特許第6558712号(P6558712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6558712
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】二重天板デスク
(51)【国際特許分類】
   A47B 1/05 20060101AFI20190805BHJP
   A47B 1/10 20060101ALI20190805BHJP
   A47B 13/08 20060101ALI20190805BHJP
   A47B 13/12 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   A47B1/05 A
   A47B1/10
   A47B13/08 A
   A47B13/12
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-61278(P2018-61278)
(22)【出願日】2018年3月28日
【審査請求日】2018年3月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】513223013
【氏名又は名称】RE・LEAF株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098350
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 睦彦
(72)【発明者】
【氏名】古賀 剛
【審査官】 波多江 進
(56)【参考文献】
【文献】 意匠登録第1439738(JP,S)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0030584(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/05
A47B 1/10
A47B 13/08
A47B 13/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形の平面形状を有する第1の天板と、
前記第1の天板を支持する脚部と、
前記第1の天板とほぼ同サイズかつほぼ同形状を有し、前記第1の天板の上に、前記第1の天板とほぼ平行に、かつデスク後方にスライド可能に配置された第2の天板と
前記第1の天板と前記第2の天板との間に空間を形成するよう両天板間に所定の間隔を保ち、前記第1の天板の短辺方向に沿って、前記第2の天板を前記第1の天板上でデスク後方へスライド可能に支持するスライド機構とを備え、
前記第2の天板の少なくとも一部は透視可能な部材で構成された二重天板デスク。
【請求項2】
前記スライド機構は、互いにスライドする平行に重ね合わされた少なくとも第1および第2の長尺部材と、上側の長尺部材上に固定され前記所定の間隔を確保するためのスペーサ部材とを有する請求項1に記載の二重天板デスク。
【請求項3】
前記脚部は、前記脚部を移動可能に支持するキャスター部を有する請求項1または2に記載の二重天板デスク。
【請求項4】
前記第2の天板をデスク後方側へスライドさせたときにデスク全体の姿勢の安定性の低下を防止する手段をさらに備えた請求項1、2または3に記載の二重天板デスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1および第2の天板を有する二重天板デスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータ(パソコン)とディスプレイやキーボード、その他の周辺機器をまとめて搭載し、作業を行うためのパソコンデスクとして、主天板の下部に、キーボードを載置するための副天板を設け、必要時に副天板を引き出して使用し、不使用時には副天板を押し込んでキーボードを主天板の下へ収納する構成のものが知られている。
【0003】
特許文献1には、パソコン操作を行う為のデスクであって、同時に事務処理も可能なように構成されたパソコンデスクが提案されている。このパソコンデスクは、パソコン操作または事務処理をする際に、椅子を後退させることなく、その結果、大きなオフィスを必要としないことを課題としている。そのために、一般デスク天板より低い位置にキーボードが置かれる下天板を有し、下天板の上方には事務処理をする上天板をスライド可能に取り付け、キーボード操作時には上天板を後方のディスプレイ台の下空間内へ位置させておき、事務処理時には上天板をキーボード上に手前に引き出して使用するように構成されている。
【0004】
