特許第6557933号(P6557933)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6557933
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】情報処理装置および表示処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20190805BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20190805BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20190805BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20190805BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   G06F3/12 353
   G06F3/12 305
   H04N1/00 350
   G06F3/0481
   B41J29/42 F
   B41J21/00 Z
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-99256(P2016-99256)
(22)【出願日】2016年5月18日
(65)【公開番号】特開2017-207879(P2017-207879A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2018年9月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】591044164
【氏名又は名称】株式会社沖データ
(74)【代理人】
【識別番号】100133101
【弁理士】
【氏名又は名称】島崎 俊英
(72)【発明者】
【氏名】山崎 辰也
【審査官】 白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−191827(JP,A)
【文献】 特開2008−186115(JP,A)
【文献】 特開2008−234000(JP,A)
【文献】 特開2012−203633(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
G06F 3/01;3/048−3/0489
H04N 1/00
B41J 5/52;21/00−21/18
B41J 29/00−29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面情報に基づいて画面を表示部に表示する画面表示処理部と、
複数のタブ画面を重ね合わせて表示する基本タブ画面の画面情報と、前記基本タブ画面に並列させて表示する拡張タブ画面の画面情報とを編集するタブ画面編集部と、
を有し、
前記タブ画面編集部は、前記複数のタブ画面のうち、前記基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が有する画像と、前記基本タブ画面から選択されたタブ画面が有する画像とが共通している場合、前記基本タブ画面において選択されたタブ画面から前記画像を削除し、前記画像を削除した前記タブ画面を前記拡張タブ画面とした画面情報を生成し、
前記画面表示処理部は、前記タブ画面編集部により生成された画面情報に基づいて前記基本タブ画面に並列させて前記拡張タブ画面を表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
画面情報に基づいて画面を表示部に表示する画面表示処理部と、
複数のタブ画面を重ね合わせて表示する基本タブ画面の画面情報と、前記基本タブ画面に並列させて表示する拡張タブ画面の画面情報とを編集するタブ画面編集部と、
を有し、
前記タブ画面編集部は、前記複数のタブ画面のうち、前記基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が有する第1の画像と、前記基本タブ画面から選択されたタブ画面が有する第2の画像とが異なる場合、前記基本タブ画面に前記第1の画像および前記第2の画像を表示する前記基本タブ画面の画面情報を生成し、
前記画面表示処理部は、前記タブ画面編集部により生成された画面情報に基づいて前記基本タブ画面に並列させて前記拡張タブ画面を表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項に記載の情報処理装置において、
前記タブ画面編集部は、前記第1の画像および前記第2の画像を縮小した前記基本タブ画面の画面情報を生成することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記タブ画面編集部は、前記基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面を表示した状態で前記基本タブ画面のタブ画面が選択された場合、該タブ画面を第2の拡張タブ画面とした画面情報を生成し、
