(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6559670
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】ネットワーク機能仮想化情報コンセントレータのための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 9/50 20060101AFI20190805BHJP
G06F 9/455 20060101ALI20190805BHJP
G06F 11/30 20060101ALI20190805BHJP
G06F 11/34 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
G06F9/50 120Z
G06F9/455 150
G06F11/30 140A
G06F11/34 133
G06F11/30 172
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-533035(P2016-533035)
(86)(22)【出願日】2014年11月19日
(65)【公表番号】特表2017-500641(P2017-500641A)
(43)【公表日】2017年1月5日
(86)【国際出願番号】US2014066469
(87)【国際公開番号】WO2015077377
(87)【国際公開日】20150528
【審査請求日】2017年10月5日
(31)【優先権主張番号】14/086,950
(32)【優先日】2013年11月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502303739
【氏名又は名称】オラクル・インターナショナル・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マクマリー,サム・エリック
(72)【発明者】
【氏名】デオ,アジャイ・パドマカー
【審査官】
田中 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2011/0231899(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0278464(US,A1)
【文献】
NETWORK FUNCTION VIRTUALIZATION (NFV) MANAGEMENT AND ORCHESTRATION,GS NFV-MAN 001 V0.0.11 (2013-10),ETSI,2013年10月18日,PAGE(S):1 - 76
【文献】
田村基ほか,ネットワーク仮想化による信頼性・可用性の高いコアネットワークの実現に向けた取組み,NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル,日本,一般社団法人電気通信協会,2013年 4月 1日,Vol.21 No.1,40〜47ページ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/50
G06F 9/455
G06F 11/30
G06F 11/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する情報を解析するための方法であって、前記方法は
ハードウェアプロセッサを備えて、仮想化関連情報を収集および解析するための情報コンセントレータにおいて、
複数のコンピュータ情報ソースから情報を受信するステップを備え、当該受信するステップは、ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)プラグインから前記電気通信ネットワークについてのネットワーク性能インジケータを受信することと、別のコンピュータ情報ソースから前記電気通信ネットワークについてのネットワーク管理情報を受信することとを含み、
前記受信した情報に基づいて、電気通信ネットワークを実現するために仮想環境上で複数の電気通信ネットワークノードを実行する分散コンピューティングシステムについての、ネットワーク仮想化関連データのセットを決定するステップを含み、前記複数の電気通信ネットワークノードは前記PCRFプラグインと通信するためのPCRFノードを有しており、
前記ネットワーク仮想化関連データのセットを、前記複数の電気通信ネットワークノードを実行する前記分散コンピューティングシステムに対して仮想化決定を下すためのノードに差し向けるステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記ネットワーク仮想化関連データのセットを仮想化決定を下すためのノードに差し向けるステップは、前記ネットワーク仮想化関連データのセットを、
仮想化オーケストレータ、
アプリケーションレベルオーケストレータ、
ネットワーク機能仮想化オーケストレータ、
クラウドオーケストレータ、
サービスオーケストレータ、および
ポリシーおよび課金ルール機能
のうちの少なくとも1つに差し向けるステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報を受信するステップは、仮想化関連情報を受信するためのプラグインモジュールを介して情報を受信するステップを備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記情報を受信するステップは、
システム性能インジケータ、
クラウド管理情報、および
外部ネットワークに関連する情報
のうちの少なくとも1つを受信するステップを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワーク仮想化関連データのセットを差し向けるステップは、前記ネットワーク仮想化関連データのセットを、前記情報コンセントレータと仮想化決定を下すためのノードとの間の双方向通信用のオーケストレーションプラグインに差し向けるステップを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク仮想化関連データのセットを決定するステップは、前記受信した情報を解析するステップと、ネットワーク仮想化動作を識別するステップとを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記受信した情報を解析するステップは、
前記受信した情報をフィルタリングするステップ、
前記受信した情報にアルゴリズムを適用するステップ、および