特許文献2には、机に着座したオーナーの対面側に接客用のスライド天板を引き出し可能となしたスライド天板付き机が提案されている。このスライド天板付き机は、机天板の下側にスライド天板を押し込み格納した状態では、通常の執務用机として使用できるとともに、接客時にスライド天板をオーナーの着座側と対面側へ引き出し使用できるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−218635号公報
【特許文献2】実開平5−34925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1のパソコンデスクでは、上天板は下天板に比べて奥行き寸法も横幅も小さい限られた面積のものであり、事務処理時に手前に引き出して使用する際には必ずしも十分な作業スペースとならない。また、この上天板は、不使用時にはディスプレイ台の下に入り込むため、書類を載せておく程度の用途に利用することはできるが、ディスプレイ台の下に入るため、その書類をそのままの状態で視認することは難しく、積極的な作業スペースとして利用することも困難である。さらに、上天板に何も載せない場合でも、その下に位置する下天板上に置かれたものは上天板により隠れてしまう。
【0007】
したがって、この特許文献1に記載の従来技術では、上天板と下天板という2つの天板を有しながら、必ずしも両天板は有効に活用されていないという問題があった。
【0008】
上記特許文献2のスライド天板付机では、スライド天板は机天板とほぼ同じ横幅を有し、奥行き寸法も机天板のそれに近いサイズを有しているので、引き出されたスライド天板は机全体の天板面積を大幅に拡大することが可能となっている。しかしながら、このスライド天板は、接客時にスライド天板をオーナーの着座側と対面側へ引き出して使用するものであり、オーナーのための作業スペースを拡大するものではない。この引き出したスライド天板をオーナーが拡大作業スペースとして利用することは不可能ではないが、スライド天板は机天板の下側に収納されているため、引き出し時にはその都度、机の背後に回って引き出す動作を行う必要があり、オーナーのための作業スペース拡大の用途として用いるには現実的でない。また、このスライド天板と机天板の間には両者の接触を避ける程度の空間しか存在せず、机天板の下に収納された状態でのスライド天板は特別な機能(用途)を有していない。
【0009】
したがって、特許文献2に記載の従来技術においても、机天板とスライド天板という2枚の天板を必ずしも有効に活用できていないという問題があった。
【0010】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、物の載置および収納のためのエリアを十分に確保するとともに、必要に応じて作業エリアを拡大することができる二重天板デスクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による二重天板デスクは、長方形の平面形状を有する第1の天板と、前記第1の天板を支持する脚部と、前記第1の天板とほぼ同サイズかつほぼ同形状を有し、前記第1の天板の上に、前記第1の天板とほぼ平行に配置された第2の天板と、前記第1の天板と前記第2の天板との間に空間を形成するよう両天板間に所定の間隔を保ち、前記第1の天板の短辺方向に沿って、前記第2の天板を前記第1の天板上でデスク後方へスライド可能に支持するスライド機構とを備え、前記第2の天板の少なくとも一部は透視可能な部材で構成されたものである。
【0012】
第1および第2の天板はそれぞれの上に物を載置することができ、下側の第1の天板の上に載置された物は、上側の第2の天板から透視することができる。
【0013】
必要に応じてユーザは自身が後退することなく、単に上側の第2の天板を後方にスライドさせることにより、第1の天板の少なくとも一部を露出させて、作業エリアを拡大することができる。
【0014】
前記第1の天板と前記第2の天板とは、好ましくは、両天板が上下に重なり合った状態で両天板の間に空間を形成するよう所定の間隔を有する。これにより、第1の天板と第2の天板との間の空間は物の収納空間としても機能する。
【0015】
前記第1の天板の上面と前記第2の天板の下面との間に配置され、前記第1の天板上で前記第2の天板をスライド可能に支持するスライド機構を備えてもよい。スライド機構は、互いにスライドする平行に重ね合わされた少なくとも第1および第2の長尺部材と、上側の長尺部材上に固定され前記所定の間隔を確保するためのスペーサ部材とを有して構成されうる。スライド機構を第1の天板の上面と第2の天板の下面との間に配置することにより、所定の間隔を確保しつつ、比較的重量のある第1の天板をスライド機構で確実に支持することができる。
【0016】
前記脚部は、前記脚部を移動可能に支持するキャスター部を有してもよい。これにより、第2の天板を後方にスライドさせるための空間がないような場合に、一時的に脚部をデスクの手前側へ移動させることが容易に行える。
【0017】
なお、本明細書において、用語「デスク」とは机の意であるが、テーブルも含む広義の概念で用いている。
