【文献】
Pantech,View on open questions for CA with different TDD configuration[online], 3GPP TSG-RAN WG1#68 R1-120316,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_68/Docs/R1-120316.zip>,2012年 2月10日,2.1節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面の参照と共に詳しく説明する。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要にすることができると判定された場合、その詳細な説明は省略する。そして後述される用語は本発明における機能を考慮して定義された用語としてこれはユーザ、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。よって、その定義は本明細書全般にわたった内容に基づいて下ろされなければならない。
【0016】
後述する詳細な説明で用いられる用語及び単語は辞書的な意味に限定されず、発明者が本開示を明確に理解できるように用いられたのに過ぎない。よって、後述する本開示の多様な実施形態に対する詳細な説明は当業者が明らかに理解するための説明のために提供されることであって、請求項及びその同一性の範囲と定義されるように本開示を限定するための目的ではない。
【0017】
以下、本明細書ではLTE(Long Term Evolution)システムとLTE−A(LTE−Advanced)システムを例えて本発明の実施形態を説明するが、本発明は基地局スケジューリングが適用されるその他の通信システムに別の加減無しに適用可能である。
【0018】
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple Access;直交周波数分割多元接続)送信方式は、マルチキャリア(Multi−carrier)を用いてデータを送信する方式として、直列に入力されるシンボル(Symbol)列を並列化し、これらそれぞれを相互直交関係をもって多数のマルチキャリア、すなわち、多数のサブキャリア(Sub−carrier)チャンネルで変調して送信するマルチキャリア変調(Multi Carrier Modulation)方式の一種である。
【0019】
OFDM方式において、変調信号は時間及び周波数から構成された2次元リソース(resource)に位置する。時間軸上のリソースは互いに異なるOFDMシンボルに区別され、これらは互いに直交する。周波数軸上のリソースは互いに異なるサブキャリアに区別され、これらも互いに直交する。すなわち、OFDM方式では時間軸上で特定OFDMシンボルを指定して周波数軸上で特定サブキャリアを指定すれば1個の最小単位リソースを指すことができるが、これをリソース要素(RE:Resource Element、以下 、‘RE’と称する)と称する。互いに異なるREは、周波数選択的チャンネル(frequency selective channel)を経ても互いに直交する特性を持ち、互いに異なるREを介して送信された信号は相互干渉を起こせず受信側に受信されることができる
【0020】
物理チャンネルは、1個またはその以上の符号化されたビット列を変調した変調シンボルを送信する物理階層のチャンネルである。直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access、以下、‘OFDMA’と称する)システムでは送信する情報列の用途や受信機によって複数の物理チャンネルを構成して送信する。1個の物理チャンネルをあるREに配置して送信するかを送信機と受信機が予め約束しなければならなく、その規則をマッピング(mapping)と言う
【0021】
OFDM通信システムにおいて、ダウンリンク帯域(bandwidth)は、多数個のリソースブロック(RB:Resource Block、以下、‘RB’と称する)からなり、各物理的リソースブロック(PRB:Physical Resource Block、以下 ‘PRB’と称する)は周波数軸に沿って配列された12個のサブキャリアと、時間軸に沿って配列された14個または12個のOFDMシンボルと、で構成されることができる。ここで前記PRBはリソース割り当ての基本単位となる
【0022】
基準信号(RS:Reference Signal、以下、‘RS’と称する)は、基地局から発信される信号である。端末はRSを用いてチャンネル推定をする。LTE通信システムは共通基準信号(CRS:Common Reference Signal、以下、‘CRS’と称する)と復調基準信号(DMRS:DeModulation Reference Signal、以下 ‘DMRS’と称する)を含む。DMRSは専用基準信号の一種である。
【0023】
CRSは全体ダウンリンク帯域にかけて送信される基準信号である。すべての端末はCRSを受信することができる。CRSはチャンネル推定、端末のフィードバック情報構成、または制御チャンネル及びデータチャンネルの復調に用いられる。DMRSも全体ダウンリンク帯域にかけて送信される基準信号である。DMRSは特定端末のデータチャンネル復調及びチャンネル推定に用いられ、CRSとは異なりフィードバック情報構成には用いられない。したがって、DMRSは端末がスケジューリングするPRBリソースを介して送信される。
【0024】
時間軸上でサブフレーム(subframe)は、0.5msec長さの2個のスロット(slot)、即、第1スロット及び第2スロットから構成される。制御チャンネル領域である物理的ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel、‘PDCCH’と称する)領域とデータチャンネル領域であるePDCCH(enhanced PDCCH)領域は時間軸上で分割されて送信される。これは制御チャンネル信号を早く受信して復調するためのことである。だけでなくPDCCH領域は全体ダウンリンク帯域にかけて位置するのに、1個の制御チャンネルが小さい単位の制御チャンネルに分割されて前記全体ダウンリンク帯域に分散して位置する形態を有する。
【0025】
アップリンクは、制御チャンネル(PUCCH)とデータチャンネル(PUSCH)に大別される。亜アップリンクデータチャンネルがスケジューリングされない場合、ダウンリンクデータチャンネルに対する応答チャンネルとその他のフィードバック情報が制御チャンネルを介して伝達される。アップリンクデータチャンネルがスケジューリングされる場合にはダウンリンクデータチャンネルに対する応答チャンネルとフィードバック情報がデータチャンネルを介して送信される。
図1A及び
図1Bは、本発明の一部実施形態が適用される無線通信システムを示す図面である。
【0026】
図1Aを参照すれば、無線通信システムは、ネットワークで一個の基地局101内にTDDセル102とFDDセル103が共存する構造を有することができる。端末104はTDDセル102とFDDセル103を介して基地局へデータを送信し、基地局からデータを受信する。
【0027】
本発明の実施形態によれば、無線通信システムにおいて端末104は、端末104の能力により多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信することもでき、1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信することもできる。端末104が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信する能力を持っている場合、端末は、TDDセル102とFDDセル103の両方を介してアップリンク送信を行う。端末104は、1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信する能力を持つ場合、端末104は、TDDセル102とFDDセル103のうちのPセルを介してのみアップリンク送信を行う。例えば、TDDセル102がPセルの場合、端末104は、TDDセル102を介してのみアップリンク送信を行う。または、例えば、FDDセル103がPセルの場合、端末104はFDDセル103を介してのみアップリンク送信を行う。
【0028】
図1Bを参照すれば、無線通信システムは、ネットワークで広いカバレッジを有するマクロ(Macro)基地局111とデータ送信量増加のためのピコ(Pico)基地局112が共存する構造を持つ。
図1Bでは、マクロ基地局111は、FDD方式116を用い、ピコ基地局はTDD方式115を用いて端末114と通信を行う例を示したが、逆の場合も可能である。
【0029】
本発明の実施形態によれば、無線通信システムにおいて端末114は、端末114の能力により、多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信することもでき、1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信することもできる。端末114が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信する能力を持つ場合、端末114は、TDD方式であるピコ基地局112とFDD方式であるマクロ基地局111の両方を介してアップリンク送信を行う。端末114は1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャネルを送信する能力を持っている場合、端末114は、Pセルを介してのみアップリンク送信を行う。例えば、マクロ基地局111がPセルの場合、端末114は、マクロ基地局111を介してのみアップリンク送信を行う。このとき、マクロ基地局111とピコ基地局112は、理想的なバックホール(backhaul)ネットワークを持つことで仮定する。したがって、高速の基地局間のX2通信113が可能であり、端末114のアップリンク信号がマクロ基地局111にだけ送信されても、X2通信113を介してピコ基地局112が端末114と関連する制御情報をマクロ基地局111からのリアルタイム受信することが可能である。
【0030】
図1Aまたは
図1Bの無線通信システムにおいて、アップリンクキャリアをサポートする端末の能力によりアップリンクへ送信されるHARQの送信時点が決定されることができる。
