(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つまたは複数のデータパケットが欠落しているかどうかを決定することは、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクがシーケンス番号値の昇順でデータパケットを送信するように構成されているとき、受信したデータパケットの最大シーケンス値より大きい、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの両方で受信した最小シーケンス番号値に基づく、請求項1に記載の方法。
前記第1のRATリンク上で受信した前記データパケットは、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第1のシーケンス番号値を備える前記インジケーションに基づいており、前記第2のRATリンク上で受信した前記データパケットは、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第2のシーケンス番号値を備える前記インジケーションに基づいており、前記第1のシーケンス番号値と前記第2のシーケンス番号値は、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクのどちらからデータパケットが受信されたかを識別するために使用される、請求項1に記載の方法。
前記パケットコンバージェンスエンティティによって、データパケットが前記第1のRATリンクから欠落しているという決定に応答して、前記第2のRATリンクを通して再送信要求を送ることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記パケットコンバージェンスエンティティによって、データパケットが前記第2のRATリンクから欠落しているという決定に応答して、前記第1のRATリンクまたは前記第2のRATリンクのうちの1つを通して再送信要求を送ることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のデータパケットが欠落しているかどうかを決定することは、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクがシーケンス番号値の昇順でデータパケットを送信するように構成されているとき、受信したデータパケットの最大シーケンス値より大きい、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの両方で受信した最小シーケンス番号値に基づく、請求項13に記載のネットワークデバイス。
前記第1のRATリンク上で受信した前記データパケットは、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第1のシーケンス番号値を備える前記インジケーションに基づいており、前記第2のRATリンク上で受信した前記データパケットは、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第2のシーケンス番号値を備える前記インジケーションに基づいており、前記第1のシーケンス番号値と前記第2のシーケンス番号値は、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクのどちらからデータパケットが受信されたかを識別するために使用される、請求項13に記載のネットワークデバイス。
前記プロセッサにより実行可能な命令は、データパケットが前記第1のRATリンクから欠落しているという決定に応答して、前記第2のRATリンクを通して再送信要求をさらに送る、請求項13に記載のネットワークデバイス。
前記プロセッサにより実行可能な命令は、データパケットが前記第2のRATリンクから欠落しているという決定に応答して、前記第1のRATリンクまたは前記第2のRATリンクのうちの1つを通して再送信要求をさらに送る、請求項13に記載のネットワークデバイス。
前記パケットコンバージェンスエンティティが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティを備える、請求項24に記載のコンピュータプログラム。
前記1つまたは複数のデータパケットが欠落しているかどうかを決定することは、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクがシーケンス番号値の昇順でデータパケットを送信するように構成されているとき、受信したデータパケットの最大シーケンス値より大きい、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの両方で受信した最小シーケンス番号値に基づく、請求項24に記載のコンピュータプログラム。
前記第1のRATリンク上で受信した前記データパケットは、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第1のシーケンス番号値を備える前記インジケーションに基づいており、前記第2のRATリンク上で受信した前記データパケットは、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第2のシーケンス番号値を備える前記インジケーションに基づいており、前記第1のシーケンス番号値と前記第2のシーケンス番号値は、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクのどちらからデータパケットが受信されたかを識別するために使用される、請求項24に記載のコンピュータプログラム。
前記パケットコンバージェンスエンティティによって、データパケットが前記第1のRATリンクから欠落しているという決定に応答して、前記第2のRATリンクを通して再送信要求を送るためのコードをさらに備える、請求項24に記載のコンピュータプログラム。
前記パケットコンバージェンスエンティティによって、データパケットが前記第2のRATリンクから欠落しているという決定に応答して、前記第1のRATリンクまたは前記第2のRATリンクのうちの1つを通して再送信要求を送るためのコードをさらに備える、請求項24に記載のコンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0031]添付の図面に関して以下に記載する詳細な説明は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的のための特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの特定の詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素は、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、ブロック図の形態で示されている。
【0017】
[0032]パケットコンバージェンスエンティティにおけるWWANおよびWLANのデータのアグリゲーションのための様々な方法、装置、デバイス、およびシステムが説明される。いくつかの態様では、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCP層)は、第1のRATリンク(たとえば、WWANリンク)および第2のRATリンク(たとえば、WLANリンク)からデータパケット(たとえば、PDU)を受信する。パケットコンバージェンスエンティティは、各データパケットが第1および第2のRATリンクのどちらから受信されたかを決定または識別し、それらのそれぞれのRATリンクに少なくとも部分的に基づいてデータパケットの各々のシーケンス番号値をモニタすることができる。パケットコンバージェンスエンティティは、データパケットのシーケンス番号値が順序外れで受信されたときに1つまたは複数のアクションを実行し得る。1つまたは複数のアクションは、データパケットを再順序付けすること、アグリゲートすること、および/またはバッファリングすることを行うための様々な動作を含み得る。これらの動作はまた、再順序付けタイマーおよび/または再順序付けバッファの使用を含み得る。一例では、パケットコンバージェンスエンティティは、データパケットを受信した通りに(たとえば、正しい順序でまたは順序外れで)、上位層エンティティ(たとえば、インターネットプロトコル(IP)層)にデータパケットを配信し得るかまたは送り得る。パケットコンバージェンスエンティティはまた、上位層エンティティにデータパケットを送る前に、データパケットを再順序付けし、データパケットロスを無視することができる。さらに、パケットコンバージェンスエンティティは、第1および第2のRATリンクのいずれかにおいて欠落している(たとえば、失われたかまたは受信されなかった)データパケットの再送信を要求し得る。
【0018】
[0033]本明細書に記載される技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および他のネットワークなどの、様々なワイヤレス通信ネットワークに使用される場合がある。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、汎用地上無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、cdma2000などの無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))とCDMAの他の変形態とを含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE−UTRAはUMTSの一部である。3GPP(登録商標) LTEおよびLTEアドバンスト(LTE−A:LTE−Advanced)は、E−UTRAを使用するUMTSの新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書で説明されている。本明細書で説明する技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下ではLTEに関して説明し、以下の説明の大部分でLTE用語を使用する。
【0019】
[0034]
図1は、本開示の一態様による、ワイヤレス通信システム100の一例を概念的に示すブロック図である。ワイヤレス通信システム100は、基地局(またはセル)105と、ユーザ機器(UE)115と、コアネットワーク130とを含む。基地局105は、様々な実施形態ではコアネットワーク130または基地局105の一部であり得る、基地局コントローラ(図示されず)の制御下でUE115と通信し得る。基地局105は、第1のバックホールリンク132を通してコアネットワーク130と制御情報および/またはユーザデータを通信し得る。いくつかの態様では、基地局105は、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクであり得る第2のバックホールリンク134を介して、直接的または間接的のいずれかで、互いに通信し得る。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。たとえば、各通信リンク125は、上記で説明された様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られ得、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100はまた、同時に複数のフロー(たとえば、WWANまたはセルラー、およびWLANまたはWi−Fi)上の動作をサポートし得る。
【0020】
[0035]基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介して、UE115とワイヤレスに通信し得る。基地局105のサイトの各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの態様では、基地局105は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、セル、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがある。基地局105のための地理的カバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタに分割され得る(図示せず)。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロ基地局、マイクロ基地局、および/またはピコ基地局)を含み得る。異なる技術のための重複するカバレージエリアがあり得る。
【0021】
[0036]実装形態では、ワイヤレス通信システム100はLTE/LTE−Aネットワーク通信システムである。LTE/LTE−Aネットワーク通信システムでは、発展型ノードB(eノードB)という用語は、概して、基地局105を記述するために使用され得る。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのeノードBが様々な地理的領域にカバレージを与える、異種LTE/LTE−Aネットワークであり得る。たとえば、各eノードB105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、建築物)をカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE115、自宅内のユーザのためのUE115など)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeノードB105はマクロeノードBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeノードB105はピコeノードBと呼ばれることもある。また、フェムトセルのためのeノードB105はフェムトeノードBまたはホームeノードBと呼ばれることがある。eノードB105は、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。ワイヤレス通信システム100は、UE115のうちの1つまたは複数によってLTEおよびWLANまたはWi−Fiの使用をサポートし得る。
【0022】
[0037]コアネットワーク130は、第1のバックホールリンク132(たとえば、S1インターフェースなど)を介してeノードB105または他の基地局105と通信し得る。eノードB105はまた、たとえば、第2のバックホールリンク134(たとえば、X2インターフェースなど)を介しておよび/または第1のバックホールリンク132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通して)直接または間接的に、互いと通信し得る。ワイヤレス通信システム100は同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eノードB105は同様のフレームタイミングを有し得、異なるeノードB105からの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eノードB105は異なるフレームタイミングを有し得、異なるeノードB105からの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに対して使用され得る。
【0023】
[0038]UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散されてよく、各UE115は固定的または移動性であり得る。UE115は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UE115は、マクロeノードB、ピコeノードB、フェムトeノードB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
【0024】
[0039]ワイヤレス通信システム100に示された通信リンク125は、UE115からeノードB105へのアップリンク(UL)送信および/またはeノードB105からUE115へのダウンリンク(DL)送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
【0025】
