(54)【発明の名称】結晶性(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
発明の詳細な説明
一般式(I)による化合物は、「1,1−(3−ジメチルアミノ−3−フェニルペンタメチレン)−6−フルオロ−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール(trans)」または「(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン」と系統的にそれぞれ呼ぶことができる。
【0013】
一般式(I)による化合物は遊離塩基として存在することができる。ここで使用される場合に、一般式(I)による化合物の遊離塩基の定義には、溶媒和物、共結晶および結晶形が含まれる。本明細書の目的において、「遊離塩基」は、好ましくは、一般式(I)による化合物が塩の形態で存在しないこと、特に酸付加塩の形態で存在しないことを意味する。一般式(I)による化合物の最も基本的な官能基は、そのN,N−ジメチルアミノ部分であり、これは従って本発明において、好ましくは、プロトン化も四級化もされない。すなわち、N,N−ジメチルアミノ部分の窒素原子の非共有電子対は、ルイス塩基として存在する。化学物質が遊離塩基として存在するかまたは塩として存在するかを決定する方法は、当業者に公知であり、例えば
14Nまたは
15N固体NMR、X線回折、IR、Raman、XPSである。溶液中で記録した
1H−NMRもプロトン化の存在を検討するために使用することができる。
【0014】
特に明記しない限り、すべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。2θ値と度2θという用語は同義的に使用される。
【0015】
特に明記しない限り、全てのppmの値は重量ppm、すなわちppmwを表す。
【0016】
本発明の1つの好ましい態様は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形に関する。
【0017】
いくつかの好ましい実施形態では、本発明による結晶形は、約18.9±0.5(2θ)におけるX線回折ピークを含む。いくつかの好ましい実施形態では、本発明による結晶形は、約18.9±0.4(2θ)におけるX線回折ピークを含む。いくつかの好ましい実施形態では、本発明による結晶形は、約18.9±0.3(2θ)におけるX線回折ピークを含む。すべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0018】
好ましくは、前記のX線回折ピークは、少なくとも30%の、より好ましくは少なくとも35%の、より一層好ましくは少なくとも40%の、さらに好ましくは少なくとも45%の、最も好ましくは少なくとも50%の、特に少なくとも55%の相対強度を示す。
【0019】
好ましくは、本発明による結晶形は、約921±5cm
−1、約1002±5cm
−1、および1572±5cm
−1にラマンピークを有する。
【0020】
本発明による結晶形は非溶媒和物または溶媒和物であることができる。
【0021】
好ましい実施形態では、結晶形は非溶媒和物である。
【0022】
別の好ましい実施形態では、結晶形は溶媒和物である。好ましくは、溶媒和物は、水和物、低級アルコール(例えばメタノール、エタノール、n−プロパノールおよびイソプロパノール)の溶媒和物、ジメチルスルホキシド(DMSO)の溶媒和物、または溶剤混合物の溶媒和物から選択される。好ましくは、溶媒和物は、一溶媒和物、半溶媒和物、二溶媒和物、三溶媒和物およびそれらの混合物から成る群から選択される。
【0023】
好ましい実施形態では、結晶形は水和物であり、好ましくは、一水和物、半水和物、二水和物、三水和物およびこれらの混合物から成る群から選択された水和物である。いくつかの好ましい実施形態では、結晶形は二水和物である。
【0024】
別の好ましい実施形態では、結晶形は、アルコラート、好ましくはメタノラート、エタノラート、プロパノラート(1−プロパノラートまたは2−プロパノラート)およびそれらの混合物から成る群から選択されるアルコラートであり、2−プロパノラート溶媒和物が特に好ましい。
【0025】
驚くべきことに、本明細書で開示される(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンのいくつかの結晶形が、実施例において実証されるように、他の形態よりも驚くほど高い安定性を有することが見出された。例えば、結晶形Aは、他の形態より顕著に驚くほど高い安定性を達成する。
【0026】
さらに、驚くべきことに、いくつかの溶剤において、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4b]インドール]−4−アミン)のアルコラートの溶解度が、ジアステレオマーおよびその溶媒和物、すなわち、(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4b]インドール]−4−アミン)の溶解度とそれぞれ、大幅に異なり得ることが見出された。したがって、異なる溶解度は、両ジアステレオマーを互いに分離するために使用することができる。例えば、(1r、4r)−ジアステレオマーが比較的低い溶解度を有するアルコラートを形成し、(1s、4s)−ジアステレオマーがアルコラートを全く形成しないかまたは大幅により高い溶解度を有するアルコラートを形成する場合、(1r、4r)−ジアステレオマーをジアステレオ選択的に析出させ、ろ過することができ、それによって、(1r、4r)−ジアステレオマーの容易な大規模精製が可能となる。
【0027】
本発明の別の態様は、本発明による結晶形の製造方法に関する。
【0028】
好ましい実施形態では、該方法は、以下の工程
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に懸濁する工程、
を含む。
【0029】
当業者に知られている慣用の溶剤、例えば、水、あるいはアルコール類、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールおよびn−ブタノール;エステル類、例えばエチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート;ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン;エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサン;ニトリル類、例えばアセトニトリル;芳香族炭化水素、例えばトルエン;飽和炭化水素、例えばn‐ペンタン、n−ヘキサンおよびn−ヘプタン;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンおよびクロロホルム;およびN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド;およびこれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒を、このタイプの懸濁液における溶剤として使用することができる。
【0030】
好ましい実施形態では、溶剤は水を含む。
【0031】
別の好ましい実施形態では、溶剤は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドから成る群から選択される少なくとも1種の有機溶剤を含む。
【0032】
さらに別の好ましい実施形態では、溶剤は、C4〜C6アルコール、例えばn−ブタノール;エステル類、例えば、エチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート;ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン、エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサン;ニトリル類、例えばアセトニトリル;芳香族炭化水素、例えばトルエン;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンおよびクロロホルム;およびそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1種の有機溶剤を含む。好ましい実施形態では、溶剤は、水も、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドから成る群から選択されるいずれの溶剤も含まない。
【0033】
好ましくは、本発明による方法において、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは、60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0034】
好ましくは、本発明による方法では、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも2h、好ましくは少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0035】
好ましくは、本発明による方法は、以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0036】
好ましくは、本発明による方法は、以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0037】
好ましくは、本発明による方法において、工程(c−1)は空気下で行われる。しかしながら、真空下、より好ましくは0〜900mbarの真空で、より一層好ましくは1〜500mbarの真空で、特に10〜200mbarの真空での乾燥もまた可能である。
【0038】
好ましくは、本発明による方法において、工程(c−1)は、0〜60℃、好ましくは10℃〜50℃、より好ましくは20〜40℃の温度範囲において行われる。
【0039】
別の好ましい実施形態では、該方法は、
(a−2)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に溶解する、
工程を含む。
【0040】
当業者に知られている慣用の溶剤、特に、アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールおよびn−ブタノール;エステル類、例えばエチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート;ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン;エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサン;ニトリル類、例えばアセトニトリル;芳香族炭化水素、例えばトルエン;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンおよびクロロホルム;およびN−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド;およびこれらの混合物からなる群から選択される有機溶剤を、このタイプの懸濁液における溶剤として使用することができる。
【0041】
飽和炭化水素、例えばn‐ペンタン、n−ヘキサンおよびn−ヘプタン、ならびに水はあまり適当ではなく、化合物(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンは、これらの物質においては乏しく溶解性であるにすぎない。しかしながら、これらの物質と上記で列挙された溶剤の少なくとも1種との混合物、例えば、飽和炭化水素と、さらにケトン類、エーテル類および塩素化炭化水素から成る群から選択される少なくとも1種の溶剤とを含む混合物も使用することができる。例えば、n−ヘプタン/ブタノン、n−ヘプタン/ジクロロメタン、n−ヘプタン/アセトン、n−ヘプタン/テトラヒドロフラン、n−ヘキサン/ブタノン、n−ヘキサン/ジクロロメタン、n−ヘキサン/アセトンおよびn−ヘキサン/テトラヒドロフラン混合物も好ましい。
【0042】
好ましくは、本発明による方法において、工程(a−2)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは、60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に20〜40℃の温度範囲で行われる。
【0043】
好ましい実施態様において、本発明による方法は以下の工程を更に含む:
(b−2)工程(a−2)で得られた溶液の溶剤を蒸発させる。
【0044】
溶剤を蒸発させるための好適な方法は、当業者にはよく知られている。好ましくは、本発明による方法では、溶剤を、空気、気流または不活性ガス流、特にアルゴンもしくは窒素流において蒸発させる。しかしながら、得られる結晶形に応じて、例えばロータリーエバポレータによって、真空下で溶剤を蒸発させることも可能である。
【0045】
好ましくは、本発明による方法では、溶剤を室温で蒸発させる。しかしながら、得られる結晶形に応じて、上昇させた温度、例えば、20℃〜60℃の範囲内の温度で溶剤を蒸発させることも可能である。
【0046】
別の好ましい実施形態では、該方法は以下の工程をさらに含む:
(b−2’)工程(a−2)において得られた溶液から(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを析出させる。
【0047】
析出の好適な方法は、当業者にはよく知られている。本発明による方法では、工程(b−2’)は、工程(a−2)で得られた溶液の体積を減少させること、および/または該溶液を好ましくは最大で15℃、より好ましくは最大で10℃、さらに好ましくは最大で4〜8℃に冷却すること、および/または該溶液を、工程(a−2)における温度より好ましくは少なくとも10℃、より好ましくは少なくとも30℃、より一層好ましくは少なくとも60℃低い温度に冷却することにより、実施することができる。
【0048】
好ましい実施形態では、工程(b−2’)は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンが乏しく溶解性であるに過ぎない媒体(「貧溶媒」)の、工程(a−2)で得られた溶液への添加により実施される。前記媒体は、好ましくは、飽和炭化水素、例えば、n‐ペンタン、n−ヘキサンおよびn−ヘプタン;エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテルおよびジイソプロピルエーテル;エタノールおよび水からなる群から選択される。
【0049】
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンが乏しく溶解性であるに過ぎない媒体、沈殿剤または貧溶媒の量は、好ましくは、その添加時に溶解した成分の析出が開始するように選択される。溶解された成分の析出は、好ましくは沈殿剤の添加直後に、または代わりに2秒〜120分の遅れで開始する。好ましくは、溶解された成分の析出は、最大で60分、より好ましくは最大で30分、さらに好ましくは最大で10分、より一層好ましくは最大で5分、最も好ましくは最大で2分、そして特に最大で30秒の時間内に開始する。
特に好ましい実施形態では、溶解された成分の析出は、沈殿剤の添加直後に開始する。
【0050】
さらに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンが乏しく溶解性であるに過ぎない媒体、沈殿剤または貧溶媒の量は、好ましくは、溶解した成分が、貧溶媒が完全に添加された後最大で90分、より好ましくは最大で80分、より一層好ましくは最大で70分、最も好ましくは最大で60分の時間内に、完全に、または少なくとも初期量の少なくとも90%までが析出するように選択される。
【0051】
好ましくは、本発明による方法において、工程(b−2)またはそれぞれ(b−2’)の後に、すべての他の工程は、40〜0℃、好ましくは35〜5℃、より好ましくは25〜15℃の温度で行われる。
【0052】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−2’)工程(b−2’)で得られた沈殿物を分離、好ましくはろ過する。
【0053】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(d−2’)工程(c−2’)で得られた固体を乾燥する。
【0054】
好ましくは、本発明による方法では、工程(d−2’)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。しかしながら、得られる結晶形に応じて、上昇させた温度、例えば、20℃〜60℃の範囲内で溶剤を蒸発させることも可能である。
【0055】
以下では、「結晶形」へのいずれの言及も、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形を表す。
【0056】
本発明のさらなる態様は結晶形Aに関する。
【0057】
好ましくは、本発明による結晶形Aは、約17.6±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)および約26.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約18.3±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約18.3±0.2(2θ)および約18.6±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0058】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Aは、約18.3±0.2°2θ、約18.6±0.2°2θおよび約26.3±0.2°2θにおける特性ピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。いくつかの実施形態では、X線粉末回折パターンは、さらに約11.7±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θにおける特性ピークを含む。いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Aは、約18.3±0.2°2θ、約18.6±0.2°2θ、約26.3±0.2°2θ、および場合により約17.6±0.2°2θおよび/または約19.4±0.2°2θにおける特性ピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする。
【0059】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Aは、約17.6±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約26.3±0.2(2θ)および場合により約25.8±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0060】
本発明による結晶形Aはさらに、約7.8±0.2(2θ)、約13.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約28.3±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0061】
さらに、本発明による結晶形Aは、同様に、約17.6±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)および約26.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約7.8±0.2(2θ)、約13.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約28.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、さらに約12.2±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約22.3±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約23.5±0.2(2θ)、約23.9±0.2(2θ)、約25.0±0.2(2θ)、約29.1±0.2(2θ)および約30.0±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0062】
本発明による結晶形Aはさらに、約17.6±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)および約26.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約7.8±0.2(2θ)、約13.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約28.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約12.2±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約22.3±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約23.5±0.2(2θ)、約23.9±0.2(2θ)、約25.0±0.2(2θ)、約29.1±0.2(2θ)および約30.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、さらに、約8.8±0.2(2θ)、約9.1±0.2(2θ)、約10.5±0.2(2θ)、約11.7±0.2、約15.2±0.2(2θ)、約16.0±0.2(2θ)、約21.5±0.2(2θ)、約22.0±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約27.2±0.2(2θ)、約29.5±0.2(2θ)、約31.6±0.2(2θ)、約32.3±0.2(2θ)、約32.6±0.2(2θ)および約33.8±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0063】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0064】
DSC解析では、本発明による結晶形Aは、好ましくは約295〜310℃、例えば約298〜308℃、または約300〜306℃でさえ、または約302−305℃に、ピーク温度を有する吸熱事象を示す(すなわち、結晶形は約295〜310℃に溶融吸熱を有する)。いくつかの好ましい実施形態では、結晶形は、約303〜304℃にピーク温度を有する吸熱事象を示す。
【0065】
本発明による結晶形Aは、少なくとも約1569±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1002±2cm
−1におけるラマンピークを有することを特徴とし得る。この点に関して、ここに記載される全てのラマンピークは、記載された値の近似(または約)の値をさらに含むと理解されるべきである。例えば、本明細書において結晶形が1569±2cm
−1にラマンピークを有すると開示される場合、該結晶形が約1569±2cm
−1にラマンピークを有していると理解されるべきである。
【0066】
本発明による結晶形Aはさらに、約1569±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または約1002±2cm
−1におけるラマンピーク;および/または約921±2cm
−1、約1308±2cm
−1、約1583±2cm
−1および約3057±2cm
−1から成る群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または、約152±2cm
−1、約170±2cm
−1、約184±2cm
−1、約202±2cm
−1、約254±2cm
−1、約488±2cm
−1、約679±2cm
−1、約828±2cm
−1、約911±2cm
−1、約981±2cm
−1、約1031±2cm
−1、約1289±2cm
−1、約1453±2cm
−1、約1475±2cm
−1、約2921±2cm
−1、約2947±2cm
−1、約2960±2cm
−1および約3066±2cm
−1から成る群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0067】
本発明による結晶形Aはさらに、約365±2cm
−1、約420±2cm
−1、約519±2cm
−1、約544±2cm
−1、約609±2cm
−1、約620±2cm
−1、約636±2cm
−1、約694±2cm
−1、約714±2cm
−1、約785±2cm
−1、約8、約872±2cm
−1、約943±2cm
−1、約1049±2cm
−1、約1067±2cm
−1、約1111±2cm
−1、約1128±2cm
−1、約1156±2cm
−1、約1188±2cm
−1、約1200±2cm
−1、約1235±2cm
−1、約1265±2cm
−1、約1337±2cm
−1、約1370±2cm
−1、約1405±2cm
−1、約1420±2cm
−1、約1628±2cm
−1、約2793±2cm
−1、約2851±2cm
−1および約2871±2cm
−1から成る群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0068】
本発明の別の態様は、上記の結晶形Aの製造方法に関する。
【0069】
好ましい実施形態では、該方法は以下の工程を含む:
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に懸濁する。
【0070】
好ましくは、前記溶剤は、C4〜C6アルコール、例えばn−ブタノール;エステル類、例えば、エチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート;ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン、エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサン;ニトリル類、例えばアセトニトリル;芳香族炭化水素、例えばトルエン;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンおよびクロロホルム;およびそれらの混合物から成る群から選択される。
【0071】
好ましくは、前記溶剤は、水も、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドから成る群から選択されるいずれの溶剤も含まない。
【0072】
好ましくは、本発明による方法において、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃の温度で、より好ましくは、60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0073】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも2h、好ましくは少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0074】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0075】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0076】
