特許第6558372号(P6558372)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6558372
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】ピラゾロチアゾール化合物および医薬
(51)【国際特許分類】
   C07D 513/04 20060101AFI20190805BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 17/04 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 19/00 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 37/02 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 27/04 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20190805BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   C07D513/04 325
   C07D513/04CSP
   A61K31/506
   A61P29/00
   A61P17/00
   A61P17/04
   A61P11/06
   A61P11/00
   A61P11/02
   A61P19/00
   A61P1/04
   A61P37/06
   A61P29/00 101
   A61P19/02
   A61P17/06
   A61P37/02
   A61P27/04
   A61P9/00
   A61P27/02
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61P13/12
   A61P17/14
【請求項の数】17
【全頁数】122
(21)【出願番号】特願2016-546669(P2016-546669)
(86)(22)【出願日】2015年9月2日
(86)【国際出願番号】JP2015074935
(87)【国際公開番号】WO2016035814
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2018年5月22日
(31)【優先権主張番号】特願2014-177969(P2014-177969)
(32)【優先日】2014年9月2日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004156
【氏名又は名称】日本新薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】柴 佳伸
(72)【発明者】
【氏名】秋山 聡志
【審査官】 伊佐地 公美
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−513571(JP,A)
【文献】 特表2012−512837(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/025628(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の一般式[1]で表されるピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【化1】

式中、
は水素、アルキル、またはアルコキシを示し、
Zは−OR、または−NRを示し、
かかるRはアルキル、シクロアルキルで置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを示し、
かかるRは水素、またはアルキルを示し、
かかるRはアルキル、シクロアルキル、または飽和複素環式基を示し、
にかかるアルキル、シクロアルキルは以下の(1)〜(6)からなる群から選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく、
(1)ヒドロキシ、
(2)アルコキシ、およびジフルオロアルコキシ、
(3)シクロアルキル、(ジフルオロアルコキシ)アルキルで置換されたシクロアルキル、およびアルコキシアルキルで置換されたシクロアルキル、
(4)(ジフルオロアルコキシ)アルキルで置換されていてもよい飽和複素環式基、
(5)アリール、ハロゲンで置換されたアリール、およびアルコキシで置換されたアリール、ならびに
(6)ニトリル、
にかかる飽和複素環式基は以下の(1)〜(3)からなる群から選択されるいずれか1つの基で置換されていてもよく、
(1)アルキル、
(2)アルキルカルボニル、および
(3)アルコキシカルボニル、
はヒドロキシ、または−NHRを示し、
かかるRはヘテロアリール、ハロゲンで置換されたヘテロアリール、アルキルで置換されたヘテロアリール、−COL、−COOL、または−SOを示し、
かかるLは以下の(1)〜(5)からなる群から選択されるいずれか1つの基であり
(1)アルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、およびアルコキシで置換されたアルキル、
(2)シクロアルキル、
(3)アリール、
(4)ヘテロアリール、ならびに
(5)ジアルキルアミノ、およびシクロアルキルアミノ、
かかるLは以下の(1)〜(3)からなる群から選択されるいずれか1つの基であり
(1)アルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、およびアルコキシで置換されたアルキル、
(2)シクロアルキル、ならびに
(3)ジアルキルアミノアルキル、
かかるLはアルキル、またはシクロアルキルを示す。
【請求項2】
が水素である、請求項1に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【請求項3】
Zが−NRであり、
かかるRが水素であり、
かかるRがアルキル、またはシクロアルキルであり、
にかかるアルキル、シクロアルキルは以下の(1)〜(3)からなる群から選択される1つの基で置換されていてもよく、
(1)ヒドロキシ、
(2)アルコキシ、および
(3)シクロアルキル、
がヒドロキシ、または−NHRであり、
かかるRがヘテロアリール、ハロゲンで置換されたヘテロアリール、アルキルで置換されたヘテロアリール、−COL、または−COOLであり、
かかるLが以下の(1)〜(4)からなる群から選択されるいずれか1つの基であり、
(1)アルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、およびアルコキシで置換されたアルキル、
(2)シクロアルキル、
(3)アリール、ならびに
(4)ヘテロアリール、
かかるLがアルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、アルコキシで置換されたアルキル、またはシクロアルキルである、請求項2に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【請求項4】
がアルキル、ヒドロキシで置換されたアルキル、シクロプロピルで置換されたアルキル、またはアルコキシで置換されたアルキルであり、
が−NHRである、請求項3に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【請求項5】
が炭素数が2個〜6個のアルキル、またはシクロプロピルで置換されたアルキルであり、
が−NHRであり、
が−COL、または−COOLであり、
かかるLが炭素数が2個〜6個のアルキル、またはシクロプロピルであり、
かかるLがアルキル、またはシクロプロピルである、請求項3に記載のピラゾロチアゾール化合物またはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【請求項6】
ピラゾロチアゾール化合物が次の(1)〜(135)のいずれかに記載の化合物である、請求項1に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
(1)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(2)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(3)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(4)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(5)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(6)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(7)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(8)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(9)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロブチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(10)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(11)N−[1−({6−[({4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(12)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(13)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(14)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(15)N−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(16)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(17)N−(1−{[6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(18)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド、
(19)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(20)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(21)1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(22)メチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(23)[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(24)メチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
(25)メチル (1−{[6−{[(2S)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(26)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(27)エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(28)プロパン−2−イル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(29)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド、
(30)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、
(31)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、
(32)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(33)1−シクロプロピル−3−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ウレア、
(34)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(35)N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(36)N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(37)N−[1−({6−[(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(38)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(39)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(40) プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(41)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド、
(42)N−(1−{[6−(シクロプロピルメトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(43)N−[1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(44)N−(1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(45)N−(1−{[6−(シクロペンチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(46)N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(47)N−[1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(48)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,2−オキサゾール−3−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(49)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(50)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン、
(51)N−(1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(52)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(53)メチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(54)プロパン−2−イル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(55)メチル [1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(56)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(57)メチル (1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(58)メチル [1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(59)メチル (1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(60)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)メタンスルホンアミド、
(61)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンスルホンアミド、
(62)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)エタンスルホンアミド、
(63)N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミド、
(64)N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド、
(65)エチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(66)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(67)エチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(68)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(69)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(70)メチル [1−({6−[(2−メチルブタン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(71)(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン、
(72)プロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(73)プロピル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(74)プロピル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(75)プロピル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(76)プロピル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(77)メチル [1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(78)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(79)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(80)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(81)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(82)N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド、
(83)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド、
(84)メチル [1−({6−[{[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]メチル}(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(85)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(86)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(87)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(88)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(89)tert−ブチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(90)2−メトキシエチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(91)2−(ジメチルアミノ)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(92)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(93)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(94)2−メトキシ−N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(95)N−(1−{[6−(2−エチルブトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(96)メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(97)メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(98)N−[1−({6−[(2−エチルブチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(99)N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(100)メチル [1−({6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(101)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(102)N−(1−{[6−(2−エチルブトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド、
(103)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド、
(104)N−[1−({6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(105)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン、
(106)N−[1−({6−[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(107)(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル){6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}メタノン、
(108)N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド、
(109)N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(110)N−(1−{[6−{[(2S)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(111)N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(112)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(113)メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(114)N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(115)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン、
(116)2−メチル−N−[1−({6−[(2−メチルブタン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(117)N−[1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(118)メチル [1−({6−[tert−ブチル(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(119)シクロプロピル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(120)シクロプロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(121)2,2−ジフルオロ−N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(122)3−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]−1,1−ジメチルウレア、
(123)3−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレア、
(124)プロパン−2−イル [1−({6−[(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(125)メチル [1−({6−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(126)メチル (1−{[6−フェノキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(127) 4−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル、
(128)メチル (1−{[6−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(129)メチル [1−({6−[(1−シアノシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(130)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(131)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(132)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(133)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(134)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(135)メチル (1−{[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート。
【請求項7】
ピラゾロチアゾール化合物が次の(1)〜(58)のいずれかに記載の化合物である、請求項1に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
(1)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(2)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(3)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(4)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(5)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(6)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロブチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(7)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(8)N−[1−({6−[({4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(9)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(10)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(11)N−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(12)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(13)N−(1−{[6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(14)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(15)エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(16)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド、
(17)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(18) プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(19)N−(1−{[6−(シクロプロピルメトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(20)N−[1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(21)N−(1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(22)N−[1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(23)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(24)N−(1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(25)メチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(26)プロパン−2−イル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(27)メチル [1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(28)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(29)メチル (1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(30)メチル [1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(31)メチル (1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(32)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンスルホンアミド、
(33)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)エタンスルホンアミド、
(34)エチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(35)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(36)プロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(37)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド、
(38)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(39)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(40)tert−ブチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(41)2−メトキシエチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(42)2−(ジメチルアミノ)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(43)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(44)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(45)メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(46)N−[1−({6−[(2−エチルブチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(47)N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(48)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(49)メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(50)N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(51)メチル [1−({6−[tert−ブチル(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(52)シクロプロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(53)プロパン−2−イル [1−({6−[(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(54)メチル [1−({6−[(1−シアノシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(55)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(56)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(57)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(58)メチル (1−{[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート。
【請求項8】
ピラゾロチアゾール化合物が次の(1)〜(8)のいずれかに記載の化合物である、請求項1に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
(1)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(2)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(3)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(4)エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(5)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(6) プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(7)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(8)メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有するJAK1阻害剤。
【請求項11】
請求項1〜8のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する、炎症性疾患の治療剤。
【請求項12】
炎症性疾患がアトピー性皮膚炎、湿疹、気管支喘息、好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、強直性脊椎炎、または好酸球性食道炎である請求項11に記載の治療剤。
【請求項13】
請求項1〜8のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する、自己免疫疾患の治療剤。
【請求項14】
自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、キャッスルマン病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患、乾癬、強皮症、ドライアイ、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、または視神経脊髄炎である請求項13に記載の治療剤。
【請求項15】
請求項1〜8のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する増殖性疾患の治療剤。
【請求項16】
増殖性疾患が固形がん、血液がん、リンパ系悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、肺線維症、または好酸球増多症である請求項15に記載の治療剤。
【請求項17】
請求項1〜8のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する糖尿病性腎症、円形脱毛症、骨髄移植拒絶、または臓器移植拒絶の治療剤。











【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なピラゾロチアゾール化合物、もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
チロシンキナーゼは蛋白質のチロシン残基を特異的にリン酸化する酵素であり、細胞内情報伝達系の中で重要な役割を果たし、細胞の生存、分化、増殖、分泌等、広範囲の生体機能に関与している。サイトカインシグナルに関わる細胞内チロシンキナーゼとしてJanus Kinase(JAKともいう)ファミリーが知られている。JAKファミリーにはJAK1、JAK2、JAK3、Tyrosine Kinase 2(Tyk2ともいう)の4種類の酵素が存在する。サイトカインがサイトカインレセプターに結合することにより、JAKがリン酸化され、レセプターのチロシン残基をリン酸化する。その後、細胞内に存在するsignal transducer and activator of transcription(STATともいう)が、リン酸化されたレセプターのチロシン残基と会合し、JAKによりSTATのチロシン残基がリン酸化される。リン酸化されたSTATは2量体を形成し、核内に移行して転写因子として標的遺伝子の転写活性化を誘導することにより、細胞の活性化が起きることが想定されている。JAK/STAT系は、免疫担当細胞におけるサイトカインの最も主要な細胞内シグナル伝達系であり(非特許文献1)、4種類のJAKと7種類のSTATの組み合わせにより、約40種類のサイトカインのシグナル伝達が行われていることから、サイトカインの産生異常やサイトカインシグナル異常は自己免疫疾患、アレルギーなど種々の免疫疾患や炎症疾患だけでなく、がんなどの多様な異なる病理を有する疾患に深く関わっていると考えられている。これらJAK/STAT系の活性化を抑制する化学物質がこれら疾患の新しい治療薬として注目されており、事実、JAK阻害剤は骨髄線維症、真性多血症および関節リウマチの治療薬として既に米国や日本などで承認されている。また、その他の自己免疫疾患(例えば、乾癬性関節炎、若年性関節炎、キャッスルマン病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、炎症性腸疾患、ベーチェット病、重症筋無力症、I型糖尿病、免疫グロブリン腎症、自己免疫性甲状腺疾患、乾癬、強皮症、ループス腎炎、ドライアイ、血管炎(例えば、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)、皮膚筋炎、多発性筋炎、視神経脊髄炎)、炎症性疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、湿疹、掻痒症、食物アレルギー、気管支喘息、好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、アレルギー性結膜炎、変形性関節症、強直性脊椎炎、川崎病、バージャー病、結節性多発動脈炎、IgA血管炎)、増殖性疾患(例えば、固形がん、血液がん、リンパ系悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、肺線維症、好酸球増多症)、突発性難聴、糖尿病性腎症、円形脱毛症、骨髄移植拒絶、または臓器移植拒絶などの治療に対する効果が期待されており、現在、上記疾患のうちいくつかの疾患は日本をはじめ、米国や欧州で臨床試験が実施されている。
【0003】
中でもJAK1は、種々の生物学的研究により、多くのサイトカインの情報伝達に関わる重要な役割が明らかとなっており(非特許文献2、3、4を参照)、このことは、JAK1阻害剤が例えば自己免疫疾患:乾癬性関節炎(例えば、非特許文献5を参照)、若年性関節炎(例えば、非特許文献6を参照)、キャッスルマン病(例えば、非特許文献6を参照)、全身性エリテマトーデス(例えば、非特許文献7を参照)、シェーグレン症候群(例えば、非特許文献8を参照)、多発性硬化症(例えば、非特許文献9を参照)、炎症性腸疾患(例えば、非特許文献10を参照)、ベーチェット病(例えば、非特許文献11を参照)、重症筋無力症(例えば、非特許文献12を参照)、I型糖尿病(例えば、非特許文献9を参照)、免疫グロブリン腎症(例えば、非特許文献13を参照)、自己免疫性甲状腺疾患(例えば、非特許文献14を参照)、乾癬(例えば、非特許文献15を参照)、強皮症(例えば、非特許文献16を参照)、ループス腎炎(例えば、非特許文献17を参照)、ドライアイ(例えば、非特許文献18を参照)、血管炎(例えば、非特許文献19、20、21、22、23を参照)、皮膚筋炎(例えば、非特許文献24を参照)、多発性筋炎(例えば、非特許文献24を参照)、視神経脊髄炎(例えば、非特許文献25を参照)、炎症性疾患:アトピー性皮膚炎(例えば、非特許文献26を参照)、接触皮膚炎(例えば、非特許文献27を参照)、湿疹(例えば、非特許文献28を参照)、掻痒症(例えば、非特許文献29を参照)、食物アレルギー(例えば、非特許文献30を参照)、気管支喘息(例えば、非特許文献31を参照)、好酸球性肺炎(例えば、非特許文献32を参照)、慢性閉塞性肺疾患(例えば、非特許文献33を参照)、アレルギー性鼻炎(例えば、非特許文献31を参照)、慢性副鼻腔炎(例えば、非特許文献34を参照)、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸(例えば、非特許文献35を参照)、アレルギー性結膜炎(例えば、非特許文献36を参照)、変形性関節症(例えば、非特許文献37を参照)、強直性脊椎炎(例えば、非特許文献6を参照)、川崎病(例えば、非特許文献38を参照)、バージャー病(例えば、非特許文献39を参照)、結節性多発動脈炎(例えば、非特許文献40を参照)、IgA血管炎(例えば、非特許文献41を参照)など、増殖性疾患:固形がん、血液がん、リンパ系悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫(例えば、非特許文献42、43、44を参照)、突発性難聴(例えば、非特許文献45を参照)、糖尿病性腎症(例えば、非特許文献46を参照)、円形脱毛症(例えば、非特許文献47を参照)、骨髄移植拒絶、または臓器移植拒絶などの疾患の治療に有用であることを示しており、例えば以下の臨床試験が実施されている。関節リウマチ(https://clinicaltrials.gov/ NCT01888874、NCT02049138)、クローン病(https://clinicaltrials.gov/ NCT02365649)、非小細胞肺がん(https://clinicaltrials.gov/ NCT02257619)、膵臓がん(https://clinicaltrials.gov/ NCT01858883)、骨髄線維症(https://clinicaltrials.gov/ NCT01633372)、乾癬(https://clinicaltrials.gov/ NCT02201524)。
【0004】
また、JAK1が関わるサイトカインシグナルのうち、以下のサイトカインの阻害剤がすでに上市されている。
(1)IL−6(インターロイキン−6ともいう):関節リウマチ、若年性関節炎およびキャッスルマン病治療薬(非特許文献48、49、50を参照)。
(2)IL−2:腎移植後の急性拒絶反応の治療薬(非特許文献51を参照)。
さらに、以下のサイトカイン阻害剤臨床試験が現在実施されている。
(3)IL−4およびIL−13:気管支喘息、アトピー性皮膚炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸および好酸球性食道炎治療薬(非特許文献31を参照)。
(4)IL−13:肺線維症治療薬(https://clinicaltrials.gov/ NCT02036580)。
(5)IL−5:気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、好酸球増多症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性食道炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、およびアトピー性皮膚炎治療薬(非特許文献31、非特許文献52を参照)。
(6)IFNα(インターフェロン−αともいう):全身性エリテマトーデス治療薬(非特許文献7を参照)。
(7)IL−31:アトピー性皮膚炎治療薬(https://clinicaltrials.gov/ NCT01986933)。
(8)TSLP(Thymic stromal lymphopoietin:胸腺間質リンパ球増殖因子ともいう):気管支喘息(https://clinicaltrials.gov/ NCT02054130)、アトピー性皮膚炎治療薬(https://clinicaltrials.gov/ NCT00757042)。
したがって、JAK1シグナルの阻害は自己免疫疾患、炎症性疾患および増殖性疾患などJAK1のシグナル異常による疾患を予防または治療する望ましい手段である。
【0005】
JAK阻害活性を有する化合物としては、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン化合物(例えば、特許文献1、2を参照)、3環性ピラジノン化合物(例えば、特許文献3を参照)、ピロロピリミジン化合物(例えば、特許文献4〜7を参照)、フタラジン化合物(例えば、特許文献8を参照)、イミダゾピロロピリジン化合物(例えば、特許文献9、非特許文献53を参照)、ジアミノ−1,2,4−トリアゾール化合物(例えば、非特許文献54を参照)、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン(例えば、特許文献10)、イミダゾ[1,2−a]ピリジン(例えば、特許文献11、12を参照)、ベンズイミダゾール化合物(例えば、特許文献13を参照)7−アザインドール化合物(例えば、特許文献14を参照)等が報告されているが、本発明化合物のようなピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール化合物については、そのいずれにも開示されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】O’Sheaら,Immunity,2012,36,542−550.
【非特許文献2】O’Sullivanら,Mol.Immunol.,2007,44,2497−2506.
【非特許文献3】Quintas−Cardamaら,Nat.Rev.Drug Discov.,2011,10,127−140.
【非特許文献4】Haanら,Chem.Biol.,2011,18,314−323.
【非特許文献5】Ganら,BioDrugs,2013,27,359−373.
【非特許文献6】Miharaら,Clin.Sci.(Lond.),2012,122,143−159.
【非特許文献7】Wallaceら,71st Ann. Meet. Am. Coll.Rheumatol.,2007,Abs.1315.
【非特許文献8】Gliozziら,J.Autoimmun.,2013,40,122−133.
【非特許文献9】Neurathら,Cytokine Growth Factor Rev.,2011,22,83−89.
【非特許文献10】Vuittonら,Curr.Drug Targets,2013,14,1385−1391.
【非特許文献11】Akdenizら,Ann.Acad.Med.Singapore,2004,33,596−599.
【非特許文献12】Dalakas,Ann.N.Y. Acad.Sci.,2012,1274,1−8.
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【非特許文献14】Nanbaら,Thyroid,2009,19,495−501.
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【非特許文献17】Dongら,Lupus,2007,16,101−109.
【非特許文献18】Limら,Cornea,2015,34,248−252.
【非特許文献19】Saadounら,Arthritis Rheumatol.,2015,67,1353−1360.
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【非特許文献21】Takenakaら,Clin.Rheumatol.,2014,33,287−289.
【非特許文献22】Koboldら,Clin.Exp.Rheumatol.,1999,17,433−440.
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【非特許文献25】Arakiら,Neurology,2014,82,1302−1306.
【非特許文献26】Baoら,JAKSTAT,2013,2,e24137.
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【非特許文献29】Sokolowska−Wojdyloら,J.Eur.Acad.Dermatol.Venereol.,2013,27,662−664.
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【非特許文献34】Van Zeleら,Allergy,2006,61,1280−1289.
【非特許文献35】Nabaviら,Allergol.Immunopathol.(Madr.),2014,42,465−471.
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【非特許文献38】Abe,Nihon Rinsho,2014,72,1548−1553.
【非特許文献39】Slavovら,Clin.Exp.Rheumatol.,2005,23,219−226.
【非特許文献40】Kawakamiら,Acta.Derm.Venereol.2012,92,322−323.
【非特許文献41】Gulhanら,Pediatr.Nephrol.,2015,30,1269−1277.
【非特許文献42】Costa−Pereiraら,Am.J.Cancer Res.,2011,1,806−816.
【非特許文献43】Vainchenkerら,Semin.Cell Dev.Biol.,2008,19,385−393.
【非特許文献44】Liら,Neoplasia,2010,12,28−38.
【非特許文献45】Masudaら,Otol.Neurotol.,2012,33,1142−1150.
【非特許文献46】Donate−Correaら,J.Diabetes Res.,2015,948417.
【非特許文献47】Zhangら,Arch.Dermatol.Res.,2015,307,319−331.
【非特許文献48】Nishimotoら,J.Rheumatol.,2003,30,1426−1435.
【非特許文献49】Yokotaら,LANCET,2008,371,998−1006.
【非特許文献50】Nishimotoら,Blood,2000,95,56−61.
【非特許文献51】Nashanら,LANCET,1997,350,1193−1198.
【非特許文献52】Kouroら,Int.Immunol.,2009,21,1303−1309.
【非特許文献53】Kulagowskiら,Journal of Medicanal Chemistry,2012,55,5901−5921.
【非特許文献54】Malerichら,Bioorg.Med.Chem.Lett.,2010,20,7454−7457.
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】WO2010/149769号
【特許文献2】WO2010/010190号
【特許文献3】WO2012/085176号
【特許文献4】WO2009/114512号
【特許文献5】WO2011/075334号
【特許文献6】WO2012/022045号
【特許文献7】WO2012/054364号
【特許文献8】WO2012/037132号
【特許文献9】WO2011/086053号
【特許文献10】WO2011/101161号
【特許文献11】WO2011/076419号
【特許文献12】JP2011/136925号
【特許文献13】WO2005/066156号
【特許文献14】WO2007/084557号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、優れたJAK1阻害作用を有する化合物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意研究の結果、下記の一般式(I)で示されるピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物(明細書中、本発明化合物と称する場合がある。)が優れたJAK1阻害作用を有することを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の(I)〜(XVII)の発明を挙げることができる。
(I)次の一般式[I]で表されるピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【0011】
【化1】

