(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
タイヤバルブの口金に装着してタイヤ内の空気圧が適正値以下になると電流が流れて導通した回路を形成して警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生するタイヤ空気圧警報器であって、
前記タイヤ空気圧警報器は、タイヤバルブに螺着される基底部と、前記基底部に螺着される接続スリーブと、前記接続スリーブの内側に嵌合される絶縁筒と、前記基底部の内部に形成された空気室の上部開放部に配置される移動膜と、前記移動膜の上方に絶縁片を介して配置される接触板と、前記接触板と電気的に接続する電池ユニットと、前記電池ユニットと電気的に接続する警報装置と、前記基底部に着脱自在に取り付けられる外枠カバーと、から構成され、
前記基底部のタイヤバルブの口金と対向する箇所にシール部材を設け、前記基底部に前記空気室の上方収納空間に空気送入通路を経由してタイヤ内の空気を送入する通気孔と、前記空気室に連通する空気室孔を形成し、
前記タイヤ空気圧警報器をタイヤに装着した際に、タイヤ内の空気圧が前記通気孔から前記空気室の上方収納空間に進入すると同時に、前記空気室孔から前記空気室に進入し、前記シール部材が上方に移動して前記空気室孔を閉鎖することにより前記空気室の上方収納空間内の圧力と前記空気室内の圧力がバランスすることで前記移動膜が凹状態に保持され、
前記タイヤ内の空気圧が所定の設定値より小さい場合、前記空気室内の圧力が前記空気室の上方収納空間内の圧力より大きくなり前記移動膜の中央部が上方に移動して凸状態になり、前記移動膜と前記接触板とが接触して回路を導通し、前記警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生し、
前記警報装置に外部通信端末との間で近距離無線通信を可能にする近距離無線通信モジュールを設け、前記警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生し、前記警報信号を検知した前記近距離無線通信モジュールが前記外部通信端末に近距離無線信号を送信することを特徴とするタイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ車両管理方法において、
顧客通信端末と販売店通信端末がインターネットを経由してクラウドコンピューティングに対応したサーバに接続され、顧客のドライバー基本情報が登録されるステップと、販売店のタイヤ管理情報及び車両管理情報が作成されるステップとを有し、
前記タイヤ空気圧警報器が前記車両タイヤに装着された状態において、(A)前記タイヤ空気圧警報器の前記近距離無線通信モジュールから前記顧客通信端末にタイヤ空気圧不足の警報信号を近距離無線送信するステップと、(B)前記販売店通信端末から前記顧客通信端末に通知情報が送信されるステップを含み、
タイヤ空気圧低下時に前記近距離無線通信モジュールから前記顧客通信端末に無線でタイヤ空気圧低下の警報信号が送信され、その警報信号に従い前記顧客が前記販売店でタイヤ空気圧を補充するとともに、空気圧充填完了を履歴情報として前記顧客通信端末に入力し、前記履歴情報を元に前記販売店通信端末から前記顧客通信端末にタイヤ管理情報及び車両管理情報を含む通知が送信されることにより、前記(A)及び(B)の各ステップが連動してタイヤ車両管理ができ、
前記顧客側は、前記タイヤ空気圧警報器から警報信号を受け取り、車両安全運航のための車両保守を確実に行うことが容易になり且つ前記販売店から適切なサービスを受けることが容易になる一方、前記販売店側は、前記顧客との連携が強化し、顧客囲い込みの強化が図られ販売増につながることを特徴とするタイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ車両管理方法。
【背景技術】
【0002】
