(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の実施形態に関連した技術的解決策を示すために、実施形態の説明において参照される図面の簡単な導入を以下に提供する。明らかに、以下に説明する図面は、本開示の幾つかの例又は実施形態にすぎない。当業者であれば、更なる創造的な努力を行うことなく、これらの図面に従って本開示を他の同様のシナリオに適用することができる。別段の記載がない限り又は文脈から明らかでない限り、図面における同じ参照符号は、同じ構造体及び動作を指している。
【0020】
個数が特定されていないものが本開示及び添付の特許請求の範囲において用いられているとき、それらは、内容が明らかに別のことを規定していない限り、単数のもの及び複数のものを含む。「備える」及び/又は「含む」という用語は、本開示において用いられるとき、明示されたステップ及び要素の存在を明記しているが、1つ以上の他のステップ及び要素の存在又は追加を排除するものではないことが更に理解されるであろう。
【0021】
「システム」、「モジュール」、「ユニット」、及び/又は「構成要素」という用語は、本開示及び添付の特許請求の範囲において用いられるとき、絶対的な意味を有しない構造の階層的な関係を示すためにのみ用いることができる。これらの用語は、区別なく用いることもできるし、必要に応じて他の言葉に置き換えることもできることが理解されるであろう。
【0022】
システムの幾つかのモジュール、ユニット、及び/又は構成要素は、本開示の幾つかの実施形態に従って、様々な方法で参照される場合があるが、クライアント端末及び/又はサーバーでは、任意の数量の異なるモジュール、ユニット、及び/又は構成要素が用いられ、動作されてもよい。これらのモジュール、ユニット、及び/又は構成要素は、例示であることが意図され、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。システム及び方法の異なる態様では、異なるモジュール、ユニット、及び/又は構成要素が用いられてもよい。
【0023】
本開示の幾つかの実施形態によれば、フローチャートは、システムによって実行される動作を示すのに用いられる。上記又は下記の動作は順番に実施されてもよいし、されなくてもよいことが明らかに理解されることであろう。逆に、動作は、逆順に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。その上、1つ以上の他の動作がフローチャートに追加されてもよいし、1つ以上の動作がフローチャートから省略されてもよい。
【0024】
本開示の実施形態は、異なる輸送システムに適用されてもよい。これらの異なる輸送システムには、陸上輸送、海上輸送、空輸、宇宙輸送等、又はそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。例えば、本開示の実施形態は、タクシー、運転手付き乗用車サービス、相乗りサービス、バス、列車、弾丸列車、高速鉄道、地下鉄、船舶、飛行機、宇宙船、熱気球、無人車両、速達の送付/受け取り、又は管理及び/又は配送が適用される任意の輸送システムにおいて用いることができる。本開示の異なる実施形態の応用シナリオは、1つ以上のウェブページ、ブラウザープラグイン及び/又は拡張、クライアント端末、カスタムシステム、社内解析システム、人工知能ロボット等、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。本明細書に開示されたシステム及び方法の応用シナリオは、幾つかの例又は実施形態にすぎないことが理解されるであろう。当業者であれば、更なる創造的な努力を行うことなく、これらの図面を他の応用シナリオ、例えば、登録サービス、賃貸住宅サービス、フードデリバリーサービス、社員募集サービス、ショッピングサービス等、又はそれらの任意の組み合わせに適用することができる。
【0025】
本開示における「乗客」、「オーダー要求者」、「客」、「要求者」、及び「サービス要求者」という用語は、サービスを要求又はオーダーすることができる個人、団体、又はツールを指すために区別なく用いられる。また、本開示における「ドライバー」、「オーダー受信者」、「提供者」、「サプライヤー」、「サービス提供者」、「従業員(servant)」、及び「サーバー」という用語は、サービスを提供することができるか又はサービスの提供を容易にすることができる個人、団体、又はデバイスを指すために区別なく用いられる。加えて、本開示における「ユーザー」、「端末」、及び/又は「ユーザー端末」という用語は、サービスを要求することができるか、又はサービスを提供若しくはサービスの提供を援助することができる当事主体を指すことができる。
【0026】
図1は、本開示の幾つかの実施形態に係るネットワーク環境における一例示的な位置ベースサービスシステムの概略図を示している。位置ベースサービスシステム100は、オン・デマンドサービスシステム105と、1つ以上の乗客端末120と、1つ以上のデータベース130と、1つ以上のドライバー端末140と、1つ以上のネットワーク150と、1つ以上の情報源160とを備えることができる。幾つかの実施形態では、オン・デマンドサービスシステム105は、オーダーペアリングエンジン110を備えることができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、収集された情報を解析及び処理して、解析結果を生成するように構成されたシステムとすることができる。オーダーペアリングエンジン110は、サーバーであってもよいし、サーバーの一部分であってもよいし、サーバーグループであってもよい。サーバーグループは、集中型(例えば、データセンター)であってもよいし、分散型(例えば、分散システム)であってもよい。オーダーペアリングエンジン110は、集中型であってもよいし、分散型であってもよい。オーダーペアリングエンジン110は、ローカルであってもよいし、リモートであってもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、ネットワーク150又は他の任意のコミュニケーション方式を介して、ユーザー120/140(例えば、乗客端末120又はドライバー端末140)、情報源160、及び/又はデータベース130にアクセスすることができる。
【0027】
乗客端末120及びドライバー端末140は、ユーザー、ユーザー端末、又は端末と総称される場合がある。乗客端末120及びドライバー端末140は、サービスオーダーに関連した任意の個人、団体、又はツールであってもよく、例えば、サービス要求者及びサービス提供者であってもよい。乗客が、サービス要求者であってもよい。本開示では、「乗客」、「オーダー要求者」、「乗客端末」、「オーダー要求者端末」、及び「乗客端末デバイス」は、区別なく用いられる場合がある。乗客は、乗客端末120のユーザーも含むことができる。幾つかの実施形態では、ユーザーは、乗客自身でなくてもよい。例えば、乗客端末120のユーザーAは、乗客端末120を用いて、オン・デマンドサービスをオーダーすることもできるし、オン・デマンドサービスを受理することもできるし、ユーザーBについての他の任意の情報又は命令をオン・デマンドサービスシステム105から受信することもできる。便宜上、乗客端末120のユーザーは、本開示では「乗客」と呼ばれる場合もある。本開示では、「ドライバー」、「オーダー受信者」、「ドライバー端末」、「オーダー受信者端末」、及び「ドライバー端末デバイス」は、区別なく用いられる場合がある。ドライバーは、ドライバー端末140のユーザーを含むことができる。幾つかの実施形態では、ユーザーは、ドライバー自身でなくてもよい。例えば、ドライバー端末140のユーザーCは、ドライバー端末140を用いて、オン・デマンドサービスを受理することもできるし、ユーザーDについての他の任意の情報又は命令をオン・デマンドサービスシステム105から受信することもできる。便宜上、ドライバー端末140のユーザーは、本開示では「ドライバー」と呼ばれる場合もある。幾つかの実施形態では、乗客端末120は、デスクトップコンピューター120−1、ラップトップコンピューター120−2、車両の組み込みデバイス120−3、モバイルデバイス120−4等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ここで、組み込みデバイス120−3は、カーピューター等であってもよい。幾つかの実施形態では、乗客端末120は、他のスマート端末であってもよく、他のスマート端末には、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートモバイルデバイス、又は他の任意のスマートデバイスが含まれるが、これらに限定されるものではない。スマートホームデバイスは、スマート照明機器、スマート器具制御機器、スマート監視機器、スマートTV、スマートカメラ、スマートフォン、ウォーキートーキー等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ウェアラブルデバイスは、スマートブレスレット、スマートウォッチ、スマートソックス、スマートグラス、スマートヘルメット、スマートヘッドバンド、スマート衣服、スマートバックパック、スマートアクセサリー等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。スマートモバイルデバイスは、搬送機器(例えば、オンボードコンピューター又はオンボードTV)、ゲーム機器、GPS機器、POSマシン等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ドライバー端末140も、乗客端末120の説明と同様のデバイスのうちの1つ以上を含むことができる。
【0028】
幾つかの実施形態では、データベース130は、記憶機能を有するデバイスを指すことができる。データベース130は、ユーザー120/140から受信されたデータと、オーダーペアリングエンジン110によって生成されたデータとを記憶するように構成することができる。データベース130又はシステムにおける他の記憶デバイスは、読み出し/書き込みを行うことができる全ての媒体を指すことができる。データベース130又はシステムにおける他の記憶デバイスは、ローカルであってもよいし、リモートであってもよい。データベース130は、階層データベース、ネットワークデータベース、リレーショナルデータベース等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。データベース130は、情報をデジタル化し、その後、この情報を記憶デバイス、例えば、電気記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光記憶デバイス等に記憶することができる。データベース130は、例えば、システム、ソフトウェア、プログラム、データ等を含む情報を記憶するように構成することができる。データベース130は、電気を用いて情報を記憶するデバイス、例えば、様々な記憶装置、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)等であってもよい。RAMは、10進計数管、セレクトロン、遅延線メモリ、ウィリアムス管、ダイナミックランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、スタティックランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、サイリスターランダム・アクセス・メモリ(T−RAM)、ゼロキャパシタRAM(Z−RAM)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ROMは、磁気バブルメモリ、磁気ボタン線メモリ(magnetic button line memory)、薄膜メモリ、磁気プレーテッドワイヤメモリ、磁気コアメモリ、磁気ドラムメモリ、光学ドライブ、ハードディスク、磁気テープ、初期不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)、相変化メモリ、磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ、強誘電性ランダム・アクセス・メモリ、不揮発性SRAM、フラッシュメモリ、電子的消去可能リード・オンリー・メモリ、消去可能プログラマブルリード・オンリー・メモリ、プログラマブルリード・オンリー・メモリ、マスクヒープリードメモリ(masked heap read memory)、フローティング接続ゲートランダム・アクセス・メモリ、ナノランダム・アクセス・メモリ、レーストラックメモリ、可変抵抗メモリ、プログラマブルメタライゼーションユニット等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。データベース130は、磁気を用いて情報を記憶するデバイス、例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、磁気コアメモリ、磁気バブルメモリ、Uディスク、フラッシュメモリ等であってもよい。データベース130は、光学を用いて情報を記憶するデバイス、例えば、CD、DVD等であってもよい。データベース130は、磁気及び光学を用いて情報を記憶するデバイス、例えば、光磁気ディスク等であってもよい。データベース130のアクセスモードは、ランダム記憶、シリアルアクセス記憶、リード・オンリー記憶等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。データベース130は、非永続メモリであってもよいし、永続メモリであってもよい。上述の記憶デバイスは、説明のための例とすることができ、位置ベースサービスシステム100において用いられる記憶デバイスを限定することはできない。
【0029】
