(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電界効果トランジスタであるディプレッション型トランジスタと、電界効果トランジスタである第1のエンハンスメント型トランジスタとを各々が含む第1のゲートドライバ及び第2のゲートドライバと、
電界効果トランジスタである第1のパワートランジスタ及び第2のパワートランジスタとを有し、
前記第1のパワートランジスタのソース端子と、前記第2のパワートランジスタのドレイン端子とは接続されており、
前記第1のパワートランジスタのドレイン端子は電源に接続されており、
前記第2のパワートランジスタのソース端子は接地されており、
前記第1のゲートドライバの出力端子は、前記第1のパワートランジスタのゲート端子と接続されており、
前記第1のゲートドライバの接地端子は、前記第1のパワートランジスタのソース端子と接続されており、
前記第2のゲートドライバの出力端子は、前記第2のパワートランジスタのゲート端子と接続されており、
前記第2のゲートドライバの接地端子は、前記第2のパワートランジスタのソース端子と接続されており、
前記第1のゲートドライバと前記第2のゲートドライバと前記第1のパワートランジスタと前記第2のパワートランジスタとは同一チップ内に集積化された半導体装置であって、
前記半導体装置は、
半導体層積層体と、
前記半導体層積層体上に形成されている、前記ディプレッション型トランジスタの第1のゲート電極、第1のソース電極、及び第1のドレイン電極と、
前記半導体層積層体上に形成されている、前記第1のエンハンスメント型トランジスタの第2のゲート電極、第2のソース電極、及び第2のドレイン電極と、
前記第1のゲート電極、前記第1のソース電極、前記第1のドレイン電極、前記第2のゲート電極、前記第2のソース電極、及び前記第2のドレイン電極上に形成された第1の絶縁層と、
前記第1の絶縁層上に形成された第1の配線層と、
前記第1の絶縁層に形成され、前記第1のゲート電極、前記第1のソース電極、前記第1のドレイン電極、前記第2のゲート電極、前記第2のソース電極、及び前記第2のドレイン電極と、前記第1の配線層とを接続する複数の第1のビアホールと、
前記第1の配線層上に形成された第2の絶縁層と、
前記第2の絶縁層上に形成された第2の配線層と、
前記第2の絶縁層に形成され、前記第1の配線層と前記第2の配線層とを接続する複数の第2のビアホールとを備え、
前記第1のパワートランジスタは、
前記半導体層積層体上に形成されている、第3のゲート電極、第3のソース電極及び第3のドレイン電極と、
前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第3のドレイン電極と接続されている第1のドレイン引上げ配線と、
前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第3のソース電極と接続されている第1のソース引上げ配線と、
前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第3のゲート電極と接続されている第1のゲート引上げ配線とを備え、
前記第1のドレイン引上げ配線と、前記第1のソース引上げ配線とは平行に第1の方向に延在し、
前記第1のゲート引上げ配線は、前記第1のドレイン引上げ配線及び前記第1のソース引上げ配線を囲むように形成されており、
前記第1のパワートランジスタは、さらに、
前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のビアホールのいくつかを介して前記第1のドレイン引上げ配線と接続されている複数の第1のドレイン電極パッドと、
前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のビアホールのいくつかを介して前記第1のソース引上げ配線と接続されている複数の第1のソース電極パッドとを備え、
前記複数の第1のドレイン電極パッドと、前記複数の第1のソース電極パッドとは、前記第1の方向に並んで交互に配置され、
前記第2のパワートランジスタは、
前記半導体層積層体上に形成されている、第4のゲート電極、第4のソース電極及び第4のドレイン電極と、
前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第4のドレイン電極と接続されている第2のドレイン引上げ配線と、
前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第4のソース電極と接続されている第2のソース引上げ配線と、
前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第4のゲート電極と接続されている第2のゲート引上げ配線とを備え、
前記第2のドレイン引上げ配線と、前記第2のソース引上げ配線とは平行に前記第1の方向に延在し、
前記第2のゲート引上げ配線は、前記第2のドレイン引上げ配線及び前記第2のソース引上げ配線を囲むように形成されており、
前記第2のパワートランジスタは、さらに、
前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のビアホールのいくつかを介して前記第2のドレイン引上げ配線と接続されている複数の第2のドレイン電極パッドと、
前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のビアホールのいくつかを介して前記第2のソース引上げ配線と接続されている複数の第2のソース電極パッドとを備え、
前記複数の第2のドレイン電極パッドと、前記複数の第2のソース電極パッドとは、前記第1の方向に並んで交互に配置され、
前記複数の第1のソース電極パッドと前記複数の第2のドレイン電極パッドとは一対一に対応し、対応する前記第1のソース電極パッドと前記第2のドレイン電極パッドとは接続されており、単一の第1のドレイン/ソース電極パッドを構成している
半導体装置。
前記複数の第1のドレイン電極パッド及び複数の前記第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第1のゲートドライバに最も近い位置に配置されている第1の電極パッドは、前記第1のドレイン電極パッドであり、
前記半導体装置は、さらに、
前記第1の電極パッドよりも前記第1のゲートドライバに近い位置に前記第2の配線層を用いて形成されており、前記第2のビアホールのいずれかを介して前記第1のソース引上げ配線と接続されているソース追加配線と、
前記第2の配線層を用いて形成されており、前記ソース追加配線と接続されている第2のドレイン/ソース電極パッドとを備える
請求項5記載の半導体装置。
前記複数の第1のドレイン電極パッド及び複数の前記第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第1のゲートドライバに最も近い位置に配置されている第1の電極パッドは、前記第1のドレイン/ソース電極パッドであり、
前記複数の第2のソース電極パッド及び前記複数の第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第2のゲートドライバに最も近い位置に配置されている電極パッドは、前記第1の電極パッドである前記第1のドレイン/ソース電極パッドであり、
前記第1のパワートランジスタ上の前記第1の電極パッドは、前記第2のパワートランジスタ上の前記第1の電極パッドより、前記第1の方向の幅が広く、