前記受信した情報の内部の傾向またはパターンを検出するステップ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワーク仮想化関連データのセットを決定するステップは、
ネットワーク仮想化動作ルールを提供するためのルールデータベース、および
ネットワーク状態情報を維持するための状態データベース
の少なくとも一方からの情報を用いるステップを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記情報を受信するステップは、
前記電気通信ネットワークに関する情報、
別の電気通信ネットワークに関する情報、
電気通信ネットワークではないエンティティに関する情報、および
前記電気通信ネットワークの加入者に影響する状況またはイベントに関する情報
のうちの少なくとも1つを受信するステップを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワーク仮想化関連データのセットは、
少なくとも1つの付加的なネットワークリソースをネットワークコンポーネントに割当てることに関連する情報、
少なくとも1つのネットワークリソースをネットワークコンポーネントから除去することに関連する情報、
ネットワークリソース使用または要件における傾向に関する情報、
将来のネットワークリソース使用または要件を予測することに関する情報、および
緊急事態の通知を提供することに関する情報
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する情報を解析するためのシステムであって、前記システムは、
電気通信ネットワークに関連する情報を解析するための情報コンセントレータを備え、前記情報コンセントレータは、
複数のコンピュータ情報ソースから前記情報を受信するための第1のインターフェイスを含み、当該受信は、ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)プラグインから前記電気通信ネットワークについてのネットワーク性能インジケータを受信することと、別のコンピュータ情報ソースから前記電気通信ネットワークについてのネットワーク管理情報を受信することとを含み、
前記受信した情報を収集および解析するため、当該情報に基づいて、前記電気通信ネットワークを実現するために仮想環境上で複数の電気通信ネットワークノードを実行する分散コンピューティングシステムについての、ネットワーク仮想化関連データのセットを決定するため、ならびに、前記ネットワーク仮想化関連データのセットを、前記複数の電気通信ネットワークノードを実行する前記分散コンピューティングシステムに対して仮想化決定を下すためのノードに差し向けるための、解析エンジンを含み、前記複数の電気通信ネットワークノードは前記PCRFプラグインと通信するためのPCRFノードを有している、システム。
【請求項12】
コンピュータのプロセッサによって実行されると、当該コンピュータに以下のステップを処理させるためのコンピュータ実行可能命令を有している、コンピュータ読取可能プログラムであって、前記以下のステップは、
ハードウェアプロセッサを備えて、仮想化関連情報を収集および解析するための情報コンセントレータにおいて、
複数のコンピュータ情報ソースから情報を受信するステップを備え、当該受信するステップは、ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)プラグインから電気通信ネットワークについてのネットワーク性能インジケータを受信することと、別のコンピュータ情報ソースから前記電気通信ネットワークについてのネットワーク管理情報を受信することとを含み、
前記受信した情報に基づいて、電気通信ネットワークを実現するために仮想環境上で複数の電気通信ネットワークノードを実行する分散コンピューティングシステムについての、ネットワーク仮想化関連データのセットを決定するステップを含み、前記複数の電気通信ネットワークノードは前記PCRFプラグインと通信するためのPCRFノードを有しており、
前記ネットワーク仮想化関連データのセットを、前記複数の電気通信ネットワークノードを実行する前記分散コンピューティングシステムに対して仮想化決定を下すためのノードに差し向けるステップとを備える、コンピュータ読取可能プログラム。
【請求項13】
コンピュータのプロセッサによって実行されると、当該コンピュータに請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法を処理させるためのコンピュータ実行可能命令を格納している、コンピュータ読取可能プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
本願は、2013年11月21日に出願された米国特許出願連続番号第14/086,950号の利益を主張し、その開示全体が引用により本明細書中に援用される。
【0002】
技術分野
ここに記載される主題は、電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するための方法およびシステムに関する。より特定的には、ここに記載される主題は、電気通信ネットワークのネットワーク機能仮想化情報コンセントレータのための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
クラウドネットワークは、インターネットなどの通信リンクを介して接続される多数のコンピュータを含み得る。クラウドネットワーク内の多くの接続コンピュータ上でプログラムを実行する能力は、一般にクラウドコンピューティングと称され得る。クラウドコンピューティングは、コンバージされたインフラストラクチャおよび共有サービスを提供することによってコストを削減し、ユーザが自身のコアビジネスに集中するのに役立ち得る。クラウドコンピューティングのための主要な実現技術は仮想化である。仮想化は物理的インフラストラクチャを抽象化し、それらをソフトウェアコンポーネントとして利用可能にする。そうすることによって、仮想化はネットワーク動作を高速化してインフラストラクチャ利用を増加させるだけでなく、スケーラビリティも向上させる。各仮想サーバは、クライアントが必要とするのに十分なだけの計算能力および記憶容量を有することによって始めることができるが、ニーズが高まると、必要に応じてより多くの電力および容量がそのサーバに割当てられ得るか、または低減され得る。ネットワークトラフィックデータおよび/またはCPU使用などの仮想化関連情報は、ネットワークリソースの再分配の要求を示し得る。ネットワークリソースの再分配は半動的に行なわれることができ、オペレータはグラフィックユーザインターフェイスを介してクラウドネットワークと対話してネットワークコンポーネントを手動で動かすことができる。しかし、そのようなセットアップは電気通信ネットワークには非効率であり、ネットワーク使用の急な変更に対する準備は不十分である。
