特許第6559175号(P6559175)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6559175-アディショナルベット報酬システム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6559175
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】アディショナルベット報酬システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/80 20140101AFI20190805BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20190805BHJP
   A63F 9/00 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   A63F13/80 F
   A63F13/792
   A63F9/00 513
【請求項の数】25
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-75691(P2017-75691)
(22)【出願日】2017年4月6日
(65)【公開番号】特開2018-175086(P2018-175086A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2017年4月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】516306175
【氏名又は名称】續 天曙
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】續 天曙
【審査官】 金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】 特表2008−531084(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0054134(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0005272(US,A1)
【文献】 特開2011−172928(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/137032(WO,A1)
【文献】 特表2008−509787(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0209315(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 1/00 − 7/00
7/04 − 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを進行し、配当倍率がそれぞれ示される複数のゲーム結果の少なくとも一つを発生させるゲームマシーンに用いるためのアディショナルベット報酬システムであって、
プレーヤーが前記ゲームマシーンにあるこれらゲーム結果に対してベットし、ノーマルベットを発生させるとともに前記プレーヤーにアディショナルベットの発生を選択させるために用いるベットユニットと、
賞金値を有し、ベットする毎に、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの一定割合の金額が前記賞金値に累積するように割り当てられ、前記賞金値は、賞金を獲得するための賞金トリガー条件及び賞金獲得配当を有する賞金プールユニットと、
前記ゲームマシーン、前記ベットユニット及び前記賞金プールユニットに接続し、前記アディショナルベットの数量値に基づいた比例値である追加賭け金を発生し、前記ゲームマシーンで前記プレーヤーがベットした前記ゲーム結果を発生させた場合、これに対応する前記配当倍率に基づいて前記プレーヤーが獲得したベーシックベット配当を算出すると同時に、前記追加賭け金に基づいて前記プレーヤーに追加配当を追加で獲得させ、前記ベーシックベット配当、前記追加配当及び前記賞金獲得配当を加算して獲得賞金総額を発生する演算ユニットと、
前記演算ユニットに接続し、前記獲得賞金総額を前記プレーヤーに配当する配当ユニットと、を包含することを特徴とする、アディショナルベット報酬システム。
【請求項2】
前記演算ユニットは、前記アディショナルベットの値の大きさに基づいて前記賞金獲得配当の値の大きさを正の相関関係で変化させることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項3】
前記追加配当は、前記ベーシックベット配当及び前記比例値の乗積であることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項4】
前記演算ユニットに接続する追加賞金ユニットをさらに包含し、前記追加賞金ユニットは、これらゲーム結果が指定条件を満たしているか否かに基づいて複数のゲームラウンドを有する賞金ゲームを発生させ、前記演算ユニットは、前記追加賭け金に基づいて前記複数のゲームラウンドの数量をさらに追加で増加させ、前記プレーヤーは、前記賞金ゲームをプレーして前記追加配当を発生させることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項5】