[0040]ワイヤレス通信システム100のいくつかの態様では、UE115またはeノードB105は、1つまたは複数のRATエンティティを含み得る。RATエンティティは、RAT層、RATプロトコル層、RATプロトコルエンティティ、および/または通信プロトコルに関連する他の同様のアーキテクチャ構成要素を指すことができる。一態様では、本明細書で使用する「構成要素」という用語は、システムを構成する部分のうちの1つであり得、ハードウェアまたはソフトウェアであり得、他の構成要素に分割され得る。いくつかの場合には、RATエンティティは、無線リンク制御(RLC)エンティティまたはPDCPエンティティなどのパケットコンバージェンスエンティティを含み得る。しかしながら、他の場合には、RATエンティティは、PDCPエンティティより低い層またはプロトコル(たとえば、媒体アクセス制御(MAC)層などの下位層)に関連するエンティティに対応するかまたはそれを含む場合がある。パケットコンバージェンスエンティティは、ワイヤレス通信システム100内の第1のRATリンクおよび第2のRATリンクからデータパケット(たとえば、PDU)を受信し得る。パケットコンバージェンスエンティティは、各データパケットが第1および第2のRATリンクのどちらから受信されたかを識別し、それらのそれぞれのRATリンクに少なくとも部分的に基づいて受信されたデータパケットのそれぞれのシーケンス番号値をモニタすることができる。次いで、パケットコンバージェンスエンティティは、データパケットのシーケンス番号値が順序外れで受信されたときに1つまたは複数のアクションを実行し得る。1つまたは複数のアクションは、本明細書で説明されるように、データパケットを再順序付けすること、アグリゲートすること、および/またはバッファリングすることを行うための様々な動作を含み得る。これらの動作はまた、再順序付けタイマーおよび/または再順序付けバッファの使用を含み得る。一例では、パケットコンバージェンスエンティティは、データパケットが受信された通りに(たとえば、正しい順序または順序外れのいずれかで)、上位層エンティティ(たとえば、IP層)にデータパケットを配信し得るかまたは送り得る。パケットコンバージェンスエンティティはまた、上位層エンティティにデータパケットを送る前に、(たとえば、受信されたデータパケットが順序外れである場合に)データパケットを再順序付けし、データパケットロスを無視することができる。さらに、パケットコンバージェンスエンティティは、任意の欠落しているデータパケットの再送信を要求し得る。いくつかの例では、第1のRATリンクはWWANリンク(たとえば、LTEリンクまたはUMTSリンク)を備え、第2のRATリンクはWLANリンク(たとえば、Wi−Fiリンク)を備える場合がある。
【0026】
[0041]ワイヤレス通信システム100のいくつかの態様では、データパケットは、第1のRATリンク(たとえば、LTEリンクまたはUMTSリンク)および第2のRATリンク(たとえば、Wi−Fiリンク)を介してワイヤレス通信デバイス(たとえば、UE115、eノードB105)に送信され、データパケットの各々は、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティまたはRLCエンティティ)においてデータパケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号値を有する。フロー制御は、第1および第2のRATリンク上で実行されてよく、フロー制御は、RATリンクの各々に対してバッファのアンダーフローおよびオーバーフローの一方または両方を防止するように構成される。
【0027】
[0042]
図2は、本開示の一態様に従って構成されたeノードB210およびUE250の例を概念的に示すブロック図である。たとえば、
図2に示されているように、システム200の基地局/eノードB210およびUE250は、それぞれ、
図1における基地局/eノードBのうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る。さらに、基地局/eノードB210およびUE250は、WWANおよびWLANからのデータをアグリゲートするために本明細書で説明される技法を実施するように構成され得る。基地局210はアンテナ234
1〜tを搭載し得、UE250はアンテナ252
1〜rを搭載し得、ここで、tおよびrは1以上の整数である。
【0028】
[0043]基地局210において、基地局送信プロセッサ220は、基地局データソース212からデータを受信し、基地局コントローラ/プロセッサ240から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどの上で搬送され得る。データは、PDSCHなどの上で搬送され得る。基地局送信プロセッサ220は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得し得る。基地局送信プロセッサ220はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号(RS:reference signal)のための基準シンボルを生成し得る。基地局送信(TX)多重入力多重出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルにおいて空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、基地局変調器/復調器(MOD/DEMOD)232
1〜tに出力シンボルストリームを与え得る。各基地局変調器/復調器232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各基地局変調器/復調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器/復調器232
1〜tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ234
1〜tを介して送信され得る。
【0029】
[0044]UE250において、UEアンテナ252
1〜rは、基地局210からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれUE変調器/復調器(MOD/DEMOD)254
1〜rに与え得る。各UE変調器/復調器254は、入力サンプルを取得するために、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各UE変調器/復調器254はさらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理し得る。UE MIMO検出器256は、すべてのUE変調器/復調器254
1〜rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。UE受信プロセッサ258は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE250の復号されたデータをUEデータシンク260に与え、復号された制御情報をUEコントローラ/プロセッサ280に与え得る。
【0030】
[0045]アップリンク上では、UE250において、UE送信プロセッサ264は、UEデータソース262から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、UEコントローラ/プロセッサ280から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。UE送信プロセッサ264はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。UE送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合はUE TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、SC−FDMなどのために)UE変調器/復調器254
1〜rによってさらに処理され、基地局310に送信され得る。基地局210において、UE250からのアップリンク信号は、基地局アンテナ234によって受信され、基地局変調器/復調器232によって処理され、適用可能な場合は基地局MIMO検出器236によって検出され、基地局受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE250によって送られた復号されたデータと制御情報とが取得され得る。基地局受信プロセッサ338は、復号されたデータを基地局データシンク246に与え、復号された制御情報を基地局コントローラ/プロセッサ240に与え得る。
【0031】
[0046]基地局コントローラ/プロセッサ240およびUEコントローラ/プロセッサ280は、それぞれ基地局210およびUE250における動作を指示または制御し得る。基地局210における基地局コントローラ/プロセッサ240ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールは、たとえば、
図10、
図11、
図12、および/または
図13に示される機能ブロック、本明細書で説明される技法に関する様々なプロセス(たとえば、
図7、
図8、
図14、および/または
図15に示されるフローチャート)の実行を実施または指示し得る。UE250におけるUEコントローラ/プロセッサ280ならびに/または他のプロセッサおよびモジュールはまた、たとえば、
図9、
図11、
図12、および/または
図13に示される機能ブロック、ならびに/あるいは本明細書で説明される技法のための他のプロセス(たとえば、
図7、
図8、
図14、および/または
図15に示されるフローチャート)の実行を実施または指示し得る。基地局メモリ242およびUEメモリ282は、それぞれ基地局210およびUE250のためのデータおよびプログラムコード(たとえば、プロセッサによって実行可能なコード)を記憶し得る。たとえば、UEメモリ282は、基地局210によって与えられたDRX構成のセットを記憶し得る。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUE250をスケジュールするために使用され得る。
【0032】
[0047]一実装形態では、基地局210は、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティ)によって、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクとデータパケットを通信するための手段を含み得る。基地局210は、各データパケットが第1および第2のRATリンクのどちらから受信されたかを決定または識別するための手段を含み得る。基地局210は、第1および第2のRATリンクからのデータパケットの各々のシーケンス番号値をモニタするための手段を含み得、モニタリングは、受信されたデータパケットのそれぞれのRATリンクに少なくとも部分的に基づき得る。基地局210は、第1および第2のRATリンク上で受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定するための手段を含み得る。基地局210は、データパケットのシーケンス番号値は順序外れであるとの決定があるときに、1つまたは複数のアクションを実行するための手段を含み得る。基地局210は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換するための手段を含み得る。別の実装形態では、基地局210は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクを介してワイヤレス通信デバイスにデータパケットを送信するための手段を含み得、データパケットの各々は、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティ)におけるデータパケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号値を有する。基地局210は、第1および第2のRATリンク上でフロー制御を実行するための手段を含み得、フロー制御は、RATリンクの各々に対してバッファのアンダーフローおよびオーバーフローの一方または両方を防止するように構成される。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実行するように構成された、基地局コントローラ/プロセッサ240、基地局メモリ242、基地局送信プロセッサ220、基地局変調器/復調器232、および基地局アンテナ234であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実行するように構成されたモジュール、構成要素、または任意の装置であり得る。そのようなモジュール、構成要素、または装置の例は、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、
図10、
図11、
図12、および/または
図13に関して説明され得る。
【0033】
[0048]一構成では、UE250は、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティ)において、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクとデータパケットを通信するための手段を含み得る。UE250は、各データパケットが第1および第2のRATリンクのどちらから受信されたかを決定または識別するための手段を含み得る。UE250は、第1および第2のRATリンクからのデータパケットの各々のシーケンス番号値をモニタするための手段を含み得、モニタリングは、受信されたデータパケットのそれぞれのRATリンクに少なくとも部分的に基づき得る。UE250は、第1および第2のRATリンク上で受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定するための手段を含み得る。UE250は、データパケットのシーケンス番号値は順序外れであるとの決定があるときに、1つまたは複数のアクションを実行するための手段を含み得る。UE250は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換するための手段を含み得る。別の構成では、UE250は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクを介してワイヤレス通信デバイスにデータパケットを送信するための手段を含み得、データパケットの各々は、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティまたはRLCエンティティ)におけるデータパケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号値を有する。UE250は、第1および第2のRATリンク上でフロー制御を実行するための手段を含み得、フロー制御は、第1および第2のRATリンクの各々に対してバッファのアンダーフローおよびオーバーフローの一方または両方を防止するように構成される。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実行するように構成された、UEコントローラ/プロセッサ280、UEメモリ282、UE受信プロセッサ258、UE MIMO検出器256、UE変調器/復調器254、およびUEアンテナ252であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって列挙された機能を実行するように構成されたモジュール、構成要素、または任意の装置であり得る。そのようなモジュール、構成要素、または装置の例は、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、
図10、
図11、
図12、および/または
図13に関して説明され得る。
【0034】
[0049]
図3は、本開示の一態様による、UEにおけるWWANおよびWLANの無線アクセス技術のアグリゲーションを概念的に示すブロック図である。アグリゲーションは、1つまたは複数のコンポーネントキャリア1〜N(CC
1〜CC
N)を使用してeノードB305−aと通信し、WLANキャリア340を使用してWLANアクセスポイント(AP)305−bと通信することができる、マルチモードUE315を含むシステム300中で行われ得る。この例におけるマルチモードUEは、2つ以上のRATをサポートするUEを指すことができる。たとえば、UE315は、少なくとも1つのセルラー技術(たとえば、LTE)と無認可スペクトルスペクトル技術(たとえば、WLAN/Wi−Fi)とをサポートする。UE315は、
図1、
図2、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、および/または
図10のUEのうちの1つの一例であり得る。eノードB305−aは、
図1、
図2、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、および/または
図10のeノードBまたは基地局のうちの1つの一例であり得る。
図3には、1つのUE305、1つのeノードB305−a、および1つのAP305−bだけが示されているが、システム300は、任意の数のUE305、eノードB305−a、および/またはAP305−bを含むことができることを諒解されたい。
【0035】
[0050]eノードB305−aは、LTEコンポーネントキャリアCC
1〜CC
N330上の順方向(ダウンリンク)チャネル332−1〜332−Nを介してUE315に情報を送信し得る。さらに、UE315は、LTEコンポーネントキャリアCC
1〜CC
N上の逆方向(アップリンク)チャネル334−1〜334−Nを介してeノードB305−aに情報を送信し得る。同様に、AP305−bは、WLANキャリア340上の順方向(ダウンリンク)チャネル352を介してUE315に情報を送信し得る。さらに、UE315は、WLANキャリア340の逆方向(アップリンク)チャネル354を介してAP305−bに情報を送信し得る。