【0004】
したがって、ネットワーク仮想化のより効率的でレスポンシブな管理のための、電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するための方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
一局面によれば、ここに記載される主題は、ネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するための方法を含み得る。方法は、ハードウェアプロセッサを含む、仮想化関連情報を収集および解析するための情報コンセントレータにおいて、仮想化関連情報を受信するステップと、受信した情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットを求めるステップと、ネットワーク仮想化関連データのセットを、仮想化決定を下すためのノードに差し向けるステップとを含んでもよい。
【0006】
別の局面によれば、ここに記載される主題は、ネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するためのシステムを含む。システムは、電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するための情報コンセントレータを含んでもよく、情報コンセントレータは、仮想化関連情報を受信するための第1のインターフェイスと、受信した情報を収集および解析するための、情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットを求めるための、かつ、ネットワーク仮想化関連データのセットを、仮想化決定を下すためのノードに差し向けるための解析エンジンとを含む。
【0007】
ここに記載される主題は、ハードウェアおよび/またはファームウェアと組合されるソフトウェアで実現されてもよい。たとえば、ここに記載される主題は、プロセッサによって実行されるソフトウェアで実現されてもよい。1つの例示的な実現例では、ここに記載される主題は、コンピュータのプロセッサによって実行されるとステップを行うようにコンピュータを制御するコンピュータ実行可能命令を格納しているコンピュータ読取可能媒体を用いて実現されてもよい。ここに記載される主題を実現するのに好適な例示的なコンピュータ読取可能媒体は、ディスクメモリデバイス、チップメモリデバイス、プログラマブルロジックデバイス、および特定用途向け集積回路などの、非一時的なデバイスを含む。加えて、ここに記載される主題を実現するコンピュータ読取可能媒体は、単一のデバイスもしくはコンピューティングプラットフォーム上に配置されてもよく、または、複数のデバイスもしくはコンピューティングプラットフォームにわたって分散されてもよい。
【0008】
電気通信ネットワークの文脈では、「負荷」および「過負荷」という用語は多少重複する意味を有する。たとえば、ノードは、その利用率が0%よりも大きく設計容量未満である場合、「負荷をかけられている」と言われ、その利用率が設計負荷容量よりも大きい場合、「過負荷をかけられている」と言われ得る。たとえば、同じ機能を分散された態様で提供する整合されたペアのノードの一部であるノードは、その容量が50%よりも大きい場合、「過負荷をかけられている」と考えられ得る。なぜなら、ペアのうちの他方のノードが機能しなくなり、残ったノードが機能しなくなったノードのトラフィックを扱うようになった場合に使用するために、残りの50%を取っておかなければならないためである。同様に、ノードが、その利用率がある過負荷しきい値未満であると報告した場合、そのようなメッセージは「負荷兆候」と考えられ得るが、ノードが、その利用率がしきい値よりも大きいと報告した場合、そのようなメッセージは「過負荷兆候」と考えられ得る。言い換えれば、「負荷メッセージ」と「過負荷メッセージ」との違いは、程度の問題であり得る。簡潔にするために、「負荷」および「過負荷」という用語は、明示的に別段の定めをした場合を除き、ここに同義的に用いられるであろう。このため、ここに用いられる「負荷情報」および「過負荷情報」という用語は同意語であり、Diameterノードまたはノード群が現在動作している負荷レベル、レート、スループット、または容量を示す情報を指す。
【0009】
ここに用いられる「状態情報(state information)」という用語は、電気通信ネットワークに関連するネットワークトラフィックの状態、ネットワークトポロジの状態、ネットワーク仮想化ルールの状態、ならびに/または電気通信ネットワークに関連するアプリケーションおよび製品の状態に関係する情報を指し、これは、ネットワークおよび関連のアプリケーションが何をしているか、およびそれらがどれほど忙しいかを含み得るが、これらに限定されない。
【0010】
ここに用いられる「ネットワーク仮想化動作」という用語は、動作コマンドおよび/またはネットワークリソース仮想化に関連する情報を指し、ネットワーク性能インジケータ、クラウドネットワーク管理情報、および/または外部クラウドネットワークリソース情報などの仮想化関連情報を含む。
【0011】
ここに記載される主題の好ましい実施形態を添付の図面を参照して以下に説明する。図中、同様の参照符号は同様の部分を表わす。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】ここに記載される主題の実施形態に係るネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するためのシステムの例示的な実施形態を示す図である。
【
図2】ここに記載される主題の実施形態に係る電気通信ネットワークの内部でネットワーク仮想化関連データを仮想化オーケストレータに差し向ける情報コンセントレータの例示的な実施形態を示す図である。
【
図3】ここに記載される主題の実施形態に係る電気通信ネットワーク内で仮想化関連情報を受信および解析するための例示的なメッセージングを示すメッセージフロー図である。
【
図4】ここに記載される主題の実施形態に係る電気通信ネットワークの仮想化関連情報を解析するための例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
