特許第6557213号(P6557213)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6557213
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】ページ戻り
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0483 20130101AFI20190729BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20190729BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20190729BHJP
   G06F 3/0485 20130101ALI20190729BHJP
【FI】
   G06F3/0483
   H04M1/00 R
   G06F3/0488
   G06F3/0485
【請求項の数】17
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-506383(P2016-506383)
(86)(22)【出願日】2014年4月1日
(65)【公表番号】特表2016-517980(P2016-517980A)
(43)【公表日】2016年6月20日
(86)【国際出願番号】US2014032564
(87)【国際公開番号】WO2014165534
(87)【国際公開日】20141009
【審査請求日】2017年3月7日
(31)【優先権主張番号】201310116139.8
(32)【優先日】2013年4月3日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジーチン コー
(72)【発明者】
【氏名】ハイジュン ジア
【審査官】 ▲高▼橋 徳浩
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0093812(US,A1)
【文献】 特表2010−515973(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0074003(US,A1)
【文献】 特開2009−252168(JP,A)
【文献】 特開2010−009368(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
H04M 1/00
H04M 99/00
G06F3/048−G06F3/0489
H04M1/24−H04M1/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現時点のページへのユーザのプルダウン操作に応答して、ページスクロール処理を実行することと、
前記ページスクロール処理の結果に基づいて、前記現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも長いことを検出することに応答して、ページ戻り操作を実行することと、を含む方法であって、
前記ページスクロール処理を実行することは、少なくとも、前記ユーザの前記プルダウン操作に応じて、前記現時点のページのヘッダーを引き伸ばして、前記ヘッダーの領域内において、より多くの前記ヘッダーの内容を表示することを含む、方法。
【請求項2】
前記ページ戻り操作の前記実行が、
前記現時点のページの前記ヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定することと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記小型ヘッダーであることを確定することに応答して、前記小型ヘッダーを通常ヘッダーに変換することと、を含む、請求項1に記載の前記方法。
【請求項3】
前記通常ヘッダーは、その高さが変化しないヘッダーを含む、請求項2に記載の前記方法。
【請求項4】
前記小型ヘッダーは、前記現時点のページの状態が変化するときにその高さが原初の高さから削減されるヘッダーを含む、請求項2に記載の前記方法。
【請求項5】
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記小型ヘッダーではないことを確定することに応答して、前記現時点のページの前記ヘッダーが個別化ヘッダーであるかを判定することと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記個別化ヘッダーであることを確定することに応答して、前記個別化ヘッダーを引き伸ばして、引き伸ばされた距離が前記閾値よりも長くなるようにすることと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記個別化ヘッダーではないことを確定することに応答して、前記ページ内容の頂部と前記現時点のページの前記ヘッダーとの間の距離を増加させて、前記増加された距離が前記閾値よりも長くなるようにすることと、をさらに含む、請求項2に記載の前記方法。
【請求項6】
前記個別化ヘッダーが、高さ、色、形式、画像、または寸法を含む1つ以上の種類の情報を含むヘッダーを含む、請求項5に記載の前記方法。
【請求項7】
前記ページ戻り操作の前記実行が、
前記ページスクロール処理の前記結果に基づいて、前記プルダウン操作の時間期間が事前設定時間期間よりも長いことを確定することと、
前記ページ戻り操作を実行することと、を含む、請求項1に記載の前記方法。
【請求項8】
