(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ガス漏れ、CO濃度異常、及び、火災発生のうちの少なくともいずれか1つの異常を検知する検知部と、前記検知部が異常を検知したときに警報を発する報知部と、を備え、ガスコンロと連動可能な警報器であって、
前記ガスコンロとの間で信号の送受信が可能な通信部と、
前記検知部が異常を検知している間、前記報知部に警報メッセージを報知させ、
さらに、前記検知部が異常を検知して、前記報知部が前記警報メッセージを報知している状態で第1設定時間経過したとき、前記ガスコンロの電源を停止させる制御信号を前記通信部に送信させるとともに、前記通信部が前記ガスコンロからの電源停止信号を受信したとき、前記報知部に前記警報メッセージに加えて前記ガスコンロが電源停止したことを内容とする電源停止メッセージを報知させる制御部と、を備える警報器。
前記制御部は、第2設定時間を経過するまで前記電源停止メッセージの報知を前記報知部に行わせるとともに、前記第1設定時間を経過してから前記第2設定時間を経過する前に前記報知部が前記警報メッセージの報知を停止したときは、前記第2設定時間を経過するまで前記電源停止メッセージのみを前記報知部に報知させる請求項1に記載の警報器。
前記制御部は、前記報知部が前記電源停止メッセージを報知している間に前記通信部が電源停止後の前記ガスコンロからの電源投入信号を受信したときは、前記報知部に前記電源停止メッセージの報知を停止させる請求項1又は2に記載の警報器。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る警報器、及び、警報器とガスコンロとの連動システムについて、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る警報器とガスコンロとの連動システムSは、ガス漏れ、CO濃度異常、及び、火災発生のうちの少なくともいずれか1つの異常を検知して警報を発するとともに信号の送受信によりガスコンロと連動可能な警報器10と、警報器10と信号を送受信可能なガスコンロ1と、を備え、警報器10とガスコンロ1とが連動動作する連動システムSである。この連動システムSでは、警報器10が送信する制御信号σ1によりガスコンロ1の電源が停止し、電源を停止したガスコンロ1から送信される電源停止信号σ2を警報器Sが受信して、警報器10がガスコンロ1の電源停止メッセージの報知を行うという連動動作を行う。
【0023】
本実施形態に係る連動システムSにおいて、ガスコンロ1は有線又は無線により警報器10と信号を送受信可能な通信部(図示しない)を備える。そして、ガスコンロ1は、警報器10から送信されるガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を通信部が受信したときに電源を停止する構成にしてある。なお、ガスコンロ1の電源が停止しても、通信部には通電を行い起動状態にしておく。また、通信部は電源を停止したときは電源停止信号σ2を警報器10に送信し、ガスコンロ1の電源が投入されたときには電源投入信号σ3を警報器10に送信する構成にしてある。
【0024】
本実施形態に係る連動システムSにおいて、警報器10は、
図2に示すように、警報音などを音声で報知する報知部11と、電源入力の状況や異常を検知したことを表示する表示部12と、押操作により警報音を停止させる警報停止スイッチ13と、ガスやCO(一酸化炭素)、煙などを警報器10内に流入させる複数のスリット14と、を備える。
【0025】
表示部12は、電源が入力されていることを表示する電源ランプ12a、警報器10自体が正常に動作しているかを表示する状態表示ランプ12b、CO濃度が異常又は注意状態であることを表示するCO警報ランプ12c、ガス漏れが生じていることを表示するガス警報ランプ12d、及び、煙が発生していることを表示する火災警報ランプ12eから構成される。なお、電源ランプ12aと状態表示ランプ12bとを別のランプとするのでなく、電源ランプ12aと状態表示ランプ12bとを一体のランプで構成してもよい。
【0026】
警報停止スイッチ13は、押操作(操作の一例)により報知部11による警報音を停止させるものであるが、報知部11が警報メッセージを報知していないとき(検知部15がいずれの異常も検知していないとき)は、警報停止スイッチ13に対する押操作が一定時間継続して行われる長押操作の後、押操作が解除されたとき(つまり、警報停止スイッチ13を離したとき)は、警報器10が点検動作を行うように構成されている。即ち、警報停止スイッチ13は、点検用スイッチを兼ねたものとなっている。
【0027】
さらに警報器10は、
図3に示すように、スリット14から流入するガス、CO及び煙からガス漏れ、CO濃度異常、及び、火災発生などの異常を検知する検知部15、検知部15と連動するタイマー16、各種の制御を行う制御部17、警報メッセージのパターンなどを格納してある記憶部18、警報器10と連動するガスコンロ1との間で有線又は無線により信号の送受信が可能な通信部19、警報停止スイッチ13の状態(つまり、押操作が行われているかどうか)が入力される入力部20、を備える。
【0028】
検知部15は、COを検知するCOセンサ15a、ガスを検知するガスセンサ15b、煙を検知する煙センサ15c、及び、CO濃度異常などの各種判定を行う判定部15dとから構成される。
【0029】
判定部15dは、各センサ15a〜15cの出力に基づきCO、ガス及び煙の濃度を算出し、算出結果に基づいて各種判定を行う。具体的には、判定部15dは、COについては異常と注意状態とを判定する構成にしてあり、その濃度が所定の異常濃度を超えたときに高濃度のCO濃度異常と判定(検知)し、その濃度が異常濃度より低く且つ異常濃度より低く設定してある注意濃度より高いときにCO濃度の注意状態を判定(検知)し、さらに、後述する第5設定時間継続してCO濃度の注意状態を判定(検知)しているときに、低濃度のCO濃度異常と判定(検知)する。ガスについても異常と注意状態とを判定する構成にしてあり、その濃度が所定の異常濃度を超えたときにガス漏れの異常と判定し、その濃度が異常濃度より低く且つ異常濃度より低く設定してある注意濃度より高いときにガス漏れの注意状態を判定(検知)する。また、判定部15dは火災発生については異常のみを判定し、煙の濃度が所定の濃度を超えたときに火災発生の異常と判定する。このように、検知部15は、各センサ15a〜15cの出力に基づき判定部15dが各種判定を行うことにより、ガス漏れ、CO濃度異常、及び、火災発生などの異常や注意状態を検知する構成としてある。
【0030】
ここで、COについては、高濃度と低濃度との2つのCO濃度異常を検知するようにしてあるが、これは、COの人体に対する危険性にかんがみ、CO濃度に関しては、即座に異常と判定するような高濃度ではなくとも、注意する必要のあるCO濃度の状態(注意状態)が一定時間(第5設定時間)継続した場合にもCO濃度異常を検知するようにすることで、より安全性を確保してある。また、あくまでも注意状態のCO濃度であるので、即座にガスコンロの電源停止やCO濃度異常メッセージの報知を行うのではなく、その状態が一定時間経過した後とすることにより、不要なガスコンロの電源停止やCO濃度異常メッセージの報知を回避してある。
