(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6559771
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】放熱装置及びこの放熱装置を用いるUAV
(51)【国際特許分類】
H05K 7/20 20060101AFI20190805BHJP
B64D 47/00 20060101ALI20190805BHJP
B64C 27/08 20060101ALI20190805BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
H05K7/20 G
B64D47/00
B64C27/08
B64C39/02
H05K7/20 H
【請求項の数】43
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2017-510667(P2017-510667)
(86)(22)【出願日】2014年9月16日
(65)【公表番号】特表2017-531913(P2017-531913A)
(43)【公表日】2017年10月26日
(86)【国際出願番号】CN2014086628
(87)【国際公開番号】WO2016041145
(87)【国際公開日】20160324
【審査請求日】2017年3月8日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】タン、イン
(72)【発明者】
【氏名】ヂャオ、シフォン
(72)【発明者】
【氏名】ヂャオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】グオ、シャオカイ
(72)【発明者】
【氏名】ホワン、ヤンシン
【審査官】
小林 大介
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−140349(JP,A)
【文献】
特開平04−056155(JP,A)
【文献】
特開平08−125366(JP,A)
【文献】
実開昭55−020272(JP,U)
【文献】
特開2013−074022(JP,A)
【文献】
特開平04−048762(JP,A)
【文献】
実開平02−127093(JP,U)
【文献】
特表2003−502749(JP,A)
【文献】
特開2008−103576(JP,A)
【文献】
特開2012−170183(JP,A)
【文献】
特表2013−531573(JP,A)
【文献】
特開2010−023825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 7/20
B64C 27/08
B64C 39/02
B64D 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
UAVに搭載される放熱装置であって、
気流を導くことに用いられる風導管と、それぞれ前記風導管の両端に位置する吸気口及び排気口とを含み、前記風導管の側壁には貫通する取付窓口が設けられており、前記風導管内に前記UAVのIMUモジュールである第1の電子モジュールを取り付けられる風導カバーと、
前記取付窓口に設けられ、且つ前記取付窓口を覆い、前記風導管に対して反対側の表面に前記UAVのOFDMモジュールである第2の電子モジュールが取り付けられ、前記第1の電子モジュールとは断熱して設置されている熱伝導板と、
取付ホルダと
を含み、
前記取付ホルダは前記風導管内に位置し、前記取付ホルダにより前記第1の電子モジュールを前記風導管内に取り付け、
前記取付ホルダは前記風導管に近い前記熱伝導板の表面に固定連結され、
前記取付ホルダは断熱ホルダであり、且つ前記取付ホルダと前記熱伝導板は取外し可能に連結され、
前記第2の電子モジュールで発生される熱量は前記熱伝導板に伝導され、前記熱伝導板及び前記第1の電子モジュールで発生される熱量は前記風導管内で流れる気流を通して流れ出す
放熱装置。
【請求項2】
前記吸気口と前記排気口は対向して設置されている
請求項1に記載の放熱装置。
【請求項3】
前記吸気口の開口のサイズは前記排気口の開口のサイズより大きい
請求項1または2に記載の放熱装置。
【請求項4】
前記風導管は平面形の取付側壁を有し、前記取付窓口は前記取付側壁を開口して設けられ、前記熱伝導板は平面形の板本体を含み、前記板本体は前記取付窓口を覆う
請求項1から3のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項5】
前記取付窓口は前記吸気口に位置する一端から前記排気口に位置する一端まで延伸し、且つ前記排気口を貫通し、前記板本体は前記排気口まで延伸し、且つ前記風導管の側壁とともに前記排気口を形成する
請求項4に記載の放熱装置。
【請求項6】
前記風導管で前記取付窓口に対向する側壁の中部には中位ガイド面が形成されて、前記排気口へ流れる気流を徐々に集中させる
請求項1から5のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項7】
前記中位ガイド面は凸曲面又は傾斜平面である
請求項6に記載の放熱装置。
【請求項8】
前記風導管で前記取付窓口に対向する側壁には前記吸気口に近い上位ガイド面が形成されて、前記吸気口から前記風導管へ流れる気流が徐々に集まる
請求項1から7のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項9】
前記上位ガイド面は凸曲面又は傾斜平面である
請求項8に記載の放熱装置。
【請求項10】
前記熱伝導板は板本体と複数の放熱フィンとを含み、前記板本体は前記取付窓口を密封し、前記複数の放熱フィンは前記風導管に近い前記板本体の表面に設けられている
請求項1から9のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項11】
前記複数の放熱フィンには中空領域が設けられている
請求項10に記載の放熱装置。
【請求項12】
前記複数の放熱フィンは略平行し、間隔を開けて設置されて、複数の気流ガイド溝を形成し、前記気流ガイド溝は前記風導管に平行する延伸方向に沿って設置されている
請求項10または11に記載の放熱装置。
【請求項13】
前記風導管に近い前記板本体の表面に複数の固定用凸台が設けられており、そのうちの少なくとも一部の前記固定用凸台は前記放熱フィンに固定連結されており、前記複数の固定用凸台は前記風導管の側壁に固定連結されて、前記熱伝導板を前記風導カバーに固定させる
請求項10から12のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項14】
前記風導管の側壁が突起して複数の位置決め溝を形成し、前記複数の固定用凸台はそれぞれ前記複数の位置決め溝に対応している
請求項13に記載の放熱装置。
【請求項15】
前記熱伝導板と前記風導カバーは取外し可能に連結されている
請求項1から14のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項16】
前記熱伝導板と前記風導カバーは係合構造で固定連結されている
請求項15に記載の放熱装置。
【請求項17】
前記熱伝導板と前記風導カバーはねじ締結部材で固定連結されている
請求項15に記載の放熱装置。
【請求項18】
前記熱伝導板の前記風導管に対して反対側の表面には前記第2の電子モジュールを固定するための取付部が設けられている
請求項1から17のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項19】
前記風導カバーは、前記風導管内に設けられている気流ガイド板を更に含み、前記気流ガイド板の気流ガイド面は前記風導管の延伸方向に対して傾斜して設置されて、前記風導管の中部に幅が徐々に狭くなるような気流集中部が形成され、前記気流集中部の幅が比較的大きい一端が前記吸気口に向けて設置されている
請求項1から18のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項20】
前記気流ガイド板は主板本体と、前記主板本体の背面に設けられている連結板とを含み、前記連結板は前記風導管の側壁に固定連結されて、前記気流ガイド板を前記風導管内に固定させ、前記気流ガイド面は前記主板本体の正面である
請求項19に記載の放熱装置。
【請求項21】
前記気流ガイド板は主板本体と、前記主板本体の周縁に位置する係合フックとを含み、前記風導管の側壁には前記係合フックに対応する係合溝が設けられており、前記係合フックと前記係合溝は係合して、前記主板本体を前記風導管内に固定させ、前記気流ガイド面は前記主板本体の正面である
請求項19に記載の放熱装置。
【請求項22】
前記気流ガイド面は凹む円弧面、突起する円弧面又は平面である
請求項20又は21に記載の放熱装置。
【請求項23】