前記プルダウン操作の前記時間期間が、前記プルダウン操作が受信される時間から前記ページ戻り操作が実行される時間までの時間期間を含む、請求項に記載の前記方法。
【請求項9】
前記事前設定時間期間が0〜400msである、請求項に記載の前記方法。
【請求項10】
前記事前設定時間期間が200msである、請求項に記載の前記方法。
【請求項11】
ユーザのプルダウン操作に応答してページスクロール処理を実行するページスクロール処理装置と、
前記ページスクロール処理の結果に基づいて、現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも高いことを検出するときに、ページ戻り操作を実行する閾値検出装置と、を備えるデバイスであって、
前記ページスクロール処理装置は、少なくとも、前記ユーザの前記プルダウン操作に応じて、前記現時点のページのヘッダーを引き伸ばして、前記ヘッダーの領域内において、より多くの前記ヘッダーの内容を表示するようにさらに構成される、デバイス。
【請求項12】
前記ページスクロール処理装置が、
前記現時点のページの前記ヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定する第1の判定装置と、
前記第1の判定装置が、前記現時点のページの前記ヘッダーが前記小型ヘッダーであることを確定するときに、前記小型ヘッダーを通常ヘッダーに変換する変換装置と、を含む、請求項11に記載の前記デバイス。
【請求項13】
前記ページスクロール処理装置が、
前記第1の判定装置が、前記現時点のページの前記ヘッダーが前記小型ヘッダーではないことを確定するときに、前記現時点のページの前記ヘッダーが個別化ヘッダーであるかを判定する、第2の判定装置と、
前記第2の判定装置が、前記現時点のページの前記ヘッダーが前記個別化ヘッダーであること確定するときに、前記個別化ヘッダーを引き伸ばして、引き伸ばされた距離が前記閾値よりも長くなるようにする、第1の実行装置と、
前記第2の判定装置が、前記現時点のページの前記ヘッダーが前記個別化ヘッダーではないことを確定するときに、前記ページ内容の頂部と前記現時点のページの前記ヘッダーとの間の距離を増加させて、前記増加された距離が前記閾値よりも長くなるようにする、第2の実行装置と、さらに含む、請求項12に記載の前記デバイス。
【請求項14】
前記ページスクロール処理の結果に基づいて、前記プルダウン操作の時間期間が、事前設定時間期間よりも長いことを確定することに応答して、前記ページ戻り操作を実行する時間検出装置をさらに備える、請求項11に記載の前記デバイス。
【請求項15】
前記プルダウン操作の前記時間期間が、前記プルダウン操作が受信される時間から前記ページ戻り操作が実行される時間までの時間期間を含む、請求項14に記載の前記デバイス。
【請求項16】
モバイルデバイスの画面での現時点のページへのユーザのプルダウン操作に応答して、ページスクロール処理を実行することと、
前記ページスクロール処理の結果に基づいて、前記現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも長いことを確定することに応答して、前記ページスクロール処理の結果に基づいて、前記プルダウン操作の時間期間が事前設定時間期間よりも長いことを確定することと、
ページ戻り操作を実行することと、を含む操作を実行するための、1つ以上のプロセッサにより実行可能なコンピュータ実行可能命令が記憶された、1つ以上のコンピュータ記憶媒体であって、
前記ページスクロール処理を実行することは、少なくとも、前記ユーザの前記プルダウン操作に応じて、前記現時点のページのヘッダーを引き伸ばして、前記ヘッダーの領域内において、より多くの前記ヘッダーの内容を表示することを含む、前記コンピュータ記憶媒体。
【請求項17】
前記ページスクロール処理の前記実行が、
前記現時点のページの前記ヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定することと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記小型ヘッダーであることを確定することに応答して、前記小型ヘッダーを通常ヘッダーに変換することと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記小型ヘッダーではないことを確定することに応答して、前記現時点のページの前記ヘッダーが個別化ヘッダーであるかを判定することと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記個別化ヘッダーであることを確定することに応答して、前記個別化ヘッダーを引き伸ばして、引き伸ばされた距離が前記閾値よりも長くなるようにすることと、
前記現時点のページの前記ヘッダーが前記個別化ヘッダーではないことを確定することに応答して、前記ページ内容の頂部と前記現時点のページの前記ヘッダーとの間の距離を増加させて、前記増加された距離が前記閾値よりも長くすることと、を含む、請求項16に記載の前記1つ以上のコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、「Method and Device for Page Returning」と題して2013年4月3日に出願された中国特許出願第201310116139.8号の外国優先権を主張する。
【0002】