式中、
は水素、アルキル、またはアルコキシを示し、
Zは−OR、または−NRを示し、
かかるRはアルキル、シクロアルキルで置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールを示し、
かかるRは水素、またはアルキルを示し、
かかるRはアルキル、シクロアルキル、または飽和複素環式基を示し、
にかかるアルキル、シクロアルキルは、以下の(1)〜(6)からなる群から選択される1つまたは2つの基で置換されていてもよく、
(1)ヒドロキシ、
(2)アルコキシ、およびジフルオロアルコキシ、
(3)シクロアルキル、(ジフルオロアルコキシ)アルキルで置換されたシクロアルキル、およびアルコキシアルキルで置換されたシクロアルキル、
(4)(ジフルオロアルコキシ)アルキルで置換されていてもよい飽和複素環式基、
(5)アリール、ハロゲンで置換されたアリール、およびアルコキシで置換されたアリール、ならびに
(6)ニトリル、
にかかる飽和複素環式基は以下の(1)〜(3)からなる群から選択されるいずれか1つの基で置換されていてもよく、
(1)アルキル、
(2)アルキルカルボニル、および
(3)アルコキシカルボニル、
はヒドロキシ、または−NHRを示し、
かかるRはヘテロアリール、ハロゲンで置換されたヘテロアリール、アルキルで置換されたヘテロアリール、−COL、−COOL、または−SOを示し、
かかるLは以下の(1)〜(5)からなる群から選択されるいずれか1つの基であり、
(1)アルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、およびアルコキシで置換されたアルキル
(2)シクロアルキル、
(3)アリール、
(4)ヘテロアリール、ならびに
(5)ジアルキルアミノ、およびシクロアルキルアミノ、
かかるLは以下の(1)〜(3)からなる群から選択されるいずれか1つの基であり
(1)アルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、およびアルコキシで置換されたアルキル、
(2)シクロアルキル、ならびに
(3)ジアルキルアミノアルキル、
かかるLはアルキル、またはシクロアルキルを示す。
【0012】
(II)
が水素である、(I)に記載のピラゾロチアゾール化合物またはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【0013】
(III)
Zが−NRであり、
かかるRが水素であり、
かかるRがアルキル、またはシクロアルキルであり、
にかかるアルキル、シクロアルキルは以下の(1)〜(3)からなる群から選択される1つの基で置換されていてもよく、
(1)ヒドロキシ、
(2)アルコキシ、および
(3)シクロアルキル、
がヒドロキシ、または−NHRであり、
かかるRがヘテロアリール、ハロゲンで置換されたヘテロアリール、アルキルで置換されたヘテロアリール、−COL、または−COOLであり、
かかるLが以下の(1)〜(4)からなる群から選択されるいずれか1つの基であり、
(1)アルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、およびアルコキシで置換されたアルキル、
(2)シクロアルキル、
(3)アリール、ならびに
(4)ヘテロアリール、
かかるLがアルキル、モノハロアルキル、ジハロアルキル、トリハロアルキル、アルコキシで置換されたアルキル、またはシクロアルキルである、(II)に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【0014】
(IV)
がアルキル、ヒドロキシで置換されたアルキル、シクロプロピルで置換されたアルキル、またはアルコキシで置換されたアルキルであり、
が−NHRである、(III)に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【0015】
(V)
が炭素数が2個〜6個のアルキル、またはシクロプロピルで置換されたアルキルであり、
が−NHRであり、
が−COL、または−COOLであり、
かかるLが炭素数が2個〜6個のアルキル、またはシクロプロピルであり、
かかるLがアルキル、またはシクロプロピルである、(III)に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
【0016】
(VI)
ピラゾロチアゾール化合物が次の(1)〜(135)のいずれかに記載の化合物である、(I)に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
(1)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(2)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(3)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(4)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(5)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(6)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(7)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(8)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(9)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロブチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(10)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(11)N−[1−({6−[({4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(12)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(13)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(14)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(15)N−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(16)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(17)N−(1−{[6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(18)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド、
(19)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(20)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(21)1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(22)メチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(23)[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(24)メチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
(25)メチル (1−{[6−{[(2S)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(26)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(27)エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(28)プロパン−2−イル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(29)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド、
(30)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、
(31)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)チオフェン−2−カルボキサミド、
(32)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(33)1−シクロプロピル−3−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ウレア、
(34)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(35)N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(36)N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(37)N−[1−({6−[(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(38)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(39)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(40) プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(41)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド、
(42)N−(1−{[6−(シクロプロピルメトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(43)N−[1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(44)N−(1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(45)N−(1−{[6−(シクロペンチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(46)N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(47)N−[1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(48)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,2−オキサゾール−3−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(49)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(50)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン、
(51)N−(1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(52)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(53)メチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(54)プロパン−2−イル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(55)メチル [1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(56)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(57)メチル (1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(58)メチル [1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(59)メチル (1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(60)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)メタンスルホンアミド、
(61)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンスルホンアミド、
(62)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)エタンスルホンアミド、
(63)N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミド、
(64)N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド、
(65)エチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(66)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(67)エチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(68)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(69)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(70)メチル [1−({6−[(2−メチルブタン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(71)(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン、
(72)プロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(73)プロピル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(74)プロピル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(75)プロピル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(76)プロピル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(77)メチル [1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(78)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(79)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(80)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(81)2−メトキシエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(82)N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド、
(83)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド、
(84)メチル [1−({6−[{[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]メチル}(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(85)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(86)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(87)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(88)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(89)tert−ブチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(90)2−メトキシエチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(91)2−(ジメチルアミノ)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(92)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(93)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(94)2−メトキシ−N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(95)N−(1−{[6−(2−エチルブトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(96)メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(97)メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(98)N−[1−({6−[(2−エチルブチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(99)N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(100)メチル [1−({6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(101)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(102)N−(1−{[6−(2−エチルブトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド、
(103)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド、
(104)N−[1−({6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(105)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン、
(106)N−[1−({6−[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(107)(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル){6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}メタノン、
(108)N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド、
(109)N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(110)N−(1−{[6−{[(2S)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(111)N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(112)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(113)メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(114)N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(115)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン、
(116)2−メチル−N−[1−({6−[(2−メチルブタン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(117)N−[1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(118)メチル [1−({6−[tert−ブチル(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(119)シクロプロピル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(120)シクロプロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(121)2,2−ジフルオロ−N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド、
(122)3−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]−1,1−ジメチルウレア、
(123)3−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレア、
(124)プロパン−2−イル [1−({6−[(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(125)メチル [1−({6−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(126)メチル (1−{[6−フェノキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(127) 4−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル、
(128)メチル (1−{[6−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(129)メチル [1−({6−[(1−シアノシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(130)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(131)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(132)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(133)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(134)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(135)メチル (1−{[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート。
【0017】
(VII)
ピラゾロチアゾール化合物が次の(1)〜(58)のいずれかに記載の化合物である、(I)に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
(1)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(2)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(3)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(4)N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(5)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(6)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロブチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(7)N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(8)N−[1−({6−[({4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(9)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(10)N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(11)N−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(12)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(13)N−(1−{[6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(14)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(15)エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(16)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド、
(17)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(18) プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(19)N−(1−{[6−(シクロプロピルメトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(20)N−[1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(21)N−(1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(22)N−[1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(23)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(24)N−(1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(25)メチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(26)プロパン−2−イル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(27)メチル [1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(28)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン、
(29)メチル (1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(30)メチル [1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(31)メチル (1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(32)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンスルホンアミド、
(33)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)エタンスルホンアミド、
(34)エチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(35)[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン、
(36)プロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(37)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド、
(38)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(39)2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(40)tert−ブチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(41)2−メトキシエチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(42)2−(ジメチルアミノ)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(43)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(44)2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(45)メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(46)N−[1−({6−[(2−エチルブチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
(47)N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(48)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(49)メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(50)N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド、
(51)メチル [1−({6−[tert−ブチル(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(52)シクロプロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(53)プロパン−2−イル [1−({6−[(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(54)メチル [1−({6−[(1−シアノシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(55)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(56)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(57)メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(58)メチル (1−{[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート。
【0018】
(VIII)
ピラゾロチアゾール化合物が次の(1)〜(8)のいずれかに記載の化合物である、(I)に記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物。
(1)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(2)N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(3)メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(4)エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(5)N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、
(6) プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート、
(7)メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート、
(8)メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート。
【0019】
(IX)
(I)〜(VIII)のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物。
【0020】
(X)
(I)〜(VIII)のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有するJAK1阻害剤。
【0021】
(XI)
(I)〜(VIII)のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する、炎症性疾患の治療剤。
【0022】
(XII)
炎症性疾患がアトピー性皮膚炎、湿疹、気管支喘息、好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性鼻炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、強直性脊椎炎、または好酸球性食道炎である(XI)に記載の治療剤。
【0023】
(XIII)
(I)〜(VIII)のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する、自己免疫疾患の治療剤
【0024】
(XIV)
自己免疫疾患が関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、キャッスルマン病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、炎症性腸疾患、乾癬、強皮症、ドライアイ、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、または視神経脊髄炎である(XIII)に記載の治療剤。
【0025】
(XV)
(I)〜(VIII)のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する増殖性疾患の治療剤。
【0026】
(XVI)
増殖性疾患が固形がん、血液がん、リンパ系悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、肺線維症、または好酸球増多症である(XV)に記載の治療剤。
【0027】
(XVII)
(I)〜(VIII)のいずれかに記載のピラゾロチアゾール化合物もしくはその医薬上許容される塩、またはその溶媒和物を有効成分として含有する糖尿病性腎症、円形脱毛症、骨髄移植拒絶、または臓器移植拒絶の治療剤。
【0028】
以下、本明細書で用いられる各用語の定義について詳述する。
「ハロゲン」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を表す。特に、フッ素原子が好ましい。
【0029】
「アルキル」としては、例えば、直鎖または分枝鎖の1個〜10個の炭素原子、好ましくは1個〜8個の炭素原子、より好ましくは1個〜6個の炭素原子を有するアルキルを挙げることができる。具体的には、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、sec−ペンチル、1−エチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、tert−ペンチル、2−メチルブチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、sec−ヘキシル、1−エチルブチル、イソヘキシル、ネオヘキシル、1,1−ジメチルブチル、テキシル、2−エチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、2,2−ジメチルブチル、ヘプチル、イソヘプチル、オクチル、イソオクチル等を挙げることができる。
【0030】
「(ジフルオロアルコキシ)アルキル」、「アルコキシアルキル」、「ジアルキルアミノ」、「ジアルキルアミノアルキル」、「アルキルカルボニル」、「モノハロアルキル」、「ジハロアルキル」、「トリハロアルキル」のアルキル部分としては、上記と同様の「アルキル」を挙げることができる。
【0031】
「モノハロアルキル」は、上記「アルキル」に上記「ハロゲン」が1個置換した基を示す。具体的には、例えば、モノフルオロメチル、モノクロロメチル、モノフルオロエチル等を挙げることができる。
【0032】
「ジハロアルキル」は、上記「アルキル」に上記「ハロゲン」が2個置換した基を示す。具体的には、例えば、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、1,2−ジフルオロプロピル等を挙げることができる。
【0033】
「トリハロアルキル」は、上記「アルキル」に上記「ハロゲン」が3個置換した基を示す。具体的には、例えば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロエチルを挙げることができる。
【0034】
「アルコキシ」としては、例えば、直鎖または分枝鎖の1個〜8個の炭素原子、好ましくは1個〜6個の炭素原子を有するアルコキシを挙げることができる。具体的には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ等を挙げることができる。
【0035】
「(ジフルオロアルコキシ)アルキル」、「アルコキシアルキル」のアルコキシ部分としては、上記と同様の「アルコキシ」を挙げることができる。
【0036】
「シクロアルキル」としては、例えば、炭素数が3個〜10個であって、1〜3環性の飽和炭化水素基を挙げることができる。炭素数3個〜6個であって、単環のシクロアルキルが好ましい。具体的には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.1.0]ペンチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、およびビシクロ[2.2.2]オクチル等を挙げることができる。
にかかる「シクロアルキル」は3個〜6個の炭素原子を有する単環のシクロアルキルがより好ましく、シクロプロピルがさらに好ましい。
「シクロアルキルアミノ」の「シクロアルキル」部分としてはシクロプロピルが好ましい。
【0037】
「アリール」としては、例えば、1〜3環性であって、炭素数が6〜14個の芳香族炭化水素基を挙げることができる。具体的には、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナントリル、10−フェナントリル等を挙げることができる。なかでもフェニルが好ましい。
【0038】
「ヘテロアリール」としては、例えば、窒素原子、硫黄原子、酸素原子から選択されるヘテロ原子を環内に1個〜4個を有し、環構成原子が5個〜10個で構成される1〜2環性芳香族複素環式基を挙げることができる。具体的には、フリル(例えば、2−フリル、3−フリル)、チエニル(例えば、2−チエニル、3−チエニル)、ピロリル(例えば、2−ピロリル、3−ピロリル)、イミダゾリル(例えば、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、ピラゾリル(例えば、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、トリアゾリル(例えば、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル)、テトラゾリル(例えば、5−テトラゾリル)、オキサゾリル(例えば、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソキサゾリル(例えば、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル)、オキサジアゾリル(例えば、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、チアジアゾリル、イソチアゾリル(例えば、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピラジニル(例えば、2−ピラジニル)、ベンズイミダゾリル(例えば、2−ベンズイミダゾリル、4−ベンズイミダゾリル、5−ベンズイミダゾリル、6−ベンズイミダゾリル、7−ベンズイミダゾリル)、インダゾリル(例えば、3−インダゾリル、4−インダゾリル、5−インダゾリル、6−インダゾリル、7−インダゾリル)、イソキノリル(例えば、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、6−イソキノリル、7−イソキノリル、8−イソキノリル)を挙げることができる。好ましくは、フリル(例えば、2−フリル、3−フリル)、イミダゾリル(例えば、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピラジニル(例えば、2−ピラジニル)である。
にかかる「ヘテロアリール」としては、3−ピリジルが好ましい。
にかかる「ヘテロアリール」としては、イソキサゾリル(例えば、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル)、チアゾリル(例えば、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、ピリミジニル(例えば、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル)、ピリジル(2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)が好ましく、3−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、2−チアゾリル、2−ピリミジニル、2−ピリジルがより好ましい。
にかかる「ヘテロアリール」としては、チエニル(例えば、2−チエニル、3−チエニル)、ピリジル(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)がより好ましい。
【0039】
「飽和複素環式基」としては、例えば、窒素原子、硫黄原子、酸素原子からなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を有し、環構成原子が3個〜8個で構成される飽和複素環式基を挙げることができる。具体的には、オキセタニル(例えば、2−オキセタニル、3−オキセタニル)、アゼチジニル(例えば、2−アゼチジニル、3−アゼチジニル)、テトラヒドロピラニル(例えば、2−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル)ピロリジニル(例えば、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピペリジニル(例えば、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル)、ピペラジニル(例えば、2−ピペラジニル、3−ピペラジニル)、モルホリニル(例えば、2−モルホリニル、3−モルホリニル)、チオモルホリニル(例えば、2−チオモルホリニル、3−チオモルホリニル)、またはテトラヒドロフリル(2−テトラヒドロフリル、3−テトラヒドロフリル)を挙げることができる。より好ましくは、ピペリジニル(例えば、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル)、テトラヒドロフリル(2−テトラヒドロフリル、3−テトラヒドロフリル)、テトラヒドロピラニル(2−テトラヒドロピラニル、3−テトラヒドロピラニル、4−テトラヒドロピラニル)等を挙げることができる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明化合物は、公知化合物または容易に合成可能な中間体から、例えば、以下に述べる方法、後述する実施例または公知の方法に準じて製造することができる。本発明化合物の製造において、原料が反応に影響を及ぼす置換基を有する場合には、原料をあらかじめ公知の方法により適当な保護基で保護した後に反応を行うのが一般的である。保護基は、反応後に、公知の方法により除去され得る。