前記第1の電極パッドよりも前記第2のゲートドライバに近い位置に前記第2の配線層を用いて形成されており、前記第2のビアホールのいずれかを介して前記第2のソース引上げ配線と接続されているソース追加配線と、
前記第2の配線層を用いて形成されており、前記ソース追加配線と接続されている第3のソース電極パッドとを備える
請求項5記載の半導体装置。
前記第1の配線層を用いて形成され、かつ前記第1のゲートドライバの前記出力端子に対応して備えられた信号出力配線と、前記第2のゲートドライバの前記出力端子に対応して備えられた信号出力配線と、を有し、
前記第1のゲートドライバの前記信号出力配線は、前記第1のゲート引上げ配線に接続されており、
前記第2のゲートドライバの前記信号出力配線は、前記第2のゲート引上げ配線に接続されている
請求項1記載の半導体装置。
【発明の概要】
【0009】
しかしながら、特許文献1においては、ゲートドライバを構成する2つのトランジスタはどちらもN型トランジスタであるため、共通の1つのスイッチ信号を各トランジスタに入力するとゲートドライバを交互にON/OFFすることができない。各トランジスタに位相が180°異なるスイッチ信号を入力することで、ゲートドライバを交互にON/OFFをすることが可能となるが、この場合スイッチ信号発生用のIC(Integrated Circuit)が2つ必要になる。そのため、この構成は、コスト、及びサイズの面でデメリットがある。
【0010】
一方、ゲートドライバのハイサイドトランジスタをP型トランジスタで構成し、ローサイドトランジスタをN型トランジスタで構成する場合、共通の1つのスイッチ信号を入力するだけでゲートドライバを交互にON/OFFすることができる。しかし、窒化物半導体を含むIII−V族化合物半導体では高速のP型トランジスタを実現することが困難である。
【0011】
また、大電流を流すことができるDC/DCコンバータを実現するためには、ゲートドライバを構成する2つのパワートランジスタのゲート幅(Wg)を大きくする必要があり、パワートランジスタのサイズが大きくなる。その結果、パワートランジスタで構成されるスイッチとゲートドライバとをチップ内で配線接続しても大きな寄生インダクタンスが付加されてしまい、上位配線での具体的なレイアウトの工夫が必要である、という課題がある。
【0012】
上記課題を鑑み、本開示は、高速化及び低コスト化を実現できる半導体装置を提供することを目的とする。
【0013】
本開示の一態様に係る半導体装置は、電界効果トランジスタであるディプレッション型トランジスタと、電界効果トランジスタである第1のエンハンスメント型トランジスタとを各々が含む第1のゲートドライバ及び第2のゲートドライバと、電界効果トランジスタである第1のパワートランジスタ及び第2のパワートランジスタとを有し、前記第1のパワートランジスタのソース端子と、前記第2のパワートランジスタのドレイン端子とは接続されており、前記第1のパワートランジスタのドレイン端子は電源に接続されており、前記第2のパワートランジスタのソース端子は接地されており、前記第1のゲートドライバの出力端子は、前記第1のパワートランジスタのゲート端子と接続されており、前記第1のゲートドライバの接地端子は、前記第1のパワートランジスタのソース端子と接続されており、前記第2のゲートドライバの出力端子は、前記第2のパワートランジスタのゲート端子と接続されており、前記第2のゲートドライバの接地端子は、前記第2のパワートランジスタのソース端子と接続されており、前記第1のゲートドライバと前記第2のゲートドライバと前記第1のパワートランジスタと前記第2のパワートランジスタとは同一チップ内に集積化されている。
【0014】
この構成によれば、第1のゲートドライバ及び第2のゲートドライバに、ディプレッション型トランジスタとエンハンスメント型トランジスタとを使用することにより、1つのスイッチ信号でゲートドライバをON/OFFすることができる。これにより、回路面積の縮小を実現できるのでコストを削減できる。また、P型トランジスタを用いる必要がないので高速化を実現できる。
【0015】
例えば、前記第1のゲートドライバ及び前記第2のゲートドライバの各々において、前記ディプレッション型トランジスタのドレイン端子は電源に接続されており、前記ディプレッション型トランジスタのゲート端子及びソース端子と、前記第1のエンハンスメント型トランジスタのドレイン端子とは、前記出力端子に接続されており、前記第1のエンハンスメント型トランジスタのソース端子は前記接地端子に接続されていてもよい。
【0016】
例えば、前記第1のゲートドライバ及び前記第2のゲートドライバの各々は、さらに、第2のエンハンスメント型トランジスタと、第3のエンハンスメント型トランジスタとを含み、前記第1のゲートドライバ及び前記第2のゲートドライバの各々において、前記ディプレッション型トランジスタのドレイン端子は電源に接続されており、前記ディプレッション型トランジスタのゲート端子及びソース端子と、前記第1のエンハンスメント型トランジスタのドレイン端子と、前記第2のエンハンスメント型トランジスタのゲート端子とは接続されており、前記第3のエンハンスメント型トランジスタのゲート端子と、前記第1のエンハンスメント型トランジスタのゲート端子とは接続されており、前記第2のエンハンスメント型トランジスタのソース端子と前記第3のエンハンスメント型トランジスタのドレイン端子とは前記出力端子に接続されており、前記第2のエンハンスメント型トランジスタのドレイン端子は電源に接続されており、前記第1のエンハンスメント型トランジスタのソース端子と前記第3のエンハンスメント型トランジスタのソース端子とは前記接地端子に接続されていてもよい。
【0017】
この構成によれば、ディプレッション型トランジスタ及び第1のエンハンスメント型トランジスタのゲート幅を小さくし、第2のエンハンスメント型トランジスタ及び第3のエンハンスメント型トランジスタのゲート幅を大きくすることで、消費電力を抑制しつつ、出力電流を大きくできる。
【0018】
例えば、前記半導体装置は、半導体層積層体と、前記半導体層積層体上に形成されている、前記ディプレッション型トランジスタの第1のゲート電極、第1のソース電極、及び第1のドレイン電極と、前記半導体層積層体上に形成されている、前記第1のエンハンスメント型トランジスタの第2のゲート電極、第2のソース電極、及び第2のドレイン電極と、前記第1のゲート電極、前記第1のソース電極、前記第1のドレイン電極、前記第2のゲート電極、前記第2のソース電極、及び前記第2のドレイン電極上に形成された第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層上に形成された第1の配線層と、前記第1の絶縁層に形成され、前記第1のゲート電極、前記第1のソース電極、前記第1のドレイン電極、前記第2のゲート電極、前記第2のソース電極、及び前記第2のドレイン電極と、前記第1の配線層とを接続する複数の第1のビアホールと、前記第1の配線層上に形成された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上に形成された第2の配線層と、前記第2の絶縁層に形成され、前記第1の配線層と前記第2の配線層とを接続する複数の第2のビアホールとを備えてもよい。
【0019】