従来のタイヤ空気圧警報器については、例えば特開2003−57139号公報(特許文献1)には、廉価で製造でき、簡単容易にタイヤの空気圧の状態を知ることが可能であり、複輪タイヤの内側のタイヤのように奥まった位置にあるタイヤや暗い場所や夜間等でも容易に空気圧の減少を知ることが可能なタイヤ空気圧警報器を提供することを目的とし、発光ダイオードを装着し、発光ダイオードに給電するための電気回路室を有し、シリンダ室を有し、空気圧をシリンダ室内に導入するためのバルブコア押圧部材を有する外枠体と、ピストン体と、押圧バネと、発光ダイオードに給電するリチウムボタン電池等の電力供給体を有する電気回路とで構成した「タイヤ空気圧警報器」が提案されている。
【0003】
また、特許第5953388号公報(特許文献2)には、従来のタイヤ空気圧警報器に改良を施して、着脱自在に取り付けられるカバーを設けて組立及び分解可能にすることにより電池交換を可能にすることを目的とし、タイヤバルブの口金に装着してタイヤ内の空気圧が適正値以下になると電流が流れて導通した回路を形成して警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生するタイヤ空気圧警報器であって、機密性を向上させるため底座と導電カバーと警報装置の外周面を覆う外枠カバーを設け、外枠カバーが着脱自在に取り付けられることにより組立及び分解可能となる「タイヤ空気圧警報器」が提案されている。
【0004】
しかし、従来のタイヤ空気圧警報器では、構造が複雑で製造コストが嵩むばかりでなく、スプリングの調整又は部品の接触の不具合による誤作動が生じるという問題があった。また、従来のタイヤ空気圧警報器では、空気圧の数値が固定式(各使用空気圧に対応させる構造)であったため、トラック用のタイヤ空気圧は1トンから15トンの車両があり空気圧も様々であることから、トラック用に複数のタイヤ空気圧警報器を生産して在庫を持つ必要があった。
【0005】
一方、本願出願人は、以前からタイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ管理方法について技術開発しており、特開2004−279217号公報(特許文献3)には、タイヤ空気圧低減警告アダプタを用いたタイヤ空気圧点検によるタイヤ管理方法であって、タイヤ空気圧低減警告アダプタは、タイヤ空気圧が低下したときタイヤ空気圧の低下率を視認し得る表示体を備え、表示体の外周面にタイヤ空気圧の低下率が20%を上限とするゲージが設けられており、点検時のタイヤ空気圧の低下率に基づいてタイヤ空気圧充填を実施する「タイヤ空気圧点検によるタイヤ管理方法、タイヤ溝点検及びタイヤ空気圧点検によるタイヤトータル管理方法」が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記課題を解決するため本願発明者が鋭意検討を重ねて、従来のタイヤ空気圧警報器に改良を施して、簡単な構造でコスト低減を図り、トラック用として一種類のタイヤ空気圧警報器で対応できるとともに、警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生した際に無線通信により利用者に通知することを目的とする。また、本発明にかかるタイヤ空気圧警報器を利用することにより、顧客及び販売店通信端末をクラウドサーバに接続して様々なタイヤ車両管理ができるタイヤ車両管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、タイヤバルブの口金に装着してタイヤ内の空気圧が適正値以下になると電流が流れて導通した回路を形成して警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生するタイヤ空気圧警報器であって、
前記タイヤ空気圧警報器は、タイヤバルブに螺着される基底部と、前記基底部に螺着される接続スリーブと、前記接続スリーブの内側に嵌合される絶縁筒と、前記基底部の内部に形成された空気室の上部開放部に配置される移動膜と、前記移動膜の上方に絶縁片を介して配置される接触板と、前記接触板と電気的に接続する電池ユニットと、前記電池ユニットと電気的に接続する警報装置と、前記基底部に着脱自在に取り付けられる外枠カバーと、から構成され、