前記気流ガイド面は前記風導管が前記取付窓口を設ける側壁に垂直してまたは対向して設置されている
請求項20又は21に記載の放熱装置。
【請求項24】
前記取付ホルダはU型板本体と、前記U型板本体の両端からそれぞれ逆方向で曲げ折って延伸する固定用凸耳とを含み、前記U型板本体には放熱のための中空部が設けられており、前記U型板本体には挟む空間が形成されており、前記固定用凸耳は前記風導管に近い前記熱伝導板の表面に固定連結されている
請求項1から23のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項25】
前記取付ホルダは複数のL型フレームを含み、前記複数のL型フレームのそれぞれの一端は前記風導管に近い前記熱伝導板の表面に固定され、他の一端は熱伝導板と平行し、間隔を開けて設置されており、且つ対向して設置される二つの前記L型フレームの間には挟む空間が形成されている
請求項1から23のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項26】
更に扇風機を含み、前記扇風機で吹き出された気流は気体入口から前記風導管内に入る
請求項1から25のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項27】
前記扇風機は前記吸気口に取り付けられ、且つ扇風機の風出口面は前記風導管に向けて設置されて、前記扇風機を直接吸気口に連通させる
請求項26に記載の放熱装置。
【請求項28】
前記吸気口の開口端面には複数の位置決め柱が設けられており、前記扇風機の周縁には複数の位置決め孔が対応して設けられており、前記複数の位置決め柱はそれぞれ前記複数の位置決め孔を貫通して、前記扇風機を前記吸気口の開口端面に位置決めする
請求項27に記載の放熱装置。
【請求項29】
更に扇風機ホルダを含み、前記扇風機は前記扇風機ホルダで前記吸気口の開口端面に固定される
請求項27に記載の放熱装置。
【請求項30】
前記扇風機は気流ガイド通路で前記吸気口に連通される
請求項26から29のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項31】
更に取付ハウジングを含み、前記取付ハウジングは前記熱伝導板の前記風導管に対して反対側に設けられており、且つ前記取付ハウジングは前記熱伝導板とともに一つの電気箱を形成する
請求項1から30のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項32】
前記取付ハウジングは底板と複数の側板とを含み、前記複数の側板は順次に囲んで連結して一つの環状の密封構造を形成し、且つ前記底板の周縁と連結し、前記底板は前記熱伝導板と対向して設置されており、前記複数の側板の前記底板から離れる周縁は囲んで開口を形成し、且つ前記開口の形状は前記熱伝導板の周縁の形状に対応している
請求項31に記載の放熱装置。
【請求項33】
前記底板に外接用プラグの挿入に用いられる外接用窓口及び/又は電子部品の露出に用いられる放熱用窓口が設けられている
請求項32に記載の放熱装置。
【請求項34】
更に連結ホルダを含み、前記連結ホルダは前記熱伝導板と前記取付ハウジングとを固定連結する
請求項31から33のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項35】
前記連結ホルダはZ型構造であり、且つ連結主体と、それぞれ前記連結主体の両端に設けられている二つの固定部とを含み、前記二つの固定部はそれぞれ前記熱伝導板と前記取付ハウジングと固定連結する
請求項34に記載の放熱装置。
【請求項36】
前記連結主体はシート状構造であり、前記二つの固定部はそれぞれ前記連結主体の両端から曲げ折って延伸する折り曲げシートであり、前記取付ハウジングの側板には係合孔が開けられ、そのうちの一つの前記固定部は前記係合孔内に挿入され、他の一つの前記固定部は前記風導管に近い前記熱伝導板の表面にぴったりと張り付いて設置されている
請求項35に記載の放熱装置。
【請求項37】
前記風導カバーを固定するための固定ホルダを更に含む
請求項1から36のいずれか一項に記載の放熱装置。
【請求項38】
前記固定ホルダは二つであり、そのうちの一つの固定ホルダは前記風導カバーと固定連結し、他の一つの前記固定ホルダは前記熱伝導板と固定連結する
請求項37に記載の放熱装置。
【請求項39】
前記固定ホルダはU形本体と二つの連結用凸耳とを含み、前記U形本体は底部と前記底部の両端から前記底部の同じ側に向けて延伸する二つのブラケットアームとを含み、前記二つの連結用凸耳は対向して間隔を開けて設置され、且つ前記U形本体の底部の外側から前記底部に垂直して前記ブラケットアームに対して反対側へ延伸する
請求項38に記載の放熱装置。
【請求項40】
請求項1から39のいずれか一項に記載の放熱装置と、
前記第1の電子モジュールと、
前記第2の電子モジュールと、
を含むUAV。
【請求項41】
前記第1の電子モジュールで発生される熱量は前記第2の電子モジュールで発生される熱量より少ない
請求項40に記載のUAV。
【請求項42】
更に第3の電子モジュールを含み、前記第3の電子モジュールは前記第2の電子モジュールの前記熱伝導板に対して反対側に設けられている
請求項40または41に記載のUAV。
【請求項43】
前記第3の電子モジュールは制御モジュールであり、前記IMUモジュール、前記OFDMモジュール及び前記制御モジュールは前記UAVの主制御モジュールを構成する
請求項42に記載のUAV。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放熱装置に関し、特に風道管を有する放熱装置及びこの放熱装置を用いるUAV(Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)に関する。
【背景技術】
【0002】
UAV分野において、例えば、マルチローター一体機において、一体機の質量をできるだけ減少し、一体機の体積を減少するために、一般的に、主制御モジュールの構造を比較的コンパクトに設計する必要があり、この主制御モジュールはIMU(Inertial Measurement Unit、慣性計測ユニット)モジュールとOFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing、直交周波数分割多重方式)モジュールとを含み、主制御モジュールの各モジュール(例えば、IMUモジュールとOFDMモジュール)はできるだけ一体化空間に配置する。
【0003】
しかしながら、主制御モジュールの各モジュールが通常の作業時に放熱するため、密封した空間であり、熱量を迅速に放り出さなければ、主制御モジュールの環境温度の上昇を引き起こす。また、主制御モジュールの各モジュールはそれぞれ通常作業時の環境温度に対する要求を有し、放熱の多い電子モジュールが放熱の少ない電子モジュールに影響し、例えば、IMUモジュールの放熱量はOFDMモジュールの放熱量より少ない。従って、前記原因に基づいて、主制御モジュール(IMUモジュールとOFDMモジュール)は良好な作業状態下で作業することができず、又は通常作業が不可能になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに基づいて、本発明は、UAVの全体の主制御モジュールの温度を低下させ、且つ主制御モジュールの各モジュール同士の放熱の影響を避ける放熱装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
気流をガイドするのに用いられる風導管と、それぞれ前記風導管の両端に位置する吸気口及び排気口とを含み、前記風導管の側壁には貫通する取付窓口が設けられており、前記風導管内に第1の電子モジュールを取り付けられる風導カバーと、
前記取付窓口に設けられ、且つ前記取付窓口を覆い、前記風導管に対して反対側の表面に第2の電子モジュールが取り付けられ、前記第1の電子モジュールとは断熱して設置されている熱伝導板と、を含む放熱装置であって、
ここで、前記第2の電子モジュールで発生される熱量は前記熱伝導板に伝導され、前記熱伝導板及び前記第1の電子モジュールで発生される熱量は前記風導管内で流れる気流を通して流れ出す。
【0006】
前記放熱装置は少なくとも以下の利点を有する。
【0007】
(1)前記放熱装置は複数の電子モジュールに対して分離式放熱を行うため、各電子モジュールで発生される熱量の互いの影響を避けて、複数の電子モジュールの二つの異なる環境温度下で作業するようにし、且つ風導カバーの風導管内で流れる気流によって各電子モジュールで発生される熱量を迅速に持ち出すことができる。
【0008】
例えば、IMUモジュールは風導カバーの風導管内に設けられ、風導カバーの風導管内で流れる気流によってIMUモジュールで発生される熱量を直接持ち出し、OFDMモジュールは風導カバーの外側に位置し、且つ熱伝導板に固定され、OFDMモジュールで発生される熱量が熱伝導板に伝導され、且つ風導カバーの風導管内の気流を通して流れ出す。
