(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているような広告の表示では、ユーザが意図しないタイミングで広告が表示されることにより、ユーザが表示された広告を邪魔に感じる可能性がある。特に、ユーザがリアルタイム性を要求するコンテンツを端末で閲覧している際に、ユーザが意図しないタイミングで広告やアプリケーションの評価を求めるメッセージ等のポップアップメッセージが表示されると、ユーザにとってコンテンツの閲覧の邪魔になるため、ポップアップメッセージを表示したとしても十分に閲覧されないまま、すぐに閉じられてしまう可能性が高い。さらに、ユーザが表示されたポップアップメッセージを邪魔なものと認識すると、そのポップアップメッセージに含まれる広告の広告主や、評価を求めるアプリケーションの提供者に対するユーザの印象が損われるおそれがある。
【0005】
本発明は、コンテンツの表示中に、ユーザの邪魔にならないようにメッセージを表示することが可能なサ−ビス提供システム、サービス提供方法、端末の制御方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点に係るサービス提供システムは、
端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバと、を含むサービス提供システムであって、
前記サーバは、前記端末からコンテンツを識別する識別情報が指定されることにより、当該識別情報に対応付けられる前記コンテンツを前記端末に提供する提供部を備え、
前記端末は、前記サーバから取得した前記コンテンツを画面に表示する表示部を備え、
前記提供部は、所定の条件が満たされるとき、前記コンテンツに所定の抑制情報を含め、
前記表示部は、現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、かつ前記画面に表示されている前記コンテンツが、
前記所定の抑制情報を含んでいなければ、前記画面において、前記ポップアップメッセージを前記コンテンツに重ねて、もしくは、前記コンテンツに代えて表示し、
前記所定の抑制情報を含んでいれば、前記画面における前記コンテンツの表示を継続する、
ことを特徴とする。
【0007】
また、上記観点に係るサービス提供システムにおいて、
前記提供部は、前記サーバにおける混雑度が所定の混雑条件を満たすとき、前記コンテンツに前記所定の抑制情報を含めてもよい。
【0008】
また、上記観点に係るサービス提供システムにおいて、
前記提供部は、直近の所定期間内に指定された回数が所定の高頻度条件を満たす前記識別情報に対応付けられる前記コンテンツに、前記所定の抑制情報を含めてもよい。
【0009】
本発明の第2の観点に係るサービス提供方法は、
端末と、当該端末と通信可能に接続されたサーバと、を含むサービス提供システムが実行するサービス提供方法であって、
前記サーバは、前記端末からコンテンツを識別する識別情報が指定されることにより、当該識別情報に対応付けられる前記コンテンツを前記端末に提供し、
前記端末は、前記サーバから取得した前記コンテンツを画面に表示し、
前記サーバは、所定の条件が満たされるとき、前記コンテンツに所定の抑制情報を含め、
前記端末は、現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、かつ前記画面に表示されている前記コンテンツが、
前記所定の抑制情報を含んでいなければ、前記画面において、前記ポップアップメッセージを前記コンテンツに重ねて、もしくは、前記コンテンツに代えて表示し、
前記所定の抑制情報を含んでいれば、前記画面における前記コンテンツの表示を継続する、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の観点に係る端末の制御方法は、
端末が、サーバから取得したコンテンツを画面に表示し、
現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、かつ前記画面に表示されている前記コンテンツが、
所定の抑制情報を含んでいなければ、前記端末が、前記画面において、前記ポップアップメッセージを前記コンテンツに重ねて、もしくは、前記コンテンツに代えて表示し、
前記所定の抑制情報を含んでいれば、前記端末が、前記画面における前記コンテンツの表示を継続する、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明の第4の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
