(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明において、基準特性は、所定の電圧範囲でピーク電力となる特性であってもよい。このようにピーク電力となる電圧に幅をもたせることで、ピーク電力を出力し得る電圧範囲(損失が抑えられる電圧範囲)をある程度広く確保することができる。
【0010】
本発明は、風車の回転数を検出する回転数検出部を備えていてもよい。そして、MPPT制御部は、回転数検出部で検出された回転数に基づき、検出された回転数に対応する最大電力点となるように出力電力を調整する構成であってもよい。特性変換部は、基準特性として、所定の最大効率点電圧と、所定の最大出力電圧と、最大効率点電圧よりも低い電圧範囲において電圧が大きくなるほど電力が次第に大きくなる度合いを定めた電力上昇勾配と、最大効率点電圧よりも高い電圧範囲において電圧が大きくなるほど電力が次第に小さくなる度合いを定めた電力下降勾配とが予め設定され、MPPT制御部の制御により得られる出力電力の特性を、MPPT制御部の出力電力に応じて定まる最大効率点電力以下の範囲で基準特性に変換する構成であってもよい。
【0011】
この構成によれば、MPPT制御部で追従する最大電力について回転数に合わせて適正化を図ることができる。更に、MPPT制御部で得られた出力電力(発電電力)を、出力電力に応じて定まる最大効率点電力以下の範囲で、最大効率点電圧、最大出力電圧、電力上昇勾配、電力下降勾配によって具体的に定まる基準特性に変換することができる。つまり、回転数に応じて出力電力(発電電力)は変動するが、最大効率点電圧、最大出力電圧、電力上昇勾配、電力下降勾配は設定によって固定化されているため、安定的な特性変換が可能となる。
【0012】
<実施例1>
本発明を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、実施例1に係る出力制御装置2を用いた風力発電装置1を示している。
図1の風力発電装置1は、主として、風車100、発電機3、整流・昇圧部20、電気ブレーキ部30、降圧部40、バッテリ60、検出部91,92などを備えている。この風力発電装置1は、風車100の回転時に発電機3で電力を発生させ、所望の出力に変換した上でバッテリ60の充電や、外部出力端子62からの出力を行う装置として構成されている。
【0013】
そして、出力制御装置2は、回転数センサ7、制御部10、整流・昇圧部20、電気ブレーキ部30、降圧部40、検出部91,92などによって構成され、出力電力を制御する装置として機能する。
【0014】
図2のように、風車100は、例えば、垂直軸型風車として構成されており、鉛直方向に延びる回転軸の周囲に複数の直線翼を一体回転可能に連結させた直線翼垂直軸風車などによって構成されている。なお、ここで示す例はあくまで一例であり、公知の様々な風車を用いることができる。
【0015】
発電機3は、例えば、三相交流発電機として構成され、風車100の回転と連動して回転する回転子と、固定子巻線が巻かれるとともに回転子に近接して配置される固定子とを備える。例えば、発電機3は、回転子が風車100の回転軸に連結されて回転軸と一体的に回転する構成をなし、回転子の回転時には各相の導電路74,75,76に三相交流が発生する構成をなす。
【0016】
整流・昇圧部20は、発電機3に発電動作を行わせる場合には昇圧チョッパ回路として作動し、発電機3を電動機として動作させる場合にはインバ−タとして作動する回路である。
【0017】
図2のように、整流・昇圧部20は、発電機3の各相の導電路74,75,76にそれぞれ設けられたコイルL1,L2,L3、コイルL1に接続される一対のスイッチ素子Sa1,Sb1、コイルL2に接続される一対のスイッチ素子Sa2,Sb2、コイルL3に接続される一対の半導体スイッチ素子Sa3,Sb3をそれぞれ備える。スイッチ素子Sa1,Sb1,Sa2,Sb2,Sa3,Sb3は、例えばIGBTなどの半導体スイッチ素子によって構成され、それぞれのゲートには、駆動部14からの駆動信号が個別に入力される。
【0018】
