(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術のように、単に携帯端末が存在する位置に基づいて情報を通知するだけでは、ユーザにとって興味のある情報や必要な情報を必ずしも絞り込むことができないため、必要なタイミングで適切な情報が通知されないことがある。
【0005】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、より適切なタイミングでより適切な内容の情報をユーザに通知する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、ユーザの所在地が当該ユーザの日常生活圏であるか否かに基づいて規定されるステータスを、当該ユーザの測位情報に基づいて特定する特定手段と、ユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報を、当該検索又は閲覧したときに特定された当該ユーザの前記ステータスに対応付けて履歴情報として記憶する記憶手段と、前記特定手段により特定された現在の前記ステータスと、いずれかの前記ステータスに対応付けられた前記履歴情報とに基づいてユーザに提示する情報を決定する決定手段と、前記決定した情報を前記ユーザに提示する提示手段とを備える。
【0007】
本発明に係る情報処理方法は、制御手段及び記憶手段を備えるコンピュータにおいて実施される情報処理方法であって、前記制御手段が、ユーザの所在地が当該ユーザの日常生活圏であるか否かに基づいて規定されるステータスを、当該ユーザの測位情報に基づいて特定するステップと、前記制御手段が、ユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報を、当該検索又は閲覧したときに特定された当該ユーザの前記ステータスに対応付けて前記記憶手段に記憶された情報である履歴情報を参照するステップと、前記制御手段が、前記特定された現在の前記ステータスと、いずれかの前記ステータスに対応付けられた前記履歴情報とに基づいてユーザに提示する情報を決定するステップと、前記決定した情報を前記ユーザに提示するステップとを備える。
【0008】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、ユーザの所在地が当該ユーザの日常生活圏であるか否かに基づいて規定されるステータスを、当該ユーザの測位情報に基づいて特定する特定手段、ユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報を、当該検索又は閲覧したときに特定された当該ユーザの前記ステータスに対応付けて履歴情報として記憶する記憶手段、前記特定手段により特定された現在の前記ステータスと、いずれかの前記ステータスに対応付けられた前記履歴情報とに基づいてユーザに提示する情報を決定する決定手段、前記決定した情報を前記ユーザに提示する提示手段として機能させる。
【0009】
また、本発明のプログラムは、CD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、より適切なタイミングでより適切な内容の情報をユーザに通知する技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、発明の範囲をこれらに限定するものではない。
【0013】
図1を参照して、一実施形態に係る情報通知システムの構成について説明する。情報通知システムは、携帯端末のユーザに情報を通知するためのシステムである。
図1に示すように、情報通知システム1は、サーバ装置10及び複数の携帯端末20などの情報処理装置を主に備える。サーバ装置10と複数の携帯端末20は、ネットワークNを介して相互に通信することができる。なお、
図1では、3つの携帯端末20が記載されているが、サーバ装置10と通信可能な携帯端末20の数は、任意である。
【0014】
ネットワークNは、サーバ装置10と携帯端末20との間で情報を送受信するための通信回線である。例えば、インターネット、LAN、専用線、パケット通信網、電話回線、企業内ネットワーク、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0015】
サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。なお、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。
【0016】
また、サーバ装置10は、制御部11、通信部14、及び記憶部15を主に備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)12及びメモリ13を主に備えて構成される。サーバ装置10は、例えば、CPU12がメモリ13等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能実現手段として機能する。なお、