【0009】
(2)前記放熱装置の熱伝導板は直接風導カバーの風導管の側壁の一部を構成して、電子モジュールで発生される熱量が熱伝導板により直接伝導されるため、電子モジュールの放熱効率を高める。
【0010】
(3)電子モジュールを直接熱伝導板に固定させ、熱伝導板を風導カバーに固定させて、電子モジュールの堅固さを向上させ、電子モジュールのUAVの飛行中の振動時の電気接触の不良を避け、同時に、UAVの全体の構造強度を増加させ、UAVの構造強度の要求を満たす。
【0011】
そのうちの一つの実施例において、前記吸気口と前記排気口は対向して設置されている。
【0012】
そのうちの一つの実施例において、前記吸気口の開口のサイズは前記排気口の開口のサイズより大きい。
【0013】
そのうちの一つの実施例において、前記風導管は平面形の取付側壁を有し、前記取付窓口は前記取付側壁を開けるように設置され、前記熱伝導板は平面形の板本体を含み、前記板本体は前記取付窓口を密封する。
【0014】
そのうちの一つの実施例において、前記取付窓口は前記吸気口の位置する一端から前記排気口の位置する一端まで延伸し、且つ前記排気口を貫通し、前記板本体は前記排気口まで延伸し、且つ前記風導管の側壁とともに前記排気口を形成する。
【0015】
そのうちの一つの実施例において、前記風導管で前記取付窓口に対向する側壁の中部には中位ガイド面が形成されて、前記排気口へ流れる気流を徐々に集中させる。
【0016】
そのうちの一つの実施例において、前記中位ガイド面は凸曲面又は傾斜平面である。
【0017】
そのうちの一つの実施例において、前記風導管で前記取付窓口に対向する側壁には前記吸気口に近い上位ガイド面が形成されて、前記吸気口から前記風導管へ流れる気流を徐々に集中させる。
【0018】
そのうちの一つの実施例において、前記上位ガイド面は凸曲面又は傾斜平面である。
【0019】
そのうちの一つの実施例において、前記熱伝導板は板本体と複数の放熱フィンとを含み、前記板本体は前記取付窓口を密封し、前記複数の放熱フィンは前記風導管に近い前記板本体の表面に設けられている。
【0020】
そのうちの一つの実施例において、前記複数の放熱フィンには中空領域が設けられている。
【0021】
そのうちの一つの実施例において、前記複数の放熱フィンは平行し、間隔を開けて設置されて、複数の気流ガイド溝を形成し、前記気流ガイド溝は前記風導管に平行する延伸方向に沿って設置されている。
【0022】
そのうちの一つの実施例において、前記風導管に近い前記板本体の表面に複数の固定用凸台が設けられており、そのうちの少なくとも一部の前記固定用凸台は前記放熱フィンに固定連結されており、前記複数の固定用凸台は前記風導管の側壁に固定連結されて、前記熱伝導板を前記風導カバーに固定させる。
【0023】
そのうちの一つの実施例において、前記風導管の側壁が突起して複数の位置決め溝を形成し、前記複数の固定用凸台はそれぞれ前記複数の位置決め溝に対応している。
【0024】
そのうちの一つの実施例において、前記熱伝導板と前記風導カバーは取外し可能に連結されている。
【0025】
そのうちの一つの実施例において、前記熱伝導板と前記風導カバーは係合構造で固定連結されている。
【0026】
そのうちの一つの実施例において、前記熱伝導板と前記風導カバーはねじ締結部材で固定連結されている。
【0027】
そのうちの一つの実施例において、前記熱伝導板の前記風導管に対して反対側の表面には前記第2の装置を固定するための取付部が設けられている。
【0028】
そのうちの一つの実施例において、前記風導カバーは、前記風導管内に設けられている気流ガイド板を更に含み、前記気流ガイド板の気流ガイド面は前記風導管の延伸方向に対して傾斜して設置されて、前記風導管の中部に幅が徐々に狭くなるような気流集中部が形成され、前記気流集中部の幅が比較的大きい一端が前記吸気口に向けて設置されている。
【0029】
そのうちの一つの実施例において、前記気流ガイド板は主板本体と、前記主板本体の背面に設けられている連結板とを含み、前記連結板は前記風導管の側壁に固定連結されて、前記気流ガイド板を前記風導管内に固定させ、前記気流ガイド面は前記主板本体の正面である。
【0030】
そのうちの一つの実施例において、前記気流ガイド板は主板本体と、前記主板本体の周縁に位置する係合フックとを含み、前記風導管の側壁には前記係合フックに対応する係合溝が設けられており、前記係合フックと前記係合溝は係合して、前記主板本体を前記風導管内に固定させ、前記気流ガイド面は前記主板本体の正面である。
【0031】
そのうちの一つの実施例において、前記気流ガイド面は凹む円弧面、突起する円弧面又は平面である。
【0032】
そのうちの一つの実施例において、前記気流ガイド面は前記風導管が前記取付窓口を設ける側壁に垂直して設置されている。
【0033】
そのうちの一つの実施例において、前記気流ガイド面は前記風導管が前記取付窓口を設ける側壁に対向して設置されている。
【0034】
そのうちの一つの実施例において、更に取付ホルダを含み、前記取付ホルダは前記風導管内に位置し、前記取付ホルダにより前記第1の電子モジュールを前記風導管内に取り付ける。
【0035】
そのうちの一つの実施例において、前記取付ホルダは前記風導管に近い前記熱伝導板の表面に固定連結されている。
【0036】
そのうちの一つの実施例において、前記取付ホルダは断熱ホルダであり、且つ前記取付ホルダと前記熱伝導板は取外し可能に連結されている。
【0037】
そのうちの一つの実施例において、前記取付ホルダはU型板本体と、前記U型板本体の両端からそれぞれ逆方向で曲げ折って延伸する固定用凸耳とを含み、前記U型板本体には放熱のための中空部が設けられており、前記U型板本体には挟む空間が形成されており、前記固定用凸耳は前記風導管に近い前記熱伝導板の表面に固定連結されている。
【0038】
そのうちの一つの実施例において、前記取付ホルダは複数のL型フレームを含み、各前記L型フレームの一端は前記風導管に近い前記熱伝導板の表面に固定され、他の一端と熱伝導板は平行し、間隔を開けて設置されており、且つ対向して設置される二つの前記L型フレームの間には挟む空間が形成されている。
【0039】
そのうちの一つの実施例において、前記取付ホルダは前記風導管の側壁に固定連結されている。
【0040】
そのうちの一つの実施例において、更に扇風機を含み、前記扇風機で吹き出された気流は前記気体入口から前記風導管内に入る。
【0041】
そのうちの一つの実施例において、前記扇風機は前記吸気口に取り付けられ、且つ扇風機の排気口面は前記風導管に向けて設置されて、前記扇風機を直接吸気口に連通させる。
【0042】
そのうちの一つの実施例において、前記吸気口の開口端面には複数の位置決め柱が設けられており、前記扇風機の周縁には複数の位置決め孔が対応して設けられており、前記複数の位置決め柱はそれぞれ前記複数の位置決め孔を貫通して、前記扇風機を前記吸気口の開口端面に位置決めする。
【0043】
そのうちの一つの実施例において、更に扇風機ホルダを含み、前記扇風機は前記扇風機ホルダで前記吸気口の開口端面に固定される。
【0044】
そのうちの一つの実施例において、前記扇風機は気流ガイド通路で前記吸気口に連通される。
【0045】
そのうちの一つの実施例において、更に取付ハウジングを含み、前記取付ハウジングは前記熱伝導板の前記風導管に対して反対側に設けられており、且つ前記取付ハウジングは前記熱伝導板とともに一つの電気箱を形成する。
【0046】
そのうちの一つの実施例において、前記取付ハウジングは底板と複数の側板とを含み、前記複数の側板は順次に囲んで連結して一つの環状の密封構造を形成し、且つ前記底板の周縁と連結され、前記底板と前記熱伝導板は対向して設置されており、前記複数の側板の前記底板から離れる周縁は囲んで開口を形成し、且つ前記開口の形状は前記熱伝導板の周縁の形状に対応している。
【0047】
そのうちの一つの実施例において、前記底板に外接用プラグの挿入に用いられる外接用窓口及び/又は電子部品の露出に用いられる放熱用窓口が設けられている。
【0048】
そのうちの一つの実施例において、更に連結ホルダを含み、前記連結ホルダは前記熱伝導板と前記取付ハウジングとを固定連結する。
【0049】
そのうちの一つの実施例において、前記連結ホルダはZ型構造であり、且つ連結主体と、それぞれ前記連結主体の両端に設けられている二つの固定部とを含み、前記二つの固定部はそれぞれ前記熱伝導板と前記取付ハウジングに固定連結されている。
【0050】
そのうちの一つの実施例において、前記連結主体はシート状構造であり、前記二つの固定部はそれぞれ前記連結主体の両端から曲げ折って延伸する折り曲げシートであり、前記取付ハウジングの側板には係合孔が開けられ、そのうちの一つの前記固定部は前記係合孔内に挿入され、他の一つの前記固定部は前記風導管に近い前記熱伝導板の表面にぴったりと張り付いて設置されている。