ここに開示される主題に従って、ネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するためのシステム、方法、およびコンピュータ読取可能媒体が提供される。
【0014】
ある実施形態では、ネットワークトラフィックキューおよび/またはサーバCPU使用などの仮想化関連情報が情報コンセントレータにおいて収集されてもよい。情報コンセントレータは、電気通信ネットワークの内部および外部から仮想化関連情報を収集するためのポリシーおよび課金ルール機能(Policy and Charging Rules Function:PCRF)プラグインならびにTekelecのvCloudプラグインなどのいくつかのプラグインモジュールを含んでもよい。情報コンセントレータは、さらに、ネットワーク仮想化のための仮想化ルールおよびネットワーク状態情報を記憶するためのいくつかのデータベースを維持してもよい。ある実施形態では、情報コンセントレータは、データに解析アルゴリズムを適用することによって、受信した仮想化関連情報を解析し、特徴的なパターンを探してもよい。解析された仮想化関連情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットが求められてもよく、そのような動作が仮想化オーケストレータ(virtualization orchestrator)に転送されてもよい。
【0015】
ここに記載される主題の例示的な実施形態を以下に詳細に参照する。これらの例は添付の図面に示されている。可能な限り、図面全体を通して同じまたは同様の部分を指すために同じ参照番号が用いられるであろう。
【0016】
図1は、ここに記載される主題の実施形態に係るネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するための、全体的に100で示されるシステムの例示的な実施形態を示す図である。
図1に示されるように、システム100は、仮想化オーケストレータ104と通信している情報コンセントレータ102を含んでもよい。たとえば、情報コンセントレータは、電気通信ネットワークの内部および外部の両方から仮想化関連情報を受信して解析するように構成されたTekelecのネットワーク機能仮想化(network function virtualization:NFV)情報コンセントレータ102であってもよい。NFV情報コンセントレータ102は、受信情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットを求めることが可能であってもよい。ネットワーク仮想化関連データは、少なくとも1つの付加的なネットワークリソースをネットワークコンポーネントに割当てるまたは当該ネットワークを除去することに関連する情報、ネットワークリソース使用または要件における傾向を識別することに関する情報、将来のネットワークリソース使用または要件を予測することに関する情報、および、緊急事態の通知を提供することに関する情報を含んでもよい。仮想化オーケストレータは、電気通信ネットワークに関連するさまざまなアプリケーションおよび製品からシステム入力を受信するように構成されたTekelecのCloud XG仮想化オーケストレータ104であってもよく、受信した入力に基づいてネットワーク仮想化動作を判断してもよい。NFV情報コンセントレータ102は、Tekelecオーケストレーションプラグイン120などのオーケストレーションプラグインモジュールを介して、Cloud XG仮想化オーケストレータと通信してもよい。
【0017】
ある実施形態では、NFV情報コンセントレータ102は、電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報をプラグインモジュールを介して受信してもよい。仮想化関連情報の例は、システム性能インジケータ、クラウド管理情報、外部ネットワークに関連する情報、および、電気通信ネットワークに全く関連していないまたは電気通信ネットワークと周辺でのみ関連している情報を含むが、これらに限定されない。たとえば、情報コンセントレータ102は、電気通信ネットワーク内の別のノードから情報を受信するためのプラグインを含んでもよい。たとえば、
図1に示される実施形態では、情報コンセントレータ102は、情報コンセントレータ102にネットワーク性能インジケータを供給するように構成され得るポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)プラグイン108を含む。ネットワーク性能インジケータは、ネットワーク負荷、ネットワークトラフィックキュー深さ、および/またはさまざまなネットワーク要素に対するレイテイシ特性などの情報を含んでもよい。情報コンセントレータ102は、電気通信ネットワーク内のさまざまな種類のノードからさまざまな種類の情報を受信するための同一または他のプラグインを含んでもよい。同様に、TekelecのvCloudプラグイン110などのクラウド管理プラグインが、クラウド管理情報を情報コンセントレータ102に差し向ける(direct)ように構成されてもよい。クラウド管理情報は、仮想マシンに対するプロセッサ負荷などの情報、ならびに/またはネットワーク負荷および過負荷情報を含んでもよい。さらに、情報収集モジュールが、ネットワーク情報を外部クラウドネットワークから情報コンセントレータ102に差し向けるように構成されてもよい。たとえば、アマゾンのクラウドネットワークからの情報が、アマゾンウェブサービス(Amazon Web Service:AWS)プラグインモジュール112を介して収集されて情報コンセントレータ102に差し向けられてもよい。同様に、他の情報収集モジュールが、解析アプリケーション、電気通信ネットワークの外部の製品から情報を受信するために情報コンセントレータ102によって利用されてもよい。モバイルでソーシャルな保管場所、および/または電力会社などのエンティティに関連付けられるデータネットワークはすべて、仮想化関連情報を情報コンセントレータ102に差し向けることができる。たとえば、自然災害またはテロ行為などの、地域の、州の、もしくは全国のニュースまたは他の公的なイベントを、ネットワーク仮想化のために電気通信ネットワークによって収集および使用することができる。他の例では、情報コンセントレータ102は、緊急事/災害活動などの政府機関によって収集された関連情報を用いて、それに応じてネットワークリソースを管理することができる。さらに、祝日などの特別な機会、または1日のうちの特定の時間が、収集された仮想化関連情報内の特徴的なパターンを予測または検出するために情報コンセントレータ102によって利用されてもよい。ある実施形態では、仮想化関連情報は、任意の種類の情報収集モジュールを介して情報コンセントレータ102に差し向けられてもよい。
