(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記熱源(15、15a、15b)が、潤滑回路(14)の潤滑油に熱を伝達するための熱交換器(24)を含む、請求項1または2に記載のタービンエンジン(5a)。
前記潤滑回路(14)が、熱源(15、15a、15b)を迂回するための閉鎖可能なバイパスダクト(21)を含み、バイパスダクト(21)のそれぞれの端部は、熱源(15、15a、15b)の入口または出口に接続されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のタービンエンジン(5a)。
前記潤滑回路(14)がまた、燃焼室(9)が点火されている間に前記潤滑油を冷却するための少なくとも1つのヒートシンク(18)を通過する、請求項1から5のいずれか一項に記載のタービンエンジン(5a)。
前記アクチュエータ装置(13)が、前記第1の回転軸(11)に機械的に連結される電気機械(13a)を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のタービンエンジン(5a)。
前記アクチュエータ装置(13)が、前記電気機械(13a)に電気的に接続されている電力変換器(13b)をさらに備える、請求項7に記載のタービンエンジン(5a)。
第1のタービン(10)から下流に配置され、動力取出軸(6)に機械的に連結される第2のタービン(12)をさらに備える、請求項1から8のいずれか一項に記載のタービンエンジン(5a)。
前記潤滑油は、燃焼室(9)が点火される間に潤滑油の温度が第2の所定の閾値を超えると、潤滑油を冷却するように前記潤滑回路(14)が通過するヒートシンク(18)を通して方向付けられる、請求項11に記載の温度調節方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、これらの欠点を改善しようとするものである。特に、本開示は、タービンエンジンが適切な温度および粘度の潤滑油で潤滑されることを引き続き確保しながら、非常に低い温度でさえ旋回モードに保持されることができるタービンエンジンを提案しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも1つの実施形態においては、この目的は、圧縮機と、
燃料と圧縮機から生じ
る空気
との混合気を燃焼するように圧縮機から下流に位置している燃焼室と、燃焼室から生じる燃焼ガスを膨張させ、第1の回転軸を介して圧縮機を駆動するための第1のタービンと、燃焼室が消火されている間に第1のタービンおよび圧縮機を回転的に保持するように前記第1の回転軸を作動させるためのアクチュエータ装置と、エンジンの潤滑回路と、を少なくとも備える、この種のタービンエンジンにおいて、潤滑回路が、前記第1の回転軸の少なくとも1つの軸受を潤滑するように、かつ、燃焼室を消火した状態で第1のタービンおよび圧縮機が回転している間に潤滑油の温度が第1の所定の閾値より下に低下すると前記潤滑回路の潤滑油を加熱するように電気エネルギーを少なくとも一部は熱に変換するのに適している少なくとも1つの電気負荷を含む少なくとも1つの熱源を通過するように構成される、という事実によって達成される。
【0007】
これらの準備によって、潤滑油は、非常に低い周囲温度においてさえ、エンジンの適切な潤滑を確保するのに十分な温度で旋回モードに保持され得る。
【0008】
特に、熱源は、第1の回転軸を作動させるための装置を備えることができる。例示として、この装置が回転軸に機械的に連結されるモータ発電機などの電気機械を備える場合には、それ自身の操作は、潤滑油を加熱するのに十分な熱を発生させることができる。そのうえ、前記アクチュエータ装置が前記電気機械に電気的に電力を供給するための電力変換器をさらに備える場合には、その操作はまた、潤滑油を加熱するのに十分な熱を発生させることができる。とにかく、潤滑回路を通して流れる潤滑油によるアクチュエータ装置からのこの熱の放出はまた、アクチュエータ装置を冷却する働きをし、その冷却は、アクチュエータ装置によって供給される機械的動力を仮定すれば必要であるかまたは少なくとも有利であり得る。