【0051】
そのうちの一つの実施例において、前記風導カバーを固定するための固定ホルダを更に含む。
【0052】
そのうちの一つの実施例において、前記固定ホルダは二つであり、そのうちの一つの固定ホルダは前記風導カバーに固定連結され、他の一つの前記固定ホルダは前記熱伝導板に固定連結されている。
【0053】
そのうちの一つの実施例において、前記固定ホルダはU形本体と二つの連結用凸耳とを含み、前記U形本体は底部と前記底部の両端から前記底部の同じ側に向けて延伸する二つのブラケットアームとを含み、前記二つの連結用凸耳は対向して間隔を開けて設置され、且つ前記U形本体の底部の外側から前記底部に垂直して前記ブラケットアームに対して反対側の方向へ延伸する。
【0054】
同時に、本発明は更に、前記放熱装置を用いるUAVを提供する。
【0055】
前記放熱装置と、前記第1の電子モジュールと、前記第2の電子モジュールとを含むUAV。
【0056】
従来のUAVに比べて、前記UAVは少なくとも以下の利点を有する。
【0057】
(1)前記UAVは放熱装置を用いて複数の電子モジュールに対して分離式放熱を行うため、各電子モジュールで発生される熱量の互いの影響を避けて、複数の電子モジュールの二つの異なる環境温度下で作業するようにし、且つ風導カバーの風導管内で流れる気流によって各電子モジュールで発生される熱量を迅速に持ち出すことができる。
【0058】
例えば、IMUモジュールは風導カバーの風導管内に設けられ、風導カバーの風導管内で流れる気流によってIMUモジュールで発生される熱量を直接持ち出し、OFDMモジュールは風導カバーの外側に位置し、且つ熱伝導板に固定され、OFDMモジュールで発生される熱量が熱伝導板に伝導され、且つ風導カバーの風導管内の気流を通して流れ出す。
【0059】
(2)前記放熱装置の熱伝導板は直接風導カバーの風導管の側壁の一部を構成して、第2の電子モジュールで発生される熱量が熱伝導板により直接伝導されるため、第2の電子モジュールの放熱効率を高める。
【0060】
(3)前記UAVの第2の電子モジュールを直接熱伝導板に固定させ、熱伝導板を風導カバーに固定させて、第2の電子モジュールの堅固さを向上させ、第2の電子モジュールのUAVの飛行中の振動時の電気接触の不良を避け、同時に、UAVの全体の構造強度を増加させ、UAVの構造強度の要求を満たす。
【0061】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の電子モジュールで発生される熱量は前記第2の電子モジュールで発生される熱量より多い。
【0062】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の電子モジュールで発生される熱量は前記第2の電子モジュールで発生される熱量より少ない。
【0063】
そのうちの一つの実施例において、更に第3の電子モジュールを含み、前記第3の電子モジュールは前記第2の電子モジュールの前記熱伝導板に対して反対側に設けられている。
【0064】
そのうちの一つの実施例において、前記第1の電子モジュールはIMUモジュールであり、前記第2の電子モジュールはOFDMモジュールである。
【0065】
そのうちの一つの実施例において、前記第3の電子モジュールは制御モジュールであり、前記IMUモジュール、前記OFDMモジュール及び前記制御モジュールは前記UAVの主制御モジュールを構成する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【
図1】
図1は、本発明に係る実施形態のUAVの構造概略図である。
【
図4】
図4は、
図1に示すUAVの他の視角での分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下、本発明の実施例中の図面を参照して、本発明の実施例中の技術案に対して明瞭で詳細な説明を行うが、当然ながら、説明される実施例が本発明の一部の実施例にすぎず、全部の実施例ではないのは明らかである。本発明中の実施例に基づいて、本分野の当業者が、創造的な作業のない前提で取得した全ての他の実施例は、全て本発明の保護の範囲に含まれる。
【0068】
なお、素子が他の素子に「固定される」と記載されている場合、直接他の素子に位置する又は中間素子が存在してもよい。一つの素子が他の素子に「連結される」と記載されている場合、直接他の素子に連結される又は同時に中間素子が存在してもよい。本明細書で用いられる用語「垂直的」、「水平的」、「左」、「右」及び類似の表現は単に説明することを目的とする。
【0069】
他の定義がない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語及び科学の用語は、本発明の技術分野の当業者に通常理解される内容と一致する。本明細書において、本発明の明細書で用いられる用語は、単に具体的な実施例を説明することを目的とし、本発明を限定するのではない。本明細書で用いられる用語「及び/又は」は、一つ又は複数の関連の項目のいずれか及び全ての組合せを含む。
【0070】
本発明に係る実施形態は放熱装置を開示し、それはUAV中に適応されて、UAV中の電子モジュールの放熱の課題を解決でき、例えば、UAVの主制御モジュールのIMUモジュール、OFDMモジュール、制御モジュール等の電子モジュールの放熱の課題を解決できる。
【0071】
この放熱装置は風導カバーと熱伝導板とを含み、風導カバーは風導管を形成するのに用いられ、風導管は吸気口と排気口とを含み、熱伝導板は風導管の一部を形成する。二つの異なる電子モジュールに対して放熱を行う必要があると、そのうちの一つの電子モジュールは風導管内に収納され、その発生される熱量は直接風導管内の気流で持ち出され、他の一つの電子モジュールは風導管の外側に位置し、且つ熱伝導板に連結され、その発生される熱量は熱伝導板へ伝導され、再び風導管内の気流で持ち出される。
【0072】
そのうちの幾つかの実施例において、前記吸気口の開口のサイズは前記排気口の開口のサイズより大きくて、吸気口の気流の速度を排気口の気流の速度より遅くする。
【0073】
そのうちの幾つかの実施例において、風導管の開口のサイズは不均一であり、ここで、開口のサイズの比較的大きい場所の気流の速度が比較的遅く、気流の熱交換時間を増加させ、開口のサイズの比較的小さい場所の気流の速度が比較的速くて、気流の熱交換時間を減少させる。
【0074】
例えば、前記風導管で前記取付窓口に対向する側壁の中部には中位ガイド面が形成されて、前記風導管で前記取付窓口に対向する吸気口に近い側壁の位置に上位ガイド面が形成されて、風導管の開口のサイズを変更させる。
【0075】
そのうちの幾つかの実施例において、風導カバーの風導管内には気流ガイド板が設けられており、風導管内の気流の流向を変更するのに用いられる。
【0076】
そのうちの幾つかの実施例において、気流ガイド板の気流ガイド面の設置方式は複数であり、例えば、前記気流ガイド面は前記風導管が前記取付窓口を設ける側壁に垂直して設置されており、又は、前記気流ガイド面は前記風導管が前記取付窓口を設ける側壁に対向して設置されている。
【0077】
そのうちの幾つかの実施例において、気流ガイド板の気流ガイド面の形状は複数であってもよく、前記気流ガイド面は凹む円弧面、突起する円弧面又は平面である。
【0078】
そのうちの幾つかの実施例において、気流ガイド板の形状は平面状であってもよく、曲面状であってもよい。
【0079】
そのうちの幾つかの実施例において、気流ガイド板は個別の板本体部材であってもよく、電気箱のそのうちの一つの側板であってもよい。
【0080】
そのうちの幾つかの実施例において、熱伝導板と風道内に取り付けられる電子モジュールは断熱して設置され、例えば、熱伝導板と風道内に取り付けられる電子モジュールは間隔を開けて設置され、又は、熱伝導板と風道内に取り付けられる電子モジュールとの間には断熱材料が設けられている。
【0081】
そのうちの幾つかの実施例において、放熱装置は更に電子モジュールを固定するための取付ホルダを含み、この取付ホルダは風導カバーの風導管内に設けられている。
【0082】
この取付ホルダは風導カバーの風導管の側壁に固定でき、熱伝導板にも固定できる。
【0083】
そのうちの幾つかの実施例において、放熱装置は発生される気流を放熱するのに用いられる扇風機を更に含む。
【0084】
この扇風機は風導管に直接連通されることができ、例えば、扇風機は風導管の吸気口に直接取り付けられている。この扇風機は風導管に間接的に連通されることができ、扇風機はUAVの他の部位に設けられ、それはUAVの内部の気流ガイド通路で風導カバーの風導管に連通される。
【0085】
以下、図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態を詳しく説明する。
【0086】
図1及び