データベース130は、ネットワーク150、オン・デマンドシステム105、オン・デマンドシステム105の一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)、又はそれらの任意の組み合わせと接続して通信することができる。幾つかの実施形態では、データベース130は、オン・デマンドサービスシステム105のバックグラウンドに設定されてもよい。幾つかの実施形態では、データベース130は、独立したものであってもよいし、ネットワーク150に直接接続されていてもよい。データベース130と他のモジュールとの間の接続は、無線であってもよいし、有線であってもよい。ネットワーク150は、情報交換用のチャネルを提供することができる。データベース130が、ネットワーク150に接続されているとき、ユーザー120/140は、ネットワーク150を介してデータベース130にアクセスすることができる。データベース130への種々のモジュールのアクセス権は、制限される場合がある。例えば、データベース130への最も高いアクセス権を有するオン・デマンドサービスシステム105又はこのシステムの一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)は、データベース130から公開情報又は個人情報を読み出すこともできるし、これを変更することもできる。乗客端末120又はドライバー端末140は、幾つかの特定の条件が満たされると、ユーザーに関連した公開情報又は個人情報である当事主体の情報を読み出すことができる。例えば、オン・デマンドサービスシステム105は、当該オン・デマンドサービスシステムを1回以上用いるユーザーの経験に基づいて公開情報又はユーザーに関連した情報を更新/変更することができる。別の例として、ドライバーがサービスオーダーを乗客から受け取ると、データベース130内のこの乗客の情報の一部分は、そのドライバーにアクセス可能とすることができる。一方、ドライバーがデータベース130内のこの乗客の情報を変更することを許可しないようにすることができる。ドライバーは、オン・デマンドサービスシステム105に報告することができ、オン・デマンドサービスシステム105は、データベース130内のこの乗客の情報を変更するか否かを判断することができる。別の例として、乗客が、サービスを提供するサービスオーダーをドライバーから受け取ると、データベース130内のこのドライバーの情報の一部分、例えば、ユーザーのスコア情報、運転経験等は、乗客にアクセス可能とすることができる。一方、乗客がデータベース130内のこのドライバーの情報を変更することを許可しないようにすることができる。乗客は、オン・デマンドサービスシステム105に報告することができ、オン・デマンドサービスシステム105は、データベース130内のこのドライバーの情報を変更するか否かを判断することができる。
【0030】
ネットワーク150は、単一のネットワークであってもよいし、ネットワークの組み合わせであってもよい。例えば、ネットワーク150は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク、ヴァーチャルネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ネットワーク150は、有線アクセスポイント又は無線アクセスポイント、ベースステーション(基地局)、ネットワーク交換ポイント等の複数のネットワークアクセスポイントを備えることができる。これらのアクセスポイントを通じて、任意のデータ源が、ネットワーク150に接続されて、ネットワーク150を介して情報を送信することができる。
【0031】
情報源160は、システム105に他の情報を提供するように構成された情報源であってもよい。例えば、情報源160は、例えば、気象状況、交通情報、法規制の情報、ニュースイベント、生活情報、生活ガイド情報等を含むサービス情報を位置ベースサービスシステム100に提供してもよい。情報源160は、単一の中央サーバー、ネットワークを介して接続された複数のサーバー、又は複数の個人デバイス等を用いて実施してもよい。情報源が複数の個人デバイスを用いて実施されているとき、これらの個人デバイスは、例えば、テキスト、音声、画像及びビデオをクラウドサーバーにアップロードすることによってコンテンツ(例えば、「ユーザー生成コンテンツ」と呼ばれる)を生成することができる。したがって、情報源は、複数の個人デバイス及びクラウドサーバーによって生成されてもよい。情報源160は、ネットワーク150、オン・デマンドシステム105、オン・デマンドシステム105の一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)、又はそれらの任意の組み合わせに接続されてこれらと通信することができる。情報源160がネットワーク150に接続されてこのネットワークと通信するとき、ユーザー120/140は、ネットワーク150を介して情報源160にアクセスすることができる。情報源160と他のモジュールとの間の接続は、無線であってもよいし、有線であってもよい。
【0032】
一例として輸送サービスを取り上げると、情報源160は、地図情報及び都市サービス情報を含む市営サービスシステム、リアルタイム交通放送システム、気象放送システム、ニュースネットワーク等を含んでいてもよい。情報源160は、車両速度計、オンボード診断装置(on-board diagnostics)、レーダー速度計、温湿度センサー等のような一般的な速度計測デバイス、センサー、又はIOT(モノのインターネット)デバイス等の物理デバイスであってもよい。情報源160は、ニュース、メッセージ、リアルタイム道路情報等を取得するように構成された情報源であってもよい。例えば、情報源160は、Usenetに基づくインターネットニュースグループ、インターネット上のサーバー、気象情報サーバー、道路状況情報サーバー、ソーシャルネットワークサーバー等を含むネットワーク情報源であってもよい。一例としてフードデリバリーサービスを取り上げると、情報源160は、或る地域における複数のフード提供者の情報を記憶するシステム、地図情報及び都市サービス情報を含む市営サービスシステム、リアルタイム交通放送システム、気象放送システム、ニュースネットワーク等であってもよい。上記で説明した例は、情報源の範囲も、情報源によって提供されるサービスのタイプも限定することを意図するものではない。サービスの情報を提供することができる任意のデバイス又はネットワークを、本開示における情報源として指定することができる。
【0033】
幾つかの実施形態では、位置ベースサービスシステム100における異なるモジュール間のコミュニケーションは、オーダーの形態にすることができる。オーダーの対象は任意の商品(product:生産品)であってもよい。幾つかの実施形態では、この商品は、有形商品であってもよいし、無形商品であってもよい。有形商品は、食料品、医薬品、商品、化学製品、電気器具、衣料品、車両、家屋資産、高級品等、又はそれらの任意の組み合わせを含む、形状又はサイズを有する任意の物であってもよい。無形商品は、サービス財、金融商品、知的産物、インターネット商品等、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。インターネット商品は、情報、娯楽、コミュニケーション、又は取引に関するユーザーの要件を満たす任意の商品を含んでいてもよい。インターネット商品を分類する多くの方法があり得る。一例としてホストプラットフォームに基づく分類方法を取り上げると、インターネット商品は、パーソナルホスト商品、ウェブ商品、モバイルインターネット商品、商用ホストプラットフォーム商品、組み込み商品等、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。モバイルインターネット商品は、モバイル端末において用いられるソフトウェア、プログラム又はシステムであってもよい。本明細書において、モバイル端末は、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、モバイルフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、電子時計、POSマシン、カーピューター、テレビ等、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。また、モバイルインターネット商品は、コンピューター又はモバイルフォンにおいて用いられるソーシャルコミュニケーション、ショッピング、旅行、娯楽、学習、又は投資の様々なソフトウェア又はアプリケーションを含んでもよい。旅行のソフトウェアは、旅行ソフトウェア、車両予約ソフトウェア、地図ソフトウェア等であってもよい。車両予約ソフトウェアは、車両(例えば、タクシー、バス、又は無人自動車)、列車、地下鉄、船舶(例えば、汽船)、航空機(例えば、飛行機、無人飛行機、スペースシャトル、ロケット)等、又はそれらの任意の組み合わせを予約するのに用いることができる。
【0034】
当然ながら、位置ベースサービスシステム100の上記説明は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、システムの原理を理解すると、この原理を逸脱することなく、モジュールを様々な方法で組み合わせることもできるし、サブシステムとして他のモジュールと接続することもでき、上記で説明した方法及びシステムを実施する、ファイルされたアプリケーションの形式及び詳細に対して変更及び変形を行うこともできる。例えば、データベース130は、データ記憶機能を有するクラウドコンピューティングプラットフォームであってもよく、パブリッククラウド、プライベートクラウド、コミュニティクラウド、ハイブリッドクラウド等が含まれるが、これらに限定されるものではない。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0035】
図2は、本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的なオーダーペアリングエンジン110の概略図を示している。便宜上、オーダーペアリングエンジン110を示すために、タクシー配車サービスシステムを一例として取り上げることができる。オーダーペアリングエンジン110は、1つ以上の処理モジュール210と、1つ以上の記憶モジュール220と、1つ以上の乗客インターフェース230と、1つ以上のドライバーインターフェース240とを備えることができる。オーダーペアリングエンジン110は、集中型であってもよいし、分散型であってもよい。オーダーペアリングエンジン110の1つ以上のモジュールは、ローカルであってもよいし、リモートであってもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、ウェブサーバー、ファイルサーバー、データベースサーバー、FTPサーバー、アプリケーションサーバー、プロキシサーバー、メールサーバー等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0036】
幾つかの実施形態では、処理モジュール210は、関連した情報を処理するように構成することができる。処理モジュール210は、乗客インターフェース230、ドライバーインターフェース240、記憶モジュール220、データベース130、及び情報源160から情報を受信することができる。処理モジュール210は、処理された情報を乗客インターフェース230及び/又はドライバーインターフェース240に送信することができる。この処理された情報は、データベース130、記憶モジュール220、又は他の任意のバックアップのデータベース若しくは記憶デバイスに記憶されてもよい。情報処理の方法は、記憶すること、分類すること、フィルタリングすること、変換すること、計算すること、検索すること、予測すること、トレーニングすること等、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。幾つかの実施形態では、処理モジュール210は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、物理処理装置(PPU)、デジタル処理プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー等、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0037】