【0009】
そのうえ、前記熱源は、潤滑回路の潤滑油に熱を伝達するための熱交換器を含むことができる。
【0010】
熱源として想定され得るもう1つの可能性は、電気抵抗器である。この種の電気抵抗器は、たとえば、回路の一部を形成する潤滑油タンクに浸されることによって、潤滑回路に容易に組み入れられ得る。これは、その電力供給によって容易に活性化および非活性化されることができ、それによって、潤滑油の正確な温度調節が簡単にされる。
【0011】
潤滑油の温度を調節するように、潤滑回路はまた、熱源の周りに閉鎖可能なバイパスダクトを含むことができる。潤滑油を加熱するための必要性に応じて閉鎖されるように、この閉鎖可能なダクトは、たとえば、サーモスタット弁、または制御ユニットに接続される弁を含むことができる。
【0012】
より大きな熱出力を得るように、かつ/または潤滑油の加熱を調節することを容易にするように、潤滑回路は、燃焼室を消火した状態で前記タービンおよび圧縮機の回転中に前記回路の潤滑油を加熱するのに適している少なくとも2つの熱源を通過することができる。これらの2つの熱源は、潤滑回路の水頭損失を最小限にするように並列に、または回路の温度調節を容易にするように直列に構成され得る。
【0013】
タービンエンジンはその潤滑油が旋回モード中に加熱される必要がある場合があるが、いったん燃焼室が点火されると潤滑油を冷却することが望ましくなる場合もある。このことを行うように、潤滑回路はまた、燃焼室が点火される間に潤滑油を冷却するための少なくとも1つのヒートシンクを通過することができる。この状況において同様に潤滑回路を調節できるようにするように、回路はまた、ヒートシンクを迂回する閉鎖可能なダクトを含むことができる。熱源を迂回するダクトと同様に、この他のバイパスダクトには、サーモスタット弁が、または潤滑油を冷却する必要に応じてこれを閉鎖するように制御ユニットに接続される弁が設けられ得る。
【0014】
タービンエンジンは、特に、ターボシャフトエンジン式のもの、またはターボプロップエンジン機式のものであってもよく、その場合は、これはまた、第1のタービンから下流に配置され、動力取出軸に機械的に連結される第2のタービンを含むことができる。
【0015】
また、本開示は、上述の第1のタービンエンジンと、第2のタービンエンジンとを少なくとも有するパワープラントに、またこの種のパワープラントが取り付けられる航空機に関する。したがって、第2のタービンエンジンが正常に作動している間に第1のタービンエンジンを旋回モードに保持すること、および、第2のタービンエンジンからの動力に加えて動力を供給するように第1のタービンエンジンの燃焼室を点火することができる。もちろん、パワープラントは、たとえば3つまたはさらにより多数などの、2つより多くのいくつかのエンジンを有することができる。
【0016】
そのうえ、本発明はまた、圧縮機と、
燃料と圧縮機から生じ
る空気
との混合気を燃焼するように圧縮機から下流に位置している燃焼室と、燃焼室から生じる燃焼ガスを膨張させ、第1の回転軸を介して圧縮機を駆動するための第1のタービンと、前記第1の回転軸を作動させるためのアクチュエータ装置と、を少なくとも備えるタービンエンジンの潤滑回路の潤滑油の温度を調節する方法であって、前記第1の回転軸の少なくとも1つの軸受を潤滑するための前記潤滑油は、前記潤滑回路が通過し、かつ、燃焼室を消火した状態で第1のタービンおよび圧縮機が前記アクチュエータ装置によって回転的に保持されている間に潤滑油の温度が第1の所定の閾値より下に低下すると潤滑油を加熱するように電気エネルギーを少なくとも一部は熱に変換するための少なくとも1つの電気負荷を備える、熱源を通して方向付けられる、方法に関する。加えて、前記潤滑油は、燃焼室が点火される間に潤滑油の温度が第2の所定の閾値を超えると、前記回路が冷却されるように通過するヒートシンクを通して方向付けられ得る。
【0017】
本発明は、非限定的な実施例として与えられる実施形態の次の詳細な説明を読むと、十分に理解されることができ、その利点がよりよく明らかになる。説明は、添付の図面を参照している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