【発明の効果】
【0018】
本発明の二重天板デスクによれば、物の載置および収納のためのエリアを十分に確保するとともに、必要に応じて作業エリアを拡大することができる。すなわち、デスク上に物を置く、デスク上の物を見る、デスク内に物を収納する、デスク上で作業をする、という種々の機能を同時並行的に実現し、かつ、必要に応じて作業エリアを拡大することにより、2つの天板を個別かつ協働して有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態による二重天板デスクの外観を示す斜視図である。
図2】本発明の実施の形態による二重天板デスクの第2の天板をスライドさせた状態を示す斜視図である。
図3】本発明の実施の形態による二重天板デスクの正面図である。
図4】本発明の実施の形態による二重天板デスクの縮小時の右側面図である。
図5】本発明の実施の形態による二重天板デスクの伸長時の右側面図である。
図6】本発明の実施の形態による二重天板デスクのスライド機構の一例の縮小時と伸長時の側面図である。
図7】本発明の実施の形態による二重天板デスクのスライド機構の一例の縮小時と伸長時の斜視図である。
図8】本発明の実施の形態による二重天板デスクの各部の相互の連結手段の具体例を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態による二重天板デスクの外観を示す斜視図である。
【0022】
この二重天板デスクは、第1の天板10と、この第1の天板10を支持する脚部40と、第2の天板20とにより構成される。第2の天板20は、第1の天板10とほぼ同サイズかつほぼ同形状を有し、第1の天板10の上に、第1の天板10とほぼ平行に配置される。
【0023】
図2は、図1に示した二重天板デスクの第2の天板20をスライドさせた状態を示す斜視図である。この二重天板デスクは、図1に示すように、両天板を上下に重ね合わせた状態から、図2に示すように、下側の天板である第1の天板10に対して上側の天板である第2の天板20をデスク後方(図1の矢印Rで示す方向)へスライドさせることができるように構成されている。「デスク後方」とは、通常、デスクに着座するユーザの側と反対側の方向を意味する。
【0024】
第1の天板10に対する第2の天板20のスライドを可能とするために、第1の天板10の表面と第2の天板20の下面との間には、第1の天板10上で第2の天板20をデスク後方にスライド可能に支持するスライド機構30が配置されている。
【0025】
本実施の形態では、第2の天板20は透視可能な(透明の)部材で構成される。その材料の一例として強化ガラスを用いることができる。但し、第2の天板20は必ずしもその全体が透視可能である必要はなく、一部のみが透視可能な構成であってもよい。
【0026】
脚部40は、第1の天板10を支持する複数(この例では2本)の支柱41と、前後方向に伸びた2つの脚板43とを備える。2つの脚板43は、その中央部でそれぞれの支柱41の下部を支持する。本発明に必須の構成ではないが、脚板43には、その前端および後端に脚部40を移動可能に支持するキャスター部45が取り付けられている。
【0027】
図3は、二重天板デスクの正面図である。図4および図5は、それぞれ、縮小時と伸長時の二重天板デスクの右側面図である。
【0028】
これらの図から分かるように、脚部40の2本の支柱41は、それぞれ第1の天板10の左右端近傍(両側部)で前後方向に水平に伸びて支持する2本の支持桁部42のほぼ中央部を支持している。これら2本の支持桁部42の中央部の間に水平に伸びて天板10を支持する支持梁部44が設けられている。
【0029】
第1の天板10と第2の天板20とは、両天板が上下に重なり合った状態で両天板の間に収納空間S(図3参照)を形成するよう所定の間隔dを有する。この所定の間隔dは特に限定するものではなく用途や機能によって異なりうるが、例えば数mmから10cm程度であり、本実施の形態では5〜6cmを想定している。
【0030】
両天板間の収納空間Sの用途は特に限定されるものではないが、単に収納用途に利用するのではなく、例えば、カレンダー、写真、参考資料などの収納物を第1の天板10上に載置し、第2の天板20の上から当該収納物を透視して利用する用途に好適である。第1の天板10上に収納物を載置することは、第2の天板20上に載置する場合に比べて、デスクでの作業時に第2の天板20上で物やユーザの手が干渉することがなく、当該収納物が作業の支障になることもない。収納物の追加、取り出し、交換は、ユーザ自身が後退する(例えば着座した椅子を後退させる)必要なく、第2の天板20をデスク後方にスライドさせて第1の天板10をユーザの手前側から露出させることにより迅速かつ簡単に行える。
【0031】
