(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6559342
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】バッテリ電極、及びバッテリ電極と自動車の電気システムとの間に電気的結合を形成するための電気的接点ユニット
(51)【国際特許分類】
H01M 2/30 20060101AFI20190805BHJP
B60R 16/04 20060101ALI20190805BHJP
H01M 2/20 20060101ALI20190805BHJP
H01B 17/56 20060101ALI20190805BHJP
H02G 15/02 20060101ALN20190805BHJP
【FI】
H01M2/30 D
B60R16/04 T
H01M2/20 A
H01B17/56 F
!H02G15/02
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-518994(P2018-518994)
(86)(22)【出願日】2016年10月14日
(65)【公表番号】特表2018-534739(P2018-534739A)
(43)【公表日】2018年11月22日
(86)【国際出願番号】EP2016001705
(87)【国際公開番号】WO2017063745
(87)【国際公開日】20170420
【審査請求日】2018年4月12日
(31)【優先権主張番号】102015013472.8
(32)【優先日】2015年10月17日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
(74)【代理人】
【識別番号】100101856
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 日出夫
(72)【発明者】
【氏名】シューマッハ,エリック
【審査官】
冨士 美香
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04560230(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/30
B60R 16/04
H01B 17/56
H01M 2/20
H02G 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接点部分(2.1.2)を有するバッテリのバッテリ電極(1)用の電極カバー(2.1)であって、前記接点部分は、前記バッテリ電極(1)での固定方向に円錐状に広がっていく外周を有する、電極カバーにおいて、
前記接点部分(2.1.2)は、スリーブ状であり、前記バッテリ電極(1)での固定方向に円錐形に狭まっていく内周が形成されていることを特徴とする、電極カバー。
【請求項2】
前記電極カバー(2.1)は、スリーブ状の前記接点部分(2.1.2)の中央下部に、電気システム側接触面(3)と結合するための固定部分(2.1.1)を有し、前記固定部分は、開口部(2.1.1.1)を有することを特徴とする、請求項1に記載の電極カバー(2.1)。
【請求項3】
前記開口部(2.1.1.1)は、雌ねじ山を有することを特徴とする、請求項2に記載の電極カバー(2.1)。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の少なくとも1つの電極カバーを有する、バッテリ。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極カバー(2.1)をバッテリ側接触面(2)として有するバッテリ電極(1)と結合するための端子(3)であって、
前記端子(3)は、二重壁の端子スリーブ(3.2)として、内壁(3.2.1)及び外壁(3.2.2)を有し、前記内壁及び前記外壁は、共に環状の襟部(3.2.4)によって保持され、前記電極カバー(2.1)のスリーブ状の前記接点部分(2.1.2)を形状結合的に受容するために前記襟部(3.2.4)に向かい狭まっていく環状の間隙を形成していることを特徴とする、端子(3)。
【請求項6】
前記端子スリーブ(3.2)の前記外壁(3.2.2)は、前記電極カバー(2.1)のスリーブ状の接触部分(2.1.2)の外周に正確に合うように形成され、前記内壁(3.2.1)は、前記電極カバー(2.1)のスリーブ状の前記接触部分(2.1.2)の内周に正確に合うように形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の端子(3)。
【請求項7】
前記電極カバー(2.1)を有する前記端子(3)は、中央の固定ねじ(3.4)を使用して、前記電極カバー(2.1)のスリーブ状の接触部分(2.1.2)下部の、固定部分(2.1.1)に形成された、雌ねじ山を有する開口部(2.1.1.1)に摩擦結合的に結合可能であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の端子(3)。
