(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記データ生成処理で、前記分析実施部が、前記第2視聴時間よりも前記第1視聴時間が多いグループに属する前記調査対象者の総数と、前記第1視聴時間よりも前記第2視聴時間が多いグループに属する前記調査対象者の総数に応じた情報を提示するためのデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の番組分析装置。
前記データ生成処理で、前記分析実施部が、前記第1視聴時間を一方の軸とし前記第2視聴時間を他方の軸として前記調査対象者の数を示すマトリックス図を表示するためのデータを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の番組分析装置。
前記データ生成処理で、前記分析実施部が、前記調査対象者の母集団の数に対して前記区分毎に属する前記調査対象者の数を示す比率を、前記調査対象者の数と共に又は前記調査対象者の数に代えて表示するためのデータを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の番組分析装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態(以下では「本実施形態」と呼ぶ)について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0016】
なお、本明細書において「番組」とは、予め設定されたタイムスケジュールに従って放送される音声情報や映像情報のことであり、具体的には、テレビ番組、ラジオ番組、インターネット番組、文字情報番組等が挙げられる。
また、本明細書において「番組放送時間」とは、各番組が放送されていた放送時間(放送開始から放送終了までの時間帯)のことである。なお、通常の場合、番組放送時間は、予め設定された放送時間枠と一致するが、緊急時の特別番組のように予定なく番組が追加されたケースや、所定の時間帯に放送予定であった番組が予定とは異なる時間帯に放送されたケースについては、実際に放送された時間帯が番組放送時間となる。
【0017】
また、以下では、番組の一例としてテレビ番組を挙げ、テレビ番組の視聴者数に関する分析を行うケースを例に挙げて説明する。ただし、本発明は、ラジオ番組の聴取者数に関する分析を行うケース、インターネット番組の視聴者数に関する分析を行うケース、及び、文字情報番組のように音声を伴わない番組の閲覧者数に関する分析を行うケースにも適用可能である。
なお、テレビ番組を放送するテレビ局(放送局の一例)の局数については任意の数に設定することが可能である。
【0018】
<本実施形態に係る番組分析装置を用いた番組分析について>
先ず、本実施形態に係る番組分析装置を用いて行われる番組分析の概要について説明する。
本実施形態に係る番組分析装置を用いて行われる番組分析は、あるテレビ番組(ある番組に相当)を分析対象とし、かかるテレビ番組の視聴者数に関する分析である。より詳しく説明すると、関連する2つの番組を一対一で比較して、どちらの番組がどれくらい魅力的であるか、又は、両番組の人気にはどの程度の差があるか等の相対的な優劣の比較に関する分析(以下、番組比較分析)が行われることになっている。
【0019】
ここで、関連する2つの番組の比較とは、特定の番組とその特定の番組と同じ時間帯に放送されている他局の裏番組とを比較すること、正月番組等の特番について今年と前年とを比較すること、レギュラー番組や連続ドラマ等の同じ番組について今回と前回或いは初回と最終回等を比較すること、春クールの最終回と夏クールの初回等の同じ時間帯の番組についてクールの前後で比較すること等を意味する。
【0020】
なお、本実施形態において番組比較分析は、例えば視聴率調査会社によって行われることになっている。この視聴率調査会社は、視聴率調査のために無作為に抽出した世帯の構成員(個人)を調査対象者とし、この調査対象者に対してテレビ番組の視聴状況に関する調査を依頼している。
【0021】
具体的に説明すると、視聴率調査会社は、抽出された世帯に対して測定ユニットを配布する。この測定ユニットは、抽出された世帯の自宅内(厳密にはテレビの設置箇所周辺)に配置され、世帯全体を一つの調査対象者として、テレビ番組の視聴状況を測定するために使用される。ちなみに、本実施形態では、世帯自体を調査対象者としたが、世帯の構成員(すなわち、個人)を調査対象者として取り扱ってもよい。
【0022】
測定ユニットの構成について説明すると、測定ユニットは、
図1に図示のチャンネルセンサ2と個人特定器3とオンラインメータ4とによって構成されている。チャンネルセンサ2は、その周辺に設置されたテレビが電源オン状態であるときに作動し、その時点で選択されているチャンネル(テレビ局)を特定する。
【0023】
