特許第6559845号(P6559845)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 和碩聯合科技股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許6559845携帯型電子装置及びピボット組立てキット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6559845
(24)【登録日】2019年7月26日
(45)【発行日】2019年8月14日
(54)【発明の名称】携帯型電子装置及びピボット組立てキット
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/02 20060101AFI20190805BHJP
   H04R 3/04 20060101ALI20190805BHJP
   H04R 3/12 20060101ALI20190805BHJP
   H04R 1/32 20060101ALI20190805BHJP
【FI】
   H04R1/02 102Z
   H04R3/04
   H04R3/12 Z
   H04R1/32 310A
【請求項の数】12
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-121218(P2018-121218)
(22)【出願日】2018年6月26日
(65)【公開番号】特開2019-71601(P2019-71601A)
(43)【公開日】2019年5月9日
【審査請求日】2018年6月26日
(31)【優先権主張番号】106134508
(32)【優先日】2017年10月6日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508226687
【氏名又は名称】和碩聯合科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】PEGATRON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100076831
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 捷雄
(72)【発明者】
【氏名】蒋 佳良
(72)【発明者】
【氏名】林 佑儒
(72)【発明者】
【氏名】游 清皓
(72)【発明者】
【氏名】許 惠▲しゅう▼
(72)【発明者】
【氏名】魏 元泉
(72)【発明者】
【氏名】頼 昭文
【審査官】 鈴木 圭一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−050194(JP,A)
【文献】 特表2018−537007(JP,A)
【文献】 特開2011−119918(JP,A)
【文献】 特開2014−081927(JP,A)
【文献】 特開2014−087053(JP,A)
【文献】 特開平10−078831(JP,A)
【文献】 特表2007−527131(JP,A)
【文献】 米国特許第8279591(US,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0010192(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/00−1/32
H04R 3/00−3/12
G06F 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1本体部と、
第2本体部と、
前記第1本体部と前記第2本体部との間に枢着され、且つ第1回転軸と、第2回転軸と、第3回転軸とを含み、前記第1回転軸は前記第2回転軸と平行に配置され、前記第3回転軸は前記第1回転軸の一側に位置されると共に取付部を有するピボット機構と、
第1転動部材及び第2転動部材で構成され、前記第1転動部材は前記ピボット機構の前記第3回転軸に連結され、前記第2転動部材は前記ピボット機構の前記第2回転軸に連結され、且つ前記第1転動部材及び前記第2転動部材は既定の角度範囲内で相対的に転動するリンク機構と、
前記取付部に固定される第1スピーカーユニットと、を備え、
前記第1本体部及び前記第2本体部が相対的に運動を行うと、前記ピボット機構の前記第2回転軸により前記第2転動部材が駆動されて転動を行い、且つ前記角度範囲内で前記第1転動部材が駆動されて転動を行うことにより前記第3回転軸が回転され、前記第1スピーカーユニットの平面と前記第1回転軸及び前記第2回転軸により定義される幾何学平面との間に挟角を有することを特徴とする携帯型電子装置。
【請求項2】
複数のトルク部を有するトルク機構を更に備え、
前記第1回転軸は互いに対向する第1端及び第2端を有し、前記第1端は前記第1本体部に枢着され、
前記第2回転軸は互いに対向する第3端及び第4端を有し、前記第3端は前記第1端に近接すると共に前記第2本体部に枢着され、
前記第3回転軸は互いに対向する第5端及び第6端を有し、前記第6端は前記取付部を有し、且つ前記第2端、前記第4端、及び前記第5端には前記トルク部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子装置。
【請求項3】
前記第1転動部材及び前記第2転動部材の内のいずれか1つは歯車であり、前記第1転動部材及び前記第2転動部材の内のもう1つは欠歯歯車であることを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の携帯型電子装置。
【請求項4】
前記第2本体部内に内蔵される少なくとも1つの第2スピーカーユニットを更に備え、且つ前記第2スピーカーユニットの音の方向は前記第2本体部の上面に向けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯型電子装置。
【請求項5】
前記第2本体部内に配置される制御装置と、