サーバから取得したコンテンツを画面に表示する表示部として機能させ、
前記表示部は、現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、かつ前記画面に表示されている前記コンテンツが、
所定の抑制情報を含んでいなければ、前記画面において、前記ポップアップメッセージを前記コンテンツに重ねて、もしくは、前記コンテンツに代えて表示し、
前記所定の抑制情報を含んでいれば、前記画面における前記コンテンツの表示を継続する、
ことを特徴とする。
【0012】
なお、上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。更に、上記プログラムを記録する情報記録媒体は、非一時的な(non-transitory)記録媒体であり、コンピュータとは独立して配布・販売することができる。ここで、非一時的な情報記録媒体とは、有形な(tangible)情報記録媒体をいう。非一時的な情報記録媒体は、例えば、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリである。また、一時的な(transitory)情報記録媒体とは、伝送媒体(伝搬信号)それ自体を示す。一時的な記録媒体は、例えば、電気信号、光信号、電磁波である。なお、一時的な(temporary)記憶領域とは、データやプログラムを一時的に記憶するための領域であり、例えばRAM(Random Access Memory)といった揮発性メモリである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、コンテンツの表示中に、ユーザの邪魔にならないようにメッセージを表示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、本願発明の実施形態を図面を参照して説明するにあたり、図中同一又は相当する部分には同一符号を付す。
【0016】
図1は、本発明の実施形態1に係るサービス提供システム1の構成を示す。サービス提供システム1は、インターネット300を介してユーザにコンテンツを提供するサービス(コンテンツサービス)を提供するシステムである。本実施形態において、サービス提供システム1は、コンテンツとして、リアルタイムに変化する情報、例えば、競馬に関する情報や、為替取引に関する情報、宝くじの当選発表に関する情報を含むコンテンツを提供する。
【0017】
図1に示すように、サービス提供システム1は、サーバ100と、端末200a,200b,…200n(以下、これらを総称して「端末200」という)と、から構成され、各装置はインターネット300を介して通信可能に接続されている。
【0018】
サーバ100は、コンテンツサービスを管理する装置である。本実施形態において、サーバ100は、端末200から、コンテンツサービスにおいて提供可能なコンテンツの指定を受け付け、その指定されたコンテンツを端末200に送信する。また、サーバ100は、後述するポップアップメッセージの表示または非表示を制御するための抑制情報をコンテンツに含めて、コンテンツを端末200に送信する。
【0019】
端末200は、コンテンツサービスを利用するユーザが操作するコンピュータである。本実施形態において、端末200には、コンテンツサービスが提供するコンテンツを閲覧するためのアプリケーション(コンテンツ閲覧用アプリケーション)がインストールされている。そして、端末200は、アプリケーションの実行中に、ユーザから閲覧を希望するコンテンツの選択を受け付けると、サーバ100に、そのコンテンツの識別情報を送信する。そして、端末200は、サーバ100から受信したコンテンツを表示する。さらに、端末200は、コンテンツに含まれる抑制情報に従って、後述するポップアップメッセージの表示・非表示を制御する。
【0020】
次に、サーバ100及び端末200の構成について詳細に説明する。
【0021】
図2は、サーバ100及び端末200を実現する情報処理装置900のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置900は、制御部901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM903と、表示部904と、通信部905と、操作部906とから構成され、各部は、バス907により接続されている。
【0022】
制御部901は、例えばCPU(Central Processing Unit)から構成され、情報処理装置900全体を制御する。
【0023】
ROM902は、制御部901が情報処理装置900全体を制御するためのプログラムや各種データを格納する不揮発性メモリである。
