(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1信号の第1伝送パラメータ情報と、前記受信機器を目標受信機器とする信号が付随している第2信号の第2伝送パラメータ情報をネットワーク機器から受信することをさらに含む請求項10に記載の方法。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムにおいて、各ユーザ機器のアップリンク/ダウンリンク通信は、1つの基地局によってサポートされる。ダウンリンク方向で、ユーザ機器のアクセス先となる基地局は、当該ユーザ機器のデータをダウンリンク物理通信チャネルを介して当該ユーザ機器に送信するが、ユーザ機器は、受信した自身宛のデータを復調する。
【0004】
1つの無線通信ネットワークに複数の基地局を有するが、異なる基地局では、同一の周波数リソースを利用して同一の時点でダウンリンク伝送を行うことができる。一つの基地局が自身のセル内のユーザにダウンリンクデータ伝送を行う時に、該基地局のダウンリンク送信信号と、他の基地局のダウンリンク信号とは、同一の時間領域と周波数領域のリソースを占用することができる。よって、1つの基地局から1つのユーザ機器へのダウンリンクデータ伝送は、別の基地局から別のユーザ機器へのダウンリンクデータに対し干渉を生じる可能性がある。簡単に言うと、第1ユーザ機器、第2ユーザ機器のそれぞれを目標受信機器として基地局から異なる信号が送信され、第2ユーザ機器宛の信号には、第1ユーザ機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2ユーザ機器を目標受信機器とする信号は、第1ユーザ機器に対し干渉を生じる可能性がある。
【0005】
干渉信号の強さは、セルのサイズや送信パワーの強さなど様々な要素に依存する。目標データ信号より干渉信号の強さが大きくなると、強い干渉が生じて目標データの復調性能に影響を与える可能性がある。
【0006】
無線セルラー通信システムにおいて、干渉が主な性能制限要素の1つである。干渉は、セル内干渉と隣接セル干渉の2種類がある。隣接セル干渉は、隣接セルの基地局が同一の周波数で隣接セルの他ユーザのスケジューリングを行うからである。セル内干渉については、セルの境界に位置するユーザへの干渉のほうが大きい。
【0007】
セル内干渉は、主に、1つの基地局(eNB)が同じ時間領域/周波数領域リソースで異なるユーザ機器に対しデータ伝送を行うことができることに由来する。異なるユーザ機器に対し同一または異なるビームフォーミング行列が用いられ、空間領域または他の尺度でのユーザ機器の区分を利用して多元接続を実現する。ユーザの空間チャネル区分が良好である場合、2つのユーザ機器は、異なるビームフォーミング行列を用いることができる。1つのユーザ機器のビームフォーミング行列と別のユーザ機器の信号との直交性が良好である場合、セル内干渉が低減される。従来技術のLTEにおけるダウンリンクMU−MIMO(マルチユーザマルチ入力マルチ出力)は、この方式に基づくものである。
【0008】
別の可能なMU−MIMO方式として、パワーまたは拡散コード方式によって、異なるユーザ機器に対し異なるパワーまたは拡散コード/シーケンスを配置する。ユーザ機器同士の干渉は、高度な受信機によって相殺される。
【0009】
従来の通信技術において、1つの目標受信機器は、自身宛のデータのみを復調するが、ネットワークから他の受信機器に送信されるデータ、すなわち目標受信機器が受信した干渉信号について、復調または消去/抑止処理を行わない。ここの受信機器は、ネットワーク機器(例えば基地局)から送信される信号を受信する任意のユーザ機器である。
【0010】
技術の進歩に伴い、可能になりつつある高度的端末受信機は、従来の端末受信機に比べ、目標受信機器の信号と干渉ユーザ機器の信号(すなわち目標受信機器が受信した干渉信号)の両方を処理することができ、干渉信号に対し消去、抑止、相殺などの処理を行うことによって、目標受信機器の信号受信性能を向上させることができる。
【0011】
無線通信システムにおいて、セル内干渉は、高度的端末受信機によって消去されることができる。セル内干渉(すなわちユーザ同士の干渉)を消去するには、干渉信号のパラメータを必要とする。これらのパラメータは、受信機器による自身のブラインド検出によって取得できるが、複雑度が非常に高い。
【0012】
従来技術のLTEシステムにおいて、ネットワークからUEに送信される動的ダウンリンク制御シグナリングは、DCI(downlink control information)と呼ばれる。DCIは、ネットワークによるUEのデータ受信スケジューリングの伝送パラメータ情報、例えばどの周波数バンドでデータ伝送が行われるか、データの変調階数(QPSK/16QAM/64QAM)、TBS(transport block size)などを含む。DCIは、エアインタフェースでPDCCH(physical downlink control channel)によって送信される。UEは、PDCCHのブラインド検出により自身のDCI情報を取得する。
【0013】