前記第1本体部内に配置され、前記第1本体部及び前記第2本体部が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知させ、第1検知信号を発生させる第1検知器と、
前記第2本体部内に配置され、前記第1本体部及び前記第2本体部が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知させ、第2検知信号を発生させる第2検知器と、
前記第1スピーカーユニットの近傍に配置される第1オーディオアンプと、
前記第2スピーカーユニットの近傍に配置される第2オーディオアンプと、を更に備え、
前記制御装置は、前記第1検知器の前記第1検知信号及び前記第2検知器の前記第2検知信号を受信させ、前記第1検知信号及び前記第2検知信号に基づいてオーディオ信号を前記第1オーディオアンプ及び前記第2オーディオアンプに出力させ、
前記第1オーディオアンプが前記オーディオ信号を受信させて第1駆動信号を前記第1スピーカーユニットに出力させることにより前記第1スピーカーユニットの音量及び可聴周波数が調整され、
前記第2オーディオアンプは前記オーディオ信号を受信させて第2駆動信号を前記第2スピーカーユニットに出力させることにより前記第2スピーカーユニットの音量及び可聴周波数が調整されることを特徴とする請求項4に記載の携帯型電子装置。
【請求項6】
前記第1本体部及び前記第2本体部が相対的に運動を行って展開状態になると、前記第2転動部材及び前記第1転動部材が前記角度範囲内におらず、前記第1転動部材が駆動されず、前記第3回転軸が連動されて回転されることがないため、前記第1スピーカーユニットの前記平面が前記幾何学平面に平行することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の携帯型電子装置。
【請求項7】
前記展開状態の角度は0度より大きく180度に等しいかより小さい範囲であることを特徴とする請求項6に記載の携帯型電子装置。
【請求項8】
前記第1本体部及び前記第2本体部が相対的に運動を行って展開状態になると、前記第2転動部材により前記第1転動部材が駆動され、前記第1スピーカーユニットが連動され、前記第1スピーカーユニットの前記平面と前記幾何学平面との間に前記挟角を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の携帯型電子装置。
【請求項9】
前記展開状態の角度は180度より大きく360度より小さい範囲であり、前記挟角は8度乃至10度の間の範囲であることを特徴とする請求項8に記載の携帯型電子装置。
【請求項10】
前記第1本体部及び前記第2本体部が相対的に運動を行って重畳状態になると、前記第2転動部材により前記第1転動部材が駆動され、前記第1スピーカーユニットが連動され、前記第1スピーカーユニットの前記平面と前記幾何学平面との間に前記挟角を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の携帯型電子装置。
【請求項11】
前記リンク機構は第3転動部材及び第4転動部材を更に備え、前記第3転動部材は前記第1転動部材に連結され、前記第4転動部材は前記第3回転軸に連結されると共に前記第3転動部材と相対的に転動を行うことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の携帯型電子装置。
【請求項12】
第1回転軸と、第2回転軸と、第3回転軸とを含み、前記第1回転軸は前記第2回転軸と平行に配置され、前記第3回転軸は前記第1回転軸の一側に位置されると共に取付部を有するピボット機構と、
第1転動部材及び第2転動部材で構成され、前記第1転動部材は前記ピボット機構の前記第3回転軸に連結され、前記第2転動部材は前記ピボット機構の前記第2回転軸に連結され、且つ前記第1転動部材及び前記第2転動部材は既定の角度範囲内で相対的に転動を行うリンク機構と、
前記取付部に固定されるスピーカーユニットとを備え、
前記ピボット機構の前記第2回転軸により前記第2転動部材が連動されて転動を行い、且つ前記角度範囲内で前記第1転動部材が駆動されて転動を行うことにより、前記第3回転軸が回転されると、前記スピーカーユニットの平面と前記第1回転軸及び前記第2回転軸により定義される幾何学平面との間に挟角を有することを特徴とするピボット組立てキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、より詳しくは、携帯型電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スピーカーはラウドスピーカーとも呼ばれ、その機能はオーディオ信号を受信させて音声を発生させることである。ノートパソコンの分野では、多くの場合、スピーカーはゲームや音楽を聴く等のために使用されている。従来の折り畳み式ノートパソコンではスピーカーが内蔵されており、ノートパソコンのキーボードを有する第2本体部内に固定されている。このため、ノートパソコンの第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行う場合、スピーカーの音の方向が必ずしも使用者に向けられるとは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、ノートパソコンの第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行った場合にスピーカーが発する音声が阻害されるとスピーカーの音量が低下し、使用者が音を聴き取れなくなったり、聴き取りにくくなったりして、使用者の聴覚的な楽しみに影響が及ぶ。
【0004】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノートパソコンの第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行った場合に使用者の聴覚的な楽しみに影響が及びにくい携帯型電子装置を提供することにある。より具体的には、ピボット機構に固定されるスピーカーユニットが第1本体部及び第2本体部の相対的な運動に伴って音の方向を使用者に向けるよう変化させることにより、使用者が高音質な音を体感できることにある。