図1には、サーバ装置10が備える主要な構成が示されているにすぎず、サーバ装置10は、一般的なサーバ装置が備える他の構成も備える。
【0017】
制御部11では、CPU12は、記憶部15等に記憶されたプログラムをメモリ13に展開して実行することにより、サーバ装置10が備える各種構成の動作を制御し、また、各種処理の実行を制御する。制御部11において実行される処理の詳細は後述する。
【0018】
通信部14は、ネットワークNを介して携帯端末20等の各種情報処理装置と通信するための通信インタフェースである。通信部14は、例えば、携帯端末20からの測位情報を受信する。
【0019】
記憶部15は、ハードディスク等の記憶装置によって構成される。記憶部15は、制御部11における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報を記憶する。記憶部15に記憶されている情報の具体例については後述する。
【0020】
携帯端末20は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)、ナビゲーション装置、パーソナルコンピュータなどの情報処理端末により構成さる。携帯端末20は、現在位置を測位した測位情報(少なくとも、携帯端末20の識別情報、測位時刻、及び測位位置の情報を含む。)を所定時間間隔でサーバ装置10にアップロードする機能や、各種コンテンツを検索及び閲覧する機能など、携帯端末が一般的に備える各種の機能を備える。また、携帯端末20は、図示しないが、主制御部、通信部、表示部、操作部、記憶部、測位処理部などの構成を、各種機能の実現手段として備える。
【0021】
図2を参照して、サーバ装置10の一実施形態に係る機能構成を説明する。サーバ装置10は、機能構成として、行動拠点特定部111、ステータス特定部112、履歴・ステータス対応付け部113、通知内容決定部114、通知部115、及びデータベース120を主に備える。これらの機能は、例えば、制御部11において、CPU12が、記憶部15等に記憶されたプログラムをメモリ13に展開して実行することにより実現される。以下に、各機能構成について詳細に説明する。
【0022】
まず、データベース120は、サーバ装置10において実行される処理に必要な情報、及び当該処理により生成された情報など、各種情報を記憶する。データベース120は、例えば、地図情報、測位情報、ユーザ情報、行動拠点情報、ユーザのステータス情報、ユーザによるコンテンツの検索/閲覧履歴情報などを含む各種情報を記憶している。地図情報は、施設情報、道路情報、鉄道路線情報、建造物情報及び住所情報など、地図に関する各種の情報を含む。測位情報は、携帯端末20を測位することにより得られた情報であり、測位した携帯端末20の識別情報、測位時刻、及び測位位置の情報を含む。ユーザ情報は、携帯端末20のユーザについての情報である。また、行動拠点情報、ユーザのステータス情報、及びコンテンツの検索/閲覧履歴情報については、後述する。
【0023】
行動拠点特定部111は、データベース120を参照して、各携帯端末20についての過去の測位情報に基づいて、各携帯端末20のユーザの行動パターンを分析し、ユーザが高い頻度で滞在する地図上の場所である行動拠点、及び当該行動拠点が存在する地図上のエリアである行動拠点エリアを各ユーザについて特定し、当該行動拠点及び行動拠点エリアの情報をユーザ情報と関連付けてデータベース120に記憶する。行動拠点には、例えば、携帯端末20のユーザの自宅、勤務地、及びその他の良く行く場所(駅やお店)などが含まれる。行動拠点エリアは、行動拠点及びその周辺を含むエリアである。従って、行動拠点エリアは、ユーザが良く行くエリア、すなわち、日常生活圏となる。
【0024】
ここで、本実施形態においてエリアは、緯度経度に基づいて地図を分割することによって得られるものである。エリアの形状やサイズは、仕様や設計に応じて適宜設定することができる。例えば、エリアの形状は、四角形、六角形、ひし形等の多角形や、円等の曲線で囲まれた形状とすることができる。
【0025】
また、行動拠点を特定する具体的な処理の例として、行動拠点特定部111は、まず、データベース120に記憶された測位情報に基づいて、ある携帯端末20のユーザの所定の期間における測位回数、滞在秒数及び滞在日数のうちの少なくとも2つ以上の組合せが、所定の閾値以上である場所を特定する。行動拠点特定部111は、例えば、特定された場所のうち、滞在日数が最大である場所を自宅として、滞在秒数が最大である場所を勤務地として、その他の場所をその他の良く行く場所としてそれぞれ特定する。なお、ユーザの行動パターンを分析する方法はこの例に限定されず、任意の方法を用いることができる。また、ここでは、ユーザの行動パターンを分析することによって行動拠点を設定しているが、この方法に限定されない。行動拠点特定部111は、例えば、ユーザからの申告(例えば、Webやメールを介しての登録申請、又はアンケートの提出)等によって得られた自宅や勤務地等の位置の情報に基づいて、行動拠点を設定してもよい。また、設定された行動拠点の情報をサーバ装置10のデータベース151に記憶しているが、これに限定されず、サーバ装置10以外の他の装置に記憶してもよい。