【請求項8】
前記端子スリーブ(3.2)の前記環状の襟部(3.2.4)は、その上部内側に環状のストッパ(3.2.3)を有し、前記ストッパによって、前記端子(3)が、前記電極カバー(2.1)との結合の際に、前記固定ねじ(3.4)のフランジ(3.4.2)により、前記電極カバー(2.1)のスリーブ状の接触部分(2.1.2)に対して押されることを特徴とする、請求項7に記載の端子(3)。
【請求項9】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の前記バッテリに配置された電極カバー(2.1)をバッテリ側接触面(2)として有し、請求項5〜8のいずれか一項に記載の端子(3)を電気システム側接触面として有する、バッテリと自動車の電気システムとの間に電気的結合を形成するための電気的接点ユニット(E)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリと自動車の電気システムとの間に電気的結合を形成するための電気的接点ユニット、バッテリ用の電極カバー及びその電極カバーに接続するための端子に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されたような先行技術から、蓄電池などの電極に電気ケーブルを固定するためのバッテリ接続端子が公知である。バッテリ接続端子は、実質的に円筒状又は円錐状の端子部分を有し、この端子部分により、蓄電池などの円筒状又は円錐状の電極に、バッテリ接続端子が嵌入方向に差し込まれる。更に、バッテリ接続端子は、端子部分に固定された電気ケーブル用固定部分を有し、端子部分は、互いに対向するように配置され、連結金具状に互いに屈曲し、かつ蓄電池の電極形状に合う、2つの端子クランプから形成されており、その端子クランプは、蓄電池の電極を両側から部分的に把持し、連結金具状に屈曲した端子クランプの互いに対向する端部には、その間に間隙が形成されている。
【0003】
更に、特許文献2には、バッテリの電極に電気的接点を形成するためのバッテリ端子が開示されている。バッテリ端子は、バッテリの電極に電気的接点を形成するための内部クリップと、この内部クリップを電極に固定し、かつ内部を機械的に安定させるための外部クリップと、を有する。その際、内部クリップは、電流伝達のために設計され、外部クリップは、固定ねじの受容又は位置決めのために、また内部クリップの安定化、挟持又は固定のために設計されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】独国特許第102013005962 A1号明細書
【特許文献2】独国実用新案202010016520 U1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、基本的に、先行技術と比較して、改良された電極カバー又は改良されたバッテリ及び改良された端子に基づいて、バッテリと自動車電気システムとの間に電気的結合を形成するための改良された電気的接点ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本課題は、本発明により、請求項1による電極カバー及び請求項4によるバッテリ、並びに請求項5による端子及び請求項9による電気的接点ユニットによって解決される。
【0007】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0008】
バッテリと自動車電気システムとの間に電気的結合を形成するための電気的接点ユニットは、バッテリ側接触面を提供するための、バッテリの電極に配置可能な電極カバーを含み、このバッテリ側接触面は、端子の形をとる電気システム側接触面と結合可能である。
【0009】
本発明による電極カバーは、電気システム側の端子との接触に用いられる部分が、バッテリ電極に固定する方向に円錐状に広がっていく外周と、同方向に円錐状に狭まっていく内周とを有するスリーブ状の円錐体として形成されていることを特徴とする。電極カバーのこの接点部分のスリーブ形状のため、外周側接触面は、内周側接触面の周りを囲んで拡大される。そのように拡大された電気的接触用の表面によって、接触の機能性が改良される。本発明による電極カバーは、より高電流の伝達用に、公知の電極カバーと比較して拡大された接触面を可能とするため、バッテリ、特にスタータバッテリと自動車電気システムとの間の電気的結合が、先行技術と比較して改良される。
【0010】