本開示は、モバイル通信のような通信に関し、より具体的には、モバイルデバイスでのページ戻りのための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、モバイルデバイスは、アプリケーション状況においてページ戻りを誘発するために、現時点のページの固定位置に戻りボタンを与える。戻りボタンがクリックされたとき、現時点のページは、以前のページに戻る。そのようなページ切換プロセスは、終了させることができず、対話性に欠ける。従来技術は、ページ戻りのために万能行為を用いる対話機構を与えていない。
【発明の概要】
【0004】
この要約は、詳細な記述で以下にさらに記述される簡略形態の概念の選択を導入するために与えられる。この要約は、請求される内容の主要な特徴または必要な特徴の全てを認識することを意図しておらず、請求される内容の範囲を定める補助物として単独で用いられることを意図していない。例えば、用語「技術」は、上の文脈により及び本開示を通じて許されるような装置(複数可)、システム(複数可)、方法(複数可)及び/またはコンピュータ読出可能命令を指してもよい。
【0005】
本技術は、方向技術の点でのさまざまな結果を向上させる。
【0006】
本開示はページ戻りための例示の方法を与える。そのような方法はモバイルデバイスで適用され得る。ページスクロール処理はユーザのプルダウン操作に応答して行われる。現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも高いことを検出するとき、ページ戻り操作が実行される。
【0007】
例えば、ページスクロール処理を実行する操作は、ページのヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定することを含んでもよい。ページのヘッダーが小型ヘッダーであることを確定するとき、小型ヘッダーは通常ヘッダーに変換される。
【0008】
例えば、ページのヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定するとき、本技術は、ページのヘッダーが個別化ヘッダーであるかも判定する。ページのヘッダーを個別化ヘッダーとして判定するとき、個別化ヘッダーを引き下げて、プルダウン距離が閾値よりも長いようにする。ページのヘッダーを個別化ヘッダーとして判定しないとき、ページのページ内容の頂部とページのヘッダーとの間の距離を増加させて、増加された距離が閾値よりも長いようにする。
【0009】
例えば、ページスクロール処理の結果に基づいて、本技術は、プルダウン操作時間が時間閾値よりも長いことを確定するとき、ページ戻り操作をさらに実行してもよい。
【0010】
本開示は、ページ戻りのための例示のデバイスも与える。そのようなデバイスは、モバイルデバイスで適用され得る。デバイスは、ページスクロール処理装置と閾値検出装置とを含み得る。ページスクロール処理装置は、ユーザのプルダウン操作に応答してページスクロール処理を実行する。閾値検出装置は、現時点のページのプルダウン距離が閾値よりも長いことを検出するとき、ページ戻り操作を実行する。
【0011】
例えば、ページスクロール処理装置は、第1の判定装置と変換装置とを含んでもよい。第1の判定装置は、ページのヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定する。第1の判定装置が、ページのヘッダーが小型ヘッダーであることを確定するとき、変換装置は小型ヘッダーを通常ヘッダーに変換する。
【0012】
例えば、ページスクロール処理装置は、第2の判定装置、第1の実行装置、及び第2の実行装置も含んでもよい。第1の判定装置が、ページのヘッダーが小型ヘッダーではないことを確定するとき、第2の判定装置は、ページのヘッダーが個別化ヘッダーであるかを判定する。第2の判定装置が、ページのヘッダーが個別化ヘッダーであることを確定するとき、第1の実行装置は個別化ヘッダーを引き下げて、プルダウン距離が閾値よりも長いようにする。第2の判定装置が、ページのヘッダーが個別化ヘッダーではないことを確定するとき、第2の実行装置は、ページの内容の頂部とページのヘッダーとの間の距離を増加させて、増加された距離が閾値よりも長いようにする。
【0013】
例えば、現時点のページが更新されるとき、閾値は最大の引き伸ばされた距離よりも長くてもよい。
【0014】
例えば、例示の装置は時間検出装置も含んでもよい。時間検出装置は、ページスクロール処理の結果に基づいて、プルダウン操作の時間期間が事前設定時間期間よりも長いことを確定することがあり、ページ戻り操作を実行する。
【0015】
例えば、プルダウン操作の時間期間は、ユーザからのプルダウン操作の受信とページ戻り操作の実行との間の時間期間を指してもよい。例えば、事前設定時間期間は0〜400msで事前に設定されてもよい。別の例では、事前設定時間期間は200msであってもよい。
【0016】
本技術でのプルダウン及び戻り機構は、ページ戻りプロセスを対話式にし、再生可能にし、終了可能にするばかりでなく、戻り操作の使いやすさを増すために新たな万能スクロールダウン滑動操作も加える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図面は本開示を説明するために用いられ、従って本開示の一部である。説明例及びそれらの説明は、本開示を示すために用いられ、本開示を限定するために用いられるべきではない。
【0018】
図1】本開示によるページ戻りのための例示の方法を示す流れ図である。
図2】本開示によるページスクロールプロセスを実行するための例示の方法を示す流れ図である。
図3A】ページAとページBとの間への色付き透明マスクの挿入を示す図である。
図3B】ページAとページCとの間への色付き透明マスクの挿入を示す図である。
図3C】画面でのページBまたはページCの完全表示を示す図である。