【0024】
RAM903は、制御部901が生成した情報や、その情報の生成に必要なデータを一時的に格納するための揮発性メモリである。
【0025】
表示部904は、LCD(Liquid Crystal Display)およびバックライト等を備える表示装置から構成される。表示部904は、制御部901による制御の下、例えば、制御部901から出力されたデータを表示する。
【0026】
通信部905は、情報処理装置900をインターネット300に接続するための通信インターフェースから構成される。
【0027】
操作部906は、ボタン、キーボード、タッチパネル等の入力装置から構成される。操作部906は、情報処理装置900のユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作入力に対応する信号を制御部901に出力する。
【0028】
本実施形態に係るサーバ100及び端末200は、情報処理装置900の電源を投入し、本実施形態に係るサーバ100または端末200として機能させるプログラムが実行されることにより、実現される。
【0029】
次に、サーバ100及び端末200の機能構成について説明する。
【0030】
図3は、サーバ100及び端末200の機能構成を示す概略ブロック図である。まず、サーバ100の機能構成について説明する。
図3に示すように、サーバ100は、受付部111、提供部112、コンテンツ要求履歴DB(Data Base)121、及びコンテンツDB122として機能する。具体的には、受付部111及び提供部112は、情報処理装置900の制御部901及び通信部905が協働することにより実現される。また、コンテンツ要求履歴DB121及びコンテンツDB122は、情報処理装置900のROM902により実現される。なお、コンテンツ要求履歴DB121及びコンテンツDB122は、ROM902に限られず、情報処理装置900の外部の記憶装置により実現されてもよい。
【0031】
受付部111は、端末200から、端末200に提供すべきコンテンツの指定を受け付ける。具体的には、受付部111は、端末200からコンテンツを識別する識別情報(コンテンツID)を含むコンテンツ要求を受け付ける。コンテンツIDは、コンテンツサービスの管理者により予め各コンテンツに割り当てられており、例えば、識別番号やURL(Uniform Resource Locator)により表される。そして、受付部111は、受け付けたコンテンツ要求に含まれるコンテンツIDを、コンテンツ要求を受け付けた日時と対応付けてコンテンツ要求履歴DB121に格納する。
【0032】
図4にコンテンツ要求履歴DB121に格納されるデータの一例を示す。
図4に示すように、コンテンツ要求履歴DB121は、コンテンツ要求を受け付けた受付日時と、受け付けたコンテンツ要求に含まれるコンテンツIDとを対応付けて記憶する。コンテンツ要求履歴DB121に格納されるデータのうち、例えば所定期間経過したデータは削除されてもよい。
【0033】
提供部112は、受付部111により受け付けられたコンテンツIDに対応付けられるコンテンツを端末200に提供する。具体的には、提供部112は、受付部111が端末200からコンテンツ要求を受け付けると、そのコンテンツ要求に含まれるコンテンツIDに対応付けられたコンテンツをコンテンツDB122から取得し、取得したコンテンツをコンテンツ要求を送信した端末200に送信する。
【0034】
さらに提供部112は、所定の条件が満たされるとき、所定の抑制情報を端末200に送信すべきコンテンツに含める。ここで、所定の抑制情報は、端末200の画面へのポップアップメッセージの表示を抑制するための情報であって、例えば表示の抑制を表すフラグである。また、所定の条件は、例えば、サーバ100における混雑度が所定の混雑条件を満たすときである。混雑度は、例えば、単位時間当たりに端末200から受信したコンテンツ要求の数、すなわちコンテンツ要求の頻度を表す。提供部112は、例えば、コンテンツ要求履歴DB121を参照し、直近の単位時間(例えば、5分間)で受け付けたコンテンツ要求の数(コンテンツIDの数)を混雑度として算出し、算出された混雑度が所定の閾値よりも高ければ、混雑度は所定の混雑条件を満たすと判定する。また、混雑度は、コンテンツ要求の頻度の増加率を表してもよい。この場合、提供部112は、コンテンツ要求履歴DB121を参照して、直近のコンテンツ要求の頻度の増加率を混雑度として算出し、算出された混雑度が所定の閾値よりも高ければ、混雑度は所定の混雑条件を満たすと判定してもよい。また、混雑度として、単位時間当たりのコンテンツ要求の数の他、コンテンツの視聴数や、サーバ100にアクセスしているユーザ数を用いても良い。また、混雑度の算出に用いられる数値を履歴として記録し、履歴の統計に基づいて、例えば平均値や中央値から、所定の閾値を求めてもよい。また、サーバ100の混雑度は、「空いている」、「ほどほど」、「混んでいる」のように複数の段階で表されてもよい。その場合、各段階の境界となる閾値を、混雑度の履歴の統計に基づいて、求めてもよい。