脚部40にキャスター部45を備えることにより、第2の天板を後方にスライドさせるための空間がデスク後方に存在しないような場合に、一時的に脚部40をデスクの手前側へ移動させることが容易に行える。
【0032】
また、第2の天板20のみでは作業エリアが足りないような場合、第2の天板20をデスク後方へスライドさせて、第1の天板10の露出したエリアを追加の作業エリアとして利用することが可能となる。
【0033】
図6(a)(b)に、スライド機構30の一例の縮小時と伸長時の側面図を示す。また、図7(a)(b)に、スライド機構30の一例の縮小時と伸長時の斜視図を示す。
【0034】
図6(a)によく表れているように、スライド機構30は、スライドレールユニットSRUと、スペーサ部材37と、支持プレート部38とにより構成されている。
【0035】
スライドレールユニットSRUは、3本の入れ子状の長尺部材である外側部材31,中間部材33,および内側部材35からなる。外側部材31は第1の天板10の表面に固定される長尺部材である。固定のための手段としては特に限定しないが、例えばネジ止め等の公知の手段を利用することができる。この外側部材31に対して、その長手方向に沿って、中間部材33がスライド可能に支持される。さらにこの中間部材33に対して、その長手方向に沿って、内側部材35がスライド可能に支持される。特に図示はしないが、互いにスライドする長尺部材間にはボールベアリングのような潤滑手段を設けてもよい。
【0036】
細部構造は図示しないが、外側部材31に対する中間部材33の後退時と伸長時の所定の位置にストッパが設けられ、外側部材31に対する中間部材33の可動範囲が制限されている。同様に、中間部材33に対する内側部材35の後退時と伸長時の所定の位置にストッパが設けられ、中間部材33に対する内側部材35の可動範囲が制限されている。
【0037】
このようないわゆる3段引きのスライドレール機構により、耐荷重性を維持しつつ、外側部材31に対する内側部材35のスライド量を2段引きの機構に比べて拡大することができる。但し、本発明は3段引きの構成に限るものではない。このような3段引きのスライドレールユニットSRUは、例えば、スガツネ工業株式会社のアルミ合金製スライドレールCBL−D500として市販されているものを利用することができる。
【0038】
内側部材35には、その上面にスペーサ部材37が固定されている。固定の手段は特に問わない。スペーサ部材37は、内側部材35から上方へ直立した直立部37aと、その上辺から水平に拡がった支持プレート部38とを有する。スペーサ部材37の高さによって、天板10と天板20との間の収納空間Sの高さが決定される。直立部37aには、その長手方向に沿って開口37cが設けられている。この開口37cはスライド機構の重量および材料の軽減の為のものであり、本発明に必須の要素ではない。
【0039】
図4によく表れるように、支持プレート部38は天板20を支持するよう、天板20が支持プレート部38に固定される。この固定は、固定具39を用いて天板20を支持プレート部38に固定することにより行われる。固定具39の具体例については後述する。
【0040】
支持プレート37bは、直接、天板20を支持するのではなく、より幅が広く長さの長い支持プレート部38を介して天板20を支持している。これにより、強化ガラス製の天板20のスペーサ部材37への取り付けを確実かつ容易にしている。
【0041】
図8により天板20と支持プレート部38とスペーサ部材37とSRUの相互の連結手段の具体例を説明する。
【0042】
上述したように、天板20は固定具39を用いて支持プレート部38に固定される。この具体例における固定具39は、天板20の所定の位置に嵌め込んだ駒状のナット39aに対して、支持プレート部38の下側からボルト38aを差し込んで、ナット39aに締め付けて固定するものである。ナット39aの頭部は皿状になっており、その上面は天板20の面位置と一致するように設置される。そのために、天板20のナット39aの設置位置の表面はすり鉢状にカットされる。
【0043】
支持プレート部38とスペーサ部材37との連結は、所定の位置において、スペーサ部材37の支持プレート37bの側から支持プレート部38にボルト37dでネジ止めすることにより実現している。
【0044】
スペーサ部材37とSRUとの連結は、所定の位置において、スペーサ部材37の側からSRUの内側部材35に対してボルト37eでネジ止めすることにより実現している。
【0045】
以上説明した本実施の形態の二重天板デスクによれば、次のような機能および作用効果が得られる。
(1)二重天板のそれぞれの天板上に物を置くことができる。すなわち、従来の一重の天板のみを有するデスクに比べて、物の載置面積が拡大する。