第1の図は、回転翼航空機1、より詳細には、主回転翼2および反トルク尾部回転翼3を有するヘリコプタを示しており、その回転翼は、それらを作動させるパワープラント4に連結されている。示されるパワープラント4は、第1のタービンエンジン5aおよび第2のタービンエンジン5bを備える。より詳細には、これらのエンジン5aおよび5bは、主回転翼2および尾部回転翼3を作動させるための主ギアボックス7に連結されるそれらの動力取出軸6の両方を有するターボシャフトエンジンである。
【0020】
パワープラント4は、
図2により詳細に示されている。各エンジン5a、5bは、圧縮機8、燃焼室9、圧縮機8に回転軸11によって連結される第1のタービン10、および動力取出軸6に連結される、第2のタービン12、または「フリー」タービンを備える。また、圧縮機8を備えるアセンブリ、燃焼室9、第1のガスタービン10、および回転軸11は、「ガス発生器」としても知られる。各ガス発生器の回転軸11は、電気機械13a、より詳細にはモータ発電機と、電気機械13aに電気的に接続され、航空機1の電気ネットワークに接続される電力変換器13bとを備えるアクチュエータ装置13に機械的に連結される。
【0021】
アクチュエータ装置13は、対応するエンジン5a、5bを始動するのにも、またこれが始動した後に電気を発生させるのにも役立つ。始動中に、電気機械13aは、モータモードで作動し、電力変換器13bは、航空機の電気ネットワークからこれに電気的に電力を供給する。始動後に、電気機械13aは、発電機モードで作動し、電力変換器は、これが発生させる電気を、航空機の電気ネットワークに電力を供給するための適切な電圧およびアンペア数に適合させる。
【0022】
そのうえ、アクチュエータ装置13はまた、それにもかかわらず、減速された速度N
turnで燃焼室9が消火されている間に回転軸11を回転させることによって、対応するエンジン5a、5bを旋回モードに保持するように使用されることができ、この減速された速度N
turnは、たとえば、回転軸11の公称回転数N
1の5%から20%までの範囲にあり得る。エンジンを旋回モードに保持することは、それの可能な始動を加速する働きをする。
【0023】
パワープラント4によって供給されるパワーは、航空機1の飛行の段階に応じて著しく変化し得る。したがって、巡航状態下で要求されるパワーは、通常、パワープラント4が供給し得る最大連続電力よりも実質的に小さく、さらにその最大離陸出力よりも小さい。パワープラント4がその最大離陸出力に応じて必要な大きさにされることを仮定すると、これは、巡航状態に要求されるパワーと比べて著しく過大な大きさにされている。したがって、巡航の間に、エンジン5aとエンジン5bが共に作動中の場合、それらは、それらの最適作動速度から両方共に遠く離れており、これは、比較的高い燃料消費率をもたらす。実際には、複数のエンジンを有するパワープラントの場合は、エンジンのうちの少なくとも1つを消火した状態で巡航状態を維持することを想定することができる。この場合、他のエンジンは、それらの最適速度により近い速度で作動することができ、したがって、燃料消費率が低減され得る。パワープラントがこの種の作動モードで作動できるようになるために、また消火されるエンジンが直ちに始動され得ることを確実にしながら、消火されるこのエンジンを旋回モードに保持する提案が、仏国特許出願公開第2967132号明細書において行われている。
【0024】
このように、
図2に示されるパワープラント4においては、第1のエンジン5aは、航空機1が巡航している間に消火され、第2のエンジン5bは、主ギアボックス7を介して主回転翼2および尾部回転翼3のために動力のすべてを供給する。また、第2のエンジン5bの電気機械13aは、その電力変換器13bを介して航空機1の電気ネットワークに電力を供給するように同時に働く。第1のエンジン5aが緊急時に、特に万一第2のエンジン5bが故障している場合に始動され得ることを確実にすることができるように、第1のエンジン5aは、その電力変換器13bからの電力の下でその回転軸11を駆動するその電気機械13aによって旋回モードに保持される。