当然ながら、処理モジュール210及び/又はデータベース130は、システム内に存在してもよいし、クラウドコンピューティングプラットフォームを介して対応する機能を実施してもよい。ここで、クラウドコンピューティングプラットフォームは、主としてデータ記憶に用いられる記憶ベースのクラウドプラットフォーム、主としてデータ処理に用いられる計算ベースのクラウドプラットフォーム、又はデータ記憶及びデータ処理の双方等に用いられるハイブリッドクラウドプラットフォームを含むことができるが、これらに限定されるものではない。システムによって用いられるクラウドプラットフォームは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、コミュニティクラウド、ハイブリッドクラウド等であってもよい。例えば、システムによって受信された幾つかのオーダー情報及び/又は非オーダー情報は、実際の要件に従ってユーザークラウドプラットフォームによって計算及び/又は記憶されてもよい。他のオーダー情報及び/又は非オーダー情報が、ローカル処理モジュールによって計算されてもよく、及び/又はシステムデータベースによって記憶されてもよい。幾つかの実施形態では、乗客インターフェース230及びドライバーインターフェース240は、それぞれ乗客端末120及びドライバー端末140によって送信された情報を受信するように構成することができる。ここで、この情報は、サービスのアカウント情報、サービスの要求情報、サービスの受信情報、ユーザーの習慣/好み情報、ユーザーの位置情報、ユーザーの評価情報等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ここで、サービスのアカウント情報は、氏名、ニックネーム、性別、国籍、連絡先情報(例えば、電話番号、携帯電話番号、又はソーシャルアカウント情報)、職業、評価レベル、使用時間、運転年齢(driving age:運転歴)、車両年齢、オートバイタイプ、車両状況、プレートナンバー、運転免許証番号、証明書、追加サービス能力等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。オーダーの要求情報は、ユーザーのオーダー要求情報(例えば、乗客のタクシー要求、ドライバーのオーダー受信要求又はオーダー受理要求)、ユーザーの他の要求情報(例えば、ドライバーからシステムに送信される、或る特定の区域のオーダー密度を取得することについての要求)等を含むことができる。サービスの受信情報は、オーダーの受信に同意したユーザーについての情報、オーダーの受信をあきらめたユーザーについての情報、オーダーの受信に成功したユーザーについての情報、オーダーの受信に失敗したユーザーについての情報等を含むことができる。ユーザーの習慣/好み情報は、ドライバーについての乗客の好み、乗客の許容可能な待ち時間、相乗り乗客についての乗客の好み、オートバイタイプについての乗客の好み、始発場所(original site)、終着場所(terminal site)、又は出発時刻についてのドライバーの好み等を含むことができる。ユーザーの位置情報は、ユーザーの位置、周辺環境、始発場所、終着場所、乗車距離、経路、経路における交通状況等を含むことができる。ユーザーの評価情報は、ドライバーと乗客との間の相互評価、例えば、「良好なサービス」、「陽気な性格」、「熱心さ」、「不良なサービス」、又は「話し合いの下手な人」であってもよい。情報の形式は、テキスト、オーディオ、ビデオ、画像等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。情報の入力モードは、手書き、ジェスチャー、画像、オーディオ、ビデオ、電磁波等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。受信された情報は、データベース130に記憶することもできるし、記憶モジュール220に記憶することもできるし、処理モジュール210によって計算及び処理することもできるし、それらを任意に組み合わせることもできる。
【0038】
幾つかの実施形態では、ユーザーの位置情報は、測位システムによって取得することができる。例えば、システムは、1つ以上の測位技術によってユーザーの情報、例えば、位置、始発場所、動作状態、移動の速度等を取得することができる。測位システムは、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、コンパスナビゲーションシステム(COMPASS)、北斗衛星導航系統、ガリレオ測位システム(Galileo)、準天頂衛星システム(QZSS)、ベースステーション(基地局)測位技術、ワイヤレスフィデリティー(Wi−Fi)測位技術、Bluetooth(登録商標)測位技術、車両の測位/速度測定システム等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。
【0039】
幾つかの実施形態では、乗客インターフェース230及びドライバーインターフェース240は、処理モジュール210によって処理された処理情報を出力するように構成することができる。この情報は、最適化された位置情報、当初のオーダー情報、処理されたオーダー情報、当初のユーザー情報、処理されたユーザー情報等であってもよい。情報の形式は、テキスト、オーディオ、ビデオ、画像等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。出力された情報は、乗客端末120及び/又はドライバー端末140に送信される場合もあるし、送信されない場合もある。出力された情報は、送信されるのではなく、データベース130又は記憶モジュール220に記憶されてもよい。
【0040】
図2に示すシステムは様々な方法によって実施されてもよいことが理解されるであろう。例えば、システムは、ハードウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実施されてもよい。本明細書において、ハードウェアは、専用ロジックによって実施されてもよい。ソフトウェアは、メモリに記憶されてもよく、適切な命令実行システム(例えば、マイクロプロセッサ又は専用設計ハードウェア)によって実施されてもよい。上記方法及び上記システムは、コンピューター実行可能命令及び/又はプロセッサの組み込み制御コードによって実施されてもよいことが当業者によって理解されよう。例えば、制御コードは、ディスク、CD若しくはDVD−ROM、リード・オンリー・メモリ(例えば、ファームウェア)等のプログラマブルメモリデバイス、又は光信号搬送波若しくは電気信号搬送波等のデータ搬送波等の媒体によって提供されてもよい。本開示のシステム及びそのモジュールは、大規模集積回路若しくは大規模ゲートアレイ、半導体デバイス(例えば、ロジックチップ又はトランジスタ)、又はプログラマブルハードウェアデバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はプログラマブルロジックデバイス)のハードウェア回路によって実施されてもよいだけでなく、様々なタイプのプロセッサにおいて実行されるソフトウェア、又は上記ハードウェア回路及びソフトウェア(例えば、ファームウェア)の組み合わせによって実施されてもよい。
【0041】
図2に示すシステムは、タクシー配車サービスシステムにのみ限定されるものではなく、他の交通サービスシステム又は他のサービスシステム、例えば、登録サービス、賃貸住宅サービス、フードデリバリーサービス、社員募集サービス、ショッピングサービス等にも適用することができることが理解されるであろう。本開示における例示は、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0042】
当然ながら、オーダーペアリングエンジン110の上記説明は、例示の目的で提供されており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、システムの原理を理解すると、この原理を逸脱することなく、モジュールを様々な方法で組み合わせることもできるし、サブシステムとして他のモジュールと接続することもできる。例えば、処理モジュール210、記憶モジュール220、乗客インターフェース230、ドライバーインターフェース240、及びデータベース130は、1つのシステム内の異なるモジュールであってもよいし、上記モジュールのうちの2つ以上の対応する機能を実行する単一のモジュールとして組み合わされてもよい。例えば、乗客インターフェース230及びドライバーインターフェース240は、入力及び出力の機能を実行するように構成することができる単一のモジュールとして組み合わされてもよいし、ともに乗客/ドライバーと通信する入力モジュール及び出力モジュールであってもよい。別の例として、処理モジュール210及び記憶モジュール220は、2つの独立したモジュールであってもよいし、処理機能及び記憶機能の双方を有する単一のモジュールであってもよい。更に別の例として、これらのモジュールの全てが、単一の記憶モジュールを共有してもよいし、これらのモジュールのそれぞれが、それ自身の記憶モジュールを有してもよい。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0043】
図3は、本開示の幾つかの実施形態に係る、オーダーペアリングエンジン110における一例示的な処理モジュール210の概略図を示している。処理モジュール210は、1つ以上の選択ユニット310と、1つ以上のペアリングユニット320と、1つ以上の評価ユニット330と、1つ以上のトレーニングユニット340と、1つ以上の分類ユニット350と、1つ以上の決定ユニット360とを備えることができる。当然ながら、オーダーペアリングエンジン110は、上記ユニットのうちの1つ以上を備えることもできるし、上記ユニットの全てを備えることもできるし、上記ユニット以外の他の任意の構成要素を備えることもできる。
【0044】
選択ユニット310は、乗客インターフェース230及び/又はドライバーインターフェース240から受信されたオーダー情報に基づいてオーダー受信者を選択することができる。ここで、この情報は、サービスのアカウント情報、サービスの要求情報、サービスの受信情報、ユーザーの習慣/好み情報、ユーザーの位置情報、ユーザーの評価情報等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。ここで、サービスのアカウント情報は、氏名、ニックネーム、性別、国籍、連絡先情報(例えば、電話番号、携帯電話番号、又はソーシャルアカウント情報)、職業、評価レベル、使用時間、運転年齢、車両年齢、オートバイタイプ、車両状況、プレートナンバー、運転免許証番号、証明書、追加サービス能力等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。オーダーの要求情報は、ユーザーのオーダー要求情報(例えば、乗客のタクシー要求、ドライバーのオーダー受信要求又はオーダー受理要求)、ユーザーの他の要求情報(例えば、ドライバーからシステムに送信される、或る特定の区域のオーダー密度を取得することについての要求)等を含むことができる。サービスの受信情報は、オーダーの受信に同意したユーザーについての情報、オーダーの受信をあきらめたユーザーについての情報、オーダーの受信に成功したユーザーについての情報、オーダーの受信に失敗したユーザーについての情報等を含むことができる。ユーザーの習慣/好み情報は、ドライバーについての乗客の好み、乗客の許容可能な待ち時間、相乗り乗客についての乗客の好み、オートバイタイプについての乗客の好み、始発場所、終着場所、又は出発時刻についてのドライバーの好み等を含むことができる。ユーザーの位置情報は、ユーザーの位置、周辺環境、始発場所、終着場所、乗車距離、経路、経路における交通状況等を含むことができる。ユーザーの評価情報は、ドライバーと乗客との間の相互評価、例えば、「良好なサービス」、「陽気な性格」、「熱心さ」、「不良なサービス」、「話し合いの下手な人」、又は「無口」であってもよい。オーダー情報は、現在データと履歴データとを含むことができる。現在データは、オーダーの生成中の関係データを指すことができ、履歴データは、オーダーの生成前の関係データを指すことができる。便宜上、次の例は、例示のためにのみ用いられ、本開示の範囲を限定するために用いられるものではない。例えば、選択ユニット310は、乗客インターフェース230、ドライバーインターフェース240、及び/又はデータベース130から現在データ及び履歴データを受信し、このデータに基づいて可能性のあるオーダー受信者を選択することができる。ここで、現在データは、オーダー要求者とオーダー受信者との間の距離、オーダー受信者のアイドル状況等を含むことができるが、これらに限定されるものではない。履歴データは、オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータを含むことができるが、これらに限定されるものではない。幾つかの実施形態では、選択ユニット310は、選別された可能性のあるオーダー受信者にオーダーを送信することができる。オーダー受信者がオーダーを受理した場合、このオーダー受信者は、その時のペアリングに選ばれたオーダー受信者として決定することができる。幾つかの実施形態では、或る特定の種類の履歴情報を処理するとき、異なる期間における履歴オーダーの情報は、その処理に対して同じ影響を有する場合もあるし、異なる影響を有する場合もある。例えば、近時の履歴オーダーの情報は、処理に対して、比較的古い履歴オーダーの情報と同じ影響を有する場合がある。別の例として、近時の履歴オーダーの情報は、処理に対して大きな影響を有する場合がある一方、比較的古い履歴オーダーの情報は、処理に対して影響をほとんど有しないか又はまったく有しない場合がある。
【0045】
ペアリングユニット320は、オーダー要求者と、オーダーを受理すると判断されたオーダー受信者とをペアリングすることができる。当然ながら、「ペアリング」モードは、「1対1」、「1対多」、「多対多」等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、「1対多」ペアリングモードでは、ペアリングユニット320は、複数のオーダー受信者の情報をオーダー要求者に選択のために送信することができる。「多対多」ペアリングモードでは、ペアリングユニット320は、複数のオーダー要求者の情報を複数のオーダー受信者に選択のために送信することができ、次に、これらのオーダー受信者の情報をこれらのオーダー要求者に選択のために送信することができる。上記情報提供シーケンスは、入れ替えることもできるし、同時に実施することもできる。幾つかの実施形態では、ペアリングユニット320は、上述の1つ以上のオーダー情報(例えば、オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴データ)を参照して、オーダー取引の確率、オーダー取引の速度、オーダー取引のエクスペリエンス等を改善するルールに基づいてオーダー要求者とオーダー受信者とをペアリングすることができる。幾つかの実施形態では、オーダー要求者及びオーダー受信者のオーダー情報は、ペアリングユニット320によって処理(例えば、フィルタリング、グループ化、分類、ソート、又は計算)することができ、ペアリングユニット320は、1つ又は一連のペアリング結果を生成することができる。ペアリング結果の評価は、整合度によって提示することができる。整合度の提示は、数字、テキスト、シンボル、画像等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。数字は、パーセンテージ、スコア、等級等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。テキストは、「優良」、「良」、「平均」、「不良」等とすることができる。シンボルは、正(right)、バツ印(cross)等とすることができる。画像は、五芒星、カラーバー等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。ペアリング結果は、オーダー要求者及び/又はオーダー受信者に送信することができる。ペアリング結果は、オーダー要求者及びオーダー受信者の情報(例えば、現在データ又は履歴データ)、整合度等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。ペアリング結果は、テキスト、オーディオ、画像、ビデオ等、又はそれらの任意の組み合わせの形式でオーダー要求者又はオーダー受信者に送信することができる。ペアリング結果は、オーダー要求者及びオーダー受信者が選択することができる。
