(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
接続機器からIP(Internet Protocol)アドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを払い出すアドレス払い出し部と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれている場合、前記アドレス払い出し部が払い出したIPアドレスと、該接続機器以外の接続機器の機器種別情報とを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信し、前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれていない場合、前記アドレス払い出し部が払い出したIPアドレスを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する送信部とを有する通信装置。
接続機器からIP(Internet Protocol)アドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを払い出す処理と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれている場合、前記払い出したIPアドレスと、該接続機器以外の接続機器の機器種別情報とを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する処理と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれていない場合、前記払い出したIPアドレスを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する処理とを行う通知方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、ECHONET機器が、HEMSデータ収集機器の機能も有する傾向にある。その場合、上述した技術においては、複数のECHONET機器がそのECHONET機器毎に自身の機器種別情報を定期的に送信する。そのため、その送信に用いるデータパケットの数が増加し、通信遅延を起こすおそれがあるという問題点がある。また、特許文献1,2に記載された技術は、ECHONET機器の機器種別情報の送信に特徴を持つものではなく、同様の問題点を有する。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決する通信装置、通知方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の通信装置は、
接続機器からIP(Internet Protocol)アドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを払い出すアドレス払い出し部と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれている場合、前記アドレス払い出し部が払い出したIPアドレスと、該接続機器以外の接続機器の機器種別情報とを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信し、前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれていない場合、前記アドレス払い出し部が払い出したIPアドレスを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する送信部とを有する。
また、
通信装置であって、
IP(Internet Protocol)アドレスを払い出すサーバ装置に対して前記IPアドレスの取得要求を行う要求信号を、前記サーバ装置へ送信する要求部を有し、
前記要求部は、当該通信装置の機器種別情報を前記要求信号に含めて送信する。
また、本発明の通知方法は、
接続機器からIP(Internet Protocol)アドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを払い出す処理と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれている場合、前記払い出したIPアドレスと、該接続機器以外の接続機器の機器種別情報とを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する処理と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれていない場合、前記払い出したIPアドレスを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する処理とを行う。
また、
通信装置が行う通知方法であって、
IP(Internet Protocol)アドレスを払い出すサーバ装置に対して前記IPアドレスの取得要求を行う要求信号を、前記サーバ装置へ送信する処理と、
当該通信装置の機器種別情報を前記要求信号に含めて送信する。
また、本発明のプログラムは、
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