【0005】
また、本発明は、スピーカーユニットの音の方向を使用者に向けさせるピボット組立てキットを更に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の携帯型電子装置は、第1本体部と、第2本体部と、ピボット機構と、リンク機構と、第1スピーカーユニットとを備える。ピボット機構は第1本体部と第2本体部との間に枢着され、且つ第1回転軸と、第2回転軸と、第3回転軸とを含む。第1回転軸は第2回転軸と平行に配置され、第3回転軸は第1回転軸の一側に位置されると共に取付部を有する。リンク機構は第1転動部材及び第2転動部材で構成される。第1転動部材はピボット機構の第3回転軸に連結され、第2転動部材はピボット機構の第2回転軸に連結され、且つ第1転動部材及び第2転動部材は既定の角度範囲内で相対的に転動を行う。第1スピーカーユニットは取付部に固定される。第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行う場合、ピボット機構の第2回転軸により第2転動部材が駆動されて転動を行い、且つ既定の角度範囲内で第1転動部材が駆動されて転動を行うことにより第3回転軸が回転され、第1スピーカーユニットの平面と第1回転軸及び第2回転軸により定義される幾何学平面との間に挟角を有する。
【0007】
本発明のある実施形態では、前記の携帯型電子装置は複数のトルク部を有するトルク機構を更に備える。第1回転軸は互いに対向する第1端及び第2端を有し、第1端は第1本体部に枢着される。第2回転軸は互いに対向する第3端及び第4端を有する。第3端は第1端に近接すると共に第2本体部に枢着される。第3回転軸は互いに対向する第5端及び第6端を有する。第6端は取付部を有し、且つ第2端、第4端、及び第5端にはトルク部が覆設される。
【0008】
本発明のある実施形態では、前記の第1転動部材及び第2転動部材の内のいずれか1つは歯車であり、第1転動部材及び第2転動部材の内のもう1つは歯車の歯が部分的に除かれた欠歯歯車である。
【0009】
本発明のある実施形態では、前記の携帯型電子装置は第2本体部内に内蔵される少なくとも1つの第2スピーカーユニットを更に備え、且つ第2スピーカーユニットの音の方向は第2本体部の上面に向けられる。
【0010】
本発明のある実施形態では、前記の携帯型電子装置は制御装置と、第1検知器と、第2検知器と、第一オーディオアンプと、第二オーディオアンプとを更に備える。制御装置は第2本体部内に配置される。第1検知器は第1本体部内に配置され、第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知させ、第1検知信号を発生させる。第2検知器は第2本体部内に配置され、第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知させ、第2検知信号を発生させる。第1オーディオアンプは第1スピーカーユニットの近傍に配置される。第2オーディオアンプは第2スピーカーユニットの近傍に配置される。制御装置は第1検知器の第1検知信号及び第2検知器の第2検知信号を受信させ、第1検知信号及び第2検知信号に基づいてオーディオ信号を第1オーディオアンプ及び第2オーディオアンプに出力させる。第1オーディオアンプがオーディオ信号を受信させて第1駆動信号を第1スピーカーユニットに出力させることにより第1スピーカーユニットの音量及び可聴周波数が調整される。第2オーディオアンプがオーディオ信号を受信させて第2駆動信号を第2スピーカーユニットに出力させることにより第2スピーカーユニットの音量及び可聴周波数が調整される。
【0011】
本発明のある実施形態では、前記の第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行って展開状態になると、第2転動部材及び第1転動部材が既定の角度範囲内におらず、第1転動部材が駆動されず、第3回転軸が連動されて回転されることがないため、第1スピーカーユニットの平面が幾何学平面に平行する。
【0012】
本発明のある実施形態では、前記の展開状態の角度は0度より大きく180度に等しいかより小さい範囲である。
【0013】
本発明のある実施形態では、第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行って展開状態になると、第2転動部材により第1転動部材が駆動され、第1スピーカーユニットが連動され、第1スピーカーユニットの平面と幾何学平面との間に挟角を有する。
【0014】
本発明のある実施形態では、前記の展開状態の角度は180度より大きく360度より小さい範囲であり、挟角は8度乃至10度の間の範囲である。
【0015】
本発明のある実施形態では、第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行って重畳状態になると、第2転動部材により第1転動部材が駆動され、第1スピーカーユニットが連動され、第1スピーカーユニットの平面と幾何学平面との間に挟角を有する。
【0016】
本発明のある実施形態では、前記のリンク機構は第3転動部材及び第4転動部材を更に備える。第3転動部材は第1転動部材に連結され、第4転動部材は第3回転軸に連結されると共に第3転動部材と相対的に転動を行う。
【0017】
本発明のピボット組立てキットは、ピボット機構と、リンク機構と、スピーカーユニットとを備える。ピボット機構は第1回転軸と、第2回転軸と、第3回転軸とを含む。第1回転軸は第2回転軸と平行に配置され、第3回転軸は第1回転軸の一側に位置されると共に取付部を有する。リンク機構は第1転動部材及び第2転動部材で構成される。第1転動部材はピボット機構の第3回転軸に連結され、第2転動部材はピボット機構の第2回転軸に連結され、且つ第1転動部材及び第2転動部材が既定の角度範囲内で相対的に転動を行う。スピーカーユニットは取付部に固定される。ピボット機構の第2回転軸により第2転動部材が連動されて転動を行い、且つ既定の角度範囲内で第1転動部材が駆動されて転動を行って第3回転軸が回転されると、スピーカーユニットの平面と第1回転軸及び第2回転軸により定義される幾何学平面との間に挟角を有する。