このように構成される整流・昇圧部20は、発電制御時には、発電機3で発生する交流電圧を直流電圧に変換し且つ入力電力を昇圧して出力するように機能する。また、整流・昇圧部20は、アシスト制御時には、供給される直流電力(例えば外部電源130から供給される直流電力)を三相交流に変換し、発電機3に三相交流電力を供給することで発電機3を電動機として回転駆動するように機能する。なお、アシスト制御時の供給電力は、バッテリ60からの電力であってもよい。
【0019】
電気ブレーキ部30は、整流・昇圧部20から出力される出力電力の一部を消費するための部分である。この電気ブレーキ部30は、抵抗34、ダイオード36、スイッチ素子32などを備える。スイッチ素子32は、例えばIGBTなどの半導体スイッチ素子によって構成され、駆動部15からの制御信号によってオンオフが制御される。
【0020】
電気ブレーキ部30は、導電路71と導電路72の間に抵抗34及びスイッチ素子32が直列に接続され、スイッチ素子32のオン動作に応じて抵抗34に電流を流し、整流・昇圧部20から出力される電力の一部を消費させるように機能する。スイッチ素子32のゲートには駆動部15から出力されるPWM信号が入力され、電気ブレーキ部30での消費電力量はPWM信号のデューティによって制御される。
【0021】
コンデンサ50は、導電路71と導電路72との間に接続されている。このコンデンサ50は、降圧部40に入力される入力電流を平滑化する機能を有する。
【0022】
降圧部40は、公知の降圧コンバータとして構成され、導電路71の通電をオンオフするスイッチ素子42と、コイル48と、コンデンサ46とを備える。スイッチ素子42は、例えばMOSFETなどによって構成され、駆動部16からのPWM信号に応じてオンオフする構成をなす。
【0023】
バッテリ60は、例えば、公知の二次電池として構成されており、風力発電装置1を構成する様々な負荷を駆動するための電源として機能する。図示はしていないが、風力発電装置1には、バッテリ60からの電力に基づいて複数の電源電圧を生成する電源回路が設けられており、例えば制御部10には、電源回路で生成された電源電圧が印加される。バッテリ60の正側の端子と出力側導電路81との間には、スイッチ61が設けられ、制御部10によってスイッチ61のオンオフが制御される。
【0024】
回転数センサ7は、風車100の回転数を検出する回転数検出部の一例に相当する。この回転数センサ7は、風車100の回転軸の回転数(回転速度)を検出し得るセンサであればよく、公知の様々な回転数センサを用いることができる。制御部10は、回転数センサ7からの出力値を取得して風車100の回転数を把握する。
【0025】
風速センサ9は、公知の風速センサによって構成されている。この風速センサ9は、風車100の所定位置(例えば回転翼以外の部位)に取り付けられ、風速センサ9が取り付けられた位置の風速を示す値を出力する。制御部10は、風速センサ9からの出力値(検出値)を取得して、風車付近の風速を把握する。
【0026】
制御部10は、例えば、マイクロコンピュータなどからなる制御回路12と、ROM、RAMなどからなる記憶部18と、制御信号を出力する複数の駆動部14,15,16などを備えている。制御部10には、回転数センサ7や風速センサ9からの出力値以外にも、様々な検出値が入力される。例えば、
図1で示す検出部91は、電流センサ及び電圧センサを備え、整流・昇圧部20から出力される出力電流及び出力電圧が検出部91によって検出され、制御部10に入力される。検出部92は、電流センサ及び電圧センサを備え、降圧部40から出力される出力電流及び出力電圧が検出部92によって検出され、制御部10に入力される。
【0027】
風力発電装置1の出力端子62は、例えば、蓄電池システム120の入力端子に接続可能とされている。
【0028】
このように構成される風力発電装置1は、風車100が風力を受けて回転し且つ制御部10が発電制御を実行しているときには、発電機3の発電によって得られた電力を変換して出力する。一方、風車100の回転数が低下した所定の場合には、制御部10がアシスト制御を実行し、発電機3を電動機として駆動する。このアシスト制御時には、制御部10は発電制御を停止する。
【0029】
次に、発電制御について説明する。
制御部10は、例えば、回転数センサ7によって検出される風車100の回転数が所定の発電開始回転数以上である場合に発電制御を行う。制御部10は、発電制御を行う場合、各スイッチ素子Sa1,Sb1,Sa2,Sb2,Sa3,Sb3に対し制御信号を出力し、整流・昇圧部20を三相昇圧チョッパ回路として動作させる。