例えば、前記第1のゲートドライバ及び前記第2のゲートドライバの各々は、前記第1のエンハンスメント型トランジスタのゲート端子に接続されている信号入力パッドと、前記ディプレッション型トランジスタのドレイン端子に接続されている電源印加パッドと、前記第1の配線層を用いて形成され、前記出力端子に対応する信号出力配線と、前記第1の配線層を用いて形成され、前記接地端子に対応するソース端子配線とを備えてもよい。
【0020】
例えば、前記第1のパワートランジスタは、前記半導体層積層体上に形成されている、第3のゲート電極、第3のソース電極及び第3のドレイン電極と、前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第3のドレイン電極と接続されている第1のドレイン引上げ配線と、前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第3のソース電極と接続されている第1のソース引上げ配線と、前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第3のゲート電極と接続されている第1のゲート引上げ配線とを備え、前記第1のドレイン引上げ配線と、前記第1のソース引上げ配線とは平行に第1の方向に延在し、前記第1のゲート引上げ配線は、前記第1のドレイン引上げ配線及び前記第1のソース引上げ配線を囲むように形成されており、前記第1のパワートランジスタは、さらに、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のビアホールのいくつかを介して前記第1のドレイン引上げ配線と接続されている複数の第1のドレイン電極パッドと、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のビアホールのいくつかを介して前記第1のソース引上げ配線と接続されている複数の第1のソース電極パッドとを備え、前記複数の第1のドレイン電極パッドと、前記複数の第1のソース電極パッドとは、前記第1の方向に並んで交互に配置され、前記第2のパワートランジスタは、前記半導体層積層体上に形成されている、第4のゲート電極、第4のソース電極及び第4のドレイン電極と、前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第4のドレイン電極と接続されている第2のドレイン引上げ配線と、前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第4のソース電極と接続されている第2のソース引上げ配線と、前記第1の配線層を用いて形成されており、前記複数の第1のビアホールのいずれかを介して前記第4のゲート電極と接続されている第2のゲート引上げ配線とを備え、前記第2のドレイン引上げ配線と、前記第2のソース引上げ配線とは平行に前記第1の方向に延在し、前記第2のゲート引上げ配線は、前記第2のドレイン引上げ配線及び前記第2のソース引上げ配線を囲むように形成されており、前記第2のパワートランジスタは、さらに、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のホールのいくつかを介して前記第2のドレイン引上げ配線と接続されている複数の第2のドレイン電極パッドと、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記複数の第2のホールのいくつかを介して前記第2のソース引上げ配線と接続されている複数の第2のソース電極パッドとを備え、前記複数の第2のドレイン電極パッドと、前記複数の第2のソース電極パッドとは、前記第1の方向に並んで交互に配置され、前記複数の第1のソース電極パッドと前記複数の第2のドレイン電極パッドとは一対一に対応し、対応する前記第1のソース電極パッドと前記第2のドレイン電極パッドとは接続されており、単一の第1のドレイン/ソース電極パッドを構成していてもよい。
【0021】
この構成によれば、電極パッドをデバイス上に形成することができる。よって、チップサイズを縮小できるので、コストを削減できる。
【0022】
例えば、前記第1のゲートドライバの前記信号出力配線は、前記第1のゲート引上げ配線に接続されており、前記第1のゲートドライバの前記ソース端子配線は、前記第1のソース引上げ配線に接続されており、前記第2のゲートドライバの前記信号出力配線は、前記第2のゲート引上げ配線に接続されており、前記第2のゲートドライバの前記ソース端子配線は、前記第2のソース引上げ配線に接続されていてもよい。
【0023】
この構成によれば、第1の配線層を使用して、ゲートドライバの信号出力配線とパワートランジスタのゲート引上げ配線とを接続し、ゲートドライバのソース端子配線とパワートランジスタのソース引上げ配線とを接続できる。これにより、ゲートドライバとパワートランジスタとの間に付加される寄生インダクタンスを抑制できるので、高速化を実現できる。
【0024】
例えば、前記複数の第1のドレイン電極パッド及び複数の前記第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第1のゲートドライバに最も近い位置に配置されている第1の電極パッドは、前記第1のドレイン電極パッドであり、前記半導体装置は、さらに、前記第1の電極パッドよりも前記第1のゲートドライバに近い位置に前記第2の配線層を用いて形成されており、前記第2のビアホールのいずれかを介して前記第1のソース引上げ配線と接続されているソース追加配線と、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記ソース追加配線と接続されている第2のドレイン/ソース電極パッドとを備えてもよい。
【0025】
この構成よれば、第1のパワートランジスタ上の第1のゲートドライバに最も近い第1のドレイン電極パッドのサイズを可能な限り小さくし、空いたスペースに、第1のソース引上げ配線に接続されているソース追加配線を形成することができる。これにより、さらに第1のゲートドライバのソース端子に付与する寄生インダクタンスを抑制することができる。
【0026】
例えば、前記複数の第1のドレイン電極パッド及び複数の前記第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第1のゲートドライバに最も近い位置に配置されている第1の電極パッドは、前記第1のドレイン/ソース電極パッドであり、前記複数の第2のソース電極パッド及び前記複数の第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第2のゲートドライバに最も近い位置に配置されている電極パッドは、前記第1の電極パッドである前記第1のドレイン/ソース電極パッドであり、前記第1のパワートランジスタ上の前記第1の電極パッドは、前記第2のパワートランジスタ上の前記第1の電極パッドより、前記第1方向の幅が広く、前記第1の電極パッドよりも前記第2のゲートドライバに近い位置に前記第2の配線層を用いて形成されており、前記第2のビアホールのいずれかを介して前記第2のソース引上げ配線と接続されているソース追加配線と、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記ソース追加配線と接続されている第3のソース電極パッドとを備えてもよい。
【0027】
この構成よれば、第2のパワートランジスタ上の第2のゲートドライバに最も近い第2のドレイン電極パッドのサイズを可能な限り小さくし、空いたスペースに、第2のソース引上げ配線に接続されているソース追加配線を形成することができる。これにより、さらに第2のゲートドライバのソース端子に付与する寄生インダクタンスを抑制することができる。
