【文献】
Intel Corporation,Timer impact for Release-13 low complexity UEs and enhanced coverage,3GPP TSG-RAN WG2#91 R2-153280,2015年 8月15日,pp.1-5
【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Coverage enhancement for (E)PDCCH,3GPP TSG-RAN WG1#76 R1-140154,2014年 1月31日,pp.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
セルラ通信システムの端末デバイスにおいて、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を、該チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、定義するステップと、
前記チャネル監視関連タイマーの前記構成にしたがって、前記端末デバイスにおいて、ネットワーク要素と前記端末デバイスとの間で送信されたチャネル・サブフレームの監視を実行するステップと、
を含む方法であって、
チャネル送信開始サブフレームのサブフレーム番号は、方程式、[(SFN * 10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)= MP_O_Offsetに基づいて定められるように、前記チャネル監視関連タイマーとチャネル・サブフレーム送信とが整列され、ここで、SFNはフレームのシステム・フレーム番号であり、前記チャネル送信開始サブフレームが発生し、MP_R_Periodはチャネル反復周期またはチャネル反復量であり、MP_O_Offsetは、0から最大MP_R_Period − 1へのチャネル機会オフセットである、
方法。
端末デバイスのためのセルラ通信システムのネットワーク要素において、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を、前記チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、定義するステップと、
前記ネットワーク要素から前記端末デバイスへのシグナリングの送信をさせるステップであって、該シグナリングは、前記チャネル監視関連タイマーの定義された構成を示す、ステップと、
を含む方法であって、
チャネル送信開始サブフレームのサブフレーム番号は、方程式、[(SFN * 10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)= MP_O_Offsetに基づいて定められるように、前記チャネル監視関連タイマーとチャネル・サブフレーム送信とが整列され、ここで、SFNはフレームのシステム・フレーム番号であり、前記チャネル送信開始サブフレームが発生し、MP_R_Periodはチャネル反復周期またはチャネル反復量であり、MP_O_Offsetは、0から最大MP_R_Period − 1へのチャネル機会オフセットである、
方法。
セルラ通信システムのネットワーク要素から端末デバイスにおいて、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を、前記チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、示すシグナリングを獲得するステップと、
前記端末デバイスにおいて、前記チャネル監視関連タイマーの前記構成にしたがって、前記ネットワーク要素と前記端末デバイスとの間で送信されるチャネル・サブフレームの監視を実行するステップと、
を含む方法。であって、
チャネル送信開始サブフレームのサブフレーム番号は、方程式、[(SFN * 10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)= MP_O_Offsetに基づいて定められるように、前記チャネル監視関連タイマーとチャネル・サブフレーム送信とが整列され、ここで、SFNはフレームのシステム・フレーム番号であり、前記チャネル送信開始サブフレームが発生し、MP_R_Periodはチャネル反復周期またはチャネル反復量であり、MP_O_Offsetは、0から最大MP_R_Period − 1へのチャネル機会オフセットである、
方法。
前記カバレッジ拡張レベルは、前記ネットワーク要素において計算され、前記ネットワーク要素から前記端末デバイスに送信される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
各カバレッジ拡張レベルに関連付けられた所定の重み係数が、前記端末デバイスにおいて、チャネル監視関連タイマーの設定を定義するために利用される、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
各カバレッジ・エンハンスメント・レベルに関連する所定の重み係数が、チャネル監視関連タイマーの設定を定義するのに利用されるために、ネットワーク要素から端末デバイスにシグナリングされる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
前記チャネル監視関連タイマーは、前記カバレッジ拡張レベルに関連する前記重み係数を乗算することによって、新しいパラメータ値を追加することによって、または、当初のパラメータ値をチャンネル反復数にスケーリングすることによって、拡張される、請求項6または7のいずれか1項に記載の方法。
前記チャネル監視関連タイマーは、DRXタイマー、onDurationTimer、RARウィンドウ、競合解消タイマー、mac−ContentionResolutionタイマー、ra−ResponseWindowSize、longDRX−CycleStartOffsetlongDRX−サイクル、drxStartOffset、shortDRXサイクル、drx−Inactivityタイマーおよびdrx−Retransmissionタイマーのうちの1つ以上を備える、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
前記チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPUCCH、MTC物理ダウンリンク制御チャネルM−PDCCH、拡張物理ダウンリンク制御チャネルE−PDCCH、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、MTC物理アップリンク制御チャネルM−PUCCH、および、拡張物理アップリンク制御チャネルE−PUCCHのうちの少なくとも1つを備える、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび、前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
