特許第6558307号(P6558307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6558307
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】エレベーターの仮囲い
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/32 20060101AFI20190805BHJP
   B66B 7/00 20060101ALI20190805BHJP
   B66B 13/30 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   E04G21/32 C
   B66B7/00 K
   B66B13/30 Q
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-114346(P2016-114346)
(22)【出願日】2016年6月8日
(65)【公開番号】特開2017-218809(P2017-218809A)
(43)【公開日】2017年12月14日
【審査請求日】2018年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】田中 麦平
(72)【発明者】
【氏名】山田 洋平
(72)【発明者】
【氏名】橋本 聡
【審査官】 村田 泰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−071904(JP,A)
【文献】 実開平04−028514(JP,U)
【文献】 実開昭51−081518(JP,U)
【文献】 実開平06−051316(JP,U)
【文献】 特開2010−013826(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/107509(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/32
E04B 2/82
B66B 7/00−7/12
B66B 13/00−13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターの乗場において前記乗場の出入口を覆う本体と、
前記本体の上方に設けられ、前記乗場の天井と前記本体の上部との鉛直方向の隙間を狭める狭め体と、を備え
前記狭め体は、
前記本体の上面に接する台板と、
前記台板の上面に固定された下端部を有した下柱管と、
前記下柱管の上端部に連結された下端部を有したネジ管と、
前記下柱管と前記ネジ管とに対して鉛直方向に移動自在に設けられた上柱管と、
前記上柱管の上端部に固定された下面を有した受板と、
前記上柱管の内側に配置され、前記上柱管に対する鉛直方向の位置を調整し得るように設けられた調整柱と、
前記調整柱の上方に配置され、前記上柱管の内側に配置された下部と前記受板から上方に付き出した上部とを有したピストンと、
前記調整柱の上方かつ前記ピストンの下方において前記上柱管の内側に配置されたスプリングと、
を備えたエレベーターの仮囲い。
【請求項2】
前記狭め体は、前記乗場の天井と接する請求項1に記載のエレベーターの仮囲い。
【請求項3】
前記狭め体は、前記乗場の天井と接触する際の鉛直方向の接触力を調整し得るように設けられた請求項2に記載のエレベーターの仮囲い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターの仮囲いに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エレベーターの仮囲いを開示する。当該仮囲いは、エレベーターの乗場の出入口を覆う。その結果、エレベーターの作業区画が明確に規定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−20893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の仮囲いは、2m程度の高さを備える。このため、地震等の揺れにより、仮囲いが倒れる可能性もある。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、倒れることを抑制できるエレベーターの仮囲いを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベーターの仮囲いは、エレベーターの乗場において前記乗場の出入口を覆う本体と、前記本体の上方に設けられ、前記乗場の天井と前記本体の上部との鉛直方向の隙間を狭める狭め体と、を備え、前記狭め体は、前記本体の上面に接する台板と、前記台板の上面に固定された下端部を有した下柱管と、前記下柱管の上端部に連結された下端部を有したネジ管と、前記下柱管と前記ネジ管とに対して鉛直方向に移動自在に設けられた上柱管と、前記上柱管の上端部に固定された下面を有した受板と、前記上柱管の内側に配置され、前記上柱管に対する鉛直方向の位置を調整し得るように設けられた調整柱と、前記調整柱の上方に配置され、前記上柱管の内側に配置された下部と前記受板から上方に付き出した上部とを有したピストンと、前記調整柱の上方かつ前記ピストンの下方において前記上柱管の内側に配置されたスプリングと、を備えた。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、狭め体は、乗場の天井と本体の上部との鉛直方向の隙間を狭める。このため、仮囲いが倒れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