(2)第2の天板を透視可能な部材で構成することにより、第2の天板上に置いたものを見ることができるだけでなく、第2の天板を通して第1の天板上の物を見ることができる。そのような「第1の天板上の物」としては、収納可能なサイズのものであれば何ら限定されないが、例えば、閉じた又は開いた状態の本、雑誌、印刷物、キーボード、マウスなどの周辺機器、表示画面を有するタブレットやスマートフォンなどの電子機器などを、第2の天板越しに、視認したり動作状態(電源ライトや表示画面等)を確認したりすることができる。すなわち、視覚的に利用できるデスク上空間が拡大する。
(3)下側(第1の天板)に物を置くことは、その物を収納空間に収納することにもなる。収納した物は第2の天板から透視することができる。当面、見る必要のない物、あるいは見るだけで手にとる必要のない物は第1の天板上に載置しておくことができる。
(4)第2の天板の上面は作業エリアとなるだけでなく、第2の天板をデスク後方にスライドさせることにより、第1の天板の上面(の少なくとも一部)も作業エリアとして利用することができる。すなわち、総合的な作業スペースを増加させることができる。例えば、上側の天板(第2の天板)上にコンピュータのディスプレイ装置を載置し、下側の天板(第1の天板)にキーボード、マウス、タッチパッドなどの周辺機器を載置することができる。これにより、当該周辺機器は不使用時には第2の天板の下側に収納しておき、必要時に第2の天板をデスク公報にスライドさせて当該周辺機器を操作可能に露出させることができる。収納時には、当該周辺機器に対して第2の天板がカバーとして機能するため、当該周辺機器への塵埃が蓄積する可能性を軽減したり、珈琲などの飲み物で汚損することが防止したりすることができる。
また、その際にユーザ自身が後退する(例えば着座した椅子を後退させる)必要がない。その結果、ユーザのすぐ背後に壁や棚、キャビネット、敷居などの障害物がある場合にも天板のスライド操作に支障が生じることがない。
(5)第2の天板上にディスプレイ装置を載置した場合、第2の天板を前後にスライドさせることにより、ユーザの(椅子の)位置を変えることなく、ユーザ(の視点)から画面までの距離を調節することができる。
【0046】
本実施の形態の二重天板デスクによれば、このような種々の機能を同時並行的に実現し、2つの天板10,20を総合的に有効活用することができる。
【0047】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
【0048】
例えば、第1および第2の天板に加えて、第3の天板を設けてもよい。その場合、上側2枚の天板を透視可能な部材で構成することが望ましい。第1と第2の天板の間隔と、第2と第3の天板の間隔を異ならせてもよい。
【0049】
脚部40の支柱の本数は2本としたが、これに限るものではない。例えば、4本であってもよい。支持桁部42や支持梁部44の構成や本数も図示のものに限らない。
【0050】
脚部40のキャスター部45は必ずしも無くてもよい。
【0051】
なお、場合によっては、上側の天板(第2の天板)をデスク後方側へスライドさせたときにデスク全体の姿勢の安定性が低下する可能性がある。特に、第2の天板の後方位置に重量物を載置した場合にはデスクを後方へ転倒させようとする力(モーメント)が働く。このような力を相殺または低減するために、特定の部材(例えば脚部40)の全体または一部の材質、形状、サイズ等を変更したり、所定の箇所に追加的な部材(例えば重量物や支持部材)を設置したりするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
10:天板(下側の天板:第1の天板)
20:天板(上側の天板:第2の天板)
30:スライド機構
31:外側部材
33:中間部材
35:内側部材
37:スペーサ部材
37a:直立部
37b:支持プレート
37c:開口
37d:ボルト
37e:ボルト
38:支持プレート部
38a:ボルト
39:固定具
39a:ナット
40:脚部
41:支柱
42:支持桁部
43:脚板
44:支持梁部
45:キャスター部
【要約】
【課題】載置および収納のためのエリアを十分に確保するとともに、必要に応じて作業エリアを拡大することができる二重天板デスクを提供する。
【解決手段】二重天板デスクは、下側の天板(第1の天板)10と、この第1の天板10を支持する脚部40と、第1の天板10とほぼ同サイズかつほぼ同形状を有し、第1の天板の上に、第1の天板10とほぼ平行に、かつデスク後方(矢印Rで示す方向)にスライド可能に配置された上側の天板(第2の天板)20とを備える。両天板を上下に重ね合わせた状態から、第1の天板10に対して第2の天板20をデスク後方へスライドさせることができる。そのために、第1の天板10の表面と第2の天板20の下面との間には、第1の天板10上で第2の天板20をデスク後方にスライド可能に支持するスライド機構30が配置される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8