メッセージを道路交通装置に送信して、上記道路交通装置の動作を制御することをさらに含む。
【0133】
例71は、例67〜70のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記制御メッセージを道路灯に送信して上記道路灯の動作を制御する手段を含む。
【0134】
例72は、例67〜71のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記制御メッセージを道路標識に送信して、上記標識に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させる手段を含む。
【0135】
例73は、例67〜72のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記制御メッセージを道路アラート装置に送信して、上記アラート装置に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させる手段を含む。
【0136】
例74は、例67〜73のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信がアラートメッセージであるかを決定する手段と、上記通信がアラートメッセージであるとの決定に応答して、上記アラートメッセージに基づいて上記アラート装置を起動する手段と、をさらに含む。
【0137】
例75は、例67〜74のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート装置を起動する手段は、上記アラートメッセージにより指示される仕方において上記アラート装置の動作を制御する手段を含む。
【0138】
例76は、例67〜75のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、道条件を示すセンサデータを生成する手段と、上記センサデータを上記第2の道路マーカ又は上記第3の道路マーカに送信する手段と、をさらに含む。
【0139】
例77は、例67〜76のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを生成する手段は、第1の道路マーカのローカル環境を示すセンサデータを生成する手段を含む。
【0140】
例78は、例67〜77のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを生成する手段は、当該道路マーカの近接範囲内における上記道路上の車の存在を示すセンサデータを生成する手段を含む。
【0141】
例79は、例67〜78のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータを上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信する手段をさらに含む。
【0142】
例80は、例67〜79のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータを道路マーカコントローラに送信する手段をさらに含む。
【0143】
例81は、例67〜80のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータを解析する手段と、上記センサデータに基づいてアラート条件が存在するかを決定する手段と、上記アラート条件が存在するとの決定に応答してアラート機能を実行する手段と、をさらに含む。
【0144】
例82は、例67〜81のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行する手段は、上記第1の道路マーカのアラート装置を起動する手段を含む。
【0145】
例83は、例67〜82のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行する手段は、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成する手段と、上記アラートメッセージを上記第2の道路マーカ又は上記第3の道路マーカに送信する手段と、を含む。
【0146】
例84は、例67〜83のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行する手段は、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成する手段と、上記アラートメッセージを上記道路上の車の車載コンピューティングシステムに送信する手段と、を含む。
【0147】
例85は、例67〜84のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記アラート機能を実行する手段は、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成する手段と、上記アラートメッセージを道路マーカコントローラに送信する手段と、を含む。
【0148】
例86は、例67〜85のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路上の車の車載コンピューティング装置からアラートメッセージを受信する手段であって、上記アラートメッセージは、上記車が車のクラッシュに巻き込まれていることを示す、手段と、上記アラートメッセージを上記第2の道路マーカに送信することにより、上記アラートメッセージを他の道路マーカに伝搬する手段と、をさらに含む。
【0149】
例87は、例67〜86のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記第1の道路マーカの再充電可能電力源を、上記第1の道路マーカの熱起電力回路を用いて充電する手段をさらに含む。
【0150】
例88は、例67〜87のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通信を伝搬する手段は、上記第1の道路マーカにより、上記通信を上記第3の道路マーカにワイヤレスに送信する手段を含む。
【0151】
例89は、道路コントローラにより道路を制御する方法を含み、当該方法は、上記道路コントローラの通信モジュールにより、道路に取り付けられた道路マーカからセンサデータを受信することと、上記道路コントローラの道路管理モジュールにより、上記センサデータを解析することと、上記道路管理モジュールにより、上記センサデータに基づいて制御メッセージを生成することと、上記道路コントローラの通信モジュールにより、上記制御メッセージを上記道路の道路交通装置に送信して上記センサデータに基づいて上記道路交通装置の動作を制御することと、を含む。
【0152】
例90は、例89に記載の構成要件を含み、センサデータを受信することは、上記道路の条件を示すセンサデータを受信することを含む。
【0153】