【0026】
ステータス特定部112は、携帯端末20のユーザの所在地が当該ユーザの行動拠点エリア(すなわち、日常生活圏)であるか否かに基づいて規定されるステータスを、当該ユーザの測位情報に基づいて特定する。具体的には、まず、ステータス特定部112は、携帯端末20からサーバ装置10に送信された携帯端末20のユーザの現在の測位情報を取得する。ステータス特定部112は、当該取得した測位情報と、データベース120に記憶された行動拠点エリアの情報とを参照し、携帯端末20のユーザの現在の所在地が日常生活圏であるか否かを判定する。ステータス特定部112は、当該判定結果に基づいて、ユーザのステータスを特定する。予め規定されているステータスには、例えば、「所在地が日常生活圏である」及び「所在地が非日常生活圏である」というステータスが含まれる。予め規定されたステータスについての情報は、予めデータベース120に記憶されている。
【0027】
上記の例では、ステータスは、携帯端末20のユーザの所在地が当該ユーザの行動拠点エリア(すなわち、日常生活圏)であるか否かに基づいて規定されるが、他の要素にさらに基づいてステータスを規定することができる。例えば、携帯端末20のユーザの現在の所在地を測位したときの時間(測位時刻)にさらに基づいてステータスを規定することができる。
【0028】
図3には、携帯端末20のユーザの現在の所在地が当該ユーザの日常生活圏であるか否かと、当該ユーザの現在の所在地を測位したときの時間とに基づいて規定されたステータスAからDが表で示されている。例えば、ユーザの所在地が日常生活圏であり、測位の時間が日中であるときは、ステータスAであることが示されている。このように規定されたステータスについての情報は、予めデータベース120に記憶されている。
【0029】
また、他の例として、携帯端末20のユーザの移動手段にさらに基づいて、ステータスを規定することもできる。なお、携帯端末20のユーザの移動手段の特定方法は、任意の方法を採用することができる。例えば、測位情報に基づいて特定される携帯端末20のユーザの移動経路が線路上であるときは、当該ユーザの移動手段を電車として特定することができる。また、ユーザが携帯端末20のナビゲーション機能を利用するときに選択した移動手段(例えば、車又は徒歩)の情報を用いて移動手段を特定することができる。
【0030】
図2の説明に戻る。履歴・ステータス対応付け部113は、携帯端末20のユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報を、当該検索又は閲覧したときに特定された当該ユーザのステータスに対応付けて履歴情報としてデータベース120に記憶する。
【0031】
具体的には、履歴・ステータス対応付け部113は、まず、携帯端末20を用いてユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報を取得する。なお、当該情報は、ユーザが携帯端末20を用いてコンテンツを検索又は閲覧したときに、当該検索又は閲覧した時間の情報と共に携帯端末20からサーバ装置10に送信される。履歴・ステータス対応付け部113は、コンテンツが検索又は閲覧されたときの時間の情報と、当該時間におけるユーザの測位情報とに基づいて、当該コンテンツが検索又は閲覧されたときのユーザのステータスを特定する。なお、ステータスの決定は、コンテンツが検索又は閲覧されたときのユーザの移動手段にさらに基づいて行ってもよい。履歴・ステータス対応付け部113は、取得した検索又は閲覧したコンテンツについての情報と、当該検索又は閲覧したときに特定されたユーザのステータスの情報とを対応付けて履歴情報としてデータベース120に記憶する。なお、当該履歴情報は、ユーザ別に記憶される。
【0032】
図4は、あるユーザについて、データベース120に記憶された履歴情報の例を示している。同図には、ユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報と、当該検索又は閲覧したときに特定されたユーザのステータスの情報とが対応付けて記憶されていることが示されている。さらに、検索又は閲覧したコンテンツについての情報には、当該検索又は閲覧をした日時と、当該コンテンツのジャンルの情報とが関連付けられて記憶されていることが示されている。例えば、同図には、対象ユーザは、2015年9月26日の11時25分にステータスAの状態でコンテンツaを閲覧又は検索し、コンテンツaのジャンルは旅行であることを示す情報がデータベース120に記憶されていることが示されている。
【0033】
図2の説明に戻る。通知内容決定部114は、対象となる携帯端末20のユーザについてステータス特定部112により特定された現在のステータスと、いずれかのステータス(例えば、現在のステータス)に対応付けられてデータベース120に記憶されている履歴情報(コンテンツの情報)とに基づいて、当該ユーザに対する通知内容(ユーザに提示する情報)を決定する。