【0028】
例えば、前記半導体装置は、さらに、前記第2の配線層を用いて形成されており、前記ソース追加配線を介して前記第3のソース電極パッドと接続されている第4のソース電極パッドを備えてもよい。
【0029】
例えば、前記第1のゲートドライバの前記信号出力配線は、前記第1のゲート引上げ配線に接続されており、前記第2のゲートドライバの前記信号出力配線は、前記第2のゲート引上げ配線に接続されていてもよい。
【0030】
例えば、前記複数の第1のドレイン電極パッド及び前記複数の第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第1のゲートドライバに最も近い位置に配置されている第1の電極パッドは、前記第1のドレイン/ソース電極パッドであり、前記第1のゲートドライバの前記ソース端子配線は、前記第1の電極パッドを介して、前記第1のソース引上げ配線に接続されていてもよい。
【0031】
例えば、前記複数の第2のソース電極パッド及び前記複数の前記第1のドレイン/ソース電極パッドのうち、前記第2のゲートドライバに最も近い位置に配置されている第2の電極パッドは、前記第2のソース電極パッドであり、前記第2のゲートドライバの前記ソース端子配線は、前記第2の電極パッドを介して、前記第2のソース引上げ配線に接続されていてもよい。
【0032】
例えば、前記ディプレッション型トランジスタ、前記第1のエンハンスメント型トランジスタ、前記第1のパワートランジスタ及び前記第2のパワートランジスタは、窒化物半導体で構成されていてもよい。
【0033】
例えば、前記半導体装置は、さらに、前記第2のゲート電極と前記半導体層積層体との間に形成されているp型半導体層を備えてもよい。
【0034】
本開示は、高速化及び低コスト化を実現できる半導体装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、実施の形態に係る半導体装置について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0037】
(第1の実施の形態)
図1Aは、本実施の形態に係る半導体装置13であるDC/DCコンバータの回路図である。この回路構成は、一例として窒化物半導体よりなる電界効果トランジスタを使用した場合を示したものである。
【0038】
本実施の形態に係る半導体装置13は、ハーフブリッジ構成のパワーデバイス段3と、ハイサイドゲートドライバ8(第1のゲートドライバ)と、ローサイドゲートドライバ56(第2のゲートドライバ)とを備える。
【0039】
パワーデバイス段3は、ハイサイドパワーFET(電界効果トランジスタ)1(第1のパワートランジスタ)と、ローサイドパワーFET2(第2のパワートランジスタ)とを備える。ハイサイドパワーFET1のドレイン端子Dは電源(図示せず)と接続され、ローサイドパワーFET2のソース端子Sはグランド(図示せず)と接続されている(接地されている)。
【0040】
ハイサイドゲートドライバ8は、ディプレッション型FET4(ディプレッション型トランジスタ)と、エンハンスメント型FET5、6及び7(第1〜第3のエンハンスメント型トランジスタ)とを備える。
【0041】
ディプレッション型FET4のドレイン端子と、エンハンスメント型FET6のドレイン端子とはそれぞれ、所定の電圧を供給する電源と接続されている(HD_G端子)。ディプレッション型FET4のゲート端子及びソース端子と、エンハンスメント型FET5のドレイン端子と、エンハンスメント型FET6のゲート端子とは接続されている。
【0042】
エンハンスメント型FET6のソース端子と、エンハンスメント型FET7のドレイン端子とは、ハイサイドパワーFET1のゲート端子と、配線14(ハイサイドゲートドライバ8の出力端子)を介して接続されている。エンハンスメント型FET5のゲート端子及びエンハンスメント型FET7のゲート端子には、ハイサイドパルス信号が入力される(IN_H端子)。エンハンスメント型FET5のソース端子と、エンハンスメント型FET7のソース端子とは、ハイサイドパワーFET1のソース端子及びローサイドパワーFET2のドレイン端子と配線15(ハイサイドゲートドライバ8の接地端子)を介して接続されている。
【0043】
ローサイドゲートドライバ56は、ディプレッション型FET9(ディプレッション型トランジスタ)と、エンハンスメント型FET10、11及び12(第1〜第3のエンハンスメント型トランジスタ)とを備える。
【0044】
ディプレッション型FET9のドレイン端子と、エンハンスメント型FET11のドレイン端子とはそれぞれ、所定の電圧を供給する電源と接続されている(LD_G端子)。ディプレッション型FET9のゲート端子及びソース端子と、エンハンスメント型FET10のドレイン端子と、エンハンスメント型FET11のゲート端子とは接続されている。エンハンスメント型FET11のソース端子と、エンハンスメント型FET12のドレイン端子とは、配線16(ローサイドゲートドライバ56の出力端子)を介してローサイドパワーFET2のゲート端子と接続されている。エンハンスメント型FET10のゲート端子と、エンハンスメント型FET12のゲート端子とには、ローサイドパルス信号が入力される(IN_L端子)。エンハンスメント型FET10のソース端子と、エンハンスメント型FET12のソース端子とは、ローサイドパワーFET2のソース端子(グランド)と配線17(ローサイドゲートドライバ56の接地端子)を介して接続されている。
【0045】
ディプレッション型FET4及び9と、エンハンスメント型FET5〜7及び10〜12と、ハイサイドパワーFET1と、ローサイドパワーFET2とは、例えば、窒化物半導体で構成されている。
【0046】
上記の構成要素は同一基板上(同一チップ内)に集積化されている。つまり、半導体装置13は、ワンチップのDC/DCコンバータである。
【0047】
なお、
図1Bに示す半導体装置13Aのように、上記の構成要素の中で、ハイサイドゲートドライバ8Aが、ディプレッション型FET4及びエンハンスメント型FET5のみを含み、ローサイドゲートドライバ56Aが、ディプレッション型FET9及びエンハンスメント型FET10のみを含んでもよい。この場合、ディプレッション型FET4のゲート端子及びソース端子と、エンハンスメント型FET5のドレイン端子とが接続された端子が配線14に接続され、ディプレッション型FET9のゲート端子及びソース端子と、エンハンスメント型FET10のドレイン端子とが接続された端子が配線16に接続されている。
【0048】
しかし、大電流で駆動するためにハイサイドパワーFET1及びローサイドパワーFET2のゲート幅(Wg)は大きいため、ゲートチャージ容量も大きい。このDC/DCコンバータを高速で動作するためには、ゲートチャージ容量に電荷を溜める時間を短くする必要があり、そのためにはゲートドライバからの出力電流が大きくなければならない。
【0049】
