(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1個以上の非カチオン性脂質は、DSPC(1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)、DPPC(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)、DOPE(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DOPC(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルコリン(phosphotidylcholine))DPPE(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DMPE(1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DOPG(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール))から選択される、請求項7に記載の組成物。
リポソーム内に封入されたタンパク質コード伝令RNA(mRNA)を含む、インビボでの前記mRNAの送達のための組成物であって、前記組成物の投与が結果的に、インビボで前記mRNAによってコードされるタンパク質の発現を生じるよう、前記組成物が送達を必要とする対象へ投与されることを特徴とし、前記リポソームは、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカチオン性脂質化合物またはその医薬として許容され得る塩を含む、前記組成物。
前記1個以上の非カチオン性脂質は、DSPC(1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)、DPPC(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)、DOPE(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DOPC(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルコリン(phosphotidylcholine))DPPE(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DMPE(1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DOPG(1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール))から選択される、請求項16に記載の組成物。
前期1個以上の修飾されたヌクレオチドは、プソイドウリジン、N−1−メチル−プソイドウリジン、2−アミノアデノシン、2−チオチミジン、イノシン、ピロロ−ピリミジン、3−メチルアデノシン、5−メチルシチジン、C−5プロピニル−シチジン、C−5プロピニル−ウリジン、2−アミノアデノシン、C5−ブロモウリジン、C5−フルオロウリジン、C5−ヨードウリジン、C5−プロピニル−ウリジン、C5−プロピニル−シチジン、C5−メチルシチジン、2−アミノアデノシン、7−デアザアデノシン、7−デアザグアノシン、8−オキソアデノシン、8−オキソグアノシン、O(6)−メチルグアニン、及び/または2−チオシチジンを含む、請求項25に記載の組成物。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(定義)
本発明がより容易に理解されるために、ある特定の用語をまず以下に定義する。以下の用語および他の用語についての追加の定義は、本明細書のいたるところで明らかにする。本発明の背景を説明するために及び本発明の実施に関する追加の詳細を提供するために本明細書で参照する公開物及び他の参照材料は、参照により本明細書により組み込まれる。
【0020】
(化学的定義)
具体的な官能基及び化学用語に関する定義は、以下により詳細に説明する。化学元素は、Handbook of Chemistry and Physics,第75版の表紙裏にある元素周期表CAS版に従って識別され、具体的な官能基は概して、当該元素周期表に説明する通りに定義する。さらに、有機化学の一般的な原理、ならびに具体的な官能部分及び反応性は、Organic Chemistry,Thomas Sorrell,University Science Books,サウサリート市,1999、Smith及びMarch March’s Advanced Organic Chemistry,第5版,John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク,2001、Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,Inc.,ニューヨーク,1989、ならびにCarruthers,Some Modern Methods of Organic Synthesis,第3版,Cambridge University Press,ケンブリッジ都,1987において説明されている。
【0021】
本明細書に説明する化合物は、1つ以上の不斉中心を含むことができ、したがって、種々の異性体形態、例えば、鏡像異性体及び/またはジアステレオマーで存在することができる。例えば、本明細書に説明する化合物は、個々の鏡像異性体、ジアステレオマー若しくは幾何異性体の形態にあることができ、ラセミ混合物または1つ以上の立体異性体に富んだ混合物を含む、立体異性体の混合物の形態にあることができる。異性体は、キラル高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)ならびにキラル塩の形成及び結晶化を含む、当業者に公知の方法によって混合物から単離することができ、または好ましい異性体は、不斉合成によって調製することができる。例えば、Jacquesら,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley Interscience,ニューヨーク市,1981)、Wilenら,Tetrahedron 33:2725(1977)、Eliel,E.L.Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw−Hill,ニューヨーク市,1962)、及びWilen,S.H.Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel編,Univ.of Notre Dame Press,インディアナ州ノーターデイム地区,1972)を参照されたい。本発明は追加的に、他の異性体が実質的にない個々の異性体としての、及びそれに替わるものとして、種々の異性体の混合物としての化合物を熟慮する。
【0022】
ある範囲の値が列挙されている場合、各値及び当該範囲内の部分範囲を包含するよう企図される。例えば、「C1〜6アルキル」は、C1、C2、C3、C4、C5、C6、C1〜6、C1〜5、C1〜4、C1〜3、C1〜2、C2〜6、C2〜5、C2〜4、C2〜3、C3〜6、C3〜5、C3〜4、C4〜6、C4〜5、及びC5〜6アルキルを包含するよう企図される。
【0023】
本明細書で使用する場合、「アルキル」は、1〜50個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖飽和炭化水素基の遊離基を指す(「C1〜50アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜40個の炭素原子を有する(「C1〜40アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜30個の炭素原子を有する(「C1〜30アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜20個の炭素原子を有する(「C1〜20アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜10個の炭素原子を有する(「C1〜10アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜9個の炭素原子を有する(「C1〜9アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜7個の炭素原子を有する(「C1〜7アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜5個の炭素原子を有する(「C1〜5アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は1個の炭素原子を有する(「C1アルキル」)。いくつかの実施形態において、アルキル基は2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルキル」)。C1〜6アルキル基の例としては、メチル(C1)、エチル(C2)、n−プロピル(C3)、イソプロピル(C3)、n−ブチル(C4)、tert−ブチル(C4)、sec−ブチル(C4)、イソ−ブチル(C4)、n−ペンチル(C5)、3−ペンタニル(C5)、アミル(C5)、ネオペンチル(C5)、3−メチル−2−ブタニル(C5)、第三級アミル(C5)、及びn−ヘキシル(C6)が挙げられるが、これらに限定しない。アルキル基の追加の例としては、n−ヘプチル(C7)、n−オクチル(C8)及びこれらに類するものが挙げられる。別段の具体的な記載がない限り、各場合のアルキル基は、独立して非置換(「非置換アルキル」)または1つ以上の置換基で置換されている(「置換アルキル」)。ある実施形態において、当該アルキル基は、非置換C1〜50アルキルである。ある実施形態において、当該アルキル基は、置換C1〜50アルキルである。
【0024】
本明細書で使用する場合、「ヘテロアルキル」は、親鎖の1つ以上の末端位置(複数可)内の(すなわち、当該末端位置の隣接する炭素原子間に挿入された)及び/または当該末端位置に配置された酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択された少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1〜25、例えば、1、2、3、または4個のヘテロ原子)をさらに含む、本明細書に定義するアルキル基を指す。ある実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜50個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和鎖を指す(「ヘテロC1〜50アルキル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜40個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基を指す(「ヘテロC1〜40アルキル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜30個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基を指す(「ヘテロC1〜30アルキル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜20個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基を指す(「ヘテロC1〜20アルキル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜10個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基を指す(「ヘテロC1〜10アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜9個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜9アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜8個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜8アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜7個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜7アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜6個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜6アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜5個の炭素原子及び1個または2個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜5アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜4個の炭素原子及び1個または2個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜4アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜3個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜3アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1〜2個の炭素原子及び1個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜2アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の1個の炭素原子及び1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1アルキル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキル基は、親鎖内の2〜6個の炭素原子及び1個または2個のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC2〜6アルキル」)。別段の具体的な記載がない限り、各場合のヘテロアルキル基は独立して、非置換(「非置換ヘテロアルキル」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換ヘテロアルキル」)である。ある実施形態において、当該ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1〜50アルキルである。ある実施形態において、当該ヘテロアルキル基は、置換ヘテロC1〜50アルキルである。
【0025】
本明細書で使用する場合、「アルケニル」は、2〜50個の炭素原子及び1個以上の炭素間二重結合(例えば、1、2、3、または4個の二重結合)を有する直鎖または分枝鎖炭化水素基の遊離基を指す(「C2〜50アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜40個の炭素原子を有する(「C2〜40アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜30個の炭素原子を有する(「C2〜30アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜20個の炭素原子を有する(「C2〜20アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜10個の炭素原子を有する(「C2〜10アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜9個の炭素原子を有する(「C2〜9アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜8個の炭素原子を有する(「C2〜8アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜7個の炭素原子を有する(「C2〜7アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜5個の炭素原子を有する(「C2〜5アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜4個の炭素原子を有する(「C2〜4アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2〜3個の炭素原子を有する(「C2〜3アルケニル」)。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2個の炭素原子を有する(「C2アルケニル」)。当該1個以上の炭素間二重結合は、内部(2−ブテニルにおけるなど)または末端(1−ブテニルにおけるなど)であることができる。C2〜4アルケニル基の例としては、エテニル(C2)、1−プロペニル(C3)、2−プロペニル(C3)、1−ブテニル(C4)、2−ブテニル(C4)、ブタジエニル(C4)、及びこれらに類するものが挙げられるが、それらに限定しない。C2〜6アルケニル基の例としては、上記のC2〜4アルケニル基ならびにペンテニル(C5)、ペンタジエニル(C5)、ヘキセニル(C6)、及びこれらに類するものが挙げられる。アルケニルの追加の例としては、ヘプテニル(C7)、オクテニル(C8)、オクタトリエニル(C8)、及びこれらに類するものが挙げられる。別段の具体的な記載がない限り、各場合のアルケニル基は独立して、非置換(「非置換アルケニル」)または1個以上の置換基で置換されている(「置換アルケニル」)。ある実施形態において、当該アルケニル基は、非置換C2〜50アルケニルである。ある実施形態において、当該アルケニル基は、置換C2〜50アルケニルである。
【0026】
本明細書で使用する場合、「ヘテロアルケニル」は、親鎖内の(すなわち、その隣接する炭素原子間に挿入された)及び/または1個以上の末端位置(複数可)に配置した酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される少なくとも1個のヘテロ原子(例えば、1〜25個、例えば、1、2、3、または4個のヘテロ原子)をさらに含む、本明細書に定義したようなアルケニル基を指す。ある実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜50個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜50アルケニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜40個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜40アルケニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜30個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜30アルケニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜20個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜20アルケニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜10個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜10アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜9個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜9アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜8個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜8アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜7個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜7アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜5個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜5アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜4個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合を、2個のヘテロ原子に対して有する(「ヘテロC2〜4アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜3個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜3アルケニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルケニル基は、親鎖内の2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の二重結合、及び1個または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルケニル」)。別段の具体的な記載がない限り、各場合のヘテロアルケニル基は独立して、非置換(「非置換ヘテロアルケニル」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換ヘテロアルケニル」)である。ある実施形態において、当該ヘテロアルケニル基は、非置換ヘテロC2〜50アルケニルである。ある実施形態において、当該ヘテロアルケニル基は、置換ヘテロC2〜50アルケニルである。
【0027】
本明細書で使用する場合、「アルキニル」は、2〜50個の炭素原子及び1個以上の炭素間三重結合(例えば、1、2、3、または4個の三重結合)及び任意に1個以上の二重結合(例えば、1、2、3、または4個の二重結合)を有する直鎖または分枝鎖炭化水素基の遊離基を指す(「C2〜50アルキニル」)。1個以上の三重結合及び1個以上の二重結合を有するアルキニル基は、「エン−イン」とも呼ぶ。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜40個の炭素原子を有する(「C2〜40アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜30個の炭素原子を有する(「C2〜30アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜20個の炭素原子を有する(「C2〜20アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜10個の炭素原子を有する(「C2〜10アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜9個の炭素原子を有する(「C2〜9アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜8個の炭素原子を有する(「C2〜8アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜7個の炭素原子を有する(「C2〜7アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜5個の炭素原子を有する(「C2〜5アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜4個の炭素原子を有する(「C2〜4アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2〜3個の炭素原子を有する(「C2〜3アルキニル」)。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2個の炭素原子を有する(「C2アルキニル」)。当該1個以上の炭素間三重結合は、内部(2−ブチニルにおけるなど)または末端(1−ブチニルにおけるなど)であることができる。C2〜4アルキニル基の例としては、エチニル(C2)、1−プロピニル(C3)、2−プロピニル(C3)、1−ブチニル(C4)、2−ブチニル(C4)、及びこれらに類するものが挙げられるが、それらに限定しない。C2〜6アルケニル基の例としては、上記のC2〜4アルキニル基及びペンチニル(C5)、ヘキシニル(C6)、ならびにこれらに類するものが挙げられる。アルキニルの追加の例としては、ヘプチニル(C7)、オクチニル(C8)、及びこれらに類するものが挙げられる。別段の具体的な記載がない限り、各場合のアルキニル基は独立して、非置換(「非置換アルキニル」)または1個以上の置換基を用いて置換されている(「置換アルキニル」)。ある実施形態において、当該アルキニル基は、非置換C2〜50アルキニルである。ある実施形態において、当該アルキニル基は、置換C2〜50アルキニルである。
【0028】
本明細書で使用する場合、「ヘテロアルキニル」は、親鎖の1つ以上の末端位置(複数可)内の(すなわち、当該末端位置の隣接する炭素原子間に挿入された)及び/または当該末端位置に配置された酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択された少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、1〜25、例えば、1、2、3、または4個のヘテロ原子)をさらに含む、本明細書に定義するアルキニル基を指す。ある実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜50個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜50アルキニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜40個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜40アルキニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜30個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜30アルキニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜20個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜20アルキニル」)。ある実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜10個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する基を指す(「ヘテロC2〜10アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜9個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜9アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜8個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜8アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜7個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜7アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個以上のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜5個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜5アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜4個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合を、2個のヘテロ原子に対して有する(「ヘテロC2〜4アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜3個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜3アルキニル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキニル基は、親鎖内の2〜6個の炭素原子、少なくとも1個の三重結合、及び1個または2個のヘテロ原子を有する(「ヘテロC2〜6アルキニル」)。別段の具体的な記載がない限り、各場合のヘテロアルキニル基は独立して、非置換(「非置換ヘテロアルキニル」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換ヘテロアルキニル」)である。ある実施形態において、当該ヘテロアルキニル基は、非置換ヘテロC2〜50アルキニルである。ある実施形態において、当該ヘテロアルキニル基は、置換ヘテロC2〜50アルキニルである。
【0029】
本明細書で使用する場合、「カルボシクリル」または「炭素環式」は、3〜10個の環炭素原子を有する非芳香族環状炭化水素基(「C3〜10カルボシクリル」)及び当該非芳香族環系における0個のヘテロ原子の遊離基を指す。いくつかの実施形態において、カルボシクリル基は、3〜8個の環炭素原子を有する(「C3〜8カルボシクリル」)。いくつかの実施形態において、カルボシクリル基は、3〜7個の環炭素原子を有する(「C3〜7カルボシクリル」)。いくつかの実施形態において、カルボシクリル基は、3〜6個の環炭素原子を有する(「C3〜6カルボシクリル」)。いくつかの実施形態において、カルボシクリル基は、4〜6個の環炭素原子を有する(「C4〜6カルボシクリル」)。いくつかの実施形態において、カルボシクリル基は、5〜6個の環炭素原子を有する(「C5〜6カルボシクリル」)。いくつかの実施形態において、カルボシクリル基は、5〜10個の環炭素原子を有する(「C5〜10カルボシクリル」)。例示的なC3〜6カルボシクリル基としては、シクロプロピル(C3)、シクロプロペニル(C3)、シクロブチル(C4)、シクロブテニル(C4)、シクロペンチル(C5)、シクロペンテニル(C5)、シクロヘキシル(C6)、シクロヘキセニル(C6)、シクロヘキサジエニル(C6)、及びこれらに類するものが挙げられるが、それらに限定しない。例示的なC3〜8カルボシクリル基としては、上記のC3〜6カルボシクリル基及びシクロヘプチル(C7)、シクロヘプテニル(C7)、シクロヘプタジエニル(C7)、シクロヘプタトリエニル(C7)、シクロオクチル(C8)、シクロオクテニル(C8)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(C7)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C8)、ならびにこれこれらに類するものが挙げられるが、それらに限定しない。例示的なC3〜10カルボシクリル基としては、上記のC3〜8カルボシクリル基及びシクロノニル(C9)、シクロノネニル(C9)、シクロデシル(C10)、シクロデセニル(C10)、オクタヒドロ−1H−インデニル(C9)、デカヒドロナフタレニル(C10)、スピロ[4.5]デカニル(C10)、ならびにこれらに類するものが挙げられるが、それらに限定しない。上記の例が示す通り、ある実施形態において、当該カルボシクリル基は、単環式(「単環式カルボシクリル」)または多環式(例えば、二環式の系(「二環式カルボシクリル」)または三環式の系(「三環式カルボシクリル」)のような縮合、架橋またはスピロ環系を含有する)のいずれかであり、飽和していることができまたは1個以上の炭素間二重結合若しくは三重結合を含有することができる。「カルボシクリル」には、先に定義したような当該カルボシクリル環が、1個以上のアリールまたはヘテロアリール基と縮合した(結合点が当該カルボシクリル環上にある)環系も含み、このような場合、炭素数は、炭素環式環系における炭素数を示し続ける。別段の具体的な記載がない限り、各場合のカルボシクリル基は、独立して非置換(「非置換カルボシクリル」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換カルボシクリル」)である。ある実施形態において、当該カルボシクリル基は、非置換C3〜10カルボシクリルである。ある実施形態において、当該カルボシクリル基は、置換C3〜10カルボシクリルである。
【0030】
いくつかの実施形態において、「カルボシクリル」または「炭素環式」は、「シクロアルキル」、すなわち、3〜10個の環炭素原子を有する単環式飽和カルボシクリル基を指す(「C3〜10シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3〜8個の環炭素原子を有する(「C3〜8シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、3〜6個の環炭素原子を有する(「C3〜6、シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、4〜6個の環炭素原子を有する(「C4〜6シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、5〜6個の環炭素原子を有する(「C5〜6シクロアルキル」)。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、5〜10個の環炭素原子を有する(「C5〜10シクロアルキル」)。C5〜6シクロアルキル基の例としては、シクロペンチル(C5)及びシクロヘキシル(C5)が挙げられる。C3〜6シクロアルキル基の例としては、上記のC5〜6シクロアルキル基ならびにシクロプロピル(C3)及びシクロブチル(C4)が挙げられる。C3〜8シクロアルキル基の例としては、上記のC3〜6シクロアルキル基ならびにシクロヘプチル(C7)及びシクロオクチル(C8)が挙げられる。別段の具体的な記載がない限り、各場合のシクロアルキル基は独立して、非置換(「非置換シクロアルキル」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換シクロアルキル」)である。ある実施形態において、当該シクロアルキル基は、非置換C3〜10シクロアルキルである。ある実施形態において、当該シクロアルキル基は、置換C3〜10シクロアルキルである。
【0031】
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクリル」または「複素環式」は、複数の環炭素原子及び1個以上の(例えば、1、2、3、または4個の)環ヘテロ原子を有する3〜14員の非芳香族環系の遊離基を指し、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「3〜14員のヘテロシクリル」)。1個以上の窒素原子を含有するヘテロシクリル基において、結合点は、原子価が許容するように、炭素原子または窒素原子であることができる。ヘテロシクリル基は、単環式(「単環式ヘテロシクリル」)または多環式(例えば、二環式の系(「二環式ヘテロシクリル」)のような縮合、架橋またはスピロ環系)のいずれかであることができる。飽和であることができ、または1個以上の炭素間二重結合若しくは三重結合を含有することができる。ヘテロシクリル多環式環系には、片方または両方の環において1個以上のヘテロ原子を含むことができる。「ヘテロシクリル」には、結合点がカルボシクリル環若しくはヘテロシクリル環のいずれかの上にある1個以上のカルボシクリル基と縮合した環系、または先に定義したようなヘテロシクリル環が1個以上のアリール基若しくはヘテロアリール基と縮合した環系も含み、このような場合、環の員数は、ヘテロシクリル環系における環の員数を示し続ける。別段の具体的な記載がない限り、各場合のヘテロシクリルは独立して、非置換(「非置換ヘテロシクリル」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換ヘテロシクリル」)である。ある実施形態において、当該ヘテロシクリル基は、非置換3〜14員ヘテロシクリルである。ある実施形態において、当該ヘテロシクリル基は、置換3〜14員ヘテロシクリルである。
【0032】
いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、複数の環炭素原子及び1個以上の(例えば、1、2、3、または4個の)環ヘテロ原子を有する5〜10員の非芳香族環系であり、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「5〜10員のヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、複数の環炭素原子及び1個以上の(例えば、1、2、3、または4個の)環ヘテロ原子を有する5〜8員の非芳香族環系であり、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「5〜8員のヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、複数の環炭素原子及び1個以上の(例えば、1、2、3、または4個の)環ヘテロ原子を有する5〜6員の非芳香族環系であり、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「5〜6員のヘテロシクリル」)。いくつかの実施形態において、当該5〜6員のヘテロシクリルは、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される1個以上の(例えば、1、2、または3個の)環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、当該5〜6員ヘテロシクリルは、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される1個または2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、当該5〜6員のヘテロシクリルは、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される1個の環ヘテロ原子を有する。
【0033】