図2を参照すると、本発明の実施形態のUAV 10は放熱装置100と、第1の電子モジュール200と、第2の電子モジュール300とを含む。
【0087】
放熱装置100は風導カバー110と、熱伝導板120とを含み、熱伝導板120は風導カバー110に固定連結されている。この風導カバー110及び熱伝導板120は、第1の電子モジュール200と、第2の電子モジュール300とを隔離し、且つ同時に第1の電子モジュール200及び第2の電子モジュール300に対して放熱を行う。例えば、図示した実施例において、第1の電子モジュール200は風導カバー110内に収納され、且つ熱伝導板120と間隔を開けて設置され、第2の電子モジュール300は熱伝導板120の風導カバー110に対して反対側の外表面に設けられている。第2の電子モジュール300で発生される熱量は熱伝導板120に伝導され、熱伝導板120及び第1の電子モジュール200で発生される熱量は風導カバー110内で流れる気流を通して流れ出す。
【0088】
図3及び
図4を同時に参照すると、風導カバー110は、気流を導くことに用いられる風導管111と、それぞれ風導管111の両端に位置する吸気口112及び排気口113とを含む。風導管111の側壁には貫通する取付窓口114が設けられている。
【0089】
吸気口112の開口のサイズと排気口113の開口のサイズは異なっていてもよい。具体的に図示した実施例において、吸気口112の開口のサイズは排気口113の開口のサイズより大きい。
【0090】
吸気口112と排気口113の位置は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、吸気口112と排気口113は対向して設置されて、気流のこの風導管111を通る抵抗力を減少させ、更に放熱装置100の放熱効率を向上させる。
【0091】
熱伝導板120は、第2の電子モジュール300を固定するのに用いられる。熱伝導板120は、風導カバー110の取付窓口114に設けられており、且つ風導カバー110の取付窓口114をカバーする。具体的に図示した実施例において、風導管111は平面形の取り付け側壁119を有し、取付窓口114は取付側壁119を開口して設けられ、熱伝導板120は平面形の板本体121を含み、板本体121は取付窓口114を密封する。
【0092】
更に、風導カバー110の取付窓口114は吸気口112の位置する一端から排気口113の位置する一端へ延伸し、且つ排気口113を貫通し、板本体121は排気口113まで延伸し、且つ風導管111の側壁とともに排気口113を形成する。熱伝導板120が風導カバー110の取り付け側壁119に占める割合は比較的大きいため、熱伝導板と気流の接触面積を増加させ、放熱装置100の放熱効率を更に向上させる。
【0093】
更に、風導管111で取付窓口114に対向する側壁の中部には中位ガイド面111bが形成されて、中位ガイド面111bは風導管111の側壁に設けられている傾斜平面であって、排気口113へ流れる気流を徐々に集中させる。例えば、図示した実施例において、第1の電子モジュール200は中位ガイド面111bの上方に位置して、気流が第1の電子モジュール200の熱量を吸収した後に迅速に排気口113へ流れ、気流を通して流れ出す熱量が逆方向で第1の電子モジュール200へ伝導されることを避け、第1の電子モジュール200と第2の電子モジュール300で発生される熱量の互いの影響を更に防止する。
【0094】
中位ガイド面111bの形状は異なる要求に対応して設計でき、他の実施例において、中位ガイド面111bは風導管111の側壁に設けられている凸曲面である。
【0095】
更に、風導管111で取付窓口114に対向する側壁には吸気口112に近い上位ガイド面111cが形成され、図示した実施例において、上位ガイド面111cは風導管111の側壁に設けられている傾斜曲面であって、吸気口112から風導管111へ流れる気流を徐々に集中させるようにする。例えば、図示した実施例において、第1の電子モジュール200は上位ガイド面111cの下方の位置に位置して、第1の電子モジュール200へ流れる気流の速度を比較的速くするため、第1の電子モジュール200の放熱効率を更に速くする。
【0096】
上位ガイド面111cの形状は異なる要求に対応して設計できる。他の実施例において、上位ガイド面111cは風導管111の側壁に設けられている凸曲面である。
【0097】
更に、熱伝導板120は更に、複数の放熱フィン123を含み、複数の放熱フィン123は風導管111に近い板本体121の表面に設けられて、風導カバー110の風導管111内の気流と熱伝導板120の接触面積を増加させるため、熱伝導板120の放熱効率を向上させる。
【0098】
具体的に図示した実施例において、複数の放熱フィン123には第1の電子モジュール200を取り付けるのに用いられる中空領域123aが設けられている。
【0099】
複数の放熱フィン123の延伸方向は、異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、複数の放熱フィン123は平行し、間隔を開けて設置されて、複数の気流ガイド溝122を形成し、気流ガイド溝は風導管111に平行する延伸方向に沿って設置されている。気流ガイド溝が風導管111に平行する延伸方向に沿って設置されて、風導管111内の気流の複数の放熱フィン123を貫通する抵抗力を比較的小さくするため、熱伝導板120の放熱効率を更に向上させる。
【0100】
熱伝導板120と風導カバー110は取外し可能に連結されている。具体的には、熱伝導板120と風導カバー110の連結方式は異なる要求に対応して設計でき、例えば、熱伝導板120と風導カバー110は係合構造で固定連結されており、又は、熱伝導板120と風導カバー110はねじ締結部材で固定連結されている。
【0101】
具体的に図示した実施例において、風導カバー110の風導管111に近い板本体121の表面に複数の固定用凸台125が設けられており、ここで少なくとも一部の固定用凸台125は放熱フィン123に固定連結されており、具体的には、そのうちの少なくとも一部の固定用凸台125と放熱フィン123は一体に成型され、複数の固定用凸台125はガイドカバー110の風導管111の側壁に固定連結されて、熱伝導板120を風導カバー110に固定させる。
【0102】
更に、風導管111の側壁が突起して複数の位置決め溝111aを形成し、複数の固定用凸台125はそれぞれ複数の位置決め溝111aに対応している。側壁が突起して複数の位置決め溝111aを形成するため、固定用凸台125が風導カバー110内の気流の流動を阻止することを避け、且つ、固定用凸台125は位置決め溝111aに対応し、位置決めの作用を起こす。
【0103】
更に、熱伝導板120の風導カバー110の風導管111に対して反対側の表面には第2の電子モジュール300を固定するための取付部127が設けられて、第2の電子モジュール300の取り付けが容易である。具体的に図示した実施例において、取付部127は熱伝導板120の風導管111に対して反対側の表面に設けられている取付凸台である。
【0104】
更に、熱伝導板120の風導管111に対して反対側の表面には更に、阻止フレーム128が設けられており、フレーム128により囲まれている領域は回避部を形成し、第2の電子モジュール300の電子デバイスは回避部内に収納できる。
【0105】
更に、風導カバー110は、風導管111内に設けられている気流ガイド板116を更に含み、板116の気流ガイド面116cは風導管111の延伸方向に対して傾斜して設置されて、風導管111の中部に幅が徐々に狭くなるような気流集中部が形成され、気流集中部の幅が比較的大きい一端が吸気口112に向けて設置されている。
【0106】
例えば、図示した実施例において、気流ガイド板116は第1の電子モジュール200の一側に位置して、風導カバー110の風導管111内の気流が気流ガイド板116を介して第1の電子モジュール200へ流れるようにして、第1の電子モジュール200の放熱効率を更に速くする。
【0107】
気流ガイド板116の具体的な構造は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、気流ガイド板116は主板本体116aと、主板本体116aの背面に設けられている連結板116bとを含み、連結板116bは風導管111の側壁に固定連結されて、気流ガイド板116を風導管111内に固定させ、気流ガイド面116cは主板本体116aの正面である。
【0108】
他の実施例において、気流ガイド板116は、主板本体116aの周縁に位置する係合フックを更に含み、風導管111の側壁には係合フックに対応する係合溝が設けられており、係合フックと係合溝は係合して、主板本体116aを風導管111内に固定させ、気流ガイド面116cは主板本体116aの正面である。
【0109】
更に、気流ガイド面116cの形状は異なる要求に対応して設計でき、例えば、気流ガイド面116cは凹む円弧面、突起する円弧面又は平面である。
