特許第6558905号(P6558905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6558905-浴室用カウンター 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6558905
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】浴室用カウンター
(51)【国際特許分類】
   A47K 4/00 20060101AFI20190805BHJP
【FI】
   A47K4/00
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-21149(P2015-21149)
(22)【出願日】2015年2月5日
(65)【公開番号】特開2016-140697(P2016-140697A)
(43)【公開日】2016年8月8日
【審査請求日】2017年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108661
【氏名又は名称】タカラスタンダード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100095061
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 恭介
(72)【発明者】
【氏名】山抱 裕
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−067372(JP,A)
【文献】 特開2004−081529(JP,A)
【文献】 特開2000−320171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 4/00
E04H 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦面に取り付けられる支持部材と、
前記支持部材が挿入される開口部が形成されたカウンター本体と、が備えられ、
前記カウンター本体の内側に、幅方向から前記支持部材を挟む係止部が備えられ、この係止部と係止する被係止部が前記支持部材に備えられた、
ことを特徴とする浴室用カウンター。
【請求項2】
前記カウンター本体は、
隣接した外面同士が連接されて形成された外面部と、
前記外面部の内側に形成されて前記開口部に通じる収容部と、が備えられ、
前記開口部が前記平坦面で塞がれる、
ことを特徴とする請求項1に記載された浴室用カウンター。
【請求項3】
前記係止部が、前記カウンター本体から前記平坦面に向けて伸び、前記カウンター本体の内側において前記カウンター本体の側面部と対面し、
前記被係止部が、前記支持部材の側面に形成された孔であり、
前記孔に前記係止部が掛けられる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された浴室用カウンター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室用カウンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
浴室に設置される従来の浴室用カウンターとして、下記特許文献1に記載された浴室のカウンター取付構造がある。このカウンター取付構造は、浴室の壁面に支持用ブラケットが取り付けられ、この支持用ブラケットにカウンターが取り付けられるものである。カウンターは、天板部と前板部とで構成され、天板部と前板部とで支持用ブラケットが上下から挟まれてカウンターが形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−151764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記したカウンター取付構造は、天板部と前板部とで構成されているため、支持用ブラケットに取り付ける際、天板部を取り付ける手順と、前板部を取り付ける手順とを経るため、複数の手順を経ることを要し、作業が簡便ではない。
【0005】
本発明は上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、簡便に取り付けることができる浴室用カウンターの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る浴室用カウンターは、平坦面に取り付けられる支持部材と、前記支持部材が挿入される開口部が形成されたカウンター本体と、が備えられた、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る浴室用カウンターは、前記カウンター本体が、隣接した外面同士が連接されて形成された外面部と、前記外面部の内側に形成されて前記開口部に通じる収容部と、が備えられ、前記開口部が前記平坦面で塞がれる、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る浴室用カウンターは、前記カウンター本体の内側に係止部が備えられ、この係止部と係止する被係止部が前記支持部材に備えられた、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る浴室用カウンターは、平坦面に取り付けられる支持部材と、この支持部材が挿入される開口部が形成されたカウンター本体とが備えられている。この構成により、開口部に支持部材を挿入させることでカウンター本体が取り付けられる。したがって、簡便に取り付けることができる。