前記基底部のタイヤバルブの口金と対向する箇所にシール部材を設け、前記基底部に前記空気室の上方収納空間に空気送入通路を経由してタイヤ内の空気を送入する通気孔と、前記空気室に連通する空気室孔を形成し、
前記タイヤ空気圧警報器をタイヤに装着した際に、タイヤ内の空気圧が前記通気孔から前記空気室の上方収納空間に進入すると同時に、前記空気室孔から前記空気室に進入し、前記シール部材が上方に移動して前記空気室孔を閉鎖することにより前記空気室の上方収納空間内の圧力と前記空気室内の圧力がバランスすることで前記移動膜が凹状態に保持され、
前記タイヤ内の空気圧が所定の設定値より小さい場合、前記空気室内の圧力が前記空気室の上方収納空間内の圧力より大きくなり前記移動膜の中央部が上方に移動して凸状態になり、前記移動膜と前記接触板とが接触して回路を導通し、前記警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生し、
前記警報装置に外部通信端末との間で近距離無線通信を可能にする近距離無線通信モジュールを設け、前記警報装置がタイヤ空気圧不足の警報信号を発生し、前記警報信号を検知した前記近距離無線通信モジュールが前記外部通信端末に近距離無線信号を送信することを特徴とするタイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ車両管理方法において、
顧客通信端末と販売店通信端末がインターネットを経由してクラウドコンピューティングに対応したサーバに接続され、顧客のドライバー基本情報が登録されるステップと、販売店のタイヤ管理情報及び車両管理情報が作成されるステップとを有し、
前記タイヤ空気圧警報器が前記車両タイヤに装着された状態において、(A)前記タイヤ空気圧警報器の前記近距離無線通信モジュールから前記顧客通信端末にタイヤ空気圧不足の警報信号を近距離無線送信するステップと、(B)前記販売店通信端末から前記顧客通信端末に通知情報が送信されるステップを含み、
タイヤ空気圧低下時に前記近距離無線通信モジュールから前記顧客通信端末に無線でタイヤ空気圧低下の警報
信号が送信され
、その警報信号に従い前記顧客が前記販売店でタイヤ空気圧を補充するとともに、空気圧充填完了を履歴情報として前記顧客通信端末に入力し、前記履歴情報を元に前記販売店通信端末から前記顧客通信端末にタイヤ管理情報及び車両管理情報を含む通知が送信されることにより、
前記(A)及び(B)の各ステップが連動してタイヤ車両管理ができ、
前記顧客側は、前記タイヤ空気圧警報器から警報信号を受け取り、車両安全運航のための車両保守を確実に行うことが容易になり且つ前記販売店から適切なサービスを受けることが容易になる一方、前記販売店側は、前記顧客との連携が強化し、顧客囲い込みの強化が図られ販売増につながることを特徴とする。
【0009】
削除
【0010】
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【0011】
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【0012】
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【0013】
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【0014】
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【発明の効果】
【0015】
本発明にかかるタイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ車両管理方法によれば、ドライバー(顧客)は、タイヤ空気圧警報器からの情報を受け取り、車両安全運航のための車両保守を確実に行うことが容易になる。さらに、ドライバー(顧客)は、空気圧充填の状況を必要なタイミングで解ることができ、タイヤ販売店や整備工場から適切なサービスを受けることが容易になる。一方、販売店は、安定したロイヤリティーの高い顧客をしっかり囲い込むことが可能になる。