製法1
【化2】

(上記反応式中、Z、R、Rは前記と同義である。R11はアルキル、R21は水素、またはアルキル、R22はアルキル、Xはハロゲン等の脱離基を表す。)
【0041】
工程1
本工程は、化合物1(例えば、Heterocycles,2008,75,2005−2012.に記載の方法に準じて合成することができる。)をN−アミノ化剤2を用いてN−アミノ化し、N−アミノチアゾリニウム塩3を得る工程である。
【0042】
N−アミノ化剤は、使用する溶媒により異なり、特に限定されないが、例えばO−(メシチレンスルホニル)ヒドロキシアミン等を用いることができる。
【0043】
N−アミノ化剤は、化合物1に対して1〜5倍モル当量用いることが好ましい。
【0044】
本反応で使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン(以下、「THF」という。)、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン(以下、「DME」という。)などのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0045】
反応温度は−78℃〜100℃、好ましくは−78℃〜50℃である。
【0046】
反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間である。
【0047】
工程2
本工程は、N−アミノチアゾリウム塩3とオルトエステル化合物4を、適当な溶媒中で反応させることにより、化合物5を得る工程である。
【0048】
本反応において使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。あるいは本反応は、オルトエステル化合物4を溶媒として用いることもできる。
【0049】
反応温度は0℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。
【0050】
反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間である。
【0051】
オルトエステル化合物4は、N−アミノチアゾリウム塩3に対して1〜50倍モル当量用いることが好ましい。
【0052】
工程3
本工程は、ニトリルをアミジンへ変換する工程であり、例えば、Sleeら、J.Med.Chem.2008,51,1719−1729.に記載の方法に準じて合成することができる。すなわち化合物5を、アルカリ金属アルコキシドのような塩基の存在下、適当な溶媒中で撹拌することによりイミダートとし、得られたイミダートをアンモニア、もしくはアンモニウム塩と反応させることにより、アミジン化合物6へ導く工程である。
【0053】
本反応において使用される塩基としてはナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルコキシド類を挙げることができる。
【0054】
アルコキシド類は化合物5に対して1〜5倍モル当量用いることが好ましい。
【0055】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、通常メタノール、エタノールなどのアルコール類が用いられる。
【0056】
イミダートの製造において、反応温度は0℃〜150℃、好ましくは0℃〜100℃である。
【0057】
イミダートの製造において、反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、30分〜24時間である。
【0058】
アミジン化合物6の製造において、用いるアンモニウム塩としては、塩化アンモニウム、酢酸アンモニウム等を挙げることができる。
【0059】
使用するアンモニウム塩、若しくはアンモニアは、イミダートに対して1〜10倍モル当量用いることが好ましい。
【0060】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、通常メタノール、エタノールなどのアルコール類が用いられる。
【0061】
反応温度は−78℃〜150℃、好ましくは0℃〜150℃である。
【0062】
反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、30分〜24時間である。
【0063】
本反応は、イミダートを調製した反応系中に直接アンモニウム塩を加えることによっても製造できる。
【0064】
工程4
本工程は、アミジン化合物6とオキサロ酢酸化合物7若しくはその塩を、水酸化カリウム等の塩基存在下、適当な溶媒中で反応させることにより、ピリミジン化合物8を得る工程であり、例えば、WO2009/138712に記載の方法に準じて合成することができる。
【0065】
使用する塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどのアルコキシド類を挙げることができる。
【0066】
使用する塩基は、アミジン化合物6に対して1〜50倍モル当量用いることが好ましい。
【0067】
本反応において使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトンなどのケトン類、水、またはこれらの混合溶媒が用いられる。
【0068】
本反応において、反応温度は0℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。
【0069】
本反応において、反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、30分〜24時間である。
【0070】
工程5
本工程は、ピリミジン化合物8をハロゲン化剤存在下、適当な溶媒中、0℃〜180℃で反応させてハロゲン化した後、生じた酸ハロゲン化物をエステル化して化合物9を得る工程である。
【0071】
本ハロゲン化反応において、使用するハロゲン化剤としては、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、五塩化リンを挙げることができる。本反応はこれらのハロゲン化剤を単独、もしくは混合して用いてもよい。
【0072】
本ハロゲン化反応において、必要に応じて塩基を使用することができる。使用する塩基としては、ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(以下、「DIPEA」という。)、トリエチルアミン(以下、「TEA」という。)を挙げることができる。
【0073】
ハロゲン化剤、および塩基の使用量は、ピリミジン化合物8に対して1〜100倍モル量が適当である。
【0074】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、「DMF」という。)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン(以下、「NMP」という。)などのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジメチルスルホキシド(以下、「DMSO」という。)などのスルホキシド類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0075】
反応温度は0℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。
【0076】
反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、10分〜48時間である。
【0077】
本エステル化反応においては、常法により行うことが出来、使用するアルコール(R22−OH)としては、メタノール、エタノールを挙げることができる。
【0078】
本エステル化反応において、必要に応じて塩基を使用することができる。使用する塩基としては、ジエチルアニリン、ピリジン、2,6−ルチジン、DIPEA、TEAなどの有機塩基、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基を挙げることができる。
【0079】
アルコール、および塩基の使用量は、酸ハロゲン化物に対して1〜100倍モル量が適当である。
【0080】
本エステル化反応において、使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド、NMPなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、DMSOなどのスルホキシド類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。また、反応させるアルコールそのものを溶媒として用いることができる。
【0081】
反応温度は−78℃〜200℃、好ましくは0℃〜50℃である。
【0082】
反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、10分〜48時間である。
工程6
本工程は、化合物9と化合物10(アルコール化合物ROH、もしくはアミン化合物NHR)を適当な溶媒中で反応させて化合物11とする工程である。
【0083】
本反応において、化合物10の使用量は化合物9に対して1〜10倍モル量が適当である。
【0084】
本反応では必要に応じ、酸、もしくは塩基存在下で反応を行うことができる。使用する酸としては、例えば、塩酸、硫酸等の無機酸を挙げることができ、使用する塩基としては、例えば、TEA、DIPEA、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、DMAP、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどのアルコキシド類、および水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの水素化アルカリ金属を挙げることができる。
【0085】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド、NMPなどのアミド類、DMSOなどのスルホキシド類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0086】
本反応において、反応温度は0℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。必要に応じ、マイクロ波の利用や、密封条件下で行っても良い。
【0087】
反応時間は原料および塩基の種類、反応温度等によって異なるが、通常、30分〜48時間の範囲が適当である。
【0088】
工程7
本工程は、エステル化合物11を適当な酸または塩基の存在下、適当な溶媒中で加水分解することにより、カルボン酸12を得る工程である。
【0089】
本反応において、使用される酸としては塩酸、硫酸のような無機酸、トリフルオロ酢酸(以下、「TFA」という。)、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸のような有機酸を挙げることができる。塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの無機塩基を挙げることができる。
【0090】
本反応において、酸、または塩基の使用量はエステル化合物11に対して1〜10倍モル量が適当である。
【0091】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0092】
本反応において、反応温度は−78℃〜200℃、好ましくは0℃〜100℃である。
【0093】
反応時間は反応温度等によって異なるが、通常、30分〜48時間である。
【0094】
工程8
本工程は、カルボン酸12と化合物13を適当な溶媒中、縮合させて化合物[I]を得る反応である。カルボン酸12で表されるカルボン酸またはその反応性化合物と、化合物13を反応させることにより、化合物[I]を製造することができる。
【0095】
カルボン酸12の反応性化合物としては、例えば、酸ハライド(例えば、酸クロリド、酸ブロミド)、混合酸無水物、イミダゾリド、活性アミド等、アミド縮合形成反応に通常用いられるものを挙げることができる。
【0096】
カルボン酸12を用いる場合は、縮合剤として、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(以下、「WSCD(Water Soluble Carbodiimide)」という。)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(以下、「DCC」という。)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(以下、「HATU」という。)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(以下、「HBTU」という。)、シアノホスホン酸ジエチル、ジフェニルホスホリルアジド、ヨウ化 2−クロロ−1−メチルピリジニウム、1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホスファート、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート)を使用することができる。
【0097】
本反応において、縮合剤の使用量はカルボン酸12に対して1〜3倍モル量が適当である。
【0098】
本反応においては必要に応じ、塩基存在下で反応を行うことができる。使用する塩基としては例えば、TEA、DIPEA、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、DMAP、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基を挙げることができる。
【0099】
さらに本反応に際し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(以下、「HOBt」という。)、N−ヒドロキシコハク酸イミド等の添加剤を加えることもできる。
【0100】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド、NMPなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0101】
反応温度は−78℃〜200℃、好ましくは−20℃〜50℃である。
【0102】
反応時間は原料、および縮合剤の種類、反応温度等によって異なるが、通常、10分〜24時間である。
【0103】
化合物[I]は以下に示す製法2によってもよっても製造することができる。
【0104】
製法2
【化3】

(上記反応式中、Z、R、R、は前記と同義である。Xはハロゲンを表す。)
【0105】
工程9
本工程は、化合物8の水酸基部分をオキシ塩化リン等のハロゲン化剤を使用し、適当な溶媒中で反応させてハロゲン化し、酸ハロゲン化物14を得る工程であり、工程5と同様に行うことができる。
【0106】
工程10
本工程は、化合物14の酸ハロゲン化物とアミン化合物13を適当な溶媒中で反応させることにより、アミド化合物15を得る工程である。
【0107】
本反応において、化合物13の使用量は化合物14に対して1〜3倍モル量が適当である。
【0108】
本反応では必要に応じ、塩基存在下で反応を行うことができる。使用する塩基としては、例えば、TEA、DIPEA、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、DMAP、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩基、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの無機塩基を挙げることができる。
【0109】
使用する溶媒としては、反応に関与しなければ特に限定されないが、例えば、THF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、DMEなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトンなどのケトン類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド、NMPなどのアミド類、DMSOなどのスルホキシド類、またはこれらの混合溶媒を挙げることができる。
【0110】
本反応において、反応温度は−50℃〜100℃、好ましくは0℃〜50℃である。
【0111】
反応時間は原料および塩基の種類、反応温度等によって異なるが、通常、5分〜48時間の範囲が適当である。
【0112】
工程11
本工程は、化合物15を化合物10(アルコール体ROH、もしくはアミン体RNH)と、適当な溶媒中で反応させて化合物[I]を得る工程であり、上記工程6と同様に行うことができる。
【0113】
本発明にかかるピラゾロチアゾール化合物は、そのまま医薬として用いることができるが、公知の方法により医薬上許容される塩、溶媒和物、または塩の溶媒和物の形にして用いることもできる。医薬上許容される塩としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸などの鉱酸の塩、酢酸、クエン酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、フマル酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸の塩を挙げることができる。
【0114】
溶媒和物は、有機溶媒との溶媒和物、水和物を含有する。医薬上許容される溶媒和物としては、たとえば、アルコール和物(例えば、エタノール和物をあげることができる)、水和物を挙げることができる。水和物としては、例えば、一水和物、二水和物を挙げることができる。溶媒和物を形成する時は、任意の種類および数の溶媒と配位していてもよく、、医薬上許容される塩が溶媒和物を形成していてもよい。
【0115】
例えば、本発明化合物が塩酸塩である場合、本発明にかかるピラゾロチアゾール化合物を塩化水素のアルコール溶液、塩化水素の酢酸エチル溶液、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液、または塩化水素のジエチルエーテル溶液に溶解することにより得ることができる。
【0116】
本発明化合物のうち、不斉炭素を有するものは、各立体異性体及びそれらの混合物のいずれも本発明に含まれる。立体異性体は、例えば、ラセミ体から、その塩基性を利用して光学活性な酸(酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、10−カンファースルホン酸等)を用いて公知の方法により光学分割するか、予め調製した光学活性な化合物を原料に用いて製造することもできる。その他、キラルカラムを用いた光学分割や不斉合成により製造することもできる。また、互変異性体を形成しうるものは、各互変異性体及び、それらの混合物のいずれも本発明に含まれる。
【0117】
本発明化合物は、後記の試験例に示すように、JAK1阻害活性を有している。また、本発明化合物はJAK1阻害活性を有することから、抗炎症作用、免疫抑制作用、増殖抑制作用などを有する。
【0118】
したがって、本発明化合物は、例えば、JAK1が関与する疾患、抗炎症作用、免疫抑制作用、増殖抑制作用などにより有効性が期待できる疾患の予防剤または治療剤として用いることができる。
本発明化合物が適用できる具体的な疾患としては、自己免疫疾患(例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、キャッスルマン病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、炎症性腸疾患、ベーチェット病、重症筋無力症、I型糖尿病、免疫グロブリン腎症、自己免疫性甲状腺疾患、乾癬、強皮症、ループス腎炎、ドライアイ、血管炎(例えば、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)、皮膚筋炎、多発性筋炎、視神経脊髄炎など)、炎症性疾患(例えば、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、湿疹、掻痒症、食物アレルギー、気管支喘息、好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、アレルギー性結膜炎、変形性関節症、強直性脊椎炎、川崎病、バージャー病、結節性多発動脈炎、IgA血管炎など)、増殖性疾患(例えば、固形がん、血液がん、リンパ系悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、肺線維症、好酸球増多症など)、突発性難聴、糖尿病性腎症、円形脱毛症、骨髄移植拒絶、または臓器移植拒絶などを挙げることができる。
【0119】
本発明化合物を医薬として投与する場合、本発明化合物をそのまままたは医薬的に許容される無毒性かつ不活性の担体中に、例えば、0.001%〜99.5%、好ましくは0.1%〜90%含有する医薬組成物として、人を含む哺乳動物に投与される。
【0120】
担体としては、固形、半固形、または液状の希釈剤、充填剤、およびその他の処方用の助剤一種以上が用いられる。本発明に係る医薬組成物は、投与単位形態で投与することが望ましい。医薬組成物は、組織内投与、経口投与、静脈内投与、局所投与(経皮投与、点眼、腹腔内、胸腔内等)または経直腸的に投与することができる。これらの投与方法に適した剤型で投与されるのはもちろんである。
【0121】
医薬としての用量は、年齢、体重、疾病の種類、程度等の患者の状態、投与経路、本発明化合物の種類、塩か否か、塩の種類などを考慮した上で調整することが望ましいが、通常は、成人に対して本発明化合物またはその医薬上許容される塩の有効成分量として、経口投与の場合、1日あたり、0.01mg〜5g/成人の範囲内、好ましくは、1mg〜500mg/成人の範囲内が適当である。場合によっては、これ以下でも足りるし、また逆にこれ以上の用量を必要とすることもある。通常、1日1回若しくは数回に分けて投与するか、または静脈内投与の場合は、急速投与するか若しくは24時間以内で持続的に投与することができる。
【0122】
本発明化合物の一つ以上の水素、炭素および/または他の原子は、それぞれ水素、炭素および/または他の原子の同位体で置換され得る。そのような同位体の例としては、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、123Iおよび36Clのように、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素が包含される。かかる同位体で置換された化合物は、医薬品としても有用であり、本発明化合物のすべての放射性標識体を包含する。
【実施例】
【0123】
以下に、実施例、試験例および製剤例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0124】
実施例中、以下の略号を使用する。
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
TEA:トリエチルアミン
THF:テトラヒドロフラン
TFA:トリフルオロ酢酸
NMP:N−メチルピロリドン
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート
CDCl:重クロロホルム
DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド
MS:マススペクトロメトリー
LCMS:高速液体クロマト質量分析
ESI:電子衝撃イオン化法(Electron Spray Ionization)
M:モル濃度
MSは、LCMSにより測定した。イオン化法としては、ESI法を用いた。観測された質量分析の値をm/zで表す。
LCMSの測定条件は以下の通りである。
分析機器:ACQUITY UPLC MS/PDA システム(ウォーターズ社製)
質量分析計:Waters 3100 MS検出器
フォトダイオードアレイ検出器:ACQUITY PDA 検出器(UV検出波長:210〜400nm)
カラム:Acquity BEH C18,1.7μm、2.1×50mm
流速:0.5mL/min
カラム温度:40℃
溶媒;
A液:0.1%ギ酸/HO(v/v;以下、同様)
B液:0.1%ギ酸/アセトニトリル
マイクロ波実験は、Biotage Initiator 60(登録商標)を使用して実施した。40−250℃の温度を達成でき、20バールまでの圧力に達しうる。
本明細書中、比旋光度([α])は、例えば旋光度計(堀場製作所 高速自動旋光計 SEPA−200)等を用いて測定される比旋光度を意味する。
【0125】
参考例1 ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−カルボニトリル
[工程1]2−(チアゾール−2−イル)アセトニトリルの製造
シアノ酢酸tert−ブチルエステル(28g)のDMF(100mL)溶液に氷冷下、60%水素化ナトリウム(7.9g)を少しずつ加え、10分間撹拌した。ここに2−ブロモチアゾール(25g)を加え、室温で15分撹拌し、ついで120℃で2時間撹拌した。反応混合液に1M塩酸水溶液を加えた後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をヘキサンで洗浄して得られた固形物をトルエン(200mL)に懸濁し、para−トルエンスルホン酸一水和物(2.0g)を加えて105℃で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液した。水層をさらに酢酸エチルで抽出し、まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(7.0g)を得た。
MS(m/z):125[M+H]