【0034】
例えば、対象となる携帯端末20のユーザについての現在のステータスがAであるときに、通知内容決定部114は、データベース120に記憶された履歴情報を参照して、当該ユーザについて、ステータスAに対応付けられて記憶されているコンテンツの情報と同じコンテンツの情報を通知内容として決定することができる。または、通知内容決定部114は、データベース120の履歴情報を参照して、当該ユーザについて、ステータスAに対応付けられて記憶されているコンテンツの情報と同じジャンルに属するコンテンツの情報を通知内容として決定することができる(すなわち、ステータスAに対応付けられて記憶されているコンテンツの情報のジャンルに基づいて通知内容として決定することができる)。
【0035】
以上のように、本実施形態によれば、対象となるユーザの少なくとも現在のステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて通知内容を決定するため、より適切なタイミングでより適切な内容の情報をユーザに通知することができる。
【0036】
通知内容の他の決定方法として、通知内容決定部114は、ステータス特定部112により特定された現在のステータスに予め対応付けられたステータス(参照ステータス)を特定し、当該参照ステータスに履歴・ステータス対応付け部113により対応付けられた履歴情報に基づいて通知内容を決定することができる。すなわち、通知内容決定部114は、予め規定されたステータス間の履歴参照の関係に基づき、現在のステータスに対して参照関係にあるステータスを特定し、当該ステータスに対応付けられた履歴情報に基づいて、通知内容を決定することができる。
【0037】
一般に、ユーザが現在あるステータスであるとき(例えば、日中に非日常生活圏に所在しているとき)、他のステータスであったときに(例えば、夜間に日常生活圏に所在しているときに)検索又は閲覧したコンテンツ、又はそれに関連するコンテンツの情報を必要としている場合がある。そのため、本実施形態では、ユーザがより必要としている情報を通知内容として決定することができるように、現在のステータスと、参照ステータスとの間の対応付けを行う。現在のステータスと、参照ステータスとの間の対応付けの情報は、データベース120に記憶されている。
【0038】
図5に、現在のステータスに予め対応付けられた参照ステータスの例を示す。同図には、例えば、現在のステータスCには、参照ステータスB,Cが対応付けられていることが示されている。これは、現在のステータスがステータスCである場合の通知内容は、ステータスB及びCの履歴情報に基づいて特定することを意味する。このテーブルは設計に応じて決定することができ、例えば、ユーザの属性に応じて決定することができる。
【0039】
以上のように本実施形態によれば、現在のステータスに予め対応付けられた参照ステータスを特定し、当該参照ステータスに履歴・ステータス対応付け部113により対応付けられた履歴情報に基づいて通知内容を決定することで、ユーザがより必要としている情報を通知内容として決定することができる。
【0040】
図2の説明に戻る。通知部115は、対象となる携帯端末20のユーザについて通知内容決定部114により決定された通知内容を当該携帯端末20(のユーザ)に通知(提示)する。なお、通知内容決定部114による通知内容の決定について複数の方法を説明したが、通知部115は、いずれか1つの方法で決定された通知内容を通知しても良いし、複数の方法で決定された通知内容を通知しても良い。
【0041】
次に、
図6を参照して、サーバ装置10において実行される処理のフローの例を説明する。この処理は、例えば、制御部11において、CPU12が、記憶部15等に記憶されたプログラムをメモリ13に展開して実行することにより実現される。なお、以下に説明する処理フローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。各ステップにおける処理の詳細は既に説明したため、ここでは省略する。
【0042】
まず、ステップS11において、制御部11は、携帯端末20のユーザの所在地が当該ユーザの日常生活圏であるか否かに基づいて規定されるステータスを、当該ユーザの測位情報に基づいて特定する。
【0043】
ステップS12において、制御部11は、記憶部15に記憶された履歴情報を参照する。履歴情報は、前述のとおり、携帯端末20のユーザが検索又は閲覧したコンテンツについての情報を、当該検索又は閲覧したときに特定された当該ユーザのステータスに対応付けた情報である。
【0044】
ステップS13において、制御部11は、対象となる携帯端末20のユーザについてステップS11で特定された現在のステータスと、少なくとも当該現在のステータスに対応付けられて記憶部15に記憶されている履歴情報とに基づいて、当該ユーザに対する通知内容を決定する。
【0045】
ステップS14において、制御部11は、対象となる携帯端末20のユーザについてステップS13で決定された通知内容を当該携帯端末20に通知する。