ネットワーク機器から1つの目標受信機器に送信されるDCI制御シグナリングは、当該受信機器のデータの伝送パラメータ情報のみを含む。UE Aを目標受信機器とする時に、UE Aに送信されるDCI(DCI Aと記す)には、UE Aがそのデータを受信する伝送パラメータ情報のみを含み、ControlInfo−Self情報と記し、Xビットを有する。UEが、UE Bの信号伝送パラメータ情報(ControlInfo−Interfを含むDCI B)を受信するようにネットワークにより配置される可能性があるが、ユーザが1つのサブフレームでControlInfo−Interfを用いて干渉消去を行うかまたは行わないかの行為は、動的に変更可能である。逆に言えば、ネットワーク機器は、常に干渉信号の伝送パラメータ情報ControlInfo−Interfを目標ユーザUE Aに送信するが、UE Aは、ControlInfo−Interfを用いて干渉消去を行うことがあり、ControlInfo−Interfによる干渉消去を行わないことがある。また、ネットワークがスケジューリングするMCS(Modulation and Coding Scheme)は、ネットワークが予期するUEの受信SNR(Signal Noise Ratio)にも直接に関連する。SNRは、干渉消去と非干渉消去とで変化が非常に大きい。ネットワークがユーザによる干渉消去があったとみなす場合に高いMCSをスケジューリングするものの、ユーザの干渉消去が行われなかった場合、ユーザのデータは、正しく受信できない可能性が高く、性能が大幅に低下する。ネットワークがユーザによる干渉消去がなかったとみなす場合に低いMCSをスケジューリングし、ユーザのあるべきデータレートが実現できず、システムの性能にも影響を与える。
【0014】
従来技術において、ユーザ受信機器は、自身に対するブラインド検出によって、自身データ受信の伝送パラメータ情報を取得するが、受信した干渉信号の消去処理を行うことができない。ユーザ受信機器が干渉ユーザ機器の信号の伝送パラメータ情報を受信するように配置されても、干渉ユーザ機器の信号の伝送パラメータ情報による干渉信号消去処理も動的に変化するので、ネットワークがスケジューリングするMCSにマッチすることができず、ユーザ受信機器のデータレートに影響を与え、システムの性能にも影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明が解決しようとする技術課題は、端末がネットワークから通知される干渉信号の伝送パラメータ情報を用いて干渉信号の処理を行うかを制御するための制御シグナリングの送信、受信方法、ネットワーク機器および受信機器を提供して、受信機器のデータレートを保証することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の実施例は、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得することと、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信することとを含む制御シグナリング送信方法を提供する。
【0017】
ここで、前記制御指令は、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を含む。
【0018】
ここで、前記制御情報は、前記受信機器が第1信号に対し処理を行う第1状態、または、前記第1状態とは異なり、前記受信機器が前記第1信号に対し処理を行わない第2状態を有する。
【0019】
ここで、前記制御情報は、1ビットである。
【0020】
ここで、前記制御情報は、n(n>1)ビットのシーケンスであり、前記シーケンスの各ビットは、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を示す。
【0021】
ここで、上記方法は、前記第1信号の第1伝送パラメータ情報を取得することをさらに含む。
【0022】
ここで、上記方法は、前記第1伝送パラメータ情報および前記制御指令を前記受信機器に送信することをさらに含む。
【0023】
ここで、前記第1伝送パラメータ情報および前記制御指令を前記受信機器に送信することは、前記第1伝送パラメータ情報と前記制御指令をそれぞれ前記受信機器に送信すること、または、前記第1伝送パラメータ情報と前記制御指令とのジョイント符号化を行って第1符号化情報を取得し、前記第1符号化情報を前記受信機器に送信することを含む。
【0024】
ここで、上記方法は、前記受信機器を目標受信機器とする信号が付随している第2信号の第2伝送パラメータ情報を取得することをさらに含む。
【0025】
ここで、上記方法は、前記第1伝送パラメータ情報と第2伝送パラメータ情報を前記受信機器に送信することをさらに含む。
【0026】
ここで、上記方法は、前記第1伝送パラメータ情報と前記第2伝送パラメータ情報をそれぞれ前記受信機器に送信すること、または、前記第1伝送パラメータ情報と前記第2伝送パラメータ情報とのジョイント符号化を行って第2符号化情報を取得し、前記第2符号化情報を前記受信機器に送信することをさらに含む。
【0027】
他の態様として、本発明の実施例は、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信することと、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断することとを含む制御シグナリング受信方法を提供する。
【0028】
ここで、前記制御指令は、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を含む。
【0029】
ここで、前記制御情報は、前記受信機器が第1信号に対し処理を行う第1状態、または、前記第1状態とは異なり、前記受信機器が前記第1信号に対し処理を行わない第2状態を有する。