【0035】
上記のようにサーバ100における混雑度が所定の閾値よりも高い場合、サーバ100は、多くのユーザが注目するコンテンツを提供している可能性が高い。例えば、コンテンツが、競馬のレースの実況中継動画や、レースの結果発表の公開ページである場合、レースの状況や結果の閲覧を希望するユーザは、レースが始まってから結果が決まるまでの時間帯、またはレースの結果発表の前後の時間帯に、端末200を介してサーバにそのコンテンツのコンテンツ要求を送信すると考えられる。また、例えば、コンテンツが、宝くじの当選番号発表の実況中継動画であれば、当選番号の発表の閲覧を希望するユーザは、当選番号発表の前後の時間帯に、端末200を介してサーバにそのコンテンツのコンテンツ要求を送信すると考えられる。そのため、このような時間帯でのサーバ100へのコンテンツ要求の数が多くなり、サーバ100における混雑度は、通常よりも高くなると考えられる。本実施形態では、サーバ100における混雑度が所定の閾値よりも高いときに、コンテンツ要求を受け付けた場合、そのコンテンツ要求を送信した端末200のユーザも、他のユーザが注目しているコンテンツを要求しており、そのコンテンツに注目する可能性が高いと想定し、コンテンツ要求に係るコンテンツに抑制情報を含める。これにより、ユーザが注目すると考えられるコンテンツの表示中におけるポップアップメッセージの表示を抑制する。
【0036】
次に、端末200の機能構成について説明する。
図3に示すように、端末200は、要求部211、及び表示部212として機能する。具体的には、要求部211及び表示部212は、情報処理装置900の制御部901、表示部904、及び通信部905が協働することにより実現される。
【0037】
要求部211は、サーバ100にコンテンツの送信を要求する。具体的には、要求部211は、例えばユーザから操作部906を介して閲覧を希望するコンテンツの指定を受け付ける。そして、要求部211は、指定されたコンテンツに対応付けられるコンテンツIDを含むコンテンツ要求をサーバ100に送信する。
【0038】
表示部212は、サーバ100から取得したコンテンツを表示部904の画面に表示する。さらに、表示部212は、現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、画面に表示されているコンテンツが所定の抑制情報を含んでいなければ、画面において、画面に重ねてポップアップメッセージをコンテンツに表示する。また、表示部212は、現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、画面に表示されているコンテンツが所定の抑制情報を含んでいれば、画面におけるコンテンツの表示を継続する。
【0039】
ここで、ポップアップメッセージは、コンテンツの表示中にユーザの指示によらずに表示されるメッセージである。ポップアップメッセージの内容は、コンテンツサービスの管理者が任意に設定することができ、例えば、コンテンツ閲覧用アプリケーションに対するアンケートや評価の入力をユーザに促すメッセージや、コンテンツに関連する情報の通知を表すメッセージである。また、ポップアップメッセージには、予め画面に表示すべき表示期間が設定されている。表示期間は、例えば、コンテンツ閲覧用アプリケーションの起動時から所定時間、またはコンテンツアプリケーションの起動後間欠的に所定時間、のように表示開始タイミングとともに設定されている。表示期間は、例えば、予めコンテンツ閲覧用アプリケーションのプログラム上で設定されている。
【0040】
具体的には、表示部212は、現在の日時がポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれるか否かを判別する。そして、表示部212は、現在の日時が表示期間に含まれ、かつコンテンツが抑制情報を含んでいないとき、ポップアップメッセージをコンテンツに重ねて表示する。
【0041】
以下、
図5(a)及び(b)を用いて、端末200の画面に表示されるコンテンツと、コンテンツに重ねて表示されるポップアップメッセージの表示例を説明する。