【0110】
更に、気流ガイド面116cの設置方式も異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、気流ガイド面116cは風導管111が取付窓口114を設ける側壁に垂直して設置されている。
【0111】
他の実施例において、気流ガイド面116cは風導管111が取付窓口114を設ける側壁に対向して設置されている。
【0112】
更に、扇風機130を更に含み、扇風機130で吹き出された気流は気体入口から風導管111内に入る。
【0113】
扇風機130の連通方式は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、扇風機130は風導カバー110の吸気口112に取り付けられ、且つ扇風機130の排気口面は風導カバー110の風導管111に向けて設置されて、扇風機130を直接吸気口112に連通させる。
【0114】
他の実施例において、扇風機130は気流ガイド通路で吸気口112に連通する。例えば、扇風機130はUAV 10の他の部位に設けられており、それはUAV 10の内部の気流ガイド通路で風導カバー110の風導管111に連通する。又は、扇風機130はUAV 10の風導カバー110から離れる位置に設けられており、UAV 10の内部の気流ガイド通路により、扇風機130で発生される気流の一部を風導カバー110へガイドし、他の一部をUAV 10の電源へガイドして、電源の放熱に用いられる。
【0115】
扇風機130の取り付け方式は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、吸気口112の開口端面には複数の位置決め柱117が設けられており、扇風機130の周縁には複数の位置決め孔131が対応して設けられており、複数の位置決め柱117はそれぞれ複数の位置決め孔131を貫通して、扇風機130を吸気口112の開口端面に位置決めする。
【0116】
他の実施例において、放熱装置100は更に、扇風機ホルダを含み、扇風機130は扇風機ホルダで吸気口112の開口端面に固定される。
【0117】
更に、放熱装置100は更に、取付ハウジング140を含み、取付ハウジング140は熱伝導板120の風導カバー110の風導管111に対して反対側に設けられており、且つ取付ハウジング140は熱伝導板120とともに一つの第2の電子モジュール300を収納するのに用いられる電気箱を形成する。
【0118】
具体的に図示した実施例において、取付ハウジング140は底板141と複数の側板143とを含み、複数の側板143は順次に囲んで連結して一つの環状の密封構造を形成し、且つ底板141の周縁と連結され、底板141と熱伝導板120は対向して設置されており、複数の側板143の底板141から離れる周縁は囲んで開口を形成し、且つこの開口の形状は熱伝導板120の周縁の形状に対応している。
【0119】
更に、底板141に外接用プラグの挿入に用いられる外接用窓口141a及び/又は電子部品の露出に用いられる放熱用窓口141bが設けられている。
【0120】
取付ハウジング140と熱伝導板120の連結方式は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、放熱装置100は更に連結ホルダ150を含み、連結ホルダ150は熱伝導板120と取付ハウジング140とを固定連結する。
【0121】
連結ホルダ150の具体的な構造は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、連結ホルダ150はZ型構造であり、且つ連結主体151と、それぞれ連結主体151の両端に設けられている二つの固定部153とを含み、二つの固定部153はそれぞれ熱伝導板120と取付ハウジング140に固定連結されている。
【0122】
更に、連結主体151はシート状構造であり、二つの固定部153はそれぞれ連結主体151の両端から曲げ折って延伸する折り曲げシートであり、取付ハウジング140の側板143には係合孔143a(
図3に示す)が開けられ、そのうちの一つの固定部153は係合孔143a内に挿入し、他の一つの固定部153は風導カバー110の風導管111に近い熱伝導板120の表面にぴったりと張り付いて設置されている。
【0123】
更に、放熱装置100は、風導カバー110を固定するための固定ホルダ160を更に含む。例えば、固定ホルダ160により、放熱装置100をUAV 10の機体に固定する。
【0124】
固定ホルダ160の取り付け方式は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、固定ホルダ160は二つであり、そのうちの一つの固定ホルダ160は風導カバー110に固定連結され、他の一つの前記固定ホルダ160は熱伝導板120に固定連結されている。
【0125】
固定ホルダ160の具体的な構造は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、固定ホルダ160はU形本体161と二つの連結用凸耳163とを含み、U形本体161は底部と底部の両端から底部の同じ側に向けて延伸する二つのブラケットアームとを含み、二つの連結用凸耳163は対向して間隔を開けて設置され、且つU形本体161の底部の外側からU形本体161の底部に垂直してU形本体161のブラケットアームに対して反対側の方向へ延伸する。
【0126】
具体的に図示した実施例において、第1の電子モジュール200は風導カバー110の風導管111内に収納され、且つ熱伝導板と間隔を開けて設置されている。第2の電子モジュール300は、熱伝導板120の風導カバー110の風導管111に対して反対側の表面に設けられている。第2の電子モジュール300で発生される熱量は前記熱伝導板120に伝導され、前記熱伝導板120及び前記第1の電子モジュール120で発生される熱量は、前記風導管110内で流れる気流で持ち出される。
【0127】
第1の電子モジュール200で発生される熱量は、第2の電子モジュール300で発生される熱量より多くてもよく、第2の電子モジュール300で発生される熱量より少なくてもよい。具体的に図示した実施例において、第1の電子モジュール200がIMUモジュールであり、第2の電子モジュール300がOFDMモジュールである。一般的に、IMUモジュールで発生される熱量は、OFDMで発生される熱量より少なく、風導カバー110及び熱伝導板120により、IMUモジュールを電気箱から分離して、個別で放熱を行う。
【0128】
更に、放熱装置100は、第1の電子モジュール200を固定するための取付ホルダ170を更に含み、取付ホルダ170は風導カバー110の風導管111内に位置する。具体的には、取付ホルダ170は、第1の電子モジュール200と熱伝導板120を、間隔を開けて設置するようにし、熱伝導板120の熱量を第1の電子モジュール200に直接伝導させる。
【0129】
取付ホルダ170の連結方式は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、取付ホルダ170は風導管111に近い熱伝導板120の表面に固定連結されて、第1の電子モジュール200は熱伝導板120とともに取り外し可能であり、第1の電子モジュール200の点検修理に有利である。
【0130】
他の実施例において、取付ホルダ170は風導管111の側壁に固定連結されている。
【0131】
更に、熱伝導板120が取付ホルダ170により熱伝導を行うことを避けるために、取付ホルダ170は断熱ホルダであり、且つ取付ホルダ170と熱伝導板120は取外し可能に連結されている。
【0132】
取付ホルダ170の具体的な構造は異なる要求に対応して設計でき、例えば、図示した実施例において、取付ホルダ170はU型板本体171と、U型板本体171の両端からそれぞれ逆方向で曲げ折って延伸する固定用凸耳173とを含み、U型板本体171には放熱に用いられる中空部171aが設けられており、U型板本体171には挟む空間が形成されており、即ち、第1の電子モジュール200はU型板本体171内に保持され、固定用凸耳173は風導管111に近い熱伝導板120の表面に固定連結されている。
【0133】
他の実施例において、取付ホルダ170は複数のL型フレームを含み、各L型フレームの一端は風導管111近い熱伝導板120の表面に固定され、他の一端と熱伝導板120は平行し、間隔を開けて設置されており、他の一端を第1の電子モジュール200と当接させ、且つ対向して設置される二つのL型フレームの間には挟む空間が形成され、即ち、第1の電子モジュール200は対向して設置される二つのL型フレームの間に保持されている。
【0134】
更に、UAV 10は更に、第3の電子モジュール400を含み、第3の電子モジュール400は第2の電子モジュール300の熱伝導板120に対して反対側に設けられている。具体的に図示した実施例において、第3の電子モジュール400は制御モジュールである。