【0030】
ここで、上記方法は、ネットワーク機器から第1信号の第1伝送パラメータ情報を直接受信すること、または、ネットワーク機器による第1伝送パラメータ情報と前記制御指令とのジョイント符号化により取得された第3符号化情報を受信し、第3符号化情報を復号して前記第1伝送パラメータ情報と前記制御指令を得ることをさらに含む。
【0031】
ここで、上記方法は、第1信号の第1伝送パラメータ情報と、前記受信機器を目標受信機器とする信号が付随している第2信号の第2伝送パラメータ情報をネットワーク機器から受信することをさらに含む。
【0032】
ここで、上記方法は、第1信号の第1伝送パラメータ情報と、第2信号の第2伝送パラメータ情報をネットワーク機器から直接受信すること、または、ネットワーク機器による第1伝送パラメータ情報と第2伝送パラメータ情報とのジョイント符号化により取得された第4符号化情報を受信し、第4符号化情報を復号して前記第1伝送パラメータ情報と前記第2伝送パラメータ情報を得ることをさらに含む。
【0033】
別の態様として、本発明の実施例は、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得するための取得モジュールと、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信するための送信モジュールとを含むネットワーク機器を提供する。
【0034】
本発明の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサに接続され、前記プロセッサによる操作実行に用いられるプログラムとデータを格納するためのメモリとを含むネットワーク機器を提供し、プロセッサが前記メモリからプログラムとデータを呼び出して実行する場合、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得するための取得モジュールと、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信するための送信モジュールとして機能する。
【0035】
本発明の実施例は、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信するための受信モジュールと、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断するための処理モジュールとを含む受信機器を提供する。
【0036】
本発明の実施例は、プロセッサと、前記プロセッサに接続され、前記プロセッサによる操作実行に用いられるプログラムとデータを格納するためのメモリとを含む受信機器を提供し、プロセッサが前記メモリからプログラムとデータを呼び出して実行する場合、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信するための受信モジュールと、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断するための処理モジュールとして機能する。
【発明の効果】
【0037】
上記手段において、目標受信機器が受信した第1信号に対し処理を行うかの制御指令をネットワーク側機器から受信端末に送信することによって、受信機器は、当該制御指令に基づいて、受信した第1信号に対し処理を行うかまたは行わない。ここで、当該第1信号には、当該受信機器を目標受信機器としない信号が付随されている。通常、当該受信機器が受信した信号のうち当該受信機器を目標受信機器としない信号は、当該受信機器が受信した干渉信号である。当該制御指令に基づいて、当該干渉信号の消去を行うかを判断することができる。よって、ネットワーク側機器により、受信機器がネットワーク側機器から通知される制御指令を使用して受信した干渉信号に対し消去などの処理をするかを制御することができ、受信機器のデータレートを保証することができる。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の解決しようとする技術課題、技術手段および利点をより明確にするために、以下、図面と具体的な実施例を参照しながら詳細に記載する。
【0040】
本発明は、従来技術のシステムにおいて受信機器が干渉信号の処理時にネットワーク側から制御されないため、データレートに影響を与えるという問題に対し為されたものである。本発明の実施例は、制御シグナリングの送信、受信方法、ネットワーク側機器および受信機器を提供することによって、ネットワーク側機器により、受信機器がネットワーク側機器から通知される制御指令を使用して受信した干渉信号に対する消去処理をするかを制御することができ、受信機器のデータレートを保証することができる。
【0041】
なお、本発明の実施例において、「消去」は、信号処理手段の総称であり、消去、抑止、相殺処理など多種類のありうる操作を含むが、それらに限定されない。
【0042】
図1に示すように、本発明の一部の実施例による制御シグナリングの送信方法は、以下のステップを含む。
【0043】
ステップ11において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得する。例えば、基地局から第1受信機器、第2受信機器をそれぞれ目標受信機器として異なる信号を送信するが、第2受信機器に送信される信号には、第1受信機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2受信機器を目標受信機器とする信号は、第1受信機器に対し干渉を生じる可能性がある。当該第1信号は、当該受信機器が受信した干渉信号であってもよい。
