特許第6558502号(P6558502)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6558502エレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6558502
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】エレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具
(51)【国際特許分類】
   B66B 7/12 20060101AFI20190805BHJP
【FI】
   B66B7/12 Z
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-541716(P2018-541716)
(86)(22)【出願日】2018年3月28日
(86)【国際出願番号】JP2018012962
【審査請求日】2018年8月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】松本 拓朗
【審査官】 加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−308219(JP,A)
【文献】 特開2006−52091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 7/12
B08B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッド部と、
前記ロッド部に設けられた操作部と、
前記ロッド部の端部に連結され、互いに接触せずに対向し、前記操作部に対する操作に応じて互いに離反または接近する一対の開閉部材と、
弾性を有し、前記一対の開閉部材の先端から内向きに突出して設けられた一対の扁平部材と、
を備えたエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具。
【請求項2】
前記一対の扁平部材は、前記一対の開閉部材が重なる方向から見た横幅がシーブ軸の露出した部分の長さに対応する大きさに形成された請求項1に記載のエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具。
【請求項3】
前記一対の扁平部材は、
前記一対の開閉部材の先端から上方に傾斜して突出した一対の上側扁平部材と、
前記一対の開閉部材の先端から真横に突出した一対の中央扁平部材と、
前記一対の開閉部材の先端から下方に傾斜して突出した一対の下側扁平部材と、
を備えた請求項1または請求項2に記載のエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具。
【請求項4】
前記一対の開閉部材と前記ロッド部との連結部に設けられ、光を照射する照射部、
を更に備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具。
【請求項5】
前記ロッド部の長手方向において前記一対の開閉部材と前記操作部との間に設けられたグリス受け部、
を更に備えた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具に関する。
【背景技術】
【0002】
ロープ式エレベーターは、ロープが巻き掛けられるシーブを昇降路内に備える。ロープ式エレベーターとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2003/031310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エレベーターのシーブにグリスを給脂すると、シーブ軸の露出部分にグリスが溢れてくる。シーブ軸に付着したグリスの清掃には手間を要する。特に、機械室なしタイプのエレベーターの場合、シーブとシーブカバーとの間隔が狭いため、シーブ軸の露出部分に付着したグリスを除去するのは容易でない。
【0005】
この発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、シーブ軸に付着したグリスを容易に除去することができるエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具は、ロッド部と、ロッド部に設けられた操作部と、ロッド部の端部に連結され、互いに接触せずに対向し、操作部に対する操作に応じて互いに離反または接近する一対の開閉部材と、弾性を有し、一対の開閉部材の先端から内向きに突出して設けられた一対の扁平部材と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、一対の扁平部材は、弾性を有し、一対の開閉部材の先端から内向きに突出して設けられている。このため、シーブ軸に付着したグリスを容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】エレベーターの構造の一例を示す模式図である。
