(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された装置は、センサにより検出された入浴者の生理量が、予め設定された正常範囲内にあるか否かを判断して、入浴者の異常の発生を判定している。しかしながら、生理量の正常範囲には個人差があるため、万人向けの平均的な正常範囲を設定すると、異常の判定精度が低下する場合がある。
【0005】
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、入浴者の異常判定の精度を高めることができる浴室モニタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の浴室モニタ装置は、
脱衣室に所在する人の生理量を検出する第1生理量センサと、
浴室に所在する人の生理量を検出する第2生理量センサと、
前記第1生理量センサにより生理量が検出され、且つ前記第2生理量センサにより生理量が検出されていない脱衣室所在状態から、前記第2生理量センサにより生理量が検出され、且つ前記第1生理量センサにより生理量が検出されていない浴室所在状態に切り替わったとき、又は前記浴室所在状態から前記脱衣室所在状態に切り替わったときに、該切り替わった時点の前後の期間において前記第1生理量センサ又は前記第2生理量センサにより検出された生理量に基づいて、入浴者の異常を判定する入浴者異常判定部と
を備えたことを
基本構成とする
。
より具体的には、本発明の浴室モニタ装置は、脱衣室に所在する人の生理量を検出する第1生理量センサと、
浴室に所在する人の生理量を検出する第2生理量センサと、
前記第1生理量センサにより生理量が検出され、且つ前記第2生理量センサにより生理量が検出されていない脱衣室所在状態から、前記第2生理量センサにより生理量が検出され、且つ前記第1生理量センサにより生理量が検出されていない浴室所在状態に切り替わったとき、又は前記浴室所在状態から前記脱衣室所在状態に切り替わったときに、該切り替わった時点の前後の期間において所定周期毎に前記第1生理量センサ又は前記第2生理量センサにより検出された生理量に基づいて、該所定周期毎に、入浴者が異常状態であるか否かを判定する入浴者異常判定部と
を備えたことを特徴とする。
【0007】
かかる本発明によれば、第1生理量センサにより脱衣室にいる人の生理量(心拍数、呼吸数、血圧等)を検出することができると共に、第2生理量センサにより浴室にいる人の生理量を検出することができる。また、第1生理量センサ及び第2生理量センサによる生理量の検出状況から、脱衣室所在状態(入浴者が脱衣室にいる状態)と浴室所在状態(入浴者が浴室にいる状態)とを区別することができる。
【0008】
ここで、脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わったとき、及び浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わったときには、浴室と脱衣室の温度差により入浴者が身体的ストレスを受けて、入浴者の生理量が急激に変化する状況となる。そして、生理量の急激な変化により入浴者の血管に大きな負担がかかったときに、入浴者に身体的な異常が生じ易い。
【0009】
そこで、入浴者異常判定部は、脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わったとき(浴室への入室時)、又は浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わったとき(浴室からの退室時)に、切り替わった時点の前後の期間において第1生理量センサ又は第2生理量センサにより検出された生理量に基づいて、入浴者の異常を判定する
。より具体的には、入浴者異常判定部は、前記切り替わった時点の前後の期間において所定周期毎に前記第1生理量センサ又は前記第2生理量センサにより検出された生理量に基づいて、該所定周期毎に、入浴者が異常状態であるか否かを判定する。これにより、生理量の正常範囲を予め設定することなく、脱衣室から浴室への入室時、及び浴室から脱衣室への退室時における入浴者の異常の発生を精度良く判定することができる。
【0010】
また、前記入浴者異常判定部は、前記脱衣室所在状態から前記浴室所在状態に切り替わった時点の前後の第1判定期間、又は前記浴室所在状態から前記脱衣室所在状態に切り替わった時点の前後の第2判定期間において、前記第1生理量センサ又は前記第2生理量センサにより検出された生理量の変動幅が、異常判定値以上となったときに、入浴者が異常状態であると判定することを特徴とする
。より具体的には、前記入浴者異常判定部は、前記第1判定期間、又は前記第2判定期間において、前記第1生理量センサ又は前記第2生理量センサにより所定周期毎に検出された生理量の変動幅が、異常判定値以上となったときに、入浴者が異常状態であると判定することを特徴とする。
【0011】
