(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
無線デバイス(120)が、第1の無線通信ネットワーク(100)に含まれる第1の無線ネットワークノード(110)を通じて前記第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスできるようにするアクセス情報を提供するための、第1のネットワークノード(110、130)によって実行される方法であって、
第1のアクセス識別子(402、502、602、702)および第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を提供すること(301、801)を含み、前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)は前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を識別し、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)は、前記アクセス情報の少なくとも一部を備え、かつ、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)とは異なる周波数で送信に関連付けられている別のさらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別し、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)は、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)を送信するために用いられる前記周波数を示すことによって、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別する、方法。
第1の周波数で、前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)および第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を送信すること(302、802)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)は、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を識別することに加えて、前記第1の無線ネットワークノード(110)を通じて前記第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスしようと試みる無線デバイス(120)の時間同期参照としての機能を果たす、請求項1または2に記載の方法。
前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)は、前記無線デバイス(120)が、1つまたは複数のその他の周波数および/または無線ネットワークノード(111、112)を通じて、前記第1の無線通信ネットワーク(100)および/または別の第2の無線通信ネットワーク(101)にアクセスできるようにするその他のアクセス情報の少なくとも一部を追加的に備え、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)はしたがって、複数の周波数および/または無線ネットワークノード(110、111、112)に関連付けられているアクセス情報を提供する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
処理回路(904)によって実行されるとき、前記第1のネットワークノード(110、130)に、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備えるコンピュータプログラム(903)。
無線デバイス(120)が第1の無線ネットワークノード(110)を通じて第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスできるようにするアクセス情報を取得するための、前記無線デバイス(120)によって実行される方法であって、前記第1の無線ネットワークノード(110)は、前記第1の無線通信ネットワーク(100)に含まれ、
前記第1の無線ネットワークノード(110)から、前記第1の無線ネットワークノード(110)によって第1の周波数で送信される第1のアクセス識別子(402、502、602、702)および第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を受信すること(302、1001)を含み、前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)は、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を識別し、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)は、前記アクセス情報の少なくとも一部を備え、かつ、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)とは異なる周波数で送信に関連付けられている別のさらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別し、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)は、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)を送信するために用いられる前記周波数を示すことによって、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別する、方法。
前記受信された第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)に基づいて、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)を受信すること(303、1002)をさらに含む、請求項10に記載の方法。
前記受信されたさらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)に基づいて、前記第1の無線ネットワークノード(110)を通じて前記第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスすること(305、1003)をさらに含む、請求項11に記載の方法。
処理回路(1104)によって実行されるとき、前記無線デバイス(120)に、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を備えるコンピュータプログラム(1103)。
無線デバイス(120)が、第1の無線通信ネットワーク(100)に含まれる第1の無線ネットワークノード(110)を通じて前記第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスできるようにするアクセス情報を提供するための、第1のネットワークノード(110、130)であって、
第1のアクセス識別子(402、502、602、702)および第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を提供する(301、801)ように設定され、前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)は、前記アクセス情報の少なくとも一部を備え、かつ、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)とは異なる周波数で送信に関連付けられている別のさらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別し、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)は、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)を送信するために用いられる前記周波数を示すことによって、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別する、第1のネットワークノード(110、130)。
第1の周波数で、前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)および前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を送信する(302、802)ようにさらに設定される、請求項15に記載の第1のネットワークノード(110、130)。
前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)は、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を識別することに加えて、前記第1の無線ネットワークノード(110)を通じて前記第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスしようと試みる無線デバイス(120)の時間同期参照としての機能を果たす、請求項15または16に記載の第1のネットワークノード(110、130)。
アクセス情報を取得するための無線デバイス(120)であって、前記アクセス情報は、前記無線デバイス(120)が第1の無線ネットワークノード(110)を通じて第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスできるようにし、前記第1の無線ネットワークノード(110)は、前記第1の無線通信ネットワーク(100)に含まれ、前記無線デバイス(120)は、
前記第1の無線ネットワークノード(110)から、前記第1の無線ネットワークノード(110)によって第1の周波数で送信される第1のアクセス識別子(402、502、602、702)および第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)を受信する(302、1001)ように設定され、前記第1のアクセス識別子(402、502、602、702)は、前記アクセス情報の少なくとも一部を備え、かつ、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)とは異なる周波数で送信に関連付けられている別のさらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別し、前記第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)は、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)を送信するために用いられる前記周波数を示すことによって、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)をどこで受信すべきかを識別する、無線デバイス(120)。
前記受信された第1のアクセス情報コンパイレーション(401、501、601、701)に基づいて、前記さらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)を受信する(303、1002)ようにさらに設定される、請求項20に記載の無線デバイス(120)。
前記受信されたさらなるアクセス情報コンパイレーション(411、511a〜b、521、611、621、711、721)に基づいて、前記第1の無線ネットワークノード(110)を通じて前記第1の無線通信ネットワーク(100)にアクセスする(305、1003)ようにさらに設定される、請求項21に記載の無線デバイス(120)。
【背景技術】
【0002】
単純に無線デバイスと称されてもよい、無線通信デバイスのような通信デバイスはまた、たとえばユーザ機器(UE)、移動体端末、無線端末、および/または移動局としても知られている。無線デバイスは、場合によってはセルラー無線システム、セルラーネットワーク、またはセルラー通信システムとも称される、セルラー通信ネットワーク、無線通信システム、またはラジオ通信システムにおいて無線で通信できるようにされる。通信は、たとえば2つの無線デバイスの間、無線デバイスと通常の電話の間、および/または無線デバイスとサーバの間で、セルラー通信ネットワーク内に含まれる無線アクセスネットワーク(RAN)および場合によっては1つまたは複数のコアネットワークを介して実行されてもよい。無線デバイスはさらに、一部のさらなる例をあげると、移動電話、セルラー電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータと称されることがある。無線デバイスは、いわゆるマシンツーマシン(M2M)デバイスまたはマシン型通信(MTC)デバイス、つまり通常のユーザに関連付けられていないデバイスであってもよい。
【0003】