【0044】
ステップ12において、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信する。
【0045】
本発明の一部の実施例において、目標受信機器が受信した第1信号に対し処理を行うかの制御指令をネットワーク側機器から受信機器に送信することによって、受信機器は、当該制御指令に基づいて、受信した第1信号に対し処理を行うかまたは行わない。ここで、当該第1信号には、当該受信機器を目標受信機器としない信号が付随されている。通常、当該受信機器が受信した信号のうち当該受信機器を目標受信機器としない信号は、当該受信機器が受信した干渉信号である。当該制御指令に基づいて、当該干渉信号の消去を行うかを判断することができる。よって、ネットワーク側機器により、受信機器がネットワーク側機器から通知される制御指令を使用して受信した干渉信号の消去をするかを制御することができ、機器のデータレートを保証することができる。
【0046】
本発明の一部の実施例において、前記制御指令は、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を含む。さらに、前記制御情報は、前記受信機器が第1信号に対し処理を行う第1状態、または、前記第1状態とは異なり、前記受信機器が前記第1信号に対し処理を行わない第2状態を有する。
【0047】
例えば、1ビットである当該制御情報は、1ビットが0である場合に第1状態を示すが、1ビットが1である場合に第2状態を示す。ここで、第1状態は、第1信号に付随されている干渉信号の消去または非消去を当該受信機器が当該制御指令に基づいて行うことを示す。第2状態は、第1信号に付随されている干渉信号の非消去または消去を当該受信機器が当該制御指令に基づいて行うことを示す。
【0048】
当該制御情報は、n(n>1)ビットのシーケンスであり、前記シーケンスの各ビットは、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を示す。
【0049】
例えば、受信機器による干渉消去行為のオンオフを1つの独立的な制御シグナリングのビット領域によって通知し、ネットワーク機器(基地局)から受信機器に送信されるダウンリンク制御シグナリングには、1ビットの干渉消去行為オンオフ制御指令を含む。ビットの第1状態が0である場合、受信機器は、干渉消去を行う必要がない。ビットの第2状態が1である場合、受信機器は、干渉消去を行う。
【0050】
従来技術の通信システムにおいて、マルチアンテナMIMO(multiple input, multiple output)システムをサポートし、複数本のアンテナを有する基地局から複数のデータストリームが送信される。従って、干渉信号は、1つまたは複数のデータストリームを含む。ダウンリンク制御指令は、受信機器の干渉消去オンオフ信号を通知し、1つまたは複数のデータストリームを制御する。
【0051】
ここで、前記ビットは、前記受信機器に送信されるデータストリームに対応する1つの制御ビットである。ユーザがn個のデータストリームを有すると、n個のデータストリームに対し上記制御指令を個別に送信することができる。
【0052】
例えば、eNB(基地局)は、1ビットを送信して、UEに対しすべての干渉データストリームの干渉処理を行うことを通知することができる。ビットが1である場合、UEは、すべての干渉データストリームを消去するが、ビットが0である場合、UEは、すべての干渉データストリームの消去を行わない。この場合、1ビットによって、すべての干渉データストリームの消去処理を制御する。別の実施例において、eNB(基地局)から、Mデータストリームに対応する1つのnビットのシーケンスを受信機器に送信し、各ビットによって、目標受信機器に対し、該当するデータストリームの干渉消去を行うかを通知する。本発明の一部の実施例において、eNBは、1つのnビットのシーケンスをユーザに送信して、M(n<M)干渉データストリームの消去を制御する。各ビットとデータストリームとの対応関係は、ネットワークとユーザ機器によって予め取り決められるか、ハイレイヤシグナリングによってUEに通知される。本発明の一部の実施例において、n=2、M=4であり、第1ビットで第1ストリームと第2ストリームの干渉消去を制御し、第2ビットで第3ストリームと第4ストリームの干渉消去を制御する。
【0053】
前記制御情報は、ダウンリンク制御シグナリングにおける1つのアイドル状態によって示されてもよい。例えば、干渉消去のオンオフシグナリングは、他の制御シグナリングとともに符号化される。例えば、MCSシグナリング(Modulation coding scheme)の1つの状態、TBSインデックス、または他の任意のパラメータの1つの状態が挙げられるが、ここでは枚挙しない。干渉消去を行うかをUEに指示することができる。例えばLTEネットワークにおいて、MCSシグナリングは、5ビットで送信され、32のMCSレベルに対応する。しかし、実際のシステムでは、32より少ないMCSレベルしか使用されず、現在一部のMCSレベルをリザーブしている。ここでリザーブされているMCS状態/レベルは、端末に対する干渉消去のオフ/オン通知に用いられる。なお、ここでのMCSは、端末自身のデータ信号のMCSパラメータではなく、干渉信号のMCSパラメータであり、基地局機器からダウンリンクシグナリングによってUEに通知される。