ここで、脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わった時点(入浴者が脱衣室から浴室に入室したと判断される時点)の前後の第1判定期間、及び浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わった時点(入浴者が浴室から脱衣室に退室したと判断される時点)の前後の第2判定期間においては、脱衣室と浴室間の温度差を感じて、入浴者の生理量が変化し易い。そして、生理量の正常範囲には個人差があるが、入浴者の生理量が大きく変化したときには、入浴者の異常が生じる可能性が高くなる。
【0012】
そこで、入浴者異常判定部により、第1判定期間又は第2判定期間において、第1生理量センサ又は第2生理量センサにより検出された生理
量(より具体的には、所定周期毎に検出された生理量)の変動幅が異常判定値以上となったときに、入浴者が異常状態であると判定することによって、入浴者の異常又は異常の可能性に対して速やかに対処することが可能になる
。
また、本発明の浴室モニタ装置は、前記基本構成に加えて、前記入浴者異常判定部は、入浴者が異常状態であると判定したとき、スマートフォン又は携帯電話に入浴者の異常を知らせるデータを送信するという態様を採用できる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態の一例について、
図1〜
図5を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態においては、浴室暖房機10の機能の一部として本発明の浴室モニタ装置が構成されている。
【0015】
浴室暖房機10は、浴室BRの壁面に設置されて浴室BRの空調(暖房、換気、乾燥、送風等)を行う機能を有し、浴室BRに隣接した脱衣室DRの壁面に設置された浴暖リモコン20により遠隔操作される。なお、浴室暖房機の設置個所は、浴室の天井であってもよい。
【0016】
浴暖リモコン20は第1生理量センサ22を備え、浴室暖房機10は第2生理量センサ12を備えている。第1生理量センサ22及び第2生理量センサ12は、マイクロ波等により入浴者Pの心拍数を非接触で検出する。
【0017】
そして、浴室暖房機10に備えられた入浴者異常判定部14(詳細は後述する)は、第1生理量センサ22及び第2生理量センサ12によって検出される入浴者Pの心拍数に基づいて、入浴者Pの異常を判定する。
【0018】
なお、入浴者異常判定部14が、第1生理量センサ22と第2生理量センサ12によって検出される入浴者Pの異常を判定する構成が、本発明の浴室モニタ装置に相当する。
【0019】
浴室BRには、浴槽3が設置され、屋外に設置された給湯器1から浴槽3及び図示しない給湯栓に湯が供給される。給湯器1は、浴室BRの壁面に設置された浴室リモコン2によって遠隔操作される。
【0020】
入浴者Pは、脱衣室DRで脱衣をして浴室ドア5から浴室BRに入室し、入浴を終了すると、浴室ドア5を介して浴室BRから退室して浴室ドア5から脱衣室DRに入り、着衣をする。
【0021】
次に、
図2を参照して、浴室暖房機10は、浴暖リモコン20との間でリモコンケーブル30を介して通信を行うリモコン通信回路11、浴室BRに所在する人の心拍数を検出する第2生理量センサ12、浴室暖房機10の全体的な作動を制御する浴室暖房制御部13、及び屋内に配置された無線ルータ40を介して通信ネットワーク50に接続された通信端末60(スマートフォン、携帯電話等)との間で通信を行う外部通信回路15を備えている。
【0022】
浴室暖房制御部13は、CPU、メモリ、各種インターフェース回路等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持された浴室暖房機10の制御用プログラムをCPUにより実行することによって、浴室暖房機10の作動を制御する機能を果たし、入浴者の異常を判定する入浴者異常判定部14として機能する。
【0023】
浴暖リモコン20は、浴室暖房機10との間でリモコンケーブル30を介して通信を行うリモコン通信回路21、脱衣室DRに所在する人の心拍数を検出する第1生理量センサ22、及び浴暖リモコン20の全体的な作動を制御する浴暖リモコン制御部23を備えている。
【0024】
浴暖リモコン制御部23は、CPU、メモリ、各種インターフェース回路等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持された浴暖リモコン20の制御用プログラムをCPUにより実行することによって、浴暖リモコン20の作動を制御する機能を果たす。
【0025】
次に、
図3Aは、第1生理量センサ22と第2生理量センサ12により検出される入浴者Pの心拍指数の推移の例を、縦軸を心拍指数に設定し、横軸を時間に設定して示したものである。ここで、心拍指数は、入浴前の平常時における入浴者P(被験者)の心拍数を所定回数(4回等)測定してその平均値を100とし、入浴の際の被験者の心拍数の測定値を平均値100に対する割合で表した指数である。
図3Aにおいて、N1は血圧が正常な被験者の群の心拍指数の推移の例を示している。
【0026】
図3Aのt11は、第1生理量センサ22により入浴者Pの心拍数が検出され、且つ第2生理量センサ12により入浴者Pの心拍数が検出されていない状態(入浴者Pが脱衣室DRに所在していると認識される、脱衣室所在状態)から、第2生理量センサ12により入浴者Pの心拍数が検出され、且つ第1生理量センサ22により入浴者Pの心拍数が検出されていない状態(入浴者Pが浴室BRに所在していると認識される、浴室所在状態)に切り替わった時点である。また、t14は、浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わった時点である。
