(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されたシステムは、希望する座席の周囲の状況を考慮して優先順位を設定するものではない。周囲の状況は、例えば、予約購入した座席の隣席や前後の座席が団体客であり、喧騒な雰囲気である場合がある。また、三人掛けの座席を二列に渡って五席予約購入し、座席を回転させ対面させたところ、残りの一席が別の購入者によって予約購入されており、対面させることについて配慮を要する場合がある。従来のシステムは、このような状況を考慮したものではない。
【0006】
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、予約購入を希望する座席の周囲の座席の購入者が個人か団体かを知ることができる席予約装置、席予約方法、席予約プログラムおよび記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る席予約装置は、予約または購入される単一の席を表す単一席表示が複数表示される表示部に、予約または購入の取引済の複数の前記単一席表示をグループ席表示として表示する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る席予約装置は、一連の予約または購入の取引において選択された複数の席に、同一の識別情報を関連付けて記憶させる席情報管理部と、前記席情報管理部によって記憶された同一の識別情報に基づく前記単一席表示を複数含む前記グループ席表示を形成し、このグループ席表示を前記表示部に表示させるグループ席形成部と、を有する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る席予約装置は、出発地から目的地までの複数の区間において、異なる区間における同一の席の識別情報である同一席識別情報、および、同一の区間における同一の前記同一席識別情報を、共通の識別情報である共通識別情報として処理することで、前記共通識別情報に基づく前記グループ席表示を形成する重複グループ席編集部を有する、ことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る席予約装置の前記グループ席表示は、隣接する前記単一席表示同士が連なった表示である、ことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る席予約装置の前記グループ席表示は、前記単一席表示または背景が同一色である、ことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る席予約方法は、一連の予約または購入の取引において選択された複数の席に、同一の識別情報を関連付けて記憶させる席情報管理手順と、前記席情報管理手順で記憶された同一の識別情報に基づく席を複数含むグループ席表示を形成し、このグループ席表示を表示させるグループ席形成手順と、を含む、ことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る席予約プログラムは、一連の予約または購入の取引において選択された複数の席に、同一の識別情報を関連付けて記憶させる席情報管理手順と、前記席情報管理手順で記憶された同一の識別情報に基づく席を複数含むグループ席表示を形成し、このグループ席表示を表示させるグループ席形成手順と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とする。
【0014】
本発明に係るコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、席予約プログラムが記録された、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る席予約装置は、予約または購入される単一の席を表す単一席表示が複数表示される表示部に、予約または購入の取引済の複数の前記単一席表示をグループ席表示として表示するものである。すなわち、グループ席表示の席を予約購入した購入者が団体客であると推測される。したがって、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。喧騒な雰囲気を避けたい場合、購入者は、グループ席表示から離れた席を予約購入することができる。
【0016】
本発明に係る席予約装置は、一連の予約または購入の取引において選択された複数の席に、同一の識別情報を関連付けて記憶させる席情報管理部と、席情報管理部によって記憶された同一の識別情報に基づく単一席表示を複数含むグループ席表示を形成し、このグループ席表示を表示部に表示させるグループ席形成部とを有するものである。すなわち、席情報管理部によって、一連の予約購入の取引において購入者によって選択された席に、同一の識別情報が関連付けられる。また、グループ席形成部によって、識別情報が共通する単一席表示が、グループ席表示としてまとまって表示部に表示される。したがって、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。
【0017】