ディプレッション型FET4及びエンハンスメント型FET5のみの回路構成はDCFL(Direct Coupled FET Logic)と一般的に言われるが、この構成だけで出力電流を大きくするためには、ディプレッション型FET4のWgも大きくしなければならない。ディプレッション型FET4はディプレッション型であるので、ディプレッション型FET4のゲート端子とソース端子とを短絡しているこの回路構成では、IN_H端子から入力されるパルス信号がON/OFFどちらの場合でも常に電流が流れることになる。そのため消費電力が非常に大きくなる。よって、ハイサイドゲートドライバ8がエンハンスメント型FET6及び7で構成されるハーフブリッジ構成を有するバッファアンプを含み、ローサイドゲートドライバ56がエンハンスメント型FET11及び12で構成されるハーフブリッジ構成を有するバッファアンプを含むことが好ましい。バッファアンプのFETのWgを大きくすることで出力電流を大きくし、DCFL部のFETのWgを小さくすることでゲートドライバ全体の消費電力を抑制することが可能である。なお、
図1Aの回路構成では、1段のバッファアンプのみが用いられているが、2段以上のバッファアンプが用いられても構わない。
【0050】
図2は、本実施の形態を実現するためのデバイスの断面構造を示す図である。このデバイス構造は、ディプレッション型FET30とエンハンスメント型FET29とを同時に含む。ここで、ディプレッション型FET30は、上述したディプレッション型FET4及び9に対応し、エンハンスメント型FET29は、エンハンスメント型FET5〜7及び10〜12、並びに、ハイサイドパワーFET1及びローサイドパワーFET2に対応する。
【0051】
シリコン(Si)からなる導電性のSi基板18の上に窒化アルミニウム(AlN)からなる厚さが100nmのバッファ層19が形成されている。その上に厚さが1〜2μmのアンドープの窒化ガリウム(GaN)からなる第1の層20と、厚さが10〜20nmのアンドープの窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなる第2の層21が積層されている。第1の層20と第2の層21とのヘテロ界面近傍には、自発分極及びピエゾ分極による電荷が生じる。これにより、シートキャリア濃度が1×10
13cm
−2以上でかつ移動度が1000cm
2V/sec以上の二次元電子ガス(2DEG)層であるチャネル領域が生成されている。なお、以下では、Si基板18〜第2の層21を半導体層積層体87と呼ぶ。
【0052】
半導体層積層体87上にエンハンスメント型FET29を構成するゲート電極23(第2のゲート電極)、ソース電極24(第2のソース電極)及びドレイン電極25(第2のドレイン電極)と、ディプレッション型FET30を構成するゲート電極26(第1のゲート電極)、ソース電極27(第1のソース電極)及びドレイン電極28(第1のドレイン電極)とが形成される。ドレイン電極25及び28とソース電極24及び27とは、積層されたチタン(Ti)とアルミニウム(Al)とで構成され、チャネル領域とオーミック接触をしている。
【0053】
第2の層21の上において、ドレイン電極25とソース電極24との間の領域に、p型窒化物半導体層22を介してゲート電極23が形成されている。ゲート電極23は、積層されたパラジウム(Pd)と金(Au)とで構成されており、p型窒化物半導体層22とオーミック接触している。
【0054】
p型窒化物半導体層22は、厚さが100〜300nmで、マグネシウム(Mg)がドープされたAlGaNからなる。p型窒化物半導体層22と第2の層21とによりPN接合が形成される。これにより、ゲート電極に印加する電圧が0Vの場合においても、第2の層21及び第1の層20中に、p型窒化物半導体層22から、Si基板18側及びソース電極24又はドレイン電極25に向かって空乏層が形成される。したがって、ゲート電極23に印加する電圧が0Vの場合においても、チャネル領域を流れる電流が遮断されるため、ノーマリオフ動作を実現できる。つまり、エンハンスメント型FETが実現する。
【0055】
また、ゲート電極23にPN接合のビルトインポテンシャルを超える3V以上のゲート電圧が印加された場合に、チャネル領域に正孔を注入することができる。窒化物半導体において、正孔の移動度は、電子の移動度よりもはるかに低いため、チャネル領域に注入された正孔は電流を流す担体としてはほとんど寄与しない。このため、注入された正孔は、同量の電子をチャネル領域内に発生させ、チャネル領域内に電子を発生させる効果を向上させるドナーイオンのような機能を発揮する。つまり、チャネル領域内においてキャリア濃度の変調を行うことが可能となるため、動作電流が大きく、低抵抗なノーマリオフ型のパワー半導体素子を実現することが可能となる。
【0056】
ゲート電極26は、ソース電極27とドレイン電極28との間に形成されており、低抵抗な金(Au)などが積層されたメタル電極であり、第2の層21とショットキー接触している。それぞれのFET同士が干渉し合わない様にイオン注入等でアイソレーション層31が形成されている。
【0057】
図3は、デバイス上の上位配線の断面構造を示す図である。
図2で示した半導体層積層体87上に形成されたFET用電極上に誘電体層32(第1の絶縁層)が堆積されている。誘電体層32は、例えば、シリコンナイトライド(SiN)からなる。誘電体層32上に第1次厚膜配線34(第1の配線層)が形成されており、第1次厚膜配線34とFETの各電極とはビアホール33(第1のビアホール)を介して接続されている。
【0058】
第1次厚膜配線34上に厚膜化が可能な誘電体層35(第2の絶縁層)が堆積されている。誘電体層35は、例えば、厚膜化が可能で、比誘電率が低いポリベンゾオキサドール(PBO)又はベンゾシクロブテン(BCB)からなる。誘電体層35上に第2次厚膜配線37(第2の配線層)が形成されており、第2次厚膜配線37と第1次厚膜配線34とはビアホール36(第2のビアホール)を介して接続されている。
【0059】
第2次厚膜配線37上に誘電体層38が堆積されている。例えば、誘電体層38には、誘電体層35と同じ材料が用いられる。第2次厚膜配線37上の誘電体層38に開口が形成され、この部分がパッド39として機能する。また、
図3に示すように、誘電体層32及びその内部に構成される要素を含む層を薄膜配線層40と呼び、誘電体層35及び38及びその内容に構成される要素を含む層を厚膜配線層41と呼ぶ。
【0060】
図4は、デバイス上の上位配線断面構造の変形例を示す図である。
図3で示したデバイスの上位配線断面構造と同じ構成要素には同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
【0061】
誘電体層32上に薄膜追加配線42が形成されている。FETの各電極と薄膜追加配線42とはビアホール33を介して接続されている。薄膜追加配線42を挿入する理由としては、この薄膜追加配線42を、厚膜配線層41の上位配線では配線幅及び配線間隔等の制限により実現できない微細な箇所のブリッジ配線に用いること、及び、各電極の配線抵抗を低減するための積層配線に利用することが挙げられる。
【0062】
薄膜追加配線42上に、例えばSiNからなる誘電体層43が堆積されている。さらにその上に厚膜誘電体層45が堆積されている。厚膜誘電体層45上に第1次厚膜配線46が形成されており、第1次厚膜配線46と薄膜追加配線42とはビアホール44を介して接続されている。
【0063】
図5A及び
図5BはFET(ディプレッション型FET30又はエンハンスメント型FET29)の平面レイアウトを示す図である。
図5Aは、薄膜配線層40の電極の1部のレイアウトを示し(薄膜追加配線42は省略している)、
図5Bは、第1次厚膜配線34までの厚膜配線層41のレイアウトを示している。
図5Aに示すようにゲート電極47とソース電極48とドレイン電極49とは同じ方向に延在し、ゲート電極47と、ソース電極48又はドレイン電極49とが交互に配置されている。ゲート電極47は、ゲート抵抗を低減するために、それぞれのゲート電極の両端部を全て接続した梯子型である。