好ましくは、本発明による方法において、工程(c−1)は空気下で行われる。しかしながら、真空下、より好ましくは0〜900mbarの真空で、より一層好ましくは1〜500mbarの真空で、特に10〜200mbarの真空での乾燥もまた可能である。
【0077】
好ましくは、本発明による方法において、工程(c−1)は、0〜60℃、好ましくは10℃〜50℃、より好ましくは20〜40℃の温度範囲において行われる。
【0078】
本発明の別の態様は、以下の工程
(a−2)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に溶解する
を含む上記の結晶形Aの製造方法に関する。
【0079】
好ましくは、前記溶剤は、C4〜C6アルコール、例えばn−ブタノール;エステル類、例えば、エチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート;ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン、エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサン;ニトリル類、例えばアセトニトリル;芳香族炭化水素、例えばトルエン;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンおよびクロロホルム;およびそれらの混合物から成る群から選択される。
【0080】
さらにケトン類、エーテル類および塩素化炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する、飽和炭化水素、例えばn‐ペンタン、n−ヘキサンおよびn−ヘプタンの混合物も使用することができる。例えば、n−ヘプタン/ブタノン、n−ヘプタン/−ジクロロメタン、n−ヘプタン/アセトン、n−ヘプタン/テトラヒドロフラン、n−ヘキサン/ブタノン、n−ヘキサン/ジクロロメタン、n−ヘキサン/アセトンおよびn−ヘキサン/テトラヒドロフラン混合物も好ましい。
【0081】
好ましくは、前記溶剤は、水も、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドから成る群から選択されるいずれの溶剤も含まない。
【0082】
好ましくは、本発明による方法において、工程(a−2)は80℃以下の温度、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に20〜40℃の温度範囲で行われる。
【0083】
好ましい実施態様において、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−2)工程(a−2)で得られた溶液の溶剤を蒸発させる。
【0084】
溶剤を蒸発させるための好適な方法は、当業者にはよく知られている。好ましくは、本発明による方法では、溶剤を、空気、気流または不活性ガス流、特にアルゴンもしくは窒素流において蒸発させる。しかしながら、例えばロータリーエバポレータにより、真空下で溶剤を蒸発させることもまた可能である。
【0085】
好ましくは、本発明による方法では、溶剤を室温で蒸発させる。しかしながら、上昇させた温度、例えば、20℃〜60℃の範囲内で溶剤を蒸発させることも可能である。
【0086】
別の好ましい実施形態では、本発明の方法は以下の工程をさらに含む:
(b−2’)工程(a−2)において得られた溶液から(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを析出させる。
【0087】
析出の好適な方法は、当業者にはよく知られている。好ましくは、本発明による方法では、工程(b−2’)は、工程(a−2)に従って得られた溶液の体積を減少させること、および/または該溶液を、好ましくは最大で15℃、より好ましくは最大で10℃、さらに好ましくは最大で4〜8℃の温度に冷却すること、および/または該溶液を、工程(a−2)における温度より好ましくは少なくとも10℃、より好ましくは少なくとも30℃、より一層好ましくは少なくとも60℃低い温度に冷却することにより、実施することができる。
【0088】
好ましくは、本発明による方法において、工程(b−2’)における析出の後に、すべての他の工程を、40〜0℃、好ましくは35〜5℃、より好ましくは25〜15℃の温度で行う。
【0089】
前述の方法によって、本発明の結晶形B、C、D、E、F、G、H、IおよびLを含む(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの任意の形態を、本発明による結晶形Aに変換することができる。
【0090】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Aに関する。
【0091】
結晶の結晶形Aは、室温で60%の相対湿度まで熱力学的に安定である。それは、室温で、多くの有機溶剤、例えばエーテル類、例えば、tert−ブチルメチルエーテル、ケトン類、例えばアセトン、エステル類、例えばエチルアセテート、1BuOHまたはトルエンに、任意の形態の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを懸濁することにより得ることができる。
【0092】
熱力学的安定性は重要である。薬剤の中で最も安定した変態を使用することによって、保管中に、医薬製剤における活性成分の結晶の変換または多形の変換が行われないことを特に保証することができる。これは有利であり、なぜならばそうでなければ薬剤の特性が、あまり安定でない変態がより安定な変態へ変換する結果として変化し得るからである。投与形態の薬理学的特性に関して、これは、例えば、放出特性の変化および従ってバイオアベイラビリティーの変化も伴う、活性成分の溶解度の変化を引き起こし得る。結局、これは薬剤の不適当な保管安定性をもたらし得る。
【0093】
本発明のさらなる態様は結晶形Bに関する。
【0094】
好ましくは、本発明による結晶形Bは、約8.9±0.2(2θ)、約9.8±0.2(2θ)、約15.7±0.2(2θ)、約16.7±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約18.4±0.2(2θ)、約19.2±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約20.4±0.2(2θ)、約21.8±0.2(2θ)、約24.1±0.2(2θ)、約25.1±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)および約31.1±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約17.8±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約9.8±0.2(2θ)および約17.8±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0095】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Bは、約9.8±0.2(2θ)、約16.7±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約24.1±0.2(2θ)および任意に19.2±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0096】
本発明による結晶形Bは、約20.0±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、約27.1±0.2(2θ)、約28.1±0.2(2θ)および約29.2±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することができる。
【0097】
さらに、本発明による結晶形Bは、約8.9±0.2(2θ)、約9.8±0.2(2θ)、約15.7±0.2(2θ)、約16.7±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約18.4±0.2(2θ)、約19.2±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約20.4±0.2(2θ)、約21.8±0.2(2θ)、約24.1±0.2(2θ)、約25.1±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)および約31.1±0.2(2θ)から成る群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約20.0±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、約27.1±0.2(2θ)、約28.1±0.2(2θ)および約29.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、さらに約12.0±0.2(2θ)、約16.2±0.2(2θ)、約21.4±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約26.7±0.2(2θ)、約27.9±0.2(2θ)、約29.7±0.2(2θ)、約30.3±0.2(2θ)、約32.7±0.2(2θ)、約32.9±0.2(2θ)、約33.5±0.2(2θ)および約34.9±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0098】
本発明による結晶形Bは、約8.9±0.2(2θ)、約9.8±0.2(2θ)、約15.7±0.2(2θ)、約16.7±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約18.4±0.2(2θ)、約19.2±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約20.4±0.2(2θ)、約21.8±0.2(2θ)、約24.1±0.2(2θ)、約25.1±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)および約31.1±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約20.0±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、約27.1±0.2(2θ)、約28.1±0.2(2θ)および約29.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約12.0±0.2(2θ)、約21.4±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約26.7±0.2(2θ)、約29.7±0.2(2θ)、約30.3±0.2(2θ)、約32.7±0.2(2θ)、約32.9±0.2(2θ)、約33.5±0.2(2θ)および約34.9±0.2(2θ)から成る群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、それはさらに約10.5±0.2(2θ)、約14.2±0.2(2θ)、約14.6±0.2(2θ)、約16.2±0.2(2θ)、約23.5±0.2(2θ)、約27.9±0.2(2θ)、約31.8±0.2(2θ)、および約33.9±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0099】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0100】
DSC解析において、本発明による結晶形Bは、好ましくは、約108〜118℃、より好ましくは約109〜117℃、さらに好ましくは約110〜116℃、より一層好ましくは約111〜115℃、特に約111〜114℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示す。
【0101】
DSC解析において、本発明による結晶形Bは、好ましくは、約184−194℃、より好ましくは185−193℃、さらに好ましくは約186−192℃、より一層好ましくは約187−191℃、特に約187−190℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示す。
【0102】
DSC解析において、本発明による結晶形Bはさらに、約202−204℃、より好ましくは約203−213℃、さらに好ましくは約204−212℃、より一層好ましくは約205−211℃、特に約206−210℃においてピーク温度を有する発熱事象を示し得る。
【0103】
本発明による結晶形Bはさらに、約290−300℃、より好ましくは291−299℃、さらに好ましくは約292−298℃、より一層好ましくは約293−297℃、特に約294−297℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示し得る。
【0104】
本発明による結晶形Bはさらに、少なくとも約1003±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1571±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1581±2cm
−1におけるラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0105】
本発明による結晶形Bはさらに、少なくとも約1003±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1571±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または約1581±2cm
−1におけるラマンピーク;および/または約154±2cm
−1、約173±2cm
−1、約923±2cm
−1、約1299±2cm
−1、約1476±2cm
−1、約3064±2cm
−1および約3072±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約217±2cm
−1、約259±2cm
−1、約370±2cm
−1、約492±2cm
−1、約683±2cm
−1、約825±2cm
−1、約1028±2cm
−1、約1204±2cm
−1、約1268±2cm
−1、約1374±2cm
−1、約1433±2cm
−1、約1460±2cm
−1、約2911±2cm
−1、約2950±2cm
−1、約2965±2cm
−1および約2984±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0106】
本発明による結晶形Bはさらに、約301±2cm
−1、約318±2cm
−1、約395±2cm
−1、約437±2cm
−1、約518±2cm
−1、約545±2cm
−1、約560±2cm
−1、約607±2cm
−1、約621±2cm
−1、約633±2cm
−1、約716±2cm
−1、約764±2cm
−1、約785±2cm
−1、約865±2cm
−1、約947±2cm
−1、約983±2cm
−1、約1039±2cm
−1、約1053±2cm
−1、約1074±2cm
−1、約1110±2cm
−1、約1119±2cm
−1、約1141±2cm
−1、約1163±2cm
−1、約1174±2cm
−1、約1191±2cm
−1、約1233±2cm
−1、約1341±2cm
−1、約1356±2cm
−1、約1630±2cm
−1、約2794±2cm
−1、約2846±2cm
−1および約2879±2cm
−1から成る群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0107】
本発明の別の態様は、以下の工程
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に懸濁する、
を含む、上記の結晶形Bの製造方法に関する。
【0108】
本発明の結晶形Bの生産の方法において、溶剤は好ましくは水を含む。
【0109】
好ましい実施形態では、溶剤は水である。
【0110】
別の好ましい実施形態では、溶剤は水、ならびにさらに少なくとも1種の有機溶剤、好ましくはC4〜C6アルコール、例えばn−ブタノール;エステル類、例えば、エチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート;ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン、エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサンからなる群から選択される有機溶剤を含み、THF/水混合物が特に好ましい。
【0111】
好ましくは、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0112】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも2h、好ましくは少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0113】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0114】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0115】
好ましくは、本発明による方法では、工程(c−1)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。
【0116】
好ましくは、工程(c−1)は周囲温度で行なわれる。
【0117】
本発明の別の態様は以下の工程
(a−2)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを有機溶剤に溶解する、
を含む、上記の結晶形Bの製造方法に関する。
【0118】
いくつかの好ましい実施形態では、有機溶剤はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンおよびジメチルスルホキシドから成る群から選択される。
【0119】
好ましくは、工程(a−2)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に20〜40℃の温度範囲で行われる。
【0120】
好ましくは、本発明の方法は以下の工程をさらに含む:
(b−2’)工程(a−2)において得られた溶液から、水の添加により、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを析出させる。
【0121】
水の量は、好ましくは、それを添加次第に溶解した成分の析出が開始するように選択することができる。
【0122】
好ましくは、水を添加した最大で5分後に、特に水の添加の直後に、析出が開始する。
【0123】
好ましくは、本発明による方法において、析出工程(b−2’)の後に、すべての他の工程を、40〜0℃、好ましくは35〜5℃、より好ましくは25〜15℃の温度で行う。
【0124】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−2’)工程(b−2’)で得られた沈殿物を分離、好ましくはろ過する。
【0125】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(d−2’)工程(c−2’)で得られた固体を乾燥する。
【0126】
好ましくは、本発明による方法では、工程(d−2’)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。
【0127】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Bに関する。
【0128】
結晶の結晶形Bは、室温で40%以上の相対湿度で熱力学的に安定である。それは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの他の形態を水に懸濁することにより得ることができる。
【0129】
本発明のさらなる態様は結晶形Cに関する。
【0130】
好ましくは、本発明による結晶形Cは、約9.1±0.22θ、約9.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約19.0±0.2(2θ)、約19.3±0.2(2θ)、約19.5±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)および約27.5±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約18.2±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0131】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Cは、約9.1±0.2(2θ)、約9.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)および任意に19.3±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0132】
本発明による結晶形Cはさらに、約14.3±0.2(2θ)、約17.5±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約21.7±0.2(2θ)、約23.6±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約24.9±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0133】
更に、本発明による結晶形Cは、約9.1±0.2(2θ)、約9.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約19.0±0.2(2θ)、約19.3±0.2(2θ)、約19.5±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、および約27.5±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約14.3±0.2(2θ)、約17.5±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約21.7±0.2(2θ)、約23.6±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約24.9±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約14.8±0.2(2θ)、約22.5±0.2(2θ)、約26.2±0.2(2θ)、約26.5±0.2(2θ)、約28.1±0.2(2θ)、約28.7±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)、約32.3±0.2(2θ)および約33.6±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0134】
本発明による結晶形Cはさらに、約9.1±0.2(2θ)、約9.5±0.2(2θ)、約16.8±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.6±0.2(2θ)、約19.0±0.2(2θ)、約19.3±0.2(2θ)、約19.5±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、および約27.5±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約14.3±0.2(2θ)、約17.5±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約21.7±0.2(2θ)、約23.6±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約24.9±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により、約14.8±0.2(2θ)、約22.5±0.2(2θ)、約26.2±0.2(2θ)、約26.5±0.2(2θ)、約28.1±0.2(2θ)、約28.7±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)、約32.3±0.2(2θ)および約33.6±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークからなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約7.8±0.2(2θ)、約10.4±0.2(2θ)、約11.1±0.2(2θ)、約12.2±0.2(2θ)、約13.5±0.2(2θ)、約15.3±0.2(2θ)、約16.1±0.2(2θ)および約34.5±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0135】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0136】
DSC解析において、本発明による結晶形Cは、好ましくは、約130−140℃、より好ましくは131−139℃、さらに好ましくは約132−138℃、より一層好ましくは約133−137℃、特に約133−136℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示す。
【0137】
DSC解析において、本発明による結晶形Cはさらに、約110−120℃、より好ましくは約111−119℃、さらに好ましくは約112−118℃、より一層好ましくは約113−117℃、特に約113−116℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示し得る。
【0138】
本発明による結晶形Cはさらに、約243−253℃、より好ましくは約244−252℃、さらに好ましくは約245−251℃、より一層好ましくは約246−250℃、特に約246−249℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示し得る。
【0139】
本発明による結晶形Cはさらに、約292−302℃、より好ましくは約293−301℃、一層好ましくは約294−300℃、特に約295−299℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示し得る。
【0140】
本発明による結晶形Cはさらに、少なくとも約1003±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1570±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または約1587±2cm
−1におけるラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0141】
本発明による結晶形Cはさらに、少なくとも約1003±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1570±2cm
−1におけるラマンピークおよび/または少なくとも約1587±2cm
−1におけるラマンピーク;および/または約156±2cm
−1、約171±2cm
−1、約183±2cm
−1、約922±2cm
−1、約1299±2cm
−1、約1478±2cm