【0031】
本発明の一実施形態で無線通信システムは端末が1個のアップリンクキャリアを介してのみアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか、若しくは多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか否かに基づいてHARQタイミングを適用する。これによる本発明は、端末の能力、すなわちアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数により互いに異なるHARQタイミングを適用することによって、端末の能力に適当にデータ送信量を効率的に増加させることができる。
【0032】
本発明の他の実施形態で、無線通信システムはアップリンク制御チャンネルを送信するアップリンクキャリアの個数に対するシグナリングによって互いに異なるHARQタイミングを適用する。これによる本発明は、端末が多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つ場合、端末がセル中心にあるか、セル境界にあるか、若しくは良いチャンネル状態を持っているか、悪いチャンネル状態を持っているかによって、アップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの数を調節し、それによって互いに異なるHARQタイミングを適用することによって、端末の通信環境に適当にデータ送信量を調節することができる。
【0033】
本発明の実施形態で提案する方案は、
図1Aの無線通信システムと、
図1Bの無線通信システムにすべて適用が可能であるが、以下では主に
図1Aの無線通信システムを仮定して説明する。
【0034】
以下では、アップリンクキャリアをサポートする端末の能力により互いに異なるように適用されるアップリンク制御チャンネル送信時点に対して多様な実施形態を例えて説明する。
【0035】
まず、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、本発明で提案するHARQタイミングに対して説明する。
【0036】
端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKの送信は、セルで定義された HARQタイミングによって成る。
【0037】
図2により、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、本発明で提案するHARQタイミングに対してさらに詳しく説明する。
【0038】
図2Aは、本発明で提案する多数のアップリンクキャリアを通じる制御チャンネル送信に対する第1実施形態を示したもので、
図2Bは、本発明で提案する多数のアップリンクキャリアを通じる制御チャンネル送信に対する第2実施形態を示したものである。
【0039】
先ず、
図2Aを用いてPセルであるFDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHとセカンダリーセル(Secondary cell; Scell又はSセル)であるTDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHのために本発明で提案するHARQタイミング方法に対して説明する。
【0040】
第1実施形態
第1実施形態は端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、これにより多数のアップリンクキャリアを介して制御チャンネルを送信する場合を仮定する。また、第1実施形態はPセルがFDD方式を用い、SセルがTDD方式を用いる場合を仮定する。
図2Aは、本発明で提案するアップリンク制御チャンネル送信時点に対する第1実施形態を示す。
【0041】
図2Aを参照すれば、無線通信システムは互いに異なるデュプレックス方式を用いるセル201、202が共存する構造を持つ。
図2AでPセル201はFDD方式を用い、ダウンリンク送信のための周波数はf1であり、アップリンク送信のための周波数はf2である。セカンダリーセル(Secondary cell;Scell又はSセル)202はTDD方式を用い、TDD UL−DL設定(configuration)#4によってダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームが設定されている。Pセル201及びSセル202は、それぞれのダウンリンクサブフレームでPDSCHをスケジューリングする。すなわち、Pセル201及びSセル202はそれぞれ#nのダウンリンクサブフレームから端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報によってダウンリンクデータを送信する。
【0042】
図2Aによる実施形態で、端末は多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、これにより多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する。端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームから送信されたダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルの送信は各セルで個別的でなり、各セルで定義された送信時点に対応するサブフレームから送信される。
【0043】
具体的に、端末にPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)203がPセル201、すなわち、FDDセルでスケジューリングされると、前記PDSCH203に対するHARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat reQuest−ACKnowledgement)204はFDDセルで定義されたHARQタイミングによってFDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH203がFDDセルのダウンリンクサブプフレーム#7から送信された場合、PDSCH203に対するHARQ−ACK204はFDDセルで定義されたHARQタイミングによってFDDセルの次のアップリンクサブフレーム#1から送信される。
【0044】
類似に、前記端末にPDSCH205がSセル202、すなわちTDDセルでスケジューリングされると、前記PDSCH205に対するHARQ−ACKはTDD UL−DL設定#4と定義されているHARQタイミングによってTDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH205がTDDセルのダウンリンクサブフレーム#7から送信された場合、PDSCH203に対するHARQ−ACK204はTDD UL−DL設定#4で定義されたHARQタイミングによってTDDセルの次のアップリンクサブフレーム#3から送信される(206)。
【0045】
すなわち、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKは、PDSCHがスケジューリングされた各セルに定義されているHARQタイミングに基づいた各セルのアップリンクサブフレームから送信される。次に
図2Bを用いてPセルであるTDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHと、SセルであるFDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHのために本発明で提案するHARQタイミング方法に対して説明する。
【0046】
第2実施形態
第2実施形態は端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、これにより多数のアップリンクキャリアを介して制御チャンネルを送信する場合を仮定する。また、第1実施形態はPセルがTDD方式を用い、SセルがFDD方式を用いる場合を仮定する。
【0047】
図2Bは、本発明で提案するアップリンク制御チャンネル送信時点に対する第2実施形態を示す。
図2Bを参照すれば無線通信システムは互いに異なるデュプレックス方式を用いるセル211、212が共存する構造を持つ。
図2BでPセル211はTDD方式を用い、TDD UL−DL設定#4によってダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームが設定されている。Sセル212はFDD方式を用い、ダウンリンク送信のための周波数はf1であり、アップリンク送信のための周波数はf2である。Pセル211及びSセル212はそれぞれ#nのダウンリンクサブフレームから端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報によってダウンリンクデータを送信する。
【0048】
図2Bによる実施形態で、端末は多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、これによって多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する。端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームから送信されたダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルの送信は各セルで個別的でなり、各セルで定義された送信時点に対応するサブフレームから送信される。
【0049】
具体的に、前記端末にPDSCH213が Pセル211、すなわちTDDセルでスケジューリングされると、前記PDSCH213に対するHARQ−ACK214はTDDセルで定義されたHARQタイミングによってTDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH213がTDDセルのダウンリンクサブフレーム#7から送信された場合、PDSCH213に対するHARQ−ACK214はTDD UL−DL設定#4で定義されたHARQタイミングによって TDDセルの次のアップリンクサブフレーム#3から送信される。
