【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、基板に処理を行う基板処理装置であって、処理ブロックを備え、前記処理ブロックは、積層される複数のセルを有し、前記セルはそれぞれ、基板に処理を行う処理ユニットと、搬送スペースに設けられ、前記処理ユニットに基板を搬送する単一の主搬送機構と、前記搬送スペースに清浄な気体を供給する吹出ユニットと、前記搬送スペースから気体を排出する排出ユニットと、を備え、前記処理ユニットは、基板に液処理を行う液処理ユニットと、基板に熱処理を行う熱処理ユニットとを含み、前記液処理ユニットは、前記搬送スペースの一側方に配置され、前記熱処理ユニットは、前記搬送スペースの他側方に配置され、前記主搬送機構は、第3ガイドレールと、第4ガイドレールと、ベース部と、回転台と、2つの保持アームと、を備え、前記第3ガイドレールは、前記第4ガイドレールを上下方向に案内し、前記第4ガイドレールは、前記ベース部を横方向に案内し、前記回転台は、縦軸心周りに回転可能にベース部に設けられ、2つの前記保持アームはそれぞれ、水平方向に移動可能に前記回転台に設けられ、かつ、基板を保持し、前記第3ガイドレールは前記液処理ユニットの側に配置され、前記搬送スペースには略鉛直下向きの気流が形成される基板処理装置である。
【0007】
[作用・効果]本発明によれば、処理ブロックは、積層される複数のセルを有し、複数のセルはそれぞれ、基板に処理を行う処理ユニットと、搬送スペースに設けられ、前記処理ユニットに基板を搬送する単一の主搬送機構と、を備えているので、基板処理装置の処理能力を増大させつつ、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。
【0008】
本発明において、前記第3ガイドレールは前記搬送スペースの一側方に対向して固定されていることが好ましい。
【0009】
本発明において、前記第4ガイドレールは前記第3ガイドレールに摺動可能に取り付けられていることが好ましい。
【0010】
本発明において、前記第4ガイドレールには、前記ベース部が摺動可能に設けられていることが好ましい。
【0011】
本発明において、前記ベース部は前記搬送スペースの中央まで横方向に張り出していることが好ましい。
【0012】
本発明において、前記主搬送機構は、前記第4ガイドレールを上下方向に移動させ、前記ベース部を横方向に移動させる駆動部をさらに備え、この駆動部が駆動することにより、前記液処理ユニットおよび前記熱処理ユニットの各位置に前記ベース部を移動させることが好ましい。
【0013】
本発明において、2つの前記保持アームは互いに上下に近接した位置に配置されていることが好ましい。
【0014】
本発明において、前記主搬送機構は、前記回転台を回転させ、各保持アームを移動させる駆動部をさらに備え、この駆動部が駆動することにより、前記液処理ユニットおよび前記熱処理ユニットに対向する各位置に回転台を対向させ、前記液処理ユニットおよび前記熱処理ユニットに対して各保持アームを進退させることが好ましい。
【0015】
なお、本明細書は、次のような基板処理装置または基板処理方法に係る発明も開示している。
【0016】
(1)基板に処理を行う基板処理装置において、横方向に並べられる複数の主搬送機構と、主搬送機構ごとに設けられ、基板を処理する複数の処理ユニットと、を含んで、各主搬送機構が対応する処理ユニットに基板を搬送しつつ横方向に隣接する他の主搬送機構に基板を受け渡して、基板に一連の処理を行う基板処理列を構成し、この基板処理列を上下方向に複数設けたことを特徴とする基板処理装置。
【0017】
前記(1)に記載の発明によれば、複数の基板処理列を上下方向に設けていることで、各基板処理例で基板を並行して処理することができる。よって、基板処理装置の処理能力を増大させることができる。また、基板処理列を上下方向に設けているので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。なお、主搬送機構の並びは1列に限らず、複数列であってもよく、また直線的な並びに限らず、曲線的やジグザクの並びであってもよい。また、各基板処理列において、処理ユニットは並べて配置されるものに限らず、積層配置されていてもよい。
【0018】
(2)本発明において、各基板処理列における主搬送機構および処理ユニットの配置は平面視で略同じであることが好ましい。この構成によれば、装置構成を簡略化することができる。
【0019】
(3)本発明において、前記主搬送機構が設置される搬送スペースに清浄な気体を供給する気体供給口と、前記搬送スペースから気体を排出する気体排出口と、を備えていることが好ましい。この構成によれば、搬送スペースの雰囲気を清浄に保つことができる。