図2】この発明の実施の形態1におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
図3】この発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
図4】この発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
図5】この発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いのスライド体の正面図である。
図6】この発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いのスライド体の側面図である。
図7】この発明の実施の形態3におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
図8】この発明の実施の形態3におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
図9】この発明の実施の形態4におけるエレベーターの仮囲いの斜視図である。
図10】この発明の実施の形態4におけるエレベーターの仮囲いの狭め体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
【0010】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
【0011】
図1において、建築物は、複数の階を備える。建築物は、エレベーターを備える。
【0012】
エレベーターの図示しない昇降路は、建築物の各階を貫く。エレベーターの複数の乗場1の各々は、建築物の各階に設けられる。乗場1の各々は、昇降路に対向する。エレベーターの図示しないかごは、昇降路の内部に設けられる。
【0013】
図示しない複数の乗場ドアの各々は、エレベーターのドアとして各階の乗場1の出入口に設けられる。図示しないかごドアは、エレベーターのドアとしてかごの出入口に設けられる。
【0014】
例えば、エレベーターの仮囲いは、エレベーターの改修作業時に乗場1の天井2の下方に配置される。例えば、仮囲いは、本体3と狭め体4とを備える。
【0015】
本体3は、直方体状の外形を備える。本体3は、乗場1の出入口を覆う。例えば、本体3は、複数のパネルを組み立てることにより形成される。狭め体4は、本体3の上方に設けられる。例えば、狭め体4は、膨張体5を備える。例えば、膨張体5は、天然ゴム、天然合成ゴム、合成ゴム等で構成された風船である。
【0016】
給気装置6は、ボンベ6aと開閉器6bと圧力計6cと接続ホース6dとを備える。
【0017】
ボンベ6aは、圧縮された気体を蓄える。例えば、ボンベ6aは、圧縮された空気を蓄える。開閉器6bの入側は、ボンベ6aの排気口に接続される。圧力計6cは、開閉器6bに設けられる。接続ホース6dの入側は、開閉器6bの出側に接続される。接続ホース6dの出側は、膨張体5の吸気口に接続される。
【0018】
次に、図2を用いて、仮囲いの転倒防止方法を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
【0019】
開閉器6bが開くと、ボンベ6aの内部の気体は、開閉器6bと接続ホース6dとを介して膨張体5に充填される。その結果、膨張体5は、膨らむ。この際、膨張体5は、天井2と本体3の上部との鉛直方向の隙間を狭める。さらに、膨張体5の膨らみ量が増えると、膨張体5は、天井2に接する。この状態で、開閉器6bが閉じられる。
【0020】
この際、膨張体5と天井2との間においては、鉛直方向の接触力が発生する。当該接触力は、圧力計6cの計測値を管理することにより調整される。
【0021】
建築物が揺れると、本体3に対し、倒れる方向の力がかかる。当該力により、本体3は傾く。その結果、膨張体5は、天井2と本体3の上部との間で圧縮される。この際、本体3は、膨張体5から傾いた方向とは逆方向の力を受ける。その結果、本体3は、倒れることを抑制される。
【0022】
以上で説明した実施の形態1によれば、狭め体4は、天井2に接する。具体的には、膨張体5は、充填された気体により膨らむことで天井2に接する。このため、仮囲いが倒れることを抑制できる。
【0023】
また、膨張体5が天井2と接触する際の鉛直方向の接触力は調整される。このため、本体3と膨張体5との摩擦力により、本体3が水平方向に移動することを抑制できる。
【0024】