1個のヘテロ原子を含有する例示的な3員のヘテロシクリル基には、アジリジニル(azirdinyl)、オキシラニル、チオレニルを含むが、これらに限定しない。1個のヘテロ原子を含有する例示的な4員のヘテロシクリル基には、アゼチジニル、オキセタニル及びチエタニルを含むが、これらに限定しない。1個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロシクリル基には、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル及びピロリル−2,5−ジオンを含むが、これらに限定しない。2個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロシクリル基には、ジオキソラニル、オキサチオラニル及びチジオラニルを含むが、これらに限定しない。3個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロシクリル基には、トリアゾリニル、オキサジアゾリニル、及びチアジアゾリニルを含むが、これらに限定しない。1個のヘテロ原子を含有する例示的な6員のヘテロシクリル基には、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、及びチアニルを含むが、これらに限定しない。2個のヘテロ原子を含有する例示的な6員のヘテロシクリル基には、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル、ジオキサニルを含むが、これらに限定しない。2個のヘテロ原子を含有する例示的な6員のヘテロシクリル基には、トリアジナニル(triazinanyl)を含むが、これに限定しない。1個のヘテロ原子を含有する例示的な7員のヘテロシクリル基には、アゼパニル、オキセパニル及びチエパニルを含むが、これらに限定しない。1個のヘテロ原子を含有する例示的な8員のヘテロシクリル基には、アゾカニル、オキセカニル及びチオカニルを含むが、これらに限定しない。例示的な二環式ヘテロシクリル基には、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、デカヒドロイソキノリニル、オクタヒドロクロメニル、オクタヒドロイソクロメニル、デカヒドロナフチリジニル、デカヒドロ−1,8−ナフチリジニル、オクタヒドロピロロ[3,2−b]ピロール、インドリニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、クロマニル、クロメニル、1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピニル、1,4,5,7−テトラヒドロピラノ[3,4−b]ピロリル、5,6−ジヒドロ−4H−フロ[3,2−b]ピロリル、6,7−ジヒドロ−5H−フロ[3,2−b]ピラニル、5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラニル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジニル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[2,3−b]ピリジニル、4,5,6,7−テトラヒドロフロ[3,2−c]ピリジニル、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−b]ピリジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジニル、及びこれらに類するものが挙げられるが、それらに限定しない。
【0034】
本明細書で使用する場合、「アリール」は、芳香族環系に提供される6〜14個の環炭素原子及び0個のヘテロ原子を有する単環式または多環式(例えば、二環式または三環式)4n+2芳香族環系(例えば、環状アレイ中で共有される6、10、または14π電子を有する)の遊離基を指す(「C6〜14アリール」)。いくつかの実施形態において、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「C6アリール」、例えば、フェニル)。いくつかの実施形態において、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール」、例えば、1−ナフチル及び2−ナフチルのようなナフチル)。いくつかの実施形態において、アリール基は、14個の環炭素原子(「C14アリール」、例えば、アントラシル)を有する。「アリール」には、先に定義したようなアリール環が1個以上のカルボシクリル基またはヘテロシクリル基と縮合した環系も含み(この中で、当該遊離基または結合点は当該アリール環上にある)、このような場合、炭素原子数は、当該アリール環系における炭素原子数を示し続ける。別段の具体的な記載がない限り、各場合のアリール基は独立して、非置換(「非置換アリール」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換アリール」)である。ある実施形態において、当該アリール基は、非置換C6〜14アリールである。ある実施形態において、当該アリール基は、置換C6〜14アリールである。
【0035】
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」は、芳香族環系に提供された複数の環炭素原子及び1個以上の(例えば、1、2、3、または4個の環ヘテロ原子)環ヘテロ原子を有する5〜14員の単環式または多環式(例えば、二環式または三環式)4n+2芳香族環系(例えば、環状アレイ中に共有された6、10、または14π電子を有する)の遊離基を指し、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「5〜14員のヘテロアリール」)。1個以上の窒素原子を含有するヘテロアリール基において、結合点は、原子価が許容するように、炭素原子または窒素原子であることができる。ヘテロアリール多環式環系には、1個または両方の環において1個以上のヘテロ原子を含むことができる。「ヘテロアリール」には、先に定義したようなヘテロアリール環が1個以上のカルボシクリル基またはヘテロシクリル基と縮合した環系を含み、この中で結合点は当該ヘテロアリール環上にあり、このような場合、環員数は、当該ヘテロアリール環系における環員数を示し続ける。「ヘテロアリール」にはまた、先に定義したようなヘテロアリール環が1個以上のアリール基と縮合した環系も含み、この中で、結合点は、アリール環またはヘテロアリール環のいずれかの上にあり、このような場合、環員数は、縮合した多環式(アリール/ヘテロアリール)環系における環員数を示す。1個の環がヘテロ原子(例えば、インドリル、キノリニル、カルバゾリル、及びこれらに類するもの)結合点を含有しない多環式ヘテロアリール基は、いずれかの環上に、すなわち、ヘテロ原子(例えば、2−インドリル)を保有する環またはヘテロ原子(例えば、5−インドリル)を含有しない環のいずれかにあることができる。
【0036】
いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、芳香族環系に提供された複数の環炭素原子及び1個以上(例えば、1、2、3、または4個)の環ヘテロ原子を有する5〜10員の芳香族環系であり、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「5〜10員のヘテロアリール」)。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、芳香族環系に提供された複数の環炭素原子及び1個以上(例えば、1、2、3、または4個)の環ヘテロ原子を有する5〜8員の芳香族環系である。いくつかの実施形態において、ヘテロアリール基は、芳香族環系に提供された複数の環炭素原子及び1個以上(例えば、1、2、3、または4個)の環ヘテロ原子を有する5〜6員の芳香族環系であり、この中で、各ヘテロ原子は独立して、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される(「5〜6員のヘテロアリール」)。いくつかの実施形態において、当該5〜6員のヘテロアリールは、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される1個以上(例えば、1、2、または3個)の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、当該5〜6員のヘテロアリールは、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される1個または2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの実施形態において、当該5〜6員のヘテロアリールは、酸素、硫黄、窒素、ホウ素、ケイ素、及びリンから選択される1個の環ヘテロ原子を有する。別段の具体的な記載がない限り、各場合のヘテロアリール基は独立して、非置換(「非置換ヘテロアリール」)または1個以上の置換基を有する置換(「置換ヘテロアリール」)である。ある実施形態において、当該ヘテロアリール基は、非置換5〜14員のヘテロアリールである。ある実施形態において、当該ヘテロアリール基は、置換5〜14員のヘテロアリールである。
【0037】
1個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロアリール基としては、ピロリル、フラニル及びチオフェニルが挙げられるが、これらに限定しない。2個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロアリール基としては、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、及びイソチアゾリルが挙げられるが、これらに限定しない。3個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロアリール基としては、トリアゾリル、オキサジアゾリル、及びチアジアゾリルが挙げられるが、これらに限定しない。4個のヘテロ原子を含有する例示的な5員のヘテロアリール基としては、テトラゾリルが挙げられるが、これに限定しない。2個のヘテロ原子を含有する例示的な6員のヘテロアリール基には、ピリダジニル、ピリミジニル、及びピラジニルが挙げられるが、これらに限定しない。3個または4個のヘテロ原子を含有する例示的な6員のヘテロアリール基としては、トリアジニル及びテトラジニルがそれぞれ0挙げられるが、これらに限定しない。1個のヘテロ原子を含有する例示的な7員のヘテロアリール基としては、アゼピニル、オキセピニル、及びチエピニルが挙げられるが、これらに限定しない。例示的な5,6−二環式ヘテロアリール基としては、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズチアジアゾリル、インドリジニル、及びプリニルが挙げられるが、これらに限定しない。例示的な6,6−二環式ヘテロアリール基としては、ナフチリジニル、プテリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニル、及びキナゾリニルが挙げられるが、これらに限定しない。例示的な三環式ヘテロアリール基としては、フェナントリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル及びフェナジニルが挙げられるが、これらに限定しない。
【0038】
本明細書で使用する場合、「部分的に不飽和」という用語は、少なくとも1個の二重結合または三重結合を含む環部分を指す。「部分的に不飽和の」という用語は、複数の不飽和部位を有する環を包含するよう意図しているが、本明細書で定義するような芳香族基(例えば、アリール部分またはヘテロアリール部分)を含むよう意図していない。
【0039】
本明細書で使用する場合、「飽和」という用語は、二重結合または三重結合を含有しない環部分を指し、すなわち、当該環は、単結合をすべて含有している。
【0040】
ある基へ接尾辞「エン」を添えることは、当該基が二価の部分であることを示し、例えば、アルキレンはアルキルの二価部分であり、アルケニレンはアルケニルの二価部分であり、
【0041】
アルキニレンはアルキニルの二価部分であり、ヘテロアルキレンはヘテロアルキルの二価部分であり、ヘテロアルケニレンはヘテロアルケニルの二価部分であり、ヘテロアルキニレンはヘテロアルキニルの二価部分であり、カルボシクリレンはカルボシクリルの二価部分であり、ヘテロシクリレンはヘテロシクリルの二価部分であり、アリーレンはアリールの二価部分であり、ヘテロアリーレンはヘテロアリールの二価部分である。
【0042】
上記から理解されるように、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、カルボシクリル基、ヘテロシクリル基、アリール基、及びヘテロアリール基は、本明細書で定義するように、ある実施形態において、任意に置換されている。任意に置換されているは、置換または非置換であり得る基を指す(例えば、「置換」または「非置換」アルキル基、「置換」または「非置換」アルケニル基、「置換」または「非置換」アルキニル基、「置換」または「非置換」アルケニル基、「置換」または「非置換」アルキニル基、「置換」または「非置換」ヘテロアルキル基、「置換」または「非置換」ヘテロアルケニル基、「置換」または「非置換」ヘテロアルキニル基、「置換」または「非置換」カルボシクリル基、「置換」または「非置換」ヘテロシクリル基、「置換」または「非置換」アリール基あるいは「置換」または「非置換」ヘテロアリール基)。概して、「置換」という用語は、ある基上に存在する少なくとも1個の水素が、許容され得る置換基、例えば、安定した化合物、例えば、転位、環化、脱離、または他の反応などによる変態を自然には受けない化合物を置換の際に結果的に生じる置換基と置き換えられることを意味する。別段の記載がない限り、「置換」基は、当該基の1個以上の置換可能な位置における置換基を有し、任意の付与された構造における1個を超える位置が置換されている場合、当該置換基は、各位置において同じかまたは異なるかのいずれかである。「置換」という用語は、有機化合物のすべての許容され得る置換基、すなわち、安定した化合物の形成を結果的に生じる、本明細書に説明する置換基のうちのいずれかを用いた置換を含むよう熟慮されている。本発明は、安定した化合物に到着するために、このような組み合わせのいずれか及びすべてを熟慮する。本発明の目的のために、窒素のようなヘテロ原子は、水素置換基及び/または、ヘテロ原子の原子価を満たし結果的に安定した部分の形成を生じる、本明細書に説明する任意の適切な置換基を有し得る。
【0043】
例示的な炭素原子置換基としては、ハロゲン、−CN、−NO2、−N3、−SO2H、−SO3H、−OH、−ORaa、−ON(Rbb)2、−N(Rbb)2、−N(Rbb)3+X−、−N(ORcc)Rbb、−SeH、−SeRaa、−SH、−SRaa、−SSRcc、−C(=O)Raa、−CO2H、−CHO、−C(ORcc)2、−CO2Raa、−OC(=O)Raa、−OCO2Raa、−C(=O)N(Rbb)2、−OC(=O)N(Rbb)2、−NRbbC(=O)Raa、−NRbbCO2Raa、−NRbbC(=O)N(Rbb)2、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−OC(=NRbb)Raa、−OC(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb)2、−OC(=NRbb)N(Rbb)2、−NRbbC(=NRbb)N(Rbb)2、−C(=O)NRbbSO2Raa、−NRbbSO2Raa、−SO2N(Rbb)2、−SO2Raa、−SO2ORaa、−OSO2Raa、−S(=O)Raa、−OS(=O)Raa、−Si(Raa)3−OSi(Raa)3−C(=S)N(Rbb)2、−C(=O)SRaa、−C(=S)SRaa、−SC(=S)SRaa、−SC(=O)SRaa、−OC(=O)SRaa、−SC(=O)ORaa、−SC(=O)Raa、−P(=O)2Raa、−OP(=O)2Raa、−P(=O)(Raa)2、−OP(=O)(Raa)2、−OP(=O)(ORcc)2、−P(=O)2N(Rbb)2、−OP(=O)2N(Rbb)2、−P(=O)(NRbb)2、−OP(=O)(NRbb)2、−NRbbP(=O)(ORcc)2、−NRbbP(=O)(NRbb)2、−P(Rcc)2、− P(Rcc)3、−OP(Rcc)2、−OP(Rcc)3、−B(Raa)2、−B(ORcc)2、−BRaa(ORcc)、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜14カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定せず、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、若しくは5個のRdd基と置換され、
【0044】
または炭素原子上の2個のジェミナルな水素が、=O基、=S基、=NN(Rbb)2基、=NNRbbC(=O)Raa基、=NNRbbC(=O)Raa基、=NNRbbS(=O)2Raa基、=NRbb基、若しくは=NORcc基と置き換えられ、
【0045】
各場合のRaaは独立して、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリールから選択され、または2個のRaa基は3〜14員のヘテロシクリル若しくは5〜14員のヘテロアリール環を形成するよう結合し、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、若しくは5個のRdd基と置換され、
【0046】
各場合のRbbは独立して、水素、−OH、−ORaa、−N(Rcc)2、−CN、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc)2、−CO2Raa、−SO2Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc)2、−SO2N(Rcc)2、−SO2Rcc、−SO20Rcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc)2、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)2Raa、−P(=O)(Raa)2、−P(=O)2N(Rcc)2、−P(=O)(NRcc)2、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリールから選択され、または2個のRbb基は、これらの結合するヘテロ原子とともに、3〜14員のヘテロシクリル若しくは5〜14員のヘテロアリール環を形成し、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基と置換され、
【0047】
各場合のRccは独立して、水素、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリールから選択され、または2個のRcc基は、これらの結合するヘテロ原子とともに、3〜14員のヘテロシクリル若しくは5〜14員のヘテロアリール環を形成し、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基と置換され、
【0048】
各場合のRddは独立して、ハロゲン、−CN、−NO2、−N3、−SO2H、−SO3H、−OH、−ORee、−ON(Rff)2、−N(Rff)2、−N(Rff)3+X−、−N(ORee)Rff、−SH、−SRee、−SSRee、−C(=O)Ree、−CO2H、−CO2Ree、−OC(=O)Ree、−OCO2Ree、−C(=O)N(Rff)2、−OC(=O)N(Rff)2、−NRffC(=O)Ree、−NRffCO2Ree、−NRffC(=O)N(Rff)2、−C(=NRff)ORee、−OC(=NRff)Ree、−OC(=NRff)ORee、−C(=NRff)N(Rff)2、−OC(=NRff)N(Rff)2、−NRffC(=NRff)N(Rff)2、−NRffSO2Ree、−SO2N(Rff)2、−SO2Ree、−SO2ORee、−OSO2Ree、−S(=O)Ree、−Si(Ree)3、−OSi(Ree)3、−C(=S)N(Rff)2、−C(=O)SRee、−C(=S)SRee、−SC(=S)SRee、−P(=O)2Ree、−P(=O)(Ree)2、−OP(=O)(Ree)2、−OP(=O)(ORee)2、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜10員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、5〜10員のヘテロアリールから選択され、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、若しくは5個のRgg基で置換され、または2個のジェミナルなRdd置換基は、=O若しくは=Sを形成するよう結合することができ、
【0049】
各場合のReeは独立して、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、C6〜10アリール、3〜10員のヘテロシクリル、及び3〜10員のヘテロアリールから選択され、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRgg基と置換され、
【0050】
各場合のRffは独立して、水素、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜10員のヘテロシクリル、C6〜10アリール及び5〜10員のヘテロアリールから選択され、または2個のRff基は、これらの結合するヘテロ原子とともに、3〜14員のヘテロシクリル若しくは5〜14員のヘテロアリール環を形成し、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、若しくは5個のRgg基と置換され、かつ
【0051】
各場合のRggは独立して、ハロゲン、−CN、−NO2、−N3、−SO2H、−SO3H、−OH、−OC1〜50アルキル、−ON(C1〜50アルキル)2、−N(C1〜50アルキル)2、−N(C1〜50アルキル)3+X−、−NH(C1〜50アルキル)2+X−、−NH2(C1〜50アルキル)+X−、−NH3+X−、−N(OC1〜50アルキル)(C1〜50アルキル)、−N(OH)(C1〜50アルキル)、−NH(OH)、−SH、−SC1〜50アルキル、−SS(C1〜50アルキル)、−C(=O)(C1〜50アルキル)、−CO2H、−CO2(C1〜50アルキル)、−OC(=O)(C1〜50アルキル)、−OCO2(C1〜50アルキル)、−C(=O)NH2、−C(=O)N(C1〜50アルキル)2、−OC(=O)NH(C1〜50アルキル)、−NHC(=O)(C1〜50アルキル)、−N(C1〜50アルキル)C(=O)(C1〜50アルキル)、−NHCO2(C1〜50アルキル)、−NHC(=O)N(C1〜50アルキル)2、−NHC(=O)NH(C1〜50アルキル)、−NHC(=O)NH2、−C(=NH)O(C1〜50アルキル)、−OC(=NH)(C1〜50アルキル)、−OC(=NH)OC1〜50アルキル、−C(=NH)N(C1〜50アルキル)2、−C(=NH)NH(C1〜50アルキル)、−C(=NH)NH2、−OC(=NH)N(C1〜50アルキル)2、−OC(NH)NH(C1〜50アルキル)、−OC(NH)NH2、−NHC(NH)N(C1〜50アルキル)2、−NHC(=NH)NH2、−NHSO2(C1〜50アルキル)、−SO2N(C1〜50アルキル)2、−SO2NH(C1〜50アルキル)、−SO2NH2、−SO2C1〜50アルキル、−SO2OC1〜50アルキル、−OSO2C1〜6アルキル、−SOC1〜6アルキル、−Si(C1〜50アルキル)3、−OSi(C1〜6アルキル)3 −C(=S)N(C1〜50アルキル)2、C(=S)NH(C1〜50アルキル)、C(=S)NH2、−C(=O)S(C1〜6アルキル)、−C(=S)SC1〜6アルキル、−SC(=S)SC1〜6アルキル、−P(=O)2(C1〜50アルキル)、−P(=O)(C1〜50アルキル)2、−OP(=O)(C1〜50アルキル)2、−OP(=O)(OC1〜50アルキル)2、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、C6〜10アリール、3〜10員のヘテロシクリル、5〜10員のヘテロアリールであり、または2個のジェミナルなRgg置換基は、=O若しくは=Sを形成するよう結合することができ、この中で、X−は対イオンである。
【0052】
本明細書で使用する場合、「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素(フルオロ、−F)、塩素(クロロ、−Cl)、臭素(ブロモ、−Br)、またはヨウ素(ヨード、−I)を指す。
【0053】
本明細書で使用する場合、「対イオン」とは、電気的中性を維持するために、正に帯電した第四級アミンと結合した負に帯電した基である。例示的な対イオンとしては、ハロゲン化イオン(例えば、F−、Cl−、Br−、I−)、NO3−、ClO4−、OH−、H2PO4−、HSO4−、スルホン酸イオン(例えば、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、10−カンファースルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸−5−スルホン酸塩、エタン−1−スルホン酸−2−スルホン酸塩、及びこれらに類するもの)、及びカルボン酸イオン(例えば、酢酸塩、エタン酸塩、プロパン酸塩、安息香酸塩、グリセリン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、グリコール酸塩、及びこれらに類するもの)が挙げられる。
【0054】
窒素原子は、原子価が許容するように置換または非置換であることができ、第一級、第二級、第三級、及び第四級窒素原子を含む。例示的な窒素原子置換基としては、水素、−OH、−ORaa、−N(Rcc)2、−CN、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc)2、−CO2Raa、−SO2Raa、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc)2、−SO2N(Rcc)2、−SO2Rcc、−SO2ORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc)2、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)2Raa、−P(=O)(Raa)2、−P(=O)2N(Rcc)2、−P(=O)(NRcc)2、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、C2〜50アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定せず、または2個のRcc基は、これらの結合するN原子とともに、3〜14員のヘテロシクリル、または5〜14員のヘテロアリール環を形成し、この中で各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基と置換され、かつこの中で、Raa、Rbb、Rcc及びRddは、先に定義したとおりである。
【0055】
窒素原子は、原子価が許容するように置換または非置換であることができ、第一級、第二級、第三級、及び第四級窒素原子を含む。例示的な窒素原子置換基としては、水素、−OH、−ORaa、−N(Rcc)2、−CN、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc)2、−CO2Raa、−SO2Raa、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc)2、−SO2N(Rcc)2、−SO2Rcc、−SO2ORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc)2、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)2Raa、−P(=O)(Raa)2、−P(=O)2N(Rcc)2、−P(=O)(NRcc)2、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定せず、または2個のRcc基は、これらの結合する窒素原子とともに、3〜14員のヘテロシクリル、または5〜14員のヘテロアリール環を形成し、この中で各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基と置換され、かつこの中で、Raa、Rbb、Rcc及びRddは、先に定義したとおりである。
【0056】
ある実施形態において、窒素原子上に存在する置換基は、窒素保護基である(アミノ保護基とも呼ぶ)。窒素保護基には、−OH、−ORaa、−N(Rcc)2、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc)2、−CO2Raa、−SO2Raa、−C(=NRcc)Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc)2、−SO2N(Rcc)2、−SO2Rcc、−SO2ORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc)2、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、C1〜10アルキル(例えば、アラルキル、ヘテロアラルキル)、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、及び5〜14員のヘテロアリール基を含むが、これらに限定せず、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アラルキル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4または5個のRdd基と置換され、かつこの中で、Raa、Rbb、Rcc及びRddは本明細書に定義するとおりである。窒素保護基は、当該技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれるProtecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene及びP.G.M.Wuts,第3版,John Wiley & Sons,1999において詳細に説明されているものを含む。
【0057】
例えば、アミド基(例えば、−C(=O)Raa)のような窒素保護基には、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3−フェニルプロパンアミド、ピコリンアミド、3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、ベンズアミド、p−フェニルベンズアミド、o−ニコフェニルアセトアミド、o−ニトロフェノキシアセトアミド、アセトアセタミド、(N’−ジチオベンジルオキシアシルアミノ)アセトアミド、3−(p−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド、3−(o−ニトロフェニル)プロパンアミド、2−メチル−2−(o−ニトロフェノキシ)プロパンアミド、2−メチル−2−(o−フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4−クロロブタンアミド、3−メチル−3−ニトロブタンアミド、o−ニトロシンアミド、N−アセチルメチオニン誘導体、o−ニトロベンズアミド及びo−(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミドを含むが、これらに限定しない。
【0058】
カルバミン酸基(例えば、−C(=O)ORaa)のような窒素保護基には、カルバミン酸メチル、カルバミン酸エチル、9−フルオレニルメチルカルバマート(Fmoc)、9−(2−スルホ)フルオレニルメチルカルバマート、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチル(fluoroenylmethyl)カルバマート、2,7−ジ−t−ブチル−[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバマート(DBD−Tmoc)、4−メトキシフェナシルカルバマート(Phenoc)、2,2,2−トリクロロエチルカルバマート(Troc)、2−トリメチルシリルエチルカルバマート(Teoc)、2−フェニルエチルカルバマート(hZ)、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチルカルバマート(Adpoc)、1,1−ジメチル−2−ハロエチルカルバマート、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチルカルバマート(DB−t−BOC)、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチルカルバマート(TCBOC)、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチルカルバマート(Bpoc)、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチルカルバマート(t−Bumeoc)、2−(2’−及び4’−ピリジル)エチルカルバマート(Pyoc)、2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバマート、t−ブチルカルバマート(BOC)、1−アダマンチルカルバマート(Adoc)、ビニルカルバマート(Voc)、アリルカルバマート(Alloc)、1−イソプロピルアリルカルバマート(Ipaoc)、シンナミルカルバマート(Coc)、4−ニトロシンナミルカルバマート(Noc)、8−キノリルカルバマート、N−ヒドロキシピペリジニルカルバマート、アルキルジチオカルバマート、ベンジルカルバマート(Cbz)、p−メトキシベンジルカルバマート(Moz)、p−ニトロベンジル(p−nitobenzyl)カルバマート、p−ブロモベンジルカルバマート、p−クロロベンジルカルバマート、2,4−ジクロロベンジルカルバマート、4−メチルスルフィニルベンジルカルバマート(Msz)、9−アントリルメチルカルバマート、ジフェニルメチルカルバマート、2−メチルチオエチルカルバマート、2−メチルスルホニルエチルカルバマート、2−(p−トルエンスルホニル)エチルカルバマート、[2−(1,3−ジチアニル)]メチルカルバマート(Dmoc)、4−メチルチオフェニルカルバマート(Mtpc)、2,4−ジメチルチオフェニルカルバマート(Bmpc)、2−ホスホニオエチルカルバマート(Peoc)、2−トリフェニルホスホニオイソプロピルカルバマート(Ppoc)、1,1−ジメチル−2−シアノエチルカルバマート、m−クロロ−p−アシルオキシベンジルカルバマート、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジルカルバマート、5−ベンズイソキサゾリルメチルカルバマート、2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチルカルバマート(Tcroc)、m−ニトロフェニルカルバマート、3,5−ジメトキシベンジルカルバマート、o−ニトロベンジルカルバマート、3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジルカルバマート、フェニル(o−ニトロフェニル)メチルカルバマート、t−アミルカルバマート、S−ベンジルチオカルバマート、p−シアノベンジルカルバマート、シクロブチルカルバマート、シクロヘキシルカルバマート、シクロペンチルカルバマート、シクロプロピルメチルカルバマート、p−デシルオキシベンジルカルバマート、2,2−ジメトキシアシルビニルカルバマート、o−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバマート、1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピルカルバマート、1,1−ジメチルプロピニルカルバマート、ジ(2−ピリジル)メチルカルバマート、2−フラニルメチルカルバマート、2−ヨードエチルカルバマート、イソボルニル(isoborynl)カルバマート、イソブチルカルバマート、イソニコチニルカルバマート、p−(p’−メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバマート、1−メチルシクロブチルカルバマート、1−メチルシクロヘキシルカルバマート、1−メチル−1−シクロプロピルメチルカルバマート、1−メチル−1(3,5−ジメトキシフェニル)エチルカルバマート、1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチルカルバマート、1−メチル−1−フェニルエチルカルバマート、1−メチル−1−(4−ピリジル)エチルカルバマート、フェニルカルバマート、p−(フェニルアゾ)ベンジルカルバマート、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニルカルバマート、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジルカルバマート、及び2,4,6−トリメチルベンジルカルバマートを含むが、これらに限定しない。
【0059】
スルホンアミド基(例えば、−S(=O)2Raa)のような窒素保護基には、p−トルエンスルホンアミド(Ts)、ベンゼンスルホンアミド、2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mtr)、2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホンアミド(Mtb)、2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Pme)、2,3,5,6−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mte)、4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mbs)、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホンアミド(Mts)、2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホンアミド(iMds)、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホンアミド(Pmc)、メタンスルホンアミド(Ms)、β−トリメチルシリルエタンスルホンアミド(SES)、9−アントラセンスルホンアミド、4−(4’,8’−ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド(DNMBS)、ベンジルスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、及びフェナシルスルホンアミドを含むが、これらに限定しない。
【0060】
