(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アンテナを選択するステップは、前記現在の特徴情報を元に求めた前記移動物体上の所定の位置を基準とした各アンテナの方向と前記無線端末の方向との関係又は前記無線端末と各アンテナとの距離に基づいてアンテナの選択を行う、
請求項1に記載のアンテナ自動アライメント方法。
前記コントローラと前記複数のアンテナとの間に電気的に接続された制御スイッチをさらに含み、前記コントローラは、前記複数のアンテナの現在の特徴情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算し、前記制御スイッチによって、現在の通信に用いられるアンテナを選択するために用いられることを特徴とする、
請求項13に記載の移動物体。
前記コントローラは、前記現在の特徴情報を元に求めた前記移動物体上の所定の位置を基準とした各アンテナの方向と前記無線端末の方向との関係又は前記無線端末と各アンテナとの距離に基づいてアンテナの選択を行う、
請求項13に記載の移動物体。
前記移動物体に対する前記複数のアンテナの所定の姿勢情報を記憶するためのメモリをさらに含み、前記特徴情報取得装置は、前記移動物体の現在の姿勢情報を取得するための姿勢センサを含み、
前記コントローラは、前記移動物体の現在の姿勢情報および前記移動物体に対する前記複数のアンテナの所定の姿勢情報に基づき、前記移動物体に対する前記複数のアンテナの現在の位置情報を計算することを特徴とする、
請求項13に記載の移動物体。
前記コントローラは、前記複数のアンテナの現在の位置と前記無線端末の位置との間の間隔をそれぞれ計算し、前記間隔が比較的短い部分の前記アンテナを、前記無線端末をアライメントするアンテナとして選択するために用いられることを特徴とする、
請求項13に記載の移動物体。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態における図面と合わせ、本発明の実施形態における技術手法について、明確かつ完全に記述するが、記述する実施形態は、本発明の一部の実施形態に過ぎず、すべての実施形態ではないことは明らかである。本発明における実施形態に基づき、当業者が進歩性を有する作業を行わない前提の下で得たその他すべての実施形態は、いずれも本発明の保護する範囲に属す。
【0017】
説明が必要なことは、アセンブリが別のアセンブリに「固定」されているという場合、別のアセンブリ上に直接あっても、そのうちのアセンブリに存在していてもよいことである。アセンブリが別のアセンブリに「接続」されているという場合、別のアセンブリに直接接続されていても、そのうちのアセンブリに同時に存在していてもよい。本文で使用する用語「垂直な」、「水平な」、「左」、「右」および類似の表現は、説明の目的のためのものに過ぎない。
【0018】
別段の定義がある場合を除き、本文で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明の技術分野の当業者が通常理解する意味と同じである。本文中の本発明の明細書において使用される用語は、具体的な実施形態を記述する目的のためのものに過ぎず、本発明を限定することを意図したものではない。本文で使用する用語「および/または」は、一つまたは複数個の列記された関連する項目のあらゆる組み合わせを含む。
【0019】
本発明の実施形態は、予備アンテナを含む、無線端末との間で通信リンクを確立するための複数のアンテナを含む移動物体のアンテナ自動アライメント方法を提供する。前記方法は、前記複数のアンテナの現在の特徴的情報をリアルタイムに取得することにより、前記複数のアンテナの現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナを選択する。例えば、前記複数のアンテナの現在の特徴的情報に基づき、現在の無線端末をアライメントするアンテナを選択し、現在の通信のアンテナとすることができる。
【0020】
一部の実施形態において、前記移動物体は、例えば、地上遠隔操作戦車などの地上移動物体としても、例えば、無人航空機などの空中移動物体としてもよい。無人航空機は、固定翼ドローン、回転翼ドローンなどとしてもよい。前記無線端末は、例えば、UAV地上局、リモートコントローラなどの地上無線端末としても、例えば、UAV空中局、他の航空機などの空中無線端末としてもよい。
【0021】
一部の実施形態において、前記アンテナは、WiFiアンテナ、WiMAXアンテナ、COFDMアンテナなどとしてもよい。
【0022】
一部の実施形態において、前記現在の特徴的情報は、例えば、前記アンテナの信号電力、前記アンテナの信号強度、前記アンテナの信号品質などの前記アンテナの信号ステータス情報としても、例えば、前記移動物体に対する前記複数のアンテナの現在の位置情報、前記移動物体に対する前記無線端末の現在の位置情報などの前記無線端末に対する前記アンテナの相対位置情報としてもよい。
【0023】
前記アンテナ自動アライメント方法に基づき、本発明は、移動物体のアンテナアライメントシステムをさらに提供する。
【0024】
前記アンテナ自動アライメント方法に基づき、本発明は、移動物体をさらに提供する。前記移動物体は、前記複数のアンテナの現在の特徴的情報をリアルタイムに取得するための特徴的情報取得装置と、前記無線回路モジュールおよび前記特徴的情報取得装置に通信接続し、前記複数のアンテナの現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナを選択するためのコントローラとを含む。
【0025】
一部の実施形態において、特徴的情報取得装置は、前記移動物体の現在の姿勢情報を取得する姿勢センサ、前記移動物体または/および前記移動端末の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得するための測位センサ、前記複数のアンテナの信号電力を走査するための無線回路モジュールのうち少なくとも1つを含む。
【0026】
以下、図面と合わせ、本発明の実施方式について詳細に説明する。抵触しない場合、下記の実施形態および実施形態における特徴は、互いに組み合わせてもよい。