例91は、例89及び90のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを受信することは、上記道路マーカのローカル環境を示すセンサデータを受信することを含む。
【0154】
例92は、例89〜91のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを受信することは、上記道路上の車の存在を示すセンサデータを受信することを含む。
【0155】
例93は、例89〜92のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、制御メッセージを送信することは、上記センサデータに基づいて上記車の位置を決定することと、上記車の位置に基づいて上記車の前に位置する第1の道路灯を識別することと、上記車の位置に基づいて上記車の後ろに位置する第2の道路灯を識別することと、第1の制御メッセージを上記第1の道路灯に送信して、上記第1の道路灯にオフ状態からオン状態に切り換えさせることと、第2の制御メッセージを上記第2の道路灯に送信して、上記第2の道路灯にオン状態からオフ状態に切り換えさせることと、を含む。
【0156】
例94は、例89〜93のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信することは、上記制御メッセージを道路灯に送信して上記道路灯の動作を制御することを含む。
【0157】
例95は、例89〜94のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信することは、上記制御メッセージを道路標識に送信して、上記道路標識に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させることを含む。
【0158】
例96は、例89〜95のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信することは、上記制御メッセージを道路アラート装置に送信して、上記アラート装置の起動を引き起こすことを含む。
【0159】
例97は、例89〜96のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路管理モジュールにより、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成することと、上記アラートメッセージを上記道路マーカに送信して、上記道路マーカにアラートを生成させることと、をさらに含む。
【0160】
例98は、例89〜97のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記道路管理モジュールにより、上記センサデータに基づいて通知メッセージを生成することと、上記通知メッセージをリモートコンピューティング装置に送信することと、をさらに含む。
【0161】
例99は、例89〜98のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通知メッセージを生成することは、上記リモートコンピューティング装置から上記通知メッセージの要求を受信することに応答して上記通知メッセージを生成することを含む。
【0162】
例100は、複数の命令を含む1つ以上のコンピュータ読取可能記憶媒体を含み、上記命令は、実行に応答して、コンピューティング装置に例89〜99のうちいずれか1つに記載の方法を実行させる。
【0163】
例101は、道路を制御する道路コントローラを含み、当該道路コントローラは、道路に取り付けられた道路マーカからセンサデータを受信する手段と、上記センサデータを解析する手段と、上記センサデータに基づいて制御メッセージを生成する手段と、上記制御メッセージを道路交通装置に送信して上記センサデータに基づいて上記道路交通装置の動作を制御する手段と、を含む。
【0164】
例102は、例101に記載の構成要件を含み、センサデータを受信する手段は、上記道路の条件を示すセンサデータを受信する手段を含む。
【0165】
例103は、例101及び102のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを受信する手段は、上記道路マーカのローカル環境を示すセンサデータを受信する手段を含む。
【0166】
例104は、例101〜103のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、センサデータを受信する手段は、上記道路上の車の存在を示すセンサデータを受信する手段を含む。
【0167】
例105は、例101〜104のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記センサデータに基づいて上記車の位置を決定する手段と、上記車の位置に基づいて上記車の前に位置する第1の道路灯を識別する手段と、上記車の位置に基づいて上記車の後ろに位置する第2の道路灯を識別する手段と、第1の制御メッセージを上記第1の道路灯に送信して、上記第1の道路灯にオフ状態からオン状態に切り換えさせる手段と、第2の制御メッセージを上記第2の道路灯に送信して、上記第2の道路灯にオン状態からオフ状態に切り換えさせる手段と、を含む。
【0168】
例106は、例101〜105のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記制御メッセージを道路灯に送信して上記道路灯の動作を制御する手段を含む。
【0169】
例107は、例101〜106のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記制御メッセージを道路標識に送信して、上記道路標識に上記制御メッセージにより定義される視覚的通知を表示させる手段を含む。
【0170】
例108は、例101〜107のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記制御メッセージを送信する手段は、上記制御メッセージを道路アラート装置に送信して、上記アラート装置の起動を引き起こす手段を含む。
【0171】
例109は、例101〜108のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータに基づいてアラートメッセージを生成する手段と、上記アラートメッセージを上記道路マーカに送信して、上記道路マーカにアラートを生成させる手段と、をさらに含む。
【0172】
例110は、例101〜109のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記センサデータに基づいて通知メッセージを生成する手段と、上記通知メッセージをリモートコンピューティング装置に送信する手段と、をさらに含む。
【0173】
例111は、例101〜110のうちいずれか1つに記載の構成要件を含み、上記通知メッセージを生成する手段は、上記リモートコンピューティング装置から上記通知メッセージの要求を受信することに応答して上記通知メッセージを生成することを含む。