通信システムの端末デバイスに対して、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を、前記チャネル監視関連タイマーの実効値が、カバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、定義させ、
前記端末デバイスへの、前記チャネル監視関連タイマーの前記定義された構成を示すシグナリングの送信をさせるように構成される、
装置であって、
チャネル送信開始サブフレームのサブフレーム番号は、方程式、[(SFN * 10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)= MP_O_Offsetに基づいて定められるように、前記チャネル監視関連タイマーとチャネル・サブフレーム送信とが整列され、ここで、SFNはフレームのシステム・フレーム番号であり、前記チャネル送信開始サブフレームが発生し、MP_R_Periodはチャネル反復周期またはチャネル反復量であり、MP_O_Offsetは、0から最大MP_R_Period − 1へのチャネル機会オフセットである、
装置。
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび、前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
セルラ通信システムのネットワーク要素から、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を、チャネル監視関連タイマーの実効値がカバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、示すシグナリングを獲得させ、
前記チャネル監視関連タイマーの前記構成にしたがって、前記ネットワーク要素とユーザ端末との間で送信されるチャネル・サブフレームの監視を実行させるように構成される、
装置であって、
チャネル送信開始サブフレームのサブフレーム番号は、方程式、[(SFN * 10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)= MP_O_Offsetに基づいて定められるように、前記チャネル監視関連タイマーとチャネル・サブフレーム送信とが整列され、ここで、SFNはフレームのシステム・フレーム番号であり、前記チャネル送信開始サブフレームが発生し、MP_R_Periodはチャネル反復周期またはチャネル反復量であり、MP_O_Offsetは、0から最大MP_R_Period − 1へのチャネル機会オフセットである、
装置。
前記少なくとも1つのメモリおよび、前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、請求項4ないし10のいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成される、請求項11、12または13に記載の装置。
コンピュータにロードされるとき、ネットワーク・ノードに、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法を実行させることを含むコンピュータ・プロセスを実行する、コンピュータ・プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の実施形態は例示的なものである。本願明細書は、いくつかの箇所において、「1つの(an)」、「1つの(one)」、または「いくつかの(some)」実施形態を指すことがあるが、必ずしも、そのような各参照が同じ実施形態にあること、あるいは、その特徴が、単一の実施形態にのみ適用されることを意味するものではない。異なる実施形態の単一の特徴を組み合わせて、他の実施形態を提供することもできる。さらに、「備える(comprising)」および「含む(including)」という用語は、記載された特徴のみからなるものであるというように記載された実施形態を限定するものではないことが理解されるべきである。それらの実施形態は、特に記載されていない特徴や構造を含むことができる。
【0007】
記載された実施形態は、ベーシックW−CDMAに基づくユニバーサル移動体通信システム(UMTS、3G)、高速パケットアクセス(HSPA)、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、および/または5Gシステムのうちの少なくとも1つのような無線システムに実装することができる。しかしながら、本願実施形態は、これらのシステムに限定されるものではない。
【0008】
しかしながら、実施形態は例示として与えられたシステムに限定されず、当業者は、必要な特性を備えた他の通信システムにこのソリューションを適用することができる。適切な通信システムの1つの例は、上でリストにあげた5Gシステムである。5Gにおけるネットワーク・アーキテクチャは、LTEアドバンストのものと非常に似たものになると想定される。5Gは、多重入力−多重出力(MIMO)アンテナ、LTEの現在のネットワーク展開よりも多くの基地局やノード(いわゆる小セル概念)を使用する可能性が高い。これらは、小規模なローカル・エリア・アクセス・ノードと協働するマクロ・サイトを含み、おそらく、より良いカバレッジと高められたデータレートのために種々の無線技術を採用することも可能である。5Gは複数の無線アクセス技術(RAT)で構成されており、それぞれが特定のユース・ケースやスペクトルに対して最適化されている。
【0009】
将来のネットワークは、ネットワーク・ノード機能を「ビルディング・ブロック」あるいはサービスを提供するために機能的に接続またはリンクされることができるエンティティに仮想化することを提案するネットワーク・アーキテクチャの概念であるネットワーク機能仮想化(NFV)を利用する可能性が最も高いと思われることが理解されるべきである。仮想化ネットワーク機能(VNF)は、カスタマイズされたハードウェアの代わりに標準または一般タイプのサーバを使用してコンピュータ・プログラム・コードを実行する1つまたは複数の仮想マシンを備えることができる。クラウド・コンピューティングまたはクラウド・データ・ストレージも利用することができる。無線通信において、これは、遠隔無線ヘッドに動作可能に結合されたサーバ、ホスト、またはノードにおいて、少なくとも部分的に実行されるべきノード動作を意味し得る。ノード操作が複数のサーバ、ノードまたはホストに分散されることも可能である。また、コアネットワークオペレーションと基地局オペレーションとの間の仕事の配分は、LTEのそれとは異なるか、または存在しなくてもよいことも理解されるべきである。おそらく、使用されるべき他のいくつかの技術の進歩は、SDN(software−defined networking)、ビッグデータ、および、オールIPである。これらは、ネットワークの構築と管理の方法を変えることができる。