本発明に係る席予約装置は、出発地から目的地までの複数の区間において、異なる区間における同一の席の識別情報である同一席識別情報、および、同一の区間における同一の同一席識別情報を、共通の識別情報である共通識別情報として処理することで、共通識別情報に基づくグループ席表示を形成する重複グループ席編集部を有するものである。すなわち、例えば、複数の区間を経て移動する交通機関などにおいては、特定の席を予約購入する購入者が区間によって異なり、ある区間では個人が席を予約購入し、その席を含む近隣の席を、他の区間では団体が予約購入する場合がある。この場合、特定の席において、区間ごとに単一席表示とグループ席表示とが混在することになる。そこで、重複グループ席編集部は、異なる区間における同一の席の識別情報が同一か否かにかかわらず、共通識別情報として同じ識別情報として処理し、同時に、同一の区間における同一の同一席識別情報も、共通識別情報として同じ識別情報として処理する。このことによって、複数の区間に渡って重複する単一席表示およびグループ席表示のすべてを含むグループ席表示が表示部に表示される。したがって、購入者が席を占有するすべての区間を通して、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。
【0018】
本発明に係る席予約装置のグループ席表示は、隣接する単一席表示同士が連なった表示である。この構成により、購入者は、近接した複数の単一席表示に関連性があることを、視覚的に看取することができる。したがって、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。
【0019】
本発明に係る席予約装置のグループ席表示は、単一席表示または背景が同一色である。この構成により、購入者は、近接した複数の単一席表示に関連性があることを、視覚的に看取することができる。したがって、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。
【0020】
本発明に係る席予約方法は、一連の予約または購入の取引において選択された複数の席に、同一の識別情報を関連付けて記憶させる席情報管理手順と、この席情報管理手順で記憶された同一の識別情報に基づく席を複数含むグループ席表示を形成し、このグループ席表示を表示させるグループ席形成手順とを含むものである。したがって、上記した席予約装置と同様に、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。喧騒な雰囲気を避けたい場合、購入者は、グループ席表示から離れた席を予約購入することができる。
【0021】
本発明に係る席予約プログラムは、一連の予約または購入の取引において選択された複数の席に、同一の識別情報を関連付けて記憶させる席情報管理手順と、この席情報管理手順で記憶された同一の識別情報に基づく席を複数含むグループ席表示を形成し、このグループ席表示を表示させるグループ席形成手順とをコンピュータに実行させるものである。したがって、上記した席予約装置と同様に、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。喧騒な雰囲気を避けたい場合、購入者は、グループ席表示から離れた席を予約購入することができる。
【0022】
本発明に係る席予約プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、上記した席予約装置と同様に、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。喧騒な雰囲気を避けたい場合、購入者は、グループ席表示から離れた席を予約購入することができる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明の実施形態に係る席予約装置を図面に基づいて説明する。
図1は、席予約装置による処理結果が表示部に表された状態のイメージが示されている。なお、本実施形態は、交通手段として鉄道が選択され、鉄道の席を予約購入するものであり、駅に設置されている乗車券自動発券機(図示省略)などによって実現される。本発明は、例えば、バス、航空機または船舶などの交通手段における席の予約や、例えば、映画、コンサートなど、その他のアミューズメントにおける席の予約にも用いられる。
【0025】
図1に示されているとおり、席予約装置は、予約購入される単一の席を表す単一席表示21が複数表示される表示部に、予約購入の取引済の複数の単一席表示21をグループ席表示22として表示するものである。表示部は、席の予約購入状況が、車両ごとに表示される。例えば、単一席表示21は、席ごとに区切られた単一の領域である。グループ席表示22は、隣接する単一席表示21同士が連なった表示である。単一席表示21は、空席であれば、空席表示として例えば丸印で表示され、活性状態である。単一席表示21およびグループ席表示22は、席が予約購入の取引済であれば、予約済表示として例えば灰色で表示され、非活性状態である。なお、グループ席表示22は、個々の単一席表示21を、連ねることなく同一色または同系色で表したものであってもよく、また、背景を同一色または同系色で表したグループ席表示22aであってもよい。
【0026】
次に、席予約装置のハードウェア構成の概略を図面に基づいて説明する。