【0050】
類似に、前記端末にPDSCH215がSセル212、すなわちFDDセルでスケジューリングされると、前記PDSCH215に対するHARQ−ACKはFDDセルで定義されているHARQタイミングによってFDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH215がFDDセルのダウンリンクサブフレーム#7から送信された場合、PDSCH203に対するHARQ−ACK204はTDD UL−DL設定#4で定義されたHARQタイミングによってTDDセルの次のアップリンクサブフレーム#1から送信される(216)。
【0051】
すなわち、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKはPDSCHがスケジューリングされた各セルに定義されているHARQタイミングに基づいた各セルのアップリンクサブフレームから送信される。
【0052】
図2Aと
図2Bでは、互いに異なるデュプレックス方式を用いるセルを仮定して説明したが、本発明で提案するHARQタイミング方法は各セルのデュプレックス方式に関係せず適用されることができる。
【0053】
次に、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持るか、或いは1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、本発明で提案するHARQタイミングに対して説明する。
【0054】
端末が1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKの送信はPセルでなり、これによるHARQタイミングはPセルがどんなデュプレックス構造を持つかによって異なるように提案されることができる。
【0055】
図3及び
図4により、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つか、或いは1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、本発明で提案するHARQタイミングに対してさらに詳しく説明する。
【0056】
図3は、本発明で提案する1個のアップリンクキャリアを通じる制御チャンネル送信に対する第3 実試形態を示したもので、
図4A乃至
図4Cは本発明で提案する多数のアップリンクキャリアを通じる制御チャンネル送信に対する第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態を示したものである。
【0057】
先ず、
図3を用いてPセルであるFDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHと、SセルであるTDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHのために本発明で提案するHARQタイミング方法に対して説明する。
【0058】
第3実施形態
第3実施形態は端末が1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介して制御チャンネルを送信する場合を仮定する。また、第1実施形態はPセルがFDD方式を用い、SセルがTDD方式を用いる場合を仮定する。
図3は、本発明で提案するアップリンク制御チャンネル送信時点に対する第3実施形態を示す。
【0059】
図3を参照すれば無線通信システムは互いに異なるデュプレックス方式を用いるPセル及びSセル301、302が共存する構造を持つ。
図3でPセル301はFDD方式を用い、ダウンリンク送信のための周波数はf1であり、アップリンク送信のための周波数はf2である。Sセル302はTDD方式を用い、TDD UL−DL設定#4によってダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームが設定されている。Pセル301及びSセル302はそれぞれ#nのダウンリンクサブフレームから端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報によってダウンリンクデータを送信する。
【0060】
図3による実施形態で、端末は1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する。本発明の一実施形態で、端末はセル内で端末の位置(センターまたはエッジ)、チャンネル状態などを基づいたシグナリングにより、多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つにもかかわらず1個のアップリンクキャリアを介してのみアップリンク制御チャンネルを送信することができる。端末が1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームから送信されたダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルの送信はPセルを介して行われ、Pセルで定義された送信時点に対応するサブフレームから送信される。
【0061】
具体的に、前記端末にPDSCH303がPセル301、すなわちFDDセル301でスケジューリングされると、前記PDSCH303に対するHARQ−ACK304はFDDセル301で定義されたHARQタイミングによってFDDセル301のアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH303がFDDセル301のダウンリンクサブフレーム#7から送信された場合、PDSCH303に対するHARQ−ACK304はFDDセル301で定義されたHARQタイミングによってFDDセル301の次のアップリンクサブフレーム#1から送信される。
【0062】
一方、前記端末にPDSCH305がSセル302、すなわち、TDDセルでスケジューリングされると、前記PDSCH305に対するHARQ−ACKはFDDセル301で定義されているHARQタイミングによってFDDセル301のアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH305がTDDセルのダウンリンクサブフレーム#7でスケジューリングされた場合、PDSCH305に対するHARQ−ACKはFDDセル301で定義されたHARQタイミングによって4サブフレーム以後のFDDセル301のアップリンクサブフレーム#1から送信される(304)。原則的に、TDDセルのダウンリンクサブフレーム#7でPDSCH305がスケジューリングされると、前記PDSCH305に対するHARQ−ACKはTDD UL−DL設定#4によってTDDセル302のアップリンクサブフレーム#3から送信されるように設定されている(306)。しかし、FDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルであるとき、端末が多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか、若しくは1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKはFDDセルのHARQタイミングによってPセルであるFDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。次に
図4A乃至
図4Cを用いてPセルであるTDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHと、SセルであるFDDセルのダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHのために本発明で提案するHARQタイミング方法に対して説明する。
先ず、
図4Aを用いて本発明で提案する1個のアップリンクキャリアを通じて制御チャンネル送信に対する第4実施形態を説明する。
【0063】
第4実施形態
第4実施形態は端末が1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介して制御チャンネルを送信する場合を仮定する。また、第4実施形態はPセルがTDD方式を用い、SセルがFDD方式を用いる場合を仮定する。
図4Aは、本発明で提案するアップリンク制御チャンネル送信時点に対する第4実施形態を示す。
【0064】
図4Aを参照すれば無線通信システムは互いに異なるデュプレックス方式を用いるPセル及びSセル401、402が共存する構造を持つ。
図4AでPセル401はTDD方式を用い、TDD UL−DL設定#1によってダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームが設定されている。Sセル402はFDD方式を用い、ダウンリンク送信のための周波数はf1であり、アップリンク送信のための周波数はf2である。Pセル401及びSセル402はそれぞれ#nのダウンリンクサブフレームから端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報によってダウンリンクデータを送信する。
【0065】
図4Aによる実施形態で、端末は1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する。端末が1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームから送信されたダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルの送信はPセルを介して行われ、Pセルで定義された送信時点に対応するサブフレームから送信される。
【0066】
具体的に、前記端末にPDSCH403がPセル401、すなわちTDDセル401でスケジューリングされると、前記PDSCH403に対するHARQ−ACK404はTDDセル401のUL−DL設定#1で定義されたHARQタイミングによってTDDセル401のアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH403がTDDセル401のダウンリンクサブフレーム#0または#1から送信された場合、PDSCH403に対するHARQ−ACK404はTDD UL−DL設定#1で定義されたHARQタイミングによってTDDセル401のアップリンクサブフレーム#7から送信される。TDDセル401ダウンリンクサブフレームのそれぞれで送信されたPDSCHに対するTDD UL−DL設定#1で定義されたHARQタイミングが