図1に示されるような図は、限定としてではなく主題を説明するために与えられていることに留意すべきである。
【0018】
ある実施形態では、受信された仮想化関連情報は、情報コンセントレータ102のルール/フィルタエンジン106によって解析されてもよい。たとえば、ルール/フィルタエンジン106は、受信した仮想化関連情報を処理するための複数セットの提供ルール、データフィルタ、および/またはアルゴリズムを用いて実現されてもよい。さらに、ルール/フィルタエンジン106は、ネットワーク仮想化動作ルールを記憶するように構成されたルールデータベース116、および/またはネットワーク状態情報を維持するように構成された状態データベース114と通信していてもよい。ルール/フィルタエンジン106は、ルール116および状態114データベースによって供給されるルールおよび状態情報と共に、受信情報に対してデータフィルタリングを実行してもよい。他の実施形態では、ルールエンジン106は、受信した仮想化関連情報に特定のアルゴリズムを適用してもよい。たとえば、受信情報を解析するためにルール/フィルタエンジン106によって信号処理および/または機械学習アルゴリズムが適用されてもよく、ネットワーク仮想化関連データのセットを求めるために受信情報の特徴的なパターンが検出および利用されてもよい。当業者であれば、受信した仮想化情報をさらに処理するおよび/またはフィルタリングするために異なる種類のアルゴリズムがさまざまな方法のいずれかで便利に組合され得ることを認識するであろうことに留意すべきである。さらに、NFV仮想化オーケストレータ102は、エンドユーザと対話するように構成されたグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)モジュール118を含んでもよい。たとえば、エンドユーザは、現在のネットワークトポロジならびに/または負荷および過負荷情報を含み得るシステムステータス情報をGUIモジュール118から受信し、ネットワーク仮想化関連データをルール/フィルタエンジン106に入力してもよい。
【0019】
ある実施形態では、情報コンセントレータ102は、電気通信ネットワークの状態を維持するように設計される仮想化関連情報を生成するように構成されてもよい。ある実施形態では、ネットワーク状態は、電気通信ネットワークが適切に機能するために用い得るいずれかのエンティティまたは構成を含んでもよい。ネットワーク状態を維持することは、ネットワークの現在のおよび/もしくは最大の負荷を維持すること、ネットワークのトポロジを維持すること、ならびに/またはネットワークの構成もしくは提供ステータスを維持することを含んでもよい。たとえば、受信した仮想化関連情報を処理した後、情報コンセントレータ102は、ネットワークノードおよび/またはアプリケーションにその現在の状態を維持するように信号を送る、仮想化関連情報の新たなセットを生成してもよい。
【0020】
ある実施形態では、情報コンセントレータ102のルール/フィルタエンジン106によって生成されるネットワーク仮想化関連データのセットは、ネットワーク仮想化動作、ネットワークイベント情報、および/またはネットワーク傾向情報を含んでもよい。たとえば、ルール/フィルタエンジン106は、受信した仮想化関連情報に信号処理アルゴリズムを適用してもよく、次回のネットワーク過負荷を示し得る特徴的なパターンを検出するか捉える。ルール/フィルタエンジン106は、検出したパターンに基づいてネットワーク仮想化動作を判断または生成してもよく、仮想化オーケストレータに次回のネットワーク過負荷を補償するための動作を取るようにアドバイスする。別の例では、ルール/フィルタエンジン106は、受信した仮想化関連情報を処理し、特別なイベントまたは機会または状況に関連する特徴的なパターンを抽出してもよい。たとえば、感謝祭の期間は、電気通信ネットワークは通常のテキストメッセージングトラフィックの量よりも多い量を経験し得る。ネットワークトラフィックにおけるそのようなパターンは、さらなる処理のために情報コンセントレータ102によって仮想化オーケストレータに転送され得る。さらに別の例では、情報コンセントレータ102はネットワーク動作状況における傾向を検出し、この情報を仮想化オーケストレータに差し向けることができる。たとえば、電気通信ネットワークは、過去3年間の毎年、テキストメッセージングトラフィックの10パーセントの増加を経験している場合がある。情報コンセントレータ102は、受信した仮想化関連情報からそのような傾向を抽出し、それを仮想化オーケストレータに差し向けることができる。
【0021】
ある実施形態では、ネットワーク仮想化動作、ネットワークイベント情報、および/またはネットワーク傾向情報を含む、生成されたネットワーク仮想化関連データは、インターフェイスプラグインモジュールを介して仮想化オーケストレータに差し向けられてもよい。たとえば、ネットワーク過負荷が差し迫っている可能性があることを学習すると、NFV情報コンセントレータ102は、情報コンセントレータ102と仮想化オーケストレータ104との間の双方向通信用に構成されたTekelecオーケストレーションプラグインモジュール120を介して、ネットワーク仮想化動作をCloud XG仮想化オーケストレータ104に差し向けてもよい。Tekelecオーケストレーションプラグインモジュール120は、仮想化動作コマンドを仮想化オーケストレータ104に送信し、かつ、トポロジ情報を情報コンセントレータ102にフィードバックしてもよい。
【0022】
ある実施形態では、Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、たとえば、自身のインターフェイスモジュールを介してネットワーク仮想化動作を受信してもよい。
図1に示されるように、Tekelecオーケストレーションプラグイン120は、Cloud XG仮想化オーケストレータ104のイベントI/Fモジュール122に接続されてもよい。イベントI/F122は、解析データおよびネットワーク仮想化動作をCloud XG仮想化オーケストレータ104に供給し、ネットワーク連携コマンドなどのメッセージをNFV情報コンセントレータ102に折り返し差し向ける、双方向インターフェイスモジュールとして構成されてもよい。ネットワーク仮想化動作がイベントI/Fモジュール122によって受信され、次に、Cloud XG仮想化オーケストレータ104のルールエンジン132に転送されてもよい。