個人特定器3は、チャンネルセンサ2と同様、テレビが電源オン状態であるときに作動する。また、個人特定器3には、世帯の構成員の各々を特定するためのボタンが設けられている。調査対象者は、テレビ視聴を開始するあたり、個人特定器3に設けられたボタン中、自分に割り当てられたボタンを押す。このボタン操作を受け付けることにより、個人特定器3は、テレビが電源オン状態である間、世帯中の誰が視聴しているのかを特定する(換言すると、調査対象者を識別する)。
なお、本実施形態において個人特定器3は、専用の入力装置(具体的にはピープルメータ)によって構成されているが、これに限定されるものではなく、個人特定用のボタンが設けられたリモコンによって構成されてもよい。
【0024】
オンラインメータ4は、チャンネルセンサ2及び個人特定器3の各々の特定結果を入手し、これらの情報を示すデータを生成する。生成されたデータは、通信ネットワークN1を通じて外部の機器に向けて送信される。このオンラインメータ4が送信するデータは、どの調査対象者がどのテレビ番組(厳密には、どのテレビ局が放送しているテレビ番組)をいつどれだけ視聴したのかを示すデータであり、本発明の「調査データ」に相当する。
なお、本実施形態において、オンラインメータ4は、テレビが電源オン状態である間、一定の時間間隔(例えば、1分間隔)で調査データを生成することになっている。また、生成された1分毎の調査データは、通信ネットワークN1を通じてオンラインメータ4から逐次送信され、所定のデータベースサーバ(詳しくは、後述の調査データ用サーバ20)に蓄積されることになっている。
【0025】
以上のようにして得られた各調査対象者の調査データを用いることにより、上述した番組比較分析が実施されることになっている。つまり、番組比較分析では、分析対象となる2つのテレビ番組を見ていた調査対象者の数を分析することになる。
【0026】
なお、調査データとして、デバイスログを利用することもできる。すなわち、テレビ等のデバイスの製造メーカーやそのデバイス自体に記録された視聴履歴のログを調査データとして利用することができる。
デバイスログを調査データとして利用する場合、後述する調査データ用サーバ20に、デバイスログを調査データとして蓄積してもよいし、後述する本装置10が、他のサーバ(例えばデバイスの製造メーカーが所有するサーバ等)やデバイス自体から番組比較分析に要する分のデバイスログを調査データとして直接取得する構成としてもよい。
【0027】
ちなみに、本実施形態では番組比較分析の結果が書面(報告書)にて分析依頼者Cに報告されることとなっている。ただし、これに限定されるものではなく、番組比較分析の結果については電子データの形式で報告されることとしてもよい。
【0028】
<番組比較分析に関与する装置について>
次に、番組比較分析に関与する装置について
図1を参照しながら説明する。本実施形態では、
図1に示すように、番組分析装置をはじめとする複数の装置が番組比較分析に関与している。
具体的に説明すると、番組分析装置(以下、本装置10)と、前述した測定ユニットと、番組データ提供端末5と、調査データ用サーバ20と、番組データ用サーバ30とが番組比較分析に関与している。つまり、本実施形態において、番組比較分析は、上記の装置群がシステムとして機能することにより実現される。換言すると、上記の装置群によって構成されたデータ処理システム(以下、番組分析システム1)は、番組比較分析用に構築されたものとなっている。
【0029】
番組分析システム1の各構成機器について説明すると、本装置10は、番組比較分析に係るデータ処理を実行するコンピュータであり、前述した視聴率調査会社によって管理されている。また、本実施形態において、本装置10は、分析対象のテレビ番組が放送された日の翌日に、当該テレビ番組に関する番組比較分析に係るデータ処理を実行することになっている。ただし、番組比較分析に係るデータ処理の実行時期については特に限定されるものではなく、例えば、分析対象のテレビ番組の放送が終了してから所定時間以内に実行されることとしてもよい。
【0030】
また、本実施形態において、本装置10は、予め指定された2つのテレビ番組のみを分析対象として番組比較分析を実施することになっている。ただし、これに限定されるものではなく、結果的に2つのテレビ番組を相対的に比較できればよいので、全てのテレビ番組の組み合わせを分析対象として番組比較分析を実施してもよい。
【0031】
測定ユニットは、前述したように、調査対象者を構成員とする世帯に対してそれぞれ配布され、当該世帯が暮らす住宅内で利用される。また、測定ユニットを構成するオンラインメータ4は、住宅内にあるテレビが電源オン状態である間、1分間隔で調査データを生成し、生成した調査データを逐次送信する。
ここで、調査データについて説明すると、本実施形態では、測定ユニットを構成する個人特定器3が特定した調査対象者毎に調査データが生成されることになっている。例えば、三人家族の世帯で三人全員が同時にあるテレビ番組を視聴している場合には、個人特定器3が三人の調査対象者を特定し、この結果、三人分の調査データが生成されることになる。