【0025】
それにもかかわらず、飛行中に、燃焼室9を消火した状態で、および特に高高度で非常に低いことがある周囲温度の場合は、第1のエンジン5aの潤滑油の温度Tは非常に著しく低下し得る。第1のエンジン5aの運動部品の潤滑を損なうかもしれない、低すぎるレベルにこの温度Tが達するのを防止するように、
図3に示される第1の実施形態の潤滑回路14は熱源15を通過する。
【0026】
より詳細には、潤滑回路14は、タンク16およびポンプ17を備える閉回路であり、ヒートシンク18および熱源15、ならびに第1のエンジン5aにおいて潤滑するための要素19を通過する。また、回路14は、ヒートシンク18および熱源15を迂回するためのバイパスダクト20および21をそれぞれ有し、各々は、対応する所定の温度範囲でこれを閉鎖するようにそれぞれのサーモスタット弁22、23を有する。それにもかかわらず、制御ユニットに接続される弁は、潤滑油の温度を検出するためのセンサにそれ自体接続されるが、同じ目的でサーモスタット弁の代わりに使用されることもできる。
【0027】
ヒートシンク18は、通常、熱を潤滑油から周囲空気に放出する働きをする潤滑油/空気熱交換器である。それにもかかわらず、他のタイプのヒートシンク、特に潤滑油/燃料熱交換器がまた、使用されることもある。
【0028】
例示として、熱源15は、第1のエンジン5aの電気機械13aまたはその電力変換器13bを備えることができる。
図4Aに示される変形例においては、熱源15は、潤滑回路14が直接通過する電気機械13aである。回転軸11を旋回モードで駆動するモータとして作動させる場合に、この電気機械13aは熱を発生させ、その熱は、この変形例においては潤滑回路14を通して流れる潤滑油によって放出される。したがって、潤滑油の加熱は、同時に、電気機械を冷却することに寄与し得る。
図4Bに示される変形例においては、熱源15は、電力変換器13bである。電気機械13aが旋回モードで回転軸11を駆動するモータとして作動している間に、電力変換器13bを介したこの電気機械の電力供給はまた、熱を発生させ、その熱は、この変形例においては、潤滑回路14を通して流れる潤滑油によって放出される。したがって、潤滑油の加熱は、同時に、電力変換器13bを冷却することに寄与し得る。回転軸11を作動させるための装置13と潤滑回路14との間の熱の伝達は、第1の2つの変形例の場合のように直接的に行われるに及ばないが、それを通して別個に通過する潤滑回路14を同様に有する熱交換器を通過する冷却回路を介して、間接的に行われる必要がある。したがって、
図4Cに示される第3の変形例においては、潤滑回路14の熱源15は、第1のエンジン5aの電気機械13aを冷却するための回路25にこのように接続される熱交換器24を備える。
図4Dに示される第4の変形例においては、熱源は、第1のエンジン5aの電力変換器13bを冷却するための回路25に同じ方法で接続される熱交換器24を備える。
【0029】
特に、潤滑回路14の熱源15がこの種の熱交換器を含む場合には、また、第1のエンジン5aを駆動するための装置13以外の構成部分から熱を伝達するようにこれを用いることを想定することができる。例示として、熱のこの伝達は、第1のエンジン5aが旋回モードにある間に飛行中に作動中のままである第2のエンジン5bから行われ得る。したがって、
図4Eに示される第5の変形例においては、潤滑回路14の熱源15を形成する熱交換器24は、第2のエンジン5bを作動させるための装置13を冷却するための冷却回路25’に接続される。第1のエンジン5aが旋回モードに保持されている間にこの第2のエンジン5bが正常に作動されているならば、この場合、電気機械12aは、電力変換器13bを介して航空機1の電気ネットワークに電力を供給する発電装置として作用し得る。この状況においては、この電気機械13aと電力変換器13bは共に、冷却回路25’を介して第1のエンジン5aの潤滑回路14に放出され得る熱を同時に発生させている。
【0030】
これらの変形例の各々においては、熱源15およびヒートシンク18は、第1のエンジン5aの潤滑油の温度を調節するように迂回され得る。
図5のフローチャートは、この温度調節がいかに操作されるかを示しており、
