特許第6556921号(P6556921)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6556921
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】ドア用ヒンジ
(51)【国際特許分類】
   E05D 11/06 20060101AFI20190729BHJP
   B60J 5/04 20060101ALI20190729BHJP
【FI】
   E05D11/06
   B60J5/04 L
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-159147(P2018-159147)
(22)【出願日】2018年8月28日
(62)【分割の表示】特願2017-78646(P2017-78646)の分割
【原出願日】2014年10月1日
(65)【公開番号】特開2019-7342(P2019-7342A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2018年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】390011545
【氏名又は名称】株式会社ティムス
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】特許業務法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】真鍋 豊照
【審査官】 小澤 尚由
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−074855(JP,U)
【文献】 特開2014−152455(JP,A)
【文献】 特開2009−024429(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0035906(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 11/06
E05D 3/02
B60J 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のドアに取り付けられるドア取付部材と、自動車の車体に取り付けられる車体取付部材と、前記ドア取付部材を回動可能に前記車体取付部材に取り付けるピン部材と、を有する自動車のドア用ヒンジであって、
前記ドア取付部材は、
鋼板により断面がコ字形状に形成されており、対向する一対の対向面に前記ピン部材を嵌挿するための一対の第1貫通孔を有すると共に前記車体取付部材を向いている端部に当接部を有するピン取付部と、
前記ピン取付部の前記一対の対向面の端部から外側に略直角に延出するよう形成されてドアに取り付けられる一対の取付部と、
を有し、
前記車体取付部材は、
車体に取り付ける取付面を構成する取付面部と、
前記取付面の鉛直上下に前記ピン取付部を狭持可能に前記取付面に対して略直角に立設するL字形状の一対の側面を構成すると共に前記一対の側面の頂部近傍に前記ピン部材を嵌挿するための一対の第2貫通孔を有する一対の側面部と、
前記取付面の前記側面が形成されていない端部であって前記一対の側面において前記一対の第2貫通孔を有する側の端部に、前記取付面から前記一対の側面と同方向に所定の角度をもって立設する平面内において前記取付面および前記側面から連続して屈曲すると共に前記取付面にまで及んで切り掛けるように離間して形成され、前記ピン取付部の当接部に当接する一対の面状のストッパ部と、
を有
前記ピン取付部の当接部は、前記コ字形状のうちの2つの角端部であり、前記ドアが全開位置にあるときには前記2つの角端部の一方と前記一対の面状のストッパ部の一方とが当接すると共に前記2つの角端部の他方と前記一対の面状のストッパ部の他方とが当接する、
ドア用ヒンジ。
【請求項2】
請求項1記載のドア用ヒンジであって、
前記一対の面状のストッパ部は、前記ドアが全閉位置にあるときには、前記ピン取付部と接触していない状態である、
ドア用ヒンジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア用ヒンジに関し、詳しくは、自動車のドアに取り付けられるドア取付部材と、自動車の車体に取り付けられる車体取付部材と、ドア取付部材を回動可能に車体取付部材に取り付けるピン部材と、を備える自動車のドア用ヒンジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のドア用ヒンジとしては、ドアに固定される可動ヒンジ部材と、車体に固定される固定ヒンジ部材と、可動ヒンジ部材を回動可動に固定ヒンジ部材に取り付けるヒンジ軸と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このドア用ヒンジでは、固定ヒンジ部材は、金属製の板材をプレス加工することで形成され、車体に固定される被取付部と、被取付部の上下に直角に取り付けられ可動ヒンジ部材を支持する上下の支持部と、被取付部の後端から連続して直角に立設すると共に上下の支持部を連結する連結部とを備えるよう形成されている。