【発明の効果】
【0018】
上述したように、本発明に係る携帯型電子装置では、第1スピーカーユニットはピボット機構の第3回転軸の取付部に固定される。これにより、第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行うと、ピボット機構の第2回転軸により第2転動部材が連動されて転動を行い、第1転動部材が駆動されて転動を行うことにより、第3回転軸が回転され、第3回転軸の第1スピーカーユニットの音声出力平面と第1回転軸及び第2回転軸により定義される幾何学平面との間に挟角を有する。或いは、第1本体部及び第2本体部が相対的に運動を行うと、ピボット機構の第2回転軸により第2転動部材が連動されて転動を行うが、第1転動部材が駆動されず、第3回転軸が回転されることがないため、第3回転軸の第1スピーカーユニットの音声出力平面と第1回転軸及び第2回転軸により定義される幾何学平面とが平行する。上記二つの状態により、第1スピーカーユニットの音の方向が使用者に向けられる。このように、使用者が本発明に係る携帯型電子装置を使用する際、最も高音質な音を体感できるようになり、好ましい聴覚効果を楽しめる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1A】本発明の一実施形態に係る携帯型電子装置の斜視概略図である。
図1B図1Aの携帯型電子装置のピボット組立てキットの斜視概略図である。
図1C図1Aの携帯型電子装置の制御装置、第1感知器、第2感知器、第1オーディオアンプ、及び第2オーディオアンプを示す回路ブロック図である。
図2A図1Aの携帯型電子装置が展開状態での斜視概略図である。
図2B図2Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図2C図2Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図3A図1Aの携帯型電子装置が他の展開状態での斜視概略図である。
図3B図3Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図3C図3Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図4A図1Aの携帯型電子装置が他の展開状態での斜視概略図である。
図4B図4Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図4C図4Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図5A図1Aの携帯型電子装置が重畳状態での斜視概略図である。
図5B図5Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
図5C図5Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明に係る携帯型電子装置及びピボット組立てキットの特徴及び長所をより分かりやすくするため、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態は例示であって、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0021】
図1Aは本発明の一実施形態に係る携帯型電子装置を示す斜視概略図である。図1B図1Aの携帯型電子装置のピボット組立てキットを示す斜視概略図である。図1C図1Aの携帯型電子装置の制御装置、第1感知器、第2感知器、第1オーディオアンプ、及び第2オーディオアンプを示す回路ブロック図である。図2A図1Aの携帯型電子装置が展開状態での斜視概略図である。図2B図2Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図2C図2Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図3A図1Aの携帯型電子装置が他の展開状態での斜視概略図である。図3B図3Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図3C図3Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図4A図1Aの携帯型電子装置が他の展開状態での斜視概略図である。図4B図4Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図4C図4Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図5A図1Aの携帯型電子装置が重畳状態での斜視概略図である。図5B図5Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。図5C図5Aの携帯型電子装置の部分断面概略図である。理解を容易にするため、図1A図2A図3A図4A及び図5Aの一部の部材は透視画法により図示する。
【0022】
まず、図1A及び図1Bを参照されたい。本実施形態の携帯型電子装置100は、第1本体部110と、第2本体部120と、2つのピボット組立てキットとを備える。各ピボット組立てキットはピボット機構130と、リンク機構140と、第1スピーカーユニット150とを含む。ピボット機構130は第1本体部110と第2本体部120との間に枢着され、且つ第1回転軸132と、第2回転軸134と、第3回転軸136とを具備する。第1回転軸132は第2回転軸134と平行に配置され、第3回転軸136は第1回転軸132の一側に位置されると共に取付部133を有する。リンク機構140は第1転動部材142及び第2転動部材144で構成され、回転させてからリンク(連動)させる機構である。第1転動部材142はピボット機構130の第3回転軸136に連結され、第2転動部材144はピボット機構130の第2回転軸134に連結され、且つ第1転動部材142及び第2転動部材144は既定の角度範囲内で相対的に転動を行う(図3C図4C及び図5Cを参照されたい)。第1スピーカーユニット150はピボット機構130の第3回転軸136の取付部133に固定される。