前記画面表示処理部は、前記タブ画面編集部により生成された画面情報に基づいて前記基本タブ画面および前記第1の拡張タブ画面に並列させて前記第2の拡張タブ画面を表示することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記タブ画面編集部は、前記基本タブ画面に表示したタブ画面から選択されたタブ画面の情報を前記基本タブ画面の画面情報から削除することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記タブ画面編集部は、前記拡張タブ画面が選択された場合、前記拡張タブ画面を戻した前記基本タブ画面の画面情報を生成することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記基本タブ画面は、印刷設定画面であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
複数のタブ画面を表示する表示部を有する情報処理装置の表示処理方法であって、
前記複数のタブ画面を重ね合わせた基本タブ画面を表示し、
前記基本タブ画面のうち、画像を有するタブ画面が選択され、かつ前記選択されたタブ画面と異なる前記基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が画像を有する場合、前記選択されたタブ画面を、拡張タブ画面とし、前記選択されたタブ画面が有する画像を表示することなく、前記基本タブ画面と並列させて表示する
ことを特徴とする表示処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブを有する画面を表示する情報処理装置および表示処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の情報処理装置は、プリンタドライバソフトウェア(以下、「プリンタドライバ」という。)により、印刷時にプリンタドライバの設定値を変更する際、複数の設定画面を重ねて表示し、タブを選択することにより所望の設定画面を前面に表示するように切り替え、様々な設定値の変更等を行えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−285968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、所望の設定値を変更する際、当該設定値と関連する他の設定項目が異なる設定画面に存在している場合、タブを選択して設定画面を切り替えなければ関連する他の設定項目を参照することができず、また設定画面を切り替えてしまうと変更すべき設定項目が表示されなくなってしまうため、再び変更すべき設定項目の設定画面を表示させる必要があり、設定の入力操作が煩雑になってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、入力操作を容易に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本発明は、画面情報に基づいて画面を表示部に表示する画面表示処理部と、複数のタブ画面を重ね合わせて表示する基本タブ画面の画面情報と、前記基本タブ画面に並列させて表示する拡張タブ画面の画面情報とを編集するタブ画面編集部と、を有し、前記タブ画面編集部は、前記複数のタブ画面のうち、前記基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が有する画像と、前記基本タブ画面から選択されたタブ画面が有する画像とが共通している場合、前記基本タブ画面において選択されたタブ画面から前記画像を削除し、前記画像を削除した前記タブ画面を前記拡張タブ画面とした画面情報を生成し、前記画面表示処理部は、前記タブ画面編集部により生成された画面情報に基づいて前記基本タブ画面に並列させて前記拡張タブ画面を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
このようにした本発明は、入力操作を容易に行えるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施例における情報処理装置の構成を示すブロック図
図2】実施例における基本設定画面表示処理の流れを示すフローチャート
図3】実施例におけるタブ画面編集処理の流れを示すフローチャート
図4】実施例における拡張タブ生成処理の流れを示すフローチャート
図5】実施例における拡張タブ削除処理の流れを示すフローチャート
図6】実施例における基本設定画面の説明図
図7】実施例におけるタブ拡張画面の説明図
図8】実施例におけるタブ拡張画面の説明図
図9】実施例における基本タブ画面情報の説明図
図10】実施例におけるタブ画面情報の説明図
図11】実施例におけるタブ画面情報の説明図
図12】実施例における基本設定画面の説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明による情報処理装置および表示処理方法の実施例を説明する。
【実施例】
【0009】