図2は、席予約装置100のハードウェア概略構成が示されている。
【0027】
図2に示されているとおり、席予約装置100は、少なくとも記憶部2、入力部6、出力部7および制御部(図示省略)などが備えられている。記憶部2は、ROM3、RAM4、HDD5などから構成される。入力部6は、例えば、感圧式や静電容量式のタッチパネルなどである。なお、入力部6は、キーボードやマウスによって実現されてもよい。出力部7は、例えば、表示部としての液晶ディスプレイなどから構成される。この場合、出力部7は入力部6と一体である。制御部はCPU1などにより実現され、入力部6からの入力情報を検出すると共に、ROM3に格納されたプログラムに従って、CPU1に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの一部が格納されたRAM4を使用して、席情報管理部10、グループ席形成部11および重複グループ席編集部12を制御し、入力情報の処理結果を出力部7に出力する。なお、これらの各部10から12に関し、ひとつの装置に実装されて構成されるか、ネットワークで接続された複数の装置から構成されるかは任意である。
【0028】
席予約装置100は、ハードウェア構成、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、ソフトウェアによって実現することが可能である。例えば、ソフトウェアによって実現する場合、実際にはコンピュータのCPU1、あるいはMPU、ROM3、RAM4などを備えて構成し、ROM3やRAM4に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。
【0029】
したがって、コンピュータが各部10から12の機能を、席情報管理手順、グループ席形成手順および重複グループ席編集手順として果たすように動作させる席予約プログラムを、例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませることによって実現できる。席予約プログラムを記録する記録媒体としては、DVD、CD−ROM以外に、例えばフレキシブルディスク、光ディスクなどを用いることができる。
【0030】
席予約装置100は、ASP(Application Service Provider)として機能させてもよく、席予約プログラムをインターネットなどのネットワークを介してコンピュータにダウンロードすることによっても実現できる。さらに、これらのハードウェア、ソフトウェア資源を、ネットワークを介してアクセス可能なクラウドなどの態様で提供することもできる。
【0031】
次に、席予約装置100の構成を説明する。席予約装置100は、席情報管理部10、グループ席形成部11および重複グループ席編集部12を有する。席予約装置100は、単一または複数のサーバーシステムであり、必要に応じて通信ネットワークに適宜接続されている。通信ネットワークは、例えばインターネット、専用線により接続されたネットワーク、企業内LAN、企業間LAN、WANなどである。通信回線の形態は、例えば有線通信、無線通信、衛星通信などである。
【0032】
ここで、席情報管理部10における席情報管理処理を図面に基づいて説明する。
図3は、席情報管理処理の流れ、および、席情報テーブル20が示されている。席情報管理部10による席情報管理処理では、一連の予約購入の取引において選択された複数の席に同一の識別情報が関連付けられ、席ごとの識別情報が席情報テーブル20に記憶される。
【0033】
図3に示されているとおり、予約購入の取引が開始される(ステップS1−1)。表示部において、購入者が所望の単一席表示のうち、空席表示にタッチして席を選択すると、席情報管理部10は、席の位置を取得し(ステップS1−2)、席情報テーブル20に基づいて、空席状況を確認する(ステップS1−3)。ここで、購入者が、一連の手続において複数の席を予約購入する場合、ステップS1−2において、複数の席が選択され、席情報管理部10はそれぞれの席の位置を取得し(ステップS1−2)、席情報テーブル20に基づいて、それぞれの空席状況を確認する(ステップS1−3)。
【0034】
席情報テーブル20は、車両ごとまたは車両全体における席の予約購入状況が記憶されている。席情報テーブル20は、例えば、「座席位置」「予約購入の状態」「識別情報」が格納されている。「座席位置」は、例えば、「○列目A席」「○列目B席」などである。「予約購入の状態」は、“空き”“予約済”などである。「識別情報」は、席ごと(購入者ごと)に一意な値で表されるユーザ識別情報である。識別情報は、例えば、乗車券自動発券機端末の端末番号や予約購入日時などから構成されている。
【0035】
この席情報テーブル20に基づいて、選択されたすべての席が空席であるか否かが判定される(ステップS1−4)。選択されたすべての席の「状態」が“空き”であれば、「状態」が“予約済”に更新されると共に(ステップS1−5)、その席に関連付けられた同一の識別情報が記憶され(ステップS1−6)、処理が終了する(ステップS1−7)。例えば、D席およびE席が選択された場合(ステップS1−2)、これらの席の空席状況が席情報テーブル20に基づいて判定され(ステップS1−3、1−4)、D席およびE席の「状態」が“空き”であるため、いずれの「識別情報」にも同一の“う”が記憶される。