【0135】
前記放熱装置100が作業を開始すると、第1の電子モジュール200と第2の電子モジュール300は、熱伝導板120で隔離され、第1の電子モジュール200は風導カバー110の風導管111内に固定され、第2の電子モジュール300は風導カバー110の風導管111外に位置し、且つ熱伝導板120の風導管111に対して反対側の表面に設けられている。扇風機130で発生される気流は第1の電子モジュール200の頂端から下方へ吹き、風導カバー110の風導管111を利用して、気流を第1の電子モジュール200の表面に集中させて、気流を熱伝導板120の放熱フィン123の間で流動させ、第1の電子モジュール200の表面の熱量と、第2の電子モジュール300から熱伝導板120へ伝導された熱量を持ち出して、温度を低下させる機能を発揮する。
【0136】
従来のUAV 10に比べて、前記UAV 10は少なくとも以下の利点を有する。
【0137】
(1)前記UAV 10は放熱装置100を用いて複数の電子モジュールに対して分離式放熱を行うため、各電子モジュールで発生される熱量の互いの影響を避けて、複数の電子モジュールの二つの異なる環境温度下で作業するようにし、且つ風導カバー110の風導管111内で流れる気流によって各電子モジュールで発生される熱量を迅速に持ち出すことができる。
【0138】
例えば、IMUモジュールは風導カバー110の風導管111内に設けられ、風導カバー110の風導管111内で流れる気流によってIMUモジュールで発生される熱量を直接持ち出し、OFDMモジュールは風導カバー110の外側に位置し、且つ熱伝導板120に固定され、OFDMモジュールで発生される熱量が熱伝導板120に伝導され、且つ風導カバー110の風導管111内の気流を通して流れ出す。
【0139】
(2)前記放熱装置100の熱伝導板120は直接風導カバー110の風導管111の側壁の一部を構成して、第2の電子モジュール300で発生される熱量が熱伝導板120により直接伝導されるため、第2の電子モジュール300の放熱効率を高める。
【0140】
(3)前記UAV 10の第2の電子モジュール300を直接熱伝導板120に固定させ、熱伝導板120を風導カバー110に固定させて、第2の電子モジュール300の堅固さを向上させ、第2の電子モジュール300のUAV 10の飛行中の振動時の電気接触の不良を避け、同時に、UAV 10の全体の構造強度を増加させ、UAV 10の構造強度の要求を満たす。
【0141】
本発明が提供する幾つかの実施例において、記載された関連装置と方法が、他の方式で実現できるのは理解すべきである。例えば、以上で説明した装置の実施例は概略的であるにすぎず、例えば、前記モジュール又はユニットの区分は、論理的な機能による区分にすぎず、実際の実現時に他の区分方式を有することができ、例えば、複数のユニット又はモジュールが組み合わされるか又は他のシステムに集積することができ、又は一部の特徴が省略でき、又は実行しない。また、表示される又は説明されたものの間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、一部のインターフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
【0142】
前記分離部材として説明したユニットは物理的に分けていてもよく、分けなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的なユニットであってもよく、そうでなくてもよく、即ち一つの場所に位置することができ、又は複数のネットワークユニットに分布できる。実際の必要に応じてその中の一部又は全部のユニットを選択することにより本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0143】
また、本発明の各実施例中の各機能ユニットは一つの処理ユニット中に集積されることができ、各ユニットは単独で物理的に存在することもでき、二つ又は二つ以上のユニットが一つのユニット中に集積されることができる。前記集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実現することもでき、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現することもできる。
【0144】
前記集積されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形で実現され且つ独立的な製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体中に記憶できる。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、実質上又は従来技術に寄与する部分又はこの技術案の全部又は部分に対して、ソフトウェア製品の形式で体現され、このコンピュータソフトウェア製品は一つの記憶媒体中に記憶されており、コンピュータプロセッサー(processor)が本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行するようにする若干の指令を含む。しかしながら、前記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードが記憶できる様々な媒体を含む。
【0145】
以上の内容は只本発明の実施例にすぎず、本発明の特許範囲を限定するのではなく、本発明の明細書及び図面の内容の等価構成又は等価プロセス転換を利用し、又は直接的又は間接的に他の関連の技術分野に利用するのは、全て本発明の特許保護範囲に含まれる。
[項目1]
放熱装置であって、
気流を導くことに用いられる風導管と、それぞれ上記風導管の両端に位置する吸気口及び排気口とを含み、上記風導管の側壁には貫通する取付窓口が設けられており、上記風導管内に第1の電子モジュールを取り付けられる風導カバーと、
上記取付窓口に設けられ、且つ上記取付窓口を覆い、上記風導管に対して反対側の表面に第2の電子モジュールが取り付けられ、上記第1の電子モジュールとは断熱して設置されている熱伝導板と、を含み、
上記第2の電子モジュールで発生される熱量は上記熱伝導板に伝導され、上記熱伝導板及び上記第1の電子モジュールで発生される熱量は上記風導管内で流れる気流を通して流れ出す
ことを特徴とする放熱装置。
[項目2]
上記吸気口と上記排気口は対向して設置されている
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目3]
上記吸気口の開口のサイズは上記排気口の開口のサイズより大きい
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目4]
上記風導管は平面形の取付側壁を有し、上記取付窓口は上記取付側壁上に開口し、上記熱伝導板は平面形の板本体を含み、上記板本体は上記取付窓口を覆う ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目5]
上記取付窓口は上記吸気口に位置する一端から上記排気口に位置する一端まで延伸し、且つ上記排気口を貫通し、上記板本体は上記排気口まで延伸し、且つ上記風導管の側壁とともに上記排気口を形成する
ことを特徴とする項目4に記載の放熱装置。
[項目6]
上記風導管で上記取付窓口に対向する側壁の中部には中位ガイド面が形成されて、上記排気口へ流れる気流を徐々に集中させる
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目7]
上記中位ガイド面は凸曲面又は傾斜平面である
ことを特徴とする項目6に記載の放熱装置。
[項目8]
上記風導管で上記取付窓口に対向する側壁には上記吸気口に近い上位ガイド面が形成されて、上記吸気口から上記風導管へ流れる気流が徐々に集まる
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目9]
上記上位ガイド面は凸曲面又は傾斜平面である
ことを特徴とする項目8に記載の放熱装置。
[項目10]
上記熱伝導板は板本体と複数の放熱フィンとを含み、上記板本体は上記取付窓口を密封し、上記複数の放熱フィンは上記風導管に近い上記板本体の表面に設けられている
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目11]
上記複数の放熱フィンには中空領域が設けられている
ことを特徴とする項目10に記載の放熱装置。
[項目12]
上記複数の放熱フィンは略平行し、間隔を開けて設置されて、複数の気流ガイド溝を形成し、上記気流ガイド溝は上記風導管に平行する延伸方向に沿って設置されている
ことを特徴とする項目10に記載の放熱装置。
[項目13]
上記風導管に近い上記板本体の表面に複数の固定用凸台が設けられており、そのうちの少なくとも一部の上記固定用凸台は上記放熱フィンに固定連結されており、上記複数の固定用凸台は上記風導管の側壁に固定連結されて、上記熱伝導板を上記風導カバーに固定させる