【0016】
削除
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の一形態について図面を参酌しながら説明する。なお、本発明のタイヤ空気圧警報器の各構成については、以下の実施例に限定されるものではなく、使用状況によって適宜変更することができる。
【0019】
図1及び
図2は本発明にかかるタイヤ空気圧警報器の一例の使用状態(Step1)及び(Step2)を示す断面図である。
図1及び
図2に示すように、タイヤ空気圧警報器1は、基底部2、接続スリーブ3、移動膜30、接触板4、絶縁筒5、電池ユニット(ボタン電池)6、警報装置7及び外枠カバー40から構成される。
【0020】
図1及び
図2に示すように、基底部2の下端部に螺孔21が設けられ、その螺孔21と同軸で収納空間に連通する通気孔22が形成される。基底部2のタイヤバルブAの口金と対向する箇所にシール部材24が設けられ、基底部2の内部に形成された空気室25に連通する空気室孔26が形成される。基底部2の通気孔22に連通して空気室25の上方収納空間にタイヤ内の空気を送入する空気送入通路23が形成される。空気室25の上部開放部の突出部27に半田28により接合される移動膜30が設けられ、この移動膜30により空気室25が閉鎖される。移動膜30の上方に絶縁片31を介して接触板4が配置される。移動膜30は、円筒形薄板状に形成され、その中央部が上下方向に移動可能(凹状態又は凸状態)に構成される。接触板4は、円板形薄板状に形成され、空気室25の上方収納空間に空気圧が進入する切欠部が形成される。尚、移動膜30及び接触板4の詳細については後述する。
【0021】
基底部2の下端部の外側に大径の螺子部32が設けられ、後述する外枠カバー40の下端部の螺孔43と螺着する。また、基底部2の中央部の外側に小径の螺子部33が設けられ、後述する接続スリーブ3の螺孔34と螺着する。また、螺子部33の一部には、空気送入通路23に連通する縦溝部(図示省略)が形成され、空気室25の上方収納空間にタイヤ内の空気を送入する。
【0022】
接続スリーブ3は円筒形状に形成され、その下端部に基底部2に螺着される螺孔34が設けられている。接続スリーブ3の内側には絶縁筒5が嵌合される。ここで、絶縁筒5は、プラスチック材料からなる円筒状の中空筒である。
【0023】
接触板4は、上面部が電池ユニット(ボタン電池)6の底部の正極に電気的に接続する。電池ユニット(ボタン電池)6の上端部の負極は、回路板8に接続する。回路板8は、接続スリーブ3と電気的に接続する。また、回路板8と警報灯9とは、警報装置7を構成する。警報灯9は、発光ダイオードであることが望ましい。また、警報装置7には、外部通信端末(スマートフォン)との間で近距離無線通信を可能にする近距離無線通信モジュール10が設けられている。
【0024】
図5の(a)底面図及び(b)正面図に示すように、接触板4は円板形薄板状に形成され、その下面中央に凸部4aが設けられ、外周縁部から中央部にかけて空気圧が進入する半長円状の切欠部4bが形成される。また、
図6の(a)平面図及び(b)縦断面図に示すように、移動膜30は、円筒形薄板状に形成され、その中央部30aが上下方向に移動可能(凹状態又は凸状態)に設けられ、外周縁下端に鍔部30bが形成される。ここで、接触板4の凸部4aは、移動膜30の中央部30aが上方に移動(凸状態)した時に移動膜30との接触を確実にするとともに、タイヤ空気圧警報器1をタイヤバルブから取り外した時に移動膜30中央部30aが元の凹状態に戻す(下方に移動)ことを確実にする機能を有している。これにより、タイヤ空気圧警報器1をタイヤバルブから取り外した時に、空気室25内とその上方収納空間内の圧力が同時になくなり、タイヤ空気圧警報器1を使用していない状態に戻すことができるため、タイヤ空気圧警報器1を繰り返し使用することが可能になる。
【0025】