−1、約2932±2cm
−1、約2951±2cm
−1および約3070±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約210±2cm
−1、約253±2cm
−1、約491±2cm
−1、約682±2cm
−1、約829±2cm
−1、約913±2cm
−1、約1028±2cm
−1、約1203±2cm
−1、約1373±2cm
−1、約1435±2cm
−1、約1462±2cm
−1、約2845±2cm
−1、約2856±2cm
−1、約2890±2cm
−1、約2977±2cm
−1および約2990±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0142】
本発明による結晶形Cはさらに、約371±2cm
−1、約394±2cm
−1、約432±2cm
−1、約520±2cm
−1、約542±2cm
−1、約560±2cm
−1、約608±2cm
−1、約621±2cm
−1、約633±2cm
−1、約712±2cm
−1、約786±2cm
−1、約885±2cm
−1、約948±2cm
−1、約983±2cm
−1、約1051±2cm
−1、約1077±2cm
−1、約1111±2cm
−1、約1119±2cm
−1、約1157±2cm
−1、約1189±2cm
−1、1231±2cm
−1、約1265±2cm
−1、約1339±2cm
−1、約1630±2cm
−1および約2794±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0143】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンをエタノールを含む溶剤に懸濁する、
工程を含む、上記の結晶形Cの製造方法に関する。
【0144】
好ましくは、溶剤はエタノールである。
【0145】
好ましくは、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0146】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも2h、好ましくは少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0147】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0148】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0149】
好ましくは、本発明による方法では、工程(c−1)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。好ましくは、工程(c−1)は周囲温度で行なわれる。
【0150】
本発明の別の態様は、
(a−2)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを有機溶剤に溶解する、
工程を含む、上記の結晶形Cの製造方法に関する。
【0151】
いくつかの好ましい実施形態では、有機溶剤はアセトン、2−ブタノン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンおよびジメチルスルホキシドから成る群から選択される。
【0152】
好ましくは、工程(a−2)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に20〜40℃の温度範囲で行われる。
【0153】
好ましくは、本発明の方法は、以下の工程をさらに含む:
(b−2’)工程(a−2)において得られた溶液から、エタノールの添加により、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを析出させる。
【0154】
エタノールの量は、好ましくは、それを添加次第に溶解した成分の析出が開始するように選択することができる。
【0155】
好ましくは、析出は、エタノールを添加した最大で90分後、より好ましくは最大で75分後、最も好ましくは最大で60分後に開始する。
【0156】
好ましくは、本発明による方法において、工程(b−2’)の後に、すべての他の工程が、40〜0℃、好ましくは35〜5℃、より好ましくは25〜15℃の温度で行われる。
【0157】
好ましくは、該方法は以下の工程をさらに含む:
(c−2’)工程(b−2’)で得られた沈殿物を分離、好ましくはろ過する。
【0158】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(d−2’)工程(c−2’)で得られた固体を乾燥する。
【0159】
好ましくは、本発明による方法では、工程(d−2’)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。
【0160】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Cに関する。
【0161】
本発明のさらなる態様は結晶形Dに関する。
【0162】
好ましくは、本発明による結晶形Dは、約8.4±0.2(2θ)、約8.8±0.2(2θ)、約15.0±0.2(2θ)、約15.2±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.6±0.2(2θ)、約18.9±0.2(2θ)、約21.2±0.2(2θ)、約22.4±0.2(2θ)、約23.2±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)、約29.5±0.2(2θ)および約30.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約17.6±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0163】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Dは、約8.4±0.2(2θ)、約8.8±0.2(2θ)、約17.6±0.2(2θ)、約22.5±0.2(2θ)および場合により15.0±0.2(2θ)および/または15.2±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0164】
本発明による結晶形Dはさらに、約18.1±0.2(2θ)、約20.9±0.2(2θ)、約21.6±0.2(2θ)、約22.8±0.2(2θ)、約24.9±0.2(2θ)、約25.7±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0165】
更に、本発明による結晶形Dは、約8.4±0.2(2θ)、約8.8±0.2(2θ)、約15.0±0.2(2θ)、約15.2±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.6±0.2(2θ)、約18.9±0.2(2θ)、約21.2±0.2(2θ)、約22.4±0.2(2θ)、約23.2±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)、約29.5±0.2(2θ)および約30.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約18.1±0.2(2θ)、約20.9±0.2(2θ)、約21.6±0.2(2θ)、約22.8±0.2(2θ)、約24.9±0.2(2θ)、約25.7±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約19.4±0.2(2θ)、約19.8±0.2(2θ)、約25.2±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約27.5±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.5±0.2(2θ)、約31.3±0.2(2θ)、約31.9±0.2(2θ)、約32.2±0.2(2θ)、約32.8±0.2(2θ)、約34.0±0.2(2θ)および約34.9±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0166】
本発明による結晶形Dはさらに、約8.43±0.2(2θ)、約8.77±0.2(2θ)、約15.0±0.2(2θ)、約15.2±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.6±0.2(2θ)、約18.9±0.2(2θ)、約21.2±0.2(2θ)、約22.4±0.2(2θ)、約23.2±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)、約29.5±0.2(2θ)および約30.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約18.1±0.2(2θ)、約20.9±0.2(2θ)、約21.6±0.2(2θ)、約22.8±0.2(2θ)、約24.9±0.2(2θ)、約25.7±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約19.4±0.2(2θ)、約19.8±0.2(2θ)、約25.2±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約27.5±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.5±0.2(2θ)、約31.3±0.2(2θ)、約31.9±0.2(2θ)、約32.2±0.2(2θ)、約32.8±0.2(2θ)、約34.0±0.2(2θ)および約34.9±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約11.19±0.2(2θ)、約12.05±0.2(2θ)、約13.65±0.2(2θ)、約16.13±0.2(2θ)および約33.55±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0167】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0168】
DSC解析において、本発明による結晶形Dは、好ましくは、約107−117℃、より好ましくは約108−116℃、さらに好ましくは約109−115℃、より一層好ましくは約110−114℃、特に約110−113℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示す。
【0169】
好ましくは、DSC解析において、本発明による結晶形Dはさらに、約118−128℃、より好ましくは約119−127℃、さらに好ましくは約120−126℃、より一層好ましくは約121−125℃、特に約122−125℃においてピーク温度を有する吸熱事象を示す。
【0170】
本発明の結晶形Dはさらに、約169±2cm
−1、約922cm
−1、約1002±2cm
−1、約1570±2cm
−1、約2957±2cm
−1および約3067±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0171】
本発明の結晶形Dはさらに、約169±2cm
−1、約922cm
−1、約1002±2cm
−1、約1570±2cm
−1および約2957±2cm
−1および約3067±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約254±2cm
−1、約367±2cm
−1、約491±2cm
−1、約683±2cm
−1、約1302±2cm
−1、約1437±2cm
−1、約1479±2cm
−1および約2935±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約633±2cm
−1、約786±2cm
−1、約821±2cm
−1、約1028±2cm
−1、約1117±2cm
−1、約1158±2cm
−1、約1202±2cm
−1、約1264±2cm
−1、および約1377±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0172】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンをイソプロパノールを含む溶剤に懸濁する、
工程を含む、上記の結晶形Dの製造方法に関する。
【0173】
好ましくは、溶剤はイソプロパノールである。
【0174】
好ましくは、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0175】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0176】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0177】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0178】
好ましくは、本発明による方法では、工程(c−1)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。好ましくは、工程(c−1)は周囲温度で行なわれる。
【0179】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Dに関する。
【0180】
本発明のさらなる態様は結晶形Eに関する。
【0181】
好ましくは、本発明による結晶形Eは、約8.8±0.2(2θ)、約11.9±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.7±0.2(2θ)および約18.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約18.7±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0182】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Eは、約8.8±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.7±0.2(2θ)、約18.7±0.2(2θ)および場合により11.9±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0183】
本発明による結晶形Eはさらに、約22.6±0.2(2θ)、約23.3±0.2(2θ)、約25.7±0.2(2θ)、約26.1±0.2(2θ)、約26.9±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0184】
更に、本発明による結晶形Eは、約8.8±0.2(2θ)、約11.9±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.7±0.2(2θ)および約18.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約22.6±0.2(2θ)、約23.3±0.2(2θ)、約25.7±0.2(2θ)、約26.1±0.2(2θ)、約26.9±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約16.3±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約20.4±0.2(2θ)、約23.9±0.2(2θ)、約24.1±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約27.8±0.2(2θ)、約28.2±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)、約30.8±0.2(2θ)、約31.2±0.2(2θ)および約33.0±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0185】
本発明による結晶形Eは、約8.8±0.2(2θ)、約11.9±0.2(2θ)、約17.0±0.2(2θ)、約17.7±0.2(2θ)、および約18.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約22.6±0.2(2θ)、約23.3±0.2(2θ)、約25.7±0.2(2θ)、約26.1±0.2(2θ)、約26.9±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約16.3±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約20.4±0.2(2θ)、約23.9±0.2(2θ)、約24.1±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約27.8±0.2(2θ)、約28.2±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)、約30.8±0.2(2θ)、約31.2±0.2(2θ)および約33.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約10.7±0.2(2θ)、約11.3±0.2(2θ)、約12.2±0.2(2θ)、約13.8±0.2(2θ)、約15.2±0.2(2θ)、約15.8±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約19.7±0.2(2θ)、約21.1±0.2(2θ)、約21.9±0.2(2θ)、約24.7±0.2(2θ)、約25.0±0.2(2θ)、約28.7±0.2(2θ)、約31.5±0.2(2θ)および約34.4±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0186】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0187】
本発明の結晶形Eはさらに、約1003±2cm
−1、約1297±2cm
−1、約1570±2および約1585±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0188】
本発明の結晶形Eはさらに、約1003±2cm
−1、約1297±2cm
−1、約1570±2cm
−1および約1585±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約159±2cm
−1、約188±2cm
−1、約680±2cm
−1、約923±2cm
−1、約1434±2cm
−1、約1461±2cm
−1、約2943±2cm
−1、約2961±2cm
−1、約3070±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または174±2cm
−1、約257±2cm
−1、約370±2cm
−1、約489±2cm
−1、約632±2cm
−1、約823±2cm
−1、約913±2cm
−1、約982±2cm
−1、約1027±2cm
−1、約1037±2cm
−1、約1169±2cm
−1、約1192±2cm
−1、約1202±2cm
−1、約1262±2cm
−1、約1476±2cm
−1、約2836±2cm
−1、約2860±2cm
−1、約2894±2cm
−1、約2994±2cm
−1および約3057±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0189】
本発明による結晶形Eはさらに、約271±2cm
−1、約315±2cm
−1、約394±2cm
−1、約423±2cm
−1、約434±2cm
−1、約518±2cm
−1、約541±2cm
−1、約557±2cm
−1、約604±2cm
−1、約621±2cm
−1、約710±2cm
−1、約760±2cm
−1、約784±2cm
−1、約870±2cm
−1、約945±2cm
−1、約1049±2cm
−1、約1075±2cm
−1、約1117±2cm
−1、約1135±2cm
−1、約1230±2cm
−1、1337±2cm
−1、約1354±2cm
−1、約1376±2cm
−1、約1629±2cm
−1および約2791±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0190】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンをメタノールを含む溶剤に懸濁する、
工程を含む、上記の結晶形Eの製造方法に関する。
【0191】
好ましくは、溶剤はメタノールである。
【0192】
好ましくは、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0193】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも5分、好ましくは少なくとも10分、より好ましくは少なくとも15分、さらに好ましくは少なくとも30分、より一層好ましくは少なくとも1h、最も好ましくは少なくとも2hの期間、撹拌する。
【0194】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0195】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0196】
好ましくは、本発明による方法では、工程(c−1)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。好ましくは、工程(c−1)は周囲温度で行なわれる。
【0197】
本発明の別の態様は、
(a−3)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンをメタノールで洗浄する、
工程を含む、上記の結晶形Eの製造方法に関する。
【0198】
本明細書の目的において、「メタノールで(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを洗浄する」は、「(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを過剰のメタノールと接触させる」と同義に見なされるべきである。
【0199】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンは、1mgの(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンあたり、少なくとも0.5μL、より好ましくは1.0μL、さらに好ましくは少なくとも2μL、より一層好ましくは少なくとも3μL、最も好ましくは少なくとも4μL、特に少なくとも5μLのメタノールで洗浄する(と接触させる)。
【0200】
好ましくは、工程(a−2)で用いられる(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンは、水和物または溶媒和物の形態にある。
【0201】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Eに関する。
【0202】
本発明のさらなる態様は結晶形Fに関する。
【0203】
好ましくは、本発明による結晶形Fは、約9.0±0.2(2θ)、約15.4±0.2(2θ)、約16.1±0.2(2θ)、約17.9±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.7±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約20.1±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約21.8±0.2(2θ)、約24.6±0.2(2θ)、約25.6±0.2(2θ)、約27.1±0.2(2θ)、約27.4±0.2(2θ)および約29.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約20.1±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0204】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Fは、約9.0±0.2(2θ)、約17.9±0.2(2θ)、約18.7±0.2(2θ)、約20.1±0.2(2θ)および場合により16.1±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0205】
本発明による結晶形Fは、約21.9±0.22θ、約25.0±0.2(2θ)、約27.9±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することができる。
【0206】
更に、本発明による結晶形Fは、約9.0±0.2(2θ)、約15.4±0.2(2θ)、約16.1±0.2(2θ)、約17.9±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.7±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約20.1±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約21.8±0.2(2θ)、約24.6±0.2(2θ)、約25.6±0.2(2θ)、約27.1±0.2(2θ)、約27.4±0.2(2θ)および約29.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約21.9±0.2(2θ)、約25.0±0.2(2θ)、約27.9±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約14.5±0.2(2θ)、約22.9±0.2(2θ)、約23.5±0.2(2θ)、約30.0±0.2(2θ)、約30.8±0.2(2θ)、約31.4±0.2(2θ)、約31.6±0.2(2θ)および約32.2±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0207】
本発明による結晶形Fは、約9.0±0.2(2θ)、約15.4±0.2(2θ)、約16.1±0.2(2θ)、約17.9±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.7±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約20.1±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約21.8±0.2(2θ)、約24.6±0.2(2θ)、約25.6±0.2(2θ)、約27.1±0.2(2θ)、約27.4±0.2(2θ)および約29.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約21.9±0.2(2θ)、約25.0±0.2(2θ)、約27.9±0.2(2θ)および約30.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約14.5±0.2(2θ)、約22.9±0.2(2θ)、約23.5±0.2(2θ)、約30.0±0.2(2θ)、約30.8±0.2(2θ)、約31.4±0.2(2θ)、約31.6±0.2(2θ)および約32.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約8.0±0.2(2θ)、約10.6±0.2(2θ)、約24.0±0.2(2θ)、約32.2±0.2(2θ)、約32.8±0.2(2θ)、約33.3±0.2(2θ)、約34.4±0.2(2θ)および約34.4±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0208】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0209】