[工程2]ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−カルボニトリルの製造
工程1で得られた2−(チアゾール−2−イル)アセトニトリル(5g)のジクロロメタン(50mL)溶液に氷冷下でO−(メシチルスルホニル)ヒドロキシアミン(例えば、Organic Process Research & Development,2009,13,263−267.に記載の方法に準じて合成した)のジクロロメタン(20mL)溶液を加え、室温で2時間撹拌した。氷冷下、反応混合物にジエチルエーテルを加えて析出した固形物を濾取した。得られた固形物をオルトギ酸トリエチル(35mL)に懸濁し、120℃で1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(2.5g)を得た。
MS(m/z):150[M+H]

参考例2 6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例1で得られたピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−カルボニトリル(6g)のメタノール(150mL)溶液に、28%ナトリウムメトシキドメタノール溶液(24.6mL)を加え、室温で3時間撹拌した。ついで塩化アンモニウム(12.9g)を加え、90℃で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣にオキサロ酢酸ジエチルナトリウム(33.8g)の5M水酸化ナトリウム水溶液(200mL)を加えて、100℃で終夜撹拌した。反応混合液に濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固形物を濾取した。得られた固形物を5M水酸化カリウム水溶液に溶解しクロロホルムで洗浄した。水層に濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固形物を濾取して乾燥し、表題化合物(10g)を得た。
MS(m/z):263[M+H]

参考例3 6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル
参考例2で得られた6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(1.4g)をオキシ塩化リン(20mL)に懸濁し、ジエチルアニリン(1.6g)を加えて、130℃で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して氷冷下、反応混合物にメタノール(100mL)を加え、10分間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(910mg)を得た。
MS(m/z):297[M+H]

参考例4 6−ヒドロキシ−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例1で得られたピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−カルボニトリル(300mg)のメタノール(6mL)溶液に、28%ナトリウムメトシキドメタノール溶液(0.41mL)を加え、室温で1時間撹拌した。ついで塩化アンモニウム(215mg)を加え、70℃で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣を5M水酸化ナトリウム水溶液(1.2mL)、水(7mL)に溶解し、メチルオキサル酢酸ジエチル(611mg)を加えて、90℃で45分間撹拌した。反応混合液に濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固形物を濾取して乾燥し、表題化合物(166mg)を得た。
MS(m/z):277[M+H]

参考例5 6−クロロ−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル
参考例3の方法に準じ、6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の代わりに、参考例4で得られた6−ヒドロキシ−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):311[M+H]
【0126】
参考例6 (2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−アミン 塩酸塩
[工程1]ベンジル N−[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]カルバメートの製造
アルゴン雰囲気下、[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルバミン酸ベンジル(2g)のアセトニトリル溶液(40mL)に、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(2.6g)とヨウ化銅(364mg)を加え、50℃で1時間30分撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(1.3g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.23(3H,d),3.75−3.90(2H,m),4.00(1H,bs),4.82(1H,bs),5.11(2H,s),6.22(1H,t),7.30−7.40(5H,m)

[工程2](2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−アミン 塩酸塩の製造
工程1で得られたベンジル N−[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]カルバメート(1.3g)のエタノール(40mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、300mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(2mL)を加えて溶媒を減圧濃縮し、表題化合物(668mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:1.19(3H,d),3.40−3.50(1H,m),3.86(1H,dd),3.97(1H,dd),6.77(1H,t),8.06(3H,bs)

参考例7 (1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンタンアミン 塩酸塩
[工程1]ベンジル N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル]カルバメートの製造
(1S,2S)−2−ベンジルオキシシクロペンタンアミン(5.0g)のエタノール(40mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、1.0g)を加え、中圧接触還元を行った。パラジウムをろ過後、溶媒を減圧濃縮した。得られた残渣に水(100mL)および炭酸ナトリウム(7.0g)を加え、氷冷下、クロロギ酸ベンジル(6.7g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(5.9g)を得た。
MS(m/z):236[M+H]

[工程2]ベンジル N−[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]カルバメートの製造
参考例6工程1の方法に準じ、[(1S)−1−(ヒドロキシメチル)エチル]カルバミン酸ベンジルの代わりに工程1で得られたベンジル N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル]カルバメートを用い、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.40−1.50(1H,m),1.62−1.88(3H,m),1.91−2.05(1H,m),2.10−2.25(1H,m),3.95−4.00(1H,m),4.40(1H,bs),4.72(1H,bs),5.10(2H,dd),6.33(1H,t),7.30−7.41(5H,m)

[工程3](1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンタンアミン 塩酸塩の製造
参考例6工程2の方法に準じ、ベンジル N−[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]カルバメートの代わりに工程2で得られたベンジル N−[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]カルバメートを用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:1.50−1.78(4H,m),2.01−2.10(2H,m),3.48(1H,bs),4.55(1H,bs),6.78(1H,t),8.28(3H,bs)

参考例8 {1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メタンアミン
[1−(アミノメチル)シクロプロピル]メタノール(720mg)のジクロロメタン(15mL)溶液にDIPEA(2.5mL)を加え、氷冷下、クロロギ酸ベンジル(1.46g)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(348mg)を得た。この油状物(348mg)のアセトニトリル(10mL)溶液に、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(395mg)とヨウ化銅(56mg)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応液に飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(129mg)を得た。この油状物(129mg)のメタノール(8.0mL)溶液に、20%水酸化パラジウム(活性炭担持、43mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(68mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.51−0.52(4H,m),2.69(2H,s),3.79(2H,s),6.25(1H,t)

参考例9 {1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロブチル}メタンアミン
参考例8の方法に準じ、[1−(アミノメチル)シクロプロピル]メタノールの代わりに、[1−(アミノメチル)シクロブチル]メタノール(例えば、Journal ofMedicinal Chemistry,1972,15,1003−1006.に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.78−1.91(6H,m),2.78(2H,s),3.86(2H,s),6.23(1H,t)

参考例10 {1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メタンアミン
参考例8の方法に準じ、[1−(アミノメチル)シクロプロピル]メタノールの代わりに、[1−(アミノメチル)シクロペンチル]メタノール(例えば、Journal of Medicinal Chemistry, 1972,15,1003−1006.に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.42−1.46(4H,m),1.58−1.64(4H,m),2.69(2H,s),3.72(2H,s),6.24(1H,t)
【0127】
参考例11 {4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メタンアミン
4−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸エチル(1.3g)のジクロロメタン(10mL)溶液に、TFA(5.0mL)を加えて、室温で4時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣のジクロロメタン(10mL)溶液にDIPEA(3.1mL)を加え、氷冷下、クロロギ酸ベンジル(1.1g)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(1.4g)を得た。この油状物(1.3g)のエタノール(20mL)溶液に、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(382mg)を加え、室温で2.5日間撹拌した。ついで水素化ホウ素ナトリウム(382mg)を加え、室温で4時間、50℃で3時間、さらに室温で終夜撹拌した。反応液に氷水冷下で水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(484mg)を得た。この油状物(484mg)のアセトニトリル(10mL)溶液に、2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸(463mg)とヨウ化銅(66mg)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(209mg)を得た。この油状物(200mg)のメタノール(8.0mL)溶液に、20%水酸化パラジウム(活性炭担持、80mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(108mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50−1.53(4H,m),2.76(2H,s)、3.64−3.71(4H,m),3.84(2H,s),6.24(1H,t)

参考例12 (2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩
(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(5.0g)のジクロロメタン(100ml)溶液にTEA(15ml)を加え、氷冷下でクロロギ酸ベンジル(9.3g)を滴下し終夜撹拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出し、まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、粗生成物(4.0g)を得た。得られた粗生成物(4.0g)のDMF(15ml)溶液にヨードメタン(4.8g)を加え、氷冷下で60%水素化ナトリウム(748mg)を加えた。室温で1時間撹拌後、氷水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、粗生成物(4.2g)を得た。得られた粗生成物(4.2g)のエタノール(20mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、1.0g)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液に2M塩化水素−エタノール溶液(9.0ml)を加え減圧濃縮し表題化合物(2.0g)を得た。
MS(m/z):116[M−Cl]

参考例13 1−[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]−N−メチルメタンアミン 塩酸塩
[工程1]ベンジル {[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]メチル}カルバメートの製造
[1−(アミノメチル)シクロプロピル]メタノール(1.5g)(例えば、Journal of Medicinal Chemistry,1972,15,1003−1006.に記載の方法に準じて合成した)のジクロロメタン(30mL)溶液に、DIPEA(3.7g)を加え、氷冷下、クロロギ酸ベンジル(3.5g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(3.0g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.46(4H,s),2.78(1H,t),3.20(2H,d),3.40(2H,d),5.12(2H,s),5.23(1H,s),7.35−7.37(5H,m)

[工程2]ベンジル {[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]メチル}メチルカルバメートの製造
工程1で得られたベンジル {[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]メチル}カルバメート(350mg)のDMF(3.0mL)溶液に、ヨードメタン(1.0g)、酸化銀(1.7g)を加え、室温で終夜撹拌した。氷冷下、反応混合液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(189mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.46−0.60(4H,m),2.99(3H,s),3.15−3.36(7H,m),5.13(2H,s),7.28−7.39(5H,m)

[工程3]1−[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]−N−メチルメタンアミン 塩酸塩の製造
工程2で得られたベンジル {[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]メチル}メチルカルバメート(165mg)のエタノール(6.0mL)溶液に水酸化パラジウム(活性炭担持、80mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液に2M塩化水素−エタノール溶液(27μL)を加えて溶媒を減圧濃縮し、表題化合物(95mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d6)δ:0.53(2H,t),0.66(2H,t),2.51(3H,s),2.88(2H,s),3.26(3H,s),3.27(2H,s),8.52(2H,br)

参考例14 メチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
[工程1]メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの製造
1−ベンジルピペリジン−4−アミン(5.0g)のジクロロメタン(100mL)溶液に、TEA(9.2mL)を加え、氷冷下、クロロギ酸メチル(2.6g)を滴下し、1時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して油状物(3.4g)を得た。得られた油状物(3.4g)のエタノール(50mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、1g)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(1.9g)を得た。
MS(m/z):159[M+H]

[工程2]メチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例2で得られた6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(700mg)をオキシ塩化リン(5.0mL)に懸濁し、ジエチルアニリン(0.4g)を加えて、110℃で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して氷冷下、ジクロロメタン(40mL)に溶解し、DIPEA(2.3mL)と工程1で得られたメチル ピペリジン−4−イルカルバメート(443mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(570mg)を得た。
MS(m/z):421、423[M+H]

参考例15 N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりにN−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(例えば、Jornal of Medicinal Chemistry,2010,53,6386−6397.に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):431、433[M+H]
【0128】
参考例16 N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミド
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに2−メチル−N−(4−ピペリジル)プロパンアミド(例えば、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2012,22,3157−3162に記載の方法に準じて合成)を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):433、435[M+H]

参考例17 tert−ブチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりにtert−ブチル N−(4−ピペリジル)カルバメートを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):463、465[M+H]

参考例18 [6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
アルゴン雰囲気下、1−ベンジルピペリジン−4−アミン(980mg)および2−フルオロピリジン(500mg)のTHF(3.0mL)溶液に、−78℃で1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF溶液、10.3mL)を加えた。室温で1時間撹拌し、ついで70℃で終夜撹拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(155mg)を得た。得られた油状物(150mg)のエタノール(10mL)溶液に、20%水酸化パラジウム(活性炭担持、50mg)とTFA(1滴)を加え、40℃で中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮して、固形物(110mg)を得た。参考例2で得られた6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(150mg)をオキシ塩化リン(1.1mL)に懸濁し、ジエチルアニリン(85mg)を加えて、110℃で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して氷冷下、ジクロロメタン(10mL)に溶解し、DIPEA(0.5mL)および上記固形物(101mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(36mg)を得た。
MS(m/z):400、402[M+H]

参考例19 [6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
アルゴン雰囲気下、tert−ブチル N−チアゾール−2−イルカルバメート(1.9g)および4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.8g)のTHF(20mL)溶液に、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチルエステル(2.2Mトルエン溶液、5.1mL)を加え、室温で16時間撹拌した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物1(2.2g)を得た。得られた固形物1(2.2g)のジクロロメタン(5mL)溶液に、TFA(5mL)を加え、室温で1時間30分撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物2(796mg)を得た。参考例2で得られた6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(100mg)をオキシ塩化リン(1.1mL)に懸濁し、ジエチルアニリン(57mg)を加えて、110℃で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、氷冷下、ジクロロメタン(10mL)に溶解し、DIPEA(0.33mL)および上記固形物2(136mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(70mg)を得た。
MS(m/z):446、448[M+H]

参考例20 [6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(251mg)のジクロロメタン(3.0mL)溶液に、TFA(1.0mL)を加え、室温で30分撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(248mg)を得た。参考例2で得られた6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(100mg)をオキシ塩化リン(1.1mL)に懸濁し、ジエチルアニリン(57mg)を加えて、110℃で1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、氷冷下、ジクロロメタン(10mL)に溶解し、DIPEA(0.33mL)と上記固形物(134mg)を加え、室温で、30分間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(104mg)を得た。
MS(m/z):441、443[M+H]
【0129】
参考例21 シクロプロピル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
[工程1]4−(シクロプロパンカルボニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの製造
1−ベンジルオキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸(400mg)のトルエン(3mL)溶液に、TEA(0.85mL)およびジフェニルリン酸アジド(627mg)を加えて90℃で3時間撹拌した。ついで、シクロプロパノール(132mg)(例えば、US2012/0010183に記載の方法に準じて合成した)を加えて80℃で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(190mg)を得た。
MS(m/z):319[M+H]

[工程2]シクロプロピル ピペリジン−4−イルカルバメートの製造
工程1で得られた4−(シクロプロパンカルボニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジル(190mg)のエタノール(10mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、50mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(110mg)を得た。
MS(m/z):185[M+H]

[工程3]シクロプロピル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに参考例21工程2で得られたシクロプロピル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):447、449[M+H]

参考例22 プロパン−2−イル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりにプロパン−2−イル ピペリジン−4−イルカルバメート(例えばUS5082847に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):449、451[M+H]

参考例23 プロピル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりにプロピル ピペリジン−4−イルカルバメート(例えば、US5082847に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):449、451[M+H]

参考例24 2−メトキシエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
[工程1] 2−メトキシエチル ピペリジン−4−イルカルバメートの製造
1−ベンジルオキシカルボニルピペリジン−4−カルボン酸(300mg)のトルエン(2mL)溶液に、TEA(556μL)、ジフェニルリン酸アジド(320μL)、2−メトキシエタノール(2mL)を加え、100℃で4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(189mg)を得た。得られた油状物(189mg)のメタノール(10mL)溶液に5%パラジウム(活性炭担持、30mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(111mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.32−1.37(2H,m),1.94−1.97(2H,m),2.60−2.74(2H,t),3.08(2H,d),3.40(3H,s),3.57−3.59(3H,m),4.20−4.22(2H,m),4.75−4.77(1H,m)
[工程2]2−メトキシエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに工程1で得られた2−メトキシエチル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):465、467[M+H]

参考例25 2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
[工程1]2,2−ジフルオロエチル ピペリジン−4−イルカルバメートの製造
2,2−ジフルオロエタノール(100mg)のジクロロメタン(1.0mL)溶液に、氷冷下でTEA(255μL)、トリホスゲン(145mg)を加えた。30分間撹拌した後、4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(497μL)を加えてさらに30分撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(185mg)を得た。得られた油状物(185mg)のメタノール(10mL)溶液に5%パラジウム(活性炭担持、30mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(123mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.25−1.34(2H,m),1.94−1.97(2H,m),2.60−2.71(2H,m),3.04−3.08(2H,m),3.55−3.68(1H,m),4.20−4.35(2H,m),4.77(1H,br),5.78−6.08(1H,m)

[工程2]2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに工程1で得られた2,2−ジフルオロエチル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):471、473[M+H]
【0130】
参考例26 2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例25の方法に準じ、2,2−ジフルオロエタノールの代わりに2,2,2−トリフルオロエタノールを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):489、491[M+H]