電極カバーを(バッテリ側の接点要素として)、電気システム側の接触面を提供する電気システム側の端子と結合可能にするためには、有利には、(電極のスリーブ状部分の中央下部に)開口部を有する固定部分が設けられる。電気システム側の接点要素を、スリーブ状部分の中央下部にある開口部に固定可能にすることから、特に良好かつ丈夫な接点を形成できるのは、バッテリ側及び電気システム側の接点要素が、この方法で効果的に互いに当接するようにできるからである。その際、開口部における電気システム側の固定について様々な手法、例えば、セルフタッピングねじ山又はアンカーによる固定が考えられる。
【0011】
固定部分の中央の開口部に、雌ねじ山が設けられている場合、電気システム側の接点要素は、特に簡単に、安全に、かつ繰り返される使用において信頼できるように、ねじを使用して電極カバーに結合することができる。
【0012】
本発明によるバッテリは、本発明による少なくとも1つの電極カバーを有する。それによって、本発明によるバッテリは、電気システムとの改良された接触に関して、本発明による電極カバーが有する全ての性質及び利点を必然的に示す。
【0013】
バッテリ電極と結合する電気システム側接触面を提供するための端子は、上記のように、電極キャップをバッテリ側接触面として有し、この端子は、本発明により内壁及び外壁を有する環状の襟部によって保持される二重壁の端子スリーブとして形成されており、それらの壁が、上記の電極カバーのスリーブ状部分を形状結合的に受容するために、襟部に向かい狭まっていく環状の間隙を形成する。
【0014】
端子のスリーブ形状のため、電気システム側にも拡大された電気的結合表面が提供されるため、電極カバーのスリーブ状部分の側面の拡大された接触面は、接続の際、最適に利用できる。それによって、本発明による端子もまた、特に、バッテリと自動車電気システムとの間のより高電流の伝達のために、先行技術と比較して改良された電気的結合を可能にする。
【0015】
特に良好な接触は、端子の形をとる電気システム側接触面の外壁が、電極カバーの外周に正確に合うように、かつ内壁が電極カバーの内周に正確に合うように形成されたときに可能になる。この形態は、バッテリ側接点要素と電気システム側接点要素との間に、最も密な結合を保証し、それによって、電流の点から最良の機能性が保証される。
【0016】
電極カバーとの端子の結合の特に有利な形式は、端子が、中央に配置された固定ねじを使用して、詳細に上述した電極カバーの固定部の、雌ねじ山を有して形成された開口部に、摩擦結合的に結合されているときに達成される。バッテリ側の開口部もまた、スリーブ状の接点部分の中央に配置されている場合、電極及び端子のねじ固定の際、それぞれの接触面が互いに均等に押され、これが、結合の維持と反復可能性に役立つ。
【0017】
ねじ結合の更なる有利な形態は、端子スリーブの環状の襟部が、その上部内側に環状のストッパを有している場合であり、そのストッパによって、端子が、電極カバーへの固定時に固定ねじのフランジによって、電極カバーのスリーブ状の接触部分に対して押される。更に、フランジ及びストッパがねじ結合時に共に当接することとなる平面は、更なる摩擦及びそれによるより強固な結合をもたらす。
【0018】
バッテリと自動車電気システムとの間に電気的結合を形成するための本発明による電気的接点ユニットは、本発明による電極カバーをバッテリ側接触面として、また本発明による端子を電気システム側接触面として有する本発明によるバッテリを使用して、電極カバー及び端子を、上述したように、互いに結合することによって製造される。したがって、本発明による電気的接点ユニットは、電極カバー及び端子に関して更に上述したすべての性質及び利点を有する。
【0019】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】電極カバーを有するバッテリ側接触面の概略斜視図である。
【
図2】
図1によるバッテリ側接触面の概略断面図である。
【
図5】
図4による端子スリーブの概略断面図である。
【
図9】接点クリップ、端子スリーブ、固定ねじ及び蓋体から形成された、電気システム側接触面の概略斜視図である。
【
図10】電気システム側接触面の概略断面図である。
【
図11】本発明の実施例による電気システム側接触面及びバッテリ側接触面から形成された電気的接点ユニットの概略断面図である。
【
図12】ねじ結合を形成するための組立工程における、電気システム側接触面及びバッテリ側接触面の概略斜視図である。
【
図13】ねじ結合を緩めるための分解工程における、電気システム側接触面及びバッテリ側接触面の概略斜視図である。
【
図14】
図13による組立工程の後の、電気システム側接触面及びバッテリ側接触面の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
互いに対応する部分には、図面全体で同じ参照符号が付されている。
【0022】
図1及び
図2は、バッテリ電極1に結合された電極カバー2.1を図示する。この電極カバー2.1は、バッテリ電極1と自動車電気システム(詳細には図示せず)との間に電気的結合を形成するためのバッテリ側接触面2を提供する。その際、