【0023】
詳しくは、本実施形態の第1本体部110は例えば液晶表示スクリーン等のディスプレイを内蔵している。第2本体部120は例えばキーボードが設けられたコンピューター本体であり、使用者がピボット機構130を枢動させることにより第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行い、携帯型電子装置100が開閉される。ここでは、携帯型電子装置100は例えばノートパソコンであるが、但しこれに限定されない。
【0024】
図1Bを参照されたい。本実施形態に係るピボット機構130の第1回転軸132は互いに対向する第1端132a及び第2端132bを有する。第1端132aは第1本体部110に枢着される。ピボット機構130の第2回転軸134は互いに対向する第3端134a及び第4端134bを有する。第3端134aは第1端132aに近接すると共に第2本体部120に枢着される。ピボット機構130の第3回転軸136は互いに対向する第5端136a及び第6端136bを有する。第6端136bは取付部133を有する。また、本実施形態に係る携帯型電子装置100はトルク機構170を更に備え、トルク機構170は複数のトルク部172を有し、且つ第1回転軸132の第2端132b、第2回転軸134の第4端134b、及び第3回転軸136の第5端136aにはトルク部172が設けられる。これにより、ピボット機構130が枢動するときに抵抗する必要なトルクが提供され、第1本体部110と第2本体部120とを自在な相対角度にて保持できる。
【0025】
図1B図3C図4C及び図5Cに示されるように、リンク機構140の第1転動部材142及び第2転動部材144は既定の角度範囲内で相対的に転動を行う。第1転動部材142及び第2転動部材144の内のいずれか1つは歯車であり、第1転動部材142及び第2転動部材144の内のもう1つは歯車の歯が部分的に除かれた欠歯歯車である。ここでは、第1転動部材142は歯車として具体化され、第2転動部材144は欠歯歯車として具体化される。第1転動部材142の歯数は第2転動部材144の歯数より多く、且つ第2転動部材144は特定の領域にのみ歯数を有する。よって、第1転動部材142及び第2転動部材144は特定の角度範囲内でのみ相対的に転動を行い、すなわち、第2転動部材144により第1転動部材142が駆動されると共に第1転動部材142が第2転動部材144と相互に噛合される。他の領域範囲にある場合、第2転動部材144は第1転動部材142を駆動されず、第1転動部材142と第2転動部材144との間に空転が形成される。また、リンク機構140は第3転動部材146及び第4転動部材148を更に備え、第3転動部材146は第1転動部材142に連結され、第4転動部材148は第3回転軸136に連結されると共に第3転動部材146と相対的に転動を行う。上述の設計により、第1本体部110と第2本体部120とを相対回転させても第1転動部材142が駆動されずに転動されなくなって、第3回転軸136が回転されることがないため、第1スピーカーユニット150が連動されなくなり、第3回転軸136の第1スピーカーユニット150の平面T1と第1回転軸132及び第2回転軸134により定義される幾何学平面T2とが平行する(図2B参照)。或いは、第1本体部110と第2本体部120とを相対回転させると第1転動部材142が駆動されて転動されて、第3回転軸136が回転されたため、第1スピーカーユニット150が連動されるようになって、第3回転軸136の第1スピーカーユニット150の平面T1と第1回転軸132及び第2回転軸134により定義される幾何学平面T2との間に挟角R1(図3B参照)、R2(図4B参照)、R3(図5B参照)が形成される。上記二つの状態により、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられる(図2A図2B図3A図3B図4A図4B図5A及び図5B参照)。換言すれば、本実施形態に係る第1スピーカーユニット150は、第1本体部110と第2本体部120の相対回転に伴って音の方向を調整させることができるスピーカーユニットである。ここでは、第1スピーカーユニット150は高音スピーカーとして具体化される。第1スピーカーユニット150は、内部の図示を省略しているが、フレーム、マグネット、ボイスコイル、コーン紙等で構成される一般的なダイナミックスピーカである。ただし、ダイナミックスピーカ以外のあらゆる形式の音発生素子で構成してもよい。
【0026】
図2Aを参照されたい。本実施形態の携帯型電子装置100は第2本体部120に内蔵される少なくとも1つの第2スピーカーユニット160を更に備え、第2スピーカーユニット160の音の方向S2は第2本体部120の上面122に向けられる。すなわち、第2スピーカーユニット160は音の方向が固定されたスピーカーユニットであり、その音の方向を調整させることはできない。ここでは、第2スピーカーユニット160は高音スピーカーまたは低音スピーカーであり、以下では全て低音スピーカーを例に説明するが、但しこれに限定されない。
【0027】