前記プレーヤーが前記アディショナルベットの発生を選択すると、前記アディショナルベットの数量値は、前記ノーマルベットの数量値の一定割合であることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項6】
前記ノーマルベットの一定割合である前記アディショナルベットは、20%、40%、60%、80%及び100%のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項7】
前記賞金トリガー条件は、ランダムにトリガーするものであることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項8】
前記賞金トリガー条件は、前記賞金値が閾値に達するとトリガーするものであることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項9】
前記比例値は、前記アディショナルベットの数量値と正の相関関係であることを特徴とする請求項3に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項10】
前記比例値は、一連の数値のいずれかがランダムに選択されることを特徴とする請求項3に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項11】
前記演算ユニットに接続する追加賞金ユニットをさらに包含し、前記追加賞金ユニットは、指定条件を満たしているか否かに基づいて追加の賞金ゲームを発生させ、前記演算ユニットは、前記追加賭け金に基づき、前記賞金ゲームに複数のゲームラウンドを発生させ、前記プレーヤーは、前記賞金ゲームをプレーして前記追加配当を発生させることを特徴とする請求項1に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項12】
前記追加の賞金ゲームは、前記賞金値が閾値を満たした後にランダムにトリガーすることを特徴とする請求項11に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項13】
前記賞金値の閾値は、トータルベット値の3000%〜8000%であって、前記トータルベット値は、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの総和であることを特徴とする請求項12に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項14】
前記ゲームマシーンは、指定条件が満たしているか否かに基づいて前記追加賞金ユニットの前記賞金値をカジノ会員管理システムの会員データ内に同調するように保存するか否かを設定するために用いることを特徴とする請求項13に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項15】
ゲームを進行し、配当倍率がそれぞれ示される複数のゲーム結果の少なくとも一つを発生させるゲームマシーンに用いるためのアディショナルベット報酬システムであって、
プレーヤーが前記ゲームマシーンにあるこれらゲーム結果に対してベットし、ノーマルベットを発生させるとともに前記プレーヤーにアディショナルベットの発生を選択させるために用いるベットユニットと、
各自独立した複数の賞金値を有し、ベットする毎に、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの一定割合の金額が前記賞金値に累積するように割り当てられ、これら賞金値は、賞金を獲得するための賞金トリガー条件及び賞金獲得配当をそれぞれ有する賞金プールユニットと、
前記ゲームマシーン、前記ベットユニット及び前記賞金プールユニットに接続し、前記アディショナルベットの数量値に基づいた比例値である追加賭け金を発生し且つこれら賞金値の前記賞金トリガー条件の有効数量を決定し、これら賞金値の前記賞金トリガー条件の有効数量は少なくとも一つで、前記ゲームマシーンで前記プレーヤーがベットした前記ゲーム結果を発生させた場合、これに対応する前記配当倍率に基づいて前記プレーヤーが獲得したベーシックベット配当を算出すると同時に、前記追加賭け金に基づいて前記プレーヤーに追加配当を追加で獲得させ、前記ベーシックベット配当、前記追加配当及び前記賞金獲得配当を加算して獲得賞金総額を発生する演算ユニットと、
前記演算ユニットに接続し、前記獲得賞金総額を前記プレーヤーに配当する配当ユニットと、を包含することを特徴とする、アディショナルベット報酬システム。
【請求項16】
前記追加配当は、前記ベーシックベット配当及び前記比例値の乗積であることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項17】
前記演算ユニットに接続する追加賞金ユニットをさらに包含し、前記追加賞金ユニットは、これらゲーム結果が指定条件を満たしているか否かに基づいて複数のゲームラウンドを有する賞金ゲームを発生させ、前記演算ユニットは、前記追加賭け金に基づいて前記複数のゲームラウンドの数量をさらに追加で増加させ、前記プレーヤーは、前記賞金ゲームをプレーして前記追加配当を発生させることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項18】