図4Aに示されている。
【0067】
一方、前記端末にPDSCH409がSセル402、すなわちFDDセル402でスケジューリングされると、PDSCH409に対するHARQ−ACKは次のようなHARQタイミングによってTDDセル401のアップリンクサブフレームから送信される。
【0068】
TDDセル401及びFDDセル402に対するPDSCHが同一時点で送信された場合、TDDセル401によって定義された時点でFDDセル402に対するHARQ−ACKが送信される。すなわち、PDSCH409がTDDセル401のダウンリンクサブフレームと同じ位置のFDDセル402のダウンリンクサブフレームから送信された場合(405、406)、PDSCHに相応するHARQ−ACKはTDDセル401のUL−DL設定に定義されたHARQタイミングによってTDDセル401のアップリンクサブフレームから送信される(404)。
【0069】
TDDセル401及びFDDセル402に対するPDSCHが同一時点で送信されない場合、TDDセル401のダウンリンクサブフレームのうちのFDDセル402のPDSCH送信時点で最も近接した以前サブフレームからFDDセル402に対するHARQ−ACKが送信される。すなわち、PDSCH409がTDDセル401のアップリンクサブフレームと同じ位置のFDDセル402のダウンリンクサブフレームから送信された場合(407、408)、PDSCHに相応するHARQ−ACKはPDSCHらがスケジューリングされたダウンリンクサブフレーム以前のTDDセル401のダウンリンクサブフレームのうち、最も近いダウンリンクサブフレームで定義されたHARQタイミングに送信される。
【0070】
前記HARQタイミングによる場合に端末がPDSCHを受信した後、4サブフレームのプロセッシング時間が保障されることができない場合があり得る。この場合は例外的に当該FDDセル402のダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHに相応するHARQ−ACKは、当該FDDセル402のダウンリンクサブフレーム以後に存在する最も近いTDDセル401のダウンサブフレームに対して定義されたHARQタイミングに送信される。
【0071】
前記第4実施形態によれば、端末がFDDセル402でスケジューリングされたPDSCHに対してできるだけ早いHARQ−ACK(フィードバック)を送信するようにすることによってデータ送信率を増加させることができる。
【0072】
前記第4実施形態によって、
図4AでTDDセル401のダウンリンクサブフレーム#0または#1と同じ位置であるFDDセル402のダウンリンクサブフレーム#0または#1から送信されたPDSCH405、406に対するHARQ−ACKは、TDDセル401のダウンリンクサブフレーム#0または#1で定義されたUL−DL設定#1のHARQタイミングによってTDDセル401のアップリンクサブフレーム#7から送信される。
【0073】
TDDセル401のアップリンクサブフレーム#2または#3と同じ位置であるFDDセル402のダウンリンクサブフレーム#2または#3で送信されたPDSCH407、408に対するHARQ−ACKは、ダウンリンクサブフレーム#2または#3で以前のTDDセル401のサブフレームのうちで最も近いダウンリンクサブフレームである#1で定義されたHARQタイミングによって、TDDセル401のアップリンクサブフレーム#7から送信される。
【0074】
すなわち、前記PDSCH407、408がスケジューリングされたダウンリンクサブフレーム#2または#3以前のダウンリンクサブフレームのうちで最も近いTDDセル401ダウンリンクサブフレームであるTDDセル401のダウンリンクサブフレーム#1に相応して定義されたHARQタイミングによってHARQ−ACKが送信される。TDDセル401のダウンリンクサブフレーム#1に相応して定義されたHARQ−ACKタイミングはTDDセル401のアップリンクサブフレーム#7であるから、TDDセル401のアップリンクサブフレーム#7から前記PDSCH407、408に対するHARQ−ACKが送信される。
【0075】
結論的に、端末にPDSCH409がFDDセル402でスケジューリングされると、前記FDDセルでスケジューリングされたPDSCHのためのHARQ−ACKは第4実施形態によってTDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。
次に、
図4Bを用いて本発明で提案する1個のアップリンクキャリアを通じる制御チャンネル送信に対する第5実施形態を説明する。
【0076】
第5実施形態
第5実施形態は端末が1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介して制御チャンネルを送信する場合を仮定する。また、第5実施形態はPセルがTDD方式を用い、SセルがFDD方式を用いる場合を仮定する。
図4Bは、本発明で提案するアップリンク制御チャンネル送信時点に対する第5実施形態を示す。
【0077】
図4Bを参照すれば無線通信システムは互いに異なるデュプレックス方式を用いるPセル及びSセル411、412が共存する構造を持つ。
図4BでPセル411はTDD方式を用い、TDD UL−DL設定#1によってダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームが設定されている。Sセル412はFDD方式を用い、ダウンリンク送信のための周波数はf1であり、アップリンク送信のための周波数はf2である。Pセル411及びSセル412はそれぞれ#nのダウンリンクサブフレームから端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報によってダウンリンクデータを送信する。
【0078】
図4Bによる実施形態で、端末は1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する。端末が1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームから送信されたダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルの送信はPセルを介して行われ、Pセルで定義された送信時点に対応するサブフレームから送信される。
【0079】
具体的に、前記端末にPDSCH413がPセル411、すなわち、TDDセル411でスケジューリングされると、前記PDSCH413に対するHARQ−ACK414はTDDセル411のUL−DL設定#1で定義されたHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH413がTDDセル411のダウンリンクサブフレーム#0または#1から送信された場合、PDSCH413に対するHARQ−ACK414はTDD UL−DL設定#1で定義されたHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレーム#7から送信される。TDDセル411ダウンリンクサブフレームのそれぞれで送信されたPDSCHに対するTDD UL−DL設定#1で定義されたHARQタイミングが
図4Bに示されている。
【0080】
一方、前記端末にPDSCH419がSセル412、すなわちFDDセル412でスケジューリングされると、PDSCH419に対するHARQ−ACKは次のようなHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレームから送信される。TDDセル411及びFDDセル412に対するPDSCHが同一時点で送信された場合、TDDセル411によって定義された時点でFDDセル412に対するHARQ−ACKが送信される。すなわち、PDSCH419がTDDセル411のダウンリンクサブフレームと同じ位置のFDDセル412のダウンリンクサブフレームから送信された場合(415、416)、PDSCHに相応するHARQ−ACKはTDDセル411のUL−DL設定に定義されたHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレームから送信される(414)。
【0081】
TDDセル411及びFDDセル412に対するPDSCHが同一時点で送信されない場合、TDDセル411のダウンリンクサブフレームのうちのFDDセル412のPDSCH送信時点で最も近接した以前または以後のサブフレームでFDDセル412に対するHARQ−ACKが送信される。すなわち、PDSCH419がTDDセル411のアップリンクサブフレームと同じ位置のFDDセル412のダウンリンクサブフレームから送信された場合(417、418)、PDSCHに相応するHARQ−ACKはPDSCHがスケジューリングされたダウンリンクサブフレーム以前及び以後のTDDセル411のダウンリンクサブフレームのうち、最も近いTDDセル411のダウンリンクサブフレームで定義されたHARQタイミングに送信される。もし、最も近いダウンリンクサブフレームの個数が2個以上であれば、HARQ−ACKはサブフレームインデックスがより小さいダウンリンクサブフレームに対して定義されたHARQタイミングに送信される。
【0082】
前記HARQタイミングによる場合に端末がPDSCHを受信した後、4サブフレームのプロセッシング時間が保障されることができない場合があり得る。この場合は、例外的に当該のFDDセル412のダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHに相応するHARQ−ACKは、当該のFDDセル412のダウンサブフレーム以後に存在する最も近いTDDセル411のダウンリンクサブフレームで定義されたHARQタイミングによる。
【0083】
前記第5実施形態によれば、端末がFDDセル412のダウンリンクサブフレームでスケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKフィードバックをTDDセル411のすべてのアップリンクサブフレームに均等に送信するようにすることで、特定アップリンクサブフレームですぎるほど多いHARQ−ACKフィードバックが送信されることを阻むことができる。