そして、こうして形成された固定ヒンジ部材の連結部に、可動ヒンジ部材の一部を面当たりさせることにより、可動ヒンジ部材の回動量を制限して、ドアの全開位置を規制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−100709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、こうしたドア用ヒンジでは、固定ヒンジ部材の被取付部と上下の支持部と連結部とが連続しているから、重量が比較的大きくなってしまう。また、こうした固定ヒンジ部材をプレス加工を用いて形成しようとすると、連結部を被取付部および支持部から屈曲させる際に比較的大きな加圧力が必要となる。そのため、固定ヒンジ部材を順送プレスにより形成しようとすると、連結部を被取付部および支持部から屈曲させる際の加圧力で固定ヒンジ部材の位置がずれて、加工精度が低下する場合がある。こうした位置ズレを抑制する手法として、板材を2個の固定ヒンジ部材の被取付部同士が接合された形状になるよう単発プレスまたはトランスファープレスにより成型し、その後、接合部を切断して、個々の固定ヒンジ部材を形成する手法がある。しかしながら、一般に、単発プレスやトランスファープレスは、順送プレスと比較すると生産性が低いから、生産コストが増加してしまう。こうした不都合を抑制する手法として、固定ヒンジ部材において、連結部を設けずに上下の支持部の内側に凸部を形成し、この凸部を可動ヒンジ部材のストッパとする手法がある。この手法では、連結部を設ける必要がないから、連結部を設けるものと比較すると軽量化を図ることができるし、板材を屈曲させて被取付部および上下の支持部を形成すればよいから順送プレスにより形成することができ、生産性を高くすることができる。しかしながら、可動ヒンジ部材が上下の支持部の内側で凸部に面当たりしてその回動が制限されるから、連結部で回動が制限されるものと比較すると、可動ヒンジ部材の回動量が小さくなり、ドアの開き角度を所望のものとすることができなくなってしまう。
【0005】
本発明のドア用ヒンジは、ドアの開き角度を所望のものとすることができ、軽量で、生産性の高いドア用ヒンジを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のドア用ヒンジは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明のドア用ヒンジは、
自動車のドアに取り付けられるドア取付部材と、自動車の車体に取り付けられる車体取付部材と、前記ドア取付部材を回動可能に前記車体取付部材に取り付けるピン部材と、を有する自動車のドア用ヒンジであって、
前記ドア取付部材は、
鋼板により断面がコ字形状に形成されており、対向する一対の対向面に前記ピン部材を嵌挿するための一対の第1貫通孔を有すると共に前記一対の対向面の一方の端部に当接部を有するピン取付部と、
前記ピン取付部の前記一対の対向面の端部から外側に略直角に延出するよう形成されてドアに取り付けられる一対の取付部と、
を有し、
前記車体取付部材は、
車体に取り付ける取付面を構成する取付面部と、
前記取付面の鉛直上下に前記ピン取付部を狭持可能に前記取付面に対して略直角に立設するL字形状の一対の側面を構成すると共に前記一対の側面の頂部近傍に前記ピン部材を嵌挿するための一対の第2貫通孔を有する一対の側面部と、
前記取付面の前記側面が形成されていない端部であって前記一対の側面において前記一対の第2貫通孔を有する側の端部に、前記取付面から前記一対の側面と同方向に所定の角度をもって立設する平面内において前記取付面および前記側面から連続して屈曲すると共に前記取付面にまで及んで切り掛けるように離間して形成され、前記ピン取付部の当接部に当接する一対のストッパ部と、
を有する、
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明のドア用ヒンジでは、自動車のドアに取り付けられるドア取付部材は、鋼板により断面がコ字形状に形成されたピン取付部と、ピン取付部の一対の対向面の端部から外側に略直角に延出するよう形成されてドアに取り付けられる一対の取付部と、を有する。ピン取付部には、対向する一対の対向面にピン部材を嵌挿するための一対の第1貫通孔が形成されていると共に一対の対向面の一方の端部に当接部が形成されている。自動車の車体に取り付けられる車体取付部材は、車体に取り付ける取付面を構成する取付面部と、取付面の鉛直上下にピン取付部を狭持可能に取付面に対して略直角に立設するL字形状の一対の側面を構成する一対の側面部と、取付面の側面が形成されていない端部であって一対の側面において一対の第2貫通孔を有する側の端部にピン取付部の当接部に当接するよう形成された一対のストッパ部と、を有する。一対の側面部には、一対の側面の頂部近傍にピン部材を嵌挿するための一対の第2貫通孔が形成されている。したがって、一対の側面部にドア取付部材のピン取付部を挟持させ、一対の第1貫通孔と一対の第2貫通孔とを整合させてピン部材を嵌挿することにより、ドア取付部材は車体取付部材に対してピン部材を回転軸として回動し、ピン取付部に形成された当接部がストッパ部に当接することにより、ドア取付部材は回動が規制され、ドアのそれ以上の開成が抑止される。一対のストッパ部は、取付面から一対の側面と同方向に所定の角度をもって立設する平面内において取付面および側面から連続して屈曲すると共に取付面にまで及んで切り掛けて離間するように形成されている。