図4(a)】本開示による現時点のページでの例示の通常ヘッダーと例示の小型ヘッダーとを示す図である。
図4(b)】本開示による現時点のページでの例示の通常ヘッダーと例示の小型ヘッダーとを示す図である。
図4(c)】本開示による現時点のページでの例示の通常ヘッダーと例示の小型ヘッダーとを示す図である。
図4(d)】本開示による現時点のページでの例示の通常ヘッダーと例示の小型ヘッダーとを示す図である。
図5(a)】本開示による現時点のページでの例示の個別化ヘッダーを示す図である。
図5(b)】本開示による現時点のページでの例示の個別化ヘッダーを示す図である。
図5(c)】本開示による現時点のページでの例示の個別化ヘッダーを示す図である。
図6】プルダウン操作中のプルダウン距離とページ変化の応答時間との間の例示の関連を示す図であり、ユーザとスクリーンとの間の接触点が開始点として用いられている。
図7(a)】異なるアプリケーション間の例示のページ切り換えを示す状態図を示す。
図7(b)】異なるアプリケーション間の例示のページ切り換えを示す状態図を示す。
図7(c)】異なるアプリケーション間の例示のページ切り換えを示す状態図を示す。
図8】本開示によるページ戻りのための例示のデバイスを示す概略図である。
図9】本開示による例示のページスクロール処理装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示は、ページ戻りための方法及びデバイスを与える。本技術は、例えばYunOS(商標)のようなクラウド操作システムに用いられ得る(ページ内の切り換えまたは異なるアプリケーションのページ間の切り換えのような)ページ切り換え機構に類似する、上位ページと下位ページとの間の戻り機構を与える。本技術は、クラウドコンピュータシステムのページ登録機構との前後関連を有し、引き上げ・引き下げプロセスにおいて個別化ヘッダーを収縮するまたは引き伸ばすためにクラウド計算システムの個別化ヘッダーと組み合わされ、エラーによる操作を回避するように操作経路の距離を測定し且つ操作時間を定める能力を有する場合がある。
【0020】
本技術の目的、技術的計画、及び利点をより良く説明するために、以下の記述は図面及び例示の実施形態を参照して記述される。
【0021】
本開示はページ戻りの例示の方法を与える。そのような方法はモバイルデバイスで適用される。
【0022】
以下の記述は、モバイルデバイスのクラウド操作システムを参照することにより異なるページ間の切り換え状況を記述する。例えば、クラウド操作システムはYunOS(商標)であってもよい。
【0023】
YunOS(商標)2.0のようなモバイルデバイスの操作システム(以後「システム」とも呼ばれる)では、ページの基本配置300は、図3Cに示されるように、頂部から底部へ、状態バー302、ヘッダー304、内容306、及びフッター308を含み得る。図3Cは現時点のページの配置を示す。本システムにおいてページの異なるレベル間でのページ切り換えには、2つの例示の状況があり得る。
【0024】
第1の例示の状況は、同じアプリケーションでのページ切り換えである。ユーザが、同じアプリケーションにおいて次のレベルでページB312に入るために、現時点のページA310で操作を開始すると仮定して、ページB312のヘッダー314及び内容316は、ページB312がモバイルデバイスの画面内に完全に表示されるまで、フッター318の頂部縁から底部から頂部へ浮上する。ページB312が浮上するプロセスの間、ページA310とページB312とを区別するために、マスク320がページA310とページB312との間に挿入され得る。マスクは、例えば色付き透明マスクであってもよい。図3Aは、色付き透明マスクがページA310とページB312との間に挿入される図を示す。図3Cは、ページB312のようなページが画面に完全に表示されることを示す。同じ原理に基づいて、子ページとしてのページB312がページA310に戻るプロセスは、ページA310からページB312への反転プロセスである。
【0025】
第2の例示の状況は、異なるアプリケーション間のページ切り換えである。例えば、ユーザが別のアプリケーションを呼び出すために現時点のページA310で特定の操作を用い、従ってページC322に入ると仮定する。ページA310が、その原初の寸法の70%のような一定割合に削減されるとき、ページC322がモバイルデバイスの画面内に完全に表示されるまで、ページC322は、ページA310のフッターの上部縁から、底部から頂部へ浮上する。同様に、マスク324は、ページA310とページC322との間に挿入されてもよい。マスク324は、例えば色付き透明マスクであってもよい。図3Bは、色付き透明マスクが、ページA310とページC322との間に挿入される図を示す。図3Cは、ページC322のようなページが画面に完全に表示される図を示す。同様に、ページC322がページA310に戻るプロセスは、ページA310からページC322への反転プロセスである。
【0026】
一般に、YunOS(商標)2.0のような例示の操作システムでは、ページに対する順方向切換プロセスは、底部から頂部への切換プロセスである。対照的に、ページに対する反転切換プロセスは、頂部から底部への切換プロセスである。ページに対する順方向切換プロセスは、現時点のページから、現時点のページよりも低い1つのレベルである別のページへの切り換えを指す。ページに対する反転切換プロセスは、現時点のページから、現時点のページよりも高い1つのレベルである別のページへの切り換えを指す。
【0027】