外枠カバー40は、
図1及び
図2に示すように、機密性を向上させるため、基底部2、接続スリーブ3及び警報装置7の外周面を全体的に覆う円筒形状に形成され、基底部2及び接続スリーブ3の外周面にOリング44、45によりシールされ、基底部2の下端部に螺着される。外枠カバー40の材質は、カバー全体が樹脂素材(強度及び耐久性を有する透明のプラスチック材料)により構成される。また、外国仕様の外枠カバー40の材質は、カバーの円筒形状側面部41が金属素材であって警報装置7と近距離無線通信モジュール10をカバーする上面部分42が樹脂素材(強度及び耐久性を有する透明のプラスチック材料)により構成される。このように、タイヤ空気圧警報器1の外枠カバー40が着脱自在に取り付けられることにより、組立及び分解が可能となる。これにより、組立後であっても、消耗品である電池ユニット(ボタン電池)6の交換が可能となる。また、外枠カバー40の下端部は基底部2に螺着され、基底部2の下端部に螺着された環状基部50上面に平ゴム等からなるシール部材51を設けることにより、外枠カバー40の下端がシール部材51に密着し、更に機密性を向上させることができる。
【0026】
図1に示すように、基底部2の下端部の螺孔21がタイヤバルブAに螺着されると(Step1)、タイヤ内の空気圧が通気孔22から空気送入通路23を経由して空気室25の上方収納空間に進入すると同時に、空気室孔24から空気室に25進入し、シール部材24が上方に移動して空気室孔24を閉鎖する。これにより、
図2に示すように、空気室25の上方収納空間内の圧力と空気室25内の圧力がバランスすることで、移動膜30が凹状態に保持され(Step2)、タイヤ空気圧の監視が開始される。
【0027】
次に、タイヤ内の空気圧が所定の設定値より小さくなった場合、空気室25内の圧力が空気室25の上方収納空間内の圧力より大きくなり、
図3に示すように、移動膜30の中央部が上方に移動して凸状態になる(Step3)。これにより、移動膜30と接触板4とが接触し、電流が電池ユニット(ボタン電池)6、接触板4、移動膜30、基底部2、接続スリーブ3、警報装置7と流れて、導通した回路を形成し、警報装置7の回路板8が警報灯9の発光ダイオードを点灯させてタイヤ空気圧不足の警報信号を発生する。それと同時に、警報信号を検知した近距離無線通信モジュール10が外部通信端末(スマートフォン)に近距離無線信号を送信し、視認し難い昼間の明るい時でも確実に利用者に警報を知らせることができる。
【0028】
タイヤ内の空気圧の設定値については、移動膜30の中央部30aの厚みにより調整することができる。乗用車・バン・ワゴン用では、例えば、使用空気圧を250kPa、警報空気圧を220〜200kPaに設定することにより、空気圧が約12〜20%低下した場合、移動膜30と接触板4とが接触し、タイヤ空気圧不足の警報信号を発生する。また、トラック用では、例えば、使用空気圧を900kPa、警報空気圧を800〜780kPaに設定することにより、空気圧が約11〜13%低下した場合、移動膜30と接触板4とが接触し、タイヤ空気圧不足の警報信号を発生する。このように、使用空気圧に対して所定の数値(例えば、100kPa)低下した場合に警報を発生させるように警報空気圧を設定することにより、トラック用のタイヤ空気圧警報器は一種類で様々な使用空気圧に対応できるため、従来よりも生産性の向上が図られる。
【0029】
図4に示すように、タイヤ空気圧警報器1は電池確認手段60を備えている。電池確認手段60は、ゴム又はプラスチックの材質からなり、基底部2の通気孔22を閉鎖する閉鎖部61と、空気室孔26に向けて空気を送入する空気送入孔62が形成される。このため、タイヤ空気圧警報器1に電池確認手段60を装着して閉鎖部61により通気孔22を閉鎖した状態で空気を送入した際に、空気圧が空気室孔26から空気室25に進入して移動膜30が凹状態から凸状態(図示の点線)に移動し、移動膜30と接触板4とが接触して回路を導通することにより、電池ユニット(ボタン電池)6の電池残量を確認することができる。