【0054】
本発明の一部の実施例において、SIC受信機の場合、ネットワークは、受信機器に対し、その受信しうる干渉信号の変調シーケンス、例えばQPSK、16QAM、64QAMをダウンリンクシグナリングによって通知する。256QAM信号の干渉消去がシステムでサポートされないとすると、干渉信号のQAMが、2ビットによってダウンリンクシグナリング(controlinfo−interf)で受信機器に通知される。以下の表のように、2ビットが4つの状態に対応するが、干渉信号の変調シーケンスに3つの状態(QPSK、16QAM、64QAM)しかないため、残り1つのQAMレベルは、端末に対する干渉消去オフ通知に用いられる。
【0056】
受信機器が受信した2ビットのダウンリンクシグナリングの値が0、1、2であると、受信機器は、干渉信号の変調としてQPSK、16QAMまたは64QAMであるとみなし、干渉信号の消去を行う。2ビットのダウンリンクシグナリングの値が3であると、目標端末は、干渉信号の消去を行わず、干渉消去行為がオフになる。
【0057】
干渉信号にn個のデータストリームが含まれる場合、以上の実施例は、各データストリームに適用する。すなわち、データストリームごとに、ダウンリンク制御シグナリングは、干渉信号のQAMレベルと干渉消去行為を2ビットでUEに通知する。
【0058】
図2に示すように、本発明の一部の実施例による制御シグナリングの送信方法は、以下のステップを含む。
【0059】
ステップ21において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得する。前記制御指令は、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するためのものである。例えば、基地局から第1受信機器、第2受信機器をそれぞれ目標受信機器として異なる信号を送信するが、第2受信機器に送信される信号には、第1受信機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2受信機器を目標受信機器とする信号は、第1受信機器に対し干渉を生じる可能性がある。当該第1信号は、当該受信機器が受信した干渉信号であってもよい。
【0060】
ステップ22において、前記第1信号の第1伝送パラメータ情報を取得する。
【0061】
ステップ23において、前記第1伝送パラメータ情報および前記制御指令を前記受信機器に送信する。
【0062】
ここで、ステップ23において、第1伝送パラメータ情報と前記制御指令をそれぞれ前記受信機器に送信するか、第1伝送パラメータ情報と制御指令とのジョイント符号化を行って第1符号化情報を取得し、前記第1符号化情報を受信機器に送信する。
【0063】
本発明の一部の実施例において、受信機器による干渉信号消去用の第1伝送パラメータ情報をネットワーク機器から受信機器に送信することによって、受信機器は、第1伝送パラメータ情報に基づいて、その受信した干渉信号を消去することができる。
【0064】
本発明の一部の実施例において、前記第1伝送パラメータ情報は、前記受信機器と同一セルに位置する第1機器の第1データ受信パラメータ情報を含み、前記受信機器と同一セルに位置しない第2機器の第2データ受信パラメータ情報であってもよい。
【0065】
受信機器は、RRC(無線リソース制御)シグナリングによって、異なるDCI(ダウンリンク制御シグナリング)フォーマットに対応する異なる伝送モード(TM)に配置される。TMとDCIフォーマットとは一対一に対応する。受信機器は、TMが配置された後に、サブフレーム毎に受信機器のDCI Aのブラインド検出を行う。ブラインド検出に成功すると、受信機器は、該当するDCIフォーマットがネットワーク側から送信されたとみなし、DCI Aにおけるのデータの伝送パラメータ情報を用いてPDSCHデータの受信を行う。
【0066】
受信機器が干渉信号の消去をしようとし、干渉消去をするように受信機器がネットワーク機器からも配置されると、受信機器は、干渉信号の伝送パラメータ情報(controlinfo−interf)を既知とする必要があり、すなわち第1機器の第1データ受信パラメータ情報を既知とする必要がある。したがって、ネットワーク側基地局は、前記受信機器とは同一セルに位置する第1機器の第1データ受信パラメータ情報を受信機器に送信する。この場合、受信機器は、DCI Bのブラインド検出を行う。当該DCI Bには、第1機器の第1データ受信パラメータ情報が付随されている。受信機器は、第1機器の第1データ受信パラメータ情報を取得して試みる。
【0067】
受信機器は、第1機器の第1データ受信パラメータ情報を取得すると、当該第1機器の干渉信号の消去を行うことができる。
【0068】
具体的に消去する場合、下記の消去方法で第1機器の干渉信号の消去を行うことができる。すなわち、第1機器の第1データ受信パラメータ情報に基づいて、第1機器の干渉信号をある程度で復調ひいては復号し、受信機の処理ゲインを利用して受信信号から干渉信号成分を消去する。
【0069】
本発明の一部の実施例における受信機器による干渉信号の消去方法は、同様に本発明の他の実施例に適用する。
【0070】