前記プレーヤーが前記アディショナルベットの発生を選択すると、前記アディショナルベットの数量値は、前記ノーマルベットの数量値の一定割合であることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項19】
前記ノーマルベットの一定割合である前記アディショナルベットは、20%、40%、60%、80%及び100%のいずれかであることを提供することを特徴とする請求項18に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項20】
これら賞金トリガー条件は、ランダムにそれぞれトリガーするものであることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項21】
これら賞金トリガー条件は、前記賞金値が閾値に達するとそれぞれトリガーするものであることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項22】
前記比例値は、前記アディショナルベットの数量値と正の相関関係であることを提供することを特徴とする請求項16に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項23】
前記比例値は、一連の数値のいずれかがランダムに選択されることを提供することを特徴とする請求項16に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項24】
これら賞金値のこれら賞金トリガー条件の有効数量は、前記アディショナルベットの数量値と正の相関関係であることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【請求項25】
前記演算ユニットは、前記アディショナルベットの値の大きさに基づいて前記賞金獲得配当の値の大きさを正の相関関係で変化させることを提供することを特徴とする請求項15に記載の、アディショナルベット報酬システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、報酬システム、プレーヤーにアディショナルベットを選択させる報酬システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゲームマシーンの製造及びその管理のコストは安価で、スロットマシーン(slot machine)、ポーカーゲーム、大小及びルーレットなど様々なゲームに適用することができ、プレーヤーのゲームコストもまた低いため、プレーヤーと当該業者に好評で、また、千遍一律な遊び方で、プレーヤーが短時間で飽きさせないようにするため、現在様々な遊び方を用いてプレーヤーの興味を引き付けている。
【0003】
そのうち、賞金プールは、よく見かける方法で、プレーヤーがベット(bet)する毎に一定割合の金額が賞金プールに累積され、賞金プール或いはゲームが一定の条件を満たすと、プレーヤーは賞金プール内の賞金を獲得することができ、プレーヤーは、増え続ける賞金プール内の賞金に釣られてゲームマシーンをプレイし続けている。
【0004】
もう一つの方法は、賞金ゲームを提供することである。賞金ゲームは、ゲームマシーンが追加で提供するボーナスであって、その特徴は、賞金ゲームに突入すると、ベットすることなく、無料でゲームをプレイして一定数の賞金を獲得することができ、プレーヤーにお得な感覚を与えることから、賞金ゲームは、さらにゲームをプレイするように、ゲームマシーンに引き付けている。
【0005】
しかし、当該業者の利益を保持するという前提で、ゲームマシーンが賞金プール或いは賞金ゲームを提供するには、ゲームの倍率を適度に低減しなくてはならず、プレーヤーが長時間ゲームマシーンをプレイし続け、賞金プールの賞金或いは賞金ゲームが得られなくなると、割に合わないと感じ始め、さらに時間が経つと、プレーヤーはゲームマシーンに対する興味が段々失われてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを鑑み、本発明の主要な目的は、プレーヤーがアディショナルベットの発生を選択することが可能なアディショナルベット報酬システムを提供し、これにより、アディショナルベットの数量値に基づいて追加の賭け金を発生させ、前記プレーヤーに追加の賭け金を獲得させてお値打ちな感覚を与えると同時に、自主的にプレイ方法を選択することができるという優越感を与えている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するため、本発明は、ゲームを進行し、配当倍率がそれぞれ示される複数のゲーム結果の少なくとも一つを発生させるゲームマシーンに用いるためのアディショナルベット報酬システムであって、前記アディショナルベット報酬システムは、ベットユニット、賞金プールユニット、演算ユニット及び配当ユニットを包括し、そのうち、前記ベットユニットは、プレーヤーが前記ゲームマシーンにあるこれらゲーム結果に対してベットし、ノーマルベットを発生させるとともに前記プレーヤーにアディショナルベットの発生を選択させるために用いている。