図1は実施例における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、情報処理装置としてのクライアントコンピュータ100は、画像形成装置としてのプリンタ700と通信可能に接続されている。
【0010】
クライアントコンピュータ100は、アプリケーション200と、プリンタドライバ300と、メモリ400と、入力部500と、表示部600とを有している。
アプリケーション200は、文書データやイメージデータの作成や印刷などを行うアプリケーションソフトウェア(プログラム)である。
【0011】
プリンタドライバ300は、アプリケーション200で作成された文書データやイメージデータの印刷データを生成する印刷生成処理を行うものである。
記憶部としてのメモリ400は、設定情報や画面情報等の各種情報を記憶するものである。メモリ400は、タブ画面に関する情報であるタブ画面情報(画面情報)を格納するタブ画面情報格納部401を有している。
【0012】
ここで、タブ画面とは、プリンタドライバ300によって表示部600に表示される印刷設定情報を設定する設定画面等を構成する1または複数の画面であり、選択された場合に選択された画面を最前面に表示させるタブ(見出し)を含む画面である。また、タブ画面情報とは、タブ画面を表示部600に表示させるための情報である。
入力部500は、ユーザによる入力操作を受け付けるものであり、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等である。
【0013】
表示部600は、ユーザがGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を行うために設定画面等の各種画面を表示するディスプレイ等である。
プリンタドライバ300は、設定情報管理部301と、入力処理部302と、画面表示処理部303と、タブ画面編集部304とを有している。
【0014】
設定情報管理部301は、タブ画面情報をメモリ400のタブ画面情報格納部401から取得、またはタブ画面情報格納部401に保存するものである。また、設定情報管理部301は、設定画面で設定された各種設定情報(設定値)を設定項目に対応させてメモリ400に記憶させる。
【0015】
入力処理部302は、入力部500で受け付けたユーザの入力操作による情報を処理するものである。
画面表示処理部303は、画面情報に基づいて画面を表示部600に表示するものであり、タブ画面編集部304で編集されたタブ画面情報に基づいて表示部600にタブ画面を表示する。
【0016】
タブ画面編集部304は、新規のタブ画面の生成、表示しているタブ画面の削除等のタブ画面情報の編集を行うものである。このタブ画面編集部304は、複数のタブ画面を重ね合わせて表示する基本タブ画面の画面情報と、その基本タブ画面に並列させて表示する拡張タブ画面の画面情報とを編集する。
【0017】
本実施例では、複数のタブ画面を重ね合わせて表示し、選択されたタブ画面を最前面に表示する画面を基本タブ画面とし、その基本タブ画面に並列して表示するタブ画面を拡張タブ画面とする。本実施例では、基本タブ画面を、印刷を行う際に各種設定を行う印刷設定画面として説明する。
【0018】
タブ画面編集部304は、基本タブ画面に表示したタブ画面から選択された所定のタブ画面を拡張タブ画面とした画面情報を生成し、画面表示処理部303は、タブ画面編集部304により生成された画面情報に基づいて基本タブ画面に並列させて拡張タブ画面を表示する。
なお、拡張タブ画面(第1の拡張タブ画面)に並列させて拡張タブ画面(第2の拡張タブ画面)をさらに表示させることも可能にしている。
【0019】
上述した構成の作用について説明する。
図1に示すクライアントコンピュータ100が行う設定画面としての基本設定画面の表示処理(基本設定画面表示処理)を以下に説明する。基本設定画面表示処理は、例えば文書(ドキュメント)を作成しているアプリケーション200から「印刷」メニューが指定された際に表示されるプリンタドライバ300の画面においてプロパティが選択された場合に基本設定画面を表示する処理であり、基本設定画面のタブ画面を容易に並列させて表示、または非表示にすることを可能にするものである。
【0020】
まず、クライアントコンピュータのプリンタドライバが行う基本設定画面表示処理を図2の実施例における基本設定画面表示処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに基づいて図1および図6を参照しながら説明する。なお、図6は実施例における基本設定画面の詳細設定の説明図であり、図6(a)は基本機能タブ画面、図6(b)は応用機能タブ画面を表示した場合の基本設定画面の説明図である。
【0021】
S101:クライアントコンピュータ100のプリンタドライバ300が表示部600に表示した画面において、ユーザの操作により「基本設定」(例えば、ドキュメントを表示しているアプリケーション200から「印刷」メニューを指定したときに表示されるプリンタドライバ300のプロパティ)を選択する操作を入力部500で受け付け、その操作を入力処理部302が検知すると、プリンタドライバ300の設定情報管理部301は、メモリ400のタブ画面情報格納部401に格納されているタブ画面情報を取得する(タブ画面情報取得処理)。