【0064】
また、
図5Bに示しているように、ゲート引上げ配線53は、ゲート電極47の両端部を接続した箇所からビアホール50を介してゲート電極47と接続されている。ソース引上げ配線54は、ソース電極48とビアホール51を介して接続されており、ドレイン引上げ配線55はドレイン電極49とビアホール52を介して接続されている。
図5Bでは、ソース引上げ配線54は2本であり、ドレイン引上げ配線55は1本であるが、でそれぞれ何本であっても構わない。これは、ビアホール51及び52の個数及び配置を変更することで実現できる。
【0065】
図6Aは、本実施の形態に係る半導体装置の具体的なレイアウト構成を示す図である。ハイサイドゲートドライバ8の右隣にハイサイドパワーFET1が配置されており、ハイサイドゲートドライバ8の下にローサイドゲートドライバ56が配置されており、ローサイドゲートドライバ56の右隣にローサイドパワーFET2が配置されている。ハイサイドパワーFET1とローサイドパワーFET2とは、例えば同じ横幅である。ハイサイドパワーFET1とローサイドパワーFET2とは、できるだけ近く(例えば20μm程度)に配置される。
【0066】
ハイサイドパワーFET1及びローサイドパワーFET2には
図5A及び
図5Bに示した構造が用いられている。パワーFETのWgに応じて、
図5A及び5Bに示すユニットが複数個縦に並べられる。本実施の形態では、ハイサイドパワーFET1は1個のユニット60を含み、ローサイドパワーFET2は3個のユニット61を含む。
【0067】
ハイサイドパワーFET1は、ハイサイドパワーFET1のゲート電極(第3のゲート電極)に接続されているゲート引上げ配線62(第1のゲート引上げ配線)と、ハイサイドパワーFET1のソース電極(第3のソース電極)に接続されているソース引上げ配線63(第1のソース引上げ配線)と、ハイサイドパワーFET1のドレイン電極(第3のドレイン電極)に接続されているドレイン引上げ配線64(第1のドレイン引上げ配線)とを有する。これらは、第1次厚膜配線34を用いて形成されている。
【0068】
ドレイン引上げ配線64はビアホール66を介してドレイン電極パッドD(第1のドレイン電極パッド)に接続されている。ソース引上げ配線63はビアホール65を介してドレイン/ソース電極パッドDS(第1のソース電極パッド)に接続されている。また、ドレイン電極パッドD及びドレイン/ソース電極パッドDSは、第2次厚膜配線37を用いて形成されており、横方向(第1の方向)に並んで交互に配置されている。
【0069】
ドレイン引上げ配線64と、ソース引上げ配線63とは平行に横方向(第1の方向)に延在する。
【0070】
ゲート引上げ配線62は、ドレイン引上げ配線64及びソース引上げ配線63を囲むように形成されている。また、ゲート引上げ配線62の4辺の内、ハイサイドゲートドライバ8に最も近い1辺では、引上げ配線が除去されており、薄膜配線層で形成されたゲート電極のみが配置されている。
【0071】
ローサイドパワーFET2は、ローサイドパワーFET2のゲート電極(第4のゲート電極)に接続されているゲート引上げ配線67(第2のゲート引上げ配線)と、ローサイドパワーFET2のソース電極(第4のソース電極)に接続されているソース引上げ配線68(第2のソース引上げ配線)と、ローサイドパワーFET2のドレイン電極(第4のドレイン電極)に接続されているドレイン引上げ配線69(第2のドレイン引上げ配線)とを有する。これらは、第1次厚膜配線34を用いて形成されている。
【0072】
ドレイン引上げ配線69はビアホール71を介してドレイン/ソース電極パッドDS(第2のドレイン電極パッド)に接続されている。ここで、ハイサイドパワーFET1及びローサイドパワーFET2のドレイン/ソース電極パッドDS(第1のドレイン/ソース電極パッド)は、第2次厚膜配線37で互いに接続されており、共通化されている。つまり、複数の第1のソース電極パッドと複数の第2のドレイン電極パッドとは一対一に対応し、対応する第1のソース電極パッドと第2のドレイン電極パッドとは接続されており、単一の第1のドレイン/ソース電極パッドを構成している。
【0073】
ソース引上げ配線68はビアホール70を介してソース電極パッドSに接続されている。また、ソース電極パッドS及びドレイン/ソース電極パッドDSは、第2次厚膜配線37を用いて形成されており、横方向(第1の方向)に並んで交互に配置されている。
【0074】
ドレイン引上げ配線69と、ソース引上げ配線68とは平行に横方向(第1の方向)に延在する。
【0075】
ゲート引上げ配線67は、ドレイン引上げ配線69及びソース引上げ配線68を囲むように形成されている。また、ゲート引上げ配線67の4辺の内、ローサイドゲートドライバ56に最も近い1つのユニット(中央のユニット)の1辺では、引上げ配線が除去されており、薄膜配線層で形成されたゲート電極のみが配置されている。
【0076】
パワーデバイスの基板実装手法は、寄生インダクタンスが大きいワイヤーボンディングよりも、半田等のバンプを用いるフリップチップ実装が好ましい。フリップチップ実装を用いることで、基板上に形成した各電極間の寄生インダクタンスを大幅に抑制することができる。フリップチップ実装を用いる場合、例えば、各パッド開口幅は200μm程度以上であり、パッド開口間隔は100μm程度以上である。各電極パッド開口は、各電極パッドの内部に形成される。
【0077】
ハイサイドゲートドライバ8上に、ドレイン電極パッドHD_G(電源印加パッド)、及びパルス信号入力パッドIN_H(信号入力パッド)が形成されている。また、ハイサイドゲートドライバ8の出力端子85(信号出力配線)、及びソース端子58(ソース端子配線)が第1次厚膜配線34(又は46)を用いて形成されている。
【0078】
ローサイドゲートドライバ56上に、ドレイン電極パッドLD_G(電源印加パッド)、及びパルス信号入力パッドIN_L(信号入力パッド)が形成されている。また、ローサイドゲートドライバ56の出力端子86(信号出力配線)、及びソース端子59(ソース端子配線)が第1次厚膜配線34(又は46)を用いて形成されている。
【0079】
ゲートドライバ領域とパワーFET領域との境界線57で、ハイサイドゲートドライバ8の出力端子85は、ゲート引上げ配線62の薄膜配線層のみで形成された箇所と接続されている。なお、出力端子85と薄膜配線とは配線層が異なるので、これらはビアホール33を介して接続されている。ハイサイドゲートドライバ8のソース端子58は、ソース引上げ配線63と接続されている。
【0080】
ローサイドゲートドライバ56の出力端子86は、ゲート引上げ配線67の薄膜配線層のみで形成された箇所と接続されている。なお、出力端子86と薄膜配線とは配線層が異なるので、これらはビアホール33を介して接続されている。ローサイドゲートドライバ56のソース端子59は、ソース引上げ配線68と接続されている。
【0081】
また、
図6Bに示す回路図の配線14、配線15、配線16及び配線17と同じ番号をレイアウト図(
図6A)にも示している。ゲートドライバ領域とパワーFET領域は、境界線57上で配線14、配線15、配線16及び配線17を介して接続されている。レイアウト図でも確認できるように、配線14、16、17を、ワンチップ集積化した場合での最短長で形成することができるが、配線15は、ドレイン電極パッドDを通過して、ドレイン/ソース電極パッドDSまで延在する必要がある。よって、配線15には、寄生インダクタンスが残存する。