【0008】
前記賞金プールユニットは、少なくとも二つの実施方法を有し、そのうちの一つは、賞金値を有するもので、ベットする毎に、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの一定割合の金額が前記賞金値に累積するように割り当てられ、また、前記賞金値は、賞金を獲得するための賞金トリガー条件及び賞金獲得配当を有し、前記演算ユニットは、前記ゲームマシーン、前記ベットユニット及び前記賞金プールユニットに接続し、前記アディショナルベットの数量値に基づいて追加賭け金を発生している。
【0009】
もう一つの実施方法は、前記賞金プールユニットが各自独立した複数の賞金値を有するもので、ベットする毎に、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの一定割合の金額がこれら賞金値に累積するように割り当てられ、また、これら賞金値は、賞金を獲得するための賞金トリガー条件及び賞金獲得配当をそれぞれ有している。前記演算ユニットは、前記ゲームマシーン、前記ベットユニット及び前記賞金プールユニットに接続し、前記アディショナルベットの数量値に基づいて追加賭け金を発生し、且つこれら賞金値の賞金トリガー条件を有効にさせるか否かをそれぞれ決定している。
【0010】
前記ゲームマシーンで前記プレーヤーがベットした前記ゲーム結果を発生させた場合、前記演算ユニットは、これに対応する前記配当倍率に基づいて前記プレーヤーが獲得したベーシックベット配当を算出すると同時に、前記追加賭け金に基づいて前記プレーヤーに追加配当を追加で獲得させ、前記ベーシックベット配当、前記追加配当及び前記賞金獲得配当を加算して獲得賞金総額を発生し、前記配当ユニットは、前記演算ユニットに接続し、前記獲得賞金総額を前記プレーヤーに配当している。
【発明の効果】
【0011】
これにより、プレーヤーは、アディショナルベットの発生を自由に選択することで、賞金獲得時に前記追加配当が追加で獲得できるという期待を持たせ、プレーヤーの興味を引き立ててゲームマシーンを継続的にプレーさせることができ、且つプレーヤーが前記アディショナルベットの発生を選択した場合、前記賞金プールユニットの前記賞金値が同時に累積され、追加賭け金である前記追加配当を獲得することもできるため、プレーヤーが前記アディショナルベットの発生を選択すると、様々な得が同時に得られるという効果があり、プレーする意欲を掻き立てるとともに、収益を増加させることができる。また、さらにいうと、本発明に係る報酬システムは、当該業者が前記一定割合の金額の値を容易に変更することができ、地域によって異なるプレーヤーの習性に応じることができ、例えば、ある地域のプレーヤーが賞金プールユニットによるプレーを好む傾向の場合、本発明は、前記賞金値が早く累積するように、前記一定割合の金額の値を増加させることで、前記賞金プールユニットの前記賞金値の獲得頻度を増加させることができる。これに対して好まない傾向の場合は、前記一定割合の金額の値を低減させ、ゲームのリターン率を増加させることができ、毎回のゲームでプレーヤーに賞金が獲得し易いという感覚を与え、プレーヤーのニーズを満足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係るシステムを示すフローチャートである。
図2】本発明のもう一つの実施例に係るシステムを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る詳細な説明及び技術的内容について、実施例により更なる説明を行うが、これら実施例は説明のための例示に過ぎず、本発明の実施を制限するものではないことを理解されたい。
【0014】
図1を参照すると、本発明は、ゲームを進行し、配当倍率がそれぞれ示される複数のゲーム結果の少なくとも一つを発生させるゲームマシーン10に用いるためのアディショナルベット報酬システムであって、前記アディショナルベット報酬システムは、ベットユニット20、賞金プールユニット30、演算ユニット40及び配当ユニット50を包括し、そのうち、前記ベットユニット20は、プレーヤーが前記ゲームマシーン10にあるこれらゲーム結果に対してベットし、ノーマルベットを発生させるとともに前記プレーヤーにアディショナルベットの発生を選択させるために用いており、前記アディショナルベットは、前記ノーマルベットの一定割合とすることができ、例を挙げていうと、前記一定割合は、20%、40%、60%、80%及び100%のいずれかである。
【0015】
前記賞金プールユニット30は、賞金値を有し、ベットする毎に、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの一定割合の金額が前記賞金値に累積するように割り当てられ、また、前記賞金値は、賞金を獲得するための賞金トリガー条件及び賞金獲得配当を有し、且つ前記プレーヤーに高額な前記アディショナルベットの発生を選択するように促すため、前記演算ユニット40は、前記アディショナルベットの値の大きさに基づいて前記賞金獲得配当の値の大きさを正の相関関係で変化させることができ、つまり、前記プレーヤーが高額な前記アディショナルベットを選択した場合、前記賞金値を獲得すると、高額な前記賞金獲得配当を獲得することができる。