【0032】
調査データについて
図2を参照しながらより詳しく説明すると、調査データには、調査対象者の名称及び属性(具体的には年齢や性別)と共に、調査年月日(分かり易くは調査データが生成された年月日)、調査時刻(分かり易くは調査データが生成された時刻)、及び、調査時刻に視聴していたテレビ番組(厳密には、視聴局)が収録されている。なお、調査データの収録事項については上記の内容に限定されるものではなく、上記の内容以外の内容が含まれていてもよい。
【0033】
調査データ用サーバ20は、各世帯の測定ユニットから送信されてくる調査データを、通信ネットワークN1を介して受信し、受信した調査データを蓄積するものである。この調査データ用サーバ20は、データベースサーバによって構成されている。なお、調査データ用サーバ20は、本装置10と通信可能な状態で接続されている。本装置10は、番組比較分析に係るデータ処理を実行するに際して調査データ用サーバ20にアクセスし、同サーバに蓄積されている調査データのうち、分析に要する分のデータを抽出し、当該データを取得する。
【0034】
番組データ提供端末5は、テレビ局各局が放送するテレビ番組に関する情報を示すデータ、すなわち番組データを提供するものである。この番組データ提供端末5は、例えば、テレビ局各局が保有するコンピュータによって構成されてもよく、あるいは、電子番組ガイドを配信する会社が保有するコンピュータによって構成されてもよい。
ここで、番組データについて説明すると、番組データは、テレビ番組毎に作成され、通常、テレビ番組の放送日前に生成されて通信ネットワークN2を通じて配信されることになっている。一方、緊急時の特別番組のように予定なく追加されたテレビ番組や、放送時間が当初の放送時間から変更されたテレビ番組については、番組放送終了後に番組データが生成されて配信されることになっている。
【0035】
番組データについて
図3を参照しながらより詳しく説明すると、番組データには、番組の放送年月日、番組の名称、番組を放送するテレビ局(放送局)、番組放送時間(厳密には放送開始時刻及び放送終了時刻)が収録されている。さらに、同図に示すように、番組データには、番組を構成するコーナの名称と、コーナの放送時間と、が更に収録されている。
ここで、「コーナの放送時間」とは、テレビ番組の番組放送時間内においてコーナに割り当てられた時間であり、具体的には当該コーナの放送開始時刻及び放送終了時刻のことである。換言すると、コーナ放送時間は、分析対象のテレビ番組の番組放送時間内における番組内容(コーナ)の切り替わり時点を示している。
例えば、
図3に図示されたケースを例に挙げて説明すると、番組「〇〇歌合戦」は、例えば5つ以上のコーナによって構成されている。そのうち、「企画コーナー1」と言うコーナの放送時間は、21時〜21時5分59秒となっており、「アーティストA〜D」と言うコーナの放送時間は、21時6分〜21時29分59秒となっている。
なお、番組データの収録事項については上記の内容に限定されるものではなく、上記の内容以外の内容が含まれていてもよい。
【0036】
番組データ用サーバ30は、番組データ提供端末5から送信されてくる番組データを、通信ネットワークN2を介して受信し、受信した番組データを蓄積するものである。この番組データ用サーバ30は、データベースサーバによって構成されている。
なお、番組データ用サーバ30は、本装置10と通信可能な状態で接続されている。本装置10は、番組比較分析に係るデータ処理を実行するに際して番組データ用サーバ30にアクセスし、同サーバに蓄積されている番組データのうち、分析に要する分のデータを抽出する。
具体的に説明すると、本装置10は、分析対象のテレビ番組、並びに当該テレビ番組の放送時間と同じ時間帯に放送された他局のテレビ番組の各々の番組データを抽出し、当該データを取得する。
【0037】
<番組分析装置の詳細構成>
次に、本装置10の詳細構成について説明する。本装置10は、視聴率調査会社が管理しているコンピュータ(厳密にはパソコン)によって構成されており、CPU、ROMやRAMからなるメモリ、ハードディスクドライブ、入力装置、出力装置及び通信用インタフェースを備えている。
また、本装置10のハードディスクドライブには、コンピュータを番組分析装置として機能させるためのプログラム(以下、番組分析プログラム)が記憶されている。この番組分析プログラムが実行されることにより、本装置10が番組比較分析に係るデータ処理を実行するようになる。
【0038】
本装置10の構成を機能面から改めて説明すると、本装置10は、
図4に示すように、分析条件設定部11、調査データ取得部12、調査データ記憶部13、番組データ取得部14、番組データ記憶部15及び分析実施部16を有する。これらの機能部は、本装置10を構成するハードウェア機器がソフトウェアとしての番組分析プログラムと協働することにより実現される。以下、各機能部について説明する。
【0039】
(分析条件設定部について)