図3に示される潤滑回路14のサーモスタット弁22および23が共に開いている初期状況、換言すれば、
図3Bに示され、回路14を通してポンプ17によって圧送される潤滑油の流れの大部分がバイパスダクト20および21に沿ってそれぞれ通過することによって、ヒートシンク18および熱源15の両方を迂回する状況から始まる。ステップS501においては、潤滑油の温度Tは、第1の閉鎖閾値T
1aと比較される。潤滑油の温度Tが閉鎖閾値T
1aに等しいかまたはそれよりも低い場合には、熱源15の周りのバイパスダクト21のサーモスタット弁23が、ステップS502において閉鎖し、それによって、このバイパスダクト21を閉鎖し、
図3Aに示されるように、潤滑油に熱源15を通過することを強いる。したがって、潤滑油は、たとえ第1のエンジン5aが旋回モードにある場合でも、潤滑油が流れ得ることを確実にするために加熱される。例示として、閉鎖閾値T
1aは、333Kから343Kまでの範囲にあり得る。
【0031】
したがって、次のステップS503において、サーモスタット弁23が閉鎖される場合は、潤滑油の温度Tは、第1の開度閾値T
1bと比較される。温度Tが開度閾値T
1bよりも高くない間は、このステップは、ループ内で規則正しく繰り返される。潤滑油の温度Tがこの開度閾値T
1bよりも高い場合は、その場合、熱源15の周りのバイパスダクト21のサーモスタット弁23は、
図3Aに示される形態に戻るようにステップS504において再び開く。開度閾値T
1bは、閉鎖閾値T
1aと同一であってもよい。それにもかかわらず、サーモスタット弁23の不安定性を回避するためのヒステリシスを設定するために、開度閾値T
1bは、知覚的に閉鎖閾値T
1aよりも、たとえば5Kから10Kまでより高くてもよい。このヒステリシスは、
図6に示されている。これは、ワックスコアサーモスタット弁などの、ある種のサーモスタット弁に特定されるが、ソレノイド弁などの他のタイプの弁がまた、不安定性を回避するようにこの種のヒステリシスで動作されるように適合され得る。
【0032】
サーモスタット弁23がステップS504において再び開いた後に、または温度TがステップS501において第1の閉鎖閾値T
1aよりも既に高かった場合には、次いでステップS505において、潤滑油の温度Tは、第2の閉鎖閾値T
2aと比較される。潤滑油の温度Tがこの第2の閉鎖閾値T
2aに等しいかまたはそれよりも高い場合には、ヒートシンク18の周りのバイパスダクト20のサーモスタット弁22は、ステップS506において閉鎖し、それによって、このバイパスダクト20を閉鎖し、
図3Cに示されるように、潤滑油にヒートシンク18通過することを強いる。したがって、潤滑油は、第1のエンジン5aにおいて発生される熱を放出するように冷却される。第2の閉鎖閾値T
2aは、第1の閉鎖閾値T
1aよりも、また、第1の開度閾値T
1bよも実質的に高く、例示として、これは、353Kから363Kまでの範囲にあり得る。
【0033】
したがって、サーモスタット弁22が閉鎖される場合には、次いで次のステップS507において、潤滑油の温度Tは、第2の開度閾値T
2bと比較される。温度Tがこの開度閾値T
1b以上の間は、このステップは、ループ内で規則正しく繰り返される。潤滑油の温度Tがこの開度閾値T
2bよりも低い場合は、ヒートシンク18の周りのバイパスダクト20のサーモスタット弁22は、
図3Bに示される形態に戻るために、ステップS508において再び開く。開度閾値T
2bは、閉鎖閾値T
2aと同一であってもよい。それにもかかわらず、サーモスタット弁22の不安定性を回避するためのヒステリシスを設定するために、開度閾値T
2bは、知覚的に閉鎖閾値T
2aよりも、たとえば5Kから10Kまでより低くてもよいが、第1の閉鎖閾値T
1aよりも、かつ第1の開度閾値T
1bよりも実質的に高いままである。また、このヒステリシスは、
図6に示されている。
【0034】
それにもかかわらず、他の代替案が、エンジンの潤滑油の温度を調節するために、特に旋回モードでこれを加熱するために想定され得る。したがって、
図7に示される実施形態においては、この実施形態はまた
図1および