図4及び図5は、本開示で記載される現時点のページのさまざまなヘッダーを示す。モバイルデバイスでの現時点のページのヘッダーは、以下の3つの分類:通常ヘッダー、小型ヘッダー、及び個別化ヘッダーに分類され得る。例えば、図4(a)に示されるような通常ヘッダー402は、高さが変化しないヘッダーであってもよい。例えば、通常ヘッダー402は、ナビゲーション情報を含んでもよい。例えば、図4(b)内に示される小型ヘッダー404は、現時点のページの状態が変化するときにその高さが縮むヘッダーであってもよい。ページは、閲覧、スクロール、編集、及びモジュラー状態のような異なる状態を有し得るので、ページのヘッダーに表示される情報は時折、ページのヘッダーの状態に従って変化し得る。例えば、情報の一部のみは表示されるが、情報の別の部分は隠される。モジュラー状態は、ページが特定の事柄を処理するのに用いられる状態を指す。図5(a)に示されるような個別化ヘッダー502は、高さ、色、形式、画像、または寸法のような1つ以上の種類の情報を含むヘッダーである。例えば、そのような情報は個別化されてもよい。
【0028】
加えて、ページの状態に従って、通常ヘッダーと小型ヘッダーとの間の切り換え、及び個別化ヘッダーと小型ヘッダーとの切り換えがあり得る。例えば、図4(a)及び図4(b)は、通常ヘッダー402が小型ヘッダー404に切り換えられる状況を示す。明らかに、小型ヘッダーが通常ヘッダーまたは個別化ヘッダーに切り換えられる状況もあり得る。
【0029】
本開示は、モバイルデバイスでのページ戻りのための方法を与える。図1は、モバイルデバイスでのページ戻りのための例示の方法を示す流れ図である。
【0030】
102では、ページスクロール処理は、ユーザのプルダウン操作に応答して行われる。プルダウン操作は、ユーザがモバイルデバイスの画面に接触するのに指または接触ペンを用いる時間からユーザが接触操作を完了する時間までのプロセスを指す。言い換えれば、ユーザは、モバイルデバイスへの接触操作を行う。それに対応して、モバイルデバイスの操作システムは、接触操作に応答し、ページスクロール処理を実行する。
【0031】
図2〜6を参照することにより、本記述は、ページの例示の反転切換プロセスも示す。図2は、本開示によるシステムによりページスクロールプロセスを実行するための例示の方法を示す流れ図である。
【0032】
図2に示されるように、システムにより実行されるページスクロールプロセスは、第1の判定操作202、切換操作204、第2の判定操作206、第2の実行操作208、及び第1の実行操作210を含み得る。
【0033】
第1の判定操作202では、ページのヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定する。例えば、小型ヘッダーは、通常ヘッダーがある寸法に削減され、入力キーボードが現時点のページに表示されるとき通常ヘッダーの一部が隠される、ヘッダーを指す。図4に示されるように、図4(a)は、現時点のページで表示される通常ヘッダー402を示す。図4(b)は、入力キーボード406が現時点のページに表示されるときに現時点のページで表示される小型ヘッダー404を示す。第1の判定操作202は、ページ戻り操作が実行される前に現時点のページのヘッダーが小型ヘッダーではないことを確保するために、即ち現時点のページに表示されるヘッダーが完全であることを確保するために、初期に実行される。ページのヘッダーが小型ヘッダーであることを確定する場合、204での操作は実行される。そうでなければ、ページのヘッダーが小型ヘッダーではない判定結果である場合、第2の判定操作206が実行される。言い換えれば、切換操作は、第1の判定操作202の判定結果に従って実行される。
【0034】
切換操作204では、小型ヘッダーを通常ヘッダーに切り換えるために切換操作が実行される。例えば、現時点のページが図4(b)に示されるページであると仮定して、現時点のページ内の小型ヘッダー404は、図4(c)に示される通常ヘッダー406に切り換えられる。言い換えれば、現時点のページの小型ヘッダー内の隠された部分も画面に表示される。つまり、図4(c)に示されるような切換プロセスの間、ページのヘッダーの高さは徐々に増加する。一方、小型ヘッダーによりロードされた内容は下方へ移動する。通常ヘッダーによりロードされた内容は、画面内に頂部から底部へ移動する。図4(c)は、現時点のページの小型ヘッダーが通常ヘッダーに切り換えられた後にページ内容が引き下げ続けられる状態の図を示す。
【0035】
第2の判定操作206では、現時点のページのヘッダーが個別化ヘッダーであるかを判定する。言い換えれば、システムがページ戻りを行う方法がページのヘッダーの種類に従って異なるので、ページのヘッダーが206で個別化ヘッダーまたは通常ヘッダーであるかを判定する必要がある。現時点のページのヘッダーが個別化ヘッダーであることを確定する場合、第1の実行操作210が実行される。現時点のページのヘッダーが、個別化されたものに代わり通常ヘッダーであることを確定する場合、第2の実行操作208が実行される。言い換えれば、現時点のページの表示されたヘッダーが小型ヘッダーではない場合、ヘッダーが通常ヘッダーまたは個別化ヘッダーであり得る2つの状況が存在する。そのような状況では、開始されるべきページ戻りのための方法は、現時点のページの表示されるヘッダーに従って定められる。例えば、個別化ヘッダーは、特定の画像を含むような特定の構成を有するヘッダーであってもよい。図5(a)は、現時点のページに表示される例示の個別化ヘッダーを示す。
【0036】