分析条件設定部11は、番組比較分析に係る分析条件を設定しておくものである。
具体的に説明すると、本装置10の操作者が番組比較分析を実施するに際し、本装置10の入力装置を通じて分析条件を入力すると、分析条件設定部11が当該入力操作を受け付け、入力された内容を分析条件として設定する。なお、本実施形態では、分析対象となる2つのテレビ番組(具体的には、当該テレビ番組の放送局、放送年月日及び番組放送時間)、母集団となる調査対象者の数、及び、分析時に調査対象者を分類する区分を規定する任意の所定時間等が分析条件として設定されることになっている。
【0040】
(調査データ取得部)
調査データ取得部12は、調査データ用サーバ20にアクセスし、調査データ用サーバ20に記憶されている調査データのうち、番組比較分析に要する分のデータを抽出し、当該データを取得する。
具体的に説明すると、調査データ取得部12は、分析条件設定部11により設定された分析条件のうち、分析対象のテレビ番組に関する条件(具体的には、当該テレビ番組の放送局、放送年月日及び番組放送時間)を特定する。その後、調査データ取得部12は、特定した分析条件にヒットする調査データを調査データ用サーバ20から抽出する。
より厳密に説明すると、調査データ取得部12は、特定結果に係る放送年月日及び番組放送時間に相当する日時に特定結果に係るテレビ局の番組を視聴していた調査対象者(すなわち、分析対象のテレビ番組を視聴していた調査対象者)を割り出す。そして、調査データ取得部12は、割り出した調査対象者の調査データ中、特定結果に係る番組放送時間(すなわち、分析対象のテレビ番組の放送時間)内に生成された調査データを抽出する。
【0041】
(調査データ記憶部)
調査データ記憶部13は、調査データ取得部12が調査データ用サーバ20から取得した調査データを、調査対象者毎(厳密には、分析対象のテレビ番組を視聴していた調査対象者毎)に記憶しておくものである。なお、本実施形態では、調査データが1分毎に生成されることになっている。このため、調査データ記憶部13は、調査対象者毎の調査データを1分毎に区分けして記憶する。
【0042】
(番組データ取得部)
番組データ取得部14は、番組データ用サーバ30にアクセスし、番組データ用サーバ30に記憶されている番組データのうち、番組比較分析に要する分のデータを抽出し、当該データを取得する。
具体的に説明すると、番組データ取得部14は、分析条件設定部11により設定された分析条件から分析対象のテレビ番組を特定する。その後、番組データ取得部14は、特定した分析対象のテレビ番組の番組データ、及び分析対象のテレビ番組と同じ年月日かつ同じ時間帯に放送されたテレビ番組の各々の番組データを番組データ用サーバ30から抽出する。
【0043】
(番組データ記憶部)
番組データ記憶部15は、番組データ取得部14が番組データ用サーバ30から取得した番組データを、テレビ番組毎に記憶しておくものである。
【0044】
(分析実施部)
分析実施部16は、本装置10の中核的機能をなしており、番組比較分析を実施するものである。この分析実施部16は、番組比較分析において(1)算出処理、(2)集計処理、(3)比較処理、及び、(4)データ生成処理を実行する。
【0045】
算出処理は、調査対象者毎に、分析対象となる2つのテレビ番組を視聴した視聴時間を算出する処理である。このとき、視聴時間には、一のテレビ番組(第1番組)の視聴時間である第1視聴時間と、他のテレビ番組(第2番組)の視聴時間である第2視聴時間を含む。
【0046】
集計処理は、調査対象者毎の第1視聴時間の長さと第2視聴時間の長さに基づいて、調査対象者の数を第1視聴時間と第2視聴時間の組み合わせに対して予め分析条件設定部11により設定された区分別に集計する処理である。
【0047】
比較処理は、第2視聴時間よりも第1視聴時間が多いグループ(区分の集合)に属する調査対象者の総数と、第1視聴時間よりも第2視聴時間が多いグループ(区分の集合)に属する調査対象者の総数とを比較する処理である。
【0048】
データ生成処理は、分析結果を表示するためのデータ(第2視聴時間よりも第1視聴時間が多いグループに属する調査対象者の総数と、第1視聴時間よりも第2視聴時間が多いグループに属する調査対象者の総数に応じた情報を提示するためのデータ)を生成する処理である。
具体的には、集計処理によって、第1視聴時間の長さと第2視聴時間の長さに基づいて、調査対象者の数を第1視聴時間と第2視聴時間の組み合わせに対して予め設定された区分別に集計した数値をマトリックス図としてアウトプットし、表示するためのデータを生成する。また、比較処理によって比較された結果を併せて表示するためのデータを表示するものとしてもよい。
なお、本実施形態では、データ生成処理において、分析結果に関する報告書の印刷用データ(分析結果表示用データ)が生成されることになっている。
また、データ生成処理において生成されるデータ、換言すると、番組比較分析の結果を表示する際の表示方式についても、本実施形態における特徴事項である。かかる特徴については後に詳しく説明する。