本発明の一部の実施例において、前記第1伝送パラメータ情報が、前記受信機器とは異なるセルに位置する第2機器の第2データ受信パラメータ情報である場合、受信機器が干渉信号の消去をしようとし、干渉消去をするように該受信機器がネットワーク機器からも配置されると、受信機器は、第2機器の第2データ受信パラメータ情報を既知とする必要がある。したがって、ネットワーク側基地局は、前記受信機器とは異なるセルに位置する第2機器の第2データ受信パラメータ情報を受信機器に送信する。この場合、受信機器は、DCI Cのブラインド検出を行う。当該DCI Cには、第2機器の第2データ受信パラメータ情報が付随されている。受信機器は、第2機器の第2データ受信パラメータ情報の取得を試みる。
【0071】
受信機器は、第2機器の第2データ受信パラメータ情報を取得すると、当該第2機器の干渉信号の消去を行うことができる。具体的な消去方法として、第2データ受信パラメータ情報に基づいて、第2機器の干渉信号をある程度で復調ひいては復号し、それから受信機の処理ゲインを利用して、受信信号から干渉信号成分を消去する。
【0072】
図3に示すように、本発明の一部の実施例による制御シグナリング送信方法は、下記のステップを含む。
【0073】
ステップ31において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得する。例えば、基地局から第1受信機器、第2受信機器をそれぞれ目標受信機器として異なる信号を送信するが、第2受信機器に送信される信号には、第1受信機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2受信機器を目標受信機器とする信号は、第1受信機器に対し干渉を生じる可能性がある。当該第1信号は、当該受信機器が受信した干渉信号であってもよい。
【0074】
ステップ32において、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信する。
【0075】
ステップ33において、第1信号の第1伝送パラメータ情報と、前記受信機器を目標受信機器とする信号が付随している第2信号の第2伝送パラメータ情報を取得する。
【0076】
ステップ34において、前記第1伝送パラメータ情報と第2伝送パラメータ情報を前記受信機器に送信する。
【0077】
当該ステップ34において、前記第1伝送パラメータ情報と前記第2伝送パラメータ情報をそれぞれ受信機器に送信するか、前記第1伝送パラメータ情報と前記第2伝送パラメータ情報とのジョイント符号化を行って第2符号化情報を取得し、前記第2符号化情報を前記受信機器に送信する。
【0078】
本発明の一部の実施例において、ネットワーク側機器は、受信機器UE Aに対し、受信しうる干渉信号パラメータ情報(上記の第1伝送パラメータ情報のような、他のユーザUE Bの信号パラメータ情報)を通知する。UE Bは、UE Aとは同一セルのUEであってもよく、異なるセルのUEであってもよい。
【0079】
UE A自身のデータ受信パラメータ情報を含む制御シグナリングがDCI A(すなわち第2伝送パラメータ情報)であるとすると、第1伝送パラメータ情報と第2伝送パラメータ情報を、UE Aに個別に送信してもよく、合わせて送信してもよい。
【0080】
本発明の一部の実施例において、目標受信機器が受信した第1信号に対し処理を行うかの制御指令をネットワーク側機器から受信機器に送信することによって、受信機器は、当該制御指令に基づいて、受信した第1信号に対し処理を行うかまたは行わない。ここで、当該第1信号には、当該受信機器を目標受信機器としない信号が付随されている。通常、当該受信機器が受信した信号のうち当該受信機器を目標受信機器としない信号は、当該受信機器が受信した干渉信号である。当該制御指令に基づいて、当該干渉信号の消去を行うかを判断することができる。よって、ネットワーク側機器により、受信機器がネットワーク側機器から通知される制御指令を使用して受信した干渉信号に対し消去をするかを制御することができ、受信機器のデータレートを保証することができる。
【0081】
図4に示すように、本発明の一部の実施例による制御シグナリング受信方法は、下記のステップを含む。
【0082】
ステップ41において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信する。例えば、基地局から第1受信機器、第2受信機器をそれぞれ目標受信機器として異なる信号を送信するが、第2受信機器に送信される信号には、第1受信機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2受信機器を目標受信機器とする信号は、第1受信機器に対し干渉を生じる可能性がある。当該第1信号は、当該受信機器が受信した干渉信号であってもよい。
【0083】
ステップ42において、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断する。
【0084】
本発明の一部の実施例において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信し、当該制御指令に基づいて、受信した第1信号に対し処理を行うかまたは行わない。通常、当該受信機器が受信した信号のうち当該受信機器を目標受信機器としない信号は、当該受信機器が受信した干渉信号である。当該制御指令に基づいて、当該干渉信号の消去を行うかを判断することができる。よって、ネットワーク側機器により、受信機器がネットワーク側機器から通知される制御指令を使用して受信した干渉信号に対し消去をするかを制御できることを実現し、受信機器のデータレートを保証することができる。
【0085】