他の窒素保護基には、フェノチアジニル−(10)−アシル誘導体、N’−p−トルエンスルホニルアミノアシル誘導体、N’−フェニルアミノチオアシル誘導体、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、N−アセチルメチオニン誘導体、4,5−ジフェニル−3−オキサゾリン−2−オン、N−フタルイミド、N−ジチアスクシンイミド(Dts)、N−2,3−ジフェニルマレイミド、N−2,5−ジメチルピロール、N−1,1,4,4−テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加物(STABASE)、5−置換1,3−ジメチル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、5−置換1,3−ジベンジル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、1−置換3,5−ジニトロ−4−ピリドン、N−メチルアミン、N−アリルアミン、N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルアミン(SEM)、N−3−アセトキシプロピルアミン、N−(1−イソプロピル−4−ニトロ−2−オキソ−3−ピロリン(pyroolin)−3−イル)アミン、第四級アンモニウム塩、N−ベンジルアミン、N−ジ(4−メトキシフェニル)メチルアミン、N−5−ジベンゾスベリルアミン、N−トリフェニルメチルアミン(Tr)、N−[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル]アミン(MMTr)、N−9−フェニルフルオレニルアミン(PhF)、N−2,7−ジクロロ−9−フルオレニルメチレンアミン、N−フェロセニルメチルアミノ(Fcm)、N−2−ピコリルアミノN’−オキシド、N−1,1−ジメチルチオメチレンアミン、N−ベンジリデンアミン、N−p−メトキシベンジリデンアミン、N−ジフェニルメチレンアミン、N−[(2−ピリジル)メシチル]メチレンアミン、N−(N’,N’−ジメチルアミノメチレン)アミン、N,N’−イソプロピリデンジアミン、N−p−ニトロベンジリデンアミン、N−サリチリデンアミン、N−5−クロロサリチリデンアミン、N−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンアミン、N−シクロヘキシリデンアミン、N−(5,5−ジメチル−3−オキソ−1−シクロヘキセニル)アミン、N−ボラン誘導体、N−ジフェニルボリン酸誘導体、N−[フェニル(ペンタアシルクロム−またはタングステン)アシル]アミン、N−銅キレート、N−亜鉛キレート、N−ニトロアミン、N−ニトロソアミン、アミンN−オキシド、ジフェニルホスフィンアミド(Dpp)、ジメチルチオホスフィンアミド(Mpt)、ジフェニルチオホスフィンアミド(Ppt)、ジアルキルホスホルアミダート、ジベンジルホスホルアミダート、ジフェニルホスホルアミダート、ベンゼンスルフェンアミド、o−ニトロベンゼンスルフェンアミド(Nps)、2,4−ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2−ニトロ−4−メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、及び3−ニトロピリジンスルフェンアミド(Npys)を含むが、これらに限定しない。
【0061】
ある実施形態において、酸素原子上に存在する置換基は、酸素保護基(ヒドロキシル保護基とも呼ぶ)である。酸素保護基には、−Raa、−N(Rbb)2、−C(=O)SRaa、−C(=O)Raa、−CO2Raa、−C(=O)N(Rbb)2、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb)2、−S(=O)Raa、−SO2Raa、Si(Raa)3、−P(Rcc)2、−P(Rcc)3、−P(=O)2Raa、−P(=O)(Raa)2、−P(=O)(ORcc)2、−P(=O)2N(Rbb)2、及び−P(=O)(NRbb)2を含むが、これらに限定せず、この中で、Raa、Rbb、及びRccは本明細書に定義するとおりである。酸素保護基は、当該技術分野で周知であり、これには、参照により本明細書に組み込まれるProtecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene及びP.G.M.Wuts,第3版,John Wiley & Sons,1999において詳細に説明されたものを含む。
【0062】
例示的な酸素保護基としては、メチル、メトキシルメチル(MOM)、メチルチオメチル(MTM)、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル(SMOM)、ベンジルオキシメチル(BOM)、p−メトキシベンジルオキシメチル(PMBM)、(4−メトキシフェノキシ)メチル(p−AOM)、グアイアコールメチル(guaiacolmethyl)(GUM)、t−ブトキシメチル、4−ペンテニルオキシメチル(POM)、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル(MEM)、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEMOR)、テトラヒドロピラニル(THP)、3−ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシテトラヒドロピラニル(MTHP)、4−メトキシテトラヒドロチオピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S−ジオキシド、1−[(2−クロロ−4−メチル)フェニル]−4−メトキシピペリジン−4−イル(CTMP)、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イル、1−エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、t−ブチル、アリル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−ピコリル、4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリルN−オキシド、ジフェニルメチル、p,p’−ジニトロベンズヒドリル、5−ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4−(4’−ブロモフェナシルオキシフェニル)ジフェニルメチル、4,4’,4”−トリス(4,5−ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3−(イミダゾール−1−イル)ビス(4’,4”−ジメトキシフェニル)メチル、1,1−ビス(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、9−アントリル、9−(9−フェニル)キサンテニル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル、1,3−ベンゾジスルフラン−2−イル、ベンズイソチアゾリルS、S−ジオキシド、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、ジメチルイソプロピルシシル(IPDMS)、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS)、ジメチルテキシルシリル、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル(DPMS)、t−ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS)、ホルマート、ベンゾイルホルマート、アセタート、クロロアセタート、ジクロロアセタート、トリクロロアセタート、トリフルオロアセタート、メトキシアセタート、トリフェニルメトキシアセタート、フェノキシアセタート、p−クロロフェノキシアセタート、3−フェニルプロピオナート、4−オキソペンタノアート(レブリナート)、4,4−(エチレンジチオ)ペンタノアート(レブリノイルジチオアセタール)、ピバロアート、アダマントアート、クロトナート、4−メトキシクロトナート、ベンゾアート、p−フェニルベンゾアート、2,4,6−トリメチルベンゾアート(メシトアート)、アルキルメチルカルボナート、9−フルオレニルメチルカルボナート(Fmoc)、アルキルエチルカルボナート、アルキル2,2,2−トリクロロエチルカルボナート(Troc)、2−(トリメチルシリル)エチルカルボナート(TMSEC)、2−(フェニルスルホニル)エチルカルボナート(Psec)、2−(トリフェニルホスホニオ)エチルカルボナート(Peoc)、アルキルイソブチルカルボナート、アルキルビニルカルボナート アルキルアリルカルボナート、アルキルp−ニトロフェニルカルボナート、アルキルベンジルカルボナート、アルキルp−メトキシベンジルカルボナート、アルキル3,4−ジメトキシベンジルカルボナート、アルキルo−ニトロベンジルカルボナート、アルキルp−ニトロベンジルカルボナート、アルキルS−ベンジルチオカルボナート、4−エトキシ−1−ナフチルカルボナート、メチルジチオカルボナート、2−ヨードベンゾアート、4−アジドブチラート、4−ニトロ−4−メチルペンタノアート、o−(ジブロモメチル)ベンゾアート、2−ホルミルベンゼンスルホナート、2−(メチルチオメトキシ)エチル、4−(メチルチオメトキシ)ブチラート、2−(メチルチオメトキシメチル)ベンゾアート、2,6−ジクロロ−4−メチルフェノキシアセタート、2,6−ジクロロ−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシアセタート、2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシアセタート、クロロジフェニルアセタート、イソブチラート、モノスクシノアート、(E)−2−メチル−2−ブテノアート、o−(メトキシアシル)ベンゾアート、α−ナフトアート、ニトラート、アルキルN,N,N’,N’−テトラメチルホスホロジアミダート、アルキルN−フェニルカルバマート、ボラート、ジメチルホスフィノチオイル、アルキル2,4−ジニトロフェニルスルフェナート、スルファート、メタンスルホナート(メシラート)、ベンジルスルホナート、及びトシラート(Ts)が挙げられるが、これらに限定しない。
【0063】
ある実施形態において、硫黄原子上に存在する置換基は、硫黄保護基(チオール保護基とも呼ぶ)である。硫黄保護基には、Raa、−N(Rbb)2、−C(=O)SRaa、−C(=O)Raa、−CO2Raa、C(=O)N(Rbb)2、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb)2、−S(=O)Raa、−SO2Raa、−Si(Raa)3、−P(Rcc)2、−P(Rcc)3、−P(=O)2Raa、−P(=O)(Raa)2、−P(=O)(ORcc)2、−P(=O)2N(Rbb)2、及び−P(=O)(NRbb)2を含むが、これらに限定せず、式中、Raa、Rbb、及びRccは本明細書に定義するとおりである。硫黄保護基は、当該技術分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれるProtecting Groups in Organic Synthesis,T.W.Greene及びP.G.M.Wuts,第3版,John Wiley & Sons,1999において詳細に説明されているものを含む。
【0064】
本明細書で使用する場合、「脱離基」は、不均一結合開裂における一対の電子で外れる分子フラグメントを指す当技術分野で理解されている用語であり、この中で、当該分子フラグメントは、陰イオン分子または中性分子である。例えば、Smith,March’s Advanced Organic Chemistry 第6版(501〜502)を参照されたい。例示的な脱離基としては、ハロ(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード)及びスルホニル置換ヒドロキシル基(例えば、トシル、メシル、ベシル)が挙げられるが、これらに限定しない。
【0065】
(追加の定義)
動物:本明細書で使用する場合、「動物」という用語は、動物界の任意のメンバーを指す。いくつかの実施形態において、「動物」は、任意の発達段階にあるヒトを指す。いくつかの実施形態において、「動物」は、任意の発達段階の非ヒト動物を指す。ある実施形態において、当該非ヒト動物とは哺乳類である(例えば、齧歯類、マウス、ラット、ウサギ、サル、イヌ、ネコ、ヒツジ、ウシ、霊長類、及び/またはブタ)。いくつかの実施形態において、動物には、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫、及び/または蠕虫を含むが、これらに限定しない。いくつかの実施形態において、動物とは、トランスジェニック動物、遺伝的に操作した動物、及び/またはクローンであってもよい。
【0066】
およそまたは約:本明細書で使用する場合、「およそ」または「約」という用語は、関心対象の1つ以上の値に適用する場合、記載の基準値と類似の値を指す。ある実施形態において、「およそ」または「約」という用語は、別段の記載がない限り、または脈絡から別段に明白な場合、記載の基準値の25%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、またはそれより少数内に収まる値の範囲を指す(このような数が可能な値の100%を超えるであろう場合を除く)。
【0067】
送達:本明細書で使用する場合、「送達」という用語は、局所送達及び全身送達の両方を包含する。例えば、mRNAの送達は、mRNAが標的組織へ送達され、かつコードしたタンパク質が発現して標的組織内に保有される状況、及び、mRNAが標的組織内へ送達され、かつコードしたタンパク質が発現して患者の循環系(例えば、血清)へと分泌されて系統的に分配され、他の組織によって取り込まれる状況(「全身性分配」または「全身送達」とも呼ぶ)を包含する。
【0068】
発現:本明細書で使用する場合、核酸配列の「発現」は、mRNAからポリペプチドへの翻訳を指し、複数のポリペプチド(例えば、抗体の重鎖または軽鎖)からインタクトなタンパク質(例えば、抗体)へと及び/またはポリペプチド若しくは完全に集合したタンパク質(例えば、抗体)の翻訳後修飾を集合させる。この出願において、「発現」及び「生成」という用語ならびに文法上の等価物は、相互交換可能に使用する。
【0069】
改善する、増大する、または減少する:本明細書で使用する場合、「改善する」、「増大する」または「減少する」という用語あるいは文法上の等価物は、本明細書に説明する治療の開始前の同じ個体における測定または本明細書に説明する治療の非存在下における対照対象(または複数の対照対象)における測定のような、基線測定に相対的な値を示す。「対照対象」とは、治療中の対象とほぼ同齢の治療中の当該対象と同じ形態の疾患に罹患している対象である。
【0070】
インビトロ:本明細書で使用する場合、「インビトロ」という用語は、人工的な環境において、例えば、検査チューブまたは反応容器、例えば、多細胞生体内よりもむしろ細胞培養物において生じる事象を指す。
【0071】
インビボ:本明細書で使用する場合、「インビボ」という用語は、ヒト及び非ヒト動物のような多細胞生体内で生じる事象を指す。細胞系系統の脈絡で当該用語は、生細胞内で生じる事象を指すために使用することがある(例えば、インビトロの系とは対照的)。
【0072】
単離した:本明細書で使用する場合、「単離した」という用語は、(1)初期的に産生する場合(自然においてであろうと及び/もしくは実験の設定においてであろうと)、結合する構成要素のうちの少なくともいくつかから分離した、ならびに/または(2)人間の手によって生成、調製、及び/または製造された物質ならびに/あるいは実体を指す。単離した物質及び/または実体は、初期的に結合した他の構成要素の約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、またはそれより多量から分離してもよい。いくつかの実施形態において、単離した作用因子は、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または約99%超純粋である。本明細書で使用する場合、物質は、他の構成要素が実質的にない場合「純粋」である。本明細書で使用する場合、単離した物質及び/または実体の%純度の計算には賦形剤(例えば、緩衝液、溶媒、水など)を含むべきではない。
【0073】
局所分配または送達:本明細書で使用する場合、「局所分配」、「局所送達」という用語、または文法上の等価物は、組織特異的な送達または分配を指す。典型的には、局所的な分配または送達は、細胞内でまたは患者の循環系に入るのを回避する制限された分泌で翻訳及び発現するmRNAによってコードされるタンパク質(例えば、酵素)を必要とする。
【0074】
伝令RNA(mRNA):本明細書で使用する場合、「伝令RNA(mRNA)」という用語は、少なくとも1つのポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを指す。本明細書で使用する場合のmRNAは、修飾されたRNA及び修飾されていないRNAを両方包含する。mRNAは、1つ以上のコード領域及び非コード領域を含有してもよい。mRNAは、天然源から精製することができ、組換え発現系を用いて生成することができ、任意に精製、化学的に合成などすることができる。適宜、例えば、化学的に合成された分子の場合、mRNAは、化学的に修飾された塩基若しくは糖、主鎖修飾などを有する類似体のようなヌクレオシド類似体を含むことができる。mRNA配列は、別段の記載がない限り、5’から3’の方向に呈する。いくつかの実施形態において、mRNAは、天然ヌクレオシド(例えば、アデノシン、グアノシン、シチジン、ウリジン)、ヌクレオシド類似体(例えば、2−アミノアデノシン、2−チオチミジン、イノシン、ピロロ−ピリミジン、3−メチルアデノシン、5−メチルシチジン、C−5プロピニル−シチジン、C−5プロピニル−ウリジン、2−アミノアデノシン、C5−ブロモウリジン、C5−フルオロウリジン、C5−ヨードウリジン、C5−プロピニル−ウリジン、C5−プロピニル−シチジン、C5−メチルシチジン、2−アミノアデノシン、7−デアザアデノシン、7−デアザグアノシン、8−オキソアデノシン、8−オキソグアノシン、O(6)−メチルグアニン、及び2−チオシチジン)、化学的に修飾された塩基、生物学的に修飾された塩基(例えば、メチル化した塩基)、インターカレートした塩基、修飾した糖(例えば、2’−フルオロリボース、リボース、2’−デオキシリボース、アラビノース、及びヘキソース)、及び/または修飾されたリン酸基(例えば、ホスホロチオアート及び5’−N−ホスホルアミダイト結合)であり、あるいはこれらを含む。
【0075】
核酸:本明細書で使用する場合、「核酸」という用語はその最も広範な意味において、ポリヌクレオチド鎖へと組み込まれたもしくは組み込まれることのできる任意の化合物及び/または物質を指す。いくつかの実施形態において、核酸は、ホスホジエステル結合を介してポリヌクレオチドへと組み込まれたまたは組み込まれることのできる化合物及び/または物質である。いくつかの実施形態において、「核酸」は、個々の核酸残基(例えば、ヌクレオチド及び/またはヌクレオシド)を指す。いくつかの実施形態において、「核酸」は、個々の核酸残基を含むポリヌクレオチド鎖を指す。いくつかの実施形態において、「核酸」は、mRNA、siRNA、マイクロRNAのようなRNA、ならびに一本鎖及び/または二本鎖のDNA及び/またはcDNAを包含する。
【0076】
患者:本明細書で使用する場合、「患者」または「対象」という用語は、提供される組成物が、例えば、実験、診断、予防、化粧、及び/または治療上の目的のために投与され得る任意の生体を指す。典型的な患者には、動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、非ヒト霊長類、及び/またはヒトのような哺乳類)を含む。いくつかの実施形態において、患者はヒトである。ヒトには出生前形態及び出生後形態を含む。
【0077】
医薬として許容され得る:「医薬として許容され得る」という用語は本明細書で使用する場合、完全な医学的判断の範囲内で、合理的な損益比と釣り合って、過度の毒性、刺激、アレルギー応答、または他の問題若しくは合併症なしでヒト及び動物の組織と接触して使用するのに適している。
【0078】
ポリマー:本明細書で使用する場合、「ポリマー」は、少なくとも3(例えば、少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、など)の反復する共有結合構造単位から構成された化合物を指す。
【0079】
塩:本明細書で使用する場合、「塩」または「医薬として許容され得る塩」という用語は、完全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答及びこれらに類する事象なしでヒト及び下等動物の組織と接触して使用するのに適しており、かつ合理的な損益比と釣り合っている塩を指す。医薬として許容され得る塩は、当該技術分野で周知である。例えば、S.M.Bergeらは、医薬として許容され得る塩をJ.Pharmaceutical Sciences(1977)66:1〜19において詳細に説明している。本発明の化合物の医薬として許容され得る塩には、適切な無機及び有機の酸及び塩基に由来するものを含む。医薬として許容され得る非毒性の酸添加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸及び過塩素酸のような無機酸を用いて、または酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸若しくはマロン酸のような有機酸を用いて、あるいはイオン交換のような当該技術分野において使用される他の方法を用いることによって形成されるアミノ基の塩である。他の医薬として許容され得る塩には、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、 グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩(pectinate)、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバルサン塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩、及びこれらに類するものを含む。適切な塩基由来の塩には、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及びN+(C1〜4アルキル)4塩を含む。代表的なアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、及びこれらに類するものを含む。さらなる医薬として許容され得る塩には、適宜、非毒性アンモニウム、第四級アンモニウム、ならびにハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、スルホン酸塩及びアリールスルホン酸塩のような対イオンを用いて形成されるアミンカチオンを含む。さらなる医薬として許容され得る塩には、第四級アルキル化アミノ塩を形成するために適切な求電子試薬、例えば、ハロゲン化アルキルを用いてアミンの第四級化から形成された塩を含む。
【0080】
全身分配または全身送達:本明細書で使用する場合、「全身分配」、「全身送達」という用語、または文法上の等価物は、身体全体または生体全体に影響する送達または分配の機序またはアプローチを指す。典型的には、全身分配または全身送達は、身体の循環系、例えば、血流を介して達成される。「局所分配または局所送達」に関する定義と比較されたい。
【0081】
対象:本明細書で使用する場合、「対象」という用語は、ヒトまたは任意の非ヒト動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマまたは霊長類)を指す。ヒトには、出生前及び出生後の形態を含む。多くの実施形態において、対象はヒトである。対象は、疾患の診断または治療のために医療提供者に呈する人を指す患者であることができる。「対象」という用語は本明細書において、「個体」または「患者」と相互交換可能に使用する。対象は、疾患若しくは障害を罹患している可能性があり、または当該疾患若しくは障害の疑いがあるが、当該疾患または障害の症状を示していてもよくまたは示していなくてもよい。
【0082】
実質的に:本明細書で使用する場合、「実質的に」という用語は、関心対象の特徴または特性の全体的なまたはほぼ全体的な程度または度合いを呈する定性的な条件を指す。生物学の当業者は、生物学的および化学的現象がまれに、極めてまれに、完全に至り及び/若しくは完全性へと進行し、または絶対的な結果を達成若しくは回避するであろうことを理解するであろう。「実質的に」という用語はそれゆえ本明細書において、多くの生物学的及び化学的現象において固有の完全性の潜在的な欠如を捉えるために使用する。
【0083】
標的組織:本明細書で使用する場合、「標的組織」という用語は、治療されることになっている疾患によって影響される任意の組織を指す。いくつかの実施形態において、標的組織には、疾患関連性の病理、症状、または特徴を示す当該組織を含む。
【0084】
(詳細な説明)
本発明は、とりわけ、核酸のような治療薬の改善されたインビボでの送達のための新規のクラスの生分解性脂質化合物を提供する。特に、本明細書で説明する生分解性化合物は、治療用途のための核酸(例えば、DNA、siRNA、mRNA、マイクロRNA)のような治療薬を封入するための脂質系ナノ粒子(例えば、リポソーム)を製剤するために、他の非カチオン性脂質とともにカチオン性脂質として使用してもよい。
【0085】
(生分解性化合物)
いくつかの実施形態において、本発明による生分解性化合物は、式I
【化6】
の構造、またはその医薬として許容され得る塩を有し、
式中、
各場合のXは独立して、OまたはSであり、
各場合のYは独立して、OまたはSであり、
各場合のR
1は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、ハロゲン、−OR
A1、−N(R
A1)
2、−SR
A1、または式(iv)
【化7】
の基であり、
Lは、任意に置換されたアルキレン、任意に置換されたアルケニレン、任意に置換されたアルキニレン、任意に置換されたヘテロアルキレン、任意に置換されたヘテロアルケニレン、任意に置換されたヘテロアルキニレン、任意に置換されたカルボシクリレン、任意に置換されたヘテロシクリレン、任意に置換されたアリーレン、若しくは任意に置換されたヘテロアリーレン、またはこれらの組み合わせであり、かつ
R
6及びR
7の各々は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、窒素保護基、または式(i)、式(ii)若しくは式(iii)の基であり、
式(i)、式(ii)、及び式(iii)は、
【化8】
であり、
各場合のR’は独立して、水素または任意に置換されたアルキルであり、
X’は、OまたはS、またはNR
Xであり、
R
Xは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、または窒素保護基であり、
Y’は、O、S、またはNR
Yであり、
R
Yは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、または窒素保護基であり、
R
Pは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基、硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基、または窒素原子へ結合する場合の窒素保護基であり、
R
Lは、任意に置換されたC
1〜50アルキル、任意に置換されたC
2〜50アルケニル、任意に置換されたC
2〜50アルキニル、任意に置換されたヘテロC
1〜50アルキル、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルケニル、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルキニル、またはポリマーであり、
かつ
各場合のR
A1は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基、硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基、窒素原子へ結合する場合の窒素保護基、または結合する窒素原子とともに結合して、任意に置換された複素環若しくは任意に置換されたヘテロアリール環を形成する2個のR
A1基である。
【0086】
ある実施形態において、式(i)の基は、式(i−a)の基または式(i−b)の基
【化9】
を表し、各変数は独立して、先に定義したとおり及び本明細書に説明するとおりである。いくつかの実施形態において、式(i)の基は、式(i−a)の基である。いくつかの実施形態において、式(i)の基は、式(i−b)の基である。
【0087】
いくつかの実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、式(iv)の基である。いくつかの実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7のうちの少なくとも1つは、式(i)、式(ii)または式(Iii)の基である。いくつかの実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各々は独立して、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。
【0088】
いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中でR
6及びR
7のうちの少なくとも1つは、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各は独立して、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各は独立して、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各は独立して、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各は独立して、式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各は独立して、式(i−a)の基である。いくつかの実施形態において、各R
1は独立して、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各は独立して、式(i−b)の基である。
【0089】
いくつかの実施形態において、各場合のR’は水素である。
【0090】
いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたアルキレンである。
【0091】
いくつかの実施形態において、式(iv)の基は、式
【化10】
に属し、式中、qは1〜50の整数であり、R
6及びR
7の各は独立して、先に定義したとおりであり及び本明細書に説明するとおりである。
【0092】
ある実施形態において、Qの少なくとも1つの場合は、Oである。ある実施形態において、各場合のQはOである。ある実施形態において、Qの少なくとも1つの場合は、Sである。ある実施形態において、各場合のQはSである。
【0093】
いくつかの実施形態において、R
Qは水素である。いくつかの実施形態において、R
Qは、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
Qは、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Qは、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Qは、カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Qは、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Qは、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
Qは、任意に置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
Qは、窒素保護基である。いくつかの実施形態において、R
Qは、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、R
Qは、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、R
Qは、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、R
Qは、式(iii)の基である。
【0094】
先に概して定義したように、各場合のR
1は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、ハロゲン、−OR
A1、−N(R
A1)
2、または−SR
A1、または式(iv)の基であり、この中で、R
A1及び式(iv)の各は独立して、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。
【0095】
いくつかの実施形態において、1つのR
1は水素ではない。いくつかの実施形態において、R
1の両方は水素ではない。
【0096】
ある実施形態において、R
1は、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、または任意に置換されたヘテロアリールである。
【0097】
ある実施形態において、R
1は、任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC
1〜6アルキル、任意に置換されたC
2〜6アルキル、任意に置換されたC
3〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜5アルキル、または任意に置換されたC
3〜4アルキルである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC
1〜6アルキル、任意に置換されたC
2〜6アルキル、任意に置換されたC
3〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜5アルキル、または任意に置換されたC
3〜4アルキルである。
【0098】
ある実施形態において、R
1は、任意に置換されたアルケニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルケニル、任意に置換されたC
3〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜5アルケニル、または任意に置換されたC
3〜4アルケニルである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたアルケニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルケニル、任意に置換されたC
3〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜5アルケニル、または任意に置換されたC
3〜4アルケニルである。
【0099】
ある実施形態において、R
1は、任意に置換されたアルキニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルキニル、任意に置換されたC
3〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜5アルキニル、または任意に置換されたC
3〜4アルキニルである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたアルキニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルキニル、任意に置換されたC
3〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜5アルキニル、または任意に置換されたC
3〜4アルキニルである。
【0100】
ある実施形態において、R
1は、任意に置換されたカルボシクリル、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリル、任意に置換されたC
5カルボシクリル、または任意に置換されたC
6カルボシクリルである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたカルボシクリル、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリル、任意に置換されたC
5カルボシクリル、または任意に置換されたC
6カルボシクリルである。
【0101】
いくつかの実施形態において、R
1は、任意に置換されたヘテロシクリル、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリル、任意に置換された5員のヘテロシクリル、または任意に置換された6員のヘテロシクリルである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたヘテロシクリル、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリル、任意に置換された5員のヘテロシクリル、または任意に置換された6員のヘテロシクリルである。
【0102】
いくつかの実施形態において、R
1は、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
1は、任意に置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R
1は、フェニルである。いくつかの実施形態において、R
1は、置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたアリール、例えば、任意に置換されたフェニルである。
【0103】
いくつかの実施形態において、R
1は、任意に置換されたヘテロアリール、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリール、任意に置換された5〜10員のヘテロアリール、任意に置換された5〜6員のヘテロアリール、任意に置換された5員のヘテロアリール、または任意に置換された6員のヘテロアリールである。ある実施形態において、R
1の少なくとも1つの場合は、任意に置換されたヘテロアリール、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリール、任意に置換された5〜10員のヘテロアリール、任意に置換された5〜6員のヘテロアリール、任意に置換された5員のヘテロアリール、または任意に置換された6員のヘテロアリールである。
【0104】
いくつかの実施形態において、R
1はハロゲンである。いくつかの実施形態において、R
1は−Fである。いくつかの実施形態において、R
1は−Clである。いくつかの実施形態において、R
1は−Brである。いくつかの実施形態において、R
1は−Iである。
【0105】
いくつかの実施形態において、R
1は、−OR
A1であり、式中、R
A1は、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。いくつかの実施形態において、R
1は、−N(R
A1)
2であり、式中、各R
A1は独立して、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。いくつかの実施形態において、R
1は、−SR
A1であり、式中、R
A1は、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。
【0106】
いくつかの実施形態において、R
1アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R
1アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されたアミノ基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R
1アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されたヒドロキシル基で置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R
1アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、任意に置換されたチオール基で置換されていてもよい。先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
1アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール基は、例えば、任意に置換されたアミノ基(例えば、−NR
6R
7)、任意に置換されたヒドロキシル基(例えば、−OR
6)、任意に置換されたチオール基(例えば、−SR
6)で、または式(i)、式(ii)、若しくは式(iii)の基で置換されていてもよく、この中で、各場合のR
6及びR
7は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、窒素原子へ結合する場合の窒素保護基、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基、及び硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基、または式(i)、式(ii)、若しくは式(iii)の基である。
【0107】
いくつかの実施形態において、R
1は、任意に置換された天然アミノ酸側鎖である。いくつかの実施形態において、R
1は、天然アミノ酸側鎖である。いくつかの実施形態において、R
1は、任意に置換された非天然アミノ酸側鎖である。いくつかの実施形態において、R
1は、非天然アミノ酸側鎖である。
【0108】
ある実施形態において、各場合のR
1は同じである。ある実施形態において、少なくとも1個のR
1基は異なっている。ある実施形態において、各R
1基は異なっている。
【0109】
ある実施形態において、R
1は、式−NR
6R
7のアミノ基で置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボシクリル基、ヘテロシクリル基、アリール基、またはヘテロアリール基である。
【0110】
ある実施形態において、R
1は、式(iv)
【化11】
の基であり、式中、
Lは、任意に置換されたアルキレン、任意に置換されたアルケニレン、任意に置換されたアルキニレン、任意に置換されたヘテロアルキレン、任意に置換されたヘテロアルケニレン、任意に置換されたヘテロアルキニレン、任意に置換されたカルボシクリレン、任意に置換されたヘテロシクリレン、任意に置換されたアリーレン、若しくは任意に置換されたヘテロアリーレン、またはこれらの組み合わせであり、かつ
R
6及びR
7の各々は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、窒素保護基、または式(i)、式(ii)若しくは式(iii)
【化12】
の基であり、式中、R’、Y’、R
P、R
L及びX’の各は独立して、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。
【0111】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式−NR
6R
7のアミノ基で置換されたアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、カルボシクリル基、ヘテロシクリル基、アリール基、またはヘテロアリール基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式(iv)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式(iv)の基であり、この中で、少なくとも1つの場合のR
6及びR
7は、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式(iv)の基であり、この中で、各場合のR
6及びR
7は、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式(iv)の基であり、この中で、R
6及びR
7の各場合は、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式(iv)の基であり、この中で、各場合のR
6及びR
7は、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1は、式(iv)の基であり、この中で、各場合のR
6及びR
7は、式(iii)の基である。
【0112】
いくつかの実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基であり、式中、各場合のR
6及びR
7は、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基であり、式中、各場合のR
6及びR
7は、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基であり、式中、各場合のR
6及びR
7は、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基であり、式中、各場合のR
6及びR
7は、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基であり、式中、各場合のR
6及びR
7は、式(iii)の基である。
【0113】
ある実施形態において、少なくとも2つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも3つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも4つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも5つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも6つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも7つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも8つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、少なくとも9つの場合のR
1は、式(iv)の基である。ある実施形態において、各場合のR
1は、式(iv)の基である。
【0114】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたアルキレン、例えば、任意に置換されたC
1〜50アルキレン、任意に置換されたC
1〜40アルキレン、任意に置換されたC
1〜30アルキレン、任意に置換されたC
1〜20アルキレン、任意に置換されたC
4〜20アルキレン、任意に置換されたC
6〜20アルキレン、任意に置換されたC
8〜20アルキレン、任意に置換されたC
10〜20アルキレン、任意に置換されたC
1〜6アルキレン、任意に置換されたC
2〜6アルキレン、任意に置換されたC
3〜6アルキレン、任意に置換されたC
4〜6アルキレン、任意に置換されたC
4〜5アルキレン、または任意に置換されたC
3〜4アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
1アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
2アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
3アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
4アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
5アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
6アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
7アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
8アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
9アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたC
10アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは−CH
2−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
2−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
3−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
4−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
5−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
6−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
7−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
8−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
9−である。いくつかの実施形態において、Lは、−(CH
2)
10−である。
【0115】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたアルケニレン、例えば、任意に置換されたC
2〜50アルケニレン、任意に置換されたC
2〜40アルケニレン、任意に置換されたC
2〜30アルケニレン、任意に置換されたC
2〜20アルケニレン、任意に置換されたC
4〜20アルケニレン、任意に置換されたC
6〜20アルケニレン、任意に置換されたC
8〜20アルケニレン、任意に置換されたC
10〜20アルケニレン、任意に置換されたC
2〜6アルケニレン、任意に置換されたC
3〜6アルケニレン、任意に置換されたC
4〜6アルケニレン、任意に置換されたC
4〜5アルケニレン、または任意に置換されたC
3〜4アルケニレンである。
【0116】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたアルキニレン、例えば、任意に置換されたC
2〜50アルキニレン、任意に置換されたC
2〜40アルキニレン、任意に置換されたC
2〜30アルキニレン、任意に置換されたC
2〜20アルキニレン、任意に置換されたC
4〜20アルキニレン、任意に置換されたC
6〜20アルキニレン、任意に置換されたC
8〜20アルキニレン、任意に置換されたC
10〜20アルキニレン、任意に置換されたC
2〜6アルキニレン、任意に置換されたC
3〜6アルキニレン、任意に置換されたC
4〜6アルキニレン、任意に置換されたC
4〜5アルキニレン、または任意に置換されたC
3〜4アルキニレンである。
【0117】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロアルキレン、例えば、任意に置換されたヘテロC
1〜50アルキレン、任意に置換されたヘテロC
1〜40アルキレン、任意に置換されたヘテロC
1〜30アルキレン、任意に置換されたヘテロC
1〜20アルキレン、任意に置換されたヘテロC
4〜20アルキレン、任意に置換されたヘテロC
6〜20アルキレン、任意に置換されたヘテロC
8〜20アルキレン、任意に置換されたヘテロC
10〜20アルキレン、任意に置換されたヘテロC
1〜6アルキレン、任意に置換されたヘテロC
2〜6アルキレン、任意に置換されたヘテロC
3〜6アルキレン、任意に置換されたヘテロC
4〜6アルキレン、任意に置換されたヘテロC
4〜5アルキレン、または任意に置換されたヘテロC
3〜4アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
3アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
4アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
5アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
6アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
7アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
8アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
9アルキレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロC
10アルキレンである。
【0118】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロアルケニレン、例えば、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜40アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜30アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜20アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
4〜20アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
6〜20アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
8〜20アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
10〜20アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜6アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
3〜6アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
4〜6アルケニレン、任意に置換されたヘテロC
4〜5アルケニレン、または任意に置換されたヘテロC
3〜4アルケニレンである。
【0119】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロアルキニレン、例えば、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜40アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜30アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜20アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
4〜20アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
6〜20アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
8〜20アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
10〜20アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
2〜6アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
3〜6アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
4〜6アルキニレン、任意に置換されたヘテロC
4〜5アルキニレン、または任意に置換されたヘテロC
3〜4アルキニレンである。
【0120】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたカルボシクリレン、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリレン、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリレン、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリレン、任意に置換されたC
5カルボシクリレン、または任意に置換されたC
6カルボシクリレンである。
【0121】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロシクリレン、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリレン、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリレン、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリレン、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリレン、任意に置換された5員のヘテロシクリレン、または任意に置換された6員のヘテロシクリレンである。
【0122】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたアリーレン、例えば、任意に置換されたフェニレンである。いくつかの実施形態において、Lは、任意に置換されたフェニレンである。いくつかの実施形態において、Lは、置換されたフェニレンである。いくつかの実施形態において、Lは、非置換のフェニレンである。
【0123】
ある実施形態において、Lは、任意に置換されたヘテロアリーレン、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリーレン、任意に置換された5〜10員のヘテロアリーレン、任意に置換された5〜6員のヘテロアリーレン、任意に置換された5員のヘテロアリーレン、または任意に置換された6員のヘテロアリーレンである。
【0124】
ある実施形態において、Lが任意に置換されたアルキレン基の場合、式(iv)の基は、式
【化13】
の基であり、式中、qは、1〜50の整数であり、R
6及びR
7の各々は独立して、先に定義したとおりであり、本明細書に説明するとおりである。
【0125】
ある実施形態において、qは1〜40の整数である。ある実施形態において、qは1〜30の整数である。ある実施形態において、qは1〜20の整数である。ある実施形態において、qは1〜10の整数である。ある実施形態において、qは4〜20の整数である。ある実施形態において、qは6〜20の整数である。ある実施形態において、qは2〜10の整数である。ある実施形態において、qは2〜9の整数である。ある実施形態において、qは2〜8の整数である。ある実施形態において、qは2〜7の整数である。ある実施形態において、qは2〜6の整数である。ある実施形態において、qは2〜5の整数である。ある実施形態において、qは2〜4の整数である。ある実施形態において、qは3〜10の整数である。ある実施形態において、qは3〜8の整数である。ある実施形態において、qは3〜7の整数である。ある実施形態において、qは3〜6の整数である。ある実施形態において、qは3〜5の整数である。ある実施形態において、qは3または4である。ある実施形態において、qは3〜9の整数である。ある実施形態において、qは8〜20の整数である。ある実施形態において、qは1である。ある実施形態において、qは2である。ある実施形態において、qは3である。ある実施形態において、qは4である。ある実施形態において、qは5である。ある実施形態において、qは6である。ある実施形態において、qは7である。ある実施形態において、qは8である。ある実施形態において、qは9である。ある実施形態において、qは10である。
【0126】
先に概して定義したように、各R
6は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、窒素保護基、または式(i)、式(ii)若しくは式(iii)の基である。
【0127】
いくつかの実施形態において、R
6は水素である。
【0128】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜6アルキルである。
【0129】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜6アルキルである。
【0130】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜7アルキルである。
【0131】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜9アルキルである。
【0132】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜10アルキルである。
【0133】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜11アルキルである。
【0134】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜12アルキルである。
【0135】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜13アルキルである。
【0136】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
20アルキルである。
【0137】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
6は、置換されたアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換のアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換の直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換された分枝鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、置換された分枝鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換の分枝鎖アルキル基である。
【0138】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜6アルケニルである。
【0139】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜6アルケニルである。
【0140】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜7アルケニルである。
【0141】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜9アルケニルである。
【0142】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜10アルケニルである。
【0143】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜11アルケニルである。
【0144】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜12アルケニルである。
【0145】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜13アルケニルである。
【0146】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
20アルケニルである。
【0147】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
6は、置換されたアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換のアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換された直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、置換された直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換の直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換された分枝鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、置換された分枝鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換の分枝鎖アルケニル基である。
【0148】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
2〜6アルキニルである。
【0149】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
4〜6アルキニルである。
【0150】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6〜7アルキニルである。
【0151】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8〜9アルキニルである。
【0152】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9〜10アルキニルである。
【0153】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10〜11アルキニルである。
【0154】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11〜12アルキニルである。
【0155】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12〜13アルキニルである。
【0156】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
6アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたC
20アルキニルである。
【0157】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
6は、置換されたアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換のアルキニル(alknyl)基である。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換された直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、置換された直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換の直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換された分枝鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、置換された分枝鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
6は、非置換の分枝鎖アルキニル基である。
【0158】
いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
6は,任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
6は、任意に置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
6は、窒素保護基である。
【0159】
いくつかの実施形態において、R
6は、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、R
6は、式(i−a)の基である。いくつかの実施形態において、R
6は、式
【化14】
(i−a1)の基である。いくつかの実施形態において、R
6は、式(i−b)の基である。いくつかの実施形態において、R
6は、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、R
6は、式(iii)の基である。
【0160】
いくつかの実施形態において、R
6は、1個以上のヒドロキシル基で置換されている。いくつかの実施形態において、R
6は、1個のヒドロキシル基で置換されている。いくつかの実施形態において、R
6は、1個の2−ヒドロキシル基で置換されている(C1は、式(iv)において図示されている窒素原子へ直接結合した炭素原子である)。
【0161】
先に概して定義したように、各R
7は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、窒素保護基、または式(i)、式(ii)若しくは式(iii)の基からなる群から選択される。
【0162】
いくつかの実施形態において、R
7は、水素である。
【0163】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜6アルキルである。
【0164】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜6アルキルである。
【0165】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜7アルキルである。
【0166】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜9アルキルである。
【0167】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜10アルキルである。
【0168】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜11アルキルである。
【0169】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜12アルキルである。
【0170】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜13アルキルである。
【0171】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
20アルキルである。
【0172】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
7は、置換されたアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換のアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換の直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換された分枝鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、置換された分枝鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換の分枝鎖アルキル基である。
【0173】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜6アルケニルである。
【0174】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜6アルケニルである。
【0175】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜7アルケニルである。
【0176】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜9アルケニルである。
【0177】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜10アルケニルである。
【0178】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜11アルケニルである。
【0179】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜12アルケニルである。
【0180】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜13アルケニルである。
【0181】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
20アルケニルである。
【0182】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
7は、置換されたアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換のアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換された直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、置換された直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換の直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換された分枝鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、置換された分枝鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換の分枝鎖アルケニル基である。
【0183】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
2〜6アルキニルである。
【0184】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
4〜6アルキニルである。
【0185】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6〜7アルキニルである。
【0186】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8〜9アルキニルである。
【0187】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9〜10アルキニルである。
【0188】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10〜11アルキニルである。
【0189】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11〜12アルキニルである。
【0190】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12〜13アルキニルである。
【0191】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
6アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたC
20アルキニルである。
【0192】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
7は、置換されたアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換のアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換された直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、置換された直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換の直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換された分枝鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、置換された分枝鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
7は、非置換の分枝鎖アルキニル基である。
【0193】
いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
7は、任意に置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
7は、窒素保護基である。
【0194】
いくつかの実施形態において、R
7は、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、R
7は、式(i−a)の基である。いくつかの実施形態において、R
7は、式
【化15】
(i−a1)の基である。いくつかの実施形態において、R
7は、式(i−b)の基である。いくつかの実施形態において、R
7は、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、R
7は、式(iii)の基である。
【0195】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
6及びR
7は、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
6及びR
7は独立して、式(i)、式(ii)または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
6及びR
7は独立して、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
6及びR
7は、式(i−a)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
6及びR
7は独立して、式(i−b)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
6及びR
7は、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、各場合のR
6及びR
7は独立して、式(iii)の基である。
【0196】
いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は同じである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は異なっている。
【0197】
ある実施形態において、R
6及びR
7の両方は、水素である。ある実施形態において、R