このように、一対のストッパ部は、取付面から一対の側面と同方向に所定の角度をもって立設する平面内に形成されているから、「所定の角度」を調整することによりドアの開度を所望のものとすることができる。また、一対のストッパ部は、取付面や側面から連続して屈曲するよう形成されているから、取付面部や一対の側面部の十分な強度を保持することができる。さらに、一対のストッパ部は、切り掛けて離間するように形成されているから、切り掛けて離間するように形成されていないものに比して軽量化を図ることができる。そして、一対のストッパ部は、取付面にまで及んで切り掛けて離間するように形成されているから、取付面や側面から連続して屈曲させるために必要な加圧力を小さくすることができる。これにより、単体での順送プレスによって形成することができ、生産性を向上させることができる。この結果、ドアの開き角度を所望のものすることができ、軽量で、生産性の高いドア用ヒンジを提供することができる。もとより、一対の側面部をL字形状に形成しているから、取付面部の剛性を高めることができる。
【0009】
こうした本発明のドア用ヒンジにおいて、前記一対のストッパ部は、前記取付面から立設する長さは前記取付面から前記第2貫通孔の下部までの長さより小さくなるよう形成されており、且つ、前記一対の側面から立設する長さは前記当接部の厚さより大きくなるよう形成されている、ものとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例としてのドア用ヒンジ20a,20bが車体の取付部Bとドアとの取付部Dとに取り付けられている様子を示す説明図である。
図2】ドアが全閉位置にあるときのドア用ヒンジ20aの構成の概略を示す説明図である。
図3】ドア用ヒンジ20aを図2におけるA方向から視た外観の概略を示す上面図である。
図4】ドア用ヒンジ20aを図2におけるB方向から視た外観の概略を示す正面図である。
図5】ドア用ヒンジ20aを図2におけるC方向から視た外観の概略とドア取付部材22が回動する様子とを説明する説明図である。
図6】ドアが全開位置にあるときのドア用ヒンジ20aを図2におけるB方向から視た外観の概略を示す側面図である。
図7】ドアが全開位置にあるときのドア用ヒンジ20aを図2におけるC方向から視た外観の概略を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明の一実施例としてのドア用ヒンジ20a,20bが自動車のドアの取付部Dと車体の取付部Bとに取り付けられている様子を示す説明図であり、図2は、ドアが全閉位置にあるときのドア用ヒンジ20aの構成の概略を示す説明図であり、図3は、ドア用ヒンジ20aを図2におけるA方向から視た外観の概略を示す上面図であり、図4は、ドア用ヒンジ20aを図2におけるB方向から視た外観の概略を示す側面図であり、図5は、ドア用ヒンジ20aを図2におけるC方向から視た外観の概略を示す正面図であり、図6は、ドアが全開位置にあるときのドア用ヒンジ20aを図2におけるB方向から視た外観の概略を示す側面図であり、図7は、ドアが全開位置にあるときのドア用ヒンジ20aを図2におけるC方向から視た外観の概略を示す正面図である。
【0013】
ドア用ヒンジ20a,20bは、自動車のドアと車体とに取り付けられ、対となってドアを開閉可能に支持する装置であり、図1に示すように、ドアの取付部Dおよび車体の取付部Bのそれぞれの上部と下部とに取り付けられている。なお、ドアは、ドア用ヒンジ20aとドア用ヒンジ20bとの間に配置されたドアチェッカ60によって開度が調整されている。ドア用ヒンジ20a,20bは、同一の装置として構成されているから、以下、ドア用ヒンジ20aを詳細に説明し、ドア用ヒンジ20bの詳細な説明については省略する。
【0014】
ドア用ヒンジ20aは、図1図7に示すように、ドアの取付部Dに取り付けられるドア取付部材22と、車体の取付部Bに取り付けられる車体取付部材30と、ドア取付部材22を回動可能に車体取付部材30に取り付けるピン部材50と、を備える。ドア取付部材22は、鋼板をプレス成形して形成されており、断面がコ字形状に形成されたピン取付部24と、ピン取付部24の端部から外側に略直角に延出するように形成されてドアの取付部Dに取り付けられる一対の取付部26,27と、により構成されている。ピン取付部24の対向する対向面24a,24bには、ピン部材50を嵌挿するための一対の貫通孔24c、24dが形成されており、対向面24a,24bの図7における下側の端部には、後述するストッパ部36,37に当接する当接部24e,24fが形成されている。取付部26,27の長手方向における中央より若干外側にずれた位置にドアの取付部Dに取り付けるためのボルトV1,V2が嵌挿される取付孔26a,27aが形成されている。
【0015】
車体取付部材30は、図2図7に示すように、車体の取付部Bに取り付けられる取付面32aをなす取付面部32と、取付面32aに対して略直角に立設する一対の側面34a,35aをなす一対の側面部34,35と、ピン取付部24の当接部24e,24fに当接する一対のストッパ部36,37と、により構成されている。
【0016】