【0084】
前記第5実施形態によって、
図4BでTDDセル411のダウンリンクサブフレーム#0または#1と同じ位置であるFDDセル412のダウンリンクサブフレーム#0または#1から送信されたPDSCH415、416に対するHARQ−ACKは、TDDセル411のダウンリンクサブフレーム#0または#1で定義されたUL−DL設定#1のHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレーム#7から送信される。
【0085】
TDDセル411のアップリンクサブフレーム#2または#3と同じ位置であるFDDセル412のダウンリンクサブフレーム#2または#3から送信されたPDSCH417、418に対するHARQ−ACKは、ダウンリンクサブフレーム#2または#3で以前または以後のTDDセル411のサブフレームのうちの最も近いダウンリンクサブフレームである#1または#4で定義されたHARQタイミングによって、TDDセル411のアップリンクサブフレーム#7または#8でそれぞれ送信される。
【0086】
すなわち、前記PDSCH417がスケジューリングされたダウンリンクサブフレーム#2の以前または以後のダウンリンクサブフレームのうちの最も近いダウンリンクサブフレームであるTDDセル411のダウンリンクサブフレーム#1に対応して定義されたHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレーム#7で前記PDSCH417に対するHARQ−ACKが送信される。また、前記PDSCH418がスケジューリングされたダウンリンクサブフレーム#3の以前または以後のダウンリンクサブフレームのうちの最も近いダウンリンクサブフレームであるTDDセル411のダウンリンクサブフレーム#4に対応して定義されたHARQタイミングによってTDDセル411のアップリンクサブフレーム#8で前記PDSCH418に対するHARQ−ACKが送信される。
【0087】
結論的に、前記端末にPDSCH419がFDDセルでスケジューリングされると、前記FDDセルでスケジューリングされたPDSCHのためのHARQ−ACKは第5実施形態によってTDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。
次に、
図4Cを用いて本発明で提案する1個のアップリンクキャリアを通じる制御チャンネル送信に対する第6実試形態を説明する。
【0088】
第6実施形態
第6実施形態は端末が1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介して制御チャンネルを送信する場合を仮定する。また、第6実施形態はPセルがTDD方式を用い、SセルがFDD方式を用いる場合を仮定する。
図4Cは本発明で提案するアップリンク制御チャンネル送信時点に対する第6実施形態を示す。
【0089】
図4Cを参照すれば無線通信システムは互いに異なるデュプレックス方式を用いるPセル及びSセル421、422が共存する構造を持つ。
図4CでPセル421はTDD方式を用い、TDD UL−DL設定#1によってダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームが設定されている。Sセル422はFDD方式を用い、ダウンリンク送信のための周波数はf1であり、アップリンク送信のための周波数はf2である。Pセル421及びSセル422はそれぞれ#nのダウンリンクサブフレームから端末にスケジューリング情報を送信し、スケジューリング情報によってダウンリンクデータを送信する。
【0090】
図4Cによる実施形態で、端末は1個または多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っており、ただ1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する。端末が1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信する場合、各セルのダウンリンクサブフレームから送信されたダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルの送信はPセルを介して行われ、Pセルで定義された送信時点に対応するサブフレームから送信される。
【0091】
具体的に、前記端末にPDSCH423がPセル421、すなわちTDDセル421でスケジューリングされると、前記PDSCH423に対するHARQ−ACK424はTDDセル421のUL−DL設定 #1で定義されたHARQタイミングによってTDDセル421のアップリンクサブフレームから送信される。例えば、PDSCH423がTDDセル421のダウンリンクサブフレーム#4から送信された場合、PDSCH423に対するHARQ−ACK424はTDD UL−DL設定 #1で定義されたHARQタイミングによってTDDセル421のアップリンクサブフレーム#8から送信される。
【0092】
一方、前記端末にPDSCH428がFDDセル422でスケジューリングされると、PDSCH428に対するHARQ−ACKは次のようなHARQタイミングによってTDDセル421のアップリンクサブフレームから送信される。TDDセル421及びFDDセル422に対するPDSCHが同一時点で送信された場合、TDDセル421によって定義された時点でFDDセル422に対するHARQ−ACKが送信される。すなわち、PDSCH428がTDDセル421のダウンリンクサブフレームと同じ位置のFDDセル422のダウンリンクサブフレームから送信された場合(427)、PDSCHに相応するHARQ−ACKはTDDセル421のUL−DL設定に定義されたHARQタイミングによってTDDセル421のアップリンクサブフレームから送信される(424)。
【0093】
TDDセル421及びFDDセル422に対するPDSCHが同一時点で送信されない場合、TDDセル421のダウンリンクサブフレームのうち、FDDセル422のPDSCH送信時点で最も近接した以後サブフレームでFDDセル422に対するHARQ−ACKが送信される。すなわち、PDSCH428がTDDセル421のアップリンクサブフレームと同じ位置のFDDセル422のダウンリンクサブフレームから送信された場合(425、426)、PDSCHに相応するHARQ−ACKはPDSCHがスケジューリングされたダウンリンクサブフレーム以後のTDDセル421のダウンリンクサブフレームのうち、FDDセル422でPDSCHがスケジューリングされたダウンリンクサブフレームと最も近いダウンリンクサブフレームで定義されたHARQタイミングに送信される。
前記第6実施形態によれば、追加的な条件判定無しに常に4サブフレームのプロセッシング時間が保障される。
【0094】
前記第6実施形態によって、
図4CでTDDセル421のダウンリンクサブフレーム#4と同じな位置であるFDDセル422のダウンリンクサブフレーム#4から送信されたPDSCH427に対するHARQ−ACKはTDDセル421のダウンリンクサブフレーム#4で定義されたUL−DL設定#1のHARQタイミングによってTDDセル421のアップリンクサブフレーム#8から送信される。TDDセル421のアップリンクサブフレーム#2または#3と同じ位置であるFDDセル422のダウンリンクサブフレーム#2または#3から送信されたPDSCH425、426に対するHARQ−ACKは、ダウンリンクサブフレーム#2または#3以後のTDDセル421のダウンリンクサブフレームのうちの最も近いダウンリンクサブフレームであるTDDセル421のダウンリンクサブフレーム#4に対応して定義されたHARQタイミングによって、アップリンクサブフレーム#8から送信される。結論的に、前記端末にPDSCH428がFDDセルでスケジューリングされると、前記FDDセルでスケジューリングされたPDSCHのためのHARQ−ACKは第6実施形態によってTDDセルのアップリンクサブフレームから送信される。
以下では、端末の能力によるアップリンク制御チャンネル送信過程を基地局または端末の立場で具体的に説明する。
図5Aは、本発明で提案する端末の能力による基地局の制御チャンネル送信過程の第1実施形態に対するフローチャートである。
【0095】
第1実施形態で、無線通信システムは端末が1個のアップリンクキャリアを介してのみアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか、若しくは多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか否かに基づいてHARQタイミングを適用する。
【0096】
段階501で基地局は端末から端末の能力(capability)に対する情報を受信する。この時、端末の能力に対する情報は端末がアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数情報を含むことができる。すなわち、端末の能力に対する情報は端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができるか、又は多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか否かに対する情報を含むことができる。
【0097】
段階502で基地局は端末のためにサブフレーム#nで各セルでのダウンリンクデータに対するスケジューリングを決定してスケジューリング情報及びダウンリンクデータを端末へ送信する。前記のセルはFDDセルまたはTDDセルののうちのいずれか1個であることができる。
【0098】
次に、段階503で基地局は端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができるかを判定する。具体的に、基地局は端末の能力情報に基づいて端末が1個のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか、若しくは多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか否かを判定する。
【0099】
段階503の判定結果、端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っていると、基地局は段階504による動作を進行する。