【0036】
[0051]
図3ならびに開示される実施形態のいくつかと関連付けられる他の図の様々なエンティティを説明する際に、説明の目的で、3GPP LTEまたはLTE−Aワイヤレスネットワークと関連付けられる名称が使用されている。ただし、システム300は、限定はしないが、OFDMAワイヤレスネットワーク、CDMAネットワーク、3GPP2 CDMA2000ネットワークなどの他のネットワークにおいて動作することができることを諒解されたい。
【0037】
[0052]マルチキャリア動作中、異なるUE315に関連するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)メッセージは、複数のコンポーネントキャリア上で搬送され得る。たとえば、PDCCH上のDCIは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)送信のためにUE315によって使用されるように構成された同じコンポーネントキャリア上に含まれ得る(すなわち、同一キャリアシグナリング)。代替または追加として、DCIは、PDSCH送信ために使用されるターゲットコンポーネントキャリアとは異なるコンポーネントキャリア上で搬送され得る(すなわち、クロスキャリアシグナリング)。いくつかの実装形態では、半静的に有効化され得るキャリアインジケータフィールド(CIF)は、PDSCH送信のためにターゲットキャリア以外のキャリアからのPDCCH制御シグナリングの送信を可能にするために、一部または全部のDCIフォーマット中に含まれ得る(クロスキャリアシグナリング)。
【0038】
[0053]本例では、UE315は、1つのeノードB305−aからデータを受信し得る。しかしながら、セルエッジ上のユーザは、データレートを制限する場合がある高いセル間干渉を経験する場合がある。マルチフローが、UEが同時に2つのeノードB305−aからデータを受信することを可能にする。マルチフローは、UEが同時に2つの隣接するセル中の2つのセルタワーの範囲内にあるとき、2つのまったく別個のストリーム中で2つのeノードB305−aからのデータを送信および受信することによって動作する。UEは、デバイスがいずれかのeノードBの到達範囲のエッジ上にあるとき、同時に2つのeノードB305−aと通話する。同時に2つの異なるeノードBからモバイルデバイスに2つの独立データストリームをスケジューリングすることによって、マルチフローは、HSPAネットワークにおける不均一なローディングを活用する。これは、セルエッジユーザ経験を向上させるのを助けるとともに、ネットワーク容量を増大させる。一例では、セルエッジにおけるユーザ向けのスループットデータ速度が倍になり得る。いくつかの態様では、マルチフローはまた、UEがセルタワーとWLANタワーの両タワーの範囲内にあるときに、セルタワーおよびWLANタワー(たとえば、AP)に同時にUEが通話する能力を指す場合がある。マルチフローは、デュアルキャリアHSPAと同様であるLTE/LTE−Aの特徴であるが、相違がある。たとえば、デュアルキャリアHSPAは、デバイスに同時に接続するための複数のタワーへの接続性を認めない。
【0039】
[0054]従来、LTE−A規格化、LTEコンポーネントキャリア330は後方互換であり、これは、新規リリースへの円滑な移行を可能にしていた。ただし、この特徴により、LTEコンポーネントキャリア330は、帯域幅全体に渡るすべてのサブフレーム中で共通基準信号(CRS、すなわちセル固有基準信号とも呼ばれる)を連続して送信していた。ほとんどのセルサイトエネルギー消費は、制限された制御シグナリングのみが送信中であるときでもセルがオンのままであり、増幅器にエネルギーを消費し続けさせるので、電力増幅器によって引き起こされる。CRSは、LTEのリリース8において採り入れられ、LTEの最も基本的なダウンリンク基準信号である。CRSは、周波数領域内のすべてのリソースブロック中で、およびすべてのダウンリンクサブフレーム中で送信される。セル中のCRSは、1つ、2つ、または4つの対応するアンテナポート向けであり得る。CRSは、リモート端末によって、コヒーレントな復調のためのチャネルを推定するのに使われ得る。新規キャリアタイプ(NCT)は、5つのサブフレームのうち4つの中でCRSの送信を削除することによって、セルのスイッチオフを一時的に許可する。この特徴は、CRSが帯域幅に渡るすべてのサブフレーム中でもはや連続しては送信されないので、電力増幅器によって消費される電力、ならびにCRSからのオーバーヘッドおよび干渉を削減する。さらに、新規キャリアタイプにより、ダウンリンク制御チャネルは、UE固有復調基準シンボルを使って運用されるようになる。新規キャリアタイプは、別のLTE/LTE−Aキャリアとともにある種の拡張キャリアとして、あるいはスタンドアロンの非後方互換キャリアとして運用され得る。
【0040】
[0055]本例に関して、WWANおよびWLANの無線アクセス技術のデータアグリゲーションは、UEに関連して説明されているが、WWANおよびWLANの無線アクセス技術のUEデータは、eノードBにおいて同様にアグリゲートされ得ることを理解されたい。
【0041】
[0056]
図4Aは、本開示の一態様による、UE415とPDN440(たとえば、インターネット)との間のデータ経路445および450の一例を概念的に示すブロック図である。データ経路445、450は、WWANおよびWLANの無線アクセス技術からのデータをアグリゲートするためのワイヤレス通信システム400−aのコンテキスト内で示されている。
図3のシステム300は、ワイヤレス通信システム400−aの部分の一例であり得る。ワイヤレス通信システム400−aは、マルチモードUE415と、eノードB405−aと、WLAN AP405−bと、発展型パケットコア(EPC:evolved packet core)480と、PDN440と、ピアエンティティ455とを含み得る。EPC480は、モビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)430と、サービングゲートウェイ(SGW)432と、PDNゲートウェイ(PGW)434とを含み得る。ホーム加入者システム(HSS:home subscriber system)435は、MME430に通信可能に結合され得る。UE415は、LTE無線機420とWLAN無線機425とを含み得る。これらの要素は、前のまたは後続の図を参照しながら上記で説明されたそれらのカウンターパートのうちの1つまたは複数の態様を表し得る。たとえば、UE415は、
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図9、および/または
図10におけるUEの一例であり得、eノードB405−aは、
図1、
図2、
図3、
図5、
図6、
図9、および/または
図10のeノードB/基地局の一例であり得、AP405−bは、
図3、
図5、
図9、および/または
図10のAPの一例であり得、ならびに/あるいはEPC480は、
図1および/または
図10のコアネットワークの一例であり得る。
【0042】
[0057]再び
図4Aを参照すると、eノードB405−aおよびAP405−bは、1つまたは複数のLTEコンポーネントキャリアあるいは1つまたは複数のWLANコンポーネントキャリアのアグリゲーションを使用して、UE415にPDN440へのアクセスを与えることが可能であり得る。PDN440へのこのアクセスを使用して、UE415はピアエンティティ455と通信し得る。eノードB405−aは、(たとえば、データ経路445を通して)発展型パケットコア480を通してPDN440へのアクセスを与え得、WLAN AP405−bは、(たとえば、データ経路450を通して)PDN440への直接アクセスを与え得る。
【0043】
[0058]MME430は、UE415とEPC480との間のシグナリングを処理する制御ノードであり得る。概して、MME430はベアラおよび接続管理を行い得る。MME430は、したがって、UE415のためにアイドルモードUEトラッキングおよびページングと、ベアラアクティブ化および非アクティブ化と、SGW選択とを担当し得る。MME430は、S1−MMEインターフェースを介してeノードB405−aと通信し得る。MME430は、UE415をさらに認証し、UE415との非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)シグナリングを実装し得る。
【0044】
[0059]HSS435は、機能の中でも、加入者データを記憶し、ローミング制限を管理し、加入者のためのアクセス可能アクセスポイント名(APN:access point name)を管理し、加入者をMME430に関連付け得る。HSS435は、3GPP団体によって規格化された発展型パケットシステム(EPS)アーキテクチャによって定義されたS6aインターフェースを介してMME430と通信し得る。
【0045】
[0060]LTE上で送信されるすべてのユーザIPパケットは、eノードB405−aを通してSGW432に転送され得、SGW432は、S5シグナリングインターフェースを介してPDNゲートウェイ434に接続され、S11シグナリングインターフェースを介してMME430に接続され得る。SGW432は、ユーザプレーンに常駐し、eノードB間ハンドオーバおよび異なるアクセス技術間のハンドオーバのためのモビリティアンカーとして働き得る。PDNゲートウェイ435はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与え得る。
【0046】
[0061]PDNゲートウェイ434は、SGiシグナリングインターフェースを介して、PDN440など、1つまたは複数の外部パケットデータネットワークへの接続性を与え得る。PDN440は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)、パケット交換(PS:Packet-Switched)ストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)、および/または他のタイプのPDNを含み得る。
【0047】
[0062]本例では、UE415とEPC480との間のユーザプレーンデータは、トラフィックがLTEリンクの経路445を介して流れるのか、WLANリンクの経路450を介して流れるのかにかかわらず、1つまたは複数のEPSベアラの同じセットを横断し得る。1つまたは複数のEPSベアラのセットに関係するシグナリングまたは制御プレーンデータは、eノードB405−aを経由して、UE415のLTE無線機420とEPC480−bのMME430との間で送信され得る。
【0048】
[0063]
図4Bは、本開示の一態様による、UE415とPDN440との間のデータ経路445および450の別の例を概念的に示すブロック図である。データ経路445、450は、
図4Aのワイヤレス通信システム400−aと実質的に同様であるWLANおよびWWANの無線アクセス技術からのデータをアグリゲートするためのワイヤレス通信システム400−bのコンテキスト内で示される。
図4BにおけるeノードB405−aおよびAP405−bは、コロケートされ得るか、またはさもなければ互いに高速通信することができる。この例では、UE415とWLAN AP405−bとの間のEPSベアラ関連データは、eノードB405−aにルーティングされ、次いでEPC480にルーティングされ得る。このようにして、すべてのEPSベアラ関係データは、eノードB405−aと、EPC480と、PDN440と、ピアエンティティ455との間で同じ経路に沿ってフォワーディングされ得る。
【0049】
[0064]
図4Cは、本開示の一態様による、アグリゲーションがアンカーeノードB405−aにおいて終端するPDCPを使用する一例を概念的に示すブロック図である。WLANおよびWWANの無線アクセス技術からのデータをアグリゲートするためのワイヤレス通信システム400−cは、それぞれ、
図4Aのワイヤレス通信システム400−aおよび
図4Bのワイヤレス通信システム400−bと実質的に同様である。
図4CにおけるeノードB405−aおよびAP405−bは、コロケートされ得るか、またはさもなければ互いに高速通信することができる。この例では、UE415とeノードB405−aとの間のEPSベアラ関連データは、データ経路445および450を介して送信され得、PDCPを使用して受信デバイスにおいてアグリゲートされ得る。たとえば、
図4Cにおけるデータアグリゲーションは、PDCPが、ブースタノードとして働く別のノード(たとえば、WLAN AP405−b)に対するデータ(たとえば、PDU)をアグリゲートするデータプレーンに対するアンカーとして働くノード(たとえば、eノードB405−a)において終端するものであり得る。一実装形態では、eノードB405−aは、データ経路445と450(たとえば、LTEリンクとWi−Fiリンク)の両方を介してシーケンス番号値を有するデータパケットを送信し得、データパケットは、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCP層またはRLC層)を使用してUE415によってアグリゲートされ得る。別の実装形態では、UE415は、データ経路445と450(たとえば、LTEリンクとWi−Fiリンク)の両方を介してシーケンス番号値を有するデータパケットを送信し得、データパケットは、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCP層またはRLC層)を使用してeノードB405−aによってアグリゲートされ得る。これらの実装形態のいずれかでは、パケットが順序外れで受信されるときに、パケットコンバージェンスエンティティは、欠落しているおよび/または受信されていないパケットをハンドリングするために1つまたは複数のアクションを実行し得る。
【0050】
[0065]
図4A、
図4B、および
図4Cの態様は、LTEに関して説明されてきたが、データアグリゲーションまたはコンバージェンスに関する同様の態様もまた、UMTSまたは他の同様のシステムもしくはネットワークのワイヤレス通信無線技術に対して実装され得る。
【0051】
[0066]
図5は、本開示の一態様による、アグリゲーションがアンカーeノードB505−aにおいて終端するPDCPを使用するPGWユーザプレーンの一例を概念的に示すブロック図である。ワイヤレス通信システム500は、UE515と、eノードB505−aと、WLAN AP505−bと、SGW/PGW530とを含む。UE515は、
図1、
図2、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図6、
図9、および/または
図10におけるUEの一例であり得る。eノードB505−aは、
図1、
図2、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図6、
図9、および/または
図10におけるeノードBの一例であり得る。WLAN AP505−bは、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図9、および/または
図10におけるAPの一例であり得る。その上、SGW/PGW530は、
図4A、
図4B、および
図4CにおけるSGW432およびPGW434の様々な態様の一例であり得る。
【0052】
[0067]UE515は、複数の構成要素またはエンティティを含み得る。たとえば、UE515は、物理層(PHY)エンティティ508と、MAC層エンティティ506と、PDCPエンティティ504と、IPエンティティ502とを含み得る。この例では、IPエンティティ502は、PDCPエンティティ504に対する上位層または上位エンティティと呼ばれる場合がある一方で、MAC層エンティティ506およびPHYエンティティ508は、PDCPエンティティ504に対する下位層または下位エンティティと呼ばれる場合がある。
【0053】
[0068]WLAN AP505−bは、複数の構成要素またはエンティティを含み得る。たとえば、WLAN AP505−bは、MAC層エンティティ512と、PHYエンティティ514と、ユーザデータグラムプロトコル上のGPRSトンネリングプロトコル(GTP−U)/UDPエンティティ516と、IPエンティティ518と、レベル2(L2)エンティティ520と、レベル1(L1)エンティティ522とを含み得る。
【0054】
[0069]eノードB505−aは、複数の構成要素またはエンティティを含み得る。たとえば、eノードB505−aは、PDCPエンティティ532と、GTP−U/UDPエンティティ534と、IPエンティティ536と、L2エンティティ538と、L1エンティティ540と、GTP−U/UDPエンティティ542と、UDPエンティティ544と、IPエンティティ546と、L2エンティティ548と、L1エンティティ550とを含み得る。
【0055】
[0070]SGW/PGW530は、IPエンティティ562と、GTP−U/UDPエンティティ564と、UDPエンティティ566と、IPエンティティ568と、L2エンティティ570と、L1エンティティ572とを含み得る。