図5(a)は、コンテンツ閲覧用アプリケーションの実行中において、ポップアップメッセージが表示されていない状態における端末200の画面400の表示例を示す。
図5(a)に示すように、画面400は、開催中の競馬レースのライブ映像等、リアルタイムに変化する映像コンテンツ401を含む。
図5(b)は、コンテンツ閲覧用アプリケーションの実行中において、ポップアップメッセージが表示されている状態における端末200の画面400の表示例を示す。
図5(a)に示す状態から、表示部212が、現在の日時がポップアップメッセージ403に設定された表示期間に含まれ、かつ映像コンテンツ401が抑制情報を含んでいないとき、
図5(b)に示すように、映像コンテンツ401に重ねてポップアップオブジェクト402を表示する。ポップアップオブジェクト402は、ポップアップメッセージ403と、評価ページボタン404と、クローズボタン405とを含む。ポップアップメッセージ403は、ユーザにコンテンツ閲覧用アプリケーションの評価の入力を促すメッセージである。評価ページボタン404は、コンテンツ閲覧用アプリケーションの評価を入力するためのWEBページ(評価ページ)へリンクされたボタンである。クローズボタン405は、ポップアップオブジェクト402の表示を終了するためのボタンである。
図5(b)に示すようにポップアップオブジェクト402が映像コンテンツ401に表示されたとき、ユーザが評価ページボタン404を選択すると、画面400は評価ページに遷移する。また、ユーザがクローズボタン405を選択すると、ポップアップオブジェクト402の表示が終了し、画面400は
図5(a)に示す状態に戻る。
【0042】
次に、本発明の実施形態にかかるサーバ100の動作について説明する。
図6は、サーバ100により実行されるコンテンツ提供処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、操作部906を介してユーザから本処理の開始を指示する入力を受け付けたことを契機として開始する。
【0043】
本処理が開始されると、受付部111は、端末200からコンテンツ要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。受付部111は、クエリを受け付けるまで待機する(ステップS101;No)。
【0044】
受付部111が端末200からコンテンツ要求を受け付けると(ステップS101;Yes)、提供部112は、コンテンツDB122を参照して、ステップS101において受け付けたコンテンツ要求に含まれるコンテンツIDに対応付けられるコンテンツを取得する(ステップS102)。
【0045】
次に、提供部112は、コンテンツ要求履歴DB121を参照して、サーバ100における混雑度を算出する(ステップS103)。
【0046】
次に、提供部112は、ステップS103において算出された混雑度が所定の閾値を超えているか否かを判別する(ステップS104)。提供部112は、混雑度が所定の閾値を超えていないと判別したとき(ステップS104;No)、ステップS106の処理に進む。
【0047】
提供部112は、混雑度が所定の閾値を超えていると判別したとき(ステップS104;Yes)、ステップS102において取得されたコンテンツに抑制情報を付加する(ステップS105)。
【0048】
そして、提供部112は、ステップS101において受け付けられたコンテンツ要求を送信した端末200にコンテンツを送信する(ステップS106)。そして、サーバ100は、ステップS101に戻り、例えば操作部906を介してユーザから本処理の終了を指示する入力を受け付けるまで上記の処理を繰り返し実行する。
【0049】
次に、本発明の実施形態にかかる端末200の動作について説明する。
図7は、端末200により実行されるコンテンツ表示処理の流れを表すフローチャートである。本処理は、例えば、操作部906を介してユーザから本処理の開始を指示する入力を受け付けたことを契機として開始する。
【0050】
本処理が開始されると、要求部211は、操作部906を介してユーザからコンテンツの指定を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。要求部211は、コンテンツの指定を受け付けるまで待機する(ステップS201;No)。
【0051】
要求部211がコンテンツの指定を受け付けると(ステップS201;Yes)、指定されたコンテンツに対応付けられたコンテンツIDを含むコンテンツ要求をサーバ100に送信する(ステップS202)。
【0052】
そして、表示部212は、サーバ100からコンテンツを受信したか否かを判定する(ステップS203)。表示部212は、コンテンツを受信するまで待機する(ステップS203;No)。
