(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。
【0016】
同図に示すように、本実施の形態の電子音楽装置は、音高情報を含む演奏データを入力するための鍵盤を含む演奏操作子1と、各種情報を入力するための複数のスイッチ、ノブ、スライダおよびダイヤルを含む設定操作子2と、演奏操作子1の操作状態を検出する検出回路3と、設定操作子2の操作状態を検出する検出回路4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が実行する制御プログラム、各種テーブルデータ、各種波形データおよび各種楽音パラメータ等を記憶するROM6と、演奏データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM7と、各種情報等を表示する、たとえば小型の液晶ディスプレイ(LCD)および発光ダイオード(LED)等を備えた表示器8と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する記憶装置9と、図示しない外部機器を接続し、この外部機器とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)10と、演奏操作子1から入力された演奏データや、前記記憶装置9に記憶されたいずれかの楽曲データを再生して得られた演奏データ等を楽音信号に変換するとともに、その楽音信号に各種効果を付与するための音源・効果回路11と、該音源・効果回路11からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(digital-to-analog converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム12とにより構成されている。
【0017】
上記構成要素3〜11は、バス13を介して相互に接続され、音源・効果回路11にはサウンドシステム12が接続されている。
【0018】
記憶装置9は、たとえば、フレキシブルディスク(FD)、ハードディスク(HD)、CD−ROM、DVD(digital versatile disc)、光磁気ディスク(MO)および半導体メモリなどの記憶媒体とその駆動装置である。記憶媒体は、駆動装置から着脱可能であってもよいし、記憶装置9自体が、本実施の形態の電子音楽装置から着脱可能であってもよい。あるいは、記憶媒体も記憶装置9も着脱不可能であってもよい。なお記憶装置9(の記憶媒体)には、前述のようにCPU5が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、この記憶装置9に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU5にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
【0019】
通信I/F10としては、たとえば、MIDI(musical instrument digital interface)信号などの音楽信号を専用に送受信する音楽専用有線I/F、USB(universal serial bus)やIEEE1394などの汎用近距離有線I/F、Ethernet(登録商標)などの汎用ネットワークI/F、無線LAN(local area network)やBluetooth(登録商標)などの汎用近距離無線I/Fを挙げることができる。本実施の形態では、通信I/F10としてUSBを採用しているが、これに代えて他の種類のI/Fを採用してもよいし、これに他の種類のI/Fを加えるようにしてもよい。
【0020】
図2は、設定操作子2のうち、本発明に関係する1つの操作子の形態の一例を示す図である。同図(a)〜(d)には、4つの操作子21〜24が例示されているが、本発明に関係する操作子は1つだけ(同図(a)のスライダ21とする)であり、他の3つの操作子22〜24は操作子21に代えて採用可能なものを示している。
【0021】
図2(a)に示すように、スライダ21は、“CLEAR”,“REC”,“PLAY”,“PAUSE”または“STOP”のいずれかの項目を選択可能に構成されている。そして、スライダ21は、そのスイッチの性質として、隣接する項目を経由しなければ、その先の項目を選択できないものとなっている。例えば“PLAY”が選択されている状態から“REC”を飛び越えていきなり“CLEAR”を選択することはできないので、“CLEAR”を選択するためには、その前に“REC”を選択しなければならない。なお、各項目の選択が感触で分かるように、項目が切り替わる度に節度感のある感触を受け得る感触付与構造を設けるようにした方がよい。具体的には、カチカチ音を立てて切り替わるようにする。この事情は、他の操作子22〜24についても同様である。なお、“CLEAR”等の選択可能な各項目の意味は、後述する。
【0022】