【0056】
[0071]同じく、様々なデバイス間のユーザプレーンインターフェースが
図5に示される。たとえば、
図5は、UE515とWLAN AP505−bとの間のWLANインターフェース(たとえば、IEEE802.11インターフェース)と、WLAN AP505−bとeノードB505−aとの間のX3インターフェースと、eノードB505−aとSGW/PGW530との間のS5インターフェースとを示す。必ずしも、ワイヤレス通信システム500内で行われるすべてのインターフェースが
図5に示されているかまたは説明されているとは限らないことが理解されよう。
【0057】
[0072]一実装形態では、eノードB505−aおよびUE515は、WLAN AP505−bを経る必要なしに適切なPDCPエンティティによってアグリゲーションのためのデータパケットの一部を通信することができる。たとえば、eノードB505−aおよびUE515は、WLAN AP505−bを経る必要なしに、PDCPエンティティ532と504とをそれぞれ使用し得る。eノードB505−aおよびUE515は、WLAN AP505−bを介してアグリゲーションのための残りのデータパケットを通信し得る。たとえば、UE515は、WLAN AP505−b内のエンティティ(たとえば、MACエンティティ512および/またはPHYエンティティ514)と通信するためにより低い層のエンティティ(たとえば、MACエンティティ506および/またはPHYエンティティ508)を使用し得、WLAN AP505−bは、eノードB505−a内のエンティティ(たとえば、GTP−U/UDP534、IPエンティティ536、L2エンティティ538、および/またはL1エンティティ540)と通信するためにより低い層のエンティティ(たとえば、GTP−U/UDP516、IPエンティティ518、L2エンティティ520、および/またはL1エンティティ522)を使用し得る。
【0058】
[0073]
図6は、本開示の一態様による、単一のLTE PDCP616を使用するパケットレベルアグリゲーションの一例を概念的に示すブロック図である。ワイヤレス通信システム600は、アンカーeノードB605−aと、WLANブースタノード(たとえば、AP)605−bと、UE615とを含む。アンカーeノードB605−a、WLANブースタノード605−b、およびUE615は、様々な図に示される同様のデバイスの例であり得る。ワイヤレス通信システム600は、PDCPアグリゲーションを用いる(たとえば、WWANとWLANの)両プロトコルスタックを示す。
【0059】
[0074]UE615は、制御プレーン(Cプレーン)無線リソース制御(RRC)エンティティ612と、ユーザプレーン(Uプレーン)RRCエンティティ614と、LTE PDCPエンティティ616と、WLAN無線リンクコントローラ(RLC)エンティティ618(RLC 2)と、WLAN MACエンティティ620(MAC 2)と、WLAN PHYエンティティ622(PHY 2)と、WWAN RLCエンティティ624(RLC 1)と、WWAN MACエンティティ626(MAC 1)と、WWAN PHYエンティティ628(PHY 1)とを含み得る。
【0060】
[0075]WLANブースタノード605−bは、RLCエンティティ644(RLC 2)と、MACエンティティ646(MAC 2)と、PHYエンティティ648(PHY 1)とを含み得る。
【0061】
[0076]アンカーeノードB605−aは、CプレーンRRCエンティティ632と、UプレーンRRCエンティティ634と、LTE PDCPエンティティ636と、RLCエンティティ638(RLC 1)と、MAVエンティティ640(MAC 1)と、PHYエンティティ642(PHY 1)とを含み得る。
【0062】
[0077]ダウンリンク動作では、UE615におけるLTE PDCP616は、パケットをアグリゲートし得、順序外れで受信されたパケットに関する動作をハンドリングし得る。LTE PDCP616は、eノードB605−a内のRLC 1、MAC 1およびPHY 1を介し、次いでUE615内のWWAN PHY 1、WWAN MAC 1およびWWAN RLC 1を介して、アンカーeノードB905−a内のLTE PDCPエンティティ636からデータパケットを受信し得る。同じく、LTE PDCP616は、ブースタノード605−b内のRLC 2、MAC 2およびPHY 2を介し、次いでUE615内のWLAN PHY 2、WLAN MAC 2およびWLAN RLC 2を介して、アンカーeノードB905−a内のLTE PDCPエンティティ636からデータパケットを受信し得る。一例では、RLC 2は、WLANブースタノードに対応するPHY 2/MAC 2とともに必要とされない場合がある。アップリンク動作(UE615からeノードB605−aまで)は、ダウンリンク動作と実質的に同様に動作し得る。
【0063】
[0078]アグリゲーション中に順序外れで受信されたデータパケットに関して本明細書で説明される態様の一部をハンドリングするために、PDCPエンティティ(たとえば、LTE PDCPエンティティ616)は、下流のエンティティ(たとえば、RLC)から正しい順序のデータパケット配信を仮定する必要がある場合がある。すなわち、エンティティは、送信制御プロトコル(TCP)性能を途絶させないために、正しい順序のデータパケットが受信または送信されているものと仮定し得る。PDCPエンティティはまた、データパケットアグリゲーションに対して生じ得る他の問題に対処するように構成され得る。たとえば、PDCPは、信頼性のサポートを欠く場合がある。アグリゲートされたセルのうちの1つが構成解除/非アクティブ化される(deconfigured/deactivated)場合、これは、RLC PDUをセルバッファから脱落させることがある。一例では、PDCPレベルのアグリゲーションは、サービスデータユニット(SDU)または他のタイプのデータユニットに対して肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)を送るための機構を持たない場合がある。PDCPはまた、一般に、セグメント化をサポートしない場合がある。
【0064】
[0079]PDCPレベルにおける(または同様のプロトコルレベルもしくはプロトコル層における)アグリゲーションは、データパケットエラーおよびPDCPへのデータパケット配信の順序の観点から異なる特性を有し得る複数のRATリンクを介するPDCP動作を伴う場合がある。一例では、データアグリゲーションをハンドリングするPDCPエンティティは、そのような異なるリンク特性が上位層および性能に与える影響を低減または最小化するように構成され得る。本明細書で説明されるように、PDCPエンティティは、エンティティハンドリングPDCP層とエンティティハンドリングPDCPプロトコルの両方を指すことができる。同様に、他のエンティティもまた、それぞれの層またはそれぞれのプロトコルのいずれかを指す場合がある。さらに、以下で与えられる説明は、2つの別個のRATリンクを介するPDCPアグリゲーション動作に言及するが、説明される手法、方法、および技法は、3つ以上のRATリンクに一般化され得る。加えて、本明細書で説明されるPDCPアグリゲーション動作は、異なるデバイス内、たとえばeノードB(たとえば、アンカーeノードB)内のPDCPエンティティによって同様に実装され得る。
【0065】
[0080]アグリゲーションがPDCPレベルにおいてハンドリングされ得る方式は、使用されたRATリンクの各々におけるパケットエラーおよび/またはPDCPパケット(たとえば、PDU)の順序(たとえば、シーケンス番号値またはSN値)に少なくとも部分的に基づくことができる。PDCPレベルのアグリゲーションは、ロスのない送信とロスのある(たとえば、PDUが配信されない)送信とを考慮に入れる場合がある。PDCPエンティティに配信されるデータパケットは、PDCP PDUのシーケンス番号値が、時間配信の順序とともに(モジュロまで)増加する昇順で送信されてよく、または非昇順で送信されてもよい。いくつかの例では、シーケンスにおける番号の値は、昇順である必要はない(たとえば、非昇順配信)が、そのようなシーケンスにおける番号の値は、依然として、それぞれのデータパケットが順序外れで受信されたかどうかを決定するために十分な情報を提供し得る。
【0066】
[0081]一例では、第1のRATリンク(たとえば、LTEリンク)は、ロスのない昇順のデータパケット配信(たとえば、RLC肯定応答モード(AM))を提供し得る一方で、第2のRATリンク(たとえば、Wi−Fiリンク)は、ロスのある昇順または非昇順のいずれかの配信を提供し得る。そのような場合には、パケットを受信するデバイスにおけるPDCPエンティティハンドリングアグリゲーションは、アクションのいくつかの異なるセットのうちの1つを実行することができる。アクションの第1のセットでは、PDCPエンティティは、第1のまたは第2のRATリンクのいずれかから(たとえば、処理なしに)受信すると、上位層エンティティにPDCPパケットを配信するかまたは送ることができる。これらの場合には、順序外れのデータパケットの受信およびデータパケットのロスは、上位層エンティティによってハンドリング(たとえば、TCP再送信)され得る。アクションの第2のセットでは、PDCPエンティティは、PDCPパケットのロス(たとえば、欠落しているまたは受信されなかったパケット)を無視しながら、受信されたPDCPパケットを再順序付けし得る。たとえば、PDCPエンティティは、PDCPパケットが順序外れで受信された場合、PDCPパケットを昇順に再順序付けして、上位層に昇順のPDCPパケットを供給することを試行する場合がある。しかしながら、デッドロックを引き起こす可能性のある、1つのRATリンク上の遅延またはエラーを防止するために、PDCPパケットは、ある時間期間(たとえば、タイムアウト値)の後に上位層エンティティに配信されてよく、その時間期間内に、PDCPエンティティは、順序外れのPDCPパケットを再順序付けすることを試行する場合がある。時間期間が満了した場合、昇順番号特性は乱されている場合があり、PDCPエンティティは、上位層に順序外れのPDCPパケットを配信する場合がある。次いで、データパケットロスは、上位層によってハンドリングされ得る。アクションの第3のセットでは、PDCPエンティティは、欠落しているかまたは受信されていないものと識別され得るデータパケットの再送信を要求し得る。これらの場合には、PDCPエンティティは、欠落しているかまたは受信されていないパケットの再送信を要求し、欠落しているかまたは受信されていないデータパケットの再送信を待つことを試行する場合がある。一例では、PDCPエンティティは、受信されたデータパケットおよび受信されなかったデータパケットの肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)を送ることができる。この例では、PDCPエンティティは、RLC肯定応答モード(AM)と同様のシーケンスですべてのパケットの配信をもたらすことができる。アクションの第2および第3のセットでは、PDCPエンティティは、パケット(たとえば、PDU)が受信されたRATリンクに気付くことができる。いくつかの例では、RATリンクの各々に対して固有の異なる別個のシーケンス番号付けが、同じく、より小さい再順序付けタイマー値を有する動作を潜在的に可能にするために導入される場合がある。たとえば、PDCPエンティティは、RATリンクの各々を介して送信されたデータパケットの別個の互いに素なシーケンス番号値を含み得る。
【0067】
[0082]
図7は、本開示の一態様による、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCP層エンティティ)においてアグリゲーションをハンドリングするための方法700を示すフローチャートである。方法700の一部または全部は、
図1、
図2、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、
図10、
図11、
図12、および/または
図13のUE、eノードB、基地局、構成要素、および/またはデバイスによって実装され得る。方法700の一部または全部は、上記で説明されたアクションの第2のセットに対応し得る。方法700に関して、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティまたはRLCエンティティ)におけるPDCPデータアグリゲーションに対する2つのRATリンクのうちの第1のもの(たとえば、LTEリンクまたはUMTSリンク)は、RATリンクA(または単にA)と呼ばれる場合があり、昇順のデータパケット配信を供給し得る一方で、PDCPデータアグリゲーションに対する2つのRATリンクのうちの第2のもの(たとえば、Wi−Fiリンク)は、RATリンクB(または単にB)と呼ばれる場合がある。さらに、上位層エンティティに配信された最大のPDCPシーケンス番号(SN)値をDとし、R(A)およびR(B)は、RATリンクX上で受信された最後のPDUのシーケンス番号値を示し得、ここで、X=AまたはBである。同じく、ReOrderTは、たとえば、タイマーが作動中(アクティブ)であり、以下で説明されるように使用されるときに、時計の刻み(clock tick)とともにインクリメントされるパケット再順序付けタイマー(または単に再順序付けタイマー)であり得る。方法700の以下の態様は、RATリンクAまたはRATリンクBのいずれかにおける下位層エンティティから受信されたPDCPパケット(たとえば、PDUまたはデータパケット)R(X)の各々に適用される。
【0068】
[0083]ブロック712において、最後に受信されたデータパケットのSN値が、上位層エンティティに配信された最大のPDCP SN値より小さい(R(X)≦D+1)とき、最後に受信されたデータパケットまたはPDUは、上位層エンティティ(たとえば、IPエンティティ)に配信され得る。
【0069】
[0084]ブロック714において、最後に受信されたデータパケットのSN値が、上位層エンティティに配信された最大のPDCP SN値より大きい(R(X)>D+1)とき、パッカー再順序付けタイマー(ReOrderT)が作動中である場合には、最後に受信されたデータパケットは、再順序付けバッファ(たとえば、PDCP再順序付けバッファ)に記憶され得る。一方、パケット再順序付けタイマーが作動中でない場合には、パケット再順序付けタイマーは、ReOrderT=0およびReOrderSN=D+1に設定することによってアクティブ化(たとえば、起動)され得る。ReOrderSNは、パケット再順序付けタイマーをトリガしたデータパケットのシーケンス番号値を指すまたは示すことができる。
【0070】
[0085]ブロック716において、M(X)は、再順序付けバッファに記憶されているRATリンクAまたはRATリンクBのいずれかに関するデータパケットの最大SN値(max{再順序付けバッファ内のリンクXからのPDUのSN})に対応するように定義され得る。この定義に基づいて、パケット再順序付けタイマー(ReOtderT)は、以下の条件、すなわち、最後に受信されたデータパケットのSN値がパケット再順序付けタイマーをトリガしたデータパケットのシーケンス番号値に等しい(R(X)==ReOrderSN)とき、パケット再順序付けタイマーがパケット再順序付けしきい値(ReOrderMax)に等しい(ReOrderT=ReOrderMax)とき、またはRATリンクAとRATリンクBの両方が昇順でデータパケットを配信する場合においてRATリンクAもしくはRATリンクBのいずれかに関するデータパケットの最大SN値のうちの最小値がパケット再順序付けタイマーをトリガしたデータパケットのSN値以上である(min{M(A),M(B)}≧ReOrderSN)とき、のうちの少なくとも1つに対して停止されることができる。この例では、ReOrderMaxは、パケット再順序付けタイマーの最大値を指すまたは示すことができる。ReOrderMaxは調整可能であり得、すなわち、それは異なる条件のもとで増加または減少され得る。
【0071】
[0086]ブロック718において、データパケットが正常に受信されていたとしても、ReOrderSNを生じたデータパケットの後で正しい順序で到達したデータパケットを配信するために、上位層エンティティに配信される最大のPDCP SN値は、再順序付けバッファに記憶されているデータパケットの最大SN値に設定され得る(D=max{Y:再順序付けバッファ内でReOrderSN≦y≦YであるようなSN値を有するすべてのデータパケット(y)})。
【0072】
[0087]ブロック720において、再順序付けバッファ内のDのSN値より小さいSN値(SN≦D)を有するデータパケットが、上位層エンティティ(たとえば、IP層エンティティ)に配信され得る。
【0073】
[0088]ブロック722において、上位層エンティティに配信される最大のPDCP SN値がRATリンクAまたはRATリンクBのいずれかの最大値より小さい(D<max{M(A),M(B)})とき、パケット再順序付けタイマーが、ReOrderT=0およびReOrderSN=D+1に設定することによって起動(たとえば、アクティブ化)され得る。
【0074】