【0030】
次に、上述したタイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ車両管理方法について説明する。
図7は、タイヤ空気圧警報器を利用したタイヤ車両管理方法の仕組みを示す概念図である。
【0031】
図7に示すように、顧客通信端末200と販売店通信端末300がインターネットを経由してクラウドコンピューティングに対応したサーバ400に接続されている。また、販売店IDを発行・管理する事業管理者通信端末310を介在させることにより、後述するような顧客と販売店と事業管理者の3方にメリットのある役務の提供が可能になる。
【0032】
先ず、顧客のドライバー基本情報が登録されるステップと、販売店のタイヤ管理情報及び車両管理情報が作成されるステップを有する。
顧客のドライバー基本情報は、以下の通りである。この情報は、ドライバーから販売店に提供される。
(1)通信機器/スマートフォン、アイホン(登録商標)、携帯電話
(2)個人情報/氏名、住所、電話、mail、購入時期、月間走行距離、月間燃料使用量
(3)通報/タイヤ空気圧警報、予約(夏冬タイヤ交換、オイル交換等)、連絡(事故、故障等)、販売店への応答、気付き情報、異常情報、苦情他
また、販売店のタイヤ管理情報及び車両管理情報、以下の通りである。これらの情報は、販売店からドライバーに提供される。
(4)タイヤ管理/タイヤ交換時期、空気圧充填時期、タイヤ位置ローテーション時期、スタッドレス交換時期
(5)車両管理/車検時期、6ヵ月点検時期、オイル交換時期、オイルエレメント交換時期、バッテリー交換時期、ワイパー交換時期、ATF交換時期、店舗広告情報、見積情報
【0033】
次に、前記タイヤ空気圧警報器が前記顧客の車両タイヤに装着された後、前記販売店通信端末から前記顧客通信端末に通知情報が送信されるステップを有する。ここで、運用フローは、以下の通りである。
(1)初回来店時
販売店スタッフは、来店購買客にメンバー登録を薦める。同意された顧客の顧客情報を登録する。入手した顧客情報、車両情報、タイヤ情報、購入品情報をインプットする。
(2)来店案内
本システムは、これらの情報を集計し演算の上、必要な日時に次の情報を自動的に顧客のスマートフォンに送信し、必要なサービスを受けるために販売店に来店を案内する。顧客(ドライバー)に送信する情報は、空気圧充填時期、タイヤ交換時期、ローテーション交換時期、オイルエレメント等交換時期、夏冬タイヤ交換時期、バッテリー交換時期、車検時期、定期点検時期、見積情報等である。
(3)再来店時
来店案内に従い顧客が再来店され、必要なサービスを受けると、販売店は、顧客の購入品情報を登録し、その情報をクラウドサーバに送信する。
【0034】
また、本アプリケーションの特徴は、以下の通りである。
本アプリケーションは、基本的には顧客(ドライバー)の安全を守る車両管理(タイヤを含む)を容易にするシステムで顧客の利便性は格段に向上する。
図8は、ホーム画面の一例を示す説明図である。
図9は、メンテナンス情報画面の一例を示す説明図である。
一方、販売店は、安定したロイヤリティーの高い顧客を如何に確保し、頻度多く来店してもらうかが激しい競合店との競争の中、常に頭を悩ませているが、本アプリケーションを使用することで、顧客をしっかり囲い込むことが可能になる。
従来、ハガキによる来店案内は行われているが、手間がかかるので、車検の案内程度にとどまっていた。これでは、来店頻度が多くても1年に1回に止まる。しかし、本発明のタイヤ管理方法では、自動的に顧客に適切な時期に来店案内を発信するため、販売店のハガキ発送の手間が省ける。また、このタイヤ管理方法では、自動車へのタイヤ空気圧警報器の装着により、タイヤ空気圧の自然低下(平均3%/月低下)のため、約3ヵ月程度で警報器の点滅により警報が発せられるため、タイヤ空気圧の充填のためドライバーの来店を促し、顧客の来店が3ヵ月程度に1回と頻度が増えるという特徴がある。
【0035】
顧客と販売店と事業管理者の3方が享受するメリットは、以下の通りである。
(1)顧客のメリット