図2のパワープラント4に適用できるが、潤滑回路14の熱源15は、タンク16に電気抵抗器29を備える。この第2の実施形態の他の要素は、
図3において同じ参照数字を持つそれらに類似している。
【0035】
電気抵抗器29は、電気的に電力を供給されるように航空機1の電気ネットワークに接続され、これは、随意に活性化および非活性化され得る。したがって、熱源15の周りのバイパスダクトは、潤滑回路14の潤滑油の温度Tを調節するためには不必要である。
図8のフローチャートは、電気抵抗器26への電力供給が非活性化され、サーモスタット弁22が開いている初期状況から始まる、この第2の実施形態を調節する方法を示している。ステップS801においては、潤滑油の温度Tは、活性化閾値T
0aと比較される。潤滑油の温度Tが活性化閾値T
0aに等しいかまたはそれよりも低い場合には、電気抵抗器29への電力供給は、ステップS802において活性化され、それによって、潤滑回路14を通過する潤滑油に伝達される熱を発生させる。したがって、潤滑油は、これが流れ得ることを確実にするように加熱され、これは、たとえ第1のエンジン5aが旋回モードにある場合でも適用される。この実施形態においては、活性化閾値T
0aは、たとえば、283Kから293Kまでの範囲にあり得る。
【0036】
したがって、電気抵抗器26への電力供給が活性化される場合には、次いで次のステップS803において、潤滑油の温度Tは、非活性化閾値T
0bと比較される。温度Tがこの非活性化閾値T
0bよりも高くない間は、このステップは、ループ内で規則正しく繰り返される。潤滑油の温度Tがこの非活性化閾値T
0bよりも高い場合には、電気抵抗器26への電力供給は、ステップS804において非活性化され得る。非活性化閾値T
0bは、活性化閾値T
0aと同一であってもよい。それにもかかわらず、ヒステリシスを設定するために、非活性化閾値T
0bは、知覚的に活性化閾値T
0aよりも、たとえば5Kから10Kまでより高くてもよい。このヒステリシスは、
図9に示されている。
【0037】
ステップS804において電気抵抗器29への電力供給を非活性化した後に、または温度TがステップS801において活性化閾値T
0aよりも既に高い場合には、次いでステップS805において、潤滑油の温度Tは、閉鎖閾値T
2aと比較される。潤滑油の温度Tがこの閉鎖閾値T
2aに等しいかまたはそれよりも高い場合には、ヒートシンク18の周りのバイパスダクト20のサーモスタット弁22は、ステップS806において閉鎖し、それによって、バイパスダクト20を閉鎖し、潤滑油にヒートシンク18を通過することを強いる。したがって、潤滑油は、第1のエンジン5aにおいて発生される熱を放出するように冷却される。この閉鎖閾値T
2aは、活性化閾値T
0aおよび非活性化閾値T
0bよりも実質的に高く、例示として、これは、353Kから363Kまでの範囲にあり得る。
【0038】
したがって、サーモスタット弁22が閉鎖される場合には、次いで次のステップS807において、潤滑油の温度Tは、開度閾値T
2bと比較される。温度Tがこの開度閾値T
1b以上の間は、このステップは、ループ内で規則正しく繰り返される。潤滑油の温度Tがこの開度閾値T
2bよりも低い場合は、ヒートシンク18の周りのバイパスダクト20のサーモスタット弁22は、ステップS808において再び開く。開度閾値T
2bは、閉鎖閾値T
2aと同一であってもよい。それにもかかわらず、サーモスタット弁22の不安定性を回避するためのヒステリシスを設定するために、開度閾値T
2bは、知覚的に閉鎖閾値T
2aよりも、たとえば5Kから10Kまでより低くてもよいが、活性化閾値T
0aおよび非活性化閾値T
0bよりも実質的に高いままである。また、このヒステリシスは、
図9に示されている。
【0039】
また、
図10に示されるように第3の実施形態において第1および第2の実施形態の特徴を組み合わせることができる。この第3の実施形態においては、潤滑回路14は、2つの熱源15a、15b、すなわち、第1の実施形態の場合のようにサーモスタット弁23が取り付けられるバイパスダクト21を有する
図4Aから