【0049】
<番組比較分析フローについて>
次に、本装置10による番組比較分析フローの流れ及び手順について
図5乃至9を参照しながら説明する。ちなみに、以下に説明する番組比較フローでは、本発明の番組分析方法が採用されている。すなわち、以下の説明は、本発明の番組分析方法に関する内容となっている。さらに付言しておくと、以下に説明する番組比較フローの各ステップは、本発明の番組分析方法の構成要素に相当する。
【0050】
以下では、説明を分かり易くするため、調査対象者は世帯1〜世帯n(nは2以上の自然数)とし、分析対象となる2つのテレビ番組は、YY年MM月DD日の同じ時間帯に異なるテレビ局にて放送された「番組A」(AX放送局)と「番組B」(BX放送局)としたケース(特定の番組とその特定の番組の裏番組とを比較するケース)を具体例に挙げて説明することとする。なお、ここでは、「番組A」が第1番組に相当し、「番組B」が第2番組に相当する。
【0051】
番組比較分析フローは、分析対象のテレビ番組「番組A」と「番組B」が放送された日の翌日の所定時刻になった時点で実施される。
番組比較分析フローでは、
図5に示すように、先ず、分析条件設定部11による分析条件設定処理が実行される(S101)。
具体的には、本処理S101では、YY年MM月DD日放送分の「番組A」と「番組B」を特定するのに必要な条件(具体的には、放送年月日、番組放送時間及び放送局等)が設定される。また、本処理S101では、分析時間の間隔が設定され、本実施形態では1分間に設定される。また、本処理S101では、母集団となる調査対象者の数がnに設定される。
また、本処理S101では、分析時に調査対象者を分類する区分を規定する任意の所定時間が、0分、1分以上、10分以上、20分以上に設定される。なお、この所定時間(分数)の設定は任意に行うことができ、例えば、60分以上の番組の場合は、放送分数−5分、2/3以上、1/2以上、1/3以上、5分以上、1分以上、0分(視聴なし)の7区分に分類する。また、60分以内の番組の場合は、放送分数2/3以上、1/3以上、1分以上、0分(視聴なし)の4区分に分類する。
【0052】
分析条件が設定された後には、「番組A」及び「番組B」に対する番組比較分析に要するデータについて、データ取得・記憶処理が実施される(S102)。
本処理S102では、調査データ取得部12が調査データ用サーバ20に記憶された調査データのうち、YY年MM月DD日放送分の「番組A」又は「番組B」を視聴した調査対象者(世帯1〜世帯n)の調査データを抽出する。なお、「番組A」、「番組B」のいずれのテレビ番組も視聴していない調査対象者の調査データを含めても構わないが、「番組A」、「番組B」のどちらか一方又は両方のテレビ番組を視聴した調査対象者の調査データをなるべく多く抽出することが好ましい。
より詳しく説明すると、調査データ取得部12は、YY年MM月DD日放送分の「番組A」及び「番組B」の番組放送時間中のある時刻に「AX放送局」又は「BX放送局」を視聴している調査対象者を割り出す。これらの手続きは、YY年MM月DD日放送分の「番組A」と「番組B」の番組放送時間を対象範囲として、所定の時間間隔で(すなわち、1分刻みで)繰り返し実施される。
以上のようにして抽出されて取得された各分の調査データは、調査データ記憶部13によって調査対象者毎に記憶されることとなる。
【0053】
また、データ取得・記憶処理S102では、番組データ取得部14が番組データ用サーバ30からYY年MM月DD日放送分の「番組A」と「番組B」に関する番組データを取得する。取得された番組データは、番組データ記憶部15によってテレビ番組毎に記憶されることになる。
【0054】
データ取得・記憶処理S102が終了した後には、
図5に示すように、分析実施部16による各種のデータ処理が実行される。
具体的に説明すると、分析実施部16は、算出処理から開始する(S103)。この算出処理S103では、取得した調査データをもとに、調査対象者毎にn世帯分のYY年MM月DD日放送分の「番組A」の視聴時間(第1視聴時間)と「番組B」の視聴時間(第2視聴時間)を算出する。
【0055】
算出処理S103の流れについて
図6を参照しながら具体的に説明すると、本処理S103は、まず、分析実施部16は、調査データ記憶部13に記憶された調査データを読み出すところから開始する(S201)。このときに分析実施部16が読み出す調査データは、YY年MM月DD日放送分の「番組A」又は「番組B」を視聴していた調査対象者(世帯1〜世帯n)の調査データである。なお、「番組A」及び「番組B」の番組放送時間中の1分刻みで生成された調査データが、分析実施部16によって読み出される調査データに相当する。
その後、分析実施部16は、番組データ記憶部15によって記憶された番組データを読み出す(S202)。このときに分析実施部16が読み出す番組データは、YY年MM月DD日放送分の「番組A」及び「番組B」に関する番組データである。