【0027】
図1に示すように、本発明の実施形態1のアンテナ自動アライメント方法を移動物体10に用い、移動物体10は、無線端末20との間で通信リンクを確立するための複数のアンテナ11を含む。
【0028】
移動物体10は、空中移動物体、地上移動物体などとしてもよい。無線端末20は、地上無線端末、空中無線端末などとしてもよく、アンテナ11は、WiFiアンテナ、WiMAXアンテナ、COFDMアンテナなどとしてもよい。下記実施形態において、移動物体10は、無人航空機を例として説明し、無線端末20は、リモートコントローラを例として説明し、通信リンクは、MIMO通信リンクを例として説明する。
【0029】
図3に示すように、前記アンテナ自動アライメント方法は、ステップS1a〜S2aを含む。
【0030】
ステップS1a:予備アンテナを含む複数のアンテナ11の現在の特徴的情報をリアルタイムに取得する。
【0031】
現在の特徴的情報は、アンテナ11の信号ステータス情報、無線端末20に対するアンテナ11の相対位置情報のうち少なくとも1つを含む。現在の特徴的情報は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報などを含んでもよい。信号ステータス情報は、アンテナ11の信号電力、アンテナ11の信号強度、アンテナ11の信号品質などとしてもよい。
【0032】
図4に示すように、一実施形態において、現在の特徴的情報は、無線端末20に対する複数のアンテナ11の相対位置情報であり、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含んでもよい。これに対応し、ステップS1aは、具体的には次のステップを含む。
【0033】
ステップS11a:移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報を取得する。
【0034】
図2に示すように、具体的に図示されている実施形態において、無人航空機の飛行中に、真北の方向と機首との夾角を方位角α、時計回りを正、反時計回りを負、方位角αの範囲を−180°〜180°とする。
【0035】
無人航空機を座標系とし、すなわち、それぞれ機首機体後部線をX軸とし、無人航空機の左側と右側を結ぶ線をY軸とし、水平座標系を確立する(図示せず)。無人航空機上の4セットのアンテナ11は、それぞれA1〜A4とし、θ1、θ2、θ3、θ4は、それぞれ無人航空機上の4つのアンテナA1〜A4と無人航空機の機首方向の水平夾角である。具体的には、4つのアンテナA1〜A4は、それぞれ無人航空機上の45°、135°、225°および315°の4つの角度に取り付けられている。4つのアンテナA1〜A4は無人航空機の4つの角度に位置するため、無人航空機がいかなる姿勢および方向にあるときでも、2つのアンテナ11は常に機体によって阻害されることがなく、無線端末20と見通し内通信を形成することが保証される。
【0036】
ステップS12a:移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報に基づき、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を計算して得る。
【0037】
具体的に図示されている実施形態において、無人航空機の幾何学的中心を原点とし、南北方向をX軸(北を正の方向とする)、東西方向をY軸(西を正の方向とする)とし、座標系を確立する。無人航空機の4つのアンテナA1〜A4が所在する位置および無線端末20の位置は、この平面座標系上の4つのベクトル点に等しい。この座標系において、4つのアンテナA1〜A4とX軸の夾角は、それぞれα+θ1、α+θ2、α+θ3およびα+θ4である。
【0038】
例えば、無線端末20上にGNSSなどの測位センサが設けられており、無線端末20の現在の位置情報をリアルタイムに取得することができる場合、ステップS1aのステップは、具体的に次のステップをさらに含む。
【0039】
ステップS13a:無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得する。
【0040】
具体的に図示されている実施形態において、無人航空機の飛行中に、無線端末20の絶対位置をGp、無線端末20の絶対位置をUpとし、これらの絶対位置は、いずれも測位センサによって取得する。
【0041】
ステップS14a:無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得る。
【0042】
具体的に図示されている実施形態において、無人航空機の幾何学的中心を原点とし、南北方向をX軸(北を正の方向とする)、東西方向をY軸(西を正の方向とする)とした座標系内で、無線端末20が所在する位置のベクトルとX軸の夾角をβとする。
【0043】
図5に示すように、無線端末20の現在の位置情報をリアルタイムに取得できない場合、ステップS1aは、具体的に次のステップをさらに含む。
【0044】
ステップS13’a:移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得する。
【0045】
ステップS14’a:移動物体10の起点の位置情報および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得る。
【0046】
説明が必要なことは、移動物体10が無人航空機である場合、移動物体10の起点は、無人航空機の離陸点であることである。
【0047】
ステップS2a:複数のアンテナ11の現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択する。
【0048】
図6に示すように、ステップS2aは、具体的には次のステップを含む。
【0049】
ステップS21:複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算する。
【0050】