無線デバイスは、たとえば、ポータブルの、ポケット収納可能な、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、または車両搭載のモバイルデバイスであってもよく、RANを介して、音声および/またはデータを、別の無線デバイスもしくはサーバのような別のエンティティと通信できるようにされてもよい。
【0004】
セルラー通信ネットワークは、セル領域に分割される地理的領域をカバーし、各セル領域は、たとえば少なくとも1つの基地局、またはたとえば無線基地局(RBS)のような、少なくとも1つの基地局(BS)によってサーブされており、場合によって、基地局は使用される技術および用語に応じて、たとえば「eNB」、「eNodeB」、「NodeB」、「Bノード」、またはBTS(ベーストランシーバ基地局)と称されてもよい。基地局は、送信電力に基づいて、したがってセルサイズにも基づいて、たとえばマクロeNodeB、ホームeNodeB、またはピコ基地局のような異なるクラスのものであってもよい。セルは通常、1つまたは複数のセル識別情報によって識別される。基地局サイトにおける基地局は、1つまたは複数のセルの無線カバレッジを提供する。したがって、セルは、そのセルの無線カバレッジが、基地局サイトにおいて基地局によって提供される地理的領域に関連付けられている。セルは、複数のセルが同一の地理的領域をカバーするように重複してもよい。基地局によりセルを提供するかまたはセルにサーブすることは、無線カバレッジが提供される地理的領域に位置する1つまたは複数の無線デバイスが、前記セルにおいて基地局によってサーブされ得るように、基地局が無線カバレッジを提供することを意味する。無線デバイスがセルにおいて、またはセルによってサーブされると言われる場合、これは無線デバイスが、セルの無線カバレッジを提供する基地局によってサーブされることを暗黙的に示す。1つの基地局は、1つまたは複数のセルにサーブすることができる。さらに、各基地局は、1つまたは複数の通信技術をサポートすることができる。基地局は、無線周波数で動作しているエアインターフェイスを介して、基地局のレンジ内で無線デバイスと通信する。
【0005】
一部のRANにおいて、複数の基地局は、たとえば地上通信線またはマイクロ波によって、無線ネットワークコントローラ、たとえばUniversal Mobile Telecommunication System(UMTS)の無線ネットワークコントローラ(RNC)に、および/または相互に接続され得る。たとえばGSMにおいて、場合によっては基地局コントローラ(BSC)と呼ばれることもある、無線ネットワークコントローラは、接続されている複数の基地局のさまざまなアクティビティを監視および調整することができる。GSMは、Global System for Mobile communication(起源は、Groupe Special Mobile)の略語である。
【0006】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のLong Term Evolution(LTE)において、eNodeBまたはeNBと称されることがある基地局は、その他の基地局に直接接続されてもよいか、または1つまたは複数のコアネットワークに直接接続されてもよい。
【0007】
UMTSは、GSMから進化した、第3世代または3Gと称されることがある第3世代移動体通信システムであり、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)アクセス技術に基づく改善された移動体通信サービスを提供する。UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)は、本質的に、無線デバイスに広帯域符号分割多元接続を使用する無線アクセスネットワークである。高速パケットアクセス(HSPA)は、WCDMAを使用する既存の第3世代移動体通信ネットワークのパフォーマンスを拡張し改善する、3GPPによって規定された、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)という2つの移動電話プロトコルの融合である。そのようなネットワークは、WCDMA/HSPAと称されてもよい。
【0008】
3GPPは、たとえばLTEにおいて使用されるエボルブドUTRAN(E−UTRAN)へと、UTRANおよびGSMベースの無線アクセスネットワーク技術をさらに進化させることに取り組んできた。
【0009】
ダウンリンク(DL)という表現は、基地局から無線デバイスへの送信パスについて使用される。アップリンク(UL)という表現は、逆方向、つまり無線デバイスから基地局への送信パスについて使用される。
【0010】
次世代ワイドエリアネットワークのベースラインを設計する作業が進行中であるが、これは第5世代(5G)と称されてもよい。ネットワークにおけるエネルギー消費を低減するため、および高いゲインのビーム形成またはその他のマルチアンテナ技法を十分に利用できるようにするため、制御/ブロードキャストレイヤをデータプレーンから切り離す概念が規定されている。ブロードキャストレイヤは、ブロードキャストされたアクセス情報テーブル(AIT)およびブロードキャストされたシステムシグニチャシーケンス(SSS)を備える。たとえば、P.Frenger、M.Olsson、およびE.Erikssonによる、Proc.IEEE PIMRC 2014年の「A clean slate radio network designed for maximum energy performance」を参照されたい。
図1aは、AITとSSSが相互にどのように関連し得るかを概略的に説明する時間−周波数図である。SSSは、ブロードキャストされたAITから情報をマップするために使用されてもよい。ブロードキャストされた信号は、単一周波数ネットワーク(SFN)構造で送信することができるはずである。ブロードキャストされた情報は、ランダムアクセスを通じて、システムにアクセスする方法に関連するパラメータ設定を含むことができ、いわゆるページングを用いて、システムによって到達されてもよい。AITは、1つまたは複数の領域の初期アクセスに関連するパラメータを提供する。ネットワークエネルギー消費を低減するため、ブロードキャストされた信号は、LTEのような以前のセルラーシステムにおける参照信号と比較すると頻度は低い。AITは通常、たとえば1.024sから10.24sまでの、長い周期で送信される。
【0011】
図1bは、上記で説明され、
図1aに示されるような、AITおよびSSSを採用する無線通信ネットワークの例を概略的に示すブロック図である。一般に、SSSは、ノード固有ではないことがあるが、その代わりに、たとえばピコのような小さいセルがSSS
3に関連付けられ、スモールセルをカバーするたとえばマクロのような大きいセルがSSS
15に関連付けられている図に示されるように、1つのSSSが、複数のノードの関連アクセス情報を提供することができる。より大きいセルは、スモールセルに関連するアクセス情報を送信することができる。モビリティを高めるために、AITは、隣接する領域に関連するアクセス情報を含むことができる。システムシグニチャシーケンスは、時間同期、およびAITのテーブルエントリへのマッピングをもたらす。通常、SSSは、たとえば100msごとのように、AITよりも頻繁に送信される。
【0012】
一般に、AITおよびSSSは、従来のセルラーシステムと比べて、時間および周波数において比較的まれに送信される。一部のノードはAITと関連するSSSの両方を送信することができるが、一部のノードはSSSのみを送信する。
【0013】
SSSは、LTE同期信号と類似してもよい、つまりLTE同期信号に対応すると見なされてもよい。合計1024個の可能なSSSがあると仮定すれば、これらのSSSは10ビットの情報を搬送することができる。受信されたSSSインデックスは、AITならびにレイヤ選択およびオープンループ電力制御に使用された受信電力からアクセス情報を導き出すために使用される。受信されたSSSのタイミングは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信タイミングウィンドウを決定するために使用されてもよい。
【0014】
上記で説明されているようなブロードキャストされたAITおよびSSSに基づく、たとえば5Gネットワークのような無線通信ネットワークは、既存の従来の無線通信ネットワークおよびLTEのような従来の無線アクセス技術(RAT)を上回る利点を有しているが、同時にまた課題にも直面していることが理解されよう。たとえば、干渉を生じさせエネルギーを消費するシグナリング、たとえば参照シグナリングおよびさまざまなシステム情報のシグナリングなどの低減が可能になることは、明らかに有利である。一方、この情報へのアクセスは、多くの場合、極めて重要である。「正しい」望ましい情報が必要とされるときに、その情報へのアクセスに問題が生じると、パフォーマンスを損なう場合がある。従来の無線通信ネットワークと比較して、何らかのパフォーマンスの低下は、容認されない可能性がある。おそらく最も重要な情報は、無線デバイスが無線ネットワークノードを通じて無線通信ネットワークにアクセスできるようにするアクセス情報である。
【0015】
したがって、たとえば上記で説明されているAITおよびSSSの使用をサポートする、たとえば5Gネットワークのような無線通信システムの解決策のさらなる開発が、従来の無線通信ネットワークに関して、特にアクセス情報について、パフォーマンス低下またはその他の欠点のリスクを低減するか、またはリスクの低減を少なくとも可能にするかもしくはリスクの低減を容易にすることが望ましい。同時にまた、さらなる利点を提供することが望ましいことは言うまでもない。
【発明を実施するための形態】
【0028】
背景技術において説明されている、たとえば以下のような、複数のAITなどの使用に関連したいくつかの問題が識別されている。
− 異なるAITの情報コンテンツは、情報がたとえ配信されても整合性を保持する必要がある。
− AITコンテンツを変更する場合、同時にすべてのAITのコンテンツを変更することが可能ではないことがあり、AITは異なる時間インスタンスにおいて異なる周期性で送信される、異なる周波数帯域上であってもよい。
− 複数のAITは、どのAITを特定の無線デバイスが受信したかについて不確実性を生み出し、したがって、特定の無線デバイスがアクセス情報の変更を検出した場合に認識することは困難なことがある。
− たとえば複数のオペレータのようなマルチステークホルダのシナリオにおいて、ステークホルダ、たとえば第1のオペレータは、すべてのネットワークノードを制御できるわけではなく、したがって別のステークホルダ、たとえば第2のオペレータによって制御される別のネットワークノードから送信された特定のAITを更新することが可能ではないことがある。マルチオペレータのシナリオにおいて、異なるAITを異なる無線デバイスにブロードキャストすることが望ましい場合がある。AITに含まれている、たとえばPLMN_IDリストのようなオペレータ識別リストのみを有することは、この可能性を制限する。
− マルチRATのシナリオにおいて、別のAITでAITコンテンツを提供することが望ましい場合がある。その場合、システム情報を取得するために要する時間が増大してパフォーマンスの低下をもたらす可能性があるので、無線デバイスがネットワークから何の手助けもなくこのAITコンテンツを発見することは確実とは考えられない。
− 従来技術のAITおよびSSSは、異なるソースから、たとえば異なるノード、異なる周波数帯域、またはRATから、AITの情報の異なる部分を提供することを困難にしている。そのような情報は、たとえば、他の場所ではすでに使用可能であり得る「時間および日付参照」または「測位情報」であってもよい。
− たとえば無線デバイスのデフォルトの振る舞いに関連する限られた量の情報のような、一部の情報が複製されることが許容されるとしても、測位に関連するような、通常はより広範囲にわたる情報であるその他の情報が複製されることを回避することが望ましい。
【0029】
上記の問題を解決するため、または少なくとも軽減するために、本明細書における実施形態が基にする、解決策の簡単な例は、AITにAITポインタを導入することであってもよい。たとえば、SSSに関連付けられているAITは、そのようなものとしてアクセス情報の代わりに、この情報が送信される別のさらなるAITへのポインタのみを含むことができる。前記その他のさらなるAITは、このAITを指し示す複数のAITに共通であってもよい。各々SSSの送信に関連付けられている複数の異なる周波数、つまり周波数帯域によるネットワークにおいて、1つの周波数、つまりこの周波数により表される1つの周波数帯域のみで送信されるのは、単一のそのような「共通のAIT」のみであってもよい。また、SSSに関連付けられているAITのフラグメントおよび/またはさらなるAITのフラグメントは、その他の追加のAIT内部で、またはその他の無線リソースに関連付けられている別個の送信として提供されてもよい。一例として、一部のAITフラグメント、つまり部分的AIT情報は、LTEまたはGSMのような別のRATによって提供されてもよい。
【0030】
理解されるように、本明細書における実施形態はしたがって、送信される必要のある情報の合計量を低減することを可能にし、1つだけ、または少なくともわずかな数のAITで情報を更新することを可能にし、異なるステークホルダが各自の情報の部分のみを管理するかまたは更新し得るようにすることを可能にし、複製された情報を使用する必要性を軽減し、さまざまなソースからの情報の使用、およびすでに存在する情報のソースの(再)使用を容易にする。したがって、本明細書における実施形態は、無線デバイスが無線通信ネットワークにアクセスできるようにするアクセス情報の提供に関して改善をもたらす。