【0031】
タイマー16は、検知部15の検知結果に応じて時間の計測を開始する構成にしてある。具体的には、検知部15がガス漏れ、CO濃度異常(低濃度及び高濃度を含む)、及び、火災発生のうち少なくともいずれか1つの異常を検知したとき、又は、CO濃度の注意状態を検知したときに、時間の計測を開始する構成にしてある。
【0032】
制御部17は、検知部15の検知結果やタイマー16の計測する時間、警報停止スイッチ13からの入力、通信部19からの受信信号に応じて、報知部11や表示部12、通信部19の制御を行う。
【0033】
まず、表示部12の制御について説明する。電源ランプ12aについては、制御部17は、電源が入力されているときは点灯させ、電源が入力されていないときは消灯状態にする。また、制御部17は、後述する点検動作を行うときには、電源ランプ12aを点滅させる。
【0034】
状態表示ランプ12bについては、制御部17は、警報器10の動作が正常であるときは消灯状態とし、電源電圧が低下した状態や、警報器10の異常が認められる状態(故障)等に陥った場合などに点灯(あるいは点滅)させる。
【0035】
CO警報ランプ12cについては、制御部17は、検知部15がCO濃度異常及びCO濃度の注意状態を検知していないとき消灯状態とし、検知部15がCO濃度の注意状態及び低濃度のCO濃度異常を検知しているとき点滅させ、検知部15が高濃度のCO濃度異常を検知しているとき点灯させる。
【0036】
ガス警報ランプ12dについては、制御部17は、検知部15がガス漏れ及びガス漏れの注意状態を検知していないとき消灯状態とし、検知部15がガス漏れの注意状態を検知しているとき点滅させ、検知部15がガス漏れを検知しているとき点灯させる。
【0037】
火災警報ランプ12eについては、制御部17は、検知部15が火災発生を検知していないとき消灯状態とし、検知部15が火災発生を検知しているとき、火災警報ランプ12eの一部が点灯し、その点灯部位が左右に往復する往復表示を行わせる。
【0038】
また、制御部17は、検知部15がガス漏れ、CO濃度異常(低濃度及び高濃度を含む)、及び、火災発生のうち少なくともいずれか1つの異常を検知したときに報知部11に警報を発せさせる構成にしてあり、検知部15がいずれかの異常を検知している間、報知部11に警報メッセージを報知させる。そして、一度警報メッセージは報知されてから、その後検知部15が異常を検知しなくなったときは、報知部11に警報メッセージの報知を停止させる。報知させる警報メッセージは検知された異常の種類に応じて設定し、これらの警報メッセージのパターンは記憶部18に格納してある。そして、制御部17は検知された異常の種類に対応する警報メッセージを記憶部18から読み取り、その警報メッセージを報知部11に報知させる。
【0039】
具体的には、制御部17は、検知部15がガス漏れの異常のみを検知しているときは、ガス漏れに関する警報メッセージ(ガス漏れメッセージ)を報知部11に繰り返し報知させ、検知部15がCO濃度異常(低濃度及び高濃度を含む)のみを検知しているときは、CO濃度異常に関する警報メッセージ(CO濃度異常メッセージ)を繰り返し報知部11に報知させ、検知部15が火災発生のみを検知しているときは、火災発生に関する警報メッセージ(火災メッセージ)を報知部11に繰り返し報知させる。
【0040】
また、検知部15が複数の異常を検知している場合については、検知部15が少なくとも火災発生を検知しているとき(つまり、火災発生とガス漏れ、火災発生とCO濃度異常、又は火災発生とガス漏れとCO濃度異常を検知しているとき)は、火災の危険性にかんがみ火災メッセージのみを報知部11に繰り返し報知させる。これにより、最も危険性の高い火災発生が生じていることをガスコンロ1の使用者・管理者に明確に伝えることができ、他の異常に関する警報メッセージも併せて報知する場合に比べ、より安全性を確保することができる。
【0041】
なお、検知部15が少なくとも火災発生を検知しているときに報知部11に報知させる警報メッセージである火災メッセージは第1火災メッセージと第2火災メッセージとの2段階に設定してあり、制御部17は、検知部15が少なくとも火災発生を検知しているときは、後述する第2設定時間より長く設定してある第4設定時間(例えば2分)を経過するまでは報知部11に第1火災メッセージを報知させ、第4設定時間を経過した後は報知部11に第2火災メッセージを報知させる。
【0042】
また、検知部15がガス漏れの異常及びCO濃度異常の2つを検知しているときは、ガス漏れメッセージとCO濃度異常メッセージとの両者を報知部11に繰り返し報知させる。
【0043】
より具体的には、各場合について、以下の警報メッセージを報知させる。
(1)ガス漏れの異常のみを検知しているとき
「ウー、ウー、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ガスが漏れていませんか。」(ガス漏れメッセージ)
(2)CO濃度異常のみを検知しているとき
「ウー、ウー、ピッポッ、ピッポッ、空気が汚れて危険です。窓を開けて換気して下さい。」(CO濃度異常メッセージ)
(3)ガス漏れの異常及びCO濃度異常を検知しているとき
「ウー、ウー、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ガスが漏れていませんか。ウー、ウー、ピッポッ、ピッポッ、空気が汚れて危険です。窓を開けて換気して下さい。」(ガス漏れメッセージ+CO濃度異常メッセージ)
(4)少なくとも火災発生を検知しているとき
(4−1)火災発生検知(警報開始)から第4設定時間経過するまで
「ウー、ウー、カン、カン、カン、火災警報器が作動しました。確認して下さい。」(第1火災メッセージ)
(4−2)火災発生検知(警報開始)から第4設定時間経過後
「ウー、ウー、カン、カン、カン、火事です。火事です。」(第2火災メッセージ)
【0044】
また、制御部17は、検知部15がいずれかの異常を検知して、報知部11が警報メッセージを報知している状態で(検知部15が異常を検知している状態で)タイマー16により計測される時間が予め定めた第1設定時間(例えば30秒)を経過したとき、警報器10と連動するガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を通信部19に送信させる。そして、ガスコンロ1の側からの応答として、通信部19がガスコンロ1からの電源停止信号σ2を受信したとき、制御部17は、報知部11に警報メッセージに加えてガスコンロ1が電源停止したことを内容とする電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)を報知させる。例えば、制御部17は、ガス漏れの異常のみを検知しているときには、ガス漏れメッセージに加えて電源停止メッセージを報知させるが、具体的には、「ウー、ウー、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ガスが漏れていませんか。ガスコンロを止めました。」のメッセージを報知部11に繰り返し報知させる。
【0045】