本発明の結晶形Fはさらに、約171±2cm
−1、約921±2cm
−1、約1002±2cm
−1、約1299±2cm
−1、約1570±2cm
−1、約1581±2cm
−1、約2952±2cm
−1および約3070±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0210】
本発明の結晶形Fはさらに、約171±2cm
−1、約921±2cm
−1、約1002±2cm
−1、約1299±2cm
−1、約1570±2cm
−1、約1581±2cm
−1、2952±2cm
−1および約3070±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または、約157±2cm
−1、約183±2cm
−1、約682±2cm
−1、約1463±2cm
−1、約1477±2cm
−1、2889±2cm
−1、約2932±2cm
−1、約2977±2cm
−1および約3058±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または、約212±2cm
−1、約253±2cm
−1、約370±2cm
−1、約491±2cm
−1、約620±2cm
−1、約632±2cm
−1、約828±2cm
−1、約912±2cm
−1、約982±2cm
−1、約1027±2cm
−1、約1036±2cm
−1、約1050±2cm
−1、約1056±2cm
−1、約1110±2cm
−1、約1159±2cm
−1、約1189±2cm
−1、約1202±2cm
−1、約1373±2cm
−1、約1438±2cm
−1、約1453±2cm
−1、約2843±2cm
−1、約2860±2cm
−1および約2992±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0211】
本発明による結晶形Fはさらに、約291±2cm
−1、約394±2cm
−1、約424±2cm
−1、約471±2cm
−1、約519±2cm
−1、約542±2cm
−1、約560±2cm
−1、約602±2cm
−1、約607±2cm
−1、約712±2cm
−1、約762±2cm
−1、約786±2cm
−1、約848±2cm
−1、約870±2cm
−1、約894±2cm
−1、約946±2cm
−1、約970±2cm
−1、約1076±2cm
−1、約1119±2cm
−1、約1146±2cm
−1、約1172±2cm
−1、約1229±2cm
−1、約1263±2cm
−1、約1338±2cm
−1、約1353±2cm
−1、約1498±2cm
−1、約1630±2cm
−1、約2566±2cm
−1、約2748±2cm
−1および約2795±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0212】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンをn−プロパノールを含む溶剤に懸濁する、
工程を含む、上記の結晶形Fの製造方法に関する。
【0213】
好ましくは、溶剤はn−プロパノールである。
【0214】
好ましくは、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0215】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも2h、好ましくは少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0216】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0217】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0218】
好ましくは、本発明による方法では、工程(c−1)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。好ましくは、工程(c−1)は周囲温度で行なわれる。
【0219】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Fに関する。
【0220】
本発明のさらなる態様は結晶形Gに関する。
【0221】
好ましくは、本発明による結晶形Gは、約16.3±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約19.1±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約20.3±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)および約29.1±0.2(2θ)から成る群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有することができる。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約19.1±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0222】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Gは、約18.8±0.2(2θ)、約19.1±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)、約29.1±0.2(2θ)および場合により20.3±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0223】
本発明による結晶形Gは、さらに約15.4±0.2(2θ)、約15.9±0.2(2θ)、約17.2±0.2(2θ)、約17.4±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約21.0±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約24.7±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、約25.9±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.3±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)および約33.0±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0224】
更に、本発明による結晶形Gは、約16.3±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約19.1±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約20.3±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)および約29.1±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約15.4±0.2(2θ)、約15.9±0.2(2θ)、約17.2±0.2(2θ)、約17.4±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約21.0±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約24.7±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、約25.9±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.3±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)および約33.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約11.5±0.2(2θ)、約15.1±0.2(2θ)、約30.2±0.2(2θ)、約31.6±0.2(2θ)、約32.3±0.2(2θ)、約33.9±0.2(2θ)および約34.7±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0225】
本発明による結晶形Gは、約16.3±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約19.1±0.2(2θ)、約19.4±0.2(2θ)、約20.3±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)および約29.1±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約15.4±0.2(2θ)、約15.9±0.2(2θ)、約17.2±0.2(2θ)、約17.4±0.2(2θ)、約17.8±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約21.0±0.2(2θ)、約22.6±0.2(2θ)、約24.2±0.2(2θ)、約24.7±0.2(2θ)、約25.4±0.2(2θ)、約25.9±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.3±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)および約33.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約11.5±0.2(2θ)、約15.1±0.2(2θ)、約30.2±0.2(2θ)、約31.6±0.2(2θ)、約32.3±0.2(2θ)、約33.9±0.2(2θ)および約34.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約8.1±0.2(2θ)、約8.9±0.2(2θ)、約11.1±0.2(2θ)、約13.5±0.2(2θ)および約33.5±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0226】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0227】
本発明の結晶形Gはさらに、約675±2cm
−1、約1569±2cm
−1および約2917±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0228】
本発明による結晶形Gはさらに、約675±2cm
−1、約1569±2cm
−1および約2917±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約169±2cm
−1、約921±2cm
−1、約1002±2cm
−1、約3069±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または約180±2cm
−1、約202±2cm
−1、約254±2cm
−1、約306±2cm
−1、約706±2cm
−1、約1029±2cm
−1、約1047±2cm
−1、約1292±2cm
−1、約1309±2cm
−1、約1418±2cm
−1、約1437±2cm
−1、約1475±2cm
−1、約1597±2cm
−1、約2945±2cm
−1、約2960±2cm
−1、約2999±2cm
−1、約3058±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0229】
本発明による結晶形Gはさらに、約334±2cm
−1、約365±2cm
−1、約387±2cm
−1、約424±2cm
−1、約438±2cm
−1、約491±2cm
−1、約522±2cm
−1、約546±2cm
−1、約608±2cm
−1、約621±2cm
−1、約638±2cm
−1、約769±2cm
−1、約786±2cm
−1、約830±2cm
−1、約868±2cm
−1、約948±2cm
−1、約982±2cm
−1、約1038±2cm
−1、約1073±2cm
−1、約1108±2cm
−1、約1122±2cm
−1、約1136±2cm
−1、約1161±2cm
−1、約1171±2cm
−1、約1190±2cm
−1、約1201±2cm
−1、約1234±2cm
−1、約1260±2cm
−1、約1338±2cm
−1、約1373±2cm
−1、約1629±2cm
−1、約2777±2cm
−1、約2815±2cm
−1、約2841±2cm
−1、約2862±2cm
−1、約3156±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0230】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンをジメチルスルホキシドを含む溶剤に懸濁する、工程を含む、上記の結晶形Gの製造方法に関する。
【0231】
好ましくは、溶剤はジメチルスルホキシドである。
【0232】
好ましくは、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に15〜35℃の温度範囲で行われる。
【0233】
好ましくは、工程(a−1)において得られた懸濁液を、少なくとも2h、好ましくは少なくとも4h、より好ましくは少なくとも8h、さらに好ましくは少なくとも12h、より一層好ましくは少なくとも16h、最も好ましくは少なくとも24h、そして特に少なくとも2日間の期間、撹拌する。
【0234】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた固体を分離、好ましくはろ過する。
【0235】
好ましくは、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(c−1)工程(b−1)で得られた固体を乾燥する。
【0236】
好ましくは、本発明による方法では、工程(c−1)は空気または不活性ガス流、例えばアルゴンまたは窒素流下で行われる。好ましくは、工程(c−1)は周囲温度で行なわれる。
【0237】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Gに関する。
【0238】
本発明のさらなる態様は結晶形Hに関する。
【0239】
好ましくは、本発明による結晶形Hは、約11.4±0.22(θ)、約18.3±0.2(2θ)および約19.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約19.2±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0240】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Hは、約11.4±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)、約19.2±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)および場合により18.0±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0241】
本発明による結晶形Hはさらに、約17.1±0.2(2θ)、約18.0±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約21.4±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約25.5±0.2(2θ)、約26.3±0.2(2θ)および約27.9±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0242】
更に、本発明による結晶形Hは、約11.4±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)および約19.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約17.1±0.2(2θ)、約18.0±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約21.4±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約25.5±0.2(2θ)、約26.3±0.2(2θ)および約27.9±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークに加えて、約7.4±0.2(2θ)、約10.8±0.2(2θ)、約15.7±0.2(2θ)、約16.2±0.2(2θ)、約19.8±0.2(2θ)、約20.3±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)、約23.8±0.2(2θ)、約24.5±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)、約27.0±0.2(2θ)、約28.3±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)、約30.0±0.2(2θ)、約31.0±0.2(2θ)および約33.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0243】
本発明による結晶形Hはさらに、約11.4±0.2(2θ)、約18.3±0.2(2θ)および約19.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約17.1±0.2(2θ)、約18.0±0.2(2θ)、約20.6±0.2(2θ)、約21.4±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約25.5±0.2(2θ)、約26.3±0.2(2θ)および約27.9±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピーク、および場合により約7.4±0.2(2θ)、約10.8±0.2(2θ)、約15.7±0.2(2θ)、約16.2±0.2(2θ)、約19.8±0.2(2θ)、約20.3±0.2(2θ)、約22.2±0.2(2θ)、約23.8±0.2(2θ)、約24.5±0.2(2θ)、約25.8±0.2(2θ)、約27.0±0.2(2θ)、約28.3±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約29.4±0.2(2θ)、約30.0±0.2(2θ)、約31.0±0.2(2θ)および約33.3±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークに加えて、約8.5±0.2(2θ)、約9.0±0.2(2θ)、約9.8±0.2(2θ)、約12.2±0.2(2θ)、約12.8±0.2(2θ)、約13.1±0.2(2θ)、約14.8±0.2(2θ)、約16.6±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)および約32.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0244】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0245】
本発明の結晶形Hはさらに、約171±2cm
−1、約203±2cm
−1、約258±2cm
−1、約918±2cm
−1、約1002±2cm
−1、約1305±2cm
−1および約1568±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0246】
本発明による結晶形Hはさらに、約171±2cm
−1、約203±2cm
−1、約258±2cm
−1、約918±2cm
−1、約1002±2cm
−1、約1305±2cm
−1および約1568±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークに加えて、約369±2cm
−1、約391±2cm
−1、約490±2cm
−1、約599±2cm
−1、約685±2cm
−1、約828±2cm
−1、約1030±2cm
−1、約1375±2cm
−1、約1464±2cm
−1、約2989±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0247】
本発明による結晶形Hはさらに、約517±2cm
−1、約557±2cm
−1、約620±2cm
−1、約713±2cm
−1、約734±2cm
−1、約787±2cm
−1および約889±2cm
−1、約982±2cm
−1、約1048±2cm
−1、約1073±2cm
−1、約1117±2cm
−1、約1199±2cm
−1、約1219±2cm
−1、約1263±2cm
−1、約1629±2cm
−1、約2788±2cm
−1、約2921±2cm
−1、約2945±2cm
−1および約3069±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0248】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを有機溶剤に溶解する、
工程を含む、上記の結晶形Hの製造方法に関する。
【0249】
好ましい実施形態では、有機溶剤は1,4−ジオキサンである。別の好ましい実施形態では、有機溶剤は、少なくとも5重量%、より好ましくは少なくとも10重量%、よりさらに好ましくは少なくとも20重量%、より一層好ましくは少なくとも30重量%、最も好ましくは少なくとも40重量%、特に少なくとも50重量%の1,4−ジオキサンを含む。
【0250】
好ましくは、本発明による方法において、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に20〜40℃の温度範囲で行われる。
【0251】
好ましい実施態様において、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた溶液の溶剤を蒸発させる。
【0252】
溶剤を蒸発させるための好適な方法は、当業者にはよく知られている。好ましくは、本発明による方法では、溶剤を、空気、気流または不活性ガス流、特にアルゴンもしくは窒素流において蒸発させる。しかしながら、例えばロータリーエバポレータにより、真空下で溶剤を蒸発させることもまた可能である。
【0253】
好ましくは、本発明による方法では、溶剤を室温で蒸発させる。しかしながら、上昇させた温度、例えば、20℃〜60℃の範囲内で溶剤を蒸発させることも可能である。
【0254】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Hに関する。
【0255】
本発明のさらなる態様は結晶形Iに関する。
【0256】
好ましくは、本発明による結晶形Iは、約10.9±0.2(2θ)、約14.6±0.2(2θ)、約15.5±0.2(2θ)、約17.1±0.2(2θ)、約18.5±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約21.1±0.2(2θ)、約21.9±0.2(2θ)、約23.6±0.2(2θ)、約25.9±0.2(2θ)および約28.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約17.1±0.22におけるX線回折ピークを含む。
【0257】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Iは、約10.9±0.2(2θ)、約15.5±0.2(2θ)、約17.1±0.2(2θ)、約18.5±0.2(2θ)および場合により18.8±0.2(2θ)および/または23.6±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0258】
本発明による結晶形Iはさらに、約16.5±0.2(2θ)、約18.1±0.2(2θ)、約24.0±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約30.6±0.2(2θ)および約31.9±0.2(2θ)から成る群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することができる。
【0259】
さらに、本発明による結晶形Iは、約10.9±0.2(2θ)、約14.6±0.2(2θ)、約15.5±0.2(2θ)、約17.1±0.2(2θ)、約18.5±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約21.1±0.2(2θ)、約21.9±0.2(2θ)、約23.6±0.2(2θ)、約25.9±0.2(2θ)および約28.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約16.5±0.2(2θ)、約18.1±0.2(2θ)、約24.0±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約30.6±0.2(2θ)および約31.9±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約19.4±0.2(2θ)、約19.9±0.2(2θ)、約20.2±0.2(2θ)、約22.3±0.2(2θ)、約22.8±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約25.2±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約30.0±0.2(2θ)および約34.8±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらにすることを特徴とし得る。
【0260】
本発明による結晶形Iは、約10.9±0.2(2θ)、約14.6±0.2(2θ)、約15.5±0.2(2θ)、約17.1±0.2(2θ)、約18.5±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約21.1±0.2(2θ)、約21.9±0.2(2θ)、約23.6±0.2(2θ)、約25.9±0.2(2θ),および約28.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約16.5±0.2(2θ)、約18.1±0.2(2θ)、約24.0±0.2(2θ)、約28.0±0.2(2θ)、約28.8±0.2(2θ)、約30.6±0.2(2θ)および約31.9±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約19.4±0.2(2θ)、約19.9±0.2(2θ)、約20.2±0.2(2θ)、約22.3±0.2(2θ)、約22.8±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約25.2±0.2(2θ)、約26.6±0.2(2θ)、約30.0±0.2(2θ)および約34.8±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約9.5±0.2(2θ)、約10.1±0.2(2θ)、約13.9±0.2(2θ)、約27.6±0.2(2θ)、約29.1±0.2(2θ)、約33.1±0.2(2θ)および約34.2±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0261】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0262】