【0030】
本構成では、
図3のように、回転数と目標値とが予め対応付けられており、このように回転数と目標値とを対応付けた対応データが記憶部18に記憶されている。このような対応データが存在するため、回転数センサ7によって回転数が定まれば対応データを参照してその回転数に対応付けられた目標値を決めることができる。また、各回転数に対応する各目標値は、各回転数のときの最大電力値であり、回転数の三乗に比例するように設定されている。
【0031】
制御部10は、整流・昇圧部20を三相昇圧チョッパ回路として動作させる場合、回転数センサ7で検出された風車100の回転数と、記憶部18に記憶された回転数毎の目標値(各回転数に対応する最大電力値)とに基づき、整流・昇圧部20からの出力電力が、風車100の回転数に対応する最大電力値となるようにMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行う。具体的には、制御部10は、検出部91で検出される出力電流及び出力電圧によって決定する出力電力が目標値(最大電力値)となるように整流・昇圧部20に与えるPWM信号のデューティを調整しながらフィードバック制御を繰り返す。
【0032】
制御部10及び整流・昇圧部20によってこのようなMPPT制御がなされるため、整流・昇圧部20からの出力は、回転数毎に特性が定まる。
図4には、整流・昇圧部20からの出力の特性を回転数毎に示しており、回転数Naのときの整流・昇圧部20からの出力特性を特性曲線Raで示し、回転数Nbのときの整流・昇圧部20からの出力特性を特性曲線Rb、回転数Ncのときの整流・昇圧部20からの出力特性を特性曲線Rc、回転数Ndのときの整流・昇圧部20からの出力特性を特性曲線Rdでそれぞれ例示している。いずれの回転数でも、ある程度の電圧範囲でほぼ一定の出力電力が生じるようになっている。
【0033】
本構成では、制御部10及び整流・昇圧部20がMPPT制御部の一例に相当し、発電機3で発生する交流電力を直流電力に変換し、出力電力を最大電力点に追従させるMPPT制御を行うように機能する。具体的には、MPPT制御部は、回転数センサ7で検出された回転数に基づき、検出された回転数に対応する最大電力点となるように出力電力を調整する。
【0034】
更に、制御部10は、整流・昇圧部20に対するMPPT制御と並行して電気ブレーキ部30及び降圧部40を動作させ、整流・昇圧部20でのMPPT制御によって出力される直流電力を太陽電池の特性を模した基準特性で出力する。
【0035】
本構成では、電気ブレーキ部30及び降圧部40で変換する基準特性として、
図5のように、最大効率点電圧V
MAXと、最大出力電圧V
LIMTと、最大効率点電圧V
MAXよりも低い電圧範囲において電圧が大きくなるほど電力が次第に大きくなる度合いを定めた電力上昇勾配と、最大効率点電圧V
MAXよりも高い電圧範囲において電圧が大きくなるほど電力が次第に小さくなる度合いを定めた電力下降勾配とが予め設定される。より具体的には、基準特性を定める上でのパラメータとして、上記最大効率点電圧V
MAX及び最大出力電圧V
LIMTに加え、変換係数kが存在し、これら最大効率点電圧V
MAX、最大出力電圧V
LIMT、変換係数kのそれぞれの設定値が予め設定されている。なお、これらの設定値は、予め記憶部18に記憶され、例えば書き換え処理によって設定変更可能とされている。そして、記憶部18に記憶された特定データを参照することで、基準特性を把握することができるようになっている。
【0036】
変換係数kは、最大効率点電圧V
MAXでの最大効率点電力目標値Paを、後述する最大効率点電力P
MAXで割った値(Pa/P
MAX)に相当する。そして、
図5で示す各山状の特性曲線の頂点の値を特定するパラメータである。なお、
図5では、複数の変換係数を示し、各変換係数における基準特性の基本設定を示している。つまり、kが小さいほど、最大効率点電圧V
MAXでの目標電力(最大効率点電力目標値Pa)が小さくなり、kが大きいほどPaが大きくなる。これらのパラメータが設定されることで、最大効率点電圧V
MAX、最大効率点電圧V
MAXでの目標電力(頂点電力である最大効率点電力目標値Pa)、最大出力電圧V
LIMTがそれぞれ定まり、山状の特性曲線が1つに定まる。
【0037】