このように、制御信号σ1を送信するのを、報知部11が警報メッセージを報知している状態で第1設定時間経過した後とすることで、誤検知の場合などにおける不要なガスコンロ1の電源停止を回避してある。また、ガスコンロ1の電源停止を警報器10に報知させるようにし、警報器10とガスコンロ1との双方向の連動動作を行うようにしてある。これにより、ガスコンロ1の使用者・管理者にガスコンロの消火処理が行われたことを知らせることができ、例えば加熱調理中にガスコンロ1の消火処理が行われ、そのことに使用者が気づかずそのままガスコンロ1の電源が停止された状態で放置されるといった不具合を回避できる。
【0046】
制御部17は、タイマー16により計測される時間が第1設定時間より長い第2設定時間(例えば90秒)を経過するまで電源停止メッセージの報知を報知部11に行わせる。また、第1設定時間を経過してから第2設定時間を経過する前に報知部11が警報メッセージを停止したとき(検知部15が異常を検知しなくなったとき)は、第2設定時間を経過するまで電源停止メッセージのみを報知部11に報知させる。
【0047】
このように、電源停止メッセージの報知がされるのを第2設定時間までとし、第2設定時間経過後はより重要な警報メッセージのみが報知されるようにしてある。また、報知部11が警報メッセージの報知を停止する(検知部15が異常を検知しなくなる)のが第2設定時間を経過する前であるときも、第2設定時間を経過するまでは報知部11が電源停止メッセージを報知するようにし、ガスコンロ1の使用者・管理者にガスコンロ1の電源が停止したことを十分な時間をもって知らせるようにしてある。
【0048】
図4に示すフローチャートを用いて、上述した制御部17による報知部11の制御を説明する。まず、検知部15がガス漏れ、CO濃度異常(低濃度及び高濃度を含む)、及び、火災発生のうち少なくともいずれか1つの異常を検知したとき(ステップ#1)、その異常に対応する警報メッセージを決定する警報メッセージ決定処理が行われる(ステップ#2)。
【0049】
警報メッセージ決定処理は、例えば、
図5に示すフローチャートのように行われる。まず、検知された異常に火災発生が含まれるか否かを判定する(ステップ#2−1)。そして、検知された異常に火災発生が含まれるとき(ステップ#2−1:Yes)は、警報メッセージを火災メッセージに決定する(ステップ#2−2)。
【0050】
検知された異常に火災発生が含まれないとき(ステップ#2−1:No)は、検知された異常にガス漏れが含まれるか否かを判定する(ステップ#2−3)。そして、検知された異常にガス漏れが含まれるとき(ステップ#2−3:Yes)は、さらに、検知された異常にCO濃度異常が含まれるか否かを判定する(ステップ#2−4)。
【0051】
そして、検知された異常にCO濃度異常が含まれるとき(ステップ#2−4:Yes)は、警報メッセージをガス漏れメッセージ+CO濃度異常メッセージに決定する(ステップ#2−5)。検知された異常にCO濃度異常が含まれないとき(ステップ#2−4:No)は、警報メッセージをガス漏れメッセージに決定する(ステップ#2−6)。
【0052】
ステップ#2−3の判定において、検知された異常にガス漏れが含まれないとき(ステップ#2−3:No)は、検知された異常はCO濃度異常のみであるので、警報メッセージをCO濃度異常メッセージに決定する(ステップ#2−7)。
【0053】
警報メッセージ決定処理により警報メッセージを決定すると(ステップ#2)、制御部17は決定した警報メッセージを報知部11に報知させる(ステップ#3)。その後、異常が検知された状態で(ステップ#4:Yes)、異常検知から第1設定時間が経過すると(ステップ#5:Yes)、警報器10と連動するガスコンロ1の電源を停止させるため、制御部17は通信部19に制御信号σ1を送信させる(ステップ#6)。
【0054】
また、異常検知から第1設定時間が経過する前に(ステップ#5:No)、検知部15で異常が検知されなくなると(ステップ#4:No)、制御部17は報知部11に警報メッセージの報知を停止させ(ステップ#13)、検知部15で再度異常が検知されるまで待機状態に戻る。
【0055】
通信部19が制御信号σ1を送信したあと(ステップ#6)、制御部17は、ガスコンロ1の電源が停止されてガスコンロ1の側からの電源停止信号σ2を通信部19が受信するまで所定時間待機し、所定時間経過しても電源停止信号σ2を通信部19が受信しないとき(ステップ#7:No)、再度通信部19に制御信号σ1を送信させる(ステップ#6)。通信部19が電源停止信号σ2を受信すると(ステップ#7:Yes)、制御部17は報知部11に警報メッセージに加えて電源停止メッセージを報知させる(ステップ#8)。なお、ステップ#8において、報知部11が火災メッセージを報知しているときは、電源停止メッセージの報知処理は行わず、火災メッセージのみを報知させ続けてもよい。
【0056】
その後、検知部15がいずれかの異常を検知した状態で(ステップ#9:Yes)、異常検知から第2設定時間が経過するまでは(ステップ#10:No)、制御部17は、報知部11に警報メッセージと電源停止メッセージとの報知を継続して行わせる。また、検知部15がいずれかの異常を検知した状態で(ステップ#9:Yes)、異常検知から第2設定時間が経過すると(ステップ#10:Yes)、制御部17は、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させ警報メッセージのみを再度報知させる(ステップ#11)。
【0057】
報知部11が警報メッセージのみを報知する状態に戻った後は(ステップ#11)、検知部15にいずれかの異常が検知されている間は(ステップ#12:Yes)、制御部17は報知部11に警報メッセージを報知させ続ける。なお、検知部15に検知される異常に火災発生が含まれる場合は、異常検知から第2設定時間より長い第4設定時間を経過したとき、制御部17は、報知部11に第1火災メッセージを報知させているのを、第2火災メッセージに変更して報知させる。
【0058】
そして、異常に対し適切な処理がなされるなどにより検知部15にいずれの異常も検知されなくなると(ステップ#12:No)、制御部17は報知部11に警報メッセージの報知を停止させ(ステップ#13)、検知部15で再度異常が検知されるまで待機状態に戻る。
【0059】
異常検知から第2設定時間が経過前に(ステップ#10:No)、検知部15で異常が検知されなくなると(ステップ#9:No)、制御部17は報知部11に警報メッセージの報知を停止させ電源停止メッセージのみを報知させる(ステップ#14)。電源停止メッセージの報知は第2設定時間が経過するまで継続し(ステップ#15:No)、第2設定時間が経過した後は(ステップ#15:Yes)、制御部17は報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させ(ステップ#13)、検知部15で再度異常が検知されるまで待機状態に戻る。
【0060】
次に、警報停止スイッチ13が押操作されたときの制御部17による報知部11の制御を、
図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0061】