【0100】
段階504で基地局は各セルのサブフレーム#nで送信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを受信する。すなわち基地局は各セルのサブフレーム#nから送信したPDSCHに対するHARQ−ACKを受信する。この時、基地局はHARQ−ACKをPセルのアップリンクサブフレームで受信し、
図3及び
図4A乃至4Cを参照して説明された第3実施形態、第4実施形態及び第5実施形態のうちのいずれか一方式で定義された時点で受信する。
【0101】
具体的に、基地局は前記段階504でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルの場合、
図3の第3実施形態によってHARQ−ACKのための受信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルの場合、
図4A乃至4Cの第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のうちのいずれか一方式によってHARQ−ACKを受信することができる。
【0102】
段階503の判定結果、端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができなければ、すなわち端末が多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っていると、基地局は段階 505による動作を進行する。
【0103】
段階505で基地局は各セルのサブフレーム#nから送信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを受信する。すなわち、基地局は各セルのサブフレーム#nから送信したPDSCHに対するHARQ−ACKを各セルのアップリンクサブフレームで受信する。この時、基地局は本発明の第1 実施形態、第2実施形態のいずれか一方式で定義された時点にHARQ−ACKを受信する。
【0104】
具体的に、基地局は前記段階505でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルである場合、
図2Aの第1実施形態によって各セルでHARQ−ACKを受信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルである場合、
図2Bの第2実施形態によって各セルでHARQ−ACKを受信することができる。
図5Bは、本発明で提案する端末の能力による端末の制御チャンネル送信過程の第1実施形態に対するフローチャートである。
【0105】
第1実施形態で、無線通信システムは端末が1個のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか、若しくは多数のアップリンクキャリアを介してアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っているか否かに基づいてHARQタイミングを適用する。
【0106】
段階511で端末は基地局に端末の能力に対する情報を送信する。この時、端末の能力に対する情報は端末がアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数情報を含むことができる。すなわち、端末の能力に対する情報は端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができるか、若しくは多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか否かに対する情報を含むことができる。
【0107】
段階512で端末は基地局からサブフレーム#nで各セルでのスケジューリング情報及びスケジューリング情報によるダウンリンクデータを受信する。前記のセルはFDDセルまたはTDDセルのうちのいずれか1個であることができる。
【0108】
次に、段階513で端末は端末自分が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができるかを判定する。具体的に、端末は端末の能力によって、端末が1個のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか、若しくは多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか否かを判定する。
【0109】
段階513の判定結果端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っていると、端末は段階 514による動作を進行する。
【0110】
段階514で端末は各セルのサブフレーム#nで受信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを送信する。すなわち、端末は各セルのサブフレーム#nで受信したPDSCHに対するHARQ−ACKを送信する。この時、端末はHARQ−ACKをPセルのサブフレームでHARQ−ACKを送信し、
図3及び
図4A乃至4Cを参照して説明された第3実施形態、第4実施形態及び第5実施形態のうちのいずれか一方式で定義された時点で送信する。
【0111】
具体的に、端末は前記段階514でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルの場合、
図3の第3実施形態によってHARQ−ACKを送信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルである場合、
図4A乃至4Cの第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のうちのいずれか一方式によってHARQ−ACKを送信することができる。
【0112】
段階 513の判定結果、端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができなければ、すなわち、端末が多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持っていると、端末は段階 515による動作を進行する。
【0113】
段階515で端末は各セルのサブフレーム#nで受信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを送信する。すなわち、端末は各セルのサブフレーム#nから受信したPDSCHに対するHARQ−ACKを各セルのアップリンクサブフレームで送信する。この時、端末はHARQ−ACKを本発明の第1実施形態、第2 実施形態のうちのいずれか一方式で定義された時点で送信する。
【0114】
具体的に、端末は前記段階515でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルである場合、
図2Aの第1実施形態によって各セルで HARQ−ACKを送信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルである場合、
図2Bの第2実施形態によって各セルでHARQ−ACKを送信することができる。
図6Aは、本発明で提案する端末の能力による基地局の制御チャンネル送信過程の第2実施形態に対するフローチャートである。
【0115】
第2実施形態で、無線通信システムはアップリンク制御チャンネルを送信するためのアップリンクキャリア個数のシグナリングによって互いに異なるHARQタイミングを適用する。前記第2方法は多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つ端末のためにアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数に対するシグナリングを用いて他のHARQタイミングを適用するためのことである。したがって、以下
図6Aの手続きで端末は多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つ端末を意味することができる。
【0116】
段階601で基地局は端末から端末の能力に対する情報を受信する。この時、端末の能力に対する情報は端末がアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数情報を含むことができる。すなわち、端末の能力に対する情報は端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができるか、若しくは多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか否かに対する情報を含むことができる。
【0117】
段階602で基地局は端末にアップリンク制御チャンネル制御信号を送信する。前記アップリンク制御チャンネル制御信号はアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数に対する情報を含むことができる。アップリンク制御チャンネル制御信号は前記アップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリア個数によって互いに異なるHARQ タイミングを適用するようにするために用いられることができる。前記アップリンク制御チャンネル制御信号は上位信号を介して送信されることができ、ON−OFFを意味する1ビット情報であるか、log(アップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリア個数)/log(2)ビット情報であることもある。
【0118】
次に、段階603で基地局は端末に前記アップリンク制御チャンネル制御信号を介して1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信するようにしたかを判定する。
段階603の判定結果、端末に前記アップリンク制御チャンネル制御信号を介して1個のアップリ
ンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信するようにしたら、基地局は段階604による動作を進行する。
【0119】