6は水素であり、かつR
7は式(i)、式(ii)、または式(iii)の基である。ある実施形態において、R
6は水素であり、かつR
7は式(i)の基である。ある実施形態において、R
6は水素であり、かつR
7は式(ii)の基である。ある実施形態において、R
6は水素であり、かつR
7は式(iii)の基である。ある実施形態において、R
6及びR
7の各々は独立して、式(i)、式(ii)、または式(iii)の基である。ある実施形態において、R
6及びR
7の各々は独立して、式(i)の基である。ある実施形態において、R
6及びR
7の各々は独立して、式(ii)の基である。ある実施形態において、R
6及びR
7の各々は独立して、式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式(i)、式(ii)、及び式(iii)から選択された同じ基である。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式(i−a)の同じ基である。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式(i−a1)の同じ基である。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式(i−b)の同じ基である。
【0198】
いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化16】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化17】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
1〜50アルキル、任意に置換されたC
2〜50アルケニル、任意に置換されたC
2〜50アルキニル、任意に置換されたヘテロC
1〜50アルキル、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化18】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜50アルキル、任意に置換されたC
5〜50アルケニル、任意に置換されたC
5〜50アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5〜50アルキル、任意に置換されたヘテロC
5〜50アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化19】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜40アルキル、任意に置換されたC
5〜40アルケニル、任意に置換されたC
5〜40アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5〜40アルキル、任意に置換されたヘテロC
5〜40アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化20】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜30アルキル、任意に置換されたC
5〜30アルケニル、任意に置換されたC
5〜30アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5〜30アルキル、任意に置換されたヘテロC
5〜30アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化21】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜25アルキル、任意に置換されたC
5〜25アルケニル、任意に置換されたC
5〜25アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5〜25アルキル、任意に置換されたヘテロC
5〜25アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5〜25アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化22】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜20アルキル、任意に置換されたC
5〜20アルケニル、任意に置換されたC
5〜20アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5〜20アルキル、任意に置換されたヘテロC
5〜20アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化23】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜15アルキル、任意に置換されたC
5〜15アルケニル、任意に置換されたC
5〜15アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5〜15アルキル、任意に置換されたヘテロC
5〜15アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化24】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5アルキル、任意に置換されたC
5アルケニル、任意に置換されたC
5アルキニル、任意に置換されたヘテロC
5アルキル、任意に置換されたヘテロC
5アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
5アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化25】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
6アルキル、任意に置換されたC
6アルケニル、任意に置換されたC
6アルキニル、任意に置換されたヘテロC
6アルキル、任意に置換されたヘテロC
6アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
6アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化26】
(i−a1)の同じ基であり、であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
7アルキル、任意に置換されたC
7アルケニル、任意に置換されたC
7アルキニル、任意に置換されたヘテロC
7アルキル、任意に置換されたヘテロC
7アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化27】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
8アルキル、任意に置換されたC
8アルケニル、任意に置換されたC
8アルキニル、任意に置換されたヘテロC
8アルキル、任意に置換されたヘテロC
8アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化28】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
9アルキル、任意に置換されたC
9アルケニル、任意に置換されたC
9アルキニル、任意に置換されたヘテロC
9アルキル、任意に置換されたヘテロC
9アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化29】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
10アルキル、任意に置換されたC
10アルケニル、任意に置換されたC
10アルキニル、任意に置換されたヘテロC
10アルキル、任意に置換されたヘテロC
10アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化30】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
11アルキル、任意に置換されたC
11アルケニル、任意に置換されたC
11アルキニル、任意に置換されたヘテロC
11アルキル、任意に置換されたヘテロC
11アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化31】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
12アルキル、任意に置換されたC
12アルケニル、任意に置換されたC
12アルキニル、任意に置換されたヘテロC
12アルキル、任意に置換されたヘテロC
12アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化32】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
13アルキル、任意に置換されたC
13アルケニル、任意に置換されたC
13アルキニル、任意に置換されたヘテロC
13アルキル、任意に置換されたヘテロC
13アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化33】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
14アルキル、任意に置換されたC
14アルケニル、任意に置換されたC
14アルキニル、任意に置換されたヘテロC
14アルキル、任意に置換されたヘテロC
14アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化34】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
15アルキル、任意に置換されたC
15アルケニル、任意に置換されたC
15アルキニル、任意に置換されたヘテロC
15アルキル、任意に置換されたヘテロC
15アルケニル、または任意に置換されたヘテロC
15アルキニルである。
【0199】
いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化35】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化36】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
1〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化37】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化38】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化39】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化40】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜25アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化41】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化42】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化43】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
5アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化44】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
6アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化45】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
7いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化46】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
8アルキルである。アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化47】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化48】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化49】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化50】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化51】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化52】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
6及びR
7は、式
【化53】
(i−a1)の同じ基であり、式中、R
Lは、任意に置換されたC
15アルキルである。
【0200】
先に概して定義したように、各場合のR
A1は独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基、硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基、窒素原子へ結合する場合の窒素保護基、または結合する窒素原子とともに、任意に置換された複素環若しくは任意に置換されたヘテロアリール環を形成するよう結合した2個のR
A1基である。
【0201】
いくつかの実施形態において、R
A1は、水素である。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
A1は、任意に置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
A1は、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基である。いくつかの実施形態において、R
A1は、硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基である。いくつかの実施形態において、R
A1は、窒素原子へ結合する場合の窒素保護基である。いくつかの実施形態において、2個のR
A1基は、これらが結合する窒素原子とともに、任意に置換された複素環若しくは任意に置換されたヘテロアリール環を形成するよう結合する。
【0202】
先に概して定義したように、各場合のR’は独立して、水素または任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R’は水素である。いくつかの実施形態において、R’は、置換されたアルキルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR’は水素である。ある実施形態において、少なくとも2つの場合のR’は水素である。ある実施形態において、各場合のR’は水素である。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR’は、任意に置換されたアルキル、例えば、メチルである。ある実施形態において、少なくとも2個の場合のR’は、任意に置換されたアルキル、例えば、メチルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR’は水素であり、少なくとも1つの場合のR’は、任意に置換されたアルキルである。ある実施形態において、1つの場合のR’は、任意に置換されたアルキルであり、残余は水素である。
【0203】
先に概して定義したように、Xは、O、S、またはNR
Xである。いくつかの実施形態において、XはOである。いくつかの実施形態において、XはSである。いくつかの実施形態において、Xは、NR
Xであり、式中、R
Xは、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。
【0204】
先に概して定義したように、R
Xは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、または窒素保護基である。いくつかの実施形態において、R
Xは水素である。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
Xは、任意に置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
Xは、窒素保護基である。
【0205】
先に概して定義したように、Yは、O、S、またはNR
Yである。いくつかの実施形態において、YはOである。いくつかの実施形態において、YはSである。いくつかの実施形態において、YはNR
Yであり、式中、R
Yは、先に概して定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。
【0206】
先に概して定義したように、R
Yは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、または窒素保護基である。いくつかの実施形態において、R
Yは水素である。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
Yは、任意に置換されたヘテロアリールである。R
Yは、窒素保護基である。
【0207】
先に概して定義したように、R
Pは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたカルボシクリル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロアリール、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基、硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基、または窒素原子へ結合する場合の窒素保護基である。いくつかの実施形態において、R
Pは、水素である。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたアルキルである。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたアルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたアルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたカルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
Pは、任意に置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
Pは、酸素原子へ結合する場合の酸素保護基である。いくつかの実施形態において、R
Pは、硫黄原子へ結合する場合の硫黄保護基である。いくつかの実施形態において、R
Pは、窒素原子へ結合する場合の窒素保護基である。
【0208】
先に概して定義したように、R
Lは、任意に置換されたC
1〜50アルキル、任意に置換されたC
2〜50アルケニル、任意に置換されたC
2〜50アルキニル、任意に置換されたヘテロC
1〜50アルキル、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルケニル、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルキニル、またはポリマーである。
【0209】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
1〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜6アルキルである。
【0210】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜6アルキルである。
【0211】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜7アルキルである。
【0212】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜9アルキルである。
【0213】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜10アルキルである。
【0214】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜11アルキルである。
【0215】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜12アルキルである。
【0216】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜13アルキルである。
【0217】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
20アルキルである。
【0218】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
Lは、置換されたアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換のアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された分枝鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された分枝鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の分枝鎖アルキル基である。
【0219】
ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Lは、非置換のアルキルである。例示的な非置換のアルキル基としては、−CH
3、−C
2H
5、−C
3H
7、−C
4H
9、−C
5H
11、−C
6H
13、−C
7H
15、−C
8H
17、−C
9H
19、−C
10H
21、−C
11H
23、−C
12H
25、−C
13H
27、−C
14H
29、−C
15H
31、−C
16H
33、−C
17H
35、−C
18H
37、−C
19H
39、−C
20H
41、−C
21H
43、−C
22H
45、−C
23H
47、−C
24H
49、及び−C
25H
51が挙げられるが、これらに限定しない。
【0220】
ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Lは、置換されたアルキルである。例えば、ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Lは、1個以上のフッ素置換基で置換されたアルキルである。例示的なフッ化アルキル基としては、
【化54】
が挙げられるが、これらに限定しない。
【0221】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜6アルケニルである。
【0222】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜6アルケニルである。
【0223】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜7アルケニルである。
【0224】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜9アルケニルである。
【0225】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜10アルケニルである。
【0226】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜11アルケニルである。
【0227】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜12アルケニルである。
【0228】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜13アルケニルである。
【0229】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
20アルケニルである。
【0230】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
Lは、置換されたアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換のアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の直鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された分枝鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された分枝鎖アルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の分枝鎖アルケニル基である。
【0231】
例示的な非置換のアルケニル基としては、
【化55】
【化56】
が挙げられるが、これらに限定しない。
【0232】
いくつかの実施形態において、R
LがC
6〜50アルキル基またはC
6〜50アルケニル基として定義される場合、このような基は、親油基(「脂質尾部」とも呼ぶ)を包含するよう意味する。親油基は、脂肪、蝋、油、脂肪酸、及びこれらに類するものを含む一群の分子を含む。これらの脂質基に存在する脂質尾部は、脂質尾部が二重結合を含んでいるか否かに応じて、飽和及び不飽和であることができる。脂質尾部は、しばしば、中鎖(すなわち、7〜12個の炭素の尾部を有する、例えば、C
7〜12アルキルまたはC
7〜12アルケニル)、長鎖(すなわち、12個超の炭素及び最多22個の炭素の尾部を有する、例えば、C
13〜22アルキルまたはC
13〜22アルケニル)、または超長鎖(すなわち、22個超の炭素の尾部を有する、例えば、C
23〜30アルキルまたはC
23〜30アルケニル)と分類される、異なる長さも含むことができる。
【0233】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
2〜6アルキニルである。
【0234】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
4〜6アルキニルである。
【0235】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6〜7アルキニルである。
【0236】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8〜9アルキニルである。
【0237】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9〜10アルキニルである。
【0238】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10〜11アルキニルである。
【0239】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11〜12アルキニルである。
【0240】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12〜13アルキニルである。
【0241】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
6アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された
16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたC
20アルキニルである。
【0242】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
Lは、置換されたアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換のアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖アルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の直鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された分枝鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された分枝鎖アルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の分枝鎖アルキニル基である。
【0243】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
1〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜6アルキルである。
【0244】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜6アルキルである。
【0245】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜7アルキルである。
【0246】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜9アルキルである。
【0247】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜10アルキルである。
【0248】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜11アルキルである。
【0249】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜12アルキルである。
【0250】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜40アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜30アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜20アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜13アルキルである。
【0251】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
7アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
13アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
14アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
15アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
16アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
17アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
18アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
19アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
20アルキルである。
【0252】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
Lは、置換されたヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換のヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖ヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された直鎖ヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の直鎖ヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された分枝鎖ヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された分枝鎖ヘテロアルキル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の分枝鎖ヘテロアルキル基である。
【0253】
例示的な非置換のヘテロアルキル基としては、
【化57】
が挙げられるが、これらに限定しない。
【0254】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜6アルケニルである。
【0255】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜6アルケニルである。
【0256】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜7アルケニルである。
【0257】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜9アルケニルである。
【0258】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜10アルケニルである。
【0259】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜11アルケニルである。
【0260】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜12アルケニルである。
【0261】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜40アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜30アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜20アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜13アルケニルである。
【0262】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
7アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
13アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
14アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
15アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
16アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
17アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
18アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
19アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
20アルケニルである。
【0263】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
Lは、任意に置換されたヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換のヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖ヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された直鎖ヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の直鎖ヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された分枝鎖ヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された分枝鎖ヘテロアルケニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の分枝鎖ヘテロアルケニル基である。
【0264】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
2〜6アルキニルである。
【0265】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
4〜6アルキニルである。
【0266】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6〜7アルキニルである。
【0267】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8〜9アルキニルである。
【0268】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9〜10アルキニルである。
【0269】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10〜11アルキニルである。
【0270】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11〜12アルキニルである。
【0271】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜40アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜30アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜20アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12〜13アルキニルである。
【0272】
いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
6アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
7アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
8アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
9アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
10アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
11アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
12アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
13アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
14アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
15アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
16アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
17アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
18アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
19アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換されたヘテロC
20アルキニルである。
【0273】
いくつかの実施形態において、例えば、先の実施形態のうちのいずれかにおいて、R
Lは、置換されたヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換のヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された直鎖ヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された直鎖ヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の直鎖ヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、任意に置換された分枝鎖ヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、置換された分枝鎖ヘテロアルキニル基である。いくつかの実施形態において、R
Lは、非置換の分枝鎖ヘテロアルキニル基である。
【0274】
いくつかの実施形態において、R
Lは、ポリマーである。本明細書で使用する場合、「ポリマー」は、いくつかの実施形態において、少なくとも3個(例えば、少なくとも10個、20個、30個、40個、50個、60個、70個、80個、90個、100個など)の反復共有結合構造単位から構成された化合物を指す。当該ポリマーは、ある実施形態において生体適合性(すなわち、非毒性)である。例示的なポリマーとしては、セルロースポリマー(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))、デキストランポリマー、ポリマレイン酸ポリマー、ポリ(アクリル酸)ポリマー、ポリ(ビニルアルコール)ポリマー、ポリビニルピロリドン(PVP)ポリマー、及びポリエチレングリコール(PEG)ポリマー、ならびにこれらの組み合わせが挙げられるが、それらに限定しない。
【0275】
いくつかの実施形態において、R
Lは、親油基、疎水基及び/または非極性基である。いくつかの実施形態において、R
Lは親油基である。いくつかの実施形態において、R
Lは疎水基である。いくつかの実施形態において、R
Lは非極性基である。
【0276】
いくつかの実施形態において、R
L基が、例えば式(i)の二分した炭素間結合として示される場合、R
Lは、いずれかの炭素へ結合することがあることは理解される。
【0277】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Q、R
2、R
6、またはR
7は、式(i)、式(ii)、または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(i)、式(ii)、または式(iii)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(i)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(i−a)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(i−a1)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(i−b)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(ii)の基である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの場合のR
1のうちのR
6またはR
7は、式(iii)の基である。
【0278】
いくつかの実施形態において、式Iの化合物(すなわち、カチオン性脂質)は、式II
【化58】
による化合物またはその医薬として許容され得る塩であり、
式中、
各mは独立して、1〜19であり、
各nは独立して、1〜6であり、
各Xは独立して、OまたはSであり、
各Yは独立して、OまたはSであり、
各R
Aは独立して、水素、任意に置換されたC1〜50アルキル、任意に置換されたC2〜50アルケニル、任意に置換されたC2〜50アルキニル、任意に置換されたC3〜10カルボシクリル、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換されたC6〜14アリール、任意に置換された5〜14員のヘテロアリールまたはハロゲンであり、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されており、かつ
各R
Bは独立して、水素、任意に置換されたC1〜50アルキル、任意に置換されたC2〜50アルケニル、任意に置換されたC2〜50アルキニル、任意に置換されたC3〜10カルボシクリル、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換されたC6〜14アリール、任意に置換された5〜14員のヘテロアリールまたはハロゲンであり、この中で、各アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、及びヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されている。
【0279】
いくつかの実施形態において、各nは独立して、2〜6である。いくつかの実施形態において、各nは独立して、3〜5である。いくつかの実施形態において、各nは独立して、3または4である。いくつかの実施形態において、各nは同じである。いくつかの実施形態において、各nは2である。いくつかの実施形態において、各nは3である。いくつかの実施形態において、各nは4である。いくつかの実施形態において、各nは5である。いくつかの実施形態において、各nは6である。
【0280】
いくつかの実施形態において、各mは独立して、1〜17である。いくつかの実施形態において、各mは独立して、3〜15である。いくつかの実施形態において、各mは独立して、5〜13である。いくつかの実施形態において、各mは独立して、7〜11である。いくつかの実施形態において、各mは独立して、8〜10である。いくつかの実施形態において、各mは同じである。いくつかの実施形態において、各mは7である。いくつかの実施形態において、各mは8である。いくつかの実施形態において、各mは9である。いくつかの実施形態において、各mは10である。いくつかの実施形態において、各mは11である。
【0281】
いくつかの実施形態において、各Xは同じである。いくつかの実施形態において、各XはOである。いくつかの実施形態において、各XはSである。いくつかの実施形態において、1つのXはOであり、かつ1つのXはSである。
【0282】
いくつかの実施形態において、各Yは同じである。いくつかの実施形態において、各YはOである。いくつかの実施形態において、各YはSである。いくつかの実施形態において、1つのYはOであり、かつ1つのYはSである。
【0283】
いくつかの実施形態において、各Xは同じであり、かつ各Yは同じである。いくつかの実施形態において、各XはOであり、かつ各YはOである。いくつかの実施形態において、各XはSであり、かつ各YはSである。
【0284】
いくつかの実施形態において、R
Aは水素である。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたC2〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたC2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたC3〜10カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたC6〜14アリールである。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換された5〜14員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
Aはハロゲンである。
【0285】
ある実施形態において、R
Aは、任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC
1〜6アルキル、任意に置換されたC
2〜6アルキル、任意に置換されたC
3〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜5アルキル、または任意に置換されたC
3〜4アルキルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC
1〜6アルキル、任意に置換されたC
2〜6アルキル、任意に置換されたC
3〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜5アルキル、または任意に置換されたC
3〜4アルキルである。ある実施形態において、R
Aはメチルである。
【0286】
ある実施形態において、R
Aは、任意に置換されたアルケニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルケニル、任意に置換されたC
3〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜5アルケニル、または任意に置換されたC
3〜4アルケニルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたアルケニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルケニル、任意に置換されたC
3〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜5アルケニル、または任意に置換されたC
3〜4アルケニルである。
【0287】
ある実施形態において、R
Aは、任意に置換されたアルキニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルキニル、任意に置換されたC
3〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜5アルキニル、または任意に置換されたC
3〜4アルキニルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたアルキニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルキニル、任意に置換されたC
3〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜5アルキニル、または任意に置換されたC
3〜4アルキニルである。
【0288】
ある実施形態において、R
Aは、任意に置換されたカルボシクリル、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリル、任意に置換されたC
5カルボシクリル、または任意に置換されたC
6カルボシクリルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたカルボシクリル、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリル、任意に置換されたC
5カルボシクリル、または任意に置換されたC
6カルボシクリルである。
【0289】
いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたヘテロシクリル、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリル、任意に置換された5員のヘテロシクリル、または任意に置換された6員のヘテロシクリルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたヘテロシクリル、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリル、任意に置換された5員のヘテロシクリル、または任意に置換された6員のヘテロシクリルである。
【0290】
いくつの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R
Aはフェニルである。いくつかの実施形態において、R
Aは、置換されたフェニルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたアリール、例えば、任意に置換されたフェニルである。
【0291】
いくつの実施形態において、R
Aは、任意に置換されたヘテロアリール、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリール、任意に置換された5〜10員のヘテロアリール、任意に置換された5〜6員のヘテロアリール、任意に置換された5員のヘテロアリール、または任意に置換された6員のヘテロアリールである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Aは、任意に置換されたヘテロアリール、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリール、任意に置換された5〜10員のヘテロアリール、任意に置換された5〜6員のヘテロアリール、任意に置換された5員のヘテロアリール、または任意に置換された6員のヘテロアリールである。
【0292】
いくつの実施形態において、R
Aは、ハロゲンである。いくつかの実施形態において、R
Aは、−Fである。いくつかの実施形態において、R
Aは、−Clである。いくつかの実施形態において、R
Aは、−Brである。いくつかの実施形態において、R
Aは、−Iである。
【0293】
いくつかの実施形態において、R
Bは、水素である。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたC1〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたC2〜50アルケニルである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたC2〜50アルキニルである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたC3〜10カルボシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたC6〜14アリールである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換された5〜14員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R
Bは、ハロゲンである。
【0294】
ある実施形態において、R
Bは、任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC
1〜6アルキル、任意に置換されたC
2〜6アルキル、任意に置換されたC
3〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜5アルキル、または任意に置換されたC
3〜4アルキルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたアルキル、例えば、任意に置換されたC
1〜6アルキル、任意に置換されたC
2〜6アルキル、任意に置換されたC
3〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜6アルキル、任意に置換されたC
4〜5アルキル、または任意に置換されたC
3〜4アルキルである。ある実施形態において、R
Bは、メチルである。
【0295】
ある実施形態において、R
Bは、任意に置換されたアルケニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルケニル、任意に置換されたC
3〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜5アルケニル、または任意に置換されたC
3〜4アルケニルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたアルケニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルケニル、任意に置換されたC
3〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜6アルケニル、任意に置換されたC
4〜5アルケニル、または任意に置換されたC
3〜4アルケニルである。
【0296】
ある実施形態において、R
Bは、任意に置換されたアルキニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルキニル、任意に置換されたC
3〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜5アルキニル、または任意に置換されたC
3〜4アルキニルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたアルキニル、例えば、任意に置換されたC
2〜6アルキニル、任意に置換されたC
3〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜6アルキニル、任意に置換されたC
4〜5アルキニル、または任意に置換されたC
3〜4アルキニルである。
【0297】
ある実施形態において、R
Bは、任意に置換されたカルボシクリル、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリル、任意に置換されたC
5カルボシクリル、または任意に置換されたC
6カルボシクリルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたカルボシクリル、例えば、任意に置換されたC
3〜10カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜8カルボシクリル、任意に置換されたC
5〜6カルボシクリル、任意に置換されたC
5カルボシクリル、または任意に置換されたC
6カルボシクリルである。
【0298】
ある実施形態において、R
Bは、任意に置換されたヘテロシクリル、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリル、任意に置換された5員のヘテロシクリル、または任意に置換された6員のヘテロシクリルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたヘテロシクリル、例えば、任意に置換された3〜14員のヘテロシクリル、任意に置換された3〜10員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜8員のヘテロシクリル、任意に置換された5〜6員のヘテロシクリル、任意に置換された5員のヘテロシクリル、または任意に置換された6員のヘテロシクリルである。
【0299】
いくつの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたアリールである。いくつかの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、R
Bはフェニルである。いくつかの実施形態において、R
Bは、置換されたフェニルである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたアリール、例えば、任意に置換されたフェニルである。
【0300】
いくつの実施形態において、R
Bは、任意に置換されたヘテロアリール、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリール、任意に置換された5〜10員のヘテロアリール、任意に置換された5〜6員のヘテロアリール、任意に置換された5員のヘテロアリール、または任意に置換された6員のヘテロアリールである。ある実施形態において、少なくとも1つの場合のR
Bは、任意に置換されたヘテロアリール、例えば、任意に置換された5〜14員のヘテロアリール、任意に置換された5〜10員のヘテロアリール、任意に置換された5〜6員のヘテロアリール、任意に置換された5員のヘテロアリール、または任意に置換された6員のヘテロアリールである。
【0301】
いくつの実施形態において、R
Bは、ハロゲンである。いくつかの実施形態において、R
Bは、−Fである。いくつかの実施形態において、R
Bは、−Clである。いくつかの実施形態において、R
Bは、−Brである。いくつかの実施形態において、R
Bは、−Iである。
【0302】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのR
Aは、任意に置換されたC1〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのR
A及び1つのR
Bは、任意に置換されたC1〜50アルキルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのR
A及び1つのR
Bは、任意に置換されたC1〜50アルキルであり、ここで、当該R
A及びRBは、同じ炭素へ結合している。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのR
Aは、メチルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのR
A及び1つのR
Bは、メチルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのR
A及び1つのR
Bは、メチルであり、ここで、当該R
A及びR
Bは、同じ炭素へ結合している。
【0303】
いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式II−a
【化59】
の化合物またはその医薬として許容され得る塩であり、
式中、m及びnは、先に定義したとおりであり、及び本明細書に説明するとおりである。
【0304】
いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式II−aの化合物であり、式中、nは独立して2〜6であり、かつ各mは独立して3〜15である。いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式II−aの化合物であり、式中、各nは独立して3〜5であり、かつ各mは独立して5〜13である。いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式II−aの化合物であり、式中、各nは独立して3または4であり、かつ各nは独立して7〜11である。いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式II−aの化合物であり、式中、各nは同じでありかつ3または4であり、かつ各mは同じでありかつ7〜11である。
【0305】
いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式III
【化60】
の化合物またはその医薬として許容され得る塩である。
【0306】
いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式IV
【化61】
の化合物またはその医薬として許容され得る塩である。
【0307】
いくつかの実施形態において、式IIの化合物は、式V
【化62】
の化合物またはその医薬として許容され得る塩である。
【0308】
(mRNAのような作用因子の送達のためのリポソーム)
とりわけ、本発明は、治療薬の送達のための、本明細書に説明する生分解性化合物を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態において、提供する組成物は、リポソームのような脂質系ナノ粒子である。本明細書で使用する場合、「リポソーム」という用語は、任意の層状、多層、または固体の脂質ナノ粒子ベシクルを指す。典型的には、本明細書で使用するリポソームは、1個以上の脂質を混合することによって、または1個以上の脂質及びポリマー(複数可)を混合することによって形成することができる。したがって、本明細書で使用する場合の「リポソーム」という用語は、脂質及びポリマー系ナノ粒子の両方を包含する。特に、本発明によるリポソームは、本明細書に説明する生分解性化合物をカチオン性脂質として組み込む。非限定例として、本発明によるリポソームは、式IIIの化合物、すなわち、3,6−ビス(4−(ビス(2−ヒドロキシドデシル)アミノ)ブチル)−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンである。適切なリポソームは、第二の若しくは追加のカチオン性脂質、ヘルパー脂質(例えば、非カチオン性脂質及び/またはコレステロール系脂質)、PEG修飾した脂質、及び/またはポリマーも含有することがある。
【0309】
いくつかの実施形態において、カチオン性脂質(複数可)(例えば、式IIIの化合物)は、当該リポソームの約30〜50%(例えば、約30〜45%、約30〜40%、約35〜50%、約35〜45%、または約35〜40%)のモル比を構成する。いくつかの実施形態において、当該カチオン性脂質(例えば、式IIIの化合物)は、当該リポソームの約30%、約35%、約40%、約45%、または約50%のモル比を構成する。いくつかの実施形態において、当該リポソームは、第二の脂質または追加のカチオン性脂質を含む。
【0310】
(第二のまたは追加のカチオン性脂質)
いくつかの実施形態において、リポソームは、第二のまたは追加のカチオン性脂質を含むことがある。本明細書で使用する場合、「カチオン性脂質」という句は、生理学的pHのような選択したpHで正味の正の電荷を有するいくつかの脂質種のうちのいずれかを指す。いくつかのカチオン性脂質は、文献に説明されており、その多くは市販されている。本発明の組成物及び方法において使用するのに特に適したカチオン性脂質には、その各々が全体として参照により本明細書に組み込まれる国際特許公開WO2010/053572(及び特に段落[00225]において説明されているC12〜200)、WO2012/170930及びWO2013063468に説明されているものを含む。ある実施形態において、本発明の組成物及び方法は、例えば、(15Z,18Z)−N,N−ジメチル−6−(9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)テトラコサ−15,18−ジエン−1−アミン(HGT5000)、(15Z,18Z)−N,N−ジメチル−6−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)テトラコサ−4,15,18−トリエン−1−アミン(HGT5001)、及び(15Z,18Z)−N,N−ジメチル−6−((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)テトラコサ−5,15,18−トリエン−1−アミン(HGT5002)のような、2013年3月29日出願の国際特許公開第PCT/US2013/034602、公開番号WO2013/149140(参照により本明細書に組み込まれる)に説明されているイオン化可能な(滴定可能な)カチオン性脂質を含む脂質ナノ粒子を採用する。
【0311】
いくつかの実施形態において、第二または追加のカチオン性脂質は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる国際特許公開WO2013/063468に説明されているような、cKK−E12(3,6−ビス(4−(ビス(2−ヒドロキシドデシル)アミノ)ブチル)ピペラジン−2,5−ジオン)またはその誘導体である。
【0312】
いくつかの実施形態において、第二のまたは追加のカチオン性脂質N−[1−(2,3−ジオレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリドまたは「DOTMA」が使用される(Feignerら(Proc.Nat’l Acad.Sci.84,7413(1987)、米国特許第4,897,355号)。DOTMAは、単独で製剤することができ、あるいは、中性脂質であるジオレイルホスファチジル−エタノールアミン若しくは「DOPE」または他のカチオン性若しくは非カチオン性脂質とともにリポソーム転移ベシクルまたは脂質ナノ粒子へと組み込むことができ、このようなリポソームは、標的細胞への核酸の送達を亢進するために使用することができる。他の適切なカチオン性脂質には、例えば、5−カルボキシスペルミルグリシンジオクタデシルアミンまたは「DOGS」、2,3−ジオレイルオキシ−N−[2(スペルミン−カルボキサミド)エチル]−N,N−ジメチル−1−プロパンアミニウムまたは「DOSPA」(Behrら.Proc.Nat.’l Acad.Sci.86,6982(1989)、米国特許第5,171,678号、米国特許第5,334,761号)、1,2−ジオレオイル−3−ジメチルアンモニウム−プロパンまたは「DODAP」、1,2−ジオレオイル−3−トリメチルアンモニウム−プロパンまたは「DOTAP」を含む。追加の例示的なカチオン性脂質には、1,2−ジステアリルオキシ−N,N−ジメチル−3−アミノプロパンまたは「DSDMA」、1,2−ジオレイルオキシ−N,N−ジメチル−3−アミノプロパンまたは「DODMA」、1,2−ジリノレイルオキシ−N,N−ジメチル−3−アミノプロパンまたは「DLinDMA」、1,2−ジリノレニルオキシ−N,N−ジメチル−3−アミノプロパンまたは「DLenDMA」、N−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリドまたは「DODAC」、N,N−ジステアリル−N,N−ジメチルアンモニウムブロミドまたは「DDAB」、N−(1,2−ジミリスチルオキシプロパ−3−イル)−N,N−ジメチル−N−ヒドロキシエチルアンモニウムブロミドまたは「DMRIE」、3−ジメチルアミノ−2−(コレスタ−5−エン−3−ベータ−オキシブタン−4−オキシ)−1−(シス,シス−9,12−オクタデカジエノキシ)プロパンまたは「CLinDMA」、2−[5’−(コレスタ−5−エン−3−ベータ−オキシ)−3’−オキサペントキシ)−3−ジメチル−1−(シス,シス−9’,1−2’−オクタデカジエノキシ)プロパンまたは「CpLinDMA」、N,N−ジメチル−3,4−ジオレイルオキシベンジルアミンまたは「DMOBA」、1,2−N,N’−ジオレイルカルバミル−3−ジメチルアミノプロパンまたは「DOcarbDAP」、2,3−ジリノレオイルオキシ−N,N−ジメチルプロピルアミンまたは「DLinDAP」、1,2−N,N’−ジリノレイルカルバミル−3−ジメチルアミノプロパンまたは「DLincarbDAP」、1,2−ジリノレオイルカルバミル−3−ジメチルアミノプロパンまたは「DLinCDAP」、2,2−ジリノレイル−4−ジメチルアミノメチル−[1,3]ジオキソランまたは「DLin−−DMA」、2,2−ジリノレイル−4−ジメチルアミノエチル−[1,3]−ジオキソランまたは「DLin−K−XTC2−DMA」、及び2−(2,2−ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエン−1−イル)−1,3−ジオキソラン−4−イル)−N,N−ジメチルエタンアミン(DLin−KC2−DMA)(WO2010/042877、Sempleら,Nature Biotech.28:172〜176(2010)を参照されたい)、あるいはこれらの混合物も含む(Heyes,J.,ら,J Controlled Release 107:276〜287(2005)、Morrissey,DV.,ら,Nat.Biotechnol.23(8):1003〜1007(2005)、PCT公開WO2005/121348A1)。
【0313】
いくつかの実施形態において、当該第二のまたは追加のカチオン性脂質は、XTC(2,2−ジリノレイル−4−ジメチルアミノエチル−[1,3]−ジオキソラン)、MC3(((6Z,9Z,28Z,31Z)−ヘプタトリアコンタ−6,9,28,31−テトラエン−19−イル4−(ジメチルアミノ)ブタノアート)、ALNY−100((3aR,5s,6aS)−N,N−ジメチル−2,2−ジ((9Z,12Z)−オクタデカ−9,12−ジエニル)テトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−5−アミン))、NC98−5(4,7,13−トリス(3−オキソ−3−(ウンデシルアミノ)プロピル)−N1,N16−ジウンデシル−4,7,10,13−テトラアザヘキサデカン−1,16−ジアミド)、DODAP(1,2−ジオレイル−3−ジメチルアンモニウムプロパン)、HGT4003(その教示が全体として参照により本明細書に組み込まれるWO2012/170889)、ICE(その教示が全体として参照により本明細書に組み込まれるWO2011/068810)、HGT5000(その教示が全体として参照により本明細書に組み込まれる国際特許公開WO/2013/149140)若しくはHGT5001(シスまたはトランス)(WO/2013/149140)、WO2010/053572において開示されるもののようなアミノアルコールリピドイド、DOTAP(1,2−ジオレイル−3−トリメチルアンモニウムプロパン)、DOTMA(1,2−ジ−O−オクタデセニル−3−トリメチルアンモニウムプロパン)、DLinDMA(Heyes,J.;Palmer,L.;Bremner,K.;MacLachlan,I.「Cationic lipid saturation influences intracellular delivery of encapsulated nucleic acids」J.Contr.Rel.2005,107,276〜287)、DLin−KC2−DMA(Semple,S.C.ら.「Rational Design of Cationic Lipids for siRNA Delivery」Nature Biotech.2010,28,172〜176)、C12−200(Love,K.T.ら.「Lipid−like materials for low−dose in vivo gene silencing」PNAS 2010,107,1864〜1869)から選択することがある。
【0314】
(非カチオン性/ヘルパー脂質)
いくつかの実施形態において、提供するリポソームは、1個以上の非カチオン性(「ヘルパー」)脂質を含有している。本明細書で使用する場合、「非カチオン性脂質」という句は、任意の中性脂質、双性イオン性脂質またはアニオン性脂質を指す。本明細書で使用する場合、「アニオン性脂質」という句は、生理学的pHのような選択したHで正味の負の電荷を保有するいくつかの脂質種のうちのいずれかを指す。非カチオン性脂質には、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジオレオイルホスファチジルグリセロール(DOPG)、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール(DPPC)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン(POPC)、パルミトイルオレオイル−ホスファチジルエタノールアミン(POPE)、ジオレオイル−ホスファチジルエタノールアミン−4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボキシラート(DOPE−マル)、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DPPE)、ジミリストイルホスホエタノールアミン(DMPE)、ジステアロイル−ホスファチジルエタノールアミン(DSPE)、16−O−モノメチルPE、16−O−ジメチルPE、18−1−トランスPE、1−ステアロイル−2−オレオイル−ホスファチジルエタノールアミン(SOPE)、またはこれらの混合物を含むが、それらに限定しない。
【0315】
いくつかの実施形態において、このような非カチオン性脂質は単独で使用してもよいが、好ましくは、他の賦形剤、例えば、カチオン性脂質と併用する。いくつかの実施形態において、当該非カチオン性脂質は、リポソーム中に存在する総脂質の約5%〜約90%、または約10%〜約70%のモル比を含むことがある。いくつかの実施形態において、非カチオン性脂質は、中性脂質、すなわち、当該組成物が製剤及び/または投与される条件下で正味の電荷を保有していない脂質である。いくつかの実施形態において、リポソーム中の非カチオン性脂質の百分率は、5%超、10%超、20%超、30%超、または40%超であることがある。
【0316】
(コレステロール系脂質)
いくつかの実施形態において、提供するリポソームは、1個以上のコレステロール系脂質を含む。例えば、適切なコレステロール系カチオン性脂質には、例えば、DC−Chol(N,N−ジメチル−N−エチルカルボキサミドコレステロール)、1,4−ビス(3−N−オレイルアミノ−プロピル)ピペラジン(Gaoら.Biochem.Biophys.Res.Comm.179,280(1991)、Wolfら.BioTechniques 23,139(1997)、米国特許第5,744,335号)、またはICEを含む。いくつかの実施形態において、コレステロール系脂質は、リポソーム中に存在する総脂質の約2%〜約30%、または約5%〜約20%のモル定量を含むことがある。いくつかの実施形態において、脂質ナノ粒子中のコレステロール系脂質の百分率は、5超、%、10%、20%超、30%超、または40%超であることがある。
【0317】
(PEG化脂質)
いくつかの実施形態において、提供するリポソームは、1個以上のPEG化脂質を含む。例えば、ポリエチレングリコール(PEG)修飾したリン脂質及び、N−オクタノイル−スフィンゴシン−1−[スクシニル(メトキシポリエチレングリコール)−2000](C8 PEG−2000セラミド)を含む誘導体化したセラミド(PEG−CER)のような誘導体化脂質の使用も、カチオン性のうちの1個以上と組み合わせて、及びいくつかの実施形態においては、リポソームを含む他の脂質とともに、本発明によって熟慮される。熟慮したPEG修飾した脂質には、C
6〜C
20の長さのアルキル鎖(複数可)を有する脂質へ共有結合した長さ最大5kDaのポリエチレングリコール鎖を含むが、これに限定しない。いくつかの実施形態において、PEG修飾した脂質またはPEG化脂質は、PEG化コレステロールまたはPEG−2Kである。このような構成要素の付加は、複合体凝集を防止することがあり、循環寿命を延長して標的細胞への脂質−核酸組成物の送達を高めるための手段も提供することがあり(Klibanovら.(1990)FEBS Letters,268(1):235〜237)、またはインビボでの処方から脱して迅速に交換するよう選択されることがある(米国特許第5,885,613号を参照されたい)。