本発明の結晶形Iはさらに、約924±2cm
−1、約1001cm
−1、約1305±2cm
−1、約1572±2cm
−1、約2925±2cm
−1および約3066±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0263】
本発明による結晶形Iはさらに、約924±2cm
−1、約1001±2cm
−1、約1305±2cm
−1、約1572±2cm
−1、約2925±2cm
−1、約3066±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークに加えて、約155±2cm
−1、約172±2cm
−1、約256±2cm
−1、約680±2cm
−1、約1031±2cm
−1、約1434±2cm
−1、約1459±2cm
−1、約1474±2cm
−1、約1589±2cm
−1、約1596±2cm
−1、約2911±2cm
−1、約2964±2cm
−1および約2984±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークをさらに有することを特徴とし得る。
【0264】
本発明による結晶形Iはさらに、約202±2cm
−1、約280±2cm
−1、約315±2cm
−1、約367±2cm
−1、約392±2cm
−1、約421±2cm
−1、約438±2cm
−1、約466±2cm
−1、約489±2cm
−1、約519±2cm
−1、約544±2cm
−1、約558±2cm
−1、約605±2cm
−1、約621±2cm
−1、約636±2cm
−1、約697±2cm
−1、約715±2cm
−1、約767±2cm
−1、約784±2cm
−1、約810±2cm
−1、約825±2cm
−1、約895±2cm
−1、約912±2cm
−1、約948±2cm
−1、約983±2cm
−1、約1047±2cm
−1、約1066±2cm
−1、約1091±2cm
−1、1113±2cm
−1、約1123±2cm
−1、約1141±2cm
−1、約1159±2cm
−1、約1188±2cm
−1、約1199±2cm
−1、1232±2cm
−1、約1265±2cm
−1、約1291±2cm
−1、約1339±2cm
−1、約1354±2cm
−1、約1375±2cm
−1、1404±2cm
−1、約1417±2cm
−1、約1630±2cm
−1、約2699±2cm
−1、約2775±2cm
−1、約2787±2cm
−1、2820±2cm
−1、約2845±2cm
−1、約2875±2cm
−1、約2953±2cm
−1、約2998±2cm
−1、約3011±2cm
−1、3051±2cm
−1および約3085±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0265】
本発明の別の態様は、
(a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを有機溶剤に溶解する、
工程を含む、上記の結晶形Iの製造方法に関する。
【0266】
好ましくは、前記溶剤は、C4〜C6アルコール類、例えばn−ブタノール、エステル類、例えば、エチルアセテート、n‐プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテートおよびイソブチルアセテート、ケトン類、例えばアセトン、2−ブタノン、ペンタン−2−オン、ペンタン−3−オン、ヘキサン−2−オンおよびヘキサン−3−オン、エーテル類、例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテルおよび1,4−ジオキサン、ニトリル類、例えばアセトニトリル、飽和炭化水素、例えばn−ペンタン、n−ヘキサンおよびn−ヘプタン、芳香族炭化水素、例えばトルエン;塩素化炭化水素、例えばジクロロメタンおよびクロロホルム;およびそれらの混合物から成る群から選択される。
【0267】
さらにケトン類、エーテル類および塩素化炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種の溶剤を含有する、飽和炭化水素、例えばn‐ペンタン、n−ヘキサンおよびn−ヘプタンの混合物が特に好ましい。
【0268】
いくつかの好ましい実施形態では、有機溶剤はジクロロメタンおよびn−ヘプタンの混合物である。好ましくは、ジクロロメタンとn−ヘプタンとの比率は、10:1〜1:10の範囲内、より好ましくは7:1〜1:7の範囲内、さらに好ましくは5:1〜1:6の範囲内、より一層好ましくは3:1〜1:5の範囲内、最も好ましくは1:1〜1:3の範囲内、特に1:1.5〜1:2.5の範囲内(体積/体積)である。
【0269】
好ましくは、本発明による方法において、工程(a−1)はそれぞれの溶剤の沸点以下の温度で、好ましくは80℃以下の温度で、より好ましくは60℃以下、より一層好ましくは40℃以下、そして特に20〜40℃の温度範囲で行われる。
【0270】
好ましい実施態様において、本発明による方法は以下の工程をさらに含む:
(b−1)工程(a−1)で得られた溶液の溶剤を蒸発させる。
【0271】
溶剤を蒸発させるための好適な方法は、当業者にはよく知られている。好ましくは、本発明による方法では、溶剤を、空気、気流または不活性ガス流、特にアルゴンもしくは窒素流において蒸発させる。しかしながら、例えばロータリーエバポレータにより、真空下で溶剤を蒸発させることもまた可能である。
【0272】
好ましくは、本発明による方法では、溶剤を室温で蒸発させる。しかしながら、上昇させた温度、例えば、20℃〜60℃の範囲内で溶剤を蒸発させることも可能である。
【0273】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Iに関する。
【0274】
本発明のさらなる態様は結晶形Lに関する。
【0275】
本発明による結晶形Lは、約8.6±0.2(2θ)、約10.3±0.2(2θ)、約16.7±0.2(2θ)、約17.2±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約21.2±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)および27.4±0.2(2θ)から成る群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークを有する。いくつかの好ましい実施形態では、前記結晶形は約18.8±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0276】
いくつかの好ましい実施形態では、結晶形Lは、約16.7±0.2(2θ)、約17.2±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)および場合により10.3±0.2(2θ)におけるX線回折ピークを含む。
【0277】
本発明による結晶形Lは、約14.0±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約28.9±0.2(2θ)および約30.2±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークをさらに有することができる。
【0278】
さらに、本発明による結晶形Lは、約8.6±0.2(2θ)、約10.3±0.2(2θ)、約16.7±0.2(2θ)、約17.2±0.2(2θ)、約18.2±0.2(2θ)、約18.8±0.2(2θ)、約21.2±0.2(2θ)、約26.0±0.2(2θ)および約27.4±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク、および場合により約14.0±0.2(2θ)、約20.7±0.2(2θ)、約23.0±0.2(2θ)、約28.9±0.2(2θ)および約30.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピークに加えて、約9.1±0.2(2θ)、約9.5±0.2(2θ)、約12.2±0.2(2θ)、約22.3±0.2(2θ)および約24.5±0.2(2θ)からなる群から選択される少なくとも1つのX線回折ピークを有することを特徴とし得る。
【0279】
上記のすべての2θ値は、1.54060Åの波長を有するCuKα線を使用して測定されたX線ディフラクトグラムを表す。
【0280】
本発明の結晶形Lはさらに、約1001±2cm
−1、約1577±2cm
−1、約1590±2cm
−1および約3069±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0281】
本発明の結晶形Lはさらに、約1001±2cm
−1、約1577±2cm
−1、約1590±2cm
−1および約3069±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または、約172±2cm
−1、約679±2cm
−1、約924±2cm
−1、約1307±2cm
−1、約1475±2cm
−1、約2922±2cm
−1、約2987±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;および/または、約150±2cm
−1、約199±2cm
−1、約249±2cm
−1、約488±2cm
−1、約620±2cm
−1、約693±2cm
−1、約828±2cm
−1、約913±2cm
−1、約985±2cm
−1、約1029±2cm
−1、約1201±2cm
−1、約1293±2cm
−1、約1376±2cm
−1、約1438±2cm
−1、約1631±2cm
−1、約2843±2cm
−1、約2859±2cm
−1、約2879±2cm
−1および約3042±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0282】
本発明による結晶形Lはさらに、約362±2cm
−1、約390±2cm
−1、約423±2cm
−1、約522±2cm
−1、約544±2cm
−1、約610±2cm
−1、約637±2cm
−1、約714±2cm
−1、約763±2cm
−1、約784±2cm
−1、約872±2cm
−1、約950±2cm
−1、約1049±2cm
−1、約1077±2cm
−1、約1129±2cm
−1、約1157±2cm
−1、約1186±2cm
−1、約1235±2cm
−1、約1267±2cm
−1、約1338±2cm
−1、約1353±2cm
−1、約1418±2cm
−1、約2364±2cm
−1、約2787±2cm
−1および約2828±2cm
−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピークを有することを特徴とし得る。
【0283】
本発明の別の態様は、
(a)真空下、好ましくはで最大で900mbarの真空で、より好ましくは最大500mbarの真空で、さらに好ましくは最大300mbarの真空で、より好ましくは最大200mbarの真空で、最も好ましくは最大100mbarの真空で、本発明による結晶の結晶形Bを乾燥する、
工程を含む、上記の結晶形Lの製造方法に関する。
【0284】
従って、結晶形Lは、上に記述されるような結晶形Bの製造のために方法によって得られてもよく、そこにおいては、乾燥工程(c−3)あるいはそれぞれ(d−4)は真空の下で行われ、すなわち、それぞれの乾燥工程は、工程(a)と置き換えることができる。
【0285】
本発明のさらなる態様は、上記の方法によって得ることができる結晶形Lに関する。
【0286】
いくつかの実施形態では、前記結晶形により、高収率および高純度を有する遊離塩基の形態における(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを得ることができる。これらの形態はさらに、利点を提供し得る基本的に異なる特性を有するという点で区別される。
【0287】
いくつかの実施形態では、本発明の結晶形は、活性成分、すなわち(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの取り扱いおよび計量に関するそれらの容易さを特徴とする。
【0288】
明細書の目的において、用語「活性成分」は好ましくは薬理学的に活性な成分(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンおよびその生理学的に許容可能な塩を表す。特に明記しない限り、それは好ましくは遊離塩基を表す。
【0289】
いくつかの実施形態において、驚くべきことに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンが、2つの非溶媒和物形態(結晶形AおよびI)、2つの異なる水和物(結晶形BおよびH)、部分的に脱水した形態(結晶形L)および有機溶剤との5つの異なる溶媒和物(結晶形C、D、E、F、G)を形成できることが見出された。
【0290】
いくつかの実施形態では、驚くべきことに、結晶形Aが60%以下の相対湿度で熱力学的に安定なことが見出された。いくつかの実施形態では、驚くべきことに、結晶形Bが、より高い相対湿度(r.h.≧40%)において最も熱力学的に安定であることが見出された。
【0291】
いくつかの実施形態では、驚くべきことに、本発明の結晶形が、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)を、そのジアステレオマー、すなわち、(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)から分離するために有用であることが見出された。(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの化学合成は、典型的には様々な比率における両ジアステレオマーの混合物をもたらし、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの容易かつ効率的な精製を可能にする方法に対する需要が存在する。
【0292】
本発明の別の態様は、上記のような本発明の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形を得るための、好ましくは結晶形C、D、EまたはFのいずれかを得るためのプロセスを含む、(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンからの、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの分離のための方法に関する。
【0293】
本発明の別の態様は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン、遊離塩基またはその生理学的に許容可能な塩の製造のためのまたは精製のための方法であって、以下の工程を含む方法に関する:
(i)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンおよび(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを含むジアステレオマーの混合物(好ましくは過剰の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを有する)を提供すること;および
(ii)工程(i)において得られたジアステレオマーの前記混合物を開始物質として使用し、それから上記のような本発明のプロセスのいずれかに従って結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLからなる群から選択される(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形を調製すること;および
(iii)工程(ii)において得られた(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形を、ジアステレオマーの混合物の残余から分離すること(好ましくは析出およびろ過による);および
(iv)場合により、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの前記結晶形を、工程で得られた(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形の別の結晶形に、好ましくは結晶形Aに、好ましくは乾燥により変換すること。
【0294】
好ましくは、工程(ii)は以下のサブ工程を含む:
(ii−a)ジメチルスルホキシドまたは他の双極性非プロトン性溶媒を含む溶剤または溶剤混合物に前記のジアステレオマーの混合物を溶解すること;
(ii−b)アルコール、好ましくはメタノール、エタノール、1−プロパノールおよび2−プロパノールからなる群から選択されるアルコール、より好ましくは2−プロパノールを添加すること;
(ii−c)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンのアルコラート、好ましくは本発明の結晶形C、D、EまたはFを析出させること;および
(ii−d)(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを含有する溶液の残余から、工程(ii−c)で得られた析出物を分離すること。
【0295】
驚くべきことに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)が、そのジアステレオマー、(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)がアルコラートを形成しないかまたは実質的に異なる溶解度を有するアルコラートを形成する条件下で結晶性のアルコラートを形成し、それにより、ジアステレオマーの容易で効率的な分離を可能にすることが見出された。さらに、ジメチルスルホキシド(DMSO)における両方のジアステレオマーの溶液を提供し、貧溶媒としてアルコールを添加することにより、析出がもたらされることが見出された。驚いたことに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶性アルコール溶媒和物が、有意な量の結晶性ジメチルスルホキシド溶媒和物が同時に形成することなく形成されるという徴候がある。これは、いくつかの理由、特に高沸点DMSOを考慮すると有利である−沈殿物からDMSOを蒸発させる必要がない。
【0296】
本発明の別の態様は、上記の方法によって得ることができる(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形に関する。
【0297】
結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLの混合物、好ましくはこれらの結晶形のうちの2つの混合物も、本発明の範囲内に包含される。
【0298】
例えば、2つの結晶形のそのような混合物は、結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IまたはLから、結晶化プロセス(例えば、冷却または蒸発)の間にまたはそれぞれ分離プロセス(例えばろ過)の間に、またはそれぞれ熱が施されるプロセス(例えば乾燥)の間に、またはそれぞれ機械的エネルギーが挿入されるプロセス(例えば、挽砕または粉砕)の間に、得ることができる。
【0299】
更に、2つの結晶形のそのような混合物は、結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IまたはLから、水和水の部分的な取り込みにより、またはそれぞれ水和水の部分的な欠失、またはそれぞれ溶剤/水交換により、得ることができる。
【0300】
本発明の変態A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLは、場合により、共結晶および/またはクラスレートを形成していてもよい。これらはすべて本発明の範囲内に包含される。
【0301】
好ましい実施形態では、本発明による結晶形は、続いて非晶形に変換される。
【0302】
非晶形の調製のための好適な方法は当業者に知られている。例えば、非晶形または非晶質混合物は以下の方法またはそれらの組み合わせによって得ることができる:
i)溶液からの析出、
ii)凍結乾燥、
iii)噴霧乾燥、
iv)溶融押出、
v)フラッシュ蒸発、
vi)溶解物の急冷、
vii)周囲温度または液体窒素温度下での粉砕、
viii)不活性雰囲気(例えば窒素またはアルゴンガス)の保護下での作業、および/または
ix)キャピラリー結晶化技術の使用。
【0303】
本発明の別の態様は、非晶形、好ましくは上記方法のいずれかまたはそれらの組み合わせによって得ることができる非晶形に関する。
【0304】
本発明の別の態様は、本明細書で記載されるような少なくとも2種の結晶形の混合物;または本明細書で記載されるような少なくとも1種の結晶形と非晶形との混合物;または本明細書で記載されるような少なくとも1種の結晶形と、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸との塩、好ましくは硫酸水素塩との混合物;を任意の混合比で含む組成物に関する。
【0305】
好ましい実施形態では、本発明による医薬組成物は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶性非溶媒和物、ならびに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶性溶媒和物、好ましくはアルコール溶媒和物、例えば、アルコールがエタノールおよびイソプロパノールから選択されるアルコール溶媒和物(いくつかの特に好ましい実施態様においてはイソプロパノール)を含む。
【0306】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの全含有量(非溶媒和物(単数もしくは複数)+溶媒和物(単数もしくは複数))に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶性非溶媒和物の含有量は、少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、さらに好ましくは少なくとも80重量%、一層好ましくは少なくとも90重量%、より一層好ましくは少なくとも95重量%、最も好ましくは少なくとも99重量%、特に少なくとも99.5重量%である。
【0307】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの全含有量(非溶媒和物(単数もしくは複数)+溶媒和物(単数もしくは複数))に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶性非溶媒和物の含有量は、最大99.5重量%、より好ましくは最大99重量%、さらに好ましくは最大95重量%、一層好ましくは最大90重量%、より一層好ましくは最大80重量%、最も好ましくは最大60重量%、特に最大40重量%である。
【0308】
別の好ましい実施形態では、本発明の医薬組成物は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)の結晶形A、ならびに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)の結晶形Iを含む。
【0309】
好ましい実施形態では、結晶形Aの相対重量含有量は、結晶形Iの相対重量含有量より大きい。別の好ましい実施形態では、結晶形Iの相対重量含有量は、結晶形Aの相対重量含有量より大きい。
【0310】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの全含有量(結晶形A+結晶形I)に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形Aの含有量は、少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、さらに好ましくは少なくとも80重量%、一層好ましくは少なくとも90重量%、より一層好ましくは少なくとも95重量%、最も好ましくは少なくとも99重量%、特に少なくとも99.5重量%である。
【0311】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの全含有量(結晶形A+結晶形I)に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形Aの含有量は、最大99.5重量%、より好ましくは最大99重量%、さらに好ましくは最大95重量%、一層好ましくは最大90重量%、より一層好ましくは最大80重量%、最も好ましくは最大60重量%、特に最大40重量%である。
【0312】
さらに別の好ましい実施形態では、本発明による医薬組成物はさらに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸との塩、好ましくは硫酸水素塩または硫酸塩、より好ましくは硫酸水素塩を含む。したがって、この実施形態によれば、医薬組成物は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン(遊離塩基)の結晶形(好ましくは結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLからなる群から選択される)およびその硫酸塩、好ましくは硫酸水素塩の両方の混合物を含む。
【0313】
好ましくは、医薬組成物、剤形または活性成分における(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸塩、例えば硫酸水素塩の全含有量は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン全量(遊離塩基+塩)に対して、最大で2000ppm、より好ましくは最大で1000ppm、さらに好ましくは最大750ppm、一層好ましくは最大500ppm、より一層好ましくは最大250ppm、最も好ましくは最大100ppm、特に最大50ppmである。
【0314】
好ましくは、医薬組成物、剤形または活性成分における(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸塩、好ましくは硫酸水素塩の全含有量は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン全量(遊離塩基+塩)に対して、1ppm〜500ppm、より好ましくは4ppm〜440ppm、さらに好ましくは7ppm〜380ppm、一層好ましくは10ppm〜300ppm、より一層好ましくは13ppm〜220ppm、最も好ましくは17ppm〜140ppm、特に20ppm〜60ppmの範囲内である。
【0315】
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸塩の含有量を測定する好適な方法は当業者に知られており、例えばXRPD、元素分析、ラマン分光法、赤外分光法、クロマトグラフ法、NMRスペクトル、熱分析、電気泳動、原子吸光光度法、エネルギー分散型X線分光法を含み、熱的方法には特に、例えばDSC、TGA、温度変調型DSC、高速DSC、融点、ホットステージXRPD、ホットステージ顕微鏡法、溶解熱、マイクロ熱解析、熱量測定、マイクロ熱量測定が含まれる。