【0031】
本明細書における実施形態は、これ以降、図面と併せてさらに詳細に説明される。
【0032】
図2は、無線通信ネットワーク100、たとえば電気通信ネットワークの例を示す。無線通信ネットワーク100は、境界線によって示される第1の無線カバレッジエリア115に第1の無線カバレッジを提供する第1の無線ネットワークノード110、たとえば基地局、を備える。
【0033】
本明細書において使用されるように、そのような「無線ネットワークノード」は、無線通信ネットワークの一部となるように、および直接的もしくは間接的に無線通信ネットワークの1つまたは複数の無線デバイスにサーブするための無線カバレッジを提供することの一部となるように設定された任意のデバイスを示すことができる。
【0034】
本明細書において使用されるように、「無線カバレッジエリア」は、無線ネットワークノードによって提供される無線カバレッジの領域であり、無線カバレッジは、無線ネットワークノードが一部となっている、つまり含まれている無線通信ネットワークに無線デバイスがアクセスできるようにする。無線カバレッジエリアは、通常、以下の事項に関連付けられている。
無線カバレッジの無線周波数を示す1つの単一の周波数によって表され得る1つまたは複数の周波数、たとえば周波数レンジまたは周波数帯域
無線デバイスが無線ネットワークノードを通じて無線通信ネットワークにアクセスできるようにする、たとえばAITのようなアクセス情報コンパイレーション、および
無線カバレッジが、たとえば無線デバイスがアクセス識別子テーブルを見出してアクセスすることができるように、無線通信ネットワークへのアクセスおよびアクセス識別子テーブルの識別を可能にし得ることを無線デバイスが最初に識別できるようにする、たとえばSSSのような、アクセス識別子。アクセス識別子のこの識別が暗黙的であってもよいこと、たとえば、アクセス識別子、たとえばSSSが周波数上にある場合に、AITのようなアクセス情報コンパイレーションもまた同じ周波数上に存在することが知られてもよい、たとえば事前決定されていてもよいことに留意されたい。さらに、アクセス識別子に関してなどのように、アクセス情報コンパイレーションが使用可能となる場所および/または時点が完全にまたは部分的に知られても、たとえば事前決定されていてもよい。たとえば、アクセス情報コンパイレーション、たとえばAITは、これが見られる場合、アクセス識別子の出現後、直ちに、または特定の時間内もしくは特定の時間後となることが事前決定されていてもよい。
【0035】
言い換えれば、アクセス識別子、たとえばSSS、およびアクセス情報コンパイレーション、たとえばAITは、無線カバレッジエリア、たとえば第1の無線カバレッジエリア115に関連付けられており、それにより無線カバレッジを提供する無線ネットワークノード、たとえば第1の無線ネットワークノード110にも関連付けられている。
【0036】
したがって、第1の無線カバレッジエリア115は、第1の周波数、第1のアクセス識別子、たとえば第1のSSS、および第1のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第1のAITに関連付けられてもよい。
【0037】
1つの同じ無線ネットワークノードが、複数の異なる無線カバレッジエリアを提供することができ、それらの無線カバレッジエリアが異なる周波数および/または異なるアクセス識別子、たとえばSSS、およびアクセス情報コンパイレーション、たとえばAITに関連付けられてもよいことに留意されたい。
【0038】
さらに、アクセス情報コンパイレーション、たとえばAITを識別し、それにより無線デバイス、たとえば無線デバイス120がこのアクセス情報コンパイレーションにアクセスすることができる、たとえば発見して読み取ることができるようにすることに加えて、アクセス識別子、たとえばSSSは、無線ネットワークノードを通じて第1の無線通信ネットワークにアクセスしようと試みる無線デバイスの時間同期参照としての機能を有することができる。また、アクセス識別子、たとえばSSSをいつ送信したかは、無線カバレッジエリアに関連付けられている送信および受信電力に関する無線デバイスの参照としての役割を果たすことができる。
【0039】
第1の無線通信ネットワーク100は、境界線によって示される第2の無線カバレッジエリア116の第2の無線カバレッジを提供する、第2の無線ネットワークノード111、たとえば基地局をさらに備える。第2の無線カバレッジエリア116は、第2の周波数、第2のアクセス識別子、たとえば第2のSSS、および第2のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第2のAITに関連付けられてもよい。
【0040】
第1および第2の無線ネットワークノード110、111は、第1の無線通信ネットワーク100の無線アクセスネットワーク(RAN)部分に含まれてもよい。
【0041】
無線デバイス120は、第1の無線カバレッジエリア115および第2の無線カバレッジエリア116に含まれることが示されている。
【0042】
無線通信ネットワーク100は、さらなるネットワークノード130のような、1つまたは複数のさらなるネットワークノードをさらに備えることができる。さらなるネットワークノード130は、第1の無線ネットワークノードおよび/または第2の無線ネットワークノード111を制御または管理するための制御および/または管理ネットワークノードであってもよい。さらなるネットワークノード130は、第1の無線通信ネットワーク100のコアネットワーク部分に含まれるコアネットワークノードであってもよい。
【0043】
第1の無線通信ネットワーク100はまた、境界線によって示される第3の無線カバレッジエリア117の第3の無線カバレッジを提供する、第3の無線ネットワークノード112、たとえば基地局を備えることができる。
【0044】
あるいは、第3の無線ネットワークノード112、および第3の無線カバレッジエリア117は、第2の無線通信ネットワーク101、たとえば電気通信ネットワークの一部に含まれる。第2の無線通信ネットワーク101は、第1の無線通信ネットワーク100以外の別のオペレータによって操作される、および/または第1の無線通信ネットワーク100以外の別の無線アクセス技術(RAT)による無線通信ネットワークである、という点において異なることがある。たとえば、第1の無線通信ネットワーク100は、5Gネットワークであってもよく、第2の無線通信ネットワーク101は、従来のネットワーク、たとえばLTE、UMTS、またはGSMによるものであってもよい。
【0045】
第3の無線カバレッジエリア117は、第3の周波数、第3のアクセス識別子、たとえば第3のSSS、および第3のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第3のAITに関連付けられてもよい。
【0046】
図2において無線カバレッジエリアが相互に関してどのように描かれているかは、例にすぎないことに留意されたい。たとえば、第2の無線カバレッジエリア116は、代わりに、第1の無線カバレッジエリア115に完全に含まれてもよい。一般に、無線カバレッジエリアは、図に示されているよりも、多少重複し、異なる重複のしかたをする場合がある。
【0047】
図2が概略的なものにすぎず、例示を目的とするものであり、当業者には明らかであるように、図示されているすべてのものが本明細書におけるすべての実施形態に必要とされるわけではないことにも注目されたい。また、実際には第1の無線通信ネットワーク100および/または第2の無線通信ネットワーク101に対応する無線通信ネットワークは、通常、当業者に理解されるように、複数のさらなるネットワークノード、基地局、無線カバレッジエリアなどを備えるが、これらは簡略化するために本明細書において示されていない。
【0048】
図3は、結合されたシグナリング図および流れ図を示し、無線デバイス120が第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を管理するための、方法の実施形態の例、および関連する例を説明するために使用される。
【0049】
アクション301
第1の無線ネットワークノード110は、上記で
図2に関連して言及された第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第1のSSSおよび第1のAITを提供する。したがって、第1のアクセス識別子は、第1のアクセス情報コンパイレーションを識別し、第1のアクセス情報コンパイレーションは、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を識別する。しかし、ここでは、たとえば背景技術において言及された従来技術のAITとは対照的に、第1のアクセス情報コンパイレーションは、別のさらなるアクセス情報コンパイレーションをどこで受信するかを識別する、つまりこのさらなるアクセス情報コンパイレーションに方向付けるかまたはこれを指し示す。さらなるアクセス情報コンパイレーションは、前記アクセス情報の少なくとも一部、つまり第1のアクセス情報コンパイレーションによって識別された一部を備える。言い換えれば、第1のアクセス情報コンパイレーションは、前記アクセス情報の少なくとも一部を識別する、たとえば備える、さらなるアクセス情報コンパイレーション、つまり別のアクセス情報コンパイレーションを指し示すことによって、前記アクセス情報を完全にまたは部分的に識別する。さらなるアクセス情報コンパイレーションは、第1のアクセス情報コンパイレーションとは異なる周波数、つまり異なる周波数帯域で、および/または異なる時間において、つまりたとえば異なる期間、時間範囲またはタイムスロットの間に、送信されることによって、または送信されるように設定されることによって、送信、たとえばブロードキャストに通常関連付けられている。
【0050】
すでに上記で示されているように、第1のアクセス識別子は、第1のアクセス情報コンパイレーションを識別することに加えて、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスしようと試みる無線デバイス、たとえば無線デバイス120の時間同期参照としての機能を果たすことができる。
【0051】
さらなるアクセス情報コンパイレーションは、その他のアクセス情報の少なくとも一部を追加的に備えることができる。その他のアクセス情報は、無線デバイス120が、1つまたは複数のその他の周波数および/または無線ネットワークノード、たとえば第2の無線ネットワークノード111および/または第3の無線ネットワークノード112を通じて、第1の無線通信ネットワーク100および/または別の無線通信ネットワーク、たとえば第2の無線通信ネットワーク101にアクセスできるようにする。つまり、さらなるアクセス情報コンパイレーションは、この場合、複数の周波数および/または無線ネットワークノードに関連付けられているアクセス情報を提供する共通のアクセス情報コンパイレーションであると見なされてもよく、このアクセス情報を指し示す複数のアクセス情報コンパイレーションによって共通に使用されてもよい。
【0052】
本明細書において使用されるように、共通のアクセス情報コンパイレーション、たとえば共通のAITは、したがって、複数の周波数および/または無線ネットワークノードに共通であり、たとえば識別され、つまり前記複数のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部、たとえば第1のアクセス情報コンパイレーション、第2のアクセス情報コンパイレーション、および/または第3のアクセス情報コンパイレーションによって指し示されている情報を備えるアクセス情報コンパイレーションを示すことができる。
【0053】
第1のアクセス情報コンパイレーションは、以下の事項に関する情報を備えることによってさらなるアクセス情報テーブルをどこで受信するかを識別することができる。
− どの周波数でさらなるアクセス情報コンパイレーションが送信されているか、たとえばブロードキャストされているか、および/または
− さらなるアクセス情報コンパイレーションが送信される、たとえばブロードキャストされる時間
【0054】
第1のアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションへのアクセスを容易にする情報をさらに識別することができる。さらなるアクセス情報コンパイレーションへのアクセスを容易にする情報は、たとえばさまざまなアクセスオプションをテストして機能するものを見出す必要性を軽減することによって、たとえば迅速なアクセスを容易にすることができる。これは、たとえばさらなるアクセス情報コンパイレーションが送信される、たとえばブロードキャストされる周波数で、たとえばブラインド復号を試行する必要性を軽減することができる。さらなるアクセス情報コンパイレーションへのアクセスを容易にする前記情報は、以下の事項の1つまたは複数に関連する1つまたは複数のパラメータを備えることができる。
− さらなるアクセス情報コンパイレーションの送信に使用される符号化方式
− さらなるアクセス情報コンパイレーションを備える信号を復調する際に使用する復調用参照信号