【0016】
前記演算ユニット40は、前記ゲームマシーン10、前記ベットユニット20及び前記賞金プールユニット30に接続し、前記アディショナルベットの数量値に基づいて追加賭け金を発生し、且つ前記ゲームマシーン10で前記プレーヤーがベットした前記ゲーム結果を発生させた場合、前記演算ユニット40は、これに対応する前記配当倍率に基づいて前記プレーヤーが獲得したベーシックベット配当を算出すると同時に、前記追加賭け金に基づいて前記プレーヤーに追加配当を追加で獲得させ、前記ベーシックベット配当、前記追加配当及び前記賞金獲得配当を加算して獲得賞金総額を発生し、前記配当ユニット50は、前記演算ユニット40に接続し、前記獲得賞金総額を前記プレーヤーに配当している。
【0017】
前記追加賭け金は、比例値とすることができ、この時、前記追加配当は、前記ベーシックベット配当及び前記比例値の乗積であり、且つ前記比例値と前記アディショナルベットの数量値とを正の相関関係とすることができ、例えば、前記アディショナルベットが20%、40%、60%、80%及び100%の場合、前記比例値は、これに対応して20%、40%、60%、80%及び100%とすることができ、或いは、一定割合の値を増加させる、即ち前記賞金値の累積速度を加速させるため、前記比例値を、15%、35%、55%75%及び95%に適宜に縮小することができる。また、前記比例値は、ランダムにすることもでき、一連の数値のいずれかを選択している。例えば、前記アディショナルベットが50%の場合、前記比例値は、30%、40%、50%、60%及び70%のいずれかをランダムに選択することができ、ゲームをよりエキサイトさせている。
【0018】
次に図2を参照すると、本発明のもう一つの実施例であって、そのうち、前記演算ユニット40に接続する追加賞金ユニット60をさらに包含しており、前記追加賞金ユニット60がこれらゲーム結果が指定条件を満たしているか否かに基づいて複数のゲームラウンドを有する賞金ゲームを発生させると、前記演算ユニット40は、前記追加賭け金に基づいて前記複数のゲームラウンドの数量をさらに追加で増加させることができ、前記プレーヤーは、前記賞金ゲームをプレーして前記追加配当を発生させることができる。つまり、本実施例において、前記追加賭け金は、追加で増加する前記賞金ゲームのゲームラウンド数であって、プレーヤーに錦上添花のように大当たりした感覚を与えることができる。
【0019】
また、もう一つの実施方法では、前記追加賞金ユニット60は、指定条件を満たしているか否かに基づいて追加の賞金ゲームを発生させるか否かを決定することができ、前記演算ユニット40は、前記追加賭け金に基づき、前記賞金ゲームに複数のゲームラウンドを発生させ、前記プレーヤーは、前記賞金ゲームをプレーして前記追加配当を発生させている。例を挙げていうと、前記追加の賞金ゲームは、前記賞金値が閾値を満たした後にランダムにトリガーすることができ、即ち、この時の指定条件は、前記賞金値が閾値を満たした後に、前記追加の賞金ゲーム、追加賞金或いは追加倍率報酬がランダムにトリガーすることである。さらにいうと、前記プレーヤーが持続的にプレーし、前記賞金値を累積して前記閾値が超えた場合、継続的にプレーすると、少なくとも一回のトリガーラウンドをランダムに発生させることができ、前記ゲームマシーンのゲームラウンドが前記少なく一回のトリガーラウンドと符合さえすれば、はじめから前記追加の賞金ゲームを直接獲得することができる。実際の実施において、賞金ゲームの平均倍率にすることもできる前記賞金値の閾値は、トータルベット値の100%〜10000%、好ましくは3000%〜8000%のいずれかとすることができ、そのうち、前記トータルベット値は、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの総和であって、これにより、前記プレーヤーは、一定のラウンドをプレーさえすれば、前記追加の賞金ゲームを必ず発生させることができ、前記追加の賞金ゲームのゲームラウンドの数量は、前記追加賭け金に基づいて決定、即ち、前記アディショナルベットの数量値に基づいて決定し、数量値が大きれば、ゲームラウンドも多くなり、且つ前記トータルベット値は、固定したり、前記プレーヤの要望に合わせて上げ下げしたりすることができる。
【0020】
また、図2にとおり、前記ゲームマシーン10は、指定条件が満たしているか否かに基づいて前記追加賞金ユニット60の前記賞金値をカジノ会員管理システム(CMS)70の会員データ内に同調するように保存するか否かを自由に設定するために用い、前記ゲームマシーン10が前記追加賞金ユニット60の前記賞金値をカジノ会員管理システム(CMS)70の会員データ内に同調するように保存すれば、異なるプレーヤーがプレーした時の賞金値が各自累積されることで、不平な状況が防止されている。
【0021】
また、前記賞金プールユニット30の賞金トリガー条件に関しては、様々な実施方法を用いることができ、そのうちの一つは、前記賞金トリガー条件をランダムにトリガーすることとし、完全に確率でトリガーされ、プレーヤーは、毎回一定の確率で前記賞金獲得配当を獲得することができる。もう一つの実施方法では、前記賞金トリガー条件を前記賞金値が閾値に達するとトリガーすることとし、このような前記閾値まで達するとトリガーする方法は、前記プレーヤーに前記賞金獲得配当を獲得することができるような感覚を与え、プレーヤーが長時間プレーすることを促進している。