取付面部32は、図2図3に示すように、図3における左右方向を長手方向とし図3における左端面が面取りされた長板形状に形成されており、長手方向における中央位置と中央位置より図3における左側の位置とには、車体の取付部Bに取り付けるための図示しない2つのボルトが嵌挿される取付孔32b,32cが形成されている。
【0017】
一対の側面部34,35は、図2図7に示すように、略L字形状に形成されており、その頂部(L字における縦軸の上端部)には、ピン部材50を嵌挿するための一対の貫通孔34b,35bが形成されている。一対の側面部34,35の一対の貫通孔34b,35bには、ドア取付部材22のピン取付部24を挟持するようにしてピン取付部24の貫通孔24c,24dとを整合させ、ピン部材50が嵌挿されており、これにより、車体取付部材30にドア取付部材22が回動可能に取り付けられている。ドア取付部材22の回動は、当接部24e,24fがストッパ部36,37に当接することにより抑止され、ドアのそれ以上の開成が止められる。なお、一対の側面部34,35はL字形状に形成されているから、取付面部32の十分な剛性を確保することができる。
【0018】
ストッパ部36,37は、図3図7に示すように、取付面32aから図5図7における紙面に平行に立設する平面(取付面32aから側面34a,35aと同方向に略直角に立設する平面)内に、取付面32a,側面34a,35aから連続して屈曲するように、且つ、取付面32aにまで及んで矩形に切り掛けて離間するように形成されている。即ち、ストッパ部36,37は、取付面32aと側面34aとストッパ部36とにより箱部材の隅を形成すると共に取付面32aと側面35aとストッパ部37とにより箱部材の隅を形成するように、且つ、ストッパ部36,37が形成する平面のうち取付面32aの端面が露出するように矩形に切り掛けて離間するように形成されている。ストッパ部36,37は、取付面32aから立設する長さL1が取付面32aから貫通孔34b,35bの下部までの長さより短く、側面34a,35aから立設する長さL2が当接部24e,24fの板厚BTより大きくなるよう形成されている。このように、ストッパ部36,37は、取付面32aや側面34a,35aから連続して屈曲するように(隅を形成するように)形成されているから、取付面部32や側面部34,35,ストッパ部36,37の十分な強度を保持することができる。また、ストッパ部36,37は、矩形に切り掛けて離間するように形成されているから、切り掛けていないものに比して軽量なものとすることができる。さらに、ストッパ部36,37は、取付面32aにまで及んで矩形に切り掛けて離間するように形成されているから、切り掛けていないものに比して、プレス加工に必要な加圧力を小さくすることができる。この結果、車体取付部材30を単体での順送プレスにより形成することができる。一般に、順送プレスは、単発プレスやトランスファープレスと比較すると生産性が高いから、車体取付部材30を順送プレスにより形成することにより、生産性を向上させることができる。なお、ストッパ部36,37の取付面32aからの立設する角度を調整することにより、ドア取付部材22の回転角度を調整することができる。
【0019】
以上説明した実施例のドア用ヒンジ20a,20bでは、ストッパ部36,37を、取付面32aの端部32dに、取付面32aから上方に略直角に立設する平面内において取付面32a,側面34a,35aから連続して屈曲し、取付面32aに及んで矩形に切り掛けて離間するように形成することにより、ドアの開き角度を所望のものにすることができ、軽量で、生産性の高いドア用ヒンジとすることができる。
【0020】
実施例のドア用ヒンジ20a,20bでは、ストッパ部36,37の側面34a,35aから立設する長さL2を当接部24e,24fの板厚BTより大きくなるよう形成するものとしたが、当接部34e,34fの当接に対するストッパ部36,37の強度を十分に確保できる範囲内で長さL2を板厚BT以下となるよう形成するものとしてもよい。
【0021】
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、車体取付部材30が「車体取付部材」に相当し、ドア取付部材22が「ドア取付部材」に相当し、ピン部材50が「ピン部材」に相当し、ピン取付部24が「ピン取付部」に相当し、取付部26,27が「取付部」に相当し、取付面部32が「取付面部」に相当し、側面部34,35「側面部」に相当し、ストッパ部36,37が「ストッパ部」に相当する。
【0022】
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
【0023】
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、ドア用ヒンジの製造産業などに利用可能である。
【符号の説明】
【0025】
20a,20b ドア用ヒンジ、22 ドア取付部材、24 ピン取付部、26,27 ドア取付部、24a,24b 対向面、24c,24d,34b,35b 貫通孔、24e,24f 当接部、26a,27a,32b、32c 取付孔、30 車体取付部材、32 取付面部、32a 取付面、32d 端部、34,35 側面部,34a,35a 側面、36,37 ストッパ部、50 ピン部材、60 ドアチェッカ、B,D 取付部、V1,V2 ボルト。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7