【0010】
図1は、本願発明の実施形態を適用することができるセルラー通信システムの例を示す。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のLTE(long term evolution)、LTE−advanced(LTE−A)などのセルラー無線通信ネットワーク、または、将来予測される5Gソリューションは、通常、ネットワーク要素110のような少なくとも1つのネットワーク要素であり、セル100を提供する。各セルは、例えば、マクロ・セル、マイクロセル、フェムトセル、またはピコセルであり得る。ネットワーク要素110は、LTEおよびLTE−Aのような進化型ノードB(eNB)であり得、または、無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することができる任意の他の装置であり得る。5Gソリューションの場合、実装は、前述のように、LTE−Aと同様なものであり得る。ネットワーク要素110は、基地局またはアクセス・ノードと呼ぶことができる。セルラー通信システムは、ネットワーク要素110、112、114の無線アクセスネットワークから構成されることができる。例えば、eNBを含み、それぞれがそれぞれのセル、または、セル100、102、104を制御する。ネットワーク要素110−114は、それぞれ、マクロ・セル100−104を制御することができ、端末デバイス120の広域カバレージを提供する。ネットワーク要素110−114は、端末デバイス120に、インターネットなどの他のネットワークへの無線アクセスを提供するため、アクセス・ノードと呼ぶこともできる。さらに、1つまたは複数のローカルエリアアクセス・ノード116は、マクロ・セル100ー104を制御するネットワーク要素110、112、114の制御領域内に配置することができる。ローカル・エリア・アクセス・ノード116は、マクロ・セル100内に含まれ得るサブセル106内の無線アクセスを提供することができる。サブセルの例は、マイクロ、ピコ及び/又はフェムトセルを含むことができる。典型的には、サブセルはマクロ・セル内にホット・スポットを提供する。ローカル・エリア・アクセス・ノード116の動作は、制御エリアの下にサブセルが設けられているネットワーク要素110によって制御することができる。ネットワーク要素110および他のネットワーク要素112−116は、端末デバイス120がマスタeNBネットワーク要素および、セカンダリeNBネットワーク要素に関連付けられたセルとの複数の接続を確立した二重接続性(DC)をサポートすることができる。
【0011】
ネットワーク要素110は、端末デバイス112が、連続周波数帯域上または非連続周波数帯域上にあることができる複数のコンポーネント・キャリアからのリソースを割り当てられるキャリアアグリゲーションを使用することができる。1つのネットワーク要素110は、1つのコンポーネント・キャリア、例えば、プライマリ・コンポーネント・キャリアを提供することができる。一方、別のネットワーク要素116は、別のコンポーネント・キャリア、例えば、セカンダリ・コンポーネント・キャリアを提供することができる。主コンポーネント・キャリアを動作させるネットワーク要素110は、すべてのコンポーネント・キャリア上のリソースのスケジューリングを実行することができ、または、各ネットワーク要素110,116が、動作するコンポーネント・キャリアのスケジューリングを制御することができる。あるいは、ネットワーク要素110は、1つのコンポーネント・キャリア、例えば、主構成コンポーネント・キャリア、を提供することができる。および、別の構成コンポーネント・キャリア、例えば、二次成分キャリアを提供することができる。
【0012】
通信ネットワーク内の複数のeNBの場合、eNBは、LTEで規定されているようにX2インタフェースを用いて互いに接続されることができる。ネットワーク要素間の他の通信方法も可能である。ネットワーク要素110−116は、S1インタフェースを介して進化型パケットコア(EPC)130に、より詳細には、モビリティ管理エンティティ(MME)132に、および、システムアーキテクチャ進化ゲートウェイ(SAE−GW)134に、さらに接続することができる。
【0013】
図1の無線システムは、マシン型通信(MTC)をサポートすることができる。MTCは、少なくとも1つの端末デバイス120のような大量のMTC対応装置に対するサービスを提供することを可能にすることができる。少なくとも1つの端末デバイス120は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップ、および、MTCネットワークなどの無線通信ネットワークとのユーザ通信に使用される他の装置を備えることができる。これらのデバイスは、音声、ビデオ、および/またはデータ転送のための通信リンクなど、MTC方式と比較してさらなる機能を提供することができる。しかし、MTCの観点では、少なくとも1つの端末デバイス120は、MTC装置として理解することができる。少なくとも1つの端末デバイス120は、また、いくつかの例を挙げるために、位置、加速度、および/または温度情報を提供するセンサ装置などの別のMTC対応装置を備えることができる。
【0014】
3GPP LTE Rel−13は、マシン型通信(MTC)のためのLTE物理層拡張を伴う。Rel−13 MTCユーザ装置(UE)は、任意のシステム帯域幅内のダウンリンクおよびアップリンクにおいて、1.4MHz(すなわち、わずか6PRB対)の無線周波数帯域幅をサポートすればよい。Rel−13 MTCは、MTCデバイスが挑戦的な場所、建物の奥深くに配置されている周波数分割デュプレックス(FDD)に対して15dBのネットワークカバレッジ改善を達成できる技術を規定している。これらの技術は、例えば、物理データチャネルのためのHARQを用いたサブフレームバンドリング技術、反復を伴うクロスサブフレームスケジューリングを伴うM−PDCCHを使用するリソース割り当てなどを含むことができる。カバレージ強化(CE)の量は、セルごと、ユーザ機器ごと、チャネルごと、および/または、チャネルのグループごとに、構成することができる。Rel−13 MTCは、通常のネットワークカバレッジと強化されたネットワークカバレッジの両方で、超長時間のバッテリ寿命のための電力消費削減スキームも提供する。
【0015】
DRXタイマー、RARウィンドウ、競合解消タイマー、PHR/BSR/SR関連タイマー、SCell非活性化などのRRC/MACタイマーは、サブフレーム/フレームの順序である。数十回または数百回のPDCCH反復で、これらのタイマーはeNBに1つのスケジューリング機会を提供しない。したがって、これらのタイマーを処理する従来の方法は、必ずしもMTCには適用可能ではない。