− さらなるアクセス情報コンパイレーションにアクセスする際に使用する時間同期用参照信号
− さらなるアクセス情報コンパイレーションの提供に関連付けられているRAT
【0055】
本アクションが、代替として、さらなるネットワークノード130によって実行されてもよく、このネットワークノード130は次いで本アクションにおいて、提供された第1のアクセス情報コンパイレーションおよび第1のアクセス識別子を第1の無線ネットワークノード110に追加的に送信して、第1の無線ネットワークノード110が、たとえば以下のアクション302および305を実行できるようにすることに留意されたい。
【0056】
アクション302
第1の無線ネットワークノード110は、第1の周波数で、第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーションを送信する、たとえばブロードキャストすることができる。つまり、第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーションが、第1の無線カバレッジエリア115内で、たとえばブロードキャストを通じて、使用可能となる。無線デバイスは、送信された第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーションを受信することができる。
【0057】
一部の実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションおよびさらなるアクセス情報コンパイレーションは、周期的にブロードキャストされ、さらなるアクセス情報コンパイレーションはより長い周期を備える。これにより、さらなるアクセス情報コンパイレーションの場合にあり得るような、膨大な量の情報の頻繁な送信、たとえばブロードキャストを回避することができるが、同時に、初期セル検索に対応する無線カバレッジの初期検索が実行されて、より頻繁に生じる第1のアクセス情報コンパイレーションの一部の情報に直接基づく可能性がある。つまり、これは、さらなるアクセス情報コンパイレーションを最初に受信する必要なく、セル検索に対応する初期無線カバレッジ検索を行えるようにする。次いで、1つの無線カバレッジエリアから別の無線カバレッジエリアに切り替える、つまりセル切り替えまたはハンドオーバに対応することは、さらなるアクセス情報コンパイレーションがすべての情報を含むので、継続が可能になるまで常に待機する必要がある場合に比べて、さらなるアクセス情報コンパイレーションが受信された場合に高速に実行され得る。これが上記で言及されている実施形態と組み合わされ、第1のアクセス情報コンパイレーションが、さらなるアクセス情報コンパイレーションが送信される時間に関連するパラメータを識別することによってさらなるアクセス情報コンパイレーションにアクセスする方法を識別する場合、無線デバイス120は、さらなるアクセス情報コンパイレーションを待つ間常に動作状態である必要はなく、したがって、たとえば無線デバイス120のバッテリ消費の低減が可能になる。
【0058】
アクション303
アクション302に対応して、第2の無線ネットワークノード111は、第2の周波数で、第2のアクセス識別子および第2のアクセス情報コンパイレーションを送信する、たとえばブロードキャストすることができる。つまり、第2のアクセス識別子および第2のアクセス情報コンパイレーションが、第2の無線カバレッジエリア116内で、たとえばブロードキャストを通じて、使用可能となる。
【0059】
第2のアクセス情報コンパイレーションは、前記さらなるアクセス情報コンパイレーションとは別個であってもよいが、一部の実施形態において第2のアクセス情報コンパイレーションは前記さらなるアクセス情報コンパイレーションである。次いで、無線デバイス120は、アクション302で受信した第1のアクセス情報コンパイレーションに基づいて、現在のアクションにおいて、送信されたさらなる、つまり第2のアクセス情報コンパイレーションを受信することができる。
【0060】
アクション304
アクション302およびアクション303に対応して、第3の無線ネットワークノード112は、第3の周波数で、第3のアクセス識別子および第3のアクセス情報コンパイレーションを送信する、たとえばブロードキャストすることができる。つまり、第3のアクセス識別子および第3のアクセス情報コンパイレーションが、第3の無線カバレッジエリア117内で、たとえばブロードキャストを通じて、使用可能となる。
【0061】
アクション305
無線デバイス120は、たとえばアクション303で受信した、さらなるアクセス情報コンパイレーションに基づいて、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスすることができる。
【0062】
無線デバイス120が無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を提供するために、第1のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第1のAITが、さらなるアクセス情報コンパイレーション、たとえばさらなるAITにアクセスする方法を識別することを伴う、上記で説明されている実施形態は、主に
図4を参照して後段においてさらに記述され説明される。
【0063】
一部の実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第2のアクセス情報コンパイレーションおよび/または第3のアクセス情報コンパイレーションを識別する。1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションは、送信、たとえばブロードキャストのためのものであってもよいか、または第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションとは異なる周波数および/または異なる時間で、送信される、たとえばブロードキャストされる。言い換えれば、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、さらに別の、追加のアクセス情報コンパイレーションを指し示すことができる。これらの実施形態は、主として、
図5〜
図8に関連して後段において記述され説明される。
【0064】
一部の、現在請求されていない実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションを識別することなく、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別する。これらの実施形態において、
図3に関連して上記で説明され、第1の無線ネットワークノード110および/または第1のネットワークノード130によって実行される方法は、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を管理するため、たとえば提供および/または取得するためのものである必要はない。代わりに、方法は、第1のアクセス情報コンパイレーションのシステム情報、または情報全般を無線デバイス120に提供するためのものであってもよい。このコンテキストにおけるシステム情報は、情報全般、およびたとえば、周波数および/またはネットワークノード固有ではないか、または第1の無線通信ネットワークもしくは任意の他の無線通信ネットワークに固有でもない任意の情報を示してもよい。つまり、システム情報は、第1の無線通信ネットワーク100もしくは任意の他の無線通信ネットワークに含まれる複数の周波数および/または複数のネットワークノードに共通であるか、または無線通信ネットワーク間で共通の情報であってもよい。測位情報は、後者の例であり、オペレータ固有の情報は、前者と後者の場合の両方に有効となり得る例である。
【0065】
いずれの場合であっても、本明細書における実施形態は、第1のアクセス情報コンパイレーション、たとえば第1のAITが、第1のアクセス情報コンパイレーションによって識別されるアクセス情報の少なくとも一部を備えるさらなるアクセス情報コンパイレーション、たとえばさらなる可能な共通のAITにアクセスする方法、つまり指し示す方法を識別することを伴う。このようにすることで、たとえばアクセス情報およびその他のシステム関連の情報のような情報を無線デバイスに提供するため、ならびに無線デバイスが同情報を取得するための柔軟なフレームワークが可能になる。本明細書における実施形態による改善および利点は、たとえば以下の事項を含む。
− 実質的には同じ情報を備える異なるAITの必要性を軽減すること
− AIT情報の更新および変更を容易にすること、およびAIT情報が関与する無線通信ネットワーク内で整合している旨を確認すること
− 異なるAIT情報を異なる無線デバイスにブロードキャストできるようにすること
− 実質的に同じ時間において異なる周波数でブロードキャストされる必要のある情報の量を低減し、それによりネットワーク内の干渉を低減できるようにすること
− どの情報がブロードキャストされるか、たとえば複製されるかどうかのより良好な制御および柔軟性を可能にすること
− たとえば複数の無線ネットワークノードによって提供される複数のセルに関して、これらの無線ネットワークノードのいずれかを通じて無線通信ネットワークへのアクセスを試みる前に、改善された判断情報を無線デバイスに提供できるようにすること
【0066】
すでに上記で言及されているように、本明細書におけるさまざまな実施形態およびそれらのタイプは、
図4〜
図8に関連して後段においてさらに記述され説明される。
【0067】
図4は、実施形態の第1のタイプを概略的に示す結合図である。図に示されているように、第1の無線カバレッジエリア115において、第1の無線ネットワークノード110は、第1のアクセス情報コンパイレーションに対応しこれを例示する第1のAIT401、および第1のアクセス識別子に対応しこれを例示する第1のSSS402を送信する、たとえばブロードキャストする。第1のAIT401および第1のSSS402は、第1の周波数を例示する周波数f1で、送信される、たとえばブロードキャストされる。
【0068】
さらに、第2の無線ネットワークノード111は、第2のアクセス情報コンパイレーションに対応しこれを例示する第2のAIT411、および第2のアクセス識別子に対応しこれを例示する第2のSSS412を送信する、たとえばブロードキャストする。
【0069】
実施形態の第1のタイプにおいて、第2のアクセス情報コンパイレーションは、
図3に関連して上記で説明されるように、さらなるアクセス情報コンパイレーションである、つまり第2のAIT411は、図において名付けられてもいるように、さらなる、および可能であれば共通のAITである。第2の、さらなるAIT411および第2のSSS412は、第2の周波数を例示する周波数f2で、送信される、たとえばブロードキャストされる。
【0070】
第1のAIT401は代替として、第2の共通のAIT411へのポインタのみのような最小限の情報を原則として備え得ることを示して「最小AIT」と名付けられてもよい。この種のAITのその他の適切な名前は、「ポインタAIT」または「ダミーAIT」であってもよい。したがって、第1のAIT401は、たとえば、周波数、時間、コード、復調用参照信号、時間同期用参照信号、RATのうちの1つまたは複数によって識別された、ここでは第2のさらなるAIT411を介して、無線デバイス120を無線リソースに向ける。
【0071】
図に示されているものが例示にすぎず、第1のAIT401が追加のAITも指し示すこと、および/または別のAITへのポインタを使用することなく何らかの情報を直接含むこともあり得ることに留意されたい。
【0072】
無線デバイスは、SSS送信を検索して、周波数f1で送信された第1のSSS402および周波数f2で送信された第2のSSS412を見出すことができる。無線デバイス120がf1の第1のSSS402に関連付けられている第1のAIT401に最初にアクセスすると決めると仮定して、無線デバイス120は、第1の時点において、周波数f1の第1のAIT401を復号し、それにより、この場合実際の情報を備える第2のさらなるAIT411が、たとえば図のFREQ_INDEXにより明示される、周波数f2で送信され、たとえば図のTIME_INDEXにより明示される、第2の時点において使用可能になることが通知される。次いで、無線デバイス120は、指し示された第2のさらなるAIT411にアクセスして復号を進める。第2のさらなるAIT411において、無線デバイス120は、周波数f1で第1のSSS402を送信する第1の無線ネットワークノード110にアクセスする方法に関する情報を見出す。本明細書におけるこの例およびその他の例において、PLMN_IDはオペレータ識別情報であり、AITのPLMN_ID_LISTは、AITが有効であり、無線デバイス120のサブスクリプション情報と好ましくは一致すべき1つまたは複数のPLMN識別情報のリストであってもよい。また、RACH_CONFIGは、RACHを規定するパラメータ、たとえばプリアンブルシーケンス、電力制御、バックオフなど、を備える。たとえばさらなる無線ネットワークノード、たとえば周波数f2で第2のSSS412を送信、たとえばブロードキャストする第2の無線ネットワークノード111、を通じて無線通信ネットワーク100にアクセスする方法に関する情報のような、ここで示されている以外の、たとえば第2のさらなるAIT411のようなAITにその他の情報も通常はあってもよく、通常はある。