【0046】
以上のように、本実施形態によれば、対象となるユーザの少なくとも現在のステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて通知内容を決定するため、より適切なタイミングでより適切な内容の情報をユーザに通知することができる。
【0047】
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【0048】
例えば、
図3では、測位の時間が日中か夜間かに基づいてステータスが規定されている。しかし、ユーザの現在の所在地を測位したときの時間に基づいてステータスを規定することが可能であれば、
図3に示す日中か夜間かに限定せず、季節、曜日、祝日等の情報によってステータスを規定しても良い。例えば、測位時間が2015年9月26日の11時25分である場合は、9月26日から特定される秋、2015年9月26日から特定される土曜日、11時25分から特定される日中の情報に基づいてステータスを規定しても良い。この場合、土曜日がユーザにとって休日である場合には、秋、休日、日中に基づいてステータスを規定しても良い。
【0049】
また、上記した実施の形態は、携帯端末20のユーザがある任意の位置に到達した際に、その携帯端末20のユーザに対して適切な内容の情報を通知するようなサービスに適用可能である。例えば、サーバ装置10は、携帯端末20のユーザがある任意の位置に到達した際の測位情報を携帯端末20から取得した際に、その取得した測位情報を基に現在のステータスを特定する。次に、サーバ装置10は、現在のステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて通知内容を決定し、その決定した通知内容を携帯端末20のユーザに通知する。これにより、携帯端末20のユーザは、ある任意の位置に到達した際に、その到達した位置がユーザの日常生活圏である場合には、日常生活圏であるステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて決定された通知内容をサーバ装置10から取得することができる。また、携帯端末20のユーザは、ある任意の位置に到達した際に、その到達した位置がユーザの非日常生活圏である場合には、非日常生活圏であるステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて決定された通知内容をサーバ装置10から取得することができる。なお、携帯端末20は、サーバ装置10から取得した通知内容に基づいてユーザに推奨する情報を決定し、その決定した情報をユーザに提示するようにしても良い。
【0050】
また、上記した実施の形態は、携帯端末20での情報閲覧時または情報検索時に、対象となるユーザの少なくとも現在のステータスに対応付けられている履歴情報に基づいてユーザに提示する情報を決定し、その決定した情報を携帯端末20のユーザに提示するようなサービスにも適用可能である。例えば、サーバ装置10は、携帯端末20での情報閲覧時または情報検索時の測位情報を携帯端末20から取得した際に、その取得した測位情報を基に現在のステータスを特定する。次に、サーバ装置10は、現在のステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて、ユーザに提示する情報を決定し、その決定した情報を携帯端末20のユーザに提示する。ユーザに提示する情報としては、例えば、情報閲覧時または情報検索時の情報に対して履歴情報を反映させた情報が挙げられる。これにより、携帯端末20のユーザは、情報閲覧時または情報検索時のユーザの位置がユーザの日常生活圏である場合には、情報閲覧時または情報検索時の情報に対し、日常生活圏であるステータスに対応付けられている履歴情報が反映された情報をサーバ装置10から取得することができる。また、携帯端末20のユーザは、情報閲覧時または情報検索時のユーザの位置がユーザの非日常生活圏である場合には、情報閲覧時または情報検索時の情報に対し、非日常生活圏であるステータスに対応付けられている履歴情報が反映された情報をサーバ装置10から取得することができる。なお、携帯端末20は、対象となるユーザの少なくとも現在のステータスに対応付けられている履歴情報をサーバ装置10から取得した場合は、その履歴情報を情報検索時のサジェスト(検索候補補助表示)に適用しても良い。また、携帯端末20は、対象となるユーザの少なくとも現在のステータスに対応付けられている履歴情報をサーバ装置10から取得した場合は、その履歴情報を基に、情報閲覧時または情報検索時の表示内容を変更するようにしても良い。
【0051】
また、上記した実施の形態では、
図1、
図2に示す構成を例に説明した。しかし、本発明は、対象となるユーザの少なくとも現在のステータスに対応付けられている履歴情報に基づいて決定した情報をユーザに提示することが可能であれば、
図1、
図2に示す構成に限定せず、各機能がどの装置に存在していても良い。