参考例27 N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド
[工程1]2−メトキシ−N−(4−ピペリジル)アセトアミドの製造
1−ベンジルピペリジン−4−アミン(10g)およびTEA(15.9mL)のジクロロメタン(200mL)溶液に、氷冷下、メトキシアセチルクロリド(6.3g)を滴下し、3時間撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、油状物を得た。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(13.8g)を得た。得られた油状物のエタノール(100mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、1.0g)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(8.0g)を得た。
MS(m/z):173[M+H]

[工程2]N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミドの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに工程1で得られた2−メトキシ−N−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):435、437[M+H]

参考例28 N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
[工程1]2,2−ジフルオロ―N−(4−ピペリジル)アセトアミドの製造
ジフルオロ酢酸(2.3g)のジクロロメタン(100mL)溶液に、DMF(0.1mL)を加え、氷冷下、塩化オキサリル(2.6g)を滴下して加えて、1時間撹拌した。ついで、1−ベンジルピペリジン−4−アミン(3.0g)を加え、氷冷下でTEA(6.1g)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(500mg)を得た。得られた油状物のエタノール(5.0mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、300mg)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(200mg)を得た。
MS(m/z):179[M+H]

[工程2]N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミドの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに工程1で得られた2,2−ジフルオロ―N−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.55−1.65(4H,m),2.04−2.15(2H,m),3.03−3.06(1H,m),3.28−3.30(1H,m),4.72−4.75(1H,m)5.91(1H,t),6.22−6.24(1H,m)7.09(1H,d),7.30(1H,s),7.90(1H,d),8.50(1H,s)

参考例29 [6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりにピペリジン−4−オールを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):364、366[M+H]

参考例30 (4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン(例えば、WO2004/006926に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.07(6H,d),0.91(9H,s),1.56−1.75(2H,m),1.79−1.91(2H,m),3.40−3.50(1H,m)3.63―3.92(3H,m),4.02―4.11(1H,m)7.07(1H,d),7.26(1H,s),7.88(1H,d),8.51(1H,s)
【0131】
参考例31 N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりにN−(4−ピペリジル)プロパンアミド(例えばBioorganic&Medicinal Chemistry Letters,2003,13,2303−2306.に記載の方法に準じて合成した)を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):419、421[M+H]

参考例32 [6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン
[工程1]N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−フルオロピリジン−2−アミンの製造
1−ベンジルピペリジン−4−アミン(100mg)のDMSO(2.0mL)溶液に、2,3−ジフルオロピリジン(25μL)、DIPEA(95μL)を加え、マイクロウェーブ反応装置を用いて130℃で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(74mg)を得た。
MS(m/z):286[M+H]

[工程2]3−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミンの製造
工程1で得られたN−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−フルオロピリジン−2−アミン(970mg)のエタノール(15mL)溶液に、20%水酸化パラジウム(活性炭担持、300mg)、触媒量のTFAを加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、表題化合物(770mg)を得た。
MS(m/z):196[M+H]

[工程3][6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノンの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに工程2で得られた3−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):458、460[M+H]

参考例33 3−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレア
[工程1]3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレアの製造
1−ベンジルピペリジン−4−アミン(2.0g)のジクロロメタン(50mL)溶液に、TEA(4.4mL)を加え、ついで氷冷下、N,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.2mL)をゆっくり滴下し、室温で終夜撹拌した。反応混合液に水を加えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、表題化合物(2.7g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(2H,q),1.94(2H,d),2.13(2H,t),2.80(2H,d),2.88(6H,s),3.50(2H,s),3.67(1H,m),4.17(1H,d),7.22−7.32(5H,m)

[工程2]1,1−ジメチル−3−ピペリジン−4−イルウレアの製造
参考例21工程2の方法に準じ、4−(シクロプロパンカルボニルアミノ)ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルの代わりに工程1で得られた3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレアを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):172[M+H]

[工程3]3−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレアの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに、工程2で得られた1,1−ジメチル−3−ピペリジン−4−イルウレアを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):434、436[M+H]

参考例34 [6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン
[工程1]N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−フルオロピリジン−2−アミンの製造
参考例32工程1の方法に準じ、2,3−ジフルオロピリジンの代わりに2,5−ジフルオロピリジンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):286[M+H]

[工程2]5−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミンの製造
参考例32工程2の方法に準じ、N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−フルオロピリジン−2−アミンの代わりに工程1で得られたN−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−5−フルオロピリジン−2−アミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.75(2H,d),2.24(2H,d),2.99(2H,t),3.40(2H,d),3.97(1H,s),4.28(2H,d),6.36(1H,d),7.19(1H,t),7.93(1H,d)

[工程3][6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノンの製造
参考例14工程2の方法に準じ、メチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに、工程2で得られた5−フルオロ−N−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−アミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):458、460[M+H]

参考例35 メチル (1−{[6−クロロ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
[工程1]6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸エチルの製造
メトキシ酢酸(1.0g)とシュウ酸ジエチル(1.24g)のTHF(10mL)溶液に、60%水素化ナトリウム(372mg)およびエタノール(1滴)を加え、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し固形物を得た。一方、参考例1で得られたピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−カルボニトリル(10g)のメタノール(300mL)溶液に、28%ナトリウムメトシキドメタノール溶液(41mL)を加え、室温で1時間撹拌した。ついで塩化アンモニウム(21.5g)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮して得られた残渣をエタノール(5mL)に溶解し、上記固形物のエタノール(5mL)溶液、ナトリウムエトキシド(576mg)を加え、80℃で終夜撹拌した。反応混合液に少量の酢酸を加えて減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液した。水層を更に酢酸エチルで抽出し、まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(119mg)を得た。
MS(m/z):321[M+H]

[工程2]6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
工程1で得られた6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸エチル(115mg)のTHF(2mL)、水(1mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(60mg)を加えて、60℃で6時間撹拌した。反応混合液に1M塩酸水溶液を加えて中和した後、減圧濃縮し、得られた残渣を水で洗浄して濾取し、減圧下で加熱乾燥して、表題化合物(73mg)を得た。
MS(m/z):293[M+H]

[工程3]メチル (1−{[6−クロロ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例14工程2の方法に準じ、6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の代わりに、工程2で得られた6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):451、453[M+H]
【0132】
参考例36 メチル (1−{[6−クロロ−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
[工程1]6−ヒドロキシ−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
2−エトキシ酢酸エチル(1g)のTHF(10mL)溶液に、シュウ酸ジエチル(1.1g)および60%水素化ナトリウム(333mg)を加え、ついで触媒量のエタノールを加え、室温で終夜撹拌した。反応混合液を減圧濃縮し、得られた残渣を水酸化ナトリウム(762mg)および水(10mL)に懸濁した。
参考例1で得られたピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−カルボニトリル(406mg)のメタノール(10mL)溶液に、28%ナトリウムメトシキドメタノール溶液(1.7mL)を加え、室温で1時間撹拌した。ついで塩化アンモニウム(873mg)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣に上記懸濁液を加え、100℃で10時間撹拌した。反応混合物に濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固形物を濾取して乾燥し、表題化合物(217mg)を得た。
MS(m/z):307[M+H]

[工程2]メチル (1−{[6−クロロ−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例14工程2の方法に準じ、6−ヒドロキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の代わりに、工程1で得られた6−ヒドロキシ−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):465、467[M+H]

参考例37 6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
[工程1]6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの製造
参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(30mg)のDMF(0.5mL)溶液に、参考例6で得られた(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−アミン 塩酸塩(21mg)およびDIPEA(0.1mL)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(22mg)を得た。
MS(m/z):384[M+H]

[工程2]6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
工程1で得られた6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(15mg)のTHF(3mL)、水(1mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(5mg)を加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合液に1M塩酸水溶液を加えて酸性とした後、水層をクロロホルムとメタノールの混合溶媒で抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮し、表題化合物(17mg)を得た。
MS(m/z):370[M+H]

参考例38 6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
[工程1]6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの製造
参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(50mg)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(88μL)、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミン(16mg)を加えて、80℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(40mg)を得た。
MS(m/z):344[M+H]

[工程2]6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
工程1で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(40mg)のTHF(9mL)、水(3mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(10mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合液に1M塩酸水溶液を加えて酸性とした後、THFを減圧留去し、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮し、表題化合物(36mg)を得た。
MS(m/z):330[M+H]

参考例39 6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例38工程1、2の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):330[M+H]

参考例40 6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例38工程1、2の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):346[M+H]
【0133】
参考例41 6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例38工程1、2の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):346[M+H]

参考例42 6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例38工程1、2の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに参考例7で得られた(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンタンアミン 塩酸塩を用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):396[M+H]

参考例43 6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル
参考例38工程1で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(820mg)のDMF(8.0mL)溶液に、室温で60%水素化ナトリウム(115mg)を加え、3分間撹拌した。ついでヨードメタン(1.4g)を加えて、5分間撹拌した。更に、60%水素化ナトリウム(11mg)を追加し、5分間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出し、まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(665mg)を得た。
MS(m/z):358[M+H]

参考例44 6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例38工程1、2の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エタンアミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):396[M+H]

参考例45 6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
[工程1]6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの製造
参考例7工程2で得られたベンジル [(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]カルバメート(710mg)のDMF(5mL)溶液に、室温で60%水素化ナトリウム(149mg)を少しずつ加え、10分間撹拌した。ついでヨードメタン(530mg)を加えて、2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(338mg)を得た。得られた油状物(300mg)のエタノール(6mL)溶液に、20%水酸化パラジウム(活性炭担持、100mg)を加え、中圧接触還元を行った。4M塩化水素−酢酸エチル溶液(2mL)を加えて反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、固形物(271mg)を得た。得られた固形物(75mg)および、参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(100mg)のDMF(2mL)溶液に、DIPEA(0.18mL)を加えて、100℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(102mg)を得た。
MS(m/z):424[M+H]

[工程2]6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
参考例38工程2の方法に準じ、6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの代わりに、工程1で得られた6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):410[M+H]
【0134】
参考例46 6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
[工程1]6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの製造
tert−ブチル N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロペンチル]カルバメート(4.0g)のDMF(20mL)溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム(870mg)を少しずつ加え、室温で10分間撹拌した。ついで氷冷下でヨードメタン(3.1g)を加えて室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物1(2.3g)を得た。得られた固形物1のジクロロメタン(10mL)溶液に4M塩化水素−酢酸エチル溶液(5.3mL)を加えて室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧濃縮し、固形物2(1.5g)を得た。得られた固形物2(93mg)および参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(150mg)のDMF(2.0mL)溶液に、DIPEA(0.26mL)を加えて、100℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(112mg)を得た。
MS(m/z):374[M+H]

[工程2]6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
参考例38工程2の方法に準じ、6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの代わりに、工程1で得られた6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):360[M+H]

参考例47 6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
[工程1]6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの製造
参考例5で得られた6−クロロ−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(50mg)のNMP(1mL)溶液に、(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(33mg)およびDIPEA(56μL)を加えて、110℃で2時間30分撹拌した。酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出し、まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(39mg)を得た。
MS(m/z):374[M+H]

[工程2]6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸の製造
工程1で得られた6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(35mg)のTHF(5.0mL)、水(2.0mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(12mg)を加えて、50℃で1時間撹拌した。反応混合液に1M塩酸水溶液を加えて酸性とした後、水層をクロロホルムとメタノールの混合溶媒で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮し、表題化合物(35mg)を得た。
MS(m/z):360[M+H]

参考例48 6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例47工程1、工程2の方法に準じ、(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):344[M+H]

参考例49 6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸
参考例38工程1、工程2の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに2,2−ジメチルプロパン−1−アミンを用いて合成し、表題化合物を得た。
MS(m/z):332[M+H]

参考例50 1−シクロプロピル−3−ピペリジン−4−イルウレア 塩酸塩
シクロプロパンカルボン酸(300mg)のトルエン(3mL)溶液に、TEA(0.5mL)とジフェニルリン酸アジド(1.1g)を加えて80℃で3時間撹拌した。ついで、室温にて4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(600mg)を加えて1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(234mg)を得た。得られた固形物(230mg)のジクロロメタン(5mL)溶液に4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.6mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、表題化合物(200mg)を得た。
MS(m/z):184[M−Cl]
【0135】
参考例51 1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル ピペリジン−4−イルカルバメート
1−ベンジルピペリジン−4−アミン(4.0g)および1−{[(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]カルボニル}−3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム ヨーダイド(7.6g)(例えば、Bioorganic Medicinal Chemistry, 2011,19,1580−1593.に記載の方法に準じて合成した)のアセトニトリル(20mL)溶液に、TEA(5.9mL)を加えて室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(2.0g)を得た。得られた固形物(2.0g)のエタノール(20mL)溶液に20%水酸化パラジウム(活性炭担持、1.0g)を加え、中圧接触還元を行った。反応液をろ過してパラジウムを除去した後、母液を減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄して表題化合物(306mg)を得た。
MS(m/z):219[M+H]

参考例52 2−(ジメチルアミノ)エチル ピペリジン−4−イルカルバメート
参考例25工程1の方法に準じて、2,2−ジフルオロエタノールの代わりに2−ジメチルアミノエタノールを用いて合成し、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.21−1.35(2H,m),1.90−2.00(2H,m),2.28(6H,s),2.51−2.59(2H,m),2.62−2.70(2H,m),3.00−3.10(2H,m),3.52−3.64(1H,m),4.14(2H,t),4.74(1H,br)
【0136】
実施例1 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド 塩酸塩
[工程1]N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの製造
参考例38で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(15mg)のDMF(1.0mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(11mg)、DIPEA(24μL)、HATU(26mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(9mg)を得た。
MS(m/z):480[M+H]

[工程2]N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1で得られたN−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(540mg)のジクロロメタン溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.5mL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮して表題化合物(580mg)を得た。
MS(m/z):480[M−Cl]
比旋光度[α]25=−45.2(c=1.00、DMSO)

実施例2 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド
実施例1工程1の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに、N−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):454[M+H]

実施例3 N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例40で得られた6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(15mg)のDMF(1.0mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(11mg)、DIPEA(23μL)、HATU(25mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(7mg)を得た。
MS(m/z):496[M+H]

実施例4 N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド
実施例3の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにN−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):470[M+H]

実施例5 N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例45で得られた6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(15mg)のDMF(1.0mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(9.0mg)、DIPEA(19μL)、HATU(21mg)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(16mg)を得た。
MS(m/z):560[M+H]
【0137】
実施例6 N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド
参考例47で得られた6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(15mg)およびN−(4−ピペリジル)アセトアミド(9.0mg)のDMF(1.0mL)溶液に、DIPEA(14μL)、HATU(24mg)を加えて、室温で1時間30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(15mg)を得た。
MS(m/z):484[M+H]

実施例7 N−(1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例6の方法に準じ、N−(4−ピペリジル)アセトアミドの代わりにN−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドを用い、表題化合物を得た。
MS(m/z):510[M+H]

実施例8 N−[1−({6−[({1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(200mg)のDMF(1.5mL)溶液に、参考例8で得られた{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メタンアミン(113mg)およびDIPEA(236μL)を加えて、80℃で1時間30分撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物1(233mg)を得た。得られた固形物1(210mg)のTHF(4.0mL)、水(1.0mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(32mg)を加えて、40℃で20分間撹拌した。反応溶液を1M塩酸水溶液で中和し、減圧濃縮して固形物2(246mg)を得た。得られた固形物2(40mg)のDMF(0.5mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(26mg)、DIPEA(35μL)、HATU(58mg)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(25mg)を得た。
MS(m/z):546[M+H]

実施例9 N−[1−({6−[({1−[ジフルオロメトキシメチル]シクロブチル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例8の方法に準じ、{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メタンアミンの代わりに、参考例9で得られた{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロブチル}メタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):560[M+H]

実施例10 N−[1−({6−[{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メチルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例8の方法に準じ、{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メタンアミンの代わりに参考例10で得られた{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロペンチル}メタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):574[M+H]
【0138】
実施例11 N−[1−({6−[({4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例8の方法に準じ、{1−[(ジフルオロメトキシ)メチル]シクロプロピル}メタンアミンの代わりに参考例11で得られた{4−[(ジフルオロメトキシ)メチル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}メタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):590[M+H]

実施例12 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例48で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(20mg)のDMF(1mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(15mg)、DIPEA(20μL)、HATU(33mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(21mg)を得た。
MS(m/z):494[M+H]

実施例13 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド
実施例12の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにN−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):468[M+H]

実施例14 N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例42で得られた6−{[(1S,2S)−2−(ジフルオロメトキシ)シクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(20mg)のDMF(1mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(13mg)、DIPEA(26μL)、HATU(29mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(7mg)を得た。
MS(m/z):546[M+H]

実施例15 N−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(30mg)のDMF(0.1mL)溶液に2,2−ジメチルプロパン−1−アミン(9.0mg)とDIPEA(50μL)を加えて100℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物1(28mg)を得た。得られた固形物1(28mg)のジオキサン(5.0mL)、水(1.0mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(7mg)を加えて、50℃で1時間撹拌した。2M塩酸水溶液で中和し反応溶液を減圧濃縮して固形物2を得た。得られた固形物2のDMF(1.5mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド、DIPEA(0.2mL)、HATU(62mg)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(27mg)を得た。
MS(m/z):482[M+H]
【0139】
実施例16 N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アルゴン雰囲気下、参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(550mg)のtert−ブタノール(20mL)溶液に、TEA(534μL),(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(258mg)を加えて、90℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(570mg)を得た。
MS(m/z):496[M+H]
比旋光度[α]25=+14.0(c=1.00、DMSO)

実施例17 N−(1−{[6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例37で得られた6−{[(2S)−1−(ジフルオロメトキシ)プロパン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(20mg)のDMF(0.5mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(11mg)、DIPEA(10μL)、HATU(40mg)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(13mg)を得た。
MS(m/z):520[M+H]

実施例18 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メチル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
実施例12の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに参考例28工程1で得られた2、2−ジフルオロ―N−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):504[M+H]

実施例19 N−(1−{[6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例46で得られた6−{[(1S,2S)−2−メトキシシクロペンチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(20mg)のDMF(1mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(14mg)、DIPEA(29μL)、HATU(32mg)を加えて、室温で30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(13mg)を得た。
MS(m/z):510[M+H]