【0027】
ここで、
図1を参照して、入浴者Pが脱衣室DRで脱衣をして浴室BRに入室する際には、脱衣の際の身体の上下動、脱衣による身体からの放熱量の増加、脱衣室DRと浴室BR間の温度差によるヒートショック(急激な温度変化により身体が受ける影響)等により、入浴者Pの心拍数が急激に増加する。
【0028】
また、入浴者Pが入浴を終えて、浴室BRから脱衣室DRに退室する際にも、身体に付着した水分の冷却による身体からの放熱量の増加、浴室BRと脱衣室DR間の温度差によるヒートショック等により、入浴者Pの心拍数が急激に増加する。
【0029】
図3Aは、このような脱衣室DRから浴室BRへの入室時、及び浴室BRから脱衣室DRへの退室時における入浴者Pの心拍数の変動傾向を示したものとなっている。そして、
図3Aが示しているように、脱衣室DRから浴室BRへの入室時点t11の前後の第1判定期間T1(t10〜t12)において、心拍指数の変動幅ΔH1が大きくなっている。
【0030】
そこで、入浴者異常判定部14は、第1判定期間T1における心拍数の変動幅が第1判定値(本発明の異常判定値に相当する)以上であるときに、入浴者Pの異常が生じていると判定する。ここで、第1判定値は、治験データ等に基づいて設定される。
【0031】
また、浴室BRから脱衣室DRへの退室時点t14の前後の第2判定期間T2(t13〜t15)においても、心拍指数の変動幅ΔH2が大きくなっている。
【0032】
そこで、入浴者異常判定部14は、第2判定期間T2における心拍数の変動幅が第2判定値(本発明の異常判定値に相当する)以上であるときに、入浴者Pの異常が生じていると判定する。ここで、第2判定値は、治験データ等に基づいて設定される。
【0033】
次に、
図3Bは、入浴者の血圧指数の推移の例を、縦軸を血圧指数に設定し、横軸を時間に設定して示したものである。血圧指数は、入浴前の平常時における入浴者P(被験者)の血圧を所定回数(4回等)測定してその平均値を100とし、入浴の際の被験者の血圧の測定値を平均値100に対する割合で示した指数である。
図3Bにおいて、N2は血圧が正常な被験者の群の血圧指数の推移の例を示している。
【0034】
図3Bのt21は、脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わった時点である。また、t24は、浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わった時点である。
図3Bにおいても、
図3Aに示した心拍指数の推移と同様に、t21の前後の第1判定期間T1(t20〜t22)において、血圧指数の変動幅ΔB1が大きくなっている。また、t24の前後の第2判定期間T2(t23〜t25)において、血圧指数の変動幅ΔB2が大きくなっている。
【0035】
そのため、第1生理量センサ22及び第2生理量センサ12によって入浴者Pの血圧を検出し、入浴者異常判定部14により、第1判定期間T1(t20〜t22)における入浴者Pの血圧の変動幅が第1判定値(本発明の異常判定値に相当する)以上になったとき、及び第2判定期間T2(t23〜t25)における入浴者Pの血圧の変動幅が第2判定値(本発明の異常判定値に相当する)以上になったときに、入浴者Pの異常が生じていると判定するようにしてもよい。
【0036】
次に、
図4に示したフローチャートに従って、入浴者異常判定部14による脱衣室から浴室への入室時における入浴者異常判定処理について説明する。
【0037】
入浴者異常判定部14は、STEP1で所定の制御周期毎に第1生理量センサ22による心拍数の検出処理を実行し、所定レベル以上の心拍数が検出されたとき(脱衣室DR内の入浴者Pの所在が認識されたとき)にSTEP2に進む。
【0038】
STEP2〜STEP3のループにより、入浴者異常判定部14は、STEP3で第1生理量センサ22により検出された心拍数が所定レベル未満になるまで(入浴者Pが脱衣室DRから退室したと認識されるまで)、STEP2で、所定周期毎に第1生理量センサ22により心拍数を検出してメモリに保持する処理を繰り返し実行する。
【0039】
STEP3で、第1生理量センサ22により検出された心拍数が所定レベル未満になったときにSTEP4に進み、入浴者異常判定部14は、第2生理量センサ12により検出された心拍数が所定レベル以上になったとき(脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わったとき、
図3Aのt11の時点)にSTEP5に進む。
【0040】
STEP5で、入浴者異常判定部14は、第1判定期間T1(
図3Aのt10〜t12)を設定し、第1判定期間T1が終了するまでの時間(
図3Aのt11〜t12)を計時するタイマをスタートさせる。
【0041】
続くSTEP6〜STEP9のループにより、入浴者異常判定部14は、STEP9でタイマがタイムアップするまで、STEP6で、所定周期毎に第2生理量センサ12により心拍数を検出してメモリに保持し、STEP7で、第1判定期間T1の開始時点から、第1生理量センサ22又は第2生理量センサ12により検出された心拍数の変動幅(