【0073】
第1および第2の無線カバレッジエリア115、116のサイズによって図に示されているように、第1および第2のSSS402、412を送信、たとえばブロードキャストする第1および第2の無線ネットワークノード110、111は、非常に異なる送信電力を有することがある。無線デバイス120が、周波数f2の高電力の第2の無線ネットワークノード、または周波数f1の低電力の第1の無線ネットワークノード110のいずれに接続すべきかの実際の判断は、受信電力と、第1および第2のSSS402、412の送信電力の知識の両方に依存する可能性がある。たとえば図のCOMMON_AIT_POINTERによって明示される、第2のさらなるAIT411へのポインタを使用することによって、周波数f1の低電力の第1の無線ネットワークノード110にアクセスする任意の無線デバイス120が、周波数f2の高電力の第2の無線ネットワークノード111を認識すること、あるいはその逆も確実に行うことができる。これにより、無線デバイスは、第1の無線通信システム100にアクセスするためにどの無線ネットワークノードを使用するかについて適正かつ適切な選択および判断を行うための情報にアクセスすることができるようになる。
【0074】
図において理解されるように、第1のAIT401および第2のさらなるAIT411は、アクション302の下に上記ですでに説明され、後段でさらに例示されるように、第2のさらなるAIT411を実質的により長い周期にして、周期的に送信、たとえばブロードキャストされてもよい。
【0075】
第2のさらなるAIT411は、好ましくは、第1のAIT401およびこれを指し示す任意の他のAITよりもわずかに遅れて送信される。これは、第1のAIT401が無線デバイス120によって受信されて、無線デバイスがたとえば第2のさらなるAIT411へのポインタ、たとえば図に示されるCOMMON_AIT_POINTERを復号し、それにより第2のさらなるAIT411を受信する場所および方法を認識した後に、第2のさらなるAIT411を待つ時間を短く抑えるためである。一般に、第2のさらなるAIT411がいつ送信、たとえばブロードキャストされるかについての情報に基づいて第1のAIT401を送信すること、またはその逆は、有利となり得る。これは、無線デバイス120によって第2のさらなるAIT411を不必要に待つことを回避して、たとえばバッテリ消費を低減できるようにし、それを確実にするために使用されてもよい。第1のAIT401が指し示す第2のさらなるAIT411のブロードキャストの待機時間が短く、第1のAIT401が受信された後に可能な限り早急に第2のさらなるAIT411が受信され得ることが望ましい。好ましくは、第1のAIT401が送信され、次いで、第2のさらなるAIT411が送信、たとえばブロードキャストされる前に、無線デバイス120を含むすべての潜在的に関連する無線デバイスにより、第1のAIT401が適正に受信されて処理されることを可能にする、できる限り短いが適切な時間ギャップがあってもよい。
【0076】
たとえば第1のAIT401および第2のさらなるAIT411のようなAITのいずれかが、いつ送信、たとえばブロードキャストされるかについての情報は、事前規定され、および/または事前決定されていてもよい。これらのAITのうちの1つの送信、たとえばブロードキャストは、その他のAITが送信、たとえばブロードキャストされたか、またはされる時点によってトリガされてもよい。AITは、たとえば、相互に関してオフセットされた同期周期で、送信、たとえばブロードキャストされてもよく、その周期性は、同じであるか、または一方が他方の整数倍である。オフセットは、少なくとも、第2のさらなるAIT411が、第1のAIT401のブロードキャストの前よりも後よりに生じるように、しかし好ましくは、上記で説明されているように待機時間ができる限り短いようにすべきである。
【0077】
示されている例において、第2のさらなるAIT411および第1のAIT401は、異なる周波数での送信に関連付けられている。しかし、一部の実施形態において、第1のAIT401および第2のさらなるAIT411は、その代わりに、同じ周波数での送信、たとえばブロードキャストに関連付けられている。たとえ同じ周波数であっても、第2のさらなるAIT411を別個のテーブルとして、ただし別のAIT、たとえば第1のAIT401を送信するためにも使用される周波数で、送信することはより効率的となり得る。これについては、後段においてさらに例示される。
【0078】
したがって、
図4には示されていない一部の実施形態において、周波数f1およびf2は等しい、つまり第1のAIT401と第2のさらなるAIT411は同じ周波数で送信される。そのような場合、第1の無線ネットワークノード110は、たとえば第1のAIT401のポインタを、同じ周波数で動作している第2のネットワークノード111が、第2のさらなるAIT411を送信する時点に送信することができる。
【0079】
同様に
図4に示されていない一部の実施形態において、第1のAIT401および第2のさらなるAIT411は、同じ周波数で同じ無線ネットワークノードによって送信される、つまりここでも、第1のAIT401は、第2のさらなるAIT411および第2のSSS412が送信される周波数と同じ周波数を指し示す。第2のさらなるAIT411が比較的大きく、ほとんど送信されない場合、同じ無線ネットワークノードによって同じ周波数でブロードキャストされた多数の追加のより小さいAITを導入することは、初期セル検索に対応する、無線カバレッジエリアの初期検索を実行するときに無線デバイス120を補助することができる。第2のさらなるAIT411が、たとえば10.24秒ごとに送信される場合、第2のさらなるAIT411がいつ送信されるかについてより小さいAITが無線デバイス120に通知する、そのような小さいAITを100〜1000msごとに導入することは、無線デバイス120のバッテリ消費を低減して初期セル検索を迅速化することができる。
【0080】
図5は、実施形態の第2のタイプを概略的に示す結合図である。実施形態の第2のタイプは、
図3を説明する文章に続く文章で前述されているものと同種であり、ここで第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別する、つまり指し示す。特に、実施形態の第2のタイプは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションが、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションの部分情報を備える時点に関連する。または、言い換えると、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションが、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを指し示すアクセス情報コンパイレーションの部分情報を備える時点である。そのような1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションは、後段において、部分アクセス情報コンパイレーションと名付けられる。図に示されているのは、第1のアクセス情報コンパイレーションの部分情報が、いつ前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションに含まれるかの例である。
【0081】
示される例において、第1の無線ネットワークノード110は、第1の無線カバレッジエリア115において、第1のアクセス情報コンパイレーションに対応しこれを例示する第1のAIT501を送信、たとえばブロードキャストする。第1の無線ネットワークノード110はまた、第1のAIT501に関連付けられて第1のアクセス識別子を例示する第1のSSS502をブロードキャストする。第1のAIT501および第1のSSS502は、第1の周波数を例示する周波数f1で、送信される、たとえばブロードキャストされる。
【0082】
さらに、示される例において、第2の無線ネットワークノード111は、第2の無線カバレッジエリア116において、各々が第2のアクセス情報コンパイレーションも例示する、前記部分アクセス情報コンパイレーションに対応してこれを例示する第1の部分AIT511a、第2の部分AIT511b、および第3の部分AIT521を送信する、たとえばブロードキャストする。示されている例において、第1の部分AIT511aは、現地時間に関する情報を備え、第2の部分AIT511bは、測位情報を備え、第3の部分AIT521は、ページング情報を備える。第2の無線ネットワークノード111はまた、第1の部分AIT511aおよび第2の部分AIT511bに関連付けられている第2のSSS512、および第3の部分AIT521に関連付けられている第3のSSS522をブロードキャストする。第2のSSS512および第3のSSS522は、各々第2のアクセス識別子を例示する。第1の部分AIT511a、第2の部分AIT511b、および第2のSSS512は、第2の周波数を例示する周波数f2aでブロードキャストされる。第3の部分AIT521および第3のSSS522は、同様に第2の周波数を例示する周波数f2bでブロードキャストされる。
【0083】
したがって、図に示されるように、第1のAIT501は、各々が第1のAIT501によって識別されている情報の部分に関する、部分AITを識別する、つまり指し示す。
【0084】
さらに
図5において示されるように、AITの情報の一部は、別の周波数で提供されてもよい。部分AITの特定の情報の共通の送信は、たとえば時間情報、測位情報、ページング情報、PLMN情報、SSS−アクセス情報マッピングなどに関連してもよい。
【0085】
実施形態の第2のタイプは、たとえば、時間プロビジョニングのような、特定の機能がすでにレガシーRATによって提供されているマルチRATのシナリオにおいて特に重要となり得る。異なる部分AITが、異なる周期性で送信されてもよい。
【0086】
図6は、実施形態の第3のタイプを概略的に示す結合図である。実施形態の第3のタイプはまた、
図3を説明する文章に続く文章で前述されているものと同種であり、ここで第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別する。図は、第1のアクセス情報コンパイレーションが、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別するときの例を示す。特に、実施形態の第3のタイプは、追加の1つまたは複数のアクセス情報コンパイレーションが、第1の無線通信ネットワーク100および/または第2の無線通信ネットワーク101に関連付けられている1つまたは複数のオペレータに固有である時点に関連する。
【0087】
図に示されるように、第1の無線ネットワークノード110は、第1の無線カバレッジエリア115において、第1のアクセス情報コンパイレーションに対応しこれを例示する第1のAIT601を送信、たとえばブロードキャストする。第1の無線ネットワークノード110はまた、第1のAIT601に関連付けられて第1のアクセス識別子を例示する第1のSSS602をブロードキャストする。第1のAIT601および第1のSSS602は、第1の周波数を例示する周波数f1で、送信される、たとえばブロードキャストされる。
【0088】
さらに、示される例において、第2の無線ネットワークノード111は、第2の無線カバレッジエリア116において、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションおよびさらに第2のアクセス情報コンパイレーションのうちの1つに対応してこれを例示する第1のオペレータ固有のAIT611を送信する、たとえばブロードキャストする。示される例において、第1のオペレータ固有のAIT611は、実質的に、
図4に関連して上記で説明される実施形態の第1のタイプにおける第2のさらなるAIT411と同じタイプの情報を、ただし図によれば1つの同じオペレータ「Operator2」のためだけに備える。第2の無線ネットワークノード111はまた、第1のオペレータ固有のAIT611に関連付けられている第2のSSS612をブロードキャストする。第2のSSS612は、第2のアクセス識別子を例示する。第1のオペレータ固有のAIT611および第2のSSS612は、第2の周波数を例示する周波数f2でブロードキャストされる。
【0089】
さらに、示される例において、第3の無線ネットワークノード112は、第3の無線カバレッジエリア117において、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの別の1つに対応してこれを例示する第2のオペレータ固有のAIT621を送信する、たとえばブロードキャストする。示される例において、さらに、第2のオペレータ固有のAIT621は、実質的に、