【0053】
表示部212はコンテンツを受信すると(ステップS203;Yes)、表示部904の画面にコンテンツを表示する(ステップS204)。
【0054】
次に、表示部212は、現在の日時がポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれるか否かを判定する(ステップS205)。表示部212は、現在の日時が表示期間に含まれないとき(ステップS205;No)、ステップS211の処理に進む。
【0055】
表示部212は、現在の日時が表示期間に含まれるとき(ステップS205;Yes)、表示中のコンテンツに抑制情報が含まれるか否かを判定する(ステップS206)。表示部212は、表示中のコンテンツに抑制情報が含まれるとき(ステップS206;Yes)、ステップS211の処理に進む。
【0056】
表示部212は、表示中のコンテンツに抑制情報が含まれないとき(ステップS206;No)、ポップアップメッセージを表示中のコンテンツに重ねて画面に表示する(ステップS207)。
【0057】
次に、表示部212は、ユーザからポップアップメッセージの表示を終了する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS208)。表示部212は、ポップアップメッセージの表示を終了する指示を受け付けたとき(ステップS208;Yes)、ポップアップメッセージの表示を終了する(ステップS210)。
【0058】
表示部212は、ポップアップメッセージの表示を終了する指示を受け付けていないとき(ステップS208;No)、ポップアップメッセージの表示期間が終了したか否かを判定する(ステップS209)。表示部212は、ポップアップメッセージの表示期間が終了していないとき(ステップS209;No)、ステップS211の処理に進む。
【0059】
表示部212は、ポップアップメッセージの表示期間が終了したとき(ステップS209;Yes)、ポップアップメッセージの表示を終了する(ステップS210)。
【0060】
そして、表示部212は、例えばユーザにより、コンテンツの表示を終了する指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS211)。表示部212は、コンテンツの表示を終了する指示を受け付けていないとき(ステップS211;No)、ステップS205に戻る。
【0061】
表示部212は、コンテンツの表示を終了する指示を受け付けたとき(ステップS211;Yes)、コンテンツの表示を終了する(ステップS212)。そして、端末200は、ステップS201に戻り、例えば操作部906を介してユーザから本処理の終了を指示する入力を受け付けるまで上記の処理を繰り返し実行する。
【0062】
以上説明したように、本発明の実施形態に係るサーバ100は、端末200からコンテンツ要求を受け付けると、サーバ100における混雑度が所定の混雑条件を満たすとき、抑制情報を含めてコンテンツを端末200に提供する。また、端末200は、サーバ100から提供されたコンテンツに抑制情報が含まれるとき、現在日時がポップアップメッセージの表示期間内であっても、ポップアップメッセージを表示せずにコンテンツの表示を継続する。また、端末200は、コンテンツに抑制情報が含まれないときには、現在日時がポップアップメッセージの表示期間に含まれるときにポップアップメッセージを表示する。そのため、コンテンツの表示中に、ユーザの邪魔にならないようにポップアップメッセージを表示することができる。
【0063】
また、本発明の実施形態に係るサーバ100は、サーバ100における混雑度が所定の閾値を超えるときに、コンテンツに抑制情報を含める。このようにサーバ100における混雑度が所定の閾値を超えるとき、多くのユーザがサーバ100により提供されるコンテンツに注目している可能性が高く、またコンテンツ要求を送信した端末200のユーザも、提供されたコンテンツに注目する可能性が高い。そのため、サーバ100は、コンテンツに抑制情報を含めることで、ユーザが注目する可能性が高いコンテンツの表示中において、ユーザの邪魔にならないようにポップアップメッセージの表示を抑制することができる。
【0064】
以上に本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。即ち、本発明の実施形態は種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
【0065】