【0082】
(第1の実施の形態の変形例)
以下、第1の実施の形態の変形例に係る半導体装置について添付の図面を参照して説明する。
【0083】
図7において、
図1A〜
図6Bで示した構造と同じ構成要素には同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図7に示す構造は、
図6Aに示す構造と、第1次厚膜配線34(又は46)までの構造が同じである。
図7では、
図6Aに対して、ハイサイドパワーFET1内のビアホール65及び66と、ローサイドパワーFET2内のビアホール70及び71との配置が入れ替えられており、ドレイン電極パッドD及びソース電極パッドSと、ドレイン/ソース電極パッドとの位置も入れ替えられている。つまり、この配置では、ゲートドライバと最短距離の電極パッドはドレイン/ソース電極パッドDSである。
【0084】
図7に示す配置だと、配線14、配線15及び配線16に最短距離の配線を用いることができるが、ローサイドゲートドライバ56のソース端子59とソース電極パッドSとは距離が離れているため、配線17の寄生インダクタンスは大きくなる。
【0085】
つまり、
図6Aに示す配置を用いることで、配線17の寄生インダクタンスを低減できる。また、
図7に示す配置を用いることで、配線15の寄生インダクタンスを低減できる。
【0086】
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態に係る半導体装置について添付の図面を参照して説明する。
図8において、
図1A〜
図7で示した構造と同じ構成要素には同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図8に示す構造は、
図6Aに示す構造と、第1次厚膜配線34(又は46)までの構造が同じである。
図8では、
図6Aに対して、電極パッドの配置もほぼ同じであるが、ハイサイドパワーFET1の、ハイサイドゲートドライバ8から最短距離に配置されているドレイン電極パッド72(第1の電極パッド)が異なる。
【0087】
ドレイン電極パッド72は、ハイサイドパワーFET1が有する複数のドレイン電極パッドD及び複数のドレイン/ソース電極パッドDSのうち、ハイサイドゲートドライバ8に最も近い位置に配置されている電極パッドである。
【0088】
ドレイン電極パッド72は、フリップチップ実装可能な程度にできるだけ小さくし形成されている。ドレイン電極パッド72の左側の空いた領域のソース引上げ配線63上にビアホール73が形成され、第2次厚膜配線37にて配線74(ソース追加配線)が形成されている。この配線74はフリップチップ実装に使用されないので、100μm以下の細さであっても構わない。
【0089】
なお、ドレイン電極パッド72の幅は、他のドレイン電極パッドDと同じ幅であってもよい。この場合、ドレイン電極パッド72と垂直方向(
図8の下方向)に並んで配置される、ローサイドパワーFET2のソース電極パッドSの幅を、その他の電極パッドの幅よりも大きくすることで、ドレイン電極パッド72の左隣に空き領域が設けられる。
【0090】
また、ゲートドライバ領域とパワーFET領域との間の空いている領域にドレイン/ソース電極パッド75(第2のドレイン/ソース電極パッド)が設けられる。このドレイン/ソース電極パッド75は、配線74と接続されている。チップサイズを抑制するためには、
図8に示すような位置にドレイン/ソース電極パッド75を設けることが好ましいが、ドレイン/ソース電極パッド75はハイサイドパワーFET1の上部(
図8の上方向)に配置されても構わない。
【0091】
(第2の実施の形態の変形例)
以下、第2の実施の形態の変形例に係る半導体装置について添付の図面を参照して説明する。
図9において、
図1A〜
図8で示した構造と同じ構成要素には同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図9に示す構造は、
図7に示す構造と、第1次厚膜配線34(又は46)までの構造が同じである。
図9では、
図7に対して、電極パッドの配置もほぼ同じであるが、ローサイドパワーFET2の、ローサイドゲートドライバ56から最短距離に配置されているドレイン/ソース電極パッド76(第1の電極パッド)が異なる。
【0092】
ドレイン/ソース電極パッド76は、ハイサイドパワーFET1上に配置されている複数のドレイン電極パッドD及び複数のドレイン/ソース電極パッドDSのうち、ハイサイドゲートドライバ8に最も近い位置に配置されている電極パッドである。また、ドレイン/ソース電極パッド76は、ローサイドパワーFET2上に配置されている複数のソース電極パッドS及び複数のドレイン/ソース電極パッドDSのうち、ローサイドゲートドライバ56に最も近い位置に配置されている電極パッドである。
【0093】
ローサイドパワーFET2上のドレイン/ソース電極パッド76は、フリップチップ実装可能な程度にできるだけ小さく形成されている。ハイサイドパワーFET1上の共通のドレイン/ソース電極パッドDSは、
図7と同じように、ハイサイドゲートドライバ8とできるだけ近くなるように形成されている。ドレイン/ソース電極パッド76の左側の空いた領域のソース引上げ配線68上にビアホール78が形成されており、第2次厚膜配線37にて配線77(ソース追加配線)が形成されている。この配線77はフリップチップ実装に使用されないので、100μm以下の細さであっても構わない。
【0094】
なお、ローサイドパワーFET2上のドレイン/ソース電極パッド76の幅は、他のドレイン/ソース電極パッドDSと同じ幅であってもよい。この場合、ハイサイドパワーFET1上のドレイン/ソース電極パッドDSの幅をその他の電極パッドの幅よりも大きくすることで、ローサイドパワーFET2上のドレイン/ソース電極パッド76の左隣に空き領域が設けられる。
【0095】
また、ゲートドライバ領域とパワーFET領域との間の空いている領域にソース電極パッド79(第3のソース電極パッド)が設けられる。このソース電極パッド79は、配線77と接続されている。
【0096】
なお、
図10に示すように、ローサイドパワーFET2の上部(
図10の上方向)にソース電極パッド80(第4のソース電極パッド)が形成されても構わない。このソース電極パッド80は、第2次厚膜配線37を用いて形成されている。また、チップサイズが大きくならないように配置できる領域があれば、ソース電極パッド79とソース電極パッド80とが同時に形成されても構わない。この場合、このソース電極パッド80は、配線77を介してソース電極パッド79と接続される。また、ソース電極パッド79とソース電極パッド80とのいずれか一方のみが形成されてもよい。
【0097】
(第3の実施の形態)
以下、第3の実施の形態に係る半導体装置について添付の図面を参照して説明する。
図11において、
図1A〜
図10で示した構造と同じ構成要素には同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図11では、ハイサイドゲートドライバ8のソース端子58は、ハイサイドパワーFET1のソース引上げ配線63とは接続されておらず、境界線57まで形成されている。ハイサイドゲートドライバ8の出力端子85は、ハイサイドパワーFET1のゲート引上げ配線62と接続されている。
【0098】
図7〜