また、膨張体5として、風船以外のものも利用し得る。例えば、膨張体5として、タイヤのチューブ、エアバッグ、蛇腹構造の袋体等を利用し得る。なお、膨張体5は、これらのものに限定されない。気体を充填することで膨らむものであれば、膨張体5として利用し得る。
【0025】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0026】
実施の形態1の狭め体4は、膨張体5を備える。これに対し、実施の形態2の狭め体4は、スライド体7を備える。
【0027】
スライド体7は、本体3の上部の前部と両側部とを外側から覆う。スライド体7は、本体3の上部に対して鉛直方向に移動自在に設けられる。
【0028】
次に、図4を用いて、仮囲いの転倒防止方法を説明する。
図4はこの発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
【0029】
図4に示すに、スライド体7は、上方へ移動される。その結果、スライド体7の上縁部は、天井2に接する。この状態において、スライド体7は、本体3の上部に固定される。
【0030】
建築物が揺れると、本体3に対し、倒れる方向の力がかかる。この際、本体3は、スライド体7から傾く方向とは逆方向の力を受ける。その結果、本体3は、倒れることを抑制される。
【0031】
次に、図5図6とを用いて、スライド体7を説明する。
図5はこの発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いのスライド体の正面図である。図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベーターの仮囲いのスライド体の側面図である。
【0032】
図5図6とに示すように、スライド体7は、移動体7aと一対の案内体7bと固定体7cとボルト7dとナット7eとを備える。
【0033】
移動体7aは、鉛直片と水平片と一対のガイド穴とを備える。鉛直片は、本体3の上部の外面に接する。水平片は、鉛直片の下縁部に連結される。水平片は、鉛直片の下端部から本体3の外側に突き出す。一対のガイド穴は、鉛直片に形成される。一対のガイド穴の長手方向は、鉛直方向に設定される。一対のガイド穴は、水平方向に並ぶ。
【0034】
一対の案内体7bは、本体3の上部に固定される。一対の案内7bは、本体3の上部から外側に突き出す。一対の案内体7bは、水平方向に並ぶ。一対の案内体7bの各々は、移動体7aの一対のガイド穴に挿入される。
【0035】
固定体7cは、鉛直片と水平片とを備える。例えば、鉛直片は、移動体7aの下方において本体3の上部の外面に溶接される。水平片は、鉛直片の上縁部に連結される。水平片は、鉛直片の上端部から本体3の外側に突き出す。
【0036】
ボルト7dは、移動体7aの水平片と固定体7cの水平片とを貫通する。例えば、ボルト7dの頭部の下面は、移動体7aの水平片の上面に溶接される。
【0037】
ナット7eは、移動体7aの水平片と固定体7cの水平片との間でボルト7dの外周面にねじ込まれる。
【0038】
スライド体7において、ボルト7dに対するナット7eのねじ込み位置が変化すると、移動体7aの水平片と固定体7cの水平片との間の寸法も変化する。その結果、移動体7aの鉛直方向の位置も変化する。この際、移動体7aは、一対の案内体7bに水平方向の移動を抑制される。このため、移動体7aは、鉛直方向に円滑に移動する。
【0039】
以上で説明した実施の形態2によれば、スライド体7は、鉛直方向に移動自在に設けられる。スライド体7は、天井2に接した状態で本体3の上部に固定される。このため、仮囲いが倒れることを抑制できる。
【0040】
なお、スライド体7が天井2と接触する際の鉛直方向の接触力を調整してもよい。例えば、スプリングを用いて、スプリングの強度と変形量とを管理することによりスライド体7が天井2と接触する際の鉛直方向の接触力を調整すればよい。この場合、本体3とスライド体7との摩擦力により、本体3が水平方向に移動することを抑制できる。
【0041】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。なお、実施の形態1または実施の形態2と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0042】
実施の形態1の狭め体4は、膨張体5を備える。実施の形態2の狭め体4は、スライド体7を備える。これに対し、実施の形態3の狭め体4は、実施の形態1と同様の膨張体8とスライド体9とを備える。
【0043】
膨張体8は、本体3の上方に設けられる。スライド体9は、本体3の上部に対して鉛直方向に移動自在に設けられる。スライド体9の上部は、膨張体8の上方に設けられる。
【0044】
次に、図8を用いて、仮囲いの転倒防止方法を説明する。
図8はこの発明の実施の形態3におけるエレベーターの仮囲いの正面図である。
【0045】
開閉器6bが開くと、ボンベ6aの内部の気体は、開閉器6bと接続ホース6dとを介して膨張体8に充填される。その結果、膨張体8は、膨らむ。この際、膨張体8は、スライド体9を押し上げる。さらに、膨張体5の膨らみ量が増えると、スライド体9の上部は、天井2に接する。この状態で、開閉器6bが閉じられる。