【0020】
(4)本発明において、前記搬送スペースは基板処理列ごとに遮断されており、前記気体供給口および前記気体排出口は、基板処理列ごとに別個に設けられていることが好ましい。この構成によれば、搬送スペースの雰囲気をより清浄に保つことができる。
【0021】
(5)本発明において、前記気体供給口が形成されている吹出ユニットと、前記気体排出口が形成されている排出ユニットと、を備え、前記吹出しユニットまたは排出ユニットの少なくともいずれかが基板処理列ごとに雰囲気を遮断することが好ましい。この構成によれば、装置構成を簡略化できる。
【0022】
(6)、本発明において、前記気体供給口は前記気体排出口より高い位置に配置されていることが好ましい。この構成によれば、搬送スペースの雰囲気をより清浄に保つことができる。
【0023】
(7)本発明において、前記気体供給口は前記搬送スペースの上部に配置され、前記気体排出口は前記搬送スペースの下部に配置されることが好ましい。この構成によれば、搬送スペース内に下向きの気流を形成できるので、搬送スペースをより清浄に保つことができる。
【0024】
(8)本発明において、複数枚の基板を収容するカセットに対して基板を搬送するインデクサ用搬送機構を備え、前記インデクサ用搬送機構は、各基板処理列の一端側の主搬送機構である一端搬送機構との間で基板の受け渡しを行い、かつ、各一端搬送機構のうち上側の一端搬送機構とはその下部付近の高さ位置で基板の受け渡しを行い、各一端搬送機構のうち下側の一端搬送機構とはその上部付近の高さ位置で基板の受け渡しを行うことが好ましい。この構成によれば、上下の基板の受け渡し位置が近接するので、インデクサ用搬送機構の昇降量を抑えることができる。よって、インデクサ用搬送機構の処理効率を向上することができる。
【0025】
(9)本発明において、前記インデクサ用搬送機構と各一端搬送機構との間にそれぞれ設けられて基板を載置する載置部を備え、前記インデクサ用搬送機構は各載置部を介して基板を受け渡すことが好ましい。この構成によれば、載置部を介して基板の受け渡しを行なうので、搬送機構同士が直接に基板を受け渡しする場合と比べて、搬送効率を向上することができる。
【0026】
(10)基板に処理を行う基板処理装置において、上下方向の階層ごとに設けられて基板に処理を行う処理ユニットと、各階層に設けられ、当該階層の処理ユニットに対して基板を搬送する主搬送機構と、を有する処理ブロックを横方向に複数個並べてあり、隣接する処理ブロックの同じ階層の主搬送機構同士で基板を受け渡して基板に一連の処理を行うことを特徴とする基板処理装置。
【0027】
前記(10)に記載の発明によれば、横方向に複数個並べられた処理ブロックの各階層に属する処理ユニットと搬送機構とが基板に一連の処理を並行して行う。よって、基板処理装置の処理能力を増大させることができる。また、処理ユニットや搬送機構を上下方向に配設して階層構造にしているので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。
【0028】
(11)本発明において、一の処理ブロックに含まれる複数の処理ユニットと複数の主搬送機構とをまとめて収容する筐体を処理ブロックごとに備えていることが好ましい。この構成によれば、処理ブロック単位で取り扱うことができるので、基板処理装置の製造、補修を簡易にすることができる。
【0029】
(12)本発明において、各処理ブロックは、各階層間に設けられる遮蔽板と、各階層の主搬送機構の搬送スペースに清浄な気体を供給する気体供給口と、各階層の主搬送機構の搬送スペースから気体を排出する気体排出口と、を備えていることが好ましい。この構成によれば、搬送機構による発塵が他の階層に及ぶことを防ぐことができる。また、各階層の搬送スペースを清浄に保つことができる。
【0030】
(13)本発明において、前記気体供給口が形成されている吹出ユニットと、前記気体排出口が形成されている排出ユニットと、を備え、前記吹出しユニットまたは排出ユニットの少なくともいずれかが前記遮蔽板を兼ねることが好ましい。装置構成を簡略化できる。
【0031】
(14)本発明において、各搬送スペースの気体供給口は、その搬送スペースの気体排出口より高い位置に配置されていることが好ましい。この構成によれば、搬送スペース内の気流がいわゆるダウンフローになるので、搬送スペースをより清浄に保つことができる。
【0032】