実施例20 [6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン 塩酸塩
参考例38で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(420mg)のDMF(5mL)溶液に、ピペリジン−4−オール(194mg)、DIPEA(662μL)、HATU(727mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(530mg)を得た。得られた固形物の酢酸エチル溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.6mL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮して表題化合物(560mg)を得た。
MS(m/z):413[M−Cl]
元素分析値(C1924S・HCl+0.3HO+0.2CHCOとして)
計算値(%) C:52.93,H:5.81,N17.81
実測値(%) C:52.68,H:5.78,N17.78
【0140】
実施例21 1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
実施例20の方法に準じ、ピペリジン−4−オールの代わりに、参考例51で得られた1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):530[M−Cl]

実施例22 メチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例3の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに、参考例14工程1で得られたメチル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):486[M+H]

実施例23 [6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン
実施例3の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにピペリジン−4−オールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):429[M+H]

実施例24 メチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
[工程1]メチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
アルゴン雰囲気下、参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(20mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(16μL),(2R)−3−メチルブタン−2−アミン(6mg)を加え、100℃で3時間30分撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(19mg)を得た。
MS(m/z):472[M+H]

[工程2]メチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩の製造
工程1で得られたメチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(56mg)の酢酸エチル溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.1mL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄後乾燥し、表題化合物(50mg)を得た。
MS(m/z):472[M−Cl]
元素分析値(C2229S・HCl+1.0HOとして)
計算値(%) C:50.23,H:6.13,N18.64
実測値(%) C:50.47,H:6.08,N18.52

実施例25 メチル (1−{[6−{[(2S)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
実施例24工程1,2の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(2S)−3−メチルブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):472[M−Cl]
元素分析値(C2229S・HCl+HOとして)
計算値(%) C:50.23,H:6.13,N18.64
実測値(%) C:50.50,H:6.10,N18.27
【0141】
実施例26 メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):470[M+H]
比旋光度[α]25=−53.0(c=1.00、DMSO)

実施例27 メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
実施例26で得られたメチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(2.26g)の酢酸エチル(100mL)溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(2.4mL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮して表題化合物(2.35g)を得た。
MS(m/z):470[M−Cl]
元素分析値(C2227S・HCl+HOとして)
計算値(%) C:50.42,H:5.77,N18.71
実測値(%) C:50.53,H:5.66,N18.97

実施例28 エチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例1工程1の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに、エチル ピペリジン−4−イルカルバメート(例えば、US1990/4918073に記載の方法に準じて準じて合成した)を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):484[M+H]
比旋光度[α]25=−44.2(c=1.00、DMSO)

実施例29 プロパン−2−イル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例22で得られたプロパン−2−イル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(200mg)のDMF(3mL)溶液に、DIPEA(0.3mL)、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(90mg)を加え、封管中、120℃で4時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水で分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(160mg)を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例30 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド
[工程1]tert−ブチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
実施例1工程1の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにtert−ブチル N−(4−ピペリジル)カルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):512[M+H]

[工程2](4−アミノピペリジン−1−イル)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノンの製造
工程1で得られたtert−ブチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(75mg)のジクロロメタン(2mL)溶液に、TFA(0.5mL)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(65mg)を得た。
MS(m/z):412[M+H]

[工程3]N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミドの製造
工程2で得られた(4−アミノピペリジン−1−イル)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン(20mg)のジクロロメタン(1mL)溶液に、DIPEA(25μL),ベンゾイルクロリド(10mg)を加えて、室温で30分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(18mg)を得た。
MS(m/z):516[M+H]

実施例31 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにピリジン−3−カルボニルクロリド 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):517[M+H]
【0142】
実施例32 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)チオフェン−2−カルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにチオフェン−2−カルボニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):522[M+H]

実施例33 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド 塩酸塩
[工程1]N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの製造
参考例43で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(25mg)のTHF(3mL)、水(1mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(9mg)を加えて、室温で30分間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して得られた固形物のDMF(2mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(18mg)、DIPEA(74μL)、HATU(40mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更にクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(30mg)を得た。
MS(m/z):494[M+H]

[工程2]N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド 塩酸塩の製造
実施例27の方法に準じ、工程1で得られたN−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドより、表題化合物を得た。
MS(m/z):494[M−Cl]
比旋光度[α]25=−35.7(c=0.42、DMSO)

実施例34 1−シクロプロピル−3−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ウレア
実施例1工程1の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに参考例50で得られた1−シクロプロピル−3−ピペリジン−4−イルウレア 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):495[M+H]

実施例35 [6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
参考例43で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(665mg)のTHF(10mL)、水(5mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(234mg)を加えて、室温で30分間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣に1M塩酸水溶液を加えて酸性とした後、水層をクロロホルムとメタノールの混合溶媒で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮し、固形物(600mg)を得た。得られた固形物(15mg)のDMF(1mL)溶液に、N−(4−ピペリジル)ピリミジン−2−アミン(例えば、WO2005/105779に記載の方法に準じて合成した)(12mg)、DIPEA(15μL)、HATU(25mg)を加えて、室温で1時間30分撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(14mg)を得た。
MS(m/z):504[M+H]

実施例36 N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
[工程1]6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチルの製造
参考例3で得られた6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(30mg)のDMF(0.5mL)溶液にDIPEA(50μL)、tert−ブチルアミン(7mg)を加え、100℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(15mg)を得た。
MS(m/z):332[M+H]

[工程2]N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの製造
工程1で得られた6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(15mg)のTHF(5mL)−水(1mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(6mg)を加え、40℃で1時間撹拌した。2M塩酸水溶液で中和し反応溶液を減圧濃縮して固形物を得た。得られた固形物のDMF(0.5mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(11mg)、DIPEA(16μL)、HATU(26mg)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(8mg)を得た。
MS(m/z):468[M+H]
【0143】
実施例37 N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例36工程1,2の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに、1−メチルシクロプロパンアミン 塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):466[M+H]

実施例38 N−[1−({6−[(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例36工程1,2の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに、1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−アミン 塩酸塩(例えば、WO2011/087837に記載の方法に準じて合成した)を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):498[M+H]

実施例39 メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):486[M+H]

実施例40 エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例41で得られた6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(30mg)のDMF(1mL)溶液に、エチル ピペリジン−4−イルカルバメート(例えば、US1990/4918073に記載の方法に準じて合成した)(19mg)、DIPEA(34mg)、HATU(50mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(41mg)を得た。
MS(m/z):500[M+H]

実施例41 プロパン−2−イル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例29の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):498[M+H]
比旋光度[α]25=−35.4(c=0.74、DMSO)
【0144】
実施例42 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド
[工程1]tert−ブチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
実施例35の方法に準じ、N−(4−ピペリジル)ピリミジン−2−アミンの代わりに、tert−ブチル N−(4−ピペリジル)カルバメートを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):526[M+H]

[工程2](4−アミノピペリジン−1−イル)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノンの製造
工程1で得られたtert−ブチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(150mg)のジクロロメタン(2mL)溶液に、TFA(1mL)を加えて、室温で30分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(117mg)を得た。
MS(m/z):426[M+H]

[工程3]N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミドの製造
工程2で得られた(4−アミノピペリジン−1−イル)[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン(20mg)のジクロロメタン(1mL)溶液に、DIPEA(24μL),ベンゾイルクロリド(10mg)を加えて、室温で30分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(13mg)を得た。
MS(m/z):530[M+H]

実施例43 N−(1−{[6−(シクロプロピルメトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg)とシクロプロピルメタノール(33mg)のTHF(3.0mL)溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム(2mg)を加え、70℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(15mg)を得た。
MS(m/z):467[M+H]

実施例44 N−[1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例43の方法に準じ、シクロプロピルメタノールの代わりに3,3−ジメチルブタン−2−オールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):497[M+H]

実施例45 N−(1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例43の方法に準じ、シクロプロピルメタノールの代わりに、シクロブタノールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):467[M+H]

実施例46 N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):480[M+H]
【0145】
実施例47 N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド 塩酸塩
参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(60μL),(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(12mg)を加えて、70℃で1時間40分撹拌した。ついで(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(11mg)を加えて、70℃で4時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(50mg)を得た。得られた固形物の酢酸エチル溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(52μL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄して表題化合物(35mg)を得た。
MS(m/z):481[M−Cl]

実施例48 N−[1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg)のNMP(1mL)溶液に、DIPEA(16μL),2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(6mg)を加えて、100℃で2時間撹拌した。2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(6mg)を追加し、110℃で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(8mg)を得た。
MS(m/z):484[M+H]

実施例49 [6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,2−オキサゾール−3−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
アルゴン雰囲気下、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(250mg)とイソキサゾール−3−アミン(106mg)のメタノール(5mL)溶液に酢酸(75mg)とボラン−2−ピコリン錯体(134mg)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、油状物(109mg)を得た。得られた油状物を2M塩化水素−メタノール溶液(5mL)に溶解し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄後、乾燥して固形物(90mg)を得た。得られた固形物(9mg)と参考例38で得られた6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(10mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(11μL)、HATU(17mg)を加えて、室温で1時間30分撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(14mg)を得た。
MS(m/z):479[M+H]

実施例50 [6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
実施例49の方法に準じ、イソキサゾール−3−アミンの代わりにチアゾール−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):495[M+H]

実施例51 [6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン
実施例49の方法に準じ、イソキサゾール−3−アミンの代わりに3−メチルイソキサゾール−5−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):493[M+H]
【0146】
実施例52 N−(1−{[6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例44で得られた6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(20mg)のDMF(1mL)溶液に、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(12mg)、DIPEA(26μL)、HATU(29mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(16mg)を得た。
MS(m/z):546[M+H]

実施例53 メチル (1−{[6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例52の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに参考例14工程1で得られたメチル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):536[M+H]

実施例54 N−(1−{[6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)ベンズアミド
実施例52の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにN−(4−ピペリジル)ベンズアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):582[M+H]

実施例55 N−(1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例48の方法に準じ、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールの代わりに(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン−1−オールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):512[M+H]

実施例56 (4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン
実施例52の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにピペリジン−4−オールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):479[M+H]
【0147】
実施例57 1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル (1−{[6−{[(1R)−1−(4−メトキシフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例52の方法に準じ、N−(ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりに参考例51で得られた1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):596[M+H]

実施例58 [6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン
参考例29で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン(2.2g)のtert−ブタノ―ル(10mL)溶液にtert−ブチルアミン(1.3g)を加え、封管中、130℃で10時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(2.1g)を得た。
MS(m/z):401[M+H]

実施例59 メチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、tert−ブチルアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):458[M+H]

実施例60 プロパン−2−イル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例29の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、tert−ブチルアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):486[M+H]

実施例61 メチル [1−({6−[(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オールを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):474[M+H]
【0148】
実施例62 [6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン 塩酸塩
[工程1][6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノンの製造
参考例29で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン(5g)の2−プロパノール(50mL)溶液に、DIPEA(9.5mL)、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(2.8g)を加え、100℃で終夜撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(6.0g)を得た。
MS(m/z):429[M+H]

[工程2][6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン 塩酸塩の製造
実施例27の方法に準じ、工程1で得られた[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノンより、表題化合物を得た。
MS(m/z):429[M−Cl]
元素分析値(C2128S・HCl+0.5HOとして)
計算値(%) C:52.22,H:6.14,N18.27
実測値(%) C:52.09,H:6.06,N18.26

実施例63 メチル (1−{[6−{[(2S)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(2S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン−1−オールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):502[M+H]

実施例64 メチル [1−({6−[(3,3−ジメチルブタン−2−イル)オキシ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(25mg)と3,3−ジメチルブタン−2−オール(61mg)のTHF(2mL)溶液に氷冷下で、60%水素化ナトリウム(4mg)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(6mg)を得た。
MS(m/z):487[M+H]

実施例65 メチル (1−{[6−(シクロブチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例64の方法に準じ、3,3−ジメチルブタン−2−オールの代わりにシクロブタノールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):457[M+H]

実施例66 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)メタンスルホンアミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにメタンスルホニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):490[M+H]
【0149】
実施例67 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンスルホンアミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにシクロプロパンスルホニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):516[M+H]

実施例68 N−(1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)エタンスルホンアミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにエタンスルホニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):504[M+H]

実施例69 N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミド
実施例36工程1で得られた6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸メチル(280mg)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(1.27mL)を加え50℃で1時間撹拌した。2M塩酸水溶液で中和し反応溶液を減圧濃縮して固形物(50mg)を得た。得られた固形物のDMF(0.3mL)溶液に、DIPEA(41mg)、2−メチル−N−(4−ピペリジル)プロパンアミド(例えば、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters,2012,22,3157−3162.に記載の方法に準じて合成した)(52mg)、HATU(87mg)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、クロロホルムで希釈した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(28mg)を得た。
MS(m/z):470[M+H]

実施例70 N−(1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド
実施例69の方法に準じ、2−メチル−N−(4−ピペリジル)プロパンアミドの代わりに、参考例28工程1で得られた2,2−ジフルオロ―N−(4−ピペリジル)アセトアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):478[M+H]

実施例71 エチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例69の方法に準じ、2−メチル−N−(4−ピペリジル)プロパンアミドの代わりにエチル ピペリジン−4−イルカルバメート(例えば、US19904918073に記載の方法に準じて合成した)を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):472[M+H]
【0150】
実施例72 [6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
参考例18で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン(25mg)のNMP(0.5mL)溶液に、DIPEA(20μL),tert−ブチルアミン(8mg)を加えて、120℃で2時間撹拌した。tert−ブチルアミン(8mg)を追加し、120℃でさらに1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(8mg)を得た。
MS(m/z):477[M+H]

実施例73 エチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例39で得られた6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(50mg)のDMF(0.3mL)溶液に、エチル ピペリジン−4−イルカルバメート(例えば、US1990/4918073 に記載の方法に準じて合成した)(52mg)、DIPEA(59mg)、HATU(87mg)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(30mg)を得た。
MS(m/z):484[M+H]

実施例74 エチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
実施例27に準じ、実施例73で得られたエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートより、表題化合物を得た。
MS(m/z):484[M−Cl]
元素分析値(C2329S・HCl+1.1HOとして)
計算値(%) C:51.17,H:6.01,N18.16
実測値(%) C:50.92,H:6.12,N17.95

実施例75 [6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
実施例72の方法に準じ、[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノンの代わりに参考例19で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(1,3−チアゾール−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):483[M+H]

実施例76 [6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノン
実施例72の方法に準じ、[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノンの代わりに、参考例20で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル][4−(ピリミジン−2−イルアミノ)ピペリジン−1−イル]メタノンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):478[M+H]

実施例77 メチル (1−{[6−{[(1R)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
アルゴン雰囲気下、参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(20mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(25μL)、(1R)−1−(4−フルオロフェニル)エタンアミン(18μL)を加えて、80℃で4時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(24mg)を得た。
MS(m/z):524[M+H]
【0151】
実施例78 N−[1−({6−[(アゼチジン−3−イルメチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(30mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(48μL),3−(アミノメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(19mg)を加えて、120℃で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(40mg)を得た。得られた固形物(35mg)のジクロロメタン(1mL)溶液に、TFA(1mL)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(29mg)を得た。
MS(m/z):481[M+H]

実施例79 N−(1−{[6−{[(1R)−1−(4−フルオロフェニル)エチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミド
実施例77の方法に準じ、メチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの代わりに、参考例16で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):536[M+H]

実施例80 メチル [1−({6−[(2−メチルブタン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、2−メチルブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):472[M+H]

実施例81 (4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン 塩酸塩
[工程1](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノンの製造
参考例30で得られた(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン(840mg)の1−ブタノール(10mL)溶液に、DIPEA(1.2mL)、ペンタン−3−アミン(459mg)を加えて、80℃で4時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(792mg)を得た。得られた固形物(790mg)のTHF(5mL)溶液に、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(THF溶液、6.0mL)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(474mg)を得た。
MS(m/z):415[M+H]

[工程2](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン 塩酸塩の製造
工程1で得られた(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン(474mg)の酢酸エチル(10mL)溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.57mL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮して表題化合物(517mg)を得た。
MS(m/z):415[M−Cl]
元素分析値(C2026S・HCl+0.5HOとして)
計算値(%) C:52.22,H:6.14,N18.27
実測値(%) C:52.09,H:6.06,N18.26

実施例82 プロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例23で得られたプロピル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(30mg)をNMP(0.5mL)に溶解しDIPEA(17mg)、tert−ブチルアミン(14mg)を加え、封管中、130℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(25mg)を得た。
MS(m/z):486[M+H]
【0152】
実施例83 プロピル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例82の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):498[M+H]

実施例84 プロピル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例82の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):498[M+H]

実施例85 プロピル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例82の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例86 プロピル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例82の方法に準じ、tert−ブチルアミンの代わりに、(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例87 メチル [1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 塩酸塩
[工程1]メチル [1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメートの製造
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、2,2−ジメチルプロパン−1−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):472[M+H]

[工程2]メチル [1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 塩酸塩の製造
工程1で得られたメチル [1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート(48mg)の酢酸エチル(3mL)溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(50μL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮し、乾燥して表題化合物(51mg)を得た。
MS(m/z):472[M−Cl]
元素分析値(C2229S・HCl+1.6HOとして)
計算値(%) C:49.22,H:6.23,N18.26
実測値(%) C:49.03,H:6.03,N18.35
【0153】
実施例88 2−メトキシエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例24で得られた2−メトキシエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(20mg)のエタノール(1mL)溶液に、DIPEA(30μL)、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(14μL)を加えて、80℃で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(15mg)を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例89 2−メトキシエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例88の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例90 2−メトキシエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例88の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):530[M+H]

実施例91 2−メトキシエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例88の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):530[M+H]

実施例92 N−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド
参考例27で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド(50mg)の2−プロパノール(1mL)溶液に、DIPEA(60μL)、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(49mg)を加え、90℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(42mg)を得た。
MS(m/z):484[M+H]
【0154】
実施例93 N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メトキシアセトアミド
実施例92の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):500[M+H]