切り替え準則は、複数のアンテナ11における現在の特徴的情報の数値が比較的大きいアンテナ11を選択すること、複数のアンテナ11における現在の特徴的情報の数値が比較的小さいアンテナ11を選択すること、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が閾値範囲を満たしているアンテナ11を選択することのうち少なくとも1つを含む。
【0051】
各々の現在の特徴的情報が1つの切り替え準則に対応しているか、または、複数の現在の特徴的情報が同じ切り替え準則に対応している。複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が、対応する切り替え準則を満たしているか否かを計算する。この切り替え準則は、複数のアンテナ11において無線端末20にアライメントするアンテナ11の現在の特徴的情報の規則に基づき設定することができる。
【0052】
ステップS22:切り替え準則に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択する。
【0053】
具体的には、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が対応する切り替え準則を満たしているか否かの計算結果に基づき、現在の特徴的情報が対応する切り替え準則を満たしているアンテナ11を選択し、現在の通信アンテナとする。
【0054】
一実施形態において、現在の特徴的情報は、無線端末20に対する複数のアンテナ11の相対位置情報であり、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含んでもよい。
図7に示すように、前記特徴的情報に対応し、ステップS2aは、具体的には次のステップを含む。
【0055】
ステップS21a:移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報および移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算する。
【0056】
図8に示すように、一実施形態において、ステップS21aのステップは、具体的には次のステップを含む。
【0057】
ステップS211a:移動物体に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報に基づき、複数の位置範囲を構築する。
【0058】
具体的に図示されている実施形態において、無人航空機に対する4つのアンテナA1〜A4の現在の角度位置α+θ1、α+θ2、α+θ3およびα+θ4に基づき、(α+θ1+360)mod 360、(α+θ2+360)mod 360、(α+θ3+360)mod 360、(α+θ4+360)mod 360の4つの閾値範囲を構築する(式中、modは余りを求める関数である)。
【0059】
ステップS212a:複数の位置範囲が移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含んでいるか否かを計算する。
【0060】
具体的には、前記切り替え準則は、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含む位置範囲に対応するアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11とする。
【0061】
前記切り替え準則に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報が、複数のアンテナ11の現在の位置情報によって構築された複数の位置範囲内にあるか否かを計算する。
【0062】
具体的に図示されている実施形態において、移動物体10に対する無線端末の相対角度βが(α+θ1+360)mod 360、(α+θ2+360)mod 360、(α+θ3+360)mod 360、(α+θ4+360)mod 360の4つの閾値範囲のどれに入るかを計算する。
【0063】
ステップS22a:切り替え準則に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択する。
【0064】
具体的には、切り替え準則に基づき、ステップS22aは、具体的には次のステップを含む。
【0065】
ステップS221a:移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含む位置範囲に対応するアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択する。
【0066】
具体的に図示されている実施形態において、相対角度βが(α+θ1+360)mod 360、(α+θ2+360)mod 360、(α+θ3+360)mod 360、(α+θ4+360)mod 360の4つの閾値範囲に入るか否かの関係に基づき、無線端末20をアライメントするアンテナ11を選択する。例えば、
(1)(α+θ1+360)mod 360<β≦(α+θ2+360)mod 360のとき、アンテナA1、A2を選択し、
(2)(α+θ2+360)mod 360<β≦(α+θ3+360)mod 360のとき、アンテナA2、A3を選択し、
(3)(α+θ3+360)mod 360<β≦(α+θ4+360)mod 360のとき、アンテナA3、A4を選択し、
(4)(α+θ4+360)mod 360<β≦0または0<β≦(α+θ1+360)mod 360のとき、アンテナA4、A1を選択する。
【0067】
さらに、位置範囲は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を端点とする座標範囲および所定の保護範囲を含む。前記所定の保護範囲は、前記複数のアンテナ11が、アンテナの端点の座標位置において頻繁に切り替わり、通信が中断しやすくなることを防止するために用いられる。
【0068】
具体的に図示されている実施形態において、境界において頻繁に切り替わる問題を回避するため、境界において死角保護角γを設け、例えば、死角保護角γを10°とし、前記角度が死角保護角を超えた場合にのみアンテナの切り替えを行うようにする必要がある。
【0069】