[0089]
図8は、本開示の一態様による、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCP層エンティティ)においてアグリゲーションをハンドリングするための別の方法800を示すフローチャートである。方法800の一部または全部は、
図1、
図2、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、
図10、
図11、
図12、および/または
図13のUE、eノードB、基地局、構成要素、および/またはデバイスによって実装され得る。方法800の一部または全部は、上記で説明されたアクションの第3のセットに対応し得る。
【0075】
[0090]ブロック812において、現在のデータパケットのSN値が、上位層エンティティに配信された最大のPDCP SN値より小さい(R(X)≦D+1)とき、現在のデータパケットまたはPDUは、上位層エンティティ(たとえば、IPエンティティ)に配信され得る。
【0076】
[0091]ブロック814において、現在のデータパケットのSN値が、上位層エンティティに配信された最大のPDCP SN値より大きい(R(X)>D+1)とき、パケット再順序付けタイマー(ReOrderT)が作動中である場合には、現在のデータパケットは、再順序付けバッファ(たとえば、PDCP再順序付けバッファ)に記憶され得る。一方、パケット再順序付けタイマーが作動中でない場合には、パケット再順序付けタイマーは、ReOrderT=0およびReOrderSN=D+1に設定することによってアクティブ化(たとえば、起動)され得る。ReOrderSNは、パケット再順序付けタイマーをトリガしたシーケンス番号値を指すまたは示すことができる。
【0077】
[0092]ブロック816において、M(X)は、再順序付けバッファに記憶されているRATリンクAまたはRATリンクBのいずれかに関するデータパケットの最大SN値(max{再順序付けバッファ内のリンクXからのPDUのSN})に対応するように定義され得る。この定義に基づいて、パケット再順序付けタイマー(ReOtderT)は、以下の条件、すなわち、最後に受信されたデータパケットのSN値がパケット再順序付けタイマーをトリガしたデータパケットのシーケンス番号値に等しい(R(X)==ReOrderSN)とき、パケット再順序付けタイマーがパケット再順序付けしきい値(ReOrderMax)に等しい(ReOrderT=ReOrderMax)とき、またはRATリンクAとRATリンクBの両方が昇順でデータパケットを配信する場合においてRATリンクAもしくはRATリンクBのいずれかに関するデータパケットの最大SN値のうちの最小値がパケット再順序付けタイマーをトリガしたデータパケットのSN値以上である(min{M(A),M(B)}≧ReOrderSN)とき、のうちの少なくとも1つに対して停止されることができる。この例では、ReOrderMaxは、パケット再順序付けタイマーの最大値を指すまたは示すことができる。ReOrderMaxは調整可能であり得、すなわち、それは異なる条件のもとで増加または減少され得る。
【0078】
[0093]ブロック818において、データパケットが正常に受信されていたとしても、ReOrderSNを生じたデータパケットの後で正しい順序で到達したデータパケットを配信するために、上位層エンティティに配信される最大のPDCP SN値は、再順序付けバッファに記憶されているデータパケットの最大SN値に設定され得る(D=max{Y:再順序付けバッファ内でReOrderSN≦y≦YであるようなSN値を有するすべてのデータパケット(y)})。
【0079】
[0094]ブロック820において、上位層エンティティへの最大のPDCP SN値のSN値より小さいSN値(SN≦D)を有する再順序付けバッファ内のデータパケットが、上位層エンティティ(たとえば、IP層エンティティ)に配信され得る。
【0080】
[0095]ブロック822において、上位層エンティティに配信される最大のPDCP SN値がRATリンクAまたはRATリンクBの最大値より小さい(D<max{M(A),M(B)})とき、ステータスPDUが、SN≦D+1を有するデータパケットの再送信を要求するために送られ得る。
【0081】
[0096]ブロック824において、パケット再順序付けタイマーは、ReOrderT=0およびReOrderSN=D+1に設定することによって起動(たとえば、アクティブ化)され得る。
【0082】
[0097]方法800のいくつかの実装形態では、追加のステータスPDU要求が、RLCエンティティと同様の方式で使用され得る。リンクA上のパケットエラーは、そのような状況(たとえば、LTEに関する無線リンク障害)では一般に許容されるので、考慮される必要はないという1つの仮定がなされてよいことに留意されたい。
【0083】
[0098]送信機側、すなわちPDCPアグリゲーションに関するパケットを送信する側(たとえば、UEまたはeノードB)において、2つのRATリンクは、一般的に、異なる送信性能を有する場合があるので、PDCPと両RATリンクとの間のフロー制御が、最適化のために使用され得る。フロー制御は、バッファ占有率および/または各RATリンクの送信(たとえば、リンクデータレート)統計値に少なくとも部分的に基づくことができる。フロー制御は、周期的に始動されてよく、様々なネットワークパラメータに基づいてトリガされてもよく、またはこれら2つの組合せでもよい。いくつかのデータベアラが存在するとき、各々のPDCPエンティティは、同じく、他のデータベアラについての情報を考慮に入れる場合がある。これは、データベアラ間の弁別を同様にもたらし得るスケジューラによって達成され得る。
【0084】
[0099]
図9は、本開示の一態様に従って構成されたUE915および構成要素の一例を概念的に示すブロック図である。
図900の基地局/eノードB905−a(アンカーノード)、AP905−b(ブースタノード)、およびUE915は、それぞれ、様々な図において本明細書で説明される基地局/eノードB、AP、およびUEのうちの1つであり得る。eノードB905−aおよびUE915は、通信リンク925−aを介して通信し得る。AP905−bおよびUE915は、通信リンク925−bを介して通信し得る。通信リンク925−a、925−bの各々は、
図1の通信リンク125の一例であり得る。
【0085】
[00100]UE915は、パケットコンバージェンス受信機構成要素942とパケットコンバージェンス送信機構成要素944とを含み得るパケットコンバージェンスエンティティ構成要素940を含み得る。
【0086】
[00101]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクとデータパケットを通信することと、データパケットが第1および第2のRATリンクのどちらから受信されたかを識別することと、データパケットが受信されたそれぞれのRATリンクに少なくとも部分的に基づいてパケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信された各データパケットのシーケンス番号値をモニタすることと、パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信された複数のデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるときに1つまたは複数のアクションを実行することと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換することとを行うように構成され得る。いくつかの実装形態では、第1のRATリンクはWWANリンク(たとえば、LTEリンクまたはUMTSリンク)を含み、第2のRATリンクはWLANリンク(たとえば、Wi−Fiリンク)を含み、パケットコンバージェンスエンティティはPDCPエンティティ(たとえば、LTE PDCP616)を含む。
【0087】
[00102]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクと通信することと、データパケットの各々が第1のRATリンクおよび第2のRATリンクから受信されたかどうかを決定することと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンク上で受信されたデータパケットの各々のシーケンス番号値をモニタすることと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンク上で受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定することと、受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアクションを実行することと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換することとを行うように構成され得る。
【0088】
[00103]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、パケット再順序付けタイマーが現在作動中でないとき、および現在の受信された(たとえば、最後に受信された)パケットのシーケンス番号値が予期されるシーケンス番号値以下であるときに、上位層エンティティにデータパケットのうちの現在の1つを送ることを含み得、予期されるシーケンス番号値が上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のSN値より1大きい。
【0089】
[00104]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、予期されるシーケンス番号値より大きいシーケンス番号値を有するデータパケットがパケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたときに、パケット再順序付けタイマー(たとえば、
図11のパケット再順序付けタイマー1157参照)が作動中でない場合、このタイマーを起動することを含み得、ここで、予期されるシーケンス番号値は、上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のシーケンス番号値より1大きい。パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、所定の時間に到達したときに、パケット再順序付けタイマーを停止することを含み得る。
【0090】
[00105]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、第1と第2のRATリンクの両方がシーケンス番号値の昇順でデータパケットを配信するように構成されているとき、および各リンク上で受信されたシーケンス番号の最小値が、受信されたときにパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのシーケンス番号値以上であるときに、パケット再順序付けタイマーを停止することを含み得る。
【0091】
[00106]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたデータパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを含み得、データパケットの少なくとも一部は、受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのシーケンス番号値より小さいシーケンス番号値を有するそれらのデータパケットを含む。
【0092】
[00107]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたデータパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを含み得、データパケットの少なくとも一部は、上限以下の、および受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのシーケンス番号値以上の、シーケンス番号値を有するそれらのデータパケットを備える。上限は、受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットの後でシーケンス番号値順に受信されたデータパケットの最大のシーケンス番号値であり得る。上限は、受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットの後で受信されたデータパケットの最大のシーケンス番号値であり得る。上限は、受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットの後で第1のRATリンク上で受信されたデータパケットの最大シーケンス番号値および第2のRATリンク上で受信されたデータパケットの最大のSN値のうちの最小値であり得る。
【0093】
[00108]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、欠落しているものと決定されたデータパケットが、パケットコンバージェンス受信機構成要素942から上位層エンティティに配信されたデータパケットの最大のシーケンス番号値より大きいシーケンス番号値を有するときに、パケット再順序付けタイマーを再起動することを含み得る。
【0094】
[00109]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、パケット再順序付けタイマーを起動させたデータパケットが欠落しているものと決定されたときに、パケット再順序付けタイマーの満了に対する所定の時間の前にパケット再順序付けタイマーを停止することを含み得る。
【0095】
[00110]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、第1と第2の両方のRATリンクが、シーケンス番号値の昇順でパケットコンバージェンス受信機構成要素942にデータパケットを配信するように構成されているときに、どちらのデータパケットが欠落しているかを決定することを含み得る。
【0096】
[00111]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたデータパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを含み得、データパケットの少なくとも一部は、欠落しているものと決定されたデータパケットのシーケンス番号値より小さいシーケンス番号値を有するデータパケットを含み、欠落しているものと決定されたそれらのデータパケットの再送信は要求されない。
【0097】
[00112]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、パケット再送信タイマーの所定の時間が到達した後で1つまたは複数のデータパケットを欠落したものと識別することと、欠落しているかまたは受信されていない1つまたは複数のデータパケットの再送信を要求することとを含み得る。
【0098】
[00113]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、どのデータパケットがパケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたか、およびどのデータパケットが欠落しているかを示すステータス報告を送ることを含み得、ステータス報告は、欠落しているデータパケットが第1および第2のRATリンクのうちの1つの上で検出されたときに送られ得る。
【0099】
[00114]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、データパケットが第1および第2のRATリンクのどちらからパケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたかをパケットコンバージェンス受信機構成要素942が識別することを可能にするために、第1および第2のRATリンクの各々からインジケーション(indication)を受信するように構成され得る。
【0100】
[00115]パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって実行される1つまたは複数のアクションは、第1と第2の両方のRATリンクがシーケンス番号値の昇順でパケットコンバージェンス受信機構成要素942にデータパケットを配信するように構成されているときに、パケットコンバージェンス受信機構成要素942から上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のシーケンス値より大きい、第1と第2の両方のRATリンク上で受信された最小のシーケンス番号値に基づいて、欠落しているデータパケットを決定することを含み得る。
【0101】