【0022】
タブ画面情報格納部401に格納されているタブ画面情報は、例えば図9に示す基本タブ画面の情報で構成された情報である。
図9に示すように、画面情報としての基本タブ画面情報900は、例えば第1の基本タブ画面情報901aと、第2の基本タブ画面情報901bと、第3の基本タブ画面情報901cとから構成されたものである。
【0023】
第1の基本タブ画面情報901aは、画面の名称として「名前 基本機能」、設定項目およびその設定項目に対応する設定値として「設定項目1 名前 用紙サイズ コントロール プルダウン、設定項目2 名前 レイアウトタイプ コントロール プルダウン、設定項目3 名前 両面印刷 コントロール プルダウン」等の情報で構成されたものである。
【0024】
第2の基本タブ画面情報901bは、タブ画面の名称として「名前 応用機能」、設定項目およびその設定項目に対応する設定値として「設定項目1 名前 印刷品位 コントロール ラジオボタン、設定項目2 名前 拡大・縮小 コントロール スピンコントロール」等の情報で構成されたものである。
【0025】
第3の基本タブ画面情報901cは、タブ画面の名称として「名前 その他」、設定項目およびその設定項目に対応する設定値として「設定項目1 名前 XXX コントロール XXXX、設定項目2 名前 YYY コントロール YYYY」等の情報で構成されたものである。
【0026】
S102:タブ画面編集部304は、設定情報管理部301により取得したタブ画面情報に基づいてタブ画面を生成する(タブ画面作成処理)。
S103:画面表示処理部303は、タブ画面編集部304が生成したタブ画面を表示部600に表示する(タブ画面表示処理)。
【0027】
表示部600に表示されるタブ画面は、例えば図6(a)に示す基本設定画面800である。
図6(a)に示すように、基本設定画面800は、基本機能を選択するための第1のタブ801aと、応用機能を選択するための第2のタブ802aと、その他の機能を選択するための第3のタブ803aとを有した画面である。
【0028】
図6(a)は図9に示す第1の基本タブ画面情報901aに基づいて表示したタブ画面であり、基本機能を設定するための基本機能設定画面801を示している。
【0029】
この基本機能設定画面801は、印刷結果のプレビュー画像804と、設定項目に対応した設定値を設定するための第1の設定項目811、第2の設定項目812、および第3の設定項目813と、第1の設定項目811、第2の設定項目812、および第3の設定項目813で設定された設定値をメモリ400に記憶させて入力された設定値を設定する「OK」操作ボタン805a、入力された設定値を取り消す「キャンセル」操作ボタン805b、入力された設定値を適用した場合のプレビュー画像を表示させる「適用」操作ボタン805cとを有している。
【0030】
ここで、図6(a)においては、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801、第2のタブ802a、および第3のタブ803aが基本タブ画面となる。
なお、図6(b)は図9に示す第2の基本タブ画面情報901bを表示したタブ画面であり、図6(a)の基本機能設定画面801において、第2のタブ802aが選択された場合に、応用機能を設定するための応用機能設定画面802を示している。
【0031】
この応用機能設定画面802は、印刷結果のプレビュー画像804と、設定項目に対応した設定値を設定するための第1の設定項目821、第2の設定項目822、および第3の設定項目823と、第1の設定項目821、第2の設定項目822、および第3の設定項目823で設定された設定値をメモリ400に記憶させて入力された設定値を設定する「OK」操作ボタン805a、入力された設定値を取り消す「キャンセル」操作ボタン805b、入力された設定値を適用した場合のプレビュー画像を表示させる「適用」操作ボタン805cとを有している。
【0032】
ここで、図6(b)においては、第2のタブ802aを含む応用機能設定画面802、第1のタブ801a、および第3のタブ803aが基本タブ画面となる。
また、プレビュー画像804は、基本設定画面800のそれぞれのタブ画面(例えば、基本機能設定画面801、応用機能設定画面802等)に共通して表示される。
【0033】
タブ画面を表示したプリンタドライバ300の入力処理部302は、ユーザの入力操作を入力部500で受け付けることを待機する。ユーザは、表示部600に表示された画面でタブの操作やプリンタドライバ300の設定値の変更を行う入力操作を行うものとする。
【0034】
S104:入力処理部302は、タブ(例えば、図6に示す第1のタブ801a、第2のタブ802a、第3のタブ803a等)が選択されたか否か、即ち入力部500で受け付けた入力操作がタブであるか否かを判定し、タブが選択されたと判定すると処理をS105へ移行し、タブが選択されていないと判定すると処理をS106へ移行する。
【0035】