図2(b)は、スライダ式SW(スイッチ)に代えて、ダイヤル式SW22を採用した例を示している。このダイヤル式SW22は、ドーナツ状の回転操作子22aを回転させ、パネル面の矢印表示22bにいずれかの項目を合わせることで、その項目を選択可能に構成されている。なお回転操作子22aは、一定の位置までしか回転しないように構成されている。具体的には、時計方向には“CLEAR”の位置までしか回転せず、反時計方向には“STOP”の位置までしか回転しない。これにより、選択項目の遷移は、スライダ21による遷移と同じになる。もちろん、これに限らず、エンドレスに回せるようにしてもよい。この場合には、“CLEAR”から“STOP”への項目の遷移とその逆の遷移が可能となる。
【0023】
図2(c)は、
図2(b)と同様に、ダイヤル式SW23を採用した例を示している。但しダイヤル式SW23では、円盤状の回転操作子23a上に矢印表示があり、この回転操作子23aを回転させて、その矢印表示をパネル面に表示された選択項目に合わせることで、その項目を選択する点が異なっている。なお回転操作子23aも、時計方向には“STOP”の位置までしか回らず、反時計方向には“CLEAR”の位置までしか回らない。もちろん、これに限らず、エンドレスに回せるようにしてもよい。
【0024】
図2(d)は、アップ(上)/ダウン(下)SW24と前記表示器8の表示画面8aを採用した例を示している。アップ/ダウンSW24は、アップSW24aとダウンSW24bからなる。表示画面8aには選択項目が表示され、ユーザは、アップSW24aまたはダウンSW24bを操作することで、カーソルCを上/下して項目を選択する。なお、カーソルCは、“CLEAR”より上には移動せず、“STOP”より下には移動しない。もちろん、これに限らず、カーソルCが“CLEAR”の位置にある状態でアップSW24aを操作すると、カーソルCは“STOP”の位置に移動し、その逆に、カーソルCが“STOP”の位置にある状態でダウンSW24bを操作すると、カーソルCは“CLEAR”の位置に移動するようにしてもよい。
【0025】
以上のように構成された電子音楽装置が実行する制御処理を、
図3〜
図6を参照して詳細に説明する。
【0026】
図3は、本電子音楽装置、特にCPU5が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
【0027】
本メインルーチンは、主として、初期化処理(ステップS1)、操作子入力受付処理(ステップS2)及び発音・録音処理(ステップS3)によって構成される。本メインルーチンは、本電子音楽装置の電源がオンされたときに起動され、初期化処理が1回実行された後、電源がオフされるまで、操作子入力受付処理と発音・録音処理が繰り返し実行される。
【0028】
初期化処理では、CPU5は、RAM7をクリアしたり、各種パラメータの値をデフォルト値に設定したり、タイマ(例えば、CPU5に内蔵されたもの)の計時を開始させたり、タイマ割込処理を起動させるために、タイマに対して割込信号の発生を許可したりする。
【0029】
図4A及び
図4Bは、操作子入力受付処理の詳細な手順を示すフローチャートである。本操作子入力受付処理は、設定操作子2(を構成するいずれかの操作子)が操作されたときに実行される設定操作子関連処理(
図4BのステップS12〜S22)と、演奏操作子1(を構成するいずれかの操作子)が操作されたときに実行される演奏操作子関連処理(
図4AのステップS24〜S26)によって構成される。
【0030】
そして、設定操作子関連処理は、繰り返し録音機能(ルーパー機能)の設定がなされたときに実行されるルーパー関連処理(
図4BのステップS13〜S21)と、それ以外の設定がなされたとき実行されるその他設定処理(
図4BのステップS22)によって構成される。なお、ルーパー機能の設定とは、具体的には、スライダ21によっていずれかの項目が選択されることである。また、その他設定処理としては、具体的には、音量調整、音色設定、自動演奏設定及び効果設定等を挙げることができる。その他設定処理は、本発明の特徴ではないので、これ以上の説明は行わない。
【0031】
ユーザがスライダ21(のツマミ21a)を“CLEAR”に合わせると、CPU5は、演奏データを録音して記録するために前記RAM7上に確保された一時記録エリア(図示せず)をクリア(消去)し、さらに録音フラグ及び再生フラグを共にリセット(“0”)する(ステップS14)。その後CPU5は、本設定操作子関連処理を終了する(リターン)。このように、設定項目“CLEAR”は、一時記録エリアの消去を指示するものである。
【0032】
ユーザがスライダ21を“REC”に合わせると、CPU5は、録音フラグをセット(“1”)する(ステップS16)。その後CPU5は、本設定操作子関連処理を終了する(リターン)。録音フラグは、録音の開始が指示されるとセットされ、録音の終了が指示されるとリセットされるものである。実際の録音処理は、後述する
図5のステップS38,S39で行われるが、設定項目“REC”は、録音処理の実行を指示するものである。
【0033】