【0046】
幾つかの実施形態では、ペアリングユニット320は、1つ以上の履歴タブ決定構成要素321と、1つ以上のペアリング構成要素322とを更に備えることができる。ここで、履歴タブ決定構成要素321は、オーダー要求者の履歴データと、オーダーを受理すると判断されたオーダー受信者の履歴データとに基づいて、ユーザーの特徴を示す履歴タブを求めることができる。ペアリング構成要素322は、履歴タブに基づいてオーダー要求者とオーダー受信者とをペアリングすることができる。履歴タブは、上記の任意のオーダー情報であってもよいし、それらの任意の組み合わせであってもよい。幾つかの実施形態では、履歴タブは、オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むオーダー情報の履歴データに基づいて生成することができる。
【0047】
評価ユニット330は、オーダー要求者及びオーダー受信者の評価情報を受信することができる。ここで、この評価情報は、ユーザーが選択するように設定することもできるし(例えば、星評価又はアンケート)、ユーザーが定義して書き入れるように設定することもできる(例えば、テキスト、画像)。例えば、オーダー要求者の評価は、「乗客は熱心である」、「タクシーに乗車する頻度が高い」、「チップが多すぎる」、「空港に向かうことが多い」、「ドライバーを理解している」等であってもよい。オーダー受信者の評価は、「優良ドライバーである」、「良好なサービス」、「回り道がない」、「話し合いの上手な人」等であってもよい。評価ユニット330によって受信された評価情報は、ユーザーに送信することもできるし、単にデータベース130に記憶されて、データベース130内の履歴データを更新するのに用いることもできる(
図6の説明参照)。
【0048】
トレーニングユニット340は、履歴データに基づいて履歴タブを更新することができる。例えば、オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴タブは、あらゆるオーダーの終了後に、評価ユニット330によって受信された評価情報に基づいて更新することができる。トレーニングユニット340は、自己学習機能を有することができ、それ自体に記憶されたアルゴリズム又はモデルに基づいて履歴タブの情報を更新及び最適化することができる。学習スタイルに応じて、自己学習は、教師あり学習、教師なし学習、準教師あり学習、強化学習等とすることができる。アルゴリズムに応じて、自己学習のアルゴリズムは、回帰アルゴリズム学習法、事例に基づく学習法、正則化学習法、決定木学習法、バイアス学習法、クラスタリングアルゴリズム学習法、相関ルール学習法、ニューラルネットワーク学習法、深層学習法、次元削減アルゴリズム等とすることができる。より具体的には、回帰アルゴリズムは、最小二乗法、ロジスティック回帰法、ステップワイズ回帰法、多変量適応型回帰スプライン法、局所推定スキャッタープロット平滑化法(Locally Estimated Scatterplot Smoothing)等とすることができる。事例に基づく学習法は、k最近傍法、学習ベクトル量子化法、自己組織化マップ法等とすることができる。正則化学習法は、リッジ回帰法、最小絶対収縮選択演算子法(LASSO)、エラスティックネット法等とすることができる。決定木学習法は、分類回帰木法、遂次反復二分器3法(ID3:Iterative Dichotomiser 3)、C4.5法、χ
2自動交互作用検出法(CHAID:Chi-squared Automatic Interaction Detection)、決定株法、ランダムフォレスト法、多変量適応型回帰スプライン法(MARS)、勾配ブースティングマシン(GBM)等とすることができる。バイアス学習法は、ナイーブベイズアルゴリズム、平均化1依存性推定器(Averaged One-Dependence Estimators)、ベイズ信念ネットワーク(BBN)等とすることができる。カーネルベースアルゴリズムは、サポートベクターマシン、放射基底関数、線形判別分析法等とすることができる。クラスタリングアルゴリズム学習法は、k−Meansアルゴリズム、期待値最大化法等とすることができる。相関ルール学習法は、Aprioriアルゴリズム、Eclatアルゴリズム等とすることができる。ニューラルネットワーク学習法は、パーセプトロンニューラルネットワーク、バックプロバゲーション法、ホップフィールドネットワーク、自己組織化マップ法、学習ベクトル量子化法等とすることができる。深層学習法は、制限付きボルツマンマシン、深層信念ネットワーク(DBN)、畳み込みネットワーク、積層オートエンコーダー等とすることができる。次元削減アルゴリズムは、主成分分析法、部分最小二乗回帰法、サモン反映法(Sammon Reflection)、多次元尺度構成法、射影追跡法等とすることができる。更新された履歴タブは、次のオーダーペアリングにおいて用いることができる。
【0049】
幾つかの実施形態では、処理モジュール210は、分類ユニット350と、決定ユニット360とを備えることもできる。分類ユニット350は、オーダー情報(例えば、履歴データ又は履歴タブ)を分類、例えば、分類、クラスタリング、フィルタリング等するように構成することができる。幾つかの実施形態では、分類ユニット350は、オーダー要求者及びオーダー受信者を分類することができる。オーダー要求者の分類のルールは、オーダー要求者のオーダー品質(例えば、オーダー始発場所、オーダーの終着場所、又はチップ)、オーダー要求者の評価等に基づくことができる。オーダー受信者の分類のルールは、オーダー要求者のオートバイタイプ、スコア等とすることができる。決定ユニット360は、オーダー情報(例えば、履歴データ又は履歴タブ)を処理、例えば、計算、評価、ソート等することができる。分類ユニット350及び決定ユニット360は、幾つかの特定の命令、コード、公式、アルゴリズム、プログラム、モデル等を利用して、それらの任務を完了することができる。例えば、アルゴリズムは、繰り返しアルゴリズム、再帰アルゴリズム、消耗アルゴリズム、欲張りアルゴリズム、分割統治アルゴリズム、動的計画法アルゴリズム、分岐限定アルゴリズム、反復アルゴリズム、バックトラックアルゴリズム等を含むことができるが、これらに限定されるものではない。上記で説明した命令、コード、公式、アルゴリズム、プログラム及びモデルは、分類ユニット350及び決定ユニット360に記憶することもできるし、データベース130に記憶することもできる。
【0050】
当然ながら、オーダーペアリングエンジン110における処理モジュール210の上記説明は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、処理モジュールの原理を理解すると、この原理を逸脱することなく、処理モジュールの形式及び詳細に対して変更及び変形を行うことができる。例えば、処理モジュール210は、システム内に存在してもよいし、クラウドコンピューティングプラットフォームを介して対応する機能を実施してもよい。幾つかの実施形態では、処理モジュール210は、ユニットを削除すること、ユニットを追加すること、又は任意のユニットを組み合わせることによって変更されてもよい。例えば、分類ユニット350及び決定ユニット360は、省略されてもよいし、単一のユニットに統合されてよい。別の例として、選択ユニット310及びペアリングユニット320は、決定ユニット360を利用して、それらの任務を完了してもよいし、決定ユニット360をそれらに直接統合してもよい。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0051】
図4Aは、本開示の幾つかの実施形態に係るオーダーペアリングエンジン110における一例示的な乗客インターフェース230の概略図を示している。乗客インターフェース230は、1つ以上の乗客情報受信ユニット410と、1つ以上の乗客情報解析ユニット420と、1つ以上の乗客情報送信ユニット430とを備えることができる。乗客情報受信ユニット410は、乗客端末120によって送信された情報を受信し、この情報を特定、再編成、及び分類するように構成することができる。内容に関して、乗客端末120によって送信される情報は、測位システムによって求められた乗客端末120の位置、乗客によって入力された場所/始発場所、乗客に関連した他の情報、システムの現在時刻、乗客の予想出発時刻/到着時刻/移動時間、乗客がオーダーしたサービスの選択/要求/説明、乗客が受理した情報の内容/形式/時刻/量、乗客端末120上で乗客がオープンしたサービスアプリケーションについての情報等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。幾つかの実施形態では、乗客端末120の位置は、測位システムによって求めることができる。測位システムは、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLONASS)、北斗衛星導航系統、ガリレオ測位システム(Galileo)、準天頂衛星システム(QZSS)、ベースステーション(基地局)測位技術、ワイヤレスフィデリティー(Wi−Fi)測位技術、Bluetooth(登録商標)測位技術等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。乗客端末120は、測位システムによって求められた位置情報を、乗客情報受信ユニット410を介してオーダーペアリングエンジン110に送信することができる。幾つかの実施形態では、乗客情報受信ユニット410は、乗客端末120からリアルタイム交通サービスオーダーを受信することができる。幾つかの実施形態では、乗客情報受信ユニット410は、乗客端末120から予約交通サービスオーダーを受信することができる。形式に関して、乗客端末120によって送信される情報は、乗客が乗客端末120に入力する自然言語テキスト、乗客端末120によって送信されるバイナリー情報、乗客端末120内のI/Oモジュール510によって記録されたオーディオ情報(例えば、乗客の音声入力)、乗客端末120内のI/Oモジュール510によって取得された画像情報(例えば、静止画像又はビデオ)等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい(
図5の説明参照)。乗客インターフェース120は、上記情報を、ネットワーク150を介して乗客インターフェース230内の乗客情報受信ユニット410に送信することができる。
【0052】
乗客情報解析ユニット420は、乗客情報受信ユニット410からの乗客情報を解析することができる。この解析は、処理モジュール210において計算、処理することができるか又は記憶モジュール220に記憶することができる種類のデータに乗客情報を変換するように、乗客情報を再編成若しくは分類すること、乗客情報の形式を変換すること、又は乗客情報を要約、解析、若しくは変換することを含むことができる。乗客情報解析ユニット420は、処理モジュール210によって処理された処理情報又は記憶モジュール220に記憶された情報も、乗客端末120の命令又は習慣に基づいて、乗客端末120によって読み出すことができる情報又は選択することができる情報に変換し、変換された情報を乗客情報送信ユニット430に送信することができる。
【0053】
乗客情報送信ユニット430は、オーダーペアリングエンジン110が乗客端末120に送信する必要がある情報を、ネットワーク150を介して乗客端末120に送信することができる。幾つかの実施形態では、乗客情報送信ユニット430は、交通サービスについての確認を乗客端末120に送信して、当該乗客情報送信ユニットが送信する交通サービス情報を確認するように乗客端末120に要請することができる。内容に関して、乗客情報送信ユニット430によって送信される情報は、オン・デマンドシステム105若しくはその一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)によって確認された乗客の交通サービスオーダー情報、乗客の位置についての交通状況、乗客の位置についての他の情報、オン・デマンドシステム105若しくはその一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)によって送信されるプロンプト若しくは通知、情報源160からのニュース/通知/プロンプト、乗客の交通サービスオーダーに対する、1人以上のドライバーの応答(例えば、受理又は拒否)等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。幾つかの実施形態では、乗客情報送信ユニット430は、乗客端末120からの乗客の交通サービスオーダーについての1人以上のドライバーの受理、ドライバーの情報等を乗客端末120に送信することができる。タイプ又は形式に関して、乗客情報送信ユニット430によって送信される情報は、オーダーペアリングエンジン110によって生成された自然言語テキスト、バイナリー情報、若しくはオーディオ(テキストツースピーチを通じて自然言語テキストを処理することによって生成された任意のオーディオを含む)等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。乗客情報送信ユニット430は、上記情報を、ネットワーク150を介して乗客端末120に提供することができる。乗客情報受信ユニット410は、有線受信デバイス又は無線受信デバイスを備えることができ、ネットワーク150を介して乗客端末120との接続を確立することができる。同様に、乗客情報送信ユニット430は、有線送信デバイス又は無線送信デバイスを備えることができ、ネットワーク150を介して乗客端末120との接続を確立することができる。