【0046】
この際、スライド体9と天井2との間においては、鉛直方向の接触力が発生する。当該接触力は、圧力計6cの計測値を管理することにより調整される。
【0047】
建築物が揺れると、本体3に対し、倒れる方向の力がかかる。この際、本体3は、膨張体8から傾く方向とは逆方向の力を受ける。その結果、本体3は、倒れることを抑制される。
【0048】
以上で説明した実施の形態3によれば、スライド体9は、本体3の上部に対して鉛直方向に移動自在に設けられる。膨張体8は、スライド体9を押し上げる。このため、仮囲いが倒れることを抑制できる。
【0049】
また、スライド体9が天井2と接触する際の鉛直方向の接触力は調整される。このため、本体3と膨張体8との摩擦力により、本体3が水平方向に移動することを抑制できる。
【0050】
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4におけるエレベーターの仮囲いの斜視図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0051】
実施の形態4の仮囲いは、本体3と一対の狭め体4とを備える。
【0052】
本体3は、乗場1の出入口を覆う。狭め体4の一方は、本体3の上面の奥側かつ一側の上方に設けられる。狭め体4の他方は、本体3の上面の奥側かつ他側の上方に設けられる。
【0053】
次に、図10を用いて、狭め体4を説明する。
図10はこの発明の実施の形態4におけるエレベーターの仮囲いの狭め体の斜視図である。
【0054】
図10に示すように、狭め体4は、パイプサポートを改良した装置である。具体的には、狭め体4は、台板10と下柱管11とネジ管12と上柱管13と受板14とナットハンドル15とサポートピン16と調整柱17とピストン18とスプリング19とを備える。
【0055】
台板10は、狭め体4の最下部となる。台板10は、図10においては図示されない本体3の上面に接する。下柱管11は、筒状に形成される。下柱管11の下端部は、台板10の上面に固定される。ネジ管12は、筒状に形成される。ネジ管12の下端部は、下柱管11の上端部に連結される。上柱管13は、筒状に形成される。上柱管13は、下柱管11の内側とネジ管12の内側とに配置される。上柱管13は、下柱管11とネジ管12とに対して鉛直方向に移動自在に設けられる。受板14の下面は、上柱管13の上端部に固定される。ナットハンドル15は、ネジ管12の外周面にねじ込まれる。サポートピン16は、ネジ管12における予め設定された位置と上柱管13における予め設定された位置とを貫通する。調整柱17は、上柱管13の内側に配置される。調整柱17は、上柱管13に対する鉛直方向の位置を調整し得るように設けられる。ピストン18は、調整柱17の上方に配置される。ピストン18の下部は、上柱管13の内側に配置される。ピストン18の上部は、受板14を貫通して上方に突き出す。スプリング19は、調整柱17の上方かつピストン18の下方において上柱管13の内側に配置される。
【0056】
狭め体4において、ナットハンドル15が一方向に回転されると、上柱管13は、上方に移動する。その結果、ピストン18の上端面は、図10においては図示されない天井2に接する。さらに、ナットハンドル15が一方向に回転されると、上柱管13は、スプリング19の復元力に抗しながら上方に移動する。その結果、受板14の上面も、天井2に接する。
【0057】
この際、ピストン18と天井2との間においては、鉛直方向の接触力が発生する。当該接触力は、調整柱17の上端面の鉛直方向の位置とスプリング19の強度とにより調整される。
【0058】
以上で説明した実施の形態4によれば、ピストン18の上端面は、天井2に接する。さらに、受板14の上面も、天井2に接する。このため、仮囲いが倒れることを抑制できる。
【0059】
また、ピストン18が天井2と接触する際の鉛直方向の接触力は調整される。このため、本体3と台板10との摩擦力により、本体3が水平方向に移動することを抑制できる。
【0060】
なお、実施の形態1から実施の形態4において、天井2と本体3の上部との鉛直方向の隙間を狭め体4により適切に狭めるだけでも、仮囲いの転倒を抑制できる。例えば、本体3の寸法と当該隙間の寸法を適切に設定すれば、本体3は、倒れる方向の移動を天井2によって規制される。その結果、本体3の転倒を抑制できる。
【符号の説明】
【0061】
1 乗場、 2 天井、 3 本体、 4 狭め体、 5 膨張体、 6 給気装置、 6a ボンベ、 6b 開閉器、 6c 圧力計、 6d 接続ホース、 7 スライド体、 7a 移動体、 7b 案内体、 7c 固定体、 7d ボルト、 7e ナット、 7f 第2ナット、 8 膨張体、 9 スライド体、 10 台板、 11 下柱管、 12 ネジ管、 13 上柱管、 14 受板、 15 ナットハンドル、 16 サポートピン、 17 調整柱、 18 ピストン、 19 スプリング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10