本発明の一部の実施例において、前記制御指令は、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を含む。
【0086】
前記制御情報は、前記受信機器が第1信号に対し処理を行う第1状態、または、前記第1状態とは異なり、前記受信機器が前記第1信号に対し処理を行わない第2状態を有する。
【0087】
例えば、1ビットである当該制御情報は、0である場合に第1状態を示すが、1である場合に第2状態を示す。ここで、第1状態は、第1信号に付随されている干渉信号の消去または非消去を当該受信機器が当該制御指令に基づいて行うことを示す。第2状態は、第1信号に付随されている干渉信号の非消去または消去を当該受信機器が当該制御指令に基づいて行うことを示す。
【0088】
当該制御情報は、n(n>1)ビットのシーケンスであり、前記シーケンスの各ビットは、前記第1信号の少なくとも1つのデータストリームの制御情報を示す。
【0089】
図5に示すように、本発明の一部の実施例による制御シグナリング受信方法は、下記のステップを含む。
【0090】
ステップ51において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信する。例えば、基地局から第1受信機器、第2受信機器をそれぞれ目標受信機器として異なる信号を送信するが、第2受信機器に送信される信号には、第1受信機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2受信機器を目標受信機器とする信号は、第1受信機器に対し干渉を生じる可能性がある。当該第1信号は、当該受信機器が受信した干渉信号であってもよい。
【0091】
ステップ52において、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断する。
【0092】
ステップ531において、ネットワーク機器から第1信号の第1伝送パラメータ情報を直接受信する。または、ステップ532において、ネットワーク機器による第1伝送パラメータ情報と前記制御指令とのジョイント符号化により取得された第3符号化情報を受信し、第3符号化情報を復号して前記第1伝送パラメータ情報と前記制御指令を得る。
【0093】
本発明の一部の実施例において、受信機器が受信する第1信号の第1伝送パラメータ情報と自身データの伝送パラメータ情報、すなわち第2伝送パラメータ情報とのジョイント符号化をしてもよく、それぞれを個別に受信してもよい。
【0094】
本発明の一部の実施例において、ネットワーク側により、端末がネットワークから通知される第1伝送パラメータ情報を用いて干渉信号の消去を行うかを制御することで、信機器のデータレートを保証する。
【0095】
図6に示すように、本発明の一部の実施例による制御シグナリング受信方法は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ61において、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信する。例えば、基地局から第1受信機器、第2受信機器をそれぞれ目標受信機器として異なる信号を送信するが、第2受信機器に送信される信号には、第1受信機器を目標受信機器とするデータが含まれないため、第2受信機器を目標受信機器とする信号は、第1受信機器に対し干渉を生じる可能性がある。当該第1信号は、当該受信機器が受信した干渉信号であってもよい。
【0097】
ステップ62において、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断する。
【0098】
ステップ63において、第1信号の第1伝送パラメータ情報と、前記受信機器を目標受信機器とする信号が付随している第2信号の第2伝送パラメータ情報をネットワーク機器から受信する。
【0099】
当該ステップ63は、具体的に、第1信号の第1伝送パラメータ情報と、第2信号の第2伝送パラメータ情報をネットワーク機器から直接受信すること、または、ネットワーク機器による第1伝送パラメータ情報と第2伝送パラメータ情報とのジョイント符号化により取得された第4符号化情報を受信し、第4符号化情報を復号して前記第1伝送パラメータ情報と前記第2伝送パラメータ情報を得ることを含む。
【0100】
本発明の一部の実施例において、ネットワーク側により、端末がネットワークから通知される第1伝送パラメータ情報を用いて干渉信号の消去を行うかを制御することで、受信機器のデータレートを保証し、システムの性能を向上させる。
【0101】
以下、具体的な応用シーンと結び付けて、従来技術と比較した上記実施例の優れた効果を説明する。
【0102】
セル内にUE AとUE Bの2つのUEが存在すると仮想する。1つのサブフレームで、UE AとUE Bは、ともにスケジューリングされる。UE Aは、近位側ユーザであり、UE Bは、遠位側ユーザである。UE Aは、UE Bによる干渉を消去する必要がある。もちろん、UE Bは、UE Aとは異なるセルに位置するUEであってもよい。UE Aは、ネットワーク機器からUE Aに送信した制御指令を用いて、UE Bからの干渉信号の消去処理を行うかを確定する。ここで、UE Aは、ネットワーク機器から送信されるControlInfo−Interf(すなわちUE Bの信号の伝送パラメータ情報)を受信し、UE Aによる干渉信号の消去処理が制御指令によって許可される場合、UE Bの信号の伝送パラメータ情報ControlInfo−Interfに基づいて、干渉信号の消去処理を行う。基地局は、当該制御指令に基づいて、UE Aによる干渉信号の消去処理が許可される場合に、当該UE Aにより干渉信号を消去する時のSNRにマッチするMCSをスケジューリングし、UE Aのデータレートを保証し、システムの性能を向上させる。一方、従来技術のネットワーク機器は、UE Aにより干渉信号を消去する時のSNRにマッチするMCSをスケジューリングすることができない。