図2】返し車の正面図である。
図3】返し車の側面図である。
図4】実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の正面図である。
図5】実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の側面図である。
図6】実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第1の図である。
図7】実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第2の図である。
図8】実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第3の図である。
図9】実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第4の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照して実施の形態について説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号が付される。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、エレベーターの構造の一例を示す模式図である。図1は、機械室なしタイプのロープ式エレベーターの昇降路内における構造を例示している。
【0011】
図1に示すように、エレベーター1は、巻上機2、ロープ3、かご4および釣合おもり5を備える。エレベーター1は、昇降路内に設けられた複数のシーブを備える。昇降路内のシーブとしては、例えば、かご吊り車6、おもり吊り車7および返し車8が設けられる。かご吊り車6は、例えば、かご4の下に複数設けられる。返し車8は、例えば、昇降路の上部に複数設けられる。一部の返し車8は、他の返し車8と大きさが異なり得る。
【0012】
ロープ3は、例えば、巻上機2、かご吊り車6、おもり吊り車7および返し車8に巻き掛けられる。ロープ3の端部は、例えば、昇降路内の図示しない梁などに支持される。かご4は、かご吊り車6を介して、ロープ3によって昇降路内に吊り下げられる。釣合おもり5は、おもり吊り車7を介して、ロープ3によって昇降路内に吊り下げられる。かご4および釣合おもり5は、巻上機2が駆動することにより昇降する。巻上機2は、図示しない制御装置によって制御される。
【0013】
図2は、返し車の正面図である。図3は、返し車の側面図である。図2および図3は、シーブの構造の一例を模式的に示す図である。
【0014】
ロープ3は、返し車8の上側に巻き掛けられる。ロープ3は、例えば、複数設けられる。各ロープ3は、返し車8の各ロープ溝に沿って巻き掛けられる。返し車8の周囲には、シーブカバー9が設けられる。シーブカバー9は、例えば、昇降路内の図示しない梁などに支持される。シーブカバー9は、例えば、返し車8の正面、上面および背面を覆う。シーブカバー9は、例えば、返し車8の下面および側面を覆わない。返し車8のシーブ軸10は、例えば、シーブカバー9の正面側部分と背面側部分とを繋ぐように固定される。
【0015】
図3に示すように、シーブ軸10のうち返し車8とシーブカバー9との間に位置する部分は、露出している。シーブ軸10の露出部分の長さは、返し車8の正面または背面とシーブカバー9との水平方向における間隔に相当する。当該間隔は、例えば、10mmから15mm程度である。このようなシーブ軸10の露出部分にグリスが溢れてきた場合、付着したグリスを清掃する必要がある。
【0016】
図4は、実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の正面図である。図5は、実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の側面図である。
【0017】
シーブ軸部グリス清掃治具11は、例えば、ロッド部12、操作部13、連結部14、一対の開閉部材15、一対の扁平部材16、照射部17およびグリス受け部18を備える。
【0018】
ロッド部12は、例えば、棒状または筒状に形成されている。ロッド部12の太さは、例えば、返し車8とシーブカバー9との水平方向における間隔よりも小さい。ロッド部12の長さは、例えば、シーブカバー9の高さの半分よりも大きい。ロッド部12の長さは、例えば、返し車8の半径よりも大きい。ロッド部12は、例えば、伸縮可能に形成されてもよい。
【0019】
操作部13は、ロッド部12に設けられる。操作部13は、例えば、ロッド部12の長手方向における中心よりも下側に配置される。操作部13は、例えば、片手で操作可能なボタンまたはレバー等である。
【0020】
連結部14は、ロッド部12の上端部に設けられる。一対の開閉部材15は、連結部14を介してロッド部12の上端部に連結される。
【0021】