図4に関連して上記で説明されている実施形態の第1のタイプにおける第2のさらなるAIT411と同じタイプの情報を、ただし図によればこの場合「Operator1」である1つの同じオペレータのために備える。したがって、第1および第2のオペレータ固有のAIT611、621は、同じタイプの情報を、異なるオペレータのために備える。情報を別個のオペレータ固有のAITに分割することの利点は、たとえば、各オペレータが同じネットワークまたは別のネットワーク内の他のオペレータと別個に情報にアクセスして更新、変更などを行うことができることである。第2の無線ネットワークノード111はまた、第2のオペレータ固有のAIT621に関連付けられている第3のSSS622をブロードキャストする。第3のSSS622は、第3のアクセス識別子を例示する。第2のオペレータ固有のAIT621および第3のSSS622は、第3の周波数を例示する周波数f3でブロードキャストされる。
【0090】
図は、ここでは第1のAIT601であるAITが、特定のオペレータに関連付けられている無線デバイスのみについて関連するポインタを含むことができるマルチステークホルダのシナリオを示す。第1の無線ネットワークノード110は、サードパーティネットワークノードであってもよく、第1のAIT601は、オペレータの所属に従って無線デバイスに関連する情報を含むことができる。たとえば、無線デバイス120が、たとえば「Operator2」に関連付けられている加入者識別モジュール(SIM)カードを有する場合、無線デバイス120は、関連するAITで時間t2において周波数f2で送信される第1のAIT601内の情報を見出すことになる、つまり第1のAIT601は情報について第1のオペレータ固有のAIT611を指し示す。周波数帯域f1の第2のオペレータ固有のAIT621は、第1のオペレータ固有のAIT611以外のヘッダ内の別のPLMN_IDを有することができるが、異なるオペレータに関連付けられている無線デバイスに、第3の無線ネットワークノード112にアクセスする方法に関する情報を見出すことができる場所について引き続き通知する。さらに、これらの実施形態の無線デバイス120が、各自のオペレータを使用して特定の第3のパーティノードにアクセスする方法に関する情報を取得するので、オペレータは、無線デバイス120がオペレータの制御範囲外のノードにアクセスする前に、適正なネットワーク選択ルールが確実に実施されるようにすることができる。
【0091】
図7は、実施形態の第4のタイプを概略的に示す結合図である。実施形態の第4のタイプはまた、
図3を説明する文章に続く文章で前述されているものと同種であり、ここで第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別する。図は、第1のアクセス情報コンパイレーションが、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別するときの例を示す。特に、実施形態の第4のタイプは、たとえば、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部が、第1の無線通信ネットワーク100以外の別のRATに関連付けられている時点に関連する。これらはまた、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションが、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部を用いて、1つまたは複数のさらなる無線通信ネットワーク、たとえば第2の無線通信ネットワーク101、および/またはさらなる無線ネットワークノード、たとえば第2の無線ネットワークノード111および/または第3の無線ネットワークノード112に関連付けられる時点に関連する。これにより、無線デバイス120は、たとえば第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスする前に代替手段を評価できるようにされる。
【0092】
図に示されるように、第1の無線ネットワークノード110は、第1の無線カバレッジエリア115において、第1のアクセス情報コンパイレーションに対応しこれを例示する第1のAIT701を送信、たとえばブロードキャストする。第1の無線ネットワークノード110はまた、第1のAIT701に関連付けられて第1のアクセス識別子を例示する第1のSSS702を送信する、たとえばブロードキャストする。第1のAIT701および第1のSSS702は、第1の周波数を例示する周波数f1で、送信される、たとえばブロードキャストされる。
【0093】
さらに、示される例において、第2の無線ネットワークノード111は、第2の無線カバレッジエリア116において、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションのうちの1つに対応してこれを例示する第1のRAT AIT711を送信する、たとえばブロードキャストし、これはまた第2のアクセス情報コンパイレーションを例示する。第1のRAT AIT711は、実質的に、
図4に関連して上記で説明されている実施形態の第1のタイプにおける第2のさらなるAIT411と同じタイプの情報を備えることができる。第2の無線ネットワークノード111はまた、第1のRAT AIT711に関連付けられている第2のSSS712を送信する、たとえばブロードキャストする。第2のSSS712は、第2のアクセス識別子を例示する。第1のRAT AIT711および第2のSSS712は、第2の周波数を例示する周波数f2で、送信される、たとえばブロードキャストされる。
【0094】
示されている例において、第1および第2の無線ネットワークノード111、112は、第1のRAT、たとえば5Gに従って、周波数f1、f2で動作して無線カバレッジを提供する。
【0095】
さらに、示される例において、第3の無線ネットワークノード112は、第3の無線カバレッジエリア117において、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションのうちの別の1つに対応してこれを例示する第2のRAT AIT721を送信する、たとえばブロードキャストし、これはまた第3のアクセス情報コンパイレーションを例示する。第3の無線ネットワークノード112は、第2のRAT、たとえばLTEに従って、周波数f3で動作して無線カバレッジを提供する。
【0096】
さらに、第2のRAT AIT721は、実質的に、
図4に関連して上記で説明されている実施形態の第1のタイプにおける第2のさらなるAITと同じタイプの情報を備えることができる。いずれの場合にも、第2のRAT AIT721が、別のRAT、たとえばLTEのAITを識別する、つまり指し示すことができ、したがって情報はその他のRATから収集されてもよい。これは、たとえば、判断、たとえばハンドオーバ判断を行う前にオプションについてより良好に通知されるために、および/または特定の情報が別のRATでのみ、またはすでに使用可能である場合に有利となり得る。実施形態の第4のタイプにより、そのような「その他のRAT」情報が、第1の無線通信ネットワーク100およびそこでサーブされる無線デバイス、たとえば無線デバイス120に使用可能にされ得る。LTEにおいて、アクセス情報コンパイレーション、たとえば、第2のRAT AIT721のような、AITまたは類似するものは、複数の異なる方法で、たとえば、例をいくつかあげるだけでも、マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームで、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)として、または新しいシステム情報ブロック(SIB)として、提供されてもよい。したがって、実施形態の第4のタイプは、無線デバイス120に、初期アクセスを行う前にいくつかの周波数およびいくつかのRATをチェックするように強制する目的で複数のAITポインタを伴うことができる。無線デバイス120の能力、たとえばどのRATをサポートするかに応じて、一部のRATに関連付けられているネットワークおよびRAT AITを検出することが常に可能であるとは限らないことに留意されたい。
【0097】
図8は、無線デバイス、たとえば無線デバイス120が、第1の無線通信ネットワーク100に含まれる第1の無線ネットワークノード、たとえば第1の無線ネットワークノード110を通じて、第1の無線通信ネットワーク、たとえば第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を提供するための、第1のネットワークノード、たとえば第1の無線ネットワークノード110またはさらなるネットワークノード130によって実行される方法の実施形態を概略的に示す流れ図である。
【0098】
簡略化するため、方法は、後段において、方法を実行する第1のネットワークノードを例示する第1の無線ネットワークノード110により説明される。しかし、上記で示されているように、以下のアクションは、該当する場合、たとえばさらなるネットワークノード130によっても実行され得る。
【0099】
方法は、以下のアクションを備えることができるが、アクションは任意の適切な順序で行われてもよい、および/または可能であり適切である場合に時間的に完全にまたは部分的に重複して実行されてもよい。
【0100】
アクション801
第1の無線ネットワークノード110は、たとえば上記で例示されているような、第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーションを提供する。第1のアクセス識別子は、第1のアクセス情報コンパイレーションを識別する。第1のアクセス情報コンパイレーションは、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を識別する。さらに、第1のアクセス情報コンパイレーションは、前記アクセス情報の少なくとも一部を備え、かつ、第1のアクセス情報コンパイレーションとは異なる周波数および/または異なる時間で送信に関連付けられている、たとえば上記で例示されているような、別のさらなるアクセス情報コンパイレーションをどこで受信すべきかを識別する。
【0101】
一部の実施形態において、第1のアクセス識別子は、第1のアクセス情報コンパイレーションを識別することに加えて、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスしようと試みる無線デバイス、たとえば無線デバイス120の時間同期参照としての機能を果たす。
【0102】
第1のアクセス情報コンパイレーションは、以下の事項に関する情報を備えることによってさらなるアクセス情報コンパイレーションをどこで受信するかを識別することができる。
どの周波数でさらなるアクセス情報コンパイレーションが送信されているか、および/または
さらなるアクセス情報コンパイレーションが送信される時間
【0103】
さらに、第1のアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションへのアクセスを容易にする情報をさらに識別することができる。この情報は、以下の事項のうちの1つまたは複数に関連する1つまたは複数のパラメータを備えることができる。
さらなるアクセス情報コンパイレーションの送信に使用される符号化方式
さらなるアクセス情報コンパイレーションを備える信号を復調する際に使用する復調用参照信号
さらなるアクセス情報コンパイレーションにアクセスする際に使用する時間同期用参照信号
さらなるアクセス情報コンパイレーションの提供に関連付けられているRAT
【0104】
一部の実施形態において、さらなるアクセス情報コンパイレーションは、その他のアクセス情報の少なくとも一部を追加的に備える。その他のアクセス情報は、無線デバイス120が、1つまたは複数のその他の周波数および/または無線ネットワークノード、たとえば第2の無線ネットワークノードおよび/または第3の無線ネットワークノード111、112を通じて、第1の無線通信ネットワーク100および/または別の第2の無線通信ネットワーク101にアクセスできるようにする。したがって、さらなるアクセス情報コンパイレーションは、複数の周波数および/または無線ネットワークノードに関連付けられているアクセス情報を提供する。
【0105】
一部の実施形態において、前記さらなるアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションにアクセスする方法を識別するアクセス情報コンパイレーションと同じ周波数で送信される。
【0106】
さらに、一部の実施形態において、前記第1のアクセス情報コンパイレーションおよびさらなるアクセス情報コンパイレーションは、周期的に送信され、さらなるアクセス情報コンパイレーションは実質的により長い周期を備える。
【0107】
さらに、一部の実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションが送信されるときの情報に基づいて送信されるか、またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、第1のアクセス情報コンパイレーションが送信されるときの情報に基づいて送信される。
【0108】
さらに、一部の実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別することができる。
【0109】
前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションは、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションの部分情報を備えることができる。