そして、各パラメータが定まり、山状の特性曲線(基準特性の基本設定)が定まると、この特性曲線において、最大効率点電圧V
MAXよりも低い電圧範囲での電力上昇勾配は、
図5のようなグラフにおいて、電圧0のときの出力0の点(原点)から、最大効率点電圧V
MAXのときの出力(最大効率点電力目標値Pa)の点(頂点)まで、直線状に増大するように定まる。同様に、最大効率点電圧V
MAXよりも高い電圧範囲での電力下降勾配は、
図5のようなグラフにおいて、最大効率点電圧V
MAXのときの出力(最大効率点電力目標値Pa)の点(頂点)から、最大出力電圧V
LIMTのときの出力0の点まで、直線状に減少するように定まる。
【0038】
そして、
図5のように基準特性の基本設定が定められ、実際の変換動作時には、
図6のように、MPPT制御部の出力電力に応じて定まる最大効率点電力P
MAXを超える場合に、出力を最大効率点電力P
MAXとするように制御を行う。なお、最大効率点電力P
MAXは、整流・昇圧部20からの出力電力(発電電力)から降圧部40での回路損失を差し引いた実際の値である。
【0039】
以下では、変換係数が1.0の場合を例に挙げて説明する。この場合、設定された最大効率点電圧V
MAX、最大出力電圧V
LIMT、変換係数k(1.0)の設定値に基づき、基準特性の基本設定は、
図5における特性曲線F1のようになり、この場合の最大効率点電力P
MAX(頂点の値)をP1で示す。制御部10は、発電制御に際して、整流・昇圧部20、電気ブレーキ部30、降圧部40を制御する場合、整流・昇圧部20からの出力を入力として電気ブレーキ部30及び降圧部40を制御し、降圧部40からの出力が上記基準特性となるように調整する。具体的には、変換係数が1.0の場合、制御部10は、降圧部40からの出力電圧をモニタリングしつつ、降圧部40からの出力電力が、特性曲線F1においてその出力電圧に対応付けられた電力値となるように降圧部40からの出力電流を制御する。
【0040】
但し、特性曲線F1において、降圧部40からの出力電圧に対応する電力値が、整流・昇圧部20からの出力電力(発電電力)によって定まる最大効率点電力P
MAXを超える場合には、降圧部40からの出力電圧は、最大効率点電力P
MAXに制限される。例えば、
図6の例では、変換係数が1.0の場合、降圧部40からの出力電圧がVa以上且つVb以下となる場合には、降圧部40からの出力電力を最大効率点電力P
MAXとするように降圧部40及び電気ブレーキ部30を制御する。一方、特性曲線F1において、降圧部40からの出力電圧に対応する電力値が、Va未満又はVbを超えるように所定範囲を外れる場合、特性曲線F1においてその出力電圧に対応付けられた電力値となるように、降圧部40からの出力電力を最大効率点電力P
MAXよりも減少させるべく、降圧部40及び電気ブレーキ部30を制御する。具体的には、特性曲線F1で示される電力値となるように出力電流値が制御され、降圧部40からの出力で消費されなかった電力は、電気ブレーキ部30で消費される。例えば、蓄電池システム120に設けられた制御回路の制御によって負荷が変動し、降圧部40からの出力電圧がVaよりも小さくなった場合、特性曲線F1に合わせて降圧部40からの出力電力を最大効率点電力P
MAXよりも減少させる。また、降圧部40からの出力電圧がVbよりも大きくなった場合、特性曲線F1に合わせて降圧部40からの出力電力を最大効率点電力P
MAXよりも減少させる。
【0041】
いずれの場合でも、検出部92によって降圧部40からの出力電圧値及び出力電流値をモニタしながら、降圧部40のスイッチ素子42に与えるPWM信号のデューティ及び電気ブレーキ部30のスイッチ素子32に与えるPWM信号のデューティを制御することで、降圧部40から出力される出力電力を基準特性に合わせて高精度に調整することができる。
【0042】
制御部10、電気ブレーキ部30、降圧部40によって、このように出力電力が制御されるため、風力発電装置1の出力端子62に接続される機器によって太陽光発電と同様のMPPT制御が行われる場合に、最大電力に追従させることができる。例えば、蓄電池システム120は、山登り法を用いたMPPT制御によって最大電力を探索する制御回路が搭載され、この制御回路からの出力電力によって蓄電池が充電されるようになっている。このような蓄電池システム120の入力端子122に出力端子62が接続され、蓄電池システム120の制御回路が入力電圧(降圧部40からの出力電圧)を変化させながら、最大電力点を探索する場合、例えば、