図1Cを参照されたい。本実施形態の携帯型電子装置100は制御装置210と、第1検知器222と、第2検知器224と、第1オーディオアンプ232と、第2オーディオアンプ234とを更に備える。制御装置210は第2本体部120内に配置され、制御装置210は例えばシステム・オン・チップ(SOC)であり、第1検知器222及び第2検知器224の出力に基づいてシステムがノートパソコンモード(図2A参照)、テントモード(図3A参照)、オーディオビジュアルモード(図4A参照)、またはタブレットモード(図5A参照)のいずれであるかの判断を行うのに用いられる。第1検知器222は第1本体部110内に配置され、第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知させ、第1検知信号L1を発生させる。第2検知器224は第2本体部120内に配置され、第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知させ、第2検知信号L2を発生させる。ここでは、第1検知器222及び第2検知器224は共に重力検知器(G sensor)であるが、これに限定されない。
【0028】
また、第1オーディオアンプ232は第1スピーカーユニット150の近傍に配置され、第2オーディオアンプ234は第2スピーカーユニット160の近傍に配置される。ここでは、第1オーディオアンプ232及び第2オーディオアンプ234はオーディオ信号L3を内部のデジタル・アナログ・コンバーター(DAC)を介して第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160に出力させ、且つ第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の出力バランスやそれぞれの出力を最適化させることができる。制御装置210が伝送インターフェース(例えば、集積回路バス、I2C)を介して第1検知器222の第1検知信号L1及び第2検知器224の第2検知信号L2を受信させると、制御装置210は第1検知信号L1及び第2検知信号L2に基づいて、高音質且つマルチチャンネルを伝送する伝送インターフェース(例えば、HDA)を介して、オーディオ信号L3をエンコーダ/デコーダ240(例えば、Codec)に出力させ、エンコーダ/デコーダ240を介してオーディオ信号L3のコーデックの操作を行う。その後、伝送インターフェース(例えば、I2CまたはI2S)によりコード化されたオーディオ信号L3が第1オーディオアンプ232及び第2オーディオアンプ234に伝送される。第1オーディオアンプ232がオーディオ信号L3を受信させて第1駆動信号L4を第1スピーカーユニット150に出力させることにより、第1スピーカーユニット150の音量及び可聴周波数を調整することができる。第2オーディオアンプ234がオーディオ信号L3を受信させて第2駆動信号L5を第2スピーカーユニット160に出力させることにより、第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を調整することができる。
【0029】
言い換えれば、本実施形態の携帯型電子装置100は、第1検知器222及び第2検知器224を介して第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行う際の角度及びモードを検知することができる。これにより第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数が調整され、使用者が携帯型電子装置100を使用する際に好ましい聴覚効果を楽しめる。また、本実施形態では増設されたユーザーインターフェースを通じたユーザーの選択に応じて、システムによる自動調整または手動調整が実行される。このため、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を調整することができる上に、携帯型電子装置100が好ましい音質を得られる。
【0030】
以下、第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行い、携帯型電子装置100がノートパソコンモード(図2A参照)、テントモード(図3A参照)、オーディオビジュアルモード(図4A参照)、またはタブレットモード(図5A参照)の各モードにおいて、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の相対位置及び音の方向、並びに如何に第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を調整するかについて、詳細に説明する。
【0031】
図2A図2B及び図2Cを同時に参照されたい。第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行って展開状態P1になると、リンク機構140の第2転動部材144及び第1転動部材142が既定の角度範囲内におらず、すなわち、第1転動部材142と第2転動部材144との間に空転が形成される。第1転動部材142が駆動されずに第3回転軸136が連動されて回転されることがないため、第1スピーカーユニット150の平面T1と幾何学平面T2とが平行する。これにより、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられる。この際、展開状態P1の角度は例えば0度より大きく180度に等しいかより小さい範囲であり、すなわちノートパソコンモードである。
【0032】
携帯型電子装置100の第1検知器222(図1C参照)及び第2検知器224(図1C参照)がノートパソコンモードを検知させると、使用者に手動または自動を選択させて、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の最大帯域幅を調整させ、使用者の聴力に適合させることができる。例えば、システムによる自動調整が採用される場合、イコライザーによりノートパソコンモードに適合する第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160のクロスオーバー周波数が設定され、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160が共に最大帯域幅をカバーするように調整される。ノートパソコンモードでは、高音の第1スピーカーユニット150が使用者に正対しているため、高音の伸びが最も好ましくなり、携帯型電子装置100が好ましい音質を得られる。