【0316】
さらに別の好ましい実施形態では、本発明の医薬組成物は、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4r−アミン)の結晶形(好ましくは結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLからなる群から選択される)、ならびに、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの非晶形を含む。
【0317】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの全含有量(結晶形(単数もしくは複数)+非晶形(単数もしくは複数))に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶化度、すなわち結晶形の含有量は、少なくとも40重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、さらに好ましくは少なくとも80重量%、一層好ましくは少なくとも90重量%、より一層好ましくは少なくとも95重量%、最も好ましくは少なくとも99重量%、特に少なくとも99.5重量%である。
【0318】
好ましくは、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの全含有量(結晶形(単数もしくは複数)+非晶形(単数もしくは複数))に対する(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶化度、すなわち結晶形の含有量は、最大99.5重量%、より好ましくは最大99重量%、さらに好ましくは最大95重量%、一層好ましくは最大90重量%、より一層好ましくは最大80重量%、最も好ましくは最大60重量%、特に最大40重量%である。
【0319】
別の態様では、本発明は、それを必要とする患者(例えば疼痛障害と診断された患者)に本明細書に記載される結晶形を投与することを含む、疼痛を治療する方法に関する。
【0320】
いくつかの好ましい実施形態では、本発明は、疼痛障害と診断された患者における疼痛を治療する方法であって、1種またはそれ以上の添加剤または佐剤および本明細書に開示した結晶形を含む活性成分を含む有効量の医薬組成物を、患者に経口で投与することを含む方法に関する。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、40±20μgの活性成分を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、400±50μgの活性成分を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、200±50μgの活性成分を含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、600±50μgの活性成分を含む。いくつかの好ましい実施形態では、結晶形は実質的に純粋な形態にある(例えば、活性成分は、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%の結晶形を含む)。
【0321】
別の態様では、本発明は、それを必要とする患者(例えば疼痛障害と診断された患者)に本明細書に記載される結晶形を含む医薬組成物を投与することを含む、疼痛を治療する方法に関する。
【0322】
本明細書される疼痛という語句には、限定はされないが、炎症性疼痛、術後疼痛、神経因性疼痛、糖尿病性の神経因性疼痛、急性疼痛、慢性疼痛、内臓痛、片頭痛および癌性疼痛からなる群から選択される疼痛が含まれる。
【0323】
いくつかの好ましい実施形態では、本発明による結晶形は、急性疼痛、内蔵痛、神経因性疼痛または慢性疼痛の治療における使用のためのものである(WO 2008/040481参照)。
【0324】
別の態様では、本発明は、本明細書に記載されるような結晶形、および場合により、例えば以下に記載されるような1種またはそれ以上の添加剤および/または佐剤を含む医薬組成物に関する。
【0325】
いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.001重量%〜約40重量%含む。いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.001重量%〜約20重量%含む。いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.001重量%〜約10重量%含む。いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.001重量%〜約5重量%含む。いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.001重量%〜約1重量%含む。いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.01重量%〜約1重量%含む。いくつかの好ましい実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載された結晶形の1種またはそれ以上を約0.01重量%〜約1重量%含む。
【0326】
好ましくは、前記医薬組成物は疼痛の治療に使用されてもよい。
【0327】
さらに別の態様では、本発明は、本明細書に記載される結晶形、好ましくは本明細書に記載される医薬組成物を含む薬剤に関する。好ましい実施形態において、薬剤は、固体の薬剤形態である。前記薬剤は、好ましくは、経口投与のために製造される。しかしながら、投与の他の形態、例えば、口腔、舌下腺、口腔粘膜、直腸、腰椎内、腹腔内、経皮的、静脈内、筋肉内、殿筋内、皮内および皮下投与も可能である。
【0328】
立体配置に応じて、薬剤(剤形)は好ましくは適当な添加剤および/または佐剤を含む。本発明の意味において好適な添加剤および/または佐剤は、ガレン製剤の構成に関して当業者に知られている全ての物質である。これらの佐剤の選択およびまた使用される量は、薬剤がどのように投与されるか(すなわち、経口的、静脈内、腹腔内、皮内、筋肉内、鼻腔内、頬側または局所的)に依存する。
【0329】
いくつかの好ましい実施形態では、剤形は、本明細書に記載の結晶形の1種またはそれ以上を40±35μg、より好ましくは40±30μg、さらに好ましくは40±25μg、一層好ましくは40±20μg、より一層好ましくは40±15μg、最も好ましくは40±10μg、特に40±5μg含む。いくつかの好ましい実施形態では、剤形は、本明細書に記載の結晶形の1種またはそれ以上を400±375μgまたは400±350μg、より好ましくは400±300μg、さらに好ましくは400±250μg、一層好ましくは400±200μg、より一層好ましくは400±150μg、最も好ましくは40±100μg、特に400±50μg含む。他のいくつかの好ましい実施形態では、剤形は、40±5μgの結晶または(または結晶形を含む活性成分)を含む。他のいくつかの好ましい実施形態では、剤形は、100±10μgの結晶または(または結晶形を含む活性成分)を含む。他のいくつかの好ましい実施形態では、剤形は、200±50μgの結晶または(または結晶形を含む活性成分)を含む。他のいくつかの好ましい実施形態では、剤形は、400±50μgの結晶または(または結晶形を含む活性成分)を含む。他のいくつかの好ましい実施形態では、剤形は、600±50μgの結晶または(または結晶形を含む活性成分)を含む。
【0330】
経口投与に好適な調製物は、錠剤、チュワブル錠、ロゼンジ、カプセル剤、顆粒剤、ドロップ類、液体またはシロップ剤の形態にあるもの、および非経口、局所および吸入投与に好適なものは、液剤、懸濁剤、容易に再構成される乾燥調製物およびスプレー剤である。さらにもう一つの可能性は直腸投与用の坐剤である。溶解された形態のデポー、パッチまたはプラスターにおける適用(皮膚浸透を促進する薬品の添加が可能)が、投与の好適な経皮的形態の例である。
【0331】
経口形態の投与のための佐剤および添加剤の例は、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、増量剤、離型剤、場合により溶剤、香味剤、糖、特に、キャリアー、希釈剤、着色剤、抗酸化剤などである。
【0332】
ワックスまたは脂肪酸エステルは特に坐剤に使用でき、そしてキャリアー物質、保存剤、懸濁剤等は非経口形態の適用に使用することができる。
【0333】
佐剤は、例えば以下であることができる:水、エタノール、2−プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グルコース、フルクトース、ラクトース、ショ糖、デキストロース、糖みつ、デンプン、加工デンプン、ゼラチン、ソルビトール、イノシトール、マンニトール、微結晶セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、酢酸セルロース、シェラック、セチルアルコール、ポリビニルピロリドン、パラフィン、ロウ、天然および合成ゴム、アラビアゴム、アルギナート、
デキストラン、飽和及び不飽和脂肪酸、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸グリセリル、ラウリル硫酸ナトリウム、食用油、ゴマ油、ヤシ油、落花生油、大豆油、レシチン、乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレン、およびプロピレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビン酸、安息香酸、クエン酸、アスコルビン酸、タンニン酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化ケイ素、酸化チタン、二酸化チタン、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、カリ、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、滑石、カオリン、ペクチン、クロスポビドン、寒天およびベントナイト。
【0334】
これらの薬剤及び医薬組成物の製造は、例えばA.R.Gennaro編「Remington’s Pharmaceutical Sciences」第17版、Mack Publishing Company、ペンシルバニア州イーストン(1985)、特に第8部、第76〜93章に記載されるような、当技術分野において周知の手段、デバイス、方法及びプロセスを用いて行われる。
【0335】
従って、例えば、錠剤などの固体製剤について、薬剤の活性物質は、例えば、均一な分散において活性物質を含む固体組成物を形成するために、薬学的なキャリアー物質、例えば、コーンスターチ、ラクトース、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたは生理学的に許容可能なゴムのような従来の錠剤構成要素、および水などの薬学的な希釈剤と共に顆粒化することができる。均一な分散は、ここでは、作用物質が組成物の全体にわたって一様に分散し、その結果、これが同じように有効な標準的剤形、例えば錠剤、カプセル剤、ロゼンジに容易に分割できることを意味すると理解される。従って、固体組成物は、標準的な剤形に分割される。錠剤または丸剤はまた、徐放剤形を製造するために、コーティングされるか、またはさもなければ配合されることができる。例えば、好適なコーティング剤には、高分子酸、および高分子酸と例えばシェラック、セチルアルコールおよび/または酢酸セルロースのような物質との混合物が含まれる。
【0336】
本発明の1つの実施形態では、本明細書に記載される結晶形は即時放出形態で存在する。
【0337】
本発明の別の実施形態では、本明細書に記載される結晶形は少なくとも部分的に制御放出形態で存在する。特に、活性成分は、経口的に、直腸にまたは経皮的に適用できる調製物からゆっくりと放出することができる。
【0338】
薬剤は、好ましくは、1日1回、1日2回(bid)または1日3回の投与のために製造され、1日1回または1日2回投与(bid)が好ましい。
【0339】
制御放出という語句は、本明細書において使用される場合、即時放出以外の任意の放出タイプ、例えば遅延放出(delayed release)、持続放出(sustained release)、徐放(slow release)、持続性放出(extended release)等を表す。これらの用語は、そのようなタイプの放出を得るための手段、装置、方法およびプロセスのように当業者によく知られている。
【0340】
本発明の別の実施形態において
・薬剤は経口投与のために製造され;および/または
・薬剤は固体のおよび/または圧縮されたおよび/またはフィルムコートされた医薬形態であり;および/または、
・薬剤はマトリックスから本明細書に記載される結晶形をゆっくりと放出し;および/または
・薬剤は、薬剤の全重量を基準として、0.001〜99.999重量%、より好ましくは0.1〜99.9重量、さらに好ましくは1.0〜99.0重量%、より一層好ましくは2.5〜80重量%、最も好ましくは5.0〜50重量%、特に7.5〜40重量%の量で結晶形を含み;および/または
・薬剤は薬学的に適合性なキャリアーおよび/または薬学的に適合性な佐剤を含み;および/または
・薬剤は25〜2,000mg、より好ましくは50〜1,800mg、さらに好ましくは60〜1,600mg、より好ましくは70〜1,400mg、最も好ましくは80〜1,200mg、そして特に100〜1,000mgの範囲の全質量を有し、および/または
・薬剤は錠剤、カプセル剤、ペレット剤および顆粒剤からなる群から選択される。
【0341】
薬剤は、単一錠剤として、およびコーティングされた錠剤として(例えば、フィルムコーティングされた錠剤またはロゼンジとして)提供することができる。錠剤は、通常、丸く両凸であるが、長楕円形態も可能である。サシェ剤もしくはカプセル剤に含まれるかまたは崩壊性錠剤を形成するために圧縮される顆粒剤、球状剤、ペレット剤またはマイクロカプセル剤も可能である。
【0342】
その態様のさらに別の1つでは、本発明は、薬剤の製造のための、本明細書に記載される結晶形の使用に関する。好ましくは前記薬剤は疼痛の治療に適している。
【0343】
その態様のさらに別の1つでは、本発明は、疼痛の治療のための、本明細書に記載される結晶形の使用に関する。
【0344】
語句「〜から本質的に成る」は、医薬組成物に関して使用された場合、組成物が指定されたもの以外に活性な医薬成分を含まないが、追加の不活性な成分または賦形剤を含んでもよいことを意味する。例えば、医薬組成物が(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンから本質的になると記載された場合、それは医薬組成物が(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン(すなわち、それの結晶形および/または非晶形)を含み他の活性な医薬成分を含まないが、当該剤形は任意の数の追加的不活性成分もしくは賦形剤を含むことができる、と理解されるべきである。語句「〜からなる」は、医薬組成物に関して使用された場合、該組成物が指定されたもの以外に他の活性な医薬成分を含まないが、本発明に無関係な追加成分および/または上記成分に通常伴う不純物を含んでいてもよいことを意味する。同様に、語句「〜からなる」が活性成分を定義するために使用される場合、それは、活性成分が指定されたもの以外に他の結晶形を実質的に含まないが、本発明に無関係な追加成分および/または上記成分に通常伴う不純物を含んでいてもよいことを意味する。
【0345】
更に、本発明は、患者における、好ましくは哺乳動物における疼痛を治療するための方法であって、本明細書に記載される結晶形の有効量を患者に投与することを含む方法に関する。
【0346】
本発明の追加的な好ましい実施形態(態様1〜態様37)は、以下のとおりである:
態様1
約18.3±0.2°2θ、約18.6±0.2°2θおよび約26.3±0.2°2θに特性ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形。
【0347】
態様2
X線粉末回折パターンが約31.6±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0348】
態様3
X線粉末回折パターンが約11.7±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0349】
態様4
X線粉末回折パターンが約11.7±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0350】
態様5
X線粉末回折パターンが約7.8±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0351】
態様6
X線粉末回折パターンが約33.6±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0352】
態様7
X線粉末回折パターンが約7.8±0.2°2θおよび約33.6±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0353】
態様8
X線粉末回折パターンがさらに、(i)約11.7±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θの一方または両方、および(ii)約7.8±0.2°2θおよび約33.6±0.2°2θの一方または両方に特性ピークを含む、態様1の結晶形。
【0354】
態様9
X線粉末回折パターンが約7.8±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様8の結晶形。
【0355】
態様10
X線粉末回折パターンが約17.6±0.2°2θおよび/または約19.4±0.2°2θに特性ピークをさらに含む、態様1の結晶形。
【0356】
態様11
結晶形が、DSCにより測定された場合に、約298〜308℃でピーク温度を有する吸熱事象を有する、態様1〜10のいずれかの結晶形。
【0357】
態様12
結晶形が約1569±2cm
−1および/または約1002±2cm
−1にラマンピークを有する、態様1〜10のいずれかの結晶形。
【0358】
態様13
1種またはそれ以上の添加剤または佐剤ならびに態様1〜10のいずれかの結晶形を含む活性成分を含む医薬組成物の有効量を患者に経口投与することを含む、疼痛障害と診断された患者における疼痛を治療するための方法。
【0359】
態様14
疼痛障害が慢性疼痛である、態様13の方法。
【0360】
態様15
疼痛障害が神経因性疼痛障害である、態様13の方法。
【0361】
態様16
医薬組成物が40±20μgの活性成分を含む、態様13の方法。
【0362】
態様17
医薬組成物が400±50μgの活性成分を含む、態様13の方法。
【0363】
態様18
結晶形が活性成分中に、実質的に純粋な形態で存在する、態様13の方法。
【0364】
態様19
活性成分が少なくとも約50%の結晶形を含む、態様18の方法。
【0365】
態様20
活性成分が少なくとも約70%の結晶形を含む、態様18の方法。
【0366】
態様21
活性成分が少なくとも約90%の結晶形を含む、態様18の方法。
【0367】
態様22
活性成分が少なくとも約95%の結晶形を含む、態様18の方法。
【0368】
態様23
活性成分が少なくとも約99%の結晶形を含む、態様18の方法。
【0369】
態様24
1種またはそれ以上の添加剤および/または佐剤ならびに態様1の結晶形を含む活性成分を含む医薬組成物。
【0370】
態様25
医薬組成物が前記の1種またはそれ以上の添加剤および/または佐剤ならびに前記活性成分からなる、態様24の医薬組成物。
【0371】
態様26
結晶形が活性成分中に、実質的に純粋な形態で存在する、態様24〜25のいずれかの医薬組成物。
【0372】
態様27
活性成分が少なくとも約50%の結晶形を含む、態様24〜25のいずれかの医薬組成物。
【0373】
態様28
活性成分が少なくとも約70%の結晶形を含む、態様24〜25のいずれかの医薬組成物。
【0374】
態様29
活性成分が少なくとも約90%の結晶形を含む、態様24〜25のいずれかの医薬組成物。
【0375】
態様30
活性成分が少なくとも約95%の結晶形を含む、態様24〜25のいずれかの医薬組成物。
【0376】
態様31
活性成分が少なくとも約99%の結晶形を含む、態様24〜25のいずれかの医薬組成物。
【0377】
態様32
さらに(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸との塩を含む、態様24および26〜31のいずれかの医薬組成物。
【0378】
態様33
前記活性成分がさらに(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの硫酸との塩を含む、態様25〜31のいずれかの医薬組成物。
【0379】
態様34
(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン)全量に対して、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4r−アミン)の硫酸との塩を1ppm〜500ppm含む、態様32の医薬組成物。
【0380】
態様35
活性成分が(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン全量に対して、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4r−アミン)の硫酸との塩を1ppm〜500ppm含む、態様33の医薬組成物。
【0381】
態様36
a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に懸濁し、得られた懸濁液を撹拌し;そして
b−1)固体を分離、好ましくはろ過する;あるいは、
a−2)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に溶解し;そして
b−2)該溶液から溶剤を蒸発させるか;または(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを該溶液から、好ましくは沈殿剤の添加により、析出させる、
工程を含む、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形を得るためのプロセス。
【0382】
態様37
態様36のプロセスを含む、(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンから、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを分離するための方法。
【実施例】
【0383】
以下の例は、本発明についてより詳細に説明する役目をするが、限定的なものとして解釈されるべきではない。
【0384】
以下の略語が実施例において使用される:
iBuOAc イソブチルアセテート
1BuOH n−ブタノール(1−ブタノール)
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Ex 例
FT−Raman フーリエ変換ラマン分光法
IPE ジイソプロピルエーテル
Δm 質量変化
MeCN アセトニトリル
MEK 2−ブタノン
MeOH メタノール
min 分
NMP N−メチル−2−ピロリドン
1PrOH n−プロパノール(1−プロパノール)
2PrOH イソ−プロパノール(2−プロパノール)
PXRD 粉末X線回折
r.h. 相対湿度
RT 室温、好ましくは20〜25℃
SCXRD 単結晶X線回折
sec 秒
t 時間(期間)
TBME tert−ブチルメチルエーテル
TG−FTIR フーリエ変換赤外分光法と結び付けられた熱重量測定
THF テトラヒドロフラン
XRPD X線粉末回折
別段の定めがない限り、溶剤混合物は常に体積/体積である。
【0385】
A)結晶形Aの合成
100mgの(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン[D)による結晶形D]を、0.5のmL TBMEに懸濁した。懸濁液をRTで6日間で撹拌した。結果として生じた固体を、ろ過し、空気中で乾燥した。結晶性固体の結晶形Aを得、FT Raman、TG−FTIRおよびPXRDによって特徴付けを行った。
【0386】
B)結晶形Bの合成
100mgの結晶形D[D)による]を0.5mL THF/H
2Oに懸濁した。懸濁液をRTで6日間撹拌した。結果として生じた固体を、ろ過し、空気中で乾燥した。結晶性固体の結晶形Bを得、FT Raman、TG−FTIRおよびPXRDによって特徴付けを行った。
【0387】
C)結晶形Cの合成
107.5gの5−フルオロトリプトホールを容器に仕込んだ。続いて、138.7gのDMAPh−シクロヘキサノン(4−(ジメチルアミノ)−4−フェニルシクロヘキサノン)および8.40kgのジクロロメタンを添加した。滴下漏斗を容器に取り付け、該容器を窒素ガスでフラッシングした。該混合物を撹拌し、39.4℃に加熱した。160.0gのTMSトリフレート(トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステルを漏斗へ窒素雰囲気下で満たし、続いて0.2kgのジクロロメタンを滴下漏斗に添加し、TMSトリフレートと混合した。この混合物を2時間にわたって容器へ計り入れた。その後、反応混合物を40±5℃で23時間、22±2℃で40時間撹拌した。1Nの水酸化ナトリウム溶液を、1.45kgの脱イオン水で224gの水酸化ナトリウム溶液(30%)を希釈することにより調製した。この1Nの水酸化ナトリウム溶液を、生成物(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ−[3,4,b]インドール]−4−アミンが帯黄色の固体として結晶化するまで、21〜22℃で前記反応混合物に添加した。
【0388】
該溶液を、1時間で21.5℃から4.3℃まで冷却し、1〜5℃で3.5時間撹拌した。得られた懸濁液をヌッチェに移し、圧力を適用することによってろ過し、15〜20分間、0.65Lのエタノールで2回洗浄した。圧力をさらに5分間ろ過後に適用した。
【0389】
生成物の純度(HPLC):99.5%
その後、生成物を真空(50℃、17.5時間、2bar)において、質量が一定に維持されるまで乾燥した。
【0390】
収量:206.9g、91%。
【0391】
D)結晶形Dの合成
(4−(ジメチルアミノ)−4−フェニルシクロヘキサノン(3g、13.82mmol)、2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エタノール(2.47g、13.82mmol)および150mLのジクロロメタンを、0℃でフラスコに仕込んだ。3mLのジクロロメタンにおけるトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルエステルの溶液(3mL、15.5mmol)を迅速に添加した。反応混合物が紫色に変色し、温度は10℃に上昇した。反応混合物を氷浴で冷却し、20分間撹拌した。その間に、固体が析出した。氷浴を外し、反応混合物を室温で3〜3.5時間撹拌した。続いて、50mLのNaOH(1N)を添加し、反応混合物をさらに10分撹拌した。色が黄色に変化し、固体が析出した。析出を完了させるために、反応混合物を、氷浴において冷却しながら、反応混合物(2つの液相)をさらに20分間撹拌した。最終的に、固体をろ過した。得られた固体(4.2g)を、続いて800mLの2−プロパノールにおいて再結晶化した。収量:3.5g。