調査データ及び番組データを読み出した後、分析実施部16は、YY年MM月DD日放送分の「番組A」又は「番組B」を視聴していた調査対象者について、それぞれの番組の視聴時間を算出する(S203、S204)。これにより、調査対象者毎に「番組A」の視聴時間(第1視聴時間)と「番組B」の視聴時間(第2視聴時間)がそれぞれ特定される。
【0056】
例えば、
図7の算出結果データの一例を示すように、世帯1は、「番組A」の視聴時間は0分、「番組B」の視聴時間は30分であり、世帯2は、「番組A」の視聴時間は5分、「番組B」の視聴時間は25分である。なお、ここでは、それぞれのセルに入る数値の単位は「分」である。
【0057】
番組比較分析フローの説明に戻ると、
図5に示すように、算出処理S103の実行後、分析実施部16は、集計処理を実行する(S104)。この集計処理S104では、算出処理において算出した「番組A」の視聴時間(第1視聴時間)の長さと「番組B」の視聴時間(第2視聴時間)の長さに基づいて、調査対象者の数を、第1視聴時間と第2視聴時間の組み合わせに対して予め分析条件設定部11により設定された任意の所定時間等によって規定された区分別に集計する処理である。
【0058】
例えば、
図8の集計結果データの一例に示すように、「番組A」及び「番組B」の視聴時間は、それぞれ0分、1分以上、10分以上、20分以上の4区分に設定されており、調査対象者は、4×4の合計16の区分のいずれかに分類されることになる。
具体的には、世帯1は、「番組A」の視聴時間は0分、「番組B」の視聴時間は30分であるので、「番組A:0分、番組B:20分以上」の区分に該当し、当該箇所には、世帯1の1件の調査対象者のみが当てはまる旨を示す数値「1」が入力されている。同様に、世帯2は、「番組A」の視聴時間は5分、「番組B」の視聴時間は25分であるので、「番組A:1分以上、番組B:20分以上」の区分に該当し、当該箇所には、世帯2の1件+複数件の調査対象者が当てはまる旨を示す集計した数値「4」が入力されている。また、「番組A:20分以上、番組B:0分」の区分には、「番組A」の視聴時間は30分、「番組B」の視聴時間は0分である世帯7と、その他複数件の調査対象者が当てはまる旨を示す集計した数値「14」が入力されており、本実施形態においては、この区分に該当する調査対象者が最も多いこととなる。
【0059】
番組比較分析フローの説明に再び戻ると、
図5に示すように、集計処理S104の実行後、分析実施部16は、比較処理を実行する(S105)。本処理S105において、分析実施部16は、集計処理によって各区分毎に集計された調査対象者について、「番組B」の視聴時間よりも「番組A」の視聴時間が多いグループ(
図8中A’の範囲)に属する調査対象者の総数と、「番組A」の視聴時間よりも「番組B」の視聴時間が多いグループ(
図8中B’の範囲)に属する調査対象者の総数とを比較する。
【0060】
比較処理S105の流れについて
図9を参照しながら具体的に説明すると、本処理S105は、まず、分析実施部16は、集計処理により集計された集計結果データに基づいて、「番組B」よりも「番組A」の視聴時間の方が多い調査対象者(世帯)の数を合計する(S301)。なお、この合計値をA’とする。
次に、分析実施部16は、同様に集計処理により集計された集計結果データに基づいて、「番組A」よりも「番組B」の視聴時間の方が多い調査対象者(世帯)の数を合計する(S302)。なお、この合計値をB’とする。
そして、「番組B」よりも「番組A」の視聴時間の方が多い調査対象者(世帯)の総数「A’」と、「番組A」よりも「番組B」の視聴時間の方が多い調査対象者(世帯)の総数「B’」とを比較する(S303)。その結果、「A’>B’」の場合、「番組A」の方が「番組B」よりも魅力的で人気があると判断する(S304)。一方、「A’<B’」の場合、「番組B」の方が「番組A」よりも魅力的で人気があると判断する(S305)。また、「A’≒B’」の場合(完全一致の場合に限らず、多少の誤差の場合も含む)、「番組A」と「番組B」の魅力や人気はほぼ同程度であると判断する(S306)。これにより、「番組A」と「番組B」との相対的な優劣が特定される。
【0061】
なお、比較処理S105においては、S303〜S306の処理を省略することとしてもよい。すなわち、比較処理S105では、集計処理により集計された集計結果データに基づいて、「番組B」よりも「番組A」の視聴時間の方が多い調査対象者(世帯)の数を合計して総数「A’」を求め(S301)、同様に集計処理により集計された集計結果データに基づいて、「番組A」よりも「番組B」の視聴時間の方が多い調査対象者(世帯)の数を合計して総数「B’」を求めて(S302)、処理を終了することとしてもよい(図示略)。この場合は、総数「A’」と「B’」との比較は、本装置10ではなく、後述するデータ生成処理により生成された分析結果表示用データによって表示された番組比較分析の結果を見て、利用者が自ら行うことする。
【0062】