【0110】
前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部は、第1の無線通信ネットワーク100および/または第2の無線通信ネットワーク101の1つまたは複数のオペレータに固有であってもよい。
【0111】
前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部は、第1の無線通信ネットワーク100以外の別のRATに関連付けられてもよい。
【0112】
第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部を用いて、1つまたは複数のさらなる無線通信ネットワーク、たとえば第2の無線通信ネットワーク101、および/またはさらなる無線ネットワークノード、たとえば第2の無線ネットワークノードおよび/または第3の無線ネットワークノード111、112に関連付けられてもよい。これにより、無線デバイス120は、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスする前に代替手段を評価できるようにされる。
【0113】
このアクションは、上記のアクション301に完全にまたは部分的に対応することができる。
【0114】
アクション802
第1の無線ネットワークノード110は、第1の周波数で、第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーションを送信することができる。
【0115】
このアクションは、上記のアクション302に完全にまたは部分的に対応することができる。
【0116】
図9は、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を管理するための、第1のネットワークノード、たとえば第1の無線ネットワークノード110またはさらなるネットワークノード130の実施形態を説明するための概略ブロック図である。図は、特に、無線デバイス120が、
図8に関連して上記で説明されている方法およびアクションを実行するように設定され得る方法を示すためのものである。第1の無線ネットワークノード110は、以下において第1のネットワークノードを例示するために使用されるが、適切な場合には、第1のネットワークノードの例でもあるさらなるネットワークノード130によって置き換えられてもよい。
【0117】
第1の無線ネットワークノード110は、たとえば前記方法および/またはアクションを実行するための1つまたは複数のプロセッサ、および/または1つまたは複数のソフトウェアモジュールを含む、1つまたは複数のハードウェアモジュールの手段のような、処理モジュール901を備えることができる。
【0118】
第1のネットワークノード110は、コンピュータプログラム903を、含むかまたは格納するなど、備えることができるメモリ902をさらに備えることができる。コンピュータプログラムは、前記方法および/またはアクションを実行するように第1の無線ネットワークノード110によって直接または間接的に実行可能な「命令」または「コード」を備える。メモリ902は、1つまたは複数のメモリユニットを備えることができ、本明細書における実施形態の機能およびアクションを実行する際に関与するかまたは実行するための設定および/またはアプリケーションのような、データを格納するようにさらに配列されてもよい。
【0119】
さらに、第1の無線ネットワークノード110は、例示するハードウェアモジュールとして処理回路904を備えることができ、1つまたは複数のプロセッサを備えるか、またはそのプロセッサに対応することができる。一部の実施形態において、処理モジュール901は、処理回路904を備える、たとえば処理回路904「の形態で具現される」かまたは「により実現される」ことができる。これらの実施形態において、メモリ902は、処理回路904によって実行可能なコンピュータプログラム903を備えることができ、それにより第1の無線ネットワークノード110は、前記方法および/またはアクションを実行するように動作可能であるか、または設定される。
【0120】
通常、第1の無線ネットワークノード110、たとえば処理モジュール901は、その他の外部ノードまたはデバイスとの間で情報を送信および/または受信するような、その他のユニットおよび/またはノードとの間の任意の通信に、たとえば実行することによって、関与するように設定された入出力(I/O)モジュール905を備える。I/Oモジュール905は、該当する場合に、モジュールを取得すること、たとえば受信すること、および/またはモジュールを提供すること、たとえば送信することによって例示されてもよい。
【0121】
さらなる実施形態において、第1の無線ネットワークノード110、たとえば処理モジュール901は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールを例示する、提供モジュール906および送信モジュール907の1つまたは複数を備えることができる。一部の実施形態において、提供モジュール906および送信モジュール907は、処理回路904によって完全にまたは部分的に実施されてもよい。
【0122】
したがって、上記で説明されているさまざまな実施形態によれば、第1の無線ネットワークノード110、および/または処理モジュール901および/または提供モジュール906は、前記第1のアクセス識別子および前記第1のアクセス情報コンパイレーションを提供するように、動作可能であるかまたは設定される。
【0123】
さらに、上記で説明されているさまざまな実施形態によれば、第1の無線ネットワークノード110、および/または処理モジュール901および/または送信モジュール907は、前記第1の周波数で、第1のアクセス識別子および前記第1のアクセス情報コンパイレーションを送信するように、動作可能であるかまたは設定されてもよい。
【0124】
図10は、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード、たとえば第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク、たとえば第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を取得するための、無線デバイス、たとえば無線デバイス120によって実行される方法の実施形態を概略的に示す流れ図である。第1の無線ネットワークノード110は、第1の無線通信ネットワーク100に含まれる。
【0125】
方法は、以下のアクションを備えるが、アクションは任意の適切な順序で行われてもよい、および/または可能であり適切である場合に時間的に完全にまたは部分的に重複して実行されてもよい。
【0126】
アクション1001
無線デバイス120は、第1の無線ネットワークノード110から、第1の無線ネットワークノード110によって第1の周波数で送信される第1のアクセス識別子および第1のアクセス情報コンパイレーションを受信する。第1のアクセス識別子は、第1のアクセス情報コンパイレーションを識別する。第1のアクセス情報コンパイレーションは、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を識別する。第1のアクセス情報コンパイレーションは、前記アクセス情報の少なくとも一部を備え、かつ、第1のアクセス情報コンパイレーションとは異なる周波数および/または異なる時間で送信に関連付けられている別のさらなるアクセス情報コンパイレーションをどこで受信すべきかを識別する。
【0127】
一部の実施形態において、第1のアクセス識別子は、第1のアクセス情報コンパイレーションを識別することに加えて、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスしようと試みる無線デバイス、たとえば無線デバイス120の時間同期参照としての機能を果たす。
【0128】
第1のアクセス情報コンパイレーションは、以下の事項に関する情報を備えることによってさらなるアクセス情報コンパイレーションをどこで受信するかを識別することができる。
どの周波数でさらなるアクセス情報コンパイレーションが送信されているか、および/または
さらなるアクセス情報コンパイレーションが送信される時間
【0129】
さらに、第1のアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションへのアクセスを容易にする情報をさらに識別することができる。この情報は、以下の事項のうちの1つまたは複数に関連する1つまたは複数のパラメータを備えることができる。
さらなるアクセス情報コンパイレーションの送信に使用される符号化方式
さらなるアクセス情報コンパイレーションを備える信号を復調する際に使用する復調用参照信号
さらなるアクセス情報コンパイレーションにアクセスする際に使用する時間同期用参照信号
さらなるアクセス情報コンパイレーションの提供に関連付けられているRAT
【0130】
一部の実施形態において、さらなるアクセス情報コンパイレーションは、その他のアクセス情報の少なくとも一部を追加的に備える。その他のアクセス情報は、無線デバイス120が、1つまたは複数のその他の周波数および/または無線ネットワークノード、たとえば第2および/または第3の無線ネットワークノード111、112を通じて、第1の無線通信ネットワーク100および/または別の第2の無線通信ネットワーク101にアクセスできるようにする。したがって、さらなるアクセス情報コンパイレーションは、複数の周波数および/または無線ネットワークノードに関連付けられているアクセス情報を提供する。
【0131】
一部の実施形態において、前記さらなるアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションにアクセスする方法を識別するアクセス情報コンパイレーションと同じ周波数で送信される。
【0132】
さらに、一部の実施形態において、前記第1のアクセス情報コンパイレーションおよびさらなるアクセス情報コンパイレーションは、周期的に送信され、さらなるアクセス情報コンパイレーションは実質的により長い周期を備える。
【0133】
さらに、一部の実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションは、さらなるアクセス情報コンパイレーションが送信されるときの情報に基づいて送信されるか、またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、第1のアクセス情報コンパイレーションが送信されるときの情報に基づいて送信される。
【0134】
さらに、一部の実施形態において、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションを識別することができる。
【0135】
前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションは、第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションの部分情報を備えることができる。
【0136】
前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部は、第1の無線通信ネットワーク100および/または第2の無線通信ネットワーク101の1つまたは複数のオペレータに固有であってもよい。
【0137】
前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部は、第1の無線通信ネットワーク100以外の別のRATに関連付けられてもよい。
【0138】
第1のアクセス情報コンパイレーションおよび/またはさらなるアクセス情報コンパイレーションは、前記1つまたは複数の追加のアクセス情報コンパイレーションの少なくとも一部を用いて、1つまたは複数のさらなる無線通信ネットワーク、たとえば第2の無線通信ネットワーク101、および/またはさらなる無線ネットワークノード、たとえば第2および/または第3の無線ネットワークノード111、112に関連付けられてもよい。これにより、無線デバイス120は、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスする前に代替手段を評価できるようにされる。
【0139】
このアクションは、上記のアクション302に完全にまたは部分的に対応することができる。
【0140】
アクション1002
無線デバイス120は、受信された第1のアクセス情報コンパイレーションに基づいて、さらなるアクセス情報コンパイレーションを受信することができる。
【0141】
このアクションは、上記のアクション303に完全にまたは部分的に対応することができる。
【0142】
アクション1003
無線デバイス120は、受信されたさらなるアクセス情報コンパイレーションに基づいて、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスすることができる。
【0143】
このアクションは、上記のアクション305に完全にまたは部分的に対応することができる。
【0144】
図11は、無線デバイス120が、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスできるようにするアクセス情報を取得するための無線デバイス120の実施形態、特に、無線デバイスが、どのように