制御部17は、報知部11が警報メッセージや電源停止メッセージを報知している間、警報停止スイッチ13が押操作されると(警報停止スイッチ13の操作を受け付けたとき)(ステップ#20)、検知部15がCO濃度異常以外の異常を検知しているときは(ステップ#21:No)、制御部17は報知部11に警報メッセージや電源停止メッセージの報知を(第3設定時間)停止させる(ステップ#22)。警報停止スイッチ13が押操作されてから(警報メッセージの報知を停止してから)、制御部17はタイマー16に新たに時間の計測を開始させる。
【0062】
検知部15が異常を検知している状態で(ステップ#23:Yes)、タイマー16により計測される時間が第3設定時間(例えば5分)経過した後(ステップ#24:Yes)は、制御部17は報知部11に警報メッセージの報知を再開させる(ステップ#25)。このとき、報知させる警報メッセージは検知された異常と対応するものであるが、検知される異常が火災発生を含む場合、制御部17は報知部11に第2火災メッセージを報知させる。なお、警報停止スイッチ13の押操作前に、報知部11が警報メッセージと電源停止メッセージの報知を行っていたときは、電源停止メッセージの報知を再開させることなく、警報メッセージのみ報知を再開させる。
【0063】
一方、タイマー16により計測される時間が第3設定時間(例えば5分)経過するまでに(ステップ#24:No)、検知部15が異常を検知しなくなったときは(ステップ#24:No)、制御部17は報知部11を報知停止としたまま待機状態に戻る。
【0064】
このように、制御部17は、警報停止スイッチ13の操作を受け付けたとき、報知部11が電源停止メッセージを報知しているときは報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させ、報知部11による警報メッセージの報知については、検知部15がCO濃度異常以外の異常を検知しているときは、報知部11に警報メッセージの報知を第3設定時間停止させる。そして、制御部17は、報知部11が警報メッセージの報知を停止してから第3設定時間経過後に検知部15が継続して異常を検知しているときは、報知部11に再度対応する警報メッセージを報知させる。
【0065】
このように、警報停止スイッチ13の押操作により警報メッセージの報知が停止したときであっても、そのまま報知停止状態としておくのではなく、第3設定時間経過したときに継続して検知部15が異常を検知しているときは、再度警報メッセージの報知を再開させて、使用者・管理者に異常が継続していることを伝えるようにして、より安全性を確保してある。
【0066】
また、検知部15の検知する異常がCO濃度異常(低濃度及び高濃度を含む)を含むとき(ステップ#21:Yes)は、さらに、CO濃度が警報停止スイッチ13の押操作により警報メッセージの報知を停止させるかどうかを判断する所定値以上であるかを判定し、CO濃度が所定の閾値未満であるときは、前記報知部に前記警報メッセージの報知を第3設定時間停止させるが、CO濃度が所定の閾値以上であるときは、警報停止スイッチ13の押操作があっても制御部17は報知部11に警報メッセージを停止させない。つまり、火災発生における煙のように目視できず、且つ、危険性の高い高濃度のCO濃度異常を検知部が検知しているときは、警報停止スイッチ13の押操作によっても報知部11に警報メッセージの報知を停止させないようにして、より安全性を確保してある。
【0067】
その具体的処理は、まず、CO濃度が警報停止スイッチ13の押操作により警報メッセージの報知を停止させるかどうかを判断する所定値以上であるかを判定する(ステップ#26)。ここで、警報メッセージの報知を停止させるかどうかを判断する所定値は適宜変更して設定すればよいが、本実施形態では、この所定値を検知部15が高濃度のCO濃度異常であると判定する異常濃度に設定してある。つまり、CO濃度がこの所定値以上であるときは高濃度のCO濃度異常が検知されているときとなり、CO濃度がこの所定値未満であるときは低濃度のCO濃度異常が検知されているときとなる。そして、CO濃度が所定値未満であるとき(つまり、CO濃度異常が低濃度のCO濃度異常であるとき)は(ステップ#26:No)、制御部17は、ステップ#22に移行し警報メッセージの報知を停止させて処理を継続する。
【0068】
CO濃度が所定値以上であるとき(つまり、CO濃度異常が高濃度のCO濃度異常であるとき)は(ステップ#26:Yes)、検知部15の検知する異常が(高濃度の)CO濃度異常のみであるかを判定する(ステップ#27)。そして、検知部15の検知する異常がCO濃度異常のみであるときは、報知部11が電源停止メッセージを報知していれば(つまり第2設定時間経過前)(ステップ#31:Yes)、制御部17は、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させCO濃度異常メッセージのみを報知させて処理を継続する(ステップ#32)。そして、報知部11が電源停止メッセージを報知していないときは(ステップ#31:No)、既に報知部11はCO濃度異常メッセージのみを報知しているため、制御部17はそのまま処理を継続する。
【0069】
これに対し、検知部15の検知する異常が(高濃度の)CO濃度異常以外の異常を検知しているとき(つまり、検知部15がCO濃度異常のほか、ガス漏れ及び/又は火災発生を検知しているとき)に(ステップ#27:No)、制御部17は報知部11に報知させる警報メッセージをCO濃度異常メッセージのみに変更して報知させる(ステップ#28)。このCO濃度異常メッセージの報知は、検知部15が(高濃度の)CO濃度異常を検知している限り(ステップ#29:Yes)、警報停止スイッチ13の押操作から第3設定時間経過するまで行われる(ステップ#30:No)。
【0070】
そして、検知部15が(高濃度の)CO濃度異常を検知した状態で(ステップ#29:Yes)、警報停止スイッチ13の押操作から第3設定時間経過した後(ステップ#30:Yes)は、ステップ#25に移り、制御部17は検知されている異常と対応する警報メッセージの報知を報知部11に再開させる(ステップ#25)。
【0071】
また、第3設定時間経過前に(ステップ#30:No)、検知部15で(高濃度の)CO濃度異常が検知されなくなると(ステップ#29:No)、ステップ#22に移り、制御部17は報知部11に警報メッセージの報知を停止させ、検知部15がCO濃度異常以外の異常を検知しているときと同様の処理が行われる。
【0072】
また、制御部17は、報知部11が電源停止メッセージを報知している間に(第2設定時間経過前に)通信部19が電源停止後のガスコンロ1からの電源投入信号σ3を受信したときは、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させる。
【0073】
つまり、