図6で示す変換係数1.0の例では、Va未満の電圧値から電圧値を徐々に上昇させるとVaまでは電力が上昇し、Va以上Vb以下の範囲ではピーク電力を示し、Vbを超えると電力が下降する。電力の下降を検出したら、電力が最大値に戻るように動作電圧を引き下げることで、最大電力点を検出することができる。
【0043】
本構成では、制御部10、電気ブレーキ部30、及び降圧部40が特性変換部の一例に相当し、MPPT制御部の制御によって得られる出力電力の特性を基準特性に変換するように機能する。
【0044】
以上のように、本構成に係る風力発電用の出力制御装置2は、MPPT制御部により出力電力を最大電力点に追従させるMPPT制御を行った上で、このMPPT制御によって得られる出力電力の特性を特性変換部によって基準特性に変換する。
【0045】
この構成では、特性変換部に入力する電力を生成する上で大掛かりな蓄電部が必須とならず、この点で構成の簡易化を図ることができる。また、MPPT制御部によって最大電力に追従させる制御(MPPT制御)を行った上で、特性変換部によって特性変化することができるため、より効率的に電力を取り出した上で特性変換を行うことができる。
【0046】
そして、特性変換部で変換される基準特性は、低電圧範囲では電圧が大きくなるほど電力が次第に大きくなり、高電圧範囲では電圧が大きくなるほど電力が次第に小さくなり、低電圧範囲と高電圧範囲の間の電圧でピーク電力となるように電圧と電力とを対応付けた特性であるため、より太陽電池に近付けた特性で出力することができる。
【0047】
また、本構成では、基準特性は、所定の電圧範囲でピーク電力となる特性となっている。このようにピーク電力となる電圧に幅をもたせることで、ピーク電力を出力し得る電圧範囲(損失が抑えられる電圧範囲)をある程度広く確保することができる。
【0048】
また、本構成は、風車100の回転数を検出する回転数センサ7(回転数検出部)を備えている。そして、MPPT制御部は、回転数センサ7で検出された回転数に基づき、検出された回転数に対応する最大電力点となるように出力電力を調整する。特性変換部は、基準特性として、所定の最大効率点電圧V
MAXと、所定の最大出力電圧V
LIMTと、最大効率点電圧V
MAXよりも低い電圧範囲において電圧が大きくなるほど電力が次第に大きくなる度合いを定めた電力上昇勾配と、最大効率点電圧V
MAXよりも高い電圧範囲において電圧が大きくなるほど電力が次第に小さくなる度合いを定めた電力下降勾配とが予め設定されている。そして、MPPT制御部の制御により得られる出力電力の特性を、MPPT制御部の出力電力に応じて定まる最大効率点電力P
MAX以下の範囲で基準特性に変換する。この構成によれば、MPPT制御部で追従する最大電力について回転数に合わせて適正化を図ることができる。更に、MPPT制御部で得られた出力電力(発電電力)を、出力電力に応じて定まる最大効率点電力P
MAX以下の範囲で、最大効率点電圧V
MAX、最大出力電圧V
LIMT、電力上昇勾配、電力下降勾配によって具体的に定まる基準特性に変換することができる。つまり、回転数に応じてMPPT制御部からの出力電力(発電電力)は変動するが、最大効率点電圧V
MAX、最大出力電圧V
LIMT、電力上昇勾配、電力下降勾配は設定によって固定化されているため、安定的な特性変換が可能となる。
【0049】
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1は、風車100として垂直軸型風車を例示したが、水平軸型風車であってもよい。発電機3の回転子に対して直接又は間接的に駆動力を与え得る風車であれば、公知のあらゆる種類の風車に適用することができる。
(2)実施例1では、特性変換部として、電気ブレーキ部30及び降圧部40を制御部10によって制御する構成を例示したが、基準特性に合わせた所望の出力電力に制御し得る回路構成であれば、
図1、
図2以外の構成を採用してもよい。
(3)実施例1では、MPPT制御部として、整流・昇圧部20を制御部10によって制御する構成を例示したが、発電機3のMPPT制御を行い得る回路構成であれば、
図1、
図2以外の構成を採用してもよい。