(15)本発明において、複数枚の基板を収容するカセットに対して基板を搬送するとともに、一側端の処理ブロックにおける各階層の主搬送機構との間で基板の受け渡しを行うインデクサ用搬送機構を備え、一側端の処理ブロックにおける各階層の主搬送機構との間で前記インデクサ用搬送機構が基板の受け渡しを行う各位置は近接していることが好ましい。この構成によれば、インデクサ用搬送機構の昇降量を抑えることができるので、インデクサ用搬送機構の処理効率を上げることができる。
【0033】
(16)本発明において、一側端の処理ブロックにおける各階層の主搬送機構と前記インデクサ用搬送機構との間にそれぞれ設けられて基板を載置する載置部を備え、前記インデクサ用搬送機構は各載置部を介して基板を受け渡すことが好ましい。この構成によれば、搬送機構同士が直接に基板を受け渡しするものに比べて、搬送効率を向上することができる。
【0034】
(17)基板に処理を行う基板処理装置において、複数枚の基板を収納するカセットに対して基板を搬送するインデクサ用搬送機構を備えたインデクサ部と、前記インデクサ部に隣接する塗布処理ブロックであって、上下方向の階層ごとに設けられ、基板にレジスト膜を形成するための塗布処理ユニットおよび熱処理ユニットと、各階層ごとに設けられ、当該階層の塗布処理ユニットおよび熱処理ユニットに対して基板を搬送する主搬送機構とを備える塗布処理ブロックと、前記塗布処理ブロックに隣接する現像処理ブロックであって、上下方向の階層ごとに設けられ、基板を現像するための現像処理ユニットおよび熱処理ユニットと、各階層ごとに設けられ、当該階層の現像処理ユニットおよび熱処理ユニットに対して基板を搬送する主搬送機構とを備える現像処理ブロックと、前記現像処理ブロックに隣接し、本装置とは別体の露光機に対して基板を搬送するインターフェイス用搬送機構を備えたインターフェイス部とを備え、前記インデクサ用搬送機構は、前記塗布処理ブロックにおける各階層の主搬送機構との間で基板の受け渡しを行い、前記塗布処理ブロックにおける各階層の主搬送機構は、前記現像処理ブロックにおける同じ階層の主搬送機構との間で基板の受け渡しを行い、前記インターフェイス用搬送機構は、前記現像処理ブロックにおける各階層の主搬送機構との間で基板の受け渡しを行うことを特徴とする基板処理装置。
【0035】
前記(17)に記載の発明によれば、インデクサ用搬送機構がカセットから基板を順に取り出し、それらの基板を塗布処理ブロックの各階層の搬送機構に渡す。基板を受け取った各階層の搬送機構は、それぞれが担当する塗布処理ユニットや熱処理ユニットに対して基板を搬送する。搬送された基板は各階層の処理ユニットで所要の処理を並行して受ける。塗布処理ブロックの各階層の搬送機構は、レジスト膜が形成された基板を、隣接する現像処理ブロックの同じ階層の搬送機構に渡す。現像処理ブロックの各階層の搬送機構は、その基板を隣接するインターフェイス部のインターフェイス用搬送機構に渡す。インターフェイス用搬送機構は受け取った基板を外部装置である露光機に渡す。露光処理された基板は再びインターフェイス部に戻される。インターフェイス用搬送機構は、各基板を現像処理ブロックの各階層の搬送機構に渡す。基板を受け取った各階層の搬送機構は、それぞれが担当する現像処理ブロックや熱処理ユニットに対して基板を搬送する。搬送された基板は各階層の処理ユニットで所要の処理を並行して受ける。現像処理ブロックの各階層の搬送機構は、現像処理された基板を、隣接する塗布処理ブロックの同じ階層の搬送機構に渡す。塗布処理ブロックの各階層の搬送機構は、その基板をインデクサ部のインデクサ用搬送機構に渡す。インデクサ用搬送機構は、その基板を所定のカセットに収納する。以上のように、この構成によれば、上下の各階層でレジスト膜の生成処理と現像処理とが並行して行われるので、基板処理装置の処理効率を増大させることができる。また、塗布処理ブロックや現像処理ブロックは上下の階層構造になっているので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。
【0036】
(18)本発明において、インデクサ用搬送機構がカセットから基板を取り出した順番と同じ順番で、インターフェイス用搬送機構が基板を露光機に送るように制御する制御手段を備えていることが好ましい。この構成によれば、複数の基板を好適に管理することができる。
【0037】
(19)本発明において、インターフェイス部に備えられ、基板を一時的に収納するバッファ部を備え、前記制御手段は、インデクサ用搬送機構がカセットから基板を取り出した順番と異なる順番で、現像処理ブロックから基板が払い出された場合には、インターフェイス用搬送機構がこの基板を受け取ってバッファ部に搬送するように制御することが好ましい。この構成によれば、インデクサ用搬送機構がカセットから基板を取り出した順番と異なる順番になる場合でも、現像処理ブロックからから払い出された基板をバッファ部に移すことで、引き続き現像処理ブロックからの基板の払い出しを許容することができる。よって、基板を所定の順番に好適に処理することができる。