実施例94 {6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン
参考例49で得られた6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボン酸(27mg)のDMF(0.5mL)溶液に、ピペリジン−4−オール(16mg)、DIPEA(28μL)、HATU(62mg)を加えて、室温で終夜撹拌した。ついでHATU(15mg)を加えて室温で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(16mg)を得た。
MS(m/z):415[M+H]

実施例95 メチル [1−({6−[{[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]メチル}(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、参考例13で得られた1−(1−(メトキシメチル)シクロプロピル)−N−メチルメタンアミン 塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例96 2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
[工程1]2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの製造
参考例25で得られた2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(20mg)のエタノール(1mL)溶液に、DIPEA(29μL)、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(14μL)を加えて、80℃で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(14mg)を得た。
MS(m/z):520[M+H]

[工程2]2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩の製造
工程1で得られた2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(490mg)の酢酸エチル溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(0.47mL)を加えた。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をジエチルエーテルで洗浄後乾燥し、表題化合物(455mg)を得た。
MS(m/z):520[M−Cl]
元素分析値(C2327S・HCl+2.5HOとして)
計算値(%) C:45.96,H:5.53,N16.31
実測値(%) C:46.19,H:5.34,N16.08

実施例97 2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 塩酸塩
実施例96工程1、2の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):536[M−Cl]
元素分析値(C2431S・HCl+1.1HOとして)
計算値(%) C:48.70,H:5.82,N16.56
実測値(%) C:48.50,H:5.69,N16.49
【0155】
実施例98 2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例96工程1の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):520[M+H]

実施例99 2,2−ジフルオロエチル (1−{[6−{[(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例96工程1の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(2S)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):536[M+H]

実施例100 tert−ブチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例17で得られたtert−ブチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(200mg)の1−ブタノール(1mL)溶液に(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(131mg)、DIPEA(0.3mL)を加えて、80℃で4時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(183mg)を得た。
MS(m/z):528[M+H]

実施例101 2−メトキシエチル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例24で得られた2−メトキシエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(20mg)のエタノール(0.5mL)溶液に、DIPEA(45μL)、tert−ブチルアミン(23μL)を加えて、封管中、130℃で4時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(2.4mg)を得た。
MS(m/z):502[M+H]

実施例102 2−(ジメチルアミノ)エチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例40の方法に準じ、エチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに、参考例52で得られた2−(ジメチルアミノ)エチル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):543[M+H]
【0156】
実施例103 2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例26で得られた2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(15mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(21μL)、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミン(10μL)を加えて、90℃で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(5mg)を得た。
MS(m/z):538[M+H]

実施例104 2,2,2−トリフルオロエチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例103の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):554[M+H]

実施例105 N−(1−{[6−(シクロペンチルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例43の方法に準じ、シクロプロピルメタノールの代わりに、シクロペンタノールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):481[M+H]
実施例106 2−メトキシ−N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド
実施例92の方法に準じ、(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、ペンタン−3−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):486[M+H]

実施例107 N−(1−{[6−(2−エチルブトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(4mg)のTHF(1.0mL)懸濁液に、2−エチルブタン−1−オール(29μL)、参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg)を順に加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(16mg)を得た。
MS(m/z):496[M+H]
【0157】
実施例108 メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(4mg)のTHF(1mL)懸濁液に、ペンタン−3−オール(29μL)、参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(20mg)を順に加え、室温で3時間撹拌した。60%水素化ナトリウム(4mg)を追加し、さらに室温で終夜撹拌した。反応混合物へ水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(15mg)を得た。
MS(m/z):473[M+H]

実施例109 メチル (1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、ペンタン−3−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):472[M+H]

実施例110 N−[1−({6−[(2−エチルブチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりに2−エチルブタン−1−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):496[M+H]

実施例111 N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルオキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例107の方法に準じ、2−エチルブタン−1−オールの代わりにペンタン−3−オールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):483[M+H]

実施例112 メチル [1−({6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、N−メチルペンタン−3−アミン 塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):486[M+H]
【0158】
実施例113 メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、参考例12で得られた(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):500[M+H]

実施例114 N−(1−{[6−(2−エチルブトキシ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド
アルゴン雰囲気下、60%水素化ナトリウム(8.0mg)のTHF(1.0mL)懸濁液に、氷冷下、2−エチルブタン−1−オール(49mg)を加え、室温で5分間撹拌した。続いて、参考例31で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド(40mg)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで分液した。有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(33mg)を得た。
MS(m/z):485[M+H]

実施例115 N−(1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル](メチル)アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド
参考例31で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド(20mg)の1−ブタノール(1mL)溶液に、DIPEA(50μL)、参考例12で得られた(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩(14mg)を加えて、80℃で7時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(9mg)を得た。
MS(m/z):498[M+H]

実施例116 N−[1−({6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド
実施例115の方法に準じ、(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩の代わりにN−メチルペンタン−3−アミン 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):484[M+H]

実施例117 1−({6−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロプロパンカルボニトリル 塩酸塩
参考例29で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル](4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン(20mg)のエタノール(0.2mL)溶液に、DIPEA(12μL)、1−アミノ−シクロプロパンカルボニトリル 塩酸塩(65mg)を加えて、マイクロウェーブ反応装置を用いて130℃で1時間反応させた。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(16mg)を得た。得られた固形物(16mg)の酢酸エチル(0.5mL)溶液に、4M塩化水素−酢酸エチル溶液(16μL)を加え、溶媒を減圧留去した。残留物を酢酸エチルとヘキサンから粉末化して濾取、乾燥し、表題化合物(12mg)を得た。
MS(m/z):410[M−Cl]
【0159】
実施例118 [6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン
参考例32で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン(10mg)の1−ブタノール(1mL)溶液に、DIPEA(15μL)、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミン(7mg)を加えて、80℃で5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(11mg)を得た。
MS(m/z):523[M+H]

実施例119 N−[1−({6−[(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド
実施例115の方法に準じ、(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩の代わりに2−メトキシ−2−メチルプロパン−1−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):486[M+H]

実施例120 (4−ヒドロキシピペリジン−1−イル){6−[メチル(ペンタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}メタノン 塩酸塩
実施例117の方法に準じ、1−アミノ−シクロプロパンカルボニトリル 塩酸塩の代わりにN−メチルペンタン−3−アミン 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):429[M−Cl]

実施例121 N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミド
実施例115の方法に準じ、(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩の代わりに(2R)−3−メチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):470[M+H]

実施例122 N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):482[M+H]
【0160】
実施例123 N−(1−{[6−{[(2S)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、(2S)−3−メチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):482[M+H]

実施例124 N−(1−{[6−(ペンタン−3−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、ペンタン−3−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):482[M+H]

実施例125 メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 塩酸塩
実施例24工程1、2の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(2S)−ブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):458[M−Cl]
元素分析値(C2127S・HClとして)
計算値(%) C:51.06,H:5.71,N19.85
実測値(%) C:51.00,H:5.73,N19.74
比旋光度[α]25=2.2(c=2.00、DMSO)

実施例126 メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(2R)−ブタン−2−アミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):458[M+H]

実施例127 メチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 塩酸塩
実施例24工程2の方法に準じ、メチル (1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートの代わりに、実施例126で得られたメチル [1−({6−[(2R)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメートを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):458[M−Cl]
元素分析値(C2127S・HCl+0.7HOとして)
計算値(%) C:49.79,H:5.85,N19.35
実測値(%) C:49.73,H:5.75,N19.44
比旋光度[α]25=−1.8(c=2.00、DMSO)

実施例128 N−[1−({6−[(1−メチルシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド
実施例115の方法に準じ、(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩の代わりに、1−メチルシクロプロパンアミン 塩酸塩(例えば、Chemische Berichte,1986,119,3672−3693.に記載の方法に準じて合成した)を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):454[M+H]
【0161】
実施例129 [6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノン
実施例118の方法に準じ、[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(3−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノンの代わりに、参考例34で得られた[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]{4−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}メタノンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):523[M+H]

実施例130 2−メチル−N−[1−({6−[(2−メチルブタン−2−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド
参考例16で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2−メチルプロパンアミド(25mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(50μL)、2−メチルブタン−2−アミン(25mg)を加えて、120℃で1時間撹拌した。ついで2−メチルブタン−2−アミン(25mg)を追加し、120℃で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(12mg)を得た。
MS(m/z):484[M+H]

実施例131 N−[1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]プロパンアミド
実施例115の方法に準じ、(2R)−N,3,3−トリメチルブタン−2−アミン 塩酸塩の代わりに(2S)−ブタン−2−アミンを用い、表題化合物を得た。
MS(m/z):456[M+H]

実施例132 メチル [1−({6−[tert−ブチル(メチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 塩酸塩
参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(50mg)のNMP(0.1mL)溶液にDIPEA(103μL)、N,2−ジメチルプロパン−2−アミン(31mg)を加え、封管中、150℃で2時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(20mg)を得た。得られた固形物(20mg)の酢酸エチル(2mL)溶液に4M塩化水素−酢酸エチル溶液(15μL)を加えた。反応混合物を減圧濃縮し、表題化合物(18mg)を得た。
MS(m/z):472[M−Cl]

実施例133 {6−[tert−ブチル(エチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノン
[工程1](4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル){6−[tert−ブチル(エチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}メタノンの製造
参考例30で得られた(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル)[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン(150mg)のエタノール(1mL)溶液に、DIPEA(706μL)、tert−ブチルアミン(333μL)を加えて、マイクロウェーブ反応装置を用いて150℃で1時間撹拌した。tert−ブチルアミン(333μL)を追加して、マイクロウェーブ反応装置を用いて150℃でさらに1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物(111mg)を得た。得られた固形物(30mg)のDMF(0.6mL)溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム(12mg)を加えて室温で15分撹拌後、ヨードエタン(28μL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(28mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.06(3H,s),0.08(3H,s),0.90(9H,s),1.22−1.26(4H,m),1.57−1.63(1H,m),1.68(9H,s),1.82−1.90(2H,m),3.51−3.59(1H,m),3.63(2H,q),3.72−3.90(3H,m),4.01−4.09(1H,m),6.55(1H,s),6.97(1H,s),7.82(1H,s),8.41(1H,s)

[工程2]{6−[tert−ブチル(エチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)メタノンの製造
工程1で得られた(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ピペリジン−1−イル){6−[tert−ブチル(エチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}メタノン(28mg)のTHF(0.5mL)溶液に、1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(THF溶液、152μL)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(20mg)を得た。
MS(m/z):429[M+H]
【0162】
実施例134 シクロプロピル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
参考例21で得られたシクロプロピル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(25mg)のDMF(1mL)溶液に、DIPEA(19μL),(1S)−1−シクロプロピルエタンアミン(7mg)を加えて、100℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を更に酢酸エチルで抽出し、まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(23mg)を得た。
MS(m/z):496[M+H]

実施例135 シクロプロピル (1−{[6−(tert−ブチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例134の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに、tert−ブチルアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):484[M+H]

実施例136 2,2−ジフルオロ−N−(1−{[6−{[(2R)−3−メチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)アセトアミド
参考例28で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−2,2−ジフルオロアセトアミド(30mg)の2−プロパノール(2mL)溶液に、DIPEA(47μL)、(2R)−3−メチルブタン−2−アミン(18mg)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(32mg)を得た。
MS(m/z):492[M+H]

実施例137 3−[1−({6−[(2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]−1,1−ジメチルウレア
参考例33で得られた3−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレア(20mg)のDMF(1mL)溶液にDIPEA(32μL)、2,2−ジメチルプロパン−1−アミン(12mg)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(21mg)を得た。
MS(m/z):485[M+H]

実施例138 3−(1−{[6−{[(1R)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)−1,1−ジメチルウレア
実施例137の方法に準じ、2,2−ジメチルプロパン−1−アミンの代わりに(1R)−1−シクロプロピルエタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):483[M+H]
【0163】
実施例139 プロパン−2−イル [1−({6−[(3−メチルオキセタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例29の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、3−メチルオキセタン−3−アミン 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):500[M+H]

実施例140 メチル [1−({6−[(ジシクロプロピルメチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、ジシクロプロピルメタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):496[M+H]

実施例141 メチル (1−{[6−フェノキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
フェノール(34mg)のTHF(3mL)溶液に、氷冷下、60%水素化ナトリウム(6mg)を加えて5分撹拌した。次いで、参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(30mg)を加えて70℃で終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(19mg)を得た。
MS(m/z):479[M+H]

実施例142 4−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(100mg)の2−プロパノール(2.0mL)溶液に、DIPEA(144μL)、4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(143mg)を加えて、マイクロウェーブ反応装置を用いて150℃で1時間反応させた。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(105mg)を得た。
MS(m/z):585[M+H]

実施例143 メチル (1−{[6−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 二塩酸塩
実施例142で得られた4−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(98mg)に2M塩化水素−メタノール溶液を加えて、室温で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残留物を酢酸エチルで粉末化し、濾取、乾燥し、表題化合物(91mg)を得た。
MS(m/z):485[M−2Cl−H]
【0164】
実施例144 メチル [1−({6−[(1−シアノシクロプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例142の方法に準じ、4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに1−アミノシクロプロパンカルボニトリル 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):467[M+H]

実施例145 メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
アルゴン雰囲気下、参考例35で得られたメチル (1−{[6−クロロ−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(15mg)の2−プロパノール(1mL)溶液に、TEA(19μL)、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミン(6mg)を加えて、100℃で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(16mg)を得た。
MS(m/z):500[M+H]

実施例146 メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例145の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):516[M+H]

実施例147 (3S)−3−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例142の方法に準じ、4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、(S)−3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):571[M+H]

実施例148 (3R)−3−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例142の方法に準じ、4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに(R)−3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):571[M+H]
【0165】
実施例149 メチル [1−({2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[(3S)−ピロリジン−3−イルアミノ]ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 二塩酸塩
実施例143の方法に準じ、実施例147で得られた(3S)−3−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルより、表題化合物を得た。
MS(m/z):471[M−2Cl−H]

実施例150 メチル [1−({2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[(3R)−ピロリジン−3−イルアミノ]ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 二塩酸塩
実施例143の方法に準じ、実施例145で得られた(3R)−3−{[6−({4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノ}ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルより、表題化合物を得た。
MS(m/z):471[M−2Cl−H]

実施例151 メチル (1−{[6−{[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例150で得られたメチル [1−({2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[(3R)−ピロリジン−3−イルアミノ]ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 二塩酸塩(20mg)のメタノール(0.2mL)溶液に、2−ピコリンボラン錯体(40mg)、37%ホルムアルデヒド水溶液(30μL)、酢酸(20μL)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(7mg)を得た。
MS(m/z):485[M+H]

実施例152 メチル (1−{[6−{[(3R)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例150で得られたメチル [1−({2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[(3R)−ピロリジン−3−イルアミノ]ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート 二塩酸塩(20mg)のTHF(0.5mL)溶液に、氷冷下でトリエチルアミン(51μL)、アセチルクロリド(26μL)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(8mg)を得た。
MS(m/z):513[M+H]

実施例153 メチル [1−({6−[(2S)−ブタン−2−イルアミノ]−5−メトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例145の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(2S)−ブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):488[M+H]
【0166】
実施例154 メチル (1−{[6−{[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
アルゴン雰囲気下、参考例36で得られたメチル (1−{[6−クロロ−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(10mg)の2−プロパノール(1mL)溶液に、TEA(12μL)、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミン(4mg)を加えて、100℃で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(5mg)を得た。
MS(m/z):514[M+H]

実施例155 メチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−5−エトキシ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例154の方法に準じ、(1S)−1−シクロプロピルエタンアミンの代わりに(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):530[M+H]

実施例156 メチル (1−{[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−(ピリジン−3−イルオキシ)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
ピリジン−3−オール(34mg)のDMF(1.5mL)溶液に、氷冷下で60%水素化ナトリウム(9.0mg)を加えて5分撹拌した。次いで、参考例14で得られたメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(30mg)を加えて室温で30分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(23mg)を得た。
MS(m/z):480[M+H]

実施例157 N−(1−{[6−(2−エチルピペリジン−1−イル)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(15mg)の1−ブタノール(1mL)溶液に、DIEPA(151μL),2−エチルピペリジン(79mg)を加えて、マイクロウェーブ反応装置を用いて170℃で1時間反応させた。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(18mg)を得た。
MS(m/z):508[M+H]

実施例158 メチル (1−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、2,2,2−トリフルオロエタンアミン 塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):484[M+H]
【0167】
実施例159 N−1−[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[(チオフェン−2−イル)メチル]アミノピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりに2−チエニルメタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):508[M+H]

実施例160 N−1−[6−[(フラン−2−イル)メチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、2−フリルメタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):492[M+H]

実施例161 メチル 1−[6−[(1R)−1−シクロヘキシルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、(1R)−1−シクロヘキシルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):512[M+H]

実施例162 メチル 1−[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[1−(ピリジン−4−イル)エチル]アミノピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、1−(4−ピリジル)エタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):507[M+H]

実施例163 メチル (1−6−[(2−シクロプロピルエチル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、2−シクロプロピルエタンアミンを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):470[M+H]
【0168】
実施例164 3−([6−4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]オキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例64の方法に準じ、3,3−ジメチルブタン−2−オールの代わりに、3−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):572[M+H]

実施例165 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロブタンカルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにシクロブタンカルボニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):494[M+H]

実施例166 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロペンタンカルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにシクロペンタンカルボニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):508[M+H]

実施例167 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロヘキサンカルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにシクロヘキサンカルボニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):522[M+H]

実施例168 N−(1−6−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりにtrans−4−アミノシクロヘキサノールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):510[M+H]
【0169】
実施例169 N−1−[6−[(1R)−1−シクロヘキシルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりに(1R)−1−シクロヘキシルエタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):522[M+H]

実施例170 N−1−[2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)−6−[1−(ピリジン−4−イル)エチル]アミノピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりに1−(4−ピリジル)エタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):517[M+H]

実施例171 4−[6−4−[(シクロプロパンカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりに4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):595[M+H]

実施例172 N−(1−6−[(オキサン−4−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりにテトラヒドロピラン−4−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):496[M+H]