接続機器からIP(Internet Protocol)アドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを払い出す手順と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれている場合、前記払い出したIPアドレスと、該接続機器以外の接続機器の機器種別情報とを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する手順と、
前記接続機器が送信してきた要求信号に該接続機器の機器種別情報が含まれていない場合、前記払い出したIPアドレスを、前記要求信号を送信してきた接続機器へ送信する手順とを実行させる。
また、通信装置に実行させるためのプログラムであって、
IP(Internet Protocol)アドレスを払い出すサーバ装置に対して前記IPアドレスの取得要求を行う要求信号を、前記サーバ装置へ送信する手順と、
当該通信装置の機器種別情報を前記要求信号に含めて送信する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明においては、通信装置の機器種別情報の受け渡しを行った場合であっても、通信遅延の増加を抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
【0010】
図1は、本発明の通信装置の第1の実施の形態を示す図である。本発明の通信装置が用いられる通信システムは
図1に示すように、通信装置100と、通信装置200とを有する。通信装置100と通信装置200とは、互いに接続されており、信号の送受信が可能な構成である。
【0011】
図2は、
図1に示した通信装置100の内部構成の一例を示す図である。
図1に示した通信装置100は
図2に示すようにアドレス払い出し部110と、送信部120とを有するサーバ装置である。なお、
図2には、
図1に示した通信装置100が具備する構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0012】
アドレス払い出し部110は、接続機器である通信装置200からIP(Internet Protocol)アドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを払い出す。
送信部120は、通信装置200が送信してきた要求信号に通信装置200の機器種別情報が含まれている場合、アドレス払い出し部110が払い出したIPアドレスと、通信装置200以外の接続機器の機器種別情報とを、要求信号を送信してきた通信装置200へ送信する。また、送信部120は、通信装置200が送信してきた要求信号に通信装置200の機器種別情報が含まれていない場合、アドレス払い出し部110が払い出したIPアドレスを、要求信号を送信してきた通信装置200へ送信する。
【0013】
図3は、
図1に示した通信装置200の内部構成の一例を示す図である。
図1に示した通信装置200は
図3に示すように要求部210を有する接続機器である。なお、
図3には、
図1に示した通信装置200が具備する構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0014】
要求部210は、IPアドレスを払い出すサーバ装置である通信装置100に対してIPアドレスの取得要求を行う要求信号を、通信装置100へ送信する。このとき、要求部210は、通信装置200の機器種別情報を要求信号に含めて送信する。
【0015】
以下に、
図1に示した通信システムにおける通知方法について説明する。まずは、
図1に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図1に示した通信装置100が行う処理について説明する。
図4は、
図1に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図1に示した通信装置100が行う処理を説明するためのフローチャートである。
【0016】
まず、通信装置100が通信装置200からIPアドレスの取得要求を行うための要求信号を受信すると(ステップS1)、アドレス払い出し部110は、管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを1つ払い出す(ステップS2)。
続いて、アドレス払い出し部110は、通信装置200が送信してきた要求信号に通信装置200の機器種別情報が含まれているかどうかを判定する(ステップS3)。
通信装置200が送信してきた要求信号に通信装置200の機器種別情報が含まれている場合、送信部120は、アドレス払い出し部110が払い出したIPアドレスと、通信装置200以外の接続機器の機器種別情報とを、要求信号を送信してきた通信装置200へ送信する(ステップS4)。一方、通信装置200が送信してきた要求信号に通信装置200の機器種別情報が含まれていない場合、送信部120は、アドレス払い出し部110が払い出したIPアドレスを、要求信号を送信してきた通信装置200へ送信する(ステップS5)。
【0017】
以下に、
図1に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図1に示した通信装置200が行う処理について説明する。
図5は、
図1に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図1に示した通信装置200が行う処理を説明するためのフローチャートである。
【0018】