図3AのΔH1)を算出し、STEP8で、心拍数の変動幅が第1判定値以上であるか否かを判断する処理を、繰り返し実行する。
【0042】
そして、STEP8で心拍数の変動幅が第1判定値以上になったときに、入浴者異常判定部14は、入浴者に異常が生じたと判定してSTEP20に分岐し、入浴者異常対応処理を実行する。入浴者異常判定部14は、入浴者異常対応処理として、浴暖リモコン20からの報知音の出力、外部通信回路15による無線ルータ40及び通信ネットワーク50を介した、通信端末60(家族や医療機関の従事者等が所持している)への入浴者Pの異常を知らせるデータ(Eメール等)の送信等の処理を実行する。
【0043】
なお、浴室暖房機10を遠隔操作するための他のリモコンが、台所や居間等に設置されている場合には、入浴者異常対応処理として、他のリモコンから報知音を出力する処理を実行してもよい。
【0044】
また、STEP9でタイマがタイムアップしたときには、入浴者異常判定部14は、入浴者Pに異常は生じていないと判定してSTEP10に進み、脱衣室から浴室への入室時における入浴者異常判定処理を終了する。
【0045】
次に、
図5に示したフローチャートに従って、入浴者異常判定部14による浴室BRから脱衣室DRへの退室時における入浴者異常判定処理について説明する。
【0046】
入浴者異常判定部14は、STEP31で所定の制御周期毎に第2生理量センサ12により心拍数の検出処理を実行し、所定レベル以上の心拍数が検出されたとき(浴室BR内の入浴者Pの所在が認識されたとき)にSTEP32に進む。
【0047】
STEP32〜STEP33のループにより、入浴者異常判定部14は、STEP33で第2生理量センサ12により検出された心拍数が所定レベル未満になるまで(入浴者Pが浴室BRから退室したと認識されるまで)、STEP32で、所定周期毎に第2生理量センサ12により心拍数を検出してメモリに保持する処理を繰り返し実行する。
【0048】
STEP33で、第2生理量センサ12により検出された心拍数が所定レベル未満になったときにSTEP34に進み、STEP34で第1生理量センサ22により検出された心拍数が所定レベル以上になったとき(浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わったとき、
図3Aのt14の時点)にSTEP35に進む。
【0049】
STEP35で、入浴者異常判定部14は、第2判定期間T2(
図3Aのt13〜t15)を設定し、第2判定期間T2が終了するまでの時間(
図3Aのt14〜t15)を計時するタイマをスタートさせる。続くSTEP36〜STEP39のループにより、入浴者異常判定部14は、STEP39でタイマがタイムアップするまで、STEP36で、所定周期毎に第1生理量センサ22により心拍数を検出してメモリに保持し、STEP37で、第2判定期間T2の開始時点から、第2生理量センサ12又は第1生理量センサ22により検出された心拍数の変動幅(
図3AのΔH2)を算出し、STEP38で、心拍数の変動幅が第2判定値以上であるか否かを判断する処理を、繰り返し実行する。
【0050】
そして、STEP38で、心拍数の変動幅が第2判定値以上になったときに、入浴者異常判定部14は、入浴者Pに異常が生じたと判定してSTEP50に分岐し、
図4のSTEP20と同様に入浴者異常対応処理を実行する。
【0051】
また、STEP39でタイマがタイムアップしたときには、入浴者異常判定部14は、入浴者Pに異常が生じていないと判定してSTEP40に進み、浴室BRから脱衣室DRへの退室時における入浴者異常判定処理を終了する。
【0052】
なお、上記実施形態では、入浴者異常判定部14により、入浴者Pが脱衣室DRから浴室BRに入室するとき(脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わったとき)、及び入浴者Pが浴室BRから脱衣室DRに退室するときに(浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わったとき)に、心拍数の変動幅に基づいて入浴者Pの異常を判定したが、いずれか一方のときにのみ、心拍数の変動幅に基づいて入浴者Pの異常を判定するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態において、入浴者異常判定部14は、脱衣室所在状態から浴室所在状態に切り替わったとき、及び浴室所在状態から脱衣室所在状態に切り替わったときに、第1生理量センサ22又は第2生理量センサ12により検出された入浴者Pの心拍数の変動幅に基づいて入浴者Pの異常を判定したが、第1生理量センサ22又は第2生理量センサ12により検出された入浴者Pの心拍数の入浴者Pの心拍数の変化率等、他の判定方法によって入浴者Pの異常を判定してもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、第1生理量センサ22及び第2生理量センサ12として、心拍数を検出する生理量センサを示したが、
図3Bで説明した血圧や呼吸数、脈拍等の他の生理量を検出するセンサを用いてもよい。