【0392】
収量を高めるために、液体の(水およびジクロロメタン)濾液を分離した。水性溶液を20mLのジクロロメタンで3回抽出した。有機相をまとめ、MgSO
4で乾燥し、続いて、乾燥するまで溶剤を除去した。得られた固体(1.7g)を、続いて800mLの2−プロパノールにおいて還流下で再結晶化した。
【0393】
結晶化試験
例1
結晶形C[C)による]を異なる溶剤に懸濁し、懸濁液を8日間RTで撹拌した。得られた固体を空気中でろ過、乾燥し、FTラマンにより特徴づけを行った。それぞれ得られた形態のうちの1つのサンプルは、さらにTG−FTIRおよびPXRDによって特徴付けを行った。
【0394】
詳細な実験条件および結果を、以下に表において要約する。得られた形態の特徴付けの詳細については、「解析」欄を参照されたい。
【0395】
表1
【0396】
【表1】
1−17)新規「結晶形K」(例1〜16のサンプル)をさらに、以下の実験によって解析した:
100mgの「結晶形K」を、FTラマン、TG−FTIRおよびPXRDによって特徴付けを行う前に、真空(100mbar)においてRTで保管した。解析により、新しい結晶形(結晶形L)、脱溶媒和形態の存在が明らかとなった。結晶形Lのデータが利用可能となった後に、出発物質(「結晶形K」)はFTラマンによって結晶形BおよびLの混合物として同定された。
【0397】
4週間の保管(RT、100mbar)の後のTG−FTIRにより、サンプルがなおH
2Oを含むことが明らかになった。さらに、該サンプルはEtOHを含み、このことは、使用した水和物(サンプル1〜16)が出発物質からの微量のEtOHで汚染されたことを示している。ほとんどの水は真空において除去されたが(9%から1.5% H
2Oまでの減少)、残っているEtOH含有量の変化はより小さかった(1.8%から0.8%EtOHまでの減少)。FT RamanもPXRDも、形態C(EtOH溶媒和物)の存在に関するいずれの兆候も示さなかった。
【0398】
結晶形Lはおそらく準安定である。周囲条件(RT、40−60% r.h.)において、結晶形Lは、ゆっくりと結晶形Bへ再変換する。
【0399】
例2
結晶形Cの溶液[C)による、50mg]を、THF、1,4−ジオキサンおよびDMSOにおいて調製した。6mLの沈殿剤(H
2O、EtOH、TBME、IPE)を迅速に添加した。
【0400】
実験の第二のセットを、アセトン、MEK、CH
2Cl
2およびTHFを溶剤として、ヘプタン、ヘキサンおよびEtOHを沈殿剤(貧溶媒)として使用して行った。溶剤と沈殿剤は相Aにおけるおおよその溶解度測定に基づいて選択した。得られた固体を空気中でろ過、乾燥し、FTラマンにより特徴づけを行った。
【0401】
詳細な実験条件および結果を、以下に表において要約する。得られた形態の特徴付けの詳細については、「解析」欄を参照されたい。
【0402】
表2
【0403】
【表2】
特徴付けのための十分な析出物を、沈殿剤としてH
2OまたはEtOHを用いる実験から、およびTHF/ヘキサンから得た。水の添加により即時の析出がもたらされたが、EtOHまたはn−アルカン類の場合には透明な溶液が得られた。析出は、10秒(THF/EtOH)〜数分(DMSO/EtOH;THF/n−ヘキサン;THF/n−ヘプタン+EtOH)の遅れで始まった。
【0404】
いくつかの得られた固体は非常に湿っており、ろ過することが困難であった。サンプルを濾過性を改善するために0.5mLのMeOHで洗浄した。ろ過は促進されたが、固体はMeOH溶媒和物(結晶形E)に変換され、これは非常に短い変換時間を示している。
【0405】
THF/n−ヘキサンから、水和物を得た(FTラマンにより同定した)。水和物の形成は、使用した溶剤における残留水によって、または調製日における高湿度によって、ろ過の間に引き起こされなければならない。
【0406】
TBMEまたはIPEが沈殿剤として使用された場合、固体は得られないか、または非常に少量の固体が得られ(数日後に生じる)、特徴付けのためには十分でない。
【0407】
例3
結晶形C[C)による]を異なる溶剤中に溶解した。溶剤は、窒素流(8〜10mL/min)下のRTで蒸発させた。特徴付けには十分でない物質での析出実験から得られた透明な溶液または懸濁液を、約50℃でのさらなる蒸発実験に使用した。
【0408】
蒸発時間は、準安定型を促進するために、できるだけ短く調節した。ほとんどの溶剤におけるいくぶん低い溶解度のために、または低い蒸気圧のために、蒸発時間は少なくとも1日であった。
【0409】
結晶性固体がすべての場合に得られ、FTラマンによって特徴付けを行った。ほとんどの場合、結晶形Aの材料が得られた。
【0410】
新しいラマンスペクトルを備えた形態が、ジオキサン(またはジオキサンを含む混合物、結晶形H、半水和物)から、およびCH
2Cl
2/ヘプタン(結晶形I、非溶媒和物2、微量の水を含む)から得られた。これらの2つのサンプルはさらにTG−FTIRおよびPXRDを特徴とする。
【0411】
詳細な実験条件および結果を、以下に表において要約する。得られた形態の特徴付けの詳細については、「解析」欄を参照されたい。
【0412】
表3
【0413】
【表3】
例4
めのう乳鉢での粉砕から機械的応力の効果を解析した。
【0414】
4−1)30mgの結晶形Aを10分間、めのう乳鉢において粉砕した。得られた固体をFTラマンによって特徴付けした。効果は観察されなかった。
【0415】
4−2)30mgの結晶形Cを10分間、めのう乳鉢において粉砕した。得られた固体をFTラマンによって特徴付けした。効果は観察されなかった。
【0416】
例5
結晶形A(非溶媒和物)、結晶形(二水和物)および結晶形(EtOH溶媒和物)の単結晶を得る目的で、7つの実験を行った。飽和溶液の蒸気拡散および徐冷を、確実な技術として単結晶成長のために使用した。
【0417】
5−1)17mLのアセトンを179mgの結晶形C[C)による]に添加し、混合物を30分間45℃で撹拌した。得られた懸濁液をろ過し(熱)、得られた溶液を、0.5℃/hで40℃から5℃まで冷却し、その後、5℃で2週間保管した。小さな結晶が得られた。
【0418】
5−2)2mLのTHFを179mgの結晶形C[C)による]に添加し、混合物を30分間45℃で撹拌した。得られた懸濁液をろ過し(熱)、得られた溶液を、0.5℃/hで40℃から5℃まで冷却し、その後、5℃で2週間保管した。小さな結晶が得られた。
【0419】
5−3)9mLのDMSOを179mgの結晶形C[C)による]に添加し、混合物を30分間45℃で撹拌した。得られた懸濁液をろ過し(熱)、得られた溶液を、0.5℃/hで40℃から5℃まで冷却し、その後、5℃で2週間保管した。結晶形Gに従う小さな結晶が得られ、FTラマンによって特徴付けした。
【0420】
5−4)12mLのDMSOを179mgの結晶形C[C)による]に添加し、混合物を30分間RTで撹拌した。得られた懸濁液をろ過した。得られた溶液のうちの4mLを2週間、飽和H
2O雰囲気においてRTで保管した。結晶形Gに従う針状結晶が得られ、FTラマンおよびSCXRDによって特徴付けした。
【0421】
5−5)12mLのDMSOを179mgの結晶形C[C)による]に添加し、混合物を30分間RTで撹拌した。得られた懸濁液をろ過した。得られた溶液のうちの4mLを2週間、飽和EtOH雰囲気においてRTで保管した。結晶形Cに従う長い針状結晶が得られ、FTラマンおよびSCXRDによって特徴付けした。
【0422】
5−6)12mLのDMSOを179mgの結晶形C[C)による]に添加し、混合物を30分間RTで撹拌した。得られた懸濁液をろ過した。得られた溶液のうちの4mLを2週間、飽和TBME雰囲気においてRTで保管した。析出は観察されなかった。
【0423】
5−7)2mLのTHFを77mgの結晶形A[A)による]に添加し、混合物を30分間RTで撹拌した。得られた懸濁液をろ過した。得られた溶液を2週間、飽和n−ヘキサン雰囲気においてRTで保管した。結晶形Aに従う小さな結晶が得られ、FTラマンおよびSCXRDによって特徴付けした。
【0424】
解析−XRPD(X線粉末回折)またはPXRD(粉末X線回折)
XRPD解析は、Philips X’pert PW 3040粉末ディフラクトメーター(ゲルマニウム単結晶によって単色化されたCuKα線が使用される)を備えた透過幾何学の中で行なわれた。d−距離は2θ値から、1.54060Åの波長に基づいて計算した。d値解析は、ソフトウェアEVA version 10,0,0,0を用いて行った。CuKα
2をソフトウェアによって除去し、35°2θまでの線のみを示した。概して、2θ値は±0.2°(2θ)の誤差率を有している。したがって、d−距離値における実験誤差はピークの位置に依存する。2θ値はブラッグ則を使用して、d−距離値に変換されてもよい。
【0425】
サンプルは、平坦な表面を得るためにわずかな圧力を施す以外は特別の処理なしに測定した。周囲空気雰囲気が使用された。
【0426】
図1は、結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLの重ね合わせたPXRDパターンを示す。
【0427】
結晶形A
表4は、結晶形Aに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0428】
表4
【0429】
【表4】
結晶形B
表5は、結晶形Bに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0430】
表5
【0431】
【表5】
結晶形C
表6は、結晶形Cに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0432】
表6
【0433】
【表6】
結晶形D
表7は、結晶形Dに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0434】
表7
【0435】
【表7】
結晶形E
表8は、結晶形Eに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0436】
表8
【0437】
【表8】
結晶形F
表9は、結晶形Fに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0438】
表9
【0439】
【表9】
結晶形G
表10は、結晶形Gに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0440】
表10
【0441】
【表10】
結晶形H
表11は、結晶形Hに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0442】
表11
【0443】
【表11】
結晶形I
表12は、結晶形Iに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0444】
表12
【0445】
【表12】
結晶形L
表13は、結晶形Lに関するピークリストを示す。2θ値における不確実性は2θにおいて±0.2°であり;rel. Iはそれぞれのピークの相対強度である。最大密度は100である。
【0446】
表13
【0447】
【表13】
解析−FTラマン分光法
FTラマンスペクトルをBruker RFS100ラマン分光計(Nd−YAG 100mWレーザー、励起1064nm、Ge検出器、64スキャン、25−3500cm
−1、分解能2cm
−1)で記録した。
【0448】
図2は、結晶形A、B、C、D、E、F、G、H、IおよびLの重ね合わせたラマンスペクトルを示す。
【0449】
ラマンピークの表は、ソフトウェアOPUS, version 3.1, build:3,0,17(20010216)を使用して作成した。ピークピッキング機能の感度を、大部分のピークが見出されるように選択した(典型的には0.5%〜3%)。ピークに偶然に起因し、明らかにノイズである特徴は、手動で削除した。3200cm
−1〜150cm
−1のスペクトル領域におけるピークを示す。強度の分類に関して、絶対強度を使用し、最も強いピークを100%とした。分類は以下の通りである:非常に強い(vs):I>80%;強い(s):80%≧I>60%;中程度(m):60%≧I>40%;弱い(w):40%≧I>20%;および非常に弱い(vw):20%≧I。
【0450】
結晶形A
3066(w);3057(m);2960(w);2947(w);2921(w);2871(vw);2851(vw);2793(vw);1628(vw);1583(m);1569(vs);1475(w);1453(w);1420(vw);1405(vw);1370(vw);1337(vw);1308(m);1289(w);1265(vw);1235(vw);1200(vw);1188(vw);1156(vw);1128(vw);1111(vw);1067(vw);1049(vw);1031(w);1002(s);981(w);943(vw);921(m);911(w);872(vw);828(w);785(vw);714(vw);694(vw);679(w);636(vw);620(vw);609(vw);544(vw);519(vw);488(w);420(vw);365(vw);254(w);202(w);184(w);170(w);152(w)。
【0451】
結晶形B
3072(m);3064(m);2984(w);2965(w);2950(w);2911(w);2879(vw);2846(vw);2794(vw);1630(vw);1581(s);1571(vs);1476(m);1460(w);1433(w);1374(w);1356(vw);1341(vw);1299(m);1268(w);1233(vw);1204(w);1191(vw);1174(vw);1163(vw);1141(vw);1119(vw);1110(vw);1074(vw);1053(vw);1039(vw);1028(w);1003(s);983(vw);947(vw);923(m);865(vw);825(w);785(vw);764(vw);716(vw);683(w);633(vw);621(vw);607(vw);560(vw);545(vw);518(vw);492(w);437(vw);395(vw);370(w);318(vw);301(vw);259(w);217(w);173(m);154(m)。
【0452】
結晶形C
3070(m);2990(w);2977(w);2951(m);2932(m);2890(w);2856(w);2845(w);2794(vw);1630(vw);1587(s);1570(vs);1478(m);1462(w);1435(w);1373(w);1339(vw);1299(m);1265(vw);1231(vw);1203(w);1189(vw);1157(vw);1119(vw);1111(vw);1077(vw);1051(vw);1028(w);1003(s);983(vw);948(vw);922(m);913(w);885(vw);829(w);786(vw);712(vw);682(w);633(vw);621(vw);608(vw);560(vw);542(vw);520(vw);491(w);432(vw);394(vw);371(vw);253(w);210(w);183(m);171(m);156(m)。
【0453】
結晶形D
3067(s);2957(s);2935(m);1570(vs);1479(m);1437(m);1377(w);1302(m);1264(w);1202(w);1158(w);1117(w);1028(w);1002(s);922(s);821(w);786(w);683(m);633(w);491(m);367(m);254(m);169(s)。
【0454】
結晶形E
3070(m);3057(w);2994(w);2961(m);2943(m);2894(w);2860(w);2836(w);2791(vw);1629(vw);1585(vs);1570(vs);1476(w);1461(m);1434(m);1376(vw);1354(vw);1337(vw);1297(s);1262(w);1230(vw);1202(w);1192(w);1169(w);1135(vw);1117(vw);1075(vw);1049(vw);1037(w);1027(w);1003(s);982(w);945(vw);923(m);913(w);870(vw);823(w);784(vw);760(vw);710(vw);680(m);632(w);621(vw);604(vw);557(vw);541(vw);518(vw);489(w);434(vw);423(vw);394(vw);370(w);315(vw);271(vw);257(w);188(m);174(w);159(m)。
【0455】
結晶形F
3070(s);3058(m);2992(w);2977(m);2952(s);2932(m);2889(m);2860(w);2843(w);2795(vw);2748(vw);2566(vw);1630(vw);1581(vs);1570(vs);1498(vw);1477(m);1463(m);1453(w);1438(w);1373(w);1353(vw);1338(vw);1299(s);1263(vw);1229(vw);1202(w);1189(w);1172(vw);1159(w);1146(vw);1119(vw);1110(w);1076(vw);1056(w);1050(w);1036(w);1027(w);1002(s);982(w);970(vw);946(vw);921(s);912(w);894(vw);870(vw);848(vw);828(w);786(vw);762(vw);712(vw);682(m);632(w);620(w);607(vw);602(vw);560(vw);542(vw);519(vw);491(w);471(vw);424(vw);394(vw);370(w);291(vw);253(w);212(w);183(m);171(s);157(m)。
【0456】
結晶形G
3156(vw);3069(m);3058(w);2999(w);2960(w);2945(w);2917(vs);2862(vw);2841(vw);2815(vw);2777(vw);1629(vw);1597(w);1569(vs);1475(w);1437(w);1418(w);1373(vw);1338(vw);1309(w);1292(w);1260(vw);1234(vw);1201(vw);1190(vw);1171(vw);1161(vw);1136(vw);1122(vw);1108(vw);1073(vw);1047(w);1038(vw);1029(w);1002(m);982(vw);948(vw);921(m);868(vw);830(vw);786(vw);769(vw);706(w);675(s);638(vw);621(vw);608(vw);546(vw);522(vw);491(vw);438(vw);424(vw);387(vw);365(vw);334(vw);306(w);254(w);202(w);180(w);169(m)。
【0457】
結晶形H
3069(w);2989(m);2945(w);2921(w);2788(vw);1629(w);1568(vs);1464(m);1375(m);1305(s);1263(w);1219(w);1199(w);1117(w);1073(w);1048(w);1030(m);1002(s);982(w);918(s);889(w);828(m);787(w);734(w);713(w);685(m);620(w);599(m);557(w);517(w);490(m);391(m);369(m);258(s);203(s);171(vs)。
【0458】
結晶形I
3085(vw);3066(m);3051(vw);3011(vw);2998(vw);2984(w);2964(w);2953(vw);2925(m);2911(w);2875(vw);2845(vw);2820(vw);2787(vw);2775(vw);2699(vw);1630(vw);1596(w);1589(w);1572(vs);1474(w);1459(w);1434(w);1417(vw);1404(vw);1375(vw);1354(vw);1339(vw);1305(m);1291(vw);1265(vw);1232(vw);1199(vw);1188(vw);1159(vw);1141(vw);1123(vw);1113(vw);1091(vw);1066(vw);1047(vw);1031(w);1001(m);983(vw);948(vw);924(m);912(vw);895(vw);825(vw);810(vw);784(vw);767(vw);715(vw);697(vw);680(w);636(vw);621(vw);605(vw);558(vw);544(vw);519(vw);489(vw);466(vw);438(vw);421(vw);392(vw);367(vw);315(vw);280(vw);256(w);202(vw);172(w);155(w)。
【0459】
結晶形L
3069(s);3042(w);2987(m);2922(m);2897(w);2859(w);2843(w);2828(vw);2787(vw);2364(vw);1631(w);1590(vs);1577(vs);1475(m);1438(w);1418(vw);1376(w);1353(vw);1338(vw);1307(m);1293(w);1267(vw);1235(vw);1201(w);1186(vw);1157(vw);1129(vw);1077(vw);1049(vw);1029(w);1001(s);985(w);950(vw);924(m);913(w);872(vw);828(w);784(vw);763(vw);714(vw);693(w);679(m);637(vw);620(w);610(vw);544(vw);522(vw);488(w);423(vw);390(vw);362(vw);249(w);199(w);172(m);150(w)。
【0460】
解析−DSC
示差走査熱量測定(DSC):装置参照Perkin Elmer DSC7またはPerkin Elmer Pyris 1。別段の定めがない限り、サンプルは密封した金のるつぼの中で重量を測定した。測定は、10℃/分の加熱速度で−50℃から350℃までの温度範囲において窒素流中で行った。DSC分析に関して規定される温度は、特別の定めのない限り、ピーク最大値の温度である。
【0461】
以下の表において、「ΔH」は「比熱」を意味し、「ピーク」は、熱事象が所定のピーク温度を有する温度で観察されたことを意味する。
【0462】
表14
【0463】
【表14】
解析−TG−FTIR
フーリエ変換赤外分光(TG−FTIR)スペクトルと結び付けられた熱重量測定の分析実験を、Netzsch Thermo−Microwaage TG 209およびBruker FT−IR spectrometer Vector 22(アルミニウムるつぼ(オープンまたは微小開口)、窒素雰囲気、加熱速度10℃/min、25〜350℃)で記録した。
【0464】
TG−FTIR解析により、結晶形Aがいずれの封入溶媒(enclosed solvent)も含まず、従って非溶媒和物形態であることが示された。
【0465】
結晶形Bのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、これらのサンプルが二水和物に合致した8〜9%の水を含むことが明らかとなった。
【0466】
結晶形Cのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、これらのサンプルが6〜22%のEtOHを含むことが明らかとなった。ろ過の後の異なる乾燥時間がEtOH含有量の変化を引き起こすか、あるいは、異なるが同形の溶媒和物が得られた(EtOH含有量:約6%−半溶媒和物、約12%−一溶媒和物)。
【0467】
結晶形Dのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、これらのサンプルが一溶媒和物に合致した12−13%の2PrOHを含むことが明らかとなった。
【0468】
結晶形Eのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、このサンプルが半溶媒和物に合致した7.2%のMeOHを含むことが明らかとなった。
【0469】
結晶形Fのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、このサンプルが半溶媒和物に合致した13%の1PrOHを含むことが明らかとなった。
【0470】
結晶形Gのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、このサンプルが40%のDMSOを含むことが明らかとなった。このDMSO含有量は非常に高く、恐らく封入および吸収溶媒を示している。
【0471】
結晶形Hのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、このサンプルが半溶媒和物に合致した2.8%の水を含むことが明らかとなった。
【0472】
結晶形Iのサンプルで行われたTG−FTIR解析により、このサンプルが0.5%の水を含むことが明らかとなった。これは第二の非溶媒和物形態であり得る。
【0473】
解析−DVS
結晶形A、B、CおよびDをそれぞれ、Projekt Messtechnik SPS 11−100n multi sample water vapor sorption analyzerを用いた動的水蒸気吸着測定(DVS)により特徴付けを行った。DVS解析のために、各サンプルを50%r.h.(相対湿度)で平衡化した後に、所定の湿度プログラムを開始し、その間にサンプルの重量変化を測定する。全ての測定を以下のプログラムに従って行った:
50% r.h.で2h;50% r.h.→0% r.h.(10%/h);0% r.h.で5h;0→95% r.h.(5%/h);95% r.h.で3h;95→50%(10%/h)、および50% r.h.で2h。
【0474】
吸湿性はわずかに異なる方法で測定したが、それはヨーロッパ薬局方に従って以下のように分類した:非常に吸湿性(vh):質量の増加≧15%;吸湿性(h):質量の増加が15%未満かつ2%以上である;わずかに吸湿性(sh):質量の増加が2%未満かつ0.2%以上である;吸湿性でない(nh):質量の増加が0.2%未満である;潮解性(d):十分な水が吸収され、液体を形成する。
【0475】
結晶形A
2つのサイクルを有するDVSを、結晶形Aのサンプルについて実施した。第一のサイクルは対称ではなく、DVSサイクルが50%r.h.(相対湿度、%)に戻った時に、サンプルはなおも水を含んでいた。第二のサイクルは可逆的であった。40% r.h.未満で、相対質量が約100%に戻った(含水率=0%)。40%〜70% r.h.のヒステリシスは準安定域を示す。第二のサイクルは以下の変態を示した:半水和物→非溶媒和物(<38% r.h.)→半水和物(>70% r.h.)。サンプルは吸湿性であると分類された(85% r. h.でΔm=3〜4%;Δm:質量変化)。
【0476】
結晶形B
2つのサイクルを有するDVSを、結晶形Bのサンプルについて実施した。DVSは、20% r.h.および80% r.h.で8〜9%の質量変化を有する2つの可逆サイクルを示した;すなわち、以下の変態を示している:二水和物→脱溶媒和形態(<20% r.h.;−8%の質量変化)→二水和物(>80% r.h.;+8%の質量変化)。サンプルはわずかに吸湿性であると分類された(85%r.h.でΔm=0.5%)。
【0477】
結晶形C