【0010】
本発明に係る浴室用カウンターは、カウンター本体が、隣接した外面同士が連接されて形成された外面部と、外面部の内側に形成されて開口部に通じる収容部と、を備え、開口部が平坦面で塞がれる。この構成により、カウンター本体の外面部が、単一の部材で形成されているため、複数の部材で構成されたものと比較して、簡便に取り付けることができる。また、カウンター本体は、複数の部材で構成されたものと比較して、繋ぎ目がないため、清掃のしやすさを実現することができる。
【0011】
本発明に係る浴室用カウンターは、カウンター本体の内側に係止部が備えられ、この係止部と係止する被係止部が支持部材に備えられている。この構成により、簡便に取り付けることができる。また、開口部に支持部材が挿入される際、カウンター本体の内部において、支持部材が係止部によって案内されるため、簡便に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る浴室用カウンターの外観が示された斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施形態に係る浴室用カウンターを図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る浴室用カウンター1の外観が示されている。なお、以下の説明では、支持部材10が取り付けられている側を後方とし、その反対側を前方とし、カウンター本体20の厚み方向の上下を上方および下方とし、カウンター本体20の幅方向の左右を左方および右方とする。
【0014】
図1に示されているとおり、本実施形態に係る浴室用カウンター1は、浴室の壁面(図示省略)などの平坦面に取り付けられる支持部材10と、この支持部材10が挿入される開口部26が形成されたカウンター本体20とから構成されている。
【0015】
<支持部材>
支持部材10は、一対で構成されたステンレスなどの部材である。単一の支持部材10は、一片の薄板状の部材が所定の形状に切り出され、折り曲げられて全体がコ字形に形成され、次の各部から構成されている。すなわち、支持部材10は、平坦な支持平面部11と、この支持平面部11の左右側方に配置された支持側面部12と、支持平面部11の後方に配置された支持固定部14および連結固定部15とから構成されている。なお、一対の支持部材10は、両者同一の部材である。
【0016】
支持平面部11は、四角形の薄板状に形成され、この支持平面部11の幅方向の左右両端から下方に支持側面部12が連接され、また、後方端の中央から下方に連結固定部15が連接されている。支持平面部11と支持側面部12とは直角に連接され、また、支持平面部11と連結固定部15とは直角に連接されている。
【0017】
支持側面部12は、斜辺が下方に向けられたほぼ直角三角形の薄板状に形成され、被係止部13である四角形の孔が一部に形成されている。支持側面部12は、上方の端が、支持平面部11と直角に連接され、後方の端から互いに向き合う方向に支持固定部14が連接されている。支持側面部12と支持固定部14とは直角に連接されている。
【0018】
支持固定部14は、四角形の薄板状に形成され、複数のネジ孔が形成されている。支持固定部14は、幅方向の一端が、支持側面部12と直角に連接されている。
【0019】
連結固定部15は、四角形の薄板状に形成され、上方の端が、支持平面部11と直角に連接されている。連結固定部15の下方の端は、四角形の薄板状に形成された連結片部16が直角に連接されている。連結片部16はネジ孔が形成されている。
【0020】
なお、支持部材10の各部の形状は、浴室の壁面等に取り付けられてカウンター本体20が連結されるものであれば任意である。
【0021】
<カウンター本体>
カウンター本体20は、四角形の箱状に形成され、次の各部から構成されている。すなわち、カウンター本体20は、隣接した外面同士が連接されて形成された外面部21と、この外面部21の後方に形成された開口部26と、外面部21の内側に形成されて開口部26に通じる収容部27とから構成されている。
【0022】
外面部21は、上方面である平坦なカウンター平面部22と、このカウンター平面部22の側方に配置されたカウンター側面部23と、カウンター平面部22の前方に配置されたカウンター前面部24と、カウンター平面部22の下方でカウンター平面部22と対面したカウンター底面部25とから構成されている。
【0023】
カウンター平面部22は、幅方向に左右に長い長方形の薄板状に形成され、このカウンター平面部22の幅方向の左右両端から下方にカウンター側面部23が連接され、また、前方端から下方にカウンター前面部24が連接されている。
【0024】
カウンター側面部23は、前後方向に長い長方形の薄板状に形成され、上方の端がカウンター平面部22と連接され、前方の端がカウンター前面部24と連接されている。
【0025】
カウンター前面部24は、幅方向に左右に長い長方形の薄板状に形成され、上方の端が、カウンター平面部22と連接され、幅方向の左右両端が、カウンター側面部23と連接されている。