[00116]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第1のシーケンスに基づいて第1のRATリンクを介してデータパケットを受信することと、正しい順序のシーケンス番号値の別個の第2のシーケンスに基づいて第2のRATリンクを介してデータパケットを受信することとをハンドリングするように構成され得、シーケンス番号値の第1および第2のシーケンスは、第1および第2のRATリンクのどちらから、およびどの順序で、各データパケットがパケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたかを識別するために使用される。
【0102】
[00117]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、データパケットが第1のRATリンク上で欠落していることが決定されるときに、第2のRATリンクを介して再送信要求を送るように構成され得る。
【0103】
[00118]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、データパケットが第2のRATリンク上で欠落していることが決定されるときに、第1および第2のRATリンクのいずれかを介して再送信要求を送るように構成され得る。
【0104】
[00119]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、欠落しているものと決定される1つまたは複数のデータパケットの再送信を要求するために、パケットコンバージェンスエンティティステータス報告を送るように構成され得る。
【0105】
[00120]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、パケットコンバージェンスエンティティステータス報告を周期的に送るように構成され得る。
【0106】
[00121]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、データパケットの送信機からステータス要求を受信することと、ステータス要求に応答して、受信されたデータパケットに関する、および欠落しているものと決定されたデータパケットに関するパケットコンバージェンスエンティティステータス報告を送ることとを行うように構成され得る。
【0107】
[00122]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、単一のデータベアラに対応する第1および第2のRATリンクから受信されたデータパケットをハンドリングするように構成され得る。
【0108】
[00123]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、パケットコンバージェンス受信機構成要素942によって受信されたデータパケットのソースのそれぞれのRATリンクに対応する1つまたは複数のイベントに応答して、パケットコンバージェンス受信機構成要素942とそのソースとの間でステータスを交換するように構成され得る。ステータスの交換は、パケットコンバージェンス受信機構成要素942またはデータパケットのソースによって始動され得る。
【0109】
[00124]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答するように構成され得、1つまたは複数のイベントは、それぞれのRATリンク上の無線リンク障害を含む。
【0110】
[00125]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答するように構成され得、1つまたは複数のイベントは、第1のRATリンクまたは第2のRATリンクからのパケットコンバージェンス受信機構成要素942のユーザの非アクティブ化または切断(disassociation)を含む。
【0111】
[00126]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答するように構成され得、1つまたは複数のイベントは、それぞれのRATリンク上の無線リンク品質がしきい値の上または下に到達することを含む。
【0112】
[00127]パケットコンバージェンス受信機構成要素942は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答するように構成され得、1つまたは複数のイベントは、それぞれのRATリンク上のいくつかの不成功のパケット送信がしきい値に到達することを含む。
【0113】
[00128]パケットコンバージェンス送信機構成要素944は、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクを介してワイヤレス通信デバイス(たとえば、UE、eノードB)にデータパケットを送信するように構成され得、データパケットの各々は、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティにおけるデータパケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号値を有する。ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティは、
図9のパケットコンバージェンスエンティティ構成要素940に実質的に同様である(たとえば、実質的に同じ機能性を有する)ことができる。パケットコンバージェンス送信機構成要素944は、第1および第2のRATリンク上でフロー制御を実行するように構成され得、フロー制御は、第1および第2のRATリンクの各々に対してバッファのアンダーフローおよびオーバーフローの一方または両方を防止するように構成される。いくつかの実装形態では、第1のRATリンクはWWANリンク(たとえば、LTEリンクまたはUMTSリンク)を含み、第2のRATリンクはWLANリンク(たとえば、Wi−Fiリンク)を含み、パケットコンバージェンスエンティティはPDPCエンティティ(たとえば、LTE PDCP616)を含む。
【0114】
[00129]いくつかの実装形態では、パケットコンバージェンス送信機構成要素944は、第1および第2のRATリンクの各々に関するバッファステータスおよび性能統計値の一方または両方を識別することによってフロー制御を実行するように構成され得る。パケットコンバージェンス送信機構成要素944は、シーケンス番号値の第1の正しい順序のシーケンスを第1のRATリンクを介して送信されたデータパケットに割り当てることと、シーケンス番号値の第2の正しい順序のシーケンスを第2のRATリンクを介して送信されたデータパケットに割り当てることとを行うように構成され得る。パケットコンバージェンス送信機構成要素944は、データパケットが第1および第2のRATリンクのいずれかから欠落し、順次配信(in-sequence delivery)を提供しているものとパケットコンバージェンスエンティティが決定したときに、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティからステータス報告要求を受信することと、ステータス報告要求に応答してワイヤレス通信デバイスにステータス報告を送信することとを行うように構成され得る。パケットコンバージェンス送信機構成要素944は、第1および第2のRATリンクのいずれかにおける送信性能がしきい値より低いものとパケットコンバージェンスエンティティが決定したときに、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティからステータス報告要求を受信し、ステータス報告要求に応答してワイヤレス通信デバイスにステータス報告を送信するように構成され得る。送信性能は、所定の時間間隔の間にそれぞれのリンクを介して送信されたデータパケットの数に少なくとも部分的に基づく場合がある。
【0115】
[00130]
図10は、本開示の一態様に従って構成されたeノードB1005−aおよび構成要素の一例を概念的に示すブロック図である。
図1000のUE1015、基地局/eノードB1005−a(アンカーノード)、およびAP1005−b(ブースタノード)は、それぞれ、様々な図において説明される基地局/eノードB、AP、およびUEのうちの1つであり得る。同様に、コアネットワーク1030および第1のバックホールリンク1032は、
図1に示されるコアネットワークおよびバックホールリンクに対応し得る。eノードB1005−aおよびUE1015は、通信リンク1025を介して通信し得る。eノードB1005−aおよびAP1005−bは、インターフェースX3を介して通信し得る。通信リンク1025は、
図1の通信リンク125の一例であり得、インターフェースX3は、
図4Cに示されるインターフェースに実質的に同様であり得る。
【0116】
[00131]eノードB1005−aは、パケットコンバージェンス受信機構成要素1042とパケットコンバージェンス送信機構成要素1044とを含み得る、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素1040を含み得る。パケットコンバージェンス受信機構成要素1042は、
図9のパケットコンバージェンス受信機構成要素942に関して上記で説明された機能の一部または全部を、eノードB1005−aの視点から実行し得る。同様に、パケットコンバージェンス送信機構成要素1044は、
図9のパケットコンバージェンス送信機構成要素944に関して上記で説明された機能の一部または全部を、eノードB1005−aの視点から実行し得る。
【0117】
[00132]
図11は、本開示の一態様に従って構成されたパケットコンバージェンス受信機構成要素1142および下位構成要素の一例を概念的に示すブロック図である。パケットコンバージェンス受信機構成要素1142は、
図9および
図10それぞれのパケットコンバージェンス受信機構成要素942および1042の一例であり得る。
【0118】
[00133]パケットコンバージェンス受信機構成要素1142は、リンク受信機構成要素1150と、リンク識別器構成要素1152と、シーケンス番号(SN)値モニタリング構成要素1154と、パケット再順序付けタイマー構成要素1156と、パケット再順序付けトリガ構成要素1158と、パケット再順序付けバッファ構成要素1160と、上位層エンティティ配信構成要素1162と、ステータス要求/報告構成要素1164と、パケット再送信要求構成要素1166とのような様々な下位構成要素を含み得る。
【0119】
[00134]リンク受信機構成要素1150は、2つ以上の通信リンク(たとえば、RATリンク)を介してデータパケットを受信および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0120】
[00135]リンク識別器構成要素1152は、どのリンクを介して各データパケットが受信されたかを識別、決定、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0121】
[00136]SN値モニタリング構成要素1154は、シーケンス番号値に基づいてデータパケットが受信された順序をモニタ、追跡、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。SN値モニタリング構成要素1154は、異なるリンクに対して異なるおよび/または別個のシーケンス番号のシーケンスをハンドリングするように構成され得る。
【0122】
[00137]パケット再順序付けタイマー構成要素1156は、パケット再順序付けタイマーを起動、停止、再設定、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。パケット再順序付けタイマー構成要素1156は、パケット再順序付けタイマー1157を含み得る。
【0123】
[00138]パケット再順序付けトリガ構成要素1158は、パケット再順序付けタイマーに関連するイベントをトリガ、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。イベントは、たとえば、
図7および/または
図8において上記で説明されたように、たとえば、ReOrderMax、ReOrderT、および/またはReOrderSNに関連するイベントを含み得る。
【0124】
[00139]パケット再順序付けバッファ構成要素1160は、上位層エンティティへの後続の配信のためにデータパケットを記憶、バッファリングおよび/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。パケット再順序付けバッファ構成要素1160は、パケット再順序付けバッファ1161を含み得る。
【0125】
[00140]上位層エンティティ配信構成要素1162は、上位層エンティティに供給されるべきデータパケットを配信、伝送、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0126】
[00141]ステータス要求/報告構成要素1164は、ステータス要求を受信、交換、および/または処理すること、ならびに/あるいはステータス報告を送信、交換、および/または処理することを行うために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0127】
[00142]パケット再送信要求構成要素1166は、欠落している(たとえば、失われたかまたは受信されなかった)ものと決定されたデータパケットの再送信を要求、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0128】
[00143]
図12は、本開示の一態様に従って構成されたパケットコンバージェンス送信機構成要素1244および下位構成要素の一例を概念的に示すブロック図である。パケットコンバージェンス送信機構成要素1244は、
図9および
図10それぞれのパケットコンバージェンス送信機構成要素944および1044の一例であり得る。
【0129】
[00144]パケットコンバージェンス送信機構成要素1244は、リンク送信機構成要素1250と、シーケンス番号(SN)値割り当て構成要素1252と、フロー制御構成要素1254と、バッファステータスおよび性能統計値構成要素1256と、ステータス要求/報告構成要素1258とのような様々な下位構成要素を含み得る。
【0130】
[00145]リンク送信機構成要素1250は、2つ以上の通信リンクを介するデータパケットを送信および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0131】
[00146]SN値割り当て構成要素1252は、データパケット(たとえば、PDU)に関連するシーケンス番号値を割り当て、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。SN値割り当て構成要素1252は、異なる通信リンク(たとえば、RATリンク)を介して送信されたデータパケットに、シーケンス番号値の異なるおよび/または別個のシーケンスを割り当てるように構成され得る。
【0132】
[00147]フロー制御構成要素1254は、データパケットが送信されている通信リンクの各々におけるフローを管理、制御、および/または処理するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。フロー制御構成要素1254は、異なる通信リンクに対するバッファのオーバーフローおよび/またはアンダーフローを防止するように構成され得る。
【0133】
[00148]バッファステータスおよび性能統計値構成要素1256は、現在の条件を識別するためおよび/または送信バッファのステータスを処理するため、ならびに/あるいはデータパケットの送信に関連する性能統計値を決定するために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。バッファステータスおよび性能統計値構成要素1256は、フロー制御を実行するために情報をフロー制御構成要素1254に与え得る。一態様では、バッファステータスおよび性能統計値構成要素1256は、1つまたは複数の送信バッファ1257を含み得る。
【0134】
[00149]ステータス要求/報告構成要素1258は、ステータス要求を受信、および/または処理すること、ならびに/あるいはステータス報告を送信、および/または処理することを行うために、本明細書で説明される様々な態様をハンドリングするように構成され得る。
【0135】
[00150]
図9のUE915、
図10のeノードB1005−a、
図11のパケットコンバージェンス受信機構成要素1142、および/または
図12のパケットコンバージェンス送信機構成要素1244に関して上記で説明された構成要素および/または下位構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せにおいて実装され得る。その上、構成要素および/または下位構成要素のうちの2つ以上の機能の少なくとも一部が、単一の構成要素または単一の下位構成要素に組み合わされてよく、ならびに/あるいは1つの構成要素または下位構成要素の機能の少なくとも一部が、複数の構成要素および/または下位構成要素の間に分配されてもよい。単一のデバイス(たとえば、UE915)の構成要素および/または下位構成要素は、同じデバイスの1つまたは複数の構成要素および/または下位構成要素と通信中であり得る。
【0136】
[00151]