開閉部材15は、例えば、鉄などの材質で形成される。開閉部材15は、例えば、正面から見て円弧状に形成される。開閉部材15の下側の先端は、連結部14の内部に位置する。一対の開閉部材15は、例えば、ロッド部12の軸を中心として左右対称に配置される。左側の開閉部材15は、上側の先端が右を向くように配置される。右側の開閉部材15は、上側の先端が左を向くように配置される。一対の開閉部材15の上側の先端同士は、左右方向において対向する。
【0022】
一対の開閉部材15は、操作部13に対する操作に応じて、互いに離反または接近する開閉動作を行う。一対の開閉部材15の開閉機構は、例えば、連結部14およびロッド部12の内部に設けられる。
【0023】
一対の開閉部材15は、例えば、操作部13に対する操作が行われることで開いた状態となる。一対の開閉部材15は、例えば、操作部13に対する操作が行われなければ閉じた状態を維持する。この場合、開閉機構は、一対の開閉部材15に対して互いに接近する方向の力を掛けるように構成されている。
【0024】
図4は、一対の開閉部材15が閉じた状態を示している。一対の開閉部材15が閉じた状態において取り囲む範囲は、シーブ軸10の断面よりも大きい。
【0025】
図4に示す状態において、一対の開閉部材15の上側の先端同士は、接触しない。つまり、一対の開閉部材15は、最も接近した状態であっても互いに接触せずに、左右方向において対向する。
【0026】
扁平部材16は、例えば、板状またはヘラ状に形成される。一対の扁平部材16は、正面から見て、開閉部材15の上側の先端からロッド部12の軸に近づく向きに突出して設けられる。左側の開閉部材15に設けられる扁平部材16は、右向きに突出する。右側の開閉部材15に設けられる扁平部材16は、左向きに突出する。一対の扁平部材16の先端同士は、例えば、左右方向において対向または接触する。
【0027】
扁平部材16は、例えば、硬質ゴム等の弾性を有する材質で形成される。扁平部材16は、上下方向の力を受けると、その力に反発しつつ撓るように形成される。
【0028】
扁平部材16は、例えば、上側扁平部材16a、中央扁平部材16bおよび下側扁平部材16cを備える。上側扁平部材16aは、開閉部材15の上側の先端から上方に傾斜して突出する。中央扁平部材16bは、開閉部材15の上側の先端から真横に突出する。下側扁平部材16cは、開閉部材15の上側の先端から下方に傾斜して突出する。この場合、一対の扁平部材16は、一対の上側扁平部材16aと、一対の中央扁平部材16bと、一対の下側扁平部材16cと、を備える。
【0029】
図5の視点から見た連結部14、開閉部材15および扁平部材16の横幅は、例えば、返し車8とシーブカバー9との水平方向における間隔に対応する大きさに形成される。
【0030】
照射部17は、例えば、連結部14に設けられる。照射部17は、少なくとも上向きに可視光を照射する。照射部17は、例えば、ロッド部12の軸に沿って、一対の扁平部材16がある向きを照らすように可視光を照射する。照射部17としては、例えば、電球またはLEDライト等が用いられる。照射部17は、例えば、ロッド部12または連結部14等に設けられた図示しない電池から電力供給を受ける。照射部17は、例えば、図示しないスイッチに対する操作に応じて、照射を開始または停止する。
【0031】
グリス受け部18は、例えば、ロッド部12の長手方向において一対の開閉部材15と操作部13との間に設けられる。グリス受け部18は、例えば、ロッド部12の軸を中心に広がる傘状または袋状に形成される。
【0032】
エレベーター1の保守員は、シーブ軸部グリス清掃治具11を使って、シーブ軸10の露出部分に付着したグリスを清掃する。以下、図3および図6から図9を参照して、シーブ軸部グリス清掃治具11を使ったグリス清掃作業を説明する。
【0033】
図6は、実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第1の図である。図7は、実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第2の図である。図8は、実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第3の図である。図9は、実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具の使い方を示す第4の図である。
【0034】
図6から図9には、シーブ軸10の断面が図示されている。図6から図8には、シーブ軸10に付着したグリス19が図示されている。
【0035】
シーブ軸部グリス清掃治具11は、例えば、ロッド部12の下端部付近を手で把持して使用される。シーブ軸部グリス清掃治具11は、例えば、図3に示す返し車8とシーブカバー9との隙間に下から差し込まれる。保守員は、照射部17で上方を照らしながら、一対の開閉部材15を開いた状態でシーブ軸部グリス清掃治具11を上に移動させる。保守員は、一対の開閉部材15の内側にシーブ軸10が入った状態で、一対の開閉部材15を閉じる。このとき、シーブ軸10とシーブ軸部グリス清掃治具11との位置関係は、図6に示すようになる。
【0036】