【0023】
ある実施形態では、ルールエンジン132は、ネットワーク仮想化ルールを記憶するように構成され得るルールデータベース142、ネットワーク状態情報を維持するように構成された状態データベース138、および/またはネットワークトポロジ情報を維持するように構成されたトポロジデータベース140に接続されてもよい。さらに、ルールエンジン132は、ネットワークステータス情報をエンドユーザに与えるように構成されたグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)144に接続されてもよい。
【0024】
ある実施形態では、NFV情報コンセントレータ102によって生成されるネットワーク仮想化関連データのセットは、新たなネットワーク仮想化動作を判断するためにCloud XG仮想化オーケストレータ104によってさらに処理されてもよい。Cloud XG仮想化オーケストレータ104の内部のルールエンジン132は、ルールデータベース142によって供給されるネットワーク仮想化ルール、状態データベース138からのネットワーク状態情報、および/またはトポロジデータベース140からのネットワークトポロジ情報と共に自身のアルゴリズムを適用することによって、受信した仮想化動作に基づいて新たなネットワーク仮想化動作を生成してもよい。たとえば、NFV情報コンセントレータ102は、ネットワークコンポーネントのうちの1つに対する次回の30%過負荷を示すネットワーク仮想化関連データのセットをCloud XG仮想化オーケストレータに送信してもよく、過負荷状況を補償するための付加的なスイッチおよび記憶リソースの割当てを要求する。ネットワークの現在の状態およびトポロジを見直した結果、ルールエンジン132は、同じリソースを要求している他のより緊急のニーズがネットワーク内に存在しているため、その過負荷状況にいずれのリソースも割当てないようにネットワークに指示する新たなネットワーク仮想化動作を判断してもよい。
【0025】
ある実施形態では、ルールエンジン132によって生成される新たなネットワーク仮想化動作は、アプリケーション連携I/Fモジュール130を介して、電気通信ネットワーク内のさまざまなアプリケーションおよび製品に差し向けられてもよい。たとえば、アプリケーション連携I/Fモジュール130は、電気通信ネットワーク内のアプリケーションおよび製品と対話するように構成されたPCRFプラグインモジュールであってもよい。PCRFプラグインは、電気通信ネットワーク内のさまざまなネットワークリソースへのトポロジおよび提供構成を制御するために用いられてもよい。さらに、PCRFプラグインは、双方向インターフェイスモジュールであるように構成され、プロセッサおよびディスク使用またはネットワークトラフィックなどのネットワーク性能インジケータをルールエンジン132に折り返し供給してもよい。
【0026】
ある実施形態では、ルールエンジン132は、ネットワーク仮想化動作を、異なる電気通信ネットワークを管理している第2の仮想化オーケストレータとの双方向通信用に構成されたオーケストレーション連携I/Fモジュール124に差し向けてもよい。たとえば、ルールエンジン132は、ネットワークオーケストレーション動作およびサービス要求を、オーケストレーション連携I/Fモジュール124を介して、別のより大きいクラウドネットワークを管理している第2の仮想化オーケストレータに差し向け、より大きいクラウドネットワークに関するステータス状態を折り返し受信してもよい。同様に、Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、電気通信ネットワーク全体を管理している主要な仮想化オーケストレータとして実現されてもよく、オーケストレーション連携I/Fモジュール124は、ネットワークの一部を管理しているより小さい仮想化オーケストレータとインターフェイスするように構成されてもよい。
【0027】
ある実施形態では、ネットワーク仮想化動作は、クラウド管理I/Fモジュール134を介して他の電気通信ネットワークに差し向けられてもよい。場合によっては、Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、オーケストレータを利用しないクラウドネットワークとの通信の確立を望む場合がある。クラウド管理I/Fモジュール134は、クラウド管理プラグインモジュールに連結されて、クラウドネットワーク同士の間のネットワーク通信および仮想化動作のための手段を提供してもよい。たとえば、クラウド管理I/Fモジュール134はvCloudプラグインモジュール126に連結されてもよく、vCloudプラグインモジュール126は、仮想マシンに対するプロセッサ負荷などのクラウド管理関連情報および/または別のクラウドネットワークからのネットワークトラフィック情報を収集するように構成されてもよい。同様に、アマゾンウェブサービス(AWS)プラグインモジュール128がクラウド管理I/Fモジュール134に連結され、アマゾンクラウドネットワークから情報を収集するように構成されてもよい。クラウド管理I/F134は、付加的なおよび/または異なるインターフェイスモジュールを介して、図示されないプラグインモジュールに連結されてもよいことが認識されるであろう。
【0028】
ある実施形態では、ネットワーク仮想化動作は、ネットワークトラフィックを制御するように構成されたソフトウェア定義ネットワーキング(Software Defined Networking:SDN)I/Fモジュール136に差し向けられてもよい。SDN I/Fモジュール136を介して、ルールエンジン132は、ネットワークハードウェアリソースに物理的にアクセスする必要なく、当該リソースに直接ネットワーク仮想化動作を送信してもよい。ここに提示される例は情報コンセントレータ102と仮想化オーケストレータとの間の通信の例示的な実施形態を示すためのものであり、当業者であれば、ネットワーク傾向およびイベント情報などの他の種類のネットワーク仮想化が同様のデータ経路を介して同じ程度に容易に送信され得ることを認識するであろうことに留意すべきである。
【0029】