第1の実行操作210では、現時点のページの個別化ヘッダーは引き下げられて、引き伸ばされた距離が閾値よりも長いようにする。図5(b)は、現時点のページの個別化ヘッダーを引き下げるときに個別化ヘッダーが引き伸ばされる状況を示す。言い換えれば、ユーザによるプルダウン操作プロセスの間、プルダウン操作に加えて個別化ヘッダーが引き伸ばされる。引き伸ばしプロセスの間、引き伸ばされた距離が閾値よりも長いかを判定する。図5(c)に示されるように引き伸ばされた距離が閾値よりも長い場合、ページのヘッダーは、一定時間にわたり通常ヘッダーの寸法へ徐々に変化し、ページ内容と接続され、現時点のページが画面外に移動するまでその内容と共に下方に移動し、現時点のページよりも高いレベルであるページが画面内に移動する。
【0037】
第2の実行操作208では、現時点のページの内容の頂部とページのヘッダーとの間の距離を増加して、増加された距離が閾値よりも長いようにする。図4(d)は、現時点のページの通常ヘッダーが引き下げられる状況を示す。言い換えれば、ユーザによるプルダウン操作プロセスの間、現時点のヘッダーの高さは不変のままであり、内容と通常ヘッダーとの間に間隙が生成される。間隙はプルダウン操作と共に増加する。プルダウン操作の間、間隙の増加した距離が閾値よりも長いかを判定する。間隙の増加した距離が閾値よりも長い場合、ページのヘッダーは、総じて一定時間期間内で内容と接続され、その内容と共に下方へ移動する。
【0038】
例えば、上記の一定時間期間は、内容が引き下げられるプロセスの間のページの応答時間を指してもよい。例えば、一定時間期間は0.02秒〜0.5秒に設定されてもよい。別の例では、一定時間期間は0.1秒であってもよい。加えて、例えば、閾値は、現時点のページのヘッダーを引き伸ばすときに引き伸ばされた距離がページ戻り操作を実行するのに十分である、閾値を指してもよい。引き伸ばされた距離を計算するための例示の方法は、以下のようなものであってもよい:
ページのヘッダーが個別化ヘッダーである場合、
引き伸ばされた距離L=引き伸ばされた個別化ヘッダーの高さ−原初の個別化ヘッダーの高さ
ページのヘッダーが通常ヘッダーである場合、
引き伸ばされた距離L=引き出される頂部の高さ。
【0039】
例えば、Lの範囲は[0,(3/8)*画面高さ]であってもよい。Lがその範囲の最大値よりも高いとき、ページのヘッダーは原初の高さに変化し、総じて表示のためにページ内容と接続される。
【0040】
図6は、ユーザと画面との間の接触点を開始点として用いることにより、プルダウン距離とページの変化の応答時間との間の例示の関連を示す図を示す。図6に示されるように、水平軸は、ユーザがプルダウン操作を行うときのプルダウン距離を表し、垂直軸は、ページの変化の応答時間を表す。図6の例では、X1は、普通にスクロールされ且つページのヘッダーとページの内容との境界を越えるようにページ内容の頂部を越えて引き伸ばされるページ内容、最大弾性距離を表す。X2は、現時点のページのヘッダーが引き伸ばされるときにページ戻り操作を実行する条件を満たす、引き伸ばされた距離の閾値を表す。例えば、閾値は、(3/8)*画面高さであってもよい。Y1は、ページが更新されるときのページの応答時間値を表す。Y2は、ページのヘッダーの引き伸ばされた距離がページ戻り操作を実行する条件を満たすときのページの応答時間値を表す。図6の例では、閾値X2は、ページが更新されるときにページが引き伸ばされる最大距離X1よりも高い。図6に示されるように、プルダウン距離が0〜X1である場合、最初にページは通常下方へスクロールされる。プルダウン距離が、ページ戻り操作を満たす距離未満である場合、ページは、スクロールダウン状態からその原初の状態へ弾性的に切り換えられる。プルダウン距離がX1〜X2である場合、プルダウン速度は、ページ戻り操作の費用を増加させるように低くされ、通常使用プロセス中のエラーによる操作のためにページ戻り操作が起こるのを妨げる。そのような状態下では、プルダウン距離は尚もページ戻り操作を満たす距離と合致しないので、ページは、最終的にその原初の状態に弾性的に。プルダウン距離がX2よりも長いとき、プルダウン距離はページ戻り操作のための距離を満たすので、ページ戻り機構が誘発される。ページ変化速度がユーザによるプルダウン操作の移動速度と一致するので、ユーザが指を画面から離すように画面に接触する操作を終えるとき、スクロールされるページは下方にスクロールされ、現時点のページよりも高い1つのレベルである完全なページを見せるように画面から滑り出る。言い換えれば、ページ戻り操作が実行される。
【0041】
本システムは、ページスクロールダウン処理を実行するために操作202〜210を実行する。
【0042】
図1を参照して、104では、本技術は、ページスクロール処理の結果に基づいて現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも長いかを検出する。本技術が、ページスクロール処理の結果に基づいて現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも長いことを検出するとき、ページ戻り操作が実行される。言い換えれば、ユーザによる現時点のページへのプルダウン操作に応答して、モバイルデバイスの操作システムは、ユーザのプルダウン操作により生じるプルダウン距離に対応するページスクロール距離を検出し、その検出結果に基づいてページ戻り操作を実行するべきであるかを判定する。上に示されるように、208または210では、現時点のページの個別化ヘッダーの引き伸ばされた距離またはページのヘッダーとページ内容との間の間隙の長さは閾値よりも長く、システムは、ページ内容のプルダウン距離が閾値よりも長いことを検出し、従ってページ戻り操作を実行する。例えば、図5(c)は、同じアプリケーションにおいてページ戻り操作を実行する状態を示す。現時点のページが引き下げられるとき、現時点のページよりも1つ上のレベルであるページまたは接触を有するページが画面内に移動する。別の例では、図7(a)〜(c)は、ページ戻り操作が異なるアプリケーションにおいて実行されるときの状態図を示す。図7(a)は、画面に表示される現時点のページを示す。図7(b)は、現時点のページのヘッダーとページ内容との間の間隙の長さが増加する状態図を示す。図7(c)は、間隙の長さが閾値よりも長い後、現時点のページのページ内容が画面外に移動するときに、別のアプリケーションのページ内容が画面内に移動する状態図を示す。