段階604で基地局は端末のためにサブフレーム#nで各セルでのダウンリンクデータに対するスケジューリングを決定し、スケジューリング情報及びダウンリンクデータを端末へ送信する。前記のセルはFDDセルまたはTDDセルのいずれか1つであることができる。
【0120】
段階605で基地局は各セルのサブフレーム#nで送信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを受信する。すなわち、基地局は各セルのサブフレーム#nで送信したPDSCHに対するHARQ−ACKを受信する。この時、基地局は本発明の第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のうちのいずれか一方式で定義された時点にPセルのアップリンクサブフレームでHARQ−ACKを受信する。
【0121】
具体的に、基地局は前記段階605でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルである場合、
図3の第3実施形態によってHARQ−ACKを受信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルである場合、
図4A乃至4Cの第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のうちのいずれか一方式に従ってHARQ−ACKを受信することができる。
【0122】
段階603の判定結果、端末に前記アップリンク制御チャンネル制御信号を介して1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信するようにしなかったら、すなわち、多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信するようにしたら、段階606で基地局は端末のためにサブフレーム#nで各セルでのダウンデータに対するスケジューリングを決定し、スケジューリング情報及びダウンリンクデータを端末へ送信する。前記のセルはFDDセルまたはTDDセルのうちのいずれか1つであることができる。
【0123】
段階607で基地局は各セルのサブフレーム#nから送信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを受信する。すなわち基地局は各セルのサブフレーム#nから送信したPDSCHに対するHARQ−ACKを各セルのアップリンクサブフレームで受信する。この時、基地局は本発明の第1実施形態、第2実施形態のうちのいずれか一方式で定義された時点にHARQ−ACKを受信する。
【0124】
具体的に、基地局は前記段階607でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルである場合、
図2Aの第1実施形態によって各セルでHARQ−ACKを受信することができ、TDDセルがPセルである、FDDセルがSセルである場合、
図2Bの第2実施形態によって各セルでHARQ−ACKを受信することができる。
図6Bは、本発明で提案する端末の能力による端末の制御チャンネル送信過程の第2実施形態に対するフローチャートである。
【0125】
第2実施形態で、無線通信システムはアップリンク制御チャンネルを送信するためのアップリンクキャリア個数のシグナリングによって互いに異なるHARQタイミングを適用する。前記第2方法は多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つ端末のためにアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数に対するシグナリングを用いて他のHARQタイミングを適用するためのことである。したがって、以下
図6Bの手続きで端末は多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができる能力を持つ端末を意味することができる。
【0126】
段階611で端末は基地局に端末の能力に対する情報を送信する。この時、端末の能力に対する情報は端末がアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数情報を含むことができる。すなわち、端末の能力に対する情報は端末が1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信することができるか、若しくは多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信することができるか否かに対する情報を含むことができる。
【0127】
段階612で端末は基地局からアップリンク制御チャンネル制御信号を受信する。前記アップリンク制御チャンネル制御信号はアップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリアの個数に対する情報を含むことができる。アップリンク制御チャンネル制御信号は前記アップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリア個数によって互いに異なるHARQタイミングを適用するようにするために用いられることができる。前記アップリンク制御チャンネル制御信号は上位信号を介して送信されることができ、ON−OFFを意味する1ビット情報であるか、log(アップリンク制御チャンネルを送信することができるアップリンクキャリア個数)/log(2)ビット情報であることもある。
【0128】
次に、段階613で端末は基地局が前記アップリンク制御チャンネル制御信号を介して1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信するように指示したかを判定する。
【0129】
段階613の判定結果、基地局が端末に前記アップリンク制御チャンネル制御信号を介して1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信するようにしたら、端末は段階614による動作を進行する。
【0130】
段階614で端末は基地局から各セルのサブフレーム#nで各セルでのダウンリンクデータに対するスケジューリングを受信し、ダウンリンクデータを受信する。前記のセルはFDDセルまたはTDDセルのいずれか1つであることができる。
【0131】
段階615で端末は各セルのサブフレーム#nから受信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを送信する。すなわち、端末は各セルのサブフレーム#nから受信したPDSCHに対するHARQ−ACKを送信する。この時、端末は本発明の第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のうちのいずれか一方式で定義された時点に当該のPセルのアップリンクサブフレームでHARQ−ACKを送信する。
【0132】
具体的に、端末は前記段階615でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルである場合、
図3の第3実施形態によって HARQ−ACKを送信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルである場合、
図4A乃至4Cの第4 実施形態、第5 実施形態、第6実施形態のうちのいずれか一方式によってHARQ−ACKを送信することができる。
【0133】
段階613の判定結果、端末に前記アップリンク制御チャンネル制御信号を介して1個のアップリンクキャリアでばかりアップリンク制御チャンネルを送信するようにしなかったら、すなわち、多数のアップリンクキャリアでアップリンク制御チャンネルを送信するようにしたら、段階616で端末はサブフレーム#nで各セルでのダウンリンクデータに対するスケジューリングを受信し、ダウンリンクデータを受信する。前記のセルはFDDセルまたはTDDセルのいずれか1つであることができる。
【0134】
段階617で端末は各セルのサブフレーム#nから受信したダウンリンクデータに対するアップリンク制御チャンネルを送信する。すなわち、端末は各セルのサブフレーム#nから受信したPDSCHに対するHARQ−ACKを各セルのアップリンクサブフレームから送信する。この時、端末は本発明の第1実施形態、第2実施形態のうちのいずれか一方式で定義されたHARQ−ACKを送信する。
【0135】
具体的に、端末は前記段階617でFDDセルがPセルであり、TDDセルがSセルである場合、
図2Aの第1実施形態によって各セルでHARQ−ACKを送信することができ、TDDセルがPセルであり、FDDセルがSセルである場合、
図2Bの第2実施形態によって各セルでHARQ−ACKを送信することができる。
【0136】
図7は、本発明の実施形態による基地局のブロック構成図である。
図7を参照すれば、基地局装置は送信部、受信部、制御機701及びスケジューラー703を含む。
【0137】
送信部及び受信部は、1個の送受信部から構成されることができ、通信部(communication unit)と称することができる。送信部はPDCCHブロック705、PDSCHブロック716、PHICHブロック724、マルチプレクサ715を含む。受信部はPUSCHブロック730、PUCCHブロック739、デマルチプレクサ749を含む。
【0138】
制御機701は、DL/UL制御チャンネル送受信タイミング制御を行う。具体的に、制御機701はDL/UL HARQ−ACK送受信タイミング制御を行う。ここでDL/UL HARQ−ACK送受信タイミングはPDSCH送信に対するPUCCH送信タイミング、PDCCH送信に対する PUSCHタイミング及びPUSCH送信に対するULグラント(grant)/PHICHタイミングをすべて含む。多数のセルでの送受信のために送信部と受信部(PUCCHブロックは除ぐ)は複数個であることができるが、説明のために送信部と受信部がそれぞれ1個ずつだけあることを仮定して説明する。
【0139】