【0038】
(20)本発明において、基板にレジスト膜を形成するための塗布処理ユニットは、レジスト膜材料を基板に塗布するレジスト膜用塗布処理ユニットと、反射防止膜用の処理液を基板に塗布する反射防止膜用塗布処理ユニットとを含むことが好ましい。この構成によれば、基板を好適に処理することができる。
【0039】
(21)本発明において、各基板処理列において行われる一連の処理は同じであることを特徴とする基板処理装置。
【0040】
前記(21)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
【0041】
(22)本発明において、前記処理ユニットは基板に液処理を行う液処理ユニットと、基板に熱処理を行う熱処理ユニットとを含むことを特徴とする基板処理装置。
【0042】
前記(22)に記載の発明によれば、基板に種々の処理を行うことができる。
【0043】
(23)本発明において、上下方向に位置する各主搬送機構に対応する複数の処理ユニットのそれぞれに対して清浄な気体を供給する単一の第2気体供給管を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【0044】
前記(23)に記載の発明によれば、設置面積を低減することができる。
【0045】
(24)本発明において、各処理ブロックにおいて各階層の搬送機構は平面視で同じ位置に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
【0046】
前記(24)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
【0047】
(25)本発明において、各処理ブロックにおいて、上下方向に配設される各処理ユニットが行う処理は同じであることを特徴とする基板処理装置。
【0048】
前記(25)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
【0049】
(26)本発明において、上下方向に配置される複数の処理ユニットに対して清浄な気体を供給する単一の第2気体供給管を備えていることを特徴とする基板処理装置。
【0050】
前記(26)に記載の発明によれば、設置面積を低減できる。
【0051】
(27)本発明において、各階層の処理ユニットは積層されていることを特徴とする基板処理装置。
【0052】
前記(27)に記載の発明によれば、装置構成を簡略化できる。
【0053】
前記(1)乃至(27)に記載の発明に係る基板処理装置によれば、基板に一連の処理を行う複数の処理ユニットと複数の主搬送機構を横方向に並べて構成される複数の基板処理列を上下方向に配置した階層構造にしたので、各階層の基板処理列で基板を並行して処理することができる。よって、基板処理装置の処理能力を増大させることができる。また、基板処理列を上下方向の階層に配置しているので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。
【0054】
(31)インデクサ部と処理部とインターフェイス部とを備えた基板処理装置において基板に処理を行う基板処理方法であって、
処理部内に設けられた複数の階層のそれぞれで基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う工程と、
処理部内に設けられた複数の階層のそれぞれで基板に現像処理を並行して行う工程と、
を備えている基板処理方法。
【0055】
前記(31)に記載の発明によれば、処理部内には複数の階層が設けられている。そして、2以上の階層のそれぞれで基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う。また、2以上の階層のそれぞれで基板に現像処理を並行して行う。よって、基板処理装置の処理能力を増大させることができる。また、処理部内には複数の階層が設けられているので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。
【0056】
(32)本発明において、前記インデクサ部において、カセットから基板を搬出して、レジスト膜を形成する処理を行う各階層に交互に搬送する工程を備えることが好ましい。
【0057】