【0318】
いくつかの実施形態において、特に有用な交換可能な脂質は、より短いアシル鎖(例えば、C
14またはC
18)を有するPEG−セラミドである。本発明のPEG修飾したリン脂質及び誘導体化脂質は、リポソーム中に存在する総脂質の約0%〜約15%、約0.5%〜約15%、約1%〜約15%、約4%〜約10%、または約2%のモル比を含むことがある。
【0319】
種々の実施形態によると、第二のまたは追加のカチオン性脂質、非カチオン性脂質及び/または脂質ナノ粒子を含むPEG修飾した脂質の選択、ならびに互いに対するこのような脂質の相対的なモル比は、選択した脂質(複数可)の特徴、企図した標的細胞の性質、送達することになっているmRNAの特徴に基づいている。追加の考慮には、例えば、アルキル鎖の飽和、ならびに選択した脂質(複数可)の大きさ、電荷、pH、pKa、膜融合性及び毒性を含む。したがって、当該モル比は、適宜調整してもよい。いくつかの実施形態において、リポソーム中のPEG修飾した脂質の百分率は、1%超、2%超、5%超、10%超、または15%超であることがある。
【0320】
(ポリマー)
いくつかの実施形態において、本発明による適切なリポソームにはさらに、説明したような1個以上のカチオン性脂質及び、いくつかの実施形態において、本明細書に説明する種々の脂質を含む他の担体と組み合わせたポリマーを含む。したがって、いくつかの実施形態において、本明細書で使用するようなリポソーム送達ビヒクルは、ナノ粒子を含有するポリマーも包含する。適切なポリマーには、例えば、ポリアクリラート、ポリアルキルシアノアクリラート、ポリラクチド、ポリラクチド−ポリグリコリドコポリマー、ポリカプロラクトン、デキストラン、アルブミン、ゼラチン、アルギナート、コラーゲン、キトサン、シクロデキストリン、プロタミン、PEG化プロタミン、PLL、PEG化PLL及びポリエチレンイミン(PEI)を含んでもよい。PEIが存在する場合、当該PEIは、10〜40kDaに及ぶ分子量の分枝鎖PEI、例えば、25kDa分枝鎖PEI(Sigma #408727)であってもよい。
【0321】
(治療薬)
本発明は、任意の治療薬を送達するために使用してもよい。具体的には、対象へ投与することになっている任意の治療薬は、本明細書に説明する複合体、ピコ粒子、ナノ粒子、マイクロ粒子、ミセル、またはリポソームを用いて送達してもよい。当該薬は、有機分子(例えば、治療薬、薬剤)、無機分子、核酸、タンパク質、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、ターゲティング薬、同位体標識した有機分子若しくは無機分子、ワクチン、免疫学的作用因子などであってもよい。本発明のある実施形態において、送達することになっている作用因子は、作用因子の混合物であってもよい。
【0322】
ある実施形態において、治療薬は、医薬活性を有する有機分子、例えば、薬剤である。ある実施形態において、当該薬剤は、抗生物質、抗ウイルス薬、麻酔薬、ステロイド薬、抗炎症薬、抗新生物薬、抗癌薬、抗原、ワクチン、抗体、うっ血除去薬、降圧薬、鎮静薬、受胎調節薬、プロゲステロン作用薬、抗コリン作用薬、鎮痛薬、抗うつ薬、抗精神病薬、I3−アドレナリン受容体遮断薬、利尿薬、心血管系賦活薬、血管作動薬、非ステロイド性抗炎症薬、栄養剤などである。
【0323】
診断薬には、気体、金属、陽電子放射断層撮影法(PET)、コンピュータ断層撮影法(CAT)、単一光子放射コンピュータ断層撮影法、X線、蛍光透視、及び磁気共鳴画像法(MRI)において使用する市販のイメージング剤、ならびに造影剤を含む。MRIにおける造影剤としての使用に適した材料の例としては、ガドリニウムキレート剤、ならびに鉄、マグネシウム、マンガン、銅、及びクロムが挙げられる。CAT及びX線撮像に有用な材料の例としては、ヨウ素系材料が挙げられる。
【0324】
治療薬及び予防薬には、抗生物質、栄養補助剤、及びワクチンを含むが、これらに限定しない。ワクチンは、単離したタンパク質またはペプチド、失活した生体及びウイルス、死滅した生体及びウイルス、遺伝的に変化した生体またはウイルス、及び細胞抽出物を含むが、これらに限定しない。
【0325】
(ポリヌクレオチド)
本発明は、任意のポリヌクレオチドを送達するために使用することがある。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、干渉RNA(RNAi)である。RNAiの現象は、例えば次の参考文献、すなわち、Elbashirら,2001,Genes Dev.,15:188、Fireら,1998,Nature,391:806、Tabaraら,1999,Cell,99:123、Hammondら,Nature,2000,404:293、Zamoreら,2000,Cell,101:25、Chakraborty,2007,Curr.Drug Targets,8:469、ならびにMorris及びRossi,2006,Gene Ther.,13:553においてより詳細に考察されている。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、dsRNA(二本鎖RNA)である。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、siRNA(短鎖干渉RNA)である。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、shRNA(短鎖ヘアピンRNA)である。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、miRNA(マイクロRNA)である。マイクロRNA(miRNA)は、特に発生中の遺伝子発現を調節するのを助ける、長さ約21〜23ヌクレオチドのゲノムでコードされた非コードRNAである。例えば、Bartel,2004,Cell,116:281、Novina及びSharp,2004,Nature,430:161、ならびに米国特許公開2005/0059005を参照されたく、また、Wang及びLi,2007,Front.Biosci.,12:3975ならびにZhao,2007,Trends Biochem.Sci.,32:189においても総説されている。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、アンチセンスRNAである。
【0326】
ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、アンチセンス薬またはRNA干渉(RNAi)として提供することがある。例えば、Fireら,Nature 391:806〜811,1998を参照されたい。アンチセンス療法は、例えば、細胞条件下で細胞mRNA及び/若しくはゲノムDNA、またはこれらの突然変異体と特異的にハイブリッド形成し、例えば結合して、コードしたタンパク質の発現を、例えば、転写及び/または翻訳を阻害することによって阻害する、例えば一本鎖若しくは二本鎖のオリゴヌクレオチドまたはこれらの誘導体の投与またはインサイツ提供を含むよう意味する。例えば、Crooke「Molecular mechanisms of action of antisense drugs」Biochim.Biophys.Acta 1489(1):31〜44,1999、Crooke「Evaluating the mechanism of action of antiproliferative antisense drugs」Antisense Nucleic Acid Drug Dev.10(2):123〜126,考察127,2000、Methods in Enzymology volumes 313〜314,1999を参照されたい。当該結合は、従来の塩基対相補性によることがあり、または、例えば、二本鎖ヘリックスの主溝における特異的な相互作用を通じての、DNA二重鎖への結合の場合におけることがある。例えば、Chanら,J.Mol.Med.75(4):267〜282,1997を参照されたい。
【0327】
いくつかの実施形態において、dsRNA、siRNA、shRNA、miRNA、アンチセンスRNA、及び/またはRNAiは、多数の入手可能なアルゴリズムのうちの1つ以上を用いて設計及び/または予測することができる。ほんの少数に過ぎない例を与えるために、次の資源、すなわち、Alnylumオンライン、Dharmaconオンライン、OligoEngineオンライン、Moleculaオンライン、Ambionオンライン、BioPredsiオンライン、RNAiウェブオンライン、Chang Bioscienceオンライン、Invitrogenオンライン、LentiWebオンラインGenScriptオンライン、プロトコルオンライン、Reynoldsら,2004,Nat.Biotechnol.,22:326、Naitoら,2006,Nucleic Acids Res.,34:W448、Liら, 2007,RNA,13:1765、Yiuら,2005,Bioinformatics, 21:144、及びJiaら,2006,BMC Bioinformatics,7:271で認められるアルゴリズムを利用して、ポリヌクレオチドを設計及び/または予測することができる。
【0328】
当該ポリヌクレオチドは、任意の大きさまたは配列であってもよく、一本鎖または二本鎖であってもよい。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、長さ100塩基対超である。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、長さ1000塩基対超であり、長さ10,000塩基対超であることがある。当該ポリヌクレオチドは、当該技術分野において公知の任意の手段によって提供されてもよい。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、組換え技術を用いて操作されている。例えば、Ausubelら,Current Protocols in Molecular Biology(John Wiley & Sons,Inc.,ニューヨーク,1999)、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版,Sambrook,Fritsch,及びManiatis編(Cold Spring Harbor Laboratory Press:1989)を参照されたい。当該ポリヌクレオチドは、天然源から得て、天然に通常認められる混入している構成要素から精製することもある。当該ポリヌクレオチドは、実験室で化学的に合成することもある。ある実施形態において、当該ポリヌクレオチドは、標準的な固相化学を用いて合成する。
【0329】
当該ポリヌクレオチドは、化学的または生物学的な手段によって修飾されることがある。ある実施形態において、これらの修飾は、当該ポリヌクレオチドの安定性亢進をもたらす。修飾には、メチル化、リン酸化、末端キャッピングなどを含む。
【0330】
(mRNA)
本発明は、任意のmRNAを送達するために使用することができる。mRNAは典型的には、DNAからリボソームへと情報を運搬するRNAの種類と考えられている。mRNAの存在は通常、非常に短時間であり、プロセシング及び翻訳に続く分解を含む。典型的には、真核生体において、mRNAプロセシングは、N末(5’)端上にある「キャップ」及びC末(3’)端上にある「尾部」の付加を含む。典型的なキャップは、第一の転写されたヌクレオチドに対する5’−5’−三リン酸結合を通じて結合するグアノシンである、7−メチルグアノシンキャップである。当該キャップの存在は、たいていの真核細胞において認められるヌクレアーゼに対する耐性を提供するうえで重要である。当該尾部は典型的には、ポリアデニリル部分が当該mRNA分子の3’末端へ付加されるポリアデニル化事象である。この「尾部」の存在は、エキソヌクレアーゼ分解から当該mRNAを防護するよう機能する。伝令RNAは典型的には、リボソームによって、タンパク質を構成する一連のアミノ酸へと翻訳される。
【0331】
1個以上のペプチド(例えば、タンパク質)またはペプチド断片へと翻訳することのできる任意のmRNAは、本発明の範囲内として熟慮される。いくつかの実施形態において、mRNAは、1個以上の天然ペプチドをコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、1個以上の修飾されたまたは非天然のペプチドをコードする。
【0332】
いくつかの実施形態において、mRNAは、細胞内タンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、細胞質ゾルタンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、アクチン細胞骨格と会合するタンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、細胞膜と会合するタンパク質をコードする。いくつかの具体的な実施形態において、mRNAは、膜貫通タンパク質をコードする。いくつかの具体的な実施形態において、mRNAは、イオンチャネルタンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、核周囲タンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、核タンパク質をコードする。いくつかの具体的な実施形態において、mRNAは、転写因子をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、シャペロンタンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、細胞内酵素(例えば、尿素周期またはリソソーム貯蔵代謝障害と関係する酵素をコードするmRNA)をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、細胞機序、DNA修復、転写及び/または翻訳に関与するタンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、細胞外タンパク質をコードする。いくつかの実施形態において、mRNAは、分泌タンパク質をコードする。具体的な実施形態において、本発明の組成物及び方法において使用するmRNAは、周辺の細胞外流体へと1個以上の標的細胞によって排出または分泌する機能的タンパク質または酵素を発現するために使用することがある(例えば、ホルモン及び/または神経伝達物質をコードするmRNA)。
【0333】
(mRNAの合成)
本発明によるmRNAは、種々の公知の方法のうちのいずれかにより合成してもよい。例えば、本発明によるmRNAは、インビトロ転写(IVT)を介して合成してもよい。簡潔には、IVTは典型的には、プロモーター、リボヌクレオチド三リン酸のプール、DTT及びマグネシウムイオンを含んでもよい緩衝系、ならびに適切なRNAポリメラーゼ(例えば、T3、T7またはSP6 RNAポリメラーゼ)、DNアーゼ、ピロリン酸、及び/またはRNアーゼ阻害薬を含有する直鎖または環状DNAテンプレートを用いて実施する。実際の条件は、具体的な応用により変化するであろう。
【0334】
いくつかの実施形態において本発明によるmRNAの調製のために、DNAテンプレートは、インビトロで転写される。適切なDNAテンプレートは典型的には、プロモーター、例えば、T3プロモーター、T7プロモーターまたはSP6プロモーターを、インビトロでの転写に続く所望のmRNA及び末端シグナルに所望のヌクレオチド配列のために有する。
【0335】
本発明による所望のmRNA配列(複数可)は、標準的な方法を用いて判定して、DNAテンプレートへと組み込んでもよい。例えば、所望のアミノ酸配列(例えば、酵素配列)から出発して、事実上の逆翻訳は、変性した遺伝暗号に基づいて実施する。次に、最適化アルゴリズムは、適切なコドンの選択に使用してもよい。典型的には、G/C含有量は、一方では最高の起こり得るG/C含有量を達成するために最適化することができ、もう一方ではコドンの使用によりtRNAの頻度を最良に可能に考慮する。最適化したRNA配列は、例えば、適切なディスプレイ装置の支援により、元の(野生型)配列と比較して、確立及び表示することができる。二次構造は、RNAの特性またはここに領域を安定化及び不安定化するのを算出するために分析することもできる。
【0336】
(修飾されたmRNA)
いくつかの実施形態において、本発明によるmRNAは、非修飾のまたは修飾されたmRNAとして合成してもよい。典型的には、mRNAは、安定性を高めるために修飾される。mRNAの修飾には例えば、RNAのヌクレオチドの修飾を含むことができる。本発明による修飾されたmRNAにはしたがって、例えば、骨格修飾、糖修飾または塩基修飾を含むことができる。いくつかの実施形態において、mRNAは、プリン類(アデニン(A)、グアニン(G))またはピリミジン類(チミジン(T)、シトシン(C)、ウラシル(U))を含む天然のヌクレオチド及び/またはヌクレオチド類似体(修飾されたヌクレオチド)から、ならびに1−メチル−アデニン、2−メチル−アデニン、2−メチルチオ−N−6−イソペンテニル−アデニン、N6−メチル−アデニン、N6−イソペンテニル−アデニン、2−チオ−シトシン、3−メチル−シトシン、4−アセチル−シトシン、5−メチル−シトシン、2,6−ジアミノプリン、1−メチル−グアニン、2−メチル−グアニン、2,2−ジメチル−グアニン、7−メチル−グアニン、イノシン、1−メチル−イノシン、プソイドウラシル(5−ウラシル)、ジヒドロ−ウラシル、2−チオ−ウラシル、4−チオ−ウラシル、5−カルボキシメチルアミノ−メチル−2−チオ−ウラシル、5−(カルボキシヒドロキシメチル)−ウラシル、5−フルオロ−ウラシル、5−ブロモ−ウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−ウラシル、5−メチル−2−チオ−ウラシル、5−メチル−ウラシル、N−ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、5−メチルアミノメチル−ウラシル、5−メトキシアミノメチル−2−チオ−ウラシル、5’−メトキシカルボニルメチル−ウラシル、5−メトキシ−ウラシル、ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、1−メチル−プソイドウラシル、ケウオシン、β−D−マンノシル−ケウオシン、ウイブトシン、ならびにホスホルアミダート、ホスホロチオアート、ペプチドヌクレオチド、メチルホスホン酸、7−デアザグアノシン、5−メチルシトシン及びイノシンのような、修飾されたヌクレオチド類似体またはプリン類及びピリミジン類の誘導体として合成してもよい。このような類似体の調製は、当業者に、例えば、米国特許第4,373,071号、米国特許第4,401,796号、米国特許第4,415,732号、米国特許第4,458,066号、米国特許第4,500,707号、米国特許第4,668,777号、米国特許第4,973,679号、米国特許第5,047,524号、米国特許第5,132,418号、米国特許第5,153,319号、米国特許第5,262,530号及び米国特許第5,700,642号から公知であり、それらの開示は、全体として参照により組み込まれる。
【0337】
いくつかの実施形態において、mRNA(例えば、酵素をコードするmRNA)は、RNA骨格修飾を含有してもよい。典型的には、骨格修飾は、RNA中に含有されるヌクレオチドの骨格のリン酸が化学的に修飾される修飾である。例示的な骨格修飾としては典型的には、メチルホスホン酸、メチルホスホルアミダート、ホスホルアミダート、ホスホロチオアート(例えば、シチジン5’−O−(1−チオリン酸))、ボラノリン酸、正に帯電したグアニジニウム基などが挙げられ、これは、他のアニオン基、カチオン基または中性基によってホスホジエステル結合を置き換えることによることを意味する。
【0338】
いくつかの実施形態において、mRNA(例えば、酵素をコードするmRNA)は、糖修飾を含有してもよい。典型的な糖修飾は、2’−デオキシ−2'−フルオロ−オリゴリボヌクレオチド(2’−フルオロ−2’−デオキシシチジン5’−三リン酸、2’−フルオロ−2’−デオキシウリジン5’−三リン酸)、2’−デオキシ−2’−デアミン−オリゴリボヌクレオチド(2’−アミノ−2’−デオキシシチジン5’−三リン酸、2’−アミノ−2’−デオキシウリジン5’−三リン酸)、2’−O−アルキルオリゴリボヌクレオチド、2’−デオキシ−2’−C−アルキルオリゴリボヌクレオチド(2’−O−メチルシチジン5’−三リン酸、2’−メチルウリジン5’−三リン酸)、2’−C−アルキルオリゴリボヌクレオチド、及びこれらの異性体(2’−アラシチジン5’−三リン酸、2’−アラウリジン5’−三リン酸)、またはアジド三リン酸(2’−アジド−2’−デオキシシチジン5’−三リン酸、2’−アジド−2’−デオキシウリジン5’−三リン酸)からなる群から選択される糖修飾を含むがこれらに限定しない糖修飾を含有するヌクレオチドの糖の化学的修飾である。
【0339】
いくつかの実施形態において、mRNA(例えば、酵素をコードするmRNA)は、ヌクレオチドの塩基の修飾(塩基修飾)を含有することがある。塩基修飾を含有する修飾されたヌクレオチドは、塩基修飾されたヌクレオチドとも呼ぶ。このような塩基修飾されたヌクレオチドの例としては、2−アミノ−6−クロロプリンリボシド5’−三リン酸、2−アミノアデノシン5’−三リン酸、2−チオシチジン5’−三リン酸、2−チオウリジン5’−三リン酸、4−チオウリジン5’−三リン酸、5−アミノアリルシチジン5’−三リン酸、5−アミノアリル−ウリジン5’−三リン酸、5−ブロモシチジン5’−三リン酸、5−ブロモウリジン5’−三リン酸、5−ヨードシチジン5’−三リン酸、5−ヨードウリジン5’−三リン酸、5−メチルシチジン5’−三リン酸、5−メチルウリジン5’−三リン酸、6−アザシチジン5’−三リン酸、6−アザウリジン5’−三リン酸、6−クロロプリンリボシド5’−三リン酸、7−デアザアデノシン5’−三リン酸、7−デアザグアノシン5’−三リン酸、8−アザアデノシン5’−三リン酸、8−アジドアデノシン5’−三リン酸、ベンズイミダゾールリボシド5’−三リン酸、N1−メチルアデノシン5’−三リン酸、N1−メチルグアノシン5’−三リン酸、N6−メチルアデノシン−5’−三リン酸、O6−メチルグアノシン5’−三リン酸、プソイドウリジン5’−三リン酸、ピューロマイシン5’−三リン酸またはキサントシン5’−三リン酸が挙げられるが、これらに限定しない。
【0340】
(キャップ構造)
典型的には、mRNA合成には、N末(5’)端上にある「キャップ」及びC末(3’)端上にある「尾部」の付加を含む。当該キャップの存在は、たいていの真核細胞において認められるヌクレアーゼに対する耐性を提供するうえで重要である。「尾部」の存在は、エキソヌクレアーゼ分解から当該mRNAを防護するよう機能する。
【0341】
したがって、いくつかの実施形態において、mRNA(例えば、酵素をコードするmRNA)には、5’キャップ構造を含む。5’キャップは典型的には、次の通り付加する。まず、RNA末端ホスファターゼは、5’ヌクレオチドから末端リン酸基のうちの1個を除去し、2個の末端リン酸を残し、次に、グアノシン三リン酸(GTP)は、グアニリルトランスフェラーゼを介して末端リン酸へ付加し、5’5’5三リン酸結合を生じ、次に、グアニンの7−窒素はメチルトランスフェラーゼによってメチル化される。キャップ構造の例としては、m7G(5’)ppp(5’(A,G(5’)ppp(5’)A及びG(5’)ppp(5’)Gが挙げられるが、これらに限定しない。
【0342】
いくつかの実施形態において、天然のキャップ構造は、第一の転写されたヌクレオチドの5’−末端へ三リン酸架橋を介して結合する7−メチルグアノシンを含み、結果的に、m
7G(5’)ppp(5’)Nのジヌクレオチドキャップを生じ、式中、Nは任意のヌクレオシドである。インビボで、当該キャップは酵素で付加する。当該キャップは次に、核の中で付加し、酵素グアニリルトランスフェラーゼによって触媒される。RNAの5’末端への当該キャップの付加は、転写開始直後に生じる。当該末端ヌクレオシドは典型的には、グアノシンであり、その他のヌクレオチドすべてに対して逆方向であり、すなわち、G(5’)ppp(5’)GpNpNpである。
【0343】
インビトロでの転写によって生じるmRNAについて共通のキャップは、5’末端でキャップ構造を有するRNAを得るためにインビトロでT7またはSP6 RNAポリメラーゼを用いた転写においてジヌクレオチドキャップとして使用されたm
7G(5’)ppp(5’)Gである。キャッピングされたmRNAのインビトロでの合成のための支配的な方法は、転写開始因子としてm
7G(5’)ppp(5’)G(「m
7GpppG」)の形態の事前に形成されたジヌクレオチドを採用する。
【0344】
今日まで、インビトロ翻訳実験において使用する通常の形態の合成ジヌクレオチドキャップは、逆転防止キャップ類似体(「ARCA」)または修飾されたARCAであり、これは概して、2’または3’OH基が−OCH
3と置き換えられた修飾されたキャップ類似体である。
【0345】
追加のキャップ類似体には、m
7GpppG、m
7GpppA、m
7GpppC、非メチル化キャップ類似体(例えば、GpppG)、ジメチル化キャップ類似体(例えば、m
2,7GpppG)、トリメチル化キャップ類似体(例えば、m
2,2,7GpppG)、ジメチル化対称性キャップ類似体(例えば、m
7Gpppm
7G)、または逆転防止キャップ類似体(例えば、ARCA、m
7、
2’OmeGpppG、m
72’dGpppG、m
7,3’OmeGpppG、m
7,3’dGpppG及びこれらの四リン酸誘導体)を含むが、これらに限定しない(例えば、Jemielity,J.ら,「Novel ‘anti−reverse’cap analogs with superior translational properties」,RNA,9:1108〜1122(2003)を参照されたい)。
【0346】
いくつかの実施形態において、適切なキャップは、三リン酸架橋を介して第一の転写されたヌクレオチドの5’−末端へ結合した7−メチルグアニル酸(「m
7G」)であり、結果的にm
7G(5’)ppp(5’)Nを生じ、式中Nは、任意のヌクレオシドである。本発明の実施形態において利用するm
7Gキャップの好ましい実施形態は、m
7G(5’)ppp(5’)Gである。
【0347】
いくつかの実施形態において、当該キャップは、キャップ0構造である。キャップ0構造は、塩基1及び塩基2へ結合したリボースの2’−O−メチル残基を欠失している。いくつかの実施形態において、当該キャップは、キャップ1構造である。キャップ1構造は、塩基2における2’−O−メチル残基を有する。いくつかの実施形態において、当該キャップは、キャップ2構造である。キャップ2構造は、塩基2及び塩基3の両方へ結合した2’−O−メチル残基を有する。
【0348】
種々のm
7Gキャップ類似体は、当該技術分野で公知であり、この多くは市販されている。当該m
7Gキャップ類似体には、先に説明したm
7GpppG、ならびにARCA3’−OCH
3キャップ類似体及び2’−OCH
3キャップ類似体を含む(Jemielity,J.ら,RNA,9:1108〜1122(2003))。本発明の複数の実施形態における使用のための追加のキャップ類似体には、N7−ベンジル酸ジヌクレオシド四リン酸類似体(Grudzien,E.ら,RNA,10:1479〜1487(2004)において説明)、ホスホロチオアートキャップ類似体(Grudzien−Nogalska,E.ら,RNA,13:1745〜1755(2007)において説明)、ならびに参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,093,367号及び第8,304,529号に説明されているキャップ類似体(ビオチン化キャップ類似体を含む)を含む。
【0349】
(尾部構造)
典型的には、「尾部」の存在は、エキソヌクレアーゼ分解からmRNAを防護するよう機能する。ポリA尾部は、天然のメッセンジャー及び合成センスRNAを安定化すると考えられている。それゆえ、ある実施形態において、長いポリA尾部は、mRNA分子へ付加することができ、したがって、当該RNAをより安定にすることができる。ポリA尾部は、種々の当該技術分野において認識されている技術を用いて付加することができる。例えば、長いポリA尾部は、ポリAポリメラーゼを用いて合成のまたはインビトロで転写したRNAへ付加することができる(Yokoeら,Nature Biotechnology.1996;14:1252〜1256)。転写ベクターは、長いポリA尾部をコードすることもできる。加えて、ポリA尾部は、PCR産物から直接転写によって付加することができる。ポリAは、センスRNAの3’末端へ、RNAリガーゼを用いて結合させてもよい(例えば、Molecular Cloning A Laboratory Manual,第2版,Sambrook,Fritsch及びManiatis編(Cold Spring Harbor Laboratory Press:1991年版)を参照されたい)。
【0350】
いくつかの実施形態において、mRNA(例えば、酵素をコードするmRNA)には、3’ポリ(A)尾部構造を含む。典型的には、ポリA尾部の長さは、少なくとも約10、50、100、200、300、400少なくとも500ヌクレオチドであることができる。いくつかの実施形態において、mRNAの3’末端上にあるポリA尾部には、約10〜300アデノシンヌクレオチド(例えば、約10〜200アデノシンヌクレオチド、約10〜150アデノシンヌクレオチド、約10〜100アデノシンヌクレオチド、約20〜70アデノシンヌクレオチド、または約20〜60アデノシンヌクレオチド)を含む。いくつかの実施形態において、mRNAには、3’ポリ(C)尾部構造を含む。mRNAの3’末端上にある適切なポリC尾部には典型的には、約10〜200シトシンヌクレオチド(例えば、約10〜150シトシンヌクレオチド、約10〜100シトシンヌクレオチド、約20〜70シトシンヌクレオチド、約20〜60シトシンヌクレオチド、または約10〜40シトシンヌクレオチド)を含む。当該ポリC尾部は、当該ポリA尾部へ付加してもよく、または当該ポリA尾部を置換してもよい。
【0351】
いくつかの実施形態において、ポリA尾部またはポリC尾部の長さは、本発明の修飾されたセンスmRNA分子の安定性、したがってタンパク質の転写を制御するために調整される。例えば、ポリA尾部の長さは、センスmRNA分子の半減期に影響することができるので、ポリA尾部の長さはヌクレアーゼに対するmRNAの耐性レベルを修飾して、それにより、標的細胞におけるポリヌクレオチド発現及び/またはポリペプチド精製の時間経過を制御することができるよう調整することができる。
【0352】
(5’及び3’非翻訳領域)
いくつかの実施形態において、mRNAには、5’及び/または3’非翻訳領域を含む。いくつかの実施形態において、5’非翻訳領域には、mRNAの安定性または翻訳に影響する1個以上の配列、例えば、鉄応答配列を含む。いくつかの実施形態において、5’非翻訳領域は、長さ約50ヌクレオチドと500ヌクレオチドのあいだであってもよい。
【0353】
いくつかの実施形態において、3’非翻訳領域には、ポリアデニル化シグナル、細胞中の位置に関するmRNAの安定性に影響するタンパク質についての結合部位、またはmiRNAについての1個以上の結合部位のうちの1個以上を含む。いくつかの実施形態において、3’非翻訳領域は、長さ50ヌクレオチドと500ヌクレオチドの間またはそれより長くてもよい。
【0354】
例示的な3’及び/または5’UTR配列は、センスmRNA分子の安定性を高めるために安定であるmRNA分子(例えば、グロビン、アクチン、GAPDH、チューブリン、ヒストン、またはクエン酸回路酵素)に由来することができる。例えば、5’UTR配列には、CMV最初期1(IE1)遺伝子の部分配列、または当該ヌクレアーゼ耐性を改善するための及び/または当該ポリヌクレオチドの半減期を改善するためのその断片を含んでもよい。ヒト成長ホルモン(hGH)をコードする配列、または当該ポ居りヌクレオチドをさらに安定化させるための当該ポリヌクレオチド(例えば、mRNA)の3’末端若しくは非翻訳領域に対するその断片の包含も熟慮される。概して、これらの修飾は、当該ポリヌクレオチドの修飾されていない対応物に対する当該ポ居りヌクレオチドの安定性及び/または薬物動態特性(例えば、半減期)を改善し、例えば、このようなポリヌクレオチドのインビボヌクレアーゼ消化に対する耐性を改善するためになされる修飾を含む。
【0355】
種々の実施形態によると、任意の大きさのmRNAは、提供するリポソームによって封入してもよい。いくつかの実施形態において、提供するリポソームは、長さ約0.5kb、1kb、1.5kb、2kb、2.5kb、3kb、3.5kb、4kb、4.5kb、または5kbよりも大きなmRNAを封入してもよい。
【0356】
(リポソーム)
提供する組成物における使用のためのリポソームは、当該技術分野において現に公知の種々の技術によって調製することができる。例えば、多層ベシクル(MLV)は、適切な溶媒中に脂質を溶解した後、溶媒を蒸発させて、容器の内側に薄膜を残すことによって、または噴霧乾燥によって適切な入れ物または容器の内壁上に選択した脂質を沈着させることによってのような、従来技術により調製してもよい。次に、水相を当該容器へボルテックス動作をしながら添加して、結果的にMLVの形成を生じてもよい。単層ベシクル(ULV)は次に、多層ベシクルの均質化、超音波処理または押出成形によって形成することができる。加えて、単層ベシクルは、洗浄剤除去技術によって形成することができる。
【0357】
ある実施形態において、提供する組成物は、リポソームを含み、この中で、核酸、例えば、mRNAのような作用因子は、リポソームの両表面上に会合しており、及び同じリポソーム内に封入されている。例えば、本発明の組成物の調製中に、カチオン性リポソームは、静電相互作用を通じて、mRNAと会合してもよい。例えば、本発明の組成物の調製中に、カチオン性リポソームは、静電相互作用を通じてmRNAと会合してもよい。
【0358】
いくつかの実施形態において、本発明の組成物及び方法は、リポソーム中に封入したmRNAを含む。いくつかの実施形態において、当該1つ以上のmRNA種は、同じリポソーム中に封入してもよい。いくつかの実施形態において、当該1つ以上のmRNA種は、異なるリポソーム中に封入してもよい。いくつかの実施形態において、当該mRNAは、1つ以上のリポソーム中に封入され、当該リポソームは、その脂質組成、脂質構成要素のモル比、大きさ、電荷(ゼータ電位)、ターゲティングリガンド及び/またはこれらの組み合わせにおいて異なっている。いくつかの実施形態において、当該1つ以上のリポソームは、異なる組成のカチオン性脂質、中性脂質、PEG修飾した脂質及び/またはこれらの組み合わせを有してもよい。いくつかの実施形態において、当該1つ以上のリポソームは、当該リポソームを作製するのに使用する異なるモル比のカチオン性脂質、中性脂質、コレステロール及びPEG修飾した脂質を有してもよい。
【0359】
リポソーム中への核酸(例えば、mRNA)のような所望の治療薬の組み込みの過程はしばしば、「ローディング」と呼ぶ。例示的な方法は、参照により本明細書に組み込まれるLasicら,FEBS Lett.,312:255〜258,1992において説明されている。リポソームに組み込まれた核酸は、リポソームの内部空間中に完全に若しくは部分的に位置し、リポソームの二重膜内でまたはリポソーム膜の外面と会合していてもよい。リポソームへの核酸の組み込みは、本明細書において「封入」とも呼び、この中で、当該核酸は、リポソームの内部空間内に完全に含有される。リポソームのような転移ベシクルへと組み込む目的はしばしば、核酸及び/若しくは系を分解する酵素若しくは化学物質を含有することがある環境、または核酸の迅速な排出を引き起こす受容体から当該核酸を防護することである。したがって、いくつかの実施形態において、適切な送達ビヒクルは、当該送達ビヒクル中に含有されるmRNAの安定性を高めることができ、及び/または標的細胞若しくは組織へのmRNAの送達を容易にする。
【0360】
(リポソームの大きさ)
本発明に従った適切なリポソームは、種々の大きさで作製してもよい。いくつかの実施形態において、提供するリポソームは、既に公知のmRNA封入リポソームよりも小さく作製してもよい。いくつかの実施形態において、大きさの減少したリポソームは、mRNAのより効率的な送達と関係している。適切なリポソームの大きさの選択は、標的細胞または標的組織の部位及び幾分かはリポソームが作製中である応用を考慮に入れてもよい。
【0361】
いくつかの実施形態において、適切な大きさのリポソームは、mRNAによってコードされる抗体の全身分配を容易にするよう選択される。いくつかの実施形態において、ある細胞または組織へのmRNAのトランスフェクションを制限することは所望であることがある。例えば、肝細胞を標的にするために、リポソームは、その寸法が肝臓の肝類洞を裏打ちする内皮層の開窓よりも小さくなるような大きさであってもよく、このような場合、リポソームは、標的肝細胞に到達するためにこのような内皮開窓を容易に貫通し得る。
【0362】
あるいはまたは加えて、リポソームは、当該リポソームの寸法がある細胞または組織への分配を制限するまたは明らかに回避するのに十分な直径であるような大きさであってもよい。例えば、リポソームは、その寸法が、肝類洞を裏打ちする内皮層の開窓よりも大きくなり、それにより肝細胞へのリポソームの分配を制限するような大きさであってもよい。
【0363】
いくつかの実施形態において、適切なリポソームは、約500nm、450nm、400nm、350nm、300nm、250nm、200nm、150nm、125nm、110nm、100nm、95nm、90nm、85nm、80nm、75nm、70nm、65nm、60nm、55nm、若しくは50nmまたはそれより小さな大きさを有する。いくつかの実施形態において、適切なリポソームは、約250nm以下(例えば、約225nm、200nm、175nm、150nm、125nm、100nm、75nm、または50nm以下)の大きさを有する。いくつかの実施形態において、適切なリポソームは、約10〜250nmに及ぶ大きさを有する(例えば、約10〜225nm、10〜200nm、10〜175nm、10〜150nm、10〜125nm、10〜100nm、10〜75nm、または10〜50nmに及ぶ)。いくつかの実施形態において、適切なリポソームは、約100〜250nmに及ぶ大きさを有する(例えば、約100〜225nm、100〜200nm、100〜175nm、100〜150nmに及ぶ)。いくつかの実施形態において、適切なリポソームは、約10〜100nmに及ぶ大きさを有する(例えば、約10〜90nm、10〜80nm、10〜70nm、10〜60nm、または10〜50nmに及ぶ)。
【0364】
当該技術分野で公知の種々の代替法は、リポソームの集団の分粒に利用可能である。1つのこのような分粒法は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第4,737,323号において説明されている。浴またはプローブ超音波処理のいずれかによるリポソーム懸濁液の超音波処理は、直径約0.05ミクロン未満の小さなULVまで漸次的な大きさの減少を生じる。均質化は、大きなリポソームを小さなリポソームへと断片化するために剪断エネルギーに頼る別法である。典型的な均質化手順において、MLVは、選択したリポソームの大きさ、典型的には約0.1ミクロンと0.5ミクロンの間が観察されるまで、標準的なエマルションホモジナイザーを通じて再循環する。リポソームの大きさは、参照により本明細書に組み込まれるBloomfield,Ann.Rev.Biophys.Bioeng.,10:421〜150(1981)において説明されるような準電光散乱(quasi−electric light scattering)(QELS)によって測定してもよい。平均リポソーム径は、形成されたリポソームの超音波処理によって減少することがある。間欠的な超音波処理周期は、効率的なリポソーム合成を誘導するためにQELS評価を用いて変化させてもよい。