図7に示すフローチャートのように、通信部19が電源停止後のガスコンロ1からの電源投入信号σ3を受信したときは(ステップ#40)、その受信時が第2設定時間経過前であるときは(ステップ#41:No)、制御部17は、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させる(ステップ#42)。より詳しくは、電源投入信号σ3を受信したときに、警報メッセージと電源停止メッセージを報知部が報知しているときは、警報メッセージのみを報知させ、電源投入信号σ3を受信したときに、電源停止メッセージのみを報知部が報知しているときは報知部11による報知を停止させる。
【0074】
このように、ガスコンロ1の電源が投入されたときにも警報器10がガスコンロ1と連動動作するようにしてあり、これにより、電源停止メッセージを不必要に報知させることを回避してある。さらに、警報器10を操作せずに電源停止メッセージの報知を停止することを可能にしてあり、警報が発せられている緊急時における作業数を低減することができる。
【0075】
電源投入信号σ3の受信時が第2設定時間経過後であるときは(ステップ#41:Yes)、制御部17は、報知部11にそのまま警報メッセージを報知させる。
【0076】
次に、検知部15がCO濃度の注意状態を検知して、その後低濃度のCO濃度異常のみを検知するときの制御部17の動作について、
図8に示すフローチャートを用いて、特に説明する。まず、検知部15がCO濃度異常以外の異常を検知することなくCO濃度の注意状態を検知したとき(ステップ#50:Yes)、タイマー16が時間の計測を開始し、タイマー16により計測される時間が第5設定時間経過するまでは待機する(ステップ#51:No)。
【0077】
このとき、第5設定時間経過前に(ステップ#51:Yes)、検知部15でCO濃度の注意状態が検知されなくなると(ステップ#50:No)、制御部17は待機状態に戻る。
【0078】
そして、CO濃度の注意状態を検知した状態で第5設定時間経過すると(ステップ#51:Yes)、検知部15は低濃度のCO濃度異常であると検知する。検知部15による低濃度のCO濃度異常であるとの判定は検知部15がCO濃度の注意状態を検知している限り継続される。そして、検知部15が低濃度のCO濃度異常であると検知したとき、制御部17はCO濃度異常メッセージを報知部11に報知させる(ステップ#52)。その後、CO濃度の注意状態が検知された状態で(つまり、低濃度のCO濃度異常が検知されている状態で)(ステップ#53:Yes)、CO濃度異常メッセージの報知から第1設定時間が経過すると(ステップ#54:Yes)、警報器10と連動するガスコンロ1の電源を停止させるため、制御部17は通信部19に制御信号σ1を送信させる(ステップ#55)。
【0079】
また、CO濃度異常メッセージの報知から第1設定時間が経過する前に(ステップ#54:No)、検知部15でCO濃度の注意状態が検知されなくなると(ステップ#53:No)、制御部17は報知部11にCO濃度異常メッセージの報知を停止させ(ステップ#65)、待機状態に戻る。
【0080】
通信部19が制御信号σ1を送信したあと(ステップ#55)、制御部17は、ガスコンロ1の電源が停止されてガスコンロ1の側からの電源停止信号σ2を通信部19が受信するまで所定時間待機し、所定時間経過しても電源停止信号σ2を通信部19が受信しないとき(ステップ#56:No)、再度通信部19に制御信号σ1を送信させる(ステップ#55)。通信部19が電源停止信号σ2を受信すると(ステップ#56:Yes)、制御部17は報知部11にCO濃度異常メッセージに加え電源停止メッセージを報知させる(ステップ#57)。
【0081】
その後、検知部15がCO濃度の注意状態を検知した状態で(ステップ#58:Yes)、警報停止スイッチ13の押操作がされず(ステップ#59:No)、かつ、ガスコンロ1の側からの電源投入信号σ3を通信部19が受信しない限り(ステップ#60:No)、CO濃度異常メッセージの報知から第2設定時間が経過するまでは(ステップ#61:No)、制御部17は、報知部11に警報メッセージと電源停止メッセージとの報知を継続して行わせる。
【0082】
また、検知部15がCO濃度の注意状態を検知した状態で(ステップ#58:Yes)、警報停止スイッチ13の押操作がされず(ステップ#59:No)、かつ、ガスコンロ1の側からの電源投入信号σ3を通信部19が受信せずに(ステップ#60:No)、CO濃度異常メッセージの報知から第2設定時間が経過すると(ステップ#61:Yes)、制御部17は、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させCO濃度異常メッセージのみを報知させる(ステップ#62)。また、ガスコンロ1の側からの電源投入信号σ3を通信部19が受信したときも(ステップ#60:Yes)、制御部17は、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させCO濃度異常メッセージのみを報知させる(ステップ#62)。
【0083】
ステップ#62の後、検知部15がCO濃度の注意状態を検知している間(ステップ#63:Yes)、警報停止スイッチ13の押操作がされない限り(ステップ#64:No)、制御部17は報知部11にCO濃度異常メッセージの報知を行わせる。そして、検知部15がCO濃度の注意状態を検知しなくなったとき(ステップ#63:No)、又は、警報停止スイッチ13の押操作がされたとき(ステップ#64:Yes)、制御部17は報知部11にCO濃度異常メッセージの報知を停止させ(ステップ#65)、待機状態に戻る。
【0084】
また、第2設定時間が経過する前に(ステップ#61:No)、警報停止スイッチ13の押操作がされたときも(ステップ#59:Yes)、制御部17は報知部11にCO濃度異常メッセージの報知を停止させ(ステップ#65)、待機状態に戻る。
【0085】
第2設定時間経過前に(ステップ#61:No)、検知部15でCO濃度の注意状態が検知されなくなったときは(ステップ#58:No)、制御部17は報知部11に電源停止メッセージのみを報知させる(ステップ#66)。電源停止メッセージの報知は第2設定時間が経過するまで継続し(ステップ#67:No)、第2設定時間が経過した後は(ステップ#67:Yes)、制御部17は報知部11にCO濃度異常メッセージの報知を停止させ(ステップ#65)、検知部15で再度異常が検知されるまで待機状態に戻る。
【0086】
また、上述したように、報知部11が警報メッセージを報知していないとき(検知部15がいずれの異常も検知していないとき)は、警報停止スイッチ13に対する押操作が一定時間(例えば3秒)継続して行われた後押操作が解除されたとき、警報器10は点検動作を行う。この点検動作のとき、制御部17は、警報メッセージの点検として報知部11に警報メッセージを報知させ、その後、連動動作の点検として通信部19に制御信号σ1を送信させるとともに、通信部19がガスコンロ1からの電源停止信号σ2を受信したときに報知部11に電源停止メッセージを報知させる。
【0087】
点検用スイッチの操作により、安全性の確保のため、検知部が異常を検知したときに確実に行われる必要のある警報器による警報メッセージの報知とガスコンロの電源停止とを点検することができる。これにより、より安全性を確保してある。また、点検用スイッチに対する押操作が一定時間継続して行われないと点検動作が行われないようにすることで、不意に点検用スイッチを操作してしまった場合などに、不要に点検動作が行われ、警報メッセージが報知されたりガスコンロの電源が停止する不具合を回避してある。