例えば、ある時点では、アンテナA1およびA2を用いる。次いで、航空機の動きに伴い、次の時点では、方位角αと相対角度βの関係は、
(α+θ1+360)mod 360<β≦(α+θ2+360)mod 360+γ
となる。
【0070】
このときには、依然としてアンテナA1およびA2を用いており、(α+θ2+360)mod 360+γ<β≦(α+θ3+360)mod 360のときにのみ、アンテナA2およびA3に切り替わる。
【0071】
次いで、次の時点では、(α+θ2+360)mod 360−γ<β≦(α+θ3+360)mod 360の場合、依然としてアンテナA2およびA3を用いる。(α+θ1+360)mod 360<β≦(α+θ2+360)mod 360−γのときにのみ、アンテナA1およびA2に再び戻る。
【0072】
システム全体の運用中に、一定の時間間隔tで、無線端末20と無人航空機の相対角度β角および方位角αを計算した後、計算結果に基づき、対応するアンテナ11を切り替える必要がある。時間間隔tの確定は、無線端末20と無人航空機のタイムスロット割当方法、測位センサの位置更新率および無人航空機自体の姿勢の変化状況などに基づき総合的に確定される。かつ、アンテナ11の切り替え時間は、無線通信送受信データのタイムスロットの中に入ってはならず、入った場合、通信エラーをもたらすことがある。
【0073】
M×Nの無線通信の場合、アンテナ11の取付方式および切り替えメカニズムは、前記内容に類似している。アンテナ11の間の配列間隔角度は360°/Nとすることができ、アンテナ11切り替えの組み合わせはNセットとなる。
【0074】
本発明の実施形態2のアンテナ自動アライメント方法は、実施形態1と基本的には同じであり、異なる箇所は、実施形態2のアンテナ自動アライメント方法における現在の特徴的情報が、複数のアンテナ11の現在の位置情報、および無線端末20の位置情報であることである。
【0075】
図9に示すように、無線端末20に対する複数のアンテナ11の現在の特徴的情報を取得するステップは、具体的には次のステップを含む。
【0076】
ステップS11b:移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報を取得する。
【0077】
ステップS12b:移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報に基づき、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を計算して得る。
【0078】
例えば、無線端末20上にGPSなどの測位センサが設けられており、無線端末20の現在の位置情報をリアルタイムに取得することができる場合、移動物体10の測位センサが無線端末20の現在の位置情報をリアルタイムに取得し、ステップS1bは、具体的には次のステップをさらに含む。
【0079】
ステップS13b:無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得する。
【0080】
ステップS14b:無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得る。
【0081】
図10に示すように、無線端末20の現在の位置情報をリアルタイムに取得できない場合、無線端末20に対する複数のアンテナ11の現在の特徴的情報を取得するステップは、具体的には次のステップをさらに含む。
【0082】
ステップS13’b:移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得する。
【0083】
ステップS14’b:移動物体10の起点の位置情報および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得る。
【0084】
説明が必要なことは、移動物体10が無人航空機である場合、移動物体10の起点は、無人航空機の離陸点であることである。
【0085】
図11に示すように、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するステップは、具体的には次のステップを含む。
【0086】
ステップS21b:複数のアンテナ11の現在の位置と無線端末20の位置との間の間隔をそれぞれ計算する。
【0087】
複数のアンテナ11の現在の位置情報と無線端末20の位置情報を取得することにより、複数のアンテナ11の現在の位置と無線端末20の位置との間の間隔を計算して得ることができる。
【0088】
ステップS22b:間隔が比較的短い部分のアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択する。
【0089】
具体的には、本実施形態において、前記切り替え準則は、無線端末20とアライメントするアンテナ11の現在の位置と無線端末20の現在の位置との間の間隔が比較的短いアンテナ11である。
【0090】
前記切り替え準則に基づき、間隔が比較的短い部分のアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択する。
【0091】
本発明の実施形態3のアンテナ自動アライメント方法は、実施形態1と基本的には同じであり、異なる箇所は、実施形態3のアンテナ自動アライメント方法における現在の特徴的情報が、アンテナ11の信号ステータス情報であることである。
【0092】
信号ステータス情報は、アンテナ11の信号電力、アンテナ11の信号強度、アンテナ11の信号品質などとしてもよい。以下、アンテナ11の信号電力を例として、アンテナ11の信号ステータス情報について説明する。
【0093】
図12に示すように、無線端末20に対する複数のアンテナ11の現在の特徴的情報を取得するステップは、具体的には次のとおりである。
【0094】
ステップS11c:所定の時間内に複数のアンテナ11の信号電力を走査する。
【0095】
複数のアンテナ11の現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するステップは、具体的には次のステップを含む。
【0096】