通信装置200の要求部210は、IPアドレスを払い出すサーバ装置である通信装置100に対して、通信装置200の機器種別情報を、IPアドレスの取得要求を行う要求信号に含めて通信装置100へ送信する(ステップS11)。
【0019】
このように、通信装置100は、接続機器となる通信装置200からIPアドレスの取得要求とともに機器種別情報が送信されてきた場合、通信装置200のためのIPアドレスを払い出し、IPアドレスと通信装置200以外の接続機器の機器種別情報とを通信装置200へ送信する。そのため、個別に機器種別情報の送受信を行う必要は無くなり、通信装置の機器種別情報の受け渡しを行った場合であっても、通信遅延の増加を抑えることができる。
(第2の実施の形態)
【0020】
図6は、本発明の通信装置の第2の実施の形態を示す図である。本発明の通信装置が用いられる通信システムは
図6に示すように、ルータ101と、ECHONET機器201−1〜201−3と、パソコン301とを有する。ルータ101と、ECHONET機器201−1〜201−3およびパソコン301とは、互いに接続されており、信号の送受信が可能な構成である。なお、
図6に示した形態においては、ECHONET機器が3台である場合を例に挙げているが、その数に限定しない。
【0021】
ルータ101は、本発明の通信装置(サーバ装置)である。
ECHONET機器201−1〜201−3は、本発明の通信装置(接続機器)である。特に、ECHONET機器201−1は、ルータ101に接続されているECHONET機器の詳細情報を収集するHEMSデータ収集機器である。ECHONET機器201−1は、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求を行うための要求信号に自身の機器種別情報を含めて送信する。ここで、機器種別情報とは、ECHONET機器の種別を示すオブジェクトである。また、そのオブジェクトは、クラスグループコードと、クラスコードと、インスタンスコードとの3つの要素から構成される。
ECHONET機器201−2は、例えば、太陽光発電機器であっても良い。ECHONET機器201−2は、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求を行うための要求信号に自身の機器種別情報を含めて送信する。
ECHONET機器201−3は、例えば、エアコンであっても良い。ECHONET機器201−3は、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求を行うための要求信号に自身の機器種別情報を含めて送信する。
パソコン301は、一般的なパーソナルコンピュータであり、接続機器である。パソコン301は、通信ネットワークに接続する際、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求を行うための要求信号を送信する。パソコン301は、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求を行うための要求信号に自身の機器種別情報を含めて送信する。
【0022】
図7は、
図6に示したルータ101の内部構成の一例を示す図である。
図6に示したルータ101は
図7に示すように、DHCPサーバ部111と、情報送信部121と、データ部131と、情報受信部141と、LANポート151とを有する。なお、
図7には、
図6に示したルータ101が具備する構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。
【0023】
DHCPサーバ部111は、一般的なDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能を有する。DHCPサーバ部111は、ルータ101と接続された接続機器であるECHONET機器201−1〜201−3からIPアドレスの取得要求を行うための要求信号を受信した場合、データ部131を用いて管理しているIPアドレスのうち、未使用のIPアドレスを払い出すアドレス払い出し部である。また、DHCPサーバ部111は、払い出したIPアドレスと、そのIPアドレスの取得要求を行うための要求信号を送信してきたECHONET機器201−1〜201−3のMAC(Media Access Control Address)アドレスとを対応付けてデータ部131に記録する。さらに、情報受信部141が受信した要求信号に機器種別情報が含まれている場合、DHCPサーバ部111は、その機器種別情報と、払い出したIPアドレスと、MACアドレスとを対応付けてデータ部131に記録する。
情報送信部121は、DHCPサーバ部111が払い出したIPアドレスを、要求信号を送信してきたECHONET機器201−1〜201−3へ送信する。また、情報送信部121は、データ部131に記憶されている、ECHONET機器201−1〜201−3の機器種別情報を、要求信号を送信してきたECHONET機器201−1〜201−3へ送信する。また、情報送信部121は、要求信号を送信してきたECHONET機器以外のECHONET機器の機器種別情報に、要求信号を送信してきたECHONET機器の機器接続情報を含めて送信する。この機器接続情報は、当該ECHONET機器のIPアドレスと、MACアドレスとを含む情報である。
情報受信部141は、ECHONET機器201−1〜201−3から送信されたIPアドレスの取得要求を行うための要求信号を受信する。
LANポート151は、ルータ101にECHONET機器201−1〜201−3およびパソコン301を接続し、ルータ101と接続機器との送受信データをLAN(Local Area Network)を経由して伝送する機能を有する。