【0088】
点検動作における制御部17の行う処理について、
図9に示すフローチャートを用いて説明する。まず、検知部15がいずれの異常・注意状態を検知していない状態で警報停止スイッチ13に対する押操作が行われると(ステップ#70)、その押操作が一定時間継続して行われるかを判定する(ステップ#71)。なお、警報停止スイッチ13に対する押操作が行われたとき、制御部17は、電源ランプ12aを点滅させる。そして、ステップ#71において、押操作が一定時間継続して行われることなく、警報停止スイッチ13への押操作が解除されると(ステップ#71:No)、制御部17は点検動作を行わせることなく待機状態に戻る。
【0089】
警報停止スイッチ13に対する押操作が一定時間継続して行われたとき(ステップ#71:Yes)、制御部17は報知部11に点検動作を受け付けたことを示す受付音(例えば「ピッピッ」など)を報知させ(ステップ#72)、点検動作モードに切り換わる。そして、その後、警報停止スイッチ13に対する押操作が解除されるまで待機し(ステップ#73:No)、押操作が解除されると(ステップ#73:Yes)、まずは、警報メッセージの点検として報知部11に警報メッセージを報知させる(ステップ#74)。なお、押操作が解除されると(ステップ#73:Yes)、制御部17はタイマー16に時間の計測を新たに開始させる。
【0090】
ステップ#74において、具体的には、まず火災メッセージを報知させ、次にガス漏れメッセージを報知させ、最後にCO濃度異常メッセージを報知させる。このとき、制御部17は、火災メッセージを報知させている間は火災警報ランプ12eを往復表示させ、ガス漏れメッセージを報知させている間はガス警報ランプ12dを点灯させ、CO濃度異常メッセージを報知させている間はCO警報ランプ12cを点灯させる。
【0091】
次に、制御部17は、連動動作の点検として通信部19に制御信号σ1を送信させる(ステップ#75)。そして、制御部17は、ガスコンロ1の電源が停止されてガスコンロ1の側からの電源停止信号σ2を通信部19が受信するまで所定時間待機し、所定時間経過しても電源停止信号σ2を通信部19が受信しないとき(ステップ#76:No)、再度通信部19に制御信号σ1を送信させる(ステップ#75)。通信部19が電源停止信号σ2を受信すると(ステップ#76:Yes)、制御部17は報知部11に電源停止メッセージを報知させる(ステップ#77)。制御部17は、報知部11に電源停止メッセージを報知させている間、CO警報ランプ12cを点灯させ、ガス警報ランプ12dを点灯させ、火災警報ランプ12eを往復表示させる。
【0092】
その後、報知部11に電源停止メッセージを報知させた状態で(ステップ#77)、タイマー16の計測する時間が所定の点検時間を経過するか(ステップ#78)、通信部19がガスコンロ1からの電源投入信号σ3を受信したか(ステップ#79)、及び、警報停止スイッチ13の押操作が行われたか(ステップ#80)を判定する。そして、制御部17は、点検時間の経過(ステップ#78:Yes)、通信部19によるガスコンロ1からの電源投入信号σ3の受信(ステップ#79:Yes)、及び、警報停止スイッチ13の押操作(ステップ#80:Yes)のうちのいずれかがあったときに、報知部11に電源停止メッセージの報知を停止させて点検動作の終了音(例えば「ピー」など)を報知させる(ステップ#81)。終了音の報知が終了すると点検動作を終了する。
【0093】
以上が警報器10についての説明である。そして、本実施形態に係る連動システムは、上記したような警報器10とガスコンロ1とが連動動作する。つまり、警報器10が送信する制御信号σ1によりガスコンロ1の電源が停止し、電源を停止したガスコンロ1から送信される電源停止信号σ2を警報器Sが受信して、警報器10がガスコンロ1の電源停止メッセージの報知を行う。また、ガスコンロ1が電源投入信号σ3を警報器10に送信したときは、警報器Sはこれを受信して対応する動作を行う。
【0094】
次に
図10〜16に示す表を参照しながら、本実施形態における連動システムSにおいて、警報器10の行う警報の態様の具体例について説明する。ここで、制御信号σ1を送信する第1設定時間は30秒、電源停止メッセージの報知を停止する第2設定時間は90秒(つまり、第1設定時間を経過してからは60秒)、火災発生における火災メッセージを第1火災メッセージから第2火災メッセージに切り換える第4設定時間は2分、CO濃度の注意状態を検知してから制御信号σ1を送信するまでの時間である第5設定時間は5分、点検動作を終了する点検時間は60秒、に設定してある。なお、以下の説明では現れないが、警報停止スイッチ13の押操作による警報メッセージの報知を停止する時間である第3設定時間は5分と設定してある。
【0095】
[ガス漏れ検知時]
図10は、検知部15がガス漏れ又はガス漏れの注意状態を検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。まず、検知部15がガス漏れの注意状態を検知しているとき(ガス注意報)は、ガス警報ランプ12dは点滅するが、報知部11からは警報メッセージは報知されない。また、警報停止スイッチ13が押されても、警報器10は動作を変更しない。
【0096】
検知部15がガス漏れを検知しているとき(ガス警報)は、ガス警報ランプ12dは点灯し、第1設定時間(30秒)を経過するまで報知部11から警報メッセージとしてガス漏れメッセージ(「ウー、ウー、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ガスが漏れていませんか。」)が報知される。そして、第1設定時間(30秒)を経過した後は、警報器10がガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を送信(出力)し、ガスコンロ1が電源を停止すると、ガス漏れメッセージに加えて電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)の報知も行われる。その後、第2設定時間(90秒)を経過すると、電源停止メッセージは停止しガス漏れメッセージのみが報知部11から再度報知される。
【0097】
また、ガスコンロ1の電源が再投入されて警報器10が電源投入信号σ3を受信したときは、第2設定時間(90秒)経過前では電源停止メッセージが停止しガス漏れメッセージのみが報知部11から報知され、第2設定時間(90秒)経過後はそのままガス漏れメッセージのみが報知部11から報知される。また、警報停止スイッチ13が押操作されたときは、報知部11からのガス漏れメッセージ、又はガス漏れメッセージ及び電源停止メッセージの報知は停止する。
【0098】
第2設定時間(90秒)を経過する前に検知部15がガス漏れを検知しなくなったとき(復帰時)は、ガス漏れメッセージは停止し電源停止メッセージのみが報知部11から報知される。第2設定時間(90秒)を経過した後に検知部15がガス漏れを検知しなくなったとき(復帰時)は、報知部11からの報知が停止する。そして、いずれの場合もガス警報ランプ12dが消灯する。