【0026】
カウンター底面部25は、四角形の薄板状に形成され、幅方向の左右の端がカウンター側面部23と連接され、前方の端がカウンター前面部24と連接されている。
【0027】
カウンター底面部25は、幅方向の長さと前後方向の長さとが、カウンター平面部22よりも短く形成されている。したがって、カウンター側面部23は、カウンター平面部22とカウンター底面部25との間で互いに向き合う方向に傾斜し、また、カウンター前面部24は、カウンター平面部22とカウンター底面部25との間で後方に傾斜している。
【0028】
開口部26は、カウンター本体20の後方の端に形成され、収容部27に通じている。収容部27は、外面部21によって囲われた空間であり、カウンター平面部22およびカウンター底面部25に連接された係止面部(図示省略)および仕切面部(図示省略)が形成されている。係止面部は、カウンター側面部23の近傍に配置されてカウンター側面部23に対面し、一部が切り出されて係止部28が形成されている。仕切面部は、収容部27の中央に配置され、収容部27を幅方向の左右に分断している。
【0029】
なお、カウンター本体20の各部の形状は、水切りのし易さやデザインに応じて任意である。
【0030】
上記のとおり構成された支持部材10およびカウンター本体20は、以下のとおりに組み立てられ、浴室用カウンター1が形成される。
【0031】
まず、浴室の壁面などに、支持部材10を取り付ける。詳説すれば、支持部材10の支持固定部14を壁面に当て、ネジ孔にネジを通して壁面に支持固定部14を固定する。この状態で、カウンター本体20を支持部材10に取り付ける。詳説すれば、カウンター本体20の開口部26に支持部材10を挿入し、収容部27に支持部材10を収容させる。その際、支持部材10は、仕切面部と係止面部とで案内されて位置決めされ、支持側面部12の被係止部13と係止面部の係止部28とが係止される。同時に、カウンター本体20は、開口部26が壁面で塞がれる。最後に、カウンター本体20(カウンター底面部25)のネジ孔と、支持部材10(連結片部16)のネジ孔とにネジを通し、カウンター本体20を支持部材10に固定する。カウンター本体20を支持部材10から取り外す際は、支持部材10にカウンター本体20を固定していたネジを外し、カウンター本体20を支持部材10に対して左右にずらすことで、係止部28を撓ませて被係止部13から外し、カウンター本体20を支持部材10から抜去する。
【0032】
なお、係止面部の係止部28に対応させて仕切面部に係止部を形成し、各係止部と支持部材10(支持側面部12)の被係止部13とを係止させてもよいが、カウンター本体20の着脱の容易性を担保するため、上記した実施形態が好ましい。
【0033】
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0034】
上記したとおり、本実施形態に係る浴室用カウンター1によれば、支持部材10は、平坦な支持平面部11と、この支持平面部11の左右側方に配置された支持側面部12と、支持平面部11の後方に配置された支持固定部14および連結固定部15とから構成されている。一方、カウンター本体20は、隣接した外面同士が連接されて形成された外面部21と、この外面部21の後側に形成された開口部26と、外面部21の内側に形成されて開口部26に通じる収容部27とから構成されている。浴室用カウンター1を形成するには、支持部材10の支持固定部14を壁面に当て、ネジ孔にネジを通して壁面に支持固定部14を固定する。カウンター本体20の開口部26に支持部材10を挿入し、収容部27に支持部材10を収容させる。この構成により、カウンター本体20の外面部21(カウンター平面部22、カウンター側面部23、カウンター前面部24、カウンター底面部25)が、単一の部材で形成されているため、複数の部材で構成されたものと比較して、簡便に取り付けることができる。また、カウンター本体20は、複数の部材で構成されたものと比較して、繋ぎ目がないため、清掃しやすさを実現することができる。
【0035】
本発明に係る浴室用カウンター1によれば、支持側面部12は、被係止部13である四角形の孔が一部に形成されている。収容部27に形成された係止面部は、一部が切り出されて係止部28が形成されている。この構成により、支持部材10は、仕切面部と係止面部とで案内されて位置決めされ、支持側面部12の被係止部13と係止面部の係止部28とが係止される。同時に、カウンター本体20の開口部26が壁面で塞がれる。したがって、簡便に取り付けることができる。また、開口部26に支持部材10が挿入される際、カウンター本体20の内部において、支持部材10が係止部28によって案内されるため、簡便に取り付けることができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0037】
1 浴室用カウンター
10 支持部材
11 支持平面部
12 支持側面部
13 被係止部
14 支持固定部
15 連結固定部
16 連結片部
20 カウンター本体
21 外面部
22 カウンター平面部
23 カウンター側面部
24 カウンター前面部
25 カウンター底面部
26 開口部
27 収容部
28 係止部
図1