図10の構成では、ゲート引上げ配線62の、ハイサイドゲートドライバ8と面している1辺では、第1次厚膜配線34(又は46)が除去されており、薄膜配線層で形成されたゲート電極のみが配置されていたが、本実施の形態では4辺ともに第1次厚膜配線34(又は46)の配線が形成されている。また、このゲート引上げ配線62は、出力端子85と接続されている。
【0099】
ローサイドゲートドライバ56、及びローサイドパワーFET2のレイアウト構造は
図6Aと同じである。
【0100】
ドレイン電極パッド72は、
図8と同じようにドレイン電極パッド72の左隣に領域が確保できるようなパッド幅である。その空き領域内のソース引上げ配線63上にビアホール73が形成されており、第2次厚膜配線37にて配線81が形成されている。この配線81は、境界線57まで形成された、ハイサイドゲートドライバ8のソース端子58と重なるように形成されている。配線81は、ソース端子58とビアホール82を介して接続されている。また、配線81は、電極パッドとしてフリップチップ実装に用いられる。
【0101】
つまり、配線81は、ハイサイドパワーFET1が有する複数のドレイン電極パッドD及び複数のドレイン/ソース電極パッドDSのうち、ハイサイドゲートドライバ8に最も近い位置に配置されている第1の電極パッドである。また、ハイサイドゲートドライバ8のソース端子58は、配線81を介して、ソース引上げ配線63に接続されている。
【0102】
このような構成により、ゲート引上げ配線62を4辺とも第1次厚膜配線34(又は46)で形成することで、ハイサイドパワーFET1のゲート抵抗を低減することができる。
【0103】
(第3の実施の形態の変形例)
以下、第3の実施の形態の変形例に係る半導体装置について添付の図面を参照して説明する。
図12において、
図1A〜
図11で示した構造と同じ構成要素には同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
図12では、ローサイドゲートドライバ56のソース端子59は、ローサイドパワーFET2のソース引上げ配線68とは接続されておらず、境界線57まで形成されている。ローサイドゲートドライバ56の出力端子86は、ローサイドパワーFET2のゲート引上げ配線67と接続されている。
【0104】
図7〜
図11の構成では、ゲート引上げ配線67の、ローサイドゲートドライバ56と面している1辺では、第1次厚膜配線34(又は46)が除去されており、薄膜配線層で形成されたゲート電極のみが配置されていたが、本実施の形態の変形例では4辺とも第1次厚膜配線34(又は46)の配線が形成されている。また、このゲート引上げ配線67は、出力端子86と接続されている。
【0105】
ハイサイドゲートドライバ8、及びハイサイドパワーFET1のレイアウト構造は
図6Aと同じである。
【0106】
ドレイン/ソース電極パッド76は、
図9と同じようにドレイン/ソース電極パッド76の左隣に領域を確保できるようなパッド幅である。その空き領域内のソース引上げ配線68上にビアホール78が形成されており、第2次厚膜配線37にて配線83が形成されている。この配線83は、境界線57まで形成された、ローサイドゲートドライバ56のソース端子59と重なるように形成されている。配線83は、ソース端子59とビアホール84を介して接続されている。また、配線83は、電極パッドとしてフリップチップ実装に用いられる。
【0107】
つまり、配線83は、ローサイドパワーFET2が有する複数のソース電極パッドS及び複数のドレイン/ソース電極パッドDSのうち、ローサイドゲートドライバ56に最も近い位置に配置されている第2の電極パッドである。また、ローサイドゲートドライバ56のソース端子59は、配線83を介して、ソース引上げ配線68に接続されている。
【0108】
このような構成により、ゲート引上げ配線67を4辺とも第1次厚膜配線34(又は46)で形成することで、ローサイドパワーFET2のゲート抵抗の低減することができる。
【0109】
以上、本開示の実施の形態に係る半導体装置について説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。
【0110】
例えば、上記説明において示した、トランジスタを構成するゲート電極のゲート長(Lg)、ソース電極長(Ls)、ドレイン電極長(Ld)、ゲート−ソース間距離(Lgs)、ゲート−ドレイン間距離(Lgd)、及びゲート幅(Wg)は一例であり、これらはどのような値であっても構わない。
【0111】
また、それぞれの電極或いは配線の厚さ、又は誘電体層の厚さもどのような値であっても構わない。
【0112】
また、上記説明では、2層の厚膜配線層
が用いられているが、2層以上の厚膜配線層が用いられても構わない。
【0113】
また、上記説明では、パワー半導体素子としてはAlGaN/GaN系のFETが用いられているが、パワー半導体素子はこれに限らない。例えば、パワー半導体素子は、Siを構成材料としたFETでもよく、SiCを構成材料としたFETでもよく、SiGe又はSiGeCを材料としたFETでもよく、GaAs又はAlGaAs等のIII−V族化合物を材料としたFETでもよい。
【0114】
また、AlGaN及びGaNの組成は適宜選択されてもよい。また、FETは、上記に説明したFET以外であってもよい。例えば、FETは、ヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET)、接合型電界効果トランジスタ(JFET)、MOSFET又はゲート絶縁膜トランジスタ(MISFET)であってもよい。
【0115】
また、パワー半導体素子としてFET以外にバイポーラトランジスタ、又はIGBT等が用いられてもよい。
【0116】
また、上記平面図及び断面図等は、本開示に係る構成を模式的に示す図である。つまり、上記各図において、各構成要素の角部及び辺を直線的に記載しているが、製造上の理由により、角部及び辺が丸みをおびたものも本開示に含まれる。
【0117】
また、上記回路図に示す回路構成は、一例であり、本開示は上記回路構成に限定されない。つまり、上記回路構成と同様に、本開示の特徴的な機能を実現できる回路も本開示に含まれる。例えば、上記回路構成と同様の機能を実現できる範囲で、ある素子に対して、直列又は並列に、スイッチング素子(トランジスタ)、抵抗素子、又は容量素子等の素子を接続したものも本開示に含まれる。言い換えると、上記実施の形態における「接続されている」とは、2つの端子(ノード)が直接接続されている場合に限定されるものではなく、同様の機能が実現できる範囲において、当該2つの端子(ノード)が、素子を介して接続されている場合も含む。
【0118】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本開示を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。さらに、上で示した論理回路の構成は本開示を具体的に説明するために例示するものであり、異なる構成の論理回路により同等の入出力関係を実現することも可能である。また、上記で示した各構成要素の材料は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された材料に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
【0119】
以上、一つまたは複数の態様に係る半導体装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。