図13は、本開示の一態様に従って構成された処理システム1314を利用する装置1300に対する例示的なハードウェア実装形態を概念的に示すブロック図である。処理システム1314は、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素1340を含む。一例では、装置1300は、様々な図において説明されるeノードBのうちの1つと同一もしくは同様であってよく、またはそれとともに含まれてもよい。そのような例では、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素1340は、たとえば、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素1040に対応し得る。別の例では、装置1300は、様々な図において説明されるUEのうちの1つと同一もしくは同様であってよく、またはそれとともに含まれてもよい。そのような例では、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素1340は、たとえば、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素940に対応し得る。この例では、処理システム1314は、バス1302によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1302は、処理システム1314の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1302は、プロセッサ1304によって概略的に表される1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(FPGA))、およびコンピュータ可読媒体1306によって概略的に表されるコンピュータ可読媒体を含む様々な回路を互いにリンクする。バス1302はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上は説明されない。バスインターフェース1308は、バス1302と、信号を受信または送信するために1つまたは複数のアンテナ1320に接続されるトランシーバ1310との間にインターフェースを設ける。トランシーバ1310および1つまたは複数のアンテナ1320は、送信媒体を介して(たとえば、オーバージエアで)様々な他の装置と通信するための機構を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインターフェース(UI)1312(たとえば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も与えられ得る。
【0137】
[00152]プロセッサ1304は、バス1302の管理、およびコンピュータ可読媒体906上に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1304によって実行されると、処理システム1314に、任意の特定の装置のための本明細書で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体1306はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1304によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。上記で説明されたパケットコンバージェンスエンティティ構成要素1340は、プロセッサ1304によって、またはコンピュータ可読媒体1306によって、またはプロセッサ1304とコンピュータ可読媒体1306の任意の組合せによって全体または一部を実装され得る。
【0138】
[00153]一態様では、コンピュータ可読媒体1306は、プロセッサ1304および/またはパケットコンバージェンスエンティティ構成要素1340によって実行可能なコードを含み得、ここで、そのコードは、パケットコンバージェンスエンティティによってデータパケットを第1のRATリンクおよび第2のRATリンクと通信することを処理システム1314に行わせるためのコードと、データパケットの各々が第1のRATリンクおよび第2のRATリンクから受信されたかどうかを処理システム1314に決定させるためのコードと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンク上で受信されたデータパケットの各々のシーケンス番号値を処理システム1314にモニタさせるためのコードと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンク上で受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるかどうかを処理システム1314に決定させるためのコードと、受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアクションを処理システム1314に実行させるためのコードと、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を処理システム1314に交換させるためのコードとを含み得る。
【0139】
[00154]
図14は、本開示の一態様による、受信機内のパケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、パケットコンバージェンスエンティティ構成要素940、1040、1340)におけるWWANおよびWLANのデータのアグリゲーションのための方法1400を示すフローチャートである。方法1400の一部または全部は、
図1、
図2、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、
図10、
図11、および/または
図13のUE、eノードB、基地局、構成要素、および/またはデバイスによって実装され得る。
【0140】
[00155]ブロック1410において、パケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDPCエンティティ)は、第1のRATリンク(たとえば、WWANリンク)および第2のRATリンク(たとえば、WLANリンクまたはWi−Fiリンク)とデータパケット(たとえば、PDU)を通信する。たとえば、リンク受信機構成要素1150(
図11)は、複数のRATリンクとデータパケットを通信し得る。
【0141】
[00156]ブロック1412において、パケットコンバージェンスエンティティは、各データパケットが第1のRATリンクおよび第2のRATリンクから受信されたかどうかを決定する。たとえば、リンク識別器構成要素1152(
図11)は、データパケットのソースであるリンクを識別し得る。
【0142】
[00157]ブロック1414において、パケットコンバージェンスエンティティは、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクから受信されたデータパケットの各々のシーケンス番号値をモニタする。たとえば、SN値モニタリング構成要素1154(
図11)は、データパケットのシーケンス番号値をモニタし得る。
【0143】
[00158]ブロック1416において、パケットコンバージェンスエンティティは、第1のRATリンクおよび第2のRATリンク上で受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定する。たとえば、SN値モニタリング構成要素1154(
図11)は、データパケットが正しい順序であるかまたは順序外れであるかを決定し得る。
【0144】
[00159]ブロック1418において、パケットコンバージェンスエンティティは、受信されたデータパケットのシーケンス番号値が順序外れであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアクションを実行する。たとえば、上位層エンティティ配信構成要素1162(
図11)は、データパケットが受信された順序に基づいてアクションのうちの1つまたは複数を実行し得る。別の態様では、パケットコンバージェンス受信機構成要素1142(
図11)の1つまたは複数の他の構成要素もまた、1つまたは複数のアクションを実行するために使用され得る。たとえば、パケット再順序付けタイマー構成要素1156、パケット再順序付けトリガ構成要素1158、および/またはパケット再順序付けバッファ構成要素1160は、1つまたは複数のアクションを実行するために使用され得る。
【0145】
[00160]ブロック1420において、パケットコンバージェンスエンティティは、第1のRATリンクおよび第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を(たとえば、UEまたはeノードBと)交換する。たとえば、ステータス要求/報告構成要素1164(
図11)は、いくつかのイベントが第1および/または第2のRATリンク内で発生したときにリモートデバイスとパケットステータス情報を交換し得る。
【0146】
[00161]随意的にブロック1422において、パケットコンバージェンスエンティティは、実行された1つまたは複数のアクションに基づいて、上位層エンティティにデータパケットの少なくとも一部を送る。
【0147】
[00162]随意的にブロック1424において、パケットコンバージェンスエンティティは、欠落している(たとえば、受信されていない)ものと識別された1つまたは複数のデータパケットの再送信を要求する。
【0148】
[00163]随意的にブロック1426において、パケットコンバージェンスエンティティは、ステータス要求に応答してパケットコンバージェンスエンティティステータス報告を送る。
【0149】
[00164]方法1400に関連して上記で説明された様々な随意の態様は、たとえば、パケットコンバージェンス受信機構成要素1142(
図11)内の構成要素のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0150】
[00165]
図15は、本開示の一態様による、送信機内のPDCP層におけるWWANおよびWLANのデータのアグリゲーションのための方法1500を示すフローチャートである。方法1500の一部または全部は、
図1、
図2、
図3、
図4A、
図4B、
図4C、
図5、
図6、
図9、
図10、
図12、および/または
図13のUE、eノードB、基地局、構成要素、および/またはデバイスによって実装され得る。
【0151】
[00166]ブロック1510において、パケットは、第1のRATリンク(たとえば、WWANリンク)および第2のRATリンク(たとえば、WLANリンクまたはWi−Fiリンク)を介してワイヤレス通信デバイス(たとえば、UE115)に送信され、ここで、パケットの各々は、ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティ(たとえば、PDCPエンティティ)においてパケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号値を有する。たとえば、リンク送信構成要素1250(
図12)は、パケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号値を有するパケットを送信し得る。
【0152】
[00167]ブロック1512において、フロー制御は、第1および第2のRATリンク上で(たとえば、パケットコンバージェンス送信機構成要素944、1044、1244によって)実行され、ここで、フロー制御は、第1および第2のRATリンクの各々に対してバッファのアンダーフローおよびオーバーフローの一方または両方を防止するように構成される。たとえば、フロー制御構成要素1254(
図12)は、アンダーフローおよび/またはオーバーフローを防止するために使用され得る。
【0153】
[00168]随意にブロック1514において、ステータス報告要求は、データパケットが第1および第2のRATリンクのうちの一方において欠落しており(たとえば、失われているかまたは受信されていない)、そのことが、それぞれのRATリンクに無線リンク障害を持たせるか、送信性能をしきい値より低くさせるか、または切断を発生させる可能性があるときに送られる。たとえば、ステータス要求/報告構成要素1258は、欠落しているデータパケットに関連するステータス要求を送るために使用され得る。
【0154】
[00169]本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。
【0155】
[00170]
図7、
図8、
図14、および
図15に関して上記で説明された特徴は、限定ではなく例として提供されている。たとえば、方法700、800、1400、および/または1500の各々において説明された態様のうちの1つまたは複数は、それらの方法における変形形態を提供するために組み合わされてもよい。その上、随意として言及された方法700、800、1400、および/または1500のそれらの態様は、単独に実装されてよく、すなわち、異なる随意の態様が、互いに単独に実装され得る。
【0156】
[00171]当業者であれば、情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または光粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表現され得る。
【0157】
[00172]本明細書の開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを当業者ならさらに諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明されている。そのような機能性がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課される特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。当業者は、説明した機能性を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0158】
[00173]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0159】
[00174]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで具現化されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで具現化されるか、またはその2つの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替案では、記憶媒体は、プロセッサに一体とされ得る。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC内に存在することができる。ASICはユーザ端末中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中の個別構成要素として存在し得る。
【0160】
[00175]1つまたは複数の例示的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはその任意の組合せにおいて実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の入手可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または格納するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備え得る。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、一方ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0161】
[00176]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者でも本開示を作製または使用することができるように提供されたものである。本開示に対する様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示される例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示される原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲が与えられるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ワイヤレス通信においてデータをアグリゲートするための方法であって、
パケットコンバージェンスエンティティによって第1の無線アクセス技術(RAT)リンクおよび第2のRATリンクとデータパケットを通信することと、