【0099】
[CO濃度異常検知時]
図11は、検知部15が低濃度又は高濃度のCO濃度異常を検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。まず、検知部15が低濃度のCO濃度異常を検知しているときの例を示す。検知部15がCO濃度の注意状態を検知しているとき(CO注意報)は、CO警報ランプ12cが点滅するが、第5設定時間(5分)が経過するまで報知部11からは警報メッセージは報知されない。そして、第5設定時間(5分)が経過した後は、検知部15が低濃度のCO濃度異常(CO警報・低濃度)を検知し、報知部11からCO濃度異常メッセージ(「ウー、ウー、ピッポッ、ピッポッ、空気が汚れて危険です。窓を開けて換気して下さい。」)の報知が開始される。
【0100】
その後、CO濃度異常メッセージの報知から第1設定時間(30秒)経過すると、警報器10がガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を送信(出力)する。そして、ガスコンロ1が電源を停止すると、CO濃度異常メッセージに加えて電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)の報知が報知部11から行われる。その後、CO濃度異常メッセージの報知から第2設定時間(90秒)を経過すると、電源停止メッセージは停止しCO濃度異常メッセージのみが報知部11から再度報知される。
【0101】
また、ガスコンロ1の電源が再投入されて警報器10が電源投入信号σ3を受信したときは、CO濃度異常メッセージの報知から第2設定時間(90秒)経過前では電源停止メッセージが停止しCO濃度異常メッセージのみが報知部11から報知され、第2設定時間(90秒)経過後はそのままCO濃度異常メッセージのみが報知部11から報知される。また、警報停止スイッチ13が押操作されたときは、報知部11からのCO濃度異常メッセージ、又はCO濃度異常メッセージ及び電源停止メッセージの報知は停止する。
【0102】
第2設定時間(90秒)を経過する前に検知部15がCO濃度の注意状態を検知しなくなったとき(低濃度のCO濃度異常を検知しなくなったとき、復帰時)は、CO濃度異常メッセージは停止し電源停止メッセージのみが報知部11から報知される。第2設定時間(90秒)を経過した後に検知部15がCO濃度の注意状態を検知しなくなったとき(低濃度のCO濃度異常を検知しなくなったとき、復帰時)は、報知部11からの報知が停止する。そして、いずれの場合もCO警報ランプ12cが消灯する。
【0103】
次に、検知部15が高濃度のCO濃度異常を検知しているときの例を示す。検知部15が高濃度のCO濃度異常を検知しているとき(COガス「警報・高濃度」)は、CO警報ランプ12cは点灯し、第1設定時間(30秒)を経過するまで報知部11から警報メッセージとしてCO濃度異常メッセージが報知される。その後の警報の態様については、基本的に、検知部15が低濃度のCO濃度異常を検知しているときと同様であるが、警報停止スイッチ13が押操作されたときにおいてのみ、検知部15が低濃度のCO濃度異常を検知しているときとは態様が異なる。つまり、警報停止スイッチ13が押操作されたとき、第2設定時間(90秒)経過前は、報知部11から電源停止メッセージの報知は停止しCO濃度異常メッセージのみが報知される。警報停止スイッチ13の押操作が、第2設定時間(90秒)経過後であるときは、CO濃度異常メッセージは停止することなく報知部11からCO濃度異常メッセージの報知が継続される。
【0104】
[ガス漏れ+CO濃度異常検知時]
図12は、検知部15がガス漏れの注意状態と、高濃度のCO濃度異常とを検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。まず、検知部15がガス漏れの注意状態とCO濃度異常とを検知しているとき(〔ガス同時検知〕ガス注意報 CO警報・高濃度)は、CO警報ランプ12cが点灯し、ガス警報ランプ12dは点滅する。そして、報知部11から警報メッセージとしてCO濃度異常メッセージのみが報知される。その後の警報の態様は、高濃度のCO濃度異常検知時と同様であり、ここでの説明は省略する。
【0105】
図13は、検知部15がガス漏れと高濃度のCO濃度異常とを検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。検知部15がガス漏れと高濃度のCO濃度異常とを検知しているとき(〔ガス同時検知〕ガス警報 CO警報・高濃度)は、CO警報ランプ12c及びガス警報ランプ12dは点灯し、第1設定時間(30秒)を経過するまで報知部11から警報メッセージとしてガス漏れメッセージとCO濃度異常メッセージとが報知される。そして、第1設定時間(30秒)を経過した後は、警報器10がガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を送信(出力)し、ガスコンロ1が電源を停止すると、ガス漏れメッセージ及びCO濃度異常メッセージに加えて電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)の報知も行われる。その後、第2設定時間(90秒)を経過すると、電源停止メッセージは停止し、ガス漏れメッセージとCO濃度異常メッセージとが報知部11から報知される。
【0106】
また、ガスコンロ1の電源が再投入されて警報器10が電源投入信号σ3を受信したときは、第2設定時間(90秒)経過前では電源停止メッセージが停止しガス漏れメッセージとCO濃度異常メッセージのみが報知部11から報知され、第2設定時間(90秒)経過後はそのままガス漏れメッセージとCO濃度異常メッセージとが報知部11から報知される。そして、警報停止スイッチ13が押操作されたとき、第2設定時間(90秒)経過前は、報知部11から電源停止メッセージ・ガス漏れメッセージの報知は停止しCO濃度異常メッセージのみが報知される。警報停止スイッチ13の押操作が、第2設定時間(90秒)経過後であるときは、ガス漏れメッセージの報知は停止するがCO濃度異常メッセージは停止することなく報知部11から報知が継続される。
【0107】
第2設定時間(90秒)を経過する前に検知部15がガス漏れ・CO濃度異常を検知しなくなったとき(復帰時)は、ガス漏れメッセージ・CO濃度異常メッセージは停止し電源停止メッセージのみが報知部11から報知される。第2設定時間(90秒)を経過した後に検知部15がガス漏れ・CO濃度異常を検知しなくなったとき(復帰時)は、報知部11からの報知が停止する。そして、いずれの場合もCO警報ランプ12c及びガス警報ランプ12dが消灯する。
【0108】
[火災発生検知時]