(33)本発明において、前記インデクサ部において、現像処理を行う各階層から交互に基板を受け取って、カセットに収容する工程を備えることが好ましい。
【0058】
(34)本発明において、前記レジスト膜を形成する処理を行う工程、および、前記現像処理を行う工程の両方が、各階層において行われ、前記方法は、さらに、前記インデクサ部において、カセットから基板を搬出し、搬出した基板を各階層に交互に搬送するとともに、各階層に基板を搬送した際に各階層から基板を受け取り、受け取った基板をカセットに収容する工程を、備えていることが好ましい。
【0059】
(35)本発明において、前記インターフェイス部において、レジスト膜を形成する処理を行う各階層から交互に基板を受け取って、外部装置である露光機に搬送する工程を備えることが好ましい。
【0060】
(36)本発明において、前記インターフェイス部において、外部装置である露光機から基板を受け取って、現像処理を行う各階層に交互に搬送する工程を備えることが好ましい。
【0061】
(37)本発明において、前記レジスト膜を形成する処理を行う工程、および、前記現像処理を行う工程の両方が、各階層において行われ、前記方法は、さらに、前記インターフェイス部において、各階層から交互に基板を受け取って外部装置である露光機に搬出するとともに、露光機から基板を受け取って各階層に交互に搬送し、かつ、各階層に基板を搬送した際に各階層から基板を受け取る工程を備えていることが好ましい。
【0062】
(38)本発明において、基板にレジスト膜を形成する処理を行う各階層では、インデクサ部から受け取った順番どおりに、基板をインターフェイス部に払い出すことが好ましい。
【0063】
(39)本発明において、基板に現像処理を行う各階層では、インターフェイス部から受け取った順番どおりに、基板をインデクサ部に払い出すことが好ましい。
【0064】
(40)本発明において、基板にレジスト膜を形成する処理を行う各階層の制御は、互いに独立していることが好ましい。
【0065】
(41)本発明において、基板に現像処理を行う各階層の制御は、互いに独立していることが好ましい。
【0066】
(42)本発明において、前記レジスト膜を形成する処理を並行して行う工程では、レジスト膜材料を基板に塗布する処理と基板に熱処理を行う処理とを含む一連の処理工程を各基板に対して順次進め、かつ、前記一連の処理工程を各基板について一律の期間で行うことが好ましい。
【0067】
(43)本発明において、前記インデクサ部において、カセットから基板を取り出して、レジスト膜を形成する処理を行う各階層に搬送する工程と、前記インターフェイス部において、レジスト膜を形成する処理を行う各階層から基板を受け取って、外部装置である露光機に搬送する工程と、を備えることが好ましい。
【0068】
(44)本発明において、前記露光機に搬送する工程では、前記カセットから基板を取り出した順番と同じ順番で、基板を露光機に搬送することが好ましい。
【0069】
(45)本発明において、前記インターフェイス部においてレジスト膜を形成する処理を行う階層から受け取る基板の順番と、前記インデクサ部において前記カセットから取り出す基板の順番とが異なるときは、この基板をバッファ部に載置して、前記インターフェイス部においてレジスト膜を形成する処理を行う各階層から後続の基板を受け取り可能にすることが好ましい。
【0070】
(46)本発明において、レジスト膜を形成する処理を行う階層の一部から前記インターフェイス部に基板が払い出されなくなった場合にその他の階層から前記インターフェイス部に基板が払い出されたときは、前記インターフェイス部は前記その他の階層から払い出された基板をバッファ部に搬送することが好ましい。
【0071】
(47)本発明において、基板の払い出しが停止していた階層から再び基板が払い出され始めると、前記インターフェイス部は、この階層から払い出された基板と前記バッファ部に載置した基板とを交互に露光機に搬送することが好ましい。
【0072】
前記(31)乃至(47)に記載の発明に係る基板処理方法によれば、処理部内には複数の階層が設けられている。そして、2以上の階層のそれぞれで基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う。また、2以上の階層のそれぞれで基板に現像処理を並行して行う。よって、基板処理装置の処理能力を増大させることができる。また、処理部内には複数の階層が設けられているので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。
【0073】
(51)上下方向に並ぶ複数の階層において基板に処理を行う基板処理方法であって、