【0054】
図4Bは、本開示の幾つかの実施形態に係るオーダーペアリングエンジン110における一例示的なドライバーインターフェース240の概略図を示している。
図4Bに示すように、ドライバーインターフェース240は、1つ以上のドライバー情報受信ユニット415と、1つ以上のドライバー情報解析ユニット425と、1つ以上のドライバー情報送信ユニット435とを備えることができる。ドライバー情報受信ユニット415は、ドライバーからの情報を受信し、この情報を特定、再編成及び分類することができる。内容に関して、ドライバーによって送信される情報は、測位システムによって求められたドライバーの位置、ドライバーの運転速度、ドライバーの現在の移動の始発場所及び/又は終着場所、交通サービスオーダーに対するドライバーの応答又は好み、ドライバーによってフィードバックされた現在のサービス状況(例えば、乗車中、待機中、アイドル)、ドライバーのサービスオーダーに関する選択/確認/拒否についての情報、ドライバー端末140上でドライバーがオープンしたサービスアプリケーションについての情報等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。形式に関して、ドライバー端末140によって送信される情報は、ドライバーがドライバー端末140に入力する自然言語テキスト、ドライバー端末140によって送信されるバイナリー情報、ドライバー端末140によって記録されたオーディオ情報(例えば、ドライバーの音声入力)、ドライバー端末140によって取得された画像情報(例えば、静止画像又はビデオ)等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。ドライバー端末140は、上記情報を、ネットワーク150を介してドライバーインターフェース240内のドライバー情報受信ユニット415に提供することができる。
【0055】
ドライバー情報解析ユニット425は、ドライバー情報受信ユニット415からのドライバー情報に対して解析動作を行うことができる。ここでの解析動作は、処理モジュール210において計算、処理することができるか又は記憶モジュール220に記憶することができる種類のデータに情報を変換するように、ドライバー情報を再編成若しくは分類すること、ドライバー情報の形式を変換すること、又はドライバー情報の内容を要約、解析、若しくは変換することを含むことができる。ドライバー情報解析ユニット425は、処理モジュール210によって処理された処理情報又は記憶モジュール220に記憶された情報を、ドライバー端末140の命令又は好みに基づいて、ドライバー端末140によって読み出すことができる情報又は選択することができる情報に変換し、変換された情報をドライバー情報送信ユニット435に送信することができる。
【0056】
ドライバー情報送信ユニット435は、オーダーペアリングエンジン110がドライバー端末140に送信する必要がある情報を、ネットワーク150を介してドライバー端末140に送信することができる。内容に関して、ドライバー情報送信ユニット435によって送信される情報は、1人以上のドライバーからの交通サービスオーダー、オン・デマンドシステム105若しくはその一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)によって確認された乗客の交通サービスオーダー情報、位置に関する交通状況、位置に関する他の情報、乗客の位置に関する交通状況、乗客の位置に関する他の情報、オン・デマンドシステム105若しくはその一部分(例えば、オーダーペアリングエンジン110)によって送信されたプロンプト若しくは通知、情報源160からのニュース/通知/プロンプト、乗客の交通サービスオーダーに対する他のドライバーの応答(例えば、受理、拒否等)等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。幾つかの実施形態では、ドライバー情報送信ユニット435は、1つ以上の乗客端末120からドライバー端末140にリアルタイム交通サービスオーダーを送信することができる。幾つかの実施形態では、ドライバー情報送信ユニット435は、1つ以上の乗客端末120からドライバー端末140にリアルタイム予約交通サービスオーダーを送信することができる。形式に関して、ドライバー情報送信ユニット435によって送信される情報は、オーダーペアリングエンジン110によって生成された自然言語テキスト、バイナリー情報、若しくはオーディオ(テキストツースピーチを通じて自然言語テキストを処理することによって生成された任意のオーディオを含む)等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0057】
ドライバー情報受信ユニット415は、有線受信デバイス又は無線受信デバイスを備えることができ、ネットワーク150を介してドライバー端末140との接続を確立することができる。同様に、ドライバー情報送信ユニット435は、有線送信デバイス又は無線送信デバイスを備えることができ、ネットワーク150を介してドライバー端末140との接続を確立することができる。
【0058】
図5は、本開示の幾つかの実施形態に係る乗客端末120及びドライバー端末140の概略図を示している。便宜上、例示の目的で乗客端末120を一例として取り上げることができる。当然ながら、乗客端末120の説明は、ドライバー端末140にも当てはまることができる。
図5に示すように、乗客端末120は、I/Oモジュール510と、表示モジュール520と、位置特定モジュール530と、通信モジュール540と、処理モジュール550と、記憶モジュール560とを備えることができる。幾つかの実施形態では、乗客端末120は、これら以外のモジュール又は構成要素を更に備えてもよい。
【0059】
I/Oモジュール510は、オン・デマンドサービスアプリケーションのグラフィカルインターフェース、地図インターフェース、及びI/O動作インターフェース上での乗客の入力を受信することができ、この情報を1つ以上の形式で乗客に送信することができる。I/Oモジュール510は、静止画像、ビデオ、オーディオ、機械振動等の形式として、例えば、光情報、音響情報、電磁気情報、機械情報等を含む情報を乗客又は外部(例えば、周辺状況))から収集して記録することができる。入力又は出力の形式は、音響信号、光信号、機械振動信号等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。表示モジュール520は、オン・デマンドサービスアプリケーションのグラフィカルインターフェース、地図インターフェース、I/O動作インターフェース、オペレーティングシステムインターフェース等を表示することができる。位置特定モジュール530は、1つ以上の測位/測距技術に基づいて、乗客の位置及び/又は動作状態を求めることができる。幾つかの実施形態では、乗客の位置及び動作状態を求めることは、乗客の位置、速度、加速度、角速度、経路等、又はそれらの任意の組み合わせを計算することを含むことができる。通信モジュール540は、乗客端末120が有線コミュニケーション方式又は無線コミュニケーション方式を介して送受信する準備ができているという情報を送受信することができる。例えば、通信モジュール540は、オーダーペアリングエンジン110内の乗客インターフェース230と通信して、オーダーペアリングエンジン110に対して情報を送受信することができる。幾つかの実施形態では、乗客端末120は、通信モジュール540を介してドライバー端末140とも通信することができる。例えば、コミュニケーションモードは、Bluetooth(登録商標)コミュニケーション、赤外線コミュニケーション等を含むことができる。ドライバー端末140及び乗客端末120のBluetooth(登録商標)をオープンすると、ドライバーと乗客との間の距離を直接測定することができる。処理モジュール550は、乗客端末120によって受信された情報を計算及び処理することができる。記憶モジュール560は、I/Oモジュール510、位置特定モジュール530、通信モジュール540、又は処理モジュール550によって取得された情報、生成された情報、計算された情報、処理された情報を記憶することができる。
【0060】
測位技術は、全地球測位システム(GPS)技術、全地球航法衛星システム(GLONASS)技術、北斗衛星導航系統技術、ガリレオ測位システム(Galileo)技術、準天頂衛星システム(QZSS)技術、ベースステーション(基地局)測位技術、ワイヤレスフィデリティー(Wi−Fi)測位技術、Bluetooth(登録商標)測位技術等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。測距技術は、電磁波、音波等、又はそれらの任意の組み合わせに基づくことができる。例えば、電磁波測距技術は、電波、赤外波、可視波等、又はそれらの任意の組み合わせを適用することができる。電波測距技術は、Bluetooth(登録商標)の波長又は他の任意のマイクロ波の波長を適用することができる。赤外波測距技術は、近赤外線、中赤外線、遠赤外線等、又はそれらの任意の組み合わせを適用することができる。音波測距技術は、超音波、超低周音波、若しくは他の周波数帯域の音波等、又はそれらの任意の組み合わせを適用することができる。電磁波測距技術又は音波測距技術は、距離を測定する複数の原理のうちの1つ以上に基づくことができる。例えば、電磁波測距技術又は音波測距技術は、波伝播時間、ドップラー効果、信号強度、信号減衰特性等、又はそれらの任意の組み合わせに基づくことができる。
【0061】
当然ながら、ユーザー120/140の上記説明は、例示の目的で提供されており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、ユーザーデバイスによって実行される機能を理解すると、モジュールを様々な方法で組み合わせることもできるし、サブシステムとして他のモジュールと接続することもでき、同様の機能を実行するように、上記で説明した方法及びシステムを実施する、ファイルされたアプリケーションの形式及び詳細に対して変更及び変形を行うこともできる。例えば、I/Oモジュール510及び表示モジュール520は、1つのシステム内の異なるモジュールであってもよいし、上記モジュールのうちの2つ以上の対応する機能を実行する単一のモジュールとして組み合わされてもよい。別の例として、位置特定モジュール530及び通信モジュール540は、1つのシステム内の異なるモジュールであってもよいし、ハードウェアによる単一のモジュールとして統合されてもよい。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0062】
図6は、本開示の幾つかの実施形態に係る一例示的なデータベース130の概略図を示している。
図6に示すように、データベース130は、1つ以上のオーダー要求者データベース610と、1つ以上のオーダー受信者データベース620と、1つ以上のシステムデータベース630とを備えることができる。ここで、オーダー要求者データベース610は、オーダー要求者からの情報を記憶するように構成することができ、オーダー受信者データベース620は、オーダー受信者からの情報を記憶するように構成することができる。ここでの情報は、本開示の他の個所で説明したように、サービスのアカウント情報、サービスの要求情報、サービスの受信情報、ユーザーの習慣/好み情報、ユーザーの位置情報、ユーザーの評価情報等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。幾つかの実施形態では、オーダー要求者データベース610は、1つ以上の個人情報データベース611と、1つ以上の履歴評価データベース612と、1つ以上の履歴取引データベース613と、1つ以上の履歴ペアリングデータベース614とを更に備えることができる。オーダー受信者データベース620は、1つ以上の個人情報データベース621と、1つ以上の履歴評価データベース622と、1つ以上の履歴取引データベース623と、1つ以上の履歴ペアリングデータベース624とを更に備えることができる。個人情報データベース611及び621は、ユーザーの個人情報、例えば、年齢、性別、国籍、住所、職場、民族性、宗教、学歴、職歴、結婚歴、情緒状態、言語能力、特技、政治的偏向、趣味、お気に入りの音楽/TV番組/映画/書物等
を記憶するように構成することができる。幾つかの実施形態では、個人情報データベース611及び621は、ユーザーに関連したサービス情報、例えば、アカウント名、ヘッドポートレート、表示名(例えば、ニックネーム)、証明書(例えば、ドライバーの免許証又はIDカード)の番号、登録時刻、ユーザーレベル、交通違反記録、飲酒運転記録、ドライバーの車両情報等も記憶することができる。履歴評価データベース612及び622は、ユーザーの履歴評価情報、例えば、「乗客は熱心である」、「タクシーに乗車する頻度が高い」、「チップが多すぎる」、「空港に向かうことが多い」、「ドライバーを理解している」、「優良ドライバーである」、「良好なサービス」、「回り道がない」、「話し合いの上手な人」等を記憶するように構成することができる。履歴取引データベース613及び623は、ユーザーの履歴取引データ、例えば、取引時刻、取引頻度、取引量等を記憶するように構成することができる。履歴ペアリングデータベース614及び624は、ユーザーの履歴ペアリング情報、例えば、ペアリング数、成功したペアリング数等を記憶するように構成することができる。幾つかの実施形態では、オーダー要求者データベース610及びオーダー受信者データベース620内の任意の数のサブデータベースを新たなサブデータベースに統合することができる。幾つかの実施形態では、オーダー要求者データベース610及びオーダー受信者データベース620をユーザーデータベースに統合することもできる。