データ部131は、ルータ101に接続された機器のIPアドレスと、MACアドレスと、ECHONET機器の機器種別情報とを対応付けて記憶する。
【0024】
図8は、
図7に示したデータ部131の内部構造の一例を示す図である。
図7に示したデータ部131には
図8に示すように、ECHONET機器201−1〜201−3それぞれのIPアドレスと、MACアドレスと、機器種別情報とが対応付けられて記憶されている。また、機器種別情報が送信されてきていないECHONET機器については、データ部131にはIPアドレスとMACアドレスとの対応付けが記憶されている。MACアドレスは、ECHONET機器201−1〜201−3それぞれにあらかじめ付与されているものであって、要求信号に含まれて送信されてくるものであっても良い。
【0025】
図9は、
図6に示したECHONET機器201−1の内部構成の一例を示す図である。
図6に示したECHONET機器201−1は
図9に示すように、要求部211と、データ部221と、情報取得部231とを有する。なお、
図9には、
図6に示したECHONET機器201−1が具備する構成要素のうち、本実施の形態に関わる主要な構成要素の一例を示す。また、
図6に示したECHONET機器201−2,201−3の内部構成は、ECHONET機器201−1の内部構成と同じで良い。
【0026】
要求部211は、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求を行う要求信号を、ルータ101へ送信する。このとき、要求部211は、ECHONET機器201−1の機器種別情報を要求信号に含めて送信する。
情報取得部231は、ルータ101に接続されているECHONET機器201−2〜201−3の機器種別情報および機器接続情報を、ルータ101から取得する機能を有する。また、情報取得部231は、ルータ101に接続されているECHONET機器201−2〜201−3に対してECHONET機器201−2〜201−3についての詳細情報を要求し、取得する機能を有する。ここで、詳細情報とは、機器のメーカ名や、モデル名(型番)、測定値等、その機器のプロパティと称される情報である。
データ部221は、情報取得部231が取得した情報を記憶する。
【0027】
図10は、
図9に示したデータ部221の内部構造の一例を示す図である。
図9に示したデータ部221には
図10に示すように、ECHONET機器201−2〜201−3それぞれのIPアドレスと、MACアドレスと、機器種別情報とが対応付けられて記憶されている。
【0028】
以下に、
図6に示した通信システムにおける通知方法について説明する。まずは、
図6に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図6に示したルータ101が行う処理について説明する。
図11は、
図9に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図9に示したルータ101が行う処理を説明するためのフローチャートである。以下の説明においては、ECHONET機器201−1がルータ101のLANポート151と接続された場合を例に挙げて説明する。ECHONET機器201−1は、ルータ101のLANポート151と接続されると、IPアドレスの取得を要求するための要求信号をルータ101へ送信する。
【0029】
情報受信部141がLANポート151を介してECHONET機器201−1からIPアドレスの取得要求を行うための要求信号を受信すると(ステップS21)、DHCPサーバ部111は、データ部131に記憶して管理しているIPアドレスのうち未使用のIPアドレスを1つ払い出す(ステップS22)。続いて、DHCPサーバ部111は、DHCPサーバ部111が払い出したIPアドレスと、情報受信部141が受信した要求信号に含まれるMACアドレスとをデータ部131に記録する(ステップS23)。
続いて、DHCPサーバ部111は、ECHONET機器201−1が送信してきた要求信号にECHONET機器201−1の機器種別情報が含まれているかどうかを判定する(ステップS24)。
ECHONET機器201−1が送信してきた要求信号にECHONET機器201−1の機器種別情報が含まれているとDHCPサーバ部111が判定した場合、DHCPサーバ部111は、その機器種別情報をIPアドレスとMACアドレスと対応付けてデータ部131に記録する(ステップS25)。続いて、情報送信部121は、DHCPサーバ部111が払い出したIPアドレスと、ECHONET機器201−1以外のECHONET機器201−2〜201−3の機器種別情報とを、要求信号を送信してきたECHONET機器201−1へ送信する(ステップS26)。
一方、ECHONET機器201−1が送信してきた要求信号にECHONET機器201−1の機器種別情報が含まれていないとDHCPサーバ部111が判定した場合、DHCPサーバ部111はECHONET機器201−1がECHONET機器ではないと判定する。すると、情報送信部121は、DHCPサーバ部111が払い出したIPアドレスのみを、要求信号を送信してきたECHONET機器201−1へ送信する(ステップS27)。
【0030】
LANポート151の機器接続状態が変化する度に、ルータ101はステップS21〜S27の処理を繰り返し実施する。
【0031】
以下に、