【0022】
上述したことから、前記賞金プールユニット30は、単一の賞金値という実施方法しか有しないが、本発明は、もう一つの実施例を適用することもでき、前記賞金プールユニット30は、各自独立した複数の賞金値という実施方法を有することができ、この実施方法では、ベットする毎に、前記ノーマルベット及び前記アディショナルベットの一定割合の金額がこれら賞金値に累積するように割り当てられ、この割り当ては、均一に割り当てたり、指定の振り分け方法に応じて割り当てたりすることができ、且つこれら賞金値は、賞金を獲得するための賞金トリガー条件及び賞金獲得配当をそれぞれ有している。これら賞金値にある賞金を獲得するための前記賞金トリガー条件及び前記賞金獲得配当は、各自独立している。
【0023】
本実施例において、前記演算ユニット40は、前記アディショナルベットの数量値に基づいて前記追加賭け金を発生させるだけでなく、これら賞金値の前記賞金トリガー条件の有効数量をさらに決定すると同時に、前記賞金獲得配当の値の大きさを正の相関関係で変化させることができ、これら賞金値の前記賞金トリガー条件の有効数量は少なくとも一つで、これら賞金値の有効数量が同一の場合、前記アディショナルベットの数量値も前記賞金獲得配当の値の大きさを正の相関関係で変化させることができ、且つ同じように、前記演算ユニット40は、前記プレーヤーが獲得したベーシックベット配当を算出すると同時に、前記追加賭け金に基づいて前記プレーヤーに追加配当を追加で獲得させ、前記ベーシックベット配当、前記追加配当及び前記賞金獲得配当を加算して獲得賞金総額を発生し、最後は、同じように、前記配当ユニット50を利用して前記獲得賞金総額を前記プレーヤーに配当している。
【0024】
各自独立した複数の賞金値という実施方法を有する前記賞金プールユニット30は、単一の賞金値という実施方法と相似することから、ここでは繰り返し言及せず、同じように、これら賞金値のこれら賞金トリガー条件は、それぞれランダムにトリガーすることができる。或いは、これら賞金トリガー条件は、それぞれ前記賞金値が閾値に達するとトリガーすることもできる。これら賞金値のこれら賞金トリガー条件の有効数量は、前記アディショナルベットの数量値と正の相関関係とすることができ、つまり、前記アディショナルベットの数量値が大きくなると、これら賞金値のこれら賞金トリガー条件の有効数量も大きくなる。例えば、前記アディショナルベットが20%、40%、60%、80%及び100%で、これら賞金値の数量が3つの時、そのうち、前記アディショナルベットが20%、40%の場合、1つ目にあたる1つの賞金値の賞金トリガー条件を有効にすることができ、前記アディショナルベットが60%、80%の場合、1つ目及び2つ目にあたる2つの賞金値の賞金トリガー条件を有効にすることができ、前記アディショナルベットが100%の場合、全部にあたる3つの賞金値の賞金トリガー条件を有効にすることができる。また、前記アディショナルベットの値の大きさは、これら賞金値のこれら賞金トリガー条件の有効数量に影響するだけでなく、前記演算ユニット40は、前記アディショナルベットの値の大きさに基づいて前記賞金獲得配当の値の大きさを正の相関関係で変化させることもできる。例を挙げていうと、前記アディショナルベットが20%、40%の場合、同じように1つの賞金値を有効にするものの、前記アディショナルベットが40%の場合、前記アディショナルベットが20%の時に比べ、前記賞金獲得配当の数値が大きい。
【0025】
以上のことから、本発明は、以下のような利点を有している。
【0026】
第一に、プレーヤーは、アディショナルベットの発生を自由に選択することで、賞金獲得時に前記追加配当が追加で獲得できるという期待を持たせ、プレーヤーの興味を引き立ててゲームマシーンを継続的にプレーさせることができる。
【0027】
第二に、プレーヤーが前記アディショナルベットの発生を選択した場合、前記賞金プールユニットの前記賞金値が同時に累積され、追加賭け金である前記追加配当を獲得することもできるため、プレーヤーが前記アディショナルベットの発生を選択すると、様々な得が同時に得られるという効果があり、プレーする意欲を掻き立ている。
【0028】
第三に、当該業者が前記一定割合の金額の値を容易に変更することができ、地域によって異なるプレーヤーの習性に応じることができる。
【0029】
第四に、賞金プールユニットは複数の賞金値を有し、プレーヤーがアディショナルベットの数量値を増加させることにより順次有効にすることができ、プレーヤーが前記アディショナルベットを増加させるように誘引することで、ゲームマシーンの収益を向上させている。
【0030】
第五に、前記アディショナルベットの数量値に基づいて追加賭け金を発生すると同時に、前記追加賭け金に基づいて前記プレーヤーに追加配当を追加で獲得させるため、プレーヤーは、高額な前記アディショナルベットを選択して高額な追加配当を獲得したくなり、ゲームマシーンの収益向上というニーズを達している。
【符号の説明】
【0031】
10 ゲームマシーン
20 ベットユニット
30 賞金プールユニット
40 演算ユニット
50 配当ユニット
60 追加賞金ユニット
70 カジノ会員管理システム
図1
図2