PDCCHブロック705は、DCI形成器707、チャンネルコーディング部709、レートマッチング器711、変調器713を含む。PDSCHブロック716はデータバッファ717、チャンネルコーディング部719、レートマッチング器721、変調器723を含む。PHICHブロック724はHARQACK/NACK生成器725、PHICH形成器727、変調器729を含む。PUSCHブロック730は、復調器737、デレートマッチング器735、チャンネルデコーディング部733、データ獲得部731を含む。PUCCHブロックは復調器747、デレートマッチング器745、チャンネルデコーディング部743、ACK/NACK又はCQI獲得部741を含む。
【0140】
DL/UL HARQ−ACK送受信タイミング制御を行う制御機701は、端末に送信するデータ量、システム内に使用可能したリソース量などを参考してスケジューリングしようとする端末に対してそれぞれの物理チャンネルの相互間のタイミング関係を調節してスケジューラー703、PDCCH ブロック705、PDSCHブロック716、PHICHブロック724、PUSCHブロック730、PUCCHブロック739に通知する。制御機701は、
図2A乃至
図6Bを参照して説明した実施形態のいずれか1つの実施形態によって端末の能力によってアップリンク制御チャンネル制御情報を送信し、端末の能力によってDL/UL HARQ−ACK送受信タイミング関係を決定する。
【0141】
スケジューラー703の制御によってDCI形成器707はDCIを構成する。チャンネルコーディング部709はDCIにエラー訂正能力を付加する。レートマッチング器711は実際マッピングされるリソース量に合わせてエラー訂正能力が付加されたDCIをレートマッチングする。変調器713はレートマッチングされたDCIを変調する。マルチプレクサ715は変調されたDCIを他の信号と多重化する。
【0142】
スケジューラー703の制御によってデータバッファー717から送信しようとするデータが抽出される。チャンネルコーディング部719は抽出されたデータにエラー訂正能力を付加する。レートマッチング器721はエラー訂正能力が付加されたデータに実際マッピングされるリソース量に合わせてレートマッチングを行う。変調器723はレートマッチングされたデータを変調する。マルチプレクサ715は変調されたデータを他の信号と多重化する。
【0143】
スケジューラー703の制御によってHARQACK/NACK生成器725は端末から受信した PUSCHに対するHARQACK/NACKを生成する。PHICH構成器727は前記HARQ ACK/NACKをPHICHチャンネル構造に当たるように構成する。変調器729は構成されたHARQACK/NACKを変調する。マルチプレクサ715は変調されたHARQACK/NACKを他の信号と多重化する。
そして、前記多重化された信号は OFDM 信号に生成されて生成されて端末に送信される。
【0144】
デマルチプレクサ749は端末から受信した信号でPUSCH信号を分離する。復調器737はPUSCH信号を復調する。逆レートマッチング部735は復調されたPUSCH信号からレートマッチング以前シンボルを再構成する。チャンネルデコーディング部733は再構成されたシンボルをデコーディングする。データ獲得部731はデコーディングされたシンボルからPUSCH データを獲得する。前記データ獲得部731はデコーディング結果に対するエラーであるか否かをスケジューラー703に通知してダウンリンクHARQACK/NACK生成を調整することができる。デコーディング結果に対するエラーであるか否かをDL/UL HARQ−ACK送受信タイミング制御を行う制御機701に印可されてダウンリンクHARQACK/NACK送信タイミングを調整するようにする。
【0145】
デマルチプレクサ749は、本発明の実施形態のいずれか1つによるDL/UL HARQ−ACK送受信タイミングによって端末から受信した信号でPUCCH信号を分離する。復調器747は分離されたPUCCH信号を復調する。チャンネルデコーディング部733は復調されたPUCCH信号をデコーディングする。アップリンクACK/NACK又はCQI獲得部741はデコーディングされたPUCCH 信号からアップリンクACK/NACK又はCQIを獲得する。前記獲得したアップリンクACK/NACK又はCQIはスケジューラー703に印可されてPDSCHの再送信可否及びMCS(modulation and coding scheme)を決定するのに用いられる。そして前記獲得したアップリンクACK/NACKは制御機701に印可されてPDSCH の送信タイミングを調整するようにする。
図8は、本発明の実施形態による端末のブロック構成図である。
図8を参照すれば、端末は送信部、受信部及び制御機801を含む。
【0146】
送信部及び受信部は1個の送受信部から構成されることができ、通信部(communication unit)と称することができる。送信部はPUCCH ブロック805、PUSCHブロック816、マルチプレクサ815を含む。受信部はPHICHブロック824、PDSCH ブロック830、PDCCH ブロック839、デマルチプレクサ849を含む。
【0147】
制御機801は、DL/UL HARQ−ACK送受信タイミング制御を行う。PUCCHブロック805はUCI形成器807、チャンネルコーディング部809、変調器813を含む。PUSCHブロック816はデータバッファ818、チャンネルコーディング部819、レートマッチング器821、変調器823を含む。PHICHブロック824はHARQACK/NACK獲得器825、変調器829を含む。PDSCHブロック830は復調器837、デレートマッチング器835、チャンネルデコーディング部833、データ獲得部831を含む。PDCCHブロック839は復調器847、デレートマッチング器845、チャンネルデコーディング部843、DCI獲得部841を含む。多数のセルでの送受信のために送信部と受信部(PUCCHブロックは除く)は複数個であることができるが、説明のために送信部と受信部がそれぞれ1個ずつだけあることを仮定して説明するようにする。
【0148】
DL/UL HARQ−ACK送受信タイミングを制御する制御機801は基地局から受信したDCIから自己−スケジューリング(self−scheduling)またはクロスキャリアスケジューリング(cross carrier scheduling)の際、どのセルからPDSCHを受信するか否か、またはどのセルでPUSCHを送信するか否かと、DL/UL HARQ−ACK送信のためのセル選択及びそれぞれの物理チャンネルの間の送受信タイミング関係を調節してPUCCHブロック805、PUSCHブロック816、PHICHブロック824、PDSCHブロック830、PDCCHブロック839に通知する。制御機801は
図2A乃至
図6Bを参照して本発明の実施形態のいずれか1つの実施形態によって前記DL/UL HARQ−ACK送受信タイミング関係を決定する。
【0149】
UCI形成器807は、DL/UL HARQ−ACK送受信タイミングを制御する制御機801のタイミング制御によってUCI(Uplink control information)を用いてHARQACK/NACK又はCQIを構成する。チャンネルコーディング部809はHARQACK/NACK又はCQIにエラー訂正能力を付加する。変調器813はエラー訂正能力が付加されたHARQACK/NACK又はCQIを変調する。マルチプレクサ815は変調されたHARQACK/NACK又はCQIを他の信号と多重化する。
【0150】
データバッファ818から送信しようとするデータが抽出される。チャンネルコーディング部819は抽出されたデータにエラー訂正能力を付加する。レートマッチング器821はエラー訂正能力が付加されたデータに対して実際マッピングされるリソース量に合わせてレートマッチングする。変調器823はレートマッチングされたデータを変調する。マルチプレクサ815は変調されたデータを他の信号と多重化する。
【0151】
そして前記多重化された信号はSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)信号で生成されて本発明の実施形態のうちのいずれか1つによる DL/UL HARQ−ACK送受信タイミングを考慮して基地局に送信される。
【0152】
デマルチプレクサ849は基地局からDL/UL HARQ−ACK送受信タイミングによって受信した信号の中でPHICH信号を分離する。復調器829は分離したPHICH 信号を復調する。HARQACK/NACK獲得部825は復調されたPHICH 信号からPUSCHに対するHARQACK/NACKであるか否かを獲得する。
【0153】
デマルチプレクサ849は基地局から受信した信号からPDSCH 信号を分離する。復調器837は分離したPDSCH 信号を復調する。デレートマッチング部835は復調されたPDSCH 信号からレートマッチング以前シンボルを再構成する。チャンネルデコーディング部833は再構成されたシンボルをデコーディングする。データ獲得部831はデコーディングされたシンボルからPDSCHデータを獲得する。前記データ獲得部831はデコーディング結果に対するエラーであるか否かをPUCCHブロック805に通知してアップリンクHARQACK/NACK生成を調整し、デコーディング結果に対するエラーであるか否かをDL/UL HARQ−ACK送受信タイミングを制御する制御機801に印可してアップリンクHARQACK/NACK 送信するとき、タイミングを調整するようにする。
【0154】
デマルチプレクサ849は基地局から受信した信号からPDCCH 信号を分離する。復調器847は分離したPDCCH信号を復調する。チャンネルデコーディング部833は復調されたPDCCH 信号をデコーディングする。DCI獲得部841はデコーディングされたPDCCH信号からDCIを獲得する。
【0155】
上述した実施形態でHARQ−ACK/NACKを例えたが、本発明の実施形態はHAQR−ACK/NACKと類似のその他のフィードバック信号にも適用されることができる。また、上述した実施形態で端末がPDSCHを受信した後、それに対するフィードバックを送信する過程を説明したが、本発明の実施形態はPDSCHと類似のその他データ、信号などに対しても適用されることができる。
【0156】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱せず限度内で様々な変形が可能であることは勿論である。したがって、本発明の範囲は説明された実施形態に限って決まってはいけなく、後述する特許請求の範囲だけではなくこの特許請求の範囲と均等なものなどによって決まるべきである。