図10に関連して上記で説明されている方法およびアクションを実行するように設定され得るかを示すための概略ブロック図である。
【0145】
無線デバイス120は、たとえば前記方法および/またはアクションを実行するための1つまたは複数のプロセッサ、および/または1つまたは複数のソフトウェアモジュールを含む、1つまたは複数のハードウェアモジュールの手段のような、処理モジュール1101を備えることができる。
【0146】
無線デバイス120は、コンピュータプログラム1103を、含むかまたは格納するなど、備えることができるメモリ1102をさらに備えることができる。コンピュータプログラムは、前記方法および/またはアクションを実行するように第1の無線デバイス120によって直接または間接的に実行可能な「命令」または「コード」を備える。メモリ1102は、1つまたは複数のメモリユニットを備えることができ、本明細書における実施形態の機能およびアクションを実行する際に関与するかまたは実行するための設定および/またはアプリケーションのような、データを格納するようにさらに配列されてもよい。
【0147】
さらに、無線デバイス120は、例示するハードウェアモジュールとして処理回路1104を備えることができ、1つまたは複数のプロセッサを備えるか、またはそのプロセッサに対応することができる。一部の実施形態において、処理モジュール1101は、処理回路1104を備える、たとえば処理回路1104「の形態で具現される」かまたは「により実現される」ことができる。これらの実施形態において、メモリ1102は、処理回路1104によって実行可能なコンピュータプログラム1103を備えることができ、それにより無線デバイス120は、前記方法および/またはアクションを実行するように動作可能であるか、または設定される。
【0148】
通常、無線デバイス120、たとえば処理モジュール1101は、その他の外部ノードまたはデバイスとの間で情報を送信および/または受信するような、その他のユニットおよび/またはノードとの間の任意の通信に、たとえば実行することによって、関与するように設定された入出力(I/O)モジュール1105を備える。I/Oモジュール1105は、該当する場合に、モジュールを取得すること、たとえば受信すること、および/またはモジュールを提供すること、たとえば送信することによって例示されてもよい。
【0149】
さらなる実施形態において、無線デバイス120、たとえば処理モジュール1101は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュールを例示する、受信モジュール1106およびアクセスモジュール1107の1つまたは複数を備えることができる。一部の実施形態において、受信モジュール1106およびアクセスモジュール1109は、処理回路1104によって完全にまたは部分的に実施されてもよい。
【0150】
したがって、上記で説明されているさまざまな実施形態によれば、無線デバイス120、および/または処理モジュール1101および/または受信モジュール1106は、第1の無線ネットワークノード110によって前記第1の周波数で送信される前記第1のアクセス識別子および前記第1のアクセス情報コンパイレーションを、第1の無線ネットワークノード110から受信するように、動作可能であるかまたは設定される。
【0151】
さらに、上記で説明されているさまざまな実施形態によれば、無線デバイス120、および/または処理モジュール1101および/または受信モジュール1106は、受信された第1のアクセス情報コンパイレーションに基づいて、前記さらなるアクセス情報コンパイレーションを受信するように、さらに動作可能であるかまたは設定されてもよい。
【0152】
さらに、上記で説明されるさまざまな実施形態によれば、無線デバイス120、および/または処理モジュール1101および/またはアクセスモジュール1107は、受信されたさらなるアクセス情報コンパイレーションに基づいて、第1の無線ネットワークノード110を通じて第1の無線通信ネットワーク100にアクセスするように、動作可能であるかまたは設定されてもよい。
【0153】
図12a〜
図12cは、コンピュータプログラム903、1103のいずれか1つであってもよく、それぞれ処理回路904、1104および/またはそれぞれ処理モジュール901、1101によって実行されるとき、第1のネットワークノード、たとえば第1の無線ネットワークノード110またはさらなるネットワークノード130、および/または無線デバイス120に、上記で説明されているように実行させる命令を備えるコンピュータプログラムに関連する実施形態を説明する概略図である。第1の無線ネットワークノード110は、以下において第1のネットワークノードを例示するために使用されるが、適切な場合には、第1のネットワークノードの例でもあるさらなるネットワークノード130によって置き換えられてもよい。
【0154】
一部の実施形態において、コンピュータプログラム903、1103のいずれか1つまたは両方を備える、データキャリア、たとえばコンピュータプログラム製品が提供される。データキャリアは、電子信号、光信号、無線信号、およびコンピュータ可読媒体のうちの1つであってもよい。したがって、コンピュータプログラム903、1103のいずれか1つ、いくつか、またはすべては、コンピュータ可読媒体に格納されてもよい。データキャリアによって一時的な伝搬信号が除外されてもよく、データキャリアはそれに応じて非一時的データキャリアと称されてもよい。データキャリアがコンピュータ可読媒体である非限定的な例は、
図12aにおけるメモリカードまたはメモリスティック1201、
図12bにおけるCDまたはDVDのようなディスクストレージ媒体1202、
図12cにおける大容量ストレージデバイス1203である。大容量ストレージデバイス1203は通常、ハードドライブまたはソリッドステートドライブ(SSD)に基づく。大容量ストレージデバイス1203は、コンピュータネットワーク1204、たとえばインターネットまたはローカルエリアネットワーク(LAN)を介してアクセス可能なデータを格納するために使用されるようなものであってもよい。
【0155】
コンピュータプログラム903、1103のいずれか1つ、いくつか、またはすべてはさらに、純粋なコンピュータプログラムとして提供されるか、または1つまたは複数のファイルに含まれてもよい。1つまたは複数のファイルは、コンピュータ可読媒体に格納されて、たとえば、サーバを介して大容量ストレージデバイス1203からのように、コンピュータネットワーク1204上でのダウンロードを通じて使用可能であってもよい。サーバは、たとえばWebまたはファイル転送プロトコル(FTP)サーバであってもよい。1つまたは複数のファイルはたとえば、たとえば処理回路904、1104のいずれか1つまたは両方によって、第1の無線ネットワークノード110および/または無線デバイス120への直接のまたは間接的なダウンロードおよびこれらでの実行のための実行可能ファイルであってもよい。1つまたは複数のファイルは同様に、または代替として、第1の無線ネットワークノード110および/または無線デバイス120に上記で説明されている方法を実行させるさらなるダウンロードおよび実行の前に、ファイルを実行可能にするために同一または別のプロセッサを伴う中間ダウンロードおよびコンパイレーションのためのものであってもよい。
【0156】
上記で言及されている任意の処理モジュールが、ソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールとして、たとえば既存のハードウェア内で、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などとして、実装されてもよいことに留意されたい。また、上記で言及されている任意のハードウェアモジュールおよび/または回路は、たとえば単一のASICまたはFPGAに含まれてもよいか、もしくは個別にパッケージされるかシステムオンチップ(SoC)にアセンブルされるかにかかわらず、複数の別個のハードウェアコンポーネント間で分散されてもよいことに留意されたい。
【0157】
当業者であればまた、本明細書において説明されるモジュールおよび回路が、ハードウェアモジュール、ソフトウェアモジュール、アナログおよびデジタル回路、および/または、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、第1の無線ネットワークノード110またはさらなるネットワークノード130、および/または無線デバイス120に、それぞれ上記で説明されている方法を実行するように設定される、および/または実行させる、ソフトウェアおよび/またはファームウェアで設定された、たとえばメモリに格納された、1つまたは複数のプロセッサの組み合わせを示すことができることを理解するであろう。
【0158】
上記の例の多くの詳細は、現在5Gと称されるものおよび一部はLTEに関連し、つまり、特定のRATコンテキストにおけるものであり、および/または当業者によって理解されるように、そのようなコンテキストにおいて固有の意味を有することがある。しかし、本明細書における実施形態は、例に使用されているようなコンテキストのみに限定されることはない。
【0159】
本明細書において使用される「ネットワークノード」という用語は、少なくとも1つの無線ネットワークノードと通信することができる、無線ネットワークノード(上記で説明されている)または任意のネットワークノードの任意のタイプをそのようなものとして示すことができる。そのようなネットワークノードの例は、上記で述べられている任意の無線ネットワークノード、コアネットワークノード、操作および保守(O&M)、オペレーションサポートシステム(OSS)、自己組織化ネットワーク(SON)ノードなどを含む。
【0160】
本明細書において使用される「ノード」という用語は、該当する場合、ネットワークノード、無線ネットワークノード、または無線デバイスであってもよいノードを示すために、簡略化の目的で使用されてもよい。
【0161】
本明細書において使用される用語は、3GPPに基づく無線通信ネットワークのように、使用される用語に応じて、特定のセルラー通信システム、無線通信ネットワークなどに特に関連付けられ、および/または例示されてもよいが、これは本明細書における実施形態の範囲を、そのような特定のシステム、ネットワークなどに限定するものと見なされてはならない。
【0162】
本明細書において使用される、「メモリ」という用語は、ハードディスク、磁気ストレージ媒体、ポータブルコンピュータディスケットまたはディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)などを示すことができる。さらに、メモリは、プロセッサの内部レジスタメモリであってもよい。
【0163】
さらに、第1のネットワークノード、第2のネットワークノード、第1の無線デバイス、第2の無線デバイスなどのような列挙型の用語が、そのようなものとして非限定的なものと見なされるべきであり、そのような用語が特定の階層的関係を暗示しないことに留意されたい。一方、明示的な情報がない場合には、列挙による名称は単に、異なる名称を達成する方法と見なされるべきである。
【0164】
本明細書において使用される、「するように設定される」という表現は、処理回路が、ソフトウェアまたはハードウェア設定を用いて、本明細書において説明されるアクションの1つまたは複数を実行するように設定されるか、または適合されることを意味することができる。
【0165】
本明細書において使用される、「数」、「値」という用語は、2進数、実数、虚数、または有理数などのような、任意の種類の数字であってもよい。さらに、「数」、「値」は、文字、または文字のストリングのような、1つまたは複数の文字であってもよい。また、「数」、「値」は、ビットストリングによって表されてもよい。
【0166】
本明細書において使用される、「一部の実施形態において」という表現は、説明される実施形態の特徴が、本明細書において開示される任意の他の実施形態と組み合わされ得ることを示すために使用されている。
【0167】
本明細書において使用される、「送信する(transmit)」および「送信する(send)」は通常、相互に置き換え可能である。これらの表現は、ブロードキャスト、ユニキャスト、グループキャストなどによる送信を含むことができる。このコンテキストにおいて、ブロードキャストによる送信は、範囲内の任意の許可されたデバイスによって受信され、復号されてもよい。ユニキャストの場合、1つの明確にアドレス指定されたデバイスが、送信を受信して符号化することができる。グループキャスト、たとえばマルチキャストの場合、明確にアドレス指定されたデバイスのグループが、送信を受信して復号することができる。
【0168】
「備える(comprise)」または「備えている(comprising)」という語を使用する場合、これは非限定的、つまり「少なくとも〜からなる(consist at least of)」を意味すると解釈されるものとする。
【0169】
本明細書における実施形態は、上記で説明されている好ましい実施形態に限定されることはない。さまざまな代替、変更、および均等物が使用されてもよい。
【0170】
したがって、上記の実施形態は、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によって規定される。