【0103】
図7に示すように、本発明の一部の実施例による基地局70は、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得するための取得モジュール71と、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信するための送信モジュール72とを含む。
【0104】
なお、上記すべての方法実施例の実現フローは、当該基地局の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0105】
図8に示すように、本発明の一部の実施例によるネットワーク機器は、第1プロセッサ81と、前記第1プロセッサ81に接続され、前記第1プロセッサ81による操作実行に用いられるプログラムとデータを格納するための第1メモリ82とを含み、第1プロセッサ81が前記第1メモリからプログラムとデータを呼び出して実行する場合、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号の処理に係る制御指令を取得するための取得モジュールと、第1信号の処理を前記受信機器によって行うかを制御するための前記制御指令を前記受信機器に送信するための送信モジュールとして機能する。
【0106】
図9に示すように、本発明の一部の実施例による受信機器90は、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信するための受信モジュール91と、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断するための処理モジュール92とを含む。
【0107】
なお、上記すべての方法実施例の実現フローは、当該基地局の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。
【0108】
図10に示すように、本発明の一部の実施例による受信機器は、第2プロセッサ101と、前記第2プロセッサに接続され、前記第2プロセッサ101による操作実行に用いられるプログラムとデータを格納するための第2メモリ102とを含み、第2プロセッサ101が前記第2メモリ102からプログラムとデータを呼び出して実行する場合、受信機器を目標受信機器としない信号が付随している第1信号に対し処理を行うための制御指令をネットワーク機器から受信するための受信モジュールと、前記制御指令に基づいて、前記第1信号に対し処理を行うかを判断するための処理モジュールとして機能する。
【0109】
当業者にとって、下記事項が理解可能である。上記実施例を実現するステップのすべてまたは一部は、ハードウェアによって実行されてもよく、コンピュータプログラムを介して関連のハードウェアに指示を与えることによって実行されてもよい。ここでいうコンピュータプログラムは、上記方法のすべてまたは一部のステップを実行する指令を含み、かつ読み取り可能な媒体に記憶される。記憶媒体は、あらゆる形態の記憶媒体である。
【0110】
本発明は、本発明の実施例による方法、デバイス(システム)およびコンピュータプログラムプロダクトのフロー図および/またはブロック図を参照にして記載されている。フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロック、およびフロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現されうると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される指令により、フロー図の1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0111】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作させることを導けるコンピュータ読み出し可能なメモリに格納されてもよく、上記コンピュータ読み出し可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含むプロダクトを形成する。上記コマンド装置は、フロー図の1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0112】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作工程を実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行されるコマンドにより、フロー図の1つまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0113】
明らかに、当業者は、本発明の精神や範囲を逸脱せずに、本発明に対して様々な変更や変形をすることができる。このように、本発明のこれらの修正や変形が本発明の請求項およびその同等の技術範囲に含まれるものであれば、本発明は、これらの変更や変形を含むことを意図する。