図1は電極カバー2.1を斜視図で示し、
図2は断面図、特に縦断面図で示す。
【0023】
バッテリ電極1は、例えば、自動車のスタータバッテリ(詳細には図示せず)の電極である。このスタータバッテリは、駆動ユニットに、そして電気システムへ繋がれた更なる自動車構成要素に、電気エネルギを供給する。
【0024】
電極カバー2.1は、バッテリ電極1に導電的に結合されており、便宜上導電性を有する物質、例えば、金属から形成されている。電極カバー2.1は、バッテリ電極1に向けられた固定部分2.1.1と、バッテリ電極1から離れる向きに向けられたスリーブ状の接点部分2.1.2と、を有する。
【0025】
固定部分2.1.1は、軸線方向に延在する電極カバー側開口部2.1.1.1が設けられており、その開口部の中に、例えば、ねじ山(詳細には図示せず)、例えば、雌ねじ山が導入されるか、又はその開口部が、セルフタッピングねじ山との形状結合を形成するための溝切りされていない平面を備える。電極カバー側の開口部2.1.1.1の、バッテリ電極1に向けられた端部は、この場合は、その先端が尖るように形成されている。
【0026】
スリーブ状の接点部分2.1.2は、上から見ると、バッテリ電極1の方向に円錐状に広がっていく外周及びバッテリ電極1の方向に円錐状に狭まっていく内周によって形成されている。これにより、バッテリ側接触面2が、先行技術と比較して拡大されており、より高圧電流を伝達できる。
【0027】
接点部分2.1.2をスリーブ状に成形することによって形成された貫通開口部は、直径が、電極カバー側の開口部2.1.1.1と比較して拡大されているため、固定部分2.1.1とスリーブ状部分2.1.2との間の移行領域において、電極カバー側にストッパ2.1.3が形成され、そのストッパは、円周方向に延在し、示した実施例によると、環状の当接面を形成する。これについては後に詳細に説明する。
【0028】
図3〜
図8では、電気システム側接触面の構成要素が図示され、これらの構成要素を以下でそれぞれ説明する。それに続いて、
図9及び
図10に示された端子3によって実現される電気システム側接触面を、上述した構成要素に関連付けて詳細に説明する。
【0029】
図3は、接点クリップ3.1を斜視図で示す。
【0030】
環状の接点クリップ3.1は、開口部3.1.1を有する。バッテリ電極1と電気システムとの間に電気的結合を形成するため、接点クリップ3.1が、電気システムの少なくとも1つの結合要素(図示せず)に導電的に結合される。便宜上接点クリップ3.1は、その際、導電性を有する物質、例えば、金属から形成される。
【0031】
図4及び
図5は、端子スリーブ3.2を示し、端子スリーブ3.2は、
図4では斜視図で、
図5では断面図、特に縦断面図で図示されている。
【0032】
端子スリーブ3.2は、内壁3.2.1及び外壁3.2.2を有する二重壁に形成されており、その上側端部で環状の襟部3.2.4に繋がる。それらの壁の間には、電極カバー2.1のスリーブ状の接点部分2.1.2を形状結合的に受容するための間隙が形成されている。端子スリーブ3.2.4は、本明細書において、一体的に形成されている。
【0033】
図示された実施形態では、外壁3.2.2の外周は、上から見ると、円錐状又は円錐形に広がっている部分と、それに続いて一定に又は円筒状に延びている部分を有しており、その末端部は、電極カバー2.1の方を向いている。外壁3.2.2の内周は、スリーブ状の接点部分2.1.2の外周に対応して又は正確に合うように形成され、それにより電極カバー2.1の方向に円錐状に広がっている。
【0034】
内壁3.2.1に関して、以下において、回転対称体である端子スリーブ3.2の中心から離れた半径を「外周」と呼び、中心により近い半径をが「内周」と呼ぶ。
【0035】
内壁3.2.1の外周は、電極カバー2.1の内周に対応して又は正確に合うように形成され、電極カバー2.1の方向に見て、円錐状に狭まっていくように延びる。内壁3.2.1の内周は、この場合は、円筒状である。
【0036】
更に、環状の襟部3.2.4の内側には、内壁3.2.1との移行部分において、端子スリーブ側に、ストッパ3.2.3が形成され、そのストッパは、示した実施例によると、ねじ結合などのための環状の当接面を形成する。
【0037】
更に、端子スリーブ3.2の、電極カバー2.1から離れる向きに向けられた端部には、
図6及び
図7に示した蓋体3.3とのフランジ結合を形成するための襟部3.2.4が形成されている。
【0038】
図6及び
図7は、蓋体3.3を示し、その蓋体は、先に記載されたフランジ結合の形成のため、縁が曲げられた蓋として形成され、その蓋は、
図8に示した固定ねじ3.4を受容するための蓋側の開口部3.3.1を有する。
【0039】