【0063】
幾つかの実施形態では、システムデータベース630は、1つ以上の地図データベース631と、1つ以上のモデルデータベース632とを更に備えることができる。ここで、地図データベース631は、人工物(例えば、街路、橋梁、又は建物)の地理的座標、自然景観(例えば、水域、山岳、森林、又は湿地)の地理的座標、上記で説明した物の記述名又はロゴ(例えば、番地、建物名、河川名、又はストア名)、上記で説明した物の画像情報等を記憶するように構成することができる。モデルデータベース632は、処理モジュール210のユニットにおいて用いられる命令、コード、公式、アルゴリズム、及びモデルを記憶するように構成することができる。モデルデータベース632に記憶されたモデルは、それらの機能に従って、選択モデル、照合モデル、評価モデル、トレーニングモデル、分類モデル、計算モデル等に分類することができる。便宜上、例示の目的で、分類モデルを一例として取り上げることができる。例えば、データベース130が、乗客インターフェース230、ドライバーインターフェース240及び/又は情報源160から情報を取得した後、分類モジュールを用いて情報を分類することができる。この情報は、例えば、個人情報、履歴評価情報、履歴取引情報、履歴ペアリング情報等を含むカテゴリーに分類することができる。その後、分類された情報は、異なるカテゴリーに記憶することができ、処理モジュール210によって呼び出すことができる。加えて、或る特定のカテゴリー内の情報、例えば、履歴評価情報については、この情報を分類モデルによって再分類することができる。例えば、履歴評価情報は、より精細なレベルに再分類することができる。上記分類モデルにおいて用いられるアルゴリズムは、分割アルゴリズム、階層的なアルゴリズム、密度アルゴリズム、グラフ理論クラスタリングアルゴリズム、メッシュアルゴリズム、モデルアルゴリズム等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0064】
当然ながら、データベース130の上記説明は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、データベースの原理を理解すると、この原理を逸脱することなく、データベース130の形態及び詳細に対して変形及び変更を行うことができる。例えば、データベース130は、システム内に存在してもよいし、クラウドコンピューティングプラットフォームを介して対応する機能を実施してもよい。幾つかの実施形態では、データベース130は、ユニットを削除すること、ユニットを追加すること、又は当該データベース内の任意の2つ以上のユニットを組み合わせることによって変更されてもよい。例えば、履歴評価データベース、履歴取引データベース、及び履歴ペアリングデータベースは、履歴データベースに統合されてもよい。オーダー要求者データベース及びオーダー受信者データベースは、ユーザーデータベースに統合されてもよい。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0065】
図7は、本開示の幾つかの実施形態に係る、オーダーをペアリングする一例示的なプロセスのフローチャートを示している。ステップ710において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者のオーダー情報を、ネットワーク150を介して取得することができる。このオーダー情報は、1つ以上の乗客端末120からのものであってもよい。このオーダー情報は、オーダーの始発場所、オーダーの終着場所、オーダーの出発時刻、移動モード(trip mode)、割増料金等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。始発場所及び終着場所は、或る特定の測位システムによって求めることもできるし、乗客が入力することもできる。測位システムは、本開示の他の個所において説明されたものと同様のものとすることができ、再度説明しない。移動モードは、運転手付き乗用車、相乗りサービス、タクシー、バス、列車、弾丸列車、高速鉄道、地下鉄、船舶、飛行機等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されるものではない。幾つかの実施形態では、ステップ710において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の履歴データ、選択されるのを待っているオーダー受信者の位置情報、選択されるのを待っているオーダー受信者のアイドル状況等も取得することができる。オーダーペアリングエンジン110は、データベース130内のオーダー要求者データベース610からオーダー要求者の履歴データを取得することができる。この履歴データは、履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。選択されるのを待っているオーダー受信者の位置情報及びアイドル状況は、ドライバーインターフェース240から取得することができる。
【0066】
ステップ720において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者に適した1人以上のオーダー受信者を決定するルールに基づいてオーダー受信者を選択することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者からのオーダー情報に基づいてオーダー受信者を選択することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダーの始発場所とオーダー受信者の位置とに基づいてオーダー受信者を選択することができる。例えば、オーダーペアリングエンジン110の処理モジュール210内の決定ユニット360は、オーダー要求者の始発場所と、選択されるのを待っているオーダー受信者の位置との間の距離を求めることができる。これらの距離が閾値よりも長い場合、オーダーペアリングエンジン110は、対応するオーダー要求者にオーダーを送信しなくてもよい。この閾値は、任意の値、例えば、5キロメートル、4キロメートル、3キロメートル、2キロメートル、1キロメートル、500メートル等とすることができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、移動モードに基づいてオーダー受信者を選択することができる。例えば、乗客が、運転手付き乗用車サービスを利用することを選択した場合、オーダーペアリングエンジン110は、運転手付き乗用車にのみオーダーを送信してもよい。
【0067】
幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の履歴データに基づいてオーダー受信者を選択することができる。一例としてタクシー配車サービスを取り上げると、或る乗客の履歴オーダーレコーダーが、その乗客が相乗りサービスを他の移動モードよりも多くの回数選択していたこと、その乗客が90よりも高いスコアを有するドライバーのみを選択していたこと、又はその乗客がコミュニケーションの上手なドライバーを好んで選択していたことを示している場合、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の履歴データに基づいてドライバーを選択することができる。
【0068】
幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー受信者のアイドル状況に基づいてオーダー受信者を選択することができる。例えば、オーダーペアリングエンジン110は、現在の状況がアイドルであるドライバーにオーダーを送信することができる。別の例として、ドライバーがオーダーAを実施しており、オーダーAを完了する時間が時間閾値内であると予想される場合、オーダーペアリングエンジン110は、このドライバーにオーダーを送信することができる。この時間閾値は、任意の値、例えば、30分、20分、10分、5分等とすることができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー情報、オーダー要求者の履歴データ、オーダー受信者のアイドル状況等、又はそれらの任意の組み合わせに基づいてオーダー受信者を選択することができる。上記で説明したオーダー受信者の選択は、処理モジュール210によって実施することができる。
【0069】
オーダー受信者を選択した後、ステップ730において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー受信者の履歴データを取得することができる。オーダー受信者の履歴データは、データベース130のオーダー受信者データベース620からのものであってもよい。当然ながら、オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴データを取得することは、同時に実行することもできるし、異なるステップにおいて実行することもできる。オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の個人情報、例えば、電話番号、口座番号、ユーザー名、指紋等に基づいて、オーダー要求者に関する履歴データを取得することができる。オーダー要求者に関する履歴データは、オーダー要求者の履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。オーダーペアリングエンジン110は、オーダー受信者の個人情報、例えば、電話番号、口座番号、ユーザー名、指紋等に基づいて、オーダー受信者に関する履歴データを取得することができる。オーダー受信者に関する履歴データは、オーダー受信者の履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0070】
ステップ740において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者及び/又はオーダー受信者の履歴データと、ペアリングルールとに基づいて、オーダー要求者とオーダー受信者とをペアリングすることができる。幾つかの実施形態では、ペアリングタイプは1対1とすることができ、例えば、1人のオーダー要求者に対して1人のオーダー受信者を選択して、オーダーを実施することができる。幾つかの実施形態では、ペアリングタイプは1対多とすることができ、例えば、1人のオーダー要求者に対して複数のオーダー受信者を選択して、オーダーを実施することもできるし、オーダーペアリングエンジン110が、オーダー受信者に対してオーダー要求者からの複数のオーダーを選択して、オーダーを実施することもできる。幾つかの実施形態では、ペアリングタイプは多対多とすることができ、例えば、複数のオーダー要求者に送信される複数のオーダー受信者を選択することができ、複数のオーダーを複数のオーダー受信者に送信することができ、オーダー受信者及びオーダー要求者によって処理された後、オーダーペアリングエンジン110は、1人のオーダー要求者に対して1人以上のオーダー受信者を選択することができる。
【0071】
ペアリングルールは、ペアリング数、取引数、履歴評価等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、選択されたオーダー受信者を、オーダー受信者とオーダー要求者との間のペアリング数に基づいて数の多いものから少ないものにソートし、ランク付けされた上位少数のオーダー受信者をオーダーの受信者として選択することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者とのペアリング数が閾値よりも大きいオーダー受信者をオーダー要求者に選択のために送信することができる。この閾値は、任意の値、例えば、10回、9回、8回、7回、6回、5回、4回、3回等とすることができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者とのペアリング数が最も多いオーダー受信者をオーダーの受信者として選ぶことができる。ペアリング数は、オーダー要求者の履歴ペアリングデータベース614から取得することができる。
【0072】
幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、取引数に従ってオーダー受信者をソートすることができる。幾つかの実施形態では、取引数は、オーダー受信者の履歴取引の全数を指してもよい。幾つかの実施形態では、取引数は、或る履歴期間(例えば、最近の2カ月)におけるオーダー受信者の取引数、或る時間帯(例えば、午前8:00〜午前10:00)における取引数、或る特定の区域における取引数等、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、取引数が所定の閾値よりも多いオーダー受信者、又は上位少数のランクを有するオーダー受信者をオーダー要求者に選択のために送信することができる。この所定の閾値は、任意の値、例えば、500回、400回、300回、200回、100回等とすることができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、取引数が最も多いオーダー受信者をオーダーの受信者として選ぶことができる。取引数は、オーダー受信者の履歴取引データベース623から取得することができる。
【0073】
幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、選択されたオーダー受信者の履歴評価情報を取得することができる。この履歴評価情報は、オーダー受信者データベース620の履歴評価データベース622からのものであってもよい。オーダーペアリングエンジン110は、この履歴評価に基づいて1人以上のオーダー受信者の情報を選択し、この情報をオーダー要求者に送信することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者が好んで選択するオーダー受信者のタイプを、オーダー要求者データベース610に記憶された履歴データに基づいて求め、オーダーの適したオーダー受信者を選択することができる。
【0074】
幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、履歴データ又は履歴データから要約された履歴タブに基づいて、オーダー要求者とオーダー受信者とをペアリングすることができる。例えば、処理モジュール210のペアリングユニット320内の履歴タブ決定構成要素321は、オーダー要求者の履歴データ及び/又はオーダー受信者の履歴データの履歴タブを要約することができる。幾つかの実施形態では、履歴タブは、オーダー要求者データベース610内の履歴評価データベース612及び/又はオーダー受信者データベース620内の履歴評価データベース622から要約することができる。履歴タブは、乗客及び/又はドライバーの特徴を反映したキーワードであってもよい。例えば、乗客の履歴タブは、「タクシーに乗車する頻度が高い」、「チップが多すぎる」、「空港に向かうことが多い」等を含むことができる。ドライバーの履歴タブは、「優良ドライバーである」、「良好なサービス」、「回り道がない」、「話し合いの上手な人」等を含むことができる。オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴タブに基づいて、ペアリングユニット320内のペアリング構成要素322は、オーダー要求者と、オーダーを受理すると判断されたオーダー受信者とをペアリングすることができる。
【0075】
当然ながら、オーダーペアリングプロセスの上記実施形態は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、オーダーペアリングの基本原理を理解すると、この原理から逸脱することなく、オーダーペアリングプロセスの実施形態及びステップの形態及び詳細に対して変形及び変更を行うことができる。幾つかの実施形態では、このプロセスは、他のステップを含んでもよく、例えば、中間プロセス結果及び/又は最終プロセス結果が記憶されてもよい。このプロセス結果は、記憶モジュール220、データベース130、又はオン・デマンドサービスシステム105における記憶機能を有する他の任意のモジュール若しくはユニットに記憶されてもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、履歴データ又は履歴データから要約された履歴タブに基づいてペアリングすることができる。幾つかの実施形態では、このプロセスは、オーダー受信者によって送信された、オーダーを受理することについての確認が受信されたか否かを判定することも含むことができ、オーダーペアリングエンジン110は、オーダーを受理してオーダーを実施すると判断されたオーダー受信者から適したオーダー受信者を選択することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、複数のオーダー受信者をオーダー要求者の選択のために送信することができる。オーダー要求者は、オーダーを完了する複数のオーダー受信者のうちの1人を決定することができる。幾つかの実施形態では、オーダー要求者は、オーダーペアリングエンジン110のペアリング結果に満足せず、結果を受理することを拒否する場合があり、その場合、オーダーペアリングエンジン110は、当初のルール又は新たなルールに基づいてオーダーに適したオーダー受信者を再選択することができる。幾つかの実施形態では、上記プロセスにおける幾つかのステップは、単一のステップにマージされてよく、例えば、ステップ710及びステップ730については、オーダー要求者のオーダー情報、オーダー要求者の履歴データ、及びオーダー受信者の履歴データは、単一のステップにおいて取得されてもよい。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0076】
図8は、本開示の幾つかの実施形態に係る、オーダーをペアリングする一例示的なプロセスのフローチャートを示している。ステップ810において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者のオーダー情報を、ネットワーク150を介して取得することができる。このオーダー情報は、1つ以上の乗客端末120からのものであってもよい。このオーダー情報は、本開示の他の個所で説明したようなオーダー情報と同様のものとすることができ、再度説明しない。幾つかの実施形態では、ステップ810において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の履歴データ、選択されるのを待っているオーダー受信者の位置情報、選択されるのを待っているオーダー受信者のアイドル状況等を取得することができる。オーダーペアリングエンジン110は、データベース130のオーダー要求者データベース610からオーダー要求者の履歴データを取得することができる。ステップ820において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー情報、例えば、オーダー要求者の履歴データ、選択されるのを待っているオーダー受信者の履歴データ、選択されるのを待っているオーダー受信者の位置情報、選択されるのを待っているオーダー受信者のアイドル状況等、又はそれらの任意の組み合わせに基づいて、オーダー受信者を選択することができる。この詳細な説明は、
図7を参照することができる。ここで、オーダー受信者の選択は、処理モジュール210内の選択ユニット310によって実行することができる。
【0077】
ステップ830において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー情報を選択されたオーダー受信者に送信することができる。このオーダー情報の送信は、オーダーペアリングエンジン110のドライバーインターフェース240によって実行することができる。選択されたオーダー受信者は、オーダーを選択するか否か、例えば、受理するのか又は拒否するのかを判断することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の履歴データもオーダー受信者に送信することができる。オーダー要求者の履歴データは、全履歴データであってもよいし、履歴データの一部分であってもよい。幾つかの実施形態では、履歴データは、或る特定の期間(例えば、最近の2カ月)における履歴データ、或る時間帯(例えば、午前8:00〜午前10:00)における履歴データ等であってもよい。オーダー要求者の履歴データは、履歴取引データ、履歴評価データ、履歴ペアリングデータ等を含むことができる。幾つかの実施形態では、オーダーを受理するか否かについての決定は、オーダー情報のみに基づくことができる。幾つかの実施形態では、オーダーを受理するか否かについてのオーダー受信者の決定は、オーダー情報と、オーダー要求者の履歴データとに基づくことができる。ステップ840において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダーを受理する確認、例えば、オーダーを受理する確認がオーダー受信者から受信されたか否かを判断することができる。オーダーペアリングエンジン110がこの確認を受信した場合、ステップ850において、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の履歴データを取得することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、ステップ850において、オーダー要求者の履歴データも取得することができる。オーダー要求者の履歴データは、データベース130のオーダー要求者データベース610からのものであってもよい。オーダー受信者の履歴データは、データベース130のオーダー受信者データベース620からのものであってもよい。オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴データは、同時に取得することもできるし、異なるステップにおいて取得することもできる。オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者の個人情報、例えば、電話番号、口座番号、ユーザー名、指紋等に基づいて、オーダー要求者に関する履歴データを取得することができる。オーダー要求者に関する履歴データは、オーダー要求者の履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。オーダーペアリングエンジン110は、オーダー受信者の個人情報、例えば、電話番号、口座番号、ユーザー名、指紋等に基づいて、オーダー受信者に関する履歴データを取得することができる。オーダー受信者に関する履歴データは、オーダー受信者の履歴評価データ、履歴取引データ、履歴ペアリングデータ等、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0078】
ステップ840において、オーダーペアリングエンジン110が、オーダーを受理する確認を受信しない場合、プロセスは、ステップ820に戻ることができ、例えば、オーダーペアリングエンジン110は、新たな選択ルールに基づいてオーダー受信者を再選択することもできるし、或る特定の時間後に当初の選択ルールに基づいてオーダー受信者を再選択することもできる。この選択ルールは、データベース130のシステムデータベース630内のモデルデータベース632からのものであってもよい。新たな選択ルールは、モデルデータベース632に記憶することができる。
【0079】
オーダーペアリングエンジン110が、オーダー要求者及び/又はオーダーを受理すると判断されたオーダー受信者の履歴データを取得した後、ステップ860において、オーダーペアリングエンジン110は、履歴データに基づいてオーダー要求者とオーダー受信者とをペアリングすることができる。この履歴データは、オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴ペアリングデータ、履歴取引データ、履歴評価データ等を含むことができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー情報の他のデータ、例えば、履歴データから要約された履歴タブに基づいてオーダー要求者とオーダー受信者とをペアリングすることができる。ペアリングタイプは、1対1の場合もあるし、1対多の場合もあるし、多対多の場合もある。オーダー要求者及びオーダー受信者の履歴データに基づくペアリングは、本開示の他の個所(例えば、
図7)で説明されたものと同様のものとすることができ、再度説明しない。
【0080】
ステップ870において、オーダーペアリングエンジン110は、ペアリング結果を、乗客インターフェース230及び/又はドライバーインターフェース240を介して乗客端末120及び/又はドライバー端末140に送信することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、最も適切なオーダー受信者の情報をオーダー要求者に送信することができ、オーダー要求者は、何もすることなく、オーダーを受理したオーダー受信者を暗黙的に承諾してオーダーを実施してもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、2人以上の適切なオーダー受信者の情報をオーダー要求者に選択のために送信することができ、この情報は、テキスト、オーディオ、画像、ビデオ等の形式としてオーダー要求者に表示することができる。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110によって求められたペアリング結果は、オーダー要求者が確認することができる。例えば、オーダーペアリングエンジン110は、ペアリング情報の処理を乗客端末120から受信することができる。この処理は、ペアリング結果を受理すること、ペアリング結果のうちの1つを選択すること、ペアリング結果を拒否すること、又は新たなペアリングを依頼すること等を含むことができる。
【0081】
ステップ880において、オーダーペアリング110は、オーダー要求者からのペアリング結果の確認が受信されたか否かを判断することができる。この確認は、ペアリング結果を直接受理すること、又はペアリング結果のうちの1つを選択することを含むことができる。例えば、オーダー要求者によって開始されたオーダーAについて、オーダーペアリングエンジン110は、結果としてオーダー受信者「第1」をオーダー要求者に送信することができ、オーダー要求者は、オーダー受信者「第1」を受理してオーダーを実施することができる。別の例として、オーダー要求者によって開始されたオーダーAについて、オーダーペアリングエンジン110は、結果としてオーダー受信者「第1」、「第2」、及び「第3」をオーダー要求者に送信することができ、オーダー要求者は、オーダー受信者「第1」を選択してオーダーを実施することができる。オーダーペアリングエンジン110が、ペアリング結果についてのオーダー要求者の確認を受信した場合、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者によって受理又は選択されたオーダー受信者にこのオーダーを送信することができる。オーダー受信者がオーダーを完了すると、オーダー要求者及びオーダー受信者は、サービスを評価することができる。この評価は、オーダー要求者及びオーダー受信者に対する評価を含むことができる。オーダー要求者に対する評価は、オーダーの質(例えば、追加料金、距離、又は始発場所若しくは終着場所のタクシー乗車の困難度)、オーダー要求者の特徴(例えば、好ましい話題又は性格)等を含むことができる。オーダー受信者に対する評価は、コミュニケーションが上手であるか否か、自動車の老朽度、回り道をするか否か、乗客の乗車時及び降車時にドアの開放を援助するか否か、運転中に喫煙するか否か、運転速度、時間どおりか否か等とすることができる。評価の形式は、テキスト、画像、オーディオ、ビデオ等とすることができる。