前記データパケットの各々が前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクから受信されたかどうかを決定することと、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの各々のシーケンス番号値をモニタすることと、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの前記シーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定することと、
前記受信されたデータパケットの前記シーケンス番号値が順序外れであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアクションを実行することと、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換することと
を備える、方法。
[2] 前記第1のRATリンクが、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)リンクを備え、
前記第2のRATリンクが、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)リンクを備え、
前記パケットコンバージェンスエンティティが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティを備える、[1]に記載の方法。
[3] 前記WWANリンクが、ロングタームエボリューション(LTE)リンクまたはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)リンクを備え、
前記WLANリンクが、Wi−Fiリンクを備える、[2]に記載の方法。
[4] 前記1つまたは複数のアクションは、パケット再順序付けタイマーが現在作動中でないとき、および現在の受信されたパケットの前記シーケンス番号(SN)値が予期されるSN値以下であるときに、前記パケットコンバージェンスエンティティによって上位層エンティティに前記データパケットのうちの現在の1つを送ることを備え、ここにおいて、前記予期されるSN値が、前記上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のSN値より1大きい、[1]に記載の方法。
[5] 前記1つまたは複数のアクションは、予期されるSN値より大きいSN値を有するデータパケットが前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信されたときに、パケット再順序付けタイマーが作動中でない場合、前記パケット再順序付けタイマーを起動することを備え、ここにおいて、前記予期されるSN値が、上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のSN値より1大きい、[1]に記載の方法。
[6] 前記1つまたは複数のアクションは、所定の時間に到達したときに、前記パケット再順序付けタイマーを停止することを備える、[5]に記載の方法。
[7] 前記1つまたは複数のアクションは、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの両方がSN値の昇順でデータパケットを配信するように構成されているとき、および各リンク上で受信された前記SNのうちの最小値が、受信されたときにパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのSN値以上であるときに、前記パケット再順序付けタイマーを停止することを備える、[1]に記載の方法。
[8] 前記1つまたは複数のアクションは、前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信された前記データパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを備え、前記データパケットの前記少なくとも一部が、受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのSN値より小さいSN値を有するデータパケットを備える、[1]に記載の方法。
[9] 前記1つまたは複数のアクションは、前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信された前記データパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを備え、前記データパケットの前記少なくとも一部が、上限以下の、および受信されたときに現在は停止されているパケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのSN値以上の、SN値を有するデータパケットを備える、[1]に記載の方法。
[10] 前記上限が、
受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動した前記データパケットの後でSN値順に受信された前記データパケットの最大のSN値、
受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動した前記データパケットの後で受信された前記データパケットの最大のSN値、および
受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動した前記データパケットの後で前記第1のRATリンク上で受信された前記データパケットの最大のSN値および前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの最大のSN値のうちの最小値のうちの1つである、[9]に記載の方法。
[11] 前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信されたデータパケットが前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクのどちらからのものであるかを、前記パケットコンバージェンスエンティティが識別するのを可能にするために、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの各々からインジケーションを受信することをさらに備える、[1]に記載の方法。
[12] 欠落しているものと決定された1つまたは複数のデータパケットの再送信を要求するために前記パケットコンバージェンスエンティティからパケットコンバージェンスエンティティステータス報告を送ることをさらに備える、[1]に記載の方法。
[13] 前記パケットコンバージェンスエンティティからパケットコンバージェンスエンティティステータス報告を周期的に送ることをさらに備える、[1]に記載の方法。
[14] 前記データパケットの送信機からステータス要求を受信することと、
前記ステータス要求に応答して、前記受信されたデータパケットに関する、および欠落しているものと決定されたデータパケットに関するパケットコンバージェンスエンティティステータス報告を送ることとをさらに備える、[1]に記載の方法。
[15] ワイヤレス通信においてデータをアグリゲートするための装置であって、
パケットコンバージェンスエンティティによって第1の無線アクセス技術(RAT)リンクおよび第2のRATリンクとデータパケットを通信するための手段と、
前記データパケットの各々が前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクから受信されたかどうかを決定するための手段と、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの各々のシーケンス番号値をモニタするための手段と、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの前記シーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定するための手段と、
前記受信されたデータパケットの前記シーケンス番号値が順序外れであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアクションを実行するための手段と、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換するための手段と
を備える、装置。
[16] ワイヤレス通信においてデータをアグリゲートするためのネットワークデバイスであって、
パケットコンバージェンスエンティティによって第1の無線アクセス技術(RAT)リンクおよび第2のRATリンクとデータパケットを通信するように構成された受信機構成要素と、
前記データパケットの各々が前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクから受信されたかどうかを決定するように構成された識別器構成要素と、
前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの各々のシーケンス番号値をモニタするように構成されたモニタリング構成要素と、ここにおいて、前記モニタリング構成要素が、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの前記シーケンス番号値が順序外れであるかどうかを決定するようにさらに構成される、
前記受信されたデータパケットの前記シーケンス番号値が順序外れであるとの決定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアクションを実行するように構成された再順序付け構成要素と、
第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの一方または両方における1つまたは複数のイベントに応答してパケットステータス情報を交換するように構成されたステータス構成要素と
を備える、ネットワークデバイス。
[17] 前記第1のRATリンクが、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)リンクを備え、
前記第2のRATリンクが、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)リンクを備え、
前記パケットコンバージェンスエンティティが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティを備える、[16]に記載のネットワークデバイス。
[18] 前記WWANリンクが、ロングタームエボリューション(LTE)リンクまたはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)リンクを備え、
前記WLANリンクが、Wi−Fiリンクを備える、[17]に記載のネットワークデバイス。
[19] パケット再順序付けタイマーをさらに備え、前記1つまたは複数のアクションは、前記パケット再順序付けタイマーが現在作動中でないとき、および現在の受信されたパケットの前記シーケンス番号(SN)値が予期されるSN値以下であるときに、前記パケットコンバージェンスエンティティによって上位層エンティティに前記データパケットのうちの現在の1つを送ることを備え、ここにおいて、前記予期されるSN値が、前記上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のSN値より1大きい、[16]に記載のネットワークデバイス。
[20] パケット再順序付けタイマーをさらに備え、前記1つまたは複数のアクションは、予期されるSN値より大きいSN値を有するデータパケットが前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信されたときに、前記パケット再順序付けタイマーが作動中でない場合、前記パケット再順序付けタイマーを起動することを備え、ここにおいて、前記予期されるSN値が、上位層エンティティに配信されるデータパケットの最大のSN値より1大きい、[16]に記載のネットワークデバイス。
[21] 前記1つまたは複数のアクションは、所定の時間に到達したときに、前記パケット再順序付けタイマーを停止することを備える、[20]に記載のネットワークデバイス。
[22] パケット再順序付けタイマーをさらに備え、前記1つまたは複数のアクションは、前記第1のRATリンクおよび前記第2のRATリンクの両方がSN値の昇順でデータパケットを配信するように構成されているとき、および各リンク上で受信された前記SNのうちの最小値が、受信されたときに前記パケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのSN値以上であるときに、前記パケット再順序付けタイマーを停止することを備える、[16]に記載のネットワークデバイス。
[23] パケット再順序付けタイマーをさらに備え、前記1つまたは複数のアクションは、前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信された前記データパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを備え、前記データパケットの前記少なくとも一部が、受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのSN値より小さいSN値を有するデータパケットを備える、[16]に記載のネットワークデバイス。
[24] パケット再順序付けタイマーをさらに備え、前記1つまたは複数のアクションは、前記パケットコンバージェンスエンティティによって受信された前記データパケットの少なくとも一部を上位層エンティティに送ることを備え、前記データパケットの前記少なくとも一部が、上限以下の、および受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動したデータパケットのSN値以上の、SN値を有するデータパケットを備える、[16]に記載のネットワークデバイス。
[25] 前記上限が、
受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動した前記データパケットの後でSN値順に受信された前記データパケットの最大のSN値、
受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動した前記データパケットの後で受信された前記データパケットの最大のSN値、および
受信されたときに現在は停止されている前記パケット再順序付けタイマーを起動した前記データパケットの後で前記第1のRATリンク上で受信された前記データパケットの最大のSN値および前記第2のRATリンク上で受信された前記データパケットの最大のSN値のうちの最小値のうちの1つである、[24]に記載のネットワークデバイス。
[26] ワイヤレス通信においてデータをアグリゲートするための方法であって、
第1の無線アクセス技術(RAT)リンクおよび第2のRATリンクを介してワイヤレス通信デバイスにデータパケットを送信することと、ここにおいて、前記データパケットの各々が、前記ワイヤレス通信デバイス内のパケットコンバージェンスエンティティにおけるパケットアグリゲーションに関して割り当てられたシーケンス番号(SN)値を有する、
前記第1および第2のRATリンク上で、前記第1および第2のRATリンクの各々に対してバッファのアンダーフローおよびオーバーフローの一方または両方を防止するように構成されたフロー制御を実行することと
を備える、方法。
[27] 前記第1のRATリンクが、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)リンクを備え、
前記第2のRATリンクが、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)リンクを備え、
前記パケットコンバージェンスエンティティが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティを備える、[26]に記載の方法。
[28] 前記WWANリンクが、ロングタームエボリューション(LTE)リンクまたはユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)リンクを備え、
前記WLANリンクが、Wi−Fiリンクを備える、[27]に記載の方法。
[29] SN値の第1の正しい順序のシーケンスを前記第1のRATリンクを介して送信された前記データパケットに割り当てることと、SN値の第2の正しい順序のシーケンスを前記第2のRATリンクを介して送信された前記データパケットに割り当てることとをさらに備える、[26]に記載の方法。
[30] データパケットが前記第1および第2のRATリンクのいずれかから欠落し、順次配信を提供しているものと前記パケットコンバージェンスエンティティが決定するとき、または前記第1および第2のRATリンクのいずれかにおける送信性能がしきい値より低いものと前記パケットコンバージェンスエンティティが決定するときに、前記パケットコンバージェンスエンティティからステータス報告要求を受信することと、
前記ステータス報告要求に応答して前記ワイヤレス通信デバイスにステータス報告を送信することと
をさらに備える、[26]に記載の方法。