【0043】
例えば、通常使用プロセスにおいてエラーによる操作及び通常状態でのページ内容のプルダウン操作からのページ戻りを妨げるために、現時点のページのページ内容のプルダウン距離が閾値よりも長いかを検出することに加えて、本技術は、現時点のページのページ内容を引き下げる時間期間が、事前設定時間期間を満たすかをさらに判定してもよい。言い換えれば、ユーザが接触動作を終えるとき、全ての接触動作から発生する移動距離が閾値よりも長く且つプルダウン操作時間が事前設定時間期間よりも長い場合、ページ戻り操作が誘発される。そうでなければ、ページはその原初の状態に戻される。
【0044】
図1に示されるように、106では、本技術は、102でのページスクロール処理の結果に基づいて、プルダウン操作の時間期間が事前設定時間期間を満たすかをさらに判定する。プルダウン操作の時間期間が事前設定時間期間よりも長い場合、ページ戻り操作が実行される。例えば、プルダウン操作の時間期間は、ユーザからプルダウン操作を受信する時間からページ戻り操作が実行される時間までの時間期間を指す。プルダウン操作の時間期間がtであると仮定すると、t=t2−t1である。t1は、ユーザが画面を触る時間を表す。t2は、ユーザが画面に接触するのを終える時間を表す。例えば、tの値が0〜400msであるとき、tは判定条件を満たさない。tの値が400ms〜+∞であるときに、tは判定条件を満たす。言い換えれば、事前設定時間期間tは0〜400msであってもよい。例えば、事前設定時間期間tは200msであってもよい。
【0045】
上の記述は、ユーザがモバイルデバイスの画面に接触した後にページ戻り操作を誘発することを記述する。上の記述は、ユーザがページ内容へのプルダウン操作を行うことを示す。加えて、ユーザがページのヘッダーへのプルダウン操作を行うとき、現時点のページで表示されるヘッダーが規格化ヘッダーである場合、システムは応答せず、ページは同じままである。現時点のページで表示されるヘッダーが個別化ヘッダーである場合、システムは、ページのヘッダーを引き伸ばすためにユーザのプルダウン操作に応答し、ヘッダーの引き伸ばされた距離に応じてページ戻り操作を実行するべきであるかを判定する。
【0046】
以下は、ページ戻りのための例示のデバイスを記述する。図8は、ページ戻りための例示のデバイス800を示す図である。デバイス800は、ページスクロール処理装置802、閾値検出装置804、及び時間検出装置806を含み得る。
【0047】
ページスクロール処理装置802は、ユーザのプルダウン操作に応答してページスクロール処理を実行する。
【0048】
図9は、ページスクロール処理装置802を示す図である。図9に示されるように、ページスクロール処理装置802は、第1の判定装置902、変換装置904、第2の判定装置906、第1の実行装置908、及び第2の実行装置910を含み得る。
【0049】
第1の判定装置902は、ページのヘッダーが小型ヘッダーであるかを判定する。第1の判定装置902が、ページのヘッダーが小型ヘッダーであることを確定するとき、変換装置904は、小型ヘッダーを通常ヘッダーに変換する。
【0050】
第1の判定装置902が、ページのヘッダーが小型ヘッダーではないことを確定するとき、第2の判定装置906は、ページのヘッダーが個別化ヘッダーであるかをさらに判定する。第2の判定装置906が、ページのヘッダーが個別化ヘッダーであることを確定するとき、第1の実行装置908は、個別化ヘッダーを引き下げて、引き伸ばされた距離が閾値よりも高いようにする。例えば、現時点のページが更新されるとき、閾値は、引き伸ばされた距離の最大値よりも長くてもよい。
【0051】
第2の判定装置906が、ページのヘッダーが個別化ヘッダーではないことを確定するとき、第2の実行装置910は、ページの内容の頂部とページのヘッダーとの間の距離を増加させて、増加された距離が閾値よりも大きいようにする。
【0052】
図8を参照して、閾値検出装置804は、現時点のページの内容のプルダウン距離が閾値よりも長いことを検出するとき、ページ戻り操作を実行する。
【0053】
時間検出装置806は、ページスクロール処理の結果に基づいて、プルダウン操作の時間が事前設定時間期間よりも長いことをさらに確定し、ページ戻り操作を実行する。例えば、プルダウン操作の時間は、ユーザからのプルダウン操作の受信とページ戻り操作の実行との間の時間期間を指してもよい。例えば、事前設定時間期間は0〜400msに事前に設定されてもよい。別の例では、事前設定時間期間は200msに事前に設定されてもよい。
【0054】
デバイス800中のその装置の実行は、本開示の方法中の操作の実行に対応する。簡略化のために、各々の装置は詳述されない。
【0055】