【0016】
例えば、DRXで構成された場合、UEは、onDurationTimer、drx−InactivityTimerなどのようなタイマーによって定義された多数の連続するPDCCHサブフレームを監視する。ほとんどのパラメータは、サブフレームの数として構成される。例えば、psf1、psf2は、1つのサブフレーム、2つのサブフレームなどを意味する。
【数1】
【0017】
DRXパラメータの値域は、より長い値で拡張することができ、必要に応じてUEを再構成することができ、あるいは、DRXを完全にオフにすることさえできる。しかしながら、これらは、UEにおける電力消費の増加およびRRCシグナリングの増加につながる。
図2および
図3は、端末デバイス120とセルラー通信システムのネットワーク要素、例えば基地局との間の関連するタイマー・ハンドリングを監視するダウンリンク制御チャネル(PDCCH、M−PDCCHおよび/またはE−PDCCH)に対する実施形態を示す。
【0018】
図2を参照すると、ネットワーク要素110などのネットワーク要素は、端末デバイス(端末デバイス120など)のための、少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義し(ブロック201)、このダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーは、カバレッジ拡張CEレベルにマッピングされる。ブロック202において、ネットワーク要素は、ネットワーク要素から端末デバイスへのシグナリングの送信を引き起こし、シグナリングは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの定義された構成を示す。ブロック203において、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張CEレベルにマッピングされるように、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を示すシグナリングをネットワーク要素から取得する。ブロック204において、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの前記構成に従って、ネットワーク要素から送信されたダウンリンク制御チャネル・サブフレームのモニタリング(すなわち、リッスン)を行う。ブロック205において、ネットワーク要素は、ダウンリンク制御チャネル・サブフレームの端末デバイスへの送信を実行する。
【0019】
図3を参照すると、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張CEレベルにマッピングされるように、少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義する(ブロック301)。ブロック302において、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの前記構成に従って、ネットワーク要素から送信されたダウンリンク制御チャネル・サブフレームのモニタリング(すなわち、リッスン)を行う。ブロック303において、ネットワーク要素は、ダウンリンク制御チャネル・サブフレームの端末デバイスへの送信を実行する。
【0020】
したがって、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの有効値(例えば、DRXパラメータ)は、現在のカバレッジ拡張CEレベルに依存し、端末装置は、タイマーによって指定された(および、他のサブフレームにおいてスリープ/非アクティブモードにある)(例えば、タイマーが満了したとき))それらのダウンリンク制御チャネル・サブフレーム(のみ)を監視するように構成される。
【0021】
1つの実施形態において、カバレッジ拡張CEレベルのために構成されたダウンリンク制御チャネル反復の量に基づいて、カバレッジ拡張CEレベルが端末デバイスにおいて計算される。初期RACHの場合、CEレベルはRSRPのUE測定値に基づいて決定され、UEは、各CEレベルの報知情報に基づいて対応する反復レベルを決定するように構成される。次いで、UEは、それらに基づいてRARウィンドウおよび/または競合解決タイマーを計算するように構成される。各カバレッジ拡張CEレベルは、対応するダウンリンク制御チャネル反復量に関連する。
【0022】
1つの実施形態において、カバレッジ拡張CEレベルは、ネットワーク要素において計算され、ネットワーク要素から端末デバイスに送信される。RACH以外の他の送受信の場合、カバレッジレベルはeNBによって設定される。カバレッジレベルは、UEが接続モードにあるときにeNBによって構成することができる。
【0023】
1つの実施形態において、各カバレッジ拡張CEレベルに関連する所定の重み係数が、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義するために端末デバイスにおいて利用される。
【0024】
1つの実施形態において、各カバレッジ拡張CEレベルに関連付けられた所定の重み係数が、ネットワーク要素から端末デバイスにシグナリングされ、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義するために利用される。
【0025】
1つの実施形態において、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーは、CEカバレッジ拡張レベルに関連する重み係数を乗算することによって、新しいパラメータ値を追加することによって、または、オリジナル・パラメータ値をダウンリンク制御チャネル反復回数にスケーリングすることによって拡張される。
【0026】
1つの実施形態において、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーとダウンリンク制御チャネル・サブフレーム送信とは、下り制御チャネル送信開始サブフレームのサブフレーム番号が、方程式[(SFN*10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)=MP_O_Offsetに基づいて定義されるように整列される。ここで、SFNは、開始サブフレームが発生するフレームのシステム・フレーム番号であり、MP_R_Periodは、ダウンリンク制御チャネル反復周期またはダウンリンク制御チャネル反復量であり、MP_O_Offsetは、0から最大MR_R_Period−1までのダウンリンク制御チャネル機会オフセットである。
【0027】