ステップS21c:所定の時間内の各々のアンテナ11の信号電力の積分を計算し、複数のアンテナ11の現在の信号電力とする。
【0097】
ステップS22c:現在の信号電力が比較的大きい少なくとも一つのアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択し、現在の通信のアンテナとする。
【0098】
複数のアンテナの現在の信号電力を取得することにより、前記切り替え準則に基づき、無線端末20をアライメントするアンテナ11を得ることができる。
【0099】
図13に示すように、本発明の実施形態1のアンテナ自動アライメントシステム100を移動物体10に用い、前記移動物体10は、無線端末20との間で通信リンクを確立するための複数のアンテナ11を含む。
【0100】
前記移動物体10は、例えば、回転翼ドローン、固定翼ドローンなどの無人航空機としてもよい。無線端末20は、例えば、リモートコントローラ、UAV地上局などの地上無線端末としてもよく、無線端末20は、例えば、他の航空機、UAV空中局などの空中無線端末としてもよい。
【0101】
前記アンテナ11は、WiFiアンテナ、WiMAXアンテナCOFDMアンテナなどとしてもよい。前記複数のアンテナ11と無線端末20との間の通信リンクの確立は、いかなるポイントツーポイントの通信リンクとしてもよく、例えば、通信リンクは、MIMO通信リンクとしてもよい。
【0102】
アンテナ自動アライメントシステム100は、特徴的情報取得モジュール101、およびアンテナ選択モジュール102を含む。特徴的情報取得モジュール101は、予備アンテナを含む複数のアンテナ11の現在の特徴的情報をリアルタイムに取得するために用いられる。アンテナ選択モジュール102は、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するために用いられる。
【0103】
現在の特徴的情報は、アンテナ11の信号ステータス情報、無線端末20に対するアンテナ11の相対位置情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。信号ステータス情報は、アンテナ11の信号電力、アンテナ11の信号強度、アンテナ11の信号品質などとしてもよい。無線端末20に対するアンテナ11の相対位置情報は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報などを含んでもよい。
【0104】
一実施形態において、現在の特徴的情報は、無線端末20に対する複数のアンテナ11の相対位置情報である。具体的には、現在の特徴的情報は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報、および移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含む。
図14に示すように、これに対応して、特徴的情報取得モジュール101は、具体的には、
移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報を取得するための姿勢情報取得モジュール110、
移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報に基づき、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を計算して得るためのアンテナ位置情報計算モジュール120、
を含む。
【0105】
移動物体10が無線端末20の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得することができるとき、特徴的情報取得モジュール101は、具体的には、
無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得するための絶対位置情報取得モジュール130、
無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得るための無線端末20の位置情報計算モジュール140、
をさらに含む。
【0106】
図14に示すように、移動物体10が無線端末20の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得することができないとき、特徴的情報取得モジュール101は、具体的には、
移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得するための移動物体絶対位置情報取得モジュール130a、
移動物体10の起点の位置情報および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得るための起点位置情報計算モジュール140a、
を含む。
【0107】
説明が必要なことは、移動物体10が無人航空機である場合、移動物体10の起点は、無人航空機の離陸点であることである。
【0108】
アンテナ選択モジュール102は、具体的には、準則モジュール150、および切り替えモジュール160を含む。準則モジュール150は、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算するために用いられる。切り替えモジュール160は、切り替え準則に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するために用いられる。
【0109】
切り替え準則は、複数のアンテナ11における現在の特徴的情報の数値が比較的大きいアンテナ11を選択すること、複数のアンテナ11における現在の特徴的情報の数値が比較的小さいアンテナ11を選択すること、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が閾値範囲を満たしているアンテナ11を選択することのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0110】
図15に示すように、これに対応して、アンテナ選択モジュール102は、具体的には、