【0033】
図3A図3B及び図3Cを同時に参照されたい。第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行って展開状態P2になると、リンク機構140の第2転動部材144により第1転動部材142が駆動され、すなわち、第1転動部材142及び第2転動部材144が相互に噛合し合い、第1スピーカーユニット150が連動され、第1スピーカーユニット150の平面T1と幾何学平面T2との間に挟角R1を有する。これにより、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられる。この際、展開状態P2の角度は例えば270度より大きく360度より小さい範囲となり、第1本体部110及び第2本体部120がリンク機構140側を上にしてテント型に置かれる、すなわちテントモードであり、挟角R1は例えば8度乃至10度の間の範囲となる。
【0034】
テントモードでは、第1本体部110及び第2本体部120の前端が下に向けて平面(例えば、テーブル上面)に接触させる。このとき、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられ、第2スピーカーユニット160の位置が第1本体部110の後方にあり、且つ後ろに向けて音が出され、すなわち音の方向S2が使用者に向けられていない。携帯型電子装置100の第1検知器222(図1C参照)及び第2検知器224(図1C参照)がテントモードを検知させると、使用者に手動または自動を選択させて、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を調整させ、使用者の聴力に適合させる。例えば、システムによる自動調整が採用される場合、イコライザーによりテントモードに適合する第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160のクロスオーバー周波数が設定される。低音の第2スピーカーユニット160が使用者に向けられないため、高音の第1スピーカーユニット150に合わせて、低音の第2スピーカーユニット160の出力音量及び帯域幅を適度に上げさせて、音のバランスを整える効果を得られる。
【0035】
図4A図4B及び図4Cを同時に参照されたい。第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行って展開状態P3になると、リンク機構140の第2転動部材144により第1転動部材142が駆動され、すなわち、第1転動部材142及び第2転動部材144が相互に噛合し合い、第1スピーカーユニット150が連動され、第1スピーカーユニット150の平面T1と幾何学平面T2との間に挟角R2を有する。これにより、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられる。ここでは、展開状態P3の角度は例えば270度より大きく360度より小さい範囲となり、すなわち、オーディオビジュアルモードであり、挟角R2が例えば8度乃至10度の間の範囲となる。
【0036】
オーディオビジュアルモードでは、第2本体部120の上面122が下に向けられて平面(例えば、テーブル上面)に接触させる。このとき、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられ、第2スピーカーユニット160が第1本体部110の後方に位置されると共に音の方向S2が下に向けられて使用者に向けられなくなる。このため、テントモードの場合よりも第2スピーカーユニット160の発する音声が阻害される傾向となる。そこで、携帯型電子装置100の第1検知器222(図1C参照)及び第2検知器224(図1C参照)がオーディオビジュアルモードを検知させると、使用者に手動または自動を選択させて、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を強化させ、音質を増強させる。例えば、システムによる自動調整が採用される場合、イコライザーによりオーディオビジュアルモードに適合する第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160のクロスオーバー周波数が設定される。低音の第2スピーカーユニット160の音の方向S2が下に向けられて使用者に向けられず、且つ遮蔽されているため、低音の第2スピーカーユニット160の出力音量及び帯域幅を適度に上げさせることにより、携帯型電子装置100の低音表現が強化される。
【0037】
図5A図5B及び図5Cを同時に参照されたい。第1本体部110及び第2本体部120が相対的に運動を行って重畳状態P4になると、リンク機構140の第2転動部材144により第1転動部材142が駆動され、すなわち、第1転動部材142及び第2転動部材144が相互に噛合し合い、第1スピーカーユニット150が連動され、第1スピーカーユニット150の平面T1と幾何学平面T2との間に挟角R3を有する。これにより、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられる。ここでは、重畳状態P4は第1本体部110及び第2本体部120が互いに360度回転された状態であり、すなわちタブレットモードである。このとき、第1スピーカーユニット150の音の方向S1が使用者に向けられ、第2スピーカーユニット160の位置が第1本体部110の後方に位置される。
【0038】
タブレットモードでは、携帯型電子装置100の第1検知器222(図1C参照)及び第2検知器224(図1C参照)がタブレットモードを検知させると、使用者に手動または自動を選択させて、第1スピーカーユニット150または第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を強化させ、よりクリアな音質が得られる。例えば、システムによる自動調整が採用される場合、イコライザーによりタブレットモードに適合する第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160のクロスオーバー周波数が設定される。低音の第2スピーカーユニット160が使用者に向けられないため、低音の第2スピーカーユニット160の出力音量及び帯域幅を大幅に下げさせる。これにより震動が無くなる。同時に第1スピーカーユニット150を通じて高音と低音の両方の音量及び音質を強化させることで、可聴周波数全域にわたってシャープネスが改善される。