【0036】
一方、ステップS1−4の判定において、席情報テーブル20における「座席位置」の「状態」が“予約済”であれば、その旨が表示部に表示され、処理が終了し(ステップS1−7)、ステップS1−1に戻る。購入者が、所望の席を予約購入できれば、予約購入の取引が終了する。
【0037】
次に、グループ席形成部11におけるグループ席形成処理を図面に基づいて説明する。
図4は、グループ席形成処理の流れ、および、席情報テーブル20が示されている。グループ席形成部11によるグループ席形成処理では、席情報管理部10の席情報管理処理によって席情報テーブル20に記憶された同一の識別情報に基づく単一席表示を複数含むグループ席表示が形成され、このグループ席表示が表示部に表示される。
【0038】
図4に示されているとおり、表示部における席位置表示画面を、席情報テーブル20に基づいて編集する処理が開始される(ステップS2−1)。席情報テーブル20における「座席位置」が参照され(ステップS2−2)、席ごとの空席状況が確認される(ステップS2−3)。席情報テーブル20に基づいて、席が予約済であるか否かが判定される(ステップS2−4)。席の「状態」が“空き”である場合、単一席表示が空席表示として表示部に表示される(ステップS2−6)。例えば、席情報テーブル20においてB席が参照された場合(ステップS2−2)、B席の「状態」が“空き”であるため(ステップS2−3、2−4)、単一席表示21bが空席表示として表示部に表示される(ステップS2−6、
図1参照)。
【0039】
ステップS2−4において、席の「状態」が“予約済”である場合、「識別情報」が同一である席が存在するか否かが判定される(ステップS2−5)。「識別情報」が同一である席が存在しない場合、単一席表示が予約済表示として表示部に表示される(ステップS2−7)。例えば、席情報テーブル20においてA席が参照された場合(ステップS2−2)、A席の「状態」が“予約済”であり(ステップS2−3、S2−4)、かつ、「識別情報」である“あ”と同一の席が他に存在しないため(ステップS2−5)、単一席表示21aが予約済表示として表示部に表示される(ステップS2−7、
図1参照)。
【0040】
ステップS2−5において、「識別情報」が同一である席が存在する場合、同一の「識別情報」に基づく複数の単一席表示を含むグループ席表示が形成され、グループ席表示が予約済表示として表示部に表示される(ステップS2−8)。例えば、席情報テーブル20においてD席が参照された場合、(ステップS2−2)、D席の「状態」が“予約済”であり(ステップS2−3、S2−4)、かつ、「識別情報」である“う”が同一であるE席が存在するため(ステップS2−5)、同一の「識別情報」である“う”に基づくD席およびE席の単一席表示を含むグループ席表示22dが形成され、このグループ席表示22dが予約済表示として表示部に表示される(ステップS2−8、
図1参照)。
【0041】
席情報テーブル20におけるすべての「座席位置」が参照されると(ステップS2−2〜S2−9)、処理が終了する(ステップS2−10)。
【0042】
次に、重複グループ席編集部12による重複グループ席編集処理を図面に基づいて説明する。
図5は、重複グループ席編集処理の流れが示されている。重複グループ席編集部12による重複グループ席編集処理では、出発地から目的地までの複数の区間において、異なる区間における同一の席の識別情報である同一席識別情報、および、同一の区間における同一の同一席識別情報を、共通する識別情報である共通識別情報として処理することで、共通識別情報に基づくグループ席表示が形成される。
【0043】
図5に示されているとおり、重複グループ席編集処理が開始されると(ステップS3−1)、席情報テーブル20における最初の「区間」が参照され(ステップS3−2)、参照された「区間」の「座席位置」が参照される(ステップS3−3)。参照された席を基準として、次の「区間」以降における席の「状態」が参照され(ステップS3−4)、予約済であるか否かが判定される(ステップS3−5)。判定された席の「状態」が“予約済”である場合、ステップS3−3で参照された席の購入者と、ステップS3−5で判定された席の購入者とが、同一であるとみなされる(ステップS3−6)。すなわち、異なる区間における同一の席の識別情報が、区間ごとに異なる場合、席を予約購入した購入者は、区間ごとに異なると推測されるが、重複グループ席編集処理では、異なる区間における同一の席の識別情報が、共通の識別情報として処理される。さらに、ステップS3−4で判定された区間において、ステップS3−5で判定された席の「識別情報」と同じ「識別情報」が関連付けられた席の購入者は、ステップS3−5で判定された席の購入者と同一であるとみなされる(ステップS3−7)。すなわち、同一の区間における同一の識別情報が、共通の識別情報として処理される。
【0044】
ステップS3−5において、席の「状態」が“空き”である場合、「座席位置」の参照が完了し、次の座席位置が参照される(ステップS3−3〜S3−8)。参照された「区間」におけるすべての「座席位置」が参照されると(ステップS3−2〜S3−9)、次の区間が参照される(ステップS3−2)。最後の「区間」が参照されると(ステップS3−2〜S3−9)、グループ席形成部11によるグループ席形成処理が実行される(ステップS3−10、