ことを特徴とする項目10に記載の放熱装置。
[項目14]
上記風導管の側壁が突起して複数の位置決め溝を形成し、上記複数の固定用凸台はそれぞれ上記複数の位置決め溝に対応している
ことを特徴とする項目13に記載の放熱装置。
[項目15]
上記熱伝導板と上記風導カバーは取外し可能に連結されている
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目16]
上記熱伝導板と上記風導カバーは係合構造で固定連結されている
ことを特徴とする項目15に記載の放熱装置。
[項目17]
上記熱伝導板と上記風導カバーはねじ締結部材で固定連結されている
ことを特徴とする項目15に記載の放熱装置。
[項目18]
上記熱伝導板の上記風導管に対して反対側の表面には上記第2の装置を固定するための取付部が設けられている
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目19]
上記風導カバーは、上記風導管内に設けられている気流ガイド板を更に含み、上記気流ガイド板の気流ガイド面は上記風導管の延伸方向に対して傾斜して設置されて、上記風導管の中部に幅が徐々に狭くなるような気流集中部が形成され、上記気流集中部の幅が比較的大きい一端が上記吸気口に向けて設置されている
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目20]
上記気流ガイド板は主板本体と、上記主板本体の背面に設けられている連結板とを含み、上記連結板は上記風導管の側壁に固定連結されて、上記気流ガイド板を上記風導管内に固定させ、上記気流ガイド面は上記主板本体の正面である
ことを特徴とする項目19に記載の放熱装置。
[項目21]
上記気流ガイド板は主板本体と、上記主板本体の周縁に位置する係合フックとを含み、上記風導管の側壁には上記係合フックに対応する係合溝が設けられており、上記係合フックと上記係合溝は係合して、上記主板本体を上記風導管内に固定させ、上記気流ガイド面は上記主板本体の正面である
ことを特徴とする項目19に記載の放熱装置。
[項目22]
上記気流ガイド面は凹む円弧面、突起する円弧面又は平面である
ことを特徴とする項目20又は21に記載の放熱装置。
[項目23]
上記気流ガイド面は上記風導管が上記取付窓口を設ける側壁に垂直して設置されている
ことを特徴とする項目20又は21に記載の放熱装置。
[項目24]
上記気流ガイド面は上記風導管が上記取付窓口を設ける側壁に対向して設置されている
ことを特徴とする項目20又は21に記載の放熱装置。
[項目25]
更に取付ホルダを含み、上記取付ホルダは上記風導管内に位置し、上記取付ホルダにより上記第1の電子モジュールを上記風導管内に取り付ける
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目26]
上記取付ホルダは上記風導管に近い上記熱伝導板の表面に固定連結されている
ことを特徴とする項目25に記載の放熱装置。
[項目27]
上記取付ホルダは断熱ホルダであり、且つ上記取付ホルダと上記熱伝導板は取外し可能に連結されている
ことを特徴とする項目26に記載の放熱装置。
[項目28]
上記取付ホルダはU型板本体と、上記U型板本体の両端からそれぞれ逆方向で曲げ折って延伸する固定用凸耳とを含み、上記U型板本体には放熱のための中空部が設けられており、上記U型板本体には挟む空間が形成されており、上記固定用凸耳は上記風導管に近い上記熱伝導板の表面に固定連結されている
ことを特徴とする項目27に記載の放熱装置。
[項目29]
上記取付ホルダは複数のL型フレームを含み、上記複数のL型フレームのそれぞれの一端は上記風導管に近い上記熱伝導板の表面に固定され、他の一端は熱伝導板と平行し、間隔を開けて設置されており、且つ対向して設置される二つの上記L型フレームの間には挟む空間が形成されている
ことを特徴とする項目27に記載の放熱装置。
[項目30]
上記取付ホルダは上記風導管の側壁に固定連結されている
ことを特徴とする項目25に記載の放熱装置。
[項目31]
更に扇風機を含み、上記扇風機で吹き出された気流は上記気体入口から上記風導管内に入る
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目32]
上記扇風機は上記吸気口に取り付けられ、且つ扇風機の風出口面は上記風導管に向けて設置されて、上記扇風機を直接吸気口に連通させる
ことを特徴とする項目31に記載の放熱装置。
[項目33]
上記吸気口の開口端面には複数の位置決め柱が設けられており、上記扇風機の周縁には複数の位置決め孔が対応して設けられており、上記複数の位置決め柱はそれぞれ上記複数の位置決め孔を貫通して、上記扇風機を上記吸気口の開口端面に位置決めする
ことを特徴とする項目32に記載の放熱装置。
[項目34]
更に扇風機ホルダを含み、上記扇風機は上記扇風機ホルダで上記吸気口の開口端面に固定される
ことを特徴とする項目32に記載の放熱装置。
[項目35]
上記扇風機は気流ガイド通路で上記吸気口に連通される
ことを特徴とする項目31に記載の放熱装置。
[項目36]
更に取付ハウジングを含み、上記取付ハウジングは上記熱伝導板の上記風導管に対して反対側に設けられており、且つ上記取付ハウジングは上記熱伝導板とともに一つの電気箱を形成する
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目37]
上記取付ハウジングは底板と複数の側板とを含み、上記複数の側板は順次に囲んで連結して一つの環状の密封構造を形成し、且つ上記底板の周縁と連結し、上記底板は上記熱伝導板と対向して設置されており、上記複数の側板の上記底板から離れる周縁は囲んで開口を形成し、且つ上記開口の形状は上記熱伝導板の周縁の形状に対応している
ことを特徴とする項目36に記載の放熱装置。
[項目38]
上記底板に外接用プラグの挿入に用いられる外接用窓口及び/又は電子部品の露出に用いられる放熱用窓口が設けられている
ことを特徴とする項目37に記載の放熱装置。
[項目39]
更に連結ホルダを含み、上記連結ホルダは上記熱伝導板と上記取付ハウジングとを固定連結する
ことを特徴とする項目36に記載の放熱装置。
[項目40]
上記連結ホルダはZ型構造であり、且つ連結主体と、それぞれ上記連結主体の両端に設けられている二つの固定部とを含み、上記二つの固定部はそれぞれ上記熱伝導板と上記取付ハウジングと固定連結する
ことを特徴とする項目39に記載の放熱装置。
[項目41]
上記連結主体はシート状構造であり、上記二つの固定部はそれぞれ上記連結主体の両端から曲げ折って延伸する折り曲げシートであり、上記取付ハウジングの側板には係合孔が開けられ、そのうちの一つの上記固定部は上記係合孔内に挿入され、他の一つの上記固定部は上記風導管に近い上記熱伝導板の表面にぴったりと張り付いて設置されている
ことを特徴とする項目40に記載の放熱装置。
[項目42]
上記風導カバーを固定するための固定ホルダを更に含む
ことを特徴とする項目1に記載の放熱装置。
[項目43]
上記固定ホルダは二つであり、そのうちの一つの固定ホルダは上記風導カバーと固定連結し、他の一つの上記固定ホルダは上記熱伝導板と固定連結する
ことを特徴とする項目42に記載の放熱装置。
[項目44]
上記固定ホルダはU形本体と二つの連結用凸耳とを含み、上記U形本体は底部と上記底部の両端から上記底部の同じ側に向けて延伸する二つのブラケットアームとを含み、上記二つの連結用凸耳は対向して間隔を開けて設置され、且つ上記U形本体の底部の外側から上記底部に垂直して上記ブラケットアームに対して反対側へ延伸する
ことを特徴とする項目43に記載の放熱装置。
[項目45]
項目1〜44のいずれか一項に記載の放熱装置と、
上記第1の電子モジュールと、
上記第2の電子モジュールと、
を含むことを特徴とするUAV。
[項目46]
上記第1の電子モジュールで発生される熱量は上記第2の電子モジュールで発生される熱量より多い
ことを特徴とする項目45に記載のUAV。
[項目47]
上記第1の電子モジュールで発生される熱量は上記第2の電子モジュールで発生される熱量より少ない
ことを特徴とする項目45に記載のUAV。
[項目48]
更に第3の電子モジュールを含み、上記第3の電子モジュールは上記第2の電子モジュールの上記熱伝導板に対して反対側に設けられている
ことを特徴とする項目45に記載のUAV。
[項目49]
上記第1の電子モジュールはIMUモジュールであり、上記第2の電子モジュールはOFDMモジュールである
ことを特徴とする項目48に記載のUAV。
[項目50]
上記第3の電子モジュールは制御モジュールであり、上記IMUモジュール、上記OFDMモジュール及び上記制御モジュールは上記UAVの主制御モジュールを構成する
ことを特徴とする項目49に記載のUAV。