各々の装置は、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせであり得る。例えば、デバイス800は、1つ以上のプロセッサ(複数可)とメモリとを含んでもよい。メモリは、コンピュータ読取可能媒体の例である。「コンピュータ読取可能媒体」は、本明細書で用いられる場合、コンピュータ記憶媒体と通信媒体とを含む。コンピュータ記憶媒体として、コンピュータ実行命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータのような情報を記憶するためのいずれかの方法または技術で実装される揮発性及び非揮発性、取外可能な及び取外不可能な媒体が挙げられる。対照的に、通信媒体は、コンピュータ読出可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波のような変調データ信号内の他のデータを具現化し得る。コンピュータ記憶媒体は、本明細書で用いられる場合、通信媒体を含まない。メモリはその内部に、上記の装置をプログラムユニットまたはモジュール及びプログラムデータの形態で記憶し得る。
【0056】
本開示で記載されるようなページ戻りのための方法及びデバイスは、現時点のページを別のページに切り換えるように構成されるいずれかのアプリケーションシステムに適用され得る。例えば、アプリケーションシステムとして、モバイル端末デバイス、卓上コンピュータ、タブレット、携帯情報端末(PDA)等が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0057】
当業者は、本開示で記載されるようなモジュール及び操作が、ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせにより実行され得ると理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの間の交換可能性を示すために、本開示は一般に、各々の例示の実施形態において部品及び操作をそれらの機能性に従って記述する。そのような機能性がハードウェアまたはソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーション及び設計制約に依存している。当業者は、記載される機能性を実行するために異なる特定のアプリケーション状況に対して異なる方法を用いるであろう。そのような実行を本開示の保護範囲外とみなすべきではない。
【0058】
本開示で記載されるような本方法の方法または操作は、ハードウェア、1つ以上のプロセッサにより実行されるソフトウェア、またはそれらの組み合わせを通じて実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、内部メモリ、読出専用メモリ(ROM)、プログラム組込可能読出専用メモリ(PROM)、消去可能なプログラム組込可能読出専用メモリ(EPROM)、レジスタ記憶装置、ハードディスク、携帯ディスク、CD−ROM、または当該技術分野で周知のいずれかの他のコンピュータ記憶媒体内に記憶され得る。
【0059】
本技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせにより実行され得る。ハードウェアは特定のロジックにより実行され得る。ソフトウェアは、1つ以上のコンピュータ記憶媒体で記憶され、1つ以上のプロセッサまたは特別設計の処理デバイスのような適切な命令実行システムにより実行され得る。当業者は、プロセッサ内に組み込まれたコンピュータ実行可能命令及び/または制御コードにより上記のデバイスまたは装置、及び方法を実行することができると理解するであろう。例えば、ディスク、CDまたはDVE−Rom、読出専用メモリ(ROM)、プログラム組込可能読出専用メモリ(PROM)またはいずれかの他の光または電子信号搬送媒体は、そのような命令またはコードを記憶してもよい。装置及びそれらのモジュールは、超大規模集積回路またはゲートアレイ、ロジック回路またはトランジスタのような半導体、またはフィールドプログラム組込可能ゲートアレイ(FPGA)、プログラム組込可能ロジックデバイス、プロセッサにより実行されるいずれかの他のコンピュータ実行可能命令、または上記のハードウェア回路及びソフトウェアのいずれかの組み合わせのようなプログラム組込可能ハードウェアデバイスの回路により実行され得る。
【0060】
本開示は、いくつかの装置を記述するけれども、デバイスのモジュールまたはサブモジュール、そのような装置の分割部、モジュールまたはサブモジュールは必須ではない。例えば、2つ以上の装置またはモジュールの機能性及び特性は、1つの装置またはモジュール内に集積されてもよい。1つの装置またはモジュールの機能性及び特性は、複数の装置またはモジュールにさらに分割されてもよい。
【0061】
本開示及び図面は操作をある順序で記述するけれども、それは、操作がそのような順序に従って実行されなければならない、または所望の結果を得るために全ての操作が実行されなければならないことを必要としないまたは暗示していない。対照的に、図面内のいくつかの工程は、異なる実行順序を有してもよい。加えてまたは任意選択で、いくつかの操作が省略されてもよい、複数の工程が1つの工程に集積されてもよい、または1つの工程が複数の工程に分割される。
【0062】
上記の記述は、本開示の例示の実施形態を示す。実施形態は、単に例示の実施形態を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定することを意図していない。本開示の保護下で本開示の原理から逸脱することなく、ある変更、交換、及び改良を行うことができ、尚も考慮するべきであると当業者に理解されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図4(d)】
図5(a)】
図5(b)】
図5(c)】
図6
図7(a)】
図7(b)】
図7(c)】
図8
図9