図3:ステップS2−1〜S2−10)。グループ席形成処理が終了すると、重複グループ席編集処理が終了する(ステップS3−11)。
【0045】
次に、実施例に則って、席予約装置100による処理を図面に基づいて説明する。
図6は、第一実施例として、複数の区間が設定された席情報テーブル20に基づく重複グループ席編集処理の流れが示され、
図7は、第二実施例として、複数の区間が設定された席情報テーブル20に基づく重複グループ席編集処理の流れが示されている。
【0046】
<第一実施例>
図6(a)において、例えば、出発地が東京であり、目的地が博多であるとする。東京−博多間の区間は三つであり、「区間1」が東京から名古屋まで、「区間2」が名古屋から新大阪まで、「区間3」が新大阪から博多までである。席情報テーブル20によれば、同一の「区間1」において、D席とE席の識別情報は、同一の“い”であり、同一の「区間2」において、C席とD席の識別情報は、同一の“う”である。したがって、仮に、“い”に基づく単一席表示を複数含むD席およびE席のグループ席表示、“う”に基づく単一席表示を複数含むC席およびD席のグループ席表示が形成された場合、「区間1」のD席およびE席のグループ席表示と「区間2」のC席およびD席のグループ席表示とが重複し、さらに、「区間1」のD席およびE席のグループ席表示と「区間3」のE席の単一席表示とが重複してしまう。
【0047】
そこで、重複グループ席編集部12による重複グループ席編集処理では、東京から博多までの三つの区間において、「区間1」「区間2」におけるD席の同一席識別情報“い”“う”と、「区間1」における同一席識別情報“い”および「区間2」における同一席識別情報“う”とが、共通識別情報“い”として処理される。また、「区間1」「区間3」におけるE席の同一席識別情報“い”“え”が、共通識別情報“い”として処理される。この共通識別情報に基づいて、席情報管理部11による席情報管理処理では、「区間1」のD席およびE席のグループ席表示、「区間2」のC席およびD席のグループ席表示、「区間3」のE席の単一席表示をすべて含むグループ席表示が形成される。
【0048】
図6(a)において、「区間1」のD席が参照された場合(ステップS3−2、S3−3)、このD席を基準として、次の区間である「区間2」のD席の「状態」が参照される(ステップS3−4)。「区間2」のD席の「状態」が“予約済”であり、さらに、「区間2」におけるD席の「識別情報」と同じ“う”が関連付けられたC席が存在するため、異なる区間である「区間1」「区間2」における同一のD席の「識別情報」、および、同一の「区間2」における同一の「識別情報」が、「区間1」のD席と共通する“い”に編集される(ステップS3−6〜S3−7、
図6(b)参照)。次の区間である「区間3」のD席の「状態」が “空き”であるため(ステップS3−5)、次の座席位置が参照される(ステップS3−3〜S3−8)。
【0049】
図6(a)において、「区間1」のE席が参照された場合(ステップS3−3)、このE席を基準として、次の区間である「区間2」のE席の「状態」が参照される(ステップS3−4)。「区間2」のE席の「状態」が“空き”であるため、次の区間である「区間3」のE席の「状態」が参照される(ステップS3−4)。「区間3」のE席の「状態」が“予約済”であるため(ステップS3−5)、異なる区間である「区間1」「区間3」における同一のE席の「識別情報」が、「区間1」のE席と共通する“い”に編集される(ステップS3−6、
図6(c)参照)。
【0050】
上記の処理が繰り返され、最後の「区間3」が参照されて処理されると(ステップS3−2〜S3−9)、グループ席形成部11によるグループ席形成処理が実行される(
図2:ステップS2−1〜S2−10)。なお、A席およびB席における処理は、説明を省略する。
【0051】
以上の処理により、
図6(c)に示されているとおり、東京−博多間における席の予約購入の取引では、C席、D席およびE席がグループ席表示として表示部に表示される。
【0052】
<第二実施例>
図7(a)において、例えば、出発地が名古屋であり、目的地が博多であるとする。名古屋−博多間の区間は二つであり、「区間2」が名古屋から新大阪まで、「区間3」が新大阪から博多までである。席情報テーブル20によれば、同一の「区間2」において、C席とD席の識別情報は、同一の“う”である。したがって、グループ席形成部11によるグループ席形成処理では、“う”に基づく単一席表示を複数含むグループ席表示が形成され、C席およびD席がグループ席表示として表示部に表示される。なお、各席は、「区間2」「区間3」において識別情報が異なり、同一席識別情報が存在しないため、重複グループ席編集部12による重複グループ席編集処理は実行されない。
【0053】
図7(a)において、「区間2」のC席が参照された場合(ステップS2−2)、C席の「状態」が“予約済”であり(ステップS2−3、S2−4)、かつ、「識別情報」である“う”が同一であるD席が存在するため(ステップS2−5)、同一の「識別情報」である“う”に基づくC席およびD席の単一席表示を含むグループ席表示が形成され、このグループ席表示が予約済表示として表示部に表示される(ステップS2−8、