【0365】
(医薬組成物)
核酸、例えば、mRNAのような作用因子の送達、及び/またはmRNAのインビボでの発現を容易にするために、リポソームのような送達ビヒクルは、1つ以上の追加の核酸、担体、ターゲティングリガンド若しくは安定化試薬と組み合わせて、または当該送達ビヒクルと混合する薬理学的組成物中で製剤することができる。薬剤の製剤及び投与のための技術は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」,Mack Publishing Co.,ペンシルバニア州イーストン市,最新版において認められ得る。
【0366】
核酸、例えば、mRNAのような提供するリポソーム封入薬、及びこれを含有する組成物は、対象の臨床的容態、投与の部位及び方法、投与計画、対象の年齢、性別、体重及び陶業の臨床医と関連する他の因子を考慮に入れて、現行の医療実施に従って投与及び投薬してもよい。本明細書の目的のための「有効量」は、実験的臨床研究、薬理学的、臨床学的及び医学的分野における当業者に公知のような関連する考慮によって判断されてもよい。いくつかの実施形態において、投与する量は、症状の少なくともいくつかの安定化、改善または除去、及び当業者によって疾患の進行、退行または改善の適切な目安として選択される他の指標を達成するのに有効である。例えば、適切な量及び投薬計画は、少なくとも一過性タンパク質(例えば、酵素)産生を引き起こすものである。
【0367】
適切な投与経路には、例えば、経口投与、直腸投与、膣投与、経粘膜投与、気管内投与若しくは吸入投与を含む肺投与、または腸投与;皮内注射、経皮(局所)注射、筋肉内注射、皮下注射、髄内注射、ならびに髄腔内投与、直接的な心室内投与、静脈内投与、腹腔内投与及び/または鼻内投与を含む非経口送達を含む。
【0368】
あるいはまたは加えて、核酸、例えば、mRNA及び本発明の組成物のようなリポソーム封入薬は、全身様式よりも局所様式で、例えば、標的組織への好ましくは徐放製剤における医薬組成物の直接的な注射を介して投与してもよい。局所送達は、標的とされる組織に応じて種々の方法で作用することができる。例えば、本発明の組成物を含有するエアゾールは吸入することができ(鼻送達、気管送達、または気管支送達)、本発明の組成物は、例えば損傷、疾患徴候、または疼痛の部位へと注射することができ、組成物は、経口適用、気管適用、または食道適用のためのロゼンジ剤において提供することができ、胃または小腸への投与のための液剤、錠剤またはカプセル剤で供給することができ、直腸適用または膣適用のために坐剤形態供給することができ、あるいはクリーム、ドロップ、またはさらには注射の使用によって眼へ送達することさえできる。治療用の分子またはリガンドと複合体形成した提供する組成物を含有する製剤は、例えば、植え込み部位から周辺細胞へと当該組成物が拡散できるポリマーまたは他の構造若しくは物質とともに外科的に投与することさえできる。あるいは、当該製剤は、ポリマーまたは支持体の使用なしで外科的に適用することができる。
【0369】
いくつかの実施形態において、提供するリポソーム及び/または組成物は、当該リポソーム及び/または組成物が、作用因子、例えば当該リポソーム及び/または組成物中に含有するmRNAの延長放出に適している。このような延長放出組成物は、対象へ延長した投与間隔で対象へ簡便に投与してもよい。例えば、一実施形態において、本発明の組成物は、対象へ、1日2回、毎日または隔日投与される。好ましい実施形態において、本発明の組成物は、対象へ、1週間に2回、1週間に1回、10日間ごと、2週間ごと、3週間ごと、若しくはより好ましくは4週間ごと、1か月に1回、6週間ごと、8週間ごと、隔月、3か月ごと、4か月ごと、6か月ごと、8か月ごと、9か月ごとまたは毎年投与される。mRNAを延長して経時的に送達または放出のいずれかをするためのデポー投与(例えば、筋肉内に、皮下的に、硝子体内に)のために製剤された組成物及びリポソームも熟慮される。好ましくは、採用する延長した放出手段は、安定性を高めるためにmRNAに対してなされる修飾と組み合わされる。
【0370】
本明細書に開示したリポソームのうちの1つ以上を含む凍結乾燥した医薬組成物、ならびに例えばその教示が全体として参照により本明細書に組み込まれる2012年6月8日出願の国際特許出願第PCT/US2012/041663号。公開番号WO2012/170889において開示されるような組成物の使用についての関連方法も本明細書において熟慮される。例えば、本発明による凍結乾燥した医薬組成物は、投与前に再構成してもよく、またはインビボで再構成することができる。例えば、凍結乾燥した医薬組成物は、適切な剤形(例えば、ディスク、ロッドまたは膜のような皮内剤形)で製剤することができ、剤形が個体の体液によってインビボで経時的に再水和するよう投与することができる。
【0371】
提供するリポソーム及び組成物は、任意の所望の組織へ投与してもよい。いくつかの実施形態において、作用因子、例えば、提供するリポソームまたは組成物によって送達されるmRNAは、当該リポソーム及び/または組成物が投与された組織において発現する。いくつかの実施形態において、送達されるmRNAは、当該リポソーム及び/または組成物が投与された組織とは異なる組織において発現する。送達されたmRNAが送達及び/または発現し得る例示的な組織としては、肝臓、腎臓、心臓、脾臓、血清、脳、骨格筋、リンパ節、皮膚、及び/または脳脊髄液が挙げられるが、これらに限定しない。
【0372】
種々の実施形態によると、送達される作用因子、例えば、mRNAの発現のタイミングは、特定の医学的需要に適するよう調整することができる。いくつかの実施形態において、送達されるmRNAによってコードされるタンパク質の発現は、提供するリポソームまたは組成物の単回投与後の血清または標的組織において、1、2、3、6、12、18、24、30、36、42、48、54、60、66、及び/または72時間検出可能である。いくつかの実施形態において、当該mRNAによってコードされるタンパク質の発現は、提供するリポソームまたは組成物の単回投与後に血清または標的組織において1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、及び/または7日間検出可能である。いくつかの実施形態において、当該mRNAによってコードされるタンパク質の発現は、提供するリポソームまたは組成物の単回投与後に血清または標的組織において1週間、2週間、3週間、及び/または4週間検出可能である。いくつかの実施形態において、当該mRNAによってコードされるタンパク質の発現は、提供するリポソームまたは組成物の単回投与後の1か月以上後に検出可能である。
【実施例】
【0373】
本発明のある化合物、組成物及び方法が、ある実施形態に従った具体性とともに説明されてきたが、以下の実施例は、本発明の化合物を単に説明するよう機能しており、当該化合物を制限するよう意図してはいない。
【0374】
(実施例1.式Iの化合物の合成)
T23(式IIIの化合物)のような式Iの化合物は、スキーム1
【化63】
に示す経路によって生成することができる。
【0375】
スキーム1で示すように、式Iの例示的な化合物は、L−リジン1から調製する。L−リジンはまず、硝酸ナトリウム及び硫酸を介して、6−アミノ−2−ヒドロキシヘキサンさん中間体へと転化され、これは、2−デシルオキシランの2つの等価物を用いて処理されて、6−(ビス(2−ヒドロキシドデシル)アミノ)−2−ヒドロキシヘキサン酸3を提供し、このアルファ−ヒドロキシ酸官能性は、2,2−ジメトキシプロパンで保護されて、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−オン4を生じる。第二級アルコールの保護及び5のアルファ−ヒドロキシ酸官能性の脱保護は、2−ヒドロキシヘキサン酸6を生じる。2−ヒドロキシヘキサン酸6は、2つの等価の部分へと分岐し、そのうちの1つは、ベンジル保護されたアルコール7へと転化され、もう1つはCbz保護された酸8へと転化される。アルコール7及び酸8は、標準的なカップリングプロトコルを用いてエステル化されて、エステル9を生じる。保護基を除去するためのその後の水素化は、遊離酸10を生じるので、これを分子内でカップリングさせて、ラクトン前駆体11を提供した。TBS保護基のホウ素仲介性除去を必要とする最終工程は、最終標的化合物T23(式IIIの化合物)を生じる。
【0376】
B.同様に、T23(式IIIの化合物)は、スキーム2:
【化64】
に示す経路によって生成することができる。
【0377】
スキーム2に示すように、達成するT23への短い経路は、ラクトン前駆体11を形成するために遊離a−ヒドロキシ酸6aの直接的な分子間環化を開発することによって達成した。完了の際、TBS基の同一のホウ素仲介性除去は、式IIIの化合物T23を生じた。
【0378】
C.T23は、スキーム3
【化65】
【化66】
に示す経路によって生成することもできる。
【0379】
(化合物2.1の合成)
室温におけるメタノール(216mL)中のBoc−Lys−OH(18g、73mmol)及びDIPEA(16mL)の混合物へ、(2S)−1,2−エポキシドデカン(40g、219mmol)を添加した。この反応混合物を一晩加熱還流した。明黄色の透明な溶液を濃縮して、黄色の油を得、これをTHF(120mL)、水(100mL)及び水酸化リチウム(6g、250mmol)と混合して室温で一晩撹拌した。この反応混合物を次に、ジクロロメタン/メタノール(9:1、500mL×4)で抽出した。組み合わせた有機層をNa
2SO
4上で乾燥させた。濾過及び濃縮で82gの粗生成物を得、これをシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(1kg、酢酸エチル中の0〜35%メタノール)によって精製して、38.6g(81%)の2.1をオフホワイト色の固体として生じた。
【0380】
(化合物3.1の合成)
無水ジクロロメタン(200mL)及びトリフルオロ酢酸(200mL)中の化合物2.1(38.6g、62.9mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。この残渣を真空下で乾燥させ、39.5g(100%)の粗生成物3.1を得、これをさらなる精製なしで次の工程に直接使用した。
【0381】
(化合物4.1の合成)
激しく撹拌している0〜5℃(氷水浴)における10%硫酸(520mL)中の化合物3.1(39.5g、62.9mmol)の混合物へ、水(130mL)中の亜硝酸ナトリウム(32g、464mmol)の溶液を2時間かけて滴下して添加し、この間、初期温度を5℃未満に維持した。添加が完了した後、この反応混合物を室温へ緩徐に加温させて一晩撹拌した。この反応混合物を次に、ジクロロメタン/メタノール(9:1、800mL×6)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和Na
2S
2O
3水溶液及び鹹水で洗浄した後、Na
2SO
4上で乾燥させた。濾液の濾過及び濃縮は、38gの粗生成物を得、これは、Teledyne ISCO Combiflash自動クロマトグラフィーシステム(330gのRedisepシリカゲルカラム、CH
2Cl
2中の0〜50%のMeOH勾配)を用いて精製して、8.4gの生成物4.1を明黄色の発泡体(収率:消費した出発材料に基づいた73%)として得た。21gの出発材料3.1(遊離塩基)も回収した。
【0382】
(化合物5.1の合成)
ピリジニウムp−トルエンスルホン酸(4.15g、16.5mmol)をTHF/2,2−ジメトキシプロパン(40mL/40mL)中の化合物4.1(6.05g、11mmol)の溶液へ添加した。結果として生じる混合物を55℃で5時間及び50℃で一晩撹拌した。この溶媒を減圧下で除去した。この残渣を真空下で乾燥させ、精製なしで使用した。
【0383】
(化合物6.1の合成)
粗化合物5.1をDMF(30mL)中に溶解した。この溶液へ、DMAP(269mg、2.2mmol)、イミダゾール(4.49g、66mmol)、及びTBDMSCI(6.63g、44mmol)を添加した。結果として生じる溶液を室温で一晩撹拌した。この溶媒を減圧下で除去した。残渣をEt
2O(150mL)と水(50mL)の間に分画した。有機層を分離し、鹹水(2×25mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空蒸発させ、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜20%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、5.4g(2工程にわたる63%)の所望の生成物を無色の油として得た。
【0384】
(化合物7.1の合成(HCl塩))
THF(65mL)中の化合物6.1(5.32g、6.8mmol)の溶液へ、0.5NのNaOH(16.3mL、8.2mmol)を滴下して添加した。結果として生じる混合物を室温で一晩撹拌した。EtOAc(150mL)を添加した。この混合物を0.5M HCl(40mL)で酸性化した。次に、鹹水(60mL)を添加した。有機層を分離し、鹹水(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この濾液を真空蒸発させた。この残渣を真空下で乾燥させて、5.26g(98%)の所望の生成物をオフホワイト色の蝋として得た。
【0385】
(化合物7.1の合成(ナトリウム塩))
THF(80mL)中の化合物6.1(6.5g、8.3mmol)の溶液へ、0.5NのNaOH(20mL、10mmol)を滴下して添加した。結果として生じる混合物を室温で一晩撹拌した。Et
2O(200mL)を添加した。有機層を鹹水(3×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空蒸発させて、6.5g(99%)の所望の生成物を無色の油として得た。
【0386】
(化合物8.1の合成)
臭化ベンジル(1.08mL、9.1mmol)をDMF/THF(30mL/30mL)中の化合物7.1のナトリウム塩(6.5g、8.3mmol)の溶液へ滴下して添加した。結果として生じる溶液を室温で18時間撹拌した。この溶媒を減圧下で除去した。この残渣をEtOAc(150mL)中に採取した。有機層を水(25mL)、鹹水(2×25mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この濾液を真空蒸発させ、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、6.31g(91%) の所望の生成物を無色の油として得た。
【0387】
(化合物9.1の合成)
THF/ピリジン(15mL/10mL)中の化合物7.1のHCl塩(5.26g、6.74mmol)の冷却(0℃)溶液へ、クロロギ酸ベンジル(1.15mL、8.1mmol)を滴下して添加した。結果として生じる混合物を室温へ加温させておき、一晩攪拌した。一定分量の反応混合物をMS分析用に採取した。本結果は、この反応が完了に至っていないことを示した。クロロギ酸ベンジル(1.15mL、8.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温でさらに1.5時間撹拌した後、EtOAc(200mL)で希釈した。有機層を水(50mL)、1.5MのHCl(2×50mL)、鹹水(3×40mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空蒸発させ、この残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜70%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2.78g(45%)の所望の生成物を明黄色の油として得た。
【0388】
(化合物10.1の合成)
DCM(30mL)中の化合物8.1(3.5g、4.2mmol)及び化合物9.1(2.78g、3mmol)の冷却(0℃)溶液へ、DMAP(673mg、6mmol)及びDCC(2.48g、12mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温へ加温させて一晩撹拌した。DCMを減圧下で除去し、残渣をEt
2Oに採取し、濾過した。この濾液を真空蒸発させた。この残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによって精製して、4.87g(95%、ジシクロヘキシル尿素混入)の所望の生成物を無色の油として得た。
【0389】
(化合物11.1の合成)
0℃の100mlのテフロン(登録商標)フラスコ中のTHF(無水物、15mL)中の10.1(4.0g、2.36mmol)の溶液へ、70重量%/30重量%のHF−ピリジン溶液(15mL、578mmol)を滴下して添加した。結果として生じる混合物を室温で2.5時間撹拌した。質量分析は、反応の完了を示した。この反応溶液をDCM(50mL)で希釈した。このDCM溶液をDCM(200mL)及びNa
2CO
3水溶液(180mLの水中の40g)からなる混合物へ迅速に撹拌しながら添加した。DCM層を分離した。水層をDCM(150mL)で抽出した。組み合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させた。明黄色の油状残渣を、ヘキサン中の0〜100%EtOAcで溶出するISCO自動クロマトグラフィーシステムにおけるシリカゲルカラム(120g)によって精製して、2.66gの11.1(77%)を明黄色の油として得た。
【0390】
(化合物12.1の合成)
THF(無水物、70mL)中の11.1(2.66g、2.15mmol)の溶液へ、Et
3N(2.39mL、17.2mmol)、次いでTMSCI(1.49mL、11.8mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温で一晩攪拌した。揮発性物質を除去した。この残渣をEt
2O(無水物、100mL)とともに20分撹拌して濾過した。この固体をEt
2O(無水物、2×20mL)ですすいだ。組み合わせた濾液を蒸発させ、この残渣を真空下で一晩乾燥させて、3.15gの12.1(96%)を明黄色の油として得た。
【0391】
(化合物13.1の合成)
EtOAc(15mL)中の乾Pd/C(5%、1.6g)の懸濁液へ、EtOAc(70mL)中の12.1(3.15g、2.1mmol)の溶液を添加した。結果として生じる混合物を一晩、水素バルーン下で撹拌した。次に、これをセライトで濾過した。このセライトをEtOAc(25mL×3)ですすいだ。組み合わせた濾液を蒸発させて、2.09gの13.1(78%)を明黄色の油として得た。
【0392】
(標的23の合成)
DCM(無水物、60mL)及びCH
3CN(無水物、30mL)からなる混合物中の13.1(2.09g、1.6mmol)の溶液へ、DIPEA(0.415mL、2.4mmol)、次いでHATU(0.912g、2.4mmol)を添加した。結果として生じる混合物をN
2下で室温で16時間撹拌した。揮発性物質を除去した。この残渣をヘキサン(100mL+25mL×2)で抽出した。このヘキサン抽出物を組み合わせてNaHCO
3水溶液(2×60mL)及びHCl水溶液(60mLのH
2O中の5mLの1M HCl)で洗浄した。これをNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この濾液を蒸発させて、化合物14.1を明黄色の発泡体として得、これをDCM(無水物、25mL)中に溶解した。ジエチルエーテル中のHCl(2M、6mL)を滴下して添加し、結果として生じる混合物を室温でN
2の下で3時間撹拌した。質量分析は、反応の完了を示した。溶媒を、窒素気体流でパージすることによって除去した。この残渣を無水ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄し、高真空下で乾燥させて、1.61gの標的23をオフホワイト色の固体(94%、2工程)として得た。
【0393】
D.標的24(T24)である式IVの化合物は、スキーム4:
【化67】
【化68】
に示す経路によって生成することができる。
【0394】
(化合物3.2の合成)
EtOH(300mL)中のプロパルギルアミン(4.83g、87.7mmol)及び1,2−エトキシドデカン(40.8g、210.4mmol)の溶液を16時間加熱還流した。この溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、32.8g(88%)の所望の生成物を明黄色の固体として得た。
【0395】
(化合物4.2の合成)
DMF(48mL)中の3.2(10.16g、24mmol)の冷却(0℃)溶液へ、DMAP(587mg、4.8mmol)、イミダゾール(5.72g、84mmol)、及び塩化tert−ブチルジメチルシリル(9.04g、60mmol)を連続して添加した。結果として生じる混合物を0℃で20分間撹拌した。次に、氷浴を取り外し、この反応物を室温へと加温させておき、一晩撹拌した。DMFを減圧下で除去した。この残渣へ、EtOAc(200mL)、水(50mL)、及び鹹水(30mL)を添加した。有機層を分離し、鹹水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この濾液を真空蒸発させ、この残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)によって精製して、14.55g(93%)の所望の生成物を無色の油として得た。
【0396】
(化合物6.2の合成)
トルエン(40mL)中の4.2(3.52g、5.4mmol)の冷却(0℃)溶液へ、2.5Mのn−BuLi(2.16mL、5.4mmol)を滴下して添加した。結果として生じる溶液を0℃で30分間撹拌した後、1MのEt
2AlCl(5.4mL、5.4mmol)を滴下して添加した。添加後、混濁溶液を0℃でさらに2時間撹拌した後、トルエン(2mL)中の5.2(375mg、2.88mmo)の溶液を滴下して添加した。30分間撹拌した後、氷浴を取り外し、反応物を室温へ加温させておき、一晩撹拌した。この反応物を氷浴で冷却した後、Na
2SO
4・10H
2O(8.3g)を一度に添加した。結果として生じる混合物を2時間激しく撹拌した。この混合物を濾過し、この濾液を真空蒸発させた。残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜5%EtOAc/ヘキサン(hesxane))によって2回精製して、1.12g(53%)の所望の生成物を黄色の油として得た。
【0397】
(化合物7.2の合成)
EtOH(50mL)中の6.2(2.0g、2.56mmol)の溶液へ、ピリジン(1.45mL、17.9mmol)及び5重量%のPd/C(272mg、0.128mmol)を添加した。結果として生じる混合物をArで3回脱気した後、1気圧のH
2の下で一晩撹拌した。この混合物をセライトプラグで濾過し、当該セライトプラグは、EtOHで完全に洗浄した。この組み合わせた濾液及び洗浄物を真空蒸発させて、2.0gの明黄色の油を所望の生成物及び他の分離不可能な副産物からなる混合物として得た。粗生成物は、さらなる精製なしで次の工程において使用した。
【0398】
(化合物8.2の合成)
THF(31mL)中の粗生成物7.2(2.0g)の溶液へ、0.5NのNaOH(6.14mL、3.07mmol)及びMeOH(1.5mL)を添加した。結果として生じる混合物を室温で一晩激しく撹拌した。この溶媒を減圧下で除去した。この残渣をEt
2O(120mL)中に取り、鹹水(3×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、739mg(2工程にわたって37%)の所望の生成物を明黄色の油として得た。
【0399】
(化合物9.2の合成)
室温のDMF/THF(5mL/10mL)中の化合物8.2(739mg、0.97mmol)の溶液へ、K
2CO
3(201mg、1.46mmol)を添加した。結果として生じる混合物を20分間撹拌した後、臭化ベンジル(127μL、1.07mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温で一晩撹拌した。この溶媒を減圧下で除去した。この残渣をEtOAc(70mL)に取り、水(10mL)、鹹水(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この濾液を真空蒸発させ、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、796mg(97%)の所望の生成物を無色の油として得た。
【0400】
(化合物10.2の合成)
THF(10.5mL)中の8.2(795mg、1.05mmol)の冷却(0℃)溶液へ、2,6−ルチジン(128μL、1.1mmol)及びクロロギ酸ベンジル(157μL、1.1mmol)を連続して添加した。15分間撹拌した後、氷浴を取り外した。この反応物を室温へ加温させて、4時間撹拌した。一定分量の反応混合物をMS分析ように採取した。この結果は、反応が完了していないことを示した。クロロギ酸ベンジル(157μL、1.1mmol)を添加した。室温でさらに1時間撹拌した後、この反応物を飽和NaHCO
3水溶液(25mL)で急冷した。この混合物を一晩激しく撹拌した。この混合物をEtOAc(70mL)で希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。組み合わせた有機層を0.5MのHCl(20mL)、鹹水(2×15mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。濾液を真空蒸発させ、残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、663mg(67%)の所望の生成物を黄色の油として得た。
【0401】
(化合物11.2の合成)
CH
2Cl
2(7.1mL)中の化合物9.2(800mg、0.94mmol)及び10.2(664mg、0.71mmol)の冷却(0℃)溶液へ、DMAP(157mg、1.42mmol)及びDCC(293mg、1.42mmol)を添加した。15分間撹拌した後、この反応物を室温へ加温させておき、一晩撹拌した。CH
2Cl
2を減圧下で除去した。残渣をEt
2O(50mL)中に採取した。この白色固体を濾過によって除去した。濾液を真空蒸発させた。この残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc/ヘキサン)によって2回精製して、964mg(79%)の生成物11.2を無色の油として得た。
【0402】
(化合物12.2の合成)
THF(無水、15mL)中の11.2(5.04g、2.93mmol)の溶液へ、70重量%/30重量%HF−ピリジン溶液(20mL、770mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温で撹拌した。2.5時間後の質量分析は、完了した反応を示した。THFを除去した。この残渣溶液をDCM(50mL)で希釈した。DCM溶液をDCM(200mL)及びNa
2CO
3水溶液(300mLの水中の61g)からなる混合物へ迅速に撹拌しながら添加した。DCM層を分離した、水層をDCM(150mL)で抽出した。組み合わせた有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、蒸発させた。明黄色の油状残渣をヘキサン中の0〜100%EtOAcで溶出するISCO自動クロマトグラフィーシステム上でのシリカゲルカラム(80g)によって精製して、2.85gの12.2(77%)を明黄色の油として得た。
【0403】
(化合物13.2の合成)
THF(無水、70mL)中の12.2(2.85g、2.25mmol)の溶液へ、Et
3N(2.5mL、18mmol)に次いでTMSCI(1.5mL、11.9mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温で3時間撹拌した。揮発性物質を除去した。この残渣をEt
2O(無水、100mL)で20分間撹拌し、濾過した。この固体をEt
2O(無水、2×20mL)ですすいだ。組み合わせた濾液を蒸発させ、残渣を真空下で一晩乾燥させて、3.29gの13.2(94%)を明黄色の油として得た。
【0404】
(化合物14.2の合成)
EtOAc(10mL)中のPd/C(5%、1.62g、mmol)の懸濁液へ、EtOAc(70mL)中の13.2(3.29g、2.11mmol)の溶液を添加した。結果として生じる混合物をH
2のバルーン下で2時間撹拌した。これを次にセライトで濾過した。このセライトをEtOAc(3×20mL)ですすいだ。組み合わせた濾液を蒸発させて、2.78gの14.2(99%)を明黄色の油として得た。
【0405】
(化合物15.2の合成)
DCM(無水、40mL)及びCH
3CN(無水、20mL)からなる混合物中の14.2(2.78g、2.09mmol)の溶液へ、DIPEA(0.55mL、3.14mmol)、次いでHATU(1.19g、3.14mmol)を添加した。結果として生じる混合物を室温でN
2の下で16時間撹拌した。揮発性物質を除去した。この残渣をヘキサン(150mL)で抽出した。このヘキサン抽出物をNaHCO
3水溶液(2×60mL)及びHClで洗浄した。これをNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過した。この濾液を蒸発させて、2.36g(86%)の15.2を明黄色のゴムとして得た。
【0406】
(標的24の合成)
DCM(無水、15mL)中の15.2(1.09g、0.83mmol)の溶液へ、ジエチルエーテル(2M、3mL)中のHClを滴下して添加し、結果として生じる混合物を室温でN
2の下で3.5時間撹拌した。質量分析は、反応の完了を示した。溶媒を窒素気流でパージすることによって除去した。この残渣を無水ジエチルエーテル(20mL×3)で洗浄し、高真空下で乾燥させて、875mgの粗標的24を得た。255mgの粗標的24を無水アセトニトリル(30mL×3)で洗浄した。この残渣をDCM(無水、2mL)中で溶解し、ジエチルエーテル(無水、25mL)及びジエチルエーテル中のHCl(2M、0.5mL)からなる混合物へ撹拌しながら添加した。30分間連続して撹拌した後、ゴム状の固体を溶液から分離し、無水ジエチルエーテル(5mL×2)で洗浄した。これを高真空下で乾燥させ、200mg(69%)の標的24をオフホワイト色の発泡体として得た。
【0407】
(実施例2.mRNAの送達及び発現のための例示的なリポソーム製剤)
本実施例は、治療用タンパク質をコードするmRNAのインビボでの有効な送達及び発現のための本出願に説明するカチオン性脂質、例えば、式IIIの化合物を組み込む例示的なリポソーム製剤を提供する。
【0408】
(脂質材料)
概して、本明細書に説明する製剤は、種々の核酸系材料を封入するよう設計した1つ以上のカチオン性脂質、1つ以上のヘルパー脂質(例えば、非カチオン性脂質及び/またはコレステロール系脂質)、及び1つ以上のペグ化脂質を採用する種々の比からなる多成分脂質混合物をもとにしている。非限定例として、式IIIの化合物(3,6−ビス(4−(ビス(2−ヒドロキシドデシル)アミノ)ブチル)−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)は、本明細書に説明する種々の製剤において使用する。例示的なヘルパー脂質には、DSPC(1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)、DPPC(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン)、DOPE(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DOPC(1,2−ジオレイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルコリン(phosphotidylcholine))DPPE(1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DMPE(1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホエタノールアミン)、DOPG(1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール))、コレステロールなどのうちの1つ以上を含む。例示的なペグ化脂質としては、C
6〜C
20長のアルキル鎖(複数可)を有する脂質へ共有結合した長さ最大5kDaのポリ(エチレン)グリコール鎖、例えばPEG−2Kが挙げられる。非限定例としては、本明細書に説明する種々の実施例において使用するリポソーム製剤には、式IIIの化合物、DOPE、コレステロール、及びDMG−PEG2Kを種々の比で含む。例えば、いくつかの場合、式IIIの化合物:DOPE:コレステロール:DMG−PEG2Kの比は、重量によるおよそ40:30:20:10である。他の場合において、式IIIの化合物、DOPE、コレステロール、及びDMG−PEG2Kは、重量によるおよそ40:32:25:3である。別段の具体的な記載がない限り、以下の実施例には、およそ40:30:25:5の式IIIの化合物:DOPE:コレステロール:DMG−PEG2Kの重量比における混合物が挙げられる。
【0409】
(伝令RNA材料)
本明細書に説明する製剤は、任意のmRNA、特に治療用mRNAを送達するのに使用してもよい。本明細書で使用する場合、治療用mRNAは、治療用タンパク質をコードするmRNAを指す。本明細書に説明する製剤は、任意の修飾された若しくは非修飾のmRNA、または天然の配列を有する若しくはコドンの最適化されたmRNAを送達するために使用することもできる。
【0410】
非限定例としては、ヒト第IX因子(FIX)、コドンの最適化されたホタルルシフェラーゼ(FFL)、コドンの最適化されたヒトアルギニノコハク酸シンテターゼ(ASS1)伝令RNA、コドンの最適化されたヒト脊髄運動ニューロン1(SMN)mRNAを、当該遺伝子をコードするプラスミドDNAテンプレートからのインビトロ転写に続いて、例えばゲル電気泳動によって測定されるような長さおよそ250ヌクレオチドの5’キャップ構造(Cap1)(Fechter,P.、Brownlee,G.G.“Recognition of mRNA cap structures by viral and cellular proteins” J.Gen.Virology 2005,86,1239〜1249)及び3’ポリ(A)尾部の付加によって合成した。典型的には、5’及び3’非翻訳領域(UTR)は、各mRNA産物中に存在し、それぞれX及びYと表す。例となる5’及び3’UTR配列は以下に説明する。本明細書に実施例において使用するFIX、ASS1、及びFFLの例示的な配列は、以下に列挙する。5’及び3’UTR配列も示す。
コドンの最適化されたホタルルシフェラーゼ(FFL)mRNA:
【化69】
5’及び3’UTR配列
X(5’UTR配列)=
GGACAGAUCGCCUGGAGACGCCAUCCACGCUGUUUUGACCUCCAUAGAAGACACCGGGACCGAUCCAGCCUCCGCGGCCGGGAACGGUGCAUUGGAACGCGGAUUCCCCGUGCCAAGAGUGACUCACCGUCCUUGACACG(配列番号5)
Y(3’UTR配列)=
CGGGUGGCAUCCCUGUGACCCCUCCCCAGUGCCUCUCCUGGCCCUGGAAGUUGCCACUCCAGUGCCCACCAGCCUUGUCCUAAUAAAAUUAAGUUGCAUCAAGCU(配列番号6)
または
GGGUGGCAUCCCUGUGACCCCUCCCCAGUGCCUCUCCUGGCCCUGGAAGUUGCCACUCCAGUGCCCACCAGCCUUGUCCUAAUAAAAUUAAGUUGCAUCAAGCU(配列番号7)
式IIIの化合物、DOPE、コレステロール及びDMG−PEG2Kの50mg/mLエタノール溶液の一定分量を、40:30:25:5のモル比で混合し、3mLの終容積へとエタノールで希釈する。別途、FIX、ASS1、またはFFLのmRNAの緩衝水溶液(10mMクエン酸/150mM NaCl、pH4.5)を1mg/mLストックから調製する。脂質溶液をmRNA水溶液へと迅速に注射して振盪して、20%エタノール中の最終懸濁液を生じる。結果として生じるナノ粒子懸濁液を濾過し、1×PBS(pH7.4)で透析濾過し、濃縮し、2〜8℃で保存する。FIXmRNAの終濃度を典型的には、およそ0.20mg/mL FIXmRNA(封入済み)、Z
平均=76nm、PDI=0.08へと希釈する。ASS1mRNAの終濃度は典型的には、およそ0.20mg/mLのASS1mRNA(封入済み)、Z
平均=78nm(Dv(50)=46nm、Dv(90)=96nm)へと希釈する。FFLmRNAの終濃度は典型的には、およそ0.20mg/mLのFFLmRNA(封入済み)、Z
平均=75nm、PDI−0.11へと希釈する。SMNmRNAの終濃度は典型的には、およそ0.20mg/mLのSMNmRNA(封入済み)へと希釈する。平均粒度(Z
平均)=71nm、(粒子の50%についての粒度は、44nm以下であり(Dv(50))=44nm、及び粒子の90%についての粒度は93n以下であった(Dv(90)=93nm))。
【0411】
(T23を含む例示的な製剤)
標的23の化合物、DOPE、コレステロール及びDMG−PEG2Kの50mg/mLエタノール溶液の一定分量を40:30:25:5のモル比で混合し、3mLの終容積へとエタノールで希釈した。別途、EPOmRNAの緩衝水溶液(10mMクエン酸/150mM NaCl、pH4.5)を1mg/mLストックから調製した。この脂質溶液を迅速にmRNA水溶液中へと注射し、振盪して、20%エタノール中の最終懸濁液を生じた。結果として生じるナノ粒子懸濁液を1×PBS(pH7.4)で透析濾過し、濃縮し、及び2〜8℃で保存した。EPOmRNAの終濃度は典型的には、およそ0.20mg/mLのEPOmRNA(封入済み)へと希釈する。Z
平均=80nm、PDI=0.11。
【0412】
(T24を含む例示的な製剤)
標的24の化合物、DOPE、コレステロール及びDMG−PEG2Kの50mg/mLエタノール溶液の一定分量を40:30:25:5のモル比で混合し、3mLの終容積へとエタノールで希釈した。別途、EPOmRNAの緩衝水溶液(10mMクエン酸/150mM NaCl、pH4.5)を1mg/mLストックから調製した。この脂質溶液を迅速にmRNA水溶液中へと注射し、振盪して、20%エタノール中の最終懸濁液を生じた。結果として生じるナノ粒子懸濁液を1×PBS(pH7.4)で透析濾過し、濃縮し、及び2〜8℃で保存した。EPOmRNAの終濃度は典型的には、およそ0.20mg/mLのEPOmRNA(封入済み)へと希釈する。Z
平均=78nm、PDI=0.14。
【0413】
(実施例3.インビボでの結果)
CD−1マウス(1群あたりN=4)に、hEPOmRNA(1.0mg/kgを搭載した)標的23系LNPまたは標的24系LNP0.20mg/mL製剤を注射した。hEPOの結成レベルを投与6時間後及び24時間後にモニターした。
図1を参照されたい。肝酵素(ALT/AST)を投与24時間後に測定した。表1を参照されたい。
【0414】
【表1】
【0415】
(等価物)
当業者は、所定の実験法以下を用いて、本明細書に説明する本発明の具体的な実施形態と多くの等価物を認識するであろうし、または確認できるであろう。本発明の範囲は、先の説明を制限するよう企図するものではなく、むしろ以下の特許請求の範囲において示すとおりである。