移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報および移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算するための位置準則モジュール150a、
切り替え準則に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するための位置切り替えモジュール160a、
を含む。
【0111】
位置準則モジュール150aは、具体的には、
移動物体に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報に基づき、複数の位置範囲を構築するための位置範囲モジュール151a、
複数の位置範囲が移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含んでいるか否かを計算するための位置判断モジュール153a、
を含む。
【0112】
位置切り替えモジュール160aは、具体的には、
移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含む位置範囲に対応するアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択するための位置範囲切り替えモジュール161a、
を含む。
【0113】
さらに、移動物体10が、アンテナ11が所在する位置において頻繁に切り替わり、正常な通信に影響を及ぼすことを防止するため、位置範囲は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を端点とする座標範囲および所定の保護範囲を含む。
【0114】
図16に示すように、本発明の実施形態2のアンテナ自動アライメントシステム200は、実施形態1のアンテナ自動アライメントシステム100に基本的に似ており、異なる箇所は、アンテナ自動アライメントシステム200のアンテナ選択モジュール202は、具体的には、距離計算モジュール210、および距離切り替えモジュール220を含むことである。
【0115】
距離計算モジュール210は、複数のアンテナ11の現在の位置と無線端末20の現在の位置との間の間隔をそれぞれ計算するために用いられる。
【0116】
距離切り替えモジュール220は、間隔が比較的短い部分のアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択するために用いられる。
【0117】
本発明の実施形態3のアンテナ自動アライメントシステム300は、実施形態1のアンテナ自動アライメントシステム100に基本的に似ており、異なる箇所は、現在の特徴的情報が、アンテナ11の信号ステータス情報であることである。信号ステータス情報は、アンテナ11の信号電力、アンテナ11の信号強度、アンテナ11の信号品質などとしてもよい。
【0118】
図17に示すように、これに対応して、特徴的情報取得モジュール301は、具体的には、
所定の時間内に複数のアンテナ11の信号電力を走査するための電力走査モジュール310a、
を含む。
【0119】
アンテナ選択モジュール302は、具体的には、
所定の時間内の各々のアンテナ11の信号電力の積分を計算し、複数のアンテナ11の現在の信号電力とするための電力計算モジュール320a、
現在の信号電力が比較的大きい少なくとも一つのアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択し、現在の通信のアンテナとするための電力切り替えモジュール360a、
を含む。
【0120】
前記アンテナアライメント方法に基づき、本発明は、前記アンテナアライメント方法を用いた移動物体10をさらに提供する。前記移動物体10は、例えば、地上遠隔操作戦車などの地上移動物体としても、例えば、無人航空機などの空中移動物体としてもよい。下記の実施形態において、無人航空機を例として移動物体10の具体的な構造について説明する。
【0121】
図1、2および18に示すように、本実施形態の移動物体10は、複数のアンテナ11と、特徴的情報取得装置12と、無線回路モジュール13と、コントローラ14とを含む。
【0122】
複数のアンテナ11は、無線端末20との間の通信リンクを確立するために用いられ、前記複数のアンテナ11は、予備アンテナを含む。通信リンクは、ポイントツーポイントの通信リンクであり、例えば、前記通信リンクは、MIMO通信リンクとしてもよい。アンテナ11は、WiFiアンテナ、WiMAXアンテナ、COFDMアンテナなどとしてもよい。
【0123】
複数のアンテナ11の予備アンテナおよび現在の通信アンテナの数は、実際の必要に応じて設計することができ、例えば、図示した実施形態において、予備アンテナの数は、現在の通信アンテナの数に等しい。具体的には、予備アンテナおよび現在の通信アンテナの数は、いずれも2つである。
【0124】
現在の特徴的情報は、アンテナ11の信号ステータス情報、無線端末20に対するアンテナ11の相対位置情報のうち少なくとも1つを含んでもよい。信号ステータス情報は、アンテナ11の信号電力、アンテナ11の信号強度、アンテナ11の信号品質などとしてもよい。無線端末20に対する複数のアンテナ11の相対位置情報は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含んでもよい。
【0125】
特徴的情報取得装置12は、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報をリアルタイムに取得するために用いられる。
【0126】
特徴的情報取得装置12の具体的な構造は、現在の特徴的情報に基づき設計することができる。例えば、一実施形態において、現在の特徴的情報は、無線端末20に対する複数のアンテナ11の相対位置情報であり、これに対応し、特徴的情報取得装置12は、移動物体10の現在の姿勢情報を取得するための姿勢センサ12a、ならびに無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得するための測位センサ12bを含む。