各階層は、
基板を処理する処理ユニットと、
当該階層に設けられている処理ユニットに対して基板を搬送する主搬送機構と、
を備え、
前記複数の階層のうちの少なくとも2つ以上の階層で基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う工程と、
を備えている基板処理方法。
【0074】
(52)上下方向に並ぶ複数の階層において基板に処理を行う基板処理方法であって、
各階層は、
基板を処理する処理ユニットと、
当該階層に設けられている処理ユニットに対して基板を搬送する主搬送機構と、
を備え、
前記複数の階層のうちの少なくとも2つ以上の階層で基板に現像処理を並行して行う工程と、
を備えている基板処理方法。
【0075】
(53)本発明において、各階層は、前記主搬送機構が設けられる搬送スペースに清浄な気体を供給する第1吹出しユニットを備え、複数の前記第1吹出しユニットに第1気体供給管が連通接続されていることが好ましい。
【0076】
(54)本発明において、各階層の処理ユニットは、基板に液処理を行う液処理ユニットを含み、各階層は、前記液処理ユニットの上方に設けられ、気体を下方に吹き出す第2吹出しユニットを備え、複数の前記第2吹き出しユニットに第2気体供給管が連通接続されることが好ましい。
【0077】
(55)本発明において、第1気体供給管によって、前記主搬送機構が設けられる各階層の搬送スペースに清浄な気体を供給することが好ましい。
【0078】
(56)本発明において、各階層の処理ユニットは、基板に液処理を行う液処理ユニットを含み、第2気体供給管によって、前記液処理ユニットに清浄な気体を供給することが好ましい。
【0079】
(57)本発明において、前記第2気体供給管の他端は、前記第1気体供給管に連通接続されていることが好ましい。
【0080】
(58)本発明において、各階層は、前記主搬送機構が設けられる搬送スペースから気体を排出する排出ユニットを備え、複数の前記排出ユニットに第1気体排出管が連通接続されていることが好ましい。
【0081】
(59)本発明において、各階層の前記処理ユニットは、基板に液処理を行う液処理ユニットを含み、各階層の前記液処理ユニットは、処理液を回収するカップを備え、複数の前記カップに第2気体排出管が連通接続されることが好ましい。
【0082】
(60)本発明において、第1気体排出管によって、前記主搬送機構が設けられる各階層の搬送スペースから気体を排出することが好ましい。
【0083】
(61)本発明において、各階層の処理ユニットは、基板に液処理を行う液処理ユニットを含み、第2気体排出管によって、前記液処理ユニットから気体を排気することが好ましい。
【0084】
(62)本発明において、前記第2気体排出管の他端は、前記第1気体排出管に連通接続されていることが好ましい。
【0085】
(63)本発明において、前記液処理ユニットは、基板に処理液を塗布する塗布処理ユニット、または、基板を現像する現像処理ユニットであることが好ましい。
【0086】
(71)本発明において、前記2つの階層の間で、基板に行われる処理は同じであることが好ましい。
【0087】
(81)処理部を備えた基板処理装置において基板に処理を行う基板処理方法であって、
前記処理部は、上下方向に並ぶ2つの階層を含み、
前記2つの階層のそれぞれは、
基板を処理する処理ユニットと、
当該階層に設けられている処理ユニットに対して基板を搬送する主搬送機構と、
を備え、
前記2つの階層で基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う工程と、
前記2つの階層に基板を交互に搬送する工程と、
前記2つの階層から基板を受け取って、外部装置である露光機に搬送する工程と、
を備え、
前記2つの階層の一方から基板が払い出されなくなった場合に前記2つの階層の他方から基板が払い出されたときには、前記2つの階層の他方から払い出された基板をバッファ部に搬送し、
基板の払い出しが停止していた階層から再び基板が払い出され始めると、この階層から払い出された基板と前記バッファ部に載置された基板とを交互に露光機に搬送する基板処理方法。
【0088】
前記(81)に記載の発明によれば、処理部は基板にレジスト膜を形成する処理を行う2つの階層を含む。2つの階層は、基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う。よって、基板処理装置の処理能力を増大させることができる。また、基板にレジスト膜を形成する処理を並行して行う2つの階層が上下方向に並ぶので、基板処理装置の設置面積が増大することを回避することができる。