保有車両のタイヤ管理及び車両管理がきめ細かく行え、ドライバーの安全性及び燃費が向上する。販売店のきめ細かなサービスを享受できる。
(2)販売店のメリット
ハガキ発送の事務処理が省け、顧客から予約(夏冬タイヤ交換、オイル交換等)又は連絡(事故、故障等)を受け、顧客の来店頻度が、1年に1回から3〜4ヵ月に1回と増えることによる顧客との連携が強化し、顧客囲い込みの強化が図られ、販売増につながる。
(3)事業管理者のメリット
本アプリケーション販売による売上増が図れる。アプリケーションはタイヤ空気圧警報器とセットで初めて起動するため、本警報器の販売がアプリケーションの販売に伴い拡大する。
【0036】
また、上述したタイヤ車両管理方法において、更に次のステップを追加することができる。即ち、前記タイヤ空気圧警報器が前記車両タイヤに装着された後、(A)前記タイヤ空気圧警報器の前記近距離無線通信モジュールから前記顧客通信端末にタイヤ空気圧不足の警報信号を近距離無線送信するステップと、(B)前記販売店通信端末から前記顧客通信端末に通知情報が送信されるステップを含み、前記(A)及び(B)の各ステップが連動してタイヤ車両管理ができる。このタイヤ車両管理方法の内容は、以下の通りである。
上記タイヤ車両管理方法は、タイヤ空気圧警報器がスマートフォンのアプリケーションに空気圧低下をお知らせする。また、タイヤ空気圧履歴や車両管理履歴も利用できる。ドライバーにタイミングよく情報を流せるツールとして使うことができる。これにより、ドライバーに更に安心して運転してもらえるようになる。
警報器からドライバーのスマートフォンのアプリケーションへの情報には、タイヤ空気圧低下情報がある。また、ドライバーが警報器から空気圧低下の情報を受け取れば、空気圧低下したタイヤに空気圧を充填する。
このアプリケーションにより、ドライバーは、警報器からの情報を受け取り、車両安全運航のための車両保守を確実に行うことが容易になる。ドライバーは、空気圧充填の状況を必要なタイミングで解ることができ、タイヤ販売店や整備工場から適切なサービスを受けることが容易になる。
【0037】
また、上記タイヤ車両管理方法の運用フローは、以下の通りである。
タイヤ空気圧低下時LEDが点滅して、近距離無線通信モジュールからスマートフォンに無線でタイヤ空気圧低下のお知らせを行う。ドライバーは、警報器からの情報を受け取り、タイヤ販売店や整備工場でタイヤ空気圧を補充する。
ドライバーは、スマートフォンの画面で空気圧充填の完了をスマートフォンンのアプリケーションに履歴情報を入力する。履歴情報を元にタイヤ空気圧低下の周期が予想できるので、その周期内にタイヤの空気圧を充填する。
【0038】
図10は、タイヤ空気圧警報器履歴書の一例を示す説明図である。
図11は、年間作業予定表の一例を示す説明図である。また、
図12はタイヤ車両履歴管理の概要図である。
図10に示す履歴書は、乗用車・バン・ワゴン用の一例である。作業内容の欄には、タイヤ交換・タイヤローテーション・タイヤ空気圧充填の実施内容が記載される。位置の欄には、タイヤの位置交換が記載される。使用の欄には、使用空気圧が記載される。点滅の欄には、タイヤ空気圧不足を知らせる警報空気圧が記載される。また、この履歴書は、タイヤの管理以外にも車メンテナンス作業(オイル交換・バッテリー交換・車検等)にも使用できる。タイヤ交換予定・タイヤ空気圧充填予定・タイヤローテーション予定・オイル交換予定・エレメント交換予定・車検予定・保険予定・バッテリー交換予定に基づき、
図11に示す年間作業予定表(2017年〜2018年)が作成される。また、
図12に示すように、販売店は各顧客のタイヤ車両履歴管理を一元的に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる管理方法によると、顧客側は、保有車両のタイヤ管理及び車両管理がきめ細かく行え、ドライバーの安全性及び燃費が向上し、販売店のきめ細かなサービスを享受できる。また、販売店側は、顧客との連携が強化し、顧客囲い込みの強化が図られ、販売増につながる。