【0127】
他の実施形態において、現在の特徴的情報は、アンテナ11の信号電力であり、これに対応し、特徴的情報取得装置12は、所定の時間内に複数のアンテナ11の信号電力を走査するための無線回路モジュール13を含む。具体的には、コントローラ14は、無線回路モジュール13を介して複数のアンテナ11に通信接続し、無線回路モジュール13を介して無線信号を送受信する。
【0128】
コントローラ14は、アンテナ11および特徴的情報取得装置12に通信接続し、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するために用いられる。
【0129】
具体的には、前記移動物体10は、無線回路モジュール13と複数のアンテナ11との間に電気的に接続された制御スイッチ15をさらに含み、コントローラ14は、具体的には、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算し、切り替え準則に基づき、制御スイッチ15によって、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択するために用いられる。
【0130】
切り替え準則は、複数のアンテナ11における現在の特徴的情報の数値が比較的大きいアンテナ11を選択すること、複数のアンテナ11における現在の特徴的情報の数値が比較的小さいアンテナ11を選択すること、複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が閾値範囲を満たしているアンテナ11を選択することのうち少なくとも1つを含む。
【0131】
前記コントローラ14の機能は、アンテナ11の現在の特徴的情報に基づき設計することができ、例えば、一実施形態において、現在の特徴的情報は、無線端末20に対する複数のアンテナ11の相対位置情報であり、前記移動物体10は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報を記憶するためのメモリ16をさらに含み、特徴的情報取得装置12は、移動物体10の現在の姿勢情報を取得するための姿勢センサ12a、無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報をリアルタイムに取得するための測位センサ12bを含む。コントローラ14は、移動物体10の現在の姿勢情報および移動物体10に対する複数のアンテナ11の所定の姿勢情報に基づき、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を計算して得る。また、コントローラ14は、無線端末20の現在の絶対位置情報、および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得る。
【0132】
移動物体10の測位センサ12bが、無線端末20の情報を取得することが難しい場合、メモリ16は、移動物体10の起点の位置情報を記憶するためにさらに用いられ、コントローラ14は、移動物体10の起点の位置情報および移動物体10の現在の絶対位置情報に基づき、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を計算して得る。
【0133】
説明が必要なことは、移動物体10が無人航空機である場合、移動物体10の起点は、無人航空機の離陸点であることである。
【0134】
コントローラ14は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報および移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算し、制御スイッチ15によって、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択する。
【0135】
コントローラ14が複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算する機能は、実際の必要に応じて設計することができ、例えば、具体的に図示されている実施形態において、コントローラ14は、移動物体に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報に基づき、複数の位置範囲を構築し、複数の位置範囲が、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含んでいるか否かを計算し、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報および移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報が切り替え準則を満たしているか否かを判断するために用いられる。
【0136】
コントローラ14が切り替え準則に基づき無線端末20をアライメントするアンテナ11を選択する機能は、実際の必要に応じて設計することができ、例えば、具体的に図示されている実施形態において、コントローラ14は、移動物体10に対する無線端末20の現在の位置情報を含む位置範囲に対応するアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択するためにさらに用いられる。
【0137】
さらに、移動物体10が、アンテナ11の所在座標位置において頻繁に切り替わることを防止するため、前記位置範囲は、移動物体10に対する複数のアンテナ11の現在の位置情報を端点とする座標範囲および所定の保護範囲を含む。
【0138】
他の実施形態において、切り替え準則が、アンテナ11の現在の位置と無線端末20の位置との間の間隔である場合、コントローラ14が複数のアンテナ11の現在の特徴的情報が切り替え準則を満たしているかを計算する機能は、コントローラ14が、複数のアンテナ11の現在の位置と無線端末20の位置との間の間隔をそれぞれ計算し、間隔が比較的短い部分のアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択するよう設計することができる。
【0139】