図4Eに示される変形例のいずれかによる第1の熱源15aと、また第2の実施形態の場合のようにタンク16に電気抵抗器29を備える第2の熱源15bとを有する。この第3の実施形態の残りの要素は、
図3および
図6において同じ参照数字を有するそれらに類似している。
【0040】
図11のフローチャートは、電気抵抗器29への電力供給が非活性化され、サーモスタット弁22および23が開いている初期状況から始まる、この第3の実施形態を調節する方法を示している。ステップS1101においては、潤滑油の温度Tは、第1の閉鎖閾値T
1aと比較される。潤滑油の温度Tが閉鎖閾値T
1aに等しいかまたはそれよりも低い場合には、第1の熱源15aの周りのバイパスダクト21のサーモスタット弁23は、ステップS1102において閉鎖し、それによって、このバイパスダクト21を閉鎖し、
図3Aに示されるように、潤滑油に第1の熱源15aを通過することを強いる。したがって、潤滑油は、たとえ第1のエンジン5aが旋回モードにある場合でも、これが流れ得ることを確実にするように加熱される。例示として、第1の閉鎖閾値T
1aは、333Kから343Kまでの範囲にあり得る。
【0041】
それにもかかわらず、潤滑油の温度Tは、潤滑油を単独で第1の熱源15aによって十分迅速に加熱できるようにするには低すぎるということが起こり得る。したがって、次のステップS1103において、潤滑油の温度Tは、第1の閉鎖閾値15aよりも実質的に低い活性化閾値T
0aと比較される。潤滑油の温度Tが活性化閾値T
0aに等しいかまたはそれよりも低い場合には、電気抵抗器29への電力供給は、ステップS1104において活性化され、それによって、潤滑回路14を通過する潤滑油に伝達される熱を発生させる。これにより、潤滑油の追加の加熱が得られる。例示として、この実施形態においては、活性化閾値T
0aは、283Kから293Kまでの範囲にあり得る。
【0042】
したがって、電気抵抗器29への電力供給が活性化される場合には、次いで、次のステップS1105において、潤滑油の温度Tは、非活性化閾値T
0bと比較される。温度Tが非活性化閾値T
0bよりも高くない間は、このステップは、ループ内で規則正しく繰り返される。潤滑油の温度Tが非活性化閾値T
0bよりも高い場合には、次いで、電気抵抗器29への電力供給は、ステップS1106において非活性化される。非活性化閾値T
0bは、活性化閾値T
0aと同一であってもよい。それにもかかわらず、ヒステリシスを設定するために、非活性化閾値T
0bは、知覚的に活性化閾値T
0aよりも、たとえば5Kから10Kまでより高くてもよいが、第1の閉鎖閾値T
1aよりも実質的に低いままである。このヒステリシスは、
図12に示されている。
【0043】
ステップS1106において電気抵抗器26への電力供給の非活性化の後に、または温度TがステップS1103において活性化閾値T
0aよりも既に高い場合には、次いで、ステップS1107において、潤滑油の温度Tは、第1の開度閾値T
1bと比較される。温度Tがこの開度閾値T
1bよりも高くない間は、本方法は、ステップS1103まで戻され、少なくとも、ステップS1103およびステップS1107が、ループ内で繰り返される。潤滑油の温度Tが第1の開度閾値T
1bよりも高い場合は、熱源15の周りのバイパスダクト21のサーモスタット弁23は、ステップS1108において再び開く。第1の開度閾値T
1bは、第1の閉鎖閾値T
1aと同一であってもよい。それにもかかわらず、サーモスタット弁23の不安定性を回避するためのヒステリシスを設定するために、第1の開度閾値T
1bは、知覚的に第1の閉鎖閾値T
1aよりも、たとえば5Kから10Kまでより高くてもよい。また、このヒステリシスは、
図12に示されている。
【0044】
サーモスタット弁23がステップS1108において再び開いた後に、または温度TがステップS1101において第1の閉鎖閾値T
1aよりも既に高かい場合には、次いで、ステップS1109において、潤滑油の温度Tは、第2の閉鎖閾値T
2aと比較される。潤滑油の温度Tが第2の閉鎖閾値T