1つの実施形態において、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーは、DRXタイマー、onDurationTimer、RARウィンドウ、競合解消タイマー、mac−ContentionResolutionTimer、ra−ResponseWindowSize、longDRX−CycleStartOffsetlongDRX−Cycle、drxStartOffset、shortDRX−Cycle、drx −InactivityTimerおよびdrx−RetransmissionTimerのうちの1つ以上である。
【0028】
1つの実施形態において、ダウンリンク制御チャネルは、PDCCH、M−PDCCH、および/またはE−PDCCHを含む。しかしながら、ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、M−PDCCH、E−PDCCH)の代わりに、またはこれに加えて、実施形態は、PUCCH、M−PUCCH、E−PUCCH、PDSCHおよび/またはPUSCHなどの任意の他の物理(またはより高位の)レイヤに適用可能である。
【0029】
ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、M−PDCCH、E−PDCCH)関連タイマーの代わりに、またはこれに加えて、実施形態は、PUCCH、M−PUCCH、E− PUCCH、PDSCHおよび/またはPUSCH関連タイマーなどの任意の他の物理(またはより高位の)レイヤ関連タイマーに適用可能である。
【0030】
図5及び
図6は、端末デバイス120とセルラー通信システムのネットワーク要素、例えば、ネットワーク要素110との間を処理するダウンリンク制御チャネル(PDCCH、M−PDCCH及び/又はE−PDCCH)監視関連タイマーを図示する。
【0031】
図5を参照すると、ネットワーク要素110などのネットワーク要素は、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーが、カバレッジ拡張CEレベルにマッピングされるように、端末デバイス(端末デバイス120など)のための、少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義する(ブロック501)。ブロック502において、ネットワーク要素は、ネットワーク要素から端末デバイスへのシグナリングの送信を引き起こし、そのシグナリングは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの定義された構成を示す。ブロック503において、ネットワーク要素は、ダウンリンク制御チャネル・サブフレームの送信を実行する。
【0032】
図6を参照すると、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの有効値が、カバレッジ・エンハンスメントCEレベル??にマッピングされるように、少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの設定を定義する(またはネットワーク要素から取得する)(ブロック601)。ブロック602において、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの前記構成に従って、ネットワーク要素から送信されたダウンリンク制御チャネル・サブフレームの監視を実行することによってタイマーを適用する。
【0033】
1つの実施形態において、関連するタイマーを監視するダウンリンク制御チャネルの有効値は、カバレッジ拡張(CE)レベルにリンクされる。したがって、パラメータの有効値(例えば、DRXパラメータ)は、自動的にカバレッジ向上レベルに追従し、これは、パラメータの値の範囲が仕様内で同じに維持されることを可能にする。
【0034】
1つの実施形態において、使用される繰り返しの量(例えば、M−PDCCHの繰り返しの数)によって、カバレッジ向上レベルを測定することができる。CEレベルは、UEとeNBとの間で定義し、シグナリングすることができる。1つの選択肢は、各CEレベルに関連する重み係数を事前に定義すること、または各CEレベルに関連する重み係数をeNBからUEにシグナリングすることであり、これは既存のパラメータを拡張するために適用できるが、仕様における同一の値を維持することができる。例えば、重み係数10はCEレベル1にマッピングされることができ、重み係数20はCEレベル2にマッピングされことができる、などであり、ここで、UEは、既存のCEレベルに基づいて重み係数を知っている。
【0035】
例えば、2msのonDurationTimerを与えるRRC構成は、通常のカバレッジでは、2msがonDurationTimerに使用され、一方、拡張カバレッジ用に構成された、20回の繰り返しでは、40msが使用されることを意味する。例えば、RARウィンドウ及び競合解消タイマー等のダウンリンク制御チャネル監視に関連する他のタイマーについても同様である。重み係数の場合、タイマーは、CEレベルに関連重み係数を乗じた2msに拡張することができる。
【0036】
1つの実施形態において、UL送信関連タイマー、例えば、 PHR / BSR / SR関連タイマーは、十分なUL送信の繰り返しを保証するものである。新しい値を追加することができ、あるいは、反復回数に対する当初の値スケーリングを(または、UEとeNBの間で事前に定義されたまたは信号伝達された重み係数に)適用することができる。
【0037】
SCell非活性化のための非活性化タイマーは、現在、rf2、rf4、rf8、rf16、rf32、rf64、rf128のパラメータ値を有する。UEが、ダウンリンク制御チャネルをデコードするために数十または数百のサブフレームを必要とする場合、最初のいくつかの値は適用できない。1つの実施形態において、新しい値を追加することができ、あるいは、あるいは、反復回数に対する当初の値スケーリング(または、UEとeNBの間で事前に定義された、または通知された重み係数に対する当初の値スケーリング)???を適用することができる。
【0038】
タイムアライメントタイマーなどの他のタイマーは、CEレベルに依存しない。
【0039】
UEの電力消費を最適化するためには、DRX構成およびM−PDCCH送信構成が、可能な限り整列されることが望ましい。
図4は、整列したM−PDCCH送信およびDRX構成を図示す。
【0040】
ある実施形態は、M−PDCCH構成を開示する。M−PDCCH送信は、[(SFN*10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)=MP_O_Offsetから、開始するここで、SFNは開始サブフレーム−frameが発生する。MP_R_Periodは、M−PDCCHの反復周期、または、ダウンリンク制御チャネルの反復量(sf10、sf20、c、sfX)(sf=1サブフレーム、sf10=10サブフレーム、c、sfX=Xサブフレーム)である。MP_O_Offsetは、M−PDCCH機会オフセット(0から最大MR_R_Period−1)である。