図2は、ここに記載される主題の実施形態に係る電気通信ネットワーク内でネットワーク仮想化関連データセットを仮想化オーケストレータに差し向ける情報コンセントレータの、全体的に200で示される例示的な実施形態を示す図である。ネットワーク仮想化関連データのセットは、少なくとも1つの付加的なネットワークリソースをネットワークコンポーネントに割当てるまたは当該ネットワークリソースを除去することに関連する情報、ネットワークリソース使用または要件における傾向を識別することに関する情報、将来のネットワークリソース使用または要件を予測することに関する情報、および、緊急事態の通知を提供することに関する情報を含んでもよい。
図2に示されるように、例示的な実施形態200は、ネットワークリソースを管理するための1つ以上の仮想化オーケストレータを動作させるネットワーク機能仮想化(NFV)クラウドネットワークであってもよい。たとえば、NFV仮想化オーケストレータ202は、クラウドネットワーク全体を管理するように構成されてもよい。さらに、TekelecのCloud XG仮想化オーケストレータ104などの製品またはアプリケーション固有の仮想化オーケストレータが、Tekelecの特定の製品を管理するように構成されてもよい。Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、Tekelecの製品用に特別に実現されるアーキテクチャルールおよびビジネスルールを有するため、Tekelecの製品をより効率的に管理し得る。たとえば、ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)206は、一定の方法および一定の比率で接続される必要がある3つの機能を自身の内部に有してもよく、Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、その種類のシステム要件を特別に収容するように構成される。
【0030】
ある実施形態では、NFV情報コンセントレータ102は、NFV仮想化オーケストレータ202およびCloud XG仮想化オーケストレータ104の両方と直接通信しており、それによって仮想化関連データおよびネットワーク仮想化動作を両オーケストレータに差し向けてもよい。NFV情報コンセントレータ102は、MobileSocial(登録商標)リポジトリ(MSR)222および/または解析モジュール224から情報を受信してもよい。MSR222は、ビッグデータ技術における最新の進歩に基づいてオペレータが大量の加入者および関連ネットワークデータを収集することを可能にする高スループットデータベースを含んでもよい。MSR222は、さらに、加入者の挙動、標準、嗜好および社会的なつながりを判断するためのサービスインパクトなしに、多数のネットワークソースからリアルタイムの供給を受付けてもよい。さらに、MSR222は、他のノードおよび他のプロトコルを用いるノードを含む任意のソースから情報を得てもよい。たとえば、スイッチ、ゲートウェイ、ルータ、およびシグナリング転送ポイントが、MSR222に、故障および輻輳のインジケータ、トラフィックパターンの識別等を含む、ネットワークおよびその性能に関する情報を与えてもよい。解析モジュール224は、加入者の挙動、標準、嗜好、および/またはつながりに関連する仮想化関連情報をNFV情報コンセントレータ102に供給してもよい。たとえば、解析モジュール224は、加入者個人の挙動、加入者グループの挙動、および/またはネットワークステータス同士の間で推論を導いてもよい。ピーク輻輳時間の間のトラフィックの大きなパーセンテージを占める特定の加入者人口統計などの解析データが、NFV情報コンセントレータ102に送信されてもよい。NFV情報コンセントレータ102は次に、輻輳を緩和するために、オフピーク時間帯のディスカウントデータレートをその人口統計内の加入者に勧めるように電気通信ネットワークに指示するネットワーク仮想化動作を判断してもよい。
【0031】
ある実施形態では、
図2に示されるように、Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、NFV仮想化オーケストレータ202と直接通信してもよい。たとえば、Cloud XG仮想化オーケストレータ104によって生成されるネットワーク仮想化動作は、NFV仮想化オーケストレータによって直接受信および実行されてもよい。他の実施形態では、Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、クラウドリソースマネージャ210と通信していてもよい。クラウドリソースマネージャ210は、ネットワークリソースを直接管理するように構成されてもよい。それは、ハードウェアの能力を知っており、どの仮想機械がハードウェア上で実行可能であるかを知っており、ネットワークコンポーネントを機械的に管理し得る。
【0032】
図3は、ここに記載される主題の実施形態に係る電気通信ネットワーク内で仮想化関連情報を受信および解析するための例示的なメッセージングを示すメッセージフロー図である。ステップ1において、NFV情報コンセントレータ102のルール/フィルタエンジン106は、プラグインモジュールなどのデータソースを介して、電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を受信してもよい。たとえば、ルール/フィルタエンジン106は、PCRFプラグイン108から、ネットワーク負荷およびネットワークトラフィックキュー深さなどのネットワーク性能インジケータを、ならびに/またはTekelecのvCloudプラグイン110から、仮想機械に対する処理負荷およびネットワーク負荷および過負荷情報などのネットワーク管理情報を受信してもよい。
【0033】
ステップ1aにおいて、エンドユーザは、ネットワーク仮想化関連コマンドおよび/またはデータを、GUIモジュール118を介してルール/フィルタエンジン106に直接入力してもよい。ステップ2において、ルール/フィルタエンジン106は、受信した仮想化関連情報にデータ解析アルゴリズムを適用し、受信情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットを求めてもよい。たとえば、ルール/フィルタエンジン106は、受信した仮想化関連情報を処理するためのアルゴリズムを用いて実現されてもよい。さらに、ルール/フィルタエンジン106は、ネットワーク仮想化動作ルールを記憶するように構成されたルールデータベース116、および/またはネットワーク状態情報を維持するように構成された状態データベース114と通信していてもよい。ルール/フィルタエンジン106は、ルール116および状態114データベースによって供給されるルールおよび状態情報と共にアルゴリズムを適用することによって、受信した仮想化関連情報を処理してもよい。ある実施形態では、ルール/フィルタエンジン106は、処理した仮想化関連情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットを求めてもよい。たとえば、ルール/フィルタエンジン106は、処理した仮想化関連情報における特徴的なパターンを検出可能であってもよく、当該パターンは次回のネットワーク過負荷を示してもよい。ルール/フィルタエンジン106は次に、検出したパターンに基づいてネットワーク仮想化動作を判断または生成してもよく、仮想化オーケストレータに次回のネットワーク過負荷を補償するための動作を取るようにアドバイスする。