また、比較処理S105では、総数「A’」や「B’」を求めることなく、特定の区分同士の数値を比較するという処理を行ってもよい。例えば、
図8の集計結果データの一例であれば、「番組A:20分以上、番組B:10分以上」の区分に該当する数値「5」と、「番組A:10分以上、番組B:20分以上」の区分に該当する数値「2」とを比較することもできる。
【0063】
番組比較分析フローの説明に再び戻ると、
図5に示すように、比較処理S105の実行後、分析実施部16は、データ生成処理を実行する(S106)。本処理S106において、分析実施部16は、YY年MM月DD日放送分の「番組A」と「番組B」を分析対象として行った番組比較分析の結果を表示するためのデータとして、分析結果表示用データを生成する。
分析結果表示用データは、例えば、「番組A」の視聴時間(第1視聴時間)を縦軸(Y軸)とし、「番組B」の視聴時間(第2視聴時間)を横軸(X軸)として、第1視聴時間の長さと第2視聴時間の長さに基づいて区分別に集計した調査対象者の数を、マトリックス図として表示させる等、分析結果をグラフ化して表示させるものである。
【0064】
以上までに説明してきた一連の処理が終了した後、データ生成処理S106にて生成された分析結果表示用データに基づいて不図示のプリンタが印刷処理を実行する(S107)。これにより、YY年MM月DD日放送分の「番組A」と「番組B」について行った番組比較分析の分析結果が報告書として出力されるようになる。
【0065】
<番組比較分析の分析結果について>
次に、上述した番組比較分析フローによって得られる分析結果の表示例、つまり、当該分析結果の報告書の記載例について
図10を参照しながら説明する。
なお、以下に説明する分析結果の表示例(報告書の記載例)は、あくまでも一例に過ぎず、様式や記載項目、デザインについては、本発明の趣旨を逸脱しない限り、任意に設定することが可能である。また、
図10では、複数年分の分析結果を同一紙面上にまとめて印刷しているが、例えば年毎にそれぞれ別々に印刷されていても構わない。
【0066】
番組比較分析の分析結果に関する報告書では、上述した集計処理S104、比較処理S105によって特定した分析結果が、マトリックス図を含む状態で表示されている。
なお、以下では、説明の便宜上、ある日の同じ時間帯(21:00〜165分)に放送されている「〇〇歌合戦」(「番組A」に相当)と「お笑い芸人SP」(「番組B」に相当)の両番組を比較した分析結果を例に挙げて説明する。また、「〇〇歌合戦」と「お笑い芸人SP」の両番組は毎年同じ時間帯において異なる放送局によって放送されるライバル関係であるとし、ここでは、2012年〜2014年の3年分について分析した結果も示す。これにより、両番組の優劣について、年毎の移り変わりも把握できるものである。
【0067】
例えば、
図10に示すように、報告書に含まれるマトリックス図は、第1番組に相当する「〇〇歌合戦」の視聴時間を縦軸(Y軸)とし、第2番組に相当する「お笑い芸人SP」の視聴時間を横軸(X軸)とする。また、視聴時間は、それぞれ、160分以上、111〜160分、83〜110分、55〜82分、5〜54分、1〜4分、0分(視聴なし)の7区分に区分けされている。
【0068】
また、ここでは、調査対象者数に代えて、母数である調査対象者全体(2012年の場合は599)に対する比率を表示する。例えば、2012年の分析結果を例にとってみると、「〇〇歌合戦」を160分以上視聴し「お笑い芸人SP」を0分(視聴なし)の調査対象者は、全体の14.2%である。また、「〇〇歌合戦」を160分以上視聴し、「お笑い芸人SP」を5〜54分視聴した調査対象者は、全体の1.5%である。一方、「〇〇歌合戦」を0分(視聴なし)、「お笑い芸人SP」を160分以上視聴した調査対象者は、全体の2.3%である。
【0069】
そして、「〇〇歌合戦」の視聴時間の方が多い調査対象者と、「お笑い芸人SP」の視聴時間の方が多い調査対象者と、「〇〇歌合戦」と「お笑い芸人SP」の視聴時間がほぼ同じくらいの調査対象者との3つのグループに分け、それぞれのグループの総数を計算する。なお、ここでの総数は、上記3つのグループ毎に上記比率を合計したものである。例えば、2012年の分析結果によれば、「〇〇歌合戦」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の52.7%であり、「お笑い芸人SP」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の17.3%である。
【0070】
なお、利用者にとって見やすくするために、上記3つのグループ毎に表示される数値(文字)の色や各セルの色をそれぞれ変えて区別することとしてもよい。例えば、「〇〇歌合戦」の視聴時間の方が多い調査対象者のグループの数値は赤で表示し、「お笑い芸人SP」の視聴時間の方が多い調査対象者のグループの数値は青で表示し、「〇〇歌合戦」と「お笑い芸人SP」の視聴時間がほぼ同じくらいの調査対象者のグループの数値は、黒で表示することができる。