保守員は、図6の状態から一対の開閉部材15を閉じたままシーブ軸部グリス清掃治具11を下向きに引っ張る。シーブ軸部グリス清掃治具11が下降していくと、シーブ軸10の上部に付着していたグリス19が、一対の下側扁平部材16cで削り取られるようにして除去される。このとき、シーブ軸10とシーブ軸部グリス清掃治具11との位置関係は、図7に示すようになる。
【0037】
図7の状態から更にシーブ軸部グリス清掃治具11が下降していくと、シーブ軸10の上下方向における中間部に付着していたグリス19が、一対の中央扁平部材16bで削り取られるようにして除去される。このとき、シーブ軸10とシーブ軸部グリス清掃治具11との位置関係は、図8に示すようになる。
【0038】
図8の状態から更にシーブ軸部グリス清掃治具11が下降していくと、シーブ軸10の下部に付着していたグリス19が、一対の上側扁平部材16aで削り取られるようにして除去される。そして、一対の開閉部材15の内側からシーブ軸10が抜けるまでシーブ軸部グリス清掃治具11が下降すると、シーブ軸10の全周からグリス19が除去される。このとき、シーブ軸10とシーブ軸部グリス清掃治具11との位置関係は、図9に示すようになる。
【0039】
シーブ軸10から除去されたグリス19は、扁平部材16に付着するか、或いは、落下してグリス受け部18で受け止められる。
【0040】
実施の形態1によれば、エレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具11は、一対の開閉部材15および一対の扁平部材16を備える。一対の開閉部材15は、ロッド部12の端部に連結され、互いに接触せずに対向し、操作部13に対する操作に応じて互いに離反または接近する。一対の扁平部材16は、弾性を有し、一対の開閉部材15の先端から内向きに突出して設けられる。このため、シーブ軸10に付着したグリスを容易に除去することができる。その結果、グリス清掃の所要時間を短縮するとともに、グリスの取り残しを無くすことができる。
【0041】
実施の形態1によれば、一対の扁平部材16は、一対の開閉部材15が重なる方向から見た横幅がシーブ軸10の露出した部分の長さに対応する大きさに形成される。このため、シーブ軸10の露出部分に付着しているグリスを一度に除去することができる。
【0042】
実施の形態1によれば、一対の扁平部材16は、一対の上側扁平部材16a、一対の中央扁平部材16bおよび一対の下側扁平部材16cを備える。このため、シーブ軸10の全周に付着しているグリスを一度に除去することができる。
【0043】
実施の形態1によれば、エレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具11は、一対の開閉部材15とロッド部12との連結部14に設けられた照射部17を備える。このため、グリス清掃作業における視認性を向上させることができる。
【0044】
実施の形態1によれば、エレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具11は、ロッド部12の長手方向において一対の開閉部材15と操作部13との間に設けられたグリス受け部18を備える。このため、落下したグリスが昇降路の床または他のエレベーター機器に付着することを防止できる。
【0045】
実施の形態1における開閉部材15は、例えば、円弧状に形成されなくともよい。一対の開閉部材15が閉じた状態において取り囲む範囲がシーブ軸10の断面よりも大きければ、開閉部材15は、角張った形状に形成されてもよい。
【0046】
実施の形態1におけるシーブ軸部グリス清掃治具は、例えば、返し車8以外のシーブに対して使用してもよい。シーブ軸部グリス清掃治具は、例えば、かご吊り車6に対して使用してもよい。シーブ軸部グリス清掃治具は、例えば、機械室ありタイプのエレベーターのシーブに対して使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
この発明は、昇降路内にシーブを備えたロープ式エレベーターに利用できる。
【符号の説明】
【0048】
1 エレベーター
2 巻上機
3 ロープ
4 かご
5 釣合おもり
6 かご吊り車
7 おもり吊り車
8 返し車
9 シーブカバー
10 シーブ軸
11 シーブ軸部グリス清掃治具
12 ロッド部
13 操作部
14 連結部
15 開閉部材
16 扁平部材
16a 上側扁平部材
16b 中央扁平部材
16c 下側扁平部材
17 照射部
18 グリス受け部
19 グリス
【要約】
シーブ軸に付着したグリスを容易に除去することができるエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具を提供する。この発明に係るエレベーターのシーブ軸部グリス清掃治具(11)は、ロッド部(12)と、ロッド部(12)に設けられた操作部(13)と、ロッド部(12)の端部に連結され、互いに接触せずに対向し、操作部(13)に対する操作に応じて互いに離反または接近する一対の開閉部材(15)と、弾性を有し、一対の開閉部材(15)の先端から内向きに突出して設けられた一対の扁平部材(16)と、を備える。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9