図8は、固定ねじ3.4を斜視図で示す。
【0040】
固定ねじ3.4は、雄ねじ山3.4.1が設けられ、その雄ねじ山は、電気的接点ユニットEが組み立てられた状態では、電極カバー側の開口部2.1.1.1のねじ山と作用係合している。
【0041】
固定ねじ3.4の、電極カバー2.1から離れる向きに向けられた端部領域には、(電極カバーでの固定に関して再び見られるが)固定ねじ3.4の直径を拡大したフランジ3.4.2が形成されている。更に、示された実施形態による固定ねじ3.4は、後に詳細に説明するように、電気的接点ユニットEの簡単な組立及び分解のため、六角溝穴3.4.3が形成されている。
【0042】
上述した構成要素は、組み立てられた状態で、
図9及び
図10が例として示すように、電気システム側の端子3を形成する。
【0043】
電気システム側の端子3は、その際、組み立てられた状態で、
図9では斜視図で示され、
図10では断面図、特に縦断面図で示される。
【0044】
構成要素は、その際、以下の手法及び方法で互いに結合されている。
【0045】
環状の接点クリップ3.1は、その開口部3.1.1で端子スリーブ3.2の外壁3.2.2の外周の一定に又は円筒状に延びる部分を包摂するため、これらは、形状結合的かつ導電的に互いに結合され、接点クリップ3.1の環状の開口部3.1.1は、(例えば、図示していないねじを使用して)狭められ、端子スリーブ3.2を挟持し、その結果、接点クリップ3.1と端子スリーブ3.2との間に摩擦結合が形成される。端子スリーブ3.2と接点クリップ3.1との間の接点は、同様に、押圧、溶接又ははんだ付けによって形成されることができる。
【0046】
固定ねじ3.4は、蓋側の開口部3.3.1及び端子スリーブ3.2を貫いて配置され、固定ねじ3.4の雄ねじ山3.4.1を含む領域は、部分的に端子スリーブ3.2から突出し、固定ねじ3.4の六角溝穴3.4.3を含む端部は、蓋体3.3で止まっている。固定ねじ3.4のフランジ3.4.2は、端子スリーブ側のストッパ3.2.3上に載っている。
【0047】
固定ねじ3.4を電気システム側の端子3の内部で固定するために、蓋体3.3の曲げられた縁を襟部3.2.4を取り囲むように端子スリーブ3.2上に配置することによって、蓋体3.3は、端子スリーブ3.2と摩擦結合的に結合される。蓋体3.3を配置した後、固定ねじ3.4は、直径が拡大したフランジ3.4.2のため、蓋側の開口部3.3.1を貫通して動かされることはないため、固定ねじ3.4は、電気システム側の端子3において自由に移動できないが、ただし端子スリーブ及び蓋体に対して回転可能に取付けられている。蓋体3.3は、端子スリーブ3.2と追加的に摩擦結合的に結合され、また、この端子スリーブは、接点クリップ3.1と摩擦結合的に結合されているため、電気システム側の端子3は、構造上のユニットとしてバッテリ側接触面2と結合される。
【0048】
図11は、電気システム側接触面が、バッテリ側接触面2と結合することよって形成された、電気的接触ユニットEを示す。
【0049】
電気システム側の端子3は、ねじ固定によって、バッテリ側のスリーブ状接点部分2.1.2と摩擦結合的に結合される。その際、固定ねじ3.4の外部ねじ山3.4.1部分が、電極カバー側の開口部2.1.1.1のねじ山と係合する。電極カバー2.1のスリーブ状の接触部分2.1.2は、内壁3.2.1と外壁3.2.2との間の間隙によって形状結合的に受容される。
【0050】
内壁3.2.1の内周が、電極カバー2.1の方向に円錐状に狭まっていくように延びることから、電気システム側の端子3とバッテリ側接触面2との間にねじ結合が形成される際の、固定ねじ3.4による特定の力作用時に、内壁3.2.1が半径方向外側に押され、これによって、電極カバー2.1と端子スリーブ3.2との間に追加的に端子結合が形成される。
【0051】
図12は、電気的接点ユニットEを組み立てる前の組立工程を示す。軸線方向の矢印により電気システム側の端子3に関する方向が規定されており、この方向で端子3が電極カバー2に向けて移動されて、組立のために電極カバーの上に配置される。更なる軸線方向の矢印は、固定ねじ3.4の六角溝穴3.4.3の中へ挿入するための、六角締結具4の動線方向を規定する。屈曲した矢印は、この場合は時計回りであり、端子3の形をとる電気システム側接触面と、スリーブ状の接点部分2.1.2の形をとるバッテリ側接触面2との間のねじ結合を形成するための、内部六角締結具4の回転方向を規定する。
【0052】
図13は、電気システム側の端子3とバッテリ側の接点部分2.1.2との間のねじ結合を取り外すための分解工程を示し、内部六角締結具4の回転方向は、反時計回りに規定されている。
【0053】
図14は、
図13に示した分解工程後の、電気システム側の端子3及びバッテリ側の接点部分2.1.2を示し、端子3は構造上のユニットとして、バッテリ側接触面2から取り外される。