ユーザがスライダ21を“PLAY”に合わせると、CPU5は、再生フラグをセットし、且つ録音フラグをリセットする(ステップS18)。その後CPU5は、本設定操作子関連処理を終了する(リターン)。再生フラグは、再生の開始が指示されるとセットされ、一時停止(“PAUSE”)が指示されるとリセットされるものである。実際の再生処理は、後述する
図5のステップS32〜S34で行われるが、設定項目“PLAY”は、再生処理の実行を指示するものである。
【0034】
ユーザがスライダ21を“PAUSE”に合わせると、CPU5は、再生フラグをリセットする(ステップS20)。その後CPU5は、本設定操作子関連処理を終了する(リターン)。このように、設定項目“PAUSE”は、再生処理の一時停止を指示するものである。
【0035】
ユーザがスライダ21を“STOP”に合わせると、CPU5は、一時記録エリアの演奏データの読み出し位置を示すポインタを開始位置(一時記録エリアの先頭)に戻す(ステップS21)。その後CPU5は、本設定操作子関連処理を終了する(リターン)。このように、設定項目“STOP”は、再生処理の一時停止の継続と、演奏データの読み出し位置の初期化を指示するものである。なお、ポインタを戻す位置は、上記開始位置に限らず、終了位置(一時記録エリアの末尾)でもよい。
【0036】
前記演奏操作子関連処理は、キーオン入力処理(
図4AのステップS25)と、その他入力処理(ステップS26)によって構成される。
【0037】
キーオン(押鍵)入力処理では、CPU5は、当該鍵及び操作状態に応じた演奏データを出力する。この演奏データ出力は、後述する
図5の発音・録音処理中で利用される。
【0038】
その他入力処理の「その他」のものは、主としてキーオフ(離鍵)であるが、演奏操作子1として、鍵盤以外に、例えばペダルやホイール等が含まれていれば、その操作によって出力されたイベントも「その他」のものに含まれる。
【0039】
図5は、前記ステップS3の発音・録音処理の詳細な手順を示すフローチャートである。本発音・録音処理は、本発音・録音処理が起動すると常に実行される発音処理(ステップS41)と、再生フラグがセット状態のときに実行される再生処理(ステップS32〜S34)と、演奏データの出力があると常に実行される、当該演奏データを発音処理に渡す処理(ステップS40)と、演奏データの出力があり、且つ録音フラグがセット状態のときに実行される録音処理(ステップS37〜S39)とによって構成される。
【0040】
再生処理では、まずCPU5は、一時記録エリアからポインタが示す位置の演奏データを順々に読み出し、読み出した演奏データを上記発音処理に渡す(ステップS32)。次にCPU5は、ポインタが示す位置から、一時記録エリアの最後のデータまで読み出しを終えたかどうか判定する。この判定の結果、最後のデータの読み出しを終えていないときには、CPU5は、本再生処理を終了する。一方、最後のデータの読み出しを終えたときには、CPU5は、ポインタの読み出し位置を最初、つまり一時記録エリアの先頭に戻した(ステップS34)後、本再生処理を終了する。これにより、再生フラグがセット状態である限り、一時記録エリア内の演奏データがループ再生される。
【0041】
録音処理では、まずCPU5は、再生フラグの状態を判定し、リセット状態であれば、出力された演奏データを録音開始からの経過時間に従って一時記録エリアに記録して行く(ステップS39)。録音フラグがセット状態であり、且つ再生フラグがリセット状態である場合は、項目の選択状態が“CLEAR”から“REC”に遷移した場合である(
図4BのステップS14,S16参照)。したがってこの場合、クリア状態の一時記録エリアに、その先頭から演奏データが記録されて行く。
【0042】
一方、再生フラグがセット状態であれば、再生位置に対応付けて演奏データを一時記録エリアに記録して行く(ステップS38)。録音フラグがセット状態であり、且つ再生フラグがセット状態である場合は、項目の選択状態が“PLAY”から“REC”に遷移した場合である(
図4BのステップS18,S16参照)。この場合、一時記録エリアには演奏データが既に記録されている(そうでなければ、再生できない)ので、出力された演奏データは、“REC”に切り替わった時点の再生位置から新たに記録されて行く。
【0043】
図6は、この場合の具体例を示している。同図において、地点Aを一時記録エリアの先頭とし、本録音処理によって地点Aから地点Cまでの範囲に演奏データが記録されているものとする。現在は再生処理中であり、再生が進み、地点Bに到達したとき、ユーザがその項目の選択状態を“PLAY”から“REC”に切り替える。すると、新たな演奏データが地点Bから一時記録エリアに記録されて行く。このとき、地点Bから地点Cまでの範囲には既に演奏データが記録されているので、新たな演奏データは、古い演奏データの上に重ね書き(オーバーダビング)される。この状態が継続して、記録が進み、地点Cに到達すると、地点Aに戻って重ね書きが続いて行く。
【0044】