【0041】
したがって、ダウンリンク制御チャネル監視関連パラメータは、CEレベル(例えば、DRXパラメータ、RARウィンドウ、競合解決タイマーなど)に従っており、場合によっては頻繁なRRCシグナリングの必要性を低減する。UEがM−PDCCH反復で構成されている場合、関連するDRXタイマー値は、サブフレームの代わりにM−PDCCH反復の数として指定される。例えば、値2は、「2*M−PDCCH反復回数」M−PDCCH−サブフレームを意味する。
【0042】
UE用のM−PDCCHの開始サブフレームは、M−PDCCH設計の上に構成することができる。M−PDCCHの開始サブフレームは、式[(SFN*10)+サブフレーム番号]modulo(MP_R_Period)=MP_O_Offsetを満たす。SFNは、開始サブフレームが発生するフレームのシステム・フレーム番号である。MP_R_Periodは、M−PDCCHの繰り返し周期、または、M−PDCCHの繰り返し数(sf10、sf20、c、sfX)(sf=1サブフレーム、sf10=10サブフレーム、c、sfX=Xサブフレーム)である。MP_O_Offsetは、M−PDCCH機会オフセット(0から最大MR_R_Period−1)である。提案されたM−PDCCH構成は、DRXオンデュレーションとM−PDCCH送信との間のアライメントの可能性を実現する。例えば、eNBは、shortDRX−Cycleの値を、MP_R_Periodの倍数に実装し、可能な限りMP_O_OffsetをdrxStartOffsetに整列させるように構成することができる。
【0043】
M−PDCCH機会導出のために利用される新しいパラメータは、システム情報内の新しい情報コンポーネントとして定義することができる。MP_R_Periodは、M−PDCCHの繰り返し周期またはM−PDCCHの繰り返し数(sf10、sf20、c、sfX)(sf=1サブフレーム、sf10=10サブフレーム、c、sfX=Xサブフレーム)である。MP_O_Offsetは、M−PDCCH機会オフセット(0から最大MR_R_Period−1)である。M−PDCCH機会のための特定のシステム・フレームおよびサブフレームの導出を、定義することができる。M−PDCCH送信(開始サブフレーム)は、[(SFN*10)+サブフレーム番号]モジュロ(MP_R_Period)=MP_O_Offsetから始まる。DRX構成のASN.1を変更する必要はないが、このフィールドの記載は、
【数2】
のように変更できる。
【0044】
drx−InactivityTimerは、PDCCHサブフレーム数*PDCCH繰り返し数の値を持つDRXのタイマーである。値psf1は1PDCCHサブフレーム*PDCCH反復数に対応し、psf2は2PDCCHサブフレーム*PDCCH反復回数に対応する、などである。
【0045】
drx−RetransmissionTimerは、PDCCHサブフレーム数*PDCCH繰り返し数の値を持つDRXのタイマーである。値psf1は1PDCCHサブフレーム*PDCCH反復数に対応し、psf2は2PDCCHサブフレーム*PDCCH反復回数に対応する、などである。drx−RetransmissionTimer−v1130がシグナリングされる場合、UEはdrx−RetransmissionTimerを無視する(すなわち、サフィックスなし)。
【0046】
onDurationTimerは、PDCCHサブフレーム数*PDCCH繰り返し数の値を持つDRXのタイマーである。値psf1は1PDCCHサブフレーム*PDCCH反復数に対応し、psf2は2PDCCHサブフレーム*PDCCH反復回数に対応する、などである。
【0047】
longDRX−CycleStartOffsetlongDRX−Cycle(longDRX−Cycle)の値は、サブフレーム数である。値sf10は、10*PDCCH反復サブフレームの数に対応し、sf20は、20*PDCCH反復サブフレームの数に対応する、などである。shortDRX−Cycleが構成されている場合、longDRX−Cycleの値はshortDRX−Cycle値の倍数である。
【0048】
drxStartOffsetの値はサブフレームの数である。longDRX−CycleStartOffset−v1130がシグナリングされる場合、UEはlongDRX−CycleStartOffsetを無視する(すなわち、サフィックスなし)。
【0049】
shortDRX−Cycleはサブフレーム数で値を持つ。値sf2は、PDCCH反復サブフレームの2*数に対応し、sf5は、5*PDCCH反復サブフレーム数に対応する、などである。shortDRX−Cycle−v1130がシグナリングされる場合、UEはshortDRX−Cycleを無視する(すなわち、サフィックスなし)。
【0050】
drx−Inactivity−Timerは、新しい送信(ULまたはDL)を示すPDCCHのデコードに成功した後、UEがアクティブ状態にある連続するPDCCHサブフレームの数を特定する。新しい送信(ULまたはDL)のためにPDCCHを受信したときのカバレッジ拡張をサポートするために、drx−Inactivity−Timerは、M−PDCCHによってスケジュールされたPDSCH反復後に再開される。
【0051】
RARウィンドウについても同様に、競合解消タイマーは以下のように変更することができる。
【数3】
【0052】
mac−ContentionResolutionTimerは、サブフレームの値*CEレベルの繰り返し回数を用いる、競合解消のためのタイマーである。値sf8は、8つのサブフレーム*CEレベルの反復回数に対応し、sf16は、16のサブフレーム*CEレベルの反復回数に対応する、などである。
【0053】
ra−ResponseWindowSizeは、サブフレーム*CEレベルの反復回数の値を用いる、RA応答ウィンドウの継続時間です。値sf2は、2つのサブフレーム* CEレベルの繰り返し回数に対応し、sf3は、3つのサブフレーム*CEレベルの繰り返し回数に対応する、などである。各サービング・セルに同じ値が適用される(ただし、関連する機能は各セルに対して独立して実行される)。
【0054】
反復回数は、UEとeNBとの間で予め定義され又はシグナリングされた特定のカバレッジ強化カバレッジ要件に関連する重み係数で置き換えることができる、すなわち、その値は、CEレベルのサブフレーム*重み係数で定義することができる。
【0055】
実施形態は、カバレッジ向上のためにDL受信およびUL送信が適切に動作することを保証する。DRX構成とM−PDCCH送信との間の最大整列は、最適なUE電力節約を達成することを可能にする。