図7(b)参照)。
【0054】
「区間2」のE座が参照された場合(ステップS2−2)、E席の「状態」が“空き”であるため(ステップS2−3、2−4)、単一席表示が空席表示として表示部に表示される(ステップS2−6、
図7(b)参照)。なお、「区間2」のA席およびB席における処理は、説明を省略する。
【0055】
図7(a)において、「区間3」のE座が参照された場合(ステップS2−2)、E席の「状態」が“予約済”であり(ステップS2−3、2−4)、かつ、「識別情報」である“え”と同一の席が他に存在しないため(ステップS2−5)、単一席表示が予約済表示として表示部に表示される(ステップS2−7、
図7(c)参照)。なお、「区間3」のA席からD席における処理は、説明を省略する。
【0056】
第一実施例および第二実施例を比較すると、同じ鉄道車両であっても、C席、D席およびE席において、区間が異なることでグループ席表示の範囲が異なることがわかる。すなわち、例えば、東京−博多間の席の予約購入の取引では、
図6(c)のようなグループ席表示が表示部に表示され、一方、名古屋−博多間の席の予約購入の取引では、
図7(c)のようなグループ席表示が表示部に表示される。
【0057】
以上のとおり、席予約装置100が実行される。次に、席予約装置100の効果を説明する。
【0058】
席予約装置100では、席情報管理部10による席情報管理処理によって、一連の予約購入の取引において購入者によって選択された複数の席に同一の識別情報が関連付けられ、席ごとの識別情報が席情報テーブル20に記憶される。さらに、グループ席形成部11によるグループ席形成処理によって、席情報管理処理で席情報テーブル20に記憶された同一の識別情報に基づく単一席表示を複数含むグループ席表示22が形成され、このグループ席表示22が表示部に表示される。すなわち、識別情報が共通する同一の単一席表示が、グループ席表示としてまとまって表示部に表示されるため、グループ席表示22により、席を予約購入した購入者が団体客であると推測される(
図1参照)。したがって、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。喧騒な雰囲気を避けたい場合、購入者は、グループ席表示22から離れた席を予約購入することができる。
【0059】
席予約装置100では、重複グループ席編集部12による重複グループ席編集処理によって、出発地から目的地までの複数の区間において、異なる区間における同一の席の識別情報である同一席識別情報、および、同一の区間における同一の同一席識別情報が、共通する識別情報である共通識別情報として処理されることで、共通識別情報に基づくグループ席表示が形成される。すなわち、重複グループ席編集部12は、異なる区間における同一の席の識別情報が同一か否かにかかわらず、共通識別情報として同じ識別情報として処理し、同時に、同一の区間における同一の同一席識別情報も、共通識別情報として同じ識別情報として処理する。このことによって、複数の区間に渡って重複する単一席表示21およびグループ席表示22のすべてを含むグループ席表示22が表示部に表示される。したがって、購入者が席を占有するすべの区間を通して、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。
【0060】
席予約装置100では、グループ席表示22は、隣接する単一席表示21同士が連なった表示であるか、または、背景を同一色または同系色で表したグループ席表示22aである(
図1参照)。この構成により、購入者は、近接した複数の単一席表示21に関連性があることを、視覚的に看取することができる。したがって、予約購入を希望する席の周囲の席の購入者が個人か団体かを知ることができる。
【0061】
なお、他の実施形態の席予約装置は、駅の窓口に設置されてオペレーターによって操作される端末によって実現するものであってもよい。また、表示部は、電光掲示板や、インターネットを介した予約購入の取引におけるブラウザであってもよい。その場合、席の選択は表示部上で行われるのではなく、別の入力部が用いられる。また、他の実施形態の席予約装置は、時間と場所が異なる複数の取引で予約購入された席の単一席表示を、グループ席表示とすることができる。すなわち、1回目の取引で入力した個人情報、発券された乗車券の磁気情報、識別コードなどを、2回目以降の取引で読み込むことで、1回目の取引で予約購入された席に基づく単一席表示と、2回目の取引で予約購入された席に基づく単一席表示とを含めたグループ席表示を作成することができる。
【0062】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
【解決手段】席予約装置100では、席情報管理部によって、一連の予約購入の取引において購入者によって選択された複数の席に同一の識別情報が関連付けられ、席ごとの識別情報が席情報テーブルに記憶され、グループ席形成部によって、席情報管理部で席情報テーブルに記憶された同一の識別情報に基づく単一席表示を複数含むグループ席表示22が形成され、このグループ席表示22が表示部に表示される。