選択項目が“CLEAR”から“REC”に遷移すると、前述のように、演奏データは一時記録エリアの先頭から順に記録されて行く。そして、“REC”から他の選択項目、例えば“PLAY”に一旦遷移すると、一時記録エリアのうち、演奏データが記録される領域が固定化される。もちろん、“REC”から“
CLEAR”に遷移後、再度“REC”に遷移すると、一時記録エリアはクリアされるので、その先頭から演奏データが記録されて行く。つまり、上記「他の選択項目」への遷移は、“
CLEAR”以外に遷移することを意味する。したがって、“REC”から“PLAY”に遷移し、“PAUSE”を経て“PLAY”に遷移し、さらに“REC”に遷移すると、
図6に基づいて前述したように、固定化された領域内をループしながら、新たな演奏データがオーバーダビングされて行く。
【0045】
前記発音処理では、CPU5は、前記ステップS32,S40で渡された演奏データをそのまま、前記音源・効果回路11に供給する。音源・効果回路11は、
図1に基づいて前述したように、演奏データを楽音信号に変換するものだからである。これにより、サウンドシステム12からは、再生処理による楽音及び/または演奏操作子1を用いた演奏による楽音が発音される。
【0046】
このように本実施の形態では、選択項目を“CLEAR”,“REC”,“PLAY”,“PAUSE”及び“STOP”の順序で配列し、隣接する項目しか選択できないようにした。そして、この配列及び選択項目の遷移が、繰り返し録音機能を有効に使用するのに理想的な手順となっているので、繰り返し録音機能に不慣れなユーザでも、理想的な手順に従って当該機能を十分に使いこなすことができるようになった。
【0047】
なお演奏データには、MIDIデータが含まれることは明らかであるが、オーディオデータ、つまりアナログ楽音波形をサンプリングしたものも含まれる。また、演奏データのフォーマットはどのようなものを採用してもよい。
【0048】
“PLAY”から“PAUSE”に遷移すると、録音フラグ及び再生フラグは共にリセット状態である(
図4BのステップS18,S20参照)ので、再生処理も録音処理も停止状態である。したがって、ポインタは、“PLAY”から“PAUSE”に遷移した時点の値を維持している。このため、“PAUSE”から“PLAY”に遷移すると、“PAUSE”が選択されて、読み出しが停止した一時記録エリア内の位置(の次の演奏データ)から、再度読み出しが開始する。
【0049】
なお本実施の形態では、選択項目内に“PAUSE”が含まれるとして本発明を説明したが、本発明の目的は、“PAUSE”を除外しても達成することができる。この場合、スライダ21における選択項目は“CLEAR”,“REC”,“PLAY”及び“STOP”の順序で配列されることになる。そしてこの場合、前記
図4BのステップS19の判定は必要ないので削除すると共に、ステップS20の「再生フラグのリセット処理」をステップS21の処理の前に移動させる。これにより、“STOP”が選択されると、再生が停止すると共に、演奏データの読み出し位置が初期化される。
【0050】
また“CLEAR”と“REC”の間に、オーバーダビング時に「アンドゥ(undo)」を指示する“RETRY”を選択項目として入れてもよい。この場合、スライダ21における選択項目は“CLEAR”,“RETRY”,“REC”,“PLAY”及び“STOP”の順序で配列されることになる。
【0051】
さらに“STOP”の後に、逆再生を指示する“REVERSE”を選択項目として入れてもよい。この場合、スライダ21における選択項目は“CLEAR”,“REC”,“PLAY”,“STOP”及び“REVERSE”の順序で配列されることになる。
【0052】
なお“CLEAR”から“REC”に切り替えたとき、予めユーザが任意に設定した速度でクリック音(メトロノーム音)を鳴らすとよい。これにより、ユーザは、クリック音を聞きながら録音のための演奏を行うことができる。そして、“REC”から“PLAY”に切り替えたときは、録音したものを再生するに当たり、クリック音は鳴らさないものとする。また、“PLAY”から“REC”に切り替えたときには、“PLAY”のものが発音をしているため、今度はクリック音を鳴らさなくてもよい。
【0053】
なお“REC”において、既に過去の演奏等の発音がされるものであれば、ユーザはその発音を聞きながら新たな演奏を加えて行けるため、クリック音の必要性は低いが、ユーザにタイミングの取り方を分かり易くさせるために、常にクリック音を鳴らす設定ができてもよい。
【0054】
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0055】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0056】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
【0057】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0058】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。