図6に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図6に示したECHONET機器201−1が行う処理について説明する。
図12は、
図6に示した通信システムにおける通知方法のうち、
図6に示したECHONET機器201−1が行う処理を説明するためのフローチャートである。
【0032】
HEMSデータ収集機器であるECHONET機器201−1の要求部211は、ルータ101に対してIPアドレスの取得要求およびECHONET機器201−1の機器種別情報を送信する(ステップS31)。このとき、IPアドレスの取得要求を行うための要求信号を要求部211が送信するのであれば、要求部211は、この要求信号に機器種別情報を含めて送信するものであっても良い。その後、要求部211または情報取得部231は、ルータ101から応答があったかどうかを判定する(ステップS32)。例えば、要求部211または情報取得部231は、要求部211がルータ101に対して送信した要求信号に対する応答信号を受信したかどうかを判定する。
ルータ101から応答があった場合、情報取得部231は、応答信号に含まれるIPアドレスと各ECHONET機器の機器種別情報をデータ部221に記録する(ステップS33)。さらに、情報取得部231は、各ECHONET機器の詳細情報が必要であるかどうかを判定する(ステップS34)。例えば、要求部211は、ECHONET機器201−1が、HEMSデータ収集機器である場合、各ECHONET機器の詳細情報が必要であると判定するものであっても良い。
要求部211が、各ECHONET機器の詳細情報が必要であると判定した場合、情報取得部231は、データ部221に記憶されている各ECHONETの機器接続情報を用いて、詳細情報が必要なECHONET機器に対して、詳細情報の取得要求を送信する(ステップS35)。その後、情報取得部231は、要求を行ったECHONET機器から応答信号を受信したかどうかを判定する(ステップS36)。情報取得部231が応答信号を受信した場合、は、その応答信号に含まれるECHONET機器の詳細情報をデータ部221に記録する(ステップS37)。
【0033】
このように、ルータ101とルータ101に接続したECHONET機器との間で実行されているIPアドレス取得の仕組みに、ECHONET機器情報の収集の仕組みを組み込む。ルータ101のみが各ECHONET機器の機器種別情報を取得し、その情報はECHONET機器のIPアドレス取得の際にECHONET機器に通知する。そのため、ルータ101に接続されているすべてのECHONET機器の情報を、各ECHONET機器が、独自にかつ、定期的に取得する必要がない。その結果、各機器間の通信量が減少し、通信遅延の要因を排除することができる。
【0034】
また、ルータ101が、機器接続情報の通知機能を具備するものであっても良い。ルータ101のデータ部131に記憶されている機器接続情報に機器追加や、IPアドレスの変更が生じた場合等、機器接続情報に変化が生じた場合に、ルータ101の機器接続情報の通知機能が直接、ECHONET機器201−1(HEMSデータ収集機器)へ、機器接続情報を通知する。ルータ101からECHONET機器201−1は直接通知された機器接続情報は、情報取得部231が取得するもであっても良い。
このように、ルータ101のLANポート151の接続機器状態に変更があった場合も、ルータ101からECHONET機器201−1へECHONET機器の機器接続情報が送信される。そのため、ECHONET機器201−1はリアルタイムで、最新のECHONET接続状態を取得でき、独自にかつ、定期的に最新のECHONET機器の接続状態を検索する必要もなくなり、ネットワーク通信量をさらに減らすことができる。
【0035】
以上、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、構成要素の構成についても、上述した形態はあくまでも例であって、これに限定しない。また、各実施の形態を組み合わせたものであっても良い。
【0036】
上述した通信装置100,200、ルータ101、ECHONET機器201−1〜201−3、パソコン301それぞれに設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を手順として記述したコンピュータプログラム(以下、プログラムと称する)を通信装置100,200、ルータ101、ECHONET機器201−1〜201−3、パソコン301それぞれにて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを通信装置100,200、ルータ101、ECHONET機器201−1〜201−3、パソコン301それぞれに読み込ませ、実行するものであっても良い。通信装置100,200、ルータ101、ECHONET機器201−1〜201−3、パソコン301それぞれにて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Blu−ray(登録商標) Discなどの移設可能な記録媒体の他、通信装置100,200、ルータ101、ECHONET機器201−1〜201−3、パソコン301に内蔵されたROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、通信装置100,200、ルータ101、ECHONET機器201−1〜201−3、パソコン301それぞれに設けられたCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。