図14は、検知部15が火災発生を検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。検知部15が火災発生を検知しているとき(火災警報)は、火災警報ランプ12eは往復表示し、第1設定時間(30秒)を経過するまで報知部11から警報メッセージとして第1火災メッセージ(火災警報音1「ウー、ウー、カン、カン、カン、火災警報器が作動しました。確認して下さい。」)が報知される。そして、第1設定時間(30秒)を経過した後は、警報器10がガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を送信(出力)し、ガスコンロ1が電源を停止すると、第1火災メッセージに加えて電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)の報知も行われる。その後、第2設定時間(90秒)を経過すると、電源停止メッセージは停止し第1火災メッセージのみが報知部11から再度報知される。さらに、第4設定時間(2分)を経過すると、第1火災メッセージに代えて第2火災メッセージ(第2警報音「ウー、ウー、カン、カン、カン、火事です。火事です。」)のみが報知部11から再度報知される。
【0109】
また、第2設定時間(90秒)経過前にガスコンロ1の電源が再投入されて警報器10が電源投入信号σ3を受信したときは、電源停止メッセージが停止し第1火災メッセージのみが報知部11から報知され、第2設定時間(90秒)経過後で第4設定時間(2分)経過前に電源投入信号σ3を受信したときはそのまま第1火災メッセージが報知部11から報知される。なお、第4設定時間(2分)経過後に電源投入信号σ3を受信したときはそのまま第2火災メッセージが報知部11から報知される。また、警報停止スイッチ13が押操作されたときは、報知部11からの火災メッセージ、又は火災メッセージ及び電源停止メッセージの報知は停止する。
【0110】
第2設定時間(90秒)を経過する前に検知部15が火災発生を検知しなくなったとき(復帰時)は、第1火災メッセージは停止し電源停止メッセージのみが報知部11から報知される。第2設定時間(90秒)を経過した後に検知部15がガス漏れを検知しなくなったとき(復帰時)は、報知部11からの報知が停止する。そして、いずれの場合も火災警報ランプ12eが消灯する。
【0111】
[ガス漏れ+CO濃度異常+火災発生検知時]
図15は、検知部15がガス漏れと高濃度のCO濃度異常と火災発生とを検知しているときの警報器10の行う警報の態様を示す。検知部15がガス漏れと高濃度のCO濃度異常と火災発生とを検知しているとき(〔複合警報〕火災警報 ガス警報 CO警報)は、CO警報ランプ12c、ガス警報ランプ12dは点灯し、火災警報ランプ12eは往復表示し、第1設定時間(30秒)を経過するまで報知部11から警報メッセージとして危険性の高い第1火災メッセージのみが報知される。
【0112】
そして、第1設定時間(30秒)を経過した後は、警報器10がガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を送信(出力)し、ガスコンロ1が電源を停止すると、第1火災メッセージに加えて電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)の報知も行われる。その後、第2設定時間(90秒)を経過すると、電源停止メッセージは停止し第1火災メッセージのみが報知部11から再度報知される。さらに、第4設定時間(2分)を経過すると、第1火災メッセージに代えて第2火災メッセージ(第2警報音「ウー、ウー、カン、カン、カン、火事です。火事です。」)のみが報知部11から再度報知される。
【0113】
また、第2設定時間(90秒)経過前にガスコンロ1の電源が再投入されて警報器10が電源投入信号σ3を受信したときは、電源停止メッセージが停止し第1火災メッセージのみが報知部11から報知され、第2設定時間(90秒)経過後で第4設定時間(2分)経過前に電源投入信号σ3を受信したときはそのまま第1火災メッセージが報知部11から報知される。なお、第4設定時間(2分)経過後に電源投入信号σ3を受信したときはそのまま第2火災メッセージが報知部11から報知される。
【0114】
また、警報停止スイッチ13が押操作されたときは、報知部11からの火災メッセージ、又は火災メッセージ及び電源停止メッセージの報知は停止し、代わりにCO濃度異常メッセージの報知が開始する。
【0115】
第2設定時間(90秒)を経過する前に検知部15がガス漏れ・CO濃度異常・火災発生を検知しなくなったとき(復帰時)は、第1火災メッセージは停止し電源停止メッセージのみが報知部11から報知される。第2設定時間(90秒)を経過した後に検知部15がガス漏れ・CO濃度異常・火災発生を検知しなくなったとき(復帰時)は、報知部11からの報知が停止する。そして、いずれの場合もCO警報ランプ12c、ガス警報ランプ12d、及び、火災警報ランプ12eが消灯する。
【0116】
[点検動作]
図16は、点検動作を行うときの警報器10の行う警報の態様を示す。検知部15がいずれの異常・注意状態を検知していない状態で警報停止スイッチ13に対する押操作が行われると、電源ランプ12aが点灯する。そして、警報停止スイッチ13に対する押操作が3秒間継続して行われると、報知部11から受付音(「ピッピッ」)が報知される。
【0117】
その後、警報停止スイッチ13を離すと(押操作を解除すると)、警報メッセージの点検として、まず第2火災メッセージが一回報知され、続けて第1火災メッセージが一回報知される。なお、第1及び第2火災メッセージが報知されている間は火災警報ランプ12eが往復表示を行い、第1及び第2火災メッセージの報知が終わると火災警報ランプ12eが消灯する。
【0118】
次に、警報メッセージの点検として、ガス漏れメッセージが一回報知される。なお、ガス漏れメッセージが報知されている間はガス警報ランプ12dが点灯し、ガス漏れメッセージの報知が終わるとガス警報ランプ12dが消灯する。
【0119】
続けて、警報メッセージの点検として、CO濃度異常メッセージが一回報知される。なお、CO濃度異常メッセージが報知されている間はCO警報ランプ12cが点灯し、CO濃度異常メッセージの報知が終わるとCO警報ランプ12cが消灯する。
【0120】
CO濃度異常メッセージの報知が終了すると、連動動作の点検として、警報器10がガスコンロ1の電源を停止させる制御信号σ1を送信(出力)し、電源停止メッセージ(「ガスコンロを止めました。」)の報知が繰り返し行われる。
【0121】
そして、点検時間(60秒)経過、ガスコンロ電源の再投入(ガスコンロ1の電源投入信号σ3の受信)、及び、警報停止スイッチ13の押操作のうちのいずれかがあったときに、電源停止メッセージの報知が停止し、点検動作の終了音(「ピー」)の報知が行われ点検動作を終了する。
【0122】
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係る警報器及び警報器とガスコンロとの連動システムのその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
【0123】
(1)上記の実施形態では、第1設定時間は30秒、第2設定時間は90秒、第3設定時間は5分、第4設定時間は2分、第5設定時間は5分、点検時間は60秒、に設定した構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、各時間については適宜変更して設定しても良い。
【0124】
(2)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。