実施例173 N−(1−6−[(オキセタン−3−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、の代わりにオキセタン−3−アミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):468[M+H]
【0170】
実施例174 メチル (1−6−[(3−シクロプロピル−2,2−ジメチルプロピル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、3−シクロプロピル−2,2−ジメチルプロパン−1−アミン 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):512[M+H]

実施例175 メチル 1−[6−([1−(メタンスルフォニル)ピペリジン−4−イル]メチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
[工程1]4−([6−4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの製造
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):599[M+H]

[工程2]メチル 1−[6−([1−(メタンスルフォニル)ピペリジン−4−イル]メチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメートの製造
工程1で得られた4−([6−4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(115mg)に2M塩化水素−メタノール溶液(2mL)を加えて、40℃で5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残留物をエーテルで洗浄し、濾取、乾燥し、固形物(105mg)を得た。得られた固形物(25mg)をジクロロメタンに懸濁し、DIPEA(38μL),メタンスルホニルクロリド(8mg)を加えて、氷冷下で15分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(17mg)を得た。
MS(m/z):577[M+H]

実施例176 N−1−[6−[(1R)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例16の方法に準じ、(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−アミンの代わりに、ノルボルナン−2−アミン塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):506[M+H]

実施例177 メチル (1−6−[(cis−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、cis−4−アミノシクロヘキサノールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):500[M+H]

実施例178 メチル (1−6−[(trans−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、trans−4−アミノシクロヘキサノールを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):500[M+H]
【0171】
実施例179 メチル 1−[6−(シクロペンチルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、シクロペンタンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):470[M+H]

実施例180 メチル 1−[6−(シクロヘキシルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例24工程1の方法に準じ、(2R)−3−メチルブタン−2−アミンの代わりに、シクロヘキサンアミンを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):584[M+H]

実施例181 N−(1−6−[(ピペリジン−4−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド 二塩酸塩
実施例171で得られた4−[6−4−[(シクロプロパンカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(55mg)に2M塩化水素−メタノール溶液(3mL)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残留物をエーテルで洗浄し、濾取、乾燥し、表題化合物(52mg)を得た。
MS(m/z):495[M−2Cl−H]

実施例182 N−1−[6−[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロヘキサンカルボキサミド
実施例40の方法に準じ、エチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに、N−(ピペリジン−4−イル)シクロヘキサンカルボキサミド 塩酸塩を用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):538[M+H]

実施例183 N−1−[6−[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルベンズアミド
実施例40の方法に準じ、エチル ピペリジン−4−イルカルバメートの代わりに、N−(4−ピペリジル)ベンズアミドを用いて表題化合物を得た。
MS(m/z):532[M+H]
【0172】
実施例184 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イル−2−メチルベンズアミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりに2−メチルベンゾイルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):530[M+H]

実施例185 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルピリジン−2−カルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにピリジン−2−カルボニルクロリド 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):517[M+H]

実施例186 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イル−2−メトキシベンズアミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりに2−メトキシベンゾイルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):546[M+H]

実施例187 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルピリジン−4−カルボキサミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにピリジン−4−カルボニルクロリド 塩酸塩を用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):517[M+H]

実施例188 N−(1−6−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド
アルゴン雰囲気下、参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(30mg)の2−プロパノール(2mL)溶液に、DIPEA(48μL),1−(4−アミノ−1−ピペリジル)エタノン(15mg)を加えて、90℃で1時間撹拌した。ついでNMP(0.5mL)を加えて120℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(30mg)を得た。
MS(m/z):537[M+H]
【0173】
実施例189 N−1−[6−[1−(メタンスルフォニル)ピペリジン−4−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例181で得られたN−(1−6−[(ピペリジン−4−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニルピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキシアミド 二塩酸塩(20mg)をジクロロメタン(2mL)に懸濁し、DIPEA(30μL),メタンスルホニルクロリド(6mg)を加えて、氷冷下で15分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(12mg)を得た。
MS(m/z):573[M+H]

実施例190 N−1−[6−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルペンタンアミド
実施例30工程3の方法に準じ、ベンゾイルクロリドの代わりにバレリルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):496[M+H]

実施例191 N−1−[6−[(3R)−1−(シアノアセチル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
アルゴン雰囲気下、tert−ブチル N−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバメート(500mg)のTHF(5mL)溶液に、2−シアノ酢酸エチル(607mg)と1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(204mg)を加え、40℃で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、固形物1(530mg)を得た。得られた固形物1(530mg)を2M塩化水素−メタノール溶液(8mL)に溶解し、室温で終夜撹拌した。反応混合物にジエチルエーテルを加えて析出した固体を濾取、乾燥し、固形物2(331mg)を得た。参考例15で得られたN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミド(30mg)のNMP(1mL)溶液に、DIEPA(48μL)、上記固形物2(26mg)を加えて、120℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、飽和食塩水で洗浄した後、水層を酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(22mg)を得た。
MS(m/z):548[M+H]

実施例192 4−([6−4−[(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸メチル
実施例175工程2の方法に準じ、メタンスルホニルクロリドの代わりにクロロギ酸メチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):557[M+H]

実施例193 N−1−[6−[1−(プロパン−2−スルフォニル)ピペリジン−4−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例189の方法に準じ、メタンスルホニルクロリドの代わりにプロパン−2−スルホニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):601[M+H]
【0174】
実施例194 4−[6−4−[(シクロプロパンカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボニル−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]アミノピペリジン−1−カルボン酸メチル
実施例189の方法に準じ、メタンスルホニルクロリドの代わりにクロロギ酸メチルを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):553[M+H]

実施例195 N−1−[6−[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルヘプタンアミド
[工程1](4−アミノピペリジン−1−イル)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノンの製造
実施例100で得られたtert−ブチル (1−{[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート(305mg)のジクロロメタン(1mL)溶液に、TFA(1mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、飽和重曹水を加えて中和し、水層をクロロホルムで抽出した。まとめた有機層を飽和重曹水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(180mg)を得た。
MS(m/z):428[M+H]

[工程2]N−1−[6−[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルヘプタンアミドの製造
工程1で得られた(4−アミノピペリジン−1−イル)[6−{[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]メタノン(10mg)のジクロロメタン(1mL)溶液に、氷冷下でDIPEA(16μL)、ヘプタノイルクロリド(4mg)を加えて、室温で15分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(18mg)を得た。
MS(m/z):540[M+H]

実施例196 2−クロロ−N−1−[6−[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルベンズアミド
実施例195工程2の方法に準じ、ヘプタノイルクロリドの代わりに2−クロロベンゾイルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):566、568[M+H]

実施例197 N−1−[6−[(2R)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イル−4−フルオロベンズアミド
実施例195工程2の方法に準じ、ヘプタノイルクロリドの代わりに4−フルオロベンゾイルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):550[M+H]

実施例198 メチル [1−({6−[(1−プロパノイルピペリジン−4−イル)アミノ]−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート
実施例143で得られたメチル (1−{[6−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 二塩酸塩(15mg)のTHF(0.5mL)溶液に、TEA(38μL)、塩化プロピオニル(17mg)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(9mg)を得た。
MS(m/z):541[M+H]
【0175】
実施例199 メチル (1−{[6−{[1−(シアノアセチル)ピペリジン−4−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例143で得られたメチル (1−{[6−(ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート 二塩酸塩(15mg)のDMF(0.5mL)溶液に、シアノ酢酸(5mg)、DIEPA(14μL)、HATU(15mg)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、飽和重曹水を加えて分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。まとめた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物(3mg)を得た。
MS(m/z):552[M+H]

実施例200 メチル (1−{[6−{[1−(メチルスルフォニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメート
実施例198の方法に準じ、塩化プロピオニルの代わりにメタンスルホニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):563[M+H]

実施例201 メチル 1−[6−[(3R)−1−(シアノアセチル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例191の方法に準じ、N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにメチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):538[M+H]

実施例202 N−1−[6−[(3R)−1−(シアノアセチル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルプロパンアミド
実施例191の方法に準じ、N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにN−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)プロパンアミドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):536[M+H]

実施例203 エチル 1−[6−[(3R)−1−(シアノアセチル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例191の方法に準じ、N−(1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)シクロプロパンカルボキサミドの代わりにエチル (1−{[6−クロロ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}ピペリジン−4−イル)カルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):552[M+H]
【0176】
実施例204 N−1−[6−[(3S)−1−(シアノアセチル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルシクロプロパンカルボキサミド
実施例191の方法に準じ、tert−ブチル N−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):548[M+H]

実施例205 メチル 1−[6−[(3R)−1−(シクロプロパンカルボニル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例152の方法に準じ、アセチルクロリドの代わりにシクロプロパンカルボニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):539[M+H]

実施例206 メチル 1−[6−[(3R)−1−(シクロブタンカルボニル)ピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例152の方法に準じ、アセチルクロリドの代わりにシクロブタンカルボニルクロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):553[M+H]

実施例207 メチル 1−[6−[(3R)−1−ブタノイルピロリジン−3−イル]アミノ−2−(ピラゾロ[5,1−b][1,3]チアゾール−7−イル)ピリミジン−4−カルボニル]ピペリジン−4−イルカルバメート
実施例152の方法に準じ、アセチルクロリドの代わりにブタン酸クロリドを用いて、表題化合物を得た。
MS(m/z):541[M+H]
【0177】
試験例1 JAKチロシンキナーゼ阻害作用
1.被験物質の調製
被験物質はジメチルスルホキシド(DMSO)で10mMに調製し、さらに1000、100、10、1、0.1、0.01μMの濃度になるようにDMSOでそれぞれ希釈した。JAK1については10mM、1000μM、100μM、10μM、1μM、0.1μMの6濃度、JAK2およびJAK3については1000μM、100μM、10μM、1μM、0.1μM、0.01μMの6濃度のDMSO溶液を用い、アッセイバッファーで20倍に希釈した被験物質溶液を調製した。陰性コントロールにはDMSOをアッセイバッファーで20倍に希釈した溶液を用いた。アッセイバッファーには15mM Tris−HCl(pH7.5)、0.01(v/v)% Tween−20、1mM ジチオスレイトールを用いた。

2.1mM ATP下におけるJAKチロシンキナーゼ阻害活性の測定
活性の測定にはELISA法を用いた。被験物質溶液をStreptavidine coated 96 well plate(DELFIA Strip Plate 8×12well、PerkinElmer社)に10μLずつ添加し(n=2)、基質溶液(ビオチン標識ペプチド基質1250nM(JAK1)、625nM(JAK2、JAK3)、2.5mM ATP(終濃度1mM)、25mM MgCl、15mM Tris−HCl(pH7.5)、0.01(v/v)% Tween−20、1mM ジチオスレイトール)を20μLずつ添加し撹拌した。最後にJAKチロシンキナーゼ(カルナバイオサイエンス社)(アッセイバッファーにて7.5nM(JAK1)、0.75nM(JAK2、JAK3)に希釈済み)を20μLずつ添加して撹拌し、30℃で1時間反応を行った。プレートを洗浄バッファー(50mM Tris−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、0.02(v/v)% Tween−20)で4回洗浄した後、ブロッキングバッファー(0.1% Bovine Serum Albumin、50mM Tris−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、0.02(v/v)% Tween−20)を150μLずつ添加して、30℃で1時間ブロッキングを行った。ブロッキングバッファーを取り除き、Horseradish Peroxidase標識抗リン酸化チロシン抗体(BD Biosciences社)(ブロッキングバッファーにて10000倍に希釈済み)を100μLずつ添加し、30℃で30分間インキュベートした。プレートを洗浄バッファーで4回洗浄し、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン溶液(ナカライテスク社)を100μLずつ添加して10分間発色させた。0.1M硫酸を100μLずつ添加して反応を停止した。マイクロプレートリーダー(BIO−RAD社)にて450nmの吸光度を測定した。

3.測定結果の解析
測定した吸光度について、SASシステム(SAS Institute Inc.)により非線形回帰分析を行い、各チロシンキナーゼ活性を50%阻害する被験物質の濃度(IC50)を算定した。その結果を以下の表1〜6に示す。
【0178】
【表1】
【0179】
【表2】
【0180】
【表3】
【0181】
【表4】
【0182】
【表5】
【0183】
【表6】

試験例2 アスペルギルス誘発気道炎症モデルにおける抑制作用
Aspergillus fumigatus抽出物(Greer laboratories社)をPBS溶液で400μg/mLとなるように調製した。Day0、Day1、Day7およびDay8に調製したAspergillus fumigatus溶液50μLを マウスに点鼻投与した。点鼻投与は朝の被験物質投与の1時間後に行った。被験物質投与はDay0からDay9まで朝夕1日2回行った。被験物質は0.5%メチルセルロースに10mg/mLの濃度で懸濁させ、10mL/kgの用量で経口投与した。Day10に気管支肺胞洗浄液(bronchoalveolar lavage fluid:BALF)を回収し、BALF中の総白血球数をCelltac(日本光電社)を用いて計測した。次いで、ADVIA 120(Siemens Healthcare Diagnostics社)を用いて、総白血球数中の好酸球数の割合を算出し、総白血球数に乗じることでBALF中の好酸球数を算出した。Aspergillus fumigatus抽出物処置+0.5%メチルセルロース投与群の好酸球数を抑制率0%、Aspergillus fumigatus抽出物未処置+0.5%メチルセルロース投与群の好酸球数を抑制率100%として各被験物質の抑制率を算出し、表7に示した。
【0184】
【表7】

表7から明らかなように、実施例の各本発明化合物はin vivo炎症モデルに対し顕著な効果を有する。
【0185】
上記、表7の実施例化合物を被験物質として以下の試験(試験例3、および試験例4)を行った。
【0186】
試験例3 IL−4刺激によるSTAT6リン酸化の抑制作用
1.被験物質の調製
被験物質をジメチルスルホキシド(DMSO)で10mMに調製し、さらに300、100μMの濃度になるようにDMSOで希釈した。さらにRPMI1640培地で100倍に希釈した溶液を被験物質溶液とした。陰性コントロールにはDMSOをRPMI1640で100倍に希釈した溶液を用いた。

2.リン酸化STAT6活性の測定
被験物質溶液または陰性コントロール溶液50μLとDND39細胞液400μL(細胞数:10cells)を混合し37℃で30分間振盪した。刺激物質としてインターロイキン−4(10ng/mL)を50μL添加し15分間振盪した。固定試薬Fixation buffer(BD Biosciences社)を500μL添加し、10分間振盪して反応を停止した。遠心して上清を除去した後、膜透過試薬Perm buffer III(BD Biosciences社)を500μL添加し、4℃で30分間インキュベートした。Stain buffer(BD Biosciences社)にて2度の洗浄操作後、Alexa Fluor 647 Mouse Anti−Stat6(pY641)(BD Biosciences社)を添加し、冷暗所にて30分間インキュベートした。得られた細胞溶液をフローサイトメーターに供した。インターロイキン−4刺激陰性コントロール群蛍光強度のGEOMEAN値を抑制率0%、無刺激陰性コントロール群蛍光強度のGEOMEAN値を抑制率100%として各被験物質の抑制率を算出した結果、これらの被験物質がIL−4のシグナルを抑制することを確認した。
【0187】
試験例4 IL−7刺激によるSTAT5リン酸化の抑制作用
1.被験物質の調製
被験物質をジメチルスルホキシド(DMSO)で10mMに調製した。さらに、RPMI1640培地で100倍に希釈した溶液を被験物質溶液とした。陰性コントロールにはDMSOをRPMI1640で100倍に希釈した溶液を用いた。

2.リン酸化STAT5活性の測定
ヒト新鮮血100μLに被検物質溶液または陰性コントロール溶液を10μL加え、37℃で30分間振盪した。刺激物質としてインターロイキン−7(100ng/mL)を10μLずつ添加し15分間振盪した。Lyse/fix buffer(BD Biosciences社)を蒸留水で5倍希釈し、1.4mL加えた。その後、10分間振盪したのち、遠心し、細胞を分離した。上清を除去後、PBSを1mL加えた。遠心し、PBSを除去した後、Perm buffer III(BD Biosciences社)を500μL添加し、4℃で30分間インキュベートした。Stain buffer(BD Biosciences社)にて2度の洗浄操作後、Alexa Fluor 647 Mouse Anti−Stat5抗体(pY694)(BD Biosciences社)を添加し、冷暗所にて30分間インキュベートした。得られた細胞溶液をフローサイトメーターに供した。IL−7刺激陰性コントロール群蛍光強度のGEOMEAN値を抑制率0%、無刺激陰性コントロール群蛍光強度のGEOMEAN値を抑制率100%として各被験物質の抑制率を算出した結果、これらの被験物質がIL−7のシグナルを抑制することを確認した。
【0188】
試験例1〜試験例4に記載のとおり、本発明化合物は、JAK1阻害活性を示し、in vivo炎症モデルに対して有効である。

産業上の利用可能性
【0189】
本発明化合物またはその医薬上許容される塩は、JAK1阻害活性を示すことから、自己免疫疾患(例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、キャッスルマン病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、炎症性腸疾患、ベーチェット病、重症筋無力症、I型糖尿病、免疫グロブリン腎症、自己免疫性甲状腺疾患、乾癬、強皮症、ループス腎炎、ドライアイ、血管炎(例えば、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)、皮膚筋炎、多発性筋炎、視神経脊髄炎)など)、炎症性疾患(アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、湿疹、掻痒症、食物アレルギー、気管支喘息、好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、好酸球性副鼻腔炎、鼻茸、アレルギー性結膜炎、変形性関節症、強直性脊椎炎、川崎病、バージャー病、結節性多発動脈炎、IgA血管炎など)、増殖性疾患(例えば、固形がん、血液がん、リンパ系悪性腫瘍、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、肺線維症、好酸球増多症など)、突発性難聴、糖尿病性腎症、円形脱毛症、骨髄移植拒絶、または臓器移植拒絶などに対する治療剤として有用である。
【0190】
製剤例1
錠剤(内服錠)
処方1錠80mg中
実施例1の本発明化合物 5.0mg
トウモロコシ澱粉 46.6mg
結晶セルロース 24.0mg
メチルセルロース 4.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.4mg
この割合の混合末を通常の方法により打錠成形し内服錠とする。