他の実施形態において、現在の特徴的情報がアンテナ11の信号ステータス情報である場合、コントローラ14の機能は、コントローラ14が、複数のアンテナ11の信号ステータス情報が切り替え準則を満たしているか否かを計算し、切り替え準則に基づき、現在の通信に用いられるアンテナ11を選択することに用いられるよう設計する。
【0140】
例えば、信号ステータス情報は、アンテナ11の信号電力としてもよく、移動物体10は、所定の時間内に複数のアンテナ11の信号電力を走査するための無線回路モジュール13をさらに含み、コントローラ14は、所定の時間内の各々のアンテナ11の信号電力の積分を計算し、複数のアンテナ11の現在の信号電力とする。コントローラ14は、現在の信号電力が比較的大きい少なくとも一つのアンテナ11を、無線端末20をアライメントするアンテナ11として選択し、現在の通信のアンテナとする。
【0141】
前記無線端末20は、地上無線端末、UAV地上局、リモートコントローラなどとしても、例えば、UAV空中局、他の航空機などの空中無線端末としてもよい。本実施形態において、リモートコントローラを例として説明する。
【0142】
図19に示すように、無線端末20は、複数の通信アンテナ21と、端末コントローラ22と、端末測位センサ23と、端末無線回路モジュール24と、端末メモリ25とを含む。
【0143】
通信アンテナ21の数は、必要に応じて設計することができ、例えば、図示した実施形態において、通信アンテナ21の数は2つであり、移動物体10のアンテナ11と2×2のMIMO通信リンクを構築する。
【0144】
端末コントローラ22は、端末無線回路モジュール24を介して通信アンテナ21に通信接続し、無線回路モジュール13を介して通信アンテナ21を制御し、データを送受信する。
【0145】
端末測位センサ23は、端末コントローラ22に通信接続し、無線端末20の現在の位置情報を感知するために用いられる。端末測位センサ23は、GPS、北斗衛星測位センサなどとしてもよい。
【0146】
端末メモリ25は、端末コントローラ22に接続し、データを記憶するために用いられ、例えば、移動物体10の現在の通信アンテナ21を介して無線端末20の通信アンテナ21と確立した通信リンクが伝送したデータなどを記憶するために用いられる。
【0147】
前記アンテナ自動アライメント方法に基づき、本発明は、前記アンテナ自動アライメント方法における計算、判断、選択などのステップを実行するためのコントローラをさらに提供する。
【0148】
本発明で提供するいくつかの実施形態において、開示されている関連装置および方法は、その他の方式によって実現してもよいことを理解すべきである。例えば、上述した装置の実施形態は、概略的なものに過ぎず、例えば、前記モジュールまたはユニットの区分は、論理的な機能の区分に過ぎず、実際の実現の際には、別の区分方式を有してもよく、例えば、複数のユニットまたはアセンブリを結合するか、または別のシステムに集積してもよく、または一部の特徴を省略しても、実行しなくてもよい。もう一点、示された、または考察された互いの間の結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットの間接結合または通信接続としてもよく、電気的、機械またはその他の形式とすることができる。
【0149】
前記分離部材として説明したユニットは、物理的に分けられたものであっても、または分けられていないものであってもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであっても、またはそうでなくてもよく、すなわち、一つの場所に位置していても、または複数のネットワークユニットに分布していてもよい。実際の必要に応じて、一部または全部のユニットを選択し、本実施形態の手法の目的を実現してもよい。
【0150】
また、本発明の各実施形態における各機能ユニットは、一つの処理ユニットの中に集積しても、各ユニットが単独で物理的に存在しても、複数のユニットを一つのユニットの中に集積してもよい。前記集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実現しても、ソフトウェアの機能ユニットの形式で実現してもよい。
【0151】
前記集積されたユニットをソフトウェアの機能ユニットの形式で実現し、独立した製品として販売または使用する場合、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶してもよい。こうした理解に基づき、本発明の技術手法は、実質的に、あるいは従来技術に対して寄与する部分またはこの技術手法の全部もしくは一部に対して、ソフトウェア製品の形式で実現し、コンピュータプロセッサ(processor)に本発明の各実施形態の前記方法の全部または一部のステップを実行させる複数のコマンドを含むこのコンピュータソフトウェア製品を、記憶媒体に記憶してもよい。前記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスクドライブ、リードオンリーメモリ(ROM,Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、フロッピーディスクまたは光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能な各種媒体を含む。
【0152】
上述したものは、本発明の実施形態に過ぎず、これによって本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書および図面の内容を用いて行われたすべての同等の構造もしくは同等のフローの変更、またはその他の関連する技術分野に直接もしくは間接的に用いたものは、本発明の特許保護範囲内にいずれも含まれる。
【0153】
上述したものは、本発明の実施形態に過ぎず、これによって本発明の特許請求の範囲を限定するものではなく、本発明の明細書および図面の内容を用いて行われたすべての同等の構造もしくは同等のフローの変更、またはその他の関連する技術分野に直接もしくは間接的に用いたものは、本発明の特許保護範囲内にいずれも含まれる。