【0034】
ある実施形態では、求められたネットワーク仮想化関連データのセットは、インターフェイスプラグインを介して仮想化オーケストレータに差し向けられてもよい。たとえば、ステップ2において、求められたネットワーク仮想化関連データセットは、まず、NFV情報コンセントレータ102とCloud XG仮想化オーケストレータ104との間の双方向通信用に構成されたTekelecオーケストレーションプラグイン120に差し向けられてもよい。
【0035】
Cloud XG仮想化オーケストレータ104は、自身のインターフェイスモジュールを介して、求められたネットワーク仮想化関連データセットを受信してもよい。たとえば、ステップ3および4において、イベントI/Fモジュール122は、仮想化動作をTekelecオーケストレーションプラグイン120からCloud XGオーケストレータ104のルールエンジン132に送信してもよい。イベントI/Fモジュール122は、解析データおよびネットワーク仮想化関連データセットをCloud XG仮想化オーケストレータ104に供給し、ネットワーク連携コマンドなどのメッセージをNFV情報コンセントレータ102に差し向ける双方向インターフェイスとして構成されてもよい。たとえば、ステップ5,6および7において、Cloud XG仮想化オーケストレータ104のルールエンジン132は、ネットワーク連携コマンドをNFV情報コンセントレータ102のルール/フィルタエンジン106に折り返し差し向けてもよい。
【0036】
図4は、ここに記載される主題の実施形態に係るネットワーク仮想化を管理するための電気通信ネットワークに関連する仮想化関連情報を解析するための、全体的に400で示される例示的な方法を示すフローチャートである。
図4を参照して、ブロック402において、仮想化関連情報がNFV情報コンセントレータ102によって受信されてもよい。ある実施形態では、PCRFプラグイン108が、ネットワーク負荷情報およびネットワークトラフィックキュー深さなどのネットワーク性能インジケータを供給するように構成されてもよい。同様に、vCloudプラグイン110が、仮想マシンに対するプロセッサ負荷などのクラウド管理情報をNFV情報コンセントレータ102に差し向けるように構成されてもよい。情報コンセントレータ102は、さらに、アマゾンウェブサービス(AWS)プラグイン112などのプラグインモジュールを介して他のクラウドネットワークからネットワーク情報を受信してもよい。
【0037】
ある実施形態では、受信された仮想化関連情報は、NFV情報コンセントレータ102によって解析および/または処理されてもよい。たとえば、情報コンセントレータ102はルール/フィルタエンジン106を含んでもよく、ルール/フィルタエンジン106は受信した仮想化関連情報を処理するためのアルゴリズムを用いて実現されてもよい。さらに、ルール/フィルタエンジン106は、ネットワーク仮想化動作ルールを記憶するように構成されたルールデータベース116、および/またはネットワーク状態情報を維持するように構成された状態データベース114と通信していてもよい。ルール/フィルタエンジン106は、ルール116および状態114データベースによって供給されるルールおよび状態情報と共にアルゴリズムを適用することによって、受信した仮想化関連情報を処理してもよい。
【0038】
ある実施形態では、ルール/フィルタエンジン106は、ブロック404に示されるように、処理した仮想化関連情報に基づいてネットワーク仮想化関連データのセットを求めてもよい。たとえば、ルール/フィルタエンジン106は、処理した仮想化関連情報における特徴的なパターンを検出可能であってもよく、当該パターンは次回のネットワーク過負荷を示してもよい。ルール/フィルタエンジン106は次に、検出したパターンに基づいてネットワーク仮想化動作を判断または生成してもよく、仮想化オーケストレータに次回のネットワーク過負荷を補償するための動作を取るようにアドバイスする。
【0039】
ブロック406において、求められたネットワーク仮想化動作は仮想化オーケストレータ104に差し向けられてもよい。ある実施形態では、NFV情報コンセントレータ102は、ネットワーク仮想化動作を仮想化オーケストレータ104に送信するように構成されたインターフェイスプラグインモジュールを有してもよい。たとえば、NFV情報コンセントレータ102内のTekelecオーケストレーションプラグインモジュール120は、仮想化オーケストレータ104との双方向通信モジュールとして構成されてもよい。Tekelecオーケストレーションプラグイン120は、ネットワーク仮想化動作を仮想化オーケストレータ104に送信し、これを受けて、ネットワークトポロジ情報を情報コンセントレータ102に戻すことができる。
【0040】
特定の実施形態、特徴、および例示的な実施形態を参照して、方法、システム、およびコンピュータ読取可能媒体をここに説明してきたが、主題の有用性はこのように限定されておらず、むしろ、ここでの開示に基づいてこの主題の分野における当業者に示唆されるように、多くの他の変更、修正および代替的な実施形態にまで及び、それらを包含することが認識されるであろう。
【0041】
ここに説明した構造および特徴のさまざまな組合せおよび下位の組合せが考えられ、この開示の知識を有する当業者には明らかであろう。ここに反対に示されない限り、ここに開示されたようなさまざまな特徴および要素のいずれも、1つ以上の他の開示された特徴および要素と組合わされてもよい。これに対応して、以下に請求されるような主題は、そのような変更、修正および代替的な実施形態をすべてその範囲内に含み、請求項の均等物を含むとして広く捉えられ、解釈されるよう意図されている。現在開示されている主題のさまざまな詳細は、現在開示されている主題の範囲から逸脱することなく変更されてもよいことが理解される。さらに、前述の説明は、限定のためではなく例示のみのためのものである。