【0071】
そして、上記結果から、2012年において、「〇〇歌合戦」と「お笑い芸人SP」の2つの番組の優劣を比較した場合、「お笑い芸人SP」(17.3%)よりも「〇〇歌合戦」(52.7%)の方が相対的に優劣が上であるということが判断できる。すなわち、単純に互いの視聴率を比較するよりも、より詳細且つ正確に「お笑い芸人SP」よりも「〇〇歌合戦」の方が視聴者にとって魅力的で人気があると判断することができる。
【0072】
また、本実施形態では、2012年〜2014年の過去3年分のデータを分析している。
具体的には、2012年の分析結果によれば、「〇〇歌合戦」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の52.7%であり、「お笑い芸人SP」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の17.3%である。また、2013年の分析結果によれば、「〇〇歌合戦」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の53.9%であり、「お笑い芸人SP」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の19.7%である。また、2014年の分析結果によれば、「〇〇歌合戦」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の53.7%であり、「お笑い芸人SP」の視聴時間の方が多い調査対象者は、全体の17.8%である。
【0073】
上記結果から、「〇〇歌合戦」と「お笑い芸人SP」の2つの番組の優劣を比較した場合、毎年安定して「〇〇歌合戦」の方が相対的に優劣が上であるということが判断できる。つまり、この結果からは、年によって大きく変動することなく、「お笑い芸人SP」よりも「〇〇歌合戦」の方が視聴者にとって魅力的で人気がある番組であると判断することができる。
【0074】
また、
図10に示すような報告書のマトリックス図は、上記以外の利用方法もある。
具体的には、利用者は、上記3つのグループの総数を使わずに、特定の区分同士の数値を比較して両番組の優劣をそれぞれの条件毎に判断することができる。すなわち、「〇〇歌合戦:160分以上、お笑い芸人SP:111分〜160分」の条件の区分に該当する数値と、「〇〇歌合戦:111〜160分、お笑い芸人SP:160分以上」の条件の区分に該当する数値とを比較する等して、それぞれの区分毎に両番組の数値の優劣を判断することができる。例えば、2013年の上記条件の区分の比較であれば、前者の数値は「0.3」であり、後者の数値は「1.0」であるので、この条件下であれば、両番組には約3倍の差があり、「お笑い芸人SP」の方が「〇〇歌合戦」よりも優位性があることがわかる。
【0075】
また、マトリックス図を利用して、特定の区分同士の数値を比較することもできる。例えば、視聴時間が「〇〇歌合戦:0分、お笑い芸人SP:0分」の数値を年毎に比較して、その数値の大小から、「〇〇歌合戦」や「お笑い芸人SP」以外のテレビ番組を視聴していたり、どこかに外出している又は在宅であってもテレビ視聴以外のことをしている等、調査対象者の生活態度を判断することもできる。また、年度比較をしない場合であっても、視聴時間が「〇〇歌合戦:0分、お笑い芸人SP:0分」の数値をみて、テレビの電源がOFFの状態であると判断することもできる。
【0076】
<その他の実施形態>
以上までに本発明の番組分析装置及び番組分析方法の構成例について説明してきたが、上記の実施形態は、本発明の具体的構成の一つに過ぎず、他の構成例(バリエーション)が考えられる。
一例を挙げて説明すると、上記の実施形態では、特定の番組とその特定の番組と同じ時間帯に放送されている他局の裏番組との優劣を比較することしたが、これに限定するものではなく、例えば、正月番組等の特番について今年と前年とを比較して、同じ番組の年毎による人気の推移を判断することもできる。また、レギュラー番組や連続ドラマ等の複数回放送される同じ番組について今回と前回或いは初回と最終回等を比較して、回を追う毎に視聴者にどのように受け取られているか判断することもできる。また、春クールの最終回と夏クールの初回等の同じ時間帯の番組についてクールの前後で比較して、クールが変わったときに視聴者にどのように受け取られたかを判断することもできる。
【0077】
また、調査対象者の年代(年齢)別に集計してもよいし、性別や職業等の人口統計学的属性(デモグラフィック)で区分けして当該属性別に集計してもよい。
また、心理学的属性(サイコグラフィック)を用いてもよい。例えば、調査対象者の視聴行動(具体的には、テレビを観る時間帯等)別に集計してもよく、あるいは調査対象者の嗜好(具体的には、好きなテレビ番組のジャンル等)別に集計してもよい。また、あるテレビ番組について集計する際に、当該あるテレビ番組の視聴経験の有無に分けて集計してもよい。