例えば、上記の実施形態において、サーバ100は、サーバ100における混雑度が所定の混雑条件を満たすときにコンテンツに抑制情報を含める例について説明した。しかし、サーバ100がコンテンツに抑制情報を含める条件は、これに限られない。例えば、サーバ100の提供部112は、直近の所定期間内に指定された回数が所定の高頻度条件を満たすコンテンツIDに対応付けられるコンテンツに抑制情報を含めてもよい。具体的には、サーバ100の提供部112は、例えば、端末200からコンテンツID「C001」を含むコンテンツ要求を受け付けると、コンテンツ要求履歴DB121を参照して、直近の所定期間内において、コンテンツID「C001」を含むコンテンツ要求の受付回数が所定の閾値を超えているか否かを判定する。そして、提供部112は、受付回数が所定の閾値を超えていると判定したときに、所定の高頻度条件が満たされたと判定し、コンテンツID「C001」に対応付けられるコンテンツに抑制情報を含めて、端末200にコンテンツを提供する。ここで、所定の閾値は、例えば、そのコンテンツIDを含むコンテンツ要求の受付回数の平均値や中央値としてもよい。これにより、現時点においてコンテンツ要求の頻度が高いコンテンツ、すなわち、ユーザの視聴率が高いコンテンツに抑制情報を含めることができ、ユーザの視聴率が高いコンテンツについてポップアップメッセージの表示を抑制することができる。
【0066】
また、上記の実施形態において、端末200の表示部212は、
図5(b)に示すように、ポップアップメッセージを画面においてコンテンツに重ねて表示する例について説明した。しかし、画面におけるポップアップメッセージの表示態様はこれに限られない。例えば、端末200の表示部212は、
図8に示すように、コンテンツに代えてポップアップメッセージを画面に表示してもよい。
図8に示す例では、
図5(a)に示すようにポップアップメッセージが表示されていない状態で映像コンテンツ401が表示されているコンテンツ表示領域401aに、映像コンテンツ401の代わりにポップアップメッセージ403、評価ページボタン404、及びクローズボタン405が表示されている。
図8に示す状態からユーザが評価ページボタン404を選択すると、画面400は評価ページに遷移する。また、ユーザがクローズボタン405を選択すると、ポップアップメッセージ403、評価ページボタン404、及びクローズボタン405の表示が終了し、画面400は
図5(a)に示す状態に戻る。
【0067】
なお、本発明に係るサーバ100及び端末200は、上記の機能を実現するための構成を予め備えて提供されることも可能な他、プログラムの適用により、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等を、本発明に係るサーバ100及び端末200として機能させることもできる。即ち、上記実施形態で例示したサーバ100による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器を制御するCPU等が実行できるように、既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器に適用することで、そのパーソナルコンピュータや情報端末機器を本発明に係るサーバ100及び端末200として機能させることができる。また、本発明に係るサービス提供方法は、サーバ100を用いて実施できる。また、本発明に係る端末の制御方法は、端末200を用いて実施できる。
【0068】
また、このようなプログラムは、上記に限られず、任意の方法で適用可能である。プログラムを、例えば、コンピュータが読取可能な記録媒体[CD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical disc)等]に格納して適用できる他、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより適用することもできる。
【解決手段】サーバ100は、端末200からコンテンツを識別するコンテンツIDが指定されることにより、当該コンテンツIDに対応付けられるコンテンツを端末200に提供する提供部112を備える。端末200は、サーバ100から取得したコンテンツを画面に表示する表示部212を備える。提供部112は、サーバ100の混雑度が所定の閾値よりも高いとき、コンテンツに所定の抑制情報を含める。表示部212は、現在の日時が、ポップアップメッセージに設定された表示期間に含まれ、かつ画面に表示されているコンテンツが、所定の抑制情報を含んでいなければ、画面において、ポップアップメッセージをコンテンツに重ねて表示し、所定の抑制情報を含んでいれば、コンテンツの表示を継続する。