S105:入力処理部302でタブが選択されたと判定されると、入力処理部302、画面表示処理部303、およびタブ画面編集部304はタブ画面編集処理を行う。なお、タブ画面編集処理の詳細は後述する。
【0036】
S106:入力処理部302は、適用/OKボタンが選択されたか否か、即ち入力部500で受け付けた入力操作が適用/OKボタンであるか否かを判定し、適用/OKボタンが選択されたと判定すると処理をS107へ移行し、適用/OKボタンが選択されていないと判定すると処理をS104へ移行する。
【0037】
S107:入力処理部302で適用/OKボタンが選択されたと判定されると、設定情報管理部301は、現在、表示部600に表示されているタブ画面の状態をタブ画面情報としてメモリ400のタブ画面情報格納部401に保存し、本処理を終了する。
次に、プリンタドライバが行うタブ画面編集処理を図3の実施例におけるタブ画面編集処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに基づいて図1を参照しながら説明する。なお、この画面編集処理は図2に示すS105において行われる処理である。
【0038】
S201:ユーザの操作によりタブが選択されると、入力処理部302は、タブ拡張のフラグが真であるか否かを判定し、真であると判定すると処理をS202へ移行し、偽であると判定すると処理をS207へ移行する。
【0039】
ここで、タブ拡張のフラグとは、タブを選択する操作が行われたときに、選択されたタブ画面を他のタブ画面より前面に表示するタブ画面切り替え操作と、選択されたタブ画面を基本タブ画面に並列させて表示する拡張タブ生成および選択されたタブ画面を基本タブ画面に戻して表示する拡張タブを削除する拡張タブ操作とに分ける情報である。
【0040】
本実施例では、タブ拡張のフラグを入力部500としてのキーボードのCtrlキーが押下されているか否かの情報とし、Ctrlキーが押下されている場合、タブ拡張のフラグを「真」とし、Ctrlキーが押下されていない場合、タブ拡張のフラグを「偽」とする。
S202:タブ拡張のフラグが真であると判定した入力処理部302は、入力部500が受け付けたユーザのタブの選択操作に基づいて選択されたタブ画面の情報を設定情報管理部301から取得する。
【0041】
入力処理部302は、取得したタブ画面の情報に基づいて選択されたタブが基本タブ画面に存在するか否かを判定する。(タブ判定処理)
S203:入力処理部302は、選択されたタブが基本タブ画面に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、基本タブ画面に加えて拡張タブ画面を表示する必要があると判断して処理をS204へ移行し、存在しない判定した場合、拡張タブ画面を閉じる必要があると判断して処理をS206へ移行する。
【0042】
S204:入力処理部302により選択されたタブが基本タブ画面に存在すると判定されると、タブ画面編集部304は、基本タブ画面に加えて拡張タブ画面の情報を生成する拡張タブ生成処理を行う。なお、拡張タブ生成処理の詳細は後述する。
S205:画面表示処理部303は、タブ画面編集部304により生成された拡張タブ画面の情報に基づいて拡張タブ画面を表示部600に表示し、処理をS208へ移行する。
S206:一方、S203において、入力処理部302により選択されたタブが基本タブ画面に存在しないと判定されると、タブ画面編集部304は、選択された拡張タブ画面を基本タブ画面に戻して閉じる拡張タブ画面削除処理を行い、処理をS208へ移行する。
【0043】
このように、タブ画面編集部304は、拡張タブ画面が選択された場合、選択された拡張タブ画面を戻した基本タブ画面の画面情報を生成する。
【0044】
S207:また、S201において、入力処理部302がタブ拡張のフラグが真であると判定すると、画面表示処理部303は、表示するタブ画面を変更するタブ画面切り替え処理を行い、処理をS208へ移行する。
【0045】
図6(a)に示す基本機能設定画面801において、Ctrlキーが押下されていない状態で第2のタブ802aが選択された場合、図6(b)に示すように、応用機能を設定するための応用機能設定画面802を他のタブ画面より優先させて前面に表示する。
S208:設定情報管理部301は、現在、表示部600に表示されているタブ画面の状態をタブ画面情報としてメモリ400のタブ画面情報格納部401に保存し、本処理を終了する。
【0046】
次に、プリンタドライバが行う拡張タブ生成処理を図4の実施例における拡張タブ生成処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに基づいて図1を参照しながら説明する。なお、この拡張タブ生成処理は図3に示すS204において行われる処理である。
【0047】
S301:プリンタドライバ300の設定情報管理部301は、メモリ400のタブ画面情報格納部401に格納されている現在のタブ画面情報を取得する。
S302:入力処理部302は、入力部500で選択されたタブ画面の情報を取得する。
S303:タブ画面編集部304は、入力処理部302が取得した選択されたタブ画面の情報に基づいて拡張タブ画面を作成する。
【0048】