【0082】
ステップ890において、オーダーペアリングエンジン110の評価ユニット330は、評価情報を受信することができる。受信された評価情報及び/又は現在のオーダーの取引ペアリングデータは、オーダー要求者データベース610及び/又はオーダー受信者データベース620を更新するためにオーダー要求者データベース610及び/又はオーダー受信者データベース620に記憶することができる。例えば、オーダー要求者及び/又はオーダー受信者データベース620の履歴データ及び/又は履歴タブを更新することができる。
【0083】
ステップ880において、オーダーペアリングエンジン110が、オーダーを受理する確認をオーダー要求者から受信しない場合又はペアリング結果の拒否を受信した場合、プロセスは、ステップ820に戻ることができ、例えば、オーダーペアリングエンジン110は、新たな選択ルールに基づいてオーダー受信者を再選択することもできるし、或る特定の時間後に当初の選択ルールに基づいてオーダー受信者を再選択することもできる。このルールは、データベース130のシステムデータベース630内のモデルデータベース632からのものであってもよい。新たな選択ルールは、モデルデータベース632に記憶することができる。幾つかの実施形態では、ステップ880において、オーダーペアリングエンジン110が、オーダー要求者を受理する確認を受信しない場合又はペアリング結果の拒否を受信した場合、プロセスは、ステップ860に戻ってもよい。オーダーペアリングエンジン110は、新たなペアリングルールに基づいてオーダー受信者を選択してもよい。
【0084】
当然ながら、オーダーペアリングプロセスの上記実施形態は、単に例示の目的で提供されているにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。当業者であれば、オーダーペアリングプロセスの原理を理解すると、オーダーペアリングプロセスの実施形態及びステップの形式及び詳細に対して変更及び変形を行うことができる。幾つかの実施形態では、このプロセスは、他のステップを含んでもよく、例えば、中間プロセス結果及び/又は最終プロセス結果が記憶されてもよい。このプロセス結果は、記憶モジュール220、データベース130、又はオン・デマンドサービスシステム105における記憶機能を有する他の任意のモジュール若しくはユニットに記憶されてもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、履歴データ又は履歴データから要約された履歴タブに基づいてオーダーをペアリングすることができる。幾つかの実施形態では、上記プロセスにおける幾つかのステップは、単一のステップにマージされてよく、例えば、ステップ810及びステップ850については、オーダー要求者のオーダー情報、オーダー要求者の履歴データ、及びオーダー受信者の履歴データは、単一のステップにおいて取得されてもよい。幾つかの実施形態では、プロセスにおける幾つかのステップ、例えば、ステップ880は、必須でなくてもよい。幾つかの実施形態では、オーダーペアリングエンジン110は、オーダー要求者が参加することなく、生成されたオーダー受信者を、オーダーを実施するオーダー受信者として選んでもよい。これらのような全ての変更は、本開示の保護範囲内にある。
【0085】
図9は、本開示に開示されたシステムを実施するように構成されたモバイルデバイスの一例示的な構造を示している。幾つかの実施形態では、位置に関する情報を表示及びインタラクトするように構成されたユーザーデバイスが、モバイルデバイス900であってもよく、本開示の他の個所で説明したように、スマートフォン、タブレット、ミュージックプレーヤー、ポータブルコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、ウェアラブルコンピューティングデバイス(例えば、グラス又はウォッチ)等、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されるものではない。モバイルデバイス900は、1つ以上のCPU940と、1つ以上のGPU(グラフィカル処理装置)930と、ディスプレイ920と、メモリ960と、アンテナ910(例えば、無線通信ユニット)と、記憶装置990と、1つ以上のI/O950とを備えることができる。他の任意の構成要素、例えば、システムバス又はコントローラー(
図9に図示せず)もモバイルデバイス900に含まれてもよい。
図9に示すように、オペレーティングシステム970、例えば、iOS、Android(登録商標)(アンドロイド)、又はWindows(登録商標) Phone(ウィンドウズフォン)と、1つ以上のアプリケーション980とを記憶装置990からメモリ960内にロードして、CPU940によって実施することができる。アプリケーション980は、エクスプローラー、又はオーダー情報を受信して処理することができるモバイルシステム900内の他の任意の適したアプリケーションを含むことができる。オーダー情報についてのユーザーインタラクションは、I/O950、及び/又は位置ベースサービスシステム100における他の構成要素、例えば、ネットワーク150を介して取得することができるとともに、オーダーペアリングエンジン110に提供することができる。
【0086】
本開示に示す種々のモジュール/ユニットの機能を実施するために、コンピューターハードウェアプラットフォームを、上記で説明した1つ以上のエレメント、例えば、オーダーペアリングエンジン110、及び/又は位置ベースサービスシステム100における他の構成要素のハードウェアプラットフォームとして構成することができる。ハードウェアエレメント、オペレーティングシステム、及びプログラム言語は、当該技術分野において一般的なものであり得る。当業者は、これらの技法に精通しており、本開示においてこれらの技法を適用して、オン・デマンドサービス情報を供給することができるものと想定される。ユーザーインターフェースエレメントを備えるコンピューターは、パーソナルコンピューター(PC)、又は他の任意のタイプのワークステーション若しくは終端器として利用することができるとともに、適切にプログラムされた後のサーバーとして利用することができる。コンピューターデバイスの構造、プログラム、及び一般的な動作は当業者によく知られていることが、当業者によって理解されるであろう。したがって、図は、追加の説明を必要としない。
【0087】
図10は、本開示に開示されたシステムを実施するように構成されたコンピューティングデバイスの一例示的な構造を示している。幾つかの実施形態では、特定のシステムは、機能ブロック図を利用して、ユーザーインターフェースを備えるハードウェアプラットフォームを示すことができる。コンピューターデバイスは、一般的なコンピューターデバイスであってもよいし、特定のコンピューターデバイスであってもよい。これらの2種類のコンピューターデバイスはともに、実施形態において特定のシステムを実施するように構成することができる。コンピューター1000は、本オーダーペアリングに用いられる任意のユニットを実行するように構成することができる。例えば、オーダーペアリングエンジン110は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及びそれらの任意の組み合わせによって実施することができる。便宜上、
図10には、1つのコンピューターしか存在していないが、オン・デマンドサービス情報を提供するための、実施形態において説明した関連するコンピューター機能は、システムの処理負荷を分散させるために、一組の同様のプラットフォームによって分散形式で実施することができる。
【0088】
コンピューター1000は、データコミュニケーションを実施するように構成されたネットワークに接続されているコミュニケーションポート1050を備えることができる。コンピューター1000は、命令を実施するように構成することができるとともに1つ以上のプロセッサを含むことができるCPU1020を更に備えることができる。この例示的なコンピュータープラットフォームは、バス1010と、あらゆる種類のプログラム記憶ユニット及びデータベース記憶ユニット、例えば、ディスク1070、リード・オンリー・メモリ(ROM)1030、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1040と、コンピューター処理及び/又はコミュニケーションにおいて用いられるあらゆる種類のデータファイル、考えられるものとしてCPUによって実施されるプログラム命令等とを備えることができる。コンピューター1000は、当該コンピューターと他の構成要素との間の入力/出力データストリームをサポートするように構成されたI/O構成要素1060を更に備えることができる。コンピューター1000は、コミュニケーションネットワークを介してプログラム及びデータを更に受信することができる。
【0089】
オーダーペアリングの方法及び/又はプログラムを通じて他のステップを実施する方法の様々な態様が説明されている。技術のプログラムの部分は、実行可能コード及び/又は関連データの形態の「製品」又は「製造品」とみなすことができる。これは、コンピューター可読媒体によって関与又は実施される。有形の(visible)永続記憶媒体は、任意のコンピューター、プロセッサ、又は同様のデバイス若しくは関連モジュールによって用いられる記憶装置又はメモリ、例えば、半導体メモリ、テープドライブ、ディスクドライブ、又はどの時点においてもソフトウェアの記憶機能を提供するデバイスを含むことができる。
【0090】
全てのソフトウェア又はその一部分は、時に、ネットワーク、例えば、インターネット又は他のコミュニケーションネットワークを介して通信する場合がある。そのようなコミュニケーションは、或るコンピューターデバイス又はプロセッサから別のコンピューターデバイス又はプロセッサにソフトウェアをロードすることができ、例えば、オン・デマンドサービスシステムにおける管理サーバー又はホストコンピューターから、上記システムを実施することができるコンピューターハードウェアプラットフォーム若しくは他のコンピューター環境、又はオン・デマンドサービスが必要とする情報を提供するような同様の機能を有するシステムにロードすることができる。したがって、ソフトウェアエレメントを送達する別の媒体、例えば、電気ケーブル、光ケーブル、又は大気を通って拡散する光波、電波、又は電磁波もローカルデバイス間の物理接続として用いることができる。キャリアとして用いられる物理媒体、例えば、電気ケーブル、無線接続、又は光ケーブルも、ソフトウェアを搬送する媒体とみなすことができる。ここで、有形の「記憶」媒体が限定されない限り、コンピューター「可読媒体」又は機械「可読媒体」を表す他の用語は、プロセスにおいて、プロセッサが任意の命令を実行することに付随する媒体を表す。
【0091】
コンピューター可読媒体は、多くの形態を取ることができ、これらの形態は、有形の記憶媒体、キャリア媒体、又は物理伝送媒体を含むが、これらに限定されるものではない。安定した記憶媒体は、コンパクトディスク又は磁気ディスクと、他のコンピューター又は図において説明したシステム構成要素を有効にする同様のデバイスにおいて用いられる記憶システムとを含むことができる。不安定な記憶媒体は、ダイナミックメモリ、例えば、コンピュータープラットフォームのメインメモリを含むことができる。有形の伝送媒体は、コンピューターシステム内でバスを形成する回路機構を含む同軸ケーブル、銅ケーブル、及び光ファイバーを含むことができる。キャリア伝送媒体は、無線周波数データコミュニケーション又は赤外線データコミュニケーションによって生成することができる電気信号、電磁気信号、音響信号、又は光波信号を伝送することができる。コンピューター可読媒体は、通常、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、他の任意の媒体と;CD−ROM、DVD、DVD−ROM及び他の任意の光媒体と;穿孔カード、穿孔モードを含む他の任意の物理記憶媒体と;RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、又は他の任意のメモリチップ若しくはテープと;データ又は命令を伝送するキャリア、搬送波用のケーブル又は接続デバイス、コンピューターによって読み取ることができる他の任意のプログラムコード及び/又はデータとを含むことができる。これらのコンピューター可読媒体の形態において、様々なコンピューター可読媒体が、プロセッサが命令を実行しているとき及び1つ以上の結果を送達しているときにプロセスにおいて現れる。
【0092】
当業者であれば、本開示の教示の下で様々な変形及び変更を行うことができる。例えば、上記で説明した種々のシステム構成要素は、ハードウェアデバイスを通じて実施されるが、単にソフトウェアソリューションを通じて実施されてもよい。例えば、システムは、既存のサーバー上にインストールされてもよい。加えて、本明細書において開示された位置情報は、ファームウェア、ファームウェア/ソフトウェアの組み合わせ、ファームウェア/ハードウェアの組み合わせ、又はハードウェア/ファームウェア/ソフトウェアの組み合わせを通じて実施されてもよい。
【0093】
本開示は、応用及び/又は幾つかの例を説明している。本開示によれば、本開示の教示の下で様々な変更を行うことができる。本出願において開示された主題は、異なる形態及び例で実施することができ、本出願は、多数の応用に適用することができる。特許請求の範囲において必要とされる全ての応用、変更、及び改変は、本出願の範囲内にある。