【0056】
したがって、1つの実施形態において、セルラー通信システムの端末デバイスは、チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を定義することができる。端末デバイスは、チャネル監視関連タイマーの前記構成に従って、ネットワーク要素と端末デバイスとの間で送信されるチャネル・サブフレームの監視を行うことができる。
【0057】
一実施形態では、ネットワーク要素は、端末装置に対して、チャネル監視関連タイマーの実効値がカバレッジ向上レベルにマッピングされるように、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を定義し、ネットワーク要素から端末装置へのシグナリングの送信を引き起こし、シグナリングは、チャネル監視関連タイマーの定義された構成を示す。
【0058】
1つの実施形態において、端末デバイスは、チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張レベルにマッピングされるように、少なくとも1つのチャネル監視関連タイマーの構成を示すシグナリングをネットワーク要素から取得することができる。端末デバイスは、チャネル監視関連タイマーの前記構成に従って、ネットワーク要素と端末デバイスとの間で送信されるチャネル・サブフレームの監視を行うことができる。
【0059】
一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置を提供し、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記のネットワーク要素またはネットワーク・ノードの手順を前記装置に実行させるように構成される。少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのメモリ、およびコンピュータ・プログラム・コードは、したがって、ネットワーク要素またはネットワーク・ノードの上述の手順を実行するための手段の一実施形態と考えることができる。
図7は、そのような装置の構造のブロック図を示す。装置は、ネットワーク要素に含まれてもよく、ネットワーク・ノードに含まれてもよい。装置は、ネットワーク要素またはネットワーク・ノード内にチップセットまたは回路を形成することができる。いくつかの実施形態では、装置はネットワーク要素またはネットワーク・ノードである。装置は、少なくとも1つのプロセッサを含む処理回路10を備える。
【0060】
処理回路10は、端末デバイスに対して、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張にマッピングされるように、少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義するように構成されたタイマー構成回路12を備えることができるレベルである。タイマー構成回路12は、上述したように、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義し、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成に関する情報を、シグナリングを生成して端末装置に送信するように構成された制御メッセージ生成器14に出力するように構成することができる。このシグナリングは、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの定義された構成を示す。処理回路10は、サブ回路として回路12および14を含むことができる、または、同じ物理処理回路によって実行されるコンピュータ・プログラムモジュールとみなすことができる。メモリ20は、回路12および14の動作を特定するプログラム命令を含む1つ以上のコンピュータ・プログラム・プロダクト24を格納することができる。メモリ20は、例えば、ダウンリンク制御チャネルシグナリングのための定義を含むデータベース26をさらに格納することができる。この装置は、端末デバイスとの無線通信能力を装置に提供する無線インタフェース(
図7には図示せず)をさらに備えることができる。無線インタフェースは、無線通信を可能にする無線通信回路を含み、無線周波数信号処理回路およびベースバンド信号処理回路を含む。ベースバンド信号処理回路は、送信器や受信器の機能を実行するように構成することができる。いくつかの実施形態において、無線インタフェースは、少なくともアンテナを含む遠隔無線ヘッドに接続され、いくつかの実施形態では、基地局に対して遠隔位置で無線周波数信号処理が行われる。そのような実施形態では、無線インタフェースは、無線周波数信号処理の一部のみを実行することができる、あるいは、無線周波数信号処理を全く実行しなくてもよい。無線インタフェースと遠隔無線ヘッドとの間の接続は、アナログ接続またはデジタル接続であることができる。いくつかの実施形態では、無線インタフェースは、有線通信を可能にする固定通信回路を含むことができる。
【0061】
一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置を提供し、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、その装置に、上述した端末装置の処理を実行させるように構成される。少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのメモリ、およびコンピュータ・プログラム・コードは、したがって、端末デバイスの上記手順を実行するための手段の一実施形態と考えることができる。
図8は、そのような装置の構造のブロック図を示す。この装置は、端末デバイスに備えられることができる。例えば、この装置は、端末デバイスにチップセットまたは回路を形成することができる。いくつかの実施形態では、装置は端末デバイスである。この装置は、少なくとも1つのプロセッサを含む処理回路50を含む。処理回路50は、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの有効値がカバレッジ拡張CEレベルにマッピングされるように、少なくとも1つのダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義または取得するように構成されたタイマー構成回路54を含むことができる。 通知イベント検出器52は、上述したように、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成を定義/取得し、ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの構成に関する情報を、前記ダウンリンク制御チャネル監視関連タイマーの前記構成に従って、ネットワーク要素から送信されたダウンリンク制御チャネル・サブフレームの監視を実行するように構成されたタイマー監視回路52に出力するように構成することができる。