S304:タブ画面編集部304は、入力処理部302が取得した選択されたタブ画面の情報を基本タブ画面情報から削除し、当該選択されたタブ画面を基本タブ画面から削除する。
S305:設定情報管理部301は、現在、表示部600に表示されているタブ画面の状態をタブ画面情報としてメモリ400のタブ画面情報格納部401に保存し、本処理を終了する。
【0049】
ここで、拡張タブ生成処理が行われた場合の基本設定画面を説明する。
まず、図6(a)(b)に示す基本設定画面800において、キーボードのCtrlキーが押下された状態で第2のタブ(応用機能のタブ)802aが選択(クリック)されるものとする。
【0050】
Ctrlキーが押下された状態で第2のタブ802aが選択されると、図7に示すように、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801、および第3のタブ803aを基本タブ画面とし、その基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面としての応用機能設定画面802が表示される。
【0051】
このとき、タブ画面編集部304は、基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が有する画像(例えば、プレビュー画像)と、基本タブ画面から選択されたタブ画面が有する画像(例えば、プレビュー画像)とが同じであり、共通している場合、第1の拡張タブ画面から当該画像を削除した拡張タブ画面の画面情報を生成する。
【0052】
このように、基本機能設定画面801と応用機能設定画面802とを並列させて表示することにより、ユーザは基本機能設定画面801の設定情報としての設定値を参照しながら応用機能設定画面802の設定値を編集することができ、また応用機能設定画面802の設定情報としての設定値を参照しながら基本機能設定画面801の設定値を編集することができる。
【0053】
さらに、図7に示す基本設定画面800において、キーボードのCtrlキーが押下された状態で第3のタブ(その他のタブ)803aが選択(クリック)されるものとする。
【0054】
Ctrlキーが押下された状態で第3のタブ803aが選択されると、図8に示すように、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801を基本タブ画面とし、その基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面としての応用機能設定画面802と、応用機能設定画面802に並列して第2の拡張タブ画面としてのその他の設定画面803とが表示される。
【0055】
この場合、タブ画面編集部304は、基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面を表示した状態で基本タブ画面のタブ画面が選択された場合、該タブ画面を第2の拡張タブ画面とした画面情報を生成し、画面表示処理部303は、タブ画面編集部304により生成された画面情報に基づいて基本タブ画面および第1の拡張タブ画面に並列させて第2の拡張タブ画面を表示する。
【0056】
また、タブ画面編集部304は、基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が有する画像(例えば、プレビュー画像)と、基本タブ画面から選択されたタブ画面が有する画像(例えば、プレビュー画像)とが同じであり、共通している場合、第2の拡張タブ画面から当該画像を削除した拡張タブ画面の画面情報を生成する。
このように、基本タブ画面に並列させて拡張タブ画面を表示させるようにしたことにより、ユーザは複雑な設定操作を容易に行うことができるようになる。
【0057】
なお、図7に示すように、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801、および第2のタブ802aを基本タブ画面とし、その基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面としての応用機能設定画面802を表示した場合、図10(a)に示す、第1の基本タブ画面情報901aと、第3の基本タブ画面情報901cとにより構成された基本タブ画面情報900、および図10(b)に示す、第1の拡張タブ画面の情報としての拡張タブ画面情報910がタブ画面情報格納部401に保存される。
【0058】
また、図8に示すように、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801を基本タブ画面とし、その基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面としての応用機能設定画面802と、応用機能設定画面802に並列して第2の拡張タブ画面としてのその他の設定画面803とを表示した場合、図11(a)に示す、第1の基本タブ画面情報901aにより構成された基本タブ画面情報900、および図11(b)に示す、第1の拡張タブ画面の情報および第2の拡張タブ画面の情報としての拡張タブ画面情報920がタブ画面情報格納部401に保存される。