2aに等しいかまたはそれよりも高い場合には、次いで、ヒートシンク18の周りのバイパスダクト20のサーモスタット弁22は、ステップS1110において閉鎖し、それによって、バイパスダクト20を閉鎖し、潤滑油にヒートシンク18を通過することを強いる。したがって、潤滑油は、第1のエンジン5aにおいて発生される熱を放出するように冷却される。第2の閉鎖閾値T
2aは、第1の閉鎖閾値T
1aよりも、また、第1の開度閾値T
1bよりも実質的に高く、たとえば、これは、353Kから363Kまでの範囲にあり得る。
【0045】
したがって、サーモスタット弁22が閉鎖される場合には、次いで、次のステップS1111において、潤滑油の温度Tは、第2の開度閾値T
2bと比較される。温度Tがこの開度閾値T
1b以上の間は、このステップは、ループ内で規則正しく繰り返される。潤滑油の温度Tがこの開度閾値T
2bよりも低い場合は、ヒートシンク18の周りのバイパスダクト20のサーモスタット弁22は、ステップS1112において再び開く。開度閾値T
2bは、閉鎖閾値T
2aと同一であってもよい。それにもかかわらず、サーモスタット弁22の不安定性に備えてヒステリシスを設定するために、開度閾値T
2bは、知覚的に閉鎖閾値T
2aよりも、たとえば5Kから10Kまでより低くてもよいが、第1の閉鎖閾値T
1aよりも、かつ第1の開度閾値T
1bよりも実質的に高いままである。また、このヒステリシスは、
図12に示されている。
【0046】
一般に、潤滑回路において迂回されるかまたは非活性化され得る複数の熱源を組み合わせることを常に想定することができる。したがって、
図13に示される第4の実施形態においては、2つの熱源15aおよび15bは、潤滑回路14において並列に配置される。これらの2つの熱源15aおよび15bの各々は、
図4Aから
図4Hに示される変形例のうちのいずれか1つに対応することができる。他の要素は、第1の実施形態のそれらに類似しており、それらは、同じ参照数字が与えられている。したがって、共通の閉鎖可能なバイパスダクト21は、熱源15aと熱源15bを共に同時に迂回する働きをし、潤滑油の温度は、
図5の方法を用いて調節され得る。
図14に示される第5の実施形態においては、2つの熱源15aおよび15bは、第2および第3の実施形態の場合のように、タンク16に電気抵抗器29を備える第3の熱源15cと組み合わされる。他の要素は、第4の実施形態のそれらに類似しており、それらは、同じ参照数字が与えられている。この実施例の潤滑油の温度は、
図9の方法を用いて調節され得る。
【0047】
図15は、第4の実施形態に類似している第6の実施形態を示しているが、その場合、2つの熱源15aおよび15bは、並列にではなく直列にある。第4の実施形態のそれらに類似している要素は、同じ参照数字が与えられている。
図16は、第5の実施形態に類似している第7の実施形態を示しているが、その場合、2つの熱源15aおよび15bは、並列にではなく直列にある。第4の実施形態のそれらに類似している要素は、同じ参照数字が与えられている。第4および第5の実施形態の場合のように、おれらの最後の2つの実施形態においては、2つの熱源15aおよび15bは、共通の閉鎖可能なバイパスダクト21を共有し、それによって、潤滑油の温度を第6の実施形態について
図5の方法、および第7の実施形態について
図9の方法を用いて調節できるようにする。それにもかかわらず、第1および第2の熱源の各々について個々の閉鎖可能なバイパスダクトを持つ潤滑回路を取り付けることを同時に想定することができ、その結果、個々のバイパスダクトの各々の閉鎖装置について等しいかまたは異なる開度および閉鎖閾値を得る。
【0048】
本発明は、特定の実施形態を参照して説明されているが、さまざまな改造および変更が、特許請求の範囲によって定義されるように本発明の一般領域の範囲を超えることなくそれらの実施形態に対して行われ得る。たとえば、各潤滑回路の要素への任意の電力供給は、たとえば専用の発電機および/またはバッテリなどの、航空機の電気ネットワーク以外の供給源に由来することもできる。加えて、説明されたさまざまな実施形態の個々の特徴は、追加の実施形態に組み合わされ得る。したがって、説明および図面は、限定的ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。