【0062】
処理回路50は、サブ回路として回路52ー54を備えることができる、または、同じ物理処理回路によって実行されるコンピュータ・プログラムモジュールとみなすことができる。メモリ60は、回路52−54の動作を特定するプログラム命令を含む1つ以上のコンピュータ・プログラム・プロダクト64を格納することができる。メモリ20は、例えば、CEレベル計算のための定義を含むデータベース66をさらに格納することができる。 装置は、端末デバイスとの無線通信能力を装置に提供する無線インタフェース(
図8には示されていない)をさらに備えていてもよい。無線インタフェースは、無線通信を可能にする無線通信回路を含み、無線周波数信号処理回路およびベースバンド信号処理回路を含む。ベースバンド信号処理回路は、送信器および/または受信器の機能を実行するように構成することができる。いくつかの実施形態では、無線インタフェースは、少なくともアンテナを含む遠隔無線ヘッドに接続され、いくつかの実施形態では、基地局に対して遠隔位置で無線周波数信号処理が行われる。そのような実施形態では、無線インタフェースは、無線周波数信号処理の一部のみを実行することができ、あるいは、無線周波数信号処理を全く実行しないことができる。無線インタフェースと遠隔無線ヘッドとの間の接続は、アナログ接続またはデジタル接続であることができる。いくつかの実施形態では、無線インタフェースは、有線通信を可能にする固定通信回路を含むことができる。
【0063】
このアプリケーションで使用されているように、「回路(circuitry)」という用語は、次のすべてを指す。
(a)アナログ回路および/またはデジタル回路のみにおける実装などのハードウェアのみの回路実装、
(b)回路およびソフトウェアおよび/またはファームウェアの組み合わせ(適用可能な場合)、(i)プロセッサまたはプロセッサ・コアの組み合わせ、または、
(ii)デジタル信号プロセッサ、ソフトウェア、および、装置に特定の機能を実行させるために協働する少なくとも1つのメモリを含むプロセッサ/ソフトウェアの部分、および、
(c)ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しない場合でも、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とするマイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部のような回路。
【0064】
「回路(circuitry)」のこの定義は、本願のおけるこの用語のすべての使用に適用される。 さらなる例として、本願で使用されるように、用語「回路(circuitry)」は、単にプロセッサ(または複数のプロセッサ)または、プロセッサの一部分、例えば、マルチコア・プロセッサの1つのコア、およびその(またはそれらの)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装をもカバーする。また、用語「回路(circuitry)」は、例えば、特定のコンポーネントに適用可能であれば、ベースバンド集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または、本願発明の実施形態にしたがう装置のためのフィールドプログラマブルグリッドアレイ(FPGA)回路をカバーする。
【0065】
図1−
図8に関連して上述したプロセスまたは方法は、また、1つ以上のコンピュータ・プログラムによって定義された1つ以上のコンピュータ・プロセスの形で実行することもできる。コンピュータ・プログラムは、また、コンピュータ・プログラムのモジュールも包含するものとみなされるべきである。例えば、上記の処理は、より大きいアルゴリズムのプログラムモジュールまたはコンピュータ・プロセスとして実行されることができる。コンピュータ・プログラムは、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、または、何らかの中間形式であることができ、それは、プログラムを運搬することができる任意のエンティティまたはデバイスであるキャリアに格納することができる。そのようなキャリアには、一時的および/または非一時的なコンピュータ媒体、例えば、記録メディア、コンピュータメモリ、読み出し専用メモリ、電気搬送波信号、電気通信信号、および、ソフトウェア配布パッケージを含むことができる。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータ・プログラムは、単一の電子デジタル処理ユニットで実行することができる、または、複数の処理ユニットの間で分散することもできる。
【0066】
本願発明は、上記で定義したセルラーまたは移動体通信システムに適用可能であるが、他の適切な通信システムにも適用可能である。使用されるプロトコル、セルラー通信システムの仕様、それらのネットワーク要素、および端末デバイスは、急速に発展する。そのような開発は、記載された実施形態に対する追加の変更を必要とすることがありえる。したがって、すべての言葉および表現は広義に解釈されるべきであり、それらは実施形態を例示することを意図したものであり、実施形態を制限するものではない。
【0067】
技術が進歩するにつれて、本願発明のコンセプトは様々な方法で実施できることは、当業者には明らかであろう。本願発明およびその実施形態は、上記の例に限定されず、特許請求の範囲内で変化することができる。
【0068】
略語リスト
3GPP:第3世代プロジェクト・パートナー
DL:ダウンリンク
DRX:間欠受信(Discontinuous Reception)
eNB:拡張ノードBEPDCCH:拡張物理ダウンリンク制御チャネル
M−PDCCH:MTC PDCCH
LTE:ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution)
MTC:マシン型コミュニケーション
PDCCH:物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel)
PDSCH:物理ダウンリンク共有チャネル
SFN:システム・フレーム番号
UL:アップリンク
UE:ユーザ装置(User Equipment)
HARQ:ハイブリッド自動再送要求
RRC:ラジオ・リソース制御(Radio Resource Control)
MAC:メディア・アクセス制御
RAR:ラジオ・アクセス応答
PHR:電力ヘッドルーム・レポート
BSR:バッファ・ステータス・レポート
SR:スケジューリング要求
FDD:周波数分割デュプレックス
PRB:物理資源ブロック
RACH:ランダム・アクセス・チャンネル