【0059】
次に、プリンタドライバが行う拡張タブ削除処理を図5の実施例における拡張タブ削除処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに基づいて図1を参照しながら説明する。なお、この拡張タブ削除処理は図3に示すS206において行われる処理である。
【0060】
S401:プリンタドライバ300の設定情報管理部301は、メモリ400のタブ画面情報格納部401に格納されている現在のタブ画面情報を取得する。
S402:入力処理部302は、入力部500で選択されたタブ画面の情報を取得する。
S403:タブ画面編集部304は、入力処理部302が取得した選択されたタブ画面の情報に基づいて選択された拡張タブ画面の基本タブ画面の挿入位置を判定するタブ画面挿入処理を行う。
【0061】
S404:タブ画面編集部304は、入力処理部302が取得した選択されたタブ画面の情報に基づき当該選択された拡張タブ画面をS403において判定した基本タブ画面の挿入位置に挿入する。
S405:タブ画面編集部304は、入力処理部302が取得した選択されたタブ画面の情報に基づき当該選択された拡張タブ画面を削除する。
S406:設定情報管理部301は、現在、表示部600に表示されているタブ画面の状態をタブ画面情報としてメモリ400のタブ画面情報格納部401に保存し、本処理を終了する。
【0062】
ここで、拡張タブ削除処理が行われた場合の基本設定画面を説明する。
まず、図8に示す基本設定画面800において、キーボードのCtrlキーが押下された状態で拡張タブ画面の第3のタブ(その他のタブ)803aが選択(ドラッグ等)されるものとする。
【0063】
Ctrlキーが押下された状態で第3のタブ803aが選択されると、第2の拡張タブ画面としてのその他の設定画面803を削除して基本タブ画面に戻し、図7に示すように、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801、および第3のタブ803aを基本タブ画面とし、その基本タブ画面に並列して第1の拡張タブ画面としての応用機能設定画面802が表示される。
【0064】
さらに、図7に示す基本設定画面800において、キーボードのCtrlキーが押下された状態で第3のタブ(その他のタブ)803aが選択(ドラッグ等)されるものとする。
Ctrlキーが押下された状態で第3のタブ803aが選択されると、図6(a)に示すように、第1のタブ801aを含む基本機能設定画面801、第2のタブ802a、および第3のタブ803aを基本タブ画面とした基本設定画面800が表示される。
【0065】
このように、本実施例では、簡易な操作で基本タブ画面に並列させて1または複数の拡張タブ画面を表示させるようにしたことにより、複数のタブ画面を同時に表示させることができ、ユーザが行う設定等の複雑な入力操作を容易化することができる。
【0066】
なお、本実施例では、図6図7および図8に示すように、プレビュー画像804は、基本設定画面800のそれぞれのタブ画面(例えば、基本機能設定画面801、応用機能設定画面802等)に共通して表示されるものとして説明したが、各タブ画面で異なる画像(例えば、プレビュー画像および画像形成装置の画像)を表示する場合、図12に示すように第1の画像804aおよび第2の画像804bとして縮小して表示するようにしても良い。
【0067】
このとき、タブ画面編集部304は、基本タブ画面の前面に表示したタブ画面が有する第1の画像804aと、基本タブ画面から選択されたタブ画面が有する第2の画像804bとが異なる場合、基本タブ画面に第1の画像804aおよび第2の画像804bを縮小して表示する基本タブ画面の画面情報を生成する。
【0068】
また、縮小して表示した第1の画像804aまたは第2の画像804bがクリック等により選択された場合、選択された画像を拡大して表示するようにしても良い。
さらに、選択された画像が属するタブ画面の色やタブの色を変化させて表示するようにしても良い。
また、入力操作を受け付けているタブ画面や設定項目に対応する画像を拡大して表示するようにしても良い。
【0069】
以上説明したように、本実施例では、簡易な操作で基本タブ画面に並列させて拡張タブ画面を表示させるようにしたことにより、複数のタブ画面を同時に表示させることができ、ユーザが行う設定等の複雑な入力操作を容易に行えるようになるという効果が得られる。
【0070】
なお、本実施例では、本発明をプリンタドライバの設定画面に適用した例で説明したが、プリンタドライバの設定画面に限られることなく、タブ画面を表示する形式の各種設定画面に適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
100 クライアントコンピュータ
200 アプリケーション
300 プリンタドライバ
301 設定情報管理部
302 入力処理部
303 画面表示処理部
304 タブ画面編集部
400 メモリ
401 タブ画面情報格納部
500 入力部
600 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12