【0039】
更に詳しくは、ノートパソコンモードでは、ピボット機構130の取付部133に位置される第1スピーカーユニット150を回転させる必要がなく、よって第1転動部材142と第2転動部材144との間には空転が必要であり、ノートパソコンモードにおいて第1スピーカーユニット150の位置を使用者が固定させるようにする。すなわち、第1スピーカーユニット150の平面T1と第1回転軸132及び第2回転軸134により定義される幾何学平面T2とが平行する。その後、他のモードに入ると、第1転動部材142及び第2転動部材144が噛合し始めた後に、第1スピーカーユニット150が回転を開始させて第1スピーカーユニット150の平面T1の傾き角度が調整される。換言すれば、既定の角度範囲内で、ピボット機構130の第2回転軸134により第2転動部材142が連動されて転動を行うことにより、第1転動部材142が駆動されて転動を行い、第3回転軸136を回転させたため、第1スピーカーユニット150の平面T1と第1回転軸132及び第2回転軸134により定義される幾何学平面T2との間に挟角R1、R2、R3が形成される。
【0040】
再び図1Cを参照されたい。携帯型電子装置100の第1検知器222及び第2検知器224が異なるモードを検知させると、例えばノートパソコンモード、テントモード、オーディオビジュアルモード、タブレットモードを検知させると、制御装置210及びエンコーダ/デコーダ240により、オーディオ信号L3が第1オーディオアンプ232及び第2オーディオアンプ234に伝送されて信号が増幅される。このとき、ユーザーウィンドウが開き、第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160の音量及び可聴周波数を調整させるためのインターフェースが表示されて、使用者に手動調整または自動調整を選択させることができる。手動調整を選択して変更する場合、低音が強化されるように調整させ、中音のシャープネスを調整させ、高音の伸びの細部を調整させるようにインターフェースにガイドが表示される。一方、システムによる自動調整が採用される場合、イコライザーにより異なるモードに適合する第1スピーカーユニット150及び第2スピーカーユニット160のクロスオーバー周波数が設定される。
【0041】
総合すると、本発明に係る携帯型電子装置の設計において、ピボット機構に固定されるスピーカーユニットは、第1本体部及び第2本体部の相対的な運動により、その音の方向が使用者に向けられるように改変され、使用者が本発明に係る携帯型電子装置を使用する際に最も高音質な音を体感することができる。また、本発明に係る携帯型電子装置は、検知器を介して第1本体部及び第2本体部が相対的な運動を行う際の角度及びモードが検知されることにより、スピーカーユニットの音量及び可聴周波数が調整され、使用者が本発明に係る携帯型電子装置を使用する際に好ましい聴覚効果を楽しめるようにすることができる。また、本発明の実施形態によれば、ユーザーインターフェースが増設される方式を介して、システムにより自動調整または手動調整が設定される方式で、スピーカーユニットの音量及び可聴周波数を調整することができる。
【0042】
上記のように開示された本発明の実施例は、本発明を限定するものではなく、説明するためのものである。本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲で、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が変更、置換、変形されてもよい。本発明の範囲は特許請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。例えば、リンク機構は、欠歯歯車以外の間欠的な連動機構、例えばカムで歯車を連動させる方式に置き換えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係る携帯型電子装置は、ピボット機構に固定されるスピーカーユニットが第1本体部及び第2本体部の相対的な運動により、その音の方向が使用者に向けられるように改変され、使用者が最も高音質な音を体感することができるようになる。また、ユーザーインターフェースが増設される方式を介して、システムにより自動調整または手動調整が設定される方式で、スピーカーユニットの音量及び可聴周波数を調整することができる。
【符号の説明】
【0044】
100 携帯型電子装置
110 第1本体部
120 第2本体部
122 上面
130 ピボット機構
132 第1回転軸
132a 第1端
132b 第2端
133 取付部
134 第2回転軸
134a 第3端
134b 第4端
136 第3回転軸
136a 第5端
136b 第6端
140 リンク機構
142 第1転動部材
144 第2転動部材
146 第3転動部材
148 第4転動部材
150 第1スピーカーユニット
160 第2スピーカーユニット
170 トルク機構
172 トルク部
210 制御装置
222 第1検知器
224 第2検知器
232 第1オーディオアンプ
234 第2オーディオアンプ
240 エンコーダ/デコーダ
L1 第1検知信号
L2 第2検知信号
L3 オーディオ信号
L4 第1駆動信号
L5 第2駆動信号
S1 音の方向
S2 音の方向
P1 展開状態
P2 展開状態
P3 展開状態
P4 重畳状態
R1 挟角
R2 挟角
R3 挟角
T1 平面
T2 幾何学平面
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C