2つのサイクルを有するDVSを、結晶形Cのサンプルについて実施した。第一のサイクルは対称でなく、EtOH溶媒和物(結晶形C)の半水和物への変態を示した。第二のサイクルは可逆性であり、以下の変態を示した:半水和物→非溶媒和物(<20%r.h.)→半水和物(>65%r.h.)。サンプルは吸湿性であると分類された(85% r.h.でΔm=2%)。
【0478】
結晶形D
結晶形DのサンプルのDVSサイクルは可逆的でないことが見出され、80〜85% r.h.で3〜4%の質量変化が観察された。サンプルは吸湿性であると分類された(85% r.h.でΔm=3〜4%)。水取り込み(おそらく2PrOH/H
2O交換と組み合わされた)はおよそ65% r.h.から開始する。
【0479】
解析−「結晶形K」(結晶形BおよびLの混合物)
60mgの「結晶形K」(サンプル1〜16;変態BおよびLの混合物)を、飽和Mg(NO
3)
2(55% r.h.)(2週間)上で、RTで2週間保管した。FTラマンによれば、結晶形Bおよび「結晶形K」の混合物が得られた。
【0480】
60mgの「結晶形K」(サンプル1〜16;変態BおよびLの混合物)を、飽和NH
4Cl(79%r.h.)(2週間)上で、RTで2週間保管した。FTラマンによれば、結晶形Bおよび「結晶形K」の混合物が得られた。
【0481】
60mgの「結晶形K」(サンプル1〜16;変態BおよびLの混合物)を、飽和K
2SO
4(97% r.h.)(2週間)上で、RTで2週間保管した。FTラマンによれば、結晶形Bが得られた。
【0482】
3つのFTラマンスペクトルの比較により、r.h.の増加に伴って「結晶形K」が結晶形Bに変換されることが明らかとなった。
【0483】
3つのサンプルのTG−FTIR解析により、含水率のわずかな変化のみ(55% r.h.で7.8%から97% r.h.で9.0%まで)が明らかとなった。
【0484】
解析−結晶形Aの吸湿性
結晶形Aの吸湿性を、TG−FTIRによってそれらを解析する前に、異なる相対湿度値で結晶形Aのサンプルを保管することによりさらに調べた。
【0485】
7−1)54mgの結晶形Aを、飽和Mg(NO
3)
2(55%r.h.)(2週間)上で、RTで2週間保管した。
【0486】
7−2)52mgの結晶形Aを、飽和NH
4Cl(79%r.h.)(2週間)上で、RTで2週間保管した。
【0487】
7−3)51mgの結晶形Aを、飽和K
2SO
4(97%r.h.)(2週間)上で、RTで2週間保管した。
【0488】
TG−FTIRにより、55%(0.7%)および79%r.h(1.1%)でのサンプルの含水率がDVSの結果と合致することが確認された。97%のr.hにおいて、おそらく粉末表面での水の縮合により引き起こされた、より高い含水率(16.5%)が観察された。FTラマン分析により、含水率は結晶形を変化させないこと、または変換がラマンによって検出できないことが明らかとなった。
【0489】
解析−単結晶回析
測定は、MoKα線(λ=0.71073Å)およびAPEX−CCD検知器を備えたBruker D8ゴニオメーターを用いて行った。
【0490】
結晶形A、C、D、GおよびIの結晶データを以下の表15〜39に要約する。
【0491】
結晶形A
表15:結晶形Aに関する結晶データおよび構造の精密化
【0492】
【表15】
表16:結晶Aに関する原子座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等価等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。U(eq)は、直交Ujiテンソルのトレースの3分の1として定義される。
【0493】
【表16】
表17A:結晶形Aに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0494】
【表17】
表17B(表17A続き):結晶形Aに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0495】
【表18】
表18:結晶形Aに関する水素座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。
【0496】
【表19】
表19:結晶形Aに関する異方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。異方性変位因子のべき指数は以下の形を取る:−2pi∧2[h∧2a*∧2U11+...+2hka*b*U12]。
【0497】
【表20】
結晶形C
表20:結晶形Cに関する結晶データおよび構造の精密化
【0498】
【表21】
表21:結晶形Cに関する原子座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等価等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。U(eq)は、直交Ujiテンソルのトレースの3分の1として定義される。
【0499】
【表22】
表22A:結晶形Cに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0500】
【表23】
表22B(表22A続き):結晶形Cに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0501】
【表24】
等価原子を生成させるために使用した対称変換:
表23:結晶形Cに関する水素座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。
【0502】
【表25】
表24:結晶形Cに関する異方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。異方性変位因子のべき指数は以下の形を取る:−2pi∧2[h∧2a*∧2U11+...+2hka*b*U12]。
【0503】
【表26】
結晶形D
表25:結晶形Dに関する結晶データおよび構造の精密化
【0504】
【表27】
表26:結晶形Dに関する原子座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等価等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。U(eq)は、直交Ujiテンソルのトレースの3分の1として定義される。
【0505】
【表28】
表27A:結晶形Dに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0506】
【表29】
表27B(表27A続き):結晶形Dに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0507】
【表30】
等価原子を生成させるために使用した対称変換:
表28:結晶形Dに関する水素座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。
【0508】
【表31】
表29:結晶形Dに関する異方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。異方性変位因子のべき指数は以下の形を取る:−2pi∧2[h∧2a*∧2U11+...+2hka*b*U12]。
【0509】
【表32】
結晶形G
表30:結晶形Gに関する結晶データおよび構造の精密化
【0510】
【表33】
表31:結晶形Gに関する原子座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等価等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。U(eq)は、直交Ujiテンソルのトレースの3分の1として定義される。
【0511】
【表34】
表32A:結晶形Gに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0512】
【表35】
表32B(表32A続き):結晶形Gに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0513】
【表36】
等価原子を生成させるために使用した対称変換:
表33:結晶形Gに関する水素座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。
【0514】
【表37】
表34:結晶形Gに関する異方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。異方性変位因子のべき指数は以下の形を取る:−2pi∧2[h∧2a*∧2U11+...+2hka*b*U12]。
【0515】
【表38】
結晶形I
表35:結晶形Iに関する結晶データおよび構造の精密化
【0516】
【表39】
表36:結晶形Iに関する原子座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等価等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。U(eq)は、直交Ujiテンソルのトレースの3分の1として定義される。
【0517】
【表40】
表37A:結晶形Iに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0518】
【表41】
表37B(表37A続き):結晶形Iに関する結合の長さ[Å]および結合角[度]
【0519】
【表42】
等価原子を生成させるために使用した対称変換:
表38:結晶形Iに関する水素座標(x 10
4)(すなわち、(x10∧4))および等方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。
【0520】
【表43】
表39:結晶形Iに関する異方性変位パラメーター(
2x 10
3)(すなわち∧2x10∧3)。異方性変位因子のべき指数は以下の形を取る:−2pi∧2[h∧2a*∧2U11+...+2hka*b*U12]。
【0521】
【表44】
更に、本発明は下記の実施の態様を包含する:
(1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形。
(2)18.9±0.5(2θ)にX線回折ピーク(CuKα線)を有する、前記(1)記載の結晶形。
(3)921±5cm−1、1002±5cm−1および1572±5cm−1にラマンピークを有する、前記(1)または(2)に記載の結晶形。
(4)非溶媒和物または溶媒和物である、前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の結晶形。
(5)アルコール溶媒和物である、前記(4)記載の結晶形。
(6)以下を有する、前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の結晶形:
A:17.6±0.2(2θ)、18.3±0.2(2θ)、18.6±0.2(2θ)、25.8±0.2(2θ)および26.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または921±2cm−1、1002±2cm−1、1308±2cm−1、1569±2cm−1、1583±2cm−1、3057±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
B:8.9±0.2(2θ)、9.8±0.2(2θ)、15.7±0.2(2θ)、16.7±0.2(2θ)、17.8±0.2(2θ)、18.4±0.2(2θ)、19.2±0.2(2θ)、19.7±0.2(2θ)、20.4±0.2(2θ)、21.8±0.2(2θ)、24.1±0.2(2θ)、25.1±0.2(2θ)、26.0±0.2(2θ)および31.1±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または154±2cm−1、173±2cm−1、923±2cm−1、1003±2cm−1、1299±2cm−1、1476±2cm−1、1571±2cm−1、1581±2cm−1、3064±2cm−1、3072±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
C:9.1±0.2(2θ)、9.5±0.2(2θ)、16.8±0.2(2θ)、18.2±0.2(2θ)、18.6±0.2(2θ)、19.0±0.2(2θ)、19.3±0.2(2θ)、19.5±0.2(2θ)、22.2±0.2(2θ)、25.4±0.2(2θ)および27.5±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または156±2cm−1、171±2cm−1、183±2cm−1、922±2cm−1、1003±2cm−1、1299±2cm−1、1478±2cm−1、1570±2cm−1、1587±2cm−1、2932±2cm−1、2951±2cm−1、3070±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
D:8.4±0.2(2θ)、8.8±0.2(2θ)、15.0±0.2(2θ)、15.2±0.2(2θ)、17.0±0.2(2θ)、17.6±0.2(2θ)、18.9±0.2(2θ)、21.2±0.2(2θ)、22.4±0.2(2θ)、23.2±0.2(2θ)、26.0±0.2(2θ)、29.5±0.2(2θ)および30.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または169±2cm−1、254±2cm−1、367±2cm−1、491±2cm−1、683±2cm−1、922±2cm−1、1002±2cm−1、1302±2cm−1、1437±2cm−1、1479±2cm−1、1570±2cm−1、2935±2cm−1、2957±2cm−1、3067±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
E:8.8±0.2(2θ)、11.9±0.2(2θ)、17.0±0.2(2θ)、17.7±0.2(2θ)および18.7±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または159±2cm−1、188±2cm−1、680±2cm−1、923±2cm−1、1003±2cm−1、1297±2cm−1、1434±2cm−1、1461±2cm−1、1570±2cm−1、1585±2cm−1、2943±2cm−1、2961±2cm−1、3070±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
F:9.0±0.2(2θ)、15.4±0.2(2θ)、16.1±0.2(2θ)、17.9±0.2(2θ)、18.2±0.2(2θ)、18.7±0.2(2θ)、19.4±0.2(2θ)、20.1±0.2(2θ)、20.6±0.2(2θ)、21.8±0.2(2θ)、24.6±0.2(2θ)、25.6±0.2(2θ)、27.1±0.2(2θ)、27.4±0.2(2θ)および29.3±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または157±2cm−1、171±2cm−1、183±2cm−1、682±2cm−1、921±2cm−1、1002±2cm−1、1299±2cm−1、1463±2cm−1、1477±2cm−1、1570±2cm−1、1581±2cm−1、2889±2cm−1、2932±2cm−1、2952±2cm−1、2977±2cm−1、3058±2cm−1、3070±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
G:15.4±0.2(2θ)、15.9±0.2(2θ)、16.3±0.2(2θ)、17.2±0.2(2θ)、17.4±0.2(2θ)、17.8±0.2(2θ)、18.8±0.2(2θ)、19.1±0.2(2θ)、19.4±0.2(2θ)、20.3±0.2(2θ)、20.7±0.2(2θ)、21.0±0.2(2θ)、22.2±0.2(2θ)、22.6±0.2(2θ)、24.2±0.2(2θ)、24.7±0.2(2θ)、25.4±0.2(2θ)、25.9±0.2(2θ)、26.6±0.2(2θ)、28.0±0.2(2θ)、28.3±0.2(2θ)、28.8±0.2(2θ)、29.1±0.2(2θ)、29.4±0.2(2θ)および33.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または169±2cm−1、675±2cm−1、921±2cm−1、1002±2cm−1、1569±2cm−1、2917±2cm−1、3069±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
H:11.4±0.2(2θ)、18.3±0.2(2θ)および19.2±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または171±2cm−1、203±2cm−1、258±2cm−1、369±2cm−1、391±2cm−1、490±2cm−1、599±2cm−1、685±2cm−1、828±2cm−1、918±2cm−1、1002±2cm−1、1030±2cm−1、1305±2cm−1、1375±2cm−1、1464±2cm−1、1568±2cm−1、2989±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
I:10.9±0.2(2θ)、14.6±0.2(2θ)、15.5±0.2(2θ)、17.1±0.2(2θ)、18.5±0.2(2θ)、18.8±0.2(2θ)、21.1±0.2(2θ)、21.9±0.2(2θ)、23.6±0.2(2θ)、25.9±0.2(2θ)および28.0±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または924±2cm−1、1001±2cm−1、1305±2cm−1、1572±2cm−1、2925±2cm−1、3066±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク;または
L:8.6±0.2(2θ)、10.3±0.2(2θ)、16.7±0.2(2θ)、17.2±0.2(2θ)、18.2±0.2(2θ)、18.8±0.2(2θ)、21.2±0.2(2θ)、26.0±0.2(2θ)および27.4±0.2(2θ)からなる群から選択される1つまたはそれ以上のX線回折ピーク(CuKα線)、および/または172±2cm−1、679±2cm−1、924±2cm−1、1001±2cm−1、1307±2cm−1、1475±2cm−1、1577±2cm−1、1590±2cm−1、2922±2cm−1、2987±2cm−1、3069±2cm−1からなる群から選択される1つまたはそれ以上のラマンピーク。
(7)DSC分析において298〜308℃の範囲に開始温度またはピーク温度を有する吸熱事象を示す、前記(6)記載の結晶形A。
(8)DSC分析において108〜118℃の範囲に開始温度またはピーク温度を有する吸熱事象、および/または184〜194℃の範囲に開始温度またはピーク温度を有する吸熱事象を示す、前記(6)記載の結晶形B。
(9)約18.3±0.2°2θ、約18.6±0.2°2θおよび約26.3±0.2°2θにおける特性ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、前記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形。
(10)X線粉末回折パターンが約31.6±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(11)X線粉末回折パターンが約11.7±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(12)X線粉末回折パターンが約11.7±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(13)X線粉末回折パターンが約7.8±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(14)X線粉末回折パターンが約33.6±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(15)X線粉末回折パターンが約7.8±0.2°2θおよび約33.6±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(16)X線粉末回折パターンが、(i)約11.7±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θの一方または両方、および(ii)約7.8±0.2°2θおよび約33.6±0.2°2θの一方または両方、における特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(17)X線粉末回折パターンが約7.8±0.2°2θおよび約31.6±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(16)に記載の結晶形。
(18)X線粉末回折パターンが約17.6±0.2°2θおよび/または約19.4±0.2°2θにおける特性ピークをさらに含む、前記(9)に記載の結晶形。
(19)DSCにより測定された場合に、約298〜308℃にピーク温度を有する吸熱事象を有する、前記(9)〜(18)のいずれか1つに記載の結晶形。
(20)約1569±2cm−1および/または約1002±2cm−1にラマンピークを有する、前記(9)〜(18)のいずれか1つに記載の結晶形。
(21)17.6±0.2(2θ)、18.3±0.2(2θ)、18.6±0.2(2θ)、26.3±0.2(2θ)、および場合により25.8±0.2(2θ)における特性ピークを含むX線粉末回折パターンを有する、前記(1)記載の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形。
(22)DSCにより測定された場合に、約298〜308℃にピーク温度を有する吸熱事象を有する、前記(21)記載の結晶形。
(23)前記(1)〜(22)のいずれか1つに記載の少なくとも1種の結晶形を含む、医薬組成物。
(24)1種またはそれ以上の添加剤および/または佐剤ならびに前記(9)の結晶形を含む活性成分を含む、前記(23)記載の医薬組成物。
(25)1種またはそれ以上の添加剤および/または佐剤ならびに上記結晶形からなる、前記(24)記載の医薬組成物。
(26)結晶形が実質的に純粋な形態で活性成分中に存在する、前記(24)または(25)に記載の医薬組成物。
(27)活性成分が、少なくとも約50%の前記結晶形を含む、前記(24)または(25)に記載の医薬組成物。
(28)活性成分が、少なくとも約70%の前記結晶形を含む、前記(24)または(25)に記載の医薬組成物。
(29)活性成分が、少なくとも約90%の前記結晶形を含む、前記(24)または(25)に記載の医薬組成物。
(30)活性成分が、少なくとも約95%の前記結晶形を含む、前記(24)または(25)に記載の医薬組成物。
(31)活性成分が、少なくとも約99%の前記結晶形を含む、前記(24)または(25)に記載の医薬組成物。
(32)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンと硫酸との塩をさらに含む、前記(24)および(26)〜(31)のいずれか1つに記載の医薬組成物。
(33)前記活性成分が(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンと硫酸との塩をさらに含む、前記(25)〜(31)のいずれか1つに記載の医薬組成物。
(34)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン全量に対して、1ppm〜500ppmの(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンと硫酸との塩を含む、前記(32)記載の医薬組成物。
(35)前記活性成分が、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン全量に対して、1ppm〜500ppmの(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンと硫酸との塩を含む、前記(33)記載の医薬組成物。
(36)前記(21)または(22)の結晶形を含む、前記(23)記載の医薬組成物。
(37)0.001重量%〜20重量%の前記結晶形を含む、前記(36)記載の医薬組成物。
(38)追加的に(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンと硫酸との塩、好ましくは硫酸水素塩を含む、前記(26)、(36)または(37)のいずれか1つに記載の医薬組成物。
(39)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンと硫酸との塩の全含有量が、(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミン全量に対して1ppm〜500ppmの範囲内である、前記(38)記載の医薬組成物。
(40)以下の工程:
a−1)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に懸濁し、得られた懸濁液を撹拌すること;および
b−1)固体を分離すること;あるいは、
a−2)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを溶剤に溶解すること;および
b−2)該溶液から溶剤を蒸発させること;または
b−2’)(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを該溶液から、好ましくは沈殿剤の添加により、析出させること、
を含む、前記(1)〜(22)のいずれか1つに記載の(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンの結晶形を得るための方法。
(41)前記(40)の方法を含む、(1s,4s)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンから(1r,4r)−6’−フルオロ−N,N−ジメチル−4−フェニル−4’,9’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロヘキサン−1,1’−ピラノ[3,4,b]インドール]−4−アミンを分離するための方法。
(42)1種またはそれ以上の添加剤または佐剤および前記(1)〜(22)のいずれか1つに記載の結晶形を含む活性成分を含む有効量の医薬組成物を、患者に経口投与することを含む、疼痛障害と診断された患者における疼痛を治療する方法。
(43)前記疼痛障害が慢性疼痛である、前記(42)記載の方法。
(44)前記疼痛障害が神経因性疼痛障害である、前記(42)記載の方法。
(45)前記医薬組成物が40±20μgの活性成分を含む、前記(42)記載の方法。
(46)前記医薬組成物が400±50μgの活性成分を含む、前記(42)記載の方法。
(47)結晶形が実質的に純粋な形態で活性成分中に存在する、前記(42)記載の方法。
(48)活性成分が、少なくとも約50%の前記結晶形を含む、前記(47)記載の方法。
(49)活性成分が、少なくとも約70%の前記結晶形を含む、前記(47)記載の方法。
(50)活性成分が、少なくとも約90%の前記結晶形を含む、前記(47)記載の方法。
(51)活性成分が、少なくとも約95%の前記結晶形を含む、前記(47)記載の方法。
(52)活性成分が、少なくとも約99%の前記結晶形を含む、前記(47)記載の方法。